JPH0956273A - 液体散布装置の散液頭部 - Google Patents

液体散布装置の散液頭部

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JPH0956273A
JPH0956273A JP21604695A JP21604695A JPH0956273A JP H0956273 A JPH0956273 A JP H0956273A JP 21604695 A JP21604695 A JP 21604695A JP 21604695 A JP21604695 A JP 21604695A JP H0956273 A JPH0956273 A JP H0956273A
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JP
Japan
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liquid
sprinkling
holes
head
water
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JP21604695A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ota
宏 太田
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】任意の形状および大きさの散布領域の全面にわ
たってむらなく液体を散布することができるヘッド、即
ち、液体散布装置の散液頭部を提供する。 【解決手段】液体散布装置の立ち上がり管に設けられた
散液頭部であって、散液頭部は、上に凸な略半球状を成
すと共に、液体を散布するための複数個の孔を有してお
り、これらの孔のうち半球の中心に対する仰角が30度以
上である孔は、略半球面をその頂部側より見た平面図に
おいて、頂部を中心とする複数個の仮想円上に位置する
と共に、同一仮想円上にあっては、その直径が同一にな
るように穿設され、頂部から半球面に沿って略放射状に
延びる複数本の仮想線から離れるに従い、その直径が大
きくなるように穿設されている。この仮想線は、互いに
隣り合う仮想線と直交する4本の仮想線である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体を散布する液
体散布装置の散液頭部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、各種野菜や草花等を露地
栽培する畑や疏菜園、ビニルハウス、果樹園、芝生や草
花等が植えられた公園や庭園等の潅水、或いは道路等の
散水等に用いられる散水装置としてスプリンクラーが知
られている。
【0003】一般に、スプリンクラーは、散水を所望す
る散水領域の中心部に立設され、回転自在に設けられた
スプリンクラー頭部(以下、ヘッドと称する)に形成さ
れたノズル(孔)から水を噴射すると共に、上記ヘッド
に取り付けられた羽根にノズルから噴射された水を当
て、その衝撃力で該ヘッドを一定方向に回転させながら
同心円状に広範囲に散水するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の散水装置であるスプリンクラーのヘッドでは、散水
領域がスプリンクラーを中心とした同心円状(ドーナツ
型)になる。従って、広範囲に散水可能ではあるが、ス
プリンクラー近傍に散水できないという問題点を有して
いる。また、例えば散水を所望する散水領域が長方形や
正方形等の矩形の場合には、これら領域の隅部に散水す
ることができない。尚、散水されない領域が生じないよ
うにするためには、散水領域の一部が互いに重なるよう
にして複数のスプリンクラーを設置しなければならない
ので、スプリンクラーを効率的に設置できないという別
の問題点を生じる。従って、任意の形状および大きさの
散布領域の全面にわたってむらなく液体を散布すること
ができるヘッド、即ち、液体散布装置の散液頭部が求め
られている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明の液体散布装置の散液頭部
は、液体散布装置の立ち上がり管に設けられた散液頭部
であって、上記散液頭部は、上に凸な略半球状を成すと
共に、液体を散布するための複数個の孔を有しており、
上記孔のうち上記半球の中心に対する仰角が30度以上で
ある孔は、該略半球面をその頂部側より見た平面図にお
いて、該頂部を中心とする複数個の仮想円上に位置する
と共に、同一仮想円上にあっては、その直径が同一にな
るように穿設されていることを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明の液体散布装置の散液
頭部は、請求項1記載の液体散布装置の散液頭部におい
て、2種以上の孔径を有することを特徴とする。
【0007】請求項3記載の発明の液体散布装置の散液
頭部は、請求項1または請求項2記載の液体散布装置の
散液頭部において、半球の中心に対する仰角が30度未満
である孔は、該略半球面をその頂部側より見た平面図に
おいて、該頂部を中心とする仮想円上に位置すると共
に、該頂部から上記半球面に沿って略放射状に延びる複
数本の仮想線から離れるに従い、その直径が大きくなる
ように穿設されていることを特徴とする。
【0008】請求項4記載の発明の液体散布装置の散液
頭部は、請求項3記載の液体散布装置の散液頭部におい
て、複数本の仮想線が、互いに隣り合う仮想線と直交す
る4本の仮想線であることを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1記載の構成によれば、散液頭部は上に
凸な略半球状を成し、その半球面には液体を散布するた
めの孔が複数個設けられている。そして、上記孔のうち
上記半球の中心に対する仰角が30度以上である孔は、該
略半球面をその頂部側より見た平面図において、該頂部
を中心とする複数個の仮想円上に位置すると共に、同一
仮想円上にあっては、その直径が同一になるように穿設
されている。このため、同一孔径の散水孔を異なる仮想
円に設置した場合、同一孔径での散水領域を広くとるこ
とができる。また、散水孔に小孔径の散水孔を用いる
と、散液頭部の1つ当たりの吐出量を減らすことがで
き、省水化を図ることができる。従って、従来の散布装
置であるスプリンクラーにおいて同心円状にしか形成で
きなかった散布領域ではなく、スプリンクラー近傍領域
を含めて広い範囲の散布領域の全面にわたってむらなく
液体を散布することができる。
【0010】請求項2記載の構成によれば、請求項1記
載の液体散布装置の散液頭部において、2種以上の孔径
を有する。このため、散布領域の大きさに応じて散水孔
径の組み合わせを選択することにより、任意の大きさの
散布領域の全面にわたって液体をほぼ均一に散布するこ
とが可能となる。
【0011】請求項3記載の構成によれば、請求項1ま
たは請求項2記載の液体散布装置の散液頭部において、
半球の中心に対する仰角が30度未満である孔は、該略
半球面をその頂部側より見た平面図において、該頂部を
中心とする仮想円上に位置するとともに、該頂部から上
記半球面に沿って略放射状に延びる複数本の仮想線から
離れるに従い、その直径が大きくなるように穿設されて
いる。このため、ひし形、長方形、正方形等の矩形等の
任意の形状および大きさの散布領域の全面にわたって液
体をほぼ均一に散布することが可能となる。
【0012】請求項4記載の構成によれば、請求項3記
載の液体散布装置の散液頭部の複数本の仮想線が、互い
に隣り合う仮想線と直交する4本の仮想線となっている
ため、ひし形の散布領域の全面にわたって液体をほぼ均
一に散布することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態および実施例】本発明の一実施例に
ついて図1ないし図6に基づいて説明すれば、以下の通
りである。尚、以下の説明においては、液体散布装置に
よって散布される液体が水である場合、即ち、液体散布
装置を散水装置として使用する場合を例に挙げることと
する。
【0014】本実施例にかかる液体散布装置としての散
水装置は、図5に示すように、通水管10より導水される
立ち上がり管11を備えている。上記の立ち上がり管1
1は、散水を所望する土壌等(散布領域)の任意の位置
に立殻されている。立ち上がり管11の上端部には、取
り付け治具12を介して散水頭部(散液頭部)1が着脱自
在に取り付けられている。尚、取り付け治具12は、散
水頭部1のネジ部1b(後述する)に対応する図示しな
いネジ部(雌ネジ)を有している。
【0015】第1の実施例について図1および図2に基
づいて説明する。図1および図2に示すように、散水頭
部1は、上に凸な略半球状に形成された半球部1aと、
取り付け治具12に取り付けるためのネジ部(雄ネジ)
1bと、これら半球部1aおよびネジ部1bを連設する
連設部1cとからなっている。尚、本発明において略半
球状とは、半球部1aの縦断面(図1において紙面に垂
直な方向の切断面)の形状が、略半円弧状若しくは略半
楕円の弧状であることを示すものとする。
【0016】連結部1cは、散水頭部1本体を取り付け
治具12に着脱し易いように、散水頭部1を上方から見
たとき(図1)の形状が例えば正八角形となるように形
成されている。半球部1aには、土壌等に散水可能な複数
の孔2a・・・ 2b・・・ 2c・・・ が形成されている。尚、
孔2a・・・ 2b・・・ 2c・・・ の個数は、特に限定される
ものではない。また、散水頭部1の大きさは、特に限定
されるものではない。
【0017】上記の孔2a・・・ 2b・・・ 2c・・・ は、半
球部1aの表面(略半球面)をその頂部3側から見た平
面図(つまり、図1)において、該頂部3を中心とする
7つの仮想円9a・・・ 9b・・・ 9c・・・ (図中、便宜
上、これら仮想円を一点鎖線で記す)上に穿設されてい
る。
【0018】仮想円9a(9a1 、9a2 、9a3 、9
4 )上に形成される孔2a・・・ (2a 1、2a2 、2
3 、2a4 )は、その直径が互いに同一となるように
穿設されている。尚、図1に示す散水頭部1における仮
想円9a・・・・(9a1 、9a 2 、9a3 、9a4 )のパ
ターン、即ち、孔2a・・・ (2a1 、2a2 、2a3
2a4 )の穿設パターンは、散水を所望する土壌等の形
状が正方形である場合の一例を示している。従って、孔
2a・・・ (2a1 、2a2 、2a3 、2a4 )の穿設パ
ターンは、図1に例示したパターンにのみ限定されるも
のではない。また、孔2a・・・ (2a1 、2a2 、2a
3 、2a4 )の直径を上記のように設定する理由につい
ては後述する。
【0019】また、仮想円9b(9b1 、9b2 )上に
形成される孔2b・・・ (2b1 、2b2 )は、その直径
が互いに同一となるように穿設されている。尚、図1に
示す散水頭部1における仮想円9b(9b1 、9b2
・・・・のパターン、即ち、孔2b・・・ (2b1 、2b2
の穿設パターンは、散水を所望する土壌等の形状が正方
形である場合の一例を示している。従って、孔2b・・・
(2b1 、2b2 )の穿設パターンは、図1に例示した
パターンにのみ限定されるものではない。また、孔2b
・・・ (2b1 、2b2 )の直径を上記のように設定する
理由については後述する。
【0020】上記の孔2c…(2c1 、2c2 、2
3 、2c4 、2c5 、2c6 )は、半球部1aの表面
をその頂部3側から見た平面図において、該頂部3を中
心とする仮想円9c上に穿設されている。
【0021】また、孔2c・・・ (2c1 、2c2 、2c
3 、2c4 、2c5 、2c6 )は、その直径が、孔2c
1 ・・・ が最も小さく、孔2c6 ・・・ が最も大きくなるよ
うに設定されている。また、その他の孔2c・・・ (2c
2 、2c3 、2c4 、2c5、)の直径は、孔2c2
ら孔2c5 に向かうに従い、順に大きくなる傾向に設定
されている。尚、図1に示す散水頭部1における仮想円
9cのパターン、即ち、孔2c・・・ (2c1 、2c2
2c3 、2c4 、2c5 、2c6 )の穿設パターンおよ
び直経は、散水を所望する土壌等の形状が正方形である
場合の一例を示している。従って、孔2c・・・ (2
1 、2c2 、2c3 、2c4 、2c5 、2c6 )の穿
設パターンおよび直径は、図1に例示したパターンにの
み限定されるものではない。また、孔2c・・・ (2
1 、2c2 、2c3 、2c4 、2c5 、2c6 )の直
径を上記のように設定する理由については後述する。
【0022】第2の実施例について図3および図4に基
づいて説明する。図3および図4に示すように、散水頭
部1は、上に凸な略半球状に形成された半球部1aと、
取り付け治具12に取り付けるためのネジ部(雄ネジ)
1bと、これら半球部1aおよびネジ部1bを連設する
連設部1cとからなっている。尚、本発明において略半球
状とは、半球部1aの縦断面(図3において紙面に垂直
な方向の切断面)の形状が、略半円弧状若しくは略半楕
円の弧状であることを示すものとする。
【0023】連結部1cは、散水頭部1本体を取り付け
治具12に着脱し易いように、散水頭部1を上方から見
たとき(図3)の形状が例えば正八角形となるように形
成されている。半球部1aには、土壌等に散水可能な複
数の孔2b・・・ 2c・・・ が形成されている。尚、孔2b
・・・ 2c・・・ の個数は、特に限定されるものではない。
また、散水頭部1の大きさは、特に限定されるものでは
ない。
【0024】上記の孔b・・・ 2c・・・ は、半球部1aの
表面(略半球面)をその頂部3側から見た平面図(つま
り、図3)において、該頂部3を中心とする6つの仮想
円9b・・・ 9c・・・ (図中、便宜上、これら仮想円を一
点鎖線で記す)上に穿設されている。
【0025】仮想円9b上に形成される孔2b・・・ (2
1 、2b2 、2b3 、2b4 、2b5 )は、その直径
が互いに同一となるように穿設されている。尚、図3に
示す散水頭部1における仮想円9b・・・・のパターン、即
ち、孔9b・・・ の穿設パターンは、散水を所望する土壌
等の形状が正方形である場合の一例を示している。従っ
て、孔2b・・・ (2b1 、2b2 、2b3 、2b4 、2
5 )の穿設パターンは、図3に例示したパターンにの
み限定されるものではない。また、孔2b・・・(2
1 、2b2 、2b3 、2b4 、2b5 )の直径を上記
のように設定する理由については後述する。
【0026】上記の孔2c…(2c1 、2c2 、2c3
2c4 、2c5 、2c6 )は、半球部1aの表面をその
頂部3側から見た平面図において、該頂部3を中心とす
る仮想円9c(図中、便宜上、この仮想円を二点鎖線で
記す)上に穿設されている。
【0027】また、孔2c・・・ (2c1 、2c2 、2c
3 、2c4 、2c5 、2c6 )は、その直径が、孔2c
1 …が最も小さく、孔2c6 ・・が最も大きくなるように
設定されている。また、その他の孔2c・・・ (2c2
2c3 、2c4 、2c5 )の直径は、孔2c2 から孔2
5 に向かうに従い、順に大きくなる傾向に設定されて
いる。尚、図3に示す散水頭部1における仮想円9cの
パターン、即ち、孔2c・・・ (2c1 、2c2 、2
3 、2c4 、2c5 、2c6 )の穿設パターンおよび
直径は、散水を所望する土壌等の形状が正方形である場
合の一例を示している。従って、孔2c・・・ の穿設パター
ンおよび直径は、図3に例示したパターンにのみ限定さ
れるものではない。また、孔2c…(2c1 、2c2
2c3 、2c 4 、2c5 、2c6 )の直径を上記のよう
に設定する理由については後述する。
【0028】散水頭部1の材質は、特に限定されるもの
ではないが、耐候性や耐衝撃性、耐薬品性等に優れた材
質が好ましく、例えば、金属や合成樹脂、合成ゴムが好
適である。金属としては、例えば、ステンレスが挙げら
れる。合成樹脂としては、例えば、高密度ポリエチレ
ン、中低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化
ビニル、エチレンー酢酸ビニル共重合体等のポリオレフ
ィン、アクリロニトリル−ブタジエンスチレン樹脂(ABS
樹脂)等、或いは、エンジニアリングプラスチック、各
種強化プラスチック等が挙げられる。これら材質は、例
えば、散水頭部1、即ち、散水装置の用途等に応じて適
宜選択される。
【0029】散水頭部1の製造方法は、特に限定される
ものではないが、安価で量産性に優れた方法が好まし
く、例えば、材質が金属の場合にはプレス加工法が好適
であり、また、材質が合成樹脂や合成ゴムの場合には射
出成形法が好適である。
【0030】上記孔2…の穿設方法は、特に限定される
ものではないが、安価で量産性に優れた方法が好まし
く、例えば、いわゆるレ−ザ穿孔やドリル穿孔が好適で
ある。
【0031】上記の立ち上がり管11は土壌等の任意の
位置に固定可能であるが、上記孔2‥・ の半球部1aに
おける穿設位置や、孔2・・・ の穿設パターンが容易とな
るように、土壌等の中央部若しくは隅部等に固定するこ
とが好ましい。
【0032】上記孔2・・・ の直径は、特に限定されるも
のではないが、0.1mm 以上、2mm 以下に形成することが
好ましい。孔2・・・ の直経を上記の大きさに形成するこ
とにより、孔2・・・ から散水される水滴が小さくなると
共に、上記水滴によって土壌等の表面が受ける衝撃が小
さくなる。従って、水滴の跳ね返り等を生じることな
く、穏やかに散水することが可能となる。孔2・・・ の直
径が 0.1mm よりも小さいと、孔2・・・ から散水される
水滴が小さくなり過ぎ、霧状となる割合が大きくなるの
で遠くに飛ばなくなる。また、単位面積あたりの散水量
が小さくなり過ぎるので、土壌等に充分に散水すること
ができなくなる。一方、孔2…の直径が2mmよりも大き
いと、水滴が極端に大きくなり過ぎ、上記水滴によって
土壌等の表面が受ける衝撃が大きくなると共に、水滴の
跳ね返り等が生じ、穏やかに散水することが難しくな
る。
【0033】本実施例(第1および第2とも)における
孔2a・・・ の直径は、仮想円9a・・・ 上のものが 0.6m
m 、仮想円9b・・・ 上の孔2b・・・ が0.4mmに設定さ
れている。勿論、孔2a・・・ 2b・・・ の穿設パターン
や、各々の孔2a・・・ 2b・・・の直径は、上記例示の穿
設パターンや直経に限定されるものではない。
【0034】また、上記孔2c・・・ の直径は、特に限定
されるものではないが、0.1mm 以上、数mm以下に形成す
ることが好ましい。孔2c・・・ の直径を上記の大きさに
形成することにより、土壌等により一層充分かつ均一に
散水することができる。尚、孔2c・・・ は、散水頭部1、
即ち、散水装置の用途等に応じて適宜穿設すればよい。
【0035】本実施例(第1および第2とも)における
孔2c・・・ の直径は、孔2c1 ・・が0.8mm 、孔2c6 ・・
・ が1.3mm に設定されている。また、その他の孔2c・・・
の直径は、孔2c2 から孔2c5 に向かうに従い、順に
大きくなる傾向に、0.8mm と1.3mm との間の値に設定さ
れている(表1および表2参照)。
【0036】
【表1】 ─────────────────────────────────── 散水孔No. 散水孔径 仰角(度) 扇角(度) 符号 ─────────────────────────────────── 1 0.4 35.0 37.5 2a4 2 0.4 35.0 22.5 2a4 3 0.4 50.0 7.5 2a3 4 0.4 70.0 33.8 2a2 5 0.4 70.0 11.3 2a2 6 0.4 80.0 22.5 2a1 7 0.6 30.0 41.0 2b2 8 0.6 30.0 24.5 2b1 9 0.6 40.0 33.0 2b1 10 0.6 40.0 15.0 2b1 11 0.6 40.0 5.0 2b1 12 0.8 27.0 10.0 2c2 13 0.8 27.0 0.0 2c1 14 0.9 27.0 29.0 2c4 15 0.9 27.0 20.0 2c3 16 1.0 27.0 37.0 2c5 17 1.3 27.0 45.0 2c6 ─────────────────────────────────── *1/8領域(扇角0〜45(度))のみを部分的に示す。
【0037】
【表2】 ─────────────────────────────────── 散水孔No. 散水孔径 仰角(度) 扇角(度) 符号 ─────────────────────────────────── 1 0.6 80.0 22.5 2b1 2 0.6 70.0 7.5 2b2 3 0.6 70.0 33.8 2b2 4 0.6 65.0 22.5 2b3 5 0.6 65.0 45.0 2b3 6 0.6 40.0 5.0 2b4 7 0.6 40.0 15.0 2b4 8 0.6 40.0 33.0 2b4 9 0.6 30.0 24.5 2b5 10 0.6 30.0 41.0 2b5 11 0.8 27.0 0.0 2c1 12 0.8 27.0 10.0 2c2 13 0.9 27.0 20.0 2c3 14 0.9 27.0 29.0 2c4 15 1.0 27.0 37.0 2c5 16 1.3 27.0 45.0 2c6 ────────────────────────────────── *1/8領域(扇角0〜45(度))のみを部分的に示す。
【0038】勿論、孔2c・・・ の穿設パターンや、各々の
孔2c・・・ の直経は、上記例示の穿設パターンや直径に限
定されるものではない。尚、一般に、水滴は、速度の2
乗に比例する抗力を受けて空気中を飛ぶことが判ってお
り、従って、孔2から散水される水滴は、水圧および孔
2の直径が一定の場合、孔2の仰角を凡そ27度に設定
したときに最も遠くまで飛ぶ。
【0039】散水頭部1、即ち、孔2・・・・ にかかる水
圧は、特に限定されるものではない。例えば、通水管1
0を一般の水道管に直結した場合には、上記水圧は凡そ
1kg/cm 2〜2kg/cm 2程度になる。また、水圧を所定
範囲内、例えば1 kg/cm2〜5kg/cm 2、好ましくは1
kg/cm 2〜2.5kg/cm 2の範囲内で任意に変更させる
こが可能なポンプ、減圧弁、止水栓等を用いることによ
り、孔2…にかかる水圧を適宜調節してもよい。
【0040】以上のように、本実施例(第1および第2
とも)にかかる散水装置の散水頭部1は、半球部1aが
上に凸な略半球状に形成されると共に、液体を散布する
ための複数個の孔2・・・を有しており、上記孔のうち上記
半球の中心に対する仰角が30度以上である孔は、該略半
球面をその頂部側より見た平面図において、該頂部を中
心とする複数個の仮想円上に位置すると共に、同一仮想
円上にあっては、その直径が同一になるように穿設され
ていることを特徴とする。
【0041】このため、孔を同一孔径の散水孔とした場
合、同一孔径での散水領域を広くとることができる。こ
のとき、孔に小孔径の散水孔を用いると、散液頭部の1
つ当たりの吐出量を減らすことができ、省水化を図るこ
とができる。従って、従来の散布装置であるスプリンク
ラーにおいて同心円状にしか形成できなかった散布領域
ではなく、スプリンクラー近傍領域を含めて広い範囲の
散布領域の全面にわたってむらなく液体を散布すること
ができる。
【0042】また、第1実施例にかかる散水装置の散水
頭部1に穿設された仰角30度以上の孔は、2種以上の孔
径を有する。
【0043】このため、散布領域の大きさに応じて散水
孔径の組み合わせを選択することにより、任意の大きさ
の散布領域の全面にわたって液体をほぼ均一に散布する
ことが可能となる。
【0044】また、本実施例(第1および第2とも)に
かかる散水装置の散水頭部1の半球の中心に対する仰角
が30度未満である孔は、該略半球面をその頂部側より見
た平面図において、該頂部を中心とする仮想円上に位置
すると共に、該頂部から上記半球面に沿って略放射状に
延びる複数本の仮想線から離れるに従い、その直径が大
きくなるように穿設されている。
【0045】このため、ひし形、長方形、正方形等の矩
形等の任意の形状および大きさの散布領域の全面にわた
って液体をほぼ均一に散布することが可能となる。
【0046】また、本実施例(第1および第2とも)に
かかる散水装置の散水頭部1の該頂部から該半球面に沿
って略放射状に延びる複数本の仮想線から離れるに従
い、その直径が大きくなるように穿設されており、該複
数本の仮想線は、互いに隣り合う仮想線と直交する4本
の仮想線となっている。したがって、ひし形の散布領域
の全面にわたって液体をほぼ均一に散布することが可能
となる。
【0047】次に、本実施例にかかる散水頭部1の散水
量について、具体例を挙げて説明する。尚、散水を所望
する土壌を所定面積の正方形とし、この土壌の中心部に
立ち上がり管11を立設して土壌に隈無く散水する場合
を想定した。従って、孔2 ・・・の穿設パターンおよび直
径を、上記例示の穿設パターンおよび直径(図1)に設
定した。そして、散水頭部1の半球部1aの直経を5c
m、水量を約35L/min.、孔2・・・ にかかる水圧を約
2.5kg/cm 2とした。
【0048】散水量は、土壌に升形状の測定箱を並べ、
散水頭部1から一時間散水した後、上記各測定籍に溜ま
った水の量を測定した。上記の集件にて測定した散水量
を、図4に示すように、横軸を立ち上がり管11からの距
離、縦軸を散水量としてグラフに示した。
【0049】上記のグラフから明らかなように、散水頭
部1は、散水領域の全面にわたってむらなく散水可能で
あることがわかる。
【0050】尚、本実施例においては、正方形の土壌に
むらなく散水することが可能な散水頭部1を例に挙げた
が、散水頭部1によって散水可能な土壌の形状は、勿
論、上記例示の正方形に限定されるものではなく、例え
ば、ひし形、長方形、正方形やその他の多角形、円形、
楕円形等、任意の形状とすることができる。また、散水
可能な土壌の大きさも任意の大きさとすることができ
る。孔2・・・ の穿殻パターンと直径との組み合わせは、
土壌の形状や散水量等に応じて適宜変更すればよい。
【0051】上記構成の散水頭部1を備えた散水装置
は、例えば各種野菜や草花等を露地栽培する畑や硫菜
園、ビニルハウス、果樹園、芝生や草花等が植えられた
公園や庭園等の潅水、或いは道路等の散水等に好適に用
いられる。
【0052】尚、上記の実施例においては、液体散布装
置を散水装置として使用する場合を例に挙げて説明した
が、本発明にかかる液体散布装置により散布される液体
は、勿論、上記の水に限定されるものではない。例え
ば、液体散布装置を農業や施設園芸等に供することによ
り、殺虫剤や殺菌剤等の農薬、液体肥料等を好適に散布
することができる。また、散水することにより液体散布
装置を、塩害の防除設備や、茶園等の凍霜害の防除設備
としても使用可能である。
【0053】
【発明の効果】本発明の液体散布装置の散液頭部は、以
上のように、液体散布装置の立ち上がり管に設けられた
散液頭部であって、上記散液頭部は、上に凸な略半球状
を成すと共に、液体を散布するための複数個の孔を有し
ており、上記孔のうち上記半球の中心に対する仰角が30
度以上である孔は、該略半球面をその頂部側より見た平
面図において、該頂部を中心とする複数個の仮想円上に
位置するとともに、同一仮想円上にあっては、その直径
が同一になるように穿設する構成である。
【0054】このため、同一孔径の散水孔とした場合、
同一孔径での散水領域を広くとることができる。また、
孔に小孔径の散水孔を用いると、散液頭部の1つ当たり
の吐出量を減らすことができ、省水化を図ることができ
る。従って、従来の散布装置であるスプリンクラーにお
いて同心円状にしか形成できなかった散布領域ではな
く、スプリンクラー近傍領域を含めて広い範囲の散布領
域の全面にわたってむらなく液体を散布することができ
る。
【0055】また、本発明の液体散布装置の散液頭部に
穿設された仰角が30度以上の孔は、2種以上の孔径を有
する構成である。
【0056】このため、散布領域の大きさに応じた散水
孔径の組み合わせを選択することにより、任意の大きさ
の散布領域の全面にわたって液体をほぼ均一散布するこ
とが可能となる。
【0057】また、本発明の液体散布装置の散液頭部の
半球の中心に対する仰角が30度未満である孔は、該略半
球面をその頂部側より見た平面図において、該頂部を中
心とする仮想円上に位置すると共に、該頂部から上記半
球面に沿って略放射状に延びる複数本の仮想線から離れ
るに従い、その直径が大きくなるような構成である。
【0058】このため、ひし形、長方形、正方形等の矩
形等の任意の形状および大きさの散布領域の全面にわた
って液体をほぼ均一に散布することがでます。
【0059】また、本実施例にかかる散水装置の散水頭
部の該頂部から該半球面に沿って略放射状に延びる複数
本の仮想線から離れるに従い、その直径が大きくなるよ
うに穿設されており、該複数本の仮想線は、互いに隣り
合う仮想線と直交する構成となっている。
【0060】したがって、ひし形の散布領域の全面にわ
たって液体をほぼ均一に散布することが可能となる。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例(第1の実施例)における散
液頭部としての散水頭部の平面図である。
【図2】上記散水頭部の正面図である。
【図3】本発明の一実施例(第2の実施例)における散
液頭部としての散水頭部の平面図である。
【図4】上記散水頭部の正面図である。
【図5】上記散水頭部を備えた液体散布装置としての散
水装置の該略の正面図である。
【図6】上記散水頭部の散水量を示すグラフである。
【図7】図1の散水頭部を用いて散水を行った場合の散
水領域を示す平面図である。図中に示される番号は、表
1に示される散水孔No. に対応している。
【図8】図3の散水頭部を用いて散水を行った場合の散
水領域を示す平面図である。図中に示される番号は、表
2に示される散水孔No. に対応している。
【符号の説明】
1 散水頭部(散液頭部) 1a 半球部 2 孔 3 頂部 9 仮想円 11 立ち上がり管 12 取り付け治具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体散布装置の立ち上がり管に設けられた
    散液頭部であって、上記散液頭部は、上に凸な略半球状
    を成すと共に、液体を散布するための複数個の孔を有し
    ており、上記孔のうち上記半球の中心に対する仰角が30
    度以上である孔は、該略半球面をその頂部側より見た平
    面図において、該頂部を中心とする複数個の仮想円上に
    位置すると共に、同一仮想円上にあっては、その直径が
    同一になるように穿設されていることを特徴とする液体
    散布装置の散液頭部。
  2. 【請求項2】2種以上の孔径を有することを特徴とする
    請求項1記載の液体散布装置の散液頭部。
  3. 【請求項3】半球の中心に対する仰角が30度未満である
    孔は、該略半球面をその頂部側より見た平面図におい
    て、該頂部を中心とする仮想円上に位置すると共に、該
    頂部から上記半球面に沿って略放射状に延びる複数本の
    仮想線から離れるに従い、その直径が大きくなるように
    穿設されていることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の液体散布装置の散液頭部。
  4. 【請求項4】複数本の仮想線が、互いに隣り合う仮想線
    と直交する4本の仮想線であることを特徴とする請求項
    3記載の液体散布装置の散液頭部。
JP21604695A 1995-08-24 1995-08-24 液体散布装置の散液頭部 Pending JPH0956273A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001205156A (ja) * 2000-01-25 2001-07-31 Koei Co Ltd 噴水装置
CN102284388A (zh) * 2011-06-21 2011-12-21 庞伟 一种浇灌喷头

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001205156A (ja) * 2000-01-25 2001-07-31 Koei Co Ltd 噴水装置
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