JP2664521B2 - 建設工事シミユレーシヨン装置 - Google Patents

建設工事シミユレーシヨン装置

Info

Publication number
JP2664521B2
JP2664521B2 JP13239790A JP13239790A JP2664521B2 JP 2664521 B2 JP2664521 B2 JP 2664521B2 JP 13239790 A JP13239790 A JP 13239790A JP 13239790 A JP13239790 A JP 13239790A JP 2664521 B2 JP2664521 B2 JP 2664521B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
input
hoist
work
displayed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13239790A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0426880A (ja
Inventor
哲夫 金岩
良和 佐々木
哲也 宮川
英二 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takenaka Komuten Co Ltd filed Critical Takenaka Komuten Co Ltd
Priority to JP13239790A priority Critical patent/JP2664521B2/ja
Publication of JPH0426880A publication Critical patent/JPH0426880A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2664521B2 publication Critical patent/JP2664521B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instructional Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は建設工事シミユレーシヨン装置に係り、特
に、工程表と状況図とを表示することによって建設工事
の工程計画の立案及び工程管理を支援する建設工事シミ
ユレーシヨン装置に関する。
〔従来の技術〕
建設工事は周知のように掘削機、揚重機等の所謂建設
工事用機器を用いて工事を行う。これらの建設工事用機
器は建設工事の進行に伴って作業所内を移動して作業を
行うが、移動回数及び移動量を少なくして効率よく運用
すると共に、機器の配置等の作業の物理的可能性を判定
して工程計画を立案することは建設工事の工期短絡に有
効である。しかしながら、建設工事用機器の移動量、移
動回数及び機器の配置の物理的可能性等を考慮して建設
工事の工程計画を立案することは煩雑な作業であった。
また、工程計画の立案に時間がかかるため、工程計画の
変更等を行う場合に工程遅延が発生する可能性がある、
という問題があった。
このため、本出願人は建設工事のシミユレーシヨンに
よって工程計画の立案を支援する建設工事シミユレーシ
ヨン装置を提案している。この建設工事シミユレーシヨ
ン装置は、作業の順序を表す工程表と、作業所の平面図
に建設工事用機器の配置位置を重ねて示した状況図と、
を画面等に表示することによって工程計画の立案を支援
する。オペレータは工程表の原図を参照し工程表を作成
しながら作業全体の流れを決定すると共に状況図の原図
を参照しながら状況図を作成して建設工事用機器の詳細
な配置を決定することができる。これにより、物理的に
作業が可能でかつ建設工事用機器を効率よく運用するこ
とのできる工程計画を容易に立案することができる。ま
た、工程表は作業全体の流れを表すので工程管理を支援
することができ、状況図は建設工事用機器の配置を作業
所のイメージで表示するので工程計画立案後、実際の建
設工事の実施を支援することができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、建設工事シミユレーシヨン装置では状
況図における建設工事用機器の配置を入力されたデータ
に従って示している。このため、揚重機の揚重性能と、
揚重機のブームの長さすなわち揚重機の位置と吊り上げ
位置との間の距離と、によって定まる揚重機の最大許容
荷重所謂吊り上げ可能重量が被吊り上げ物の重量よりも
小さい場合にも状況図に表示することが可能であり、こ
のため、実際に作業を行う階段で始めて吊り上げること
ができないことが判明することがあった。この場合、揚
重機の配置を変更する等の作業が必要になり、工程遅延
が発生することがあった。
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、揚重機
の配置を適正な位置に定めることができ、揚重機の不適
正な配置が原因で工程遅延が発生することのない建設工
事シミユレーシヨン装置を得ることが目的である。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明に係る建設工事シミ
ユレーシヨン装置は、少なくとも作業の順序データと揚
重機を含む機器の配置データと揚重機の揚重性能データ
とを入力する入力手段と、入力されたデータに基づいて
作業の順序を表す工程表と作業所の平面図に機器の配置
を重ねて示した状況図とを作成すると共に入力された揚
重性能データに基づいて揚重機の揚重性能を表す図表を
作成する処理手段と、前記工程表を表示しかつ前記状況
図と共に前記揚重性能を表す図表を表示する表示手段
と、を有している。
また、前記入力手段から被吊り上げ物の重量データを
さらに入力し、前記処理手段は前記揚重機の配置データ
と前記揚重性能データと被吊り上げ物の重量データとに
基づいて揚重機が被吊り上げ物を吊り上げ可能か否かを
判断して判断結果を表示することが好ましい。
〔作用〕
本発明では、揚重性能データに基づいて揚重機の揚重
性能を表す図表を作成し状況図と共に表示するようにし
ている。このため、この図表を参照することによって揚
重機が被吊り上げ物を吊り上げ可能か否かを容易に判断
することができるので、揚重機の配置を適正な位置に定
めることができ、揚重機の不適正な配置が原因で建設工
事の工程遅延が存在することはない。
また、入力された揚重機の配置データと揚重性能デー
タと被吊り上げ物の重量データとに基づいて揚重機が被
吊り上げ物を吊り上げ可能か否かを判断して判断結果を
表示するので、判断結果は参照しながら揚重機の位置を
定めることにより、揚重機の配置を適正な位置に定める
ことをさらに容易に行うことができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1図に示すように、本実施例に係る建設工事シミユ
レーシヨン装置10は、パーソナルコンピユータ12と、パ
ーソナルコンピユータ12の入出力ポート20に接続される
各種の入出力機器と、から構成される。パーソナルコン
ピユータ12は、CPU14、ROM16、RAM18及び入出力ポート2
0を備え、これらは互いにバスによって接続されてい
る。本実施例では入出力ポート20に接続される入出力装
置として、フロツピーデイスク、ハートデイスク等の記
憶媒体からのプログラム、データの読出し及び前記記憶
媒体へのデータの書込みを行う外部記憶装置32と、オペ
レータがデータ等を入力するためのキーボード24及びマ
ウス26と、処理結果を表示するデイスプレイ28と、処理
結果を印刷するためのプリンタ30と、を用いている。
パーソナルコンピユータ12及び各入出力機器を建設工
事シミユレーシヨン装置10として作用させるためのプロ
グラムは前記記憶媒体に記憶されている。このプログラ
ムは建設工事シミユレーシヨン装置10を構成する各機器
に電源が投入されると読出され、実行される。
次に本実施例の作用を基礎工事の1つである場合打ち
杭工事の工程計画の立案を行う場合を例に説明する。
本実施例の建設工事シミユレーシヨン装置10は工程計
画の立案を支援する場合、第12図のフローチヤートに示
すような処理を行う。すなわち、ステツプ100ではシミ
ユレーシヨンを行う建設工事の着工から工事終了までの
間の作業所固有のデータを入力するようオペレータに指
示する。これにより、オペレータは、作業所の平面図、
杭の配置及び大きさ、作業工程期間における休日等のデ
ータを入力する。なお、作業所の平面図データはパーソ
ナルコンピユータ12のCAD機能を用いてデイスプレイ28
の画面上に描画される。また、作業所内の地面に高低差
がある場合、例として第4図に示すような斜面34がある
場合には、オペレータは、作業所固有のデータとして斜
面34の両端の位置、及び傾斜角度等のデータを入力す
る。これは斜面34がある作業所では、斜面に機器を配置
した場合に機器が横転する虞れがあり、また、斜面34の
両端近傍の水平部分に機器を配置した場合にも斜面の崩
壊、機器の横転等が発生する虞れがあるからである。こ
のデータが入力されると、建設工事シミユレーシヨン装
置10は、第4図に示すように斜面34及び斜面34の両端か
ら所定距離隔てた範囲を建設用機器の配置禁止範囲とし
て処理する。
ステツプ102では泥水を処理する泥水プラント、鉄筋
を加工する鉄筋加工台等の所謂仮設物の名称、大きさ、
配置等のデータを入力するよう指示する。ステツプ104
では場所打ち杭工事を行う場合に用いられる建設工事用
機器である掘削機、揚重機所謂クレーンに関するデータ
を入力するよう指示する。これにより、掘削機に関して
は作業に使用する台数、各掘削機の機種、掘削厚、旋回
半径等のデータが入力され、揚重機に関しては作業に使
用する台数、各揚重機の機種、ブームの長さに対する最
大許容荷重等のデータが入力される。建設工事シミユレ
ーシヨン装置10は、ステツプ100乃至ステツプ106で入力
された基礎データに基づいて、例として第2図及び第3
図に示すような工程表の原図36及び工程の最小単位(本
実施例では半日)毎の状況図の原図38を作成する。工程
表の原図36は各作業の工程を数日単位(本実施例では16
日単位)で表示可能である。また、状況図の原図38には
例として作業所の平面図に仮設物としての泥水プラント
及び鉄筋加工台等が重ねて示されており、各機器の配置
も重ねて示すことができる。なお、第3図において
「○」は杭の配置を示し、A、B1、B、・・・の符号及
び1、2、3、・・・の数字は各杭の座標を表すための
ものである。各杭には便宜的に図示しない番号が付与さ
れ、また、「○」の大きさは杭の径に対応している。
ステツプ106ではデイスプレイ28に工程表の原図36を
表示すると共に掘削作業に関するデータを工程の最小単
位毎に入力させて、掘削作業の工程を設定する。
以下、ステツプ106の掘削工程設定の詳細な処理を第1
3図に示すフローチヤートを参照して説明する。なお、
第13図のフローチヤートは工程の最小単位毎の掘削工程
の設定処理を示している。
ステツプ120ではデイスプレイ28の画面に第3図に示
すような工程表の原図36を表示すると共に掘削作業デー
タの入力を要請するメツセージを表示して掘削作業に関
するデータの入力を要請する。ステツプ122ではデータ
の入力があったか否か判定する。入力が無い場合はステ
ツプ120へ戻り、入力されるまでステツプ120及びステツ
プ122を繰り返す。オペレータは前記メツセージを参照
し、作業日時、掘削機の作業箇所を示す杭の番号、掘削
機の番号、掘削機の方向等のデータを入力する。掘削機
に関するデータが入力された場合には、第5図に示すよ
うに、工程表の原図36に掘削機の作業箇所を示す杭の番
号と、掘削機の方向を表す矢印56と、を表示してステツ
プ124へ移行する。また、入力された作業日時に対応す
る状況図の原図38には例として第6図に示すような掘削
機42の配置(位置及び掘削方向)が表示される。
ステツプ124では入力されたデータより求められる掘
削機の配置が前述の配置禁止範囲外か否か判定する。掘
削機の配置は掘削を行う杭の番号及び掘削機の方向から
定まる。掘削機の配置が配置禁止範囲内である場合(例
えば第4図矢印Aで示す位置)にはステツプ124で否定
判定され、ステツプ126で、「掘削機の配置は配置禁止
範囲内」という警告メツセージを表示する。この場合に
は指定された配置で掘削機を配置することができないの
で、ステツプ120へ戻って再度入力を要請する。これに
より、誤って掘削機を斜面34等の非水平部分に配置する
ことがなく、掘削機を適正な位置に配置することができ
る。
掘削機の配置が配置禁止範囲外である場合(例えば第
4図矢印B及び矢印Cで示す位置)には、ステツプ134
で作業を行う杭の位置と仮設物との平面的な重なりが有
るか否かを判定する。例えば、第8図では杭46と仮設物
である鉄筋加工台48とが平面的に重なっている。このよ
うな場合には鉄筋加工台48を移動しなければ掘削作業を
行うことができない。従って、ステツプ134の判定が否
定され、ステツプ136で、「杭と仮設物との重なり有」
という警告メツセージを出力してステツプ146へ移行す
る。杭と仮設物とが重なっていない場合にはステツプ13
6を実行せずにステツプ138へ移行する。
ステツプ138では掘削機と仮設物との平面的な重なり
が有るか否か判定する。例えば、第8図では掘削機50と
仮設物である泥水プラント52とが平面的に重なってい
る。このような場合には泥水プラント52が移動しなけれ
ば掘削作業を行うことができない。従って、ステツプ13
8の判定が否定され、ステツプ140で、「掘削機と仮設物
との重なり有」という警告メツセージを出力してステツ
プ146へ移行する。掘削機と仮設物とが重なっていない
場合にはステツプ140を実行せずにステツプ142へ移行す
る。
ステツプ142では掘削機の旋回範囲と仮設物との平面
的な重なりが有るか否か判定する。掘削機の旋回範囲は
掘削機の旋回半径から求めることができる。ステツプ14
2の判定が否定された場合には掘削作業を行うことがで
きるが掘削機を旋回させることはできない。このため、
ステツプ144で、「掘削機の旋回範囲と仮設物との重な
り有」という警告メツセージを出力してステツプ146へ
移行する。掘削機の旋回範囲と仮設物との重なりが無い
場合にはステツプ144で実行せずにステツプ146へ移行す
る。
ステツプ146ではステツプ120で入力を要請して入力さ
れたデータを掘削工程のデータとして登録するか否か判
定する。オペレータは表示された警告メツセージを参照
することによって入力したデータが適正か否かを容易に
判断することができる。データが適正でないと判断した
場合には適正でないとの判断結果を示すデータを入力す
る。これによりステツプ146の判定が否定され、ステツ
プ120へ戻って再度入力を要請する。このとき、新しく
入力されたデータにおいて掘削機の方向が前回入力され
たデータの掘削機の方向と異なっている場合には前記工
程表の原図36に表示された矢印56の方向及び状況図の原
図38に表示された掘削機の方向が同時に修正される。こ
のため、建設工事用シミユレーシヨン装置10の操作性が
よい。
データが適正であると判断した場合には適正であると
の判断結果を示すデータを入力する。これによりステツ
プ146の判定が肯定され、ステツプ148で入力されたデー
タを登録する。また、この掘削工程のデータの登録時に
メツセージデータが同時に登録される。このメツセージ
データは掘削機と仮設物との重なりを表す複数の警告メ
ツセージのうちいずれの警告メツセージが表示されたか
を示すデータであり、入力された日時データに対応する
状況図のデータとして登録されると共に、以後この状況
図を表示する場合に参照されて状況図と共に警告メツセ
ージが表示される。以上の処理を工程の最小単位毎に繰
り返し行うことによって掘削工程が設定される。
掘削工程の設定が終了した後は、第12図のフローチヤ
ートのステツプ108でデイスプレイ28に工程表の原図36
を表示すると共にコンクリート打設作業及び鉄筋カゴ組
立て作業に関するデータを工程の最小単位毎に入力させ
て、各作業の工程を設定する。これにより、作業日時、
作業を行う杭の番号等のデータが入力され、工程表に杭
の番号が数字で表示されてコンクリート打設作業及び鉄
筋カゴ組立て作業の工程を設定する。なお、コンクリー
ト打設作業についてはコンクリートの供給ができない日
があり、この日にはコンクリート打設作業を設定できな
いようにステツプ108でチエツク処理を行うようにして
もよい。以上の処理によって、例として第5図に示すよ
うに工程表の原図36に各作業の工程が表示されて工程表
40が完成する。
ステツプ110ではデイスプレイ28に掘削機の配置が表
示された状況図の原図38を表示すると共に、工程の最小
単位毎の揚重機の配置を設定する。
以下、ステツプ110の揚重機の配置設定の詳細な処理
を第14図に示すフローチヤートを参照して説明する。な
お、第14図のフローチヤートは各状況図の揚重機の配置
を設定する毎に実行される。
ステツプ150ではデイスプレイ28の画面に例として第
6図に示すように掘削機42の配置が示された状況図38を
表示すると共に揚重機データ入力のメツセージを表示し
て揚重機の吊り上げ位置データ及び被吊り上げ物の重量
データの入力を要請する。ステツプ152ではデータの入
力があったか否か判定する。入力が無い場合はステツプ
150へ戻り、入力されるまでステツプ150及びステツプ15
2を繰り返す。オペレータは前記メツセージを参照し、
吊り上げ位置データ、被吊り上げ物の重量データを入力
する。データの入力があった場合にはステツプ154へ移
行する。
ステツプ154では使用する揚重機の吊り上げ性能曲
線、すなわち第9図に示すような揚重機のブームの長さ
と最大許容荷重との関係を示す曲線を作成する。揚重機
のブームの長さと最大許容荷重とは反比例の関係にあ
り、揚重機の基礎情報入力の際に入力された揚重機の最
大許容荷重に基づいて作成することができる。作成した
性能曲線は第10図に示すように性能曲線54として状況図
の原図38と共に表示する。
ステツプ156では揚重機本体の位置データの入力を要
請するメツセージを表示する。ステツプ158では揚重機
本体データの入力があったか否か判定する。入力が無い
場合はステツプ156へ戻り、入力があるまでステツプ156
及びステツプ158を繰り返す。オペレータは前記メツセ
ージを参照し、揚重機本体の位置データを入力する。な
お、この位置データの入力は状況図の中の揚重機本体の
位置に対応する位置までカーソルを移動させて入力終了
を示すキーを押すことによって行われる。データの入力
があった場合にはステツプ160へ移行する。
ステツプ160では揚重機の吊り上げ位置と揚重機本体
の位置とから求められるブームの長さを演算する。ステ
ツプ162では、ステツプ160で求めたブームの長さに基づ
いて性能曲線54上に対応する位置に第10図に示す線58を
表示すると共にブームの長さと性能曲線とから求められ
る最大許容荷重を性能曲線54の近傍に表示する。これに
より、オペレータは揚重機が被吊り上げ物を吊り上げ可
能か否かを容易に判断できる。
ステツプ164では揚重機が被吊り上げ物を吊り上げ可
能か否か、すなわち最大許容荷重が被吊り上げ物重量よ
りも大きいか否かを判定する。揚重機が被吊り上げ物を
吊り上げることができないと判定した場合にはステツプ
150へ戻り、再度揚重機の吊り上げ位置データ及び被吊
り上げ物の重量データの入力を要請する。これにより、
オペレータはステツプ154で再度表示される前記性能曲
線54及び最大許容荷重の表示を参照することにより揚重
機の吊り上げ位置と揚重機本体の位置との関係を適正な
配置に設定することができる。
ステツプ164で吊り上げ可能であると判定した場合に
はステツプ166へ移行する。
ステツプ166乃至ステツプ172では前記掘削工程の設定
と同様に揚重機本体の位置が適正か否かを判定する。す
なわち、ステツプ166では入力された揚重機本体の位置
が前述の配置禁止範囲外か否か判定する。入力された揚
重機本体の位置が配置禁止範囲内である場合にはステツ
プ166の判定が否定され、ステツプ168で、「揚重機本体
の位置は配置禁止範囲内」という警告メツセージを表示
する。この場合には入力された位置に揚重機本体を配置
することができないので、ステツプ150へ戻って再度入
力を要請する。これにより、誤って揚重機本体を斜面34
等の非水平部分に配置することがなく、揚重機を適正な
位置に配置することができる。
入力された揚重機本体の位置が配置禁止範囲外である
場合には、ステツプ170で揚重機本体と仮設物との平面
的な重なりがあるか否かを判定する。重なりがある場合
には、ステツプ172で、「揚重機本体と仮設物との重な
り有」という警告メツセージを表示してステツプ174へ
移行する。揚重機本体と仮設物との重なりがない場合に
はステツプ172を実行せずにステツプ174へ移行する。
ステツプ174では、ステツプ150及びステツプ154でメ
ツセージを表示することによって入力されたデータを揚
重機の配置データとして登録するか否か判定する。オペ
レータは警告メツセージの表示の有無の確認及び性能曲
線54の参照によって入力したデータが適正か否かを容易
に判断することができる。データが適正でないと判断し
た場合には適正でないとの判断結果を示すデータを入力
する。これによりステツプ174の判定が否定され、ステ
ツプ150に戻って再度入力を要請する。データが適正で
あると判断した場合には適正であるとの判断結果を示す
データを入力する。これによりステツプ174の判定が肯
定され、ステツプ176で入力されたデータを登録する。
また、この揚重機の配置データの登録時にメツセージデ
ータが同時に登録される。このメツセージデータは揚重
機本体と仮設物との重なりを表す警告メツセージが表示
されたか否かを示すデータであり、状況図のデータとし
て登録されると共に、以後状況図を表示する場合に参照
されて状況図と共に警告メツセージが表示される。以上
のような処理を各状況図毎に繰り返し行って揚重機の配
置が設定される。
揚重機の配置の設定が終了した後は、第12図のフロー
チヤートのステツプ112でデイスプレイ28に掘削機及び
揚重機の配置が表示された状況図の原図38を表示すると
共に、掘削機、揚重機以外の機器、例えばダンプカー、
コンクリートミキサー車等の配置を単位工程毎に入力す
るよう指示する。これにより、工程の最小単位毎の前記
機器の配置が入力され、各機器の配置が全て設定され、
例として第7図に示すような状況図44が完成する。な
お、状況図44において、「M」はコンクリートミキサー
車、「D」は所謂ダンプカー、「U」は所謂パワーシヨ
ベルカー、「Z」は掘削した土を貯留するタンクを表し
ている。ステツプ113では仮設物の移動を設定する。
以下、第15図のフローチヤートを参照して仮設物の移
動設定の詳細を説明する。第15図のフローチヤートは掘
削機または揚重機本体と仮設物との重なりがある状況図
に対して実行される。なお、重なりがあるか否かの判断
は前述のメツセージデータにデータが登録されているか
否かを判定することによって行うことができる。
ステツプ182では状況図を表示する。ステツプ184では
前述のメツセージデータを参照し、登録されている警告
メツセージを表示する。ステツプ186では仮設物の配置
を移動する入力を要請するメツセージを表示する。ステ
ツプ188では入力があったか否か判定する。入力が無い
場合にはステツプ188で繰り返す。オペレータはステツ
プ186で表示されたメツセージを参照して仮設物の配置
を移動させるデータを入力する。データが入力されると
ステツプ188の判定が肯定され、ステツプ190へ移行す
る。ステツプ190ではオペレータの入力によって表示さ
れている警告メツセージを表示する要因が消滅したか否
かを判定する。例えば第11図に示すように、掘削機本体
と泥水プラントとの重なりが要因で「掘削機と仮設物と
の重なり有」の警告メツセージが表示されている場合
は、掘削機の方向が第11図位置Dに変更された場合に要
因が消滅していないと判断し、掘削機の方向が第11図位
置Eに変更された場合に要因が消滅したと判断する。
要因が消滅していないと判断した場合にはステツプ18
6へ戻り要因が消滅するまでステツプ186乃至ステツプ19
0を繰り返す。要因は消滅したと判断した場合にはステ
ツプ192で表示している警告メツセージを消去し、ステ
ツプ194でメツセージデータが更新して処理を終了す
る。以上の処理を掘削機または揚重機本体の仮設物との
重なりのある全ての状況図に対して行って仮設物の移動
設定を終了する。
これにより、状況図上で掘削機または揚重機本体と仮
設物との重なりがある工程で仮設物の配置が変更されて
重なりが無くなるので、状況図に基づいて作業を行うこ
とができる。また、状況図44に示された機器の方向が修
正された場合に工程表40に表示された矢印56の方向が同
時に修正される。このため、建設工事用シミユレーシヨ
ン装置10の操作性がよい。
以上の処理によって工程計画の立案は終了し、第12図
のフローチヤートのステツプ114で外部記憶装置32を作
動させて完成した工程表40及び状況図44に対応するデー
タを記憶媒体に格納すると共に、必要に応じてプリンタ
30を作動させて工程表40及び状況図44を印刷し、処理を
終了する。
建設工事シミユレーシヨン装置10では記憶媒体に格納
された工程表40及び状況図44に対応するデータを必要に
応じて読出して表示、印刷することができる。これによ
って、工程管理の支援、実際の作業の支援を行うことが
できる。また、表示の方法とては指定された期間の状況
図を工程の流れに沿って連続的に表示する連続出力等を
行うこともできる。
このように、本実施例では仮設物の配置を移動可能と
したので仮設物の配置を適正に定めることができ、工程
遅延が発生することはない。
また、本実施例では一旦入力された掘削機の方向を修
正する入力がされた場合に状況図44に示す掘削機の方向
を修正すると共に工程表40に表した掘削機の方向を修正
して表示するようにしたので建設工事用シミユレーシヨ
ン装置10の操作性がよい。
さらに、本実施例では揚重機の吊り上げ性能曲線54を
状況図と共に表示するようにしたので揚重機が被吊り上
げ物を吊り上げ可能か否かを容易に判断することができ
る。
また、本実施例では掘削機及び揚重機本体が斜面34に
配置される入力がされた場合に掘削機及び揚重機本体の
配置が適正でないと判断して警告メツセージを表示する
ようにしたので、掘削機及び揚重機本体を適正な位置に
配置することができ、機器の不適正な配置が原因で工程
遅延が発生することはない。
なお、本実施例では建設工事シミユレーシヨン装置10
により基礎工事の1つである場所打ち杭工事の工程計画
の立案を例に説明したが、これに限定されるものではな
く、例えば連続地下壁工事の等の他の工事に適用するこ
ともできる。
また、本実施例では作業所内の非水平部分を考慮した
処理として、非水平部分を含む配置禁止範囲内に掘削機
及び揚重機を配置することを禁止する処理を行っていた
が、前後の工程の機器の配置から機器の移動を判断し、
作業所内の高低差のある部分、例えば斜面34の移動を禁
止する処理を行うようにしてもよい。
さらに、建設工事シミユレーシヨン装置10が表示する
警告メツセージ等のメツセージは本実施例に記載したメ
ツセージに限定されるものではなく、同様の意味を有す
る他のメツセージを表示するようにしてもよい。
また、本実施例では第12図においてステツプ100乃至
ステツプ112で各情報の入力、設定処理を順に示した
が、建設工事シミユレーシヨン装置10において各情報の
入力、設定処理は独立処理であり、第12図に示す順以外
の順列で処理を行うこともできる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明では、揚重性能データに基
づいて揚重機の揚重性能を表す図表を作成し状況図と共
に表示するようにしたので、揚重機の配置を適正な位置
に定めることができ、揚重機の不適正な配置が原因で工
程遅延が発生することがない、という優れた効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例に係る建設工事用シミユレーシヨン装
置の構成を示す概略ブロツク図、第2図は工程表の原因
を表す概略図、第3図は状況図の原図を表す概略図、第
4図は配置禁止範囲を表す概念図、第5図は工程表を表
す概略図、第6図は状況図の原図に掘削機の配置を重ね
て示した概念図、第7図は状況図を示す概念図、第8図
は掘削機と仮設物との重なりを示す概念図、第9図は揚
重機の性能曲線を示す線図、第10図は状況図に性能曲線
を重ねて示した概念図、第11図は掘削機の方向の変更を
示す概念図、第12図乃至第15図は本実施例の作用を説明
するフローチヤートである。 10……建設工事シミユレーシヨン装置、 12……パーソナルコンピユータ、 24……キーボード、 26……マウス、 28……デイスプレイ、 30……プリンタ、 40……工程表、 44……状況図。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも作業の順序データと揚重機を含
    む機器の配置データと揚重機の揚重性能データとを入力
    する入力手段と、入力されたデータに基づいて作業の順
    序を表す工程表と作業所の平面図に機器の配置を重ねて
    示した状況図とを作成すると共に入力された揚重性能デ
    ータに基づいて揚重機の揚重性能を表す図表を作成する
    処理手段と、前記工程表を表示しかつ前記状況図と共に
    前記揚重性能を表す図表を表示する表示手段と、を有す
    る建設工事シミユレーシヨン装置。
  2. 【請求項2】前記入力手段から被吊り上げ物の重量デー
    タをさらに入力し、前記処理手段は前記揚重機の配置デ
    ータと前記揚重性能データと被吊り上げ物の重量データ
    とに基づいて揚重機が被吊り上げ物を吊り上げ可能か否
    かを判断して判断結果を表示することを特徴とする請求
    項(1)記載の建設工事シミユレーシヨン装置。
JP13239790A 1990-05-22 1990-05-22 建設工事シミユレーシヨン装置 Expired - Fee Related JP2664521B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13239790A JP2664521B2 (ja) 1990-05-22 1990-05-22 建設工事シミユレーシヨン装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13239790A JP2664521B2 (ja) 1990-05-22 1990-05-22 建設工事シミユレーシヨン装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0426880A JPH0426880A (ja) 1992-01-30
JP2664521B2 true JP2664521B2 (ja) 1997-10-15

Family

ID=15080437

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13239790A Expired - Fee Related JP2664521B2 (ja) 1990-05-22 1990-05-22 建設工事シミユレーシヨン装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2664521B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5598595B2 (ja) 2011-03-09 2014-10-01 新日鐵住金株式会社 前部車体構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0426880A (ja) 1992-01-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101595243B1 (ko) Bim 기반의 현장 시설물 자동화 모델링 시스템 및 방법
JPWO2017170968A1 (ja) シミュレーションシステム及びシミュレーション方法
JP2664519B2 (ja) 建設工事シミユレーシヨン装置
JP2664521B2 (ja) 建設工事シミユレーシヨン装置
JP2664522B2 (ja) 建設工事シミユレーシヨン装置
JP2664520B2 (ja) 建設工業シミユレーシヨン装置
CN114818062A (zh) 软土地基桥梁桩基纠偏方法、设备及存储介质
JP2688560B2 (ja) 地下躯体の構築工法
KR102112749B1 (ko) 통합 일정 계획을 이용한 건설 공사 타워크레인 관리 방법 및 이를 실행시키는 프로그램 및 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체
JPH0953324A (ja) 建設工事支援装置
JP2516272B2 (ja) 移動式クレ―ンの稼働計画作成支援装置
JPH08166983A (ja) 建築の基本工程計画支援装置
JP2002294763A (ja) 作業機の位置検出装置および表示装置
JPH03291763A (ja) 鉄骨建方の施工計画支援システム
JP2851456B2 (ja) クレーンの自動運転操作方法
JP3892593B2 (ja) 施工状況図出力装置及び記録媒体
JPH06341154A (ja) 地下躯体構築工法
JP3329751B2 (ja) 建築組立方法及びそれに用いるせり上げ装置
JP3407168B2 (ja) 既存杭基礎を利用した新規建物の基礎
JPH1068134A (ja) 基礎形状及び基礎補強工法の判断方法
CN212248262U (zh) 利用倾斜钢板桩的可回收基坑支护结构
JPH0723274Y2 (ja) 建方重機使用検討用シート
WO2022091820A1 (ja) 建設作業計画支援装置
JPH0635998A (ja) 建築作業用作図支援装置の入力装置および入力シート
JPH0227021A (ja) ケーシングドライバの杭芯セット方法及びそれに用いる位置合わせ用鉄板

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees