JPH0952257A - 型内被覆成形法用の金型及びその作製方法 - Google Patents
型内被覆成形法用の金型及びその作製方法Info
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- JPH0952257A JPH0952257A JP23075495A JP23075495A JPH0952257A JP H0952257 A JPH0952257 A JP H0952257A JP 23075495 A JP23075495 A JP 23075495A JP 23075495 A JP23075495 A JP 23075495A JP H0952257 A JPH0952257 A JP H0952257A
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- cavity
- mold part
- parting surface
- resin
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/26—Moulds
- B29C45/2608—Mould seals
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- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/16—Making multilayered or multicoloured articles
- B29C45/1679—Making multilayered or multicoloured articles applying surface layers onto injection-moulded substrates inside the mould cavity, e.g. in-mould coating [IMC]
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/16—Making multilayered or multicoloured articles
- B29C2045/1687—Making multilayered or multicoloured articles preventing leakage of second injected material from the mould cavity
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】金型のキャビティ内に射出された溶融樹脂が金
型のパーティング面から漏れ出すことを効果的に防止す
ることができ、しかもかかる防止手段の形成を容易に行
い得る金型を提供する。 【解決手段】型内被覆成形法用の金型は、固定金型部1
0と可動金型部12から成り、固定金型部10と可動金
型部12によって形成されたキャビティ30、溶融樹脂
をキャビティ内に射出するために、キャビティに開口し
た開口部を有する溶融樹脂射出部14、及び、皮膜原料
をキャビティ内に注入するために、キャビティに開口し
た皮膜原料注入部16を備え、固定金型部10のパーテ
ィング面10Aと可動金型部12とのパーティング面1
2Aとで印篭構造が形成され、金型の型締め時、固定金
型部10のパーティング面10Aと可動金型部12のパ
ーティング面12Aとの間は、液状シール部材硬化物2
2で封止される。
型のパーティング面から漏れ出すことを効果的に防止す
ることができ、しかもかかる防止手段の形成を容易に行
い得る金型を提供する。 【解決手段】型内被覆成形法用の金型は、固定金型部1
0と可動金型部12から成り、固定金型部10と可動金
型部12によって形成されたキャビティ30、溶融樹脂
をキャビティ内に射出するために、キャビティに開口し
た開口部を有する溶融樹脂射出部14、及び、皮膜原料
をキャビティ内に注入するために、キャビティに開口し
た皮膜原料注入部16を備え、固定金型部10のパーテ
ィング面10Aと可動金型部12とのパーティング面1
2Aとで印篭構造が形成され、金型の型締め時、固定金
型部10のパーティング面10Aと可動金型部12のパ
ーティング面12Aとの間は、液状シール部材硬化物2
2で封止される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、型内被覆成形法用
の金型及びその作製方法に関し、更に詳しくは、熱可塑
性樹脂から成る射出成形品の表面に、例えば各種の機能
を有する皮膜を形成するために、金型のキャビティ内に
射出された溶融樹脂とキャビティの金型面との間に皮膜
原料を注入したとき、金型のパーティング面から皮膜原
料が漏れ出すことを効果的に防止し得る型内被覆成形法
用の金型及びその作製方法に関する。
の金型及びその作製方法に関し、更に詳しくは、熱可塑
性樹脂から成る射出成形品の表面に、例えば各種の機能
を有する皮膜を形成するために、金型のキャビティ内に
射出された溶融樹脂とキャビティの金型面との間に皮膜
原料を注入したとき、金型のパーティング面から皮膜原
料が漏れ出すことを効果的に防止し得る型内被覆成形法
用の金型及びその作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂から成る射出成形品の表面
特性の向上を目的として、射出成形品の表面に各種皮膜
を形成する場合がある。このような皮膜として、例え
ば、塗料皮膜、ハードコート皮膜、紫外線防止皮膜、防
曇皮膜等を挙げることができる。通常、射出成形法にて
射出成形品を製造した後、別工程にて射出成形品の表面
に各種の機能を有する皮膜を形成する。皮膜の形成方法
としては、例えば、皮膜原料のスプレー、射出成形品の
液状皮膜原料への浸漬を挙げることができる。このよう
な工程を経るために、表面に皮膜が形成された最終製品
が得られるまでの工程が多岐に亙る。それ故、このよう
な射出成形品においては、最終製品に至るまでの製造工
程の削減、製造設備の縮小、加工・処理時間の短縮、製
造コストの低減等が大きな課題である。
特性の向上を目的として、射出成形品の表面に各種皮膜
を形成する場合がある。このような皮膜として、例え
ば、塗料皮膜、ハードコート皮膜、紫外線防止皮膜、防
曇皮膜等を挙げることができる。通常、射出成形法にて
射出成形品を製造した後、別工程にて射出成形品の表面
に各種の機能を有する皮膜を形成する。皮膜の形成方法
としては、例えば、皮膜原料のスプレー、射出成形品の
液状皮膜原料への浸漬を挙げることができる。このよう
な工程を経るために、表面に皮膜が形成された最終製品
が得られるまでの工程が多岐に亙る。それ故、このよう
な射出成形品においては、最終製品に至るまでの製造工
程の削減、製造設備の縮小、加工・処理時間の短縮、製
造コストの低減等が大きな課題である。
【0003】このような課題を解決し、熱可塑性樹脂か
ら成る射出成形品の表面特性の改質を短工程且つ低コス
トで行う方法の1つに、型内被覆成形法(インモールド
コーティング法)がある。例えば、特開平5−3012
51号公報には、熱可塑性樹脂を金型内に射出完了後、
金型の型締力を軽減し又は同一型締力の状態で、熱硬化
性の塗料を樹脂成形品の塗装面と金型との間に注入する
技術が開示されている。あるいは又、特開平5−318
527号公報には、熱可塑性樹脂を射出成形し、引き続
き未硬化の熱硬化性樹脂を注入した後、熱硬化性樹脂を
硬化させ、一部の表面が熱硬化性樹脂で被覆された熱可
塑性樹脂より成る成形体の製造方法が開示されている。
ら成る射出成形品の表面特性の改質を短工程且つ低コス
トで行う方法の1つに、型内被覆成形法(インモールド
コーティング法)がある。例えば、特開平5−3012
51号公報には、熱可塑性樹脂を金型内に射出完了後、
金型の型締力を軽減し又は同一型締力の状態で、熱硬化
性の塗料を樹脂成形品の塗装面と金型との間に注入する
技術が開示されている。あるいは又、特開平5−318
527号公報には、熱可塑性樹脂を射出成形し、引き続
き未硬化の熱硬化性樹脂を注入した後、熱硬化性樹脂を
硬化させ、一部の表面が熱硬化性樹脂で被覆された熱可
塑性樹脂より成る成形体の製造方法が開示されている。
【0004】これらのいずれの方法も、熱可塑性樹脂か
ら成る射出成形品の表面に同一金型内で塗装皮膜等の表
面改質皮膜を形成する方法として、極めて有効な方法で
ある。しかしながら、これらの型内被覆成形法において
は、射出成形品の表面の外観を損なうことなく、しか
も、金型に設けられた皮膜原料注入部から注入された皮
膜原料が金型のパーティング面から漏れ出すことを防止
し、且つ、確実に射出成形品の表面に皮膜を形成する具
体的な方法については触れられていない。
ら成る射出成形品の表面に同一金型内で塗装皮膜等の表
面改質皮膜を形成する方法として、極めて有効な方法で
ある。しかしながら、これらの型内被覆成形法において
は、射出成形品の表面の外観を損なうことなく、しか
も、金型に設けられた皮膜原料注入部から注入された皮
膜原料が金型のパーティング面から漏れ出すことを防止
し、且つ、確実に射出成形品の表面に皮膜を形成する具
体的な方法については触れられていない。
【0005】金型に設けられたキャビティの端部領域に
皮膜原料注入用の補助キャビティを設ける方法が、特公
平4−9127号公報に開示されている。この方法は、
SMC(シートモールディングコンパウンド)等の圧縮
成形に対しては、皮膜原料注入部の跡を成形品の表面に
残さず、成形品の外観を損なわない方法として極めて有
効である。しかしながら、この公報には、金型のパーテ
ィング面からの皮膜原料の漏れ出し防止に対する解決法
について、何等記載されていない。圧縮成形法において
は、供給した成形材料による成形品のバリ発生は避けら
れない。それ故、塗料等の皮膜原料が金型のパーティン
グ面から多少漏れ出したとしても、皮膜原料の漏れ出し
がバリ上で止まれば、漏れ出た皮膜原料によって金型が
汚染されることはない。
皮膜原料注入用の補助キャビティを設ける方法が、特公
平4−9127号公報に開示されている。この方法は、
SMC(シートモールディングコンパウンド)等の圧縮
成形に対しては、皮膜原料注入部の跡を成形品の表面に
残さず、成形品の外観を損なわない方法として極めて有
効である。しかしながら、この公報には、金型のパーテ
ィング面からの皮膜原料の漏れ出し防止に対する解決法
について、何等記載されていない。圧縮成形法において
は、供給した成形材料による成形品のバリ発生は避けら
れない。それ故、塗料等の皮膜原料が金型のパーティン
グ面から多少漏れ出したとしても、皮膜原料の漏れ出し
がバリ上で止まれば、漏れ出た皮膜原料によって金型が
汚染されることはない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然るに、熱可塑性樹脂
を用いた射出成形法では、通常、射出成形品にバリのな
いことが要求される。金型を精度よく作製すれば、バリ
の発生を低減することが可能である。しかしながら、皮
膜原料の粘度はキャビティ内に射出された溶融樹脂の粘
度よりも大幅に低いため、熱可塑性樹脂を用いた射出成
形法に対して型内被覆成形法を適用した場合、皮膜原料
が金型のパーティング面から漏れ出し、金型が汚染され
易い。しかも、汚染された金型を清掃せずに使用し続け
た場合、漏れ出し硬化した皮膜の破片によって、射出成
形品の不良が多発する。この問題は、高圧で皮膜原料を
注入する型内被覆成形法において特に深刻な問題であ
る。そのため、漏れ出した皮膜原料の除去作業を頻繁に
行うことが必要とされ、生産性が著しく低下する。つま
り、上記の各公報に開示された技術を熱可塑性樹脂を用
いた射出成形法における型内被覆成形法に単に適用した
だけでは、金型のパーティング面から皮膜原料が漏れ出
すといった問題を解決することはできない。
を用いた射出成形法では、通常、射出成形品にバリのな
いことが要求される。金型を精度よく作製すれば、バリ
の発生を低減することが可能である。しかしながら、皮
膜原料の粘度はキャビティ内に射出された溶融樹脂の粘
度よりも大幅に低いため、熱可塑性樹脂を用いた射出成
形法に対して型内被覆成形法を適用した場合、皮膜原料
が金型のパーティング面から漏れ出し、金型が汚染され
易い。しかも、汚染された金型を清掃せずに使用し続け
た場合、漏れ出し硬化した皮膜の破片によって、射出成
形品の不良が多発する。この問題は、高圧で皮膜原料を
注入する型内被覆成形法において特に深刻な問題であ
る。そのため、漏れ出した皮膜原料の除去作業を頻繁に
行うことが必要とされ、生産性が著しく低下する。つま
り、上記の各公報に開示された技術を熱可塑性樹脂を用
いた射出成形法における型内被覆成形法に単に適用した
だけでは、金型のパーティング面から皮膜原料が漏れ出
すといった問題を解決することはできない。
【0007】金型の作製精度を向上させれば、金型のパ
ーティング面からの皮膜原料の漏れ出しを防止し得る。
しかしながら、通常、固定金型部と可動金型部の嵌合に
よってキャビティを形成しているため、固定金型部と可
動金型部の嵌合時のクリアランスを余りに小さく(例え
ば0.1mm未満)し過ぎると、金型の開閉操作に支障
を来す虞があり、現実的でない。
ーティング面からの皮膜原料の漏れ出しを防止し得る。
しかしながら、通常、固定金型部と可動金型部の嵌合に
よってキャビティを形成しているため、固定金型部と可
動金型部の嵌合時のクリアランスを余りに小さく(例え
ば0.1mm未満)し過ぎると、金型の開閉操作に支障
を来す虞があり、現実的でない。
【0008】キャビティ内を真空に保つために、固定金
型部のパーティング面と可動金型部のパーティング面と
の間を固体シール部材で封止する技術が、例えば特開昭
62−178315号公報あるいは特開平3−2514
16号公報から公知である。また、パーティング面にシ
ーリングリングを配設した射出成形法用の金型が、特開
平4−125118号公報から公知である。これらの特
許公開公報に開示された技術においては、金型のパーテ
ィング面に凹部を形成し、かかる凹部内に固体シール部
材若しくはシーリングリングを収納する。
型部のパーティング面と可動金型部のパーティング面と
の間を固体シール部材で封止する技術が、例えば特開昭
62−178315号公報あるいは特開平3−2514
16号公報から公知である。また、パーティング面にシ
ーリングリングを配設した射出成形法用の金型が、特開
平4−125118号公報から公知である。これらの特
許公開公報に開示された技術においては、金型のパーテ
ィング面に凹部を形成し、かかる凹部内に固体シール部
材若しくはシーリングリングを収納する。
【0009】一般に、射出成形法においては、複雑な形
状を有する成形品を成形する場合が多い。従って、固体
シール部材若しくはシーリングリングを収納するための
凹部を金型のパーティング面に形成する作業は煩雑であ
る。また、金型のパーティング面に形成された凹部から
固体シール部材若しくはシーリングリングが離脱しない
手段を設ける必要がある。
状を有する成形品を成形する場合が多い。従って、固体
シール部材若しくはシーリングリングを収納するための
凹部を金型のパーティング面に形成する作業は煩雑であ
る。また、金型のパーティング面に形成された凹部から
固体シール部材若しくはシーリングリングが離脱しない
手段を設ける必要がある。
【0010】従って、本発明の目的は、熱可塑性樹脂か
ら成る射出成形品の表面に、例えば各種の機能を有する
皮膜を形成するために、金型のキャビティ内に射出され
た溶融樹脂とキャビティの金型面との間に皮膜原料を注
入したとき、金型のパーティング面から皮膜原料が漏れ
出すことを効果的に防止し得る型内被覆成形法用の金型
及びその作製方法を提供することにある。
ら成る射出成形品の表面に、例えば各種の機能を有する
皮膜を形成するために、金型のキャビティ内に射出され
た溶融樹脂とキャビティの金型面との間に皮膜原料を注
入したとき、金型のパーティング面から皮膜原料が漏れ
出すことを効果的に防止し得る型内被覆成形法用の金型
及びその作製方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の型内被覆成形法用の金型は、固定金型部と
可動金型部から成り、固定金型部と可動金型部によって
形成されたキャビティ、溶融樹脂をキャビティ内に射出
するために、キャビティに開口した開口部を有する溶融
樹脂射出部、及び、皮膜原料をキャビティ内に注入する
ために、キャビティに開口した皮膜原料注入部を備え、
固定金型部のパーティング面と可動金型部とのパーティ
ング面とで印篭構造が形成され、金型の型締め時、固定
金型部のパーティング面と可動金型部のパーティング面
との間は、液状シール部材硬化物で封止されることを特
徴とする。
めの本発明の型内被覆成形法用の金型は、固定金型部と
可動金型部から成り、固定金型部と可動金型部によって
形成されたキャビティ、溶融樹脂をキャビティ内に射出
するために、キャビティに開口した開口部を有する溶融
樹脂射出部、及び、皮膜原料をキャビティ内に注入する
ために、キャビティに開口した皮膜原料注入部を備え、
固定金型部のパーティング面と可動金型部とのパーティ
ング面とで印篭構造が形成され、金型の型締め時、固定
金型部のパーティング面と可動金型部のパーティング面
との間は、液状シール部材硬化物で封止されることを特
徴とする。
【0012】印篭構造とは、固定金型部のパーティング
面と可動金型部のパーティング面とが対向しており、金
型が完全に型締めされていなくともキャビティが形成さ
れるように、僅かなクリアランスをもって固定金型部の
パーティング面と可動金型部のパーティング面が摺り合
うように固定金型部と可動金型部が嵌合する構造を指
す。
面と可動金型部のパーティング面とが対向しており、金
型が完全に型締めされていなくともキャビティが形成さ
れるように、僅かなクリアランスをもって固定金型部の
パーティング面と可動金型部のパーティング面が摺り合
うように固定金型部と可動金型部が嵌合する構造を指
す。
【0013】本発明の型内被覆成形法用の金型において
は、液状シール部材硬化物は、可動金型部のパーティン
グ面、若しくは固定金型部のパーティング面、あるいは
可動金型部のパーティング面と固定金型部のパーティン
グ面の双方に形成されている。本発明の型内被覆成形法
用の金型は、熱可塑性樹脂を用いた射出成形法に用いる
ことができる。皮膜原料注入部は、固定金型部に設けら
れていてもよいし、可動金型部に設けられていてもよい
し、更には固定金型部及び可動金型部の双方に設けられ
ていてもよい。
は、液状シール部材硬化物は、可動金型部のパーティン
グ面、若しくは固定金型部のパーティング面、あるいは
可動金型部のパーティング面と固定金型部のパーティン
グ面の双方に形成されている。本発明の型内被覆成形法
用の金型は、熱可塑性樹脂を用いた射出成形法に用いる
ことができる。皮膜原料注入部は、固定金型部に設けら
れていてもよいし、可動金型部に設けられていてもよい
し、更には固定金型部及び可動金型部の双方に設けられ
ていてもよい。
【0014】上記の目的を達成するための本発明の型内
被覆成形法用の金型の作製方法は、固定金型部と可動金
型部から成り、固定金型部と可動金型部によって形成さ
れたキャビティ、溶融樹脂をキャビティ内に射出するた
めに、キャビティに開口した開口部を有する溶融樹脂射
出部、及び、皮膜原料をキャビティ内に注入するため
に、キャビティに開口した皮膜原料注入部を備えた、型
内被覆成形法用の金型の作製方法であって、(イ)固定
金型部のパーティング面若しくは可動金型部のパーティ
ング面に液状シール部材を塗布する工程と、(ロ)固定
金型部と可動金型部とを型締めし、該液状シール部材を
賦形した後、液状シール部材を硬化させ、以て、固定金
型部のパーティング面若しくは可動金型部のパーティン
グ面に液状シール部材硬化物を形成する工程、から成る
ことを特徴とする。
被覆成形法用の金型の作製方法は、固定金型部と可動金
型部から成り、固定金型部と可動金型部によって形成さ
れたキャビティ、溶融樹脂をキャビティ内に射出するた
めに、キャビティに開口した開口部を有する溶融樹脂射
出部、及び、皮膜原料をキャビティ内に注入するため
に、キャビティに開口した皮膜原料注入部を備えた、型
内被覆成形法用の金型の作製方法であって、(イ)固定
金型部のパーティング面若しくは可動金型部のパーティ
ング面に液状シール部材を塗布する工程と、(ロ)固定
金型部と可動金型部とを型締めし、該液状シール部材を
賦形した後、液状シール部材を硬化させ、以て、固定金
型部のパーティング面若しくは可動金型部のパーティン
グ面に液状シール部材硬化物を形成する工程、から成る
ことを特徴とする。
【0015】本発明の型内被覆成形法用の金型の作製方
法においては、固定金型部と可動金型部との型締めの前
に、液状シール部材硬化物を形成しない可動金型部のパ
ーティング面若しくは固定金型部のパーティング面に、
離型材を塗布しておくことが好ましい。あるいは又、液
状シール部材硬化物を形成する固定金型部のパーティン
グ面若しくは可動金型部のパーティング面の部分を予め
粗面化しておくことが、液状シール部材硬化物と固定金
型部若しくは可動金型部のパーティング面との密着性の
向上の上で、好ましい。尚、場合によっては、固定金型
部と可動金型部とを所定の間隔をあけて型締めしてもよ
い。
法においては、固定金型部と可動金型部との型締めの前
に、液状シール部材硬化物を形成しない可動金型部のパ
ーティング面若しくは固定金型部のパーティング面に、
離型材を塗布しておくことが好ましい。あるいは又、液
状シール部材硬化物を形成する固定金型部のパーティン
グ面若しくは可動金型部のパーティング面の部分を予め
粗面化しておくことが、液状シール部材硬化物と固定金
型部若しくは可動金型部のパーティング面との密着性の
向上の上で、好ましい。尚、場合によっては、固定金型
部と可動金型部とを所定の間隔をあけて型締めしてもよ
い。
【0016】液状シール部材硬化物を構成する材料若し
くは液状シール部材は、射出成形時の熱に耐えることが
でき、耐薬品性に優れ、固定金型部あるいは可動金型部
のパーティング面に対する密着性に優れ、金型の型締め
の圧力に耐え得る材料であれば、如何なる材料であって
もよく、例えば、シーリング材、シーラント材料、コー
キング材料を挙げることができ、具体的には、シリコー
ンゴム系、アクリル樹脂系、ウレタンゴム系、アクリル
−ウレタン樹脂系、ポリサルファイド(多硫化系)ゴム
系、スチレン−ブラジエンゴム(SBR)系、ブチルゴ
ム系等を例示することができる。尚、液状シール部材に
は、ペースト状のシール部材も含まれる。また、離型材
としては、液状シール部材硬化物を構成する材料若しく
は液状シール部材と反応したりせず、相溶性が無く、液
状シール部材若しくは液状シール部材硬化物と金型のパ
ーティング面との密着を阻害する材料であれば、如何な
る材料であってもよく、例えば、グリース、オイル、ポ
リテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂を挙げるこ
とができる。
くは液状シール部材は、射出成形時の熱に耐えることが
でき、耐薬品性に優れ、固定金型部あるいは可動金型部
のパーティング面に対する密着性に優れ、金型の型締め
の圧力に耐え得る材料であれば、如何なる材料であって
もよく、例えば、シーリング材、シーラント材料、コー
キング材料を挙げることができ、具体的には、シリコー
ンゴム系、アクリル樹脂系、ウレタンゴム系、アクリル
−ウレタン樹脂系、ポリサルファイド(多硫化系)ゴム
系、スチレン−ブラジエンゴム(SBR)系、ブチルゴ
ム系等を例示することができる。尚、液状シール部材に
は、ペースト状のシール部材も含まれる。また、離型材
としては、液状シール部材硬化物を構成する材料若しく
は液状シール部材と反応したりせず、相溶性が無く、液
状シール部材若しくは液状シール部材硬化物と金型のパ
ーティング面との密着を阻害する材料であれば、如何な
る材料であってもよく、例えば、グリース、オイル、ポ
リテトラフルオロエチレン等のフッ素系樹脂を挙げるこ
とができる。
【0017】射出成形品の離型性の向上のために、固定
金型部のキャビティを構成する面にメッキを施すことが
好ましい。固定金型部のパーティング面にメッキを施し
ておいてもよい。メッキとしては、クロムメッキ、ニッ
ケルメッキ、銅メッキ、亜鉛メッキ、錫メッキ、鉛メッ
キ、アルミニウムメッキ、カドミウムメッキ等を挙げる
ことができるが、耐磨耗性、金型からの射出成形品の離
型性、コストの面からクロムメッキが好ましい。
金型部のキャビティを構成する面にメッキを施すことが
好ましい。固定金型部のパーティング面にメッキを施し
ておいてもよい。メッキとしては、クロムメッキ、ニッ
ケルメッキ、銅メッキ、亜鉛メッキ、錫メッキ、鉛メッ
キ、アルミニウムメッキ、カドミウムメッキ等を挙げる
ことができるが、耐磨耗性、金型からの射出成形品の離
型性、コストの面からクロムメッキが好ましい。
【0018】本発明の型内被覆成形法用の金型において
は、固定金型部のパーティング面と可動金型部のパーテ
ィング面との間は、型締め時、液状シール部材硬化物で
封止されているので、金型のキャビティ内に射出された
溶融樹脂とキャビティの金型面との間に皮膜原料を注入
したとき、金型のパーティング面から皮膜原料が漏れ出
すことを効果的に防止し得る。しかも、従来の技術と異
なり、かかる液状シール部材硬化物の形成のために、凹
部を金型のパーティング面に設ける必要がないし、パー
ティング面に形成された液状シール部材硬化物のパーテ
ィング面からの離脱を防止する手段を特別に設ける必要
もない。
は、固定金型部のパーティング面と可動金型部のパーテ
ィング面との間は、型締め時、液状シール部材硬化物で
封止されているので、金型のキャビティ内に射出された
溶融樹脂とキャビティの金型面との間に皮膜原料を注入
したとき、金型のパーティング面から皮膜原料が漏れ出
すことを効果的に防止し得る。しかも、従来の技術と異
なり、かかる液状シール部材硬化物の形成のために、凹
部を金型のパーティング面に設ける必要がないし、パー
ティング面に形成された液状シール部材硬化物のパーテ
ィング面からの離脱を防止する手段を特別に設ける必要
もない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態(以下、
単に実施の形態と略す)に基づき、図面を参照して本発
明を説明する。
単に実施の形態と略す)に基づき、図面を参照して本発
明を説明する。
【0020】(実施の形態1)実施の形態1における型
内被覆成形法用の金型の模式的な断面図を、図1に示
す。型締め後の状態を示すこの金型は、固定金型部10
と可動金型部12から構成されており、キャビティ30
が、固定金型部10と可動金型部12によって形成され
ている。固定金型部10には、溶融樹脂をキャビティ3
0内に射出するために、キャビティ30に開口した開口
部を有する溶融樹脂射出部14が設けられている。溶融
樹脂射出部14は、具体的には、スプルー部及びゲート
部から成る。尚、溶融樹脂射出部14の形式としては、
その他、スプルー部とランナー部とゲート部の組み合わ
せ、ホットランナー部、ホットランナー部とゲート部の
組み合わせ、ホットランナー部とランナー部とゲート部
の組み合わせを挙げることができる。固定金型部10に
は、更に、皮膜原料をキャビティ30内に注入するため
に、キャビティ30に開口した皮膜原料注入部16が備
えられている。かかる皮膜原料注入部16内に皮膜原料
注入装置40の一部が装着されている。皮膜原料注入部
16は、キャビティ30と連通する副キャビティ32内
に設けられている。最終的に得られる射出成形品から
は、この副キャビティに相当する部分は除去されるの
で、射出成形品の表面に形成された皮膜に皮膜原料注入
部の跡が残らなくなる。尚、射出成形品の形状等によっ
ては、皮膜原料注入部をキャビティ30内に設け、副キ
ャビティの設置を省略してもよい。金型をこのような構
造にすることで、例えば箱状の射出成形品の外側の表面
に皮膜を形成することができる。
内被覆成形法用の金型の模式的な断面図を、図1に示
す。型締め後の状態を示すこの金型は、固定金型部10
と可動金型部12から構成されており、キャビティ30
が、固定金型部10と可動金型部12によって形成され
ている。固定金型部10には、溶融樹脂をキャビティ3
0内に射出するために、キャビティ30に開口した開口
部を有する溶融樹脂射出部14が設けられている。溶融
樹脂射出部14は、具体的には、スプルー部及びゲート
部から成る。尚、溶融樹脂射出部14の形式としては、
その他、スプルー部とランナー部とゲート部の組み合わ
せ、ホットランナー部、ホットランナー部とゲート部の
組み合わせ、ホットランナー部とランナー部とゲート部
の組み合わせを挙げることができる。固定金型部10に
は、更に、皮膜原料をキャビティ30内に注入するため
に、キャビティ30に開口した皮膜原料注入部16が備
えられている。かかる皮膜原料注入部16内に皮膜原料
注入装置40の一部が装着されている。皮膜原料注入部
16は、キャビティ30と連通する副キャビティ32内
に設けられている。最終的に得られる射出成形品から
は、この副キャビティに相当する部分は除去されるの
で、射出成形品の表面に形成された皮膜に皮膜原料注入
部の跡が残らなくなる。尚、射出成形品の形状等によっ
ては、皮膜原料注入部をキャビティ30内に設け、副キ
ャビティの設置を省略してもよい。金型をこのような構
造にすることで、例えば箱状の射出成形品の外側の表面
に皮膜を形成することができる。
【0021】実施の形態1の型内被覆成形法用の金型に
おいては、固定金型部10のパーティング面10A,1
0Cと可動金型部12のパーティング面12A,12C
とで印篭構造が形成されている。固定金型部10のパー
ティング面10A及び可動金型部12のパーティング面
12Aは、金型の開閉方向と略平行である。一方、固定
金型部10のパーティング面10C及び可動金型部12
のパーティング面12Cは、金型の開閉方向と略垂直で
ある。金型の型締め時、固定金型部10のパーティング
面10Aは、可動金型部12のパーティング面12Aと
対向する。また、金型の型締め時、固定金型部10のパ
ーティング面10Aと可動金型部12のパーティング面
12Aとの間に、所定のクリアランスが形成されるよう
に、固定金型部10及び可動金型部12は作製されてい
る。尚、金型の型締め時、可動金型部12のパーティン
グ面12Cと固定金型部10のパーティング面10Cと
が接触する。
おいては、固定金型部10のパーティング面10A,1
0Cと可動金型部12のパーティング面12A,12C
とで印篭構造が形成されている。固定金型部10のパー
ティング面10A及び可動金型部12のパーティング面
12Aは、金型の開閉方向と略平行である。一方、固定
金型部10のパーティング面10C及び可動金型部12
のパーティング面12Cは、金型の開閉方向と略垂直で
ある。金型の型締め時、固定金型部10のパーティング
面10Aは、可動金型部12のパーティング面12Aと
対向する。また、金型の型締め時、固定金型部10のパ
ーティング面10Aと可動金型部12のパーティング面
12Aとの間に、所定のクリアランスが形成されるよう
に、固定金型部10及び可動金型部12は作製されてい
る。尚、金型の型締め時、可動金型部12のパーティン
グ面12Cと固定金型部10のパーティング面10Cと
が接触する。
【0022】更に、実施の形態1の型内被覆成形法用の
金型において、金型の型締め時、固定金型部10のパー
ティング面10Aと可動金型部12のパーティング面1
2Aとの間は、液状シール部材硬化物22で封止され
る。具体的には、シリコーンゴムから成る液状シール部
材硬化物22が、可動金型部12のパーティング面12
Aに形成されている。このような印篭構造を採用し、且
つ、液状シール部材硬化物22を設けることで、パーテ
ィング面10A,12Aの間から皮膜原料が漏れ出すこ
とを防止し得る。
金型において、金型の型締め時、固定金型部10のパー
ティング面10Aと可動金型部12のパーティング面1
2Aとの間は、液状シール部材硬化物22で封止され
る。具体的には、シリコーンゴムから成る液状シール部
材硬化物22が、可動金型部12のパーティング面12
Aに形成されている。このような印篭構造を採用し、且
つ、液状シール部材硬化物22を設けることで、パーテ
ィング面10A,12Aの間から皮膜原料が漏れ出すこ
とを防止し得る。
【0023】図2に射出成形装置の模式的な部分的断面
図を示す。尚、図2に示す状態は、金型が型開きされた
状態である。熱可塑性樹脂供給用スクリュー102を内
部に有する射出シリンダー100の先端部が溶融樹脂射
出部14と接する。固定金型部10は固定プラテン10
4に取り付けられ、可動金型部12は可動プラテン10
6に取り付けられ、可動プラテン106は、型締め用油
圧シリンダー110内の油圧ピストン112の作動によ
ってタイバー108上を平行移動できる構造となってい
る。図2の右手方向への可動プラテン106の移動によ
って可動金型部12のパーティング面12Cが固定金型
部10のパーティング面10Cと接触し、金型が型締め
され、キャビティ30が形成される。型締め力は型締め
用油圧シリンダー110によって制御される。また、図
2の左手方向への可動プラテン106の移動によって可
動金型部12が固定金型部10との係合を解かれ、金型
は離型される。尚、可動金型部12には、離型後に可動
金型部に密着した射出成形品を取り出すためのイジェク
ターピンが配設されているが、図示は省略した。
図を示す。尚、図2に示す状態は、金型が型開きされた
状態である。熱可塑性樹脂供給用スクリュー102を内
部に有する射出シリンダー100の先端部が溶融樹脂射
出部14と接する。固定金型部10は固定プラテン10
4に取り付けられ、可動金型部12は可動プラテン10
6に取り付けられ、可動プラテン106は、型締め用油
圧シリンダー110内の油圧ピストン112の作動によ
ってタイバー108上を平行移動できる構造となってい
る。図2の右手方向への可動プラテン106の移動によ
って可動金型部12のパーティング面12Cが固定金型
部10のパーティング面10Cと接触し、金型が型締め
され、キャビティ30が形成される。型締め力は型締め
用油圧シリンダー110によって制御される。また、図
2の左手方向への可動プラテン106の移動によって可
動金型部12が固定金型部10との係合を解かれ、金型
は離型される。尚、可動金型部12には、離型後に可動
金型部に密着した射出成形品を取り出すためのイジェク
ターピンが配設されているが、図示は省略した。
【0024】皮膜原料注入装置40は、皮膜原料供給部
42、ピストン44、ピストン44に取り付けられたシ
ャットオフピン46から構成されている。シャットオフ
ピン46の位置によって、皮膜原料注入部16を開閉す
る。図1及び図2においては、シャットオフピン46に
よって皮膜原料注入部16は閉じられている。ポンプ1
20によって皮膜原料タンク122から皮膜原料52が
耐圧配管124を経由して皮膜原料供給部42に送られ
る。更に、皮膜原料52はピストン44によってシャッ
トオフピン46が後退した際、皮膜原料注入部16に流
れ込み、シャットオフピン46の前進運動によって、皮
膜原料注入部16を通って、キャビティ内の樹脂とキャ
ビティの金型面の間に注入される。これによって、高精
度で計量された所定量の皮膜原料を注入することができ
る。
42、ピストン44、ピストン44に取り付けられたシ
ャットオフピン46から構成されている。シャットオフ
ピン46の位置によって、皮膜原料注入部16を開閉す
る。図1及び図2においては、シャットオフピン46に
よって皮膜原料注入部16は閉じられている。ポンプ1
20によって皮膜原料タンク122から皮膜原料52が
耐圧配管124を経由して皮膜原料供給部42に送られ
る。更に、皮膜原料52はピストン44によってシャッ
トオフピン46が後退した際、皮膜原料注入部16に流
れ込み、シャットオフピン46の前進運動によって、皮
膜原料注入部16を通って、キャビティ内の樹脂とキャ
ビティの金型面の間に注入される。これによって、高精
度で計量された所定量の皮膜原料を注入することができ
る。
【0025】このような皮膜原料注入システムにおいて
は、皮膜原料供給部42、ピストン44、シャットオフ
ピン46等から構成されている皮膜原料注入機構が、皮
膜原料の計量・注入機構を兼ねている。しかしながら、
皮膜原料注入システムはこのような機構に限定されるも
のではない。例えば耐圧配管の途中に計量・注入シリン
ダーを設け、計量・注入機構とシャットオフピン開閉機
構とを分けることもできる。尚、実施の形態1において
は、皮膜原料注入部16を固定金型部10に設けたが、
代替的に、皮膜原料注入部を可動金型部12に設けても
よいし、固定金型部10と可動金型部12の双方に設け
てもよい。
は、皮膜原料供給部42、ピストン44、シャットオフ
ピン46等から構成されている皮膜原料注入機構が、皮
膜原料の計量・注入機構を兼ねている。しかしながら、
皮膜原料注入システムはこのような機構に限定されるも
のではない。例えば耐圧配管の途中に計量・注入シリン
ダーを設け、計量・注入機構とシャットオフピン開閉機
構とを分けることもできる。尚、実施の形態1において
は、皮膜原料注入部16を固定金型部10に設けたが、
代替的に、皮膜原料注入部を可動金型部12に設けても
よいし、固定金型部10と可動金型部12の双方に設け
てもよい。
【0026】以下、図3〜図6を参照して、実施の形態
1の型内被覆成形法用の金型の作製方法を説明する。
尚、図3〜図6においては、固定金型部10は固定プラ
テン104に取り付けられ、可動金型部12は可動プラ
テン106に取り付けられているが、射出シリンダー1
00、固定プラテン104、可動プラテン106、タイ
バー108、型締め用油圧シリンダー110、油圧ピス
トン112の図示は省略した。また、金型の作製時に
は、皮膜原料注入装置40を金型に取り付けておく必要
はない。
1の型内被覆成形法用の金型の作製方法を説明する。
尚、図3〜図6においては、固定金型部10は固定プラ
テン104に取り付けられ、可動金型部12は可動プラ
テン106に取り付けられているが、射出シリンダー1
00、固定プラテン104、可動プラテン106、タイ
バー108、型締め用油圧シリンダー110、油圧ピス
トン112の図示は省略した。また、金型の作製時に
は、皮膜原料注入装置40を金型に取り付けておく必要
はない。
【0027】液状シール部材硬化物を形成する前の離型
状態にある金型の模式的な断面図を、図3の(A)に示
す。液状シール部材硬化物を形成する可動金型部12の
パーティング面12Aの部分12Bを予め粗面化してお
くことが、液状シール部材硬化物と可動金型部12のパ
ーティング面12Aの密着性の向上の上で、好ましい。
また、射出成形品の離型性の向上のために、固定金型部
10のキャビティを構成する面10Eにクロムメッキを
施しておくことが好ましい。更には、金型開閉時の液状
シール部材硬化物22の滑りを滑らかなものとするため
に、パーティング面10Aにクロムメッキを施しておく
ことが好ましい。尚、図面によってはパーティング面の
粗面化された部分の図示を省略した。
状態にある金型の模式的な断面図を、図3の(A)に示
す。液状シール部材硬化物を形成する可動金型部12の
パーティング面12Aの部分12Bを予め粗面化してお
くことが、液状シール部材硬化物と可動金型部12のパ
ーティング面12Aの密着性の向上の上で、好ましい。
また、射出成形品の離型性の向上のために、固定金型部
10のキャビティを構成する面10Eにクロムメッキを
施しておくことが好ましい。更には、金型開閉時の液状
シール部材硬化物22の滑りを滑らかなものとするため
に、パーティング面10Aにクロムメッキを施しておく
ことが好ましい。尚、図面によってはパーティング面の
粗面化された部分の図示を省略した。
【0028】先ず、可動金型部12のパーティング面1
2Aの粗面化した部分12Bに液状シール部材20を、
例えばディスペンサーを用いて、連続状に塗布する(図
3の(B)参照)。尚、液状シール部材20の塗布高さ
は、金型の型締め時、固定金型部10のパーティング面
10Aと可動金型部12のパーティング面12Aとの間
に形成されるクリアランスよりも大きくする。液状シー
ル部材20は、例えばシリコーンゴムから成る。一方、
固定金型部10のパーティング面10Aに、例えばグリ
ースから成る離型材24を薄く塗布しておき、液状シー
ル部材20と固定金型部10のパーティング面10Aと
の密着を阻害することが望ましい。
2Aの粗面化した部分12Bに液状シール部材20を、
例えばディスペンサーを用いて、連続状に塗布する(図
3の(B)参照)。尚、液状シール部材20の塗布高さ
は、金型の型締め時、固定金型部10のパーティング面
10Aと可動金型部12のパーティング面12Aとの間
に形成されるクリアランスよりも大きくする。液状シー
ル部材20は、例えばシリコーンゴムから成る。一方、
固定金型部10のパーティング面10Aに、例えばグリ
ースから成る離型材24を薄く塗布しておき、液状シー
ル部材20と固定金型部10のパーティング面10Aと
の密着を阻害することが望ましい。
【0029】次に、型締め用油圧シリンダー110内の
油圧ピストン112の作動によって、必要に応じて、固
定金型部10と可動金型部12とを所定の間隔(L)を
あけて型締めし、液状シール部材20を賦形する(図4
参照)。固定金型部10と可動金型部12とを所定の間
隔(L)をあけて型締めしないと、型内被覆成形法にお
いて、皮膜原料の注入時、型締め力を低下させ、あるい
は又、可動金型部12を固定金型部10から若干離間さ
せて、皮膜原料を注入した際、皮膜原料のパーティング
面からの漏れ出しを十分に防止できなくなる場合があ
る。尚、固定金型部10と可動金型部12との間の間隔
(L)を高精度で制御できる射出成形装置を使用しない
場合には、図5に示すように固定金型部10と可動金型
部12の間に厚さLのスペーサ26を挿入することによ
って、固定金型部10と可動金型部12とを所定の間隔
(L)をあけて型締めすることができる。尚、この型締
め操作は、必ずしも射出成形装置を用いて行う必要はな
く、例えば、通常の型締め装置やプレス機等で型締めを
行ってもよい。
油圧ピストン112の作動によって、必要に応じて、固
定金型部10と可動金型部12とを所定の間隔(L)を
あけて型締めし、液状シール部材20を賦形する(図4
参照)。固定金型部10と可動金型部12とを所定の間
隔(L)をあけて型締めしないと、型内被覆成形法にお
いて、皮膜原料の注入時、型締め力を低下させ、あるい
は又、可動金型部12を固定金型部10から若干離間さ
せて、皮膜原料を注入した際、皮膜原料のパーティング
面からの漏れ出しを十分に防止できなくなる場合があ
る。尚、固定金型部10と可動金型部12との間の間隔
(L)を高精度で制御できる射出成形装置を使用しない
場合には、図5に示すように固定金型部10と可動金型
部12の間に厚さLのスペーサ26を挿入することによ
って、固定金型部10と可動金型部12とを所定の間隔
(L)をあけて型締めすることができる。尚、この型締
め操作は、必ずしも射出成形装置を用いて行う必要はな
く、例えば、通常の型締め装置やプレス機等で型締めを
行ってもよい。
【0030】その後、液状シール部材固有の硬化条件に
基づき液状シール部材を硬化させ(液状シール部材の種
類によっては、固定金型部10及び可動金型部12を加
熱し、あるいは又、単に所定時間の間放置し)、以て、
可動金型部12のパーティング面12Aに液状シール部
材硬化物22を形成する(図6の(A)参照)。尚、固
定金型部10及び可動金型部12を加熱する場合には、
射出成形時に金型を加熱するために固定金型部10及び
可動金型部12の内部に配設された加熱手段を用いれば
よい。
基づき液状シール部材を硬化させ(液状シール部材の種
類によっては、固定金型部10及び可動金型部12を加
熱し、あるいは又、単に所定時間の間放置し)、以て、
可動金型部12のパーティング面12Aに液状シール部
材硬化物22を形成する(図6の(A)参照)。尚、固
定金型部10及び可動金型部12を加熱する場合には、
射出成形時に金型を加熱するために固定金型部10及び
可動金型部12の内部に配設された加熱手段を用いれば
よい。
【0031】固定金型部10及び可動金型部12が冷却
した後、型締め用油圧シリンダー110内の油圧ピスト
ン112の作動によって、可動金型部12を固定金型部
10から離す(図6の(B)参照)。固定金型部10の
パーティング面10Aに離型材24を塗布しておけば、
可動金型部12を固定金型部10から離す際、液状シー
ル部材硬化物22は固定金型部のパーティング面10A
上を滑らかに滑り、液状シール部材硬化物22に損傷が
発生することを防止し得る。こうして、金型の型締め
時、固定金型部10のパーティング面10Aと可動金型
部12のパーティング面12Aとの間が液状シール部材
硬化物22で封止される金型を作製することができる。
尚、離型材24は、液状シール部材20が硬化する際、
液状シール部材20が塗布されたパーティング面12A
と対向するパーティング面10Aに液状シール部材硬化
物22が密着することを防ぐことを目的としている。従
って、図6の(B)に示すように、パーティング面12
Aに液状シール部材硬化物22が賦形、形成された後
は、離型材24は必ずしも存在し続ける必要はない。そ
れ故、離型材24を成形作業が開始するまで放置してお
いてもよいし、意図的に除去してもよい。
した後、型締め用油圧シリンダー110内の油圧ピスト
ン112の作動によって、可動金型部12を固定金型部
10から離す(図6の(B)参照)。固定金型部10の
パーティング面10Aに離型材24を塗布しておけば、
可動金型部12を固定金型部10から離す際、液状シー
ル部材硬化物22は固定金型部のパーティング面10A
上を滑らかに滑り、液状シール部材硬化物22に損傷が
発生することを防止し得る。こうして、金型の型締め
時、固定金型部10のパーティング面10Aと可動金型
部12のパーティング面12Aとの間が液状シール部材
硬化物22で封止される金型を作製することができる。
尚、離型材24は、液状シール部材20が硬化する際、
液状シール部材20が塗布されたパーティング面12A
と対向するパーティング面10Aに液状シール部材硬化
物22が密着することを防ぐことを目的としている。従
って、図6の(B)に示すように、パーティング面12
Aに液状シール部材硬化物22が賦形、形成された後
は、離型材24は必ずしも存在し続ける必要はない。そ
れ故、離型材24を成形作業が開始するまで放置してお
いてもよいし、意図的に除去してもよい。
【0032】尚、図7の(A)に示すように、固定金型
部10のパーティング面10Cと接触する可動金型部1
2のパーティング面12C上に液状シール部材硬化物2
2を形成してもよい。あるいは又、図7の(B)に示す
ように、固定金型部のパーティング面10Aとパーティ
ング面10Cとの間に斜めのパーティング面10Dを設
け、可動金型部12にも、かかる固定金型部10のパー
ティング面10Dと対向するパーティング面12Dを設
ける構造とし、可動金型部12のパーティング面12D
上に液状シール部材硬化物22を形成してもよい。
部10のパーティング面10Cと接触する可動金型部1
2のパーティング面12C上に液状シール部材硬化物2
2を形成してもよい。あるいは又、図7の(B)に示す
ように、固定金型部のパーティング面10Aとパーティ
ング面10Cとの間に斜めのパーティング面10Dを設
け、可動金型部12にも、かかる固定金型部10のパー
ティング面10Dと対向するパーティング面12Dを設
ける構造とし、可動金型部12のパーティング面12D
上に液状シール部材硬化物22を形成してもよい。
【0033】固定金型部10のパーティング面10A及
び可動金型部12のパーティング面12Aが金型の開閉
方向と平行な方向に近づく程、高圧で金型を型締めした
際、固定金型部10のパーティング面10Aの隅で液状
シール部材硬化物22が損傷を受け易くなる。一方、固
定金型部10のパーティング面10C及び可動金型部1
2のパーティング面12Cが金型の開閉方向と直角の方
向に近づく程、型締め力を低減しあるいは又可動金型部
12を固定金型部10から離間して皮膜原料を注入した
時、皮膜原料がパーティング面10C,12Cの間から
漏れ出し易くなる。従って、金型の構造、形状、射出成
形装置の構造、皮膜原料の種類、皮膜原料の注入方法、
射出成形条件等に基づき、図1、図7の(A)、図7の
(B)に示した印篭構造を適宜選択すればよい。尚、図
7の(B)に示した構造において、パーティング面10
D,12Dの金型開閉方向との成す角度が0度に近づく
程、高圧で金型を型締めした際、固定金型部10のパー
ティング面10Aの隅で液状シール部材硬化物22が損
傷を受け易くなる。一方、かかる角度が90度に近づく
程、型締め力を低減しあるいは又可動金型部12を固定
金型部10から離間して皮膜原料を注入した時、皮膜原
料がパーティング面10D,12Dの間から漏れ出し易
くなる。従って、かかる角度も、金型の構造、形状、射
出成形装置の構造、皮膜原料の種類、皮膜原料の注入方
法、射出成形条件等に基づき、適宜決定すればよい。場
合によっては、可動金型部12のパーティング面12
A,12C,12Dの内、少なくとも2つのパーティン
グ面に液状シール部材硬化物を形成してもよいし、パー
ティング面10A,12Aの金型開閉方向の長さを実質
的に0とし、パーティング面10D,12Dで印篭構造
を形成させてもよい。
び可動金型部12のパーティング面12Aが金型の開閉
方向と平行な方向に近づく程、高圧で金型を型締めした
際、固定金型部10のパーティング面10Aの隅で液状
シール部材硬化物22が損傷を受け易くなる。一方、固
定金型部10のパーティング面10C及び可動金型部1
2のパーティング面12Cが金型の開閉方向と直角の方
向に近づく程、型締め力を低減しあるいは又可動金型部
12を固定金型部10から離間して皮膜原料を注入した
時、皮膜原料がパーティング面10C,12Cの間から
漏れ出し易くなる。従って、金型の構造、形状、射出成
形装置の構造、皮膜原料の種類、皮膜原料の注入方法、
射出成形条件等に基づき、図1、図7の(A)、図7の
(B)に示した印篭構造を適宜選択すればよい。尚、図
7の(B)に示した構造において、パーティング面10
D,12Dの金型開閉方向との成す角度が0度に近づく
程、高圧で金型を型締めした際、固定金型部10のパー
ティング面10Aの隅で液状シール部材硬化物22が損
傷を受け易くなる。一方、かかる角度が90度に近づく
程、型締め力を低減しあるいは又可動金型部12を固定
金型部10から離間して皮膜原料を注入した時、皮膜原
料がパーティング面10D,12Dの間から漏れ出し易
くなる。従って、かかる角度も、金型の構造、形状、射
出成形装置の構造、皮膜原料の種類、皮膜原料の注入方
法、射出成形条件等に基づき、適宜決定すればよい。場
合によっては、可動金型部12のパーティング面12
A,12C,12Dの内、少なくとも2つのパーティン
グ面に液状シール部材硬化物を形成してもよいし、パー
ティング面10A,12Aの金型開閉方向の長さを実質
的に0とし、パーティング面10D,12Dで印篭構造
を形成させてもよい。
【0034】(実施の形態2)図1にて説明した実施の
形態1の型内被覆成形法用の金型においては、可動金型
部12のパーティング面12Aに液状シール部材硬化物
22を形成したが、図8に作製後の状態の模式的な断面
図を示す実施の形態2の金型のように、固定金型部10
のパーティング面10Aに液状シール部材硬化物22を
形成してもよい。尚、実施の形態2においては、皮膜原
料注入部16を可動金型部12に設け、可動金型部12
に設けられた凹部12E内に皮膜原料注入装置を収め
る。代替的に、皮膜原料注入部を実施の形態1にて説明
した金型と同様に、皮膜原料注入装置を、固定金型部1
0に設けてもよいし、可動金型部12と固定金型部10
の双方に設けてもよい。
形態1の型内被覆成形法用の金型においては、可動金型
部12のパーティング面12Aに液状シール部材硬化物
22を形成したが、図8に作製後の状態の模式的な断面
図を示す実施の形態2の金型のように、固定金型部10
のパーティング面10Aに液状シール部材硬化物22を
形成してもよい。尚、実施の形態2においては、皮膜原
料注入部16を可動金型部12に設け、可動金型部12
に設けられた凹部12E内に皮膜原料注入装置を収め
る。代替的に、皮膜原料注入部を実施の形態1にて説明
した金型と同様に、皮膜原料注入装置を、固定金型部1
0に設けてもよいし、可動金型部12と固定金型部10
の双方に設けてもよい。
【0035】この場合には、液状シール部材硬化物を形
成する固定金型部10のパーティング面10Aの部分1
0Bを予め粗面化しておくことが好ましい。そして、固
定金型部10のパーティング面10Aの粗面化した部分
10Bに液状シール部材を、例えばディスペンサーを用
いて、連続状に塗布する。一方、可動金型部12のパー
ティング面12Aに、例えばグリースから成る離型材2
4を薄く塗布しておくことが望ましい。次に、必要に応
じて固定金型部10と可動金型部12とを所定の間隔を
あけて型締めし、液状シール部材を賦形する。その後、
液状シール部材20固有の硬化条件にて液状シール部材
20を硬化させ、以て、固定金型部10のパーティング
面10Aに液状シール部材硬化物22を形成する。
成する固定金型部10のパーティング面10Aの部分1
0Bを予め粗面化しておくことが好ましい。そして、固
定金型部10のパーティング面10Aの粗面化した部分
10Bに液状シール部材を、例えばディスペンサーを用
いて、連続状に塗布する。一方、可動金型部12のパー
ティング面12Aに、例えばグリースから成る離型材2
4を薄く塗布しておくことが望ましい。次に、必要に応
じて固定金型部10と可動金型部12とを所定の間隔を
あけて型締めし、液状シール部材を賦形する。その後、
液状シール部材20固有の硬化条件にて液状シール部材
20を硬化させ、以て、固定金型部10のパーティング
面10Aに液状シール部材硬化物22を形成する。
【0036】実施の形態2における型内被覆成形法用の
金型においても、図7の(A)、図7の(B)に示した
と同様に、固定金型部10のパーティング面10Cやパ
ーティング面10Dに液状シール部材硬化物を形成して
もよい。場合によっては、固定金型部10のパーティン
グ面10A,10C,10Dの内、少なくとも2つのパ
ーティング面に液状シール部材硬化物を形成してもよ
い。更には、固定金型部10のパーティング面10A,
10C,10Dに液状シール部材硬化物を形成して、可
動金型部12のパーティング面12A,12C,12D
に液状シール部材硬化物を形成してもよい。この場合に
は、液状シール部材硬化物が形成されたパーティング面
と対向するパーティング面には、液状シール部材硬化物
を設けないことが好ましい。即ち、金型を型締めしたと
き、一方のパーティング面に形成された液状シール部材
硬化物が、他方のパーティング面に形成された液状シー
ル部材硬化物と接触しないことが好ましい。
金型においても、図7の(A)、図7の(B)に示した
と同様に、固定金型部10のパーティング面10Cやパ
ーティング面10Dに液状シール部材硬化物を形成して
もよい。場合によっては、固定金型部10のパーティン
グ面10A,10C,10Dの内、少なくとも2つのパ
ーティング面に液状シール部材硬化物を形成してもよ
い。更には、固定金型部10のパーティング面10A,
10C,10Dに液状シール部材硬化物を形成して、可
動金型部12のパーティング面12A,12C,12D
に液状シール部材硬化物を形成してもよい。この場合に
は、液状シール部材硬化物が形成されたパーティング面
と対向するパーティング面には、液状シール部材硬化物
を設けないことが好ましい。即ち、金型を型締めしたと
き、一方のパーティング面に形成された液状シール部材
硬化物が、他方のパーティング面に形成された液状シー
ル部材硬化物と接触しないことが好ましい。
【0037】
【実施例】以下、図面を参照して、図1に示した実施の
形態1の型内被覆成形法用の金型を熱可塑性樹脂を用い
た射出成形法に適用した実施例に基づき、本発明を更に
説明する。
形態1の型内被覆成形法用の金型を熱可塑性樹脂を用い
た射出成形法に適用した実施例に基づき、本発明を更に
説明する。
【0038】(実施例1)以下の実施例においては、東
芝機械株式会社製IS100射出成形装置を用いて、金
型の型締め力を約100トンfとして金型の型締めを行
い、溶融樹脂の射出成形を行った。キャビティ形状は、
縦約100mm×横約30mm×深さ約10mm、肉厚
2mmの略箱型である。尚、キャビティ形状はこのよう
な形状に限定されず、所望に応じて任意の形状とするこ
とができる。以下、金型等の模式的な断面図である図9
〜図13を参照して実施例1を説明する。
芝機械株式会社製IS100射出成形装置を用いて、金
型の型締め力を約100トンfとして金型の型締めを行
い、溶融樹脂の射出成形を行った。キャビティ形状は、
縦約100mm×横約30mm×深さ約10mm、肉厚
2mmの略箱型である。尚、キャビティ形状はこのよう
な形状に限定されず、所望に応じて任意の形状とするこ
とができる。以下、金型等の模式的な断面図である図9
〜図13を参照して実施例1を説明する。
【0039】実施例1において使用した原料は、以下の
とおりである。 成形用の熱可塑性樹脂:非晶性樹脂アロイ材であるポリ
カーボネート/ポリエチレンテレフタレートアロイ樹脂
(三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社製:ユ
ーピロンMB2112) 形成すべき皮膜:塗料皮膜 皮膜原料 ウレタンアクリレートオリゴマー :12重量部 エポキシアクリレートオリゴマー :20重量部 トリプロピレングリコールジアクリレート:20重量部 ステアリン酸亜鉛 :0.5重量部 8%オクチル酸コバルト :0.5重量部 酸化チタン :10重量部 タルク :15重量部 炭酸カルシウム :20重量部 t−ブチルパーオキシベンゾエート:2重量部
とおりである。 成形用の熱可塑性樹脂:非晶性樹脂アロイ材であるポリ
カーボネート/ポリエチレンテレフタレートアロイ樹脂
(三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社製:ユ
ーピロンMB2112) 形成すべき皮膜:塗料皮膜 皮膜原料 ウレタンアクリレートオリゴマー :12重量部 エポキシアクリレートオリゴマー :20重量部 トリプロピレングリコールジアクリレート:20重量部 ステアリン酸亜鉛 :0.5重量部 8%オクチル酸コバルト :0.5重量部 酸化チタン :10重量部 タルク :15重量部 炭酸カルシウム :20重量部 t−ブチルパーオキシベンゾエート:2重量部
【0040】また、射出成形条件を、以下のとおりとし
た。 金型温度 : 130゜C 溶融樹脂の温度: 290゜C 射出圧力 : 800kgf/cm2−G
た。 金型温度 : 130゜C 溶融樹脂の温度: 290゜C 射出圧力 : 800kgf/cm2−G
【0041】尚、金型温度はキャビティ30の金型面に
おける温度であり、溶融樹脂の温度は射出シリンダー1
00内における溶融樹脂の温度であり、射出圧力の値は
熱可塑性樹脂供給用スクリュー102に加える圧力の値
とした。以下の実施例においても同様である。
おける温度であり、溶融樹脂の温度は射出シリンダー1
00内における溶融樹脂の温度であり、射出圧力の値は
熱可塑性樹脂供給用スクリュー102に加える圧力の値
とした。以下の実施例においても同様である。
【0042】先ず、図1に模式的な断面図を示すよう
に。金型を型締めした後、図9の模式的な断面図に示す
ように、熱可塑性樹脂から成る溶融樹脂50を、射出シ
リンダー100から溶融樹脂射出部14を介してキャビ
ティ30に射出し、キャビティ30内を溶融樹脂50で
充填する。尚、キャビティ30は、固定金型部10と可
動金型部12とが高圧にて型締めされる(実施例1では
約100トンf)ことによって形成されている。この場
合、皮膜原料注入装置40のピストン44を前進させて
おき、シャットオフピン46の先端で皮膜原料注入部1
6を閉じておく。これによって、皮膜原料供給部42と
キャビティ30とは連通せず、皮膜原料52がキャビテ
ィ30内に流入することはない。
に。金型を型締めした後、図9の模式的な断面図に示す
ように、熱可塑性樹脂から成る溶融樹脂50を、射出シ
リンダー100から溶融樹脂射出部14を介してキャビ
ティ30に射出し、キャビティ30内を溶融樹脂50で
充填する。尚、キャビティ30は、固定金型部10と可
動金型部12とが高圧にて型締めされる(実施例1では
約100トンf)ことによって形成されている。この場
合、皮膜原料注入装置40のピストン44を前進させて
おき、シャットオフピン46の先端で皮膜原料注入部1
6を閉じておく。これによって、皮膜原料供給部42と
キャビティ30とは連通せず、皮膜原料52がキャビテ
ィ30内に流入することはない。
【0043】溶融樹脂の射出完了直後から、熱可塑性樹
脂供給用スクリュー102を用いて、キャビティ30内
の樹脂に圧力を加えた。尚、キャビティ30内の樹脂に
圧力を加えるこの操作を、以下、保圧操作と呼び、この
圧力を保圧圧力と呼ぶ。保圧操作の条件を、以下のとお
りとした。 保圧圧力 : 500kgf/cm2−G 保圧時間(期間): 10秒
脂供給用スクリュー102を用いて、キャビティ30内
の樹脂に圧力を加えた。尚、キャビティ30内の樹脂に
圧力を加えるこの操作を、以下、保圧操作と呼び、この
圧力を保圧圧力と呼ぶ。保圧操作の条件を、以下のとお
りとした。 保圧圧力 : 500kgf/cm2−G 保圧時間(期間): 10秒
【0044】保圧圧力の値は熱可塑性樹脂供給用スクリ
ュー102に加えられた圧力の値であり、保圧時間はほ
ぼゲートシール時間と同一であった。尚、射出成形品に
ひけやボイドが発生することを防止し、しかも形成され
る形状の射出成形品へのキャビティ30による転写性を
良くするために、保圧操作を実行する。
ュー102に加えられた圧力の値であり、保圧時間はほ
ぼゲートシール時間と同一であった。尚、射出成形品に
ひけやボイドが発生することを防止し、しかも形成され
る形状の射出成形品へのキャビティ30による転写性を
良くするために、保圧操作を実行する。
【0045】保圧操作を終了した後、型締め用油圧シリ
ンダー110を操作して金型の型締め力を低減させた。
型締め力の低減条件を以下のとおりとした。尚、型締め
力の低減によって、キャビティ30の金型開閉方向の厚
さは、溶融樹脂の射出時に比べて、約0.1mm程度増
加する。 低減後の型締め力:約5トンf 低減開始時間 :保圧終了より50秒後
ンダー110を操作して金型の型締め力を低減させた。
型締め力の低減条件を以下のとおりとした。尚、型締め
力の低減によって、キャビティ30の金型開閉方向の厚
さは、溶融樹脂の射出時に比べて、約0.1mm程度増
加する。 低減後の型締め力:約5トンf 低減開始時間 :保圧終了より50秒後
【0046】実施例1で使用した成形用の熱可塑性樹脂
の体積収縮率は大きい。それ故、樹脂に起因した型内圧
を0kgf/cm2まで低減させることができ、キャビ
ティ30内の樹脂50Aとキャビティ30の金型面との
間に塗膜を形成するに十分なる大きな空間54が形成さ
れた。この状態を、図10に模式的な断面図で示す。樹
脂50Aは、通常、可動金型部12側に収縮するため、
型締め力の低減と相まって、固定金型部10のキャビテ
ィ部分と樹脂50Aとの間に空間54が形成される。こ
こで、型内圧とは、キャビティ30内に射出された樹脂
及び/又は注入された皮膜原料によって生成された、キ
ャビティ30の金型面が受ける圧力を指す。型内圧は、
例えば、キャビティ30の金型面に圧力センサーを取り
付けることによって測定することができる。尚、型内圧
はキャビティにおける測定位置によって若干異なること
があるので、成形品の中心部に対応するキャビティの金
型面における型内圧をもって型内圧の値を代表させる。
の体積収縮率は大きい。それ故、樹脂に起因した型内圧
を0kgf/cm2まで低減させることができ、キャビ
ティ30内の樹脂50Aとキャビティ30の金型面との
間に塗膜を形成するに十分なる大きな空間54が形成さ
れた。この状態を、図10に模式的な断面図で示す。樹
脂50Aは、通常、可動金型部12側に収縮するため、
型締め力の低減と相まって、固定金型部10のキャビテ
ィ部分と樹脂50Aとの間に空間54が形成される。こ
こで、型内圧とは、キャビティ30内に射出された樹脂
及び/又は注入された皮膜原料によって生成された、キ
ャビティ30の金型面が受ける圧力を指す。型内圧は、
例えば、キャビティ30の金型面に圧力センサーを取り
付けることによって測定することができる。尚、型内圧
はキャビティにおける測定位置によって若干異なること
があるので、成形品の中心部に対応するキャビティの金
型面における型内圧をもって型内圧の値を代表させる。
【0047】その後、皮膜原料注入装置40のピストン
44を後退させることによって、シャットオフピン46
の先端を後退させて、皮膜原料注入部16を開く。これ
によって、皮膜原料供給部42と空間54とは連通す
る。併せて、ポンプ120を介して皮膜原料52を皮膜
原料供給部42に供給する。これによって、皮膜原料注
入部16まで皮膜原料は充填されるが、連通している空
間54の厚さは皮膜原料注入部16の流路幅と比較して
非常に小さく、皮膜原料の粘度が十分には低くないこと
もあって、この時点では皮膜原料52が連通している空
間54を満たすまでには至らない(図11参照)。
44を後退させることによって、シャットオフピン46
の先端を後退させて、皮膜原料注入部16を開く。これ
によって、皮膜原料供給部42と空間54とは連通す
る。併せて、ポンプ120を介して皮膜原料52を皮膜
原料供給部42に供給する。これによって、皮膜原料注
入部16まで皮膜原料は充填されるが、連通している空
間54の厚さは皮膜原料注入部16の流路幅と比較して
非常に小さく、皮膜原料の粘度が十分には低くないこと
もあって、この時点では皮膜原料52が連通している空
間54を満たすまでには至らない(図11参照)。
【0048】その後、皮膜原料注入装置40のピストン
44を前進させることによって、シャットオフピン46
の先端を前進させる。シャットオフピン46の先端が前
進することによって、キャビティ30内の樹脂50Aと
キャビティ30の金型面との間に皮膜原料52が注入さ
れる(図12)。皮膜原料の注入開始を保圧期間の終了
後54秒とした。このとき皮膜原料52は、キャビティ
30内の樹脂50Aを圧縮しつつ注入されるか、あるい
は可動金型部12を固定金型部10から若干離間させつ
つ注入されるか、あるいはその双方の作用を生じさせつ
つ注入される。尚、どのような状態で皮膜原料52がキ
ャビティ30内の樹脂50Aとキャビティ30の金型面
との間の空間(隙間)54に注入されるかは、皮膜原料
の注入圧力、型締め力、樹脂50Aの柔軟度に依存す
る。
44を前進させることによって、シャットオフピン46
の先端を前進させる。シャットオフピン46の先端が前
進することによって、キャビティ30内の樹脂50Aと
キャビティ30の金型面との間に皮膜原料52が注入さ
れる(図12)。皮膜原料の注入開始を保圧期間の終了
後54秒とした。このとき皮膜原料52は、キャビティ
30内の樹脂50Aを圧縮しつつ注入されるか、あるい
は可動金型部12を固定金型部10から若干離間させつ
つ注入されるか、あるいはその双方の作用を生じさせつ
つ注入される。尚、どのような状態で皮膜原料52がキ
ャビティ30内の樹脂50Aとキャビティ30の金型面
との間の空間(隙間)54に注入されるかは、皮膜原料
の注入圧力、型締め力、樹脂50Aの柔軟度に依存す
る。
【0049】皮膜原料の注入条件を以下のとおりとし
た。 皮膜原料の注入圧力(pinj) :約15kgf/cm
2−G 皮膜原料の注入前の型内圧(P):0kgf/cm2 皮膜原料の注入量:0.47cm3 皮膜原料の注入完了直後の型内圧のピーク圧
(ppeak):15kgf/cm2
た。 皮膜原料の注入圧力(pinj) :約15kgf/cm
2−G 皮膜原料の注入前の型内圧(P):0kgf/cm2 皮膜原料の注入量:0.47cm3 皮膜原料の注入完了直後の型内圧のピーク圧
(ppeak):15kgf/cm2
【0050】キャビティ30内の樹脂50Aとキャビテ
ィ30の金型面との間に注入された皮膜原料52は、固
定金型部10のパーティング面10Aと可動金型部12
のパーティング面12Aの間に侵入する。しかしなが
ら、可動金型部12のパーティング面12Aには液状シ
ール部材硬化物22が形成されており、固定金型部10
のパーティング面10Aと可動金型部12のパーティン
グ面12Aとの間は液状シール部材硬化物22で封止さ
れているので、皮膜原料52は液状シール部材硬化物2
2を越えることはない。従って、皮膜原料52が、パー
ティング面10A,12Aから金型の外部に漏れ出し、
漏れ出た皮膜原料によって金型が汚染されることを確実
に防止することができる。
ィ30の金型面との間に注入された皮膜原料52は、固
定金型部10のパーティング面10Aと可動金型部12
のパーティング面12Aの間に侵入する。しかしなが
ら、可動金型部12のパーティング面12Aには液状シ
ール部材硬化物22が形成されており、固定金型部10
のパーティング面10Aと可動金型部12のパーティン
グ面12Aとの間は液状シール部材硬化物22で封止さ
れているので、皮膜原料52は液状シール部材硬化物2
2を越えることはない。従って、皮膜原料52が、パー
ティング面10A,12Aから金型の外部に漏れ出し、
漏れ出た皮膜原料によって金型が汚染されることを確実
に防止することができる。
【0051】尚、皮膜原料の注入完了後、金型の型締め
力は低下させたまま保持してもよいし、皮膜を破損しな
い程度にまで再加圧してもよい。
力は低下させたまま保持してもよいし、皮膜を破損しな
い程度にまで再加圧してもよい。
【0052】次いで、完全にあるいは離型作業に支障が
ない程度に皮膜原料52を固化させて、キャビティ30
内の樹脂50Aの表面に皮膜52’を形成する。固化の
時間を120秒間とした。尚、この時間は射出成形され
た樹脂の冷却時間でもある。次いで、型締め用油圧シリ
ンダー110を後退させて、これまで加えていた型締め
力を解除して、離型操作を行う。この状態を、図13の
(A)の模式的な断面図に示す。最後に、表面に皮膜5
2’が形成された射出成形品60を金型から取り出す。
尚、不要な部分を除去した後の射出成形品60の模式的
な断面図を図13の(B)に示す。
ない程度に皮膜原料52を固化させて、キャビティ30
内の樹脂50Aの表面に皮膜52’を形成する。固化の
時間を120秒間とした。尚、この時間は射出成形され
た樹脂の冷却時間でもある。次いで、型締め用油圧シリ
ンダー110を後退させて、これまで加えていた型締め
力を解除して、離型操作を行う。この状態を、図13の
(A)の模式的な断面図に示す。最後に、表面に皮膜5
2’が形成された射出成形品60を金型から取り出す。
尚、不要な部分を除去した後の射出成形品60の模式的
な断面図を図13の(B)に示す。
【0053】こうして、塗料皮膜から成る皮膜が射出成
形品の表側の表面の略全面に亙って形成された射出成形
品を得た。皮膜の厚さは、略箱型の射出成形品の底部で
平均80μmであった。
形品の表側の表面の略全面に亙って形成された射出成形
品を得た。皮膜の厚さは、略箱型の射出成形品の底部で
平均80μmであった。
【0054】実施例1においては、皮膜原料に起因した
型内圧のピーク圧ppeakは15kgf/cm2であり、
離型直前の皮膜原料に起因した型内圧p’は5kgf/
cm2であった。尚、このように、離型直前の型内圧
p’が0kgf/cm2ではない高い値に保持される理
由は、体積収縮した皮膜の体積(但し、大気圧下に放置
したときの体積である)が、未だ、空間54の体積より
大きいことにある。
型内圧のピーク圧ppeakは15kgf/cm2であり、
離型直前の皮膜原料に起因した型内圧p’は5kgf/
cm2であった。尚、このように、離型直前の型内圧
p’が0kgf/cm2ではない高い値に保持される理
由は、体積収縮した皮膜の体積(但し、大気圧下に放置
したときの体積である)が、未だ、空間54の体積より
大きいことにある。
【0055】このように、皮膜原料に起因した離型直前
の型内圧p’を0kgf/cm2ではない高い値に保持
することによって、皮膜は常にキャビティ30の金型面
にて加圧される。その結果、射出成形品の表面に形成さ
れる皮膜に、高い均一性、光沢性、密着性を付与するこ
とができる。
の型内圧p’を0kgf/cm2ではない高い値に保持
することによって、皮膜は常にキャビティ30の金型面
にて加圧される。その結果、射出成形品の表面に形成さ
れる皮膜に、高い均一性、光沢性、密着性を付与するこ
とができる。
【0056】実施例1においては、保圧操作を終了した
後、型締め用油圧シリンダーを操作して金型の型締め力
を低減させた(以下、このような操作を低圧型締め操作
と呼ぶ場合がある)が、その代わりに、溶融樹脂の射出
開始から金型の離型までの間、金型の型締め力を一定に
保持してもよいし(尚、以下、このような操作を高圧型
締め操作と呼ぶ場合がある)、保圧工程の完了後、金型
の型締め力を0とし、次いで、固定金型部と可動金型部
とでキャビティを形成した状態で可動金型部を固定金型
部から離間してもよい(尚、以下、このような操作を可
動金型部離間操作と呼ぶ場合がある)。これらのいずれ
の場合にあっても、キャビティ内に射出された樹脂によ
って生成された型内圧Pが0kgf/cm2と等しい状
態で皮膜原料を注入し、溶融樹脂の射出完了後、注入さ
れた皮膜原料によってキャビティ内の樹脂が圧縮され及
び/又は可動金型部が型開き方向に移動するように、キ
ャビティ内の樹脂とキャビティの金型面の間に所定量の
皮膜原料を注入し、離型直前における型内圧が0kgf
/cm2よりも高い状態となるように型内圧を保持する
ことが好ましい。ここで、型内圧Pが0kgf/cm2
と等しい状態とは、キャビティの金型面が受ける圧力、
あるいは又、キャビティ内の樹脂に加わっている圧力が
大気圧であることを意味する。具体的には、キャビティ
内の樹脂とキャビティの金型面との間に空間が形成され
ている状態、若しくは、空間は形成されていないが、キ
ャビティ内に射出された樹脂によってキャビティの金型
面に、大気圧の他、何ら圧力が加わっていない状態を指
す。
後、型締め用油圧シリンダーを操作して金型の型締め力
を低減させた(以下、このような操作を低圧型締め操作
と呼ぶ場合がある)が、その代わりに、溶融樹脂の射出
開始から金型の離型までの間、金型の型締め力を一定に
保持してもよいし(尚、以下、このような操作を高圧型
締め操作と呼ぶ場合がある)、保圧工程の完了後、金型
の型締め力を0とし、次いで、固定金型部と可動金型部
とでキャビティを形成した状態で可動金型部を固定金型
部から離間してもよい(尚、以下、このような操作を可
動金型部離間操作と呼ぶ場合がある)。これらのいずれ
の場合にあっても、キャビティ内に射出された樹脂によ
って生成された型内圧Pが0kgf/cm2と等しい状
態で皮膜原料を注入し、溶融樹脂の射出完了後、注入さ
れた皮膜原料によってキャビティ内の樹脂が圧縮され及
び/又は可動金型部が型開き方向に移動するように、キ
ャビティ内の樹脂とキャビティの金型面の間に所定量の
皮膜原料を注入し、離型直前における型内圧が0kgf
/cm2よりも高い状態となるように型内圧を保持する
ことが好ましい。ここで、型内圧Pが0kgf/cm2
と等しい状態とは、キャビティの金型面が受ける圧力、
あるいは又、キャビティ内の樹脂に加わっている圧力が
大気圧であることを意味する。具体的には、キャビティ
内の樹脂とキャビティの金型面との間に空間が形成され
ている状態、若しくは、空間は形成されていないが、キ
ャビティ内に射出された樹脂によってキャビティの金型
面に、大気圧の他、何ら圧力が加わっていない状態を指
す。
【0057】実施例1にて説明した射出成形法において
は、主に射出成形品の肉厚、射出成形品の表面に形成す
る皮膜の厚さに依存して、高圧型締め操作、低圧型締め
操作あるいは可動金型部離間操作のいずれかを選択すれ
ばよい。射出成形品の肉厚が薄い場合には、可動金型部
離間操作を選択することが好ましく、射出成形品の肉厚
が厚い場合、高圧型締め操作あるいは低圧型締め操作を
採用することが望ましい。射出成形品の表面に形成する
皮膜の厚さを厚くしたい場合、低圧型締め操作を採用す
ることが望ましく、更に皮膜の厚さを厚くしたい場合、
可動金型部離間操作を採用することが望ましい。
は、主に射出成形品の肉厚、射出成形品の表面に形成す
る皮膜の厚さに依存して、高圧型締め操作、低圧型締め
操作あるいは可動金型部離間操作のいずれかを選択すれ
ばよい。射出成形品の肉厚が薄い場合には、可動金型部
離間操作を選択することが好ましく、射出成形品の肉厚
が厚い場合、高圧型締め操作あるいは低圧型締め操作を
採用することが望ましい。射出成形品の表面に形成する
皮膜の厚さを厚くしたい場合、低圧型締め操作を採用す
ることが望ましく、更に皮膜の厚さを厚くしたい場合、
可動金型部離間操作を採用することが望ましい。
【0058】一般に、使用する熱可塑性樹脂が非強化の
非晶性樹脂若しくは非晶性樹脂アロイ材から成る場合、
キャビティの金型面近傍の樹脂が固化し始めても、金型
面から離れた所に位置する樹脂は溶融状態にあり、しか
も、固化した樹脂の部分と溶融状態の樹脂の境界は明確
ではない。従って、樹脂がこのような状態にあるとき、
キャビティ内の樹脂とキャビティの金型面との間に空間
(隙間)を形成しないで皮膜原料を注入すると、場合に
よっては、皮膜原料によってキャビティ内の樹脂は圧縮
されるが、圧縮状態が不均一になる。その結果、注入さ
れた皮膜原料の厚さが不均一になり易い。
非晶性樹脂若しくは非晶性樹脂アロイ材から成る場合、
キャビティの金型面近傍の樹脂が固化し始めても、金型
面から離れた所に位置する樹脂は溶融状態にあり、しか
も、固化した樹脂の部分と溶融状態の樹脂の境界は明確
ではない。従って、樹脂がこのような状態にあるとき、
キャビティ内の樹脂とキャビティの金型面との間に空間
(隙間)を形成しないで皮膜原料を注入すると、場合に
よっては、皮膜原料によってキャビティ内の樹脂は圧縮
されるが、圧縮状態が不均一になる。その結果、注入さ
れた皮膜原料の厚さが不均一になり易い。
【0059】然るに、実施例1にて説明した射出成形法
においては、キャビティ内の樹脂とキャビティの金型面
との間に空間(隙間)を形成し、かかる空間に皮膜原料
を注入する。従って、熱可塑性樹脂として非強化の非晶
性樹脂若しくは非晶性樹脂アロイ材を使用した場合であ
っても、均一な皮膜が射出成形品の表面に形成される。
また、所定の期間の間保圧を行うことによって、射出成
形品にひけやボイドが発生することを防止することがで
き、しかもキャビティによって形成される形状の射出成
形品への転写性を良くすることができる。尚、熱可塑性
樹脂が非晶性熱可塑性樹脂であるか否かは、一般に示差
走査熱量測定(DSC)法により明確な融点(急激な吸
熱を示す温度)が確認されるか否かによって判断され
る。明確な融点が確認されない樹脂が非晶性熱可塑性樹
脂である。一方、明確な融点が確認される樹脂が結晶性
熱可塑性樹脂である。
においては、キャビティ内の樹脂とキャビティの金型面
との間に空間(隙間)を形成し、かかる空間に皮膜原料
を注入する。従って、熱可塑性樹脂として非強化の非晶
性樹脂若しくは非晶性樹脂アロイ材を使用した場合であ
っても、均一な皮膜が射出成形品の表面に形成される。
また、所定の期間の間保圧を行うことによって、射出成
形品にひけやボイドが発生することを防止することがで
き、しかもキャビティによって形成される形状の射出成
形品への転写性を良くすることができる。尚、熱可塑性
樹脂が非晶性熱可塑性樹脂であるか否かは、一般に示差
走査熱量測定(DSC)法により明確な融点(急激な吸
熱を示す温度)が確認されるか否かによって判断され
る。明確な融点が確認されない樹脂が非晶性熱可塑性樹
脂である。一方、明確な融点が確認される樹脂が結晶性
熱可塑性樹脂である。
【0060】(実施例2)実施例2においては、キャビ
ティ30内に射出された樹脂50Aによって生成された
型内圧Pが0kgf/cm2よりも高い状態で皮膜原料
52を注入する。尚、実施例2の熱可塑性樹脂の射出成
形法においては、金型を閉じ型締め力を保持した状態で
キャビティ30内に溶融樹脂50を射出した後、キャビ
ティ30内の樹脂50Aとキャビティ30の金型面との
間に空間(隙間)を形成することなく、キャビティ30
内の樹脂50Aとキャビティ30の金型面との間に皮膜
原料52を注入する。実施例2の実施に適した金型及び
射出成形装置は、図1及び図2にて説明した金型及び射
出成形装置と同様とすることができるので、その説明は
省略する。キャビティ形状は、縦約100mm×横約3
0mm×深さ約10mm、肉厚4mmの略箱型とした
が、キャビティ形状はこのような形状に限定されず、所
望に応じて任意の形状とすることができる。
ティ30内に射出された樹脂50Aによって生成された
型内圧Pが0kgf/cm2よりも高い状態で皮膜原料
52を注入する。尚、実施例2の熱可塑性樹脂の射出成
形法においては、金型を閉じ型締め力を保持した状態で
キャビティ30内に溶融樹脂50を射出した後、キャビ
ティ30内の樹脂50Aとキャビティ30の金型面との
間に空間(隙間)を形成することなく、キャビティ30
内の樹脂50Aとキャビティ30の金型面との間に皮膜
原料52を注入する。実施例2の実施に適した金型及び
射出成形装置は、図1及び図2にて説明した金型及び射
出成形装置と同様とすることができるので、その説明は
省略する。キャビティ形状は、縦約100mm×横約3
0mm×深さ約10mm、肉厚4mmの略箱型とした
が、キャビティ形状はこのような形状に限定されず、所
望に応じて任意の形状とすることができる。
【0061】実施例2において使用した原料は、以下の
とおりである。尚、使用した皮膜原料は、実施例1と同
様とした。 成形用の熱可塑性樹脂:結晶性樹脂であるポリアミドM
XD6樹脂(三菱エンジニアリングプラスチックス株式
会社製:レニー1022)
とおりである。尚、使用した皮膜原料は、実施例1と同
様とした。 成形用の熱可塑性樹脂:結晶性樹脂であるポリアミドM
XD6樹脂(三菱エンジニアリングプラスチックス株式
会社製:レニー1022)
【0062】また、射出成形条件を、以下のとおりとし
た。 金型温度 : 130゜C 溶融樹脂の温度: 270゜C 射出圧力 : 700kgf/cm2−G
た。 金型温度 : 130゜C 溶融樹脂の温度: 270゜C 射出圧力 : 700kgf/cm2−G
【0063】先ず、熱可塑性樹脂から成る溶融樹脂50
を、射出シリンダーから、溶融樹脂射出部14を介して
キャビティ30に射出し、キャビティ30内を溶融樹脂
50で充填する。尚、キャビティ30は、固定金型部1
0と可動金型部12とが高圧にて型締めされる(実施例
2では約100トンf)ことによって形成されている。
この場合、皮膜原料注入装置40のピストン44を前進
させておき、シャットオフピン46の先端で皮膜原料注
入部16を閉じておく。これによって、皮膜原料供給部
42とキャビティ30とは連通せず、皮膜原料52がキ
ャビティ30内に流入することはない。
を、射出シリンダーから、溶融樹脂射出部14を介して
キャビティ30に射出し、キャビティ30内を溶融樹脂
50で充填する。尚、キャビティ30は、固定金型部1
0と可動金型部12とが高圧にて型締めされる(実施例
2では約100トンf)ことによって形成されている。
この場合、皮膜原料注入装置40のピストン44を前進
させておき、シャットオフピン46の先端で皮膜原料注
入部16を閉じておく。これによって、皮膜原料供給部
42とキャビティ30とは連通せず、皮膜原料52がキ
ャビティ30内に流入することはない。
【0064】溶融樹脂の射出完了直後から、以下の条件
で保圧操作を行った。尚、この保圧操作の条件は、通常
の条件であり、保圧時間はゲートシール時間とほぼ同一
である。 保圧圧力 : 800kgf/cm2−G 保圧時間(期間): 9秒
で保圧操作を行った。尚、この保圧操作の条件は、通常
の条件であり、保圧時間はゲートシール時間とほぼ同一
である。 保圧圧力 : 800kgf/cm2−G 保圧時間(期間): 9秒
【0065】保圧期間の終了後の状態を、図14に模式
的に示す。保圧期間の終了後、皮膜原料注入装置40の
ピストン44を後退させることによって、シャットオフ
ピン46の先端を後退させて、皮膜原料注入部16を開
く。併せて、ポンプを介して皮膜原料52を皮膜原料供
給部42に供給する。これによって、皮膜原料注入部1
6まで皮膜原料は充填されるが、型内圧Pは0kgf/
cm2より高いので、樹脂とキャビティ30の金型面と
の間に空間が形成されず、皮膜原料供給部42とキャビ
ティ30とは連通していない。従って、皮膜原料52は
この段階ではキャビティ30側に流入しない。尚、実施
例2においては、樹脂50Aに起因する型内圧Pが0k
gf/cm2よりも高いので、この時点で樹脂50Aが
皮膜原料注入部16に流入することを防止する必要があ
る。そのためには、キャビティの金型面と接する樹脂5
0Aの部分を或る程度硬化させておけばよい。具体的に
は、保圧期間の経過後、シャットオフピン46の後退ま
での時間を長くする方法、キャビティの金型面と接触す
る樹脂の部分及びその近傍の樹脂は冷却され、硬化する
が、かかる硬化が早い結晶性樹脂を使用する方法が挙げ
られる。
的に示す。保圧期間の終了後、皮膜原料注入装置40の
ピストン44を後退させることによって、シャットオフ
ピン46の先端を後退させて、皮膜原料注入部16を開
く。併せて、ポンプを介して皮膜原料52を皮膜原料供
給部42に供給する。これによって、皮膜原料注入部1
6まで皮膜原料は充填されるが、型内圧Pは0kgf/
cm2より高いので、樹脂とキャビティ30の金型面と
の間に空間が形成されず、皮膜原料供給部42とキャビ
ティ30とは連通していない。従って、皮膜原料52は
この段階ではキャビティ30側に流入しない。尚、実施
例2においては、樹脂50Aに起因する型内圧Pが0k
gf/cm2よりも高いので、この時点で樹脂50Aが
皮膜原料注入部16に流入することを防止する必要があ
る。そのためには、キャビティの金型面と接する樹脂5
0Aの部分を或る程度硬化させておけばよい。具体的に
は、保圧期間の経過後、シャットオフピン46の後退ま
での時間を長くする方法、キャビティの金型面と接触す
る樹脂の部分及びその近傍の樹脂は冷却され、硬化する
が、かかる硬化が早い結晶性樹脂を使用する方法が挙げ
られる。
【0066】その後、皮膜原料注入装置40のピストン
44を前進させることによって、シャットオフピン46
の先端を前進させる。シャットオフピン46の先端が更
に前進することによって、キャビティ30内の樹脂50
Aとキャビティ30の金型面との間56に皮膜原料52
が注入される。この状態を、図15の模式的な断面図に
示す。尚、皮膜原料の注入開始を保圧期間の終了後4秒
とした。
44を前進させることによって、シャットオフピン46
の先端を前進させる。シャットオフピン46の先端が更
に前進することによって、キャビティ30内の樹脂50
Aとキャビティ30の金型面との間56に皮膜原料52
が注入される。この状態を、図15の模式的な断面図に
示す。尚、皮膜原料の注入開始を保圧期間の終了後4秒
とした。
【0067】このとき皮膜原料52は、キャビティ30
内の樹脂50Aを圧縮しつつ注入されるか、あるいは可
動金型部12を固定金型部10から若干離間させつつ注
入されるか、あるいはその双方の作用を生じさせつつ注
入される。尚、どのような状態で皮膜原料52がキャビ
ティ30内の樹脂50Aとキャビティ30の金型面との
間56に注入されるかは、皮膜原料の注入圧、型締め
力、樹脂50Aの柔軟度に依存する。
内の樹脂50Aを圧縮しつつ注入されるか、あるいは可
動金型部12を固定金型部10から若干離間させつつ注
入されるか、あるいはその双方の作用を生じさせつつ注
入される。尚、どのような状態で皮膜原料52がキャビ
ティ30内の樹脂50Aとキャビティ30の金型面との
間56に注入されるかは、皮膜原料の注入圧、型締め
力、樹脂50Aの柔軟度に依存する。
【0068】皮膜原料の注入条件を以下のとおりとし
た。 皮膜原料の注入圧力(pinj) :500kgf/cm
2−G 皮膜原料の注入時の型内圧(P):300kgf/cm
2 皮膜原料の注入直後の型内圧(Ppeak):500kgf
/cm2 皮膜原料の注入量:0.2cm3
た。 皮膜原料の注入圧力(pinj) :500kgf/cm
2−G 皮膜原料の注入時の型内圧(P):300kgf/cm
2 皮膜原料の注入直後の型内圧(Ppeak):500kgf
/cm2 皮膜原料の注入量:0.2cm3
【0069】実施例2においても、キャビティ30内の
樹脂50Aとキャビティ30の金型面との間に注入され
た皮膜原料52は、固定金型部10のパーティング面1
0Aと可動金型部12のパーティング面12Aの間に侵
入する。しかしながら、可動金型部12のパーティング
面12Aには液状シール部材硬化物22が形成されてお
り、固定金型部10のパーティング面10Aと可動金型
部12のパーティング面12Aとの間は液状シール部材
硬化物22で封止されているので、皮膜原料52は液状
シール部材硬化物22を越えることはない。従って、皮
膜原料52が、パーティング面10A,12Aから金型
の外部に漏れ出し、漏れ出た皮膜原料によって金型が汚
染されることを確実に防止することができる。
樹脂50Aとキャビティ30の金型面との間に注入され
た皮膜原料52は、固定金型部10のパーティング面1
0Aと可動金型部12のパーティング面12Aの間に侵
入する。しかしながら、可動金型部12のパーティング
面12Aには液状シール部材硬化物22が形成されてお
り、固定金型部10のパーティング面10Aと可動金型
部12のパーティング面12Aとの間は液状シール部材
硬化物22で封止されているので、皮膜原料52は液状
シール部材硬化物22を越えることはない。従って、皮
膜原料52が、パーティング面10A,12Aから金型
の外部に漏れ出し、漏れ出た皮膜原料によって金型が汚
染されることを確実に防止することができる。
【0070】次いで、完全にあるいは離型作業に支障が
ない程度に皮膜原料52を固化させて、キャビティ30
内の樹脂50Aの表面に皮膜を形成する。固化の時間を
120秒間とした。尚、この期間に射出成形された樹脂
は冷却し続ける。次いで、型締め用油圧シリンダー11
0の油圧ピストン112を後退させて、これまで加えて
いた型締め力を解除して、離型操作を行う。最後に、金
型から射出成形品を取り出す。尚、離型直前における型
内圧P’の値は約320kgf/cm2であった。
ない程度に皮膜原料52を固化させて、キャビティ30
内の樹脂50Aの表面に皮膜を形成する。固化の時間を
120秒間とした。尚、この期間に射出成形された樹脂
は冷却し続ける。次いで、型締め用油圧シリンダー11
0の油圧ピストン112を後退させて、これまで加えて
いた型締め力を解除して、離型操作を行う。最後に、金
型から射出成形品を取り出す。尚、離型直前における型
内圧P’の値は約320kgf/cm2であった。
【0071】こうして、塗料皮膜から成る皮膜が射出成
形品の表側の表面の略全面に亙って形成された射出成形
品を得た。皮膜の厚さは、箱型の射出成形品の底部で平
均30μmであった。
形品の表側の表面の略全面に亙って形成された射出成形
品を得た。皮膜の厚さは、箱型の射出成形品の底部で平
均30μmであった。
【0072】実施例2においては、溶融樹脂の射出開始
から金型の離型までの間、金型の型締め力を一定に保持
した(高圧型締め操作)が、その代わりに、保圧操作を
終了した後、型締め用油圧シリンダーを操作して金型の
型締め力を低減させてもよいし(低圧型締め操作)、保
圧工程の完了後、金型の型締め力を0とし、次いで、固
定金型部と可動金型部とでキャビティを形成した状態で
可動金型部を固定金型部から離間してもよい(可動金型
部離間操作)。これらのいずれの場合にあっても、キャ
ビティ内に射出された樹脂によって生成された型内圧P
が0kgf/cm2よりも高い状態で皮膜原料を注入
し、溶融樹脂の射出完了後、注入された皮膜原料によっ
てキャビティ内の樹脂が圧縮され及び/又は可動金型部
が型開き方向に移動するように、キャビティ内の樹脂と
キャビティの金型面の間に所定量の皮膜原料を注入し、
離型直前における型内圧が0kgf/cm2よりも高い
状態となるように型内圧を保持することが好ましい。
から金型の離型までの間、金型の型締め力を一定に保持
した(高圧型締め操作)が、その代わりに、保圧操作を
終了した後、型締め用油圧シリンダーを操作して金型の
型締め力を低減させてもよいし(低圧型締め操作)、保
圧工程の完了後、金型の型締め力を0とし、次いで、固
定金型部と可動金型部とでキャビティを形成した状態で
可動金型部を固定金型部から離間してもよい(可動金型
部離間操作)。これらのいずれの場合にあっても、キャ
ビティ内に射出された樹脂によって生成された型内圧P
が0kgf/cm2よりも高い状態で皮膜原料を注入
し、溶融樹脂の射出完了後、注入された皮膜原料によっ
てキャビティ内の樹脂が圧縮され及び/又は可動金型部
が型開き方向に移動するように、キャビティ内の樹脂と
キャビティの金型面の間に所定量の皮膜原料を注入し、
離型直前における型内圧が0kgf/cm2よりも高い
状態となるように型内圧を保持することが好ましい。
【0073】実施例2にて説明した射出成形法において
は、主に熱可塑性樹脂の種類、強化樹脂であるか非強化
樹脂であるかに基づき、実際に射出成形試験を行って、
高圧型締め操作、低圧型締め操作あるいは可動金型部離
間操作のいずれかを選択すればよい。結晶性熱可塑性樹
脂あるいは結晶性樹脂がリッチなポリマーアロイから成
る熱可塑性樹脂の使用する場合、実施例2で具体的に説
明した射出成形方法を適用することが好ましい。
は、主に熱可塑性樹脂の種類、強化樹脂であるか非強化
樹脂であるかに基づき、実際に射出成形試験を行って、
高圧型締め操作、低圧型締め操作あるいは可動金型部離
間操作のいずれかを選択すればよい。結晶性熱可塑性樹
脂あるいは結晶性樹脂がリッチなポリマーアロイから成
る熱可塑性樹脂の使用する場合、実施例2で具体的に説
明した射出成形方法を適用することが好ましい。
【0074】尚、成形すべき射出成形品の形状に特に制
限はないが、結晶性熱可塑性樹脂あるいは結晶性樹脂が
リッチなポリマーアロイから成り、厚さが3mm以上の
射出成形品を成形する場合、実施例2にて具体的に説明
した射出成形方法を適用することが好ましい。射出成形
品の厚さが3mm以上にもなると、キャビティ内に射出
された溶融樹脂の、射出成形品の厚さ方向の収縮が大き
くなる。従って、キャビティ内の樹脂とキャビティの金
型面との間に空間が形成され易くなる。かかる空間が形
成された後に皮膜原料を注入すると、樹脂の表面の固化
が相当進行した状態で皮膜原料が注入されるため、場合
によっては、皮膜と射出成形品との間の密着不良が生じ
易くなる。
限はないが、結晶性熱可塑性樹脂あるいは結晶性樹脂が
リッチなポリマーアロイから成り、厚さが3mm以上の
射出成形品を成形する場合、実施例2にて具体的に説明
した射出成形方法を適用することが好ましい。射出成形
品の厚さが3mm以上にもなると、キャビティ内に射出
された溶融樹脂の、射出成形品の厚さ方向の収縮が大き
くなる。従って、キャビティ内の樹脂とキャビティの金
型面との間に空間が形成され易くなる。かかる空間が形
成された後に皮膜原料を注入すると、樹脂の表面の固化
が相当進行した状態で皮膜原料が注入されるため、場合
によっては、皮膜と射出成形品との間の密着不良が生じ
易くなる。
【0075】以上、本発明を実施の形態及び好ましい実
施例に基づき説明したが、本発明はこれらに限定される
ものではない。実施の形態にて説明した型内被覆成形法
用の金型の構造は例示であり、適宜設計変更することが
可能である。また、実施例にて説明した型内被覆成形法
における各種の条件や使用した材料も例示であり、適宜
変更することができる。
施例に基づき説明したが、本発明はこれらに限定される
ものではない。実施の形態にて説明した型内被覆成形法
用の金型の構造は例示であり、適宜設計変更することが
可能である。また、実施例にて説明した型内被覆成形法
における各種の条件や使用した材料も例示であり、適宜
変更することができる。
【0076】熱可塑性樹脂熱可塑性樹脂としては、ポリ
エチレン樹脂(PE)、ポリプロピレン(PP)樹脂、
ポリメチルペンテン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
アイオノマー等の結晶性ポリオレフィン樹脂;ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニルホル
マール等の結晶性汎用樹脂;ポリアミド(PA)樹脂、
ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)樹脂、液晶ポリエステル
樹脂、ポリアセタール(POM)樹脂、ポリフェニレン
サルファイド(PPS)樹脂、ポリエーテルエーテルケ
トン(PEEK)樹脂等の結晶性エンジニアリングプラ
スチックス;その他フッ素樹脂、アセチルセルロース等
の結晶性樹脂;ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリ酢酸ビニル、アクリルニトリル−スチレ
ン共重合体(AS)樹脂、アクリルニトリル−ブタジエ
ン−スチレン共重合体(ABS)樹脂、AES樹脂、A
SA樹脂、ACS樹脂、ポリメチルメタクリレート(P
MMA)樹脂等の非晶性汎用樹脂;ポリカーボネート
(PC)樹脂、変性ポリフェニレンエーテル(PPE)
樹脂、ポリイミド(PI)樹脂、ポリアミドイミド(P
AI)樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリサルホン樹脂、
ポリエーテルサルホン樹脂、ポリエーテルイミド樹脂等
の非晶性エンジニアリングプラスチックス;その他ポリ
スチレン(PS)樹脂、耐衝撃性ポリスチレン(HIP
S)樹脂、アイオノマー、熱可塑性エラストマー樹脂等
の非晶性樹脂;又は、これらの組み合わせ;あるいは主
成分としてこれら一種以上の熱可塑性樹脂と、副成分と
してポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステエル樹脂、エ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂等の熱硬化
性樹脂とから構成されたポリマーアロイ;更には、ポリ
マーアロイを含むこれらの材料を繊維系フィラー、鱗片
状フィラー等で補強した複合材料を挙げることができ
る。尚、使用する熱可塑性樹脂は、特に限定されない
が、使用する皮膜原料との相性によって制限を受ける場
合がある。
エチレン樹脂(PE)、ポリプロピレン(PP)樹脂、
ポリメチルペンテン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
アイオノマー等の結晶性ポリオレフィン樹脂;ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニルホル
マール等の結晶性汎用樹脂;ポリアミド(PA)樹脂、
ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)樹脂、液晶ポリエステル
樹脂、ポリアセタール(POM)樹脂、ポリフェニレン
サルファイド(PPS)樹脂、ポリエーテルエーテルケ
トン(PEEK)樹脂等の結晶性エンジニアリングプラ
スチックス;その他フッ素樹脂、アセチルセルロース等
の結晶性樹脂;ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリ酢酸ビニル、アクリルニトリル−スチレ
ン共重合体(AS)樹脂、アクリルニトリル−ブタジエ
ン−スチレン共重合体(ABS)樹脂、AES樹脂、A
SA樹脂、ACS樹脂、ポリメチルメタクリレート(P
MMA)樹脂等の非晶性汎用樹脂;ポリカーボネート
(PC)樹脂、変性ポリフェニレンエーテル(PPE)
樹脂、ポリイミド(PI)樹脂、ポリアミドイミド(P
AI)樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリサルホン樹脂、
ポリエーテルサルホン樹脂、ポリエーテルイミド樹脂等
の非晶性エンジニアリングプラスチックス;その他ポリ
スチレン(PS)樹脂、耐衝撃性ポリスチレン(HIP
S)樹脂、アイオノマー、熱可塑性エラストマー樹脂等
の非晶性樹脂;又は、これらの組み合わせ;あるいは主
成分としてこれら一種以上の熱可塑性樹脂と、副成分と
してポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステエル樹脂、エ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂等の熱硬化
性樹脂とから構成されたポリマーアロイ;更には、ポリ
マーアロイを含むこれらの材料を繊維系フィラー、鱗片
状フィラー等で補強した複合材料を挙げることができ
る。尚、使用する熱可塑性樹脂は、特に限定されない
が、使用する皮膜原料との相性によって制限を受ける場
合がある。
【0077】また皮膜原料としては、アルキド樹脂系、
エポキシ樹脂エステル系、脂肪酸変性ウレタン樹脂系等
の酸化重合型塗料、エポキシ樹脂系、ポリウレタン系、
不飽和ポリエステル系等の多液反応型塗料、アルキド樹
脂系、エポキシ樹脂系、ポリウレタン系、ビニル樹脂系
等の加熱硬化型塗料、エポキシアクリレートオリゴマ
ー、ウレタンアクリレートオリゴマー、ポリエステルア
クリレートオリゴマー、若しくはこれらのオリゴマーと
エチレン性不飽和モノマーから成るラジカル重合型塗
料、あるいはこれらの塗料に金属粉、特殊顔料、紫外線
吸収剤等の特殊添加剤等を混合させた各種機能性塗料、
フッ素樹脂系ラッカー、シリコン樹脂系ラッカー、シラ
ン系ハードコート剤等のハードコート剤等を例示するこ
とができる。
エポキシ樹脂エステル系、脂肪酸変性ウレタン樹脂系等
の酸化重合型塗料、エポキシ樹脂系、ポリウレタン系、
不飽和ポリエステル系等の多液反応型塗料、アルキド樹
脂系、エポキシ樹脂系、ポリウレタン系、ビニル樹脂系
等の加熱硬化型塗料、エポキシアクリレートオリゴマ
ー、ウレタンアクリレートオリゴマー、ポリエステルア
クリレートオリゴマー、若しくはこれらのオリゴマーと
エチレン性不飽和モノマーから成るラジカル重合型塗
料、あるいはこれらの塗料に金属粉、特殊顔料、紫外線
吸収剤等の特殊添加剤等を混合させた各種機能性塗料、
フッ素樹脂系ラッカー、シリコン樹脂系ラッカー、シラ
ン系ハードコート剤等のハードコート剤等を例示するこ
とができる。
【0078】実施例にて説明した熱可塑性樹脂の射出成
形方法においては、皮膜原料を注入した直後の型内圧p
peak,Ppeakが0kgf/cm2を超え、500kgf
/cm2以下の範囲内に収まるように、適宜、実施例1
若しくは実施例2で説明した射出成形方法を選択し、併
せて、型締め操作の形態(高圧型締め操作、低圧型締め
操作、可動金型部離間操作)を選択すればよい。どの組
み合わせが最適かは、熱可塑性樹脂の種類、皮膜原料注
入直前のキャビティ内の樹脂の柔軟度、皮膜原料の注入
量(即ち、射出成形品の表面に形成すべき皮膜の厚
さ)、射出成形品の肉厚や形状等に基づき、決定すれば
よい。
形方法においては、皮膜原料を注入した直後の型内圧p
peak,Ppeakが0kgf/cm2を超え、500kgf
/cm2以下の範囲内に収まるように、適宜、実施例1
若しくは実施例2で説明した射出成形方法を選択し、併
せて、型締め操作の形態(高圧型締め操作、低圧型締め
操作、可動金型部離間操作)を選択すればよい。どの組
み合わせが最適かは、熱可塑性樹脂の種類、皮膜原料注
入直前のキャビティ内の樹脂の柔軟度、皮膜原料の注入
量(即ち、射出成形品の表面に形成すべき皮膜の厚
さ)、射出成形品の肉厚や形状等に基づき、決定すれば
よい。
【0079】
【発明の効果】本発明の型内被覆成形法用の金型におい
ては、固定金型部のパーティング面と可動金型部のパー
ティング面との間は、型締め時、液状シール部材硬化物
で封止されている。かかる液状シール部材硬化物の形成
のために、凹部を金型のパーティング面に設ける必要が
ないし、パーティング面に形成された液状シール部材硬
化物のパーティング面からの離脱を防止する手段を特別
に設ける必要もない。また、複雑なキャビティ形状に対
しても、容易に液状シール部材硬化物を形成することが
でき、型締め時、液状シール部材硬化物で固定金型部の
パーティング面と可動金型部のパーティング面との間を
確実に封止することができる。本発明の型内被覆成形法
用の金型を用いて、型内被覆成形法に基づき熱可塑性樹
脂を用いて射出成形法を実行すれば、金型のパーティン
グ面から皮膜原料が漏れ出すことを確実に防止でき、安
定した成形サイクルを達成でき、漏れ出し硬化した皮膜
の破片によって射出成形品に頻繁に不良が発生すること
を確実に回避することができるばかりか、正確に制御さ
れた膜厚の皮膜を射出成形品の表面に形成することが可
能となる。
ては、固定金型部のパーティング面と可動金型部のパー
ティング面との間は、型締め時、液状シール部材硬化物
で封止されている。かかる液状シール部材硬化物の形成
のために、凹部を金型のパーティング面に設ける必要が
ないし、パーティング面に形成された液状シール部材硬
化物のパーティング面からの離脱を防止する手段を特別
に設ける必要もない。また、複雑なキャビティ形状に対
しても、容易に液状シール部材硬化物を形成することが
でき、型締め時、液状シール部材硬化物で固定金型部の
パーティング面と可動金型部のパーティング面との間を
確実に封止することができる。本発明の型内被覆成形法
用の金型を用いて、型内被覆成形法に基づき熱可塑性樹
脂を用いて射出成形法を実行すれば、金型のパーティン
グ面から皮膜原料が漏れ出すことを確実に防止でき、安
定した成形サイクルを達成でき、漏れ出し硬化した皮膜
の破片によって射出成形品に頻繁に不良が発生すること
を確実に回避することができるばかりか、正確に制御さ
れた膜厚の皮膜を射出成形品の表面に形成することが可
能となる。
【図1】実施の形態1の型内被覆成形法用の金型の模式
的な断面図である。
的な断面図である。
【図2】実施の形態1における型内被覆成形法用の金型
を組み込んだ射出成形装置の模式的な部分的断面図であ
る。
を組み込んだ射出成形装置の模式的な部分的断面図であ
る。
【図3】実施の形態1における、液状シール部材硬化物
を形成する前の離型状態にある金型の模式的な断面図、
及び、可動金型部のパーティング面に液状シール部材を
塗布した状態を示す金型の模式的な断面図である。
を形成する前の離型状態にある金型の模式的な断面図、
及び、可動金型部のパーティング面に液状シール部材を
塗布した状態を示す金型の模式的な断面図である。
【図4】実施の形態1における、固定金型部と可動金型
部とを所定の間隔をあけて型締めした状態を示す金型の
模式的な断面図である。
部とを所定の間隔をあけて型締めした状態を示す金型の
模式的な断面図である。
【図5】実施の形態1における、固定金型部と可動金型
部とを所定の間隔をあけて型締めした状態を示す金型の
模式的な断面図である。
部とを所定の間隔をあけて型締めした状態を示す金型の
模式的な断面図である。
【図6】実施の形態1における、可動金型部のパーティ
ング面に液状シール部材硬化物が形成された状態、及び
可動金型部を固定金型部から離した状態を示す金型の模
式的な断面図である。
ング面に液状シール部材硬化物が形成された状態、及び
可動金型部を固定金型部から離した状態を示す金型の模
式的な断面図である。
【図7】実施の形態1の変形の型内被覆成形法用の金型
の模式的な断面図である。
の模式的な断面図である。
【図8 】実施の形態2の型内被覆成形法用の金型の作
製直後の模式的な断面図である。
製直後の模式的な断面図である。
【図9】実施例1における型内被覆成形法用の金型に溶
融樹脂を射出した状態を示す模式的な断面図である。
融樹脂を射出した状態を示す模式的な断面図である。
【図10】実施例1における型内被覆成形法用の金型に
おいて、キャビティ内の樹脂とキャビティの金型面との
間に空間が形成された状態を示す模式的な断面図であ
る。
おいて、キャビティ内の樹脂とキャビティの金型面との
間に空間が形成された状態を示す模式的な断面図であ
る。
【図11】実施例1における型内被覆成形法用の金型に
おいて、キャビティ内の樹脂とキャビティの金型面との
間に形成された空間に皮膜原料を注入する直前の状態を
示す模式的な断面図である。
おいて、キャビティ内の樹脂とキャビティの金型面との
間に形成された空間に皮膜原料を注入する直前の状態を
示す模式的な断面図である。
【図12】実施例1における型内被覆成形法用の金型に
おいて、キャビティ内の樹脂とキャビティの金型面との
間に形成された空間に皮膜原料を注入した後の状態を示
す模式的な断面図である。
おいて、キャビティ内の樹脂とキャビティの金型面との
間に形成された空間に皮膜原料を注入した後の状態を示
す模式的な断面図である。
【図13】実施例1における型内被覆成形法用の金型に
おいて、離型後の状態を示す模式的な断面図、及び射出
成形品の模式的な断面図である。
おいて、離型後の状態を示す模式的な断面図、及び射出
成形品の模式的な断面図である。
【図14】実施例2における型内被覆成形法用の金型に
溶融樹脂を射出した状態を示す模式的な断面図である。
溶融樹脂を射出した状態を示す模式的な断面図である。
【図15】実施例2における型内被覆成形法用の金型に
おいて、キャビティ内の樹脂とキャビティの金型面との
間に皮膜原料を注入した後の状態を示す模式的な断面図
である。
おいて、キャビティ内の樹脂とキャビティの金型面との
間に皮膜原料を注入した後の状態を示す模式的な断面図
である。
10 固定金型部 10A 固定金型部のパーティング面 10B 固定金型部のパーティング面の粗面化された部
分 12 可動金型部 12A 可動金型部のパーティング面 12B 可動金型部のパーティング面の粗面化された部
分 14 溶融樹脂射出部 16 皮膜原料注入部 20 液状シール部材 22 液状シール部材硬化物 24 離型材 26 スペーサ 30 キャビティ 32 副キャビティ 40 皮膜原料注入装置 42 皮膜原料供給部 44 ピストン 46 シャットオフピン 50 溶融樹脂 50A 樹脂 52 皮膜原料 52’ 皮膜 60 射出成形品 100 射出シリンダー 102 熱可塑性樹脂供給用スクリュー 104 固定プラテン 106 可動プラテン 108 タイバー 110 型締め用油圧シリンダー 112 油圧ピストン 120 ポンプ 122 皮膜原料タンク 124 耐圧配管
分 12 可動金型部 12A 可動金型部のパーティング面 12B 可動金型部のパーティング面の粗面化された部
分 14 溶融樹脂射出部 16 皮膜原料注入部 20 液状シール部材 22 液状シール部材硬化物 24 離型材 26 スペーサ 30 キャビティ 32 副キャビティ 40 皮膜原料注入装置 42 皮膜原料供給部 44 ピストン 46 シャットオフピン 50 溶融樹脂 50A 樹脂 52 皮膜原料 52’ 皮膜 60 射出成形品 100 射出シリンダー 102 熱可塑性樹脂供給用スクリュー 104 固定プラテン 106 可動プラテン 108 タイバー 110 型締め用油圧シリンダー 112 油圧ピストン 120 ポンプ 122 皮膜原料タンク 124 耐圧配管
フロントページの続き (72)発明者 泉田 敏明 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱エンジニアリングプラスチックス株式会 社技術センター内 (72)発明者 大田 賢治 愛知県小牧市三ツ淵字西ノ門878 大日本 塗料株式会社内 (72)発明者 米持 建司 愛知県小牧市三ツ淵字西ノ門878 大日本 塗料株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】固定金型部と可動金型部から成り、 固定金型部と可動金型部によって形成されたキャビテ
ィ、 溶融樹脂をキャビティ内に射出するために、キャビティ
に開口した開口部を有する溶融樹脂射出部、及び、 皮膜原料をキャビティ内に注入するために、キャビティ
に開口した皮膜原料注入部、を備えた、型内被覆成形法
用の金型であって、 固定金型部のパーティング面と可動金型部とのパーティ
ング面とで印篭構造が形成され、 金型の型締め時、固定金型部のパーティング面と可動金
型部のパーティング面との間は、液状シール部材硬化物
で封止されることを特徴とする型内被覆成形法用の金
型。 - 【請求項2】液状シール部材硬化物は、可動金型部のパ
ーティング面に形成されていることを特徴とする請求項
1に記載の型内被覆成形法用の金型。 - 【請求項3】液状シール部材硬化物は、固定金型部のパ
ーティング面に形成されていることを特徴とする請求項
1に記載の型内被覆成形法用の金型。 - 【請求項4】熱可塑性樹脂を用いた射出成形法に用いら
れることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか
1項に記載の型内被覆成形法用の金型。 - 【請求項5】固定金型部と可動金型部から成り、 固定金型部と可動金型部によって形成されたキャビテ
ィ、 溶融樹脂をキャビティ内に射出するために、キャビティ
に開口した開口部を有する溶融樹脂射出部、及び、 皮膜原料をキャビティ内に注入するために、キャビティ
に開口した皮膜原料注入部、を備えた、型内被覆成形法
用の金型の作製方法であって、 (イ)固定金型部のパーティング面若しくは可動金型部
のパーティング面に液状シール部材を塗布する工程と、 (ロ)固定金型部と可動金型部とを型締めし、該液状シ
ール部材を賦形した後、液状シール部材を硬化させ、以
て、固定金型部のパーティング面若しくは可動金型部の
パーティング面に液状シール部材硬化物を形成する工
程、から成ることを特徴とする型内被覆成形法用の金型
の作製方法。 - 【請求項6】固定金型部と可動金型部との型締めの前
に、液状シール部材硬化物を形成しない可動金型部のパ
ーティング面若しくは固定金型部のパーティング面に、
離型材を塗布しておくことを特徴とする請求項5に記載
の型内被覆成形法用の金型の作製方法。 - 【請求項7】液状シール部材硬化物を形成する固定金型
部のパーティング面若しくは可動金型部のパーティング
面の部分を予め粗面化しておくことを特徴とする請求項
5又は請求項6に記載の型内被覆成形法用の金型の作製
方法。 - 【請求項8】固定金型部と可動金型部とを所定の間隔を
あけて型締めすることを特徴とする請求項5乃至請求項
7のいずれか1項に記載の型内被覆成形法用の金型の作
製方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23075495A JPH0952257A (ja) | 1995-08-16 | 1995-08-16 | 型内被覆成形法用の金型及びその作製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23075495A JPH0952257A (ja) | 1995-08-16 | 1995-08-16 | 型内被覆成形法用の金型及びその作製方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0952257A true JPH0952257A (ja) | 1997-02-25 |
Family
ID=16912760
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23075495A Withdrawn JPH0952257A (ja) | 1995-08-16 | 1995-08-16 | 型内被覆成形法用の金型及びその作製方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0952257A (ja) |
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1995
- 1995-08-16 JP JP23075495A patent/JPH0952257A/ja not_active Withdrawn
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| WO2023238880A1 (ja) * | 2022-06-08 | 2023-12-14 | 株式会社精工技研 | 金型内コーティング成形品の製造方法及びそれに用いる金型内コーティング成形品用金型 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021105 |