JP2016037758A - 内装パネル - Google Patents

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高義 松平
Takayoshi Matsudaira
高義 松平
稔 岩瀬
Minoru Iwase
稔 岩瀬
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Abstract

【課題】基板の反りを抑制し、タイルや樹脂製化粧板等の内装材の割れ、欠け、剥離等を効果的に防止することができる内装パネルを提供すること。【解決手段】積層体からなる基板とその基板のオモテ面に貼り付けられた内装材とを備え、支持金具を介して壁面に取り付けられる内装パネルであって、前記基板の上縁および/または下縁の少なくとも一部において、オモテ面側の層の端面がウラ面側の層の端面よりも上下方向の中間位置寄りに配置されることにより段差部が形成され、その段差部に前記支持金具の一部が挿入可能であることを特徴とする内装パネル。【選択図】図4

Description

本発明は、建築物の壁面、トンネル内の壁面等に支持金具を介して取り付けられる内装パネルに関する。
従来、建築物の壁面、トンネル内の壁面等へのタイル取り付け工事は、壁面にタイルを接着剤で貼り付ける工法にて行われていたが、最近ではタイルパネルを用いた新工法にて行われるようになってきている。この新工法では、所定寸法にカットされた不燃性ボードのオモテ面に複数のタイルを接着剤で貼り付けることによりタイルパネルを工場にて作製し、複数のタイルパネルを施工現場へ運搬して壁面に支持金具を用いて取り付ける。この際、壁面に固定された支持金具によってタイルパネルの上縁および下縁を支持する。
具体的には、従来技術1として、支持金具のU形に折り曲げたフック部にタイルパネルの上縁と下縁を嵌め込んで支持する工法が周知である。この場合、支持金具のフック部の前方折曲げ片と後方折曲げ片がタイルパネルのオモテ面側とウラ面側に配置されることにより、タイルパネルの支持金具からの脱落が防止される。
また、従来技術2として、タイルパネルの上縁と下縁に配置されたタイルの裏面に切欠きを形成し、その切欠きに支持金具のフック部の前方折曲げ片を差し込んで基板を支持する工法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来技術3として、タイルパネルの基板の上縁と下縁に切欠きを形成し、その切欠きに支持金具のフック部の前方折曲げ片を差し込んで基板を支持する工法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第3509463号 実開平7−4599号公報
近年、支持金具の壁面固定部品(ボルトおよびアンカー)を介する壁面コンクリート部分への集中荷重を低減させるために、一般的なタイル厚み8〜10mmに対して厚み3〜7mmの薄肉化したタイルや、軽量化した不燃性のメラミン樹脂製化粧板が市販されている。しかしながら、このような薄肉化・軽量化したタイルや化粧板では、従来技術2のように切欠きを形成してさらに薄くすることは、薄肉部分の割れや反り等の変形要因となるため難しい。また、従来技術1の場合、薄肉タイルのオモテ面が支持金具のフック部の前方折曲げ片に押し付けられることが、薄肉タイルの割れや欠けの原因となる。
また、従来技術1〜3で使用している不燃性ボードは、一般に、セメントと補強繊維を混合した原料を高圧プレスすることによって成形されたものであり、不燃性、耐衝撃性、耐水性に優れた特性を有しているが、本発明者らは、不燃性ボードが吸湿と乾燥を繰り返すことによってタイルパネルに反りが発生し、それによって不燃性ボードと接着した薄肉タイルの割れや剥離を誘発するおそれがあるという知見を得た。
詳しく説明すると、通常、不燃性ボードは吸湿率5%程度の湿度を有しているが、高湿時、基板である不燃性ボードがさらに水分を吸収して伸びようとする。しかしながら、タイル面は膨張しないため、基板のウラ面側(壁面側)が伸びようとしても伸びきれず、その結果、応力歪が残る。この後、基板が乾燥すると、基板は収縮するがタイルは収縮しないため、基板のウラ面側が収縮してタイルパネルの中央が膨らむ反りが生じてしまう。このような吸湿と乾燥を基板が繰り返すことで、タイルパネルの反りが増大する。よって、タイルパネルが設置されたトンネルによっては、中央が膨らんで飛び出たタイルパネルが見受けられる。見栄えがよくないこともあるが、それよりも大きな問題は、タイルを基板に貼り付ける接着剤およびタイルの目地のモルタルにクラックが発生し、タイルの剥がれや脱落を生じる危険性があることである。
本発明はこのような課題に鑑みなされたものであり、基板の反りを抑制し、タイルや樹脂製化粧板等の内装材の割れ、欠け、剥離等を効果的に防止することができる内装パネルを提供することを目的とする。
かくして、本発明によれば、積層体からなる基板とその基板のオモテ面に貼り付けられた内装材とを備え、支持金具を介して壁面に取り付けられる内装パネルであって、
前記基板の上縁および/または下縁の少なくとも一部において、オモテ面側の層の端面がウラ面側の層の端面よりも上下方向の中間位置寄りに配置されることにより段差部が形成され、その段差部に前記支持金具の一部が挿入可能である内装パネルが提供される。
本発明の内装パネルによれば、基板が積層体からなることによって、例えば、トンネル内の壁面に取り付けられた内装パネルのウラ面(壁面側の面)が結露して生じた水や、トンネル内の壁面から染み出す水等の水分を基板が吸収しても、基板が反り難くなる。この結果、基板と接着したタイルや樹脂製化粧板等の内装材の割れ、欠け、剥離等が効果的に抑制される。
また、内装材としてタイルを用いる場合、タイルに切欠きを形成するような加工を必要としないことから、用意するタイルは1種類で済むため、内装パネルの生産および管理にかかるコストを削減できる。
本発明の内装パネルの実施形態1−1を示す正面図である。 実施形態1−1における内装パネルを複数枚壁面に取り付けた状態を示す斜視図である。 (A)は実施形態1−1の内装パネルの分解図であり、(B)は内装パネルの斜視図である。 実施形態1−1の内装パネルの取付構造の一部省略した断面図である。 (A)は実施形態1−1における上支持金具の平面図、(B)は正面図、(C)は右側面図である。 (A)は実施形態1−1における下支持金具の平面図、(B)は正面図、(C)は右側面図である。 本発明の内装パネルの実施形態1−2を示す正面図である。 実施形態1−2の内装パネルの一部省略した断面図である。 (A)は実施形態1−2における中間部支持金具の平面図、(B)は正面図、(C)は右側面図である。 実施形態2−1の内装パネルを示す正面図である。 本発明の内装パネルの実施形態3−1を示す正面図である。 (A)は実施形態3−1の内装パネルの分解図であり、(B)は内装パネルの斜視図である。 実施形態4−1の内装パネルを示す正面図である。 実施形態5の内装パネルの一部省略した断面図である。 実施形態6の内装パネルの一部省略した断面図である。
本発明の内装パネルは、積層体からなる基板とその基板のオモテ面に貼り付けられた内装材とを備え、支持金具を介して壁面に取り付けられる内装パネルであって、
前記基板の上縁および/または下縁の少なくとも一部において、オモテ面側の層の端面がウラ面側の層の端面よりも上下方向の中間位置寄りに配置されることにより段差部が形成され、その段差部に前記支持金具の一部が挿入可能である。
なお、内装材としては、セラミックス製のタイル、メラミン樹脂といった不燃性樹脂製の化粧板等を用いることができる。
本発明の内装パネルは、次のように構成されてもよい。
(1)前記段差部は、前記基板の上縁と下縁の両方に形成されてもよい。
このようにすれば、内装パネルの基板の上縁と下縁の両方が支持金具によって支持され、内装材のオモテ面側に支持金具の一部が露出しなくなる。そのため、内装パネルの上縁と下縁に位置する内装材のオモテ面が支持金具の一部に押し付けられ、それによって内装材の欠けや割れが生じるという不具合がなくなる。
また、内装材のオモテ面側に支持金具の一部が露出しなくなることから、清掃時にブラシの毛が内装材と支持金具の間に挟まるという不具合がなくなると共に、内装パネルの外観が美しくなる。
(2)前記基板は、内装材貼付側の第1基板と、壁面取付側の第2基板とを有する積層体からなり、
第1基板は前記上縁および/または下縁の一部に切欠きを有し、第2基板と積層されて前記段差部が形成されてもよい。
このようにすれば、第1基板の前記上縁および/または下縁における支持金具の位置のみに切欠きを形成すればよいため、上縁および/または下縁に位置する内装材と第1基板との接着強度を十分に確保することができる。
(3)前記基板は、内装材貼付側の第1基板と、壁面取付側の第2基板とを有する積層体からなり、
前記段差部は、第1基板の上下方向の長さが第2基板よりも短く形成されることによって第1基板の前記上縁および/または下縁の左右両端に亘って形成されてもよい。
このようにすれば、第1基板の長さ調整によって左右方向に延びる段差部を形成することができるため加工が容易となる。また、施工時において、内装パネルの段差部を支持金具の位置に合わせる手間が不要となるため、支持金具を用いた内装パネルの壁面への取り付け作業を効率よく行うことができる。
(4)第1基板は第2基板よりも薄くてもよい。
このようにすれば、第2基板の厚さを内装パネルの強度を確保するのに必要な厚さに設定しながら、第1基板を薄肉化して内装パネル全体の軽量化を図ることができる。
(5)第1基板の材料と第2基板の材料が異なってもよい。
このようにすれば、第1基板と第2基板の特性を異ならせることができる。
この場合、例えば、第1基板は、第2基板よりも比重が小さい材料にて形成されてもよい。具体的には、第2基板としては一般的な不燃性ボードを用いて強度を確保し、第1基板としては不燃性ボードよりも比重が小さい不燃性ボードを用いて内装パネル全体の軽量化を図ることができる。
ここで、一般的な不燃性ボードとは、ガラス繊維、金属繊維、炭素繊維等の補強繊維とセメントを混合した原料を高圧プレスすることによって成形された見掛け密度1.6g/cm3程度の法定不燃材からなるボードであり、例えば、三菱マテリアル建材株式会社製の「三菱フレキシブルボードN」を用いることができる。また、第1基板として用いることができる前記比重が小さい不燃性ボードとは、ケイ酸カルシウムを主成分とする見掛け密度1g/cm3程度以下の法定不燃材からなるボードであり、例えば、三菱マテリアル建材株式会社製の「ヒシタイカ♯70、♯100」を用いることができる。
あるいは、第1基板は補強繊維シートを主要構成部材として有し、第2基板は不燃ボードを主要構成部材として有してもよい。このようにすれば、内装パネルの軽量化に加えて、第1基板の内装材および第2基板との接着強度を向上させると共に、内装材が割れた場合の飛散防止を図ることができる。この場合、補強繊維シートとしては、ガラス繊維、PETといった樹脂線維、炭素繊維、ステンレス鋼といった金属繊維等の補強繊維からなるメッシュを用いることができる。
なお、第1基板と第2基板が同じ材料からなるものであってもよいことは言うまでもない。
(6)第1基板は、厚さ方向に貫通する複数の貫通孔を有してもよい。
このようにしても、第2基板によって内装パネルの強度を確保しながら、第1基板を軽量化して内装パネル全体の軽量化を図ることができる。この場合、複数の貫通孔を有する法定不燃材からなるボードとして、例えば、中越アドバンス株式会社製の「中越有孔板 不燃NM-8576、不燃NM-8578」を用いることができる。
(7)前記基板の外部に露出している面に防湿塗料が塗布されてもよい。
このようにすれば、基板が水分を吸収し難くなるため、吸湿と乾燥を繰り返す基板の反りを確実に防止することができる。この場合、防湿塗料としては、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、フッ素系樹脂、シリコン系樹脂、アクリル系樹脂等の塗料を用いることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の内装パネルの実施形態について詳説する。
(実施形態1−1)
図1は本発明の内装パネルの実施形態1−1を示す正面図であり、図2は実施形態1−1の内装パネルを複数枚壁面に取り付けた状態を示す斜視図である。また、図3(A)は実施形態1−1の内装パネルの分解図であり、(B)は内装パネルの斜視図である。また、図4は実施形態1−1の内装パネルの一部省略した断面図である。また、図5(A)は実施形態1−1における上支持金具の平面図、(B)は正面図、(C)は右側面図である。また、図6(A)は実施形態1−1における下支持金具の平面図、(B)は正面図、(C)は右側面図である。
<基板>
実施形態1−1の内装パネルIP1は、積層体からなる基板10と、その基板10のオモテ面10aに貼り付けられた複数の内装材20とを備え、建築物やトンネル内の壁面Wに上支持金具91および下支持金具92によって取り付けられる。なお、実施形態1−1では内装材20として複数のタイルを用いた場合を例示している。
実施形態1−1において、基板10は、内装材貼付側の第1基板11と、壁面取付側の第2基板12とを有する積層体からなり、第1基板11と第2基板12は接着剤にて貼り合わせられている。実施形態1−1の場合、第1基板11および第2基板12としては、厚みは異なるが同じサイズで同じ材料からなる市販の不燃性ボード(見掛け密度約1.6g/cm3)が用いられており、これらが変性シリコン系接着剤にて接着されている。なお、市販の不燃性ボードとしては、縦1820mm×横910mm、縦1000mm×横2000mm等のサイズの長方形タイプがあり、これらを用いることができる。
また、実施形態1−1の場合、第1基材11が第2基板12よりも薄く設定されている。市販の不燃性ボードには厚さが3mm、4mm、6mm、8mm、10mm、12mmのものがあり、第1基板11と第2基板12の厚さT1、T2を、例えば、3mmと6mm、3mmと8mm、4mmと6mm、4mmと8mm等に設定することができる。
また、実施形態1−1の場合、基板10の上縁および/または下縁の少なくとも一部において、オモテ面側の層の端面がウラ面側の層の端面よりも上下方向の中間位置寄りに配置されることにより段差部10a、10bが形成され、その段差部10a、10bに支持金具91、92の一部が挿入可能とされている。
つまり、基板10のオモテ面側の層である第1基板11の上縁11aと下縁11bに矩形の切欠き10ax、10bxを2個ずつ形成し(図3(A)参照)、切欠き10ax、10bxを有する第1基板11と第2基板12を貼り合わせて基板10を形成する。これにより、第1基板11の上縁11aおよび下縁11bが第2基板12の上縁12aおよび下縁12bよりも上下方向の中間位置寄りに配置された4個の段差部10a、10bが形成される(図3(B)、図4参照)。
第1基板11の切欠き10ax、10bxのサイズは、後述する上および下支持金具91、92のフック部91a2、92a2の前方折曲げ片91a22、92a22の全体を挿入することができるサイズに形成され、例えば、縦25mm程度、横80mm程度とすることができる。
<内装材>
実施形態1−1の場合、内装材20はサイズが450mm×450mmのタイルであり、基板10の第1基板11のオモテ面11cに、上下方向に4枚のタイルが左右2列で並ぶようにエポキシ系接着剤を用いて接着されている。これにより、基板10のオモテ面側の上下の段差部10a、10bの前方が内装材20によって覆われ、それによって上下の段差部10a、10bは上下に開口した状態となる。なお、タイル間の目地にはモルタル(図示省略)が塗り込まれる。
<支持金具>
図4と図5(A)〜(C)に示すように、上支持金具91は、厚さT3が1〜2mm程度の鉄板またはステンレス鋼板を4箇所折り曲げて形成された金具本体91aと、金具本体91aを壁面に固定するための固定部材91bとしてのアンカー91b1およびボルト91b2とを備える。なお、鉄板を用いる場合、金具本体91aは錆止めのための塗装が施される。
金具本体91aは、横から視た折り曲げ形状がL形のL形部分91a1と、L形部分91a1の下端と連設された倒立略J形のフック部91a2とを有し、L形部分91a1の垂直片部に固定部材91bを挿通させる長円形の挿通孔91a11が形成されている。また、フック部91a2は、L形部分91a1の下端から上方へ垂直に立ち上がる後方折曲げ片91a21と、後方折曲げ片91a21と平行に設けられて基板10の上縁10euの段差部10aに挿入される前方折曲げ片91a22とを有する。
L形部分91a1の前方への曲げ寸法W11は、例えば、10〜50mm程度であり、フック部91a2の前方への曲げ寸法(後方折曲げ片91a21と前方折曲げ片91a22との間隔)W12は、例えば、内装パネルIP1の第2基板12の厚さT2よりも1〜2mm程度大きい寸法である。また、フック部91a2の前方折曲げ片91a22の上下方向の突出寸法P1は、例えば、5〜30mm程度であり、金具本体91aの左右方向の長さL1としては、例えば、50〜100mm程度である。
図4と図6(A)〜(C)に示すように、下支持金具92は、厚さT4が1〜2mm程度の鉄板またはステンレス鋼板を4箇所折り曲げて形成された金具本体92aと、金具本体92aを壁面に固定するための固定部材92bとしてのアンカー92b1およびボルト92b2とを備える。なお、下支持金具92の固定部材92bは、上支持金具91の固定部材91bと同じものを用いることができる。
金具本体92aは、横から視た折り曲げ形状がL形のL形部分92a1と、L形部分92a1の下端と連設されたJ形のフック部92a2とを有し、L形部分92a1の垂直片部に固定部材92bを挿通させる長円形の挿通孔92a11が形成されている。また、フック部92a2は、L形部分92a1の下端から下方へ垂直に垂れ下がる後方折曲げ片92a21と、後方折曲げ片92a21と平行に設けられて基板10の下縁10elの段差部10bに挿入される前方折曲げ片92a22とを有する。
下支持金具92の金具本体92aにおいて、L形部分92a1の前方への曲げ寸法W21、フック部92a2の前方への曲げ寸法(後方折曲げ片92a21と前方折曲げ片92a22との間隔)W22、フック部92a2の前方折曲げ片92a22の上下方向の突出寸法P2、金具本体92aの左右方向の長さL2は、上支持金具91の金具本体91aの場合と同様である。
<内装パネルの壁面への取り付け方法>
複数枚の内装パネルIP1を壁面Wに横一列で取り付ける場合、先ず、壁面Wに対して内装パネルIP1の取り付け場所と上下の各アンカー91b1、92b1の打ち込み場所の寸法出しを行う。次いで、アンカー91b1、92b1のサイズで指定される下穴Whを壁面Wに形成し、プラグを用いてアンカー91b1、92b1を下穴Whに打ち込む。そして、先に下支持金具92の金具本体92aをボルト92b2によってアンカー92b1に固定する。
次に、内装パネルIP1の下縁10elを下支持金具92の金具本体92aのフック部92a2に嵌め込む。このとき、内装パネルIP1の下縁10elの段差部10bに金具本体92aの前方折曲げ片92a22を差し込む。
続いて、内装パネルIP1の上縁10euの段差部10aに上支持金具91の金具本体91aのフック部91a2の前方折曲げ片91a22を差し込み、金具本体91aをボルト91b2によってアンカー91b1に固定する。
このようにして壁面Wに取り付けられた内装パネルIP1は、内装材20のウラ面側に上および下支持金具91、92の金具本体91a、92aの前方折曲げ片91a22、92a22が隠れるため外観がすっきりすると共に、内装パネルIP1の清掃時にブラシが前方折曲げ片91a22、92a22と内装材20の隙間に挟まるという不具合がなくなる。
また、内装材20の裏面に切欠きを形成せずに基板10のオモテ面側に段差部10a、10bを形成するため、内装材20として薄いタイルを用いても、タイルに負担をかけることがないため割れや欠けが生じ難い。すなわち、この内装パネルIP1は内装材20の薄肉化に対応できる。それに加え、基板10において、内装材20を貼り付けるための第1基板11は第2基板12よりも強度が低くてもよいため薄くすることができる。これらの結果、内装パネルIP1の軽量化が図られ、固定部材91b、92bおよび壁面Wへの負荷を軽減することができる。また、タイルのウラ面にある切欠きよりも、基板10のオモテ面側の段差部10a、10bの方が作業者から見えやすいため取り付け作業が容易となる利点もある。
さらに、基板10は、第1基板11と第2基板12を接着剤にて貼り合わせた積層体からなるため、基板10が吸湿と乾燥を繰り返すことによって生じる反り(湿度変化による反り)が、基板10が単一の板からなる場合よりも生じ難くなっている。この結果、基板10の反りに起因する内装材20の割れ、欠け、剥離等が抑制される。
また、本実施形態のように大型の□450mmのタイルを用いる場合、内装パネルの適切な固定位置に合うようにタイル側に切欠きを形成するとなると、左右のタイルの切欠き位置が異なるケースが想定され、そうすると異なったタイルを用意する必要がある。これに対し本発明ではタイル側に切欠きを設けないため、タイルの大型サイズに最適である。
また、内装パネルIP1は、設置場所の寸法に合わせて予め工場で作製することができるため、タイルメーカーで形成していた切欠きを有するタイルが不要となる。このことは、タイルメーカーへの依存が少なくなり、特に海外からタイルを輸入する場合などの手配短縮、歩留まりを含め管理面でのメリットが大きい。
また、内装材20側の第1基板11を壁面W側の第2基板12より薄くすることで、第2基板12を厚くすることができる。この結果、取り付け強度が増すばかりでなく、施工寸法で要求される厚みが複数枚の基板を用いることによって調整可能となった。なお、本発明の内装パネルにおいて、第1基板11と第2基板12の厚さは同じでもよい。
(実施形態1−2)
図7は本発明の内装パネルの実施形態1−2を示す正面図であり、図8は実施形態1−2の内装パネルの一部省略した断面図である。また、図9は(A)は実施形態1−2における中間部支持金具の平面図、(B)は正面図、(C)は右側面図である。なお、図7および8において、図1〜4中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
前記実施形態1−1では縦長の内装パネルIP1を壁面Wに左右方向に一列で取り付けた場合を例示したが(図2参照)、実施形態1−2では図7および8に示すように実施形態1−1の内装パネルIP1を壁面Wに左右方向に二列で取り付ける。この場合、実施形態1−1で用いられた上および下支持金具91、92に加えて、図9(A)〜(C)に示された中間支持金具93が用いられる。
中間支持金具93は、上段の内装パネルIP1の下縁と下段の内装パネルIP1の上縁を支持する金具本体93aと、金具本体93aを壁面に固定するための固定部材93bとしてのアンカー93b1およびボルト93b2とを備える。なお、中間支持金具93の固定部材93bは、上および下支持金具91、92の固定部材91b、92bと同じものを用いることができる。
金具本体93aは、厚さT5が1〜2mm程度の鉄板またはステンレス鋼板を折り曲げて形成されており、横から視た折り曲げ形状がL形のL形部分93a1と、L形部分93a1の下端と連設されたJ形の上フック部93a2と、上フック部93a2の下端と連設された倒立U形の下フック部93a3とを有し、L形部分93a1の垂直片部に固定部材93bを挿通させる長円形の挿通孔93a11が形成されている。
上フック部93a2は、L形部分93a1の下端から下方へ垂直に垂れ下がる後方折曲げ片93a21と、後方折曲げ片93a21と平行に設けられて基板10の下縁10elの段差部10bに挿入される前方折曲げ片93a22とを有する。
下フック部93a3は、上フック部93a2の下端から下方へ垂直に垂れ下がる後方折曲げ片93a31と、後方折曲げ片93a31と平行に設けられて基板10の上縁10euの段差部10aに挿入される前方折曲げ片93a32とを有する。
下フック部93a3の後方折曲げ片93a31は、上フック部93a2の後方折曲げ片93a21の左右中間部に矩形の切り込みを形成し下方へ折り曲げることにより形成されている。また、下フック部93a3の前方折曲げ片93a32は、上フック部93a2の前方折曲げ片93a22の左右中間部に上下方向の一対の切り込みを形成し下方へ折り曲げることにより形成されている。
中間支持金具93の金具本体93aにおいて、L形部分93a1の前方への曲げ寸法W31、上フック部93a2の前方への曲げ寸法(後方折曲げ片93a21と前方折曲げ片93a22との間隔)W32、上フック部93a2の前方折曲げ片93a22の上下方向の突出寸法P3、金具本体93aの左右方向の長さL3は、下支持金具92の金具本体92aの場合と同様である。
また、中間支持金具93の金具本体93aにおいて、下フック部93a3の後方折曲げ片93a31と前方折曲げ片93a32との間隔は前記曲げ寸法W32と同等であり、下フック部93a3の前方折曲げ片93a32の上下方向の突出寸法P4は前記突出寸法P3と同等である。また、下フック部93a3の前方および後方折曲げ片93a31、93a32の左右方向の長さL4は前記長さL3の1/3〜1/2程度である。
<内装パネルの壁面への取り付け方法>
複数枚の内装パネルIP1を壁面Wに左右方向に二列で取り付ける場合、先ず、壁面Wに対して内装パネルIP1の取り付け場所と上中下の各アンカー91b1、92b1、93b1の打ち込み場所の寸法出しを行う。次いで、アンカー91b1、92b1、93b1のサイズで指定される下穴Whを壁面Wに形成し、プラグを用いてアンカー91b1、92b1、93b1を下穴Whに打ち込む。そして、先に下支持金具92の金具本体92aをボルト92b2によってアンカー92b1に固定する。
次に、内装パネルIP1の下縁10elを下支持金具92の金具本体92aのフック部92a2に嵌め込む。このとき、内装パネルIP1の下縁10elの段差部10bに金具本体92aの前方折曲げ片92a22を差し込む(図4参照)。
続いて、内装パネルIP1の上縁10euの段差部10aに中間支持金具93の金具本体93aの下フック部93a3の前方折曲げ片93a22を差し込み、金具本体93aをボルト93b2によってアンカー93b1に固定する(図8参照)。これにより、下段の内装パネルIP1の取り付けが完了する。
続いて、内装パネルIP1の下縁10elを中間支持金具93の金具本体93aの上フック部93a2に嵌め込む。このとき、内装パネルIP1の下縁10elの段差部10bに上フック部93a2の前方折曲げ片93a22を差し込む(図8参照)。
続いて、内装パネルIP1の上縁10euの段差部10aに上支持金具91の金具本体91aのフック部91a2の前方折曲げ片91a22を差し込み、金具本体91aをボルト91b2によってアンカー91b1に固定する(図4参照)。これにより、上段の内装パネルIP1の取り付けが完了する。
なお、中間支持金具93を用いれば、内装パネルIP1を左右方向に三列、四列、五列等で壁面に取り付けることができる。
(実施形態1−3)
前記実施形態1−1の内装パネルIP1において、第1基板11には複数の貫通孔が設けられてもよく、それにより内装パネルIP1の軽量化を図ることができる。
(実施形態2−1)
図10は実施形態2−1の内装パネルを示す正面図である。なお、図10において、図1中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態2−1の内装パネルIP2は、横長の基板の上縁110euと下縁110elにそれぞれ3個の段差部110a、110bが形成されていること以外は、実施形態1−1と同様である。
この場合、上の各段差部110aの位置は、例えば、基板の上縁110euの左右中間位置Q1と、位置Q1から左右対称位置Q2に設定される。このとき、位置Q1から位置Q2までの距離の半分が、基板の側面位置Q3から位置Q2までの距離とほぼ等しくなる。なお、基板の下縁110elに設ける下の各段差部110bの位置も同様にして設定される。
内装パネルIP2の各段差部110a、110bがこのような位置に設けられることにより、内装パネルIP2を壁面へ取り付ける際、各アンカーの左右方向の打ち込み場所を等間隔にすることができ、打ち込み場所の寸法出しが容易となる。なお、実施形態2−1の内装パネルIP2の壁面への取り付け方法は、実施形態1−1に準じて行うことができる。
(実施形態2−2)
前記実施形態2−1の内装パネルIP2は、実施形態1−2と同様に、中間支持金具93を用いて左右方向に二列で壁面に取り付けることができる(図7参照)。
(実施形態3−1)
図11は本発明の内装パネルの実施形態3−1を示す正面図である。また、図12は(A)は実施形態3−1の内装パネルの分解図であり、(B)は内装パネルの斜視図である。なお、図11と12において、図1〜3中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態3−1の内装パネルIP3は、その上縁310euと下縁310elに、左右両端に亘って段差部310a、310bが設けられている。実施形態3−1において、その他の構成は実施形態1−1と同様である。
この場合、第1基板311の上下方向の長さH1が、第2基板312の上下方向の長さH2よりも短く設定されている。したがって、第1基板311と第2基板312を接着することにより、内装パネルIP3の上縁310euと下縁310elに所定深さDの段差部310a、310bが設けられる。すなわち、長さH2−長さH1=2Dである。なお、深さDは、実施形態1−1の段差部10a、10bの深さと同様である。
実施形態3−1の内装パネルIP3の壁面への取り付け方法は、実施形態1−1に準じて行うことができる。このとき、内装パネルIP3の段差部310a、310bが左右両端に亘って溝状に形成されているため、上および下支持金具91、92の金具本体91a、92aの一部を段差部310a、310bの位置を確認することなく差し込むことができ、取り付け作業を効率よく行うことができる。
また、小さめの第1基板311を手配することで、段差部を形成する際に生じる廃材を無くし、基板の材料ロスを削減することができると共に。工場での加工時間の短縮に大きなメリットがある。
(実施形態3−2)
前記実施形態3−1の内装パネルIP3は、実施形態1−2と同様に、中間支持金具93を用いて左右方向に二列で壁面に取り付けることができる(図7参照)。
(実施形態4−1)
図13は実施形態4−1の内装パネルを示す正面図である。なお、図13において、図10中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態4−1の内装パネルIP4は、横長の基板の上縁410euと下縁410elに、左右両端に亘って溝状の段差部410a、410bが形成されていること以外は、実施形態2−1と同様である。
実施形態4−1の内装パネルIP4の壁面への取り付け方法は、実施形態2−1に準じて行うことができる。このとき、内装パネルIP4の段差部410a、410bが左右両端に亘って溝状に形成されているため、上および下支持金具91、92の金具本体91a、92aの一部を段差部410a、410bの位置を確認することなく差し込むことができ、取り付け作業を効率よく行うことができる。
(実施形態5)
図14は実施形態5の内装パネルの一部省略した断面図である。なお、図14において、図4中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態5の内装パネルIP5は、第1基板511の材料と第2基板12の材料が異なること以外は、実施形態1−1の内装パネルIP1と同様である。
具体的には、第2基板12は実施形態1〜4で用いられていた見掛け密度約1.6g/cm3の不燃性ボードからなるのに対して、第1基板510は見掛け密度0.7〜0.9cm3程度の不燃性ボードからなる。つまり、第1基板511は、第2基板12よりも比重が小さい材料にて形成されている。実施形態5において、その他の構成は実施形態1−1と同様である。なお、第1基板510としては、例えば、三菱マテリアル建材株式会社製の「ヒシタイカ♯70、♯100」を用い、第2基板12としては、例えば、三菱マテリアル建材株式会社製の「三菱フレキシブルボードN」を用いることができる。
実施形態5の内装パネルIP5によれば、実施形態1−1の内装パネルIP1よりも軽量化することができる。
なお、実施形態5の内装パネルIP5は、実施形態1−2のように、左右方向に二列、三列、四列、五列等の複数列で壁面に取り付けることもできる(図7参照)。
また、実施形態5の変形例として、実施形態2−1のように、上縁と下縁に3個ずつ段差部が形成された横長の基板を用いた横長の内装パネルを作製してもよく、横長の内装パネルを上下2段以上で壁面に取り付けてもよい。
(実施形態6)
図15は実施形態6の内装パネルの一部省略した断面図である。なお、図15において、図4中の要素と同様の要素には同一の符号を付している。
実施形態6の内装パネルIP6も、第1基板611の材料と第2基板12の材料が異なること以外は、実施形態1−1の内装パネルIP1と同様である。
具体的には、第2基板12は実施形態1〜4で用いられていた不燃ボードを主要構成部材として有するのに対し、第1基板611は補強繊維シートを主要構成部材として有する。
実施形態6の場合、補強繊維シートとしてグラスファイバーメッシュが用いられ、例えば、日東紡株式会社製の「KC050H 104 EV5」を用いることができる。
第1基板611としての補強繊維シートは、例えば、第2基板12のオモテ面と内装材20のウラ面に接着剤(例えば、エポキシ系接着剤)を用いて接着される。このとき、第2基板12と補強繊維シートとの間に形成される接着剤層の厚さと、補強繊維シートの厚さと、補強繊維シートと内装材20との間に形成される接着剤層の厚さとの合計である段差部610a、610bの厚さT6が、上および下支持金具91、92の金具本体91a、92aの厚さT3、T4(図5、6参照)よりも僅かに、例えば、0.3mm以上大きくなるようにする。
実施形態6の内装パネルIP6によれば、実施形態5の内装パネルIP5よりもさらに軽量化することができる。また、メッシュが接着剤を分散させ、接着強度が増すメリットがあり、接着強度を増すために施される筋を有するタイル並みの接着強度が得られる。また、市販されている1.23mm厚のグラスファイバーメッシュを用いれば、接着剤層の厚みを含めると内装材20と第2基板12との隙間が2mm近くなり、1mm厚の上および下支持金具91、92の金具本体91a、92aをその隙間に容易に挿入することができる。
なお、実施形態6の内装パネルIP6も、実施形態1−2のように、左右方向に二列、三列、四列、五列等の複数列で壁面に取り付けることもできる(図7参照)。
また、実施形態6の変形例として、実施形態2−1のように、上縁と下縁に3個ずつ段差部が形成された横長の基板を用いた横長の内装パネルを作製してもよく、横長の内装パネルを上下2段以上で壁面に取り付けてもよい。
(実施形態7)
実施形態1〜6の内装パネルIP1〜IP6において、基板における外部に露出している面に防湿塗料が塗布されてもよい。具体的には、実施形態1〜6における不燃性ボードからなる基板部分のウラ面、上下縁および左右側面に防湿塗料を塗布する。なお、防湿塗料としては、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、フッ素系樹脂、シリコン系樹脂、アクリル系樹脂等の塗料を用いることができる。
このようにすれば、基板が水分を吸収し難くなるため、吸湿と乾燥を繰り返すことによって生じる基板の反りを確実に防止することができる。放置実験では、防湿塗料を塗らない場合は1820mm×910mmの基板で、3ケ月の放置により中央で2mmのソリが見られた。一方、防湿塗料を塗布した積層体からなる基板では、反りが見られなかった。
基板の反りについて、次の実施例により詳細に説明する。
表1に示した実施例1〜3および比較例1〜3の内装パネルのサンプルを作製し、各内装パネルを次の吸湿条件と乾燥条件の下に繰り返し放置し、それによって生じる基板の反りを測定した。
(実験サンプル)
縦1820mm、横200mm、厚さ8mmの実施例用の不燃性ボードと、縦1820mm、横200mm、厚さ8mmの比較例用の不燃性ボードをそれぞれ複数枚用意した。
(実施例1〜3)
実施例用の不燃性ボードを接着剤にて2枚貼り合わせた基板を3セット作製し、2枚の基板の各オモテ面にメラミン樹脂製化粧板を接着剤にて接着してなるサンプルを2セット作製し、そのうちの1セットを実施例1のサンプルとした。また、もう1つのサンプルの基板のウラ面、左右側面および上下端面に防湿塗料を塗布して実施例2のサンプルとした。また、残りの基板のオモテ面にタイルを接着剤で接着し、目地部分にモルタルを塗り込んで実施例3のサンプルとした。なお、接着剤は変性シリコン系樹脂、防湿塗料はエポキシ系樹脂のものを使用した。
(比較例1〜3)
比較例用の不燃性ボードを基板として3枚用意し、1枚の基板のオモテ面にメラミン樹脂製化粧板を接着剤にて接着して比較例1のサンプルとし、残り2枚の基板の各オモテ面にはタイルを接着剤で接着し、目地部分にモルタルを塗り込んでなるサンプルを2セット作製し、そのうちの1セットを比較例2のサンプルとした。また、もう1つのサンプルの基板のウラ面および上下左右の側面に防湿塗料を塗布して比較例3のサンプルとした。なお、実施例1〜3と同様に、接着剤は変性シリコン系樹脂、防湿塗料はエポキシ系樹脂のものを使用した。
(実験条件)
実施例1〜3および比較例1〜3のサンプルを、温度30℃、湿度90%以上の吸湿条件下に3日間放置した後、温度25℃、約湿度10%の乾燥条件下に3日間放置し、これを交互に約1ヶ月間行った。
(基板の反りの測定方法)
実施例1〜3および比較例1〜3のサンプルを約1ヶ月間前記条件下に放置した後、基板ウラ面側が上になるようにして各サンプルを水平なテーブル上に載置し、テーブル面から浮き上がった基板ウラ面の最大高さをメジャーを用いて測定した。
Figure 2016037758
サンプルの反りを測定した結果、不燃性ボードを2枚貼りした基板を用いた実施例1〜3のサンプルは、不燃性ボード1枚からなる基板を用いたサンプルよりも反りが抑えられていることがわかった。さらに、基板の裏面および上下左右の側面に防湿塗料を塗布したサンプルは反りが発生せず、反り防止効果が極めて高いことがわかった。
なお、開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
10 基板
11、511、611 第1基板
12 第2基板
20 内装材
91 上支持金具
92 下支持金具
93 中間支持金具
W 壁面
IP1、IP2、IP3、IP4、IP5、IP6 内装パネル
11a 上縁
11b 下縁
10a、10b、310a、310b 段差部
10ax、10bx 切欠き

Claims (10)

  1. 積層体からなる基板とその基板のオモテ面に貼り付けられた内装材とを備え、支持金具を介して壁面に取り付けられる内装パネルであって、
    前記基板の上縁および/または下縁の少なくとも一部において、オモテ面側の層の端面がウラ面側の層の端面よりも上下方向の中間位置寄りに配置されることにより段差部が形成され、その段差部に前記支持金具の一部が挿入可能であることを特徴とする内装パネル。
  2. 前記段差部は、前記基板の上縁と下縁の両方に形成された請求項1に記載の内装パネル。
  3. 前記基板は、内装材貼付側の第1基板と、壁面取付側の第2基板とを有する積層体からなり、
    第1基板は前記上縁および/または下縁の一部に切欠きを有し、第2基板と積層されて前記段差部が形成される請求項1または2に記載の内装パネル。
  4. 前記基板は、内装材貼付側の第1基板と、壁面取付側の第2基板とを有する積層体からなり、
    前記段差部は、第1基板の上下方向の長さが第2基板よりも短く形成されることによって第1基板の前記上縁および/または下縁の左右両端に亘って形成される請求項1または2に記載の内装パネル。
  5. 第1基板は第2基板よりも薄い請求項1〜4のいずれか1つに記載の内装パネル。
  6. 第1基板の材料と第2基板の材料が異なる請求項1〜5のいずれか1つに記載の内装パネル。
  7. 第1基板は、第2基板よりも比重が小さい材料にて形成されている請求項6に記載の内装パネル。
  8. 第1基板は補強繊維シートを主要構成部材として有し、第2基板は不燃ボードを主要構成部材として有する請求項6に記載の内装パネル。
  9. 第1基板は、厚さ方向に貫通する複数の貫通孔を有する請求項1〜8のいずれか1つに記載の内装パネル。
  10. 前記基板の外部に露出している面に防湿塗料が塗布された請求項1〜9のいずれか1つに記載の内装パネル。
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