JPH0957269A - 電解水生成装置 - Google Patents
電解水生成装置Info
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- JPH0957269A JPH0957269A JP7222118A JP22211895A JPH0957269A JP H0957269 A JPH0957269 A JP H0957269A JP 7222118 A JP7222118 A JP 7222118A JP 22211895 A JP22211895 A JP 22211895A JP H0957269 A JPH0957269 A JP H0957269A
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- electrodes
- electrode
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- Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 生成水が酸性かアルカリ性であるかの判定を
取扱いが容易でメンテナンス等を必要としない構造の装
置とすることを課題としている。 【解決手段】 原水を陽極室1aと陰極室1bとに導入
し、陽電極3と陰電極4とに電解電圧を印加し陽極室1
a側で酸性水を生成する一方、陰極室1b側でアルカリ
性水を生成する電解水生成装置を構成する場合におい
て、前記陽極室1aの排水管路6内に表面積が同一の正
負一対の電極を複数組配置し、各組の正負電極11〜1
4に直流電源20の出力を接続するとともに、この直流
電源20から各電極への接続状態を切換える印加電極切
換手段23を設け、この印加電極切換手段23によって
切換えることにより、前記各組の電極11〜14の実質
上の面積が増減するとき、この面積の変化前後の電流値
を比較してその差により前記生成水が酸性かアルカリ性
であるかを判定する生成水判別手段24を備えた。
取扱いが容易でメンテナンス等を必要としない構造の装
置とすることを課題としている。 【解決手段】 原水を陽極室1aと陰極室1bとに導入
し、陽電極3と陰電極4とに電解電圧を印加し陽極室1
a側で酸性水を生成する一方、陰極室1b側でアルカリ
性水を生成する電解水生成装置を構成する場合におい
て、前記陽極室1aの排水管路6内に表面積が同一の正
負一対の電極を複数組配置し、各組の正負電極11〜1
4に直流電源20の出力を接続するとともに、この直流
電源20から各電極への接続状態を切換える印加電極切
換手段23を設け、この印加電極切換手段23によって
切換えることにより、前記各組の電極11〜14の実質
上の面積が増減するとき、この面積の変化前後の電流値
を比較してその差により前記生成水が酸性かアルカリ性
であるかを判定する生成水判別手段24を備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原水を電気分解し
て得た生成水が酸性かアルカリ性であるかを簡便に判別
するのに適した電解水生成装置に関するものである。
て得た生成水が酸性かアルカリ性であるかを簡便に判別
するのに適した電解水生成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水道水等を原水として電解槽により電気
分解すると、この電解槽の陰極側からアルカリイオン水
が、陽極側から酸性水が生成されるが、原水に塩水を添
加して強く電気分解すると、強酸性水を生成することが
できる。この強酸性水は、電解槽の電極反応により発生
した塩素が気体水和の状態で水に溶けたものであり、塩
素の酸化力により迅速で強力な殺菌作用を有しているこ
とから、近時、医療従事者や入院患者の消毒等に好適で
あることが着目され、この強酸性水を生成する電解水生
成装置が病院等の医療施設に設置されるようになってい
る。
分解すると、この電解槽の陰極側からアルカリイオン水
が、陽極側から酸性水が生成されるが、原水に塩水を添
加して強く電気分解すると、強酸性水を生成することが
できる。この強酸性水は、電解槽の電極反応により発生
した塩素が気体水和の状態で水に溶けたものであり、塩
素の酸化力により迅速で強力な殺菌作用を有しているこ
とから、近時、医療従事者や入院患者の消毒等に好適で
あることが着目され、この強酸性水を生成する電解水生
成装置が病院等の医療施設に設置されるようになってい
る。
【0003】この電解水生成装置は、通常、装置本体内
に電解槽、電解電源および制御部等を内蔵している。前
記電解槽は、隔膜によって隔てられた陽極室と陰極室と
からなり、陽極室に陽極を配置する一方、陰極室に陰極
を対向して配置している。また、前記電解電源は、陽電
極と陰電極とに接続され、両電極に直流電圧を印加して
電解槽に導入される水の電気分解を行う構成になってい
る。そして、この電解槽の陽極室および陰極室には、生
成水の排出管がそれぞれ連結され、電解の開始時に各室
で生成された強酸性水またはアルカリイオン水が排出さ
れて適宜取水できるようになっている。
に電解槽、電解電源および制御部等を内蔵している。前
記電解槽は、隔膜によって隔てられた陽極室と陰極室と
からなり、陽極室に陽極を配置する一方、陰極室に陰極
を対向して配置している。また、前記電解電源は、陽電
極と陰電極とに接続され、両電極に直流電圧を印加して
電解槽に導入される水の電気分解を行う構成になってい
る。そして、この電解槽の陽極室および陰極室には、生
成水の排出管がそれぞれ連結され、電解の開始時に各室
で生成された強酸性水またはアルカリイオン水が排出さ
れて適宜取水できるようになっている。
【0004】ところで、上記従来の電解水生成装置は、
電解槽から強酸性水を常に取り出せるように、前記陽極
室および陰極室の各排出管と、強酸性水の貯留タンクと
の間にそれぞれ三方弁又は二方弁等の弁装置を設けてい
る。そして、この弁装置を制御部が切り換え制御するこ
とにより、陽極室または陰極室の何れで強酸性水が生成
されても、弁装置を介して強酸性水貯留タンクに強酸性
水を貯留可能な構成としている。しかしながら、この弁
装置が前記電解用電極に印加する電圧の極性変換に応じ
て切り換え制御されるとき、この極性変換に伴って弁が
タイミングよく切り換わらないことがある。すると、誤
ってアルカリ性水が、強酸性水貯留タンク内に流入して
貯留される問題が生じていた。
電解槽から強酸性水を常に取り出せるように、前記陽極
室および陰極室の各排出管と、強酸性水の貯留タンクと
の間にそれぞれ三方弁又は二方弁等の弁装置を設けてい
る。そして、この弁装置を制御部が切り換え制御するこ
とにより、陽極室または陰極室の何れで強酸性水が生成
されても、弁装置を介して強酸性水貯留タンクに強酸性
水を貯留可能な構成としている。しかしながら、この弁
装置が前記電解用電極に印加する電圧の極性変換に応じ
て切り換え制御されるとき、この極性変換に伴って弁が
タイミングよく切り換わらないことがある。すると、誤
ってアルカリ性水が、強酸性水貯留タンク内に流入して
貯留される問題が生じていた。
【0005】このように、強酸性水貯留タンクに貯留さ
れたアルカリ性水が使用されると、この生成水による殺
菌、消毒が不能なことは勿論、アルカリ性水には皮膚を
溶かす作用があることから、強酸性水のつもりで患部の
治療に用いられた場合に皮膚を壊死させる危険があっ
た。この点に鑑みて、従来はpHセンサやORP計等を
前記弁装置に設けて生成水のpHを定期的に測定し、酸
性水のpHが低くなったことが検出されると、前記陽電
極への印加電圧を高くしたり、原水に塩水を多く添加す
る等して強酸性水が生成されるようにしていた。
れたアルカリ性水が使用されると、この生成水による殺
菌、消毒が不能なことは勿論、アルカリ性水には皮膚を
溶かす作用があることから、強酸性水のつもりで患部の
治療に用いられた場合に皮膚を壊死させる危険があっ
た。この点に鑑みて、従来はpHセンサやORP計等を
前記弁装置に設けて生成水のpHを定期的に測定し、酸
性水のpHが低くなったことが検出されると、前記陽電
極への印加電圧を高くしたり、原水に塩水を多く添加す
る等して強酸性水が生成されるようにしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記p
HセンサやORP計を用いると、酸性水の連続的なチェ
ックが行えるものの、これらの測定器具は定期的な校正
が必要なうえ、適宜kcl液を交換しなければならず、
煩瑣なメンテナンスを要するという問題が残されてい
た。また、これらは構造が複雑なことから取扱いが面倒
で高価な点もあり、この種の電解水生成装置には採用し
難いものであった。
HセンサやORP計を用いると、酸性水の連続的なチェ
ックが行えるものの、これらの測定器具は定期的な校正
が必要なうえ、適宜kcl液を交換しなければならず、
煩瑣なメンテナンスを要するという問題が残されてい
た。また、これらは構造が複雑なことから取扱いが面倒
で高価な点もあり、この種の電解水生成装置には採用し
難いものであった。
【0007】そこで、本発明のうち請求項1項記載の発
明は、生成水が酸性かアルカリ性であるかを簡便に判別
し得る電解水生成装置を提供することを目的としたもの
である。また、本発明のうち請求項2項記載の発明は、
請求項1項記載の発明に加えて、直流電源から各電極へ
の印加電圧の極性を反転し、この電極に付着したスケー
ルを洗浄して測定精度を高め得る電解水生成装置を提供
することを目的としたものである。
明は、生成水が酸性かアルカリ性であるかを簡便に判別
し得る電解水生成装置を提供することを目的としたもの
である。また、本発明のうち請求項2項記載の発明は、
請求項1項記載の発明に加えて、直流電源から各電極へ
の印加電圧の極性を反転し、この電極に付着したスケー
ルを洗浄して測定精度を高め得る電解水生成装置を提供
することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1項記載の発明は、原水を陽極
室と陰極室とに導入し、陽電極と陰電極とに電解電圧を
印加し陽極室側で酸性水を生成する一方、陰極室側でア
ルカリ性水を生成する電解水生成装置において、前記陽
極室又は陰極室の排水管路内に正負一対の電極を複数組
配置し、各組の正負電極に直流電源の出力を接続すると
ともに、この直流電源から各電極への接続状態を切換え
る印加電極切換手段を設け、この印加電極切換手段によ
って接続を切換えることにより、前記各組の電極の実質
上の面積が増減するとき、この面積の変化前後の電流値
を比較してその差により前記生成水が酸性かアルカリ性
であるかを判定する生成水判別手段を備えたことを特徴
としたものである。
に、本発明のうち請求項1項記載の発明は、原水を陽極
室と陰極室とに導入し、陽電極と陰電極とに電解電圧を
印加し陽極室側で酸性水を生成する一方、陰極室側でア
ルカリ性水を生成する電解水生成装置において、前記陽
極室又は陰極室の排水管路内に正負一対の電極を複数組
配置し、各組の正負電極に直流電源の出力を接続すると
ともに、この直流電源から各電極への接続状態を切換え
る印加電極切換手段を設け、この印加電極切換手段によ
って接続を切換えることにより、前記各組の電極の実質
上の面積が増減するとき、この面積の変化前後の電流値
を比較してその差により前記生成水が酸性かアルカリ性
であるかを判定する生成水判別手段を備えたことを特徴
としたものである。
【0009】また、本発明のうち請求項2項記載の発明
は、請求項1項記載の発明の構成において、直流電源か
ら各組の電極に印加する電圧の極性を切換する極性切換
手段を設けたことを特徴とする。
は、請求項1項記載の発明の構成において、直流電源か
ら各組の電極に印加する電圧の極性を切換する極性切換
手段を設けたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例と共に説明する。図1は、本発明に係る電解水生成
装置の概要構成を示す説明図、図2は導電率センサの電
気回路図である。
示例と共に説明する。図1は、本発明に係る電解水生成
装置の概要構成を示す説明図、図2は導電率センサの電
気回路図である。
【0011】この電解水生成装置は、主に強酸性水を取
水する生成器であって、装置本体に電解槽1、電解電源
8、制御部25等の強酸性水生成手段を収容するととも
に、導電率センサ10や複数のスイッチ15〜18、印
加電極切換部23および生成水判別部24等を備え、電
解槽1から排出される生成水を管理して、強酸性水およ
びアルカリ性水を常に適正な濃度で生成する構成となっ
ている。
水する生成器であって、装置本体に電解槽1、電解電源
8、制御部25等の強酸性水生成手段を収容するととも
に、導電率センサ10や複数のスイッチ15〜18、印
加電極切換部23および生成水判別部24等を備え、電
解槽1から排出される生成水を管理して、強酸性水およ
びアルカリ性水を常に適正な濃度で生成する構成となっ
ている。
【0012】前記電解槽1は、隔膜2によって隔てられ
た陽極室1aと陰極室1bとからなり、陽極室1aに陽
極3を配置する一方、陰極室1bに陰極4を対向して配
置している。この電解槽1は、図の上部側に接続された
給水管5より水道水または塩水との混合水が導入され
る。また、陽極室1aおよび陰極室1bの図の下部側に
は排水管6,7がそれぞれ接続されており、電解により
生成される強酸性水が陽極室1a側の排水管6から排水
され、アルカリイオン水は陰極室1b側の排水管7から
排水されるようになっている。前記陽極3は電解電源8
の正側端子に、陰極4は抵抗9を介して電解電源8の負
側端子にそれぞれ接続されている。この電解電源8は、
制御部25からの指令信号によって駆動し、直流の定電
圧を電解槽1の両電極3,4に印加するとともに、供給
電流の調節も行う構成となっている。また、この電解電
源8は、出力電圧の極性を反転する極性切換器を内蔵し
ており、制御部25からの切換信号に基づいて陰陽両電
極3,4への印加電圧の極性を切り換えて、いわゆる電
極の逆電洗浄をも行わせる。
た陽極室1aと陰極室1bとからなり、陽極室1aに陽
極3を配置する一方、陰極室1bに陰極4を対向して配
置している。この電解槽1は、図の上部側に接続された
給水管5より水道水または塩水との混合水が導入され
る。また、陽極室1aおよび陰極室1bの図の下部側に
は排水管6,7がそれぞれ接続されており、電解により
生成される強酸性水が陽極室1a側の排水管6から排水
され、アルカリイオン水は陰極室1b側の排水管7から
排水されるようになっている。前記陽極3は電解電源8
の正側端子に、陰極4は抵抗9を介して電解電源8の負
側端子にそれぞれ接続されている。この電解電源8は、
制御部25からの指令信号によって駆動し、直流の定電
圧を電解槽1の両電極3,4に印加するとともに、供給
電流の調節も行う構成となっている。また、この電解電
源8は、出力電圧の極性を反転する極性切換器を内蔵し
ており、制御部25からの切換信号に基づいて陰陽両電
極3,4への印加電圧の極性を切り換えて、いわゆる電
極の逆電洗浄をも行わせる。
【0013】前記導電率センサ10は、陽極室1a側の
排水管6内を流通する生成水のイオン濃度を測定するた
めのもので、表面積を同一にした4個の電極11〜14
を備えている。この電極11〜14は、一対が正と負の
極となるように第1組と第2組とに分けて排水管6内に
配設する。第1組は、排水管6の上流側に正負の電極1
1,12を対向させて内周壁6aに取り付け、第2組の
電極13,14は、第1組と所要の間隔をあけて、同極
同志が生成水の流出方向に沿って並ぶように取り付けて
いる。この導電率センサ10は、生成水貯蔵タンクに強
酸性水を送給する三方弁(あるいは、二方弁2個)の前
段に設け、生成水はイオン濃度の低下を検出した時点で
は生成水貯蔵タンクに送給せずに外部に排出するように
している。そして、前記第1組および第2組の正負各電
極11〜14には、スイッチ15〜18の固定接点がそ
れぞれ接続されている。このスイッチ15〜18の可動
接点は、正電極11,13側が電流計21および抵抗1
9を介して直流電源20の正側出力に接続される一方、
負電極12,14側の可動接点は直流電源20の負側出
力にそれぞれ接続されている。なお、前記電流計21の
測定値は、制御部25内に構成される生成水判別部24
に送出されるようになっている。
排水管6内を流通する生成水のイオン濃度を測定するた
めのもので、表面積を同一にした4個の電極11〜14
を備えている。この電極11〜14は、一対が正と負の
極となるように第1組と第2組とに分けて排水管6内に
配設する。第1組は、排水管6の上流側に正負の電極1
1,12を対向させて内周壁6aに取り付け、第2組の
電極13,14は、第1組と所要の間隔をあけて、同極
同志が生成水の流出方向に沿って並ぶように取り付けて
いる。この導電率センサ10は、生成水貯蔵タンクに強
酸性水を送給する三方弁(あるいは、二方弁2個)の前
段に設け、生成水はイオン濃度の低下を検出した時点で
は生成水貯蔵タンクに送給せずに外部に排出するように
している。そして、前記第1組および第2組の正負各電
極11〜14には、スイッチ15〜18の固定接点がそ
れぞれ接続されている。このスイッチ15〜18の可動
接点は、正電極11,13側が電流計21および抵抗1
9を介して直流電源20の正側出力に接続される一方、
負電極12,14側の可動接点は直流電源20の負側出
力にそれぞれ接続されている。なお、前記電流計21の
測定値は、制御部25内に構成される生成水判別部24
に送出されるようになっている。
【0014】前記直流電源20は、印加電極切換部23
によるスイッチ15〜18の切換制御に応じて直流電圧
を各組の正負電極11〜14に印加する。この供給電圧
は、制御部25から送出されてくる制御信号に従って調
節されるようになっている。なお、この直流電源20
は、出力電圧の極性を反転する極性切換器を内蔵してお
り、制御部25からの切換信号に基づいて正負の電極1
1〜14に印加する電圧の極性を切り換えて、各電極の
逆電洗浄を行わせる構成となっている。22は、導電率
センサ10の正負極の電圧を測定する電圧計であり、接
続点aの測定値が制御部25の生成水判別部24に送出
される。前記印加電極切換部23は、制御部25からの
制御信号に従って切換信号をスイッチ15〜18の可動
接点に送出し、それぞれをオン・オフするようになって
いる。この印加電極切換部23は、生成水を判別すると
きに、まず、第1および第2スイッチ15,16をオン
にし、つぎに、第3スイッチ17の可動接点をオンに
し、この後、第3スイッチ17の可動接点をオフにして
から、第4スイッチ18の可動接点をオンにするといっ
た切り換えを行う。
によるスイッチ15〜18の切換制御に応じて直流電圧
を各組の正負電極11〜14に印加する。この供給電圧
は、制御部25から送出されてくる制御信号に従って調
節されるようになっている。なお、この直流電源20
は、出力電圧の極性を反転する極性切換器を内蔵してお
り、制御部25からの切換信号に基づいて正負の電極1
1〜14に印加する電圧の極性を切り換えて、各電極の
逆電洗浄を行わせる構成となっている。22は、導電率
センサ10の正負極の電圧を測定する電圧計であり、接
続点aの測定値が制御部25の生成水判別部24に送出
される。前記印加電極切換部23は、制御部25からの
制御信号に従って切換信号をスイッチ15〜18の可動
接点に送出し、それぞれをオン・オフするようになって
いる。この印加電極切換部23は、生成水を判別すると
きに、まず、第1および第2スイッチ15,16をオン
にし、つぎに、第3スイッチ17の可動接点をオンに
し、この後、第3スイッチ17の可動接点をオフにして
から、第4スイッチ18の可動接点をオンにするといっ
た切り換えを行う。
【0015】前記生成水判別部24は、制御部25から
の測定開始指令に基づき、前記電流計21および電圧計
22より測定値が順次入力するに伴って比較演算処理を
行い、電流値の結果を基準に生成水が酸性かアルカリ性
であるかを判定する構成となっている。本例では、前記
直流電源20から第1組の正負電極11,12間に電圧
が供給されたときは、電流計21の測定値を第1の電流
値とし、電圧計22の測定値を第1の電圧値とする。ま
た、第1組の正負電極11,12間に電圧が供給され、
かつ、第2組の正電極13に電圧が供給されたときは、
第2の電流値とするとともに、第2の電圧値とする。さ
らに、第1組の正負電極11,12間に電圧が供給さ
れ、かつ、第2組の負電極14に電圧が供給されたとき
は、第3の電流値とするとともに、第3の電圧値とす
る。そして、前述のように電流値の比較を行い、前記第
2の電流値が第1の電流値および第3の電流値よりも大
のときに前記生成水が酸性であると判定し、前記第3の
電流値が第1の電流値よりも大で第2の電流値よりは小
のときに生成水がアルカリ性であると判定する。
の測定開始指令に基づき、前記電流計21および電圧計
22より測定値が順次入力するに伴って比較演算処理を
行い、電流値の結果を基準に生成水が酸性かアルカリ性
であるかを判定する構成となっている。本例では、前記
直流電源20から第1組の正負電極11,12間に電圧
が供給されたときは、電流計21の測定値を第1の電流
値とし、電圧計22の測定値を第1の電圧値とする。ま
た、第1組の正負電極11,12間に電圧が供給され、
かつ、第2組の正電極13に電圧が供給されたときは、
第2の電流値とするとともに、第2の電圧値とする。さ
らに、第1組の正負電極11,12間に電圧が供給さ
れ、かつ、第2組の負電極14に電圧が供給されたとき
は、第3の電流値とするとともに、第3の電圧値とす
る。そして、前述のように電流値の比較を行い、前記第
2の電流値が第1の電流値および第3の電流値よりも大
のときに前記生成水が酸性であると判定し、前記第3の
電流値が第1の電流値よりも大で第2の電流値よりは小
のときに生成水がアルカリ性であると判定する。
【0016】前記制御部25は、CPUやメモリ等を備
えたマイクロコンピュータであって、装置全体の動作制
御を行うとともに、電解動作を開始してから強酸性水が
生成されると、予め設定した時間間隔に従って印加電極
切換部23に制御信号を送出し、前記スイッチ15〜1
8のオン・オフ切り換えに伴って前記計測器21,22
から入力する電流測定値や電圧測定値等のデータを生成
水判別部24に与えて生成水の種別を判定させる。そし
て、この生成水判別部24が強酸性水の濃度低下および
pHの低下を判定すると、前記電解電源8に制御信号を
送出して出力電圧を上げるように調節したり、定量吐出
ポンプに制御信号を送出して混合水の塩水濃度を高める
ように微調節し、常に安定した強酸性水が生成されるよ
うにコントロールを行う。また、この制御部25は、直
流電源20の極性切換器に極性切換の指令信号を送出
し、正負の電極11〜14に印加する直流電圧の極性を
例えば、1週間毎に反転させることにより、電極の表面
に析出したスケールを除去する逆電洗浄を行わせる構成
となっている。
えたマイクロコンピュータであって、装置全体の動作制
御を行うとともに、電解動作を開始してから強酸性水が
生成されると、予め設定した時間間隔に従って印加電極
切換部23に制御信号を送出し、前記スイッチ15〜1
8のオン・オフ切り換えに伴って前記計測器21,22
から入力する電流測定値や電圧測定値等のデータを生成
水判別部24に与えて生成水の種別を判定させる。そし
て、この生成水判別部24が強酸性水の濃度低下および
pHの低下を判定すると、前記電解電源8に制御信号を
送出して出力電圧を上げるように調節したり、定量吐出
ポンプに制御信号を送出して混合水の塩水濃度を高める
ように微調節し、常に安定した強酸性水が生成されるよ
うにコントロールを行う。また、この制御部25は、直
流電源20の極性切換器に極性切換の指令信号を送出
し、正負の電極11〜14に印加する直流電圧の極性を
例えば、1週間毎に反転させることにより、電極の表面
に析出したスケールを除去する逆電洗浄を行わせる構成
となっている。
【0017】ここで、制御部の生成水判別部による生成
水の判定内容について説明すると、電気分解にあって
は、化学反応により生じた物質量に比例して電流が流れ
ることが知られている(ファラデーの電解法則)。ま
た、液体が流通する管路内に配置された電極間に流れる
電流Iは、両電極への印加電圧Vを一定とすると、液体
の抵抗Rに逆比例する(オームの法則)。 I=V/R --------------(1) この液体の抵抗Rについては、水の導電率をX、電極間
の距離をL(m)、電極の面積をa(cm2 )とする
と、下記のようになる。 R=1/X・L/a ------(2) また、この液体の抵抗Rは、水の導電率X、電極間の距
離Lを一定とすると、電極面積aに逆比例することが判
っている。これより、電極間に流れる電流Iについて
は、(1)式のI=V/Rに、(2)式のR=1/X・
L/aを代入すると、 I=V・X・a/L ------(3) この(3)式より、電極間の電流Iは、印加電圧Vと電
極面積aとに比例し、電極間の距離Lには反比例するこ
とが明らかである。従って、電圧V、面積aおよび距離
Lの三者を変化させることにより、電流Iを増減させる
ことができることが理解される。よって、前記導電率セ
ンサ10のように、正負一対の電極11〜14を備えた
ものでは、この正負何れか一方の電極面積を大きくし、
この面積の増加前と増加後の電流変化がどうなるかを知
ることにより、電極に反応する液体の性質を検知するこ
とも可能となる。
水の判定内容について説明すると、電気分解にあって
は、化学反応により生じた物質量に比例して電流が流れ
ることが知られている(ファラデーの電解法則)。ま
た、液体が流通する管路内に配置された電極間に流れる
電流Iは、両電極への印加電圧Vを一定とすると、液体
の抵抗Rに逆比例する(オームの法則)。 I=V/R --------------(1) この液体の抵抗Rについては、水の導電率をX、電極間
の距離をL(m)、電極の面積をa(cm2 )とする
と、下記のようになる。 R=1/X・L/a ------(2) また、この液体の抵抗Rは、水の導電率X、電極間の距
離Lを一定とすると、電極面積aに逆比例することが判
っている。これより、電極間に流れる電流Iについて
は、(1)式のI=V/Rに、(2)式のR=1/X・
L/aを代入すると、 I=V・X・a/L ------(3) この(3)式より、電極間の電流Iは、印加電圧Vと電
極面積aとに比例し、電極間の距離Lには反比例するこ
とが明らかである。従って、電圧V、面積aおよび距離
Lの三者を変化させることにより、電流Iを増減させる
ことができることが理解される。よって、前記導電率セ
ンサ10のように、正負一対の電極11〜14を備えた
ものでは、この正負何れか一方の電極面積を大きくし、
この面積の増加前と増加後の電流変化がどうなるかを知
ることにより、電極に反応する液体の性質を検知するこ
とも可能となる。
【0018】ところで、この電極間の電流は、電極を浸
漬する液体あるいは電極間を流通する液体の含有イオン
量によって変化する。例えば、自然の水は、+イオンと
−イオンとがほぼ一定になっているが、酸性水では−イ
オンが多く、アルカリ水では+イオンが多いという性質
を有しており、このようなイオン濃度差を有する液体が
電極間を流れたときには測定電流値に差異が生じてく
る。よって、この電流値を知ることにより、逆に液体が
酸性かアルカリ性であるかを判別することが可能となる
わけである。これはつまり、正負電極間に直流電圧を印
加したとき、正電極側に−イオンの電子が、負電極側に
+イオンの正孔がそれぞれ移動し、この+イオンおよび
−イオンの両方の移動量の和が電流であることを判別根
拠としている。このため、+イオンまたは−イオンの何
れかを多く含む液体を判別する場合、電極面積を大きく
してこの電極間に流れる電流が増加する条件を整えてか
ら、電流値を測定してその増え方を知ることにより、測
定すべき液体のイオン濃度、つまりpHを判定して酸性
水かアルカリ性水であるかの判別を行うことができるも
のである。
漬する液体あるいは電極間を流通する液体の含有イオン
量によって変化する。例えば、自然の水は、+イオンと
−イオンとがほぼ一定になっているが、酸性水では−イ
オンが多く、アルカリ水では+イオンが多いという性質
を有しており、このようなイオン濃度差を有する液体が
電極間を流れたときには測定電流値に差異が生じてく
る。よって、この電流値を知ることにより、逆に液体が
酸性かアルカリ性であるかを判別することが可能となる
わけである。これはつまり、正負電極間に直流電圧を印
加したとき、正電極側に−イオンの電子が、負電極側に
+イオンの正孔がそれぞれ移動し、この+イオンおよび
−イオンの両方の移動量の和が電流であることを判別根
拠としている。このため、+イオンまたは−イオンの何
れかを多く含む液体を判別する場合、電極面積を大きく
してこの電極間に流れる電流が増加する条件を整えてか
ら、電流値を測定してその増え方を知ることにより、測
定すべき液体のイオン濃度、つまりpHを判定して酸性
水かアルカリ性水であるかの判別を行うことができるも
のである。
【0019】そして、前述の(3)式:I=V・X・a
/Lより、電極面積の大きい方が電流の値も増すことに
鑑み、電極面積を増加させないときの電流測定値を基準
とすれば、−イオンが移動する正電極側の電極面積を大
きくした場合(以下前者という),+イオンが移動する
負電極側の電極面積を大きくした場合(以下後者とい
う)共に電極面積を増加させないときの電流測定値より
大きくなる。そして、その電流の増加分が後者より前者
の方が大の時、液体は酸性であると判定することがで
き、前者より後者の方が大の時、液体はアルカリ性であ
ると判定することができる。増加分がほぼ等しい場合は
液体は中性である。一方、正電極側の電極面積を大きく
しても電流が増加しなければ、液体が酸性でなく、ま
た、負電極側の面積を大きくした場合に電流が増加しな
ければ、液体がアルカリ性でないことも明らかになる。
/Lより、電極面積の大きい方が電流の値も増すことに
鑑み、電極面積を増加させないときの電流測定値を基準
とすれば、−イオンが移動する正電極側の電極面積を大
きくした場合(以下前者という),+イオンが移動する
負電極側の電極面積を大きくした場合(以下後者とい
う)共に電極面積を増加させないときの電流測定値より
大きくなる。そして、その電流の増加分が後者より前者
の方が大の時、液体は酸性であると判定することがで
き、前者より後者の方が大の時、液体はアルカリ性であ
ると判定することができる。増加分がほぼ等しい場合は
液体は中性である。一方、正電極側の電極面積を大きく
しても電流が増加しなければ、液体が酸性でなく、ま
た、負電極側の面積を大きくした場合に電流が増加しな
ければ、液体がアルカリ性でないことも明らかになる。
【0020】従って、前記生成水判別部24により生成
水を判別するときに、印加電極切換部23によってスイ
ッチ15〜18をオン・オフし、通電状態で同極の面積
を増減させ、この面積の増加前と増加後の電流測定値を
各個に比較して、この電流値の変化の度合いから前記生
成水が酸性かアルカリ性であるかを判定し得る。本例で
は、まず、第1および第2スイッチ15,16をオンに
し、つぎに、第3スイッチ17をオンにし、この後、第
3スイッチ17をオフにしてから、第4スイッチ18を
オンにしたとき、前記電流計21から生成水判別部24
に入力する第2の電流値が第1の電流値および第3の電
流値よりも大のときに前記生成水が酸性で、前記第3の
電流値が第1の電流値よりも大で第2の電流値よりは小
のときに生成水がアルカリ性であると判定している。こ
れは、電極面積の増大に伴って化学反応の領域が増すた
めに感度が高められるからであり、電極面積を2倍にす
る後述の実験例でも明らかなように、電流量がどのよう
に変化するかを知ることによって、液体が酸性かアルカ
リ性であるかを容易に判別し得るものである。なお、こ
のような液体の判別に際しては、予め自然水を正負の電
極間に流して電流値を測定した後、正負両電極の面積を
等しく増加させた場合に、何れの電流測定値も整数倍に
なることが確認されると、この生成水判別装置が中性の
自然水を適正に判定し得ることが明らかとなり、以後の
液体判別に支障がないことが確認される。
水を判別するときに、印加電極切換部23によってスイ
ッチ15〜18をオン・オフし、通電状態で同極の面積
を増減させ、この面積の増加前と増加後の電流測定値を
各個に比較して、この電流値の変化の度合いから前記生
成水が酸性かアルカリ性であるかを判定し得る。本例で
は、まず、第1および第2スイッチ15,16をオンに
し、つぎに、第3スイッチ17をオンにし、この後、第
3スイッチ17をオフにしてから、第4スイッチ18を
オンにしたとき、前記電流計21から生成水判別部24
に入力する第2の電流値が第1の電流値および第3の電
流値よりも大のときに前記生成水が酸性で、前記第3の
電流値が第1の電流値よりも大で第2の電流値よりは小
のときに生成水がアルカリ性であると判定している。こ
れは、電極面積の増大に伴って化学反応の領域が増すた
めに感度が高められるからであり、電極面積を2倍にす
る後述の実験例でも明らかなように、電流量がどのよう
に変化するかを知ることによって、液体が酸性かアルカ
リ性であるかを容易に判別し得るものである。なお、こ
のような液体の判別に際しては、予め自然水を正負の電
極間に流して電流値を測定した後、正負両電極の面積を
等しく増加させた場合に、何れの電流測定値も整数倍に
なることが確認されると、この生成水判別装置が中性の
自然水を適正に判定し得ることが明らかとなり、以後の
液体判別に支障がないことが確認される。
【0021】
【実施例】さらに、以下のような条件で実験を行った結
果、生成水の判定に良好な結果が得られた。図3は、生
成水の判定に用いる導電率センサの電気回路図である。
この導電率センサは、強酸性水を排出する前記陽極室1
aの排水管6内に、表面積を同一にした2組4個の電極
11〜14を配設したものである。この電極11〜14
は、表面積を約10mm2 に形成した導電材料に白金メ
ッキを施している。各電極11〜14は、排水管6の内
周壁6aに沿うように彎曲させており、一対が正負極と
なるように第1組11,12と第2組13,14とに分
けて排水管6内に取り付けられている。この第1組1
1,12および第2組13,14の間隔は、各電極11
〜14の化学反応が他に影響せず、しかも前述の(3)
式:I=V・X・a/Lに従って電流値の増加に妨げが
ない程度の距離とするのが好ましいことから、本例では
約30cm程度としている。
果、生成水の判定に良好な結果が得られた。図3は、生
成水の判定に用いる導電率センサの電気回路図である。
この導電率センサは、強酸性水を排出する前記陽極室1
aの排水管6内に、表面積を同一にした2組4個の電極
11〜14を配設したものである。この電極11〜14
は、表面積を約10mm2 に形成した導電材料に白金メ
ッキを施している。各電極11〜14は、排水管6の内
周壁6aに沿うように彎曲させており、一対が正負極と
なるように第1組11,12と第2組13,14とに分
けて排水管6内に取り付けられている。この第1組1
1,12および第2組13,14の間隔は、各電極11
〜14の化学反応が他に影響せず、しかも前述の(3)
式:I=V・X・a/Lに従って電流値の増加に妨げが
ない程度の距離とするのが好ましいことから、本例では
約30cm程度としている。
【0022】そして、第1組の正電極11は、900Ω
の抵抗を介して出力12Vの直流電源20の正側出力に
接続される一方、負電極12は電流計21を介して直流
電源20の負側出力にそれぞれ接続されている。また、
第2組の正電極13は、900Ωの抵抗19およびスイ
ッチ15を介して直流電源20の正側出力に接続される
一方、負電極14はスイッチ16を介して直流電源20
の負側出力にそれぞれ接続されている。なお、この直流
電源20の負側出力と前記第1組の正電極11との間
に、電圧計が介設されており、この電圧計および前記電
流計21の測定値は、前記制御部に送出されるようにな
っている。
の抵抗を介して出力12Vの直流電源20の正側出力に
接続される一方、負電極12は電流計21を介して直流
電源20の負側出力にそれぞれ接続されている。また、
第2組の正電極13は、900Ωの抵抗19およびスイ
ッチ15を介して直流電源20の正側出力に接続される
一方、負電極14はスイッチ16を介して直流電源20
の負側出力にそれぞれ接続されている。なお、この直流
電源20の負側出力と前記第1組の正電極11との間
に、電圧計が介設されており、この電圧計および前記電
流計21の測定値は、前記制御部に送出されるようにな
っている。
【0023】そして、この導電率センサのスイッチ1
5,16は、前記印加電極切換部23によってオン・オ
フ制御され、このスイッチ15,16をオフにしておい
て、前記直流電源20から第1組の正負電極11,12
間に電圧が供給されたときは、電流計21の測定値を第
1の電流値とし、電圧計22の測定値を第1の電圧値と
する。また、スイッチ16をオフにしておき、スイッチ
15をオンにして第1組の正負電極11,12間と第2
組の正電極13側に電圧が供給されたときは、電流計2
1の測定値を第2の電流値とし、電圧計22の測定値を
第2の電圧値とする。さらに、スイッチ15をオフにし
た後、スイッチ16をオンにして第1組の正負電極1
1,12間と第2組の負電極14側に電圧が供給された
ときは、電流計21の測定値を第3の電流値とし、電圧
計22の測定値を第3の電圧値とする。
5,16は、前記印加電極切換部23によってオン・オ
フ制御され、このスイッチ15,16をオフにしておい
て、前記直流電源20から第1組の正負電極11,12
間に電圧が供給されたときは、電流計21の測定値を第
1の電流値とし、電圧計22の測定値を第1の電圧値と
する。また、スイッチ16をオフにしておき、スイッチ
15をオンにして第1組の正負電極11,12間と第2
組の正電極13側に電圧が供給されたときは、電流計2
1の測定値を第2の電流値とし、電圧計22の測定値を
第2の電圧値とする。さらに、スイッチ15をオフにし
た後、スイッチ16をオンにして第1組の正負電極1
1,12間と第2組の負電極14側に電圧が供給された
ときは、電流計21の測定値を第3の電流値とし、電圧
計22の測定値を第3の電圧値とする。
【0024】このようにして、得られた測定値は、以下
の通りである。 スイッチ15,16がオフのとき、 第1の電流値=5.9mA、第1の電圧値=6.62V スイッチ15がオンで、スイッチ16がオフのと
き、 第2の電流値=6.9〜7.0mA、第2の電圧値=
6.02〜6.04V スイッチ16がオンで、スイッチ15がオフのと
き、 第3の電流値=6.8mA、第2の電圧値=6.12V この測定電流値を比較すると、スイッチ15をオンに
し、スイッチ16をオフとして正電極11,13側の表
面積を2倍にしたときが最大の電流値となるので、この
測定時に流通する生成水が酸性であることを容易に知る
ことができる。この実験例では、第1組と第2組との電
極間隔がかなり大きい約30cmとしたが、第1〜第3
の電流値の間に明らかな差異が生じることから、この程
度の距離であっても生成水の判別根拠となる電流寄与分
に影響を与えられることが判る。よって、この間隔を短
くすればする程、電流値の差異が顕著となり、生成水の
判別が一層容易になることが理解される。
の通りである。 スイッチ15,16がオフのとき、 第1の電流値=5.9mA、第1の電圧値=6.62V スイッチ15がオンで、スイッチ16がオフのと
き、 第2の電流値=6.9〜7.0mA、第2の電圧値=
6.02〜6.04V スイッチ16がオンで、スイッチ15がオフのと
き、 第3の電流値=6.8mA、第2の電圧値=6.12V この測定電流値を比較すると、スイッチ15をオンに
し、スイッチ16をオフとして正電極11,13側の表
面積を2倍にしたときが最大の電流値となるので、この
測定時に流通する生成水が酸性であることを容易に知る
ことができる。この実験例では、第1組と第2組との電
極間隔がかなり大きい約30cmとしたが、第1〜第3
の電流値の間に明らかな差異が生じることから、この程
度の距離であっても生成水の判別根拠となる電流寄与分
に影響を与えられることが判る。よって、この間隔を短
くすればする程、電流値の差異が顕著となり、生成水の
判別が一層容易になることが理解される。
【0025】図4は、生成水の判定に用いる他の導電率
センサの電気回路図である。この導電率センサは、前述
の例と同様に、陽極室1aの排水管6内に表面積が同一
の2組の電極11〜14を配設している。そして、第1
組の正電極11は、抵抗19を介して直流電源20の正
側出力に接続される一方、負電極12は電流計21を介
して直流電源20の負側出力にそれぞれ接続されてい
る。また、第2組の正電極13は、抵抗19およびスイ
ッチ15を介して直流電源20の正側出力に接続される
一方、負電極14はスイッチ16を介して第1組の負電
極12と電流計21との接続点にそれぞれ接続されてい
る。さらに、直流電源20の負側出力と前記第1組の正
電極11との間に、電圧計が介設され、この電圧計およ
び前記電流計21の測定値は、前記制御部にそれぞれ送
出される。そして、本例も前記実験例のように印加電極
切換部23によってスイッチ15,16をオン・オフ
し、それぞれの電流および電圧を測定する。
センサの電気回路図である。この導電率センサは、前述
の例と同様に、陽極室1aの排水管6内に表面積が同一
の2組の電極11〜14を配設している。そして、第1
組の正電極11は、抵抗19を介して直流電源20の正
側出力に接続される一方、負電極12は電流計21を介
して直流電源20の負側出力にそれぞれ接続されてい
る。また、第2組の正電極13は、抵抗19およびスイ
ッチ15を介して直流電源20の正側出力に接続される
一方、負電極14はスイッチ16を介して第1組の負電
極12と電流計21との接続点にそれぞれ接続されてい
る。さらに、直流電源20の負側出力と前記第1組の正
電極11との間に、電圧計が介設され、この電圧計およ
び前記電流計21の測定値は、前記制御部にそれぞれ送
出される。そして、本例も前記実験例のように印加電極
切換部23によってスイッチ15,16をオン・オフ
し、それぞれの電流および電圧を測定する。
【0026】このようにして、得られた測定値は、以下
の通りである。 スイッチ15,16がオフのとき、 第1の電流値=6.2〜6.3mA、第1の電圧値=
6.46〜5.0V スイッチ15がオンで、スイッチ16がオフのと
き、 第2の電流値=7.3mA、第2の電圧値=6.32V スイッチ16がオンで、スイッチ15がオフのとき 第3の電流値=6.9mA、第2の電圧値=6.02V この測定電流値を比較したときも、スイッチ15をオン
にし、スイッチ16をオフとして正電極11,13側の
表面積を2倍にしたときが最大の電流値となり、電流値
の差異も明らかであるから、この測定時に流通する生成
水が酸性であることをより明確に知ることができる。こ
の実験例では、電流値の差が前記実験例の場合と大きく
異なっているが、スイッチ15,16のオン・オフに応
じて電極11〜14間を流れる電流を各個に測定できる
よう電流計21を接続したからであり、この接続方法を
採用する方が良い結果を得られる。
の通りである。 スイッチ15,16がオフのとき、 第1の電流値=6.2〜6.3mA、第1の電圧値=
6.46〜5.0V スイッチ15がオンで、スイッチ16がオフのと
き、 第2の電流値=7.3mA、第2の電圧値=6.32V スイッチ16がオンで、スイッチ15がオフのとき 第3の電流値=6.9mA、第2の電圧値=6.02V この測定電流値を比較したときも、スイッチ15をオン
にし、スイッチ16をオフとして正電極11,13側の
表面積を2倍にしたときが最大の電流値となり、電流値
の差異も明らかであるから、この測定時に流通する生成
水が酸性であることをより明確に知ることができる。こ
の実験例では、電流値の差が前記実験例の場合と大きく
異なっているが、スイッチ15,16のオン・オフに応
じて電極11〜14間を流れる電流を各個に測定できる
よう電流計21を接続したからであり、この接続方法を
採用する方が良い結果を得られる。
【0027】なお、上記各実施例においては、表面積が
同一の電極を2組配置し、抵抗値が同一の抵抗を用いる
とともに、供給電圧を変えずに酸性水を判別する場合に
ついて説明したが、電流I=V・X・a/Lの関係に基
づいて、生成水の判定がより明確となるように、電極面
積aを増やし抵抗Rの値や供給電圧Vのレベルを可変す
る一方、電極間の距離Lを可能な限り小さくすること等
によって良好な条件の下に生成水を判定するのが望まし
い。また、前記陽極室1aの排水管6内でなく陰極室1
bの排水管7内に、表面積が同一の正負一対の電極を2
組配置することにより、アルカリ性水を判別する構成と
してもよいのは勿論である。
同一の電極を2組配置し、抵抗値が同一の抵抗を用いる
とともに、供給電圧を変えずに酸性水を判別する場合に
ついて説明したが、電流I=V・X・a/Lの関係に基
づいて、生成水の判定がより明確となるように、電極面
積aを増やし抵抗Rの値や供給電圧Vのレベルを可変す
る一方、電極間の距離Lを可能な限り小さくすること等
によって良好な条件の下に生成水を判定するのが望まし
い。また、前記陽極室1aの排水管6内でなく陰極室1
bの排水管7内に、表面積が同一の正負一対の電極を2
組配置することにより、アルカリ性水を判別する構成と
してもよいのは勿論である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1項記載の発明は、陽極室の排水管路内に配置した正
電極または負電極の面積を増減させて、この面積の増加
前と増加後の測定電流値から生成水が酸性かアルカリ性
であるかを簡便に判別し得るので、従来のpHセンサや
ORP計等のように特別なメンテナンスを要せず取扱い
が容易となる効果がある。さらに、装置の構成部品が少
なく構造も簡単になることから、製作が容易で廉価にな
る利点もある。また、本発明のうち請求項2項記載の発
明は、上記請求項1項記載の発明において、直流電源か
ら各組の電極に印加する電圧の極性を反転し、電極に付
着したスケールを逆電洗浄するので、常に安定した測定
が可能になり、生成水を正確に判別できる効果がある。
項1項記載の発明は、陽極室の排水管路内に配置した正
電極または負電極の面積を増減させて、この面積の増加
前と増加後の測定電流値から生成水が酸性かアルカリ性
であるかを簡便に判別し得るので、従来のpHセンサや
ORP計等のように特別なメンテナンスを要せず取扱い
が容易となる効果がある。さらに、装置の構成部品が少
なく構造も簡単になることから、製作が容易で廉価にな
る利点もある。また、本発明のうち請求項2項記載の発
明は、上記請求項1項記載の発明において、直流電源か
ら各組の電極に印加する電圧の極性を反転し、電極に付
着したスケールを逆電洗浄するので、常に安定した測定
が可能になり、生成水を正確に判別できる効果がある。
【図1】本発明の実施形態に係る電解水生成装置の概要
構成を示す説明図である。
構成を示す説明図である。
【図2】同電解水生成装置の導電率センサを示す電気回
路図である。
路図である。
【図3】実施例に係る導電率センサを示す電気回路図で
ある。
ある。
【図4】他の実施例に係る導電率センサを示す電気回路
図である。
図である。
1a 陽極室 1b 陰極室 3 陽電極 4 陰電極 11〜14 電極 20 直流電源 23 印加電極切換手段 24 生成水判別手段
Claims (2)
- 【請求項1】 原水を陽極室と陰極室とに導入し、陽電
極と陰電極とに電解電圧を印加し陽極室側で酸性水を生
成する一方、陰極室側でアルカリ性水を生成する電解水
生成装置において、 前記陽極室又は陰極室の排水管路内に正負一対の電極を
複数組配置し、各組の正負電極に直流電源の出力を接続
するとともに、この直流電源から各電極への接続状態を
切換える印加電極切換手段を設け、この印加電極切換手
段によって接続を切換えることにより、前記各組の電極
の実質上の面積が増減するとき、この面積の変化前後の
電流値を比較してその差により前記生成水が酸性かアル
カリ性であるかを判定する生成水判別手段を備えたこと
を特徴とする電解水生成装置。 - 【請求項2】 直流電源から各組の電極に印加する電圧
の極性を切換する極性切換手段を設けたことを特徴とす
る請求項1項記載の電解水生成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7222118A JPH0957269A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 電解水生成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7222118A JPH0957269A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 電解水生成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0957269A true JPH0957269A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=16777446
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7222118A Pending JPH0957269A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | 電解水生成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0957269A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007000840A (ja) * | 2005-06-27 | 2007-01-11 | Denso Corp | スケール析出抑制装置および方法 |
JP2007301430A (ja) * | 2006-05-08 | 2007-11-22 | Nippon Rensui Co Ltd | 電気再生式純水製造装置および純水の製造方法 |
CN108344772A (zh) * | 2017-12-29 | 2018-07-31 | 宁波欧琳厨具有限公司 | 一种净化水槽电解片检测的方法及系统 |
-
1995
- 1995-08-30 JP JP7222118A patent/JPH0957269A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007000840A (ja) * | 2005-06-27 | 2007-01-11 | Denso Corp | スケール析出抑制装置および方法 |
JP4625884B2 (ja) * | 2005-06-27 | 2011-02-02 | 株式会社デンソー | スケール析出抑制装置および方法 |
JP2007301430A (ja) * | 2006-05-08 | 2007-11-22 | Nippon Rensui Co Ltd | 電気再生式純水製造装置および純水の製造方法 |
CN108344772A (zh) * | 2017-12-29 | 2018-07-31 | 宁波欧琳厨具有限公司 | 一种净化水槽电解片检测的方法及系统 |
CN108344772B (zh) * | 2017-12-29 | 2023-07-11 | 宁波欧琳科技股份有限公司 | 一种净化水槽电解片检测的方法及系统 |
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