JPH0956347A - 麺類の品質改良剤 - Google Patents
麺類の品質改良剤Info
- Publication number
- JPH0956347A JPH0956347A JP7240588A JP24058895A JPH0956347A JP H0956347 A JPH0956347 A JP H0956347A JP 7240588 A JP7240588 A JP 7240588A JP 24058895 A JP24058895 A JP 24058895A JP H0956347 A JPH0956347 A JP H0956347A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- noodles
- fat
- fatty acid
- quality modifier
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 麺類の流通過程での老化を防止する手段の開
発。 【解決手段】 ジグリセリンモノ脂肪酸エステルを 0.1
重量%以上含有する油脂を有効成分とする麺類の品質改
良剤。
発。 【解決手段】 ジグリセリンモノ脂肪酸エステルを 0.1
重量%以上含有する油脂を有効成分とする麺類の品質改
良剤。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】ジグリセリンモノ脂肪酸エス
テルを含有する油脂を麺類の表面にコーティングして使
用し、製品流通途中の老化を抑制する。
テルを含有する油脂を麺類の表面にコーティングして使
用し、製品流通途中の老化を抑制する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ゆで麺
類、蒸し麺類やL.L.麺類はα化のためゆで、蒸し等の加
熱工程を採って商品化している。簡便性から採っている
α化加熱工程ではあるが、流通時にβ化が進み老化して
しまう。この老化により麺はボソボソし、切れやすいも
のとなり、食感、見た目が悪い。
類、蒸し麺類やL.L.麺類はα化のためゆで、蒸し等の加
熱工程を採って商品化している。簡便性から採っている
α化加熱工程ではあるが、流通時にβ化が進み老化して
しまう。この老化により麺はボソボソし、切れやすいも
のとなり、食感、見た目が悪い。
【0003】これを改善する方法として麺製造時にモノ
グリセリンモノ脂肪酸エステルを練り込み、老化の原因
となる澱粉粒を保護する方法が提案されている。しかし
出来上がった麺の表面をコーティングすることにより老
化を抑制することはなされていない。
グリセリンモノ脂肪酸エステルを練り込み、老化の原因
となる澱粉粒を保護する方法が提案されている。しかし
出来上がった麺の表面をコーティングすることにより老
化を抑制することはなされていない。
【0004】本発明は、ジグリセリンモノ脂肪酸エステ
ルによりその分散溶媒となる油の性質を変え、老化を抑
制する品質改良剤に関するものである。本発明品は油状
であるため、従来のかけ油の代替品として使用でき、従
来同様かけ油によるホグレ効果も期待できる。
ルによりその分散溶媒となる油の性質を変え、老化を抑
制する品質改良剤に関するものである。本発明品は油状
であるため、従来のかけ油の代替品として使用でき、従
来同様かけ油によるホグレ効果も期待できる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討を
重ねた結果、ジグリセリンモノ脂肪酸エステルを含有し
てなる油脂で麺類表面をコーティングすることで麺類の
老化抑制効果を発現することを見出し本発明を完成する
に至った。即ち本発明は油脂にジグリセリンモノ脂肪酸
エステルを 0.1重量%以上含有してなる麺類の老化抑制
剤に関するものである。
重ねた結果、ジグリセリンモノ脂肪酸エステルを含有し
てなる油脂で麺類表面をコーティングすることで麺類の
老化抑制効果を発現することを見出し本発明を完成する
に至った。即ち本発明は油脂にジグリセリンモノ脂肪酸
エステルを 0.1重量%以上含有してなる麺類の老化抑制
剤に関するものである。
【0006】ジグリセリンモノ脂肪酸エスルテとは、グ
リセリンが2つ重合し、その残基に脂肪酸が1つエステ
ル結合した物質を意味する。脂肪酸の炭素数は8〜24が
好ましい。更に好ましい炭酸数は16〜22である。本発明
に使用できる油脂は、通常食用油脂として使用されてい
る油脂すべてから選択できる。
リセリンが2つ重合し、その残基に脂肪酸が1つエステ
ル結合した物質を意味する。脂肪酸の炭素数は8〜24が
好ましい。更に好ましい炭酸数は16〜22である。本発明
に使用できる油脂は、通常食用油脂として使用されてい
る油脂すべてから選択できる。
【0007】つまり目的に合った油脂をベースにすれば
良く、特定の油脂を選ぶものではない。しいて例を挙げ
れば、大豆油、菜種油、綿実油、パーム油、ごま油、米
油、サフラワー油、ヤシ油、コーン油、パーム核油、魚
油、牛脂、乳脂等の動植物性油脂及びこれらの硬化油、
分別油、エステル交換油等を一種又は二種以上混合した
ものである。
良く、特定の油脂を選ぶものではない。しいて例を挙げ
れば、大豆油、菜種油、綿実油、パーム油、ごま油、米
油、サフラワー油、ヤシ油、コーン油、パーム核油、魚
油、牛脂、乳脂等の動植物性油脂及びこれらの硬化油、
分別油、エステル交換油等を一種又は二種以上混合した
ものである。
【0008】コーティングは麺類の表面を当該改良剤が
覆えばよく、噴霧、浸漬、混合などの手段を使うことが
できる。以下に実施例を示し、具体的に説明する。
覆えばよく、噴霧、浸漬、混合などの手段を使うことが
できる。以下に実施例を示し、具体的に説明する。
【0009】
【実施例】焼きそば麺を製造し、本発明例と比較例を比
較した。焼そば麺の製造方法は次の通りである。
較した。焼そば麺の製造方法は次の通りである。
【0010】
【0011】(本発明例)米油と大豆油の混合油(1:
1)95g、ジグリセリンモノオレイン酸エステル5gを
均一に溶解混合し、品質改良剤を得た。これをかけ油と
してスプレー機にて対麺2重量%油がけを行った。
1)95g、ジグリセリンモノオレイン酸エステル5gを
均一に溶解混合し、品質改良剤を得た。これをかけ油と
してスプレー機にて対麺2重量%油がけを行った。
【0012】(比較例)米油と大豆油の混合油(1:
1)をかけ油としてスプレー機にて対麺2重量%油がけ
を行った。
1)をかけ油としてスプレー機にて対麺2重量%油がけ
を行った。
【0013】上述の本発明例と比較例で得られた焼そば
麺を冷蔵庫(7℃)で保存し、経時的に麺の強度を測定
し老化の度合いを比較した。麺の強度測定はレオメータ
ーを使用し、引張強度を計って比較した。結果を表1に
示す。(数値の大きい方が麺が老化していないことを示
す。)
麺を冷蔵庫(7℃)で保存し、経時的に麺の強度を測定
し老化の度合いを比較した。麺の強度測定はレオメータ
ーを使用し、引張強度を計って比較した。結果を表1に
示す。(数値の大きい方が麺が老化していないことを示
す。)
【0014】
【表1】
【0015】表1から明らかなように本発明例は比較例
に比べ老化が抑えられていた。また麺がしなやかで切れ
にくくほぐれもよかった。
に比べ老化が抑えられていた。また麺がしなやかで切れ
にくくほぐれもよかった。
【0016】
【発明の効果】ゆで麺、むし麺などのα化麺はホグレ改
善のために油脂の噴霧コーティングを行っている。その
油脂を本発明品に代替し、同様に使用するだけで麺の老
化を抑制することができる。本発明品は、油脂組成物で
あるため、従来通りホグレ改善効果も合せ持っている。
本発明品の使用により、従来の麺製造工程を何ら変更す
ることなく、α化麺の問題であった老化を抑制し、質の
高い商品を製造することができる。
善のために油脂の噴霧コーティングを行っている。その
油脂を本発明品に代替し、同様に使用するだけで麺の老
化を抑制することができる。本発明品は、油脂組成物で
あるため、従来通りホグレ改善効果も合せ持っている。
本発明品の使用により、従来の麺製造工程を何ら変更す
ることなく、α化麺の問題であった老化を抑制し、質の
高い商品を製造することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 ジグリセリンモノ脂肪酸エステルを 0.1
重量%以上含有する油脂を有効成分とする麺類の品質改
良剤。 - 【請求項2】 請求項1記載の品質改良剤で麺類の表面
をコーティングすることを特徴とする麺類の品質改良方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7240588A JPH0956347A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 麺類の品質改良剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7240588A JPH0956347A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 麺類の品質改良剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0956347A true JPH0956347A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=17061750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7240588A Withdrawn JPH0956347A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 麺類の品質改良剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0956347A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09285259A (ja) * | 1996-04-22 | 1997-11-04 | Riken Vitamin Co Ltd | 澱粉質含有食品の品質改良剤組成物及び油脂組成物 |
JP2016086752A (ja) * | 2014-11-06 | 2016-05-23 | 昭和産業株式会社 | 麺類のほぐれ性向上組成物 |
JP2017035024A (ja) * | 2015-08-10 | 2017-02-16 | 株式会社J−オイルミルズ | 麺ほぐれ改良剤 |
JP2019141006A (ja) * | 2018-02-23 | 2019-08-29 | 日清オイリオグループ株式会社 | 麺用ほぐれ剤及び麺 |
-
1995
- 1995-08-25 JP JP7240588A patent/JPH0956347A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09285259A (ja) * | 1996-04-22 | 1997-11-04 | Riken Vitamin Co Ltd | 澱粉質含有食品の品質改良剤組成物及び油脂組成物 |
JP2016086752A (ja) * | 2014-11-06 | 2016-05-23 | 昭和産業株式会社 | 麺類のほぐれ性向上組成物 |
JP2017035024A (ja) * | 2015-08-10 | 2017-02-16 | 株式会社J−オイルミルズ | 麺ほぐれ改良剤 |
JP2019141006A (ja) * | 2018-02-23 | 2019-08-29 | 日清オイリオグループ株式会社 | 麺用ほぐれ剤及び麺 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021105 |