JPH0957810A - 中空成形品の製造方法 - Google Patents

中空成形品の製造方法

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Publication number
JPH0957810A
JPH0957810A JP7215917A JP21591795A JPH0957810A JP H0957810 A JPH0957810 A JP H0957810A JP 7215917 A JP7215917 A JP 7215917A JP 21591795 A JP21591795 A JP 21591795A JP H0957810 A JPH0957810 A JP H0957810A
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JP
Japan
Prior art keywords
cut
young
modulus
molded article
cut portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP7215917A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Saito
康宏 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication of JPH0957810A publication Critical patent/JPH0957810A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】中空連続成形体を定尺に切断して熱可塑性樹脂
製の中空成形品を製造する際に、内部応力の開放によっ
て生じる切断部の変形が少なく、寸法精度が優れると共
に外観の良好な中空成形品の製造方法を提供する。 【解決手段】中空連続成形体を定尺に切断して熱可塑性
樹脂製の中空成形品を製造する際に、該中空成形品の切
断部の内表面を外表面より低い温度に保ち、かつ、該切
断部の内表面を、そのヤング率が20℃におけるヤング
率の0.8倍以上となる温度として切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中空成形品の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、熱可塑性樹脂を用いた成形品を製
造プロセス中で切断する場合、冷却ゾーンで十分に冷却
し固化させて切断を行っている。このような方法は、例
えば、Intern. Polymer Processing IX (1994)2 「Cool
ing and Wall Thickness Uniformity in Plastic Pipe
Manufacture 」に記載されている。
【0003】しかしながら、内部応力を有する中空成形
品を製造プロセス中で切断する際に、成形品の肉厚に対
して十分な冷却時間がとれない場合は、成形品の切断部
が大きく収縮し、変形することがあった。
【0004】また、中空成形品が肉厚に対して不十分な
冷却時間で切断する場合には、切断による変形量は、切
断部分のヤング率に依存する。即ち、ヤング率が小さく
なると、内部応力の開放が大きくなり、切断部の変形量
も大きくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、中空連続成
形体を定尺に切断して熱可塑性樹脂製の中空成形品を製
造する際に、切断部の変形が少なく、外観の良好な中空
成形品の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の中空成形体の製
造方法は、中空連続成形体を定尺に切断して熱可塑性樹
脂製の中空成形品を製造する際に、該中空成形品の切断
部の内表面を外表面より低い温度とし、かつ、該切断部
の内表面を、そのヤング率が20℃におけるヤング率の
0.8倍以上となる温度として切断することを特徴とす
るものである。
【0007】本発明で用いられる熱可塑性樹脂として
は、通常、押出成形で成形できるものであれば、特に制
限はなく、例えば結晶性の樹脂として、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリブテン等のポリオレフィン系樹
脂;ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニルジフロラ
イド等のフッ素系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、
ポリアミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテル
エーテルケトン等の結晶性エンジニアリング樹脂などの
結晶性樹脂が挙げられる。また、例えば非晶性の樹脂と
して、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリカー
ボネート、ポリ(メタ)アクリレート、ポリビニルアル
コール、ポリエーテルスルフィド、ポリエーテルイミ
ド、ポリイミド等が挙げられる。
【0008】また、上記熱可塑性樹脂には、下記の充填
剤、難燃剤、紫外線吸収剤、着色材料、可塑剤等が添加
されてもよい。 充填剤:ガラスチョップドストランド、炭酸カルシウ
ム、中空バルーン状高炉灰等。 難燃剤:ハロゲン系、非ハロゲン系、無機系のもの等。 紫外線吸収剤:ヒンタードアミン系、ベンゾフェノン系
のもの等。 着色材料:有機系顔料、無機系顔料、有機系発色剤等。 可塑剤:フタル酸エステル系、脂肪族二塩基酸エステル
系、グリコールエステル系のもの等。
【0009】本発明の製造方法では、中空連続成形体を
定尺に切断して熱可塑性樹脂製の中空成形品を製造する
際に、該中空成形品の切断部の内表面を外表面より低い
温度として切断する。このような内表面と外表面との温
度差によって、内表面のヤング率が外表面に比べて相対
的に高い値となり、切断部の変形量を小さくすることが
できる。この温度差は、小さくなると切断部の内表面の
ヤング率が相対的に十分高い値とならず、切断部の変形
量が余り減少しないので、20度以上が好ましい。
【0010】また、切断部を、そのヤング率が20℃に
おけるヤング率の0.8倍以上となる温度として切断す
る。切断部のヤング率が、その20℃におけるヤング率
の0.8倍未満では、切断時における内部応力の開放が
大きくなり過ぎて、中空成形品切断部の変形が大きくな
る。また、切断部のヤング率が、その20℃におけるヤ
ング率の1.5倍を超えると、製造時の室温よりもかな
り低い温度まで冷却することになるが、切断後成形品の
温度は室温に上昇するので、余り低温に冷却するのは効
率的ではないので1.5倍未満が好ましい。
【0011】上記ヤング率は、JIS K7113に準
拠して測定された値である。実際には、20℃を中心と
してそれより低い温度及び高い温度で測定されたヤング
率をグラフ上にプロットして温度−ヤング率曲線を作成
することにより、20℃におけるヤング率の0.8倍以
上となる温度を求めることができる。
【0012】上記冷却する部分は、切断する部分を含む
広い部分であってもよく、内表面、外表面面又は両表面
から冷却してもよい。冷却方法は、空気等の気体;水、
液体窒素等の液体などの冷媒で直接冷却するか、金型に
より冷却してもよい。冷却温度としては、余り低くない
室温程度が好ましい。
【0013】上記切断に使用されるカッターとしては、
回転式のカッター(切り粉なし)、帯鋸等が用いられ
る。
【0014】(作用)中空成形品を切断すると切断部が
変形するのは、切断により連続成形体であったものが端
部となり、内部応力のバランスが崩れるためと考えられ
る。中空連続成形体を定尺に切断して熱可塑性樹脂製の
中空成形品を製造する際に、該中空成形品の切断部の内
表面を外表面より低い温度に保つことにより、切断部の
内表面のヤング率が外表面に比べて相対的に高い値とな
り、切断部の変形量を小さくすることができる。また、
切断部の内表面を、そのヤング率が20℃におけるヤン
グ率の0.8倍以上となる温度として切断することによ
り、切断部の変形量を小さくすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を具体
的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0016】(実施例1、3)ポリエチレン(三井石油
化学社製「HZ6300M」)を単軸押出機(日立造船
社製、φ=120mm)に供給して、ポリエチレンパイ
プ(外径=237mm、肉厚=18.4mm)を押出し
成形した後、外面から冷却水を30分間噴霧して冷却
し、回転式カッターを用いて一定の長さに切断した。こ
のポリエチレンパイプの20℃におけるヤング率を測定
したところ、115kgf/mm2 であった。次いで、
このポリエチレンパイプの切断部の内表面に、12℃の
水を噴霧して冷却し、内表面及び外表面を表1に示した
所定の温度に保ち、該ポリエチレンパイプの一方の端部
より、該パイプの外径に相当する長さを回転式カッター
で切断した後、端部の外径(D0)と切断部の外径(D1)
との差(D1 −D0)から切断部の変形量を求め、表1に
示した。尚、ポリエチレンパイプの内表面及び外表面の
温度を、赤外線放射温度計によ測定した。
【0017】(実施例2)実施例1で得られたポリエチ
レンパイプの切断部の外表面に12℃の水を噴霧し、内
表面から液体窒素を噴霧して冷却し、内表面及び外表面
を表1に示した所定の温度に保ったこと以外は、実施例
1と同様にして切断した後、切断部の変形量を求め、表
1に示した。
【0018】(比較例1)実施例1と同様にして得られ
たポリエチレンパイプを放冷した後、該ポリエチレンパ
イプの一方の端部より、該パイプの外径に相当する長さ
を回転式カッターで切断した後、端部の外径(D0)と切
断部の外径(D1)との差(D1 −D0)から切断部の変形
量を求め、表1に示した。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明の中空成形品の製造方法は、上述
の構成であり、得られる中空成形品の切断部の変形を小
さくすることができるので、外観が良好であり、切断部
の接合強度の優れた中空成形品が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空連続成形体を定尺に切断して熱可塑性
    樹脂製の中空成形品を製造する際に、該中空成形品の切
    断部の内表面を外表面より低い温度とし、かつ、該切断
    部の内表面を、そのヤング率が20℃におけるヤング率
    の0.8〜1.5倍となる温度として切断することを特
    徴とする中空成形品の製造方法。
JP7215917A 1995-08-24 1995-08-24 中空成形品の製造方法 Pending JPH0957810A (ja)

Priority Applications (1)

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JP7215917A JPH0957810A (ja) 1995-08-24 1995-08-24 中空成形品の製造方法

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ID=16680404

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JP7215917A Pending JPH0957810A (ja) 1995-08-24 1995-08-24 中空成形品の製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008506894A (ja) * 2004-06-04 2008-03-06 エプシロン コンポジット サルル 「高剛性複合材料管およびその製造方法」

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008506894A (ja) * 2004-06-04 2008-03-06 エプシロン コンポジット サルル 「高剛性複合材料管およびその製造方法」

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