JPH0954399A - レンズ付きフイルムユニット及び外装体の剥離方法 - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット及び外装体の剥離方法

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JPH0954399A
JPH0954399A JP20692795A JP20692795A JPH0954399A JP H0954399 A JPH0954399 A JP H0954399A JP 20692795 A JP20692795 A JP 20692795A JP 20692795 A JP20692795 A JP 20692795A JP H0954399 A JPH0954399 A JP H0954399A
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groove
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Shuichi Ichino
修一 市野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真フイルムの性能低下を防止するととも
に、ユニット本体と外装体との密着性を向上させながら
も外装体の剥離作業の効率化を図る。 【解決手段】 ユニット本体11の中央部には外装用の
ラベル30が巻き付けられており、ユニット本体11の
表面とラベル30の裏面とは、水性の接着剤によって接
着されている。ユニット本体11とラベル30との接着
部は、ラベル30の巻き付け方向に沿って帯状に形成さ
れている。ユニット本体11には、ラベル30によって
覆われる位置に、ラベル30の巻き付け方向と交叉し、
かつラベル30の両側縁から両端部がはみ出るように長
尺の溝20が形成されている。なお、溝20の幅は0.
5mm〜5.0mm、深さは0.5mm〜2.0mmの
範囲内とするのが好ましい。ユニット本体11からラベ
ル30を剥離する際には、溝20に沿ってラベル30を
切断した後、ユニット本体11内を通り、かつ溝20の
形成方向と平行な直線を軸としてユニット本体11を回
転させながら、ラベル30の切断端を摘んでユニット本
体11から引き剥がす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未露光の写真フイ
ルムを予め内蔵したユニット本体の外周面に帯状の外装
体を巻き付けたレンズ付きフイルムユニットに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】低価格で手軽に写真撮影を楽しむことが
できるように、本出願人よりレンズ付きフイルムユニッ
トが市販されている。レンズ付きフイルムユニットは、
簡単な撮影機構を組み込んだユニット本体に予め未露光
の写真フイルムを内蔵させ、その表面を外装体で覆った
もので、購入したその場ですぐに写真撮影ができ、また
撮影後にもそのまま現像取扱い店に出せばよいという簡
便性から一般に広く利用されている。
【0003】このレンズ付きフイルムユニットは、その
製造過程において写真フイルムが装填されてしまうた
め、製造されてから実際にユーザーが使用するまでの間
は、写真フイルムを湿気から保護しておく必要がある。
このためレンズ付きフイルムユニットは、防湿機能をも
った包装袋で個々に密封包装されてメーカーから出荷さ
れ、使用時にはユーザーがこの包装袋を開封するように
している。
【0004】このようなレンズ付きフイルムユニット
は、低価格で提供できることを利点としており、可能な
限りローコストで製造する必要性から、ユニット本体を
覆う外装体には、表面に化粧用の印刷が施された紙箱が
用いられている。この紙箱は、箱型形状をしたユニット
本体の各面を包み込むように6面のカバー部と糊代片と
を有し、1枚の紙を折り曲げて組み立てられる。また最
近では、紙箱に代えて帯状のラベルを外装体として用い
るレンズ付きフイルムユニットが、例えば実願平3−5
6924号明細書により知られている。このレンズ付き
フイルムユニットは、ユニット本体の中央部に帯状のラ
ベルを巻きつけて糊付けし、ユニット本体の両側部は露
呈したままにするもので、ユニット本体の全面を紙箱で
覆うものに比較して外形の小型イメージを高めることが
できるとともに、組み立てが簡便化されるという利点が
ある。
【0005】上記のレンズ付きフイルムユニットは、い
ずれの外装体を用いる場合であっても、外装体のカバー
部と糊代片とを互いに糊付けするだけなので、外装体が
外側に膨らみやすく、レンズ付きフイルムユニットの外
観が見苦しくなることがある。このような問題を解決す
るために、ユニット本体と外装体とを直接接着して相互
の密着性を高めるようにしたレンズ付きフイルムユニッ
トが、例えば実願平2−57427号明細書により知ら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】外装体の接着には、主
剤となる合成樹脂を有機溶剤に溶解させ、有機溶剤を揮
発させることで主剤の樹脂を固化させる合成接着剤、例
えばポリビニルアルコール接着剤等を用いるのが一般的
である。ところが上述したように、レンズ付きフイルム
ユニットは包装袋によって密封包装されるので、有機溶
剤を完全に揮発させる以前にレンズ付きフイルムユニッ
トを包装してしまうと、発生した有機ガスは外部に拡散
されることなく包装袋内に滞留してしまう。このため、
発生した有機ガスの影響によって、レンズ付きフイルム
ユニット内に装填されている写真フイルムの性能を低下
させる恐れがある。
【0007】一方、資源節約を図るととに、産業廃棄物
を減らすために、レンズ付きフイルムユニットのリサイ
クルが積極的に進められている。ユーザーが撮影済みの
写真フイルムを収納したレンズ付きフイルムユニットを
現像取扱い店に持っていくと、このレンズ付きフイルム
ユニットは更に現像所に集められ、ここで写真フイルム
が取り出されてフイルム現像及びプリント処理が行われ
る。写真フイルムが取り出された後のレンズ付きフイル
ムユニットはメーカーによって回収され、ユニット本体
から外装体が剥がされた後に、ユニット本体が部品ごと
に分解される。そして、部品として再使用可能なものは
そのまま製造工程に供給され、使用できないものは原材
料としての利用が図られている。また、ユニット本体か
ら剥がされた外装体も再溶融され、再生紙としてリサイ
クルされる。
【0008】ところが、上述のユニット本体と外装体と
を直接接着するレンズ付きフイルムユニットの場合、ユ
ニット本体から外装体を取り外す際には、特殊な形状の
刃物で外装体の接着部の一部を剥がし、この剥がれた部
分を摘んでユニット本体から引き剥がさなくてはならな
い。しかも、この剥離作業は手作業によって個々に行わ
なくてはならないので、非常に手間がかかり、効率的な
ものとはいえなかった。
【0009】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、写真フイルムの性能低下を防
止するとともに、ユニット本体と外装体との密着性を向
上させながらも外装体の剥離作業の効率化を図ることの
できるレンズ付きフイルムユニット及び外装体の剥離方
法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のレンズ付きフイルムユニットは、ユニット
本体の表面と外装体の裏面とを、水性の接着剤によって
接着するものである。なお、ユニット本体と外装体との
接着部は、外装体の巻き付け方向に沿って帯状に形成す
るのが好ましい。また、外装体によって覆われるユニッ
ト本体の表面に、外装体の巻き付け方向と交叉し、かつ
外装体の両側縁から両端部がはみ出るように長尺の溝を
形成するのがよい。なお、溝の幅は0.5mm〜5.0
mm、深さは0.5mm〜2.0mmの範囲内とするの
が好ましい。
【0011】また、請求項5及び6に記載の外装体の剥
離方法は、ユニット本体の表面に形成された長尺な溝を
覆う外装体上に刃物を当接し、溝に沿って外装体を切断
した後、ユニット本体内を通り、かつ外装体の切断方向
と平行な直線を軸としてユニット本体を回転させなが
ら、このユニット本体の回転方向に対して先端側の外装
体の切断端を摘んでユニット本体から引き剥がすもので
ある。なお、レンズ付きフイルムユニットを溝の形成方
向と同じ向きに搬送するとともに、この搬送路の近傍に
溝に入り込むように突出させて刃物を配置し、この刃物
の前面をレンズ付きフイルムユニットを通過させること
で外装体を切断するのがよい。
【0012】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明のレンズ
付きフイルムユニットの外観を示すものである。レンズ
付きフイルムユニット10は、簡単な撮影機構や未露光
の写真フイルムが組み込まれたユニット本体11と、こ
の中央部に巻き付けられた外装用のラベル30とから構
成される。ユニット本体11は主にプラスチック成形さ
れ、前面には撮影レンズ12,ファインダー対物窓1
3,ストロボ発光部14,及びストロボ充電スイッチ1
5が、また上面にはシャッタボタン16,巻上げノブ1
7,及びカウンタ窓18が設けられている。また、ユニ
ット本体11の背面にはファインダー接眼窓19が設け
られ、その下方にはラベル30の巻き付け方向と交叉
し、かつラベル30の両側縁から端部がはみ出るように
長尺の溝20が形成されている。
【0013】図3は、ラベル30を展開して裏面側から
示したものである。ラベル30は、箱型形状をしたユニ
ット本体11の中央部を覆うために、底面カバー部3
1,背面カバー部32,上面カバー部33,前面カバー
部34,及び糊代片35を有する1枚の帯状の紙からな
り、図中一点鎖線で示した折線36a〜36dを谷折に
して筒型に組み立てられる。ラベル30の所要部には、
ユニット本体11に設けられた撮影レンズ12,ファイ
ンダー対物窓13,カウンタ窓18,及びファインダー
接眼窓19を外部に露呈させるための開口37a〜37
dが設けられ、このラベル30をユニット本体11に巻
き付けたままの状態で撮影操作ができるようになってい
る。また図中斜線で示したラベル30の周縁部には、水
系の接着剤を塗布して接着層40が形成されている。な
お、接着層40を形成する接着剤としては、水を溶剤と
し、紙及びプラスチックの接着が可能なものであればい
ずれを用いてもよく、例えば水性エマルジョン型のアク
リル樹脂接着剤を用いればよい。
【0014】図4は、内部にレンズ付きフイルムユニッ
トを包み込んだ包装袋を示すものである。包装袋45
は、いわゆるピロー包装の形態でレンズ付きフイルムユ
ニット10を気密に包み込んでおり、一方の突出片45
aにはハンガー吊り下げ用の穴46が設けられている。
また、包装袋45を開封しやすいように、突出片45b
の端部が波型にカットされている。
【0015】図5は、ラベル30の剥離方法の概略を示
すものである。市場から回収されたレンズ付きフイルム
ユニット10は、向きを揃えて搬送用のコンベヤ51上
に並べられ、図中右方向に搬送される。レンズ付きフイ
ルムユニット10は、ユニット本体11の溝20の形成
方向と、レンズ付きフイルムユニット10の搬送方向と
が同じ向きとなるようにコンベヤ51上に並べられる。
コンベヤ51の近傍には、ユニット本体11に巻き付け
られた筒状のラベル30の一部を切断するラベル切断装
置52と、ラベル30をユニット本体11から引き剥が
すラベル剥離装置53とが配置されている。
【0016】図6に示すように、ラベル切断装置52内
では、コンベヤ51によるレンズ付きフイルムユニット
10の搬送路が僅かに湾曲している。この湾曲したコン
ベヤ51の近傍には、切断刃55が設けられている。切
断刃55は、ユニット本体11に形成された溝20内に
入り込むように、搬送路内に僅かに突出して設けられて
いるとともに、その刃面55aをレンズ付きフイルムユ
ニット10の搬送方向上流側に向けて配置されている。
そして図7に示すように、この切断刃55の前面にレン
ズ付きフイルムユニット10が達すると切断刃55がユ
ニット本体11の溝20内に入り込み、レンズ付きフイ
ルムユニット10の移動に伴ってラベル30が切断され
る。
【0017】ラベル30が切断されたレンズ付きフイル
ムユニット10は、ラベル剥離装置53に送られる。図
8に示すように、ラベル剥離装置53内には、ユニット
本体11の溝20内に入り込み、ラベル30の切断され
た端部30aを摘んでユニット本体11から引き剥がす
方向に引っ張る爪部材56と、ラベル30の巻き付け方
向と交叉する向きに同軸上に配置された一対の回転軸5
7a,57bと、これら回転軸57a,57bと平行に
配置された巻取り軸58とが設けられている。一対の回
転軸57a,57bは、ラベル剥離位置に達したレンズ
付きフイルムユニット10をその両側面から挟んで固定
するとともに、レンズ付きフイルムユニット10を挟持
したまま図中反時計方向に回転させる。また巻取り軸5
8は、爪部材56によってユニット本体11から剥がさ
れたラベル30の端部30aを保持し、回転軸57a,
57bと逆方向に回転しながら外周にラベル30を巻き
取る。
【0018】なお、ユニット本体11の背面に設ける溝
20は、幅Wを0.5mm〜5.0mmの範囲内とし、
深さDを0.5mm〜2.0mmとするのが好ましい。
溝20の幅Wが0.5mmよりも狭いと、爪部材56が
溝20に入り込みにくくなり、ラベル30の端部30a
を摘むことができなくなる。また、幅Wが5.0mmよ
りも広くなると、ユニット本体11の背面における溝2
0の占める割合が大きくなりすぎ、レンズ付きフイルム
ユニット10の外観上好ましくない。溝20の深さDが
0.5mmよりも浅いと、溝20とこの上に被せられた
ラベル30との隙間がほとんどなくなるので、ラベル3
0の切断が困難になる。また、深さDが2.0mmより
も深くなると、ユニット本体11の内部まで貫通するこ
となく、表面にのみ溝20を形成することが困難にな
る。
【0019】レンズ付きフイルムユニット10の組立工
程において、撮影機構及び未露光の写真フイルムが組み
込まれたユニット本体11は、ラベル30の貼付け工程
に移送される。貼付け工程では、まずユニット本体11
の前面にラベル30の前面カバー部34が重ねられ、前
面カバー部34の裏面に形成された接着層40がユニッ
ト本体11の表面に圧着される。そして、前面カバー部
34に隣接する折線36dが折り曲げられて糊代片35
がユニット本体11の底面に接着される。この後、上面
カバー部33,及び背面カバー部32が順次ユニット本
体11の表面に圧着され、最後に底面カバー部31が糊
代片35の上に重ねられると、レンズ付きフイルムユニ
ット10ができあがる。このレンズ付きフイルムユニッ
ト10は、ユニット本体11の表面とラベル30の裏面
とが直接接着されているので、ユニット本体11とラベ
ル30とは隙間なく密着し、ラベル30が外側に膨らむ
ことはない。
【0020】組み立てが完了したレンズ付きフイルムユ
ニット10は、包装袋45に個別に密封収納され、各小
売店に出荷される。そして、レンズ付きフイルムユニッ
ト10は、包装袋45により気密に包装されたままの状
態で店頭に吊り下げて展示されるか、あるいは自動販売
機内に収納される。
【0021】レンズ付きフイルムユニット10は、撮影
者によって包装袋45が開封されるまでの間、密封され
たままの状態となる。この間、ユニット本体11とラベ
ル30とを接着している接着剤の溶剤が気化し、発生し
たガスが包装袋45内に滞留する場合がある。しかし、
接着剤は水を溶剤とするものであるので、これが気化し
ても単に水蒸気が発生するだけであり、化学ガスが生じ
ることはない。したがって、レンズ付きフイルムニット
10に組み込まれた写真フイルムは、その特性が変化す
ることがなく、良好な状態に保持されている。
【0022】撮影を行う時には、撮影者が突出片45b
の端部に形成された波型部から包装袋45を破いて開封
し、レンズ付きフイルムユニット10を取り出す。そし
て、このレンズ付きフイルムユニット10を用いて撮影
を行い、全てのコマの撮影が終了した時に、撮影者はレ
ンズ付きフイルムユニット10ごと現像取扱い店に持っ
てゆきDPEを依頼する。撮影済のレンズ付きフイルム
ユニット10は、現像取扱い店から更に現像所に集めら
れ、ここでユニット本体11から露光済の写真フイルム
が取り出される。ユニット本体11から取り出された写
真フイルムはフイルム現像及びプリント処理が施され、
できあがったプリント写真が現像取扱い店を通して撮影
者の手元に渡される。一方、写真フイルムが取り出され
た後のレンズ付きフイルムユニット10は、メーカーに
よって現像所から回収され、再利用のための分解工程に
回される。
【0023】レンズ付きフイルムユニット10の分解工
程においては、まずラベル30の剥離作業が行われる。
レンズ付きフイルムユニット10は、向きを揃えて搬送
用のコンベヤ51上に並べられ、ラベル切断装置52内
に送られる。
【0024】ラベル切断装置52内では、レンズ付きフ
イルムユニット10は、搬送路に突出して設けられた切
断刃55の前面を通過しながらラベル30が切断され
る。この際、コンベヤ51による搬送路が切断刃55の
前面で僅かに湾曲しているので、レンズ付きフイルムユ
ニット10が切断刃55に達した時に、図7(A)に示
すように、レンズ付きフイルムユニット10の移動方向
と切断刃55の突出方向とのなす角度θは鋭角となって
いる。また、溝20がラベル30の側縁よりもはみ出る
ように長く形成されているので、切断刃55の先端はユ
ニット本体11の表面に接触することなく溝20内に入
り込む。この後同図(B)に示すように、レンズ付きフ
イルムユニット10の移動に伴ってラベル30が切断さ
れる。そして同図(C)に示すように、ラベル30部分
が切断刃55の前面を通過した時には、レンズ付きフイ
ルムユニット10の移動方向と切断刃55の刃面55a
の向きとがほぼ平行となるので、切断刃55はユニット
本体11の表面に接触することなく、溝20から退避す
る。
【0025】ラベル30が切断されたレンズ付きフイル
ムユニット10はラベル剥離装置53に送られる。レン
ズ付きフイルムユニット10がラベル剥離位置に達する
と、一対の回転軸57a,57bがこのレンズ付きフイ
ルムユニット10を両側面から挟持する。そして図9
(A)に示すように、爪部材56がユニット本体11の
溝20内に入り込んでラベル30の切断された端部30
aを摘み、この端部30aを引っ張って巻取り軸58に
保持させる。この後同図(B),(C)に示すように、
回転軸57a,57bがレンズ付きフイルムユニット1
0を挟持した状態で図中反時計方向に回転し、同時に巻
取り軸58が回転軸57a,57bと逆方向に回転す
る。これにより、ユニット本体11とラベル30とが相
反する方向に引っ張られるので、ラベル30はユニット
本体11から剥がされて巻取り軸58に巻き取られる。
この際、ユニット本体11の表面とラベル30の裏面と
を接着している接着層40がラベル30の巻き付け方向
に沿って帯状に形成されているので、ラベル30は、こ
の接着層40の形成方向に沿って引き剥がされることに
なる。したがって、ユニット本体11とラベル30とが
剥離する瞬間の接着面積は小さく、その接着力も小さい
ので、必要最小限の力で容易にラベル30を剥離するこ
とができる。ユニット本体11から剥がされたラベル3
0は再溶融され、再生紙としてリサイクルされる。
【0026】ラベル30が剥がされたユニット本体11
は洗浄工程に送られ、ここでアルカリ液、例えば水によ
って洗浄される。この際、ユニット本体11とラベル3
0とを接着していた接着剤が水を溶剤とするものである
ので、ユニット本体11に付着している接着剤はアルカ
リ液に溶解し、ユニット本体11上に残ることなく、完
全に除去される。そして洗浄を終えたユニット本体11
は部品ごとに分解され、部品として再使用可能なものは
製造工程に供給され、そのまま製品の一部として用いら
れる。また、部品としてそのまま使用できないものはペ
レット化して再溶融され、原材料として利用される。
【0027】なお上記実施形態では、ユニット本体の表
面とラベルの裏面とを接着する帯状の接着層を連続的に
形成するようにしたが、ラベルを構成している各カバー
部内に少なくとも1個所以上の接着層が形成されるよう
にすれば、断続的であってもよい。また、接着層の形状
に倣って接着剤を塗布するようにしたが、ラベルの全面
に接着剤を塗布した後、接着層となる部分を残して“糊
殺し”処理を施すようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、外装体の
接着には水を溶剤とする接着剤を用いるので、レンズ付
きフイルムユニットが包装袋内に長期間密封包装された
ままであっても、この包装袋内で化学ガスが発生するこ
とがなくなり、このレンズ付きフイルムユニットに組み
込まれた写真フイルムの性能を良好な状態に維持するこ
とができる。
【0029】また、ユニット本体の表面と外装体の裏面
とを直接接着して双方を密着させるので、外装体が外側
に膨らんでレンズ付きフイルムユニットの外観を見苦し
くすることも防止される。しかも、ユニット本体と外装
体との接着面が、外装体の巻き付け方向に延びた帯状に
形成されているので、ユニット本体と外装体とは、この
接着面の形成方向に沿って剥離されることになる。した
がって、ユニット本体と外装体とが剥離する瞬間の接着
面積は小さく、その接着力も小さいので、必要最小限の
力で容易に外装体を剥離することができる。
【0030】また、外装体によって覆われるユニット本
体の表面に、外装体の巻き付け方向と交叉する向きに延
びた溝を形成しておくことで、外装体とユニット本体と
の間に細い隙間ができ、この溝部を覆う外装体上から刃
物を当てるだけで容易に外装体を切断することができ
る。しかも、溝を外装体の両側縁からはみ出るように長
く形成しておくことで、ユニット本体の表面を傷付ける
ことなく、外装体のみをその両側縁部まで確実に切断す
ることができる。したがって、レンズ付きフイルムユニ
ットを溝の形成方向と同じ向きに搬送するとともに、そ
の搬送路上に溝に入りこむように外装体切断用の刃物を
配置しておけば、この刃物の前面をレンズ付きフイルム
ユニットが通過するだけで自動的に外装体が切断される
ので、外装体の剥離作業の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズ付きフイルムユニットの背面図
である。
【図2】図1のレンズ付きフイルムユニットの外観図で
ある。
【図3】図1に示したラベルの展開図である。
【図4】図1のレンズ付きフイルムユニットを包装袋に
収納した状態を示す説明図である。
【図5】ユニット本体とラベルとの剥離方法を示す説明
図である。
【図6】図5に示したラベル切断装置の構成を示す概略
図である。
【図7】ラベルの切断状態を示す説明図である。
【図8】図5に示したラベル剥離装置の構成を示す概略
図である。
【図9】ラベルの剥離状態を示す説明図である。
【符号の説明】
10 レンズ付きフイルムユニット 11 ユニット本体 20 溝 30 ラベル 40 接着層 52 ラベル切断装置 53 ラベル剥離装置 55 切断刃 57a,57b 回転軸 58 巻取り軸

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め未露光の写真フイルムを内蔵すると
    ともに、簡単な撮影機構が組み込まれたユニット本体
    と、このユニット本体の外周面に巻き付けられる帯状の
    外装体とからなるレンズ付きフイルムユニットにおい
    て、 前記ユニット本体の表面と外装体の裏面とを、水性の接
    着剤によって接着したことを特徴とするレンズ付きフイ
    ルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記ユニット本体と外装体との接着部
    は、外装体の巻き付け方向に沿って帯状に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイルム
    ユニット。
  3. 【請求項3】 前記外装体によって覆われる前記ユニッ
    ト本体の表面に、外装体の巻き付け方向と交叉し、かつ
    外装体の両側縁から両端部がはみ出るように長尺の溝を
    形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のレンズ
    付きフイルムユニット。
  4. 【請求項4】 前記溝は、幅が0.5mm〜5.0m
    m、深さが0.5mm〜2.0mmであることを特徴と
    する請求項3記載のレンズ付きフイルムユニット。
  5. 【請求項5】 簡単な撮影機構が組み込まれたユニット
    本体の外周面に帯状の外装体を巻き付けてなり、前記外
    装体によって覆われる前記ユニット本体の表面に、外装
    体の巻き付け方向と交叉するように延びた長尺の溝が形
    成されたレンズ付きフイルムユニットの外装体の剥離方
    法において、 前記溝を覆う外装体上に刃物を当接し、溝に沿って外装
    体を切断した後、前記ユニット本体内を通り、かつ外装
    体の切断方向と平行な直線を軸としてユニット本体を回
    転させながら、このユニット本体の回転方向に対して先
    端側の外装体の切断端を摘んでユニット本体から引き剥
    がすことを特徴とするレンズ付きフイルムユニットの外
    装体の剥離方法。
  6. 【請求項6】 レンズ付きフイルムユニットを前記溝の
    形成方向と同じ向きに搬送するとともに、この搬送路の
    近傍に溝に入り込むように突出させて刃物を配置し、こ
    の刃物の前面をレンズ付きフイルムユニットを通過させ
    ることで外装体を切断することを特徴とする請求項5記
    載のレンズ付きフイルムユニットの外装体の剥離方法。
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EP1072942A1 (en) * 1999-07-26 2001-01-31 Eastman Kodak Company One-time use camera having breakable component and recycling method

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