JPH0955003A - リール駆動装置のサーボ制御装置 - Google Patents

リール駆動装置のサーボ制御装置

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JPH0955003A
JPH0955003A JP7203234A JP20323495A JPH0955003A JP H0955003 A JPH0955003 A JP H0955003A JP 7203234 A JP7203234 A JP 7203234A JP 20323495 A JP20323495 A JP 20323495A JP H0955003 A JPH0955003 A JP H0955003A
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JP
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tape
reel
speed
tension
calculated
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Application number
JP7203234A
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English (en)
Inventor
Koji Fujita
浩司 藤田
Seiji Imagawa
制時 今川
Shigemitsu Higuchi
重光 樋口
Manabu Katsuki
学 勝木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープ走行速度の変動に拘らず回転ヘッドに
対するテープ張力を一定に維持でき、再生信号の信頼性
を向上することができるリールダイレクトドライブ型リ
ール駆動装置のサーボ制御装置を実現する。 【構成】 周期検出器13、14の出力信号をテープ速
度演算器17に供給し、テープ速度νを演算し、テンシ
ョン基準値算出器12へ供給する。算出器12は供給さ
れたテープ速度情報に基づきテープテンション値を設定
する。張力センサ10により検出された可動ガイド9の
テープ張力値とテンション基準値発生器12から出力さ
れる張力基準値とはテンション誤差算出器11に供給さ
れ、テープ張力の変動量が検出され、加算器15にて供
給リール1へのトルク信号と加算されてリール1の駆動
モータに供給される。こうして、磁気テープの実際の速
度変化に対応してテープテンション目標値を設定しテー
プテンションを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば映像や音声やデ
ィジタル情報信号を回転ヘッドにより磁気テープ上に記
録、再生するVTRやデータレコーダ等に適用して好適
なリール駆動装置のサーボ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、VTRやデータレコーダのテープ
走行系においては、正確かつ高密度の記録再生を行うた
めには、磁気テープの走行速度を一定に保つとともに、
磁気テープに加えられるテンションが常に一定となるよ
うに、制御しなければならない。
【0003】このため、従来においては、例えば、キャ
プスタンとピンチローラとで磁気テープを圧着して駆動
することにより磁気テープの走行速度が一定となるよう
に制御している。
【0004】ところで、磁気記録再生装置において、磁
気テープへの記録時間を延長したいという要請があり、
これに応えるために、磁気テープの厚みを薄くして、1
リールに巻き取り可能な磁気テープの量を増加してい
る。しかしながら、磁気テープの厚さを薄くすると、キ
ャプスタンとピンチローラとの圧着により磁気テープに
悪影響を及ぼす可能性等がある。
【0005】そこで、従来においては、キャプスタンを
用いずリールからリールへ磁気テープを直接移送するい
わゆるリールダイレクトドライブの磁気記録再生装置が
提案されている。
【0006】このリールダイレクトドライブの磁気記録
再生装置においては、テープの走行速度は、テープ走行
と同期して回転する回転型のテープ速度検出器やリール
の回転検出器の検出結果からリールの回転速度を検出
し、検出した回転速度と予め設定された目標速度との誤
差を求め、これを増幅してリール駆動モータに与える事
によりフィードバック制御を行うように構成されてい
る。
【0007】また、磁気テープに加えられる張力は、例
えばリール巻径を検出し、これに応じたトルクを供給リ
ールに与える事で一定に保つようになっている。
【0008】リールダイレクトドライブの磁気記録再生
装置の例としては、特開平4−79056号公報に記載
された、固定磁気ヘッド形の磁気記録再生装置がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の磁
気記録再生装置には、以下のような問題点があった。す
なわち、VTRやデータレコーダは、磁気テープ上にシ
ーケンシャルに記録、再生する構成上から、高速にテー
プを巻送り制御、或いは巻き戻し制御を行う機能があ
る。
【0010】また、磁気テープ上の目的の位置を正確に
検索するためには、テープ速度の変更、テープ走行方向
の変更を頻繁に行う場合がある。
【0011】時事刻々と変わるテープ速度、テープ走行
方向に応じて、回転ヘッドに対するテープの張力も時事
刻々と変化する。このため、良好な記録再生を行うため
には、回転ヘッドに対するテープの張力、つまり、テー
プにより回転ヘッドが受ける押圧力を、テープ速度に関
係することなく、常に、一定に制御するため、テープ速
度の目標値に応じてテープ張力の制御を行うように構成
されている。
【0012】しかし、テープ速度の変更、或いはテープ
走行方向の変更を行っても瞬時にその目標テープ速度へ
達することができず、その目標テープ速度に到達するま
でに、必ず遅延時間が存在する。
【0013】したがって、テープ目標速度を設定してか
ら、その速度に達するまでの期間のテープ張力は、目標
としている張力と異なって設定されてしまい、その間の
再生データの信頼性を低下させてしまう事につながる。
【0014】また、従来例のように、テープと同期して
回転する回転型の速度検出器は、テープ走行負荷の増
大、テープと回転型の速度検出器との滑りの問題があり
信頼性は低いものと考えられる。
【0015】さらに、従来技術においては、リールにテ
ープが緩く巻かれている状態(グズ巻き状態)では、張
力センサを用いないで巻取リールのテープ巻取速度と供
給リールのテープ送り出し速度だけの検出から、テープ
の張力を正確に制御することは極めて困難である。
【0016】そこで、本発明の目的は、テープ走行速度
が逐次変わっても回転ヘッドに対するテープ張力を一定
に維持することが可能で、速度変化点における異常張力
の発生を防止して、再生信号の信頼性を向上することが
できるリールダイレクトドライブ型リール駆動装置のサ
ーボ制御装置を実現することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、次にように構成される。情報が記録され
るテープが巻回される第1リールを駆動する第1リール
駆動手段と、テープが巻回される第2リールを駆動する
第2リール駆動手段と、テープと接触し、情報を記録再
生する回転ヘッドを有する回転ドラムと、回転ドラムの
回転ヘッドにテープを接触させるガイド部材と、第1リ
ールの回転角速度を検出する第1リール角速度検出手段
と、第2リールの回転角速度を検出する第2リール角速
度検出手段と、第1及び第2リール角速度から、第1及
び第2リールのテープ巻き量を演算するテープ巻量演算
手段と、演算されたテープ巻き量と、第1及び第2リー
ル角速度とからテープ走行速度を演算するテープ速度演
算手段と、演算されたテープ巻き量に基づいて、所定の
テープ張力が得られる、第1及び第2リール駆動手段へ
の駆動指令値を算出する駆動指令値算出手段と、テープ
速度と基準テープ速度との誤差を算出する第1速度誤差
算出手段と、第2リール駆動手段への駆動指令値に、算
出された速度誤差を加算して、第2リール駆動手段に供
給する第1加算手段と、テープの張力を検出するテープ
張力検出手段と、テープ走行速度の増減に伴って増減す
る目標テープ張力基準値を算出するテープ張力基準値算
出手段と、テープ張力検出器により検出されたテープ張
力と、目標テープ張力基準値との誤差を算出する張力誤
差算出手段と、駆動指令値算出手段により算出された第
1リール駆動手段への駆動指令値に、張力誤差手段によ
り算出された誤差を加算して、第1リール駆動手段に供
給する第2加算手段とを備える。
【0018】好ましくは、上記リール駆動装置のサーボ
制御装置において、第1リールのテープ速度と第2リー
ルのテープ速度との速度誤差を算出する第2速度誤差算
出手段と、第1リールのテープ速度と第2リールのテー
プ速度との速度誤差が所定値を超える場合には、テープ
巻量演算手段及びテープ速度演算手段に動作停止信号を
供給し、第1リールのテープ速度と第2リールのテープ
速度との速度誤差が所定値以下の場合には、テープ巻量
演算手段及びテープ速度演算手段に動作開始信号を供給
する演算開始停止判別手段とを、さらに備える。
【0019】また、好ましくは、上記リール駆動装置の
サーボ制御装置において、テープ張力検出手段の検出感
度を変更するテープ張力検出感度変更手段と、テープ張
力検出手段の検出出力にオフセット値を加算するオフセ
ット調整手段と、第1リール角速度検出手段により検出
された回転角速度と、テープ巻き量演算手段により演算
された第1リールのテープ巻き量とに基づいて、第1リ
ールにおけるテープ速度を算出する第1リール側テープ
速度算出手段と、第2リール角速度検出手段により検出
された回転角速度と、テープ巻き量演算手段により演算
された第2リールのテープ巻き量とに基づいて、第2リ
ールにおけるテープ速度を算出する第2リール側テープ
速度算出手段と、第1リールにおけるテープ速度と、第
2リールにおけるテープ速度とに基づいて、テープ張力
の変動を推測するテープ張力変動推測手段と、テープ張
力変動推測手段により推測されたテープ張力変動値と、
オフセット調整手段からの出力信号から算出されたテー
プ張力変動との誤差を算出し、算出した誤差に応じて、
テープ張力検出感度変更指令値及びオフセット値を算出
し、算出した感度変更指令値をテープ張力検出感度変更
手段に供給するとともに、算出したオフセット値をオフ
セット調整手段に供給する張力変動誤差算出手段とをさ
らに備える。
【0020】また、好ましくは、上記リール駆動装置の
サーボ制御装置において、テープ張力基準値算出手段
は、テープ速度に対応した目標テープ張力基準値が予め
記憶されたメモリと、テープ速度演算手段により演算さ
れたテープ速度に対応する目標テープ張力基準値をメモ
リから取り出す手段とを有する。
【0021】
【作用】テープ速度演算手段により実際のテープ走行速
度が検出され、検出されたテープ走行速度の増減に伴っ
て増減する目標テープ張力基準値が、テープ張力基準値
算出手段により算出される。算出された目標テープ張力
基準値と、テープ張力検出手段により検出されたテープ
張力との誤差が、張力誤差算出手段により算出される。
【0022】張力誤差算出手段により算出された張力誤
差は、第2加算手段により、第1リール駆動手段への駆
動指令値に加算され、第1リール駆動手段に供給され
る。これにより、実際のテープ速度に対応したテープ張
力の制御が実行され、テープ速度指令が頻繁に変更され
ても、回転ドラムの回転ヘッドに対するテープの押圧力
を一定に保ち、回転ヘッド及びテープ間の接触状態を一
定に制御することができる。
【0023】また、演算開始停止判別手段は、第1リー
ルのテープ速度と第2リールのテープ速度との速度誤差
が所定値を超える場合には、上記テープ巻量演算手段及
びテープ速度演算手段に動作停止信号を供給される。ま
た、演算開始停止判別手段は、第1リールのテープ速度
と第2リールのテープ速度との速度誤差が所定値以下の
場合には、上記テープ巻量演算手段及びテープ速度演算
手段に動作開始信号を供給する。これにより、テープ速
度変動が大であるテープ速度切り換え過渡期における、
テープ張力の誤演算を防止することができる。
【0024】また、張力変動誤差算出手段は、テープ張
力変動推測手段が推測したテープ張力変動値と、オフセ
ット調整手段からの出力信号から算出したテープ張力変
動との誤差を算出する。そして、張力変動誤差算出手段
は、算出した誤差に応じて、テープ張力検出感度変更指
令値及びオフセット値を算出し、算出した感度変更指令
値をテープ張力検出感度変更手段に供給するとともに、
上記算出したオフセット値をオフセット調整手段に供給
する。これにより、テープ張力検出手段の検出特性のば
らつきによる誤差をキャンセルすることができ、テープ
テンションを高精度に検出することができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1は、本発明によるリール駆動装置のサー
ボ制御装置の第1実施例を示す概略構成図である。図1
において、1は供給リール、2は巻取りリール、3は供
給リール回転角速度検出器、4は巻取りリール回転角速
度検出器、5〜8はテープガイド部材である。また、9
は磁気テープの張力を検出するための可動ガイド、10
はテープテンションセンサ、11はテンション誤差検出
器、12はテンション基準値発生(算出)器である。1
3は供給リール1の周期検出器、14は巻取りリール2
の周期検出器、15及び16は加算器、17はテープ速
度演算器、18は巻面積演算器、19はリール半径(巻
径)演算器である。また、20は速度誤差演算器、21
は速度設定器、22はリール巻径比例トルク発生器、2
3は速度設定入力端子、90は磁気テープに接触する磁
気ヘッドを有する回転ドラムである。
【0026】まず、本実施例のテープ張力制御につい
て、説明する。テープ張力制御は、2つの張力制御から
構成されている。第1は、リールのテープ巻き量に拘ら
ず、常に一定のテープ固定張力を与える張力制御であ
り、第2は、テープ張力検出可動ガイドに加わるテープ
張力を一定に制御する張力制御である。
【0027】第1の張力制御を行うに当たり、供給リー
ル1と巻取リール2のテープ巻き量(リール半径に対応
する)を検出する必要がある。リール半径の検出は次式
(1)及び(2)により算出される。 Rt=Kc(1/√(1+(ωt2+ωs2))) ----- (1) Rs=Kc(1/√(1+(ωs2+ωt2))) ----- (2) ここで、Rtは巻取リール半径、Rsは供給リール半径、
ωsは供給リール1の回転角速度、ωtは巻取りリール2
の回転角速度、Kcはテープ総巻量Sを変数とする係数
であり、例えばテープのケースにテープ総巻量を示す識
別情報が設けられ、テープ装着の際にこの識別情報を検
出することでKcは認識される。
【0028】また、係数Kcは、次式(3)により算出
される。 Kc=√(S/π)----- (3) また、テープトップ(始端)においてリールハブ半径が
既知であることから、テープ始端から所定量テープを走
行させ、巻取リール2と供給リール1の回転数比を検出
することにより、テープ総巻量Sを次式(4)〜(6)
にて演算することができる。 S=π(Rs2+Rt2) ----- (4) Rs=Rt0(nt/ns)+Td/2ns(nt2+ns(ns−1)) ---- (5) Rt=RS0(ns/nt)−Td/2(ns(ns−1)−nt2) ---- (6) ここで、Rs0はテープ始端における供給リール半径、R
t0は巻き取りリールハブ半径、ntはテープ始端からの
巻取リール回転数、nsはテープ始端からの供給リール
回転数、Tdはテープの厚みである。
【0029】以上の演算が、図1の例により実行され
る。つまり、巻取リール2の回転角速度ωt、供給リー
ル2の回転角速度ωsの、各々は巻取リール回転角速度
検出器4と供給リール回転角速度検出器3により検出さ
れる。次に、回転角速度検出器3及び4にて検出された
回転角速度ωt及びωsは、それぞれ、周期検出器13及
び14を介して、巻面積演算器18に供給される。
【0030】そして、巻面積演算器18において式
(4)〜(6)が演算されテープ総巻量値Sを得る。演
算されたテープ総巻量値Sは、巻径算出器19に供給さ
れる。この巻径算出器19には、周期検出器13及び1
4からの信号が供給されており、リール半径演算器19
において式(1)〜(3)が演算され、巻取リール2の
半径と供給リール1の半径の値Rt及びRsが算出され
る。算出されたリール半径値Rt及びRsは、巻径比例ト
ルク算出器22に供給される。
【0031】次に、供給リール1に与えるトルクをτ
s、巻取リール2に与えるトルクをτt、供給リール1に
かかるテープ張力をTs、巻取リール2にかかるテープ
張力をTtとすれば、トルクτs及びτtは次式(7)、
(8)で演算される。 τs=Rs・Ts ----- (7) τt=Rt・Tt ----- (8) 上記(7)及び(8)式は、巻径比例トルク算出器22
にて行われ、算出された各トルク信号は、加算器15及
び16のそれぞれを介して供給リール1及び巻取りリー
ル2のそれぞれの駆動モータ(図示せず)へ供給され、
リール1及び2のテープ巻き量に拘らず、常に、一定の
固定テープ張力を与えるような制御が行われる。
【0032】次に、テープ張力検出可動ガイド9に加わ
るテープ張力を一定に制御する第2の張力制御について
説明する。第2の張力制御は、磁気テープの張力変動を
抑圧するように動作する。磁気テープの張力は、定常走
行時においても、テープの弾性、テープガイド部材5〜
8とテープの摩擦の影響を受けて変動する。
【0033】また、テープ走行の起動、停止、速度を変
更した場合の過渡状態においては、テープ張力は大きく
変動する。そこで、テープ張力を検出する可動ガイド9
とテープ張力センサ10とにより、可動ガイド9の位置
におけるテープ張力が所定張力となるように、例えば供
給リール1により張力制御を行う。
【0034】張力センサ10により検出された可動ガイ
ド9のテープ張力値と、テンション基準値発生器12か
ら出力される張力基準値とは、テンション誤差検出器1
1に供給される。そして、このテンション誤差検出器1
1にてテープ張力の変動量を検出し、加算器15にて供
給リール1の固定張力を与えるトルク信号と加算されて
供給リール1の駆動モータに供給される。したがって、
テープ張力検出可動ガイド9により、目標張力に対して
低い張力が検出された場合は、供給リール1をテープ巻
取方向へ駆動するように動作制御を行う。
【0035】次に、テープ速度制御の動作を説明する。
なお、本実施例は、テープの速度制御を巻取リール2に
て行う場合の例である。巻取リール2の回転角速度をω
t、巻取リール2の半径をRtとすれば、テープの速度ν
は、次式(9)で算出される。 ν=ωt・Rt ----- (9) 図1の例では、周期検出器13及び14からの出力信号
が供給されるテープ速度演算器17にてテープ速度νが
演算される。
【0036】入力端子23により指示された速度指令に
より、速度設定器21は目標速度情報を速度誤差演算器
20へ供給する。速度誤差演算器20は、供給された目
標速度情報と、速度算出器17から供給されたテープ速
度情報との速度誤差を演算し、加算器16へ供給する。
加算器16は、巻径比例トルク算出器22からのトルク
信号と、速度誤差算出器20からの速度誤差信号とを加
算し、巻取リール2の駆動モータへ供給する。これによ
り、磁気テープが定速で巻取リール2に巻き取られる。
なお、図1の例は、速度制御を巻取りリール2で行う場
合の例であるが、供給リール1で行う場合においても同
様に実現することができる。
【0037】上述した第2の張力制御においては、基準
張力をフォワード(FWD)でFg、スチル(STL)
でSg、リバース(REV)でRgと、モードによっ
て、それぞれ基準張力値を設定する。
【0038】図4は、従来における、ドラム内部テンシ
ョン、つまり、回転ヘッドがテープによって受ける押圧
力の変化を示すグラフであり、設定テープ張力をリバー
ス、スチル、フォワードの、それぞれで固定値として制
御した場合である。そして、この図4においては、縦軸
は張力、横軸はテープ速度を示す。
【0039】この図4に示すように、テンション設定値
を、テープ速度に関係無く、FWDでFg、STLでS
g、REVでRgと固定値とした場合には、ドラム内部
のテンションはFWD動作からSTL動作へ近づくほど
テンションが上昇し、REV動作からSTL動作へ近づ
くほどテンションが下降する。したがって、このSTL
動作付近では、テープ張力検出可動ガイド9の位置が大
きく変動し、設定テンションが加わるまでは、過度の異
常テンションが発生する。
【0040】さらに、ドラム内部テンションは、REV
動作時の低速走行においては、低くなってしまうので、
ヘッドとテープ間にスペーシングロスが生じやすく、良
好な再生が困難となる不都合があった。
【0041】また、テンション設定値をテープ目標速度
に応じて変化させる方法も考えられる。しかし、テープ
速度の変更を行っても瞬時にそのテープ速度へ達するこ
とは不可能であり、必ず遅延時間が発生する。
【0042】したがって、目標速度を設定してからその
速度に達するまでの期間の実際のテープ張力は、目標と
している張力とは、異なってしまい、その期間の再生デ
ータの信頼性を低下させてしまう。
【0043】そこで、本発明においては、テープの実速
度情報から基準テンション値(設定テープテンション
値)を求める構成とすることにより、テープ速度切り替
わりにおいてのドラム内のテンション(回転ヘッドがテ
ープから受ける押圧力)を一定に制御することができる
構成とした。
【0044】図1の例においては、テープ速度演算器1
7で算出されたテープ速度情報は、テンション基準値発
生器12へ供給される。そして、テンション基準値発生
器12は、供給されたテープ速度情報に基づいてテープ
テンション値を設定する。このテンション基準値発生器
12は、例えば、図2に示すように構成される。
【0045】図2において、31はテープ実速度情報入
力端子、32は基準テンション値出力端子、50は速
度:テンションアドレス発生器、51はテープ速度に対
応したテンション基準値を予め記録してあるテンション
基準値データROMである。速度:テンションアドレス
発生器50は、入力端子31から入力されたテープ実速
度情報に対応する基準テンションデータを、データRO
M51から読み出し、出力端子32から出力させる。
【0046】図3は、テンション基準値データROM5
1に記憶された内部データの一例である。図3におい
て、横軸はテープ実速度、縦軸は、基準テンション値
(設定テンション値)を示す。テープ実速度が、FWD
からSTLに近づくほど基準テンション値は、曲線的に
下降し、REVからSTLに近づくほど基準テンション
値は、曲線的に上昇するようなデータ構造となってい
る。
【0047】テープ実速度に応じて、基準テンションを
設定することの効果を図5で説明する。図5において、
縦軸がテンション、横軸がテープ速度を示す。テープテ
ンション設定値を、図3に示したように設定すれば、つ
まり、過渡時において、実際のテープ速度に対応したテ
ープテンション制御を行えば、このときのドラム内部の
テンションは一定に制御することができる。
【0048】以上のように、本発明の第1実施例によれ
ば、磁気テープの実際の速度変化に対応して、テープテ
ンション目標値を設定し、テープ速度及びテープテンシ
ョンを制御するように構成したので、テープ走行速度が
逐次変わっても回転ヘッドに対するテープ張力を一定に
維持することが可能で、速度変化点における異常張力の
発生を防止して、再生信号の信頼性を向上することがで
きるリールダイレクトドライブ型リール駆動装置のサー
ボ制御装置を実現することができる。
【0049】図6は、本発明の第2実施例を示す概略構
成図であり、図1の例と同等な部分には、同一の符号が
付してある。この図6の例は、図1の例に、巻取りリー
ルテープ巻取速度検出器24と、供給リールテープ送り
出し速度検出器25と、速度差検出器40と、演算開始
停止判別器41とが追加されている。
【0050】さて、本発明は、テープをリールダイレク
トドライブにて駆動させる構成である。テープ速度の検
出は、上述した式(1)と式(8)とにより行われる
が、これらの式は、供給リール1がテープを送り出す量
と巻取リール2がテープを巻取る量とが等しい場合に成
立するものである。したがって、テープのテンション変
動が大きい場合は、上記式は成り立たない。
【0051】すなわち、巻取リール2のテープ巻き取り
速度と供給リール1からのテープ供給速度差の積分がテ
ンション差となるが、速度を切り替えた過渡期間では、
テープ実速度の検出に誤差を生じてしまい、正確なテー
プ速度によるテープのテンション設定ができない状態が
発生する場合がある。
【0052】そこで、本発明の第2実施例では、上述し
た式(1)〜(6)の演算を、供給リール1がテープを
送り出す量と、巻取リール2がテープを巻取る量とが等
しいか、又は近接した場合に制限することで速度を切り
替えた過渡期間のテープ実速度の検出誤差を低減するこ
とができ、テープ実速度に対する基準テンションの設定
を正確に行う構成となっている。
【0053】図6において、巻取リール2の速度検出器
4からの速度検出信号は、周期検出器14を介してテー
プ巻取速度検出器24に供給される。また、供給リール
1の速度検出器3の速度信号は、周期検出器13を介し
てテープ送り出し速度検出器25に供給される。また、
巻径比例トルク算出器22からの出力信号も速度検出器
24及び25に供給される。
【0054】そして、テープ巻取速度検出器24からの
テープ速度信号と、テープ送り出し速度検出器25から
のテープ速度信号とは、速度誤差検出器40に供給さ
れ、供給リール1からのテープ速度と巻き取りリール2
のテープ速度との誤差が検出される。
【0055】このテープ速度誤差検出結果は、演算開始
停止判別器41へ供給され、供給された速度誤差結果
が、所定値以下又はゼロであると、演算開始停止判別器
41は、リール半径演算器19及びテープ巻き面積演算
器18へ演算開始を指令する信号を供給する。また、演
算開始停止判別器41は、供給された速度誤差結果が、
所定値を超える場合には、リール半径演算器19及びテ
ープ巻き面積演算器18へ演算の停止を指令する信号を
供給する。
【0056】以上のように、本発明の第2実施例におい
ては、第1実施例と同様な効果を得ることができる他、
テープ速度を切り替えた過渡期間のテープ実速度の検出
誤差を原因とするテープのテンションの誤設定を防止す
ることができ、テープ実速度に対する基準テンションの
設定を正確に行うことができる。
【0057】図7は、本発明の第3実施例を示す概略構
成図であり、図1の例と同等な部分には、同一の符号が
付してある。この図7の例は、図1の例に、巻取りリー
ルテープ巻取速度検出器24と、供給リールテープ送り
出し速度検出器25と、テンション変化検出器26と、
テンション差分検出器27と、アンプ44と、オフセッ
ト調整器45とが追加されている。
【0058】テープ張力は、可動ガイド9の絶対位置に
おけるテープ張力として一意的に決定される。しかし、
可動ガイド9の取り付け誤差、又は可動ガイド9の物理
的精度により検出張力値に誤差を生ずる。さらに、テー
プテンションセンサ10の検出特性のばらつきによって
も検出値に誤差が発生する。
【0059】そこで、本実施例では、テープ張力変化が
顕著にみられるテープ起動時又は停止時において、テー
プ巻取速度検出器24とテープ送り出し速度検出器25
との、それぞれのテープ速度検出結果からテンション変
化検出器26によりテープ張力の変動量を推測する。そ
して、推測したテープ張力の変動量と、検出したテープ
張力変動量との誤差がゼロとなるように、テープテンシ
ョンセンサ10の出力値を調整し、テープテンションセ
ンサ10の検出誤差を補正する。
【0060】つまり、図7において、テープテンション
センサ10の検出結果は、利得が外部の制御信号により
変更できるアンプ44と、オフセットが外部の制御信号
により変更できるオフセット調整器45とを介して、テ
ンション誤差検出器11とテンション差分検出器27へ
テンション検出結果として供給される。
【0061】テンション差分検出器27は、テンション
変化検出器26により推測されたテープ張力変異量と、
上記テンション検出結果とのテンション変動量誤差、す
なわち、実際のテープ張力変動とテープテンションセン
サ10により検出したテープ張力変動との誤差を演算す
る。この誤差信号を用いてアンプ44の利得の変更と、
オフセット調整器45のオフセット値との変更を行い、
テンション変動量誤差が零となるように制御を行う。
【0062】図8は、速度検出器24及び25、テンシ
ョン変化検出器26、テンション差分検出器27の機能
ブロック図である。図8において、端子33は、テンシ
ョン差分検出器27の入力端子であり、この入力端子3
3を介してオフセット調整器45からの出力信号が供給
される。また、端子34及び35は、速度検出器24及
び25のそれぞれの入力端子であり、これらの入力単位
端子34及び35を介して回転角速度ωt、ωs、供給リ
ール1及び巻取りリール2のそれぞれの半径rt及びrs
が供給される。
【0063】また、37は電圧:テンション変換器、3
8は減算器、39はテンション:アンプ制御情報変換器
である。入力端子33には、上記オフセット調整器45
からの出力信号、つまり、テンション検出結果が、例え
ば電圧値で与えられ入力され、電圧:テンション変換器
37により、電圧値Tからテンション変動値θに変換さ
れる。そして、変換されたテンション変動値θは、減算
器38に供給される。
【0064】巻取リール2のテープ速度νtは、巻取リ
ール速度検出器24にて巻取リール2の回転角速度ωt
と巻取リール半径rtとの積により算出され、テンショ
ン変化検出器26へ供給される。また、供給リール1の
テープ速度νsは、供給リール速度検出器25にて供給
リール1の回転角速度ωsと供給リール半径rsとの積に
より算出され、テンション変化検出器26に供給され
る。
【0065】速度検出器24及び25により算出した巻
取リール速度νtと供給リール速度νsとは、テンション
変化検出器26に供給され、このテンション変化検出器
26によりリール速度νtとνsとの差分が算出され、算
出された差分の積分が算出される。そして、この算出さ
れた積分によりテンション変動量が推測される。
【0066】続いて、上記推測されたテンション変動量
は、減算器38に供給され、上記テンション変動量検出
結果との差分が減算器38にて演算され、テンション:
アンプ制御情報変換器に供給される。そして、このテン
ション:アンプ制御情報変換器39によりアンプゲイン
調整値及びオフセット調整値が算出され、出力端子36
を介してアンプ44及びオフセット調整器45に供給さ
れる。アンプゲイン調整値が供給されたアンプ44は、
供給された調整値に従ってアンプゲインを調整する。ま
た、オフセット調整値が供給されたオフセット調整器4
5は、供給されたオフセット調整値に従ってオフセット
値を調整する。
【0067】図9にアンプゲイン調整値及びオフセット
調整によるテンションセンサ10の検出値の補正の例を
示す。図9において、横軸はテンション値を示し、縦軸
はテンションセンサアンプ44の出力電圧を示す。実際
のテンション値(Typ値)に対して、検出したテンシ
ョン値を補正することによりTyp値に近接させてい
る。
【0068】以上のように、本発明の第3実施例におい
ては、第1実施例と同様な効果を得ることができる他、
テープテンション変動の推測値と検出変動値との誤差の
基づき、テープテンションセンサ10の出力アンプ44
のゲイン及びオフセット調整器45のオフセット値を調
整するように構成したので、可動ガイド9の取り付け誤
差、可動ガイド9の物理的精度による張力検出値の誤
差、テープテンションセンサ10の検出特性のばらつき
による誤差をキャンセルすることができ、テープテンシ
ョンを高精度に検出することができる。
【0069】なお、図7の例において、テンション変化
検出器26の出力信号を、加算器15に直接、出力し、
巻径比例トルク算出器22からのトルク指令値に加算す
るように構成することも可能である。
【0070】また、上述した第1、第2及び第3実施例
において、テンション基準値算出器12を、図2に示す
ように、テンションアドレス発生器50とデータROM
51とにより構成する例を示したが、テンションデータ
のメモリでは無く、テープ速度に基づき、算出式により
算出する構成とすることもできる。
【0071】つまり、回転ドラム90上の磁気ヘッドに
対するテープの押圧力は、テープガイド5又は6のテー
プ巻き付け角と、摩擦力とによって決定されるガイド5
又は6に対するテープの押圧力により決定される。した
がって、テープガイド5又は6へのテープの押圧力TG1
は次式(10)により示される。 TG1=ε・μ・θ --- (10) ただし、εは定数、μは摩擦係数、θはテープガイド5
又は6のテープ巻付け角である。
【0072】上記摩擦係数μはテープ速度v0によって
変化するので、摩擦係数μは次式(11)により示され
る。 μ=f(v0)・μ0 --- (11) ただし、f(v0)は定関数、μ0は固定摩擦係数であ
る。
【0073】(11)式を(10)式に代入して、次式
(12)が得られる。 TG1=ε・θ・f(v0)・μ0 --- (12) したがって、速度算出器17からのテープ速度に基づい
て、上記(12)式によりテープテンション基準値を算
出するように構成することも可能である。
【0074】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成した
ので、次のような効果がある。磁気テープの実際の速度
変化に対応して、テープテンション目標値を設定し、テ
ープ速度及びテープテンションを制御するように構成し
たので、テープ走行速度が逐次変わっても回転ヘッドに
対するテープ張力を一定に維持することが可能で、速度
変化点における異常張力の発生を防止して、再生信号の
信頼性を向上することができるリールダイレクトドライ
ブ型リール駆動装置のサーボ制御装置を実現することが
できる。
【0075】また、リール駆動装置のサーボ制御装置に
おいて、第1リールのテープ速度と第2リールのテープ
速度との速度誤差を算出する第2速度誤差算出手段と、
第1リールのテープ速度と第2リールのテープ速度との
速度誤差が所定値を超える場合には、テープ巻量演算手
段及びテープ速度演算手段に動作停止信号を供給し、第
1リールのテープ速度と第2リールのテープ速度との速
度誤差が所定値以下の場合には、テープ巻量演算手段及
びテープ速度演算手段に動作開始信号を供給する演算開
始停止判別手段とを、さらに備えるように構成すれば、
テープ速度を切り替えた過渡期間のテープ実速度の検出
誤差を原因とするテープのテンションの誤設定を防止す
ることができ、テープ実速度に対する基準テンションの
設定を正確に行うことができる。
【0076】また、リール駆動装置のサーボ制御装置に
おいて、テープ張力検出感度変更手段と、オフセット調
整手段と、第1リールにおけるテープ速度と、第2リー
ルにおけるテープ速度とに基づき、テープ張力の変動を
推測する手段と、テープ張力変動値とオフセット調整手
段の出力信号から算出されたテープ張力変動との誤差を
算出し、感度変更指令値をテープ張力検出感度変更手段
に供給するとともに、オフセット値をオフセット調整手
段に供給する張力変動誤差算出手段とをさらに備えるよ
うに構成すれば、テープ張力検出手段の検出特性のばら
つきによる誤差をキャンセルすることができ、テープテ
ンションを高精度に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の概略構成図である。
【図2】図1の例におけるテンション基準値算出器の一
例の内部構成図である。
【図3】図2の例におけるテンション基準値算出器に記
憶されるデータの一例を示すグラフである。
【図4】従来における回転ヘッドがテープによって受け
る押圧力の変化を示すグラフである。
【図5】本発明におけるテープ速度に対するドラム内部
テンションを示すグラフである。
【図6】本発明の第2実施例の概略構成図である。
【図7】本発明の第3実施例の概略構成図である。
【図8】図7の例の一部詳細構成図である。
【図9】図7の例におけるテンションセンの検出値の補
正例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 供給リール 2 巻取りリール 3 供給リール回転角度検出器 4 巻取りリール回転角検出器 5〜8 テープガイド 9 テープ張力検出可動ガイド 10 テープテンションセンサ 11 テンション誤差検出器 12 テンション基準値発生器 13、14 周期検出器 15、16 加算器 17 テープ速度演算器 18 巻面積演算器 19 リール半径演算器 20 速度誤差演算器 21 速度設定器 22 巻径比例トルク算出器 24 巻取りリールテープ速度検出器 25 供給リールテープ速度検出器 26 テンション変化検出器 27 テンション差分検出器 40 速度差検出器 41 演算開始停止判別器 50 速度:テンション変換アドレス発生
器 51 基準テンションデータROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋口 重光 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 勝木 学 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報が記録されるテープが巻回される第
    1リールを駆動する第1リール駆動手段と、 上記テープが巻回される第2リールを駆動する第2リー
    ル駆動手段と、 上記テープと接触し、情報を記録再生する回転ヘッドを
    有する回転ドラムと、 上記回転ドラムの回転ヘッドにテープを接触させるガイ
    ド部材と、 第1リールの回転角速度を検出する第1リール角速度検
    出手段と、 第2リールの回転角速度を検出する第2リール角速度検
    出手段と、 上記第1及び第2リール角速度から、第1及び第2リー
    ルのテープ巻き量を演算するテープ巻量演算手段と、 演算されたテープ巻き量と、上記第1及び第2リール角
    速度とからテープ走行速度を演算するテープ速度演算手
    段と、 演算されたテープ巻き量に基づいて、所定のテープ張力
    が得られる、第1及び第2リール駆動手段への駆動指令
    値を算出する駆動指令値算出手段と、 上記テープ速度と基準テープ速度との誤差を算出する第
    1速度誤差算出手段と、 上記第2リール駆動手段への駆動指令値に、上記算出さ
    れた速度誤差を加算して、第2リール駆動手段に供給す
    る第1加算手段と、 上記テープの張力を検出するテープ張力検出手段と、 上記テープ走行速度の増減に伴って増減する目標テープ
    張力基準値を算出するテープ張力基準値算出手段と、 テープ張力検出器により検出されたテープ張力と、目標
    テープ張力基準値との誤差を算出する張力誤差算出手段
    と、 上記駆動指令値算出手段により算出された第1リール駆
    動手段への駆動指令値に、張力誤差手段により算出され
    た誤差を加算して、第1リール駆動手段に供給する第2
    加算手段と、 を備えることを特徴とするリール駆動装置のサーボ制御
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のリール駆動装置のサーボ
    制御装置において、 第1リールのテープ速度と第2リールのテープ速度との
    速度誤差を算出する第2速度誤差算出手段と、第1リー
    ルのテープ速度と第2リールのテープ速度との速度誤差
    が所定値を超える場合には、上記テープ巻量演算手段及
    びテープ速度演算手段に動作停止信号を供給し、第1リ
    ールのテープ速度と第2リールのテープ速度との速度誤
    差が所定値以下の場合には、上記テープ巻量演算手段及
    びテープ速度演算手段に動作開始信号を供給する演算開
    始停止判別手段とを、さらに備えることを特徴とするリ
    ール駆動装置のサーボ制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のリール駆動装置のサーボ
    制御装置において、 テープ張力検出手段の検出感度を変更するテープ張力検
    出感度変更手段と、 テープ張力検出手段の検出出力にオフセット値を加算す
    るオフセット調整手段と、 第1リール角速度検出手段により検出された回転角速度
    と、テープ巻き量演算手段により演算された第1リール
    のテープ巻き量とに基づいて、第1リールにおけるテー
    プ速度を算出する第1リール側テープ速度算出手段と、 第2リール角速度検出手段により検出された回転角速度
    と、テープ巻き量演算手段により演算された第2リール
    のテープ巻き量とに基づいて、第2リールにおけるテー
    プ速度を算出する第2リール側テープ速度算出手段と、 第1リールにおけるテープ速度と、第2リールにおける
    テープ速度とに基づいて、上記テープ張力の変動を推測
    するテープ張力変動推測手段と、 テープ張力変動推測手段により推測されたテープ張力変
    動値と、オフセット調整手段からの出力信号から算出さ
    れたテープ張力変動との誤差を算出し、算出した誤差に
    応じて、テープ張力検出感度変更指令値及びオフセット
    値を算出し、算出した感度変更指令値をテープ張力検出
    感度変更手段に供給するとともに、上記算出したオフセ
    ット値をオフセット調整手段に供給する張力変動誤差算
    出手段と、 をさらに備えることを特徴とするリール駆動装置のサー
    ボ制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載のリール駆動装
    置のサーボ制御装置において、上記テープ張力基準値算
    出手段は、テープ速度に対応した目標テープ張力基準値
    が予め記憶されたメモリと、テープ速度演算手段により
    演算されたテープ速度に対応する目標テープ張力基準値
    を上記メモリから取り出す手段とを有することを特徴と
    するリール駆動装置のサーボ制御装置。
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