JPH08331829A - リニア直流モータ - Google Patents

リニア直流モータ

Info

Publication number
JPH08331829A
JPH08331829A JP15555895A JP15555895A JPH08331829A JP H08331829 A JPH08331829 A JP H08331829A JP 15555895 A JP15555895 A JP 15555895A JP 15555895 A JP15555895 A JP 15555895A JP H08331829 A JPH08331829 A JP H08331829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yoke
magnetic field
winding
mover
permanent magnet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15555895A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Moriki
優一 森木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EFUTEMU KK
Original Assignee
EFUTEMU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EFUTEMU KK filed Critical EFUTEMU KK
Priority to JP15555895A priority Critical patent/JPH08331829A/ja
Publication of JPH08331829A publication Critical patent/JPH08331829A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reciprocating, Oscillating Or Vibrating Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定子と可動子との間に反発力および吸引力
を可動子の移動方向に作用させることにより、リニア直
流モータのロング・ストローク化、小型軽量化および低
価格化を可能とする。 【構成】 固定子1は第1のヨーク12、第2のヨーク
13、第1の永久磁石21および第2の永久磁石22に
より構成され、可動子11はヨーク24および第1の巻
線23により構成される。第1の永久磁石21は第1の
ヨーク12にN極の極性を有する磁極面が相対し、第2
のヨーク13にS極の極性を有する磁極面が相対するよ
うに、第1のヨーク12と第2のヨーク13のそれぞれ
の矢印B方向の端部に固着され、第2の永久磁石22は
第1のヨーク21にS極の極性を有する磁極面が相対
し、第2のヨーク22にN極の極性を有する磁極面が相
対するように、第1のヨーク21と第2のヨーク22の
それぞれの矢印A方向の端部に固着され、第1の巻線2
3はヨーク24の周囲に巻装される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種産業用機器、各種
民生機器および各種OA機器等において、振動および推
力の変動を嫌う各種移動部の駆動の用に供されるロング
・ストローク化が容易な脈動の無い推力を発生するリニ
ア直流モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、リニア直流モータは、脈動の無
い推力の発生を可能とするリニア・モータであり、永久
磁石を可動子とする従来のリニア直流モータの構造と動
作を図1に示す断面図により説明する。
【0003】図1に示す従来のリニア直流モータは、固
定子1および可動子11を主に構成される。固定子1
は、所定の間隔を隔て相対して配置されるそれぞれ平板
状をなすヨーク2およびヨーク3と、ヨーク2およびヨ
ーク3の一方の端部に固着されるヨーク4と、ヨーク2
およびヨーク3の他方の端部に固着されるヨーク5と、
ヨーク2に巻装される巻線6とにより構成される。可動
子11は、所定の極性を有する磁極面がヨーク2および
巻線6に相対し、他の極性を有する磁極面がヨーク3に
相対するように、ヨーク2およびヨーク3のそれぞれの
相対面が構成する空間7内を円滑に移動し得る構造に配
置される平板状をなす永久磁石8により構成される。
【0004】図1に示すように、可動子11を構成する
永久磁石8は、N極の極性を有する磁極面がヨーク2お
よび巻線6に相対し、S極の極性を有する磁極面がヨー
ク3に相対するように構成され、巻線6に図示の方向に
電流を流すとBil則に従い可動子11は矢印A方向に
移動し、巻線6に前記電流と異なる方向に電流を流すと
可動子11は矢印B方向に移動する。
【0005】一般に、リニア直流モータは、脈動を伴わ
ない推力を発生し得る唯一のリニア・モータであり、推
力、速度および停止位置の制御を可能とし、振動および
推力の変動を嫌う負荷の移動に対応し得る唯一のリニア
・アクチュエータである。
【0006】しかし、ロング・ストローク化に伴う推力
の減少、推力の増大化に伴う永久磁石の体積の増加、永
久磁石の体積の増加に伴う漏洩磁束の増加および漏洩磁
束の増加に伴う磁路を構成するヨーク類の体積の増加等
により、従来のリニア直流モータのロング・ストローク
化は、大型化、大重量化および高価格化をきたし、30
0[mm]を越えるストロークを有する脈動を伴わない
推力を発生し得るリニア直流モータの実用化は困難であ
った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、脈動の無い推力を発生する従来のリニア直流モー
タのロング・ストローク化と推力の増加とを共に実現す
ることが困難である点である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のリニア直流モー
タは、前記問題点を解決するために、固定子が構成する
空間内の一方の端部より他方の端部方向の範囲に構成さ
れる第1の磁界を形成する手段と、前記空間内の他方の
端部より一方の端部方向の範囲に第2の磁界を形成する
手段とを具備した固定子と、前記空間内の可動子の一方
の移動方向の範囲に形成される第3の磁界および前記空
間内の可動子の他方の移動方向の範囲に形成される第4
の磁界を形成する手段を具備した可動子とを主に構成
し、第1の磁界と第2の磁界とを異なる方向に、第3の
磁界と第4の磁界とを同方向にそれぞれ形成する構造に
構成する。
【0009】
【作用】本発明のリニア直流モータの構成および動作を
図2および図3に基づき説明する。
【0010】図2に示す本発明のリニア直流モータは、
固定子1および可動子11を主に構成される。固定子1
は、第1の磁界Haを形成する手段31および第2の磁
界Hbを形成する手段32を具備し、可動子11は、第
3の磁界Hcおよび第4の磁界Hdを形成する手段33
を主に構成され、第1の磁界Haと第2の磁界Hbとは
異なる方向に、第3の磁界Hcと第4の磁界Hdとは同
方向にそれぞれ構成される。
【0011】図2に示す方向に第1の磁界Ha、第2の
磁界Hb、第3の磁界Hcおよび第4の磁界Hdを設定
すると、第1の磁界Haと第3の磁界Hcとは同方向
に、第2の磁界Hbと第4の磁界Hdとは異なる方向に
それぞれ形成され、第1の磁界Haと第3の磁界Hcと
の間には反発力が作用し、第2の磁界Hbと第4の磁界
Hdとの間には吸引力が作用する。即ち、固定子1と可
動子11との間には可動子を矢印A方向に移動させる推
力が発生する。
【0012】第1の磁界Haと第3の磁界Hcとを異な
る方向に形成し、第2の磁界Hbと第4の磁界Hdとを
同方向に形成することにより、第1の磁界Haと第3の
磁界Hcとの間には吸引力が作用し、第2の磁界Hbと
第4の磁界Hdとの間には反発力が作用する。即ち、固
定子1と可動子11との間には可動子を矢印B方向に移
動させる推力が発生する。
【0013】図2に示す本発明のリニア直流モータの固
定子1に、図3に示すように第5の磁界Heを形成する
手段34を具備させることにより、図2に示す本発明の
リニア直流モータのロング・ストローク化および推力の
増大化が向上する。
【0014】図3に示す本発明のリニア直流モータにお
いて、図示の方向に第1の磁界Ha、第2の磁界Hb、
第3の磁界Hc、第4の磁界Hdおよび第5の磁界He
を設定すると、第1の磁界Haと第3の磁界Hcは同方
向に、第2の磁界Hbと第4の磁界Hdは異なる方向に
形成され、第5の磁界Heは可動子の移動方向に形成さ
れ、第1の磁界Haと第3の磁界Hcとの間に作用する
反発力と、第2の磁界Hbと第4の磁界Hdとの間に作
用する吸引力との力の作用範囲を広げることが可能とな
る。即ち、可動子11のストロークの増加が可能とな
る。更に、第5の磁界Heが作用する範囲において、第
3の磁界Hcおよび第4の磁界Hdを形成する手段33
と、第5の磁界Heを形成する手段34との間には、B
il則による推力が作用し、推力の増大化が可能とな
る。
【0015】 〔発明の詳細な説明〕
【実施例】図4ないし図11は、本発明のリニア直流モ
ータの実施例の構造説明を目的とした断面図である。
【0016】図4は、第1の磁界Haを形成する手段3
1を第1の永久磁石21により、第2の磁界Hbを形成
する手段32を第2の永久磁石22により、第3の磁界
Hcおよび第4の磁界Hdを形成する手段33を第1の
巻線23およびヨーク24により構成した本発明のリニ
ア直流モータの第1の実施例の断面図である。
【0017】固定子1は、第1のヨーク12、第2のヨ
ーク13、第1の永久磁石21および第2の永久磁石2
2により構成され、可動子11は、ヨーク24および第
1の巻線23により構成される。
【0018】固定子1を構成する第1の永久磁石21
は、第1のヨーク12にN極の極性を有する磁極面が相
対し、第2のヨーク13にS極の極性を有する磁極面が
相対するように、第1のヨーク12と第2のヨーク13
のそれぞれの矢印B方向の端部に固着され、第1のヨー
ク12と第2のヨーク13とのそれぞれの相対面が構成
する空間14内に図示の方向に第1の磁界Haを形成す
る。固定子1を構成する第2の永久磁石22は、第1の
ヨーク21にS極の極性を有する磁極面が相対し、第2
のヨーク22にN極の極性を有する磁極面が相対するよ
うに、第1のヨーク21と第2のヨーク22のそれぞれ
の矢印A方向の端部に固着され、空間14内に図示の方
向に第2の磁界Hbを形成する。
【0019】可動子11を構成する第1の巻線23はヨ
ーク24の周囲に巻装され、図示の方向に電流を流すこ
とにより、空間14内に図示の方向に第3の磁界Hcお
よび第4の磁界Hdを形成する。
【0020】第1の巻線23に図示の方向に電流を流す
ことにより、可動子11は所定の推力をもって矢印A方
向に移動し、第1の巻線23に図示と方向の異なる電流
を流すことにより、可動子11は矢印B方向に移動す
る。
【0021】図5は、第1の磁界Haを形成する手段3
1を第2の巻線25およびヨーク26により、第2の磁
界Hbを形成する手段32を第3の巻線27およびヨー
ク28により、第3の磁界Hcおよび第4の磁界Hdを
形成する手段33を第3の永久磁石29により構成した
本発明のリニア直流モータの第2の実施例の断面図であ
る。
【0022】固定子1は、第1のヨーク12、第2のヨ
ーク13、第2の巻線25、ヨーク26、第3の巻線2
7およびヨーク28により構成され、可動子11は、第
3の永久磁石29により構成される。
【0023】固定子1を構成する第2の巻線25は、第
1のヨーク12と第2のヨーク13のそれぞれの矢印B
方向の端部に固着されるヨーク26の周囲に巻装され、
図示の方向に電流を流すことにより空間14内に図示の
方向に第1の磁界Haを形成する。固定子1を構成する
第3の巻線27は、第1のヨーク12と第2のヨーク1
3のそれぞれの矢印A方向の端部に固着されるヨーク2
8の周囲に巻装され、図示の方向に電流を流すことによ
り空間14内に図示の方向に第2の磁界Hbを形成す
る。
【0024】可動子11を構成する第3の永久磁石29
は、第1のヨーク12にN極の極性を有する磁極面が所
定の間隙を介して相対し、第2のヨーク13にS極の極
性を有する磁極面が所定の間隙を介して相対するように
空間14内に配置され、空間14内に図示の方向に第3
の磁界Hcおよび第4の磁界Hdを形成する。
【0025】第2の巻線25および第3の巻線27に図
示の方向に電流を流すことにより、可動子11は所定の
推力をもって矢印A方向に移動し、第2の巻線25およ
び第3の巻線27に図示と方向の異なる電流を流すこと
により、可動子11は矢印B方向に移動する。
【0026】図6は、第1の磁界Haを形成する手段3
1を第2の巻線25およびヨーク26により、第2の磁
界Hbを形成する手段32を第3の巻線27およびヨー
ク28により、第3の磁界Hcおよび第4の磁界Hdを
形成する手段33を第1の巻線23およびヨーク24に
より構成した本発明のリニア直流モータの第3の実施例
の断面図である。
【0027】固定子1は、第1のヨーク12、第2のヨ
ーク13、第2の巻線25、ヨーク26、第3の巻線2
7およびヨーク28により構成され、可動子11は、ヨ
ーク24および第1の巻線23により構成される。
【0028】固定子1を構成する第2の巻線25は、第
1のヨーク12と第2のヨーク13のそれぞれの矢印B
方向の端部に固着されるヨーク26の周囲に巻装され、
図示の方向に電流を流すことにより空間14内に図示の
方向に第1の磁界Haを形成する。固定子1を構成する
第3の巻線27は、第1のヨーク12と第2のヨーク1
3のそれぞれの矢印A方向の端部に固着されるヨーク2
8の周囲に巻装され、図示の方向に電流を流すことによ
り空間14内に図示の方向に第2の磁界Hbを形成す
る。
【0029】可動子11を構成する第1の巻線23はヨ
ーク24の周囲に巻装され、空間14内に図示の方向に
電流を流すことにより、図示の方向に第3の磁界Hcお
よび第4の磁界Hdを形成する。
【0030】第1の巻線23、第2の巻線25、第3の
巻線27に図示の方向に電流を流すことにより、可動子
11は所定の推力をもって矢印A方向に移動し、第1の
巻線23、第2の巻線25および第3の巻線27に図示
と方向の異なる電流を流すことにより、可動子11は矢
印B方向に移動する。
【0031】図7は、第1の磁界Haを形成する手段3
1を第1の永久磁石21により、第2の磁界Hbを形成
する手段32を第2の永久磁石22により、第3の磁界
Hcおよび第4の磁界Hdを形成する手段33を第1の
巻線23およびヨーク24により、第5の磁界Heを形
成する手段34を第4の巻線30により構成した本発明
のリニア直流モータの第4の実施例の断面図である。
【0032】固定子1は、第1のヨーク12、第2のヨ
ーク13、第1の永久磁石21、第2の永久磁石22お
よび第4の巻線30により構成され、可動子11は、ヨ
ーク24および第1の巻線23により構成される。
【0033】固定子1を構成する第1の永久磁石21
は、第1のヨーク12にN極の極性を有する磁極面が相
対し、第2のヨーク13にS極の極性を有する磁極面が
相対するように、第1のヨーク12と第2のヨーク13
のそれぞれの矢印B方向の端部に固着され、空間14内
に図示の方向に第1の磁界Haを形成する。固定子1を
構成する第2の永久磁石22は、第1のヨーク12にS
極の極性を有する磁極面が相対し、第2のヨーク13に
N極の極性を有する磁極面が相対するように、第1のヨ
ーク12と第2のヨーク13のそれぞれの矢印A方向の
端部に固着され、空間14内に図示の方向に第2の磁界
Hbを形成する。固定子1を構成する第4の巻線30
は、第2のヨーク13の周囲に巻装され、図示の方向に
電流を流すことにより、空間14内に図示の方向に第5
の磁界Heを形成する。
【0034】可動子11を構成する第1の巻線23はヨ
ーク24の周囲に巻装され、図示の方向に電流を流すこ
とにより、空間14内に図示の方向に第3の磁界Hcお
よび第4の磁界Hdを形成する。
【0035】第1の巻線23および第4の巻線30にそ
れぞれ図示の方向に電流を流すことにより、可動子11
は所定の推力をもって矢印A方向に移動し、第1の巻線
23および第4の巻線30に図示と方向の異なる電流を
流すことにより、可動子11は矢印B方向に移動する。
【0036】図8は、第1の磁界Haを形成する手段3
1を第1の永久磁石21により、第2の磁界Hbを形成
する手段32を第2の永久磁石22により、第3の磁界
Hcおよび第4の磁界Hdを形成する手段33を第3の
永久磁石29により、第5の磁界Heを形成する手段3
4を第4の巻線30により構成した本発明のリニア直流
モータの第5の実施例の断面図である。
【0037】固定子1は、第1のヨーク12、第2のヨ
ーク13、第1の永久磁石21、第2の永久磁石22お
よび第4の巻線30により構成され、可動子11は、第
3の永久磁石29により構成される。
【0038】固定子1を構成する第1の永久磁石21
は、第1のヨーク12にN極の極性を有する磁極面が相
対し、第2のヨーク13にS極の極性を有する磁極面が
相対するように、第1のヨーク12と第2のヨーク13
のそれぞれの矢印B方向の端部に固着され、空間14内
に図示の方向に第1の磁界Haを形成する。固定子1を
構成する第2の永久磁石22は、第1のヨーク12にS
極の極性を有する磁極面が相対し、第2のヨーク13に
N極の極性を有する磁極面が相対するように、第1のヨ
ーク21と第2のヨーク22のそれぞれの矢印A方向の
端部に固着され、空間14内に図示の方向に第2の磁界
Hbを形成する。固定子1を構成する第4の巻線30
は、第2のヨーク13の周囲に巻装され、図示の方向に
電流を流すことにより空間14内に図示の方向に第5の
磁界Heを形成する。
【0039】可動子11を構成する第3の永久磁石29
は、第1のヨーク12にN極の極性を有する磁極面が相
対し、第2のヨーク13にS極の極性を有する磁極面が
相対するように空間14内に配置され、空間14内に図
示の方向に第3の磁界Hcおよび第4の磁界Hdを形成
する。
【0040】第4の巻線30に図示の方向に電流を流す
ことにより、可動子11は所定の推力をもって矢印A方
向に移動する。
【0041】図9は、第1の磁界Haを形成する手段3
1を第1の永久磁石21により、第2の磁界Hbを形成
する手段32を第2の永久磁石22により、第3の磁界
Hcおよび第4の磁界Hdを形成する手段33を第3の
永久磁石29により、第5の磁界Heを形成する手段3
4を第4の巻線30a、30bにより構成した本発明の
リニア直流モータの第5の実施例の断面図である。
【0042】固定子1は、第1のヨーク12、第2のヨ
ーク13、第1の永久磁石21、第2の永久磁石22お
よび第4の巻線30a、30bにより構成され、可動子
11は、第3の永久磁石29により構成される。
【0043】固定子1を構成する第1の永久磁石21
は、第1のヨーク12にN極の極性を有する磁極面が相
対し、第2のヨーク13にS極の極性を有する磁極面が
相対するように、第1のヨーク12と第2のヨーク13
のそれぞれの矢印B方向の端部に固着され、空間14内
に図示の方向に第1の磁界Haを形成する。固定子1を
構成する第2の永久磁石22は、第1のヨーク12にS
極の極性を有する磁極面が相対し、第2のヨーク13に
N極の極性を有する磁極面が相対するように、第1のヨ
ーク21と第2のヨーク22のそれぞれの矢印A方向の
端部に固着され、空間14内に図示の方向に第2の磁界
Hbを形成する。
【0044】固定子1を構成する第4の巻線30aは、
第2のヨーク13の周囲に巻装され、図示の方向に電流
を流すことにより空間14内に図示の方向に第5の磁界
Heを形成し、第4の巻線30bは、第1のヨーク12
の周囲に巻装され、図示の方向に電流を流すことにより
空間14内に図示の方向に他の第5の磁界Heを形成す
る。
【0045】可動子11を構成する第3の永久磁石29
は、第1のヨーク12にS極の極性を有する磁極面が相
対し、第2のヨーク13にN極の極性を有する磁極面が
相対するように空間14内に配置され、空間14内に図
示の方向に第3の磁界Hcおよび第4の磁界Hdを形成
する。
【0046】第4の巻線30a、30bに図示の方向に
電流を流すことにより、可動子11は所定の推力をもっ
て矢印A方向に移動する。
【0047】図10は、第1の磁界Haを形成する手段
31を第2の巻線25a、25bおよびヨーク26a、
26bにより、第2の磁界Hbを形成する手段32を第
3の巻線27a、27bおよびヨーク28a、28bに
より、第3の磁界Hcおよび第4の磁界Hdを形成する
手段33を第3の永久磁石29a、29bにより構成し
た本発明のリニア直流モータの第7の実施例の断面図で
ある。
【0048】固定子1は、第1のヨーク12a、12
b、第2のヨーク13、第2の巻線25a、25b、ヨ
ーク26a、26b、第3の巻線27a、27bおよび
ヨーク28a、28bにより構成され、可動子11は、
第3の永久磁石29a、29bにより構成される。
【0049】固定子1を構成する第2の巻線25aは、
第1のヨーク12aと第2のヨーク13のそれぞれの矢
印B方向の端部に固着されるヨーク26aに巻装され、
第2の巻線25bは、第1のヨーク12bと第2のヨー
ク13のそれぞれの矢印B方向の端部に固着されるヨー
ク26bに巻装される。第2の巻線25aに図示の方向
に電流を流すことにより、第1のヨーク12aと第2の
ヨーク13とのそれぞれの相対面が構成する空間14a
内に図示の方向に第1の磁界Haが形成され、第2の巻
線25bに図示の方向に電流を流すことにより、第1の
ヨーク12bと第2のヨーク13とのそれぞれの相対面
が構成する空間14b内に図示の方向に他の第1の磁界
Haが形成される。
【0050】固定子1を構成する第3の巻線27aは、
第1のヨーク12aと第2のヨーク13のそれぞれの矢
印A方向の端部に固着されるがヨーク28aに巻装さ
れ、第3の巻線27bは、第1のヨーク12bと第2の
ヨーク13のそれぞれの矢印A方向の端部に固着される
ヨーク28bに巻装される。第3の巻線27aに図示の
方向に電流を流すことにより、空間14a内に図示の方
向に第2の磁界Hbが形成され、第3の巻線27bに図
示の方向に電流を流すことにより、空間14b内に図示
の方向に他の第2の磁界Hbが形成される。
【0051】固定子1を構成する第4の巻線30は、第
2のヨーク13の周囲に巻装され、図示の方向に電流を
流すことにより、空間14aおよび空間14b内に図示
の方向に第5の磁界Heを形成する。
【0052】可動子11を構成する第3の永久磁石29
aは、第1のヨーク12aにN極の極性を有する磁極面
が所定の間隙を介して相対し、第2のヨーク13にS極
の極性を有する磁極面が所定の間隙を介して相対するよ
うに空間14a内に配置され、空間14a内に図示の方
向に第3の磁界Hcおよび第4の磁界Hdを形成する。
第3の永久磁石29bは、第1のヨーク12bにN極の
極性を有する磁極面が所定の間隙を介して相対し、第2
のヨーク13にS極の極性を有する磁極面が所定の間隙
を介して相対するように空間14b内に配置され、空間
14b内に図示の方向に他の第3の磁界Hcおよび他の
第4の磁界Hdを形成する。
【0053】第2の巻線25a、25b、第3の巻線2
7a、27bおよび第3の巻線29a、29bに図示の
方向に電流を流すことにより、可動子11は所定の推力
をもって矢印A方向に移動し、第2の巻線25a、25
b、第3の巻線27a、27bおよび第3の巻線29
a、29bに図示と方向の異なる電流を流すことによ
り、可動子11は矢印B方向に移動する。
【0054】図11は、第1の磁界Haを形成する手段
31を第1の永久磁石21により、第2の磁界Hbを形
成する手段32を第2の永久磁石22により、第3の磁
界Hcおよび第4の磁界Hdを形成する手段33を第3
の永久磁石29により、第5の磁界Heを形成する手段
34を第4の巻線30により構成した本発明のリニア直
流モータの第8の実施例の断面図である。
【0055】固定子1は、それぞれ円筒状をなす第1の
ヨーク12、第2のヨーク13、第4の巻線30、第1
の永久磁石21および第2の永久磁石22により同軸円
筒状に構成され、可動子11は、円筒状をなすラジアル
方向に着磁された第3の永久磁石29により構成され
る。
【0056】固定子1を構成する円筒状をなす第1の永
久磁石21は、外側円筒面を構成するS極の極性を有す
る磁極面が第1のヨーク12の内側円筒面に相対し、内
側円筒面を構成するN極の極性を有する磁極面が第2の
ヨーク13の外側円筒面に相対するように、第1のヨー
ク12と第2のヨーク13のそれぞれの矢印B方向の端
部に固着され、第1のヨーク12の内側円筒面と、第4
の巻線40および第2のヨーク13の外側円筒面とが構
成する空間14内に図示の方向に第1の磁界Haを形成
する。
【0057】固定子1を構成する円筒状をなす第2の永
久磁石22は、外側円筒面を構成するN極の極性を有す
る磁極面が第1のヨーク12に相対し、内側円筒面を構
成するS極の極性を有する磁極面が第2のヨーク13に
相対するように、第1のヨーク12と第2のヨーク13
のそれぞれの矢印A方向の端部に固着され、空間14内
に図示の方向に第1の磁界Hbを形成する。
【0058】固定子1を構成する巻線30は、第2のヨ
ーク13の外側円筒面に巻装され、図示の方向に電流を
流すことにより空間14内に図示の方向に第5の磁界H
eを形成する。
【0059】可動子11を構成する円筒状をなす第3の
永久磁石29は、第1のヨーク12にS極の極性を有す
る磁極面が相対し、第2のヨーク13にN極の極性を有
する磁極面が相対するように配置され、空間14内に図
示の方向に第5の磁界Heを形成する。
【0060】第4の巻線30に図示の方向に電流を流す
ことにより、可動子11は所定の推力をもって矢印B方
向に移動する。
【0061】図8、図9および図11に示す本発明のリ
ニア直流モータの実施例は、ロング・ストローク化、推
力の増大化および省電力化を可能とするものであるが、
推力の方向が一方向に限られ、逆方向の推力を発生する
本発明のリニア直流モータと並列に運転することにより
負荷の往復移動が可能となる。
【0062】図6および図7に示す本発明のリニア直流
モータの実施例において、第3の磁界Hcおよび第4の
磁界Hdを形成する手段33を第1の巻線24のみによ
り構成することにより、可動子が軽量となり、リニア直
流モータの立ち上がり特性を向上させることが可能とな
る。
【0063】本発明のリニア直流モータの推力は、可動
子の移動方向の両端部に作用する吸引力と反発力により
発生するが、図7ないし図11に示す本発明のリニア直
流モータの実施例においては、Bil則に基づく推力を
も同時に可動子に作用させることが可能となる。
【0064】図5、図8、図9、図10および図11に
示す本発明のリニア直流モータの実施例において、可動
子の小型軽量化が可能となり、可動子の給電線が不要に
なり、全ストロークの両端部に可動子が位置した際に、
大きな保持力を可動子に作用させることが可能となる。
【0065】図4ないし図11に示す本発明のリニア直
流モータにおいて、第1のヨーク12、12a、12
b、第2のヨーク13およびヨーク24、26、26
a、26b、28、28a、28bは、電磁軟鉄、構造
用圧延鋼あるいは炭素鋼等の磁性を有する金属により構
成され、第1の巻線23、第2の巻線25、25a、2
5b、第3の巻線27、27a、27bおよび第4の巻
線30、30a、30bは、巻枠に所定の径を有する素
線を所定数巻いて形成されるが、小型軽量化を図る際に
は自己融着線により形成し、ロング・ストローク化を図
る際には複数の巻線を積層して構成する。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明のリニア直流
モータは、従来のリニア直流モータでは製作が困難であ
ったロング・ストロークの脈動の無い推力を発生するリ
ニア直流モータの実用化をを可能とするものであり、下
記ような利点を有するものである。 (1)有効ストロークの両端部の推力を極端に大きく設
定することが可能となり、全ストロークの移動に対し優
れた立ち上がり特性を有する。 (2)可動子の移動終了位置には常に保持力が作用し、
可動子の非通電時における負荷の保持を可能とする。 (3)ショート・ストロークに対応させた際、図1に示
す従来のリニア直流モータを含め従来のリニア直流モー
タに対し、推力の増大化、小型軽量化および低価格化を
可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のリニア直流モータの断面図である。
【図2】本発明の動作説明図である。
【図3】本発明の動作説明図である。
【図4】本発明のリニア直流モータの第1の実施例の断
面図である。
【図5】本発明のリニア直流モータの第2の実施例の断
面図である。
【図6】本発明のリニア直流モータの第3の実施例の断
面図である。
【図7】本発明のリニア直流モータの第4の実施例の断
面図である。
【図8】本発明のリニア直流モータの第5の実施例の断
面図である。
【図9】本発明のリニア直流モータの第6の実施例の断
面図である。
【図10】本発明のリニア直流モータの第7の実施例の
断面図である。
【図11】本発明のリニア直流モータの第8の実施例の
断面図である。
【符号の説明】
1 固定子 2 ヨーク 3 ヨーク 4 ヨーク 5 ヨーク 6 巻線 7 空間 8 永久磁石 11 可動子 12 第1のヨーク 12a 第1のヨーク 12b 第1のヨーク 13 第2のヨーク 14 空間 21 第1の永久磁石 22 第2の永久磁石 23 第1の巻線 24 ヨーク 25 第2の巻線 25a 第2の巻線 25b 第2の巻線 26 ヨーク 26a ヨーク 26b ヨーク 27 第3の巻線 27a 第3の巻線 27b 第3の巻線 28 ヨーク 28a ヨーク 28b ヨーク 29 第3の永久磁石 29a 第3の永久磁石 29b 第3の永久磁石 30 第4の巻線 30a 第4の巻線 30b 第4の巻線 31 第1の磁界Haを形成する手段 31a 第1の磁界Haを形成する手段 31b 第1の磁界Haを形成する手段 32 第2の磁界Hbを形成する手段 32a 第2の磁界Hbを形成する手段 32b 第2の磁界Hbを形成する手段 33 第3の磁界Hcおよび第4の磁界Hdを形成す
る手段 33a 第3の磁界Hcおよび第4の磁界Hdを形成
する手段 33b 第3の磁界Hcおよび第4の磁界Hdを形成
する手段 34 第5の磁界Heを形成する手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のヨークと、第1のヨークに所定の
    間隔を隔て相対する第2のヨークと、第1のヨークおよ
    び第2のヨークの一方の端部に装着され、第1のヨーク
    および第2のヨークのそれぞれの相対面が構成する空間
    内の一方の端部より他方の端部方向の範囲に第1の磁界
    を形成する手段と、第1のヨークおよび第2のヨークの
    他方の端部に装着され、前期空間内の他方の端部より一
    方の端部方向の範囲に第2の磁界を形成する手段とを主
    に構成される固定子と、前期空間内を円滑に移動し得る
    構造を有し、前期空間内の一方の移動方向の範囲に第3
    の磁界および前期空間内の他方の移動方向の範囲に第4
    の磁界をそれぞれ形成する手段を主に構成される可動子
    とにより構成され、第1の磁界と第2の磁界とを異なる
    方向に、第3の磁界と第4の磁界とを同方向にそれぞれ
    形成することを特徴とするリニア直流モータ。
  2. 【請求項2】 請求項1の第1のヨークあるいは第2の
    ヨークに巻装される巻線により構成され、前記空間内の
    前記可動子の移動方向に少なくても一つ以上の第5の磁
    界を形成する手段を設けたことを特徴とする請求項1の
    リニア直流モータ。
JP15555895A 1995-05-31 1995-05-31 リニア直流モータ Pending JPH08331829A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15555895A JPH08331829A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 リニア直流モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15555895A JPH08331829A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 リニア直流モータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08331829A true JPH08331829A (ja) 1996-12-13

Family

ID=15608688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15555895A Pending JPH08331829A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 リニア直流モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08331829A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102097916A (zh) * 2011-03-25 2011-06-15 哈尔滨工业大学 长行程直流直线电机及其控制系统

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102097916A (zh) * 2011-03-25 2011-06-15 哈尔滨工业大学 长行程直流直线电机及其控制系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4880313B2 (ja) シリンダ形リニアアクチュエータ
JP2002335666A (ja) リニアモータ
JPS61180019A (ja) 磁気軸受
WO2020079869A1 (ja) 筒型リニアモータ
JPS61106058A (ja) 微少変位リニア電磁アクチユエ−タ
CN110546858B (zh) 永磁体偏置系统和方法
JP2002064967A (ja) 電磁リニアアクチュエータ
WO2008143492A1 (en) Linear motion device
JPH08331829A (ja) リニア直流モータ
JP3705396B2 (ja) 永久磁石可動形リニア直流モータ
JP3649891B2 (ja) 単巻型リニア振動アクチュエータ
JPH1169754A (ja) 永久磁石可動形リニア直流モータ
JP2002112519A (ja) 電磁往復駆動装置
JPH09289765A (ja) ボイスコイル型リニア直流モータ
JP3731011B2 (ja) 単極形リニア直流モータ
JPH0956135A (ja) リニア直流モータ
JP3722398B2 (ja) 永久磁石可動形リニア直流モータ
JP3685468B2 (ja) 単極形リニア直流モータ
JPH08163850A (ja) 単極形リニア直流モータ
JP2002051531A (ja) 可動磁石式アクチュエータ
JP3296890B2 (ja) 有極リニヤアクチュエータ
JP3830479B2 (ja) リニアステッピングモータ
JP3750127B2 (ja) ボイスコイル形リニアモータ
JP3687867B2 (ja) 単極形リニア直流モータ
JPH11262235A (ja) 永久磁石可動形リニア直流モータ