JPH0952801A - 移植臓器保存剤 - Google Patents

移植臓器保存剤

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JPH0952801A
JPH0952801A JP20452095A JP20452095A JPH0952801A JP H0952801 A JPH0952801 A JP H0952801A JP 20452095 A JP20452095 A JP 20452095A JP 20452095 A JP20452095 A JP 20452095A JP H0952801 A JPH0952801 A JP H0952801A
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JP
Japan
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preservative
organ
transplanted
solution
transplantation
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Kazuo Kumano
和雄 熊野
Tadao Endo
忠雄 遠藤
Yoshihiko Mazaki
義彦 真崎
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 3-メチル-1- フェニル-2- ピラゾリン-5
- オン又はその生理的に許容される塩を有効成分として
含み、臓器保存液又は臓器提供者若しくは被移植者に投
与される医薬等の形態の移植臓器の保存剤。 【効果】 移植用臓器が高度に生理的な状態に維持され
移植臓器の阻血再灌流障害が防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移植臓器の保存剤
に関するものである。より具体的にいうと、本発明は、
臓器提供者から摘出された阻血臓器の保存性を高めるこ
とができ、移植後に血流が回復した臓器に惹起される阻
血後再灌流障害を防止することができる移植臓器の保存
剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】移植手術のために臓器提供者(ドナー)
から摘出された移植用臓器は、血流が途絶し血流を介し
た酸素の供給がない状態(阻血状態)で、移植まで数分
から数十時間保存される。このために、保存温度や保存
液などの保存条件が適切に選択されなかったり、移植ま
でに長時間を要すると、移植によって移植臓器内の血流
が回復した際(再灌流時)に、移植臓器に基質的あるい
は機能的な障害が生じる場合がある。例えば、腎臓移植
においては移植後に急性腎不全が認められる場合があ
る。このような障害は、一般的に移植臓器の阻血後再灌
流障害とよばれている。
【0003】移植用臓器を生理的な状態で保存するため
に、摘出後の移植用臓器を保存液中で冷却保存する方法
が採用されている。従来、移植用臓器の保存液として
は、ユーロ・コリンズ液が用いられている (Euro-Colli
ns液, Squifflet, J.P., et al., Transplant Proc., 1
3, 693, 1981) 。また、1987年に新しい保存液 UW 液が
開発されており、肝臓や膵臓などの移植用臓器の保存時
間が飛躍的に延長されることが報告されている (Wahlbe
rg, J.A., et al., Transplantation, 43, pp.5-8, 198
7; Kalayoglu, M., et al., Lancet, 19, pp.617-619,
1988; Jamieson,N.V., Transplantation, 46, pp.517-5
22, 1988)。さらに、グリシン、α−ケトグルタミン
酸、ヒドロキシエチルスターチが腎臓の保存に有効であ
るとの報告もある(真崎義彦ら、今日の移植, 7(2), p
p.171-174, 1994) 。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、阻血
時において移植臓器を生理的に長時間保存することがで
き、移植後の阻血後再灌流障害を防止することができる
移植臓器の保存剤を提供することにある。より具体的に
は、移植臓器を生理的に長時間保存することができ保存
液を提供すること、並びに、移植後の阻血後再灌流障害
を防止することができる医薬を提供することが本発明の
課題である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決すべく鋭意努力した結果、3-メチル-1- フェニル
-2- ピラゾリン-5- オンを有効成分として含む保存剤を
移植臓器の保存液として用いると、阻血時における移植
臓器が極めて生理的な状態で保存できることを見い出し
た。また、上記保存剤を医薬として用いると、移植後の
阻血後再灌流障害を顕著に防止ができることを見い出し
た。本発明はこれらの知見を基にして完成されたもので
ある。
【0006】すなわち本発明は、3-メチル-1- フェニル
-2- ピラゾリン-5- オン又はその生理的に許容される塩
を有効成分として含む移植臓器保存剤を提供するもので
ある。この発明の好ましい態様により、移植臓器が腎臓
である上記保存剤;移植用臓器の保存液として用いる上
記保存剤;移植用臓器の冷却保存液として用いる上記保
存剤;移植用臓器の洗浄液として用いる上記保存剤;並
びに、移植臓器の阻血後再灌流障害を防止する作用を有
する上記保存剤が提供される。
【0007】また、本発明の別の態様により、3-メチル
-1- フェニル-2- ピラゾリン-5- オン又はその生理的に
許容される塩を有効成分として含み移植臓器の阻血後再
灌流障害を防止する医薬が提供される。この医薬は、臓
器提供者に対して臓器摘出手術前または手術中に投与さ
れる医薬であり、あるいは、移植手術中又は術前・術後
に、移植を受ける患者(被移植者)に対して投与される
医薬である。この発明の好ましい態様によれば、臓器提
供者から移植用臓器を摘出する直前に投与する上記医
薬;並びに、移植臓器の阻血後再灌流の直前に投与する
ための上記医薬が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の保存剤の有効成分である
3-メチル-1- フェニル-2- ピラゾリン-5- オンは公知の
化合物であり、例えば、特公平5-31523 号公報第7欄の
合成例に記載された方法により容易に製造できる。この
化合物については、医薬の用途として、脳機能正常化作
用(特公平5-31523 号公報)、過酸化脂質生成抑制作用
(特公平5-35128 号公報、例1の化合物)、抗潰瘍作用
(特開平3-215425号公報)、及び血糖上昇抑制作用(特
開平3-215426号公報)が知られている。しかしながら、
これらの各刊行物には、上記化合物の移植臓器の保存性
に対する作用は示唆ないし教示されていない。
【0009】本発明の保存剤の有効成分としては、遊離
形態の上記化合物の他、生理的に許容されるその塩を用
いることができる。また、それらの任意の水和物又は任
意の溶媒和物を用いてもよい。なお、上記化合物には特
公平5-31523 号公報第5欄上段の化学構造式に示される
ような互変異性体が存在するが、本発明の保存剤の有効
成分には、これらの異性体のすべてが包含されることは
いうまでもない。
【0010】上記化合物の塩としては、酸付加塩または
塩基付加塩を用いることができる。例えば、塩酸塩、硫
酸塩、臭化水素酸塩、若しくはリン酸塩などの鉱酸塩;
メタンスルホン酸塩、パラトルエンスルホン酸塩、酢酸
塩、シュウ酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、若しくはフ
マル酸塩などの有機酸塩;ナトリウム塩、カリウム塩、
若しくはマグネシウム塩などの金属塩;アンモニウム
塩;又は、エタノールアミン若しくは2-アミノ-2- メチ
ル-1- プロパノールなどの有機アミン塩などを用いるこ
とができるが、生理的に許容されるものであれば塩の種
類は特に限定されることはない。
【0011】本発明の好ましい態様に従えば、上記保存
剤を摘出後の移植用臓器の保存液の形態で用いることが
できる。上記保存液は、例えば、生理食塩水、リン酸緩
衝生理食塩水、クエン酸緩衝液などの生理的に許容され
る緩衝液や等張化液などに、有効成分である上記化合物
またはその塩の1種または2種以上を溶解して調製する
ことができる。
【0012】好ましくは、従来より移植用臓器の保存液
として臨床的に用いられているユーロ・コリンズ液(Eur
o-Collins 液, 最終調製液 100 ml 中に下記の組成を含
む:リン酸一水素カリウム740 mg; リン酸二水素カリウ
ム205 mg; 塩化カリウム112mg; 炭酸水素ナトリウム 84
mg; 及びブドウ糖 3.5 g) や UW 液(例えば、「ビア
スパン」として市販されている。最終調製液 1000 ml中
に下記の組成を含む:ペンタフラクション50 g; ラクト
ビオン酸 35.83 g; リン酸二水素カリウム 3.4g; 硫酸
マグネシウム1.23 g; ラフィノース 17.83 g; アデノシ
ン1.34 g; アロプリノール 0.136 g; 還元型グルタチオ
ン 0.922 g; 水酸化カリウム, 適量;水酸化ナトリウ
ム, pH 7.4に調整)などに上記有効成分の必要量を添加
して調製してもよい。
【0013】また、それらの保存液にさらにグリシン、
α−ケトグルタミン酸、ヒドロキシエチルスターチなど
を配合することもできる。上記有効成分の濃度は特に限
定されないが、グリシン、α−ケトグルタミン酸の場合
には、一般的に 0.1〜10 mM程度の範囲、好ましくは 2
mM 程度であり、ヒドロキシエチルスターチの場合、一
般的には 3〜7.5%程度の範囲、好ましくは約 5% 程度で
ある。
【0014】一般的には、摘出した移植用臓器を上記態
様の保存液に浸漬し、好ましくは4℃程度で移植時まで
保存すればよい。摘出した移植用臓器を初期洗浄操作に
付した後に上記保存液に浸漬することが好ましいが、こ
のような初期洗浄に上記態様の保存液を用いてもよい。
また、移植の直前に最終的な洗浄を行う際にも上記態様
の保存液を用いることが可能である。洗浄液として上記
保存液を用いる場合には、予め4 ℃程度に冷却しておく
ことが好ましい。
【0015】本発明の保存剤を上記態様の保存液として
使用することにより、摘出後の移植用臓器を移植時まで
高度に生理的な状態で保存することができ、移植後臓器
の阻血後再灌流障害を防止することが可能である。移植
用臓器の種類は特に限定されないが、腎臓などは本発明
の保存剤により好適に保存可能な臓器であり、急性腎不
全などの阻血後再灌流障害が顕著に防止できる。
【0016】本発明の別の態様に従えば、本発明の保存
剤を阻血後再灌流障害を防止する作用を有する医薬とし
て用いることができる。この医薬は、臓器提供者から移
植用臓器を摘出する手術の前及び/又は術中に投与され
るか、あるいは、被移植者に対する移植手術中及び/又
は術前・術後において被移植者に投与される。上記医薬
の投与経路は特に限定されず、経口的または非経口的に
投与することができるが、一般的には、非経口的に血管
内投与することが好適である。
【0017】いかなる特定の理論に拘泥するわけではな
いが、本発明の保存剤が摘出された移植用臓器の組織内
に高濃度で存在すると、高い保存性が期待できる。従っ
て、本発明の保存剤を医薬として臓器提供者に投与する
場合には、臓器摘出の直前に静脈内又は動脈内に本発明
の保存剤を投与することが好ましい。
【0018】一方、移植臓器の血管が患者の血管と結合
され臓器内に大量の血液が流入すると、細胞膜傷害など
の臓器傷害が惹起されることがあり、その臓器傷害が原
因となって阻血後再灌流障害が発生する場合がある。従
って、被移植者に本発明の保存剤を投与する場合には、
移植臓器に血流が回復する直前(阻血後再灌流の直前)
に静脈内又は動脈内に上記医薬を投与することが好まし
い。
【0019】本発明の保存剤を医薬として用いる場合に
は、有効成分の上記化合物又はその塩の1種または2種
以上をそのまま患者に投与してもよいが、好ましくは、
有効成分と薬理学的及び製剤学的に許容しうる添加物と
を含む医薬組成物の形態の製剤として投与すべきであ
る。薬理学的及び製剤学的に許容しうる添加物として
は、例えば、賦形剤、崩壊剤ないし崩壊補助剤、結合
剤、滑沢剤、コーティング剤、色素、希釈剤、基剤、溶
解剤ないし溶解補助剤、等張化剤、pH調節剤、安定化
剤、噴射剤、及び粘着剤等を用いることができる。経口
投与に適する製剤の例としては、例えば、錠剤、カプセ
ル剤、散剤、細粒剤、顆粒剤、液剤、又はシロップ剤等
を挙げることができ、非経口投与に適する製剤として
は、例えば、注射剤、点滴剤、又は坐剤などを挙げるこ
とができる。
【0020】経口投与に適する製剤には、添加物とし
て、例えば、ブドウ糖、乳糖、D-マンニトール、デンプ
ン、又は結晶セルロース等の賦形剤;カルボキシメチル
セルロース、デンプン、又はカルボキシメチルセルロー
スカルシウム等の崩壊剤又は崩壊補助剤;ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン、又はゼラチン等の結合剤;
ステアリン酸マグネシウム又はタルク等の滑沢剤;ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、白糖、ポリエチレン
グリコール又は酸化チタン等のコーティング剤;ワセリ
ン、流動パラフィン、ポリエチレングリコール、ゼラチ
ン、カオリン、グリセリン、精製水、又はハードファッ
ト等の基剤を用いることができる。注射あるいは点滴用
に適する製剤には、注射用蒸留水、生理食塩水、プロピ
レングリコール等の水性あるいは用時溶解型注射剤を構
成しうる溶解剤又は溶解補助剤;ブドウ糖、塩化ナトリ
ウム、D-マンニトール、グリセリン等の等張化剤;無機
酸、有機酸、無機塩基又は有機塩基等のpH調節剤等の製
剤用添加物を用いることができる。
【0021】上記医薬の投与量は移植すべき臓器の種類
や保存の程度、臓器提供者や被移植者の状態などの条件
に応じて適宜選択可能であるが、一般的には、成人に対
して0.1〜100 mg/kg 程度を注射または点滴により投与
することが好ましい。注射剤としては、例えば、特開昭
63-132833 号公報に記載されたものが好適である。な
お、本発明の保存剤の有効成分である上記化合物は安全
性が高く (マウス腹腔内投与 LD50 2012 mg/kg;ラット
経口投与 LD50 3,500 mg/kg: Registry of ToxicEffect
s of Chemical Substances, 1981-1982) 、発癌性もな
いことが証明されている (National Cancer Institute
Report, 89, 1978) 。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明の範囲は下記の実施例に限定される
ことはない。 例1 ネンブタール麻酔下でラット(SD系、体重 350 g前後)
の尿管及び腎動脈にカテーテルを挿入した後、腎臓を摘
出して冷却保存した。ラットを2群に分け、対照群のラ
ットについては、腎摘出時にユーロ・コリンズ液 20 ml
で洗浄して腎を摘出した。薬剤添加群については、ラッ
トに対して麻酔前に 3- メチル-1- フェニル-2- ピラゾ
リン-5- オン (3 mg/kg)を腹腔内投与し、30分後に麻酔
を行って、腎摘出時にユーロ・コリンズ液 20 mlで洗浄
して腎を摘出した。摘出した腎臓を 4℃のユーロ・コリ
ンズ液中で 24 時間保存した。
【0023】その後、薬剤添加群では、単離灌流組成液
(5.5 mMブドウ糖と 7.5% ウシ血清アルブミンを添加し
た Krebs-Henseleit氏液: Bowman, R.H., J. Biol. Che
m.,245, pp.1604-1612, 1970)に 3- メチル-1- フェニ
ル-2- ピラゾリン-5- オン (3 ×10-5 M) を添加し、単
離腎灌流装置で 90 分間の持続灌流を行い、30分毎に灌
流液流量(PFR) 、尿量、Na再吸収率、及びクレアチニン
クリアランス(Ccr) を検討した。なお、実験手法の詳細
は、真崎らの方法(真崎義彦ら、今日の移植、7(2), p
p.171-174, 1994) の方法に従った。結果を表1に示
す。これらの結果から、本発明の保存剤がラット腎冷却
保存による腎障害を顕著に軽減していることが明らかで
ある。
【0024】
【表1】 * p <0.05;**p <0.025 (vs 対照群)
【0025】例2 上記と同様の方法により、本発明の保存剤のラット腎冷
却保存による腎障害に対する作用を検討した。ただし、
保存液中(ユーロ・コリンズ液)に 3- メチル-1- フェ
ニル-2- ピラゾリン-5- オンを最終濃度が 3×10-5M と
なるように添加した(単離灌流組成液中には添加せ
ず)。結果を以下の表2に示す。これらの結果から、本
発明を保存液として用いた場合にラット腎冷却保存によ
る腎障害が顕著に軽減されていることが明らかである。
【0026】
【表2】 * p <0.05;**p <0.025 (vs 対照群)
【0027】
【発明の効果】本発明の保存剤を移植用臓器の保存液と
して用いると、臓器が高度に生理的な状態に維持される
ので、移植臓器の阻血再灌流障害が防止できる。また、
本発明の保存剤は移植臓器の阻血再灌流障害を防止する
作用を有する医薬として用いることもできる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3-メチル-1- フェニル-2- ピラゾリン-5
    - オン又はその生理的に許容される塩を有効成分として
    含む移植臓器の保存剤。
  2. 【請求項2】 移植臓器が腎臓である請求項1に記載の
    保存剤。
  3. 【請求項3】 移植用臓器の保存液の形態の請求項1に
    記載の保存剤。
  4. 【請求項4】 移植臓器の阻血後再灌流障害を防止する
    作用を有する請求項3に記載の保存剤。
  5. 【請求項5】 移植臓器の阻血後再灌流障害を防止する
    作用を有する医薬の形態の請求項1に記載の保存剤。
  6. 【請求項6】 臓器提供者に投与するための請求項5に
    記載の保存剤。
  7. 【請求項7】 移植用臓器の摘出直前に投与する請求項
    6に記載の保存剤。
  8. 【請求項8】 血管内投与用製剤の形態である請求項7
    に記載の保存剤。
  9. 【請求項9】 被移植者に投与するための請求項5に記
    載の保存剤。
  10. 【請求項10】 血管内投与用製剤の形態である請求項
    9に記載の保存剤。
  11. 【請求項11】 移植臓器の阻血後再灌流の直前に投与
    する請求項10に記載の保存剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003067979A1 (fr) * 2002-02-15 2003-08-21 Mitsubishi Pharma Corporation Medicaments destines a etre utilises dans la transplantation d'organes
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