JPH095827A - レンズシャッタ装置 - Google Patents

レンズシャッタ装置

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Publication number
JPH095827A
JPH095827A JP7180982A JP18098295A JPH095827A JP H095827 A JPH095827 A JP H095827A JP 7180982 A JP7180982 A JP 7180982A JP 18098295 A JP18098295 A JP 18098295A JP H095827 A JPH095827 A JP H095827A
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JP
Japan
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blade
cam
opening
cam ring
closing
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Pending
Application number
JP7180982A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Kanbayashi
秀樹 神林
Kenji Tazaki
憲司 田崎
Masanori Hasuda
雅徳 蓮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Priority to US08/654,749 priority patent/US5745814A/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 絞り羽根とシャッタ専用の開き羽根および閉
じ羽根とを別部材として有するレンズシャッタにおい
て、シャッタユニットの厚みが増すことのない、薄型化
されたシャッタを提供する。 【構成】 起動指示に基づいて露光開口部を開口状態に
する第1遮光部材(5)と、第1遮光部材を駆動する環
状の第1カム(3)と、終了指示に基づいて露光開口部
を閉塞状態にする第2遮光部材(24)と、第2遮光部
材を駆動する環状の第2カム(23)と、複数種類の開
口径を形成する第3遮光部材(8)と、第3遮光部材を
駆動する環状の第3カム(4)とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラのレンズシャッ
タ装置に関し、詳しくはシャッタ羽根と絞り羽根を別部
材としたレンズシャッタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンパクトカメラに搭載されるレンズシ
ャッタは、シャッタ羽根と絞り羽根を兼用しているもの
が一般的であるが、中にはシャッタ専用羽根と絞り専用
羽根を別々に持っているものも存在する。このようなシ
ャッタの長所は、絞り開口の形状を円形に近いものにす
ることができるため、より自然なボケを意図した写真を
撮影することが可能となることである。この絞り専用羽
根は、環状のカム部材を用いることによって、任意の絞
り開口面積を形成できるように構成することが一般的で
ある。
【0003】一方、コンパクトカメラ用レンズシャッタ
は、一眼レフカメラに搭載されている近年のフォーカル
プレーンシャッタに比較して、最高速露光秒時の点にお
いて明らかに劣っている。レンズシャッタの最高速露光
秒時を上げることは、撮影者の撮影し得る写真の領域を
拡大するという意味において、強く求められるところで
ある。
【0004】レンズシャッタの最高速露光秒時を上げる
ためには、シャッタ羽根をより高速で走行させることが
必要となるが、そのための方法として、第一に、シャッ
タ羽根を軽量化すること、第二に、露光開始用シャッタ
羽根(以下開き羽根)と露光終了用シャッタ羽根(以下
閉じ羽根)とを別部材として設けること、第三に、シャ
ッタ羽根を駆動するためのアクチュエータを出力の大き
いものすることが考えられる。
【0005】しかし第三の方法に関しては、たとえば出
力の大きなモータはその物理的大きさも大きく、シャッ
タユニットの小型化という要求により、現状より格段に
出力の大きなものを搭載することはできない。
【0006】第二の方法により最高速露光秒時を上げる
ことができる理由は次の通りである。開き羽根と閉じ羽
根を兼用したレンズシャッタにおいては、一度開き方向
に運動させたシャッタ羽根を停止させ、さらに反対の閉
じ方向に運動させることが必要になり、このことは時間
のロスにつながる。開き羽根と閉じ羽根を別に設けてお
けば、開き羽根が露出開口部から完全に待避する瞬間に
おいて、すでに閉じ方向にある速度をもった閉じ羽根が
露出開口部を覆い始めることが可能になり、高速な露光
秒時を実現できる。
【0007】第一の方法では、羽根の質量軽減ももちろ
ん有効であるが、次のように実現することも考えられ
る。レンズシャッタにおいては一般に並進運動よりも回
転運動による動力伝達が多用され、シャッタ羽根も回転
運動により開閉動作が行われる。よって、シャッタ羽根
の質量よりも、回転中心回りの慣性モーメントの方がよ
り問題となる。すなわち、たとえば2枚のシャッタ羽根
で露出開口部を覆うよりも、それよりも枚数を多くし、
かつ1枚の大きさを小さくすることにより1枚あたりの
慣性モーメントを小さくした方が、全体としてシャッタ
羽根を駆動するために必要なエネルギーを小さくできる
ことがある。そのような構造とした場合、2枚より多い
シャッタ羽根を同時に駆動するためには、環状のカム部
材によって羽根を駆動する方法が一般的である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、絞り専
用羽根、シャッタ専用開き羽根、および閉じ羽根を設け
ることに加え、前述の絞り専用羽根を駆動するための環
状のカム部材、開き羽根駆動用環状カム部材、および閉
じ羽根駆動用環状カム部材を設け、これらを順次積層し
てシャッタユニットを構成することは、絞り羽根とシャ
ッタ羽根兼用の一般的なレンズシャッタユニットに比べ
て、シャッタユニットの光軸方向の厚みが増すことにな
る。このことは、特に小型化が求められるコンパクトカ
メラにおいては大きな短所となる。
【0009】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、絞り羽根とシャッタ専用の開き羽根および閉じ
羽根とを別部材として有するレンズシャッタにおいて、
シャッタユニットの厚みが増すことのない、薄型化され
たシャッタを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のレンズシャッタ装置は、露光動作の起動指
示および終了指示に基づいて露光動作を行うレンズシャ
ッタ装置において、起動指示に基づいて露光開口部を開
口状態にする第1遮光部材(5)と、第1遮光部材を駆
動する環状の第1カム(3)と、終了指示に基づいて露
光開口部を閉塞状態にする第2遮光部材(24)と、第
2遮光部材を駆動する環状の第2カム(23)と、複数
種類の開口径を形成する第3遮光部材(8)と、第3遮
光部材を駆動する環状の第3カム(4)とを具備する。
【0011】
【作用】上記構成のレンズシャッタ装置においては、開
き羽根(5)と閉じ羽根(24)と絞り羽根(8)を、
環状の第1カム(3)と第2カム(23)と第3カム
(4)とによってそれぞれ駆動するようにしたので、こ
れらの部材を同心状に積層することができ、これによ
り、シャッタユニットの厚みが増すことのない、薄型化
されたシャッタを提供することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】図1は、本発明によるレンズシャッタ装置
の一実施例を示す展開斜視図であり、図2は、本発明に
よるレンズシャッタ装置の一実施例を示す断面図であ
る。
【0014】図1および図2に示すように、本実施例の
シャッタは、基板1と底板2の間に、開き羽根5、閉じ
羽根24、絞り羽根8、およびそれら各々のカム環3、
23、および4が在り、基板1の上には駆動環11等の
駆動機構系が配置されている。図3は、基板1やその上
にある駆動機構および中間板31を取り除いた状態で、
図1における上から見た図である。図2は、図3におけ
るA−A断面を示している。ただし、図2では、基板1
の上部の駆動機構系が、駆動環11以外は省略してあ
り、また閉じ羽根24bに関してのみ、図3におけるB
−B断面を示している。図4は、基板1上部の駆動機構
系を、図2の上から見た図である。
【0015】図3において、図面を見易くするために、
開き羽根は5bのみ示しているが、その他に開き羽根5
c、5d、および5eの計4枚の開き羽根5b〜5eが
光軸回りに90゜ずつの角度をなして配置されている。
代表してセクタ5bについて述べると、開き羽根5bに
はダボ6bが固定されており、これが基板1に回動可能
に嵌合されている。また開き羽根5bには、ダボ7bも
固定されており、これは開き羽根カム環3のカム孔3b
に嵌合される。また、図2において、開き羽根5bおよ
び開き羽根5c〜5e(不図示)は、開き羽根カム環3
と中間板31の間に配置され、開き羽根5b〜5eが動
作時に互いに干渉しないように、光軸20方向に異なる
高さに配置されている。
【0016】開き羽根カム環3は、基板1に回動可能に
嵌合されている。図3および図4において、開き羽根カ
ム環3には、基板1の孔1aを通って上部の駆動機構系
まで届く突き出し3aと、長孔状カム孔3b〜3eが設
けられている。たとえばカム孔3bの中では、前述の開
き羽根5bのダボ7bが、開き羽根カム環3の運動に応
じて摺動する。これにより、開き羽根5bはダボ6bを
中心として、開き羽根カム環3の運動に応じて回動す
る。
【0017】図3において、図面を見易くするために、
閉じ羽根は24bのみ示しているが、その他に閉じ羽根
24c、24d、および24eの計4枚の閉じ羽根24
b〜24eが光軸回りに90゜ずつの角度をなして配置
されている。代表して閉じ羽根24bについて述べる
と、閉じ羽根24bにはダボ25bが固定されており、
これが底板2に回動可能に嵌合されている。また閉じ羽
根24bには、ダボ26bも固定されており、これは閉
じ羽根カム環23のカム孔23bに嵌合される。また、
図2において、閉じ羽根24bおよび閉じ羽根24c〜
24e(不図示)は、底板2と中間板31の間に配置さ
れ、閉じ羽根24b〜24eが動作時に互いに干渉しな
いように、光軸20方向に異なる高さに配置されてい
る。
【0018】閉じ羽根カム環23は、基板1に回動可能
に嵌合されている。図3および図4において、閉じ羽根
カム環23には、基板1の孔1cを通って上部の駆動機
構系まで届く突き出し23aと、長孔状カム孔23b〜
23eが設けられている。たとえばカム孔23bの中で
は、前述の閉じ羽根24bのダボ26bが、閉じ羽根カ
ム環23の運動に応じて摺動する。これにより、閉じ羽
根24bはダボ25bを中心として、閉じ羽根カム環2
3の運動に応じて回動する。
【0019】図3において、図面を見易くするために、
絞り羽根は8bのみ示しているが、その他に絞り羽根8
c〜8hの計7枚の絞り羽根が光軸回りに互いに等しい
角度をなして配置されている。代表して絞り羽根8bに
ついて述べると、絞り羽根8bにはダボ9bが固定され
ており、これが基板1に回動可能に嵌合されている。ま
た絞り羽根8bには、ダボ10bも固定されており、こ
れは絞りカム環4のカム孔4bに嵌合される。また、図
2において、絞り羽根8bおよび絞り羽根8c〜8h
(不図示)は、基板1と絞りカム環4の間に配置されて
いる。
【0020】絞りカム環4は、基板1に回動可能に嵌合
されている。図3および図4において、絞りカム環4に
は、基板1の孔1bを通って上部の駆動機構系まで届く
突き出し4aと、長孔状カム孔4b〜4hが設けられて
いる。たとえばカム孔4bの中では、前述の絞り羽根8
bのダボ10bが、絞りカム環4の運動に応じて摺動す
る。これにより、絞り羽根8bはダボ9bを中心とし
て、絞りカム環4の運動に応じて回動する。
【0021】絞りカム環4の外径は開き羽根カム環3の
内径より小さく、開き羽根カム環3の外径は閉じ羽根カ
ム環23の内径より小さくなっている。この3つのカム
環は、同心円上にほぼ同一平面内に置かれるよう構成さ
れている。
【0022】図4において、モータ13は基板1に固定
されており、その回転軸の先端にはギヤ14が固定され
ている。ギヤ15は基板1に回転自在に取り付けられて
おり、ギヤ14および駆動環11のギヤ部11aと噛合
している。駆動環11は、図2に示すように基板1の上
部に回動自在に嵌合されている。
【0023】図4において、駆動環11には突き出し部
11bが設けられており、駆動環11の左転時に前述の
開き羽根カム環3の突き出し部3aと当接するように配
置されている。また、開き羽根カム環3の突き出し部3
aと基板1は、付勢ばね16で連結されており、これに
よって開き羽根カム環3は右回りに付勢されている。
【0024】駆動環11には突き出し部11dが設けら
れており、駆動環11の左転時に前述の閉じ羽根カム環
23の突き出し部23aと当接するように配置されてい
る。また、閉じ羽根カム環23の突き出し部23aと基
板1は付勢ばね18で連結されており、これによって閉
じ羽根カム環23は右回りに付勢されている。
【0025】駆動環11には突き出し11cが設けられ
ており、これは駆動環11の右転時に前述の絞りカム環
4の突き出し4aに当接するように構成されている。ま
た、絞りカム環4の突き出し4aと基板1は、付勢ばね
17で連結されており、これによって絞りカム環4は左
回りに付勢されている。
【0026】電磁石28は自己吸着型であり、通電され
ていないときには吸着力を発生し、ある電圧で通電され
ると吸着力がなくなるものである。電磁石28は、基板
1に固定され、非通電時には高透磁率の可動片29を吸
着する。開き羽根アーマチャーレバー30は基板1に、
軸30aを中心に回動可能に取り付けられており、その
一端には前述の可動片29が固定されている。開き羽根
アーマチャーレバー30の他端は鍵状の係止部となって
おり、シャッタ動作前には開き羽根カム環3の突き出し
3aを、ばね16の付勢力に抗して係止している。開き
羽根アーマチャーレバー30は、付勢ばね32によって
右回り、すなわち係止を外す方向に付勢されているが、
電磁石28がそれを上回る力で可動片29を吸着保持す
るため、係止された状態が保持される。
【0027】電磁石12も自己吸着型である。電磁石1
2は基板1に固定され、非通電時には高透磁率の可動片
19を吸着する。閉じ羽根アーマチャーレバー27は基
板1に、軸27aを中心にして回動可能に取り付けられ
ており、その一端には可動片19が固定されている。閉
じ羽根アーマチャーレバー27の他端は鍵状の係止部と
なっており、シャッタ動作前には閉じ羽根カム環23の
突き出し23aを、ばね18の付勢力に抗して係止して
いる。閉じ羽根アーマチャーレバー27は、付勢ばね3
3によって右回り、すなわち係止を外す方向に付勢され
ているが、電磁石12がそれを上回る力で可動片19を
吸着保持するため、係止された状態が保持される。
【0028】次に、本実施例のシャッタの動作を説明す
る。
【0029】図4は、シャッタ動作前の初期状態を示し
ている。図4において、モータ13が右転するとギヤ1
4も右転し、ギヤ15は左転、駆動環11は右転する。
駆動環11の突き出し11cは、絞りカム環4の突き出
し4aと当接し、付勢ばね17の付勢力に抗しながら、
絞りカム環4を右転させる。これにより、図3におい
て、絞りカム環4のカム孔4bの中を、絞り羽根8bの
ダボ10bが摺動し、絞り羽根8bはダボ9bを中心と
して左転する。代表して絞り羽根8bの動作を説明した
が、不図示の絞り羽根8c〜8hもまったく同様に動作
する。不図示の絞り設定装置によって決められた絞り開
口径となるまで、以上の動作が行われ、所定の絞り開口
径となったところでモータ13が停止し、モータ13
が、以下に記す開き羽根5b〜5e、閉じ羽根24b〜
24eの動作中に、絞り羽根8b〜8hを所定の絞り開
口径の位置で保持する。
【0030】次に図4において、電磁石28への通電が
開始されて吸着力がなくなると、付勢ばね32の力によ
って、開き羽根アーマチャーレバー30は右転し、開き
羽根カム環3の突き出し3aとの係止が外れる。これに
よって、開き羽根カム環3は、付勢ばね16の力によっ
て右転する。
【0031】図3において、開き羽根カム環3が右転す
ると、開き羽根カム環3のカム孔3bの中を、開き羽根
5bのダボ7bが摺動し、開き羽根5bはダボ6bを中
心として左転する。不図示の開き羽根5c〜5eも同様
に動作する。これにより、開き羽根5b〜5eが露出開
口部から待避開始し、不図示のフィルムへの露光が開始
される。
【0032】レンズシャッタにおいては、開き羽根が露
出開口部から完全に待避せず、まだ露出開口部に開き羽
根の一部が残っている状態から閉じ羽根を閉じ方向に動
作させても良い。もちろん開き羽根が露出開口部から完
全に待避してから閉じ羽根を閉じ方向に動作させても良
い。
【0033】次に図4において、電磁石12への通電が
開始されて吸着力がなくなると、付勢ばね33の力によ
って、閉じ羽根アーマチャーレバー27は右転し、閉じ
羽根カム環23の突き出し23aとの係止が外れる。こ
れによって、閉じ羽根カム環23は、付勢ばね18の力
によって右転する。
【0034】図3において、閉じ羽根カム環23が右転
すると、閉じ羽根カム環23のカム孔23bの中を、閉
じ羽根24bのダボ26bが摺動し、閉じ羽根24bは
ダボ25bを中心として右転する。不図示の閉じ羽根2
4c〜24eも同様に動作する。これにより、閉じ羽根
24b〜24eが露出開口部を覆い、不図示のフィルム
への露光が終了する。
【0035】次に、図4において、モータ13を左転さ
せると、ギヤ14も左転、ギヤ15は右転し、駆動環1
1は左転する。すると、付勢ばね17によって左回りに
付勢されている絞りカム環4は、駆動環11に追従する
ように左転する。図3において、絞り羽根ダボ10b
は、絞りカム環4のカム孔4bの中を摺動し、ダボ9b
を中心に右転する。こうして、駆動環11および絞りカ
ム環4の位置が、図4に示す初期状態まで戻ると、絞り
羽根4b〜4hは、露出開口部から完全に待避し、初期
状態まで戻る。
【0036】さらに駆動環11を左転させると、駆動環
の突き出し11bが開き羽根カム環3の突き出し3aと
当接し、付勢ばね16に抗して開き羽根カム環3を左転
させる。これにより、図3における開き羽根5bのダボ
7bが、開き羽根カム環3のカム孔3bの中を摺動し、
開き羽根5bはダボ6bを中心として右転する。不図示
の開き羽根5c〜5eも同様に動作し、露出開口部を覆
う。
【0037】その直後に、駆動環の突き出し11dが閉
じ羽根カム環23の突き出し23aと当接し、付勢ばね
18に抗して閉じ羽根カム環23を左転させる。これに
より、図3における閉じ羽根24bのダボ26bが、閉
じ羽根カム環23のカム孔23bの中を摺動し、閉じ羽
根24bはダボ25bを中心として左転する。不図示の
開き羽根24c〜24eも同様に動作し、露出開口部か
ら完全に待避する。そして図4において、電磁石12へ
の通電を中止して吸着力を与えると、閉じ羽根アーマチ
ャーレバー27により、閉じ羽根カム環23の突き出し
23aが係止および保持される。なお、閉じ羽根24b
〜24eが動作中にも、露出開口部をすでに覆っている
開き羽根5c〜5eがさらに閉じ方向に動くことになる
が、それでも露出開口部の一部が開いて光が通ってしま
うことがないように、開き羽根の形状を与えるものとす
る。
【0038】次に、モータ13を逆転させ、駆動環11
もそれに伴って右転すると、ある程度開き羽根の重なり
に余裕がある位置(すなわち図4の初期位置)で、電磁
石28への通電を中止して吸着力を与えると、開き羽根
アーマチャーレバー30により、開き羽根カム環3の突
き出し3aが係止および保持される。さらに駆動環11
は右転し続け、最終的に図4に示す初期位置でモータ1
3が停止し、駆動環11も停止する。以上で、撮影動作
開始前の状態まで、すべて復帰する。
【0039】上記の実施例では、絞りカム環4の外径が
開き羽根カム環3の内径より小さく、開き羽根カム環3
の外径が閉じ羽根カム環23の内径より小さく構成する
ことによって、3つのカム環をほぼ同一平面上に配置す
ることができ、シャッタユニットの光軸方向の外径寸法
を薄型化できる例を述べた。しかし、3つのカム環の大
きさの関係はこの他に5通り考えられる。すなわち、小
さい方から順に、第一に、絞り、閉じ羽根、開き羽根、
第二に、開き羽根、閉じ羽根、絞り、第三に、開き羽
根、絞り、閉じ羽根、第四に、閉じ羽根、絞り、開き羽
根、第五に、閉じ羽根、開き羽根、絞りとなるように構
成できる。これらも、全て本発明に含まれる。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明のレンズシャッタ
装置によれば、開き羽根(5)と閉じ羽根(24)と絞
り羽根(8)を、環状の第1カム(3)と第2カム(2
3)と第3カム(4)とによってそれぞれ駆動するよう
にしたので、これらの部材を同心状に積層することがで
き、これにより、シャッタユニットの厚みが増すことの
ない、薄型化されたシャッタを提供することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレンズシャッタ装置の一実施例を
示す分解斜視図である。
【図2】本発明によるレンズシャッタ装置の一実施例を
示す断面図である。
【図3】本発明によるレンズシャッタ装置の一実施例を
示す上面図である。
【図4】本発明によるレンズシャッタ装置の一実施例を
示す上面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 底板 3 開き羽根カム環 4 絞りカム環 5 開き羽根 6 回転中心用開き羽根ダボ 7 カム用開き羽根ダボ 8 絞り羽根 9 回転中心用絞り羽根ダボ 10 カム用絞り羽根ダボ 11 駆動環 12 閉じ羽根用電磁石 13 モータ 14 ギヤ 15 ギヤ 16 開き羽根カム環付勢ばね 17 絞りカム環付勢ばね 18 閉じ羽根カム環付勢ばね 19 閉じ羽根電磁石可動片 20 光軸 23 閉じ羽根カム環 24 閉じ羽根 25 回転中心用閉じ羽根ダボ 26 カム用閉じ羽根ダボ 27 閉じ羽根アーマチャーレバー 29 閉じ羽根電磁石可動片 30 開き羽根アーマチャーレバー 31 中間板 32 開き羽根アーマチャーレバー付勢ばね 33 閉じ羽根アーマチャーレバー付勢ばね

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】露光動作の起動指示および終了指示に基づ
    いて露光動作を行うレンズシャッタ装置において、 前記起動指示に基づいて露光開口部を開口状態にする第
    1遮光部材と、 該第1遮光部材を駆動する環状の第1カムと、 前記終了指示に基づいて前記露光開口部を閉塞状態にす
    る第2遮光部材と、 該第2遮光部材を駆動する環状の第2カムと、 複数種類の開口径を形成する第3遮光部材と、 該第3遮光部材を駆動する環状の第3カムとを具備する
    レンズシャッタ。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記第1カムの外径は前記第2カムの内径より小さく、 前記第2カムの外径は前記第3カムの内径より小さいこ
    とを特徴とするレンズシャッタ。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記第1カムの外径は前記第3カムの内径より小さく、 前記第3カムの外径は前記第2カムの内径より小さいこ
    とを特徴とするレンズシャッタ。
  4. 【請求項4】請求項1において、 前記第2カムの外径は前記第1カムの内径より小さく、 前記第1カムの外径は前記第3カムの内径より小さいこ
    とを特徴とするレンズシャッタ。
  5. 【請求項5】請求項1において、 前記第2カムの外径は前記第3カムの内径より小さく、 前記第3カムの外径は前記第1カムの内径より小さいこ
    とを特徴とするレンズシャッタ。
  6. 【請求項6】請求項1において、 前記第3カムの外径は前記第1カムの内径より小さく、 前記第1カムの外径は前記第2カムの内径より小さいこ
    とを特徴とするレンズシャッタ。
  7. 【請求項7】請求項1において、 前記第3カムの外径は前記第2カムの内径より小さく、 前記第2カムの外径は前記第1カムの内径より小さいこ
    とを特徴とするレンズシャッタ。
JP7180982A 1995-05-29 1995-06-23 レンズシャッタ装置 Pending JPH095827A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020237578A1 (zh) * 2019-05-30 2020-12-03 深圳市大疆创新科技有限公司 快门装置及摄影装置

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WO2020237578A1 (zh) * 2019-05-30 2020-12-03 深圳市大疆创新科技有限公司 快门装置及摄影装置

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