JPH0957343A - ホットコイルトランスファ用マンドレルバー - Google Patents

ホットコイルトランスファ用マンドレルバー

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JPH0957343A
JPH0957343A JP21799695A JP21799695A JPH0957343A JP H0957343 A JPH0957343 A JP H0957343A JP 21799695 A JP21799695 A JP 21799695A JP 21799695 A JP21799695 A JP 21799695A JP H0957343 A JPH0957343 A JP H0957343A
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Japan
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sleeve
arbor
mandrel bar
hot coil
heated
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JP21799695A
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Yutaka Sekino
裕 関野
Kazuyuki Sato
一幸 佐藤
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Meidensha Corp
IHI Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
IHI Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マンドレルバーのホットコイルを受けるスリ
ーブの誘導加熱温度を均一にする。 【構成】 内部が水冷されるアーバーと、アーバーの先
端部外側に回転可能に嵌められ、ホットコイルを受ける
前に誘導加熱されるスリーブと、スリーブの軸方向の動
きを防ぐキャップとからなるマンドレルバーにおいて、
スリーブ3を、Ni−Cr耐熱鋼の外層31とマルテン
サイト系ステンレスの内層32のクラッド材で構成す
る。このスリーブを高周波コイル6で誘導加熱すると磁
束φは透磁率の高いマルテンサイト系ステンレスの内層
をよく通り、アーバー内に漏れることはなくなるので磁
束は透磁率の低いNi−Cr耐熱鋼の外層31内もよく
通る。したがって、スリーブは全長に亘って均一に誘導
加熱され、アーバーは加熱されなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホットコイルの中心部
に差し込んで使用するホットコイルトランスファ用マン
ドレルバーに関する。
【0002】
【従来の技術】コイル状に巻かれたホットコイルの移送
は図3に示すように、ホットコイル9の中央の穴にマン
ドレルバー1を差し込んで行う。またホットコイル9を
巻き解くときはマンドレルバー1を軸としてホットコイ
ルの外端91を引き出して解く。
【0003】ホットコイル9にマンドレルバー1を差し
込むとホットコイル内面部の熱がマンドレルバーに吸収
されてホットコイルの内面部の温度が低下する。この温
度低下を防ぐために、予めマンドレルバー1を誘導加熱
コイル6で誘導加熱している。
【0004】マンドレルバー1は図4に示すように、中
空のアーバー2とスリーブ4及び穴のあいたキャップ5
で構成されている。
【0005】アーバー2はマンドレル全体及びホットコ
イル(約20T)の重量を片持ちで支えるため、構造用
合金鋼(SNCM等)を使用し、強度を確保するために
内部を水冷し、200℃以下にしている。
【0006】スリーブ4はホットコイル9が接触し、ホ
ットコイルを巻き解くときの回転に合せてアーバー2の
表面を滑りながら回転する。ホットコイル9が接触する
ため、耐熱鋼(Ni−Cr鋼)を使用し、誘導加熱コイ
ル6はこのスリーブ4を加熱する。
【0007】キャップ5はスリーブ4の左右の動きを規
制するため取付けられ、材質はアーバー2と同じ構造用
合金鋼を使用している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のマンドレル
バーは、スリーブが耐熱鋼で非磁性材で構成されている
ので、誘導加熱を行うと図5に示すように磁束φが分布
し、両端部の温度が中央部より下がる。また、スリーブ
の肉厚方向の温度差を少なくするため加熱周波数を低く
している(スリーブ20mmtに対し1kHZ)が、ア
ーバー内にも電流が誘導されアーバーが発熱する(投入
電力の1割弱)。加熱周波数を高くするとスリーブの温
度差が大きくなる。
【0009】本発明は、従来のこのような問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは誘導加
熱時のスリーブ均熱性を改善すると共にアーバーの発熱
を防ぐことのできるホットコイルトランスファ用マンド
レルバーを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、内部が水冷されるアーバーと、アーバー
の先端部外側に回転可能に嵌められ、ホットコイルを受
ける前に誘導加熱されるスリーブと、アーバーの先端に
嵌合されスリーブの脱着を防ぐキャップとからなるマン
ドレルバーにおいて、前記スリーブを、Ni−Cr耐熱
鋼を表面としマルテンサイト系ステンレスを内面とする
クラッド材で構成したものである。
【0011】また、スリーブの両端にそれぞれ直接又は
Ni−Cr耐熱鋼のリングを介して1又は複数のマルテ
ンサイト系ステンレスリングを設けることが好ましい。
【0012】
【作用】スリーブを誘導加熱すると、スリーブ内面のマ
ルテンサイト系ステンレスの透磁率が高いため、磁束は
スリーブ内を軸方向に通り、アーバー内に至らない。こ
のためスリーブは平均して加熱され、スリーブの両端部
の温度が低下することが少なくなる。またアーバーは磁
束が通らないので加熱されない。
【0013】スリーブの両端にマルテンサイト系ステン
レスリングを設けると磁束はこのリングを介してスリー
ブの端部からスリーブ内を軸方向に通るので、スリーブ
は更に平均して加熱される。
【0014】
【実施例】
実施例1 図1はマンドレルバーのスリーブと誘導加熱コイルとの
関係を示す。図1において、3はマンドレルバーのスリ
ーブで、表面がNi−Cr耐熱鋼層31、内面がマルテ
ンサイト系ステンレス層32のクラッド材で構成されて
いる。6は誘導加熱コイルである。なお、マンドレルバ
ーのアーバー及びキャップ(図示省略)は従来図4に示
したものと同様に構成されている。
【0015】この実施例によれば、マンドレルバーのス
リーブ3の内面が透磁率のよいマルテンサイト系ステン
レス層32で構成されているので、誘導加熱コイル6に
よって発生する磁束φは図2のように分布する。そのた
めスリーブ3は両端部分まで平均して加熱されると共
に、スリーブ3の内側にある図示省略のアーバーの加熱
が少なくなる。
【0016】実施例2 図2について、3はマンドレルバーのスリーブで、表面
がNi−Cr耐熱鋼層31、内面がマルテンサイト系ス
テンレス層32、両端がマルテンサイト系ステンレスリ
ング33のクラッド材で構成されている。6は誘導加熱
コイルである。なお、マンドレルバーのアーバー及びキ
ャップ(図示省略)は従来図4に示したものと同様に構
成されている。
【0017】この実施例は実施例1のスリーブ3の両端
にマルテンサイト系ステンレスリング33を施した構造
となっているので、リング33によるコア効果により誘
導加熱コイル6によって発生する磁束φは図2のように
分布する。そのためスリーブ3の加熱は更に均一化する
と共に、スリーブ3の内側にある図示省略のアーバーの
加熱は更に少なくなる。
【0018】なお、マルテン系ステンレスリング33
分割し、複数のリングとすることで、上記コア効果の強
弱を調整し、より均熱性を高めることが可能となる。こ
の場合、分割したリング間に耐熱鋼リングを入れたクラ
ッド材を使用する。
【0019】また、スリーブのマルテンサイト系ステン
レス層32として耐摩耗性の高い材質(SUS420J
2等)を使用すればスリーブ3の耐用年数を延ばすこと
ができる。
【0020】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり、マンドレルバ
ーのスリーブをクラッド構成としたので、次に記載する
効果を奏する。
【0021】(1)誘導加熱コイルにより発生する磁束
はスリーブ内を通りアーバーと鎖交しなくなるので、ア
ーバーの不要な発熱を防ぐことができる。
【0022】(2)スリーブ内面のマルテンサイト系ス
テンレスは表面のNi−Cr鋼の未吸収分の磁束を吸収
し、更に軸方向に安定した磁路を形成するため、スリー
ブ全体の均熱性は著しく向上する。
【0023】(3)スリーブ表面のNi−Cr鋼の両端
部にリング状のマルテンサイト系ステンレスを配した場
合は、コア効果が発生し、Ni−Cr鋼内部の磁束分布
が更に改善される。
【0024】(4)リング状のマルテンサイト系ステン
レスを分割した複数のリングとした場合は、リングの間
隔又はリングの数を調整することで更に均熱性を向上さ
せることが可能となる。
【0025】(5)内層部分のマルテンサイト系ステン
レスとして摩耗性の高い材質を使用することで、スリー
ブの耐用年数を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1にかかるスリーブの構成及び磁束分布
の説明図。
【図2】実施例2にかかるスリーブの構成及び磁束分布
の説明図。
【図3】マンドレルバーとホットコイルとの関係を説明
する斜視図。
【図4】従来マンドレルバーの構成例を一部断面で示す
側面図。
【図5】従来例にかかるスリーブの構成及び磁束分布の
説明図。
【符号の説明】
1…マンドレルバー 2…アーバー 3…スリーブ 31…Ni−Cr耐熱鋼層 32…マルテンサイト系ステンレス層 33…マルテンサイト系ステンレスリング 4…スリーブ(Ni−Cr耐熱鋼) 5…キャップ 6…誘導加熱コイル 9…ホットコイル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部が水冷されるアーバーと、アーバー
    の先端部外側に回転可能に嵌められ、ホットコイルを受
    ける前に誘導加熱されるスリーブと、アーバーの先端に
    嵌合されスリーブの脱着を防ぐキャップとからなるマン
    ドレルバーにおいて、 前記スリーブを、Ni−Cr耐熱鋼を表面としマルテン
    サイト系ステンレスを内面とするクラッド材で構成した
    ことを特徴としたホットコイルトランスファ用マンドレ
    ルバー。
  2. 【請求項2】 請求項1のホットコイルトランスファ用
    マンドレルバーにおいて、スリーブの両端にマルテンサ
    イト系ステンレスリングを一体に設けたことを特徴とし
    たホットコイルトランスファ用マンドレルバー。
  3. 【請求項3】 請求項1のホットコイルトランスファ用
    マンドレルバーにおいて、スリーブの両端にそれぞれ複
    数のマルテンサイト系ステンレスリングをNi−Cr耐
    熱鋼リングを介在させて一体に設けたことを特徴とした
    ホットコイルトランスファ用マンドレルバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002273518A (ja) * 2001-03-16 2002-09-25 Nisshin Steel Co Ltd 帯板エッジ屑巻取装置の巻取軸
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CN105091051A (zh) * 2014-05-09 2015-11-25 名硕电脑(苏州)有限公司 薄型化底盘及具有薄型化底盘的电磁炉

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