JPH0953069A - 赤色発光蛍光体およびそれを用いた蛍光ランプ - Google Patents
赤色発光蛍光体およびそれを用いた蛍光ランプInfo
- Publication number
- JPH0953069A JPH0953069A JP20427995A JP20427995A JPH0953069A JP H0953069 A JPH0953069 A JP H0953069A JP 20427995 A JP20427995 A JP 20427995A JP 20427995 A JP20427995 A JP 20427995A JP H0953069 A JPH0953069 A JP H0953069A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phosphor
- fluorescent lamp
- mol
- red
- europium
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Luminescent Compositions (AREA)
- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 初期発光強度が高く、かつ点灯中の強度劣化
が少ない赤色発光の蛍光体を提供する。 【解決手段】 一般式：（Ｙ1-x Ｅｕx ）2 Ｏ3 ・Ｄｙ
2zＯ3 （式中、ｘは0.01≦ｘ≦0.20の範囲の値である）
で実質的に表される蛍光体であって、ユーロピウム付活
酸化イットリウム蛍光体 1モルに対し、ディスプロシウ
ムが 1×10-5モル≦ z≦ 1×10-4モルの範囲で含有され
ていることを特徴とする。
が少ない赤色発光の蛍光体を提供する。 【解決手段】 一般式：（Ｙ1-x Ｅｕx ）2 Ｏ3 ・Ｄｙ
2zＯ3 （式中、ｘは0.01≦ｘ≦0.20の範囲の値である）
で実質的に表される蛍光体であって、ユーロピウム付活
酸化イットリウム蛍光体 1モルに対し、ディスプロシウ
ムが 1×10-5モル≦ z≦ 1×10-4モルの範囲で含有され
ていることを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はユーロピウム付活酸
化イットリウム蛍光体およびそれを用いた蛍光ランプに
係わり、とくに高効率で高演色性を有し、三波長域発光
形蛍光ランプ用等に好適する赤色発光蛍光体およびそれ
を用いた蛍光ランプに関する。
化イットリウム蛍光体およびそれを用いた蛍光ランプに
係わり、とくに高効率で高演色性を有し、三波長域発光
形蛍光ランプ用等に好適する赤色発光蛍光体およびそれ
を用いた蛍光ランプに関する。
【０００２】
【従来の技術】ユーロピウム付活イットリウム蛍光体
（Ｙ2 ０3 ：Ｅｕ）は、電子線および紫外線による発光
強度、発光色等の蛍光体特性が優れていることから、三
波長発光型蛍光ランプ用赤色成分蛍光体として従来より
使用されている。またカラーブラウン管用赤色蛍光体と
しても使用されている。
（Ｙ2 ０3 ：Ｅｕ）は、電子線および紫外線による発光
強度、発光色等の蛍光体特性が優れていることから、三
波長発光型蛍光ランプ用赤色成分蛍光体として従来より
使用されている。またカラーブラウン管用赤色蛍光体と
しても使用されている。
【０００３】このようなユーロピウム付活イットリウム
蛍光体（Ｙ2 ０3 ：Ｅｕ）の発光効率の向上を目的とし
て、従来から種々の融剤が研究されている。例えば、リ
ン酸リチウム（特開昭５６−９９２７６号公報）、アル
カリ土類金属ほう酸塩（特開昭５５−１６１８８３号公
報）、リン酸アルミニウム（特開昭５８−５２３８２号
公報）、ほう酸バリウム（特開昭５９−４５３８４公
報）、アルカリ土類金属酸化物（特開昭５８−１２７７
７７号公報）、フッ化バリウム・フッ化マグネシウム
（特開昭６１−２６６４８８号公報）等の化合物が各公
報に融剤として提案されている。これらの融剤を用いる
ことにより、蛍光体粒子の結晶は大きく成長し、このよ
うな蛍光体を用いた蛍光ランプの初期発光効率は向上す
る。
蛍光体（Ｙ2 ０3 ：Ｅｕ）の発光効率の向上を目的とし
て、従来から種々の融剤が研究されている。例えば、リ
ン酸リチウム（特開昭５６−９９２７６号公報）、アル
カリ土類金属ほう酸塩（特開昭５５−１６１８８３号公
報）、リン酸アルミニウム（特開昭５８−５２３８２号
公報）、ほう酸バリウム（特開昭５９−４５３８４公
報）、アルカリ土類金属酸化物（特開昭５８−１２７７
７７号公報）、フッ化バリウム・フッ化マグネシウム
（特開昭６１−２６６４８８号公報）等の化合物が各公
報に融剤として提案されている。これらの融剤を用いる
ことにより、蛍光体粒子の結晶は大きく成長し、このよ
うな蛍光体を用いた蛍光ランプの初期発光効率は向上す
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
融剤を用いて作製された蛍光体を蛍光ランプに適用する
と、蛍光ランプの初期発光効率を向上させることができ
るものの、蛍光ランプの点灯時間の経過に伴って、発光
効率が徐々に低下するという問題がある。
融剤を用いて作製された蛍光体を蛍光ランプに適用する
と、蛍光ランプの初期発光効率を向上させることができ
るものの、蛍光ランプの点灯時間の経過に伴って、発光
効率が徐々に低下するという問題がある。
【０００５】本発明は、このような課題に対処するため
になされたもので、請求項１の発明は、初期発光強度が
高く、かつ点灯中の強度劣化が少ない赤色発光の蛍光体
を提供することを目的としており、請求項２ないし請求
項５の発明は、そのような蛍光体を用いることにより、
発光色度や発光強度の経時劣化を抑制した蛍光ランプを
提供することを目的としている。
になされたもので、請求項１の発明は、初期発光強度が
高く、かつ点灯中の強度劣化が少ない赤色発光の蛍光体
を提供することを目的としており、請求項２ないし請求
項５の発明は、そのような蛍光体を用いることにより、
発光色度や発光強度の経時劣化を抑制した蛍光ランプを
提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１の赤色発光蛍光
体は、一般式：（Ｙ1-x Ｅｕx ）2 Ｏ3 ・Ｄｙ2zＯ
3（式中、ｘは0.01≦ｘ≦0.20の範囲の値である）で実
質的に表される蛍光体であって、ユーロピウム付活酸化
イットリウム蛍光体 1モルに対し、ディスプロシウムが
1×10-5モル≦ z≦ 1×10-4モルの範囲で含有されてい
ることを特徴とする。
体は、一般式：（Ｙ1-x Ｅｕx ）2 Ｏ3 ・Ｄｙ2zＯ
3（式中、ｘは0.01≦ｘ≦0.20の範囲の値である）で実
質的に表される蛍光体であって、ユーロピウム付活酸化
イットリウム蛍光体 1モルに対し、ディスプロシウムが
1×10-5モル≦ z≦ 1×10-4モルの範囲で含有されてい
ることを特徴とする。
【０００７】請求項２の蛍光ランプは、ガラス管内壁面
に被着形成された蛍光体層を具備する蛍光ランプにおい
て、蛍光体層は、一般式：（Ｙ1-x Ｅｕx ）2 Ｏ3 ・Ｄ
ｙ2zＯ3 （式中、ｘは0.01≦ｘ≦0.20の範囲の値であ
る）で実質的に表される蛍光体であって、ユーロピウム
付活酸化イットリウム蛍光体 1モルに対し、ディスプロ
シウムが 1×10-5モル≦ z≦ 1×10-4モルの範囲で含有
されている赤色発光蛍光体を、少なくとも赤色発光成分
として含有することを特徴とする。
に被着形成された蛍光体層を具備する蛍光ランプにおい
て、蛍光体層は、一般式：（Ｙ1-x Ｅｕx ）2 Ｏ3 ・Ｄ
ｙ2zＯ3 （式中、ｘは0.01≦ｘ≦0.20の範囲の値であ
る）で実質的に表される蛍光体であって、ユーロピウム
付活酸化イットリウム蛍光体 1モルに対し、ディスプロ
シウムが 1×10-5モル≦ z≦ 1×10-4モルの範囲で含有
されている赤色発光蛍光体を、少なくとも赤色発光成分
として含有することを特徴とする。
【０００８】請求項３の蛍光ランプは、ガラス管内壁面
に被着形成された蛍光体層を具備する昼白色蛍光ランプ
において、蛍光体層の赤色発光成分は、一般式：（Ｙ
1-x Ｅｕx ）2 Ｏ3 ・Ｄｙ2zＯ3 （式中、ｘは0.01≦ｘ
≦0.20の範囲の値である）で実質的に表される蛍光体で
あって、ユーロピウム付活酸化イットリウム蛍光体 1モ
ルに対し、ディスプロシウムが 1×10-5モル≦ z≦ 1×
10-4モルの範囲で含有されている赤色発光蛍光体である
ことを特徴とする。
に被着形成された蛍光体層を具備する昼白色蛍光ランプ
において、蛍光体層の赤色発光成分は、一般式：（Ｙ
1-x Ｅｕx ）2 Ｏ3 ・Ｄｙ2zＯ3 （式中、ｘは0.01≦ｘ
≦0.20の範囲の値である）で実質的に表される蛍光体で
あって、ユーロピウム付活酸化イットリウム蛍光体 1モ
ルに対し、ディスプロシウムが 1×10-5モル≦ z≦ 1×
10-4モルの範囲で含有されている赤色発光蛍光体である
ことを特徴とする。
【０００９】請求項４の蛍光ランプは、請求項３の昼白
色蛍光ランプにおいて、蛍光体層の青色発光成分は、3
(Ｂａ，Ｍｇ，Ｅｕ）Ｏ・ 8Ａｌ2 Ｏ3 で表される蛍光
体あり、緑色発光成分は、（Ｌａ，Ｃｅ，Ｔｂ）ＰＯ4
で表される蛍光体あることを特徴とする。
色蛍光ランプにおいて、蛍光体層の青色発光成分は、3
(Ｂａ，Ｍｇ，Ｅｕ）Ｏ・ 8Ａｌ2 Ｏ3 で表される蛍光
体あり、緑色発光成分は、（Ｌａ，Ｃｅ，Ｔｂ）ＰＯ4
で表される蛍光体あることを特徴とする。
【００１０】請求項５の蛍光ランプは、請求項２ないし
請求項４のいずれか１項の蛍光ランプにおいて、蛍光体
層の赤色発光成分として一般式：（Ｙ1-x Ｅｕx ）2 Ｏ
3（式中、ｘは0.01≦ｘ≦0.20の範囲の値である）で実
質的に表されるユーロピウム付活酸化イットリウム蛍光
体を使用した場合を 100％として、蛍光ランプの初期発
光強度の相対値が 100％を超え、かつ 1000 時間点灯後
の発光強度が 90 ％を超えることを特徴とする。
請求項４のいずれか１項の蛍光ランプにおいて、蛍光体
層の赤色発光成分として一般式：（Ｙ1-x Ｅｕx ）2 Ｏ
3（式中、ｘは0.01≦ｘ≦0.20の範囲の値である）で実
質的に表されるユーロピウム付活酸化イットリウム蛍光
体を使用した場合を 100％として、蛍光ランプの初期発
光強度の相対値が 100％を超え、かつ 1000 時間点灯後
の発光強度が 90 ％を超えることを特徴とする。
【００１１】本発明者は、ユーロピウム付活酸化イット
リウム蛍光体に希土類元素であるディスプロシウムを一
定の範囲内で含有させることにより、発光効率を向上さ
せ、発光強度の劣化を低減し得ることを見出した。本発
明はこの知見に基づいてなされたものである。請求項１
の赤色発光蛍光体において、一般式が（Ｙ1-x Ｅｕx ）
2 Ｏ3 ・Ｄｙ2zＯ3 で表されるユーピウム付活イットリ
ウム蛍光体において、x の値はユーピウムの付活量を表
しており、この付活量が0.01未満では蛍光体中で十分な
発光強度が得られず、また0.20を超えると濃度消光によ
り発光強度が低下するため、xの値を0.01≦ｘ≦0.20の
範囲とする。また、ユーロピウム付活酸化イットリウム
蛍光体 1モルに対し、z の値が 1×10-5モル未満では効
果が不十分であり、蛍光体の発光特性の向上が望めず、
1×10-4モルを超える範囲では蛍光体の発光効率の低下
が見られたためである。
リウム蛍光体に希土類元素であるディスプロシウムを一
定の範囲内で含有させることにより、発光効率を向上さ
せ、発光強度の劣化を低減し得ることを見出した。本発
明はこの知見に基づいてなされたものである。請求項１
の赤色発光蛍光体において、一般式が（Ｙ1-x Ｅｕx ）
2 Ｏ3 ・Ｄｙ2zＯ3 で表されるユーピウム付活イットリ
ウム蛍光体において、x の値はユーピウムの付活量を表
しており、この付活量が0.01未満では蛍光体中で十分な
発光強度が得られず、また0.20を超えると濃度消光によ
り発光強度が低下するため、xの値を0.01≦ｘ≦0.20の
範囲とする。また、ユーロピウム付活酸化イットリウム
蛍光体 1モルに対し、z の値が 1×10-5モル未満では効
果が不十分であり、蛍光体の発光特性の向上が望めず、
1×10-4モルを超える範囲では蛍光体の発光効率の低下
が見られたためである。
【００１２】請求項１の赤色発光蛍光体は、例えば以下
の操作により製造することができる。 まず酸化イット
リウムおよび酸化ユーロピウム、酸化ディスプロシウム
の出発原料として酸化物や炭酸塩等を用いる。次にこれ
らの出発原料を化学量論的に、一般式：（Ｙ1-x Ｅ
ｕx ）2 Ｏ3 ・Ｄｙ2zＯ3 で表されるユーピウム付活イ
ットリウム蛍光体 1モルに対して、 1×10-5〜 1×10-4
モルのディスプロシウムが含有されるように秤量し十分
に混合する。混合はボールミル、ミキサーミル等の乾式
で行ってもよいし、水やアルコールによる湿式で行って
もよい。また、原料を均質に分散させ、発光効率を高め
るために化学的に混合してもよい。すなわち、材料を酸
（例えば、硝酸や塩酸等）に溶解させ、この水溶液にシ
ュウ酸、炭酸等を接触させて得られる塩を加熱分解する
ことによっても原料混合物は得られる。
の操作により製造することができる。 まず酸化イット
リウムおよび酸化ユーロピウム、酸化ディスプロシウム
の出発原料として酸化物や炭酸塩等を用いる。次にこれ
らの出発原料を化学量論的に、一般式：（Ｙ1-x Ｅ
ｕx ）2 Ｏ3 ・Ｄｙ2zＯ3 で表されるユーピウム付活イ
ットリウム蛍光体 1モルに対して、 1×10-5〜 1×10-4
モルのディスプロシウムが含有されるように秤量し十分
に混合する。混合はボールミル、ミキサーミル等の乾式
で行ってもよいし、水やアルコールによる湿式で行って
もよい。また、原料を均質に分散させ、発光効率を高め
るために化学的に混合してもよい。すなわち、材料を酸
（例えば、硝酸や塩酸等）に溶解させ、この水溶液にシ
ュウ酸、炭酸等を接触させて得られる塩を加熱分解する
ことによっても原料混合物は得られる。
【００１３】次に、この蛍光体原料混合物をアルミナル
ツボ、石英ルツボ等の耐熱容器に充填して焼成を行う。
焼成は、空気雰囲気の酸化性雰囲気、窒素ガスやアルゴ
ンガス雰囲気等の中性雰囲気、あるいは少量の水素ガス
を含有する窒素ガス雰囲気等の還元性雰囲気中で、1000
℃〜1350℃好ましくは 1200 ℃〜 1300 ℃の温度で 1回
ないし数回行う。焼成時間は、耐熱容器に充填される蛍
光体原料混合物の量、焼成温度等によって異なるが、一
般に上記焼成温度範囲においては、 0.5〜6 時間であ
り、 1〜4 時間が望ましい。焼成後、得られた焼成物を
粉砕、水および弱い鉱酸、弱アルカリ、弱い有機酸等に
よる洗浄、乾燥、篩分け等蛍光体の製造工程において一
般に採用されている各操作を施すことによって赤色発光
蛍光体を得る。
ツボ、石英ルツボ等の耐熱容器に充填して焼成を行う。
焼成は、空気雰囲気の酸化性雰囲気、窒素ガスやアルゴ
ンガス雰囲気等の中性雰囲気、あるいは少量の水素ガス
を含有する窒素ガス雰囲気等の還元性雰囲気中で、1000
℃〜1350℃好ましくは 1200 ℃〜 1300 ℃の温度で 1回
ないし数回行う。焼成時間は、耐熱容器に充填される蛍
光体原料混合物の量、焼成温度等によって異なるが、一
般に上記焼成温度範囲においては、 0.5〜6 時間であ
り、 1〜4 時間が望ましい。焼成後、得られた焼成物を
粉砕、水および弱い鉱酸、弱アルカリ、弱い有機酸等に
よる洗浄、乾燥、篩分け等蛍光体の製造工程において一
般に採用されている各操作を施すことによって赤色発光
蛍光体を得る。
【００１４】請求項２ないし請求項５の蛍光ランプは、
上述の赤色発光蛍光体を赤色発光成分として含有する蛍
光体層をガラスバルブ内面に形成して作製され、演色性
と発光効率に優れた蛍光ランプを得ることができる。
上述の赤色発光蛍光体を赤色発光成分として含有する蛍
光体層をガラスバルブ内面に形成して作製され、演色性
と発光効率に優れた蛍光ランプを得ることができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明する。 実施例１ 酸化イットリウム（Ｙ2 Ｏ3 ）……………………0.95モル 酸化ユーロピウム（Ｅｕ2 Ｏ3 ）…………………0.05モル 酸化デイスプロシウム（Ｄｙ2 Ｏ3 ）……………0.00001 モル 上記原料を秤量し、これらをボールミルにより十分に粉
砕、混合した。この混合物をルツボに入れ、空気中にて
1000 ℃の温度で 4時間焼成したものに融剤としてホウ
酸バリウムを原料 1モルに対して 0.1モル添加混合した
後、 1300 ℃の温度で 4時間焼成した。この焼成物を粉
砕、洗浄等の処理を施して目的の蛍光体（Ｙ0.95Ｅｕ
0.05）2 ０3 ・Ｄｙ2zＯ3 （ｚ＝0.00001 ）を得た。
明する。 実施例１ 酸化イットリウム（Ｙ2 Ｏ3 ）……………………0.95モル 酸化ユーロピウム（Ｅｕ2 Ｏ3 ）…………………0.05モル 酸化デイスプロシウム（Ｄｙ2 Ｏ3 ）……………0.00001 モル 上記原料を秤量し、これらをボールミルにより十分に粉
砕、混合した。この混合物をルツボに入れ、空気中にて
1000 ℃の温度で 4時間焼成したものに融剤としてホウ
酸バリウムを原料 1モルに対して 0.1モル添加混合した
後、 1300 ℃の温度で 4時間焼成した。この焼成物を粉
砕、洗浄等の処理を施して目的の蛍光体（Ｙ0.95Ｅｕ
0.05）2 ０3 ・Ｄｙ2zＯ3 （ｚ＝0.00001 ）を得た。
【００１６】次に、20W 型の直管状蛍光ランプ（FL-20
）を用い、蛍光体は実施例１で得られた蛍光体を使用
し、蛍光ランプ（FL20SS/18 ）を作製した。ガラスバル
ブへの蛍光体塗布条件は次の通りである。ニトロセルロ
−スの酢酸ブチル溶液（ニトロセルロ−ス 4％、酢酸ブ
チル 96 ％） 100mlに、結着剤としてピロ燐酸カルシウ
ム 1ｇを加えてよく撹拌し、その中に蛍光体を 100ｇ添
加し、蛍光体スラリ−を調製する。ガラスバルブへの蛍
光体の付着量は酢酸ブチルを上記スラリ−に適当量加え
ることで調整する。
）を用い、蛍光体は実施例１で得られた蛍光体を使用
し、蛍光ランプ（FL20SS/18 ）を作製した。ガラスバル
ブへの蛍光体塗布条件は次の通りである。ニトロセルロ
−スの酢酸ブチル溶液（ニトロセルロ−ス 4％、酢酸ブ
チル 96 ％） 100mlに、結着剤としてピロ燐酸カルシウ
ム 1ｇを加えてよく撹拌し、その中に蛍光体を 100ｇ添
加し、蛍光体スラリ−を調製する。ガラスバルブへの蛍
光体の付着量は酢酸ブチルを上記スラリ−に適当量加え
ることで調整する。
【００１７】得られた蛍光ランプについて初期発光強度
と1000時間点灯後の発光強度を測定した。発光強度はデ
ィスプロシウムを含まないユーロピウム付活イットリウ
ム蛍光体の発光強度を 100とした場合の相対値で示す。
上記蛍光体を用いた蛍光ランプの初期発光強度は 101.9
％であり、1000時間点灯後の発光強度の維持率は 95.2
％で、従来例の蛍光体を使用したものについては 92.0
％であり実施例１の蛍光体を使用した蛍光ランプは、初
期発光強度および1000時間点灯後の発光強度の維持率共
に、従来例に比べ向上している。
と1000時間点灯後の発光強度を測定した。発光強度はデ
ィスプロシウムを含まないユーロピウム付活イットリウ
ム蛍光体の発光強度を 100とした場合の相対値で示す。
上記蛍光体を用いた蛍光ランプの初期発光強度は 101.9
％であり、1000時間点灯後の発光強度の維持率は 95.2
％で、従来例の蛍光体を使用したものについては 92.0
％であり実施例１の蛍光体を使用した蛍光ランプは、初
期発光強度および1000時間点灯後の発光強度の維持率共
に、従来例に比べ向上している。
【００１８】実施例２から実施例８ 表に示した組成の蛍光体を実施例１と同様にして作製
し、さらに実施例１と同様に蛍光ランプを作製した。各
蛍光ランプの初期発光強度および1000時間点灯後の発光
強度の維持率をそれぞれ評価した。その結果を表１に示
す。
し、さらに実施例１と同様に蛍光ランプを作製した。各
蛍光ランプの初期発光強度および1000時間点灯後の発光
強度の維持率をそれぞれ評価した。その結果を表１に示
す。
【００１９】
【表１】 実施例９ 青色発光蛍光体として3(Ｂａ，Ｍｇ，Ｅｕ）Ｏ・ 8Ａｌ
2 Ｏ3 、緑色発光蛍光体として（Ｌａ，Ｃｅ，Ｔｂ）Ｐ
Ｏ4 、赤色発光蛍光体として実施例１の蛍光体を用いて
昼白色蛍光ランプとなるように各蛍光体を十分に混合
し、これを実施例１と同様にしてガラスバルブ内面に塗
布し昼白色蛍光ランプを作製した。ガラスバルブへの蛍
光体塗布条件は次の通りである。ニトロセルロ−スの酢
酸ブチル溶液（ニトロセルロ−ス 4％、酢酸ブチル 96
％） 100mlに、結着剤としてピロ燐酸カルシウム 1ｇを
加えてよく撹拌し、その中に蛍光体を 100ｇ添加し、蛍
光体スラリ−を調製する。ガラスバルブへの蛍光体の付
着量は酢酸ブチルを上記スラリ−に適当量加えることで
調整する。
2 Ｏ3 、緑色発光蛍光体として（Ｌａ，Ｃｅ，Ｔｂ）Ｐ
Ｏ4 、赤色発光蛍光体として実施例１の蛍光体を用いて
昼白色蛍光ランプとなるように各蛍光体を十分に混合
し、これを実施例１と同様にしてガラスバルブ内面に塗
布し昼白色蛍光ランプを作製した。ガラスバルブへの蛍
光体塗布条件は次の通りである。ニトロセルロ−スの酢
酸ブチル溶液（ニトロセルロ−ス 4％、酢酸ブチル 96
％） 100mlに、結着剤としてピロ燐酸カルシウム 1ｇを
加えてよく撹拌し、その中に蛍光体を 100ｇ添加し、蛍
光体スラリ−を調製する。ガラスバルブへの蛍光体の付
着量は酢酸ブチルを上記スラリ−に適当量加えることで
調整する。
【００２０】得られた蛍光ランプについて初期発光強度
と1000時間点灯後の発光強度を測定した。発光強度はデ
ィスプロシウムを含まないユーロピウム付活イットリウ
ム蛍光体の発光強度を 100とした場合の相対値で示す。
上記蛍光体を用いた蛍光ランプの初期発光強度は 101.3
％であり、1000時間点灯後の発光強度の維持率は 90.9
％で、従来例の蛍光体を使用したものについては 90.2
％であり実施例９の蛍光体を使用した昼白色蛍光ランプ
は、初期発光強度および1000時間点灯後の発光強度の維
持率共に、従来例に比べ向上している。
と1000時間点灯後の発光強度を測定した。発光強度はデ
ィスプロシウムを含まないユーロピウム付活イットリウ
ム蛍光体の発光強度を 100とした場合の相対値で示す。
上記蛍光体を用いた蛍光ランプの初期発光強度は 101.3
％であり、1000時間点灯後の発光強度の維持率は 90.9
％で、従来例の蛍光体を使用したものについては 90.2
％であり実施例９の蛍光体を使用した昼白色蛍光ランプ
は、初期発光強度および1000時間点灯後の発光強度の維
持率共に、従来例に比べ向上している。
【００２１】実施例１０から実施例１６ 実施例９と同様に青色発光蛍光体として3(Ｂａ，Ｍｇ，
Ｅｕ）Ｏ・ 8Ａｌ2 Ｏ3 、緑色発光蛍光体として（Ｌ
ａ，Ｃｅ，Ｔｂ）ＰＯ4 、赤色発光蛍光体として実施例
２から実施例８までの蛍光体を用いて昼白色蛍光ランプ
となるように各蛍光体を十分に混合し、これをガラスバ
ルブ内面に塗布し昼白色蛍光ランプを作製した。得られ
た蛍光ランプについて初期発光強度と1000時間点灯後の
発光強度の維持率をそれぞれ評価した。その結果を表２
に示す。
Ｅｕ）Ｏ・ 8Ａｌ2 Ｏ3 、緑色発光蛍光体として（Ｌ
ａ，Ｃｅ，Ｔｂ）ＰＯ4 、赤色発光蛍光体として実施例
２から実施例８までの蛍光体を用いて昼白色蛍光ランプ
となるように各蛍光体を十分に混合し、これをガラスバ
ルブ内面に塗布し昼白色蛍光ランプを作製した。得られ
た蛍光ランプについて初期発光強度と1000時間点灯後の
発光強度の維持率をそれぞれ評価した。その結果を表２
に示す。
【表２】 表２より、 1×10-5〜 1×10-4モルのディスプロシウム
を含有させた各実施例の蛍光体を用いることにより、従
来例と比べ初期発光強度および1000時間点灯後の発光強
度が共に優れた蛍光ランプが得られることが確認され
た。
を含有させた各実施例の蛍光体を用いることにより、従
来例と比べ初期発光強度および1000時間点灯後の発光強
度が共に優れた蛍光ランプが得られることが確認され
た。
【００２２】
【発明の効果】請求項１の赤色発光蛍光体は、ユーロピ
ウム付活酸化イットリウム蛍光体 1モルに対し、ディス
プロシウムを 1×10-5〜 1×10-4モルの範囲で含有する
ので、高い発光強度を呈する赤色発光の蛍光体が得られ
る。
ウム付活酸化イットリウム蛍光体 1モルに対し、ディス
プロシウムを 1×10-5〜 1×10-4モルの範囲で含有する
ので、高い発光強度を呈する赤色発光の蛍光体が得られ
る。
【００２３】請求項２ないし請求項５の蛍光ランプは、
請求項１の赤色発光蛍光体を赤色発光成分として含有す
るので、三波長域発光ランプ等の赤色発光成分として用
いることにより、高い発光強度を呈する蛍光ランプを実
現することができる。
請求項１の赤色発光蛍光体を赤色発光成分として含有す
るので、三波長域発光ランプ等の赤色発光成分として用
いることにより、高い発光強度を呈する蛍光ランプを実
現することができる。
【００２４】
Claims (5)
- 【請求項１】 一般式：（Ｙ1-x Ｅｕx ）2 Ｏ3 ・Ｄｙ
2zＯ3（式中、ｘは0.01≦ｘ≦0.20の範囲の値である）
で実質的に表される蛍光体であって、ユーロピウム付活
酸化イットリウム蛍光体 1モルに対し、ディスプロシウ
ムが 1×10-5モル≦ z≦ 1×10-4モルの範囲で含有され
ていることを特徴とする赤色発光蛍光体。 - 【請求項２】 ガラス管内壁面に被着形成された蛍光体
層を具備する蛍光ランプにおいて、 前記蛍光体層は、一般式：（Ｙ1-x Ｅｕx ）2 Ｏ3 ・Ｄ
ｙ2zＯ3 （式中、ｘは0.01≦ｘ≦0.20の範囲の値であ
る）で実質的に表される蛍光体であって、ユーロピウム
付活酸化イットリウム蛍光体 1モルに対し、ディスプロ
シウムが 1×10-5モル≦ z≦ 1×10-4モルの範囲で含有
されている赤色発光蛍光体を、少なくとも赤色発光成分
として含有することを特徴とする蛍光ランプ。 - 【請求項３】 ガラス管内壁面に被着形成された蛍光体
層を具備する昼白色蛍光ランプにおいて、前記蛍光体層
の赤色発光成分は、一般式：（Ｙ1-x Ｅｕx ）2 Ｏ3 ・
Ｄｙ2zＯ3 （式中、ｘは0.01≦ｘ≦0.20の範囲の値であ
る）で実質的に表される蛍光体であって、ユーロピウム
付活酸化イットリウム蛍光体 1モルに対し、ディスプロ
シウムが 1×10-5モル≦ z≦ 1×10-4モルの範囲で含有
されている赤色発光蛍光体であることを特徴とする昼白
色蛍光ランプ。 - 【請求項４】 請求項３記載の昼白色蛍光ランプにおい
て、 前記蛍光体層の青色発光成分は、3(Ｂａ，Ｍｇ，Ｅｕ）
Ｏ・ 8Ａｌ2 Ｏ3 で表される蛍光体あり、緑色発光成分
は、（Ｌａ，Ｃｅ，Ｔｂ）ＰＯ4 で表される蛍光体ある
ことを特徴とする昼白色蛍光ランプ。 - 【請求項５】 請求項２ないし請求項４のいずれか１項
記載の蛍光ランプにおいて、前記蛍光体層の赤色発光成
分として一般式：（Ｙ1-x Ｅｕx ）2 Ｏ3 （式中、ｘは
0.01≦ｘ≦0.20の範囲の値である）で実質的に表される
ユーロピウム付活酸化イットリウム蛍光体を使用した場
合を 100％として、前記蛍光ランプの初期発光強度の相
対値が 100％を超え、かつ 1000 時間点灯後の発光強度
が 90 ％を超えることを特徴とする蛍光ランプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20427995A JPH0953069A (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 赤色発光蛍光体およびそれを用いた蛍光ランプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20427995A JPH0953069A (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 赤色発光蛍光体およびそれを用いた蛍光ランプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0953069A true JPH0953069A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=16487857
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20427995A Withdrawn JPH0953069A (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 赤色発光蛍光体およびそれを用いた蛍光ランプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0953069A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100528893B1 (ko) * | 1998-07-02 | 2006-01-27 | 삼성에스디아이 주식회사 | 적색 발광 형광체 및 이를 이용한 전계 방출 표시소자 |
| US10968372B2 (en) | 2016-09-23 | 2021-04-06 | Lg Chem, Ltd. | Pressure-sensitive adhesive composition |
-
1995
- 1995-08-10 JP JP20427995A patent/JPH0953069A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100528893B1 (ko) * | 1998-07-02 | 2006-01-27 | 삼성에스디아이 주식회사 | 적색 발광 형광체 및 이를 이용한 전계 방출 표시소자 |
| US10968372B2 (en) | 2016-09-23 | 2021-04-06 | Lg Chem, Ltd. | Pressure-sensitive adhesive composition |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3775377B2 (ja) | マンガン付活アルミン酸塩蛍光体とその製造方法及び真空紫外線励起発光装置 | |
| JP2005120251A (ja) | 蛍光ランプ及び蛍光ランプ用蛍光体 | |
| JPH0428757B2 (ja) | ||
| JPH0578659A (ja) | 蛍光体および蛍光ランプ | |
| JP2002212553A (ja) | 真空紫外線用燐酸ランタン蛍光体及び希ガス放電ランプ | |
| WO1994019422A1 (en) | Phospor and fluorescent lamp made by using the same | |
| JP2006274088A (ja) | 紫外線励起発光蛍光体およびそれを有する混合蛍光体、並びにそれを用いた蛍光ランプ及び冷陰極蛍光ランプ | |
| JP2002003836A (ja) | 蛍光体およびそれを用いた蛍光ランプ | |
| JP3515737B2 (ja) | 蛍光体およびそれを用いた蛍光ランプ | |
| JP4770160B2 (ja) | 紫外線励起発光素子用蛍光体 | |
| JP4702565B2 (ja) | マンガン付活希土類アルミン酸塩蛍光体及びそれを用いた蛍光ランプ | |
| JP2002348570A (ja) | 真空紫外線励起蛍光体及びその製造方法 | |
| JP3264045B2 (ja) | 蛍光体の製造方法 | |
| JPH0953069A (ja) | 赤色発光蛍光体およびそれを用いた蛍光ランプ | |
| JPH03177491A (ja) | 蛍光体及び蛍光ランプ | |
| JPH09157644A (ja) | アルミン酸塩蛍光体とその製造方法及びその蛍光体を用いた放電装置 | |
| JPS598381B2 (ja) | 高演色性螢光ランプ | |
| JP2637145B2 (ja) | 蛍光体および蛍光ランプ | |
| JP3095220B2 (ja) | 新規な緑色の発光蛍光体 | |
| JP3360901B2 (ja) | 蛍光体および蛍光ランプ | |
| JP2006028480A (ja) | 蛍光体及びそれを使用した発光素子 | |
| JP2726521B2 (ja) | 蛍光体及び蛍光ランプ | |
| JP4205487B2 (ja) | 発光組成物、蛍光ランプ及び蛍光ランプ用蛍光体塗布液 | |
| JPH07258631A (ja) | 蛍光体およびそれを用いた蛍光ランプ | |
| JPH09291280A (ja) | 蛍光体および蛍光ランプ |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021105 |