JPH0957677A - クランプ機構 - Google Patents

クランプ機構

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JPH0957677A
JPH0957677A JP20816495A JP20816495A JPH0957677A JP H0957677 A JPH0957677 A JP H0957677A JP 20816495 A JP20816495 A JP 20816495A JP 20816495 A JP20816495 A JP 20816495A JP H0957677 A JPH0957677 A JP H0957677A
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JP
Japan
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hand
gripping surface
gripped
shape
clamp mechanism
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JP20816495A
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English (en)
Inventor
Hirotsugu Chishina
裕嗣 千品
Hiroshi Fujikawa
宏 藤川
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランプ機構の把持特性を向上させる。 【解決手段】 それぞれの先端部分に把持面27,28
を有する一対のハンド25,26と、ハンド25,26
に対して略直交する方向へ延びる被把持部材29とを備
え、被把持部材29の両側部にハンド25,26の先端
部分が嵌入可能な嵌合溝30,31を設け、一方のハン
ド25の把持面27及び被把持部材29の一方の嵌合溝
30を、ハンド25の先端部分が嵌合溝30に嵌入した
際に、被把持部材29の長手方向に対するハンド25の
相対的な位置決めが行われ得る形状に形成し、他方のハ
ンド26の把持面28及び被把持部材29の他方の嵌合
溝31を、ハンド26の先端部分が嵌合溝31に嵌入し
た際に、ハンド26の長手方向に対する被把持部材29
の相対的な位置決めが行われ得る形状に形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクランプ機構、特に
長尺物の一端を把持するのに用いられるクランプ機構に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】長尺物を穴へ挿入する場合に、該穴の穿
設方向に延びる支柱に沿って移動するフレームに前記の
長尺物を把持するハンドを取り付け、該ハンドによって
一端を把持した長尺物を、前記のフレームを支柱に沿っ
て移動させることにより、穴へ挿入する設備がある。
【0003】図11から図14は、従来のクランプ機構
の一例を示すものであり、このクランプ機構は、ベース
プレート1と、互いに水平方向に近接離反し得るように
配置された一対のハンド2,3と、該ハンド2,3によ
り把持される被把持部材4と、前記のハンド2,3を近
接離反させる開閉装置5とから構成されている。
【0004】各ハンド2,3のそれぞれの先端部分に
は、両ハンド2,3が近接した際に密着し得る垂直な平
面状の把持面6,7が形成されている。
【0005】被把持部材4は、略円筒形状に形成され、
その一側部及び他側部には、図14に示すように各ハン
ド2,3の先端部分が嵌入可能な嵌合溝8,9が設けら
れている。
【0006】開閉装置5は、一端寄りの部分から中央部
付近にかけて順ねじ10が刻設され且つ他端寄りの部分
から中央部付近にかけて逆ねじ11が刻設されたねじ軸
12と、ベースプレート1上に配置され且つ前記のねじ
軸12の両端部を周方向に回転自在に且つ軸方向へは変
位しないように枢支する軸受13,14と、ねじ軸12
の順ねじ10部に螺着された順ねじナット15と、ねじ
軸12の逆ねじ11部に螺着された逆ねじナット16
と、ねじ軸12に対して平行に位置するようにベースプ
レート1に支持されたリニアガイド17と、該リニアガ
イド17にその軸線方向へ摺動し得るように嵌合された
一対のスライドベース18,19と、前記のねじ軸12
の一端部に対して平行に並ぶようにベースプレート1に
取り付けられたモータ20と、該モータ20の駆動軸2
1に固着された駆動プーリ22と、前記のねじ軸12の
一端部に固着された従動プーリ23と、駆動プーリ22
及び従動プーリ23に掛け渡されてモータ20の回転力
をねじ軸12に伝達する無端状ベルト24とを有してい
る。
【0007】先に述べた一方のハンド2は、長手方向中
間部分が逆ねじナット16に外嵌固着され且つ基端部が
一方のスライドベース18に固着されている。
【0008】また、他方のハンド3は、長手方向中間部
分が順ねじナット15に外嵌固着され且つ基端部が他方
のスライドベース19に固着されている。
【0009】上述のハンド2,3によって被把持部材4
を把持する場合は、予め、両ハンド2,3の間隔を被把
持部材4の外径よりも少し大きく開き、被把持部材4が
前記の両ハンド2,3間の略中心にあり且つ被把持部材
4の嵌合溝8,9が前記の両ハンド2,3の把持面6,
7に対してそれぞれ対峙するように配置する。
【0010】その後、両ハンド2,3が互いに近接する
方向へねじ軸12が回転するようにモータ20を作動さ
せると、両ハンド2,3は、ねじ軸12に刻設された順
ねじ10及び逆ねじ11に押され且つリニアガイド17
にガイドされて直線的に移動し、被把持部材4の径方向
の両側から接近して被把持部材4の嵌合溝8,9にそれ
ぞれ嵌入し、更に、両ハンド2,3の把持面6,7が各
嵌合溝8,9の溝底面へ強く当接し、両ハンド2,3の
間で被把持部材4をしっかりと把持する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述の図1
1から図14に示すクランプ機構では、互いに平行する
平面により形成された把持面6,7を有する両ハンド
2,3の間に被把持部材4の互いに平行する嵌合溝8,
9の平面を挟み、前記の把持面6,7と嵌合溝8,9と
の間に生じる摩擦力を介して把持するので、クランプ機
構に対して配置された被把持部材4の位置や姿勢をクラ
ンプ機構によって補正することができず、また、把持さ
れた被把持部材4の位置や姿勢を正しく保持することが
困難であった。
【0012】本発明は、前述の実情に鑑みてなしたもの
で、ハンドの把持面に凹凸を成形し被把持部材の嵌合溝
を前記の把持面に対応する形状とすることによって把持
特性を高めたクランプ機構を提供することを目的として
いる。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に記載のクランプ機構では、互い
に近接離反し得るように配置され且つそれぞれの先端部
分に把持面を対峙するように設けた一対のハンドと、該
ハンドの先端部分によって所定箇所が把持され且つハン
ドに対して略直交する方向へ延びる被把持部材と、前記
のハンドを近接離反させる開閉装置とを備えたクランプ
機構において、被把持部材の所定箇所の両側部にハンド
の先端部分が嵌入可能な嵌合溝を設け、一方のハンドの
把持面及び被把持部材の一方の嵌合溝を、このハンドの
先端部分が嵌合溝に嵌入した際に、被把持部材の長手方
向に対する一方のハンドの相対的な位置決めが行われ得
る形状に形成し、他方のハンドの把持面及び被把持部材
の他方の嵌合溝を、このハンドの先端部分が嵌合溝に嵌
入した際に、他方のハンドの長手方向に対する被把持部
材の相対的な位置決めが行われ得る形状に形成してい
る。
【0014】また、本発明の請求項2に記載のクランプ
機構では、互いに近接離反し得るように配置され且つそ
れぞれの先端部分に把持面を対峙するように設けた一対
のハンドと、該ハンドの先端部分によって所定箇所が把
持され且つハンドに対して略直交する方向へ延びる被把
持部材と、前記のハンドを近接離反させる開閉装置とを
備えたクランプ機構において、被把持部材の所定箇所の
一側部に一方のハンドの先端部分が嵌入可能な嵌合溝を
設け、一方のハンドの把持面及び被把持部材の嵌合溝
を、このハンドの先端部分が嵌合溝に嵌入した際に、被
把持部材の長手方向に対する一方のハンドの相対的な位
置決めが行われ得る形状に形成し、他方のハンドの把持
面を、このハンドの先端部分が被把持部材の所定箇所の
他側部に嵌合し得られ且つ他方のハンドの長手方向に対
する被把持部材の相対的な位置決めが行われ得る形状に
形成している。
【0015】更に、本発明の請求項3に記載のクランプ
機構では、先に述べた本発明の請求項1に記載のクラン
プ装置において、一方のハンドの把持面を、該ハンドの
先端側から見て他方のハンドの把持面に向って突出する
凸状あるいは他方のハンドの把持面に対して窪む凹状に
形成し、他方のハンドの把持面を、被把持部材の先端側
から見て一方のハンドの把持面に対して窪む凹状あるい
は一方のハンドの把持面に向って突出する凸状に形成
し、被把持部材の一方の嵌合溝を、前記の一方のハンド
の把持面が当接し得る形状に形成し、被把持部材の他方
の嵌合溝を、前記の他方のハンドの把持面が当接し得る
形状に形成している。
【0016】更にまた、本発明の請求項4に記載のクラ
ンプ機構では、先に述べた本発明の請求項2に記載のク
ランプ機構において、一方のハンドの把持面を、該ハン
ドの先端側から見て他方のハンドの把持面に向って突出
する凸状あるいは他方のハンドの把持面に対して窪む凹
状に形成し、他方のハンドの把持面を、被把持部材の先
端側から見て被把持部材の所定箇所の他側部に嵌合し得
る凹状に形成し、被把持部材の嵌合溝を、前記の一方の
ハンドの把持面が当接し得る形状に形成している。
【0017】本発明の請求項1及び請求項3に記載のク
ランプ装置においては、一方のハンドの把持面と被把持
部材の一方の嵌合溝とによって、被把持部材の長手方向
に対する一方のハンドの相対的な位置決めを行い、他方
のハンドの把持面と被把持部材の他方の嵌合溝とによっ
て、ハンドの長手方向に対する被把持部材の相対的な位
置決めを行う。
【0018】本発明の請求項2及び請求項4に記載のク
ランプ装置においては、一方のハンドの把持面と被把持
部材の一方の嵌合溝とによって、被把持部材の長手方向
に対する一方のハンドの相対的な位置決めを行い、他方
のハンドの把持面と被把持部材の所定箇所の他側部とに
よって、ハンドの長手方向に対する被把持部材の相対的
な位置決めを行う。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。
【0020】図1から図4は本発明のクランプ機構の実
施の形態の第1の例であり、図中、図11から図14と
同一の符号を付した部分は同一物を表している。
【0021】このクランプ機構は、本発明の請求項1及
び請求項3に対応するもので、リニアガイド17にガイ
ドされ且つねじ軸12によって駆動されて互いに近接離
反し得るように構成された一対のハンド25,26と、
該ハンド25,26に対して直交する方向に延びる被把
持部材29とを備えている。
【0022】一対のハンド25,26の先端部分には、
把持面27,28が形成され、また、被把持部材29の
所定箇所の両側部には、嵌合溝30,31が形成されて
いる。
【0023】図1においてA側に位置するハンド25の
把持面27は、このハンド25の先端側から見て、図1
においてB側に位置するハンド26の把持面28に向っ
て鈍角的に突出する形状に形成されている(図4参
照)。
【0024】また、B側に位置するハンド26の把持面
28は、被把持部材29の軸線方向に見て、A側に位置
するハンド25の把持面27に対して直線的に緩やかに
窪む形状に形成されている(図1参照)。
【0025】被把持部材29の一方の嵌合溝30の底部
は、A側に位置するハンド25の把持面27が当接し得
るように、ハンド25の先端側から見て、直線的に緩や
かに窪む形状に形成されている(図4参照)。
【0026】また、被把持部材29の他方の嵌合溝31
の底部は、B側の位置するハンド26の把持面28が当
接し得るように、被把持部材29の軸線方向に見て、直
線的に緩やかに突出する形状に形成されている(図1参
照)。
【0027】なお、開閉装置5の構造は、図11から図
14に示す従来のクランプ機構と変わるところはない。
【0028】以下、図1から図4に示すクランプ機構の
作動について説明する。
【0029】上述のハンド25,26によって被把持部
材29を把持する場合は、予め、両ハンド25,26の
間隔を被把持部材29の外径よりも少し大きく開き、被
把持部材29が前記の両ハンド25,26間の略中心に
あり且つ被把持部材29の嵌合溝30,31と前記の両
ハンド25,26の把持面27,28とがそれぞれ対峙
するようにクランプ機構の位置を設定する。
【0030】その後、両ハンド25,26が互いに近接
する方向へねじ軸12が回転するようにモータ20を作
動させると、両ハンド25,26は、ねじ軸12に刻設
された順ねじ10及び逆ねじ11に押され且つリニアガ
イド17にガイドされて直線的に移動し、被把持部材2
9の径方向の両側から接近して被把持部材29の嵌合溝
30,31にそれぞれ嵌入し、更に、両ハンド25,2
6の把持面27,28が各嵌合溝30,31の溝底部に
強く当接し、両ハンド25,26によって被把持部材2
9がしっかりと把持される。
【0031】このとき、A側に位置するハンド25の把
持面27が、このハンド25の先端側から見て、B側に
位置するハンド26の把持面28に向って鈍角的に突出
する形状に形成され、更に、被把持部材29の一方の嵌
合溝30の底部が、A側に位置するハンド25の把持面
27と当接し得るように、このハンド25の先端側から
見て、直線的に緩やかに窪む形状に形成されているの
で、これら把持面27及び嵌合溝30の底部の形状に起
因して、被把持部材29の長手方向に対する一方のハン
ド25の相対的な位置決めが行われる。
【0032】また、B側に位置するハンド26の把持面
28が、被把持部材29の軸線方向に見て、A側に位置
するハンド25の把持面27に対して直線的に緩やかに
窪む形状に形成され、更に、被把持部材29の他方の嵌
合溝31の底部が、B側の位置するハンド26の把持面
28と当接し得るように、被把持部材29の軸線方向に
見て、直線的に緩やかに突出する形状に形成されている
ので、これら把持面28及び嵌合溝31の底部の形状に
起因して、ハンド26の長手方向に対する被把持部材2
9の相対的な位置決めが行われる。
【0033】従って、図1から図4に示すクランプ機構
においては、図1及び図4に矢印で示すような力が一対
のハンド25,26から被把持部材29に作用し、これ
により被把持部材29が正しい姿勢で把持される。
【0034】図5及び図6は本発明のクランプ機構の実
施の形態の第2の例であり、図中、図1から図4と同一
の符号を付した部分は同一物を表している。
【0035】なお、クランプ機構の実施の形態の第2の
例を示す図5及び図6では、図1から図3における開閉
装置5の図示を省略している。
【0036】このクランプ機構は、本発明の請求項1及
び請求項3に対応するもので、互いに近接離反し得るよ
うに構成された一対のハンド32,33と、該ハンド3
2,33に対して直交する方向に延びる被把持部材36
とを備えている。
【0037】一対のハンド32,33の先端部分には、
把持面34,35が形成され、また、被把持部材36の
所定箇所の両側部には、嵌合溝37,38が形成されて
いる。
【0038】図5においてA側に位置するハンド32の
把持面34は、このハンド32の先端側から見て、図5
においてB側に位置するハンド33の把持面35に向っ
て凸曲的に突出する形状に形成されている(図6参
照)。
【0039】また、B側に位置するハンド33の把持面
35は、被把持部材36の軸線方向に見て、A側に位置
するハンド32の把持面34に対して凸曲的に緩やかに
突出する形状に形成されている(図5参照)。
【0040】被把持部材36の一方の嵌合溝37の底部
は、A側に位置するハンド32の把持面34が当接し得
るように、ハンド32の先端側から見て、直線的に窪む
形状に形成されている(図6参照)。
【0041】また、被把持部材36の他方の嵌合溝38
の底部は、B側の位置するハンド33の把持面35が当
接し得るように、被把持部材36の軸線方向に見て、直
線的に緩やかに窪む形状に形成されている(図5参
照)。
【0042】以下、図5及び図6に示すクランプ機構の
作動について説明する。
【0043】上述のハンド32,33によって被把持部
材36を把持する場合は、予め、両ハンド32,33の
間隔を被把持部材36の外径よりも少し大きく開き、被
把持部材36が前記の両ハンド32,33の間の略中心
にあり且つ被把持部材36の嵌合溝37,38と前記の
両ハンド32,33の把持面34,35とがそれぞれ対
峙するようにクランプ機構の位置を設定する。
【0044】その後、両ハンド32,33を互いに近接
させると、両ハンド32,33が径方向の両側から被把
持部材36に近接して嵌合溝37,38にそれぞれ嵌入
し、更に、両ハンド32,33の把持面34,35が各
嵌合溝37,38の溝底部に強く当接し、両ハンド3
2,33によって被把持部材36がしっかりと把持され
る。
【0045】このとき、A側に位置するハンド32の把
持面34が、このハンド32の先端側から見て、B側に
位置するハンド33の把持面35に向って凸曲的に突出
する形状に形成され、更に、被把持部材36の一方の嵌
合溝37の底部が、A側に位置するハンド32の把持面
34と当接し得るように、このハンド32の先端側から
見て、直線的に窪む形状に形成されているので、これら
把持面34及び嵌合溝37の底部の形状に起因して、被
把持部材36の長手方向に対する一方のハンド32の相
対的な位置決めが行われる。
【0046】また、B側に位置するハンド33の把持面
35が、被把持部材36の軸線方向に見て、A側に位置
するハンド32の把持面34に対して凸曲的に緩やかに
突出する形状に形成され、更に、被把持部材36の他方
の嵌合溝38の底部が、B側の位置するハンド33の把
持面35と当接し得るように、被把持部材36の軸線方
向に見て、直線的に緩やかに窪む形状に形成されている
ので、これら把持面35及び嵌合溝38の底部の形状に
起因して、ハンド33の長手方向に対する被把持部材3
6の相対的な位置決めが行われる。
【0047】従って、図5及び図6に示すクランプ機構
においては、図5及び図6に矢印で示すような力が一対
のハンド32,33から被把持部材36に作用し、これ
により被把持部材36が正しい姿勢で把持される。
【0048】図7及び図8は本発明のクランプ機構の実
施の形態の第3の例であり、図中、図1から図6と同一
の符号を付した部分は同一物を表している。
【0049】なお、クランプ機構の実施の形態の第3の
例を示す図7及び図8では、図1から図3における開閉
装置5の図示を省略している。
【0050】このクランプ機構は、本発明の請求項1及
び請求項3に対応するもので、互いに近接離反し得るよ
うに構成された一対のハンド39,40と、該ハンド3
9,40に対して直交する方向に延びる被把持部材43
とを備えている。
【0051】一対のハンド39,40の先端部分には、
把持面41,42が形成され、また、被把持部材43の
所定箇所の両側部には、嵌合溝44,45が形成されて
いる。
【0052】図7においてA側に位置するハンド39の
把持面41は、このハンド39の先端側から見て、図7
においてB側に位置するハンド40の把持面42に対し
て直線的に窪む形状に形成されている(図8参照)。
【0053】また、B側に位置するハンド40の把持面
42は、被把持部材43の軸線方向に見て、A側に位置
するハンド39の把持面41に対して直線的に緩やかに
突出する形状に形成されている(図7参照)。
【0054】被把持部材43の一方の嵌合溝44の底部
は、A側に位置するハンド39の把持面41が当接し得
るように、ハンド39の先端側から見て、直線的に突出
する形状に形成されている(図8参照)。
【0055】また、被把持部材43の他方の嵌合溝45
の底部は、B側の位置するハンド40の把持面42が当
接し得るように、被把持部材43の軸線方向に見て、直
線的に緩やかに窪む形状に形成されている(図7参
照)。
【0056】以下、図7及び図8に示すクランプ機構の
作動について説明する。
【0057】上述のハンド39,40によって被把持部
材43を把持する場合は、予め、両ハンド39,40の
間隔を被把持部材43の外径よりも少し大きく開き、被
把持部材43が前記の両ハンド39,40の間の略中心
にあり且つ被把持部材43の嵌合溝44,45と前記の
両ハンド39,40の把持面41,42とがそれぞれ対
峙するようにクランプ機構の位置を設定する。
【0058】その後、両ハンド39,40を互いに近接
させると、両ハンド39,40が径方向の両側から被把
持部材43に近接して嵌合溝44,45にそれぞれ嵌入
し、更に、両ハンド39,40の把持面41,42が各
嵌合溝44,45の溝底部に強く当接し、両ハンド3
9,40によって被把持部材43がしっかりと把持され
る。
【0059】このとき、A側に位置するハンド39の把
持面41が、このハンド39の先端側から見て、B側に
位置するハンド40の把持面42に向って直線的に窪む
形状に形成され、更に、被把持部材43の一方の嵌合溝
44の底部が、A側に位置するハンド39の把持面41
と当接し得るように、このハンド39の先端側から見
て、直線的に突出する形状に形成されているので、これ
ら把持面41及び嵌合溝44の底部の形状に起因して、
被把持部材43の長手方向に対する一方のハンド39の
相対的な位置決めが行われる。
【0060】また、B側に位置するハンド40の把持面
42が、被把持部材43の軸線方向に見て、A側に位置
するハンド39の把持面41に対して直線的に緩やかに
突出する形状に形成され、更に、被把持部材43の他方
の嵌合溝45の底部が、B側の位置するハンド40の把
持面42と当接し得るように、被把持部材43の軸線方
向に見て、直線的に緩やかに窪む形状に形成されている
ので、これら把持面42及び嵌合溝45の底部の形状に
起因して、ハンド40の長手方向に対する被把持部材4
3の相対的な位置決めが行われる。
【0061】従って、図7及び図8に示すクランプ機構
においては、図7及び図8に矢印で示すような力が一対
のハンド39,40から被把持部材43に作用し、これ
により被把持部材43が正しい姿勢で把持される。
【0062】図9及び図10は本発明のクランプ機構の
実施の形態の第4の例であり、図中、図1から図8と同
一の符号を付した部分は同一物を表している。
【0063】なお、クランプ機構の実施の形態の第4の
例を示す図9及び図10は、図1から図3における開閉
装置5の図示を省略している。
【0064】このクランプ機構は、本発明の請求項2及
び請求項4に対応するもので、互いに近接離反し得るよ
うに構成された一対のハンド46,47と、該ハンド4
6,47に対して直交する方向に延びる被把持部材50
とを備えている。
【0065】一対のハンド46,47の先端部分には、
把持面48,49が形成され、また、被把持部材50の
所定箇所の一側部には、嵌合溝51が形成されている。
【0066】図9においてA側に位置するハンド46の
把持面48は、このハンド46の先端側から見て、図9
においてB側に位置するハンド47の把持面49に対し
て凸曲的に突出する形状に形成されている(図10参
照)。
【0067】また、B側に位置するハンド47の把持面
49は、被把持部材50の軸線方向に見て、A側に位置
するハンド46の把持面48に対して凹曲的に緩やかに
窪み且つ被把持部材50の所定箇所の他側部に嵌合し得
る形状に形成されている(図9参照)。
【0068】被把持部材50の一方の嵌合溝51の底部
は、A側に位置するハンド46の把持面48が当接し得
るように、ハンド46の先端側から見て、直線的に窪む
形状に形成されている(図10参照)。
【0069】以下、図9及び図10に示すクランプ機構
の作動について説明する。
【0070】上述のハンド46,47によって被把持部
材50を把持する場合は、予め、両ハンド46,47の
間隔を被把持部材50の外径よりも少し大きく開き、被
把持部材50が前記の両ハンド46,47の間の略中心
にあり且つ被把持部材50の嵌合溝51と前記のハンド
46の把持面48とが対峙するようにクランプ機構の位
置を設定する。
【0071】その後、両ハンド46,47を互いに近接
させると、両ハンド46,47が径方向の両側から被把
持部材43に近接して一方のハンド46が嵌合溝51に
嵌入し、更に、一方のハンド46の把持面48が嵌合溝
51の溝底部に強く当接するとともに、他方のハンド4
7の把持面49が被把持部材50の所定箇所の他側部に
当接し、両ハンド46,47によって被把持部材50が
しっかりと把持される。
【0072】このとき、A側に位置するハンド46の把
持面48が、このハンド46の先端側から見て、B側に
位置するハンド47の把持面49に向って凸曲的に突出
する形状に形成され、更に、被把持部材50の嵌合溝5
1の底部が、A側に位置するハンド46の把持面48と
当接し得るように、このハンド46の先端側から見て、
直線的に窪む形状に形成されているので、これら把持面
48及び嵌合溝51の底部の形状に起因して、被把持部
材50の長手方向に対する一方のハンド46の相対的な
位置決めが行われる。
【0073】また、B側に位置するハンド47の把持面
49が、被把持部材50の軸線方向に見て、A側に位置
するハンド46の把持面48に対して凹曲的に緩やかに
窪み且つ被把持部材50の所定箇所の他側部に嵌合し得
る形状に形成されているので、これら把持面48及び被
把持部材50の所定箇所他側部における形状に起因し
て、ハンド47の長手方向に対する被把持部材50の相
対的な位置決めが行われる。
【0074】従って、図9及び図10に示すクランプ機
構においては、図9及び図10に矢印で示すような力が
一対のハンド46,47から被把持部材50に作用し、
これにより被把持部材50が正しい姿勢で把持される。
【0075】なお、本発明のクランプ機構は上述した発
明の実施の形態にのみ限定されるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得る
ことは勿論である。
【0076】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のクランプ機
構によれば、下記のような種々の優れた効果を奏し得
る。
【0077】(1) 被把持部材の上下前後左右の自由
度を良く拘束して被把持部材の位置・姿勢を高い精度に
保持できる。
【0078】(2) ハンドと被把持部材との間の位置
・姿勢の誤差をクランプ機構の把持動作中に修正するこ
とが可能となり、被把持部材に対して規定の位置・姿勢
に強制し得る。
【0079】(3) 従来例のクランプ機構に比べて把
持特性が高く、ハンドと被把持部材との間のずれが生じ
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクランプ機構の実施の形態の第1の例
を示す平面図である。
【図2】本発明のクランプ機構の実施の形態の第1の例
を示す正面図である。
【図3】本発明のクランプ機構の実施の形態の第1の例
を示す側面図である。
【図4】図1のIV−IV矢視図である。
【図5】本発明のクランプ機構の実施の形態の第2の例
を示す要部の平面図である。
【図6】図5のVI−VI矢視図である。
【図7】本発明のクランプ機構の実施の形態の第3の例
を示す要部の平面図である。
【図8】図7のVIII−VIII矢視図である。
【図9】本発明のクランプ機構の実施の形態の第4の例
を示す要部の平面図である。
【図10】図9のX−X矢視図である。
【図11】従来のクランプ機構の一例を示す平面図であ
る。
【図12】従来のクランプ機構の一例を示す正面図であ
る。
【図13】従来のクランプ機構の一例を側面図である。
【図14】図11のXIV−XIV矢視図である。
【符号の説明】
5 開閉装置 25,26,32,33,39,40,46,47
ハンド 27,28,34,35,41,42,48,49
把持面 29,36,43,50 把持部材 30,31,37,38,44,45,51 嵌合

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに近接離反し得るように配置され且
    つそれぞれの先端部分に把持面を対峙するように設けた
    一対のハンドと、該ハンドの先端部分によって所定箇所
    が把持され且つハンドに対して略直交する方向へ延びる
    被把持部材と、前記のハンドを近接離反させる開閉装置
    とを備えたクランプ機構において、被把持部材の所定箇
    所の両側部にハンドの先端部分が嵌入可能な嵌合溝を設
    け、一方のハンドの把持面及び被把持部材の一方の嵌合
    溝を、このハンドの先端部分が嵌合溝に嵌入した際に、
    被把持部材の長手方向に対する一方のハンドの相対的な
    位置決めが行われ得る形状に形成し、他方のハンドの把
    持面及び被把持部材の他方の嵌合溝を、このハンドの先
    端部分が嵌合溝に嵌入した際に、他方のハンドの長手方
    向に対する被把持部材の相対的な位置決めが行われ得る
    形状に形成したことを特徴とするクランプ機構。
  2. 【請求項2】 互いに近接離反し得るように配置され且
    つそれぞれの先端部分に把持面を対峙するように設けた
    一対のハンドと、該ハンドの先端部分によって所定箇所
    が把持され且つハンドに対して略直交する方向へ延びる
    被把持部材と、前記のハンドを近接離反させる開閉装置
    とを備えたクランプ機構において、被把持部材の所定箇
    所の一側部に一方のハンドの先端部分が嵌入可能な嵌合
    溝を設け、一方のハンドの把持面及び被把持部材の嵌合
    溝を、このハンドの先端部分が嵌合溝に嵌入した際に、
    被把持部材の長手方向に対する一方のハンドの相対的な
    位置決めが行われ得る形状に形成し、他方のハンドの把
    持面を、このハンドの先端部分が被把持部材の所定箇所
    の他側部に嵌合し得られ且つ他方のハンドの長手方向に
    対する被把持部材の相対的な位置決めが行われ得る形状
    に形成したことを特徴とするクランプ機構。
  3. 【請求項3】 一方のハンドの把持面を、該ハンドの先
    端側から見て他方のハンドの把持面に向って突出する凸
    状あるいは他方のハンドの把持面に対して窪む凹状に形
    成し、他方のハンドの把持面を、被把持部材の先端側か
    ら見て一方のハンドの把持面に対して窪む凹状あるいは
    一方のハンドの把持面に向って突出する凸状に形成し、
    被把持部材の一方の嵌合溝を、前記の一方のハンドの把
    持面が当接し得る形状に形成し、被把持部材の他方の嵌
    合溝を、前記の他方のハンドの把持面が当接し得る形状
    に形成した請求項1に記載のクランプ機構。
  4. 【請求項4】 一方のハンドの把持面を、該ハンドの先
    端側から見て他方のハンドの把持面に向って突出する凸
    状あるいは他方のハンドの把持面に対して窪む凹状に形
    成し、他方のハンドの把持面を、被把持部材の先端側か
    ら見て被把持部材の所定箇所の他側部に嵌合し得る凹状
    に形成し、被把持部材の嵌合溝を、前記の一方のハンド
    の把持面が当接し得る形状に形成した請求項2に記載の
    クランプ機構。
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