JPH0958622A - ヒートシール方法 - Google Patents

ヒートシール方法

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JPH0958622A
JPH0958622A JP7213689A JP21368995A JPH0958622A JP H0958622 A JPH0958622 A JP H0958622A JP 7213689 A JP7213689 A JP 7213689A JP 21368995 A JP21368995 A JP 21368995A JP H0958622 A JPH0958622 A JP H0958622A
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JP
Japan
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heat
sheet material
seal
sheet materials
sealing
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JP7213689A
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English (en)
Inventor
Masahiro Nozu
正弘 野津
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TOYO ALUMIFOIL PROD KK
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TOYO ALUMIFOIL PROD KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気溜りによる火膨れを生じず確実に融着が
されるヒートシール方法を提供する。 【解決手段】 各々が内面から外面へ樹脂フィルム、樹
脂発泡体及び蒸着樹脂層の順に積層されてなるシート材
料21a及び21bはその端部を揃えた状態で搬送され
る。Y地点でシート材料21a及び21bは針37a〜
37cによって各々を貫通する針穴が形成される。針穴
が形成された部分は、距離LだけX地点に搬送される。
X地点では、バックアップバー27と周辺押えバー45
a及び45bによってシート材料21a及び21bは押
圧保持された後、加熱されたシール板25によって加熱
圧着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ヒートシール方
法に関し、特に保冷袋等に用いられるシート材料同志、
またはシート材料と樹脂製の部品とを融着するヒートシ
ール方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】買物、行楽等で、肉、魚、アイスクリー
ム、弁当等を保温または保冷したまま運べ、旦つ使用し
たい時には、折りたたんでコンパクトに収納できるよう
な保冷袋が提案されている。そしてこの保冷袋は食品店
等の買物袋としても用いることもできる。
【0003】図5は一般に用いられている保冷袋の外観
を示す斜視図であり、図6は図5のVI−VI線の断面
構造を示す図であり、図7は図5のVII−VII線の
断面構造を示す図である。これらの図を参照して、長方
形形状の積層シートを折り返し、その両端を溶断シール
されてなる袋本体3の内面の一対の端部にファスナー5
が取付けられている。そして、開閉ピース6を移動する
ことによって、ファスナー5の開閉は自在される。
【0004】袋本体3は、内面層としてポリオレフィン
系のフィルム、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)
やリニア低密度ポリエチレン(LLDPE)よりなる厚
さ10〜100μmの樹脂フィルム9a,9bおよびポ
リオレフィン系の発泡体、例えばポリエチレン発泡体よ
りなる厚さ1〜2.5mmの樹脂発泡体11a,11b
と、外面層として例えばポリエステルフィルム13a,
13bにアルミニウム蒸着層15a,15bを形成した
蒸着ポリエステル(VMPET)よりなる厚さ6〜25
μmの蒸着樹脂層及びアルミニウム蒸着層15a,15
b上に形成されたポリエチレンコート膜17a,17b
とから構成されている。内面層と外面層とはポリエチレ
ンコート膜17a,17bを溶融させて一体化される。
これら各層の厚さは、ファスナーをシールする際の発泡
体の熱伝導や、蒸着ポリエステルを流動化させない等の
観点から選択されたものである。
【0005】ところで、図6に示されているように、高
密度ポリエチレンまたはエチレンビニルアセテート(E
VA)等からなるポリオレフィン系の樹脂材料よりなる
ファスナー5を構成する凸部7a及び凹部7bは、各々
樹脂フィルム9a,9bの各々の端部上に熱融着され
て、融着部19a,19bが形成されている。また、図
7に示されているように、袋本体3の両側縁はシート材
料21aの樹脂フィルム9aと、シート材料21bの樹
脂フィルム9bとが熱融着されて融着部23が形成さ
れ、袋本体3のシールが確保されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような保冷袋
は、自動製袋機によって製造されることが多い。図8
は、図5の保冷袋を製造するための自動製袋機における
製造工程を概略的に示した図である。図を参照して、製
造工程は折り込み工程と、ヒートシール工程と、
カット工程とから構成される。
【0007】折り込み工程では、帯状のシート材料21
a及び21bがその中央部で折り込まれ、その端部を揃
えた状態にされて、次のヒートシール工程に入る。ヒー
トシール工程では、後述するように、熱せられたシール
板によってその両面が所定幅で押えられてヒートシール
される。そして、所定幅のヒートシール部分は、次のカ
ット工程において、その中央部で切断される。次々に、
一定間隔で形成されたヒートシール部分をカットするこ
とによって、その両側縁がシールされた袋本体3が完成
され、製袋が完了する。
【0008】図9は、図8における製袋工程の内、ヒー
トシール工程と、カット工程におけるシート材料21a
及び21bの断面構造を示した図である。図9の(1)
に示されているように、二枚重ねにされたシート材料2
1a及び21bは、ヒートシール工程において、バック
アップバー27の上に載置される。そして、シート材料
21a及び21bを介してその上方に対向する位置に取
り付けられているシール板25は、その内部に収納され
ているヒーター(図示せず)によって熱せられた状態で
下方に移動し、バックアップバー27とともにシート材
料21a及び21bを押圧する。このシール板25によ
って加えられた熱によって、シート材料21aの樹脂フ
ィルム9a及びシート材料21bの樹脂フィルム9bが
溶融し、融着部23として互いに圧着される。これによ
って、シート材料21aとシート材料21bとは融着さ
れてシールされるが、シール板25によって加えられた
熱は、シート材料21aの樹脂発泡体11aと、シート
材料21bの樹脂発泡体11bとも熱することになる。
このため、樹脂発泡体11a及び11bの各々に含まれ
ている気泡が、その周囲のポリエチレンが溶けることに
よって、空気溜りとして移動し、しかも熱せられて膨張
し、シール板25とバックアップバー27の幅より外に
押し出されることになる。この押し出された空気溜り
は、樹脂発泡体11aとポリエチレンコート膜17aと
の界面と、樹脂発泡体11bとポリエチレンコート膜1
7bとの界面との間に、各々空気層29a〜29dとな
って残留することになる。
【0009】次に、この状態から、ヒートシールが終了
すると、シート材料21a及び21bを押圧していたシ
ール板25とバックアップバー27とが分離するが、こ
の状態を示した図が図9の(2)である。融着部23の
周りのシート材料21a及び21bに対するシール板2
5による押圧が解除されて、空気層29a〜29dに残
留している空気溜りは融着部23近傍の樹脂発泡体11
a及び11bの部分の方向に逆流し、そこに空気層31
a及び31bを形成することになる。
【0010】図9の(3)は図9の(2)の状態におけ
るシール部分を、その中央部でカットした状態を示した
図である。すなわち、この図は、製袋が完了した袋本体
3の両側縁の断面形状を示した図に対応する。図から明
らかなように、空気層31a及び31bが残存した状態
でカットされるため、袋本体3としては、その端部に剥
離部33a及び33bが形成された状態となる。このた
め、シート材料21aとシート材料21bとは、融着部
23で互いに融着しているものの、袋本体3としてはき
わめて不十分なシール状態となっている。また、袋本体
3の端部に剥離部33a及び33bが形成されているた
め、袋本体3として十分なシールができているとはいえ
ず、商品価値を低下させることにもなる。
【0011】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、空気溜りの発生を防止し、且つシ
ールの信頼性の高いヒートシール方法を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、シート材料の各々の融着
するべきシール部分を当接する工程と、シール部分に対
応する樹脂発泡体の部分に含まれている気体を外部に除
去して、シール部分を加熱圧着する工程とを備えたこと
を特徴としたものである。
【0013】このように構成することにより、シール部
分の加熱圧着とともに樹脂発泡体に含まれている気体が
外部に除去される。請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明の構成において、加熱圧着工程が、シール部分
を貫通する穴を形成する工程と、穴が形成されたシール
部分を加熱されたシール板で圧着する工程とからなるこ
とを特徴としたものである。
【0014】このように構成することによって、請求項
1記載の発明の作用において、樹脂発泡体に含まれてい
た気体がシール部分を貫通した穴を通して外部に排出さ
れる。請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構
成において、加熱圧着工程が、加熱されたシール板にと
りつけられた針状突起物でシール部分を貫通する穴を形
成するとともに、シール部分をシール板で圧着する工程
からなることを特徴としたものである。
【0015】このように、構成することによって、請求
項1記載の発明の作用において、シール部分の加熱圧着
とともに、樹脂発泡体に含まれている気体が外部に排出
される。請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の
構成において、シール部分がシート材料の各々の端部に
位置し、加熱圧着工程が、シール部分の周辺におけるシ
ール材料の各々を圧接する工程と、シール部分を加熱さ
れているシール板で圧着する工程とからなることを特徴
としたものである。
【0016】このように構成することによって、請求項
1記載の発明の作用において、シート材料の端部に位置
するシール部分の周辺が圧接された状態でシール部分が
加熱圧着され、樹脂発泡体に含まれている気体がシート
材料の内方側に移動することが阻止される。請求項5記
載の発明は、シート材料の端部と帯状の樹脂製の部品と
を当接する工程と、当接された部分の周辺におけるシー
ト材料を両面から押圧する工程と、当接された部分を加
熱されているシール板で圧着する工程とからなることを
特徴としたものである。
【0017】このように構成することによって、当接さ
れた部分の周辺のシート材料が両面から押圧されるの
で、加熱圧着によって生じる樹脂発泡体に含まれている
気体がシート材料の内側に移動することが阻止される。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明は、シール部分の加熱圧着とともに、樹脂発泡体に含
まれている気体が外部に除去されるので、樹脂発泡体と
蒸着樹脂層との間に空気溜りが生じず、融着されたシー
ト材料の品位を向上させる。請求項2記載の発明は、請
求項1記載の発明の効果に加えて、樹脂発泡体に含まれ
ている気体がシール部分を貫通した穴を通して外部に排
出され、空気溜りの発生が確実に防止される。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加えて、シール部分の加熱圧着とともに樹脂
発泡体に含まれている気体が外部に排出されるので、一
度の加熱圧着工程で空気溜りの発生が確実に防止でき
る。請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の効果
に加えて、樹脂発泡体に含まれている気体がシート材料
の内方側に移動することが阻止されるので、該気体はシ
ート材料の端部から外方へ排出され、空気溜りの発生が
確実に防止される。
【0020】請求項5記載の発明は、当接された部分の
周辺のシート材料を両面から押圧して加熱圧着されるの
で、樹脂発泡体に含まれている気体がシート材料の端部
から外方へ排出され、空気溜りの発生が確実に防止され
る。
【0021】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の第1の実施の形
態によるヒートシール方法による工程断面図である。図
の(1)を参照して、従来例で示したようにシート材料
21a及び21bは二つ折りにされてその端部を揃えた
状態で、矢印で示されているように図面において右側か
ら左側に”L”の間隔で搬送と停止が繰り返される。図
のX地点においては、シート材料21a及び21bを介
して対向する位置にシール板25と、バックアップバー
27が設置されている。ここで、シール板25の幅Cは
10mmであり、バックアップバー27の幅Dは7mm
である。シール板25の両側には、シール部分の周辺を
押えるための周辺押えバー45a及び45bが配置され
る。周辺押えバー45a及び45bの各々には、ヒート
シール部分を冷却するための冷風を吹き出す空冷用配管
47a及び47bが埋め込まれるように取付けられてい
る。尚、図1の(1)の状態では、シール板25はシー
ト材料21bから離れた位置に待機している。
【0022】また、バックアップバー27は、シート材
料21aの上面に接した状態に配置され、またバックア
ップバー27にも、冷風を吹き出すための、空冷用配管
49a及び49bが埋め込まれるように配置されてい
る。一方、Y地点にはシート材料21a及び21bに対
向する位置に、針取付け台39及び押え台41が配置さ
れている。針取付け台39には、シート材料21bの側
に、その径が0.5mmの三本の針37a〜37cが取
付けられている。尚、針37a〜37cの取付けピッチ
Aは、5mmとなっている。
【0023】また、押え台41には、針37a〜37c
の各々をその内部に収容することができるように3つの
針収容穴43a〜43cが形成されている。尚、針収容
穴43a〜43cの各々の径Bは4mmとなっている。
ここで、(1)の状態では針取付け台39は、シート材
料21bから離れた位置に待機しており、一方、押え台
41はシート材料21aの上面に接した状態に配置され
ている。
【0024】(1)の状態にシート材料21a及び21
bが搬送されてそこで停止すると、(2)に示されてい
るように、針取付け台39は、シート材料21bの下面
に接するまで上昇する。したがって、針取付け台39に
設けられている針37a〜37cの各々は、シート材料
21a及び21bを貫通して、押え台41の針収容穴4
3a〜43cの位置に収容される。図面においては、シ
ート材料21a及び21bの各々は、3箇所の穴が形成
されていることになるが、実際には、シート材料21a
及び21bは紙面を貫通する方向に所定幅があるため、
針37a〜37cも紙面の貫通方向にも所定間隔で設け
られている。そのため、針によって、シート材料21a
及び21bの幅方向にも複数の穴が形成されることにな
る。
【0025】また、図1の(1)で説明したように、シ
ート材料21a及び21bは保冷袋の幅の長さに相当す
るLの距離だけ順次右方向から左方向へ搬送されそこで
停止される。したがって、バックアップバー27の下面
に位置するシート材料21a及び21bの位置には、す
でに搬送前に形成された針穴が設けられていることにな
る。そして、この状態では、周辺押えバー45a及び4
5bの各々もシート材料21bに接するように移動し、
すでに針穴が形成されたシート材料21a及び21b
は、周辺押えバー45a及び45bとバックアップバー
27とによって、その位置で安定して保持されることに
なる。
【0026】この状態から、図1の(3)に示されてい
るように、その中に格納されているヒーター(図示せ
ず)によって加熱されたシール板25が上昇して、シー
ト材料21a及び21bをバックアップバー27で挟む
ようにして加熱押圧する。これによって、シート材料2
1a、び21bはそこで融着され、シールされる。融着
処理が終了すると、熱せられているシール板25はシー
ト材料21bから離れるように移動する。そして、周辺
押えバー45a及び45bに設けられている空冷用配管
47a及び47bの各々と、バックアップバー27に形
成されている空冷用配管49a及び49bとから冷風が
吹き出され、融着されたシート材料21a及び21bを
冷却する。所定の時間の冷却が経過すると、周辺押えバ
ー45a及び45bも、シート材料21bから離れるよ
うに移動し、元の位置に復帰する。
【0027】このようにして、図1の(1)の状態に戻
るとシート材料21a及び21bは、また”L”の距離
だけ右方向から左方向へ移動し、以下同様に針穴の形成
とヒートシール動作とが繰り返される。これによって、
シート材料21a及び21bは、L寸法の間隔でその幅
方向にヒートシールされた状態で外部へ排出される。図
2は図1の(3)において実行されているヒートシール
時のシート材料21a及び21bの断面構造を示した図
である。
【0028】図を参照して、その搬送前の位置で針37
a〜37cによって形成された針穴35a〜35cがシ
ート材料21a及び21bを貫通するように形成されて
いる。この針穴35a〜35cが形成された位置におい
て、シート材料21a及び21bは、加熱されたシール
板25の上昇によってバックアップバー27によって挟
まれて加熱押圧される。またこの状態においては、シー
ル板25の両側に配置されている周辺押えバー45a及
び45bもすでに上昇して、シート材料21bを押圧し
た状態となっている。この加熱押圧によって、シート材
料21aの樹脂フィルム9aとシート材料21bの樹脂
フィルム9bとは各々融着されて、融着部23となりお
互いに一体となってシールされることになる。
【0029】一方、シート材料21aの樹脂発泡体11
aとシート材料21bの樹脂発泡体11bとも加熱され
るため、その内部の気泡も熱せられて、空気溜りとして
移動しようとする。しかし、シール板25の両側は、周
辺押えバー45a及び45bによって押圧されるため、
シール板25と、バックアップバー27とに挟まれてい
る部分の気泡は、シート材料21a及び21bの内方側
(図面では左右外側)には移動せず、針穴35a〜35
cを通して外部に排出される。このため、従来のように
ヒートシールされた部分の周辺に空気溜りとなって、気
泡が火膨れ状態として残ることはない。さらに、ヒート
シールが完了すると、空冷用配管47a及び47bと、
空冷用配管49a及び49bとを通して、噴出される気
体によって、ヒートシール部周辺が冷却されるため、周
辺に仮に、空気溜りがあったとしても、ヒートシール部
に逆流して剥離部となって現れることはない。
【0030】このようにして、加熱圧着による空気溜り
の発生を阻止され、且つ確実にシート材料同志が融着さ
れてシールされる。図3はこの発明の第2の実施の形態
によるヒートシール方法による概略工程断面図である。
図3の(1)を参照して、重ねあわされて、その端部が
揃えられたシート材料21a及び21bは、図面におい
て右方向から左方向へ保冷袋の幅に相当する長さだけ搬
送されると、一旦そこで停止する。ヒートシールされる
X地点においては、その内部にヒーター(図示せず)が
配置されているシール板25がシート材料21bから所
定距離離れた位置に待機している。シール板25には、
シート材料21b側に、針51が取付けられている。す
なわち、この実施の形態においては、先の第1の実施例
のように、針穴の形成とヒートシールとを別の場所にお
いて実施するものではなく、針穴の形成とヒートシール
とを同じ場所で一度に実施しようとするものである。
【0031】シール板25の両側には、先の実施例と同
様に周辺押えバー45a及び45bが配置され、シート
材料21bから所定距離離れて待機している。また、周
辺押えバー45a及び45bの各々には、冷却用の気体
がそこから吹き出される空冷用配管47a及び47bが
埋め込まれるように配置されている。一方、シート材料
21aの上面には、シール板25に対向する位置に、バ
ックアップバー27がシート材料21aの上面に接する
ように配置されている。バックアップバー27には、針
51がその内部に収容できるような、大きさの針収容穴
53が形成されている。また、バックアップバー27に
も、冷却用の気体が吹き出される空冷用配管49a及び
49bが埋め込まれるように取付けられている。尚、シ
ール板25、バックアップバー27及び針収容穴53の
サイズは先の第1の実施の形態とものと同じであるが、
針51の径は1.5mmであり先の実施の形態のものに
比べて太くなっている。搬送されてきたシート材料21
a及び21bが停止すると、図3の(2)のように周辺
押えバー45a及び45bは上昇してシート材料21b
を押圧し、バックアップバー27とともに、シート材料
21a及び21bをしっかりと保持する。
【0032】次にこの状態から、図3の(3)において
示されているように、その内部のヒーターを介して加熱
されて所定温度になったシール板25も上昇し、バック
アプバー27とともにシート材料21a及び21bを挟
むようにしてこれを押圧する。これによって、シート材
料21a及び21bは針51によって貫通穴が形成され
るとともに、シール板25によって加熱され、その樹脂
フィルム同志が融着して加熱圧着される。
【0033】このようにこの実施の形態においては、先
の第1の実施の形態のように、ヒートシール部分の両側
が周辺押えバー45a及び45bによって押圧された状
態で、且つ、ヒートシール部が、シート材料21a及び
21bに貫通穴が形成された状態で加熱圧着されるた
め、従来のように樹脂発泡体に含まれている気泡による
空気溜りによって生じる火膨れ状態になることはない。
【0034】ヒートシールが完了すると、先の第1の実
施の形態のように、空冷用配管47a及び47b及び空
冷用配管49a及び49bから気体が噴出され、シール
部分を冷却する。所定時間の冷却が終了すると、シール
板25と、周辺押えバー45a及び45bはシート材料
21bから離れるように後退し、図3の(1)の状態に
戻る。この状態から、シート材料21a及び21bを保
冷袋の幅の分だけ搬送し、以下同様のヒートシール工程
を繰り返す。このようにして、この実施の形態において
も、所定長さ間隔で、ヒートシールがされたシート材料
21a及び21bが排出されることになるが、この実施
の形態では針穴の形成行程のためのスペースを設ける必
要がないため、ヒートシール装置をコンパクトにするこ
とができる。
【0035】このように第1の実施の形態及び第2の実
施の形態によって所定間隔でヒートシールされたシート
材料は、ヒートシールの中央部でカットすることによっ
て、一つの保冷袋としての製袋が完了することになる。
図4はこの発明の第3の実施の形態によるヒートシール
方法による概略工程断面図である。
【0036】この実施例では、シート材料とファスナー
部分とをヒートシールする場合の工程について説明した
ものである。図4の(1)を参照して、樹脂製材料より
なるファスナーの凸部7aと凹部7bは各々ファスナー
ガイド61とファスナーガイド63a及び63bによっ
て固定された状態に維持される。ファスナーガイド61
には、その両面にそこから空冷用の気体が排出される空
冷用配管67a及び67bが埋め込まれるように配置さ
れている。シート材料21aはファスナーガイド63a
の上面に当接するように、シート材料21bはファスナ
ーガイド63bの上面に当接するように各々配置され、
これによって、シート材料21a及び21bとファスナ
ーの凸部7a及び凹部7bとの位置決めがなされる。
【0037】このように配置されたシート材料21a及
び21bの両側には、その内部にヒーター(図示せず)
が組み込まれ、その幅が2mmの一対のシール板57a
及び57bが、シート材料21a及び21bから所定距
離離れた位置に待機している。シール板57a及び57
bの各々の上部には、周辺押えバー55a及び55bが
配置され、その端部をシール板57a及び57bの端部
に合わせた状態で待機している。一方、シール板57a
及び57bの下方部には、シール板57a及び57bの
移動をガイドをするための熱板ガイド59a及び59b
が配置されている。
【0038】このような位置関係にシート材料及びファ
スナーの部品が搬送されて停止すると、次に図4の
(2)において示されているように、周辺押えバー55
a及び55bはシート材料側に移動し、ファスナーガイ
ド61との間で、シート材料21a及び21bの各々を
押圧してこれを保持する。そして、図4(3)において
示されているように、この内部のヒーターによって熱せ
られて所定の温度になったシール板57a及び57bは
シート材料21a及び21b側に移動し、ファスナーガ
イド61を挟んで、シート材料21aとファスナーの凸
部7aとを、シート材料aとファスナーの凹部7bと
を、各々加熱圧着し、これらを融着することによって接
合する。このように加熱圧着されると、シート材料21
a及び21bの樹脂発泡体に含まれている気泡も熱せら
れるが、シート材料21a及び21bの内方側(図にお
いては上方側)は、周辺押えバー55a及び55bとフ
ァスナーガイド61とによって押圧されているためその
空気溜りはシート材料21a及び21bの内方には移動
せず、その端部即ち図面においては下方部から破線の矢
印で示すように、外部に排出される。このため、シート
材料21a及び21bのファスナーとのシール部分の周
辺には、空気溜りによる火膨れ状態が発生することはな
く、保冷袋の製品としての品位を向上する。
【0039】ヒートシールが終了すると、シール板57
a及び57bがシート材料21a及び21bから離れる
ように後退し、ヒートシール前の位置に復帰しそこで待
機する。次に、空冷用配管65a及び65bと空冷用配
管67a及び67bとから冷却用の気体が吹き出され、
シート材料とファスナーとのシール部分が冷却される。
所定時間の冷却が終了すると、周辺押えバー55a及び
55bもシート材料21a及び21bから離れるように
移動し、図4の(1)の状態に復帰する。このようにし
て、シート材料とファスナーとのヒートシールが終了す
る。ヒートシールが完了した保冷袋は排出され、次に新
たなシート材料とファスナーとが供給され、以下同様の
ヒートシール工程が行われる。
【0040】尚、上記実施の形態では、シート材料同志
をヒートシールする場合は、その中央部でヒートシール
するため、針穴を設けた上でヒートシールしていたが、
シート材料同志をその端部でヒートシールする場合は、
先の第3の実施の形態によるように樹脂発泡体に含まれ
ている気泡によって生じる空気溜りはその端部から排出
されるため、針穴を設けることなくヒートシールするこ
とも可能である。
【0041】また、上記の第3の実施の形態において
は、ファスナーの凸部と凹部とを同時にシート材料にヒ
ートシールしていたが、ファスナーの凸部または凹部の
いずれか一つとシート材料の片面のみを同じ要領でヒー
トシールすることも勿論可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態によるヒートシー
ル方法による概略工程断面図である。
【図2】図1の(3)におけるシート材料のヒートシー
ル部分の拡大断面図である。
【図3】この発明の第2の実施の形態によるヒートシー
ル方法による概略工程断面図である。
【図4】この発明の第3の実施の形態によるヒートシー
ル方法による概略工程断面図である。
【図5】一般の保冷袋の外観形状を示す斜視図である。
【図6】図5のVI−VI線の断面構造図である。
【図7】図5のVII−VII線の断面構造図である。
【図8】一般のヒートシール処理におけるシート材料の
概略工程の流れを示した図である。
【図9】従来のヒートシール方法によるシート材料の断
面構造図である。
【符号の説明】
5 ファスナー 7a 凸部 7b 凹部 9a,9b 樹脂フィルム 11a,11b 樹脂発泡体 13a,13b ポリエステルフィルム 15a,15b アルミ蒸着層 17a,17b ポリエチレンコート膜 21a,21b シート材料 25 シール板 27 バックアップバー 35a〜35c 針穴 37a〜37c 針 57a,57b シール板 尚、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が、内面から外面へ樹脂フィルム、
    樹脂発泡体および蒸着樹脂層の順に積層されてなるシー
    ト材料同志を融着させるヒートシール方法であって、 前記シート材料の各々の融着させるべきシール部分を当
    接する工程と、 前記シール部分に対応する前記樹脂発泡体の部分に含ま
    れている気体を外部に除去しつつ、前記シール部分を加
    熱圧着する工程とを備えた、ヒートシール方法。
  2. 【請求項2】 前記加熱圧着工程は、 前記シール部分を貫通する穴を形成する工程と、 前記穴が形成された前記シール部分を加熱されたシール
    板で圧着する工程とからなる、請求項1記載のヒートシ
    ール方法。
  3. 【請求項3】 前記加熱圧着工程は、 加熱されたシール板に取付けられた針状突起物で前記シ
    ール部分を貫通する穴を形成すると共に、前記シール部
    分を前記シール板で圧着する工程を含む、請求項1記載
    のヒートシール方法。
  4. 【請求項4】 前記シール部分は、前記シート材料の各
    々の端部に位置し、 前記加熱圧着工程は、 前記シール部分の周辺における前記シール材料の各々を
    圧接させる工程と、 前記シール部分を加熱されているシール板で圧着する工
    程とからなる、請求項1記載のヒートシール方法。
  5. 【請求項5】 内面から外面へ樹脂フィルム、樹脂発泡
    体及び蒸着樹脂層の順に積層されてなるシート材料の端
    部に沿って帯状の樹脂製の部品を融着させるヒートシー
    ル方法であって、 前記シート材料の端部と前記部品とを当接させる工程
    と、 前記当接された部分の周辺における前記シート材料を両
    面から押圧する工程と、 前記当接された部分を加熱されているシール板で圧着す
    る工程とを備えた、ヒートシール方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004242973A (ja) * 2003-02-17 2004-09-02 Osamu Kato 医療器具用チューブ体と、それを用いて成るカテーテル
CN104249821A (zh) * 2013-06-25 2014-12-31 安徽宏云制茶有限公司 茶叶包装机

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