JPH0953410A - ノズルダイアフラム - Google Patents
ノズルダイアフラムInfo
- Publication number
- JPH0953410A JPH0953410A JP20864095A JP20864095A JPH0953410A JP H0953410 A JPH0953410 A JP H0953410A JP 20864095 A JP20864095 A JP 20864095A JP 20864095 A JP20864095 A JP 20864095A JP H0953410 A JPH0953410 A JP H0953410A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diaphragm
- nozzle
- peripheral wall
- outer ring
- inner ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
を得るための加工箇所が最少に維持でき、しかも精度が
極めて高いノズルダイアフラムを提供する。 【構成】 ノズル翼13は外輪内周壁11aおよび内輪外周
壁12aと共に翼列セグメントを構成している。この翼列
セグメントは精密鋳造法、放電加工法、電解加工法のい
ずれかを用いて製造する。また、外輪内周壁11aとダイ
アフラム外輪11との間、さらに内輪外周壁12aとダイア
フラム内輪12との間がそれぞれ電子ビーム溶接で一体に
接合され、翼列セグメントによる環状翼列を形成するよ
うに周方向に連ねて組み立てられる。
Description
イアフラムに係り、特にダイアフラム外輪および内輪に
複数枚のノズル翼を備えた翼列セグメントを全周に配置
して構成されるノズルダイアフラムに関する。
図4(a)(b)に示すようにダイアフラム外輪および
内輪1,2の間に挟持された複数枚のノズル板3を主体
に構成されたもので、ここでノズル板3は互いの位置関
係を保って外輪および内輪当て板4a,4bに固定され
ている。この外輪当て板4aをダイアフラム外輪1に、
また内輪当て板4bをダイアフラム内輪2にそれぞれ固
定するには多くの場合、溶接、特にサブマージアーク溶
接が用いられる。
図5(a)(b)(c)を参照してさらに詳しく説明す
る。図5(a)に示すように予め決められたピッチでノ
ズル板3の輪郭形状に倣う孔を穿設した外輪および内輪
当て板4a,4bを同心円状に組み合わせ、各孔にノズ
ル板3をそれぞれ挿入する。
の端部を外輪当て板4aおよび内輪当て板4bにシール
溶接で接合することによりノズルリング5を形成する。
なお、図中符号×で示す部分がシール溶接の際に溶接金
属で埋まる箇所である。
示されたダイアフラム外輪1の内周部と、ダイアフラム
内輪2の外周部との間に嵌合し、それぞれの開先部6
a,6b,6c,6dをサブマージアーク溶接で接合す
ることによりノズルダイアフラムとして完成させられ
る。
ルダイアフラムは溶接時に与えられる多量の入熱で溶接
変形が起こりやすい。このため、ノズル板3のスロート
S、ピッチPおよびノズル高さh(図4(b)参照)を
正確に仕上げるのに多くの困難があることが知られてい
る。また、溶接変形を予想して10mm前後の仕上げ代を全
周に付加して意図する仕上がり形状7aに仕上げるやり
方が用いられる。
フラムは、溶接変形のために精度の維持が難しく、特に
蒸気タービンの性能を決める重要な因子であるノズル面
積、またはスロートSとピッチPの比がノズルダイアフ
ラム全周にわたって不均一となり、蒸気タービンの性能
が低下するのみならず、スロートSとピッチPの比が全
周にわたり不均一になることで動翼への励振力も増加
し、蒸気タービンの信頼性にも少なからず影響が生じ
る。
イアフラムを高精度に製造することが極めて重要であ
り、製造方法全般を見直し、新たな製造方法を採用する
ことを求められている。
量が少なく、仕上がり形状を得るための加工箇所が最少
に維持でき、しかも精度が極めて高いノズルダイアフラ
ムを提供することにある。
複数枚のノズル翼を有する翼列セグメントを環状翼列を
形成するように周方向に連ね、かつダイアフラム外輪お
よび内輪の間に挟持して構成したことを特徴とするもの
である。
トを外側の外輪内周壁と、内側の内輪外周壁と一体構造
のノズル翼により構成し、ダイアフラム外輪と外輪内周
壁との間、さらにダイアフラム内輪と内輪外周壁との間
を電子ビーム溶接でそれぞれ一体に接合して環状に翼列
セグメントが連なるようにしたことを特徴とするもので
ある。
している翼列セグメントが構成される。この翼列セグメ
ントは加工精度の高いたとえば精密鋳造法により製造さ
れるが、これ以外には放電加工法、電解加工法を用いて
製造する。また、翼列セグメントはダイアフラム外輪お
よび内輪との一体化のためにそれぞれの接合面が電子ビ
ームに溶接で接合される。そして、翼列セグメントによ
る環状翼列の形成のために複数個の翼列セグメントが周
方向に連ねて組み立てられる。
のための開先深さがノズル翼に合わせる必要がなく、溶
接変形量が従来のものと比べて格段に小さくなる。ま
た、溶接施工部が強度的に最も厳しい部分から大きく離
れるので、強度を損ねる懸念が全くない。そして、翼列
セグメントとして精密鋳造等により製造したノズル翼は
スロート、ピッチおよびノズル高さのいずれも設計寸法
を正確に維持することができる。
する。図1(a)(b)において、ノズル翼13は外側
の外輪内周壁11aおよび内側の内輪外周壁12aと共に翼
列セグメントを構成している。本実施例の翼列セグメン
トは3枚のノズル翼13で構成している。これは精度を維
持可能な範囲で枚数をこれより多い適当な枚数で構成す
ることができる。この翼列セグメントについては高い精
度を保持できるように、たとえば、精密鋳造法、放電加
工法、電解加工法などにより製造する。
内周壁11aとダイアフラム外輪11との間、さらに内輪外
周壁12aとの間がダイアフラム内輪12との間がそれぞれ
電子ビーム溶接で一体に接合され、翼列セグメントによ
る環状翼列を形成するように周方向に連ねて組み立てら
れる。
いては、溶接のための開先形状ならびに位置が従来技術
によるものと異なり、溶接変形量を少なくすることがで
きる。
ル溶接が施工されているものの、強度部材とはなってお
らず、ダイアフラム外輪および内輪1,2との溶接開先
深さは、ノズルダイアフラムの強度を確保するために、
ノズル板3まで延ばす必要がある。この構造では蒸気タ
ービン運転中、ノズルダイアフラム前後に生じる差圧に
よって強度的に厳して部分は、ノズル板3とダイアフラ
ム外輪および内輪1,2との境界部である。この部分に
ノズルダイアフラム前後の差圧によって生じる曲げモー
メントが集中的に作用しており、ノズルダイアフラムの
損傷事例のほとんどが、この応力集中に起因する破断と
推察されている。
して構成される複数枚のノズル翼13を備えたノズルダイ
アフラムは、溶接のための開先深さもノズル翼13に合わ
せる必要はなく、溶接変形量を従来技術によるものと比
較して格段に減少させることができる。応力の最も厳し
いノズルダイアフラムの水平継手面近傍における応力分
布の一例を表1に示している。各計測点は図3(a)
(b)に示す箇所である。
外輪および内輪1,2との境界部(Bで示す)近傍に最
大応力部を生じていたが、本実施例においてはダイアフ
ラム外輪11とダイアフラム外輪内周壁11aとの溶接接合
部(Dで示す)およびノズル翼13のコーナ部(Eで示
す)に力の作用点が分散し、その結果応力レベルも下が
ることになる。すなわち、B部応力20Kg/mm2 がE部応
力12Kg/mm2 と、F部応力8Kg/mm2 とに分散される。
も厳しいノズル板3とダイアフラム外輪および内輪1,
2との境界部近傍が溶接施工部となり、ここに溶接によ
る入熱が集中するなど、製造時に強度を損ねる可能性の
ある箇所と、強度的に最も厳しい箇所とが一致している
が、本実施例はこうした溶接による入熱が集中する箇所
と、強度的に最も厳しい箇所とを分離させることがで
き、ノズルダイアフラムの信頼性を格段に向上させるこ
とができる。
めて小さくすることが可能であり、溶接後の仕上げ加工
では図2に示す溶接施工部のみを加工すれば十分であ
る。すなわち、仕上がり形状7bとなるように僅かな部
分を仕上げれば良い。
列セグメントとして構成されるノズル翼13は、たとえ
ば、精密鋳造法等により製作することによりスロート
S、ピッチPおよびノズル高さh共に設計寸法を正確に
維持することができ、期待される蒸気タービンの性能を
発揮させるうえで多大に貢献することが可能である。
1および2に係る発明は環状翼列を形成するように複数
枚のノズル翼を有する翼列セグメントを周方向に連ね、
かつダイアフラム外輪および内輪の間に挟持して構成す
るようにしたので、製造時の溶接変形量を少なく保ち、
仕上げの加工箇所を最少に維持でき、しかも精度を極め
て高く保持できるという優れた効果を奏する。
ントを示す斜視図および平面図。
アフラムの断面図および斜視図。
点を示すための図。
ムを示す構成図および模式図。
程図。
Claims (2)
- 【請求項1】 複数枚のノズル翼を有する翼列セグメン
トを環状翼列を形成するように周方向に連ね、かつダイ
アフラム外輪および内輪の間に挟持して構成したことを
特徴とするノズルダイアフラム。 - 【請求項2】 前記翼列セグメントを外側の外輪内周壁
と、内側の内輪外周壁と一体構造の該ノズル翼により構
成し、前記ダイアフラム外輪と該外輪内周壁との間、さ
らに前記ダイアフラム内輪と該内輪外周壁との間を電子
ビーム溶接でそれぞれ一体に接合して環状に該翼列セグ
メントが連なるようにしたことを特徴とする請求項1記
載のノズルダイアフラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20864095A JPH0953410A (ja) | 1995-08-16 | 1995-08-16 | ノズルダイアフラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20864095A JPH0953410A (ja) | 1995-08-16 | 1995-08-16 | ノズルダイアフラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0953410A true JPH0953410A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=16559594
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20864095A Pending JPH0953410A (ja) | 1995-08-16 | 1995-08-16 | ノズルダイアフラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0953410A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1953347A2 (en) | 2006-12-19 | 2008-08-06 | United Technologies Corporation | Non-stablug stator apparatus and assembly method |
JP2010515856A (ja) * | 2007-01-12 | 2010-05-13 | アルストム テクノロジー リミテッド | ターボ機械のためのダイヤフラム及び製造の方法 |
US8262359B2 (en) | 2007-01-12 | 2012-09-11 | Alstom Technology Ltd. | Diaphragm for turbomachines and method of manufacture |
DE102011119003A1 (de) * | 2011-11-21 | 2013-05-23 | TKG Turbinen Komponenten Görlitz GmbH | Leitvorrichtung für Turbinen |
EP2808491A1 (en) * | 2013-05-29 | 2014-12-03 | Alstom Technology Ltd | Stator vane and corresponding assembly |
CN109070258A (zh) * | 2016-05-26 | 2018-12-21 | 赛峰飞机发动机公司 | 涡轮机排气壳体及其制造方法 |
JP2020084768A (ja) * | 2018-11-15 | 2020-06-04 | 三菱重工コンプレッサ株式会社 | ノズルダイアフラムの製造方法、及びノズルダイアフラム |
-
1995
- 1995-08-16 JP JP20864095A patent/JPH0953410A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1953347A2 (en) | 2006-12-19 | 2008-08-06 | United Technologies Corporation | Non-stablug stator apparatus and assembly method |
EP1953347A3 (en) * | 2006-12-19 | 2009-03-11 | United Technologies Corporation | Non-stablug stator apparatus and assembly method |
US7748956B2 (en) | 2006-12-19 | 2010-07-06 | United Technologies Corporation | Non-stablug stator apparatus and assembly method |
JP2010515856A (ja) * | 2007-01-12 | 2010-05-13 | アルストム テクノロジー リミテッド | ターボ機械のためのダイヤフラム及び製造の方法 |
US8262359B2 (en) | 2007-01-12 | 2012-09-11 | Alstom Technology Ltd. | Diaphragm for turbomachines and method of manufacture |
DE102011119003A1 (de) * | 2011-11-21 | 2013-05-23 | TKG Turbinen Komponenten Görlitz GmbH | Leitvorrichtung für Turbinen |
EP2808491A1 (en) * | 2013-05-29 | 2014-12-03 | Alstom Technology Ltd | Stator vane and corresponding assembly |
CN109070258A (zh) * | 2016-05-26 | 2018-12-21 | 赛峰飞机发动机公司 | 涡轮机排气壳体及其制造方法 |
CN109070258B (zh) * | 2016-05-26 | 2021-01-15 | 赛峰飞机发动机公司 | 涡轮机排气壳体及其制造方法 |
JP2020084768A (ja) * | 2018-11-15 | 2020-06-04 | 三菱重工コンプレッサ株式会社 | ノズルダイアフラムの製造方法、及びノズルダイアフラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8585058B2 (en) | Leaf seal and method of producing a leaf seal | |
CA2111045C (en) | Method for producing a monobloc rotor with hollow blades and monobloc rotor with hollow blades obtained by said method | |
JP2008116045A (ja) | テーパ形状コンプライアントプレート部材から形成される軸シール | |
JPH0953410A (ja) | ノズルダイアフラム | |
CA1224517A (en) | Process for producing hydrodynamic bearings, the bearings so produced and secondary assemblies for producing said bearings | |
US6431830B1 (en) | Nozzle ring for a gas turbine | |
CN113843469A (zh) | 一种航空发动机进气机匣结构及其焊接方法 | |
JPH05372A (ja) | コンプレツサー用羽根車の製造方法 | |
US6877418B2 (en) | Shoe for a hydraulic apparatus and manufacturing method thereof | |
US9694438B2 (en) | Hollow component manufacture | |
JPS5857276B2 (ja) | 異種金属の電子ビ−ム溶接方法 | |
JP2002364588A (ja) | 羽根車及びその製造方法 | |
CN113864055B (zh) | 一种发动机进气机匣框架及其焊接方法 | |
JPS58133498A (ja) | ポンプ用羽根車 | |
CN114054904B (zh) | 一种低温风洞异形导流片制作方法 | |
JP2003206703A (ja) | 軸流タービンのノズルダイアフラムの製造方法 | |
JPS5963399A (ja) | ポンプ用羽根車 | |
JP4029139B2 (ja) | ダイアフラム | |
JPS5881223A (ja) | すべり軸受 | |
CN113864055A (zh) | 一种发动机进气机匣框架及其焊接方法 | |
JPH06101411A (ja) | 蒸気タービンノズルダイヤフラムの製造方法 | |
JPH04102717A (ja) | 転がり軸受け用転動体保持器 | |
JPS60216004A (ja) | タ−ビンノズルダイアフラム | |
JP2003161107A (ja) | 蒸気タービンの仕切板構造 | |
CN116713582A (zh) | 一种电子束焊接头设计方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20041201 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050107 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050428 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Effective date: 20050606 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050722 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |