JPH0953324A - 建設工事支援装置 - Google Patents

建設工事支援装置

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JPH0953324A
JPH0953324A JP20823195A JP20823195A JPH0953324A JP H0953324 A JPH0953324 A JP H0953324A JP 20823195 A JP20823195 A JP 20823195A JP 20823195 A JP20823195 A JP 20823195A JP H0953324 A JPH0953324 A JP H0953324A
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JP
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construction
work
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plan
erection
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Application number
JP20823195A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Miyagawa
哲也 宮川
Yoshikazu Sasaki
良和 佐々木
Yoichi Yuasa
洋一 湯浅
Hisaki Kaneniwa
久樹 金庭
Tsukasa Nakasu
司 中洲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建設工事の施工計画の作成又は実績管理の実
行を容易にする。 【解決手段】 建設工事支援装置10は、建設工事の全体
的な工程計画を作成する工程計画作成システム、建設工
事の工事期間内の各作業日における重機等の配置の適否
を検討するための重機配置管理システム、及び建方工程
における建方部材単位での施工日及び施工順序を定めた
建方施工計画の作成等を行う建方工程管理システムを含
んで構成されている。工程計画作成システムは、重機配
置管理システム又は建方工程管理システムから工程デー
タの転送が要求されると、現在設定されている全体工程
計画を表すデータから、各システムが要求しているデー
タを抜き出して編集し、要求元のシステムに転送する。
これにより、重機配置管理システム及び建方工程管理シ
ステムを利用して施工計画を作成する際に、両システム
に工程計画に関する情報を入力する必要がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建設工事支援装置に
係り、特に、入力された建設工事情報に基づいて建設工
事の施工計画又は実績管理に関する互いに異なる図表を
作成し出力する複数の建設工事支援システムを備えた建
設工事支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】建設工
事の建方工程では、大量の建設部材を組み立てることに
より作業を行うので、建設部材の建方手順等の施工計画
の作成や建設部材の納品等の実績管理が煩雑である。上
記に関連して本出願人は、サイト生産方式で製造したP
C部材等の建設部材を用いて建方作業を行う建設工事に
おいて、建方作業の日程を示す工程表と、建設部材毎の
製作予定日を示す製作表を画面等に表示し、建方工程に
おける詳細な施工計画(建方作業計画)の作成や建設部
材の製造実績の管理等を支援するシステムを既に提案し
ている(特開平 4-97072号公報参照)。
【0003】また、建設工事は周知のようにクレーンや
掘削機等の施工機械(所謂重機)を用いて行う。これら
の重機のうち移動式の重機は、建設工事の進行に伴って
作業所内の各位置へ移動されるが、移動式重機の移動回
数及び移動量を少なくして移動式重機を効率良く運用す
ると共に、移動式重機の配置の物理的可能性を判定する
ことは建設工事の工程短縮に有効である。このため本出
願人は、建設工事の工事期間内の各時期における移動式
重機の配置をシミュレーションすることにより、建設工
事の施工計画の作成を支援するシステムを既に提案して
いる(特開平 4-26878号等参照)。
【0004】ところで、上述したような施工計画の作成
等を支援する支援システムを用いたとしても、建設工事
全体に亘って詳細かつ適正な施工計画を作成することは
非常に煩雑な作業であり、特に建設工事の規模が大きく
なったり工事内容の複雑さが増すに従って、各支援シス
テムによる処理結果を照合しながら施工計画の適否を検
討する必要性が高まってくる。
【0005】例えば、特定の工区の詳細な建方作業計画
(例えば建設部材毎の施工日及び施工順序等)を決定す
ることは前者の支援システムで可能であるが、前者の支
援システムでは、建設工事の規模が大きくなるに従って
増加する移動式重機(例えば建方作業で用いる揚重クレ
ーンやストックヤードに仮置きした建設部材を移動させ
るための補助クレーン、或いは周囲の他の工区で同時進
行している工事で用いる移動式重機等)の配置の適否
や、その移動式重機の配置により必要な建設部材等を運
搬する車両の通行が可能か否か等のように、作業の実施
に際して問題となる事項の有無を確認することができな
い。これらは後者の支援システムによって実現される機
能である。
【0006】このため、特に建設工事の規模が大きい、
又は工事内容が複雑である場合は、上述した各支援シス
テムを各々作動させて各支援システムによる処理結果を
照合しながら施工計画の適否を検討するようにしている
が、複数の支援システムを各々作動させるために複数の
支援システムに各々入力すべき情報の内容は各支援シス
テム毎に各々異なっているので、各支援システムを各々
作動させるためには各支援システム毎に各々異なる情報
を入力する必要があり、適正な施工計画を作成するため
の作業が更に煩雑なものとなっていた。
【0007】また、建設工事の規模が大きくなると、建
設工事期間中であっても諸事情の変化により、一旦決定
した工程計画を修正する必要が生ずることも多いが、工
程計画に変更が有ると施工計画も修正する必要があり、
各支援システムに各々情報を入力する作業を再度行う必
要が生ずるので、施工計画を作成する作業を行う作業員
の負担は非常に大きい。また、建設工事における実績管
理を行う支援システムにおいても、上記と同様に工程計
画が修正される毎に各支援システムに新たに情報を入力
する必要があり、作業が煩雑であった。
【0008】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、建設工事の施工計画の作成又は建設工事の実績管理
を容易に行うことができる建設工事支援装置を得ること
が目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願発明者等は、個々の
工程における詳細な作業計画を含む建設工事の施工計画
の作成や建設工事の実績管理において基本となる情報は
建設工事全体(作業所全体)の工程計画を表す情報であ
ることに着目し、この工程情報を編集することにより、
各種支援システムを作動させるために各種支援システム
に入力すべき情報(の一部)が得られることに想到して
本発明を成すに至った。
【0010】このため、請求項1記載の発明に係る建設
工事工程管理装置は、建設工事の工程計画に関する所定
情報を含む建設工事情報が入力されると、該入力された
建設工事情報に基づいて、建設工事の施工計画又は実績
管理に関する互いに異なる図表を作成し出力する複数の
建設工事支援システムを備えた建設工事支援装置であっ
て、前記複数の建設工事支援システムのうちの少なくと
も1つは、前記図表の作成に必要な前記所定情報の内容
が他のシステムと異なっており、建設工事全体の工程を
表す情報を含む建設工事計画に関する情報を入力するた
めの入力手段と、前記入力手段によって入力された情報
に基づいて建設工事全体の工程計画を作成する工程計画
作成手段と、を備えた工程計画作成装置と、前記工程計
画作成装置によって作成された建設工事全体の工程計画
を表す情報を前記複数の建設工事支援システムが各々必
要とする所定情報に編集して複数の建設工事支援システ
ムに各々出力する情報出力手段と、を更に設けたことを
特徴としている。
【0011】上記により、入力手段を介して建設工事計
画に関する情報が入力されると、工程計画作成装置の工
程計画作成手段によって建設工事全体の工程計画が作成
され、情報出力手段により、建設工事全体の工程計画を
表す情報が複数の建設工事支援システムが各々必要とす
る所定情報に編集されて複数の建設工事支援システムに
各々出力されることになる。これにより、各システムに
入力すべき建設工事情報のうち、前記所定情報を除く情
報を各システムに入力すれば、各システムからは、建設
工事の施工計画又は実績管理に関連する互いに異なる図
表が作成されて出力される。
【0012】上述した情報出力手段による各システムへ
の所定情報の出力は、各システムを工程計画作成装置を
介して連動させることに相当し、複数の建設工事支援シ
ステムの各々に前記所定情報を入力する必要がなくなる
と共に、建設工事計画が変更され建設工事計画に関する
情報として新たな情報が入力手段を介して入力される
と、該新たな情報に基づいて変更された所定情報が各シ
ステムに出力されることになる。このように、本発明に
よれば複数の建設工事支援システムに各々異なる所定情
報を入力する必要がなくなるので、建設工事の施工計画
の作成又は建設工事の実績管理を容易に行うことができ
る。なお、情報出力手段は、工程計画作成装置側に設け
てもよいし、建設工事支援システム側に設けてもよい。
【0013】また、前記建設工事支援システムとして
は、請求項2にも記載したように、前記所定情報として
の建設工事全体の各工程の期間を表す工程情報を含む建
設工事情報が入力されると、該建設工事情報に基づいて
建設工事の工事期間内の各時期における移動式施工機械
の配置を作業所全体の平面図に重ねて示した状況図を作
成する状況図作成手段と、前記状況図作成手段によって
作成された状況図を出力する状況図出力手段と、を備え
た施工機械配置管理システム、又は、前記所定情報とし
ての建設工事の建方工程の期間を表す建方工程情報を含
む建設工事情報が入力されると、該建設工事情報に基づ
いて建方工程における建設部材単位での施工日及び施工
順序を表す建方作業計画を作成する建方作業計画作成手
段と、前記建方作業計画作成手段によって作成された建
方作業計画を出力する建方作業計画出力手段と、を備え
た建方工程管理システムを適用することができる。
【0014】建設工事支援システムとして施工機械配置
管理システムを適用した場合には、情報出力手段は前記
工程計画を表す情報を前記工程情報に編集して施工機械
配置管理システムに出力することができる。また、建設
工事支援システムとして建方工程管理システムを適用し
た場合には、情報出力手段は前記工程計画を表す情報を
建方工程情報に編集して建方工程管理システムに出力す
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。図1には本実施形態に
係る建設工事支援装置10が示されている。建設工事支
援装置10は、パーソナルコンピュータ12と、パーソ
ナルコンピュータ12の入出力ポート20に接続される
各種の入出力機器と、から構成されている。
【0016】パーソナルコンピュータ12は、CPU1
4、ROM16、RAM18及び入出力ポート20を備
え、これらは互いにバスによって接続されている。本実
施例では入出力ポート20に接続される入出力機器とし
て、フロッピーディスク、ハードディスク等の記録媒体
で構成され記憶したプログラム、データが読み出される
と共にデータが書き込まれる記憶装置22と、オペレー
タがデータ等を入力するためのキーボード24及びマウ
ス26と、処理結果を表示するためのディスプレイ28
と、処理結果を印刷するためのレーザビームプリンタ3
0と、を用いている。なお、レーザビームプリンタ30
に代えてXYプロッタ等を用いてもよい。また、キーボ
ード24及びマウス26は本発明の入力手段に対応して
いる。
【0017】パーソナルコンピュータ12及び各入出力
機器を建設工事支援装置10として作用させるためのプ
ログラムは、前記記憶装置22に記憶されている。建設
工事支援装置10は、工程計画作成システム(本発明の
工程計画作成装置に相当)、重機配置管理システム(本
発明の施工機械配置管理システムに相当)、及び建方工
程管理システムを含んで構成されており、建設工事支援
装置10に電源が投入され、上記何れかのシステムの起
動が指示されると、起動が指示されたシステムに対応す
るプログラムが読み出されて実行される。
【0018】次に本実施形態の作用として、図2〜図5
のフローチャートを参照し、上述した建設工事支援装置
10により、多数の工区から成る大規模な建設工事の全
体的な工程計画及び施工計画の作成、実績管理の支援を
行う場合を例に説明する。
【0019】まず図2のフローチャートを参照し、工程
計画作成システムが起動されることにより実行される工
事計画作成処理について説明する。ステップ100では
工程計画が未作成か否か判定する。判定が肯定された場
合には、ステップ102でオペレータに対し作業所固有
情報を入力するよう要請する。これにより、オペレータ
はマウス26又はキーボード24を操作し、建設工事の
施工の最小単位である工区を定義する情報、作業休止日
やコンクリート休止日を表す情報、建設工事で使用する
各種重機の仕様を表す情報(例えばクレーンであればブ
ームの長さや能力等)等の作業所固有情報を設定する。
設定された作業所固有情報は記憶装置22に記憶され
る。なお、作業所に固有の情報のうち、作業所の平面
図、建設する建設物のモデル図等の図面データはCAD
システムにより作成され、記憶装置22に記憶される。
【0020】次のステップ104では各工区に対し行う
べき複数の作業工程の名称及び順序を定めたサイクル工
程を登録するようオペレータに要請する。これにより、
オペレータはキーボード24等を操作し、例えば「PC
建方」「ストランド挿入」「目地型枠」「目地モルタ
ル」「ストランド緊張」「端部処理」「グラウト注入」
「スラブ配筋」「設備配管」「コンクリート打設」等の
順序で作業工程の名称を入力することによりサイクル工
程を登録する。
【0021】ステップ106では、各工区間、各階間の
作業手順を設定するようオペレータに要請する。これに
よりオペレータは、例えば「工区Aの作業cが完了した
後に工区Bの作業dを行う」、或いは「1階部分に対し
作業eが完了した後に、2階部分に対して作業eを行
う」等の作業手順を登録する。
【0022】ステップ108では、例として図6に示す
ように、各工区毎に各工程における施工数量を入力する
ための施工数量入力画面40(但しデータ入力欄40A
は空欄)をディスプレイ28に表示し、各工区及び各工
程毎の施工数量を入力するようオペレータに要請する。
これにより、図6にも示すように、オペレータは施工数
量入力画面40中の空欄となっているデータ入力欄40
Aが埋まるように、各工区及び各工程毎に施工数量(例
えば「コンクリート打設」工程に対しては打設するコン
クリートの量)をキーボード24を介して入力する。
【0023】次のステップ110では、例として図7に
示すような労務量・歩掛り入力画面42(但し資材量設
定欄42Aには先のステップ108で設定された施工数
量が予め設定されており、データ入力欄42Bは空欄)
をディスプレイ28に表示して、各工区及び各工程毎の
労務量及び歩掛りを入力するようオペレータに要請す
る。なお、労務量・歩掛り入力画面42は各工程毎に労
務量及び歩掛りを入力可能とされており(図7は一例と
してスラブ配筋工程に対応する労務量・歩掛り入力画面
を示す)、オペレータが画面をスクロールさせる指示を
入力することにより、各工程に対応する労務量・歩掛り
入力画面に切り替わる。
【0024】従って、オペレータは画面をスクロールさ
せながら各工区及び各工程毎に、労務量・歩掛り入力画
面42のデータ入力欄42Bが埋まるように、労務量を
「延べ」(作業期間内の労務量の総計)及び「日別」
(作業日1日単位での労務量の平均値)を入力すると共
に歩掛りを入力する。また、労務量・歩掛り入力画面4
2には資材名及び労務の種類を入力する欄が設けられて
おり、オペレータは、各工程毎に、各工程に対応する資
材名及び労務の種類を入力する(図7には一例として、
スラブ配筋工程に対応する資材名として「スラブ鉄
筋」、労務の種類として「鉄筋工」が入力された場合を
示している)。
【0025】なお、上述したステップ102〜110で
入力されるデータは、本発明の建設工事に関する情報、
すなわち本発明の入力手段によって入力される情報であ
る。
【0026】次のステップ112では、上記で設定され
た資材量、労務量及び歩掛りに基づいて、各工区、各工
程毎の作業日数を演算し、更に上記で演算した作業日数
及びステップ106で設定された作業手順に基づいて、
各工区毎に各工程の作業開始日、作業終了日を決定する
ことにより、作業所全体の工程計画(全体工程計画)を
自動的に作成する。そして、作成した全体工程計画を表
す工程表を、例として図8に示すような全体工程表示画
面44としてディスプレイ28に表示する。
【0027】これにより、サイクル工程を構成する各作
業工程の期間は、各工区における資材量、労務量及び歩
掛りに応じて各々自動的に伸縮されると共に、先に実施
される作業工程の期間の伸縮に連動して後に実施される
作業工程の作業開始日及び作業終了日が決定されること
になる。このステップ112は本発明の工程計画作成手
段に対応する処理である。
【0028】なお図8では、一部の工区及び一部の期間
の工程表を示しているが、オペレータからの指示に応じ
て他の工区、或いは他の期間の工程表が表示されるよう
に画面をスクロール可能とされている。また、図8には
サイクル工程として登録されている作業工程以外の工程
も示されている(図8では例として「外部足場架設」を
示す)が、このようにサイクル工程として登録した作業
工程以外の工程を全体工程表示画面44上で追加するこ
とも可能である。
【0029】次のステップ114では、オペレータから
の指示に従い、上記で作成した全体工程計画において、
各工区における作業に必要な資源量(必要な資材量、労
務量、施工量等)の1日毎の推移を表す、所謂山積みグ
ラフを作成し、例として図9に山積みグラフ46として
示すようにディスプレイ28に表示する。オペレータは
表示された山積みグラフ46を参照することにより、先
のステップ112で自動作成された全体工程計画が資源
供給の点から見て適正か否かを容易に判断することがで
きる。そしてオペレータは、自動作成された全体工程計
画が適正か否かの判断結果をキーボード24等を介して
入力する。
【0030】次のステップ116では資源山積みが適正
か否か判定する。この判定は、先にオペレータによって
入力された判断結果に基づいて行うことができる。前記
判定が否定された場合にはステップ118へ移行し、オ
ペレータより入力された修正指示に応じて全体工程計画
の修正を行ってステップ114へ戻る。これにより、修
正された全体工程計画に対して再び山積みグラフが作成
されて表示され、修正した全体工程計画が資源供給の点
から見て適正か否かが再度判断されることになる。また
ステップ116の判定が肯定されると、ステップ124
へ移行する。
【0031】一方、過去に工程計画作成システムを起動
して上記処理を行っていた場合は、今回、工程計画作成
システムを起動したときには、上記処理により決定され
た全体工程計画を表す工程データが記憶装置22に記憶
されているので、先のステップ100の判定が否定され
る。ステップ100の判定が否定された場合は、ステッ
プ120で記憶装置22に記憶されている全体工程計画
を表す工程データを取込み、次のステップ122では全
体工程表示画面44をディスプレイ28に表示し、取り
込んだ工程データに基づいて全体工程計画を表す工程表
を表示した後にステップ124へ移行する。
【0032】ステップ124では工程データ転送要求が
有ったか否か判定する。この判定が否定された場合に
は、ステップ132で全体工程計画を修正する指示が有
ったか否か判定する。ステップ132の判定も否定され
た場合にはステップ136で処理を終了するか否か判定
し、この判定も否定された場合にはステップ124に戻
ってステップ124、132、136の何れかの判定が
肯定される迄待機する。
【0033】ここで、重機配置管理システム又は建方工
程管理システムから工程データの転送が要求されるとス
テップ124の判定が肯定され、ステップ126で要求
元は重機配置管理システムか否か判定する。ステップ1
26の判定が肯定された場合にはステップ128へ移行
する。後述するように、重機配置管理システムからのデ
ータ転送要求は、対象となる工事期間を指定する情報が
引数として設定されている。このため、ステップ128
では、現在設定されている全体工程計画を表すデータか
ら指定された期間内における全ての工区の各工程の期間
(詳しくは開始日及び終了日)を表すデータや前記期間
内に各工区で使用される各種重機の仕様を表すデータを
抜き出して重機配置管理システム用のデータ構造の工程
データに編集し、編集した工程データを重機配置管理シ
ステムへ転送した後にステップ124に戻る。なお、上
記の編集した工程データは本発明の所定情報、より詳し
くは請求項2に記載の工程情報に対応している。
【0034】また、ステップ126の判定が否定された
場合には、要求元は建方工程管理システムであると判断
してステップ130へ移行する。後述するように、建方
工程管理システムからのデータ転送要求は、対象となる
工区又は複数の工区から成るエリアを指定する情報が引
数として設定されている。このため、ステップ130で
は、現在設定されている全体工程計画を表すデータから
指定された工区又はエリアにおける建方工程の期間(詳
しくは開始日及び終了日)を表すデータや、指定された
工区又はエリアにおける建方工程で使用される重機の仕
様を表すデータ等を抜き出して建方工程管理システム用
のデータ構造の建方工程データに編集し、編集した建方
工程データを建方工程管理システムへ転送した後にステ
ップ124に戻る。なお、上記の編集した建方工程デー
タは本発明の所定情報、より詳しくは請求項2に記載の
建方工程情報に対応している。
【0035】なお、記憶装置22の記憶領域には各シス
テム用のエリアが各々設けられており、前述の編集した
工程データの転送は、編集した工程データを、転送すべ
きシステムに対応するエリアに書込むことにより実現さ
れる。また、上述したステップ124〜130は本発明
の情報出力手段に対応している。
【0036】ところで、重機配置管理システム及び建方
工程管理システムでは、転送された工程データに基づい
て各種処理が行われる。各システムで行われる処理の詳
細については後述するが、各システムにおける処理によ
り、現在設定されている全体工程計画が適正でないと判
断された場合には、全体工程計画を修正する指示がオペ
レータにより入力される。この場合にはステップ132
の判定が肯定されてステップ134へ移行し、入力され
た修正指示に応じて全体工程計画を修正した後にステッ
プ114へ戻る。
【0037】現在設定されている全体工程計画が適正で
あると判断された場合には、ステップ136の判定が肯
定されてステップ138へ移行する。ステップ138で
は、オペレータより工程表、資源山積み表をプリントア
ウトする要求が入力されたか否か判定する。判定が肯定
された場合には、ステップ140において、入力された
要求に応じて工程表(例として図10参照)及び資源山
積み表(例として図9参照)の少なくとも一方を、レー
ザビームプリンタ30によってプリントアウトし、ステ
ップ142へ移行する。また、ステップ138の判定が
否定された場合には、何ら処理を行うことなくステップ
142へ移行する。
【0038】ステップ142では、上記で決定された全
体工程計画を表す工程データ及び先のステップ102〜
110で設定された作業所固有情報等のデータを記憶装
置22に記憶し、処理を終了する。
【0039】次に図3のフローチャートを参照し、重機
配置管理システムが起動されることにより実行される重
機配置検討処理について説明する。ステップ150で
は、重機の配置を表示するための状況図の表示対象期間
を入力するようオペレータに要請し、次のステップ15
2では表示対象期間が入力される迄待機する。表示対象
期間が入力されると、ステップ152の判定が肯定され
てステップ154へ移行し、入力された期間内の状況図
を未作成か、又は前記期間内における何れかの工区の作
業工程に作業期間等の変更が有ったか否か判定する。
【0040】ステップ154の判定が肯定された場合に
はステップ156へ移行し、工程計画作成システムに対
し、前記入力された期間を引数として、前記期間内の工
程データの転送を要求し、次のステップ158では工程
データの転送が完了する迄待機する。これにより、工程
計画作成システムからは、引数として指定された期間内
の工程データが前述したように編集されて転送されるこ
とになる。工程データの転送が完了すると、ステップ1
58の判定が肯定されてステップ160へ移行し、CA
Dシステムにより作成された作業所の平面図を表す図面
データ及び作業所の平面図上で重機を表すシンボルのデ
ータ(部品データ)を取り込む。なお、ステップ160
で取り込んだデータ及び工程計画作成システムから転送
された工程データは、本発明に係る建設工事情報に対応
している。
【0041】次のステップ162では、工程計画作成シ
ステムから転送された工程データに基づいて、先に入力
された表示対象期間内の各作業日における作業所内の重
機の配置を自動的に判断し、判断した重機の配置に基づ
いて、一例として図11にも示すように、作業所内の平
面図に重機の配置を前記シンボルで表した状況図48を
作成し、作成した状況図48を表すデータを記憶装置2
2に記憶すると共に、作成した状況図48をディスプレ
イ28に表示する。この状況図48は、本発明における
建設工事の施工計画に関する図表に対応しており、ステ
ップ162は請求項2に記載の状況図作成手段及び状況
図出力手段に対応する処理である。
【0042】なお、このディスプレイ28への状況図の
表示にあたっては、オペレータにより指定された作業日
に対応する状況図を表示するようにしてもよいし、指定
された期間内の各作業日に対応する状況図を、アニメー
ションのように順に表示するようにしてもよい。
【0043】なお、ステップ154の判定が否定された
場合には、入力された表示対象期間内の状況図が既に作
成され、該状況図を表すデータが記憶装置22に既に記
憶されているので、ステップ164では前記表示対象期
間に対応する状況図データを記憶装置22から取込み、
次のステップ166で取り込んだ状況図データに基づい
て、前記と同様にして状況図48を表示する。このステ
ップ164も請求項2に記載の状況図出力手段に対応す
る処理である。
【0044】オペレータは、上記のようにして表示され
た状況図48を参照することにより、入力した表示期間
内の各作業日における重機等の配置を視覚的に容易に認
識することができる。また、図11にも示すように、ク
レーンについては状況図48にブームの移動可能範囲も
表示される(図11ではブームの移動可能範囲がブーム
の長さに応じた半径の円として想像線で示されている)
ので、隣合うクレーンのブームの干渉の有無、各種資材
を運搬する車両の通行の可否、各重機の移動回数及び移
動量等を含めて重機の配置が適切か否かを容易に判断す
ることができ、作業の実施に際して問題となる事項の有
無を容易に確認することができる。
【0045】次のステップ170では、状況図を修正す
る指示がオペレータによって入力されたか否か判定す
る。判定が否定された場合にはステップ174へ移行
し、処理を終了するか否か判定する。この判定も否定さ
れた場合にはステップ170へ戻り、ステップ170又
は174の判定が肯定される迄待機する。ディスプレイ
28に表示された状況図に基づいて、オペレータが重機
の配置が適切でないと判断した場合、オペレータはディ
スプレイ28に表示された状況図48を修正する指示を
入力する。この指示が入力されるとステップ170の判
定が肯定されてステップ172へ移行し、入力された修
正指示に応じて状況図48を修正した後にステップ17
0へ戻る。
【0046】また、表示された状況図48に基づいて、
オペレータが全体工程計画そのものを見直す必要がある
と判断し場合には、工程計画作成システムが再度起動さ
れ、先に説明した図2のステップ134において全体工
程計画そのものも修正されることになる。この場合、重
機配置検討処理を再度起動して重機の配置も再度検討す
る必要が生ずるが、修正された工程データを重機配置管
理システムに入力する必要はなく、修正された工程デー
タが工程計画作成システムから転送されてくるので、重
機の配置の再検討を容易に行うことができる。
【0047】オペレータによって重機の配置等が適正で
あると判断されると、判断結果が入力されることにより
ステップ174の判定が肯定され、ステップ176で状
況図48のプリントアウトの要求が入力されたか否か判
定する。判定が肯定された場合には、ステップ178で
状況図48をレーザビームプリンタ30によってプリン
トアウトし、ステップ180へ移行する。このステップ
178も請求項2に記載の状況図出力手段に対応する処
理である。また、ステップ176の判定が否定された場
合には、何ら処理を行うことなくステップ180へ移行
する。
【0048】先に入力した表示対象期間と異なる期間内
における重機の配置についても確認したい場合、オペレ
ータは新たな状況図48を表示させる指示を入力する。
ステップ180では新たな状況図を表示させる指示が入
力されたか否かを判断することにより、先に入力された
表示対象期間と異なる期間についても状況図を表示する
か否か判定する。判定が肯定された場合にはステップ1
52へ戻り、上記処理を繰り返す。ステップ180の判
定が否定されると、処理を終了する。
【0049】次に図4のフローチャートを参照し、建方
工程管理システムが起動され、オペレータからの実行が
指示されると実行される建方工程計画作成/修正処理に
ついて説明する。ステップ190では、処理対象として
の工区又はエリアを入力するようオペレータに要請し、
処理対象としての工区又はエリアが入力される迄待機す
る。オペレータによって工区又はエリアが入力されると
ステップ192へ移行し、入力された工区又はエリアの
建方工程計画(詳しくは、後述する建方作業計画及び建
方部材搬入計画)が未作成か、或いは前記工区又はエリ
アにおける建方工程に作業期間等の変更が有ったか否か
判定する。判定が肯定された場合にはステップ194へ
移行し、先に入力された工区又はエリアの建方工程を管
理するための建方管理データが未生成か否か判定する。
【0050】上記判定が否定された場合にはステップ2
02へ移行するが、上記判定が肯定された場合にはステ
ップ196へ移行し、ステップ196で建方管理データ
を構成する各データを取得する処理を行う。すなわち、
ステップ196ではCADシステムによって既に作成さ
れて記憶装置22に記憶されている建物モデルデータの
うち、前記入力された工区又はエリアに対応する部分の
建物モデル図データを取り込む。この建物モデル図デー
タが表す建物モデル図は、建設する建設物の平面図及び
断面図を含んで構成されており、建設物を構成する全て
の建設部材が図面上に表現されている。
【0051】次のステップ198では、取り込んだ建物
モデル図データに基づいて、前記入力された工区又はエ
リアでの建方工程における作業対象としての全ての建方
部材について、各々名称を自動的に生成する。ステップ
200では、管理の都合上、各工区を更に細かく分割し
たサブブロックを設定するようオペレータに要請すると
共に、建方工程における作業対象である各建方部材につ
いての作業順序を決定するための建方ルールを設定する
ようオペレータに要請する。これにより、オペレータは
設定されたサブブロック及び建方ルールを表す情報を設
定する。そして、以上の処理で入力又は生成されたデー
タを建方管理データとして記憶装置22に記憶し、ステ
ップ202へ移行する。
【0052】ステップ202では、工程計画作成システ
ムに対し、前記入力された工区又はエリアを引数とし
て、前記工区又はエリアにおける建方工程データの転送
を要求し、次のステップ204では建方工程データの転
送が完了する迄待機する。これにより、工程計画作成シ
ステムからは、引数として指定された工区又はエリアに
おける建方工程データが前述したように編集されて転送
されることになる。建方工程データの転送が完了する
と、ステップ204の判定が肯定されてステップ206
へ移行する。なお、先の建方管理データ及び工程計画作
成システムから転送された建方工程データは、本発明に
係る建設工事情報に対応している。
【0053】ステップ206では、設定された建方工程
ルールに基づいて、入力された工区又はエリアにおいて
建方工程の作業対象としての全ての建方部材の建方順序
を決定し、決定した建方順序と先に転送された建方工程
データとに基づいて、建方部材毎に建方作業日を定めた
建方作業計画を作成する。また、次のステップ208で
は、上記で作成した建方作業計画に基づいて、建方部材
単位での作業所への搬入日を定めた建方部材搬入計画を
作成した後にステップ212へ移行する。
【0054】一方、ステップ192の判定が否定された
場合にはステップ210へ移行し、既に生成されて記憶
装置22に記憶されている建方管理データ、既に作成さ
れて記憶装置22に記憶されている建方作業計画及び建
方部材搬入計画を表すデータのうち先に入力された工区
又はエリアに対応するデータを各々取込んだ後に、ステ
ップ212へ移行する。
【0055】ステップ212では、建方工程に関する各
種チャートの表示又はプリントアウトが指示されたか否
か判定する。判定が否定された場合にはステップ214
へ移行し、建方作業計画又は建方部材搬入計画の修正指
示が入力されたか否か判定する。ステップ214の判定
も否定された場合にはステップ216へ移行し、処理を
終了するか否か判定する。ステップ216の判定も否定
された場合にはステップ212へ戻り、ステップ212
〜216の何れかの判定が肯定される迄待機する。
【0056】オペレータにより建方工程に関する各種チ
ャートを表示又はプリントアウトする指示が入力される
とステップ212の判定が肯定され、ステップ218で
は要求されたチャートの内容を判断する。要求されたチ
ャートが建方作業状況リストであると判断した場合には
ステップ220へ移行し、先に作成又は取り込んだ建方
作業計画データに基づいて、例として図12に示すよう
に、建方工程期間内の各作業日における建方作業で用い
る建方部材を、前記入力された工区又はエリア内の各サ
ブブロック毎に一覧表示した建方部材リスト50を作成
し、オペレータからの指示に応じてディスプレイ28に
表示する(図12参照)か、又は図13に示すように、
建方部材工程表52としてレーザビームプリンタ30に
よりプリントアウトした後にステップ212へ戻る。
【0057】また、要求されたチャートが建方状況図
(平面図又は断面図)であると判断した場合にはステッ
プ222へ移行し、先に作成又は取り込んだ建方作業計
画データ及び建物モデルデータに基づいて、例として図
14にも示すように、建方作業を行う工区又はエリアの
平面図に建方部材に対する建方作業順序を重ねて示す建
方状況平面図54(図14において、建方部材の作業順
序は数字及び矢印で示されており、かつ建方作業で用い
る建方部材の名称が作業順序毎に一覧表示されている)
を作成するか、又は例として図15に示すように、建方
作業を行う工区又はエリアの断面図を示す建方状況断面
図56を作成し、オペレータからの指示に応じてディス
プレイ28に表示するか、又はレーザビームプリンタ3
0によりプリントアウトした後にステップ212へ戻
る。
【0058】なお、建方状況平面図54のプリントアウ
ト結果を図16に示すが、図16からも明らかなよう
に、建方状況平面図54は建方指示書58としてプリン
トアウトされる。この建方指示書58は、建方作業を行
う作業者に対する指示書として用いられる。また、建方
指示書58には、転送された建方工程データに含まれて
いる建方作業に用いる重機(図16ではクレーン)の仕
様も併記されている。
【0059】一方、要求されたチャートが部材搬入指示
書であると判断した場合にはステップ224へ移行し、
先に作成又は取り込んだ建方部材搬入計画データに基づ
いて、所定の日付及び時刻に工場から作業所に搬入すべ
き建方部材を、建方部材を製造する工場毎に一覧として
示す部材搬入指示書60(図17参照)を作成し、レー
ザビームプリンタ30によりプリントアウトした後にス
テップ212へ戻る。この部材搬入指示書60は建方部
材を製造する工場に対する指示書(注文書)として用い
られ、プリントアウトされた指示書60を単にファクシ
ミリ等で工場に送信するのみで、工場に対する建方部材
の製造を指示することができる。
【0060】また、上記の建方部材工程表52や建方指
示書58等を参照し、更に重機配置管理システムによっ
て作成された状況図48との照合等を行うことにより、
オペレータは現在定められている建方工程計画(建方工
程における施工計画)が適正か否かを容易に判断するこ
とができる。そして、適正でないと判断した場合には、
建方作業計画及び建方部材搬入計画の少なくとも一方を
修正する指示を入力する。この指示が入力された場合に
はステップ214の判定が肯定されてステップ226へ
移行し、入力された修正指示に応じて建方作業計画及び
建方部材搬入計画の少なくとも一方を修正した後にステ
ップ212へ戻る。
【0061】また、建方部材工程表52や建方指示書5
8や部材搬入指示書60等が参照されたり、状況図48
との照合が行われて、オペレータにより全体工程計画そ
のものも見直す必要があると判断された場合には、前記
と同様に工程計画作成システムが再度起動され、図2の
ステップ134において全体工程計画そのものも修正さ
れることになる。この場合、建方工程計画作成/修正処
理を再度起動して建方工程計画も再度修正する必要が生
ずるが、修正された建方工程データを建方工程管理シス
テムに入力する必要はなく、修正された建方工程データ
が工程計画作成システムから転送されてくるので、建方
工程計画の修正を容易に行うことができる。
【0062】上記の建方部材リスト50、建方部材工程
表52、建方状況平面図54、建方状況断面図56、建
方指示書58、部材搬入指示書60は、本発明における
建設工事の施工計画に関する図表、よりくわしくは建方
作業計画を表す図表に対応している。また、ステップ2
20、222、224は請求項2に記載の建方作業計画
出力手段に対応している。
【0063】一方、現在定められている建方工程計画が
適正であるとオペレータにより判断されると、ステップ
216の判定が肯定され、ステップ228へ移行する。
ステップ228では、現在設定されている建方管理デー
タ、建方作業計画データ及び建方部材搬入計画データを
記憶装置22に記憶し、処理を終了する。
【0064】次に図5のフローチャートを参照し、実績
管理処理について説明する。この処理も建方工程管理シ
ステムに対応する処理であり、建設工事の進行状況の管
理(実績管理)を行う場合に実行される。ステップ24
0ではオペレータが要求しているジョブの種類を判定す
る。ジョブの種類が「施工実績データの入力」であると
判断した場合にはステップ242へ移行し、オペレータ
による施工実績データの入力が完了する迄待機する。こ
の間にオペレータは工区或いはサブブロック単位で施工
実績(どの工程の作業をどの程度行ったか)を入力す
る。施工実績データの入力が完了するとステップ244
へ移行し、入力された施工実績データを記憶装置22に
記憶してステップ264へ移行する。
【0065】また、ステップ240において、ジョブの
種類が「出来高管理表出力」であると判断した場合には
ステップ246へ移行し、出力すべき(すなわち表示又
はプリントアウトすべき)出来高管理表に対応する工区
を入力するようオペレータに要請し、次のステップ24
8では出来高管理表に対応する工区が入力される迄待機
する。オペレータにより出来高管理表に対応する工区が
入力されるとステップ248の判定が肯定され、ステッ
プ250において前記入力された工区の平面図データを
取り込み、次のステップ252では前記入力された工区
の各工程毎の施工実績データ及び各工程毎の施工数量デ
ータを記憶装置22から取り込む。
【0066】そして、次のステップ254では、ステッ
プ252で取り込んだデータに基づいて、前記入力され
た工区における施工数量に対する施工実績の割合を表す
出来高を各工程毎に演算し、演算結果及び先のステップ
250で取り込んだ平面図データに基づいて、例として
図18に示すような出来高管理表62を作成し、ディス
プレイ28に表示するか、又はレーザビームプリンタ3
0によりプリントアウトした後にステップ264へ移行
する。
【0067】図18より明らかなように出来高管理表6
2は、各工程毎の出来高を数値で示す一覧表62Aと、
各工程毎の出来高に応じて工区の平面図を色分け表示し
た出来高表示図62Bと、で構成されており、この出来
高管理表62を参照することによりオペレータは、該出
来高管理表62に対応する工区の施工実績を容易に把握
することができる。
【0068】また、ステップ240において、ジョブの
種類が「部材搬入チェックシート出力」であると判断し
た場合はステップ256へ移行し、プリントアウトすべ
き部材搬入チェックシートに対応する期間及び工区を入
力するようオペレータに要請し、次のステップ258で
は前記期間及び工区が入力される迄待機する。前記期間
及び工区が入力されるとステップ260へ移行し、入力
された工区、期間に対応する建方部材搬入計画データを
記憶装置22から取り込む。
【0069】そして、次のステップ262では、取り込
んだ建方部材搬入計画データに基づいて、例として図1
9にも示すように、前記入力された期間内の各作業日
に、前記入力された工区での建方作業で用いられるため
に搬入される予定の建方部材の一覧を示す部材搬入チェ
ックシート64を作成し、レーザビームプリンタ30に
よってプリントアウトした後にステップ264へ移行す
る。
【0070】図19にも示すように、部材搬入チェック
シート64には、搬入予定の建方部材の名称を作業日毎
に分けて示す一覧表64Aが記録されており、この一覧
表64Aには建方部材毎に搬入の有無をチェックするた
めのチェック欄64Bが設けられている。建方部材の搬
入チェック担当者は、この部材搬入チェックシート64
を用い、建方部材が搬入される毎に、チェック欄64B
のうち搬入された建方部材に対応する箇所をチェックす
ることによって建方部材の搬入を容易に管理することが
できる。これにより、建設工事の規模が大きく、毎日多
量の建方部材が搬入される場合にも、建方部材の搬入の
チェックを容易かつ確実に行うことができる。なお、上
記の出来高管理表62及び部材搬入チェックシート64
は、本発明における建設工事の実績管理に関する図表に
対応している。
【0071】ステップ264では、実績管理処理を終了
するか否か判定する。判定が否定された場合にはステッ
プ240へ戻り、オペレータからの要求に応じて上記と
同様にしてジョブを実行する。ステップ264の判定が
肯定された場合は、処理を終了する。
【0072】なお、上記では、多数の工区から成る大規
模な建設工事の全体的な工程計画の作成、施工計画の作
成、実績管理の支援を行う場合を例に説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、少数、或いは単一
の工区から成る小規模な建設工事における工程計画の作
成等の支援に適用することも可能である。
【0073】また、上記では、工程計画作成システム、
重機配置管理システム及び建方工程管理システムを、各
々単一のパーソナルコンピュータ12によって実現して
いたが、これに限定されるものではなく、各々異なるコ
ンピュータによって実現するようにしてもよい。この場
合、システム間のデータの転送はフロッピーディスク等
の情報記録媒体を介して行うことも可能ではあるが、各
システムのコンピュータをLANや他の通信回線を介し
て互いに接続し、前記LANや通信回線を介してデータ
を転送するようにすれば、オペレータの負担が軽減され
ると共にデータ転送に要する時間を短縮できるので好ま
しい。また、前記各システムを単一のコンピュータによ
って実現する場合には、各システムを実現するためのプ
ログラムを前記コンピュータにマルチタスクで実行させ
れば、各システムを並列に動作させて、各システムによ
る処理結果をディスプレイ等に並べて表示させることも
可能となるので好ましい。
【0074】更に、上記では本発明に係る情報出力手段
を工程計画作成装置側に設け、本発明の建設工事支援シ
ステムとしての各システムからのデータ転送要求に応じ
て、全体工程計画を表すデータをデータ転送要求元のシ
ステムに合ったデータ構造のデータに編集して転送する
例を説明したが、これに限定されるものではなく、情報
出力手段を本発明の建設工事支援システムとしての各シ
ステムに各々設けるようにしてもよい。具体的には、対
応するシステムが起動されると、情報出力手段は、工程
計画作成装置によって作成され記憶装置22の所定のエ
リアに記憶されている全体工程計画を表すデータを読み
出し、読み出したデータを編集して出力(記憶装置22
の別のエリアに記憶)するように構成すればよい。
【0075】また、上記では本発明に係る複数の建設工
事支援システムとして、重機配置管理システム及び建方
工程管理システムを例に説明したが、これに限定される
ものではなく、建設工事の工程計画に関する所定情報を
含む建設工事情報が入力されると、入力された建設工事
情報に基づいて、建設工事の施工計画又は実績管理に関
する図表を作成し出力する建設工事支援システムであれ
ば本発明を適用できることは言うまでもない。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、建設工事
の施工計画又は実績管理に関する互いに異なる図表を作
成し出力する複数の建設工事支援システムを備えた建設
工事支援装置において、建設工事全体の工程を表す情報
を含む建設工事計画に関する情報を入力するための入力
手段と、入力手段によって入力された情報に基づいて建
設工事全体の工程計画を作成する工程計画作成手段と、
を備えた工程計画作成装置と、作成された建設工事全体
の工程計画を表す情報を複数の建設工事支援システムが
各々必要とする所定情報に編集して複数の建設工事支援
システムに各々出力する情報出力手段と、を更に設けた
ので、建設工事の施工計画の作成又は建設工事の実績管
理を容易に行うことができる、という優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】建設工事支援装置の概略構成を示すブロック図
である。
【図2】工程計画作成処理を説明するフローチャートで
ある。
【図3】重機配置検討処理を説明するフローチャートで
ある。
【図4】建方工程計画作成/修正処理を説明するフロー
チャートである。
【図5】建方工程実績管理処理を説明するフローチャー
トである。
【図6】資材量入力画面を示すイメージ図である。
【図7】労務量・歩掛り入力画面を示すイメージ図であ
る。
【図8】全体工程表示画面を示すイメージ図である。
【図9】山積みグラフを示すイメージ図である。
【図10】全体工程を表す工程表のプリントアウト結果
を示すイメージ図である。
【図11】重機配置検討処理によって作成される状況図
を示すイメージ図である。
【図12】建方部材リストを示すイメージ図である。
【図13】建方部材工程表を示すイメージ図である。
【図14】建方状況平面図を示すイメージ図である。
【図15】建方状況断面図を示すイメージ図である。
【図16】建方指示書のプリントアウト結果を示すイメ
ージ図である。
【図17】部材搬入指示書を示すイメージ図である。
【図18】出来高管理表を示すイメージ図である。
【図19】部材搬入チェックシートを示すイメージ図で
ある。
【符号の説明】
10 建設工事支援装置 12 パーソナルコンピュータ 14 CPU 24 キーボード 26 マウス 28 ディスプレイ 30 レーザビームプリンタ 48 状況図 52 建方部材工程表 58 建方指示書 60 部材搬入指示書
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金庭 久樹 千葉県印旛郡印西町大塚1−5 株式会社 竹中工務店技術研究所内 (72)発明者 中洲 司 千葉県印旛郡印西町大塚1−5 株式会社 竹中工務店技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設工事の工程計画に関する所定情報を
    含む建設工事情報が入力されると、該入力された建設工
    事情報に基づいて、建設工事の施工計画又は実績管理に
    関する互いに異なる図表を作成し出力する複数の建設工
    事支援システムを備えた建設工事支援装置であって、 前記複数の建設工事支援システムのうちの少なくとも1
    つは、前記図表の作成に必要な前記所定情報の内容が他
    のシステムと異なっており、 建設工事全体の工程を表す情報を含む建設工事計画に関
    する情報を入力するための入力手段と、前記入力手段に
    よって入力された情報に基づいて建設工事全体の工程計
    画を作成する工程計画作成手段と、を備えた工程計画作
    成装置と、 前記工程計画作成装置によって作成された建設工事全体
    の工程計画を表す情報を前記複数の建設工事支援システ
    ムが各々必要とする所定情報に編集して複数の建設工事
    支援システムに各々出力する情報出力手段と、 を更に設けたことを特徴とする建設工事支援装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の建設工事支援システムの何れ
    かは、 前記所定情報としての建設工事全体の各工程の期間を表
    す工程情報を含む建設工事情報が入力されると、該建設
    工事情報に基づいて建設工事の工事期間内の各時期にお
    ける移動式施工機械の配置を作業所全体の平面図に重ね
    て示した状況図を作成する状況図作成手段と、前記状況
    図作成手段によって作成された状況図を出力する状況図
    出力手段と、を備えた施工機械配置管理システム、又
    は、 前記所定情報としての建設工事の建方工程の期間を表す
    建方工程情報を含む建設工事情報が入力されると、該建
    設工事情報に基づいて建方工程における建設部材単位で
    の施工日及び施工順序を表す建方作業計画を作成する建
    方作業計画作成手段と、前記建方作業計画作成手段によ
    って作成された建方作業計画を表す図表を出力する建方
    作業計画出力手段と、を備えた建方工程管理システムで
    あり、 前記情報出力手段は、施工機械配置管理システムに対し
    ては、前記工程計画を表す情報を前記工程情報に編集し
    て出力し、建方工程管理システムに対しては、前記工程
    計画を表す情報を前記建方工程情報に編集して出力する
    ことを特徴とする請求項1記載の建設工事支援装置。
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