JP3508909B2 - バックミラーの急速変角制御装置 - Google Patents
バックミラーの急速変角制御装置Info
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- JP3508909B2 JP3508909B2 JP18893797A JP18893797A JP3508909B2 JP 3508909 B2 JP3508909 B2 JP 3508909B2 JP 18893797 A JP18893797 A JP 18893797A JP 18893797 A JP18893797 A JP 18893797A JP 3508909 B2 JP3508909 B2 JP 3508909B2
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R1/00—Optical viewing arrangements; Real-time viewing arrangements for drivers or passengers using optical image capturing systems, e.g. cameras or video systems specially adapted for use in or on vehicles
- B60R1/02—Rear-view mirror arrangements
- B60R1/025—Rear-view mirror arrangements comprising special mechanical means for correcting the field of view in relation to particular driving conditions, e.g. change of lane; scanning mirrors
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両を車庫
入れする際に、バックミラー角度を後方車輪近傍を視認
し得るように調整する急速変角機能を有するバックミラ
ーに係り、特に、角度調整を容易且つ確実に行うことの
できる技術に関する。
入れする際に、バックミラー角度を後方車輪近傍を視認
し得るように調整する急速変角機能を有するバックミラ
ーに係り、特に、角度調整を容易且つ確実に行うことの
できる技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、車両に搭載されるドアミラーや
フェンダーミラー等のバックミラーには、車内からリモ
コン操作にてミラー角度を調整し得るように、角度調整
機構が搭載されている。これは、ミラー裏面側の縦軸及
び横軸上にそれぞれピボットが当接され、該ピボットを
進退動作させることにより、ミラーを上下、左右方向に
傾斜させることができるものである。一方、例えば、車
両をバックさせて車庫入れする際においては、車両の後
方車輪近傍を視認することが望ましい。しかし、この部
位にバックミラーの視界を合わせるためには、角度調整
機構の調整用ボタンを押し続けるという操作が必要にな
る。また、車庫入れが終了した後には元の角度に戻すと
いう操作が必要になる。
フェンダーミラー等のバックミラーには、車内からリモ
コン操作にてミラー角度を調整し得るように、角度調整
機構が搭載されている。これは、ミラー裏面側の縦軸及
び横軸上にそれぞれピボットが当接され、該ピボットを
進退動作させることにより、ミラーを上下、左右方向に
傾斜させることができるものである。一方、例えば、車
両をバックさせて車庫入れする際においては、車両の後
方車輪近傍を視認することが望ましい。しかし、この部
位にバックミラーの視界を合わせるためには、角度調整
機構の調整用ボタンを押し続けるという操作が必要にな
る。また、車庫入れが終了した後には元の角度に戻すと
いう操作が必要になる。
【０００３】そこで、このような面倒な操作を解消する
ために、従来より、バックミラーの急速変角機構が実用
に共されている。この急速変角機構は、ミラー角度調整
用のモータとは別個に急速変角用のモータをミラーフレ
ームの内部に搭載し、スイッチが投入された際には、ミ
ラー角度を急速に変化させて車両の後輪近傍を視認し得
るように調整することができるものである。即ち、車庫
入れ時にこのスイッチを投入すると、ミラー角度は後輪
部分が視界に入るように急速に調整されるので、運転者
は容易且つ安全に車庫入れを行うことができ、また、車
庫入れが終了した後には、このスイッチを解除すること
により、再びミラー角度を元の状態に戻すことができ
る。
ために、従来より、バックミラーの急速変角機構が実用
に共されている。この急速変角機構は、ミラー角度調整
用のモータとは別個に急速変角用のモータをミラーフレ
ームの内部に搭載し、スイッチが投入された際には、ミ
ラー角度を急速に変化させて車両の後輪近傍を視認し得
るように調整することができるものである。即ち、車庫
入れ時にこのスイッチを投入すると、ミラー角度は後輪
部分が視界に入るように急速に調整されるので、運転者
は容易且つ安全に車庫入れを行うことができ、また、車
庫入れが終了した後には、このスイッチを解除すること
により、再びミラー角度を元の状態に戻すことができ
る。
【０００４】一方、この急速変角機構のスイッチは、単
なるオン、オフスイッチとして配置すると、ギヤがドラ
イブギヤに入っている場合（リバースギヤに入っていな
い場合）においても誤ってスイッチが投入されるとミラ
ー角度が後輪近傍を映し出すように変角してしまう。従
って、このようなトラブルの発生を防止するために、リ
バースギヤと連動させる方式が提案されている。つま
り、ギヤをリバースに切り換えると、これに連動して自
動的に急速変角機構のスイッチをオンとし、ミラー角度
を変化させるという方式である。しかし、この方式では
不必要な場合においてもリバースギヤに入れる度にミラ
ー角度が変化してしまうので煩わしいという欠点があ
る。
なるオン、オフスイッチとして配置すると、ギヤがドラ
イブギヤに入っている場合（リバースギヤに入っていな
い場合）においても誤ってスイッチが投入されるとミラ
ー角度が後輪近傍を映し出すように変角してしまう。従
って、このようなトラブルの発生を防止するために、リ
バースギヤと連動させる方式が提案されている。つま
り、ギヤをリバースに切り換えると、これに連動して自
動的に急速変角機構のスイッチをオンとし、ミラー角度
を変化させるという方式である。しかし、この方式では
不必要な場合においてもリバースギヤに入れる度にミラ
ー角度が変化してしまうので煩わしいという欠点があ
る。
【０００５】更に、これを解決するために、急速変角機
構のオン、オフスイッチを設けると共に、このスイッチ
をリバースギヤと連動させることにより、ギヤがリバー
スに設定され、且つ、スイッチがオンとされたときにの
み急速変角機構がリバース側に動作するものが提案され
ている。しかし、この方法においても、スイッチをオン
の状態のままに放置しておくと、ギヤの操作と連動して
急速変角機構がリバース側に動作してしまうので、前記
と同様の問題が発生してしまう。即ち、運転者がリバー
スギヤを選択し、且つスイッチをオンとすることによ
り、急速変角機構を動作させることができるが、復帰さ
せる際にスイッチをオフとする操作を怠ると、ギヤ操作
によりミラー角度は元の状態に復帰するが、スイッチが
オンのままであるので、次回ギヤをリバースに設定する
と、これに反応して急速変角機構がリバース側に動作し
てしまう。従って、運転者の意志に反して急速変角機構
が動作してしまい、煩わしいという問題が生じる。
構のオン、オフスイッチを設けると共に、このスイッチ
をリバースギヤと連動させることにより、ギヤがリバー
スに設定され、且つ、スイッチがオンとされたときにの
み急速変角機構がリバース側に動作するものが提案され
ている。しかし、この方法においても、スイッチをオン
の状態のままに放置しておくと、ギヤの操作と連動して
急速変角機構がリバース側に動作してしまうので、前記
と同様の問題が発生してしまう。即ち、運転者がリバー
スギヤを選択し、且つスイッチをオンとすることによ
り、急速変角機構を動作させることができるが、復帰さ
せる際にスイッチをオフとする操作を怠ると、ギヤ操作
によりミラー角度は元の状態に復帰するが、スイッチが
オンのままであるので、次回ギヤをリバースに設定する
と、これに反応して急速変角機構がリバース側に動作し
てしまう。従って、運転者の意志に反して急速変角機構
が動作してしまい、煩わしいという問題が生じる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
における急速変角機構の制御回路においては、リバース
ギヤに連動させて自動で急速変角機構をリバース側に動
作させるものや、リバースギヤを選択し且つ操作スイッ
チがオンとされたときに急速変角機構を動作させるもの
が提案されているが、いずれの方法においても、運転者
の意志に反してミラー角度が変化してしまうことがあ
り、煩わしいという欠点があった。
における急速変角機構の制御回路においては、リバース
ギヤに連動させて自動で急速変角機構をリバース側に動
作させるものや、リバースギヤを選択し且つ操作スイッ
チがオンとされたときに急速変角機構を動作させるもの
が提案されているが、いずれの方法においても、運転者
の意志に反してミラー角度が変化してしまうことがあ
り、煩わしいという欠点があった。
【０００７】この発明はこのような従来の課題を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、必要な時にのみ確実にミラーの急速変角機構をリバ
ース動作させ得る操作性の良いバックミラーの急速変角
制御装置を提供することにある。
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、必要な時にのみ確実にミラーの急速変角機構をリバ
ース動作させ得る操作性の良いバックミラーの急速変角
制御装置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願請求項１に記載の発明は、ミラー角度を急速に
調整可能な急速変角機構を有するバックミラーの、前記
急速変角機構を制御する装置において、直流電源と、前
記直流電源の極性を可逆的に切り換えて接続する可逆ス
イッチと、前記可逆スイッチの出力側に接続される急速
変角用モータと、急速変角操作スイッチと、車両のシフ
トレバーをリバースギヤに設定したことを検出する手段
と、前記シフトレバーにてリバースギヤに設定された
後、前記急速変角操作スイッチがオンとされたときにの
み前記可逆スイッチを順方向に保持し、それ以外のとき
には逆方向に保持する可逆スイッチ切り換え回路と、前
記可逆スイッチが順方向に接続された際には、前記急速
変角用モータをリバース側に回転させ、逆方向に接続さ
れた際には復帰側に回転させ、且つ、各回転動作が終端
に達した際には急速変角用モータへの電源供給を遮断す
る回転制御回路と、を有することが特徴である。また、
請求項２に記載の発明では、前記可逆スイッチ切り換え
回路及び前記回転制御回路は、ミラー角度調整用のアク
チェータ内部の基板に実装されたことを特徴とする。
め、本願請求項１に記載の発明は、ミラー角度を急速に
調整可能な急速変角機構を有するバックミラーの、前記
急速変角機構を制御する装置において、直流電源と、前
記直流電源の極性を可逆的に切り換えて接続する可逆ス
イッチと、前記可逆スイッチの出力側に接続される急速
変角用モータと、急速変角操作スイッチと、車両のシフ
トレバーをリバースギヤに設定したことを検出する手段
と、前記シフトレバーにてリバースギヤに設定された
後、前記急速変角操作スイッチがオンとされたときにの
み前記可逆スイッチを順方向に保持し、それ以外のとき
には逆方向に保持する可逆スイッチ切り換え回路と、前
記可逆スイッチが順方向に接続された際には、前記急速
変角用モータをリバース側に回転させ、逆方向に接続さ
れた際には復帰側に回転させ、且つ、各回転動作が終端
に達した際には急速変角用モータへの電源供給を遮断す
る回転制御回路と、を有することが特徴である。また、
請求項２に記載の発明では、前記可逆スイッチ切り換え
回路及び前記回転制御回路は、ミラー角度調整用のアク
チェータ内部の基板に実装されたことを特徴とする。
【０００９】請求項３に記載の発明では、前記可逆スイ
ッチ切り換え回路は、前記シフトレバーがリバースギヤ
に設定された際にオンとなる第１のスイッチと、前記急
速変角操作スイッチが投入された際にオンとなる第２の
スイッチ及び瞬時的にオンとなる第３のスイッチと、該
第３のスイッチが瞬時的にオンとなった信号を受けてオ
ン状態を保持する自己保持型の第４のスイッチと、前記
第１のスイッチ、第２のスイッチ及び第４のスイッチと
は直流電源を介して直列に接続され、導通時には前記可
逆スイッチを順方向に設定し、非導通時には前記可逆ス
イッチを逆方向に設定する第１のリレー回路と、から構
成されることを特徴とする。
ッチ切り換え回路は、前記シフトレバーがリバースギヤ
に設定された際にオンとなる第１のスイッチと、前記急
速変角操作スイッチが投入された際にオンとなる第２の
スイッチ及び瞬時的にオンとなる第３のスイッチと、該
第３のスイッチが瞬時的にオンとなった信号を受けてオ
ン状態を保持する自己保持型の第４のスイッチと、前記
第１のスイッチ、第２のスイッチ及び第４のスイッチと
は直流電源を介して直列に接続され、導通時には前記可
逆スイッチを順方向に設定し、非導通時には前記可逆ス
イッチを逆方向に設定する第１のリレー回路と、から構
成されることを特徴とする。
【００１０】請求項４に記載の発明では、前記回転制御
回路は、前記可逆スイッチの切り換えに伴う電圧変動を
受けて自己保持され、該可逆スイッチと前記急速変角モ
ータとを接続する第２のリレー回路と、前記急速変角用
モータに対して直列に配置される挿入抵抗と、前記挿入
抵抗両端の電圧値を監視し、該電圧値が一定値を超えた
際に前記自己保持用リレー回路を解除して急速変角モー
タへの電圧供給を停止させる電圧監視手段と、から構成
されることを特徴とする。
回路は、前記可逆スイッチの切り換えに伴う電圧変動を
受けて自己保持され、該可逆スイッチと前記急速変角モ
ータとを接続する第２のリレー回路と、前記急速変角用
モータに対して直列に配置される挿入抵抗と、前記挿入
抵抗両端の電圧値を監視し、該電圧値が一定値を超えた
際に前記自己保持用リレー回路を解除して急速変角モー
タへの電圧供給を停止させる電圧監視手段と、から構成
されることを特徴とする。
【００１１】請求項５に記載の発明は、前記急速変角ス
イッチは、シフトレバー側部に配置されることを特徴と
する。請求項６に記載の発明は、前記急速変角スイッチ
は、少なくともモーメンタリ式スイッチ及びフリップフ
ロップ回路にて構成されることを特徴とする。
イッチは、シフトレバー側部に配置されることを特徴と
する。請求項６に記載の発明は、前記急速変角スイッチ
は、少なくともモーメンタリ式スイッチ及びフリップフ
ロップ回路にて構成されることを特徴とする。
【００１２】上述の如く構成された本願請求項１に記載
の発明によれば、車両のシフトレバーをリバースに設定
した後、急速変角スイッチをオンとした時にのみ可逆ス
イッチが切り換えられ、これにより、急速変角用モータ
がリバース側に回転駆動するように動作する。また、シ
フトレバーをリバースギヤから他のギヤにチェンジする
か、或いは、急速変角スイッチをオフとすることによ
り、ミラー角度を元の位置に復帰させることができる。
従って、必要な時にのみ確実に鏡面角度をリバース側に
変更させることができ、車両をバックさせた後には自動
で元の角度に復帰するので、操作性が良い。
の発明によれば、車両のシフトレバーをリバースに設定
した後、急速変角スイッチをオンとした時にのみ可逆ス
イッチが切り換えられ、これにより、急速変角用モータ
がリバース側に回転駆動するように動作する。また、シ
フトレバーをリバースギヤから他のギヤにチェンジする
か、或いは、急速変角スイッチをオフとすることによ
り、ミラー角度を元の位置に復帰させることができる。
従って、必要な時にのみ確実に鏡面角度をリバース側に
変更させることができ、車両をバックさせた後には自動
で元の角度に復帰するので、操作性が良い。
【００１３】また、請求項２に記載の発明では、可逆ス
イッチ切り換え回路及び回転制御回路が、アクチェータ
内の基板に実装されるので、収納性が良い。
イッチ切り換え回路及び回転制御回路が、アクチェータ
内の基板に実装されるので、収納性が良い。
【００１４】請求項３に記載の発明では、シフトレバー
がリバースに設定されると、第１のスイッチがオンとな
り、また、急速変角スイッチがオンとされると第２のス
イッチがオンとなり、同時に、第３のスイッチが瞬時的
にオンとなる。そして、この第３のスイッチが瞬時的に
オンとなることにより、第４の自己保持型のスイッチが
オンとなるので、直流電源を介して第１，第２，第４の
各スイッチと直列に接続された第１のリレー回路が励磁
されて可逆スイッチを順方向に導通させる。これによ
り、直流電源電圧が急速変角用モータに供給され、該モ
ータはリバース側に回動することになり、ミラー角度を
急速に変角させることができる。一方、シフトレバーが
リバースギヤから他のギヤにチェンジされるか、或い
は、急速変角スイッチがオンとされると、第１のリレー
回路がオフとなり、これにより可逆スイッチは逆方向に
接続されるので、今度は急速変角用モータは逆方向に回
転してミラー角度を元の位置に復帰させることができ
る。
がリバースに設定されると、第１のスイッチがオンとな
り、また、急速変角スイッチがオンとされると第２のス
イッチがオンとなり、同時に、第３のスイッチが瞬時的
にオンとなる。そして、この第３のスイッチが瞬時的に
オンとなることにより、第４の自己保持型のスイッチが
オンとなるので、直流電源を介して第１，第２，第４の
各スイッチと直列に接続された第１のリレー回路が励磁
されて可逆スイッチを順方向に導通させる。これによ
り、直流電源電圧が急速変角用モータに供給され、該モ
ータはリバース側に回動することになり、ミラー角度を
急速に変角させることができる。一方、シフトレバーが
リバースギヤから他のギヤにチェンジされるか、或い
は、急速変角スイッチがオンとされると、第１のリレー
回路がオフとなり、これにより可逆スイッチは逆方向に
接続されるので、今度は急速変角用モータは逆方向に回
転してミラー角度を元の位置に復帰させることができ
る。
【００１５】請求項４に記載の発明では、可逆スイッチ
の切り換え操作に伴って、第２のリレー回路が動作し、
これにより回路を自己保持して直流電源の電圧を急速変
角用モータに供給する。そして、終端に達してモータの
回転が強制的に停止されると、挿入抵抗両端の電圧値が
上昇するので、フォトカプラ、ダイオード等により構成
される電圧監視手段によりこの電圧の上昇が検知され、
第２のリレー回路を遮断し、急速変角用モータへの電圧
供給を停止させる。
の切り換え操作に伴って、第２のリレー回路が動作し、
これにより回路を自己保持して直流電源の電圧を急速変
角用モータに供給する。そして、終端に達してモータの
回転が強制的に停止されると、挿入抵抗両端の電圧値が
上昇するので、フォトカプラ、ダイオード等により構成
される電圧監視手段によりこの電圧の上昇が検知され、
第２のリレー回路を遮断し、急速変角用モータへの電圧
供給を停止させる。
【００１６】請求項５に記載の発明では、急速変角スイ
ッチが、シフトレバーの側部に配置されるので、運転者
はシフトレバーをリバースギヤに設定する操作から引き
続き一連の動作で急速変角スイッチをオンとすることが
でき、操作性が向上する。
ッチが、シフトレバーの側部に配置されるので、運転者
はシフトレバーをリバースギヤに設定する操作から引き
続き一連の動作で急速変角スイッチをオンとすることが
でき、操作性が向上する。
【００１７】請求項６に記載の発明では、シフトレバー
をリバースに設定した状態にてモーメンタリ式のスイッ
チを投入すれば、フリップフロップの動作により、順次
ミラー角度をリバース状態、復帰状態に切り換えること
ができ、操作性がより一層向上することになる。
をリバースに設定した状態にてモーメンタリ式のスイッ
チを投入すれば、フリップフロップの動作により、順次
ミラー角度をリバース状態、復帰状態に切り換えること
ができ、操作性がより一層向上することになる。
【００１８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図１は、本発明の制御装置が適用さ
れる急速変角機構が搭載されたミラー角度調整用アクチ
ェータの構成を示す斜視図である。同図に示すアクチェ
ータは、バックミラー鏡面の裏面側に配置され、ミラー
の上下軸上及び左右軸上に配置されたピボット１ａ，１
ｂを駆動用モータ２ａ，２ｂを進退動作させることによ
り、該ミラーを所望の角度に電動操作で設定することが
できるようになっている。
基づいて説明する。図１は、本発明の制御装置が適用さ
れる急速変角機構が搭載されたミラー角度調整用アクチ
ェータの構成を示す斜視図である。同図に示すアクチェ
ータは、バックミラー鏡面の裏面側に配置され、ミラー
の上下軸上及び左右軸上に配置されたピボット１ａ，１
ｂを駆動用モータ２ａ，２ｂを進退動作させることによ
り、該ミラーを所望の角度に電動操作で設定することが
できるようになっている。
【００１９】また、図２の分解斜視図に示されるよう
に、ピボット１ａの根本部分には該ピボット１ａ微調整
用のウォームホイール３、中間プレート４、スライド部
材５、急速変角用ギヤ６、急速変角用モータ７が具備さ
れており、ミラー角度を急速に変化させることができる
ようになっている。即ち、急速変角用モータ７を回転駆
動させると、ギヤ８を介して急速変角用ギヤ６が回転
し、これに伴ってスライド部材５が急速に進退動作する
ことになり、ピボット１ａもまたこれに伴って急速に進
退動作する。これにより、ミラー角度を急速に変化させ
ることができるので、例えば、車両をバックさせて車庫
入れする際等には、車両の後輪近傍を映し出すように
（即ち、リバース側に）バックミラー角度を即時に操作
することができ、一方、車庫入れが終了した後には即時
にミラー角度を元の状態に復帰させることができるの
で、操作が容易となる。また、本発明の主要部分となる
急速変角制御回路は、図１，図２に示される基板９上に
実装されている。
に、ピボット１ａの根本部分には該ピボット１ａ微調整
用のウォームホイール３、中間プレート４、スライド部
材５、急速変角用ギヤ６、急速変角用モータ７が具備さ
れており、ミラー角度を急速に変化させることができる
ようになっている。即ち、急速変角用モータ７を回転駆
動させると、ギヤ８を介して急速変角用ギヤ６が回転
し、これに伴ってスライド部材５が急速に進退動作する
ことになり、ピボット１ａもまたこれに伴って急速に進
退動作する。これにより、ミラー角度を急速に変化させ
ることができるので、例えば、車両をバックさせて車庫
入れする際等には、車両の後輪近傍を映し出すように
（即ち、リバース側に）バックミラー角度を即時に操作
することができ、一方、車庫入れが終了した後には即時
にミラー角度を元の状態に復帰させることができるの
で、操作が容易となる。また、本発明の主要部分となる
急速変角制御回路は、図１，図２に示される基板９上に
実装されている。
【００２０】図３は、本発明の一実施形態に係る急速変
角制御装置の構成を示す回路図であり、図示のように、
この制御装置は車両用バッテリから与えられる直流電源
Ｅ１と、この直流電源Ｅ１の極性を可逆的に切り換える
可逆スイッチＳ１とを有しており、該可逆スイッチＳ１
は、後述するリレーＲＬ１のオン、オフにより接点が切
り換えられるようになっている。即ち、リレーＲＬ１の
励磁コイルＲＬ１ｃに電流が導通されオン状態となった
時には、点ａ１と点ｃ１、点ａ２と点ｃ２がそれぞれ連
結され（順方向接続）、オフ状態となった時には、点ｂ
１と点ｃ１、点ｂ２と点ｃ２がそれぞれ接続されるよう
に動作する（逆方向接続）。
角制御装置の構成を示す回路図であり、図示のように、
この制御装置は車両用バッテリから与えられる直流電源
Ｅ１と、この直流電源Ｅ１の極性を可逆的に切り換える
可逆スイッチＳ１とを有しており、該可逆スイッチＳ１
は、後述するリレーＲＬ１のオン、オフにより接点が切
り換えられるようになっている。即ち、リレーＲＬ１の
励磁コイルＲＬ１ｃに電流が導通されオン状態となった
時には、点ａ１と点ｃ１、点ａ２と点ｃ２がそれぞれ連
結され（順方向接続）、オフ状態となった時には、点ｂ
１と点ｃ１、点ｂ２と点ｃ２がそれぞれ接続されるよう
に動作する（逆方向接続）。
【００２１】可逆スイッチＳ１の出力側には、急速変角
用モータ７が接続されており、更に点ｃ１とモータ７と
の間には、後述するリレーＲＬ２のａ接点Ｒａ及び電流
制限用の抵抗ＰＴＣが介置されている。また、点ｃ２と
モータ７との間には、電圧取り出し用の挿入抵抗Ｒ３が
介置されている。
用モータ７が接続されており、更に点ｃ１とモータ７と
の間には、後述するリレーＲＬ２のａ接点Ｒａ及び電流
制限用の抵抗ＰＴＣが介置されている。また、点ｃ２と
モータ７との間には、電圧取り出し用の挿入抵抗Ｒ３が
介置されている。
【００２２】直流電源Ｅ１のプラス側端子と、可逆スイ
ッチＳ１との間にはダイオードＤ１１が配置され、該ダ
イオードＤ１１の出力側は、点ｂ１，ｂ２の他に３系統
に分岐されており、このうち１つ目の分岐はトランジス
タＴｒ２（第２のスイッチ）、リレーＲＬ１（第１のリ
レー回路）の励磁コイルＲＬ１ｃ、サイリスタＳＣＲ、
及びトランジスタＴｒ１（第１のスイッチ）を介して直
流電源Ｅ１のマイナス側に接続されている。また、リレ
ーコイルＲＬ１ｃに対して並列に逆極性のダイオードＤ
８が配置されている。更に、トランジスタＴｒ１のベー
ス端子には抵抗Ｒ１２、ダイオードＤ７を介して、シフ
トレバーがリバースギヤに設定された際に与えられるリ
バースギヤ信号が供給されるようになっており、該トラ
ンジスタＴｒ１のエミッタ、ベース間には抵抗Ｒ１３が
配置されている。
ッチＳ１との間にはダイオードＤ１１が配置され、該ダ
イオードＤ１１の出力側は、点ｂ１，ｂ２の他に３系統
に分岐されており、このうち１つ目の分岐はトランジス
タＴｒ２（第２のスイッチ）、リレーＲＬ１（第１のリ
レー回路）の励磁コイルＲＬ１ｃ、サイリスタＳＣＲ、
及びトランジスタＴｒ１（第１のスイッチ）を介して直
流電源Ｅ１のマイナス側に接続されている。また、リレ
ーコイルＲＬ１ｃに対して並列に逆極性のダイオードＤ
８が配置されている。更に、トランジスタＴｒ１のベー
ス端子には抵抗Ｒ１２、ダイオードＤ７を介して、シフ
トレバーがリバースギヤに設定された際に与えられるリ
バースギヤ信号が供給されるようになっており、該トラ
ンジスタＴｒ１のエミッタ、ベース間には抵抗Ｒ１３が
配置されている。
【００２３】２つ目の分岐は、トランジスタＴｒ３（第
３のスイッチ）、抵抗Ｒ８を経て２系統に分岐され、一
方はサイリスタＳＣＲのゲート端子に接続され、他方は
抵抗Ｒ９を介して直流電源Ｅ１のマイナス端子に接続さ
れている。また、トランジスタＴｒ３のベース端子は抵
抗Ｒ６、コンデンサＣ２、ダイオードＤ９及び急速変角
用スイッチＳ２を介して直流電源Ｅ１のマイナス端子に
接続されている。更に、コンデンサＣ２とダイオードＤ
９との接続点は抵抗Ｒ１１を介してトランジスタＴｒ２
のベースに接続されており、該トランジスタＴｒ２のベ
ースとエミッタとの間には抵抗Ｒ１０が配置されてい
る。３つ目の分岐は、抵抗Ｒ５とダイオードＤ１０との
並列接続回路を介して、コンデンサＣ２とダイオードＤ
９との接続点に接続されている。
３のスイッチ）、抵抗Ｒ８を経て２系統に分岐され、一
方はサイリスタＳＣＲのゲート端子に接続され、他方は
抵抗Ｒ９を介して直流電源Ｅ１のマイナス端子に接続さ
れている。また、トランジスタＴｒ３のベース端子は抵
抗Ｒ６、コンデンサＣ２、ダイオードＤ９及び急速変角
用スイッチＳ２を介して直流電源Ｅ１のマイナス端子に
接続されている。更に、コンデンサＣ２とダイオードＤ
９との接続点は抵抗Ｒ１１を介してトランジスタＴｒ２
のベースに接続されており、該トランジスタＴｒ２のベ
ースとエミッタとの間には抵抗Ｒ１０が配置されてい
る。３つ目の分岐は、抵抗Ｒ５とダイオードＤ１０との
並列接続回路を介して、コンデンサＣ２とダイオードＤ
９との接続点に接続されている。
【００２４】可逆スイッチＳ１の２つの出力点ｃ１，ｃ
２間には抵抗Ｒ４が配置され、また、接点Ｒａの負荷側
と点ｃ２との間には、抵抗Ｒ１と、リレー（第２のリレ
ー回路）ＲＬ２の励磁コイルＲｃと、極性が相反する２
個のダイオードＤ５，Ｄ６の並列接続と、が直列に接続
されており、抵抗Ｒ１とリレーコイルＲｃとの接続点は
コンデンサＣ１を介して接点Ｒａの電源側に接続されて
いる。
２間には抵抗Ｒ４が配置され、また、接点Ｒａの負荷側
と点ｃ２との間には、抵抗Ｒ１と、リレー（第２のリレ
ー回路）ＲＬ２の励磁コイルＲｃと、極性が相反する２
個のダイオードＤ５，Ｄ６の並列接続と、が直列に接続
されており、抵抗Ｒ１とリレーコイルＲｃとの接続点は
コンデンサＣ１を介して接点Ｒａの電源側に接続されて
いる。
【００２５】また、この抵抗Ｒ１とリレーコイルＲｃと
の接続点と点ｃ２との間にはフォトトランジスタＱ１と
ダイオードＤ３との直列接続と、ダイオードＤ４とフォ
トトランジスタＱ２との直列接続と、の並列接続回路が
配置されており、また、抵抗Ｒ３の両端には互いに逆方
向に配置されたフォトダイオードＤ１，Ｄ２の並列接続
と、抵抗Ｒ２との直列接続が設置されている。そして、
フォトダイオードＤ１とフォトトランジスタＱ１にてフ
ォトカプラＰＣ１が構成され、フォトダイオードＤ２と
フォトトランジスタＱ２とによりフォトカプラＰＣ２が
構成されている。
の接続点と点ｃ２との間にはフォトトランジスタＱ１と
ダイオードＤ３との直列接続と、ダイオードＤ４とフォ
トトランジスタＱ２との直列接続と、の並列接続回路が
配置されており、また、抵抗Ｒ３の両端には互いに逆方
向に配置されたフォトダイオードＤ１，Ｄ２の並列接続
と、抵抗Ｒ２との直列接続が設置されている。そして、
フォトダイオードＤ１とフォトトランジスタＱ１にてフ
ォトカプラＰＣ１が構成され、フォトダイオードＤ２と
フォトトランジスタＱ２とによりフォトカプラＰＣ２が
構成されている。
【００２６】次に、上述の如く構成された本実施形態の
作用について説明する。いま、車庫入れ時等車両のシフ
トレバーをリバースに設定すると、この信号はダイオー
ドＤ７を介してトランジスタＴｒ１のベースに供給され
るので、該トランジスタＴｒ１はオン状態となる。即
ち、コレクタ、エミッタ間が導通されることになる。次
いで、急速変角用スイッチＳ２をオンとすると、ダイオ
ードＤ９のカソードと直流電源Ｅ１のマイナス端子とが
導通されるので、Ｅ１、Ｄ１１、Ｒ１０、Ｒ１１、Ｄ９
の経路で電流が流れることになり、この際、トランジス
タＴｒ２のベースに電流が流れるので、該トランジスタ
Ｔｒ２はオン状態となる。また、Ｅ１、Ｄ１１、Ｒ７、
Ｒ６を介して、コンデンサＣ２に充電電流が流れるの
で、トランジスタＴｒ３のベースには瞬時的に電流が流
れ、この微小時間だけトランジスタＴｒ３はオン状態と
なる。
作用について説明する。いま、車庫入れ時等車両のシフ
トレバーをリバースに設定すると、この信号はダイオー
ドＤ７を介してトランジスタＴｒ１のベースに供給され
るので、該トランジスタＴｒ１はオン状態となる。即
ち、コレクタ、エミッタ間が導通されることになる。次
いで、急速変角用スイッチＳ２をオンとすると、ダイオ
ードＤ９のカソードと直流電源Ｅ１のマイナス端子とが
導通されるので、Ｅ１、Ｄ１１、Ｒ１０、Ｒ１１、Ｄ９
の経路で電流が流れることになり、この際、トランジス
タＴｒ２のベースに電流が流れるので、該トランジスタ
Ｔｒ２はオン状態となる。また、Ｅ１、Ｄ１１、Ｒ７、
Ｒ６を介して、コンデンサＣ２に充電電流が流れるの
で、トランジスタＴｒ３のベースには瞬時的に電流が流
れ、この微小時間だけトランジスタＴｒ３はオン状態と
なる。
【００２７】これにより、サイリスタＳＣＲのゲートに
トリガ電流が供給されるので、該サイリスタＳＣＲはオ
ンとされ、Ｔｒ２、ＳＣＲ、及びＴｒ１が全て導通状態
となるので、リレーＲＬ１のコイルＲＬ１ｃが励磁さ
れ、可逆スイッチＳ１の２つの接点が切り換えられる。
即ち、点ａ１とｃ１が接続され、点ａ２とｃ２が接続さ
れることになる。すると、電流はＤ１１、ａ２、ｃ２、
Ｄ６、Ｒｃを介してコンデンサＣ１に流れ込み、これに
よりコンデンサＣ１が充電される。そして、この充電時
間だけリレーコイルＲｃが励磁されるので、これにより
接点ＲａがオンとなってリレーＲＬ２は自己保持される
ことになる。これにより、急速変角用モータ７には図中
矢印Ｙ１の方向に電流が流れることになり、図２に示し
たピボット１ａが進退動作し、ミラー角度が急速に変動
して車両後輪近傍を映し出すようになる。
トリガ電流が供給されるので、該サイリスタＳＣＲはオ
ンとされ、Ｔｒ２、ＳＣＲ、及びＴｒ１が全て導通状態
となるので、リレーＲＬ１のコイルＲＬ１ｃが励磁さ
れ、可逆スイッチＳ１の２つの接点が切り換えられる。
即ち、点ａ１とｃ１が接続され、点ａ２とｃ２が接続さ
れることになる。すると、電流はＤ１１、ａ２、ｃ２、
Ｄ６、Ｒｃを介してコンデンサＣ１に流れ込み、これに
よりコンデンサＣ１が充電される。そして、この充電時
間だけリレーコイルＲｃが励磁されるので、これにより
接点ＲａがオンとなってリレーＲＬ２は自己保持される
ことになる。これにより、急速変角用モータ７には図中
矢印Ｙ１の方向に電流が流れることになり、図２に示し
たピボット１ａが進退動作し、ミラー角度が急速に変動
して車両後輪近傍を映し出すようになる。
【００２８】その後、ミラー角度が所定位置まで達する
と、急速変角用モータ７の回転が強制的に停止されるこ
とになり、負荷が増大して該モータ７には過電流が流れ
ることになる。これにより、挿入抵抗Ｒ３の両端の電圧
が上昇し、抵抗Ｒ２、フォトダイオードＤ２を介して流
れる電流値が増大し、フォトトランジスタＱ２がオンと
される。すると、フォトトランジスタＱ２とダイオード
Ｄ４とによりリレーコイルＲｃの両端が短絡状態とされ
るので、リレーコイルＲｃは励磁されなくなり、自己保
持が解除されて接点Ｒａは遮断される。これにより、急
速変角用モータ７は停止することになる。
と、急速変角用モータ７の回転が強制的に停止されるこ
とになり、負荷が増大して該モータ７には過電流が流れ
ることになる。これにより、挿入抵抗Ｒ３の両端の電圧
が上昇し、抵抗Ｒ２、フォトダイオードＤ２を介して流
れる電流値が増大し、フォトトランジスタＱ２がオンと
される。すると、フォトトランジスタＱ２とダイオード
Ｄ４とによりリレーコイルＲｃの両端が短絡状態とされ
るので、リレーコイルＲｃは励磁されなくなり、自己保
持が解除されて接点Ｒａは遮断される。これにより、急
速変角用モータ７は停止することになる。
【００２９】一方、この状態で、運転者が急速変角用ス
イッチＳ２をオフとするか、あるいはリバースギヤを他
のポジションにチェンジすると、トランジスタＴｒ２又
はトランジスタＴｒ１がオフとなるので、リレーＲＬ１
の導通が解除される。これにより、可逆スイッチＳ１の
接点は元の位置に復帰することになる。即ち、点ｂ１と
ｃ１とが接続され、点ｂ２とｃ２とが接続されることに
なる。これにより、Ｃ１、Ｒｃ、Ｄ５の経路を経て電流
が流れ、コンデンサＣ２が充電されるのでリレーコイル
Ｒｃが自己保持され、今度は急速変角用モータ７には矢
印Ｙ２の方向に電流が流れることになる。その結果、急
速変角用モータ７は前回とは逆方向に回転することにな
り、ミラー角度が元の位置に復帰されることになる。そ
して、完全に復帰されると、今度はフォトカプラＰＣ１
の動作によりリレーＲＬ２が遮断され、自己保持が解除
されて急速変角用モータ７への電圧の供給が解除され
る。こうして、急速変角用スイッチＳ２の操作によりミ
ラーを急速に所望の角度まで変動させることができ、ま
た、元の位置まで復帰させることができるのである。
イッチＳ２をオフとするか、あるいはリバースギヤを他
のポジションにチェンジすると、トランジスタＴｒ２又
はトランジスタＴｒ１がオフとなるので、リレーＲＬ１
の導通が解除される。これにより、可逆スイッチＳ１の
接点は元の位置に復帰することになる。即ち、点ｂ１と
ｃ１とが接続され、点ｂ２とｃ２とが接続されることに
なる。これにより、Ｃ１、Ｒｃ、Ｄ５の経路を経て電流
が流れ、コンデンサＣ２が充電されるのでリレーコイル
Ｒｃが自己保持され、今度は急速変角用モータ７には矢
印Ｙ２の方向に電流が流れることになる。その結果、急
速変角用モータ７は前回とは逆方向に回転することにな
り、ミラー角度が元の位置に復帰されることになる。そ
して、完全に復帰されると、今度はフォトカプラＰＣ１
の動作によりリレーＲＬ２が遮断され、自己保持が解除
されて急速変角用モータ７への電圧の供給が解除され
る。こうして、急速変角用スイッチＳ２の操作によりミ
ラーを急速に所望の角度まで変動させることができ、ま
た、元の位置まで復帰させることができるのである。
【００３０】ここで、急速変角スイッチＳ２をオンとし
たままの状態で、シフトレバーをリバースに切り換える
と、トランジスタＴｒ１及びＴｒ２はオンとなるが、コ
ンデンサＣ２が既に充電されているので、トランジスタ
Ｔｒ３が瞬時的にオンとならず、従って、サイリスタＳ
ＣＲもまたオンとならない。よって、リレーＲＬ１のコ
イルＲＬ１ｃは励磁されず、可逆スイッチＳ１が切り換
えられないので、急速変角モータ７は動作しない。つま
り、運転者が急速変角スイッチＳ２がオンとなっている
ことを忘れた状態でギヤをリバースに切り換えた場合に
は、ミラー角度は変化しないので、運転者の意に反して
ミラー角度が動作することは無い。急速変角用モータ７
を動作させたい場合には、一旦スイッチＳ２をオフと
し、再度オンとすれば動作させることができる。
たままの状態で、シフトレバーをリバースに切り換える
と、トランジスタＴｒ１及びＴｒ２はオンとなるが、コ
ンデンサＣ２が既に充電されているので、トランジスタ
Ｔｒ３が瞬時的にオンとならず、従って、サイリスタＳ
ＣＲもまたオンとならない。よって、リレーＲＬ１のコ
イルＲＬ１ｃは励磁されず、可逆スイッチＳ１が切り換
えられないので、急速変角モータ７は動作しない。つま
り、運転者が急速変角スイッチＳ２がオンとなっている
ことを忘れた状態でギヤをリバースに切り換えた場合に
は、ミラー角度は変化しないので、運転者の意に反して
ミラー角度が動作することは無い。急速変角用モータ７
を動作させたい場合には、一旦スイッチＳ２をオフと
し、再度オンとすれば動作させることができる。
【００３１】このようにして、本実施形態では、シフト
レバーをリバースに設定した後、急速変角用スイッチＳ
２をオンとした時にのみ、ミラー角度が急変するように
動作するので、単に車両を後退させる目的でリバースギ
ヤに入れた時等にミラー角度がその都度リバース側に変
化することは無く、運転者が必要とする時にのみ確実且
つ容易にミラー角度を変化させることができる。また、
シフトレバーをリバースギヤからドライブギヤに切り換
えるか、或いは、急速変角用スイッチＳ２をオフとする
ことにより、ミラー角度を元の状態に復帰させることが
できるので、操作性が良い。更に、マイコン等複雑な回
路を使用いていないので、構成が簡単であり、コスト的
に安価で故障の発生も少ない。
レバーをリバースに設定した後、急速変角用スイッチＳ
２をオンとした時にのみ、ミラー角度が急変するように
動作するので、単に車両を後退させる目的でリバースギ
ヤに入れた時等にミラー角度がその都度リバース側に変
化することは無く、運転者が必要とする時にのみ確実且
つ容易にミラー角度を変化させることができる。また、
シフトレバーをリバースギヤからドライブギヤに切り換
えるか、或いは、急速変角用スイッチＳ２をオフとする
ことにより、ミラー角度を元の状態に復帰させることが
できるので、操作性が良い。更に、マイコン等複雑な回
路を使用いていないので、構成が簡単であり、コスト的
に安価で故障の発生も少ない。
【００３２】図４は、上記した実施形態の変形例を示す
構成図であり、該変形例では、急速変角用スイッチＳ２
の代わりにＤ型フリップフロップ２１及びインバータ２
２を使用している点で異なる。即ち、シフトレバーの設
定位置を検出するシフトレバー位置検出部２３からの信
号がインバータ２２に入力され、該インバータ２２の出
力はＤ型フリップフロップ（以下、Ｆ／Ｆという）２１
のＳＥＴ入力に供給される。また、Ｆ／Ｆ２１のクロッ
ク入力ＣＫはモーメンタリ式のスイッチＳ３を介して電
源に接続され、ＲＥＳＥＴ入力はグランドに接続され、
出力ＱバーはＤＡＴＡ入力に接続されている。そして、
出力Ｑは図３に示したダイオードＤ９のカソードに接続
されている。
構成図であり、該変形例では、急速変角用スイッチＳ２
の代わりにＤ型フリップフロップ２１及びインバータ２
２を使用している点で異なる。即ち、シフトレバーの設
定位置を検出するシフトレバー位置検出部２３からの信
号がインバータ２２に入力され、該インバータ２２の出
力はＤ型フリップフロップ（以下、Ｆ／Ｆという）２１
のＳＥＴ入力に供給される。また、Ｆ／Ｆ２１のクロッ
ク入力ＣＫはモーメンタリ式のスイッチＳ３を介して電
源に接続され、ＲＥＳＥＴ入力はグランドに接続され、
出力ＱバーはＤＡＴＡ入力に接続されている。そして、
出力Ｑは図３に示したダイオードＤ９のカソードに接続
されている。
【００３３】インバータ２１としては例えば、μＰＣ４
０６９ＵＢを使用することができ、また、Ｄ型フリップ
フロップ２１としては、μＰＤ４０１３Ｂを使用するこ
とができる。図５は、μＰＤ４０１３Ｂの真理値表であ
り、同図を参照しながら該変形例の作用について説明す
ると、車両のシフトレバーがリバースギヤに入っていな
い場合には、シフトレバー位置検出部２３からは、ロー
レベル（Ｌ）の信号が出力されるので、インバータ２２
の出力はハイレベル（Ｈ）となる。
０６９ＵＢを使用することができ、また、Ｄ型フリップ
フロップ２１としては、μＰＤ４０１３Ｂを使用するこ
とができる。図５は、μＰＤ４０１３Ｂの真理値表であ
り、同図を参照しながら該変形例の作用について説明す
ると、車両のシフトレバーがリバースギヤに入っていな
い場合には、シフトレバー位置検出部２３からは、ロー
レベル（Ｌ）の信号が出力されるので、インバータ２２
の出力はハイレベル（Ｈ）となる。
【００３４】従って、Ｆ／Ｆ２１のＳＥＴには「Ｈ」レ
ベルが入力され、また、ＲＥＳＥＴは常に「Ｌ」レベル
とされているので、図５の真理値表より、出力Ｑは
「Ｈ」レベルとなる。よって、図３に示すダイオードＤ
９のカソード側が「Ｈ」レベルとなるので、トランジス
タＴｒ２，Ｔｒ３は共にオフの状態となり、また、シフ
トレバー位置検出部２３の出力は「Ｌ」であるので、ト
ランジスタＴｒ１もまたオフ状態とされる。
ベルが入力され、また、ＲＥＳＥＴは常に「Ｌ」レベル
とされているので、図５の真理値表より、出力Ｑは
「Ｈ」レベルとなる。よって、図３に示すダイオードＤ
９のカソード側が「Ｈ」レベルとなるので、トランジス
タＴｒ２，Ｔｒ３は共にオフの状態となり、また、シフ
トレバー位置検出部２３の出力は「Ｌ」であるので、ト
ランジスタＴｒ１もまたオフ状態とされる。
【００３５】いま、この状態でモーメンタリ式のスイッ
チＳ３をオンとすると、Ｆ／Ｆ２１のＳＥＴ入力は
「Ｈ」のままであるから、出力Ｑは変化しない。ここ
で、シフトレバーがリバースギヤに設定されると、シフ
トレバー位置検出部２３の出力が「Ｈ」となるので、イ
ンバータ２２を介したＦ／Ｆ２１のＳＥＴ入力は「Ｌ」
となる。次いで、スイッチＳ３をオンとすると、ＣＬＯ
ＣＫが「立ち上がり」で、ＤＡＴＡ、ＳＥＴ、ＲＥＳＥ
Ｔは全て「Ｌ」となるので、真理値表より出力Ｑは
「Ｌ」となる。従って、図３に示したダイオードＤ９の
カソード側が「Ｌ」となり、前記した実施形態と同様に
急速変角モータ７はミラーは後輪近傍を映し出す方向
（リバース側）へ回転駆動することになる。
チＳ３をオンとすると、Ｆ／Ｆ２１のＳＥＴ入力は
「Ｈ」のままであるから、出力Ｑは変化しない。ここ
で、シフトレバーがリバースギヤに設定されると、シフ
トレバー位置検出部２３の出力が「Ｈ」となるので、イ
ンバータ２２を介したＦ／Ｆ２１のＳＥＴ入力は「Ｌ」
となる。次いで、スイッチＳ３をオンとすると、ＣＬＯ
ＣＫが「立ち上がり」で、ＤＡＴＡ、ＳＥＴ、ＲＥＳＥ
Ｔは全て「Ｌ」となるので、真理値表より出力Ｑは
「Ｌ」となる。従って、図３に示したダイオードＤ９の
カソード側が「Ｌ」となり、前記した実施形態と同様に
急速変角モータ７はミラーは後輪近傍を映し出す方向
（リバース側）へ回転駆動することになる。
【００３６】その後、再度スイッチＳ３をオンとする
と、今度はＤＡＴＡの入力が「Ｈ」となるから、真理値
表より出力Ｑは「Ｈ」となる。これにより、図３に示し
たトランジスタＴｒ２はオフとなるので、急速変角モー
タ７は元の状態に復帰するよに動作する。つまり、シフ
トレバーをリバースに入れた状態で、スイッチＳ３を一
度押すとミラー角度が変動し、再度スイッチＳ３を押す
と元の角度に復帰するように動作するので、前記した実
施形態と比較してより一層操作性が向上する。
と、今度はＤＡＴＡの入力が「Ｈ」となるから、真理値
表より出力Ｑは「Ｈ」となる。これにより、図３に示し
たトランジスタＴｒ２はオフとなるので、急速変角モー
タ７は元の状態に復帰するよに動作する。つまり、シフ
トレバーをリバースに入れた状態で、スイッチＳ３を一
度押すとミラー角度が変動し、再度スイッチＳ３を押す
と元の角度に復帰するように動作するので、前記した実
施形態と比較してより一層操作性が向上する。
【００３７】更に、図６に示すように、急速変角用スイ
ッチＳ２、及びモーメンタリ式のスイッチＳ３を、シフ
トレバーの側部に配置するように構成すれば、運転者は
容易にスイッチＳ２，Ｓ３を操作することができるよう
になる。
ッチＳ２、及びモーメンタリ式のスイッチＳ３を、シフ
トレバーの側部に配置するように構成すれば、運転者は
容易にスイッチＳ２，Ｓ３を操作することができるよう
になる。
【００３８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のバックミ
ラーの急速変角制御装置によれば、シフトレバーをリバ
ースに入れた後に急速変角スイッチを投入した時にの
み、バックミラー角度が後輪近傍を映し出すように動作
するので、運転者の意志により確実にミラー角度を調整
することができる。また、急速変角スイッチをオフとす
るか、或いは、シフトレバーをリバースギヤから他のギ
ヤに変更する操作により自動でミラー角度が元の位置に
復帰するので、容易且つ確実にミラー角度を復帰させる
ことができる。更に、急速変角スイッチがオンの状態で
シフトレバーをリバースに設定した際には、ミラー角度
は変化しないので、不必要な変角動作を回避することが
できる。
ラーの急速変角制御装置によれば、シフトレバーをリバ
ースに入れた後に急速変角スイッチを投入した時にの
み、バックミラー角度が後輪近傍を映し出すように動作
するので、運転者の意志により確実にミラー角度を調整
することができる。また、急速変角スイッチをオフとす
るか、或いは、シフトレバーをリバースギヤから他のギ
ヤに変更する操作により自動でミラー角度が元の位置に
復帰するので、容易且つ確実にミラー角度を復帰させる
ことができる。更に、急速変角スイッチがオンの状態で
シフトレバーをリバースに設定した際には、ミラー角度
は変化しないので、不必要な変角動作を回避することが
できる。
【００３９】また、急速変角スイッチをシフトレバーの
側部に配置すれば、該シフトレバーをリバースに設定す
る操作から継続して一連の操作で急速変角スイッチをオ
ン、オフさせることができるので、操作性が向上する。
側部に配置すれば、該シフトレバーをリバースに設定す
る操作から継続して一連の操作で急速変角スイッチをオ
ン、オフさせることができるので、操作性が向上する。
【００４０】更に、急速変角スイッチを、モーメンタリ
スイッチ及びフリップフロップ回路により構成すれば、
シフトレバーをリバースギヤに設定した後、該モーメン
タリスイッチをオンとすることにより、ミラーを急速で
変角させることができ、再度スイッチをオンとすればミ
ラー角度を元の角度に復帰させることができるので、よ
り一層操作性を向上させることができるようになる。
スイッチ及びフリップフロップ回路により構成すれば、
シフトレバーをリバースギヤに設定した後、該モーメン
タリスイッチをオンとすることにより、ミラーを急速で
変角させることができ、再度スイッチをオンとすればミ
ラー角度を元の角度に復帰させることができるので、よ
り一層操作性を向上させることができるようになる。
【００４１】また、マイコン等複雑な回路構成としてい
ないので、故障が少なく且つ安価に構成することができ
る。更に、アクチェータ内の基板に実装することができ
るので収納性が良い。
ないので、故障が少なく且つ安価に構成することができ
る。更に、アクチェータ内の基板に実装することができ
るので収納性が良い。
【図１】 本発明の制御装置が適用される急速変角機構
が搭載されたミラー角度調整用アクチェータの構成を示
す斜視図。
が搭載されたミラー角度調整用アクチェータの構成を示
す斜視図。
【図２】 ミラー角度調整用アクチェータの、急速変角
機構のみを示した分解斜視図。
機構のみを示した分解斜視図。
【図３】 本発明に係る制御回路一実施形態の構成を示
す回路図。
す回路図。
【図４】 急速変角スイッチとして、モーメンタリスイ
ッチ及びフリップフリップ回路を使用した例を示す回路
説明図。
ッチ及びフリップフリップ回路を使用した例を示す回路
説明図。
【図５】 Ｄ型フリップフロップの真理値表を示す説明
図。
図。
【図６】 急速変角スイッチをシフトレバー側部に配置
した様子を示す説明図。
した様子を示す説明図。
１ａ，１ｂ ピボット
２ａ，２ｂ 駆動用モータ
３ ウォームホイール
４ 中間プレート
５ スライド部材
６ 急速変角用ギヤ
７ 急速変角用モータ
８ ギヤ
９ 基板
２１ Ｄ型フリップフロップ
２２ インバータ
２３ シフトレバー位置検出部
Ｓ１ 可逆スイッチ
Ｓ２ 急速変角スイッチ
Ｓ３ モーメンタリ式スイッチ
Ｅ１ 直流電源
ＲＬ１ リレー（第１のリレー回路）
ＲＬ２ リレー（第２のリレー回路）
Ｔｒ１ トランジスタ（第１のスイッチ）
Ｔｒ２ トランジスタ（第２のスイッチ）
Ｔｒ３ トランジスタ（第３のスイッチ）
ＳＣＲ サイリスタ（第４のスイッチ）
Ｒ３ 挿入抵抗
Claims (5)
- 【請求項１】 ミラー角度を急速に調整可能な急速変角
機構を有するバックミラーの、前記急速変角機構を制御
する装置において、直流電源と、前記直流電源の極性を
可逆的に切り換えて接続する可逆スイッチと、前記可逆
スイッチの出力側に接続される急速変角用モータと、急
速変角操作スイッチと、車両のシフトレバーをリバース
ギヤに設定したことを検出する手段と、前記シフトレバ
ーにてリバースギヤに設定された後、前記急速変角操作
スイッチがオンとされたときにのみ前記可逆スイッチを
順方向に保持し、それ以外のときには逆方向に保持する
可逆スイッチ切り換え回路と、前記可逆スイッチが順方
向に接続された際には、前記急速変角用モータをリバー
ス側に回転させ、逆方向に接続された際には復帰側に回
転させ、且つ、各回転動作が終端に達した際には急速変
角用モータへの電源供給を遮断する回転制御回路と、を
有し、 前記可逆スイッチ切り換え回路は、前記シフトレバーが
リバースギヤに設定された際にオンとなる第１のスイッ
チと、前記急速変角操作スイッチが投入された際にオン
となる第２のスイッチ及び瞬時的にオンとなる第３のス
イッチと、該第３のスイッチが瞬時的にオンとなった信
号を受けてオン状態を保持する自己保持型の第４のスイ
ッチと、前記第１のスイッチ、第２のスイッチ及び第４
のスイッチとは直流電源を介して直列に接続され、導通
時には前記可逆スイッチを順方向に設定し、非導通時に
は前記可逆スイッチを逆方向に設定する第１のリレー回
路と、から構成される ことを特徴とするバックミラーの
急速変角制御装置。 - 【請求項２】 ミラー角度を急速に調整可能な急速変角
機構を有するバックミラーの、前記急速変角機構を制御
する装置において、直流電源と、前記直流電源の極性を
可逆的に切り換えて接続する可逆スイッチと、前記可逆
スイッチの出力側に接続される急速変角用モータと、急
速変角操作スイッチと、車両のシフトレバーをリバース
ギヤに設定したことを検出する手段と、前記シフトレバ
ーにてリバースギヤに設定された後、前記急速変角操作
スイッチがオンとされたときにのみ前記可逆スイッチを
順方向に保持し、それ以外のときには逆方向に保持する
可逆スイッチ切り換え回路と、前記可逆スイッチが順方
向に接続された際には、前記急速変角用モータをリバー
ス側に回転させ、逆方向に接続された際には復帰側に回
転させ、且つ、各回転動作が終端に達した際には急速変
角用モータへの電源供給を遮断する回転制御回路と、を
有し、 前記回転制御回路は、前記可逆スイッチの切り換えに伴
う電圧変動を受けて自己保持され、該可逆スイッチと前
記急速変角モータとを接続する第２のリレー回路と、前
記急速変角用モータに対して直列に配置される挿入抵抗
と、前記挿入抵抗両端の電圧値を監視し、該電圧値が一
定値を超えた際に前記自己保持用リレー回路を解除して
急速変角モータへの電圧供給を停止させる電圧監視手段
と、から構成されることを特徴とするバックミラーの急
速変角制御装置 。 - 【請求項３】 前記可逆スイッチ切り換え回路及び前記
回転制御回路は、ミラー角度調整用のアクチェータ内部
の基板に実装されたことを特徴とする請求項１記載のバ
ックミラーの急速変角制御装置。 - 【請求項４】 前記急速変角スイッチは、シフトレバー
側部に配置されることを特徴とする請求項１記載のバッ
クミラーの急速変角制御装置。 - 【請求項５】 前記急速変角スイッチは、少なくともモ
ーメンタリ式スイッチ及びフリップフロップ回路にて構
成されることを特徴とする請求項１記載のバックミラー
の急速変角制御装置。
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