JPH0953285A - 二重壁構造及び二重壁施工方法 - Google Patents

二重壁構造及び二重壁施工方法

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JPH0953285A
JPH0953285A JP20566595A JP20566595A JPH0953285A JP H0953285 A JPH0953285 A JP H0953285A JP 20566595 A JP20566595 A JP 20566595A JP 20566595 A JP20566595 A JP 20566595A JP H0953285 A JPH0953285 A JP H0953285A
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runner
wall
composite panel
board
composite
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JP20566595A
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Seishi Mishina
晴司 三品
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 壁厚を増大させることなく、十分な断熱効果
等を発揮することができる二重壁構造及び二重壁施工方
法を提供する。 【解決手段】 第2壁2は、第1壁1に沿って屋内側に
配置される。二重壁構造は、断熱材の中間層を含む複合
パネル10と、上位ランナ6及び下位ランナ5と、複合
パネルの高さ方向中間部分を支持する中間支持構造体2
0とを備える。上位及び下位ランナ5,6は、複合パネ
ルを側方に移動可能に支持し、中間支持構造体は、第1
壁1に取付けられた中間支持ランナと、支持ランナに係
止される係止具とを備え、係止具は、隣接する複合パネ
ルの側縁端面の間に介装される。支持ランナは、第1壁
の屋内側壁面に沿って上位及び/又は下位ランナ5,6
と実質的に平行に延び、係止具は、複合パネルの側縁端
面に当接するボード係合部分と、複合パネルの側縁端面
から断熱材に埋入するボード埋設部分と、支持ランナに
沿って移動可能に支持ランナに係止される係止部分とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二重壁構造及び二
重壁施工方法に関するものであり、より詳細には、二重
壁の一方の壁体を構築した後に、二重壁の他方の壁体を
比較的容易に施工することができる二重壁構造及び二重
壁施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建築物又は工作物の外壁の構造形式にお
いて、空気調和設備の冷暖房熱負荷を軽減し、或いは、
防露、遮音又は防犯対策等を重視した構造形式として、
二重壁構造が知られている。二重壁は、外壁を構成する
第1壁体と、第1壁体に隣接して第1壁体の屋内側に配
置される第2壁体とから略構成される。第1壁体は、例
えば、建築物の主要構造体を構成する鉄筋コンクリート
構造壁(以下、RC構造壁という)、建築物の外壁面を
形成するプレキャストコンクリート板(以下、PC板と
いう)、或いは、ALC板等の如く、比較的高い強度、
剛性及び耐候性を備えた壁体からなる。他方、第2壁体
は、RC構造壁又はPC板等(第1壁体)の室内側面に
隣接して配置された軽鉄スタッド又は木製間柱に対し
て、建築用内装ボードを取付けた構成を有する軸組構造
の所謂間仕切壁、或いは、GLボンドによって外壁の屋
内側面に取付けられた石膏ボードなどからなり、少なく
とも断熱効果を発揮する空隙が第1壁体と第2壁体との
間に形成される。また、このような二重壁構造体の断熱
効果を更に向上させるために、第2壁体と第1壁体(外
壁)との間に形成された空隙にグラスウール等の断熱材
を挿入したり、第1壁体の屋内側面に発泡ウレタンを吹
付け、或いは、室内側内装ボードとして発泡材を裏打ち
した石膏ボード等を使用する施工方法、更には、RC構
造壁の屋外側面に断熱材を配置する所謂外断熱方式の施
工方法が、適宜採用される。なお、これらの二重壁構造
体の材質又は空隙寸法等は、建築物が立地する地域の気
候、建築物の用途、空調条件、或いは、建築物の方位等
の各種設計条件に応じて、詳細に設計される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
二重壁構造体は、軽鉄スタッド、木製間柱、或いは、G
Lボンド等によって第2壁体を第1壁体に取付ける構造
を有することから、第1壁体と第2壁体との間に所謂熱
架橋(コールドブリッジ)が生じ易い。他方、このよう
な熱架橋を防止すべく、軽鉄スタッド又は木製間柱を第
1壁体の屋内側面から離間させて配置する場合、軽鉄ス
タッド又は木製間柱の曲げ剛性及び許容垂直荷重を高め
るために、スタッド又は間柱の断面係数を大幅に増大し
なければならない。かかるスタッド又は間柱の大型化又
は高剛性化は、材料費及び施工費用の増大や、工期の延
長を招く要因となるばかりでなく、居住者又は使用者が
利用し得る室内の有効面積を減少させてしまう。また、
殊に室内の天井高が3mを超える建築部分に二重壁の第
2壁体を施工する場合、軸組構造の第2壁にあっては、
上記の如くスタッド又は間柱の大型化又は高剛性化を強
いられてしまい、他方、GL工法等による直貼り工法に
て施工された第2壁にあっては、GLボード等の剥離現
象等が生じる懸念がある。本発明は、かかる事情に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、材料
費及び施工費用の軽減を図り、施工工程を簡素化して施
工工期を短縮するとともに、壁厚を増大させることな
く、十分な断熱効果等を発揮することができる二重壁構
造及び二重壁施工方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明によれ
ば、中間空気層を形成する第1壁及び第2壁を備えた建
築物又は工作物の二重壁構造において、前記第1壁に沿
って屋内側に配置される第2壁は、断熱材の中間層を含
む複合パネルと、該複合パネルの上端部及び下端部を夫
々支持する上位ランナ及び下位ランナと、前記複合パネ
ルの高さ方向中間部分を支持する中間支持構造体とを備
える。前記上位ランナ及び下位ランナは、前記複合パネ
ルを側方に移動可能に支持する。前記中間支持構造体
は、前記第1壁の内側壁面に取付けられた中間支持ラン
ナと、該支持ランナに係止される係止具とを備え、係止
具は、隣接する複合パネルの側縁端面の間に介装され
る。前記支持ランナは、第1壁の屋内側壁面に沿って前
記上位及び/又は下位ランナと実質的に平行に延び、前
記係止具は、前記複合パネルの側縁端面に当接するボー
ド係合部分と、該複合パネルの側縁端面から前記断熱材
に埋入するボード埋設部分と、前記支持ランナに沿って
移動可能に該支持ランナに係止される係止部分とを備え
る。かかる構成の二重壁構造によれば、上位ランナ及び
下位ランナによって、複合パネルを支持し、該複合パネ
ルを上位、下位及び中間支持ランナの案内により、側方
に移動させて所定の設計位置に位置決めすることができ
る。また、上記係止具の係止部分を支持ランナに係止す
るとともに、ボード埋入部分を複合パネルの側縁端面か
ら断熱材に埋入し且つボード係合部分を複合パネルの側
縁端面に当接し、これにより、隣接する複合パネルの側
縁同士の間に係止具を介装するとともに、支持ランナに
対する所定の設計位置に係止具を位置決めすることがで
きる。
【0005】また、上記係止具及び中間支持ランナは、
複合パネルの移動を規制し且つ複合パネルの位置決めを
容易にする所謂定規として使用することができる。しか
も、係止具及び中間支持ランナは、複合パネルの高さ方
向中間部分において、複合パネルを裏側から中間支持す
るので、複合パネルの反り、変形等を防止するととも
に、複合パネルの室内側面に作用し得る衝撃等(例え
ば、人又は物が壁面に当たることにより複合パネルに作
用する衝撃荷重や、壁面から複合パネルを介して伝達す
る騒音/振動)などに対する補強部材又は耐衝撃構造と
して機能し得る。なお、中間支持ランナの本数及び高さ
は、複合パネルの全高に応じた適当な本数及び高さに設
定することができる。本発明による二重壁施工方法は、
中間空気層を形成する第1壁及び第2壁を備えた建築物
又は工作物の二重壁の施工方法において、以下の工程を
含む。 1)断熱材の中間層を含む複合パネルの上端部及び下端
部を夫々支持する上位ランナ及び下位ランナを、第1壁
から所定の間隔を隔てて、建築物又は工作物の床部分及
び天井領域に夫々取付ける。 2)複合パネルの高さ方向中間部分を支持する中間支持
ランナを前記上位ランナ及び/又は下位ランナと実質的
に平行に第1壁に取付ける。 3)複合パネルの上端部及び下端部を上位ランナ及び下
位ランナに沿って移動可能に上位ランナ及び下位ランナ
に係合させる。 4)隣接する複合パネルの少なくとも一方に係止具を取
付け、該係止具を上記支持ランナに対して移動可能に係
止するとともに、該係止具を複合パネルの側縁部に係合
させ、係止具のボード埋設部分を複合パネルの側縁端面
から前記断熱材に埋入させる。 5)前記係止具に係合した第1複合パネルと、該第1複
合パネルに隣接する第2複合パネルとを前記上位ラン
ナ、下位ランナ及び中間支持ランナの案内によって互い
に接近するように相対移動させ、第1及び第2複合パネ
ルの側縁端面同士を相互に突き付け接合する。
【0006】上記構成の施工方法によれば、隣接する第
1及び第2複合パネルの少なくとも一方に係止具を取付
け、該係止具を支持ランナに係止し、互いに接近するよ
うに第1及び第2複合パネルを相対移動させ、これによ
り、二重壁の第2壁を第1壁に沿って施工することがで
きる。第1及び第2複合パネルの相対移動は、上位、下
位及び中間支持ランナの案内によって規制されるので、
簡易且つ正確に第2壁を施工することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】或る好適な実施形態において、上
記支持ランナ、上位ランナ及び下位ランナは、水平に配
置され、支持ランナは、所定の間隔を隔てて配置された
ブラケットによって第1壁に固定される。好ましくは、
上記係止具のボード係合部分及びボード埋設部分は、複
合パネルの間に介装されるH形横断面の成形部材からな
り、該H形成形部材は、複合パネルの裏面側に配置され
るボード当接板と、ボード当接板から直角に室内側に延
びるボード衝合板と、ボード衝合板の先端縁に直角に固
定されたボード埋設板とを備え、ボード当接板及びボー
ド埋設板は、互いに平行に延び、ボード衝合板に対して
左右対象に配置される。更に好ましくは、上記係止部
は、上記支持ランナに着脱可能に係止されるフック形部
材からなり、複合パネルは、かかる係止具と支持ランナ
との係合構造により、支持ランナに沿って第1壁と平行
に案内される。好適には、上記係止具のボード埋設板が
断熱材に円滑に挿入されるように、係止具の外形輪郭と
相補する形状の凹部、溝又はスリットが、複合パネルの
側縁に位置する断熱材部分に形成され、隣接する複合パ
ネル同士は、間隙なく突き合わせ接合される。また、上
記構成の第2壁において、内装仕上を複合パネルの室内
側面に予め施工することができ、内装仕上材として、ク
ロス貼材料又は塗装等の仕上材を好ましく使用すること
ができる。
【0008】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の好適な
実施例について詳細に説明する。第1図は、本発明に係
る二重壁構造体を示す縦断面図であり、第1図には、R
C構造の建築物における二重壁が図示されている。第1
図において、外壁1は、建築物の主要構造体又は躯体を
構成するRC構造の第1壁体であり、吹付けタイル等の
外壁仕上が外壁1の屋外側面に施される。また、外壁1
の屋内側面は、コンクリート打放し面である。内壁2
は、二重壁構造の第2壁体を構成しており、主に二重壁
構造体の断熱効果を向上させる空隙Sが、内壁2の屋外
側面と、外壁1の屋内側面との間に形成される。内壁2
は、床スラブ3に固定された床ランナ5と、天井軽鉄下
地4に固定された天井ランナ6と、床ランナ5及び天井
ランナ6に支持された複合パネル10とを備える。床ラ
ンナ5及び天井ランナ6は夫々、軽量鉄骨製の溝形鋼又
はチャンネル型鋼材からなる。床ランナ5は、上方に開
口した凹形断面の溝を外壁1と平行に床部分に形成し、
他方、天井ランナ6は、下方に開口した凹形断面の溝を
外壁1と平行に天井部分に形成する。複合パネル10
は、下端部が床ランナ5の溝に挿入され、上端部が天井
ランナ6の溝に挿入される。
【0009】第2図は、複合パネル10の構成を示す横
断面図である。複合パネル10は、所定の間隔を隔てて
平行に配置された建築用内装ボード11、12と、内装
ボード11、12の間に配置された断熱材13とから構
成される。内装ボード11、12として、例えば、石膏
ボード、木質系繊維板、MDF(Medium Density Fibre
board(中質繊維板) :株式会社北進合板、株式会社ノ
ダ、セイホク株式会社、ネルソンパイン社等製造)、各
種合板、珪酸カルシウム板、或いは、フレキシブルボー
ド等の各種建築内装工事用ボードを好適に使用すること
ができる。また、殊に湿気又は水分等の対策を重視すべ
き設計部位には、防湿・防水処理又は耐水処理を施した
建築用ボード、例えば、耐水石膏ボード等が、内装ボー
ド11、12として使用される。また、断熱材13とし
て、内装ボード11、12の間に充填される発泡ウレタ
ン等の発泡樹脂系断熱材、或いは、内装ボード11、1
2の間に介挿されるグラスウール板、木質系材料のコア
又はペーパーコア等の各種断熱材料を好ましく使用し得
る。本例において、複合パネル10の側縁端面には、裏
面側内装ボード12から表面側内装ボード11に向かっ
て延びる所定深さTの溝15が形成される。溝15は、
内装ボード12及び断熱材13に跨がって所定の距離L
に亘って水平方向に延在するとともに、複合パネル10
の全高に亘って上下方向に延びる。
【0010】内装仕上材料、例えば、内装工事用クロス
材14が、内装ボード11の表面に貼着されており、室
内仕上壁面を形成する。クロス材14は、内装ボード1
1の両側縁、上端縁及び下端縁から内装ボード11の各
端面に若干廻り込み、内装ボード11の各端面にて終端
している。変形例として、内装ボード11の表面に塗装
仕上を施し、或いは、内装ボード11として化粧ボード
を使用しても良い。第1図を参照すると、中間支持構造
体20が、複合パネル10と外壁1との間に配設されて
いる。中間支持構造体20は、複合パネル10の高さ方
向の中間部分、好ましくは、複合パネル10の全高の略
1/2の位置に配置される。なお、中間支持構造体20
の位置及び箇所数は、複合パネル10の高さに応じて適
宜設計される。必要に応じて、中間支持構造体20を複
合パネル10の全高の1/3及び2/3の高さに夫々配
置し、或いは、複合パネル10の全高の1/4、2/4
及び3/4の高さに夫々配置しても良い。第3図は、中
間支持構造体20の各構成部材を示す斜視図である。第
3図に示すように、中間支持構造体20は、外壁1の屋
内側壁面に沿って水平に延在する水平ランナ21と、水
平ランナ21を外壁1に固定するためのブラケット22
と、複合パネル10に係合可能な係止具30とから略構
成される。
【0011】水平ランナ21は、上方に開口した凹形断
面性状を有する軽鉄製溝形鋼又はチャンネル型鋼材から
なり、ブラケット22は、ボルト挿通孔23を備えたア
ングル形鋼材の切断片からなる。ホールインアンカー等
の締結具24(仮想線で示す)が、ブラケット22の垂
直脚部に配置されたボルト挿通孔23を貫通し、外壁1
に締結され、ブラケット22を外壁1に固定する。ブラ
ケット22は、水平ランナ21に沿って所定間隔を隔て
て配置される。水平ランナ21のウェブ部分が、ブラケ
ット22の水平脚部25上に載置され、若干のレベル調
整を行った後、ボルト又はビス等の固定具(図示せず)
によってブラケット22上に固定される。係止具30
は、H形横断面を有するボード係合部31と、水平ラン
ナ21に係止可能なフック形状を備えたランナ係止部3
2とから構成される。ボード係合部31は、比較的高い
剛性を有する成形部材、例えば、鋼材片又は樹脂成形品
からなる。ボード係合部31は、裏面側に位置するボー
ド当接板35と、ボード当接板35から直角に前方に延
びるボード衝合板36と、ボード衝合板36の先端縁に
直角に固定されたボード埋設板37とを備えており、ボ
ード当接板35及びボード埋設板37は、互いに平行に
延び、ボード衝合板36に対して左右対象に形成され
る。
【0012】また、ランナ係止部32は、ボード係合部
31の裏面に固定された基部33と、水平ランナ21の
フランジ部分27に係止可能な係止片34とを備える。
第4図及び第5図は、施工後の中間支持構造体20の取
り合い詳細を示す縦断面図及び横断面図である。第5図
は、第4図のA−A線における断面図である。第4図に
示す如く、水平ランナ21は、ブラケット22を介し
て、外壁1に固定され、係止具30は、水平ランナ21
のフランジ部27に係止され、室内側に向かって前方に
延びる。係止具30は、第5図に示すように、隣接する
複合パネル10、10の間に介装される。複合パネル1
0の裏面は、ボード当接板35に当接し、複合パネル1
0の側縁端面は、ボード衝合板36に衝合し、ボード埋
設板36は、複合パネル10の断熱材13内に延入す
る。ボード衝合板36の半部が、一方の複合パネル10
の溝15に収容され、ボード衝合板36の他方の半部
が、他方の複合パネル10の溝15に収容される。溝1
5の深さTは、実質的にボード衝合板36の肉厚の半分
に設計され、溝15の長さは、実質的にボード衝合板3
6の長さと同一に設計されており、従って、複合パネル
10の突き合わせ面には、間隙が生じず、複合パネル1
0同士は、密接に突き付け接合又は突き合わせ接合され
る。
【0013】第6図は、上記中間支持構造体20を使用
した二重壁の施工方法を示す斜視図である。第6図を参
照して、二重壁施工方法の実施例について、説明する。
建築物のRC躯体が打設され、必要に応じて床下地が施
工され、更に、天井軽鉄下地4(図1参照)が施工され
た後、床ランナ5及び天井ランナ6は、外壁1の屋内側
面と平行に外壁1に沿って床スラブ3及び天井軽鉄下地
4に固定される。また、複数のブラケット22が、所定
間隔を隔てて外壁1の屋内側面に固定され、水平ランナ
21が、ブラケット22の水平脚部25(図3参照)上
に載置され、若干のレベル調整後に、ブラケット22に
固定される。第6図の左側に図示する複合パネル10
は、上端部が、天井ランナ6の溝部に挿入され、下端部
が、床ランナ5の溝部に挿入される。係止具30のボー
ド埋設板37の半部が、断熱材13に圧入され、ボード
衝合板36は、複合パネル10の側縁端面に衝合し、更
に、ボード当接板35は、内装ボード12の裏面に当接
し、かくして、係止具30は、第6図に示す如く複合パ
ネル10の側縁に取付けられる。更に、第4図に示す如
く、係止具30のランナ係止部32が、水平ランナ21
のフランジ部27に沿って移動可能にフランジ部27に
係止される。
【0014】係止具30を取付けた複合パネル10(以
下、第1複合パネル10という)の側方に、他の複合パ
ネル10a(以下、第2複合パネル10aという)が、
仮置きされる。第2複合パネル10aの上端部及び下端
部は、第1複合パネル10と同様に天井ランナ6及び床
ランナ5の溝部に挿入され、新たな係止具30が、第1
複合パネル10と同様な形態により、第1複合パネル1
0と反対側の第2複合パネル10aの側縁端面に取付け
られる。次いで、第2複合パネル10aを第1複合パネ
ル10に向かって移動させるが、このとき、天井ランナ
6、床ランナ5及び水平ランナ21は、第2複合パネル
10aの側方移動を案内し、複合パネル10aは、外壁
と平行に移動する。第2複合パネル10aの断熱材13
は、第1複合パネル10に取付けられた係止具30のボ
ード埋設板37の自由端部分(露出部分)に衝合し、ボ
ード埋設板37は、断熱材13内に圧入される。第2複
合パネル10aの側縁端面は、第1複合パネル10の側
縁端面及び係止具30のボード衝合板37に衝合して、
静止し、かくして、係止具30のパネル衝合板37は、
第2複合パネル10aの溝15(図2)と当接して、溝
15と整合し、第1複合パネル10と第2複合パネルと
が突き合わせ接合又は突き付け接合される。。
【0015】更に、他の複合パネル(図示せず)が第2
複合パネル10aの側方に仮置きされ、第1複合パネル
10に対する第2複合パネル10aの接合方法と同様の
形態にて、第2複合パネル10aの係止具30を介し
て、第2複合パネル10aに対して接合される。かかる
複合パネル同士の接合が順次実施され、一連の室内側壁
面が完成する。第7図は、第2図に示す複合パネル10
の構造の変形例を示す横断面図である。第7図に示す複
合パネル10には、ボード衝合板37を受入れ可能なス
リット16が、断熱材13の側縁端面に刻設される。ス
リット16は、溝15の前端部から断熱材13内に延び
るとともに、複合パネル10の全高に亘って延在し、係
止具30のボード埋設板37を受け入れる。このように
スリット16が断熱材13に設けられた構造では、係止
具10の圧入力は大幅に軽減され、隣接する複合パネル
10同士が円滑に接合される。第8図は、第7図に示す
複合パネル10の変形例を示す横断面図である。第8図
において、スリット16は、内装ボード12と断熱材1
3との間に配置される。隣接する複合パネル10の間に
介挿された係止具30は、ボード埋設板37及びボード
当接板35の間に内装ボード12を挟むような形態をな
して、複合パネル10の間に介装される。
【0016】なお、本願発明は上記実施例に限定される
ことなく、種々の変形又は変更が可能である。例えば、
上記各実施例において、複合パネル10、10aの接合
部に化粧目地又はコーキング目地等を設けても良い。ま
た、複合パネル10、10aと外壁1との間に形成され
た空隙Sに断熱材を挿入又は充填しても良い。更に、中
間支持ランナ21の断面形状は、必ずしも凹形断面のチ
ャンネル形鋼に限定されることなく、例えば、上記フラ
ンジ部27と実質的に同じ機能を有するフランジ部又は
連続脚部を備えたアングル形鋼材の如く、他の形態又は
材質の部材の部材であってもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の上記構成に
よれば、材料費及び施工費用の軽減を図り、施工工程を
簡素化して施工工期を短縮するとともに、壁厚を増大さ
せることなく、十分な断熱効果等を発揮することができ
る二重壁構造及び二重壁施工方法を提供することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る二重壁構造体の実施例を示す縦断
面図である。
【図2】図1に示す複合パネルの側縁廻りの構成を示す
横断面図である。
【図3】図1に示す中間支持構造体の各構成部材を示す
分解斜視図である。
【図4】二重壁施工後の中間支持構造体廻りの取り合い
詳細を示す縦断面図である。
【図5】図4のA−A線における二重壁の横断面図であ
り、二重壁施工後の中間支持構造体廻りの取り合い詳細
が示されている。
【図6】中間支持構造体を使用した二重壁施工方法の実
施例を示す斜視図である。
【図7】図2に示す複合パネル構造の変形例を示す横断
面図である。
【図8】図7に示す複合パネル構造の変形例を示す横断
面図である。
【符号の説明】
1 外壁 2 内壁 3 床スラブ 4 天井軽鉄下地 5 床ランナ 6 天井ランナ 10 複合パネル 11 内装ボード 12 内装ボード 13 断熱材 14 内装仕上材料 20 中間支持構造体 21 水平ランナ 22 ブラケット 27 フランジ部 30 係止具 31 ボード係合部 32 ランナ係止部 33 基部 34 係止片 35 ボード当接板 36 ボード衝合板 37 ボード埋設板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 2/56 621 E04B 2/56 621L 633 633A 633G 645 645B 645C 1/76 1/76 T 1/80 1/80 G E04F 13/08 101 8913−2E E04F 13/08 101M

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間空気層を形成する第1壁及び第2壁
    を備えた建築物又は工作物の二重壁構造において、 前記第1壁に沿って屋内側に配置される第2壁は、断熱
    材の中間層を含む複合パネルと、該複合パネルの上端部
    及び下端部を夫々支持する上位ランナ及び下位ランナ
    と、前記複合パネルの高さ方向中間部分を支持する中間
    支持構造体とを備え、 前記上位ランナ及び下位ランナは、前記複合パネルを側
    方に移動可能に支持し、前記中間支持構造体は、前記第
    1壁の内側壁面に取付けられた中間支持ランナと、該支
    持ランナに係止される係止具とを備え、該係止具は、隣
    接する複合パネルの側縁端面の間に介装され、 前記支持ランナは、第1壁の屋内側壁面に沿って前記上
    位及び/又は下位ランナと実質的に平行に延び、前記係
    止具は、前記複合パネルの側縁端面に当接するボード係
    合部分と、該複合パネルの側縁端面から前記断熱材に埋
    入するボード埋設部分と、前記支持ランナに沿って移動
    可能に該支持ランナに係止される係止部分とを備えるこ
    とを特徴とする二重壁構造。
  2. 【請求項2】 前記係止具のボード係合部分及びボード
    埋設部分は、複合パネルの間に介装されるH形横断面の
    成形部材からなり、該H形成形部材は、複合パネルの裏
    面側に配置されるボード当接板と、ボード当接板から直
    角に室内側に延びるボード衝合板と、ボード衝合板の先
    端縁に直角に固定されたボード埋設板とを備え、ボード
    当接板及びボード埋設板は、互いに平行に延び、ボード
    衝撃板に対して左右対象に配置されることを特徴とする
    請求項1に記載の二重壁構造。
  3. 【請求項3】 中間空気層を形成する第1壁及び第2壁
    を備えた建築物又は工作物の二重壁の施工方法におい
    て、 断熱材の中間層を含む複合パネルの上端部及び下端部を
    夫々支持する上位ランナ及び下位ランナを、第1壁から
    所定の間隔を隔てて、建築物又は工作物の床部分及び天
    井領域に夫々取付け、 複合パネルの高さ方向中間部分を支持する中間支持ラン
    ナを前記上位ランナ及び/又は下位ランナと実質的に平
    行に第1壁に取付け、 複合パネルの上端部及び下端部を上位ランナ及び下位ラ
    ンナに沿って移動可能に上位ランナ及び下位ランナに係
    合させ、 隣接する複合パネルの少なくとも一方に係止具を取付
    け、該係止具を上記支持ランナに対して移動可能に係止
    するとともに、該係止具を複合パネルの側縁部に係合さ
    せ、係止具のボード埋設部分を複合パネルの側縁端面か
    ら前記断熱材に埋入させ、 前記係止具に係合した第1複合パネルと、該第1複合パ
    ネルに隣接する第2複合パネルとを前記上位ランナ、下
    位ランナ及び中間支持ランナの案内によって互いに接近
    するように相対移動させ、第1及び第2複合パネルの側
    縁端面同士を相互に突き付け接合することを特徴とする
    二重壁施工方法。
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