JPH0956815A - 医療用中空針及び、医療用中空針の製造方法 - Google Patents

医療用中空針及び、医療用中空針の製造方法

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JPH0956815A
JPH0956815A JP8021988A JP2198896A JPH0956815A JP H0956815 A JPH0956815 A JP H0956815A JP 8021988 A JP8021988 A JP 8021988A JP 2198896 A JP2198896 A JP 2198896A JP H0956815 A JPH0956815 A JP H0956815A
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    • B24GRINDING; POLISHING
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    • B24B19/00Single-purpose machines or devices for particular grinding operations not covered by any other main group
    • B24B19/16Single-purpose machines or devices for particular grinding operations not covered by any other main group for grinding sharp-pointed workpieces, e.g. needles, pens, fish hooks, tweezers or record player styli
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M5/00Devices for bringing media into the body in a subcutaneous, intra-vascular or intramuscular way; Accessories therefor, e.g. filling or cleaning devices, arm-rests
    • A61M5/178Syringes
    • A61M5/31Details
    • A61M5/32Needles; Details of needles pertaining to their connection with syringe or hub; Accessories for bringing the needle into, or holding the needle on, the body; Devices for protection of needles
    • AHUMAN NECESSITIES
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    • A61M5/3286Needle tip design, e.g. for improved penetration

Abstract

(57)【要約】 【課題】医療用中空針の強度を損なわずに先鋭端部を極
力細くする。 【解決手段】筒状部材2を有し、筒状部材2の先端部1
0に、該筒状部材2の伸延方向に対して斜め方向に開口
した開口ベベル端面11を設け、前記筒状部材2の先端
部10に、開口ベベル端面11とは背向する位置に、前
記筒状部材2の伸延方向に対して斜め方向に形成された
副ベベル面12を設け、開口ベベル端面11と副ベベル
面12との間で先鋭端部13を形成して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は皮下注射用、透析用、点
滴用、採血用、輸血用などの注射針やカヌラ針等、従っ
て内部に注射薬液や血液等の流体が流通し得る流路が設
けられた医療用中空針として使用するのに好適な医療用
中空針及び、医療用中空針の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、皮下注射用の注射針やカヌラ針等
のような医療用中空針は、細径の筒状部材を研削加工す
ることにより製造されていた。即ち、筒状部材の先端部
を、該筒状部材の中心軸方向に対して斜め方向に研削加
工して、該筒状部材の中心軸方向に対して斜め方向に開
口した開口ベベル端面を形成する形で医療用中空針を製
造していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、筒状部材の
先端部の管肉厚を薄くし、従って医療用中空針の先鋭端
部を細くすれば細くするほど、注射等の実施時におい
て、患者等の注射部位で血管等を傷つけることがなく、
また該注射部位に生じる痛みが少ないことが知られてい
る。従来の医療用中空針では、先鋭端部を極力細くする
ためには、開口ベベル端面を研削形成する際に、筒状部
材の中心軸方向に対する開口ベベル端面の傾斜角度を極
力小さくする形で研削することが考えられる。しかし、
開口ベベル端面の傾斜角度を極力小さくする形で研削す
るためには、医療用中空針の中心軸方向における、開口
ベベル端面を形成する範囲、即ち筒状部材を研削する範
囲が広くなり、その結果、筒状部材が広い範囲で細くな
るため医療用中空針の強度を損なう。つまり、医療用中
空針の強度を損なわずに先鋭端部を極力細くすることは
困難であった。
【0004】そこで本発明は上記事情に鑑み、医療用中
空針の強度を損なわずに先鋭端部を極力細くし得る医療
用中空針及び、医療用中空針の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明のうち第1の
発明は、内部に流体の通過し得る流路(25)がその中
心軸(Q1)方向に形成され、外周側に円筒外周面(2
c)が形成されている筒状部材(2)を有し、前記筒状
部材(2)の先端部(10)に、前記流路(25)が斜
め方向に開口し、かつ前記中心軸(Q1)に対して第1
傾斜角度(K1)をなす形で形成された形の第1ベベル
研削面(3)を設け、前記第1ベベル研削面(3)は、
該第1ベベル研削面(3)の前記筒状部材(2)の先端
方向(矢印B方向)とは反対側の研削境界(65)を、
前記円筒外周面(2c)と連続させて配置し、前記筒状
部材(2)の先端部(10)に、前記中心軸(Q1)を
中心に前記第1ベベル研削面(3)に対して正方向に第
1回転角度(M1)回転し、かつ前記中心軸(Q1)に
対して第2傾斜角度(K2)をなす形で形成された第2
ベベル研削面(6)を、また前記中心軸(Q1)を中心
に前記第1ベベル研削面(3)に対して逆方向に第2回
転角度(M2)回転し、かつ前記中心軸(Q1)に対し
て第3傾斜角度(K3)をなす形で形成された第3ベベ
ル研削面(7)をそれぞれ設け、前記筒状部材(2)の
先端部(10)の第1ベベル研削面(3)とは背向する
位置に、前記筒状部材(2)の中心軸(Q1)方向に対
して斜め方向(矢印D方向)に、前記筒状部材(2)の
管肉厚(NA)を薄くする形で研削形成された第4ベベ
ル研削面(12)を設け、少なくとも前記第2、第3及
び第4ベベル研削面(6、7、12)の三つの研削面に
より先鋭端部(13)を形成して構成される。
【0006】また本発明のうち第2の発明は、第1の発
明による医療用中空針(1Z)において、前記先鋭端部
(13)は、前記第1、第2、第3及び第4ベベル研削
面(3、6、7、12)の四つの研削面により形成され
る。
【0007】また本発明のうち第3の発明は、第1の発
明による医療用中空針(1、1X、1R)において、前
記第4ベベル研削面(12)は、前記中心軸(Q1)を
中心とするテーパ状の研削面(20)の一部である。
【0008】また本発明のうち第4の発明は、第1の発
明による医療用中空針(1P、1Y)において、前記第
4ベベル研削面(12)は、平面状である。
【0009】また本発明のうち第5の発明は、第4の発
明による医療用中空針(1P)において、前記第4ベベ
ル研削面(12)は、前記先鋭端部(13)側から、前
記筒状部材(2)の先端方向(矢印B方向)とは反対側
に伸延している。
【0010】また本発明のうち第6の発明は、第5の発
明による医療用中空針(1P)において、前記第4ベベ
ル研削面(12)は、前記第1ベベル研削面(3)と前
記第2ベベル研削面(6)が交差することによって形成
される第1交差部(92)の、前記筒状部材(2)の円
筒外周面(2c)側の頂端部(98)及び、前記第1ベ
ベル研削面(3)と前記第3ベベル研削面(7)が交差
することによって形成される第2交差部(97)の、前
記筒状部材(2)の円筒外周面(2c)側の頂端部(9
6)に対応した位置を、前記筒状部材(2)の先端方向
(矢印B方向)とは反対方向に越えた形で設けられてい
る。
【0011】また本発明のうち第7の発明は、第5の発
明による医療用中空針(1P)において、前記第4ベベ
ル研削面(12)は、前記第1ベベル研削面(3)の前
記研削境界(65)の、前記筒状部材(2)の先端方向
(矢印B方向)とは反対側の頂端部(65a)に対応し
た位置を、前記筒状部材(2)の先端方向(矢印B方
向)とは反対方向に越えた形で設けられている。
【0012】また本発明のうち第8の発明は、第4又は
第5の発明による医療用中空針(1P、1Y)におい
て、前記第4ベベル研削面(12)は、該第4ベベル研
削面(12)と前記第2ベベル研削面(6)との間及
び、該第4ベベル研削面(12)と前記第3ベベル研削
面(7)との間に、前記筒状部材(2)の円筒外周面
(2c)を、前記筒状部材(2)の周方向においてそれ
ぞれ存在させる形で設けられている。
【0013】また本発明のうち第9の発明は、第1の発
明による医療用中空針(1X、1Y、1R)において、
前記先鋭端部(13)は、前記筒状部材(2)の前記流
路(25)を形成する内壁(2b)上に位置する形で形
成されている。
【0014】また本発明のうち第10の発明は、第1の
発明による医療用中空針(1、1P、1X、1Y、1
Z、1R)において、前記第4ベベル研削面(12)
は、前記筒状部材(2)の中心軸(Q1)方向に対して
2°〜15°の傾斜角度(K4)で設けられている。
【0015】また本発明のうち第11の発明は、第1の
発明による医療用中空針(1、1P、1X、1Y、1
Z、1R)において、前記第2及び第3傾斜角度(K
2、K3)は等しい角度である。
【0016】また本発明のうち第12の発明は、第1の
発明による医療用中空針(1、1P、1X、1Y、1
Z、1R)において、前記第1及び第2回転角度(M
1、M2)は等しい角度である。
【0017】また本発明のうち第13の発明は、内部に
流体の通過し得る流路(25)がその中心軸(Q1)方
向に形成された筒状部材(2)の先端部(10)を、該
筒状部材(2)の管肉厚(NA)を薄くすることによ
り、該筒状部材(2)の先端方向(矢印B方向)に向か
って外径が縮小する形のテーパ状の第1研削面(20)
を形成する形で研削加工を行ない、前記第1研削面(2
0)が形成された筒状部材(2)の先端部(10)を、
前記中心軸(Q1)に対して第1傾斜角度(K1)をな
す形で斜め方向(矢印E1、E2方向)に研削加工を行
って、前記流路(25)が斜め方向(矢印C1方向)に
開口した形の第1ベベル研削面(3)を形成すると共
に、前記筒状部材(2)の先端部(10)を、前記中心
軸(Q1)を中心に前記第1ベベル研削面(3)に対し
て正方向に第1回転角度(M1)回転し、かつ前記中心
軸(Q1)に対して第2傾斜角度(K2)をなす形で研
削加工することにより第2ベベル研削面(6)を、また
前記中心軸(Q1)を中心に前記第1ベベル研削面
(3)に対して逆方向に第2回転角度(M2)回転し、
かつ前記中心軸(Q1)に対して第3傾斜角度(K3)
をなす形で研削加工することにより第3ベベル研削面
(7)をそれぞれ形成し、少なくとも前記第2及び第3
ベベル研削面(6、7)と、前記第1研削面(20)の
うち第1、第2及び第3ベベル研削面(3、6、7)の
研削加工により研削されずに残された形の第4ベベル研
削面(12)の三つの研削面により先鋭端部(13)を
形成するようにして構成される。
【0018】また本発明のうち第14の発明は、内部に
流体の通過し得る流路(25)がその中心軸(Q1)方
向に形成された筒状部材(2)の先端部(10)を、該
筒状部材(2)の前記中心軸(Q1)方向に対して斜め
方向(矢印D方向)に、該筒状部材(2)の管肉厚(N
A)を薄くする形で研削して平面状の第4ベベル研削面
(12)を形成し、前記第4ベベル研削面(12)が形
成された筒状部材(2)の先端部(10)の前記第4ベ
ベル研削面(12)とは背向した部位を、前記中心軸
(Q1)に対して第1傾斜角度(K1)をなす形で斜め
方向(矢印E1方向)に研削加工を行って、前記流路
(25)が斜め方向(矢印C1方向)に開口した形の第
1ベベル研削面(3)を形成すると共に、前記筒状部材
(2)の先端部(10)を、前記中心軸(Q1)を中心
に前記第1ベベル研削面(3)に対して正方向に第1回
転角度(M1)回転し、かつ前記中心軸(Q1)に対し
て第2傾斜角度(K2)をなす形で研削加工することに
より第2ベベル研削面(6)を、また前記中心軸(Q
1)を中心に前記第1ベベル研削面(3)に対して逆方
向に第2回転角度(M2)回転し、かつ前記中心軸(Q
1)に対して第3傾斜角度(K3)をなす形で研削加工
することにより第3ベベル研削面(7)をそれぞれ形成
し、少なくとも前記第2、第3及び第4ベベル研削面
(6、7、12)により先鋭端部(13)を形成するよ
うにして構成される。
【0019】また本発明のうち第15の発明は、内部に
流体の通過し得る流路(25)がその中心軸(Q1)方
向に形成された筒状部材(2)の先端部(10)を、前
記中心軸(Q1)に対して第1傾斜角度(K1)をなす
形で斜め方向(矢印E1方向)に研削加工を行って、前
記流路(25)が斜め方向(矢印C1方向)に開口した
形の第1ベベル研削面(3)を形成し、前記筒状部材
(2)の先端部(10)を、前記中心軸(Q1)を中心
に前記第1ベベル研削面(3)に対して正方向に第1回
転角度(M1)回転し、かつ前記中心軸(Q1)に対し
て第2傾斜角度(K2)をなす形で研削加工することに
より第2ベベル研削面(6)を、また前記中心軸(Q
1)を中心に前記第1ベベル研削面(3)に対して逆方
向に第2回転角度(M2)回転し、かつ前記中心軸(Q
1)に対して第3傾斜角度(K3)をなす形で研削加工
することにより第3ベベル研削面(7)をそれぞれ形成
し、前記筒状部材(2)の前記先端部(10)の前記第
1ベベル研削面(3)に対して背向した位置を、前記中
心軸(Q1)方向に対して斜め方向(矢印D方向)に、
該筒状部材(2)の管肉厚(NA)を薄くする形で研削
して平面状の第4ベベル研削面(12)を形成し、少な
くとも前記第2、第3及び第4ベベル研削面(6、7、
12)により先鋭端部(13)を形成するようにして構
成される。
【0020】また本発明のうち第16の発明は、内部に
流体の通過し得る流路(25)がその中心軸(Q1)方
向に形成された筒状部材(2)の先端部(10)を、前
記中心軸(Q1)に対して第1傾斜角度(K1)をなす
形で斜め方向(矢印E1方向)に研削加工を行って、前
記流路(25)が斜め方向(矢印C1方向)に開口した
形の第1ベベル研削面(3)を形成し、前記筒状部材
(2)の前記先端部(10)の前記第1ベベル研削面
(3)に対して背向した位置を、前記中心軸(Q1)方
向に対して斜め方向(矢印D方向)に、該筒状部材
(2)の管肉厚(NA)を薄くする形で研削して平面状
の第4ベベル研削面(12)を形成し、前記筒状部材
(2)の先端部(10)を、前記中心軸(Q1)を中心
に前記第1ベベル研削面(3)に対して正方向に第1回
転角度(M1)回転し、かつ前記中心軸(Q1)に対し
て第2傾斜角度(K2)をなす形で研削加工することに
より第2ベベル研削面(6)を、また前記中心軸(Q
1)を中心に前記第1ベベル研削面(3)に対して逆方
向に第2回転角度(M2)回転し、かつ前記中心軸(Q
1)に対して第3傾斜角度(K3)をなす形で研削加工
することにより第3ベベル研削面(7)をそれぞれ形成
し、少なくとも前記第2、第3及び第4ベベル研削面
(6、7、12)により先鋭端部(13)を形成するよ
うにして構成される。
【0021】また本発明のうち第17の発明は、内部に
流体の通過し得る流路(25)がその中心軸(Q1)方
向に形成された筒状部材(2)の先端部(10)を、前
記中心軸(Q1)を中心に所定の基準位置(CS)に対
して正方向に第1回転角度(M1)回転し、かつ前記中
心軸(Q1)に対して第2傾斜角度(K2)をなす形で
研削加工することにより第2ベベル研削面(6)を、ま
た前記中心軸(Q1)を中心に前記基準位置(CS)に
対して逆方向に第2回転角度(M2)回転し、かつ前記
中心軸(Q1)に対して第3傾斜角度(K3)をなす形
で研削加工することにより第3ベベル研削面(7)をそ
れぞれ形成し、前記筒状部材(2)の先端部(10)の
前記基準位置(CS)に対して背向した位置を、前記中
心軸(Q1)方向に対して斜め方向(矢印D方向)に、
該筒状部材(2)の管肉厚(NA)を薄くする形で研削
して平面状の第4ベベル研削面(12)を形成し、前記
筒状部材(2)の先端部(10)を、前記基準位置(C
S)において、前記中心軸(Q1)に対して第1傾斜角
度(K1)をなす形で斜め方向(矢印E1方向)に研削
加工を行って、前記流路(25)が斜め方向(矢印C1
方向)に開口した形の第1ベベル研削面(3)を形成
し、少なくとも前記第2、第3及び第4ベベル研削面
(6、7、12)により先鋭端部(13)を形成するよ
うにして構成される。
【0022】また本発明のうち第18の発明は、内部に
流体の通過し得る流路(25)がその中心軸(Q1)方
向に形成された筒状部材(2)の先端部(10)を、前
記中心軸(Q1)を中心に所定の基準位置(CS)に対
して正方向に第1回転角度(M1)回転し、かつ前記中
心軸(Q1)に対して第2傾斜角度(K2)をなす形で
研削加工することにより第2ベベル研削面(6)を、ま
た前記中心軸(Q1)を中心に前記基準位置(CS)に
対して逆方向に第2回転角度(M2)回転し、かつ前記
中心軸(Q1)に対して第3傾斜角度(K3)をなす形
で研削加工することにより第3ベベル研削面(7)をそ
れぞれ形成し、前記筒状部材(2)の先端部(10)
を、前記基準位置(CS)において、前記中心軸(Q
1)に対して第1傾斜角度(K1)をなす形で斜め方向
(矢印E1方向)に研削加工を行って、前記流路(2
5)が斜め方向(矢印C1方向)に開口した形の第1ベ
ベル研削面(3)を形成し、前記筒状部材(2)の先端
部(10)の前記第1ベベル研削面(3)に対して背向
した位置を、前記中心軸(Q1)方向に対して斜め方向
(矢印D方向)に、該筒状部材(2)の管肉厚(NA)
を薄くする形で研削して平面状の第4ベベル研削面(1
2)を形成し、少なくとも前記第2、第3及び第4ベベ
ル研削面(6、7、12)により先鋭端部(13)を形
成するようにして構成される。
【0023】また本発明のうち第19の発明は、第13
又は第14又は第15又は第16又は第17又は第18
の発明の医療用中空針の製造方法において、前記先鋭端
部(13)は、前記筒状部材(2)の流路(25)を形
成する内壁(2b)上に位置する形で形成するようにし
た。
【0024】また本発明のうち第20の発明は、第13
又は第14又は第15又は第16又は第17又は第18
の発明の医療用中空針の製造方法において、前記第4ベ
ベル研削面(12)は、前記筒状部材(2)の中心軸
(Q1)方向に対して2°〜15°の傾斜角度(K4)
で研削加工する。
【0025】また本発明のうち第21の発明は、第13
又は第14又は第15又は第16又は第17又は第18
の発明の医療用中空針の製造方法において、前記第2及
び第3傾斜角度(K2、K3)は等しい角度である。
【0026】また本発明のうち第22の発明は、第13
又は第14又は第15又は第16又は第17又は第18
の発明の医療用中空針の製造方法において、前記第1及
び第2回転角度(M1、M2)は等しい角度である。
【0027】また本発明のうち第23の発明は、第1の
発明の医療用中空針において、前記第1ベベル研削面
(3)と前記第2ベベル研削面(6)が交差することに
よって形成される第1交差部(92)の、前記筒状部材
(2)の円筒外周面(2c)側の頂端部(98)に、第
5ベベル研削面(90)を該頂端部(98)を除去する
形で設け、前記第1ベベル研削面(3)と前記第3ベベ
ル研削面(7)が交差することによって形成される第2
交差部(97)の、前記筒状部材(2)の円筒外周面
(2c)側の頂端部(96)に、第6ベベル研削面(9
1)を該頂端部(96)を除去する形で設けて構成され
る。
【0028】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の
「作用」の欄についても同様である。
【0029】
【作用】上記した構成により本発明のうち第1の発明で
は、第1、第2及び第3ベベル研削面(3、6、7)だ
けでなく第4ベベル研削面(12)が設けられているこ
とにより先鋭端部(13)が形成されている。
【0030】また本発明のうち第2の発明では、バック
カット型の針に対して適用可能となる。
【0031】また本発明のうち第3の発明では、先鋭端
部(13)付近である第4ベベル研削面(12)の形成
部位においては、特に筒状部材(2)の周方向において
第4ベベル研削面(12)等と隣接する形で円筒外周面
(2c)が残されない。
【0032】また本発明のうち第4の発明では、第4ベ
ベル研削面(12)の形成部位においては、管肉厚(N
A)が比較的大きい部位と、管肉厚(NA)が比較的小
さい部位とが生じる。
【0033】また本発明のうち第5の発明では、第4ベ
ベル研削面(12)は、該医療用中空針で注射等を行う
際の針の突き刺し方向に沿って形成されている。
【0034】また本発明のうち第6の発明では、第1交
差部(92)の頂端部(98)や第2交差部(97)の
頂端部(96)に対応した位置では、第4ベベル研削面
(12)により筒状部材(2)自体の有効径が小さくさ
れている。
【0035】また本発明のうち第7の発明では、第研削
境界(65)の頂端部(65a)に対応した位置では、
第4ベベル研削面(12)により筒状部材(2)自体の
有効径が小さくされている。
【0036】また本発明のうち第8の発明では、第4ベ
ベル研削面(12)と第2及び第3ベベル研削面(6、
7)との間には、筒状部材(2)の円筒外周面(2c)
が研削されずに残される。
【0037】また本発明のうち第9の発明では、先鋭端
部(13)のうち筒状部材(2)の管肉厚(NA)によ
る部位に、第2及び第3ベベル研削面(6、7)による
稜線部(16)等が形成されることが防止される。
【0038】また本発明のうち第10の発明では、先鋭
端部(13)は、鋭さ及び強度におい適切な状態をもっ
た形で形成される。
【0039】また本発明のうち第11及び12の発明で
は、先鋭端部(13)の形態が極力左右均等に構成され
る。
【0040】また本発明のうち第13及び14の発明で
は、第1、第2及び第3ベベル研削面(3、6、7)だ
けでなく第4ベベル研削面(12)を形成し、少なくと
もこれら第2、第3及び第4ベベル研削面(6、7、1
2)により先鋭端部(13)を形成するようにする。
【0041】また本発明のうち第15の発明では、第
1、第2及び第3ベベル研削面(3、6、7)を形成す
るまでの作業手順は、従来の医療用中空針の製造手順と
略同様に行える。
【0042】また本発明のうち第16の発明では、第1
ベベル研削面(3)を形成するまでの作業手順は、従来
の医療用中空針の製造手順と略同様に行える。
【0043】また本発明のうち第17の発明では、第2
及び第3ベベル研削面(6、7)を形成するまでの作業
手順は、従来の医療用中空針の製造手順と略同様に行え
る。
【0044】また本発明のうち第18の発明では、第
1、第2及び第3ベベル研削面(3、6、7)を形成す
るまでの作業手順は、従来の医療用中空針の製造手順と
略同様に行える。
【0045】また本発明のうち第19の発明では、先鋭
端部(13)のうち筒状部材(2)の管肉厚(NA)に
よる部位に、第2及び第3ベベル研削面(6、7)によ
る稜線部(16)等が形成されることを避けることがで
きる。
【0046】また本発明のうち第20の発明では、先鋭
端部(13)は、鋭さ及び強度におい適切な状態をもっ
た形で形成される。
【0047】また本発明のうち第21及び22の発明で
は、先鋭端部(13)の形態が極力左右均等に構成され
る。
【0048】また本発明のうち第23の発明では、両側
の頂端部(96、98)を除去した形で第5及び第6ベ
ベル研削面(90、91)が設けられているので、該医
療用中空針による嵌入抵抗は、両側の頂端部(96、9
8)が除去されていないものよりも低くなる。
【0049】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は、本発明による医療用中空針の一例を示した
側面図、図2は、図1を上方から見た図、図3は、図1
を下方から見た図、図4は、図2のX1−Y1線断面
図、図5は、本発明による医療用中空針の別の一例を示
した側面図、図6は、図5を下方から見た図、図7は、
図5のX2−Y2線断面図、図8は、本発明による医療
用中空針の別の一例を示した側面図、図9は、図8を上
方から見た図、図10は、図8を下方から見た図、図1
1は、本発明による医療用中空針の別の一例を示した側
面図、図12は、図11を下方から見た図、図13は、
本発明による医療用中空針の別の一例を示した側面図、
図14は、図13を上方から見た図、図15は、図13
を下方から見た図、図16は、本発明による医療用中空
針の別の一例を示した側面図、図17は、図16を上方
から見た図、図18は、図17のX3−Y3線断面図、
図19は、本発明による医療用中空針の別の一例を示し
た側面図、図20は、図19を下方から見た図、図21
は、本発明による医療用中空針の別の一例を示した側面
図、図22は、図21を下方から見た図である。
【0050】本発明による医療用中空針の一例である医
療用針1は、図1乃至図4に示すように、各図の矢印
A、B方向に伸延した円筒状の細径棒状部材である筒状
部材2(一部二点鎖線で図示)を研削加工して製造され
たものである(なお、矢印B方向が筒状部材2の先端方
向である。)。なお、筒状部材2の内部には、注射用薬
液等の流体が通過し得る薬液流通孔25が、該筒状部材
2の軸心Q1の方向(即ち矢印A、B方向)に形成され
ており、筒状部材2の外周側には円筒外周面2cが基本
的に形成されている。即ち筒状部材2の先端部10に
は、副ベベル面12が、図1及び図4の紙面下側に位置
する形で設けられている。副ベベル面12には、筒状部
材2の先端2a側(即ち、図の矢印B側の端部側)の第
一範囲L1(即ち、矢印A、B方向の範囲)を、該筒状
部材2と同心状に、かつ該筒状部材2の外径を矢印B方
向に向かって縮小させる形(つまり円錐台を横に倒した
ような形状をつくる形)で、従って筒状部材2の管肉厚
NAを矢印B方向に向かって薄くする形でテーパ状に研
削されてできる第一研削面20の一部を構成している。
従って、副ベベル面12は、筒状部材2の軸心Q1の方
向である矢印B方向に対して斜め方向となる図の矢印D
方向(即ち、第一研削面20による円錐台の母線方向)
に沿って配置されている。
【0051】また、筒状部材2の先端部10には、前記
第一研削面20ができた状態の筒状部材2の先端部10
を、該筒状部材2の軸心Q1と第1傾斜角度K1(鋭
角)で交差し、しかも図1において紙面左上がりの研削
平面S1(実際は研削の都合上、平面に近い曲面である
が、本実施例では便宜上平面として説明する)により矢
印B側を切り取ってできる第二研削面21のうち図1の
紙面左側に位置した部位である第一ベベル面3が形成さ
れている。従って、該第一ベベル面3の矢印A側の研削
境界65は、前記円筒外周面2cと連続している。ここ
で、研削境界65は図2及び図4で示すように点AP
1、AP2、AP3を結んだC字型の線状部位のことを
いう。なお、第二研削面21は、筒状部材2の先端2a
側の第二範囲L2(即ち、矢印A、B方向の範囲)にお
いて形成され、第二範囲L2は前記第一範囲L1よりも
広く、第一ベベル面3の位置を便宜的に表示する中心位
置CS(即ち、図1及び図4の紙面において軸心Q1の
上方に存在する位置)は、前記副ベベル面12と互いに
背向した位置になっている。また、第一ベベル面3が形
成されていることにより、前記薬液流通孔25は該第一
ベベル面3において斜め方向に開口した状態になってい
る。
【0052】更に、筒状部材2の先端部10には、前記
第一研削面20ができ、更に前記第二研削面21ができ
た状態の筒状部材2の先端2a側が、図の研削平面S2
a、S2b(これらは、研削平面S1と同様に実際は平
面に近い曲面であるが、本実施例では便宜上平面として
説明する)により切り取られてできた第二ベベル面5が
筒状部材2の先端2a側の第三範囲L3(即ち、矢印
A、B方向の範囲)において形成されている。なお、第
三範囲L3は前記第一範囲L1よりも広く、前記第二範
囲L2よりも狭い。前記研削平面S2aは、筒状部材2
の軸心Q1と第2傾斜角度K2(鋭角であり前記第1傾
斜角度K1より大きい)で交差し、かつ前記研削平面S
1の法線ベクトルN1と同一の平面T1(図1では紙面
に沿った平面)上に存在する法線ベクトルN2をもち得
る平面S2(しかも平面S2は図1において紙面左上が
りの平面)を、軸心Q1を中心に図1及び図4の矢印J
方向に所定の第1回転角度M1だけ回転移動させた平面
である。また、研削平面S2bは、軸心Q1と第3傾斜
角度K3(鋭角であり前記第1傾斜角度K1より大き
い)で交差し、かつ前記法線ベクトルN1と同一の平面
T1上に存在する法線ベクトルN3をもち得る平面S4
(しかも平面S4は図1において紙面左上がりの平面)
を、軸心Q1を中心に矢印J方向とは反対の図4の矢印
H方向に所定の第2回転角度M2だけ回転移動させた平
面である。なお、本実施例では、第2傾斜角度K2と第
3傾斜角度K3は等しい角度であり(よって、平面S2
と平面S4は同一の平面である)、第1回転角度M1と
第2回転角度M2は等しい角度になっている(しかし、
本発明による医療用中空針においては本実施例に限定さ
れないので、例えば第2傾斜角度K2と第3傾斜角度K
3とが異なった角度であったり、第1回転角度M1と第
2回転角度M2とが異なった角度であったりしてもよ
い。)。そして、前記第一研削面20ができ、更に前記
第二研削面21ができた状態の筒状部材2の先端2a側
が、研削平面S2aにより切り取られてできた面が右ベ
ベル面6となっており、研削平面S2bにより切り取ら
れてできた面が左ベベル面7となっている。つまり第二
ベベル面5は右ベベル面6と左ベベル面7とから構成さ
れている。言い替えれば、筒状部材2の先端部10に
は、軸心Q1を中心に前記第一ベベル面3に対して(従
って、前記中心位置CSに対して)正方向(即ち、矢印
J方向)に第1回転角度M1回転し、かつ軸心Q1に対
して第2傾斜角度K2をなす形で右ベベル面6が形成さ
れており、また軸心Q1を中心に前記第一ベベル面3に
対して(従って、前記中心位置CSに対して)逆方向
(即ち、矢印H方向)に第2回転角度M2回転し、かつ
軸心Q1に対して第3傾斜角度K3をなす形で左ベベル
面7が形成されているということになる。
【0053】以上のように、筒状部材2の先端部10に
は、前記第二範囲L2において、第一ベベル面3及び第
二ベベル面5が矢印B方向等に連続して形成されてお
り、これら第一ベベル面3及び第二ベベル面5により開
口ベベル端面11が構成されている。開口ベベル端面1
1は、筒状部材2の内部の薬液流通孔25の端部でもあ
り、従って薬液流通孔25が外部に開口している。この
開口方向は、前記第一ベベル面3を形成する研削平面S
1の法線ベクトルN1の方向である図の矢印C1方向及
び、前記第二ベベル面5を形成する研削平面S2a、S
2bの法線ベクトルを平均したベクトル(即ち、平面S
2の法線ベクトルN2)の方向である図の矢印C2方向
であり、従って開口ベベル端面11は、前記筒状部材2
の先端伸延方向である矢印B方向に対して斜め方向に開
口している。また、開口ベベル端面11は、図1に示す
ように、図1の紙面上側に設けられているので、前記副
ベベル面12(図1の紙面下側)は、該開口ベベル端面
11とは背向する位置に設けられていることになる。更
に、開口ベベル端面11と副ベベル面12とは、筒状部
材2の先端2a側で隣接しており、従って開口ベベル端
面11と副ベベル面12との間で矢印B方向にとがった
先鋭端部13が形成されている。つまり、右ベベル面
6、左ベベル面7、副ベベル面12の3つの研削面によ
り先鋭端部13が形成されている。よって、医療用針1
では、開口ベベル端面11だけでなく副ベベル面12
(従来の医療用中空針では開口ベベル端面等だけ)が設
けられていることにより先鋭端部13が極力細くなって
いる。
【0054】本発明による医療用針1は以上のように構
成されているので、該医療用針1を製造するには次のよ
うに行う。即ちまず、筒状部材2の先端部10の前記第
一範囲L1を、適宜な円筒研削盤(公知)により、図1
乃至図3に示すように、該筒状部材2と同心状に、かつ
該筒状部材2の外径を矢印B方向に向かって縮小させる
形で、従って筒状部材2の管肉厚NAを矢印B方向に向
かって薄くする形で研削加工してテーパ状の第一研削面
20(一部を実線で、その他の部分を二点鎖線で図示)
を形成する。次いで、円盤状の砥石を回転させることに
より研削を行い得る研削装置(公知)等の適宜な研削装
置を用いて、第一研削面20ができた状態の筒状部材2
の先端部10を、図の矢印B方向に対して斜め方向(従
って、軸心Q1に対して第1傾斜角度K1をなす方
向)、即ち前記研削平面S1に沿った方向である図の矢
印E1方向に研削加工して、前記第二範囲L2で第二研
削面21を形成する(従って、第二研削面21の一部で
ある第一ベベル面3が形成された。)。更に、前記研削
装置を用いて、第一研削面20及び第二研削面21がで
きた状態の筒状部材2の先端部10を、図の矢印B方向
に対して斜め方向、即ち前記研削平面S2a或いは前記
研削平面S2bに沿った方向である図の矢印E2方向に
研削加工して、前記第三範囲L3で右ベベル面6及び左
ベベル面7を形成する。即ち、第二ベベル面5を形成す
る。この第二ベベル面5を研削形成することにより、前
記第二研削面21の一部(図1の紙面右側、即ち第三範
囲L3の部位)が研削除去され、該第二研削面21の一
部(図1の紙面左側)である第一ベベル面3が研削され
ずに残された形で形成される。即ち、第一ベベル面3及
び第二ベベル面5からなる開口ベベル端面11が形成さ
れた。なお、この開口ベベル端面11(即ち、第二研削
面21及び第二ベベル面5)を研削形成することによ
り、前記第一研削面20の一部(図1の紙面上側の部
位)が研削除去され、該第一研削面20の一部(図1の
紙面下側)である副ベベル面12が研削されずに残され
た形で形成された。また、これら開口ベベル端面11と
副ベベル面12との間で先鋭端部13が形成され、医療
用針1の製造が完了した。
【0055】以上のように本実施例では、矢印B方向に
対する開口ベベル端面11の傾斜角度K1、K2、K3
等が特に小さくなるように研削加工しなくても、第一研
削面20を形成しておくことにより、該第一研削面20
のうち研削されずに残された形の副ベベル面12によ
り、筒状部材2の管肉厚NAを薄くする形で、先鋭端部
13が極力細くなるように医療用針1を製造できる。即
ち、医療用針1の軸心Q1方向の全長における、開口ベ
ベル端面11を形成する第二範囲L2、即ち筒状部材2
を研削する範囲を特に広げることなしに、先端部の細い
医療用針1を製造できる。よって、筒状部材2が広い範
囲で細くなることを防止できるので、医療用針1の強度
を損なうことがない。
【0056】なお、本発明による医療用中空針は上述し
た医療用針1とは別の形で構成されてもよい。例えば、
本発明による医療用中空針は、図5乃至図7に示すよう
な医療用針1Pの形で構成されてもよい。医療用針1P
のうち、上述した医療用針1とは異なる箇所は、副ベベ
ル面12であり、医療用針1Pの副ベベル面12は平面
状になっている。従って、医療用針1Pを製造するには
次のように行う。即ち、円盤状の砥石を回転させること
により研削を行い得る研削装置(公知)等の適宜な研削
装置を用いて、まず筒状部材2の先端部10を、図5に
示すように、該筒状部材2の軸心Q1方向である図の矢
印B方向に対して斜め方向である図5及び図6の矢印D
方向に、従って筒状部材2の管肉厚NAを矢印B方向に
向かって薄くする形で研削加工し、該矢印D方向に沿っ
た研削平面S3により筒状部材2の先端部10を切り取
った形の平面状の副ベベル面12を形成する(実際は研
削の都合上、副ベベル面12は平面に近い曲面である
が、実質的に平面と見做すことができる)。なお、該副
ベベル面12と前記右ベベル面6との間及び、該副ベベ
ル面12と前記左ベベル面7との間、即ち図5乃至図7
に示すベベル面間領域66、66には、前記筒状部材2
の円筒外周面2cが、該筒状部材2の周方向においてそ
れぞれ存在している。以降、前記研削装置を用いて上述
した医療用針1の場合と同様に、副ベベル面12が形成
された筒状部材2の先端部10を、該副ベベル面12に
背向した位置(従って図3の中心位置CS)において、
軸心Q1に対して第1傾斜角度K1をなす斜め方向に研
削加工を行って、即ち前記研削平面S1に沿った方向で
ある図3の矢印E1方向に研削加工して、前記第二範囲
L2で第二研削面21を形成し(従って、薬液流通孔2
5が斜め方向に開口した形の第1ベベル面3を第二研削
面21の一部として形成し)、更に先端部10を、図の
矢印B方向に対して斜め方向、即ち前記研削平面S2a
或いは前記研削平面S2bに沿った方向である図の矢印
E2方向に研削加工して、前記第三範囲L3で右ベベル
面6及び左ベベル面7、即ち第二ベベル面5を形成する
ようにして開口ベベル端面11を形成する。この開口ベ
ベル端面11を研削形成することにより、該開口ベベル
端面11と前記副ベベル面12との間で先鋭端部13が
形成され、医療用針1Pの製造が完了する。
【0057】なお、前記医療用針1Pの製造は上述した
手順以外の手順で行ってもよい。例えば、前記研削装置
を用いて筒状部材2の先端部10を、中心位置CSにお
いて、軸心Q1に対して第1傾斜角度K1をなす斜め方
向に研削加工を行って、前記第二範囲L2で第二研削面
21を形成し(従って、第一ベベル面3を第二研削面2
1の一部として形成し)、次いで筒状部材2の先端部1
0を、軸心Q1に対して斜め方向、即ち前記研削平面S
2a或いは前記研削平面S2bに沿った方向である図の
矢印E2方向に研削加工して、前記第三範囲L3で右ベ
ベル面6及び左ベベル面7、即ち第二ベベル面5を形成
するようにして開口ベベル端面11を形成する。その
後、先端部10を、前記第一ベベル面3に対して背向し
た位置において、軸心Q1方向に対して斜め方向に前記
第一範囲L1で研削して、矢印D方向に沿った研削平面
S3により筒状部材2の先端部10を切り取った形の平
面状の副ベベル面12を形成する。このようにして開口
ベベル端面11と副ベベル面12との間で先鋭端部13
が形成され、医療用針1Pの製造が完了する。
【0058】更に、前記医療用針1Pの製造は別の手順
で行ってもよい。例えば、前記研削装置を用いて筒状部
材2の先端部10を、前記中心位置CSにおいて、軸心
Q1に対して第1傾斜角度K1をなす斜め方向に研削加
工を行って、前記第二範囲L2で第二研削面21を形成
し(従って、第一ベベル面3を第二研削面21の一部と
して形成し)、次いで先端部10を、前記第一ベベル面
3に対して背向した位置(従って前記中心位置CSと背
向した位置)において、軸心Q1方向に対して斜め方向
に前記第一範囲L1で研削して、矢印D方向に沿った研
削平面S3により筒状部材2の先端部10を切り取った
形の平面状の副ベベル面12を形成する。その後、筒状
部材2の先端部10を、軸心Q1に対して斜め方向、即
ち前記研削平面S2a或いは前記研削平面S2bに沿っ
た方向である図の矢印E2方向に研削加工して、前記第
三範囲L3で右ベベル面6及び左ベベル面7、即ち第二
ベベル面5を形成するようにして開口ベベル端面11を
形成する。このようにして開口ベベル端面11と副ベベ
ル面12との間で先鋭端部13が形成され、医療用針1
Pの製造が完了する。
【0059】また、医療用針1Pの製造についてのその
他の手順としては、例えば、筒状部材2の先端部10
を、前記研削平面S2a或いは前記研削平面S2bに沿
った方向で研削加工して、前記第三範囲L3で右ベベル
面6及び左ベベル面7、即ち第二ベベル面5を形成し、
次いで先端部10を、前記第二ベベル面5に対して背向
した位置(従って前記中心位置CSに背向した位置)に
おいて、第一範囲L1で研削して研削平面S3により筒
状部材2の先端部10を切り取った形の平面状の副ベベ
ル面12を形成する。その後、先端部10を、前記副ベ
ベル面12に対して背向した位置(従って前記中心位置
CS)において、軸心Q1に対して第1傾斜角度K1を
なす斜め方向に研削加工を行って第一ベベル面3を形成
する。このようにして開口ベベル端面11と副ベベル面
12との間で先鋭端部13が形成され、医療用針1Pの
製造が完了する。
【0060】また、医療用針1Pの製造についてのその
他の手順としては、例えば、筒状部材2の先端部10
を、前記研削平面S2a或いは前記研削平面S2bに沿
った方向で研削加工して、前記第三範囲L3で右ベベル
面6及び左ベベル面7、即ち第二ベベル面5を形成し、
次いで先端部10を前記中心位置CSにおいて、軸心Q
1に対して第1傾斜角度K1をなす斜め方向に研削加工
を行って第一ベベル面3を形成する。その後、先端部1
0を、前記第一ベベル面3に対して背向した位置(従っ
て前記中心位置CSに背向した位置)において、第一範
囲L1で研削して研削平面S3により筒状部材2の先端
部10を切り取った形の平面状の副ベベル面12を形成
する。このようにして開口ベベル端面11と副ベベル面
12との間で先鋭端部13が形成され、医療用針1Pの
製造が完了する。
【0061】なお、本発明による医療用中空針は上述し
た各実施例で示した医療用針1、1P以外の形で構成さ
れてもよい。例えば、医療用針1Xは、図8乃至図10
に示すように、基本的に上述した医療用針1と同様に、
内部に薬液流通孔25が軸心Q1方向に形成された筒状
部材2を有しており、筒状部材2の先端部10には、前
記薬液流通孔25が斜め方向に開口し、かつ軸心Q1に
対して第1傾斜角度K1をなす形で形成された形の第一
ベベル面3が中心位置CSに設けられている。また、筒
状部材2の先端部10には、軸心Q1を中心に第一ベベ
ル面3に対して正方向に第1回転角度M1回転し、かつ
軸心Q1に対して第2傾斜角度K2をなす形で形成され
た右ベベル面6が、また軸心Q1を中心に第一ベベル面
3に対して逆方向に第2回転角度M2回転し、かつ軸心
Q1に対して第3傾斜角度K3をなす形で形成された左
ベベル面7がそれぞれ設けられている。更に、先端部1
0の第一ベベル面3とは背向する位置に、筒状部材2の
軸心Q1方向に対して斜め方向に、該筒状部材2の管肉
厚NAを薄くする形で研削形成された副ベベル面12が
設けられており、これら右ベベル面6、左ベベル面7、
副ベベル面12の3の研削面により先鋭端部13が形成
されている。なお、副ベベル面12は、上述した医療用
針1と同様に、軸心Q1を中心とするテーパ状の第一研
削面20の一部である。
【0062】しかし、医療用針1Xにおいては、図8及
び図9に示すように、先鋭端部13は、前記筒状部材2
の薬液流通孔25を形成する内壁2b上に位置する形で
形成されているので、先鋭端部13の近傍に右ベベル面
6及び左ベベル面7が交差することにより生成される稜
線部16(図1及び図2で表示)が形成されることが防
止され、よって先鋭端部13が極力鋭く形成される。な
お、医療用針1、1Xでは前記副ベベル面12が、軸心
Q1を中心とするテーパ状の第一研削面20の一部であ
るので、先鋭端部13付近である副ベベル面12の形成
部位においては、特に筒状部材2の周方向において、図
10に示すように(医療用針1については図3を参
照)、副ベベル面12と隣接する形で筒状部材2の円筒
外周面2cが残されていない。よって、副ベベル面12
と円筒外周面2cが隣接する形で段差等が形成されるこ
とがないので、注射時の痛みを更に一層防止することが
できて都合がよい。
【0063】また、本発明による医療用中空針は上述し
た各実施例で示した医療用針1、1P、1X以外の形で
構成されてもよい。例えば、医療用針1Yは、図11乃
至図12に示すように、基本的に上述した医療用針1P
と同様に、内部に薬液流通孔25が軸心Q1方向に形成
された筒状部材2を有しており、筒状部材2の先端部1
0には、前記薬液流通孔25が斜め方向に開口し、かつ
軸心Q1に対して第1傾斜角度K1をなす形で形成され
た形の第一ベベル面3が設けられている。また、筒状部
材2の先端部10には、軸心Q1を中心に第一ベベル面
3に対して正方向に第1回転角度M1回転し、かつ軸心
Q1に対して第2傾斜角度K2をなす形で形成された右
ベベル面6が、また軸心Q1を中心に第一ベベル面3に
対して逆方向に第2回転角度M2回転し、かつ軸心Q1
に対して第3傾斜角度K3をなす形で形成された左ベベ
ル面7がそれぞれ設けられている。更に、先端部10の
第一ベベル面3とは背向する位置に、筒状部材2の軸心
Q1方向に対して斜め方向に、該筒状部材2の管肉厚N
Aを薄くする形で研削形成された副ベベル面12が設け
られており、これら右ベベル面6、左ベベル面7、副ベ
ベル面12の3つの研削面により先鋭端部13が形成さ
れている。なお、副ベベル面12は、上述した医療用針
1Pと同様に平面状となっている。しかし、医療用針1
Yにおいては、図11に示すように、先鋭端部13は、
前記筒状部材2の薬液流通孔25を形成する内壁2b上
に位置する形で形成されているので、先鋭端部13の近
傍に右ベベル面6及び左ベベル面7が交差することによ
り形成される稜線部16(図5で表示)が形成されるこ
とが防止され、よって先鋭端部13が極力鋭く形成され
る。なお、医療用針1Yでは、医療用針1Pと同様に、
前記副ベベル面12が平面状になっており、先鋭端部1
3付近である副ベベル面12の形成部位においては、特
に筒状部材2の周方向において、図11及び図12に示
すように副ベベル面12と右ベベル面6との間及び、副
ベベル面12と左ベベル面7との間のベベル面間領域に
おいて、筒状部材2の円筒外周面2cが残されている。
つまり、先鋭端部13付近に円筒外周面2cが研削され
ずに残されることにより、医療用針1Yの先鋭端部13
付近における強度が極力高められている(勿論、上述し
た医療用針1Pについても同様。)。また、先鋭端部1
3付近に円筒外周面2cが研削されずに残され、該先鋭
端部13付近の強度が損なわれないことから、副ベベル
面12の軸心Q1に対する副ベベル傾斜角度K4を極力
小さくし(従って矢印A、B方向における副ベベル面1
2の形成範囲をその分広くし)、先鋭端部13を更に一
層細くすることも可能である。
【0064】なお、上述した医療用針1Yの具体例を用
いた嵌入抵抗測定実験の結果がある。即ち、刃面長(即
ち、第二範囲L2)が5.5mm、第二ベベル角(即
ち、第2及び第3傾斜角度K2、K3)が25.5°〜
26°、ランセント長(即ち、第二範囲L2に対する第
三範囲L3の比率)が40〜43%、ローテーション角
(即ち、第1及び第2回転角度M1、M2)が27.5
°の医療用中空針(対フロンのシリコン比が6%)で、
副ベベル面12等の第4ベベル研削面が形成されている
もの(即ち、医療用針1Y)と、副ベベル面12等の第
4ベベル研削面が形成されていないもの(即ち、従来型
の医療用中空針)を用いて、室温25℃の条件下で嵌入
抵抗測定実験を行った。実験の結果、第4ベベル研削面
が形成されているものでは嵌入抵抗値が150.5g、
156.8g、136.2g、149.0g、137.
3g、151.0g、137.8g等(平均嵌入抵抗値
が145.5g)となり、第4ベベル研削面が形成され
ていないものでは嵌入抵抗値が261.2g、235.
6g、201.3g、200.7g、217.1g等
(平均嵌入抵抗値が223.18g)となった。この結
果から見ても、第4ベベル研削面が形成されている医療
用中空針は、第4ベベル研削面が形成されていない従来
型の医療用中空針に比べて嵌入抵抗が非常に小さいこと
がわかる。なお、その後の実験においても嵌入抵抗値は
約40%程度減少していることが判明している。従っ
て、本発明による医療用中空針では嵌入抵抗が小さいこ
とより、注射等の実施時において、患者等の注射部位で
血管等を傷つけることが少なく、該注射部位に生じる痛
みが少ない。
【0065】なお、本発明による医療用中空針の具体例
として上述した実施例ではいわゆるランセット型の医療
用針を示したが、本発明による医療用中空針はランセッ
ト型以外の医療用針であってもよい。例えば、本発明に
よる医療用中空針はいわゆるK3型、K3’型、横穴付
き針、バックカット型などの医療用針であってもよい。
以下に、本発明による医療用中空針のうちバックカット
型の医療用針1Zについて説明する。
【0066】医療用針1Zは、図13乃至図15に示す
ように、内部に薬液流通孔25が軸心Q1方向に形成さ
れた筒状部材2を有しており、筒状部材2の先端部10
には、前記薬液流通孔25が斜め方向に開口し、かつ軸
心Q1に対して第1傾斜角度K1をなす形で形成された
形の第一ベベル面3が中心位置CSに設けられている。
なお、第一ベベル面3の矢印A側の研削境界65は、上
述した医療用針1、1P、1X、1Y、1Zと同様に、
筒状部材2の円筒外周面2cと連続している。また、筒
状部材2の先端部10には、軸心Q1を中心に第一ベベ
ル面3に対して(従って、前記中心位置CSに対して)
正方向に第1回転角度M1(90°以上)回転し、かつ
軸心Q1に対して第2傾斜角度K2をなす形で形成され
た右ベベル面6が、また軸心Q1を中心に第一ベベル面
3に対して(従って、前記中心位置CSに対して)逆方
向に第2回転角度M2(90°以上。なお、本実施例で
は第1回転角度M1と第2回転角度M2が等しい角度で
図示されているが、第1回転角度M1と第2回転角度M
2が異なる角度であってもよい。)回転し、かつ軸心Q
1に対して第3傾斜角度K3をなす形で形成された左ベ
ベル面7がそれぞれ設けられている(なお、本実施例で
は第2傾斜角度K2と第3傾斜角度K3が等しい角度で
図示されているが、第2傾斜角度K2と第3傾斜角度K
3が異なる角度であってもよい。)。従って、これら右
ベベル面6及び左ベベル面7により構成される第二ベベ
ル面5は、前記第一ベベル面3に背向した位置に配置さ
れており、従って、第一ベベル面3のみによって開口ベ
ベル端面11が形成されている。更に、先端部10の第
一ベベル面3とは背向する位置に、筒状部材2の軸心Q
1方向に対して斜め方向に、該筒状部材2の管肉厚NA
を薄くする形で研削形成された平面状の副ベベル面12
が、図15に示すように、両側で右ベベル面6及び左ベ
ベル面7とそれぞれ隣接する形で設けられており、これ
ら第一ベベル面3、右ベベル面6、左ベベル面7、副ベ
ベル面12の四つの研削面により先鋭端部13が形成さ
れている。
【0067】更に、本発明による医療用中空針が、上述
した実施例で示した医療用針1、1P、1X、1Yのよ
うないわゆるランセット型の医療用針である場合、該医
療用針を、これら医療用針1、1P、1X、1Y以外の
形、例えば図16乃至図18に示す医療用針1Rの形で
構成することができる。即ち、ランセット型の医療用針
1Rは、図16乃至図18に示すように、基本的に上述
した医療用針1Xと同様に、内部に薬液流通孔25が軸
心Q1方向に形成された筒状部材2を有しており、筒状
部材2の先端部10には、前記薬液流通孔25が斜め方
向に開口し、かつ軸心Q1に対して第1傾斜角度K1を
なす形で形成された形の第一ベベル面3が中心位置CS
に設けられている。また、筒状部材2の先端部10に
は、軸心Q1を中心に第一ベベル面3に対して正方向に
第1回転角度M1回転し、かつ軸心Q1に対して第2傾
斜角度K2をなす形で形成された右ベベル面6が、また
軸心Q1を中心に第一ベベル面3に対して逆方向に第2
回転角度M2回転し、かつ軸心Q1に対して第3傾斜角
度K3をなす形で形成された左ベベル面7がそれぞれ設
けられている。更に、先端部10の第一ベベル面3とは
背向する位置に、筒状部材2の軸心Q1方向に対して斜
め方向に、該筒状部材2の管肉厚NAを薄くする形で研
削形成された副ベベル面12が設けられており、これら
右ベベル面6、左ベベル面7、副ベベル面12の3つの
研削面により先鋭端部13が形成されている。なお、副
ベベル面12は、上述した医療用針1Xと同様に、軸心
Q1を中心とするテーパ状の第一研削面20の一部であ
り、先鋭端部13は、前記筒状部材2の薬液流通孔25
を形成する内壁2b上に位置する形で形成されている。
【0068】ところで、医療用針1Rは上述した構造に
加えて以下の構造を有している。即ち、筒状部材2の先
端部10には、右補助研削面90及び左補助研削面91
が設けられており、右補助研削面90及び左補助研削面
91は、第一ベベル面3、右ベベル面6、左ベベル面
7、副ベベル面12が研削形成された後に(従って上述
した医療用針1Xと同様の状態になった後に)研削形成
されている(この研削の順序は、本発明においては重要
ではない。どのような順序でも適用が可能である。)。
即ち、右補助研削面90は、第一ベベル面3と右ベベル
面6が交差することによって形成される右交差部92の
うち、筒状部材2の円筒外周面2c側の右頂端部98
(図8及び図9に図示している)を削り取り除去した形
で設けられており、左補助研削面91は、第一ベベル面
3と左ベベル面7が交差することによって形成される左
交差部97のうち、筒状部材2の円筒外周面2c側の左
頂端部96(図9に図示している)を削り取り除去した
形で設けられている。また、右補助研削面90は、軸心
Q1を中心に第一ベベル面3に対して正方向に第3回転
角度M3回転し、かつ軸心Q1に対して前記第1傾斜角
度K1と第2傾斜角度K2の中間程度の第5傾斜角度K
5をなす形で形成されており、また左補助研削面91
は、軸心Q1を中心に第一ベベル面3に対して逆方向に
第4回転角度M4回転し、かつ軸心Q1に対して前記第
1傾斜角度K1と第3傾斜角度K3の中間程度の第6傾
斜角度K6をなす形で形成されている。医療用針1Rに
は以上のように右頂端部98及び左頂端部96を除去し
た形で右補助研削面90及び左補助研削面91が設けら
れているので、該医療用針1Rによる嵌入抵抗は、医療
用針1Xのように右頂端部98及び左頂端部96を有し
たものよりも低くなる。つまり、注射等の実施時におい
て、医療用針1Rを人体等に突き刺す際には、右頂端部
98及び左頂端部96がない分だけ皮膚や血管組織に対
する抵抗が少なくなり、従ってこれら皮膚や血管組織の
損傷が少なくなるので、注射部位に生じる痛みが少なく
なる。更に、右補助研削面90等の第5ベベル研削面及
び左補助研削面91等の第6ベベル研削面が設けられた
医療用中空針としては、上述したランセット型のもの以
外にバックカット型など、第一ベベル面と第二ベベル面
(即ち、右ベベル面6及び左ベベル面7)とにより形成
される交差部92、97の外周側の頂端部96、98を
有するいかなる形の針に対しても適用が可能である。勿
論、ランセット型であり、副ベベル面12が平面である
ような医療用針1P、1Yや、先鋭端部13が内壁2b
上になく稜線部16が形成される医療用針1、1Pにも
適用可能である。
【0069】例えば図13乃至図15に示すバックカッ
ト型の医療用針1Zにおいて、第一ベベル面3と右ベベ
ル面6が交差することによって形成される右交差部92
のうち、筒状部材2の円筒外周面2c側の右頂端部98
を削り取り除去して第5ベベル研削面を設け、第一ベベ
ル面3と左ベベル面7が交差することによって形成され
る左交差部97のうち、筒状部材2の外周面99側の左
頂端部96を削り取り除去して第6ベベル研削面を設け
ることができる。バックカット型の医療用中空針に第5
及び第6ベベル研削面を設けることにより上述した医療
用針1Rと同様の効果を生む。
【0070】なお、上述した医療用針1P等では平面状
の副ベベル面12が形成されていたが、副ベベル面12
の形状は、図19及び図20、図21及び図22に示す
ように、先鋭端部13側から矢印A側に伸延している形
状であってもよい。この場合、副ベベル面12は、図1
9及び図20に示すように、第一ベベル面3と右ベベル
面6が交差することによって形成される右交差部92
の、筒状部材2の円筒外周面2c側の右頂端部98及
び、第一ベベル面3と左ベベル面7が交差することによ
って形成される左交差部97の、筒状部材2の円筒外周
面2c側の左頂端部96に対応した位置を、前記筒状部
材2の先端方向とは反対方向、即ち矢印A方向に越えた
形で設けられていてもよい。或いは、副ベベル面12
は、図21及び図22に示すように、第一ベベル面3の
研削境界65の、前記筒状部材2の先端方向とは反対
側、即ち矢印A側の頂端部65a(図5及び図7でも図
示)に対応した位置を、前記筒状部材2の先端方向とは
反対方向、即ち矢印A方向に越えた形で設けられていて
もよい。
【0071】なお、本発明による医療用中空針は、皮下
注射用の注射針以外にも、採血用針、デンタル用針、或
いは輸血用や透析用に使用する留置針の金属内針等のよ
うに様々な針に適用できる。
【0072】なお、上述した各実施例で示した医療用針
1、1P、1X、1Y、1Z、1Rにおいて、前記副ベ
ベル面12の、筒状部材2の軸心Q1方向に対する副ベ
ベル傾斜角度K4を2°〜15°に設定することによ
り、先鋭端部13は、鋭さ及び強度において適切な状態
をもった形で形成される。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように本発明のうち第1の
発明は、内部に流体の通過し得る薬液流通孔25等の流
路がその軸心Q1等の中心軸方向に形成され、外周側に
円筒外周面2c等の円筒外周面が形成されている筒状部
材2等の筒状部材を有し、前記筒状部材の先端部10等
の先端部に、前記流路が斜め方向に開口し、かつ前記中
心軸に対して第1傾斜角度K1等の第1傾斜角度をなす
形で形成された形の第一ベベル面3等の第1ベベル研削
面を設け、前記第1ベベル研削面は、該第1ベベル研削
面の前記筒状部材の先端方向とは反対側の研削境界65
等の研削境界を、前記円筒外周面と連続させて配置し、
前記筒状部材の先端部に、前記中心軸を中心に前記第1
ベベル研削面に対して正方向に第1回転角度M1等の第
1回転角度回転し、かつ前記中心軸に対して第2傾斜角
度K2等の第2傾斜角度をなす形で形成された右ベベル
面6等の第2ベベル研削面を、また前記中心軸を中心に
前記第1ベベル研削面に対して逆方向に第2回転角度M
2等の第2回転角度回転し、かつ前記中心軸に対して第
3傾斜角度K3等の第3傾斜角度をなす形で形成された
左ベベル面7等の第3ベベル研削面をそれぞれ設け、前
記筒状部材の先端部の第1ベベル研削面とは背向する位
置に、前記筒状部材の中心軸方向に対して斜め方向に、
前記筒状部材の管肉厚NA等の管肉厚を薄くする形で研
削形成された副ベベル面12等の第4ベベル研削面を設
け、少なくとも前記第2、第3及び第4ベベル研削面の
三つの研削面により先鋭端部13等の先鋭端部を形成し
て構成されるので、本発明による医療用中空針では、第
2及び第3ベベル研削面等の研削面だけでなく第4ベベ
ル研削面が設けられていることにより先鋭端部が極力細
くなっている。よって、先端部の管肉厚が薄くなった形
で該先鋭端部が細くなった、本発明による医療用中空針
を用いると、注射等の実施時において、患者等の注射部
位で血管等を傷つけることが少なく(即ち先鋭端部が細
く、鋭利であるため、突き刺し動作に際した、血管等の
破損が最小限に抑えられ)、また該注射部位に生じる痛
みが少ない。更に、本第1の発明の医療用中空針では、
少なくとも第2、第3及び第4ベベル研削面の三つの研
削面により先鋭端部が形成されているので、先鋭端部は
第4ベベル研削面が形成されている分だけ、従来の医療
用中空針と比べて先鋭端部が筒状部材の中心軸側にオフ
セットする形で配置されている。よって、本発明の医療
用中空針が血管内に挿通された際には、先鋭端部が血管
の内壁から極力離れて配置されるようになるので、その
結果、該先鋭端部が血管の内壁に突き刺さることは極力
防止され、血管内壁の損傷、そして血管の損傷によって
生じる痛みが極力防止される。特に、針の突き刺し動作
を頻繁に行う透析などにおいては針の突き刺し部位に生
じる痛みが、透析を行ううえでの非常に大きな困難とな
っていたが、透析用針に本発明による医療用中空針を用
いると、針の突き刺し部位に生じる痛みが少なくなるこ
とから、透析を行ううえでの困難を大幅に緩和すること
ができる。また、中心軸方向に対する第2及び第3ベベ
ル研削面の傾斜角度を特に小さくしなくても、第4ベベ
ル研削面を設けることにより、筒状部材の先端部におけ
る管肉厚が薄くなる形で先鋭端部が極力細くなっている
ので、医療用中空針の中心軸方向における、各ベベル研
削面を形成する範囲(例えば第二範囲L2等)、即ち筒
状部材を研削する範囲を特に広くすることなく先鋭端部
を細くできる。よって、筒状部材が広い範囲で細くせず
に済み、医療用中空針の強度を損なうことがない。即
ち、本発明の医療用中空針は、該医療用中空針の強度を
損なわずに先鋭端部が極力細くなった医療用中空針であ
る。更に、第4ベベル研削面は第1ベベル研削面と背向
する位置に設けられており、該第1ベベル研削面のう
ち、筒状部材の先端方向とは反対側の研削境界では、円
筒外周面と連続している。つまり本発明では、第1ベベ
ル研削面が、筒状部材の先端方向とは反対側で、第4ベ
ベル研削面などと隣接連続しない構造を提供している。
これにより、例えば、第1ベベル研削面と第4ベベル研
削面とが筒状部材の先端方向に隣接連続して、これら第
1ベベル研削面と第4ベベル研削面との間に、注射時な
どに血管組織等を不用意に傷つけるような段差が形成さ
れるような不都合は極力解消できる。なお、本第1の発
明による医療用中空針を留置針用の金属内針として用い
ると以下のような効果も発揮する。即ち、留置針は、予
め金属内針及び、その外側のテフロン等の合成樹脂製の
チューブ針をそれぞれ別個に作成し、最終仕上げ工程で
金属内針をチューブ針の中に挿通して組み立てられる。
ところが、金属内針をチューブ針に挿通する段階で、チ
ューブ針の内径が極めて小径なことから、従来の金属内
針では、該金属内針の先鋭端部(つまり刃先)がチュー
ブ針の内壁に突き刺さって、チューブ針を損傷するとい
う問題があった。しかし、本発明の医療用中空針による
金属内針では、少なくとも第2、第3及び第4ベベル研
削面の三つの研削面により先鋭端部が形成されているの
で、先鋭端部は第4ベベル研削面が形成されている分だ
け、従来の金属内針と比べて先鋭端部が筒状部材の中心
軸側にオフセットする形で配置されている。よって、金
属内針をチューブ針に挿通する際には、先鋭端部がチュ
ーブ針の内壁から極力離れて配置されるようになるの
で、その結果、該金属内針の先鋭端部がチューブ針の内
壁に突き刺さることは極力防止され、チューブ針の損傷
が極力防止される。
【0074】また本発明のうち第2の発明は第1の発明
の医療用中空針において、前記先鋭端部は、前記第1、
第2、第3及び第4ベベル研削面の四つの研削面により
形成されるので、第1の発明による効果に加えて、いわ
ゆるバックカット型などの針に対しても本発明を適用で
きるので好都合である。
【0075】また本発明のうち第3の発明は第1の発明
の医療用中空針において、前記第4ベベル研削面は、前
記中心軸を中心とするテーパ状の研削面の一部であるの
で、先鋭端部付近である第4ベベル研削面の形成部位に
おいては、特に筒状部材の周方向において第4ベベル研
削面等と隣接する形で、筒状部材の円筒外周面等が残さ
れていない。よって、第1の発明による効果に加えて、
第4ベベル研削面と円筒外周面が隣接する形で段差等が
形成されることがないので、注射時の痛みを更に一層防
止することができて都合がよい。
【0076】また本発明のうち第4の発明は、第1の発
明の医療用中空針において、前記第4ベベル研削面は平
面状である。つまり円筒状の部材を平面的に研削するこ
とになるので、第4ベベル研削面の形成部位において
は、管肉厚が比較的大きい部位と、管肉厚が比較的小さ
い部位とが生じる。つまり、第1の発明による効果に加
えて、管肉厚が比較的大きい部位が形成されるので、そ
の分、医療用中空針の強度が極力高められている。また
例えば、管肉厚が比較的小さい部位を先鋭端部付近に配
置して、医療用中空針の強度を極力高め、かつ先鋭端部
を更に一層細くすることも可能である。
【0077】また本発明のうち第5の発明は、第4の発
明による医療用中空針において、前記第4ベベル研削面
は、前記先鋭端部側から、前記筒状部材の先端方向とは
反対側に伸延している。つまり、第4ベベル研削面は、
該医療用中空針で注射等を行う際の針の突き刺し方向に
沿って形成されていることになるので、第4の発明によ
る効果に加えて、突き刺した血管組織などに対して不用
意な衝撃を加えることなく、極力滑らかに突き刺し動作
を実行できる。よって、注射時の痛みを更に一層防止す
ることができて都合がよい。
【0078】また本発明のうち第6の発明は、第5の発
明による医療用中空針において、前記第4ベベル研削面
は、前記第1ベベル研削面と前記第2ベベル研削面が交
差することによって形成される右交差部92等の第1交
差部の、前記筒状部材の円筒外周面側の右頂端部98等
の頂端部及び、前記第1ベベル研削面と前記第3ベベル
研削面が交差することによって形成される左交差部97
等の第2交差部の、前記筒状部材の円筒外周面側の左頂
端部96等の頂端部に対応した位置を、前記筒状部材の
先端方向とは反対方向に越えた形で設けられている。従
って、該医療用中空針で注射等を行う際には、第1交差
部の頂端部や第2交差部の頂端部が、突き刺した血管組
織などを通過する際に、該血管組織などに対して不用意
な衝撃を加えようとするが、第4ベベル研削面がこれら
頂端部に対応した位置を、前記筒状部材の先端方向とは
反対方向に越えた形で設けられているので、即ちこれら
頂端部に対応した位置では、第4ベベル研削面により筒
状部材自体の有効径が小さくされているので、上述した
血管組織などに対する不用意な衝撃は極力やわらげられ
る。よって、第5の発明による効果に加えて、注射時の
痛みを更に一層防止することができて都合がよい。
【0079】また本発明のうち第7の発明は、第5の発
明による医療用中空針において、前記第4ベベル研削面
は、前記第1ベベル研削面の前記研削境界の、前記筒状
部材の先端方向とは反対側の頂端部65a等の頂端部に
対応した位置を、前記筒状部材の先端方向とは反対方向
に越えた形で設けられている。従って、該医療用中空針
で注射等を行う際には、前記研削境界の頂端部が、突き
刺した血管組織などを通過する際に、該血管組織などに
対して不用意な衝撃を加えようとするが、第4ベベル研
削面がこの頂端部に対応した位置を、前記筒状部材の先
端方向とは反対方向に越えた形で設けられているので、
即ちこの頂端部に対応した位置では、第4ベベル研削面
により筒状部材自体の有効径が小さくされているので、
上述した血管組織などに対する不用意な衝撃は極力やわ
らげられる。よって、第5の発明による効果に加えて、
注射時の痛みを更に一層防止することができて都合がよ
い。
【0080】また本発明のうち第8の発明は、第4又は
第5の発明による医療用中空針において、前記第4ベベ
ル研削面は、該第4ベベル研削面と前記第2ベベル研削
面との間及び、該第4ベベル研削面と前記第3ベベル研
削面との間に、前記筒状部材の円筒外周面を、前記筒状
部材の周方向においてそれぞれ存在させる形で設けられ
ている。即ち、第4ベベル研削面と第2及び第3ベベル
研削面との間には、筒状部材の円筒外周面が研削されず
に残される。つまり、第4又は第5の発明による効果に
加えて、先鋭端部付近に筒状部材の円筒外周面が研削さ
れずに残されることにより、医療用中空針の先鋭端部付
近における強度が極力高められている。また、該先鋭端
部付近の強度が損なわれないことから、第4ベベル研削
面の中心軸に対する傾斜角度K4を極力小さくし(従っ
て中心軸方向における第4ベベル研削面の形成範囲をそ
の分広くし)、先鋭端部を更に一層細くすることも可能
である。
【0081】また本発明のうち第9の発明は、第1の発
明の医療用中空針において、前記先鋭端部は、前記筒状
部材の前記流路を形成する内壁上に位置する形で形成さ
れているので、先鋭端部のうち筒状部材の管肉厚による
部位に、第2及び第3ベベル研削面による稜線部16等
が形成されることが防止され、よって先鋭端部が極力鋭
く形成される。従って、第1の発明による効果に加え
て、先鋭端部が極力鋭く形成されるので、注射時の痛み
を更に一層防止することができて都合がよい。
【0082】また本発明のうち第10の発明は、第1の
発明の医療用中空針において、前記第4ベベル研削面
は、前記筒状部材の中心軸方向に対して2°〜15°の
傾斜角度で設けられているので、第1の発明による効果
に加えて、先鋭端部は、鋭さ及び強度において適切な状
態をもった形で形成され都合がよい。
【0083】また本発明のうち第11の発明は、第1の
発明の医療用中空針において、前記第2及び第3傾斜角
度は等しい角度であるので、第1の発明による効果に加
えて、先鋭端部の形態が極力左右均等に構成され都合が
よい。
【0084】また本発明のうち第12の発明は、第1の
発明の医療用中空針において、前記第1及び第2回転角
度は等しい角度であるので、第1の発明による効果に加
えて、先鋭端部の形態が極力左右均等に構成され都合が
よい。
【0085】また本発明のうち第13の発明は、内部に
流体の通過し得る流路がその中心軸方向に形成された筒
状部材の先端部を、該筒状部材の管肉厚を薄くすること
により、該筒状部材の先端方向に向かって外径が縮小す
る形のテーパ状の第一研削面20等の第1研削面を形成
する形で研削加工を行ない、前記第1研削面が形成され
た筒状部材の先端部を、前記中心軸に対して第1傾斜角
度をなす形で斜め方向に研削加工を行って、前記流路が
斜め方向に開口した形の第1ベベル研削面を形成すると
共に、前記筒状部材の先端部を、前記中心軸を中心に前
記第1ベベル研削面に対して正方向に第1回転角度回転
し、かつ前記中心軸に対して第2傾斜角度をなす形で研
削加工することにより第2ベベル研削面を、また前記中
心軸を中心に前記第1ベベル研削面に対して逆方向に第
2回転角度回転し、かつ前記中心軸に対して第3傾斜角
度をなす形で研削加工することにより第3ベベル研削面
をそれぞれ形成し、少なくとも前記第2及び第3ベベル
研削面と、前記第1研削面のうち第1、第2及び第3ベ
ベル研削面の研削加工により研削されずに残された形の
第4ベベル研削面の三つの研削面により先鋭端部を形成
するようにして構成されるので、従来の医療用中空針に
比べて、第2及び第3ベベル研削面等だけでなく第4ベ
ベル研削面を形成し、これら少なくとも3つの研削面に
より先鋭端部を形成するようにするため先鋭端部が極力
細くなる。つまり、中心軸方向に対する第2及び第3ベ
ベル研削面の傾斜角度が特に小さくなるように研削加工
しなくても、第1研削面を形成しておくことにより、該
第1研削面のうち研削されずに残された形の第4ベベル
研削面により先鋭端部が極力細くなるので、医療用中空
針の中心軸方向における、第1、第2、第3及び第4ベ
ベル研削面を形成する範囲、即ち筒状部材を研削する範
囲を特に広げることなく、先鋭端部を細くできる。よっ
て、筒状部材が広い範囲で細くならずに済み、医療用中
空針の強度を損なうこともない。即ち、本発明の製造方
法では、医療用中空針の強度を損なわずに先鋭端部を極
力細くし得る。また第4ベベル研削面は中心軸を中心と
するテーパ状の第1研削面の一部であるので、先鋭端部
付近である第4ベベル研削面の形成部位においては、特
に筒状部材の周方向において第4ベベル研削面等と隣接
する形で非研削面(第1、第2、第3及び第4ベベル研
削面ではない筒状部材の外周面等)が残されない。よっ
て、第4ベベル研削面と非研削面が隣接する形で段差等
が形成されることがないので、注射時の痛みを更に一層
防止することができて都合がよい。ところで、従来、第
1、第2及び第3ベベル研削面等の研削を行う際、1回
に行う研削量が多くなると、研削部位である先端部が高
熱を受け、従って該先端部の材質が軟化することがあっ
た。先端部の材質が軟化すると、研削後のバリ除去作業
の際に、該先端部が欠け落ちるという不都合が発生す
る。しかし、本発明による製造方法では、先端部を、ま
ず第1研削面を形成する形で研削加工した後、第1、第
2及び第3ベベル研削面の研削を行うようにするので、
第1、第2及び第3ベベル研削面の研削の際には、第1
研削面の研削を行っている分だけ研削量が軽減されるこ
とになる。よって、その分だけ先端部が高熱を受け、該
先端部の材質が軟化することを防止でき、研削後のバリ
除去作業の際に、該先端部が欠け落ちるという不都合が
極力防止される。
【0086】また本発明のうち第14の発明は、内部に
流体の通過し得る流路がその中心軸方向に形成された筒
状部材の先端部を、該筒状部材の前記中心軸方向に対し
て斜め方向に、該筒状部材の管肉厚を薄くする形で研削
して平面状の第4ベベル研削面を形成し、前記第4ベベ
ル研削面が形成された筒状部材の先端部の前記第4ベベ
ル研削面とは背向した部位を、前記中心軸に対して第1
傾斜角度をなす形で斜め方向に研削加工を行って、前記
流路が斜め方向に開口した形の第1ベベル研削面を形成
すると共に、前記筒状部材の先端部を、前記中心軸を中
心に前記第1ベベル研削面に対して正方向に第1回転角
度回転し、かつ前記中心軸に対して第2傾斜角度をなす
形で研削加工することにより第2ベベル研削面を、また
前記中心軸を中心に前記第1ベベル研削面に対して逆方
向に第2回転角度回転し、かつ前記中心軸に対して第3
傾斜角度をなす形で研削加工することにより第3ベベル
研削面をそれぞれ形成し、少なくとも前記第2、第3及
び第4ベベル研削面により先鋭端部を形成するようにし
て構成されるので、従来の医療用中空針に比べて、第2
及び第3ベベル研削面等だけでなく第4ベベル研削面を
形成し、これら少なくとも三つの研削面により先鋭端部
を形成するようにするため先鋭端部が極力細くなる。つ
まり、筒状部材の中心軸方向に対する第2及び第3ベベ
ル研削面の傾斜角度が特に小さくなるように研削加工し
なくても、第4ベベル研削面を形成しておくことによ
り、該第4ベベル研削面により先鋭端部が極力細くなる
ので、医療用中空針の中心軸方向における研削範囲、即
ち筒状部材を研削する範囲を特に広げることなく、先鋭
端部を細くできる。よって、筒状部材が広い範囲で細く
ならずに済むので、医療用中空針の強度を損なうことが
ない。即ち、本発明の製造方法では、医療用中空針の強
度を損なわずに先鋭端部を極力細くし得る。また、本発
明の製造方法では、第1、第2、第3及び第4ベベル研
削面を筒状部材の中心軸方向に対して斜め方向に研削加
工するので、例えば円筒研削等を行う必要がない。よっ
て、本発明の製造方法では、例えば従来の医療用中空針
を製造する際に使用されていた、円盤状の砥石を回転さ
せることにより研削を行うベベル面研削形成用の研削装
置(公知)等の研削装置だけを使用し、例えば円筒研削
盤等のその他の装置を使用せずに研削加工が行えるので
都合がよい。更に、第4ベベル研削面は平面状に形成さ
れるので、先鋭端部付近である第4ベベル研削面の形成
部位においては、特に筒状部材の周方向において第4ベ
ベル研削面と隣接する形で非研削面(第1、第2、第3
及び第4ベベル研削面ではない筒状部材の外周面等)が
残される。よって、医療用中空針の先鋭端部付近におけ
る強度が極力高められる。また、先鋭端部付近に非研削
面が残され、該先鋭端部付近の強度が損なわれないこと
から、第4ベベル研削面の中心軸に対する傾斜角度K4
を極力小さくし(従って中心軸方向における第4ベベル
研削面の形成範囲をその分広くし)、先鋭端部を更に一
層細くすることも可能となる。
【0087】また本発明のうち第15の発明は、内部に
流体の通過し得る流路がその中心軸方向に形成された筒
状部材の先端部を、前記中心軸に対して第1傾斜角度を
なす形で斜め方向に研削加工を行って、前記流路が斜め
方向に開口した形の第1ベベル研削面を形成し、前記筒
状部材の先端部を、前記中心軸を中心に前記第1ベベル
研削面に対して正方向に第1回転角度回転し、かつ前記
中心軸に対して第2傾斜角度をなす形で研削加工するこ
とにより第2ベベル研削面を、また前記中心軸を中心に
前記第1ベベル研削面に対して逆方向に第2回転角度回
転し、かつ前記中心軸に対して第3傾斜角度をなす形で
研削加工することにより第3ベベル研削面をそれぞれ形
成し、前記筒状部材の前記先端部の前記第1ベベル研削
面に対して背向した位置を、前記中心軸方向に対して斜
め方向に、該筒状部材の管肉厚を薄くする形で研削して
平面状の第4ベベル研削面を形成し、少なくとも前記第
2、第3及び第4ベベル研削面により先鋭端部を形成す
るようにして構成されるので、第14の発明による効果
に加えて、第1、第2及び第3ベベル研削面を形成する
までの作業手順は、従来の医療用中空針の製造手順と略
同様に行えるので、従来の医療用中空針の製造ラインの
適用が容易になり都合がよい。
【0088】また本発明のうち第16の発明は、内部に
流体の通過し得る流路がその中心軸方向に形成された筒
状部材の先端部を、前記中心軸に対して第1傾斜角度を
なす形で斜め方向に研削加工を行って、前記流路が斜め
方向に開口した形の第1ベベル研削面を形成し、前記筒
状部材の前記先端部の前記第1ベベル研削面に対して背
向した位置を、前記中心軸方向に対して斜め方向に、該
筒状部材の管肉厚を薄くする形で研削して平面状の第4
ベベル研削面を形成し、前記筒状部材の先端部を、前記
中心軸を中心に前記第1ベベル研削面に対して正方向に
第1回転角度回転し、かつ前記中心軸に対して第2傾斜
角度をなす形で研削加工することにより第2ベベル研削
面を、また前記中心軸を中心に前記第1ベベル研削面に
対して逆方向に第2回転角度回転し、かつ前記中心軸に
対して第3傾斜角度をなす形で研削加工することにより
第3ベベル研削面をそれぞれ形成し、少なくとも前記第
2、第3及び第4ベベル研削面により先鋭端部を形成す
るようにして構成されるので、第14の発明による効果
に加えて、第1ベベル研削面を形成するまでの作業手順
は、従来の医療用中空針の製造手順と略同様に行えるの
で、従来の医療用中空針の製造ラインの適用が容易にな
り都合がよい。
【0089】また本発明のうち第17の発明は、内部に
流体の通過し得る流路がその中心軸方向に形成された筒
状部材の先端部を、前記中心軸を中心に中心位置CS等
の所定の基準位置に対して正方向に第1回転角度回転
し、かつ前記中心軸に対して第2傾斜角度をなす形で研
削加工することにより第2ベベル研削面を、また前記中
心軸を中心に前記基準位置に対して逆方向に第2回転角
度回転し、かつ前記中心軸に対して第3傾斜角度をなす
形で研削加工することにより第3ベベル研削面をそれぞ
れ形成し、前記筒状部材の先端部の前記基準位置に対し
て背向した位置を、前記中心軸方向に対して斜め方向
に、該筒状部材の管肉厚を薄くする形で研削して平面状
の第4ベベル研削面を形成し、前記筒状部材の先端部
を、前記基準位置において、前記中心軸に対して第1傾
斜角度をなす形で斜め方向に研削加工を行って、前記流
路が斜め方向に開口した形の第1ベベル研削面を形成
し、前記第1、第2、第3及び第4ベベル研削面により
先鋭端部を形成するようにして構成されるので、第14
の発明による効果に加えて、第2及び第3ベベル研削面
を形成するまでの作業手順は、従来の医療用中空針の製
造手順と略同様に行えるので、従来の医療用中空針の製
造ラインの適用が容易になり都合がよい。
【0090】また本発明のうち第18の発明は、内部に
流体の通過し得る流路がその中心軸方向に形成された筒
状部材の先端部を、前記中心軸を中心に所定の基準位置
に対して正方向に第1回転角度回転し、かつ前記中心軸
に対して第2傾斜角度をなす形で研削加工することによ
り第2ベベル研削面を、また前記中心軸を中心に前記基
準位置に対して逆方向に第2回転角度回転し、かつ前記
中心軸に対して第3傾斜角度をなす形で研削加工するこ
とにより第3ベベル研削面をそれぞれ形成し、前記筒状
部材の先端部を、前記基準位置において、前記中心軸に
対して第1傾斜角度をなす形で斜め方向に研削加工を行
って、前記流路が斜め方向に開口した形の第1ベベル研
削面を形成し、前記筒状部材の先端部の前記第1ベベル
研削面に対して背向した位置を、前記中心軸方向に対し
て斜め方向に、該筒状部材の管肉厚を薄くする形で研削
して平面状の第4ベベル研削面を形成し、少なくとも前
記第2、第3及び第4ベベル研削面により先鋭端部を形
成するようにして構成されるので、第14の発明による
効果に加えて、第1、第2及び第3ベベル研削面を形成
するまでの作業手順は、従来の医療用中空針の製造手順
と略同様に行えるので、従来の医療用中空針の製造ライ
ンの適用が容易になり都合がよい。
【0091】また本発明のうち第19の発明は、第13
又は14又は15又は16又は17又は18の発明の医
療用中空針の製造方法において、前記先鋭端部は、前記
筒状部材の流路を形成する内壁上に位置する形で形成す
るので、先鋭端部のうち筒状部材の管肉厚による部位
に、第2及び第3ベベル研削面による稜線部16等が形
成されることを避けることができ、よって先鋭端部が極
力鋭く形成される。従って、第13又は14又は15又
は16又は17又は18の発明による効果に加えて、先
鋭端部が極力鋭く形成されるので、注射時の痛みを更に
一層防止することができて都合がよい。
【0092】また本発明のうち第20の発明は、第13
又は14又は15又は16又は17又は18の発明の医
療用中空針の製造方法において、前記第4ベベル研削面
は、前記筒状部材の中心軸方向に対して2°〜15°の
傾斜角度で研削加工することを特徴とする医療用中空針
の製造方法であるので、第13又は14又は15又は1
6又は17又は18の発明による効果に加えて、先鋭端
部は、鋭さ及び強度において適切な状態をもった形で形
成され都合がよい。
【0093】また本発明のうち第21の発明は、第13
又は14又は15又は16又は17又は18の発明の医
療用中空針の製造方法において、前記第2及び第3傾斜
角度は等しい角度であるので、第13又は14又は15
又は16又は17又は18の発明による効果に加えて、
先鋭端部の形態が極力左右均等に構成され都合がよい。
【0094】また本発明のうち第22の発明は、第13
又は14又は15又は16又は17又は18の発明の医
療用中空針の製造方法において、前記第1及び第2回転
角度は等しい角度であるので、第13又は14又は15
又は16又は17又は18の発明による効果に加えて、
先鋭端部の形態が極力左右均等に構成され都合がよい。
【0095】また本発明のうち第23の発明は、第1の
発明の医療用中空針において、前記第1ベベル研削面と
前記第2ベベル研削面が交差することによって形成され
る第1交差部の、前記筒状部材の円筒外周面側の頂端部
に、右補助研削面90等の第5ベベル研削面を該頂端部
を除去する形で設け、前記第1ベベル研削面と前記第3
ベベル研削面が交差することによって形成される第2交
差部の、前記筒状部材の円筒外周面側の頂端部に、左補
助研削面91等の第6ベベル研削面を該頂端部を除去す
る形で設けて構成されるので、第1の発明による効果に
加えて、本第23の発明による医療用中空針には以上の
ように両側の頂端部を除去した形で第5及び第6ベベル
研削面が設けられているので、該医療用中空針による嵌
入抵抗は、両側の頂端部が除去されていないものよりも
低くなる。つまり、注射等の実施時において、本第23
の発明による医療用中空針を人体等に突き刺す際には、
両側の頂端部がない分だけ皮膚や血管組織に対する抵抗
が少なくなり、従ってこれら皮膚や血管組織の損傷が少
なくなるので、注射部位に生じる痛みが少なくなるとい
う効果を生む。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による医療用中空針の一例を示
した側面図である。
【図2】図2は、図1を上方から見た図である。
【図3】図3は、図1を下方から見た図である。
【図4】図4は、図2のX1−Y1線断面図である。
【図5】図5は、本発明による医療用中空針の別の一例
を示した側面図である。
【図6】図6は、図5を下方から見た図である。
【図7】図7は、図5のX2−Y2線断面図である。
【図8】図8は、本発明による医療用中空針の別の一例
を示した側面図である。
【図9】図9は、図8を上方から見た図である。
【図10】図10は、図8を下方から見た図である。
【図11】図11は、本発明による医療用中空針の別の
一例を示した側面図である。
【図12】図12は、図11を下方から見た図である。
【図13】図13は、本発明による医療用中空針の別の
一例を示した側面図である。
【図14】図14は、図13を上方から見た図である。
【図15】図15は、図13を下方から見た図である。
【図16】図16は、本発明による医療用中空針の別の
一例を示した側面図である。
【図17】図17は、図16を上方から見た図である。
【図18】図18は、図17のX3−Y3線断面図であ
る。
【図19】図19は、本発明による医療用中空針の別の
一例を示した側面図である。
【図20】図20は、図19を下方から見た図である。
【図21】図21は、本発明による医療用中空針の別の
一例を示した側面図である。
【図22】図22は、図21を下方から見た図である。
【符号の説明】
1……医療用中空針(医療用針) 1P……医療用中空針(医療用針) 1R……医療用中空針(医療用針) 1X……医療用中空針(医療用針) 1Y……医療用中空針(医療用針) 1Z……医療用中空針(医療用針) 2……筒状部材 2b……内壁 2c……円筒外周面 3……第一ベベル面(第1ベベル研削面) 6……第2ベベル研削面(右ベベル面) 7……第3ベベル研削面(左ベベル面) 10……先端部 12……第4ベベル研削面(副ベベル面) 13……先鋭端部 20……第1研削面(第一研削面) 25……流路(薬液流通孔) 65……研削境界 65a……頂端部 90……第5ベベル研削面(右補助研削面) 91……第6ベベル研削面(左補助研削面) 92……第1交差部(右交差部) 96……頂端部(左頂端部) 97……第2交差部(左交差部) 98……頂端部(右頂端部) CS……基準位置(中心位置) K1……第1傾斜角度 K2……第2傾斜角度 K3……第3傾斜角度 K4……傾斜角度(副ベベル傾斜角度) M1……第1回転角度 M2……第2回転角度 NA……管肉厚 Q1……中心軸(軸心)

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に流体の通過し得る流路がその中心軸
    方向に形成され、外周側に円筒外周面が形成されている
    筒状部材を有し、 前記筒状部材の先端部に、前記流路が斜め方向に開口
    し、かつ前記中心軸に対して第1傾斜角度をなす形で形
    成された形の第1ベベル研削面を設け、 前記第1ベベル研削面は、該第1ベベル研削面の前記筒
    状部材の先端方向とは反対側の研削境界を、前記円筒外
    周面と連続させて配置し、 前記筒状部材の先端部に、前記中心軸を中心に前記第1
    ベベル研削面に対して正方向に第1回転角度回転し、か
    つ前記中心軸に対して第2傾斜角度をなす形で形成され
    た第2ベベル研削面を、また前記中心軸を中心に前記第
    1ベベル研削面に対して逆方向に第2回転角度回転し、
    かつ前記中心軸に対して第3傾斜角度をなす形で形成さ
    れた第3ベベル研削面をそれぞれ設け、 前記筒状部材の先端部の第1ベベル研削面とは背向する
    位置に、前記筒状部材の中心軸方向に対して斜め方向
    に、前記筒状部材の管肉厚を薄くする形で研削形成され
    た第4ベベル研削面を設け、 少なくとも前記第2、第3及び第4ベベル研削面の三つ
    の研削面により先鋭端部を形成して構成した医療用中空
    針。
  2. 【請求項2】前記先鋭端部は、前記第1、第2、第3及
    び第4ベベル研削面の四つの研削面により形成されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の医療用中空針。
  3. 【請求項3】前記第4ベベル研削面は、前記中心軸を中
    心とするテーパ状の研削面の一部であることを特徴とす
    る請求項1記載の医療用中空針。
  4. 【請求項4】前記第4ベベル研削面は、平面状であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の医療用中空針。
  5. 【請求項5】前記第4ベベル研削面は、前記先鋭端部側
    から、前記筒状部材の先端方向とは反対側に伸延してい
    ることを特徴とする請求項4記載の医療用中空針。
  6. 【請求項6】前記第4ベベル研削面は、前記第1ベベル
    研削面と前記第2ベベル研削面が交差することによって
    形成される第1交差部の、前記筒状部材の円筒外周面側
    の頂端部及び、前記第1ベベル研削面と前記第3ベベル
    研削面が交差することによって形成される第2交差部
    の、前記筒状部材の円筒外周面側の頂端部に対応した位
    置を、前記筒状部材の先端方向とは反対方向に越えた形
    で設けられていることを特徴とする請求項5記載の医療
    用中空針。
  7. 【請求項7】前記第4ベベル研削面は、前記第1ベベル
    研削面の前記研削境界の、前記筒状部材の先端方向とは
    反対側の頂端部に対応した位置を、前記筒状部材の先端
    方向とは反対方向に越えた形で設けられていることを特
    徴とする請求項5記載の医療用中空針。
  8. 【請求項8】前記第4ベベル研削面は、該第4ベベル研
    削面と前記第2ベベル研削面との間及び、該第4ベベル
    研削面と前記第3ベベル研削面との間に、前記筒状部材
    の円筒外周面を、前記筒状部材の周方向においてそれぞ
    れ存在させる形で設けられていることを特徴とする請求
    項4又は5記載の医療用中空針。
  9. 【請求項9】前記先鋭端部は、前記筒状部材の前記流路
    を形成する内壁上に位置する形で形成されていることを
    特徴とする請求項1記載の医療用中空針。
  10. 【請求項10】前記第4ベベル研削面は、前記筒状部材
    の中心軸方向に対して2°〜15°の傾斜角度で設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の医療用中空
    針。
  11. 【請求項11】前記第2及び第3傾斜角度は等しい角度
    であることを特徴とする請求項1記載の医療用中空針。
  12. 【請求項12】前記第1及び第2回転角度は等しい角度
    であることを特徴とする請求項1記載の医療用中空針。
  13. 【請求項13】内部に流体の通過し得る流路がその中心
    軸方向に形成された筒状部材の先端部を、該筒状部材の
    管肉厚を薄くすることにより、該筒状部材の先端方向に
    向かって外径が縮小する形のテーパ状の第1研削面を形
    成する形で研削加工を行ない、 前記第1研削面が形成された筒状部材の先端部を、前記
    中心軸に対して第1傾斜角度をなす形で斜め方向に研削
    加工を行って、前記流路が斜め方向に開口した形の第1
    ベベル研削面を形成すると共に、 前記筒状部材の先端部を、前記中心軸を中心に前記第1
    ベベル研削面に対して正方向に第1回転角度回転し、か
    つ前記中心軸に対して第2傾斜角度をなす形で研削加工
    することにより第2ベベル研削面を、また前記中心軸を
    中心に前記第1ベベル研削面に対して逆方向に第2回転
    角度回転し、かつ前記中心軸に対して第3傾斜角度をな
    す形で研削加工することにより第3ベベル研削面をそれ
    ぞれ形成し、 少なくとも前記第2及び第3ベベル研削面と、前記第1
    研削面のうち第1、第2及び第3ベベル研削面の研削加
    工により研削されずに残された形の第4ベベル研削面の
    三つの研削面により先鋭端部を形成するようにして構成
    した医療用中空針の製造方法。
  14. 【請求項14】内部に流体の通過し得る流路がその中心
    軸方向に形成された筒状部材の先端部を、該筒状部材の
    前記中心軸方向に対して斜め方向に、該筒状部材の管肉
    厚を薄くする形で研削して平面状の第4ベベル研削面を
    形成し、 前記第4ベベル研削面が形成された筒状部材の先端部の
    前記第4ベベル研削面とは背向した部位を、前記中心軸
    に対して第1傾斜角度をなす形で斜め方向に研削加工を
    行って、前記流路が斜め方向に開口した形の第1ベベル
    研削面を形成すると共に、 前記筒状部材の先端部を、前記中心軸を中心に前記第1
    ベベル研削面に対して正方向に第1回転角度回転し、か
    つ前記中心軸に対して第2傾斜角度をなす形で研削加工
    することにより第2ベベル研削面を、また前記中心軸を
    中心に前記第1ベベル研削面に対して逆方向に第2回転
    角度回転し、かつ前記中心軸に対して第3傾斜角度をな
    す形で研削加工することにより第3ベベル研削面をそれ
    ぞれ形成し、 少なくとも前記第2、第3及び第4ベベル研削面により
    先鋭端部を形成するようにして構成した医療用中空針の
    製造方法。
  15. 【請求項15】内部に流体の通過し得る流路がその中心
    軸方向に形成された筒状部材の先端部を、前記中心軸に
    対して第1傾斜角度をなす形で斜め方向に研削加工を行
    って、前記流路が斜め方向に開口した形の第1ベベル研
    削面を形成し、 前記筒状部材の先端部を、前記中心軸を中心に前記第1
    ベベル研削面に対して正方向に第1回転角度回転し、か
    つ前記中心軸に対して第2傾斜角度をなす形で研削加工
    することにより第2ベベル研削面を、また前記中心軸を
    中心に前記第1ベベル研削面に対して逆方向に第2回転
    角度回転し、かつ前記中心軸に対して第3傾斜角度をな
    す形で研削加工することにより第3ベベル研削面をそれ
    ぞれ形成し、 前記筒状部材の前記先端部の前記第1ベベル研削面に対
    して背向した位置を、前記中心軸方向に対して斜め方向
    に、該筒状部材の管肉厚を薄くする形で研削して平面状
    の第4ベベル研削面を形成し、 少なくとも前記第2、第3及び第4ベベル研削面により
    先鋭端部を形成するようにして構成した医療用中空針の
    製造方法。
  16. 【請求項16】内部に流体の通過し得る流路がその中心
    軸方向に形成された筒状部材の先端部を、前記中心軸に
    対して第1傾斜角度をなす形で斜め方向に研削加工を行
    って、前記流路が斜め方向に開口した形の第1ベベル研
    削面を形成し、 前記筒状部材の前記先端部の前記第1ベベル研削面に対
    して背向した位置を、前記中心軸方向に対して斜め方向
    に、該筒状部材の管肉厚を薄くする形で研削して平面状
    の第4ベベル研削面を形成し、 前記筒状部材の先端部を、前記中心軸を中心に前記第1
    ベベル研削面に対して正方向に第1回転角度回転し、か
    つ前記中心軸に対して第2傾斜角度をなす形で研削加工
    することにより第2ベベル研削面を、また前記中心軸を
    中心に前記第1ベベル研削面に対して逆方向に第2回転
    角度回転し、かつ前記中心軸に対して第3傾斜角度をな
    す形で研削加工することにより第3ベベル研削面をそれ
    ぞれ形成し、 少なくとも前記第2、第3及び第4ベベル研削面により
    先鋭端部を形成するようにして構成した医療用中空針の
    製造方法。
  17. 【請求項17】内部に流体の通過し得る流路がその中心
    軸方向に形成された筒状部材の先端部を、前記中心軸を
    中心に所定の基準位置に対して正方向に第1回転角度回
    転し、かつ前記中心軸に対して第2傾斜角度をなす形で
    研削加工することにより第2ベベル研削面を、また前記
    中心軸を中心に前記基準位置に対して逆方向に第2回転
    角度回転し、かつ前記中心軸に対して第3傾斜角度をな
    す形で研削加工することにより第3ベベル研削面をそれ
    ぞれ形成し、 前記筒状部材の先端部の前記基準位置に対して背向した
    位置を、前記中心軸方向に対して斜め方向に、該筒状部
    材の管肉厚を薄くする形で研削して平面状の第4ベベル
    研削面を形成し、 前記筒状部材の先端部を、前記基準位置において、前記
    中心軸に対して第1傾斜角度をなす形で斜め方向に研削
    加工を行って、前記流路が斜め方向に開口した形の第1
    ベベル研削面を形成し、 少なくとも前記第2、第3及び第4ベベル研削面により
    先鋭端部を形成するようにして構成した医療用中空針の
    製造方法。
  18. 【請求項18】内部に流体の通過し得る流路がその中心
    軸方向に形成された筒状部材の先端部を、前記中心軸を
    中心に所定の基準位置に対して正方向に第1回転角度回
    転し、かつ前記中心軸に対して第2傾斜角度をなす形で
    研削加工することにより第2ベベル研削面を、また前記
    中心軸を中心に前記基準位置に対して逆方向に第2回転
    角度回転し、かつ前記中心軸に対して第3傾斜角度をな
    す形で研削加工することにより第3ベベル研削面をそれ
    ぞれ形成し、 前記筒状部材の先端部を、前記基準位置において、前記
    中心軸に対して第1傾斜角度をなす形で斜め方向に研削
    加工を行って、前記流路が斜め方向に開口した形の第1
    ベベル研削面を形成し、 前記筒状部材の先端部の前記第1ベベル研削面に対して
    背向した位置を、前記中心軸方向に対して斜め方向に、
    該筒状部材の管肉厚を薄くする形で研削して平面状の第
    4ベベル研削面を形成し、 少なくとも前記第2、第3及び第4ベベル研削面により
    先鋭端部を形成するようにして構成した医療用中空針の
    製造方法。
  19. 【請求項19】前記先鋭端部は、前記筒状部材の流路を
    形成する内壁上に位置する形で形成するようにしたこと
    を特徴とする請求項13又は14又は15又は16又は
    17又は18記載の医療用中空針の製造方法。
  20. 【請求項20】前記第4ベベル研削面は、前記筒状部材
    の中心軸方向に対して2°〜15°の傾斜角度で研削加
    工することを特徴とする請求項13又は14又は15又
    は16又は17又は18記載の医療用中空針の製造方
    法。
  21. 【請求項21】前記第2及び第3傾斜角度は等しい角度
    であることを特徴とする請求項13又は14又は15又
    は16又は17又は18記載の医療用中空針の製造方
    法。
  22. 【請求項22】前記第1及び第2回転角度は等しい角度
    であることを特徴とする請求項13又は14又は15又
    は16又は17又は18記載の医療用中空針の製造方
    法。
  23. 【請求項23】前記第1ベベル研削面と前記第2ベベル
    研削面が交差することによって形成される第1交差部
    の、前記筒状部材の円筒外周面側の頂端部に、第5ベベ
    ル研削面を該頂端部を除去する形で設け、 前記第1ベベル研削面と前記第3ベベル研削面が交差す
    ることによって形成される第2交差部の、前記筒状部材
    の円筒外周面側の頂端部に、第6ベベル研削面を該頂端
    部を除去する形で設けて構成した請求項1記載の医療用
    中空針。
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