JPH09289765A - ボイスコイル型リニア直流モータ - Google Patents

ボイスコイル型リニア直流モータ

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JPH09289765A
JPH09289765A JP12394096A JP12394096A JPH09289765A JP H09289765 A JPH09289765 A JP H09289765A JP 12394096 A JP12394096 A JP 12394096A JP 12394096 A JP12394096 A JP 12394096A JP H09289765 A JPH09289765 A JP H09289765A
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JP
Japan
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yoke
winding
facing
voice coil
motor
Prior art date
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JP12394096A
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Yuichi Moriki
優一 森木
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EFUTEMU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定子の一部に二つの巻線を巻装することに
より、ボイスコイル型リニア直流モータの大推力化およ
び全ストロークに対する推力変動の減少を共に実現する
ことを可能にする。 【構成】 固定子1は第1のヨーク2、第2のヨーク
3、永久磁石5、第2のヨーク3の第1のヨーク2への
相対面の中央部から矢印A方向の端部までの範囲に装着
される第2の巻線7および第2のヨーク3の第1のヨー
ク2への相対面の中央部から矢印B方向の端部までの範
囲に装着される第3の巻線8を主に、それぞれを同軸円
筒状に配置して構成され、各構成部材が構成する空間2
1を介して閉磁路31を形成する。可動子11は第1の
ヨーク2の第2のヨーク3への相対面の周囲に所定の間
隙を隔て巻装される第1の巻線12を主に構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種OA機器、各種光
学機器および各種測定機器等において、振動および推力
変動を嫌う各種移動部の駆動の用に供され、脈動の無い
推力の発生、全ストロークに対する推力変動の減少およ
び大推力化を可能とするボイスコイル型リニア直流モー
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、リニア直流モータは脈動を伴わ
ない推力を発生し得る唯一のリニア・モータであり、各
種位置検出装置等を装着してサーボ制御することにより
推力および速度の広範囲の制御と停止位置の高精度の制
御とを可能とし、振動および推力変動を嫌う負荷および
広範囲の速度での運転を必要とする負荷に対応し得る唯
一のリニア・アクチュエータである。ボイスコイル型リ
ニア直流モータは可動子の軽量化を可能とする優れた応
答性を有するリニア直流モータである。
【0003】従来のボイスコイル型リニア直流モータの
構造および動作を、図1および図2に示す断面図と図3
に示す推力特性図とにより説明する。
【0004】図1に示す従来のボイスコイル型リニア直
流モータは、閉磁路31を形成する固定子1と、固定子
1の一部に所定の間隙を隔て巻装される第1の巻線12
よりなる可動子11とにより構成される。
【0005】固定子1は、円柱状をなす第1のヨーク2
と、第1のヨーク2の周囲に所定の距離を隔て同軸円筒
状に配置される円筒状をなす第2のヨーク3と、第1の
ヨーク2の矢印A方向の端部および第2のヨーク3の矢
印A方向の端部をそれぞれ機械的かつ磁気的に接続する
円板状をなす第3のヨーク4と、第2のヨーク3の第1
のヨーク2への相対面にN極の極性を有する磁極面が固
着される円筒状をなす永久磁石5とを主に構成され、第
1のヨーク2と、第2のヨーク3および永久磁石5との
それぞれの相対面は空間21を構成し、永久磁石5のN
極の極性を有する磁極面から第2のヨーク3、第3のヨ
ーク4および第1のヨーク2のそれぞれの内部を通り、
空間21を介して永久磁石5のS極の極性を有する磁極
面に至る閉磁路31を形成する。
【0006】可動子11は、第1のヨーク2の第2のヨ
ーク3への相対面の周囲に所定の間隙を隔て巻装される
第1の巻線12を主に構成され、空間21内を矢印A方
向および矢印B方向に円滑に移動し得る構造に配置さ
れ、第1の巻線12に図示の方向に所定の電流を流すこ
とにより所定の推力をもって矢印B方向に移動し、第1
の巻線12に図示と異なる方向に所定の電流を流すこと
により所定の推力をもって矢印A方向に移動する。
【0007】図2に示す従来のボイスコイル型リニア直
流モータは、閉磁路31を形成する固定子1と、固定子
1の一部に所定の間隙を隔て巻装される第1の巻線12
よりなる可動子11とにより構成される。
【0008】固定子1は、円柱状をなす第1のヨーク2
と、第1のヨーク2の周囲に所定の距離を隔て同軸円筒
状に配置される円筒状を成す第2のヨーク3と、第1の
ヨーク2の矢印A方向の端部および第2のヨーク3の矢
印A方向の端部をそれぞれ機械的かつ磁気的に接続し、
第1のヨーク2の第2のヨーク3への相対面にS極の極
性を有する磁極面が固着され、第2のヨーク3の第1の
ヨーク2への相対面にN極の極性を有する磁極面が固着
される円筒状をなす永久磁石5とを主に構成され、第1
のヨーク2と第2のヨーク3とのそれぞれの相対面は空
間21を構成し、永久磁石5のN極の極性を有する磁極
面から第2のヨーク3の内部を通り、空間21を介して
第1のヨーク2の内部を通り永久磁石5のS極の極性を
有する磁極面に至る閉磁路31を形成する。
【0009】可動子11は、第1のヨーク2の第2のヨ
ーク3への相対面の周囲に所定の間隙を隔て巻装される
第1の巻線12を主に構成され、空間21内を矢印A方
向および矢印B方向に円滑に移動し得る構造に配置さ
れ、第1の巻線12に図示の方向に所定の電流を流すこ
とにより所定の推力をもって矢印B方向に移動し、第1
の巻線12に図示と異なる方向に所定の電流を流すこと
により所定の推力をもって矢印A方向に移動する。
【0010】図3は、図1および図2に示す従来のボイ
スコイル型リニア直流モータのストロークx[mm]を
20[mm]に設定し、可動子11を構成する第1の巻
線12に図示の方向に所定の電流を流し、可動子11が
矢印A方向の端部から矢印B方向の端部まで移動する
際、あるいは可動子11を構成する第1の巻線12に図
示と異なる方向に所定の電流を流し、可動子11が矢印
B方向の端部から矢印A方向の端部まで移動する際の推
力特性図である。
【0011】図3に示す推力特性図において、直線Aは
可動子11を構成する第1の巻線12に3[W]の電力
を供給した際の推力特性を示し、曲線Bは可動子11を
構成する第1の巻線12に12[W]の電力を供給した
際の推力特性を示し、曲線Cは可動子11を構成する第
1の巻線12に28[W]の電力を供給した際の推力特
性を示す。即ち、曲線Aは第1の巻線12にI[A]の
電流を流した際の推力特性であり、曲線Bは第1の巻線
12に2×I[A]の電流を流した際の推力特性であ
り、曲線Cは第1の巻線12に3×I[A]の電流を流
した際の推力特性である。
【0012】直線AはFa[N]の推力が可動子11の
位置にかかわらず可動子11に作用する状態を示し、曲
線Bは可動子11の移動に伴い推力が1.6×Fa
[N]から1.4×Fa[N]まで減少する状態を示
し、曲線Cは可動子11の移動に伴い推力が2.4×F
a[N]から2×Fa[N]まで減少する状態を示す。
【0013】一般に、図1および図2に示す従来のボイ
スコイル型リニア直流モータの推力は、第1の巻線12
に鎖交する第1の閉磁路31を流れる磁束あるいは空間
21内の可動子11が位置する範囲の磁界と、第1の巻
線12の巻数と、第1の巻線12に流れる電流とに比例
して増加する。
【0014】従来のボイスコイル型リニア直流モータの
大推力化は、第1の巻線12に鎖交する磁束の増加、第
1の巻線12の巻数の増加あるいは第1の巻線12に流
れる電流の増加により可能になる。しかし、第1の巻線
12に鎖交する磁束の増加は、固定子1の大型化、大重
量化および高価格化等の問題点を有し、第1の巻線12
の巻数の増加は、可動子11の大型化、大重量化、応答
性の劣化およびストロークの減少等の問題点を有するた
め、第1の巻線12に流れる電流の増加により対処され
ている。
【0015】更に、可動子11を構成する第1の巻線1
2に流れる電流の増加は、第1の巻線12の周囲に発生
する磁界の傾斜を大きくし、固定子1が空間21内に形
成する磁界の分布に傾斜を与え、図3に示す推力特性の
曲線Bおよび曲線Cに示すように、推力が可動子11の
移動に伴い減少する。即ち、全ストロークに対する推力
変動を大きくするという欠点を有するものである。
【0016】図1に示す従来のボイスコイル型リニア直
流モータは、全ストロークに対する変動の少ない推力の
発生およびロング・ストローク化を可能とする反面、大
電流化による推力の増加を困難とする問題点を有するも
のであり、図2に示す従来のボイスコイル型リニア直流
モータは、小型化、軽量化および低価格化を可能とする
反面、大電流化による推力の増加およびロング・ストロ
ーク化を困難とする問題点を有するものである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来のボイスコイル型リニア直流モータの可動子
11を構成する第1の巻線12の大電流化により、大推
力化と全ストロークに対する推力変動の減少とを共に実
現することが困難である点である。
【0018】
【課題を解決するための手段】従来のボイスコイル型リ
ニア直流モータの空間21の中央部から一方の端部まで
の範囲を構成する固定子1の構成部材と、空間21の中
央部から他方の端部までの範囲を構成する固定子1の構
成部材とに、それぞれ巻線を巻装することを最も主要な
特徴とし、可動子11を構成する第1の巻線の大電流化
による大推力化および全ストロークに対する推力変動を
減少させるという目的を極めて簡単に実現した。
【0019】
【実施例】次に、図4ないし図9に示す実施例と、図1
0に示す磁界分布図と、図11に示す推力特性図とに基
づいて、本発明のボイスコイル型リニア直流モータの構
造および動作を説明する。
【0020】図4は、本発明の第1の実施例(請求項1
の実施例)の構造説明を目的とした断面図である。
【0021】本発明のボイスコイル型リニア直流モータ
の固定子1は、円柱状をなす第1のヨーク2と、第1の
ヨーク2の周囲に所定の距離を隔て同軸円筒状に配置さ
れる円筒状をなす第2のヨーク3と、第1のヨーク2の
矢印A方向の端部および第2のヨーク3の矢印A方向の
端部をそれぞれ機械的かつ磁気的に接続する円板状をな
す第3のヨーク4と、第1のヨーク2の第2のヨーク3
への相対面にN極の極性を有する磁極面が固着される円
筒状をなす永久磁石5と、第2のヨーク3の第1のヨー
ク2への相対面の中央部から矢印A方向の端部までの範
囲に巻装される円筒状をなす第2の巻線7と、第2のヨ
ーク3の第1のヨーク2への相対面の中央部から矢印B
方向の端部までの範囲に巻装される円筒状をなす第3の
巻線8とを主に構成される。
【0022】固定子1は、永久磁石5のN極の極性を有
する磁極面から、第1のヨーク2、第3のヨーク4およ
び第2のヨーク3のそれぞれの内部を通り、第2の巻線
7および第3の巻線8を鎖交し、第1のヨーク2および
永久磁石5と、第2のヨーク3、第2の巻線7および第
3の巻線8との、それぞれの相対面が構成する空間21
を介して永久磁石5のS極の極性を有する磁極面に至る
閉磁路31を形成する。
【0023】本発明のボイスコイル型リニア直流モータ
の可動子11は、永久磁石5の第2のヨーク3へのS極
の極性を有する相対面の周囲に所定の間隙を隔て巻装さ
れる円筒状をなす第1の巻線12を主に構成され、空間
21内を矢印A方向および矢印B方向に円滑に移動し得
る構造に配置され、第1の巻線12に図示の方向に所定
の電流を流すことにより、閉磁路31を流れる磁束ある
いは空間21内の第1の巻線12が位置する範囲の磁界
と、第1の巻線12の巻数と、第1の巻線12を流れる
電流とに比例して増加する所定の推力をもって矢印B方
向に移動し、第1の巻線12に図示と異なる方向に所定
の電流を流すことにより所定の推力をもって矢印A方向
に移動する。
【0024】図5は、本発明の第2の実施例(請求項2
の実施例)の構造説明を目的とした断面図である。
【0025】本発明のボイスコイル型リニア直流モータ
の固定子1は、円柱状をなす第1のヨーク2と、第1の
ヨーク2の周囲に所定の距離を隔て同軸円筒状に配置さ
れる円筒状をなす第2のヨーク3と、第1のヨーク2の
矢印A方向の端部および第2のヨーク3の矢印A方向の
端部をそれぞれ機械的かつ磁気的に接続する円板状をな
す第3のヨーク4と、第1のヨーク2の第2のヨーク3
への相対面にN極の極性を有する磁極面が固着される円
筒状をなす永久磁石5と、永久磁石5の第2のヨーク3
へのS極の極性を有する相対面の中央部から矢印A方向
の端部までの範囲に巻装される円筒状をなす第2の巻線
7と、永久磁石5の第2のヨーク3へのS極の極性を有
する相対面の中央部から矢印B方向の端部までの範囲に
巻装される円筒状をなす第3の巻線8とを主に構成され
る。
【0026】固定子1は、永久磁石5のN極の極性を有
する磁極面から、第1のヨーク2、第3のヨーク4およ
び第2のヨーク3のそれぞれの内部を通り、第2のヨー
ク3と、第1のヨーク2、永久磁石5、第2の巻線7お
よび第3の巻線8との、それぞれの相対面が構成する空
間21を介して第2の巻線7および第3の巻線8を鎖交
し、永久磁石5のS極の極性を有する磁極面に至る閉磁
路31を形成する。
【0027】本発明のボイスコイル型リニア直流モータ
の可動子11は、第2の巻線7あるいは第3の巻線8の
第2のヨーク3への相対面の周囲に所定の間隙を隔て巻
装される円筒状をなす第1の巻線12を主に構成され、
空間21内を矢印A方向および矢印B方向に円滑に移動
し得る構造に配置され、第1の巻線12に図示の方向に
所定の電流を流すことにより、閉磁路31を流れる磁束
あるいは空間21内の第1の巻線12が位置する範囲の
磁界と、第1の巻線12の巻数と、第1の巻線12を流
れる電流とに比例して増加する所定の推力をもって矢印
B方向に移動し、第1の巻線12に図示と異なる方向に
所定の電流を流すことにより所定の推力をもって矢印A
方向に移動する。
【0028】図6は、本発明の第3の実施例(請求項3
の実施例)の構造説明を目的とした断面図である。
【0029】本発明のボイスコイル型リニア直流モータ
の固定子1は、円柱状をなす第1のヨーク2と、第1の
ヨーク2の周囲に所定の距離を隔て同軸円筒状に配置さ
れる円筒状をなす第2のヨーク3と、第1のヨーク2の
矢印A方向の端部および第2のヨーク3の矢印A方向の
端部をそれぞれ機械的かつ磁気的に接続する円板状をな
す第3のヨーク4と、第2のヨーク3の第1のヨーク2
への相対面にN極の極性を有する磁極面が固着される円
筒状をなす永久磁石5と、永久磁石5の第1のヨーク2
へのS極の極性を有する相対面の中央部から矢印A方向
の端部までの範囲に巻装される円筒状をなす第2の巻線
7と、永久磁石5の第1のヨーク2へのS極の極性を有
する相対面の中央部から矢印B方向の端部までの範囲に
巻装される円筒状をなす第3の巻線8とを主に構成され
る。
【0030】固定子1は、永久磁石5のN極の極性を有
する磁極面から、第2のヨーク3、第3のヨーク4およ
び第1のヨーク2のそれぞれの内部を通り、第1のヨー
ク2と、第2のヨーク3、永久磁石5、第2の巻線7お
よび第3の巻線8との、それぞれの相対面が構成する空
間21を介して第2の巻線7および第3の巻線8を鎖交
し、永久磁石5のS極の極性を有する磁極面に至る閉磁
路31を形成する。
【0031】本発明のボイスコイル型リニア直流モータ
の可動子11は、第1のヨーク2の第2のヨーク3への
相対面の周囲に所定の間隙を隔て巻装される円筒状をな
す第1の巻線12を主に構成され、空間21内を矢印A
方向および矢印B方向に円滑に移動し得る構造に配置さ
れ、第1の巻線12に図示の方向に所定の電流を流すこ
とにより、閉磁路31を流れる磁束あるいは空間21内
の第1の巻線12が位置する範囲の磁界と、第1の巻線
12の巻数と、第1の巻線12を流れる電流とに比例し
て増加する所定の推力をもって矢印B方向に移動し、第
1の巻線12に図示と異なる方向に所定の電流を流すこ
とにより所定の推力をもって矢印A方向に移動する。
【0032】図7は、本発明の第4の実施例(請求項4
の実施例)の構造説明を目的とした断面図である。
【0033】本発明のボイスコイル型リニア直流モータ
の固定子1は、円柱状をなす第1のヨーク2と、第1の
ヨーク2の周囲に所定の距離を隔て同軸円筒状に配置さ
れる円筒状をなす第2のヨーク3と、第1のヨーク2の
矢印A方向の端部および第2のヨーク3の矢印A方向の
端部をそれぞれ機械的かつ磁気的に接続する円板状をな
す第3のヨーク4と、第2のヨーク3の第1のヨーク2
への相対面にN極の極性を有する磁極面が固着される円
筒状をなす永久磁石5と、第1のヨーク2の第2のヨー
ク3への相対面の中央部から矢印A方向の端部までの範
囲に巻装される円筒状をなす第2の巻線7と、第1のヨ
ーク2の第2のヨーク3への相対面の中央部から矢印B
方向の端部までの範囲に巻装される円筒状をなす第3の
巻線8とを主に構成される。
【0034】固定子1は、永久磁石5のN極の極性を有
する磁極面から、第2のヨーク3、第3のヨーク4およ
び第1のヨーク2のそれぞれの内部を通り、第2の巻線
7および第3の巻線8を鎖交し、第1のヨーク2、第2
の巻線7および第3の巻線8と、第2のヨーク3および
永久磁石5との、それぞれの相対面が構成する空間21
を介して永久磁石5のS極の極性を有する磁極面に至る
閉磁路31を形成する。
【0035】本発明のボイスコイル型リニア直流モータ
の可動子11は、第2の巻線7あるいは第3の巻線8の
第2のヨーク3への相対面の周囲に所定の間隙を隔て巻
装される円筒状をなす第1の巻線12を主に構成され、
空間21内を矢印A方向および矢印B方向に円滑に移動
し得る構造に配置され、第1の巻線12に図示の方向に
所定の電流を流すことにより、閉磁路31を流れる磁束
あるいは空間21内の第1の巻線12が位置する範囲の
磁界と、第1の巻線12の巻数と、第1の巻線12を流
れる電流とに比例して増加する所定の推力をもって矢印
B方向に移動し、第1の巻線12に図示と異なる方向に
所定の電流を流すことにより所定の推力をもって矢印A
方向に移動する。
【0036】図8は、本発明の第5の実施例(請求項5
の実施例)の構造説明を目的とした断面図である。
【0037】本発明のボイスコイル型リニア直流モータ
の固定子1は、円柱状をなす第1のヨーク2と、第1の
ヨーク2の周囲に所定の距離を隔て同軸円筒状に配置さ
れる円筒状をなす第2のヨーク3と、第1のヨーク2の
矢印A方向の端部および第2のヨーク3の矢印A方向の
端部をそれぞれ機械的かつ磁気的に接続し、第1のヨー
ク2の第2のヨーク3への相対面にN極の極性を有する
磁極面が固着され、第2のヨーク3の第1のヨーク2へ
の相対面にS極の極性を有する磁極面が固着される円筒
状をなす永久磁石5と、第2のヨーク3の第1のヨーク
2への相対面の中央部から矢印A方向の端部までの範囲
に巻装される円筒状をなす第2の巻線7と、第2のヨー
ク3の第1のヨーク2への相対面の中央部から矢印B方
向の端部までの範囲に巻装される円筒状をなす第3の巻
線8とを主に構成される。
【0038】固定子1は、永久磁石5のN極の極性を有
する磁極面から、第1のヨーク2の内部を通り、第1の
ヨーク2と、第2のヨーク3、第2の巻線7および第3
の巻線8との、それぞれの相対面の構成する空間21を
介して第2の巻線7および第3の巻線8を鎖交し、第2
のヨーク3の内部を通り永久磁石5のS極の極性を有す
る磁極面に至る閉磁路31を形成する。
【0039】本発明のボイスコイル型リニア直流モータ
の可動子11は、第1のヨーク2の第2のヨーク3への
相対面の周囲に所定の間隙を隔て巻装される円筒状をな
す第1の巻線12を主に構成され、空間21内を矢印A
方向および矢印B方向に円滑に移動し得る構造に配置さ
れ、第1の巻線12に図示の方向に所定の電流を流すこ
とにより、閉磁路31を流れる磁束あるいは空間21内
の第1の巻線12が位置する範囲の磁界と、第1の巻線
12の巻数と、第1の巻線12を流れる電流とに比例し
て増加する所定の推力をもって矢印B方向に移動し、第
1の巻線12に図示と異なる方向に所定の電流を流すこ
とにより所定の推力をもって矢印A方向に移動する。
【0040】図9は、本発明の第6の実施例(請求項6
の実施例)の構造説明を目的とした断面図である。
【0041】本発明のボイスコイル型リニア直流モータ
の固定子1は、円柱状をなす第1のヨーク2と、第1の
ヨーク2の周囲に所定の距離を隔て同軸円筒状に配置さ
れる円筒状をなす第2のヨーク3と、第1のヨーク2の
矢印A方向の端部および第2のヨーク3の矢印A方向の
端部をそれぞれ機械的かつ磁気的に接続し、第1のヨー
ク2の第2のヨーク3への相対面にN極の極性を有する
磁極面が固着され、第2のヨーク3の第1のヨーク2へ
の相対面にS極の極性を有する磁極面が固着される円筒
状をなす永久磁石5と、第1のヨーク2の第2のヨーク
3への相対面の中央部から矢印A方向の端部までの範囲
に巻装される円筒状をなす第2の巻線7と、第1のヨー
ク2の第2のヨーク3への相対面の中央部から矢印B方
向の端部までの範囲に巻装される円筒状をなす第3の巻
線8とを主に構成される。
【0042】固定子1は、永久磁石5のN極の極性を有
する磁極面から、第1のヨーク2の内部を通り、第2の
巻線7および第3の巻線8を鎖交し、第1のヨーク2、
第2の巻線7および第3の巻線8と、第2のヨーク3と
の、それぞれの相対面が構成する空間21を介して第2
のヨーク3の内部を通り、永久磁石5のS極の極性を有
する磁極面に至る閉磁路31を形成する。
【0043】本発明のボイスコイル型リニア直流モータ
の可動子11は、第2の巻線7あるいは第3の巻線8の
第2のヨーク3への相対面の周囲に所定の間隙を隔て巻
装される円筒状をなす第1の巻線12を主に構成され、
空間21内を矢印A方向および矢印B方向に円滑に移動
し得る構造に配置され、第1の巻線12に図示の方向に
所定の電流を流すことにより、閉磁路31を流れる磁束
あるいは空間21内の第1の巻線12が位置する範囲の
磁界と、第1の巻線12の巻数と、第1の巻線12を流
れる電流とに比例して増加する所定の推力をもって矢印
B方向に移動し、第1の巻線12に図示と異なる方向に
所定の電流を流すことにより所定の推力をもって矢印A
方向に移動する。
【0044】図10は、図4ないし図9に示す本発明の
ボイスコイル型リニア直流モータの動作原理説明を目的
とした磁界分布図である。
【0045】直線Aは、永久磁石5により空間21の矢
印A方向の端部から空間21の矢印B方向の端部までの
範囲に形成される磁界の分布を示し、磁界が空間21の
一方の端部から空間21の他方の端部までの範囲に、H
g[A/m]にて一様に分布する状態を示す。
【0046】直線Bは、第2の巻線7および第3の巻線
8に図示の方向にそれぞれ所定の電流を流した際、空間
21の矢印A方向の端部から空間21の矢印B方向の端
部までの範囲に形成される磁界の分布を示し、磁界が−
Hb[A/m]からHc[A/m]まで所定の傾斜をも
って増加する状態を示す。
【0047】直線Cは、可動子11が空間21内の中央
部(ストロークxc[mm])に位置し、可動子11を
構成する第1の巻線12に図示の方向に所定の電流を流
した際、空間21内に位置する第1の巻線12の周囲に
形成される磁界の分布を示し、磁界がHd[A/m]か
ら−Ha[A/m]まで所定の傾斜をもって減少する状
態を示す。
【0048】尚、第1の巻線12に流す電流は、図1お
よび図2に示す従来のボイスコイル型リニア直流モータ
に図3に示す従来のボイスコイル型リニア直流モータの
推力特性図の曲線Bあるいは曲線Cで示す推力特性を与
える大きさを有し、空間21内に位置する第1の巻線1
2の周囲に形成される磁界の分布は、可動子11の位置
にかかわらず直線Cで現される。
【0049】直線Dは、第1の巻線12に図示の方向に
所定の電流を流し、可動子11が直線Aに示す磁界が分
布する空間21内を、空間21の矢印A方向の端部から
空間21の矢印B方向の端部まで所定の推力で全ストロ
ーク移動した際、空間21の矢印A方向の端部から空間
21の矢印B方向の端部までの範囲に形成される磁界の
分布を示し、磁界がHi[A/m]からHe[A/m]
まで所定の傾斜をもって減少する状態を示す。
【0050】直線Eは、第1の巻線12、第2の巻線7
および第3の巻線8に図示の方向にそれぞれ所定の電流
を流し、可動子11が直線Aおよび直線Bに示す磁界が
分布する空間21内を、空間21の矢印A方向の端部か
ら空間21の矢印B方向の端部まで全ストローク移動し
た際、空間21の矢印A方向の端部から空間21の矢印
B方向の端部までの範囲に形成される磁界の分布を示
し、磁界がHh[A/m]からHf[A/m]まで所定
の傾斜をもって減少する状態を示す。
【0051】直線Dは図1および図2に示す従来のボイ
スコイル型リニア直流モータの空間21内の推力の発生
に関与する磁界の分布を示すものであり、直線Eは図4
ないし図9に示す本発明のボイスコイル型リニア直流モ
ータの空間21内の推力の発生に関与する磁界の分布を
示すものである。
【0052】即ち、図4ないし図9に示す本発明のボイ
スコイル型リニア直流モータの空間21内に形成される
推力の発生に関与する磁界(図10の直線E)は、図1
および図2に示す従来のボイスコイル型リニア直流モー
タの空間21内に形成される推力の発生に関与する磁界
(図10の直線D)に対して、全ストロークに対する変
動の割合が大きく減少する。
【0053】図10において、直線Bの傾斜は第2の巻
線7および第3の巻線8のそれぞれの巻数あるいは電流
に比例して増加し、直線Eの傾斜は直線Bの傾斜に反比
例して増加する。即ち、第2の巻線7および第3の巻線
8のそれぞれの巻数の増加あるいは電流の増加に伴い直
線Eの傾斜は緩やかになる。更に、それぞれの巻数ある
いは電流を増加させると直線Eは水平になる。即ち、ボ
イスコイル型リニア直流モータの全ストロークに対する
推力変動を無くすことが可能となる。更に、第2の巻線
7および第3の巻線8のそれぞれの巻数の増加あるいは
電流を増加させると直線Eの傾斜方向は逆転する。
【0054】図11は、図4ないし図9に示す本発明の
ボイスコイル型リニア直流モータのストロークx[m
m]を20[mm]に設定し、第1の巻線12と、第2
の巻線7および第3の巻線8とに図示の方向にそれぞれ
所定の電流を流し、可動子11が矢印A方向の端部から
矢印B方向の端部にまで移動する際、あるいは第1の巻
線12、第2の巻線7および第3の巻線8に図示と異な
る方向にそれぞれ所定の電流を流し、可動子11が矢印
B方向の端部から矢印A方向の端部にまで移動する際の
推力特性図である。
【0055】直線Aは図4ないし図9に示す本発明のボ
イスコイル型リニア直流モータの推力特性であり、可動
子11の位置にかかわらずFa[N]の推力が可動子1
1に作用する状態を示す。曲線Bは第1の巻線12のみ
に所定の電流を流した際の推力特性であり、図3に示す
従来のボイスコイル型リニア直流モータの推力特性図の
曲線Cに相当し、可動子11の移動に伴い推力がFb
[N]からFc[N]まで減少する状態を示す。
【0056】通常、可動子11を構成する第1の巻線1
2と、固定子1を構成構成する第2の巻線7および第3
の巻線8とにそれぞれ所定の電流を流した際の図11の
直線Aで示される推力特性は、可動子11を構成する第
1の巻線12のみに所定の電流を流した際の曲線Bで示
される推力特性のストロークx[mm]の中央部(x=
10[mm])の推力(Fa[N])で現される。
【0057】一般に、本発明のボイスコイル型リニア直
流モータは、従来のボイスコイル型リニア直流モータの
大推力化および全ストロークに対する推力変動の減少を
共に実現させるために、第2の巻線7の巻数および巻線
抵抗等の巻線仕様と、第3の巻線8の巻数および巻線抵
抗等の巻線仕様とを同一に構成し、並列に接続して運転
される。更に、並列に接続された第2の巻線7および第
3の巻線8と、第1の巻線12とを直列あるいは並列に
接続し、同一電源より電力を供給することによりサーボ
運転が容易になり、サーボ制御回路の低価格化が可能に
なる。
【0058】図4ないし図9に示す本発明のボイスコイ
ル型リニア直流モータにおいて、第2の巻線7あるいは
第3の巻線8を複数の巻線により構成し、それぞれを並
列に接続することにより、図10に示す直線Bの直線性
および図10に示す直線Eの直線性が向上する。即ち、
図11に直線Aで示される本発明のボイスコイル型リニ
ア直流モータの推力特性の全ストロークに対する推力変
動を大きく減少させることが可能になり、ロング・スト
ローク化をも可能とするものである。
【0059】本発明のボイスコイル型リニア直流モータ
の目的は、従来のボイスコイル型リニア直流モータの大
推力化および全ストロークに対する推力変動の減少を共
に実現させることであるが、第1の巻線12の巻線仕様
あるいは流れる電流の大きさと、第2の巻線7の巻線仕
様あるいは流れる電流の大きさと、第3の巻線8の巻線
仕様あるいは流れる電流の大きさとを、それぞれ変化さ
せることにより、その使用目的にあわせた推力特性を容
易に設定することが可能になる。
【0060】本発明のボイスコイル型リニア直流モータ
において、第2の巻線7および第3の巻線8を直列に接
続した際、あるいは第2の巻線7および第3の巻線8を
一つの巻線で構成した際には、図10に示す直線Bの直
線性が悪くなり、更に、磁界の分布が大きく変動し、全
ストロークに対する推力変動を減少させることが困難に
なる。
【0061】図4ないし図7に示す本発明のボイスコイ
ル型リニア直流モータの固定子1を構成する円筒状をな
す永久磁石5は、組立、製造および着磁等の理由により
複数の永久磁石片をそれぞれ同一の極性を有する磁極面
が隣接するように、第1のヨーク2の第2のヨーク3へ
の相対面あるいは第2のヨーク3の第1のヨーク2への
相対面に円筒状に固着して構成され、低価格化および組
立の簡略化等を目的とする際には、複数の永久磁石片の
それぞれ同一の極性を有する磁極面を所定の距離を隔
て、第1のヨーク2の第2のヨーク3への相対面あるい
は第2のヨーク3の第1のヨーク2への相対面に円筒状
に固着して構成される。
【0062】図8および図9に示す本発明のボイスコイ
ル型リニア直流モータの固定子1を構成する円筒状をな
す永久磁石5は、製造、着磁および価格等の理由により
円板状をなす複数の永久磁石片をそれぞれ異なる極性を
有する磁極面が相対するように積層して構成され、空間
22の体積、空間22内に形成される磁界の大きさ、あ
るいは固定子1を構成する各種ヨークの体積等に規制が
ある際には、所定数の円板状をなす永久磁石片と所定数
の円板状をなす磁性体片とを積層して構成される。
【0063】本発明のボイスコイル型リニア直流モータ
において、第1のヨーク2、第2のヨーク3および第3
のヨーク4は、電磁軟鉄、構造用圧延鋼あるいは炭素鋼
等の優れた磁気特性を有する金属により構成される。第
1の巻線12、第2の巻線7および第3の巻線8は、巻
枠に所定の径を有する素線を所定数巻いて構成される
が、小型化および軽量化を図る際には自己融着線により
構成され巻枠が不要となる。
【0064】本発明のボイスコイル型リニア直流モータ
は、図4ないし図9に示す様に円形状断面を有する構成
部材により円筒状に構成されるが、四角状断面を有する
構成部材により角型筒状に構成され得るものである。
【0065】一般に、ボイスコイル型リニア直流モータ
は、プロッターのペンの筆圧調整およびインサーキット
・テスターのプローブの接触圧調整等の駆動源として利
用され、ボイスコイル型リニア直流モータを垂直方向に
設置し、可動子11に接続されたペンあるいはプローブ
等の負荷を垂直方向に移動させる。非通電時に可動子1
1および負荷が自重により下降するのを防止する目的を
もって、可動子11および負荷はスプリング等の機械的
手段により上昇位置に保持される。即ち、可動子11の
下降に伴いスプリング等の復帰力が増加し、全ストロー
クに対する推力変動の増加および可動子11に作用する
推力の減少等の問題点を有するものである。
【0066】推力変動の増加および推力の減少は、ボイ
スコイル型リニア直流モータを大型化し、ペンの筆圧調
整およびプローブの接触圧調整の制御回路を高価格化す
る。本発明のボイスコイル型リニア直流モータによれ
ば、推力変動の増加を伴わない大電流化による大推力化
が可能となり、全ストロークに対する推力変動の少な
い、大推力、ロング・ストロークおよび小型軽量のボイ
スコイル型リニア直流モータの提供が可能となる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明のボイスコイ
ル型リニア直流モータは、従来のボイスコイル型リニア
直流モータの大推力化および全ストロークに対する推力
変動の減少を共に実現することを可能とするものであ
る。大推力化は可動子11を構成する第1の巻線12の
大電流化により図られ、大電流化に伴い可動子11の小
型化および可動子の軽量化が可能となり、可動子11の
小型化に伴いストロークが増加し、可動子11の軽量化
に伴い応答性が向上する効果がある。全ストロークに対
する推力変動の減少は、第2の巻線7および第3の巻線
8を固定子1の一部に装着することにより図られ、固定
子1の小型化、軽量化および低価格化が可能となり、推
力変動の減少に伴いロング・ストローク化が可能となる
効果がある。更に、第2の巻線7および第3の巻線8を
それぞれ複数の巻線で構成し、それぞれの巻線を並列に
接続することにより、推力特性の直線性が向上し、ロン
グ・ストロークのボイスコイル型リニア直流モータの大
推力化および推力変動の減少が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のボイスコイル型リニア直流モータの断面
図である。
【図2】従来のボイスコイル型リニア直流モータの断面
図である。
【図3】従来のボイスコイル型リニア直流モータの推力
特性図である。
【図4】本発明のボイスコイル型リニア直流モータの第
1の実施例の断面図である。
【図5】本発明のボイスコイル型リニア直流モータの第
2の実施例の断面図である。
【図6】本発明のボイスコイル型リニア直流モータの第
3の実施例の断面図である。
【図7】本発明のボイスコイル型リニア直流モータの第
4の実施例の断面図である。
【図8】本発明のボイスコイル型リニア直流モータの第
5の実施例の断面図である。
【図9】本発明のボイスコイル型リニア直流モータの第
6の実施例の断面図である。
【図10】本発明のボイスコイル型リニア直流モータの
磁界分布図である。
【図11】本発明のボイスコイル型リニア直流モータの
推力特性図である。
【符号の説明】
1 固定子 2 第1のヨーク 3 第2のヨーク 4 第3のヨーク 5 永久磁石 7 第2の巻線 8 第3の巻線 11 可動子 12 第1の巻線 21 空間 31 閉磁路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のヨークと、前記第1のヨークの周
    囲に所定の距離を隔て配置される第2のヨークと、前記
    第1のヨークの一方の端部および前記第2のヨークの一
    方の端部をそれぞれ機械的かつ磁気的に接続する第3の
    ヨークと、前記第1のヨークの前記第2のヨークへの相
    対面に所定の極性を有する磁極面が固着される永久磁石
    と、前記第2のヨークの前記第1のヨークへの相対面の
    中央部から一方の端部までの範囲に巻装される第2の巻
    線と、前記第2のヨークの前記第1のヨークへの相対面
    の中央部から他方の端部までの範囲に巻装される第3の
    巻線とを備え、前記第1のヨ−クおよび前記永久磁石
    と、前記第2のヨーク、前記第2の巻線および前記第3
    の巻線との、それぞれの相対面が構成する空間を介して
    一つの閉磁路を形成する固定子と、前記永久磁石の前記
    第2のヨークへの相対面の周囲に所定の間隙を隔て巻装
    される第1の巻線を備え、前記空間内を円滑に移動し得
    る構造をなす可動子とにより構成することを特徴とする
    ボイスコイル型リニア直流モータ。
  2. 【請求項2】 請求項1の第2の巻線を前記永久磁石の
    前記第2のヨークへの相対面の中央部から一方の端部ま
    での範囲に巻装し、請求項1の第3の巻線を前記永久磁
    石の前記第2のヨークへの相対面の中央部から他方の端
    部までの範囲に巻装し、請求項1の第1の巻線を該第2
    の巻線の前記第2のヨークへの相対面の周囲あるいは該
    第3の巻線の前記第2のヨークへの相対面の周囲に所定
    の間隙を隔て巻装することを特徴とするボイスコイル型
    リニア直流モータ。
  3. 【請求項3】 第1のヨークと、前記第1のヨークの周
    囲に所定の距離を隔て配置される第2のヨークと、前記
    第1のヨークの一方の端部および前記第2のヨークの一
    方の端部をそれぞれ機械的かつ磁気的に接続する第3の
    ヨークと、前記第2のヨークの前記第1のヨークへの相
    対面に所定の極性を有する磁極面が固着される永久磁石
    と、前記永久磁石の前記第1のヨークへの相対面の中央
    部から一方の端部までの範囲に巻装される第2の巻線
    と、前記永久磁石の前記第1のヨークへの相対面の中央
    部から他方の端部までの範囲に巻装される第3の巻線と
    を備え、前記第1のヨ−クと、前記第2のヨーク、前記
    永久磁石、前記第2の巻線および前記第3の巻線との、
    それぞれの相対面が構成する空間を介して一つの閉磁路
    を形成する固定子と、前記第1のヨークの前記第2のヨ
    ークへの相対面の周囲に所定の間隙を隔て巻装される第
    1の巻線を備え、前記空間内を円滑に移動し得る構造を
    なす可動子とにより構成することを特徴とするボイスコ
    イル型リニア直流モータ。
  4. 【請求項4】 請求項3の第2の巻線を前記第1のヨー
    クの前記第2のヨークへの相対面の中央部から一方の端
    部までの範囲に巻装し、請求項3の第3の巻線を前記第
    1のヨークの前記第2のヨークへの相対面の中央部から
    他方の端部までの範囲に巻装し、請求項3の第1の巻線
    を該第2の巻線の前記第2のヨークへの相対面の周囲あ
    るいは該第3の巻線の前記第2のヨークへの相対面の周
    囲に所定の間隙を隔て巻装することを特徴とするボイス
    コイル型リニア直流モータ。
  5. 【請求項5】 第1のヨークと、前記第1のヨークの周
    囲に所定の距離を隔て配置される第2のヨークと、前記
    第1のヨークの一方の端部および前記第2のヨークの一
    方の端部をそれぞれ機械的かつ磁気的に接続し、前記第
    1のヨークの前記第2のヨークへの相対面に所定の極性
    を有する磁極面が固着され、前記第2のヨークの前記第
    1のヨークへの相対面に他の極性を有する磁極面が固着
    される永久磁石と、前記第2のヨークの前記第1のヨー
    クへの相対面の中央部から一方の端部までの範囲に巻装
    される第2の巻線と、前記第2のヨークの前記第1のヨ
    ークへの相対面の中央部から他方の端部までの範囲に巻
    装される第3の巻線とを備え、前記第1のヨ−クと、前
    記第2のヨーク、前記第2の巻線および前記第3の巻線
    との、それぞれの相対面が構成する空間を介して一つの
    閉磁路を形成する固定子と、前記第1のヨ−クの前記第
    2のヨークへの相対面の周囲に所定の間隙を隔て巻装さ
    れる第1の巻線を備え、前記空間内を円滑に移動し得る
    構造をなす可動子とにより構成することを特徴とするボ
    イスコイル型リニア直流モータ。
  6. 【請求項6】 請求項5の第2の巻線を前記第1のヨー
    クの前記第2のヨークへの相対面の中央部から一方の端
    部までの範囲に巻装し、請求項5の第3の巻線を前記第
    1のヨークの前記第2のヨークへの相対面の中央部から
    他方の端部までの範囲に巻装し、請求項5の第1の巻線
    を該第2の巻線の前記第2のヨークへの相対面の周囲あ
    るいは該第3の巻線の前記第2のヨークへの相対面の周
    囲に所定の間隙を隔て巻装することを特徴とするボイス
    コイル型リニア直流モータ。
  7. 【請求項7】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5あるいは請求項6の第2の巻線を複数の巻
    線をそれぞれ並列に接続して構成し、請求項1、請求項
    2、請求項3、請求項4、請求項5あるいは請求項6の
    第3の巻線を複数の巻線をそれぞれ並列に接続して構成
    することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、
    請求項4、請求項5あるいは請求項6のボイスコイル型
    リニア直流モータ。
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