JPH0951664A - コイル可動形リニア直流モータ - Google Patents

コイル可動形リニア直流モータ

Info

Publication number
JPH0951664A
JPH0951664A JP21832895A JP21832895A JPH0951664A JP H0951664 A JPH0951664 A JP H0951664A JP 21832895 A JP21832895 A JP 21832895A JP 21832895 A JP21832895 A JP 21832895A JP H0951664 A JPH0951664 A JP H0951664A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thrust
arrow
yoke
winding
stator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21832895A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Moriki
優一 森木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EFUTEMU KK
Original Assignee
EFUTEMU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EFUTEMU KK filed Critical EFUTEMU KK
Priority to JP21832895A priority Critical patent/JPH0951664A/ja
Publication of JPH0951664A publication Critical patent/JPH0951664A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)
  • Linear Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定子の端部に巻線を装着することにより、
コイル可動形リニア直流モータの大推力化およびロング
・ストローク化に際して、推力変動の改善および推力の
増加を可能とする。 【構成】 固定子1は、所定の距離を隔て相対する第1
のヨーク2および第2のヨーク3と、第1のヨーク2の
両端部にそれぞれN極の極性を有する磁極面が固着さ
れ、第2のヨーク3の両端部にそれぞれS極の極性を有
する磁極面が固着される第2の永久磁石6aおよび第2
の永久磁石6bと、第1のヨーク2の両端部にそれぞれ
巻装される第2の巻線7および第3の巻線8とにより構
成され、可動子11は、第2のヨーク3の周囲に所定の
間隙を隔て巻装される第1の巻線を主に構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種産業用機器、各種
民生機器、各種OA機器および各種測定機器等におい
て、振動および推力の変動を嫌う各種移動部の駆動の用
に供され、脈動の無い推力の発生、全ストロークに対す
る推力の変動の減少、推力の増加およびロング・ストロ
ーク化を可能とするコイル可動形リニア直流モータに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、リニア直流モータは脈動の無い
推力の発生を可能とする唯一のリニア・モータである。
従来のコイル可動形リニア直流モータの基本的な構造お
よび動作を図1および図2に示す断面図により説明し、
推力特性を図3および図4において説明する。
【0003】図1に示すコイル可動形リニア直流モータ
は、固定磁気回路を形成する固定子1と、巻線よりなる
可動子11とにより構成され、全ストロークに対する変
動の少ない推力の発生を可能とする特徴を有するもので
ある。
【0004】固定子1は、所定の距離を隔て相対して配
置される平板状をなす第1のヨーク2および平板状をな
す第2のヨーク3と、第1のヨーク2および第2のヨー
ク3の矢印A方向の端部に固着される第3のヨーク4a
と、第1のヨーク2および第2のヨーク3の矢印B方向
の端部に固着される第3のヨーク4bと、第2のヨーク
3の第1のヨーク2への相対面に固着される平板状をな
す第1の永久磁石5とを主に構成される。
【0005】固定子1が形成する固定磁気回路は、第1
の永久磁石5の矢印A方向の端部から中央部のN極の極
性を有する磁極面より空間21、第1のヨーク2、第3
のヨーク4a、第2のヨーク3および第1の永久磁石5
の矢印A方向の端部から中央部のS極の極性を有する磁
極面に至る第1の閉磁路と、第1の永久磁石5の矢印B
方向の端部から中央部のN極の極性を有する磁極面より
空間21、第1のヨーク2、第3のヨーク4b、第2の
ヨーク3および第1の永久磁石5の矢印B方向の端部か
ら中央部のS極の極性を有する磁極面に至る第2の閉磁
路とにより構成される。
【0006】可動子11は、第1のヨーク2の周囲に所
定の間隙を隔て巻装される第1の巻線12を主に構成さ
れ、固定子1を構成する第1のヨーク2と第1の永久磁
石5とのそれぞれの相対面が形成する空間21内を、矢
印A方向あるいは矢印B方向に自由に移動し得る構造に
配置される。
【0007】可動子11を構成する第1の巻線12に図
示の方向に電流を流すと、可動子11は矢印B方向より
矢印A方向に移動し、第1の巻線12に前記電流と異な
る方向に電流を流すと、可動子11は矢印A方向より矢
印B方向に移動する。
【0008】図2に示すコイル可動形リニア直流モータ
は、固定磁気回路を形成する固定子1と、巻線よりなる
可動子11とにより構成され、小型軽量化および低価格
化を可能とする特徴を有するものである。
【0009】固定子1は、所定の距離を隔て相対して配
置される平板状をなす第1のヨーク2および平板状をな
す第2のヨーク3と、第1のヨーク2および第2のヨー
ク3の矢印A方向の端部に固着される第2の永久磁石6
aと、第1のヨーク2および第2のヨーク3の矢印B方
向の端部に固着される第2の永久磁石6bとを主に構成
される。
【0010】固定子1が形成する固定磁気回路は、第2
の永久磁石6aのN極の極性を有する磁極面より第1の
ヨーク2の矢印A方向の端部より中央部の第2のヨーク
3への相対面、空間22、第2のヨーク3の矢印A方向
の端部より中央部の第1のヨーク2への相対面および第
2の永久磁石6aのS極の極性を有する磁極面に至る第
1の閉磁路と、第2の永久磁石6bのN極の極性を有す
る磁極面より第1のヨーク2の矢印B方向の端部より中
央部の第2のヨーク3への相対面、空間22、第2のヨ
ーク3の矢印B方向の端部より中央部の第1のヨーク2
への相対面および第2の永久磁石6bのS極の極性を有
する磁極面に至る第2の閉磁路とにより構成される。
【0011】可動子11は、第1のヨーク2の周囲に所
定の間隙を隔て巻装される巻線12を主に構成され、固
定子1を構成する第1のヨーク2と第2のヨーク3との
それぞれの相対面が形成する空間22内を、矢印A方向
あるいは矢印B方向に自由に移動し得る構造に配置され
る。
【0012】可動子11を構成する第1の巻線12に図
示の方向に電流を流すと、可動子11は矢印B方向より
矢印A方向に移動し、第1の巻線12に前記電流と異な
る方向に電流を流すと可動子11は矢印A方向より矢印
B方向に移動する。
【0013】図3および図4は、図1に示す従来のコイ
ル可動形リニア直流モータの推力特性を示す。
【0014】図3において、第1の曲線31は可動子1
1が矢印B方向の端部B1より矢印A方向の端部A1に
移動あるいは矢印A方向の端部A1より矢印B方向の端
部B1に移動する際の基本特性である。第2の曲線32
および第3の曲線33は、推力の増大を目的として第1
の巻線12に大電流を流した際の推力特性であり、第2
の曲線32は可動子11が矢印B方向の端部B1より矢
印A方向の端部A1に移動する際の推力特性であり、第
3の曲線33は可動子11が矢印A方向の端部A1より
矢印B方向の端部B1に移動する際の推力特性である。
【0015】図4において、第4の曲線34および第5
の曲線35は、ロング・ストローク化を目的として、有
効ストロークを400[mm]に設定した際の推力特性
である。第4の曲線34は可動子11が矢印B方向の端
部B2より矢印A方向の端部A2に移動する際の推力特
性であり、第5の曲線35は可動子11が矢印A方向の
端部A2より矢印B方向の端部B2に移動する際の推力
特性である。
【0016】図5および図6は、図2に示す従来のコイ
ル可動形リニア直流モータの推力特性を示す。
【0017】図5において、第1の曲線41は可動子1
1が矢印B方向の端部B3より矢印A方向の端部A3に
移動あるいは矢印A方向の端部A3より矢印B方向の端
部B3に移動する際の基本特性である。第2の曲線42
および第3の曲線43は、推力の増大を目的として第1
の巻線12に大電流を流した際の推力特性であり、第2
の曲線42は可動子11が矢印B方向の端部B3より矢
印A方向の端部A3に移動する際の推力特性であり、第
3の曲線43は可動子11が矢印A方向の端部A3より
矢印B方向の端部B3に移動する際の推力特性である。
【0018】図6において、第4の曲線44および第5
の曲線45は、ロング・ストローク化を目的として、有
効ストロークを400[mm]に設定した際の推力特性
である。第4の曲線44は可動子11が矢印B方向の端
部B2より矢印A方向の端部A2に移動する際の推力特
性であり、第5の曲線45は可動子11が矢印A方向の
端部A2より矢印B方向の端部B2に移動する際の推力
特性である。
【0019】図3ないし図6は、矢印B方向の端部B1
より矢印A方向の端部A1までのストロークを100
[mm]に設定し、矢印B方向の端部B3より矢印A方
向の端部A3までのストロークを50[mm]に設定
し、矢印B方向の端部B2より矢印A方向の端部A2ま
でのストロークを400[mm]に設定した際の推力特
性を示すものである。
【0020】一般に、図1および図2に示す従来のコイ
ル可動形リニア直流モータの推力の増大化は、固定子の
大型化、大重量化および高価格化を来すため大電流化に
より対処されている。しかし、大電流化は図3および図
5に示す推力特性の第2の曲線32、42および第3の
曲線33、43に示すように、移動開始位置の推力を増
大させ、移動開始位置より移動終了位置に向かって推力
を減少させる。即ち、全ストロークに対する推力の変動
を大きくするものである。
【0021】図1および図2に示す従来のコイル可動形
リニア直流モータのロング・ストローク化は、図4およ
び図6に示す推力特性の第4の曲線34、44および第
5の曲線35、45に示すように、固定磁気回路内を流
れる磁束の固定子1の両端部への集中と、可動子11を
構成する第1の巻線12の周囲に発生する磁気勾配とに
より、移動開始位置において大きな推力が発生するが中
央部における推力は極めて小さなものとなる。
【0022】一般に、コイル可動形リニア直流モータ
は、脈動を伴わない推力を発生し得る唯一のリニア・モ
ータであり、可動子の軽量化を可能とする優れた応答性
を有するリニア・モータである。各種位置検出装置を装
着してサーボ制御することにより、推力、速度および停
止位置の広範囲の制御を可能とし、振動および推力の変
動を嫌う負荷および広範囲の速度での運転を必要とする
負荷に対応し得る唯一のリニア・アクチュエータであ
る。
【0023】図1に示す従来のコイル可動形リニア直流
モータは、全ストロークに対する変動の少ない推力の発
生を可能とする反面、ロング・ストローク化および大推
力化を困難とする問題点を有するものであり、図2に示
す従来のコイル可動形リニア直流モータは、大推力化、
小型軽量化および低価格化を可能とする反面、ロング・
ストローク化および全ストロークに対する変動の少ない
推力の発生を困難とする問題点を有するものである。
【0024】更に、図1および図2に示す従来のコイル
可動形リニア直流モータは、大推力化あるいはロング・
ストローク化に際して、有効ストロークの中央部の推力
が減少する問題点を有するものである。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、脈動の無い推力を発生する従来のコイル可動形リ
ニア直流モータのロング・ストローク化、推力の増加お
よび全ストロークに対する推力の変動を少なくすること
を共に実現することが困難である点である。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の単極形リニア直
流モータは、前記課題を解決するため、固定子を構成す
るヨークの端部に巻線を巻装し、全ストロークに対する
両端部あるいは一方の端部の推力を減少させ中央部の推
力を増加させること、あるいは全ストロークに対する両
端部あるいは一方の端部の推力を増加させ中央部の推力
の変動を減少させることを最も主要な特徴とする。ロン
グ・ストローク化、推力の増加および推力の変動を少な
くするという目的を極めて簡単に実現した。
【0027】 〔発明の詳細な説明〕
【実施例】次に、図7、図8および図14に示す実施例
と、図9ないし図13に示す推力特性に基づいて、本発
明のコイル可動形リニア直流モータの構造および動作を
説明する。
【0028】図7は本発明のコイル可動形リニア直流モ
ータの第1の実施例の動作説明および構造説明を目的と
した断面図である。
【0029】本発明のコイル可動形リニア直流モータ
は、固定子1と可動子11により構成され、固定子1は
固定磁気回路を形成し、可動子11は固定磁気回路の一
部を形成する空間内に配置される巻線を主に構成され
る。
【0030】固定子1は、所定の距離を隔て相対して配
置される平板状をなす第1のヨーク2および平板状をな
す第2のヨーク3と、第1のヨーク2および第2のヨー
ク3の矢印A方向の端部に固着される第3のヨーク4a
と、第1のヨーク2および第2のヨーク3の矢印B方向
の端部に固着される第3のヨーク4bと、第2のヨーク
3の第1のヨーク2への相対面にS極の極性を有する磁
極面が固着される平板状をなす第1の永久磁石5と、第
1のヨーク2の矢印A方向の端部に巻装される第2の巻
線7と、第1のヨーク2の矢印B方向の端部に巻装され
る第3の巻線8とを主に構成される。
【0031】可動子11は、第2のヨーク3および第1
の永久磁石5の周囲にそれぞれ所定の間隙を隔て巻装さ
れる第1の巻線12を主に構成され、第1のヨーク2と
第1の永久磁石5とのそれぞれの相対面が形成する空間
21内を、矢印A方向あるいは矢印B方向に自由に移動
し得る構造に配置される。
【0032】固定子1が形成する固定磁気回路は、第1
の永久磁石5、空間21、第1のヨーク2、第3のヨー
ク4aおよび第2のヨーク3が形成する第1の閉磁路2
5と、第1の永久磁石5、空間21、第1のヨーク2、
第3のヨーク4bおよび第2のヨーク3が形成する第2
の閉磁路26とにより構成される。
【0033】第1の閉磁路25には、第1の永久磁石5
の矢印A方向の端部から中央部のN極の極性を有する磁
極面より発生し、空間21、第1のヨーク2、第3のヨ
ーク4aおよび第2のヨーク3を介して第1の永久磁石
5の矢印A方向の端部から中央部のS極の極性を有する
磁極面に流入する磁束Φ1が流れ、第2の閉磁路26に
は、第1の永久磁石5の矢印B方向の端部から中央部の
N極の極性を有する磁極面より発生し、空間21、第1
のヨーク2、第3のヨーク4bおよび第2のヨーク3を
介して第1の永久磁石5の矢印B方向の端部から中央部
のS極の極性を有する磁極面に流入する磁束Φ2が流れ
る。
【0034】可動子11を構成する第1の巻線12に図
示の方向に電流を流すことにより、可動子11は所定の
推力をもって矢印A方向に移動し、第1の巻線12に図
示と方向の異なる電流を流すことにより、可動子11は
矢印B方向に移動する。
【0035】図8は本発明のコイル可動形リニア直流モ
ータの第2の実施例の動作説明および構造説明を目的と
した断面図である。
【0036】本発明のコイル可動形リニア直流モータ
は、固定子1と可動子11により構成され、固定子1は
固定磁気回路を形成し、可動子11は固定磁気回路の一
部を構成する空間内に配置される巻線を主に構成され
る。
【0037】固定子1は、所定の距離を隔て相対して配
置される平板状をなす第1のヨーク2および平板状をな
す第2のヨーク3と、第1のヨーク2の矢印A方向の端
部にN極の極性を有する磁極面が固着され、第2のヨー
ク3の矢印A方向の端部にS極の極性を有する磁極面が
固着される第2の永久磁石6bと、第1のヨーク2の矢
印B方向の端部にN極の極性を有する磁極面が固着さ
れ、第2のヨーク3の矢印B方向の端部にS極の極性を
有する磁極面が固着される第2の永久磁石6aと、第1
のヨーク2の矢印A方向の端部に巻装される第2の巻線
7と、第1のヨーク2の矢印B方向の端部に巻装される
第2の巻線8とを主に構成される。
【0038】可動子11は、第2のヨーク3の周囲に所
定の間隙を隔て巻装される第1の巻線12を主に構成さ
れ、第1のヨーク2と第2のヨーク3とのそれぞれの相
対面が形成する空間22内を、矢印A方向あるいは矢印
B方向に自由に移動し得る構造に配置される。
【0039】固定子1が形成する固定磁気回路は、第2
の永久磁石6b、第1のヨーク2、空間22および第2
のヨーク3が形成する第1の閉磁路25と、第2の永久
磁石6a、第1のヨーク2、空間22および第2のヨー
ク3が形成する第2の閉磁路26とにより構成される。
【0040】第1の閉磁路25には、第2の永久磁石6
bのN極の極性を有する磁極面より発生し、第1のヨー
ク2、空間22および第2のヨーク3を介して第2の永
久磁石6bのS極の極性を有する磁極面に流入する磁束
Φ1が流れ、第2の閉磁路26には、第2の永久磁石6
aのN極の極性を有する磁極面より発生し、第1のヨー
ク2、空間22および第2のヨーク3を介して第2の永
久磁石6aのS極の極性を有する磁極面に流入する磁束
Φ2が流れる。
【0041】可動子11を構成する第1の巻線12に図
示の方向に電流を流すことにより、可動子11は所定の
推力をもって矢印A方向に移動し、第1の巻線12に図
示と方向の異なる電流を流すことにより、可動子11は
矢印B方向に移動する。
【0042】図9は、図7に示す本発明のコイル可動形
リニア直流モータの第1の実施例の可動子11が矢印B
方向の端部B1より矢印A方向の端部A1に移動する際
の推力特性と、図8に示す本発明のコイル可動形リニア
直流モータの第2の実施例の可動子11が矢印B方向の
端部B3より矢印A方向の端部A3に移動する際の推力
特性とを示すものである。
【0043】第1の曲線61は大電流化に際しての推力
特性であり、図3の第2の曲線32および図5の第2の
曲線42である。第2の曲線62は固定子1を構成する
第3の巻線8に図示の方向に所定の大きさを有する電流
を流した際の推力特性であり、第3の曲線63は固定子
1を構成する第3の巻線8に図示と異なる方向に所定の
大きさを有する電流を流した際の推力特性である。
【0044】第3の巻線8に図示の方向に電流を流す
と、空間21内に位置する第3の巻線8の周囲には図示
の方向に磁束Φ3が発生し、固定子1の中央部の空間2
1内の磁束Φ2の値を減少させ、固定子1の矢印B方向
部の空間21内の磁束Φ2の値を増加させる。即ち、空
間21内の磁束Φ2が矢印B方向より中央部に向かい減
少し、所定の範囲の第1の曲線61の傾斜を少なくする
ことが可能となる。
【0045】第3の巻線8に図示と異なる方向に電流を
流すと、空間21内に位置する第3の巻線8の周囲には
図示と異なる方向に磁束Φ3が発生し、固定子1の中央
部の空間21内の磁束Φ2の値を増加させ、固定子1の
矢印B方向部の空間21内の磁束Φ2の値を減少させ
る。即ち、空間21内の磁束Φ2が矢印B方向より中央
部に向かい増加し、第1の曲線61の全体にわたる傾斜
を少なくすることが可能となる。
【0046】第3の巻線8に図示の方向に電流を流すこ
とにより、始動推力の増加と変動の少ない推力の発生が
可能となり、第3の巻線8に図示と異なる方向に電流を
流すことにより、移動開始位置の推力と移動終了位置の
推力との差が小さくなり、全ストロークに対する推力の
変動を小さくすることが可能となる。
【0047】図10は、図7に示す本発明のコイル可動
形リニア直流モータの第1の実施例に示す本発明のコイ
ル可動形リニア直流モータの可動子11が矢印A方向の
端部A1より矢印B方向の端部B1に移動する際の推力
特性と、図8に示す本発明のコイル可動形リニア直流モ
ータの第2の実施例の可動子11が矢印A方向の端部A
3より矢印B方向の端部B3に移動する際の推力特性と
を示すものである。
【0048】第1の曲線71は大電流化に際しての推力
特性であり、図3の第3の曲線33および図5の第3の
曲線43である。第2の曲線72は固定子1を構成する
第2の巻線7に図示の方向に所定の大きさを有する電流
を流した際の推力特性であり、第3の曲線73は固定子
1を構成する第2の巻線7に図示と異なる方向に所定の
大きさを有する電流を流した際の推力特性である。
【0049】第2の巻線7に図示の方向の電流を流す
と、空間21内に位置する第2の巻線7の周囲には図示
の方向に磁束Φ4が発生し、固定子1の中央部の空間2
1内の磁束Φ1の値を減少させ、固定子1の矢印A方向
部の空間21内の磁束Φ1の値を増加させる。即ち、空
間21内の磁束Φ1が矢印A方向より中央部に向かい減
少し、所定の範囲の第1の曲線71の傾斜を少なくする
ことが可能となる。
【0050】第2の巻線7に図示と異なる方向に電流を
流すと、空間21内に位置する第2の巻線7の周囲には
図示と異なる方向に磁束Φ4が発生し、固定子1の中央
部の空間21内の磁束Φ1の値を増加させ、固定子1の
矢印A方向部の空間21内の磁束Φ1の値を減少させ
る。即ち、空間21内の磁束Φ1が矢印A方向より中央
部に向かい増加し、第1の曲線61の全体にわたる傾斜
を少なくすることが可能となる。
【0051】第2の巻線7に図示の方向の電流を流すこ
とにより、始動推力の増加と変動の少ない推力の発生が
可能となり、第2の巻線7に図示と異なる方向に電流を
流すことにより、移動開始位置の推力と移動終了位置の
推力との差が小さくなり、全ストロークに対する推力の
変動を小さくすることが可能となる。
【0052】図11は、図7に示す本発明のコイル可動
形リニア直流モータの第1の実施例の可動子11が矢印
B方向の端部B2より矢印A方向の端部A2に移動する
際の推力特性を示すものである。
【0053】第1の曲線81はロング・ストローク化に
際しての推力特性であり、図4の第4の曲線34であ
る。第2の曲線82は固定子1を構成する第3の巻線8
に図示の方向に所定の大きさを有する電流を流した際の
推力特性であり、第3の曲線83は固定子1を構成する
第3の巻線8に図示と異なる方向に所定の大きさを有す
る電流を流した際の推力特性である。
【0054】第3の巻線8に図示の方向の電流を流す
と、空間21内に位置する第3の巻線8の周囲には図示
の方向に磁束Φ3が発生し、固定子1の中央部の空間2
1内の磁束Φ2の値を減少させ、固定子1の矢印B方向
部の空間21内の磁束Φ2の値を増加させる。即ち、空
間21内の磁束Φ2が矢印B方向より中央部に向かい減
少し、所定の範囲の第1の曲線81の傾斜を少なくする
ことが可能となる。
【0055】第3の巻線8に図示と異なる方向に電流を
流すと、空間21内に位置する第3の巻線8の周囲には
図示と異なる方向に磁束Φ3が発生し、固定子1の中央
部の空間21内の磁束Φ2の値を増加させ、固定子1の
矢印B方向部の空間21内の磁束Φ2の値を減少させ
る。即ち、空間21内の磁束Φ2が矢印B方向より中央
部に向かい増加し、第1の曲線61の全体にわたる傾斜
を少なくすることが可能となる。
【0056】第3の巻線8に図示の方向の電流を流すこ
とにより、始動推力の増加と変動の少ない推力の発生が
可能となり、第3の巻線8に図示と異なる方向に電流を
流すことにより、移動開始位置の推力と移動終了位置の
推力との差が小さくなり、全ストロークに対する推力の
変動を小さくすることが可能となる。
【0057】図7に示す本発明のコイル可動形リニア直
流モータの第1の実施例の可動子11が矢印A方向の端
部A2より矢印B方向の端部B2に移動する際の推力特
性は、図11に示す推力特性が左右反転した曲線とな
る。
【0058】第2の巻線7に図示の方向の電流を流す
と、空間21内に位置する第2の巻線7の周囲には図示
の方向に磁束Φ4が発生し、固定子1の中央部の空間2
1内の磁束Φ1の値を減少させ、固定子1の矢印A方向
部の空間21内の磁束Φ1の値を増加させる。即ち、空
間21内の磁束Φ1が矢印A方向より中央部に向かい減
少し、図4に示す第5の曲線35の所定の範囲の傾斜を
少なくすることが可能となる。
【0059】第2の巻線7に図示と異なる方向に電流を
流すと、空間21内に位置する第2の巻線7の周囲には
図示と異なる方向に磁束Φ4が発生し、固定子1の中央
部の空間21内の磁束Φ1の値を増加させ、固定子1の
矢印A方向部の空間21内の磁束Φ1の値を減少させ
る。即ち、空間21内の磁束Φ1が矢印A方向より中央
部に向かい増加し、図4に示す第5の曲線35の全体に
わたる傾斜を少なくすることが可能となる。
【0060】第2の巻線7に図示の方向の電流を流すこ
とにより、始動推力の増加と変動の少ない推力の発生が
可能となり、第2の巻線7に図示と異なる方向に電流を
流すことにより、移動開始位置の推力と移動終了位置の
推力との差が小さくなり、全ストロークに対する推力の
変動を小さくすることが可能となる。
【0061】図12は、図8に示す本発明のコイル可動
形リニア直流モータの第2の実施例の可動子11が矢印
B方向の端部B2より矢印A方向の端部A2に移動する
際の推力特性を示すものである。
【0062】第1の曲線91はロング・ストローク化に
際しての推力特性であり、図6の第4の曲線44であ
る。第2の曲線92は固定子1を構成する第3の巻線8
に図示の方向に所定の大きさを有する電流を流した際の
推力特性であり、第3の曲線93は固定子1を構成する
第3の巻線8に図示と異なる方向に所定の大きさを有す
る電流を流した際の推力特性である。
【0063】第3の巻線8に図示の方向の電流を流す
と、空間21内に位置する第3の巻線8の周囲には図示
の方向に磁束Φ3が発生し、固定子1の中央部の空間2
1内の磁束Φ2の値を減少させ、固定子1の矢印B方向
部の空間21内の磁束Φ2の値を増加させる。即ち、空
間21内の磁束Φ2が矢印B方向より中央部に向かい減
少し、所定の範囲の第1の曲線91の傾斜を少なくする
ことが可能となる。
【0064】第3の巻線8に図示と異なる方向に電流を
流すと、空間21内に位置する第3の巻線8の周囲には
図示と異なる方向に磁束Φ3が発生し、固定子1の中央
部の空間21内の磁束Φ2の値を増加させ、固定子1の
矢印B方向部の空間21内の磁束Φ2の値を減少させ
る。即ち、空間21内の磁束Φ2が矢印B方向より中央
部に向かい増加し、第1の曲線91の全体にわたる傾斜
を少なくすることが可能となる。
【0065】第3の巻線8に図示の方向の電流を流すこ
とにより、始動推力の増加と変動の少ない推力の発生が
可能となり、第3の巻線8に図示と異なる方向に電流を
流すことにより、移動開始位置の推力と移動終了位置の
推力との差が小さくなり、全ストロークに対する推力の
変動を小さくすることが可能となる。
【0066】図8に示す本発明のコイル可動形リニア直
流モータの第2の実施例の可動子11が矢印A方向の端
部A2より矢印B方向の端部B2に移動する際の推力特
性は、図12に示す推力特性が左右反転した曲線とな
る。
【0067】第2の巻線7に図示の方向の電流を流す
と、空間21内に位置する第2の巻線7の周囲には図示
の方向に磁束Φ4が発生し、固定子1の中央部の空間2
1内の磁束Φ1の値を減少させ、固定子1の矢印A方向
部の空間21内の磁束Φ1の値を増加させる。即ち、空
間21内の磁束Φ1が矢印A方向より中央部に向かい減
少し、図6に示す第5の曲線45の所定の範囲の傾斜を
少なくすることが可能となる。
【0068】第2の巻線7に図示と異なる方向に電流を
流すと、空間21内に位置する第2の巻線7の周囲には
図示と異なる方向に磁束Φ4が発生し、固定子1の中央
部の空間21内の磁束Φ1の値を増加させ、固定子1の
矢印A方向部の空間21内の磁束Φ1の値を減少させ
る。即ち、空間21内の磁束Φ1が矢印A方向より中央
部に向かい増加し、図6に示す第5の曲線45の全体に
わたる傾斜を少なくすることが可能となる。
【0069】第2の巻線7に図示の方向の電流を流すこ
とにより、始動推力の増加と変動の少ない推力の発生が
可能となり、第2の巻線7に図示と異なる方向に電流を
流すことにより、移動開始位置の推力と移動終了位置の
推力との差が小さくなり、全ストロークに対する推力の
変動を小さくすることが可能となる。
【0070】図13は、図8に示す本発明のコイル可動
形リニア直流モータの第2の実施例の可動子11が矢印
B方向の端部B2より矢印A方向の端部A2に移動する
際の推力特性を示すものである。
【0071】第1の曲線91はロング・ストローク化に
際しての推力特性であり、図6の第4の曲線44であ
る。第4の曲線94は固定子1を構成する第2の巻線7
および第3の巻線8にそれぞれ図示と異なる方向に所定
の大きさを有する電流を流した際の推力特性である。
【0072】第4の曲線94は、第1の曲線91の移動
開始位置の推力が減少し、中央部より移動終了位置の推
力が増加する。即ち、全ストロークに対する推力の変動
が減少し、中央部の推力の変動が極端に減少する。
【0073】第2の巻線7および第3の巻線8にそれぞ
れ図示の方向に所定の大きさを有する電流を流した際の
推力、第2の巻線7に図示の方向の電流を流し、第3の
巻線8に図示と異なる方向に電流を流した際の推力およ
び第2の巻線7に図示と異なる方向に電流を流し、第3
の巻線8に図示の方向に電流を流した際の推力は、矢印
A方向の端部A2および矢印B方向の端部B2において
変化するが、中央部においては図13に示す第1の曲線
91と同様な特性となる。
【0074】図8に示す本発明のコイル可動形リニア直
流モータの第2の実施例の可動子11が矢印A方向の端
部A2より矢印B方向の端部B2に移動する際の推力特
性は、図13に示す推力特性が左右反転した曲線とな
る。
【0075】図14は本発明のコイル可動形リニア直流
モータの第3の実施例の構造説明を目的とした断面図で
ある。
【0076】本発明のコイル可動形リニア直流モータ
は、固定子1と可動子11により構成され、固定子1は
固定磁気回路を形成し、可動子11は固定磁気回路の一
部を構成する空間内に配置される巻線を主に構成され
る。
【0077】固定子1は、第1のヨーク2a、2b、第
2のヨーク3、第2の永久磁石6a、6b、6c、6
d、第2の巻線7a、7bおよび第3の巻線8a、8b
を主に構成される。
【0078】平板状をなす第1のヨーク2aおよび平板
状をなす第1のヨーク2bは、それぞれ所定の距離を隔
て平板状をなす第2のヨーク3に相対して配置され、第
2の永久磁石6aは第1のヨーク2aの矢印B方向の端
部にN極の極性を有する磁極面が固着され、第2のヨー
ク3の矢印B方向の端部にS極の極性を有する磁極面が
固着される。第2の永久磁石6bは第1のヨーク2の矢
印A方向の端部にN極の極性を有する磁極面が固着さ
れ、第2のヨーク3の矢印A方向の端部にS極の極性を
有する磁極面が固着される。第2の永久磁石6cは第1
のヨーク2bの矢印B方向の端部にN極の極性を有する
磁極面が固着され、第2のヨーク3の矢印B方向の端部
にS極の極性を有する磁極面が固着される。第2の永久
磁石6dは第1のヨーク2bの矢印A方向の端部にN極
の極性を有する磁極面が固着され、第2のヨーク3の矢
印A方向の端部にS極の極性を有する磁極面が固着され
る。第2の巻線7aは第1のヨーク2aの矢印B方向の
端部に巻装され、第3の巻線8aは第1のヨーク2aの
矢印A方向の端部に巻装され、第2の巻線7bは第1の
ヨーク2bの矢印B方向の端部に巻装され、第3の巻線
8bは第1のヨーク2bの矢印A方向の端部に巻装され
る。
【0079】可動子11は、第2のヨーク3の周囲に所
定の間隙を隔て巻装される第1の巻線12を主に構成さ
れ、第1のヨーク2aと第2のヨーク3とのそれぞれの
相対面が形成する空間22a内および第1のヨーク2b
と第2のヨーク3とのそれぞれの相対面が形成する空間
22b内を、矢印A方向あるいは矢印B方向に自由に移
動し得る構造に配置される。
【0080】図14に示す本発明のコイル可動形リニア
直流モータは、図8に示す本発明のコイル可動形リニア
直流モータの推力を2倍にするものであり、図7に示す
本発明のコイル可動形リニア直流モータにおいても同様
に構成し得るものである。
【0081】図14に示す本発明のコイル可動形リニア
直流モータは、固定子1の各構成部材を同軸円筒状に構
成することにより、推力の増大化、ロング・ストローク
化および全ストロークに対する推力の変動の減少をより
効果的に利用し得るものであり、図7に示す本発明のコ
イル可動形リニア直流モータにおいても同様に構成し得
るものである。
【0082】図7、図8および図14に示す本発明のコ
イル可動形リニア直流モータは、図1および図2に示す
従来のコイル可動形リニア直流モータの推力の増大化お
よびロング・ストローク化に際しての推力の変動を減少
させ、小型軽量化、低価格化およびサーボ制御運転にお
ける推力制御、速度制御および位置制御を容易にし、サ
ーボ制御回路の簡略化および低価格化を可能とするもの
である。
【0083】図7、図8および図14に示す本発明のコ
イル可動形リニア直流モータにおいて、第2の巻線7、
7a、7bおよび第3の巻線8、8a、8bは、全スト
ロークに対して中央部より矢印A方向の範囲あるいは全
ストロークに対して中央部より矢印B方向の範囲に巻装
され、巻線長および巻数等の巻線仕様は、固定子1を構
成する永久磁石および各ヨーク類の種類および体積に大
きく左右される。
【0084】通常、第2の巻線7、7a、7bおよび第
3の巻線8、8a、8bの長さは、全ストロークの1/
4以下に設定され、それぞれ矢印A方向の端部あるいは
矢印B方向の端部に巻装される。
【0085】第2の巻線7、7a、7bあるいは第3の
巻線8、8a、8bを、矢印A方向の端部あるいは矢印
B方向の端部より中央部により近く装着することによ
り、第2の巻線7、7a、7bあるいは第3の巻線8、
8a、8bの影響が顕著に現れ、推力の全ストロークに
対する変動が大きくなる。
【0086】一般に、図7に示す本発明のコイル可動形
リニア直流モータの固定子1を構成する第1の永久磁石
5は、製造、着磁、組立および価格等の理由から、複数
の永久磁石片をそれぞれ同一の極性を有する磁極面が隣
接するように固着し構成される。しかし、ロング・スト
ローク化、低価格化および組立の簡略化に際しては、複
数の永久磁石片を隣会う永久磁石片間に反発力が作用す
る範囲内の所定の間隔を隔て列設し、第1のヨーク21
の一部および第2のヨークの一部に固着し構成される。
【0087】図7、図8および図14に示す本発明のコ
イル可動形リニア直流モータにおいて、第1のヨーク
2、2a、2b、第2のヨーク3、第3のヨーク4a、
4bは、電磁軟鉄、構造用圧延鋼あるいは炭素鋼等の磁
性を有する金属により構成され、第1の巻線12、第2
の巻線7、7a、7bおよび第3の巻線8、8a、8b
は、巻枠に所定の径を有する素線を所定数巻いて形成さ
れるが、小型軽量化を図る際には自己融着線により構成
される。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように本発明のコイル可動
形リニア直流モータは、従来のコイル可動形リニア直流
モータの推力の増大化およびロング・ストローク化に際
し、推力の変動を減少させ、推力を増加させることを可
能とするものであり、下記の様な効果が得られるもので
ある。 (1) リニア直流モータの推力は、可動子11を構成
する第1の巻線12に流れる電流の大きさに比例して大
きく成るが、ロング・ストロークのリニア直流モータに
おいては、電流値の増加に伴い全ストロークの両端部
(移動開始位置あるいは移動終了位置)の推力は増加す
るが、中央部の推力の増加は極めて僅かであり、所定の
値以上の電流の増加は中央部の推力を減少させる。本発
明のリニア直流モータによれば、全ストロークの両端部
の推力を減少させ、中央部の推力を増加させることが可
能となる。 (2) 固定子1の端部に巻線を装着することにより、
固定子端部の漏洩磁束の減少が可能となり、全ストロー
クに対する推力が増加する。 (3) 漏洩磁束の減少に伴い小型軽量化が可能とな
る。 (4) 漏洩磁束の減少に伴い、従来のコイル可動形リ
ニア直流モータでは実用化が不可能であったロング・ス
トローク化が可能となる。 (5) 固定子の端部に集約される永久磁石からの磁束
を固定子の中央部に分散させることにより、ロング・ス
トローク化が可能になる。 (6) 推力の増加を目的とした大電流化およびロング
・ストローク化に際し、推力特性の勾配を減少させるこ
とにより、全ストロークに対する推力の増加が可能とな
る。 (7) 一般に、リニア直流モータの推力変動はサーボ
制御回路により速度制御および推力制御により補助され
得るものであるが、大きな推力の変動はサーボ制御回路
を高価格にするものであり、推力変動をより小さくする
ことによりサーボ制御回路の低価格化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のコイル可動形リニア直流モータの断面図
である。
【図2】従来のコイル可動形リニア直流モータの断面図
である。
【図3】図1に示す従来のコイル可動形リニア直流モー
タの推力特性である。
【図4】図1に示す従来のコイル可動形リニア直流モー
タの推力特性である。
【図5】図2に示す従来のコイル可動形リニア直流モー
タの推力特性である。
【図6】図2に示す従来のコイル可動形リニア直流モー
タの推力特性である。
【図7】本発明のコイル可動形リニア直流モータの第1
の実施例の断面図である。
【図8】本発明のコイル可動形リニア直流モータの第2
の実施例の断面図である。
【図9】図7および図8に示す本発明のコイル可動形リ
ニア直流モータの推力特性である。
【図10】図7および図8に示す 本発明のコイル可動
形リニア直流モータの推力特性である。
【図11】図7に示す本発明のコイル可動形リニア直流
モータの推力特性である。
【図12】図8に示す本発明のコイル可動形リニア直流
モータの推力特性である。
【図13】図8に示す本発明のコイル可動形リニア直流
モータの推力特性である。
【図14】本発明のコイル可動形リニア直流モータの第
3の実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 固定子 2 第1のヨーク 2a 第1のヨーク 2b 第1のヨーク 3 第2のヨーク 4a 第3のヨーク 4b 第3のヨーク 5 第1の永久磁石 6a 第2の永久磁石 6b 第2の永久磁石 6c 第2の永久磁石 6d 第2の永久磁石 7 第2の巻線 7a 第2の巻線 7b 第2の巻線 8 第3の巻線 8a 第3の巻線 8b 第3の巻線 11 可動子 12 第1の巻線 21 空間 22 空間 25 第1の閉磁路 26 第2の閉磁路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の距離を隔て相対する一対のヨーク
    と、該一対のヨークの一部に固着される少なくとも一つ
    以上の永久磁石とを主に構成され、該永久磁石と前記一
    対のヨークとが構成する空間を介して二つの閉磁路を形
    成する固定子と、該固定子の一部に所定の間隙を隔て巻
    装され、前記空間内を円滑に移動し得る構造をなす第1
    の巻線を主に構成される可動子とによりなるコイル可動
    形リニア直流モータにおいて、前記一対のヨークの一方
    の端部に少なくとも一つ以上の第2の巻線を巻装するこ
    とを特徴とするコイル可動形リニア直流モータ。
  2. 【請求項2】 請求項1の所定の距離を隔て相対する一
    対のヨークの一方の端部に少なくとも一つ以上の第2の
    巻線を巻装し、前記一対のヨークの他方の端部に少なく
    とも一つ以上の第3の巻線を巻装することを特徴とする
    請求項1のコイル可動形リニア直流モータ。
JP21832895A 1995-08-04 1995-08-04 コイル可動形リニア直流モータ Pending JPH0951664A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21832895A JPH0951664A (ja) 1995-08-04 1995-08-04 コイル可動形リニア直流モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21832895A JPH0951664A (ja) 1995-08-04 1995-08-04 コイル可動形リニア直流モータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0951664A true JPH0951664A (ja) 1997-02-18

Family

ID=16718137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21832895A Pending JPH0951664A (ja) 1995-08-04 1995-08-04 コイル可動形リニア直流モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0951664A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3303196B2 (ja) リニア磁気アクチュエータ
JP4880313B2 (ja) シリンダ形リニアアクチュエータ
JP2000253640A (ja) リニア振動モータ
JP2002171740A (ja) 往復動式モータ
JP2000083364A (ja) 可動鉄心型リニアモータ
US4908592A (en) Electromagnetic actuating device
JPH09289765A (ja) ボイスコイル型リニア直流モータ
JPH0951664A (ja) コイル可動形リニア直流モータ
JP3705396B2 (ja) 永久磁石可動形リニア直流モータ
JP3731011B2 (ja) 単極形リニア直流モータ
JP2002112519A (ja) 電磁往復駆動装置
JPH1169754A (ja) 永久磁石可動形リニア直流モータ
JP3687867B2 (ja) 単極形リニア直流モータ
JPH08163850A (ja) 単極形リニア直流モータ
JP3778284B2 (ja) 複合ボイスコイル形リニアモータ
JP3722398B2 (ja) 永久磁石可動形リニア直流モータ
JP3685468B2 (ja) 単極形リニア直流モータ
JP3693310B2 (ja) 偏平コイル形リニア直流モータ
JP3296530B2 (ja) ボイスコイル形リニアモータ
JP2002051531A (ja) 可動磁石式アクチュエータ
JPH08331829A (ja) リニア直流モータ
JPH0956135A (ja) リニア直流モータ
JP3830479B2 (ja) リニアステッピングモータ
JP3750127B2 (ja) ボイスコイル形リニアモータ
JPH0919130A (ja) 単極形リニア直流モータ