JPH0958275A - 自動車用サンルーフの駆動モータ制御装置 - Google Patents

自動車用サンルーフの駆動モータ制御装置

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JPH0958275A
JPH0958275A JP20821895A JP20821895A JPH0958275A JP H0958275 A JPH0958275 A JP H0958275A JP 20821895 A JP20821895 A JP 20821895A JP 20821895 A JP20821895 A JP 20821895A JP H0958275 A JPH0958275 A JP H0958275A
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JP
Japan
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state
lid
fully closed
coil
reverse rotation
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Pending
Application number
JP20821895A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Tachikawa
和彦 立川
Tomoyuki Ogawa
知行 小川
Iwao Tsurufuchi
巌 鶴渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
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Publication date
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Publication of JPH0958275A publication Critical patent/JPH0958275A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ルーフリッドの作動のために少ない消費電力
で小型化し得るモータ制御装置を提供する。 【構成】 モータMを正転方向に作動する正転用スイッ
チ11aをONさせる正転用コイルL1aとモータMを
逆転方向に作動する逆転用スイッチ11bをONさせる
逆転用コイルL1bとを有するモータ駆動回路と、モー
タMを正転、逆転および停止状態に設定する操作スイッ
チ15と、ルーフリッドが全閉状態であるか否かを検知
するリミットスイッチSWと、操作スイッチ15が正転
または逆転状態に設定されたときに正転用コイルL1a
または逆転用コイルL1bを通電状態に自己保持し、自
己保持状態のもとでリミットスイッチSWがルーフリッ
ドの全閉を検知したときには自己保持状態に維持したま
ま正転用および逆転用コイルへの通電を解除する自己保
持回路17とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用サンルーフを駆
動するための駆動モータの作動を制御するモータ制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用サンルーフには自動車のルーフ
パネルに形成された開口部を全開する位置と全閉する位
置との間でルーフリッドを開閉動作するスライド動作
と、ルーフリッドをその後端側を上昇させるチルトアッ
プ位置と全閉位置との間で傾斜移動するチルト動作とを
行うようにしたものがある。ルーフリッドに両端が接続
されたワイヤは、このワイヤを駆動するためのギヤに掛
けわたされて噛み合わされており、このギヤは伝動ギヤ
列を介してモータのシャフトに連結されている。
【0003】ルーフリッドを開いた状態から全閉状態に
するとき、およびルーフリッドを全閉状態からチルトア
ップ状態にするときにはモータは正転方向に駆動され
る。また、ルーフリッドをチルトアップした状態から全
閉状態にするとき、および全閉状態から開いた状態にす
るときには、モータは逆転方向に駆動される。
【0004】従来では、サンルーフをスライド動作させ
るためのスライド操作スイッチと、サンルーフをチルト
動作させるためのチルト操作スイッチとが車体に設けら
れていた。
【0005】実開平4−9860号公報は、スライド操
作スイッチとチルト操作スイッチとを用いることなく、
モータの回転方向を正逆両方向に切り換えるための操作
スイッチのみで、サンルーフのスライド動作とチルト動
作とを制御するようにしたモータ制御装置を開示してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このモータ制御装置
は、モータを正転、逆転および停止状態に設定する操作
スイッチに機械的に連動して3位置に作動する切換スイ
ッチを有している。ルーフリッドが全閉状態のときに
は、この切換スイッチを介してリレーコイルには常時電
流が流れている。このように、従来のモータ制御装置は
操作スイッチに連動して作動する切換スイッチの機構を
内蔵しなければならず、操作スイッチは大型化してしま
うとともに、ルーフリッドが全閉状態となっているとき
には常時電流が流れているので、消費電力が高くなると
いう問題点がある。
【0007】本発明の目的は、ルーフリッドの作動のた
めに少ない消費電力で小型化し得るモータ制御装置を提
供することにある。
【0008】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0010】すなわち、本発明の自動車用サンルーフの
駆動モータ制御装置は、モータを正転方向に作動する正
転スイッチをオンさせる正転用コイルとモータを逆転方
向に作動する逆転スイッチをオンさせる逆転用コイルと
を有するモータ駆動回路と、モータを正転、逆転および
停止状態に設定する操作スイッチと、ルーフリッドが全
閉状態であるか否かを検知するリミットスイッチと、前
記操作スイッチが正転または逆転状態に設定されたとき
に正転用コイルまたは逆転用コイルを通電状態に自己保
持し、自己保持状態のもとで前記リミットスイッチが前
記ルーフリッドの全閉を検知したときには自己保持状態
に維持したまま前記正転用および逆転用コイルへの通電
を解除する自己保持回路とを有することを特徴とする。
【0011】
【作用】上記構成の本発明にあっては、操作スイッチが
正転状態あるいは逆転状態に設定された場合には、自己
保持状態となってその設定状態に対応した正転用コイル
と逆転用コイルのいずれかに通電がなされて、ルーフリ
ッドは所定の方向に移動する。正転用あるいは逆転用コ
イルに対して通電がなされているときに、リミットスイ
ッチがルーフリッドが全閉状態となったことを検出した
場合には、自己保持状態を維持しつつ、前記それぞれの
コイルに対する通電を解いてルーフリッドの移動が停止
される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0013】(実施例1)図1は自動車のルーフパネル
1を示す図であり、このルーフパネル1にはこれに形成
された開口部2を開閉するためのルーフリッド3(リッ
ド)が設けられている。
【0014】図2(a)はこのリッド3が開口部2を全
閉した状態を示し、図2(b)は全閉状態からリッド3
がスライド移動して開いた状態を示す。図2(b)に示
す全開状態から図2(a)に示すようにリッド3が閉じ
る際にもスライド移動する。図2(c)はリッド3がそ
の後端側を上昇させてチルトアップ移動した状態を示
す。このチルトアップ状態からチルトダウン移動させる
と、図2(a)に示す全閉状態となる。
【0015】リッド3はその前後両端にはワイヤの両端
が接続されており、このワイヤはモータにより駆動され
るギヤに噛み合って掛けわたされている。リッド3が全
閉状態のときにこれをスライドさせて開く際、およびチ
ルトアップ移動した状態からこれを全閉状態に傾斜移動
させる際には、モータは一方向に回転される。この方向
を説明の便宜上、正転方向という。一方、リッド3が開
いた状態からスライドさせて閉じる際、および全閉状態
から傾斜移動させてチルトアップさせる際には、モータ
は前述とは逆の方向つまり逆転方向に駆動される。
【0016】図3はリッド3をスライド移動および傾斜
移動するための駆動モータの制御装置の一実施例を示す
回路図であり、図6はこの制御装置の操作手順を示すタ
イムチャートである。
【0017】モータMの一方の端子Aに接続された正転
用スイッチ11aは、アース端子Dに接続された常閉接
点12aにONするようになっており、正転用コイルL
1aが通電されると、電源13のプラス端子Cに接続さ
れた常開接点14aに正転用スイッチ11aはONす
る。
【0018】モータMの他方の端子Bに接続された逆転
用スイッチ11bは、アース端子Dに接続された常閉接
点12bにONするようになっており、逆転用コイルL
1bが通電されると、電源13のプラス端子Cに接続さ
れた常開接点14bに逆転用スイッチ11bはONす
る。これらのスイッチ11a,11bとコイルL1a,
L1bとを有するリレーRL1によりモータ駆動回路が
形成されている。
【0019】操作スイッチ15は逆転用コイルL1bの
アース端子Jに接続された逆転用接点15bをONさせ
てモータMを逆転状態に設定する位置と、正転用コイル
L1aのアース端子Kに接続された正転用接点15aを
ONさせてモータMを正転状態に設定する位置と、これ
らの接点15a,15bのいずれにも接触することな
く、モータMを停止状態に設定する位置とに乗員により
操作される。
【0020】イグニッションスイッチ16を介して電源
13のプラス側に接続された端子Eと、それぞれのコイ
ルL1a,L1bとの間には、自己保持回路17が接続
されている。この自己保持回路17は端子Eに接続され
た切換スイッチ18を有し、この切換スイッチ18は常
閉接点18aにONするようになっており、コイルL2
が通電されると常開接点18bのONに切り換わる。
【0021】リミットスイッチSWは、リッド3が全閉
状態となるとOFFとなり、全閉状態以外の状態ではO
Nとなる。これにより、このリミットスイッチSWはリ
ッド3が全閉状態であるか否かを検知する。リミットス
イッチSWの一方の端子Fは切換スイッチ18に接続さ
れ、他方の端子GはダイオードD1を介して常閉接点1
8aに接続されている。さらに、この端子Gはダイオー
ドD2を介してコイルL2の一方の端子と常開接点18
bとに接続されている。コイルL2の他方の端子はダイ
オードD3,D4を介して端子J,Kに接続されてい
る。
【0022】次に、図3に示した駆動モータ制御装置に
よるリッド3の操作手順について図6に示すタイムチャ
ートを参照しつつ説明する。
【0023】リッドを開く操作 リッド3が全閉状態のときにこれを開く際には、操作ス
イッチ15は乗員により正転用接点15aがONとなる
ように操作される。全閉時にはリミットスイッチSWは
OFFとなっているので、端子Eからの電流は切換スイ
ッチ18の常閉接点18aを介して正転用コイルL1a
に流れる。これにより、正転用スイッチ11aが常開接
点14aにONして、モータMが正転駆動されて、リッ
ド3は開かれる。
【0024】リッド3が開き始めると、直ちにリミット
スイッチSWはONに切り換わり、端子Eからの電流は
リミットスイッチSWを介してダイオードD1,D2に
分流する。ダイオードD1を流れた電流は正転用コイル
L1aを流れることになり、正転用スイッチ11aを常
開接点14aに接触したままに保持する。したがって、
モータMは正転方向に作動し続けることになる。一方、
ダイオードD2を流れた電流はリレーRL2のコイルL
2を流れて切換スイッチ18を常開接点18bに接触さ
せる。これにより、常開接点18bを介して流れる電流
がコイルL2に合流し、ダイオードD3を介して端子K
に流れる。
【0025】リッド3が開く方向に移動している過程
で、操作スイッチ15が停止状態に設定されると、図6
において符号Qで示すようにモータMは停止される。こ
の状態でリッド3をさらに開くべく、操作スイッチ15
が操作されて再度モータMの正転が設定、つまり再押し
がなされると、リッド3は全開となるまでスライド動作
する。
【0026】リッドを閉じる操作 リッド3が開いた状態のもとで、これを閉じるべく操作
スイッチ15が逆転用接点15bにONするように操作
されてモータMの逆転が設定されると、リッド3が開い
た状態ではリミットスイッチSWがONされているの
で、リミットスイッチSWおよびダイオードD1を介し
て逆転用コイルL1bに電流が流れる。これにより、逆
転用スイッチ11bが常開接点14bにONしてモータ
Mは前述した方向とは逆の方向に回転する。ダイオード
D2を流れた電流はコイルL2を流れてダイオードD4
を介して端子Jに流れる。
【0027】リッド3が閉じる方向にスライド移動し続
けてリッド3が全閉位置までスライド移動すると、リミ
ットスイッチSWがOFFとなるが、切換スイッチ18
は常開接点18bに接触した状態に保持されており、端
子Eからの電流はコイルL2とダイオードD4を介して
端子Jに流れる。これに対して、逆転用コイルL1bに
は電流が流れなくなり、モータMは停止する。
【0028】リッドをチルトアップする操作 リッド3が全閉状態のもとでチルトアップ動作がなされ
る際には、操作スイッチ15が逆転モードに設定され
る。全閉時にはリミットスイッチSWはOFFとなって
いるので、端子Eからの電流は常閉接点18aを介して
逆転用コイルL1bに流れる。これにより、モータMは
逆転方向に回転してリッド3はその後方部が上昇するよ
うにチルトアップ移動する。
【0029】チルトアップ移動が開始されると直ちに、
リミットスイッチSWがONとなるので、切換スイッチ
18は常開接点18bに保持された状態となり、逆転用
コイルL1bに対してはダイオードD1を介して電流が
流れ続ける。チルトアップ動作が終了する前に操作スイ
ッチ15によりモータMの停止を設定した後に、再度チ
ルトアップ動作を行っても同様にチルトアップ動作がな
される。
【0030】リッドをチルトダウンする操作 チルトアップ状態のリッド3をチルトダウンするには、
操作スイッチ15により正転用接点15aがONされて
正転モードとなる。チルトアップ状態ではリミットスイ
ッチSWはONとなっているので、リミットスイッチS
WとダイオードD1を介して正転用コイルL1aに電流
が流れ、モータMは正転してリッド3のチルトダウン動
作がなされる。
【0031】リッド3が全閉位置となるまでチルトダウ
ン動作が進行すると、リミットスイッチSWはOFFと
なり、端子Eからの電流はコイルL2に流れて切換スイ
ッチ18は常閉接点18aに保持された状態となり、正
転用コイルL1aには電流が流れず、モータMは停止す
る。
【0032】(実施例2)図4は本発明の他の実施例で
ある駆動モータの制御装置を示す図であり、図7はこの
制御装置の操作手順を示すタイムチャートである。
【0033】図4にあっては、モータ駆動回路を構成す
るリレーRL1の構造は図3に示すものと同様の構成と
なっており、図3に示された部材と共通する部材に同一
の符号を付して説明を省略する。
【0034】自己保持回路17は第1と第2の2つのト
ランジスタTR1,TR2と、電流または電圧制御用の
ツェナーダイオードZD1,ZD2、抵抗R1〜R7お
よびコンデンサーC1,C2と、整流用のダイオードD
1〜D5などから構成されている。2つのトランジスタ
TR1,TR2は、それぞれのエミッタが正電圧源側に
共通に接続され、第1トランジスタTR1のベースは第
2トランジスタTR2のコレクタに接続されるととも
に、ダイオードD2またはダイオードD3を介して端子
J,Kに接続されている。また、第2トランジスタTR
2のベースは抵抗R7,R2およびコンデンサC1を介
してリミットスイッチSWに接続されている。
【0035】次に、図4に示した駆動モータ制御装置に
よるリッド3の操作手順について図7に示すタイムチャ
ートを参照しつつ説明する。
【0036】リッドを開く操作 リッド3が全開状態のときにこれを開く際には、操作ス
イッチ15は乗員により正転用接点15aがONとなる
ように操作される。この場合にはリッド3の全開時には
リミットスイッチSWはONとなっている。正転用接点
15aがONすると、端子Eからの電流はダイオードD
4を介して第1トランジスタTR1に流れる。これによ
り、第1トランジスタTR1がONされて、エミッタか
らベースを通った電流は抵抗R5、ダイオードD2を介
して端子Kに流れるとともに、第1トランジスタTR1
のコレクタ電流は正転用コイルL1aに流れる。これに
より、正転用スイッチ11aが常開接点14aにONし
て、モータMが正転し、リッド3は開かれる。
【0037】リッド3が開く方向に移動している過程
で、操作スイッチ15が停止状態に設定されるとモータ
Mは停止され、この状態でさらにリッド3を開くべく、
操作スイッチ15が正転用接点15aに再度ONされる
と、リッド3は全開となるまでスライド動作する。
【0038】リッドを閉じる操作 リッド3が開いた状態のもとで、これを閉じるべく操作
スイッチ15が逆転用接点15bにONされてモータM
の逆転が設定されると、この時にはリミットスイッチS
WはOFFとなっており、電流は端子Eからダイオード
D4を介して第1トランジスタTR1に入るベース電流
は、抵抗R5,ダイオードD3を介して端子Jへ流れ、
コレクタ電流は逆転用コイルL1bを介して端子Jに流
れる。これにより、逆転用スイッチ11bが常開接点1
4bにONしてモータMは前述した方向とは逆の方向に
回転する。
【0039】リッド3が閉じる方向にさらにスライド移
動し続けてリッド3が全閉位置までスライド移動する
と、リミットスイッチSWがONされる。これがONす
ると、第2トランジスタTR2がONされ、逆に第1ト
ランジスタTR1がOFFとなる。第1トランジスタT
R1がOFFされると、逆転用コイルL1aにかかる電
圧が復帰電圧を下まわるため、結果としてモータMは停
止する。
【0040】リッドをチルトアップする操作 リッド3が全閉状態のもとでチルトアップ動作がなされ
る際には、操作スイッチ15が逆転用接点15bにON
されて、逆転モードが設定される。逆転用接点15bが
ONすると、端子Eからの電流はダイオードD4を介し
て第1トランジスタTR1に流れる。これにより、第1
トランジスタTR1がONされて、エミッタからベース
を通った電流は抵抗R5、ダイオードD3を介して端子
Jに流れるとともに、第1トランジスタTR1のコレク
タ電流は逆転用コイルL1bに流れる。これにより、逆
転用スイッチ11bは常開接点14bにONして、モー
タMが逆転し、リッド3はチルトアップ移動する。
【0041】リッド3がチルトアップ移動している過程
で、操作スイッチ15が停止状態に設定されるとモータ
Mは停止され、この状態でさらにリッド3をチルトアッ
プすべく、操作スイッチ15が逆転用接点15bにON
されて再押しされると、リッド3はチルトアップ完了ま
で傾斜移動する。
【0042】リッドをチルトダウンする操作 リッド3がチルトアップされた状態から全閉状態にチル
トダウンするには、操作スイッチ15により正転用接点
15aが接続される。チルトアップ状態では、リミット
スイッチSWがOFFされている。正転用接点15aが
ONされると、端子EからダイオードD4を介して第1
トランジスタTR1に入るベース電流は、抵抗R5,ダ
イオードD2を介して端子Kへ流れ、コレクタ電流は正
転用コイルL1aを介して端子Kに流れる。これによ
り、正転用スイッチ11aが常開接点14aにONして
モータMは正転方向に回転する。
【0043】リッド3が全閉方向にさらに傾斜移動し続
けてリッド3が全閉位置まで傾斜移動すると、リミット
スイッチSWがONされる。これがONすると、第2ト
ランジスタTR2がONされ、逆に第1トランジスタT
R1がOFFとなる。第1トランジスタTR1がOFF
されると、正転用コイルL1aにかかる電圧が復帰電圧
を下まわるため、結果としてモータMは停止する。
【0044】(実施例3)図5は本発明の他の実施例で
ある駆動モータの制御装置を示す図であり、図8はこの
制御装置の操作手順を示すタイムチャートである。
【0045】図5にあっては、モータ駆動回路を構成す
るリレータRL1は図3および図4に示すものと同様の
構成となっており、図3および図4に示された部材と共
通する部材には同一の符号を付して説明を省略する。
【0046】自己保持回路17は、2つのトランジスT
R1,TR2と、電流または電圧制限用の抵抗R1〜R
5およびコンデンサC1、整流用のダイオードD1〜D
5などから構成されている。特に、コンデンサC1によ
ってトランジスタTR2の動作を遅延させる機能を有し
ている。2つのトランジスタTR1,TR2は、それぞ
れのエミッタが正電圧源側に共通に接続され、トランジ
スタTR1のベースはトランジスタTR2のコレクタに
接続され、抵抗R5およびダイオードD5またはD4を
介して正転用接点15aまたは逆転用接点15bに接続
されている。
【0047】トランジスタTR2のベースは抵抗R3を
介してトランジスタTR1のコレクタに接続されるとと
もに、ダイオードD3を介してリミットスイッチSWお
よびモータ駆動回路に接続されている。2つのトランジ
スタTR1,TR2は、自己保持回路を構成し、操作ス
イッチ15によって正転状態または逆転状態に設定され
たときには正転用コイルまたは逆転用コイルを通電状態
に自己保持し、自己保持状態のもとでリミットスイッチ
SWがリッド3の全閉状態を検知したときには自己保持
状態を維持したまま正転用または逆転用のコイルへの通
電を解除する機能を有する。
【0048】次に、図5に示した駆動モータ制御装置に
よるリッド3の操作手順について図8に示すタイムチャ
ートを参照して説明する。
【0049】リッドを開く動作 リッド3が全閉状態のときに、これをスライド移動させ
て開くには、操作スイッチ15は乗員によって正転用接
点15aがONとなるように操作される。全閉時には、
リミットスイッチSWはOFFとなっている。正転用接
点15aがONすると、第2トランジスタTR2はコン
デンサC1によって作動が遅れ、先に第1トランジスタ
TR1がONする。したがって、これのベース電流は抵
抗R5およびダイオードD5に流れ、端子Kに入る。一
方、コレクタ電流はダイードD3と抵抗R4に分流し、
抵抗R4を通った電流はダイオードD5に流れて端子K
に至る。ダイオードD3を通った電流は、リレーRL1
の正転用コイルL1aを介して端子Kに流れることか
ら、モータMは正転方向つまりリッド3を開く方向に回
転する。
【0050】リッド3がスライド移動を開始すると、リ
ミットスイッチSWがONとなり、第1トランジスタT
R1はOFF、第2トランドスタTR2はONとなるの
で、端子Eからの電流はそのままリレーRL1の正転用
コイルL1aに流れて、モータMを正転方向に回転させ
る。再押しを行っても同様に移動する。
【0051】リッドを閉じる操作 リッド3が開いた状態のもとで、これを閉じるべく操作
スイッチ15が逆転用接点15bにONされてモータM
の正転が設定されると、リッド3が開いた状態ではリミ
ットスイッチSWがONとなっていることから、第1ト
ランジスタTR1はOFFとなっており、逆転用接点1
5bがONとなることから第2トランジスタTR1がO
Nの状態となる。したがって、モータMは端子Jが閉じ
ていることにより、逆転用コイルL1bに電流が流れて
モータMは逆転する。再押ししても同様の方向にモータ
Mは回転する。
【0052】モータMの逆転によってリッド3が全閉位
置までスライド移動すると、リミットスイッチSWがO
FFとなり、第1トランジスタTR1はOFFのまま
で、第2トランジスタTR2がONとなるので、端子G
から供給されていた電流がカットされることにより、モ
ータMは停止する。
【0053】リッドをチルトアップする操作 リッド3が全閉状態のもとでチルトアップ動作がなされ
る際には、操作スイッチ15が逆転用接点15bにON
される。リッド3の全閉時にはリミットスイッチSWは
OFFされている。逆転用接点15bがONされると、
コンデンサC1によって先に第1トランジスタTR1が
ONされる。これにより、逆転用コイルL1bに電流が
流れて逆転用スイッチ11bは常開接点14bにONし
てモータMは逆転される。
【0054】リッド3がチルトアップ動作を開始する
と、リミットスイッチSWがONとなり、第1トランジ
スタTR1がOFFとなり、第2トランジスタTR2が
ONとなり、モータMは逆転方向の回転を維持する。こ
の状態で再押ししても同様の方向に回転する。
【0055】リッドをチルトダウンする操作 リッド3がチルトアップした状態から全閉位置までチル
トダウンするには、操作スイッチ15が正転用接点15
aにONするように操作される。チルトアップした状態
では、リミットスイッチSWはONとなっており、正転
用接点15aがONすると、第1トランジスタTR1は
OFFのままで、第2トランジスタTR2がONとな
る。これにより、端子Eからの電流は正転用コイルL1
aを流れて、モータMは正転してリッド3がチルトダウ
ン動作する。再押ししても同様に作動する。
【0056】リッド3が全閉位置となると、リミットス
イッチSWがOFFとなり、第1トランジスタTR1は
OFFとなり、第2トランジスタTR2はONとなるの
で、端子Gから供給されていた電流が停止されてモータ
Mは停止する。
【0057】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0058】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0059】(1).操作スイッチに対して機械的に連動す
るスイッチを有していないので、装置の小型化が達成さ
れる。
【0060】(2).ルーフリッドが全閉状態となっている
ときには、制御回路には電流が流れていないので、消費
電力の少ない制御装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ルフーパネルに形成された開口部を開閉するル
ーフリッドが設けられた自動車用サンルーフを示す平面
図である。
【図2】(a),(b),(c)はそれぞれルーフリッ
ドの開閉態様を示す概略断面図である。
【図3】本発明の一実施例である駆動モータ制御装置を
示す回路図である。
【図4】本発明の他の実施例である駆動モータ制御装置
を示す回路図である。
【図5】本発明の他の実施例である駆動モータ制御装置
を示す回路図である。
【図6】図3に示した駆動モータ制御装置の作動状態を
示すタイムチャートである。
【図7】図4に示した駆動モータ制御装置の作動状態を
示すタイムチャートである。
【図8】図5に示した駆動モータ制御装置の作動状態を
示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 ルーフパネル 2 開口部 3 ルーフリッド(リッド) 11a 正転用スイッチ 11b 逆転用スイッチ 12a,12b 常閉接点 13 電源 14a,14b 常開接点 15 操作スイッチ 15a 正転用接点 15b 逆転用接点 16 イグニッションスイッチ 17 自己保持回路 RL1 リレー(モータ駆動回路) SW リミットスイッチ M モータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルーフリッドのスライド移動とチルト移
    動とをモータの正転と逆転により制御する自動車用サン
    ルーフの駆動モータ制御装置であって、 前記モータを正転方向に作動する正転スイッチをオンさ
    せる正転用コイルと前記モータを逆転方向に作動する逆
    転スイッチをオンさせる逆転用コイルとを有するモータ
    駆動回路と、 前記モータを正転、逆転および停止状態に設定する操作
    スイッチと、 前記ルーフリッドが全閉状態であるか否かを検知するリ
    ミットスイッチと、 前記操作スイッチが正転または逆転状態に設定されたと
    きに前記正転用コイルまたは前記逆転用コイルを通電状
    態に自己保持し、自己保持状態のもとで前記リミットス
    イッチが前記ルーフリッドの全閉を検知したときには自
    己保持状態に維持したまま前記正転用および逆転用コイ
    ルへの通電を解除する自己保持回路とを有することを特
    徴とする自動車用サンルーフの駆動モータ制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車用サンルーフの駆
    動モータ制御装置であって、前記リミットスイッチが前
    記ルーフリッドの全閉を検知している状態で前記操作ス
    イッチが正転状態または逆転状態に設定されたときには
    前記正転用または逆転用コイルに通電し、前記リミット
    スイッチが全閉以外の状態を検知している状態で前記操
    作スイッチが正転状態または逆転状態に設定されたとき
    には前記正転用または逆転用コイルに通電し、通電状態
    で前記リミットスイッチが全閉状態を検出したときには
    通電を解くリレーにより前記自己保持回路を構成したこ
    とを特徴とする自動車用サンルーフの駆動モータ制御装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の自動車用サンルーフの駆
    動モータ制御装置であって、前記リミットスイッチが前
    記ルーフリッドの全閉状態を検知しているときに前記操
    作スイッチが正転状態または逆転状態に設定されたとき
    には前記正転用または逆転用コイルに通電し、この状態
    で全閉以外の状態に変化したときには通電を維持する第
    1トランジスタと、前記正転用または逆転用コイルに通
    電されている状態で前記リミットスイッチが全閉以外の
    状態から全閉を検知したときには通電を解く第2トラン
    ジスタとにより前記自己保持回路を構成したことを特徴
    とする自動車用サンルーフの駆動モータ制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の自動車用サンルーフの駆
    動モータ制御装置であって、前記リミットスイッチが全
    閉状態を検知しているときに前記操作スイッチが正転状
    態または逆転状態に設定されたときには前記正転用また
    は逆転用コイルに通電し、前記リミットスイッチが全閉
    状態以外に変化したときには通電を解く前記第1トラン
    ジスタと、前記リミットスイッチが全閉状態以外の状態
    を検知しているときに正転状態または逆転状態に設定さ
    れたときには前記正転用または逆転用コイルに通電する
    前記第2トランジスタとにより前記自己保持回路を構成
    したことを特徴とする自動車用サンルーフの駆動モータ
    制御装置。
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