JP3722398B2 - 永久磁石可動形リニア直流モータ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、各種OA機器、各種光学機器および各種測定機器等において、振動および推力変動を嫌う各種移動部の駆動の用に供され、脈動のない推力の発生、推力変動の減少、推力のリニア領域(推力変動の無い領域)の拡大、大推力化、ロング・ストローク化および小型軽量化を共に可能とする永久磁石可動形リニア直流モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、リニア直流モータは、巻線を主に構成される可動子を有するコイル可動形リニア直流モータと、永久磁石を主に構成される可動子を有する永久磁石可動形リニア直流モータとに分類され、脈動のない推力を発生し得る唯一のリニア・モータであり、各種位置検出装置を装着してサーボ制御することにより、推力および速度の広範囲の制御と、停止位置の高精度の制御とを可能とし、振動を嫌う負荷、推力変動を嫌う負荷および広範囲の速度での運転を必要とする負荷に対応し得るリニア・アクチュエータである。
【0003】
従来の永久磁石可動形リニア直流モータは、給電線の移動を必要とせず、脈動のない推力を発生し、優れた応答性を有する反面、推力変動の減少、大推力化、ロング・ストローク化および小型軽量化を困難とするものであった。
【0004】
図15は、従来の永久磁石可動形リニア直流モータの構造説明図である。
【0005】
固定子1は、平板状を成す第1のヨーク3および第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲全体に装着される巻線4より成る第1の固定子構成部材2と、平板状を成す第2のヨーク6および第2のヨーク6の可動子10の移動範囲に対応する範囲全体に装着される巻線7より成る第2の固定子構成部材5とを所定の距離を隔て相対して配置させ構成される。
【0006】
可動子10は、平板状を成す第1の永久磁石11により構成され、第1の永久磁石11は、N極の極性を有する磁極面が第1の固定子構成部材2に所定の間隙を隔て相対し、S極の極性を有する磁極面が第2の固定子構成部材5に所定の間隙を隔て相対するように、第1の固定子構成部材2と第2の固定子構成部材5の、それぞれの相対面が構成する空間30内に配置される。
【0007】
巻線4および巻線7は、巻数、電気抵抗および寸法等の巻線仕様をそれぞれ同一に構成し、並列あるいは直列に接続して構成される。
【0008】
可動子10は、巻線4および巻線7に図示の方向に所定の電流を流すことにより、所定の推力をもって矢印B方向に移動し、巻線4および巻線7に図示と異なる方向に所定の電流を流すことにより、所定の推力をもって矢印A方向に移動する。
【0009】
図16は、図15に示す従来の永久磁石可動形リニア直流モータの推力特性図である。
【0010】
曲線Aは、ストロークを30[mm]に設定した際の推力特性を示し、曲線Bは、固定子1の長手方向(可動子10の移動方向)の寸法のみを増加させ、ストロークを100[mm]に設定した際の推力特性を示し、曲線Cは、固定子1の長手方向(可動子10の移動方向)の寸法のみを増加させ、ストロークを200[mm]に設定した際の推力特性を示し、曲線Dは、固定子1の長手方向(可動子10の移動方向)の寸法のみを増加させ、ストロークを300[mm]に設定した際の推力特性を示す。
【0011】
従来の永久磁石可動形リニア直流モータは、図16に示す曲線A、曲線B、曲線Cおよび曲線Dに示すように、可動子10の移動に伴い推力が減少する欠点があった。即ち、固定子1を構成する巻線4および巻線7の周囲に発生する磁界の影響により、推力変動が増大する欠点があった。
【0012】
従来の永久磁石可動形リニア直流モータの推力変動の減少は、固定子1を構成する巻線4および巻線7の巻数の減少あるいは巻線4および巻線7に流れる電流の減少により可能と成る。即ち、固定子1の起磁力の減少により可能と成る。更に、巻線4および巻線7の起磁力を減少させると推力のリニア領域(推力変動の無い領域)が拡大する。しかし、推力およびストロークが減少する問題点があった。
【0013】
従来の永久磁石可動形リニア直流モータの大推力化は、固定子1の起磁力の増加あるいは可動子10を構成する第1の永久磁石11の体積の増加により可能と成る。
【0014】
しかし、固定子1の起磁力の増加は、前記のように巻線4および巻線7の周囲に発生する磁界の影響により推力変動の増大を伴い、可動子10を構成する第1の永久磁石11の体積の増加は、可動子質量の増加、応答性の悪化、ストロークの減少および固定子質量の増加を伴う問題点があった。
【0015】
従来の永久磁石可動形リニア直流モータのロング・ストローク化は、可動子10を構成する第1の永久磁石11の体積の増加と、固定子1を構成する第1のヨーク3および第2のヨーク6の体積の増加とにより可能と成る。
【0016】
しかし、固定子1および可動子10が大型化し、永久磁石可動形リニア直流モータ全体の質量が増大する問題点があった。第1の永久磁石11の体積の増加と、第1のヨーク3および第2のヨーク6の体積の増加とを伴わないロング・ストローク化は、図16の曲線Dに示すように、全ストロークに対する推力の発生を困難とする問題点があった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、永久磁石可動形リニア直流モータの推力変動の減少、推力のリニア領域(推力変動の無い領域)の拡大、大推力化、ロング・ストローク化および小型軽量化を共に実現することが困難な点である。
【0018】
【課題を解決するための手段】
固定子の可動子の移動範囲に対応する範囲全体に装着される巻線を、それぞれ同一の長さ(可動子の移動方向の長さ)を有する二つの巻線あるいは三つの巻線により構成することを最も主要な特徴とし、従来の永久磁石可動形リニア直流モータの推力変動の減少、推力のリニア領域(推力変動の無い領域)の拡大、大推力化、ロング・ストローク化および小型軽量化を共に実現するという目的を可能にした。
【0019】
【実施例】
図1ないし図11示す実施例に基づいて、本発明の永久磁石可動形リニア直流モータの構造および動作を説明し、図12ないし図14に本発明の永久磁石可動形リニア直流モータの推力特性を示す。
【0020】
図1は、本発明の永久磁石可動形リニア直流モータの第1の実施例の構造説明図である。
【0021】
固定子1は、平板状を成す第1のヨーク3、第1の巻線21および第2の巻線22より成る第1の固定子構成部材2と、平板状を成す第2のヨーク6より成る第2の固定子構成部材5とにより構成され、可動子10は、平板状を成す第1の永久磁石11により構成される。
【0022】
第1の固定子構成部材2と第2の固定子構成部材5とは、所定の距離を隔て相対して配置され、それぞれの相対面は空間30を構成する。
【0023】
第1の巻線21および第2の巻線22は、それぞれ同一の長さ(可動子10の移動方向の長さ)に構成され、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲全体に列設される。第1の巻線21は、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印A方向の端部までの範囲に装着され、第2の巻線22は、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印B方向の端部までの範囲に装着される。
【0024】
第1の永久磁石11は、N極の極性を有する磁極面を所定の間隙を隔て第1の固定子構成部材2に相対させ、S極の極性を有する磁極面を所定の間隙を隔て第2の固定子構成部材5に相対させて空間30内に配置される。
【0025】
可動子10は、第1の巻線21および第2の巻線22に図示の方向に所定の電流を流すことにより、所定の推力をもって矢印B方向に移動し、第1の巻線21および第2の巻線22に図示と異なる方向に所定の電流をそれぞれ流すことにより、所定の推力をもって矢印A方向に移動する。
【0026】
第1の巻線21および第2の巻線22は、巻数、電気抵抗および寸法等の巻線仕様をそれぞれ同一に構成し、それぞれを並列に接続して構成される。
【0027】
本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、第1の巻線21および第2の巻線22の長さ(可動子10の移動方向の長さ)を、それぞれ可動子10を構成する第1の永久磁石11の長さ(可動子10の移動方向の長さ)と同一に構成することにより、推力変動の減少および推力のリニア領域(推力変動の無い領域)の拡大が可能と成る。
【0028】
図2は、本発明の永久磁石可動形リニア直流モータの第2の実施例の構造説明図である。
【0029】
固定子1は、平板状を成す第1のヨーク3、第1の巻線21、第2の巻線22および第3の巻線23より成る第1の固定子構成部材2と、平板状を成す第2のヨーク6より成る第2の固定子構成部材5とにより構成され、可動子10は、平板状を成す第1の永久磁石11により構成される。
【0030】
第1の固定子構成部材2と第2の固定子構成部材5とは、所定の距離を隔て相対して配置され、それぞれの相対面は空間30を構成する。
【0031】
第1の巻線21、第2の巻線22および第3の巻線23は、それぞれ同一の長さ(可動子10の移動方向の長さ)に構成され、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲全体に列設される。第1の巻線22は、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部に装着され、第1の巻線21は、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印A方向の端部までの範囲に装着され、第3の巻線23は、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印B方向の端部までの範囲に装着される。
【0032】
第1の永久磁石11は、S極の極性を有する磁極面を所定の間隙を隔て第1の固定子構成部材2に相対させ、N極の極性を有する磁極面を所定の間隙を隔て第2の固定子構成部材5に相対させて空間30内に配置される。
【0033】
可動子10は、第1の巻線21、第2の巻線22および第3の巻線23に図示の方向に所定の電流を流すことにより、所定の推力をもって矢印B方向に移動し、第1の巻線21、第2の巻線22および第3の巻線23に図示と異なる方向に所定の電流を流すことにより、所定の推力をもって矢印A方向に移動する。
【0034】
第1の巻線21、第2の巻線22および第3の巻線23は、巻数、電気抵抗および寸法等の巻線仕様をそれぞれ同一に構成し、それぞれを並列に接続して構成される。
【0035】
本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、第1の巻線21、第2の巻線22および第3の巻線23の長さ(可動子10の移動方向の長さ)を、それぞれ可動子10を構成する第1の永久磁石11の長さ(可動子10の移動方向の長さ)と同一に構成することにより、推力変動の減少および推力のリニア領域(推力変動の無い領域)の拡大が可能と成る。
【0036】
図3は、本発明の永久磁石可動形リニア直流モータの第3の実施例の構造説明図である。
【0037】
固定子1は、平板状を成す第1のヨーク3、第1の巻線21および第2の巻線22より成る第1の固定子構成部材2と、平板状を成す第2のヨーク6、第4の巻線24および第5の巻線25より成る第2の固定子構成部材5とにより構成され、可動子10は、平板状を成す第1の永久磁石11により構成される。
【0038】
第1の固定子構成部材2と第2の固定子構成部材5とは、所定の距離を隔て相対して配置され、それぞれの相対面は空間30を構成する。
【0039】
第1の巻線21および第2の巻線22は、それぞれ同一の長さ(可動子10の移動方向の長さ)に構成され、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲全体に列設される。第1の巻線21は、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印A方向の端部までの範囲に装着され、第2の巻線22は、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印B方向の端部までの範囲に装着される。
【0040】
第4の巻線24および第5の巻線25は、それぞれ同一の長さ(可動子10の移動方向の長さ)に構成され、第2のヨーク6の可動子10の移動範囲に対応する範囲全体に列設される。第4の巻線24は、第2のヨーク6の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印A方向の端部までの範囲に装着され、第5の巻線25は、第2のヨーク6の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印B方向の端部までの範囲に装着される。
【0041】
第1の永久磁石11は、N極の極性を有する磁極面を所定の間隙を隔て第1の固定子構成部材2に相対させ、S極の極性を有する磁極面を所定の間隙を隔て第2の固定子構成部材5に相対させて空間30内に配置される。
【0042】
可動子10は、第1の巻線21、第2の巻線22、第4の巻線24および第5の巻線25に図示の方向に所定の電流を流すことにより、所定の推力をもって矢印B方向に移動し、第1の巻線21、第2の巻線22、第4の巻線24および第5の巻線25に図示と異なる方向に所定の電流を流すことにより、所定の推力をもって矢印A方向に移動する。
【0043】
第1の巻線21、第2の巻線22、第4の巻線24および第5の巻線25は、巻数、電気抵抗および寸法等の巻線仕様をそれぞれ同一に構成し、第1の巻線21および第2の巻線22を並列に接続し、第4の巻線24および第5の巻線25を並列に接続し、第1の巻線21および第2の巻線22と、第4の巻線24および第5の巻線25とを並列あるいは直列に接続して構成される。
【0044】
本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、第1の巻線21、第2の巻線22、第4の巻線24および第5の巻線25の長さ(可動子10の移動方向の長さ)を、それぞれ可動子10を構成する第1の永久磁石11の長さ(可動子10の移動方向の長さ)と同一に構成することにより、推力変動の減少および推力のリニア領域(推力変動の無い領域)の拡大が可能と成る。
【0045】
図4は、本発明の永久磁石可動形リニア直流モータの第4の実施例の構造説明図である。
【0046】
固定子1は、平板状を成す第1のヨーク3、第1の巻線21、第2の巻線22および第3の巻線23より成る第1の固定子構成部材2と、平板状を成す第2のヨーク6、第4の巻線24、第5の巻線25および第6の巻線26より成る第2の固定子構成部材5とにより構成され、可動子10は、平板状を成す第1の永久磁石11により構成される。
【0047】
第1の固定子構成部材2と第2の固定子構成部材5とは、所定の距離を隔て相対して配置され、それぞれの相対面は空間30を構成する。
【0048】
第1の巻線21、第2の巻線22および第3の巻線23は、それぞれ同一の長さ(可動子10の移動方向の長さ)に構成され、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲全体に列設される。第2の巻線22は、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部に装着され、第1の巻線21は、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印A方向の端部までの範囲に装着され、第3の巻線23は、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印B方向の端部までの範囲に装着される。
【0049】
第4の巻線24、第5の巻線25および第6の巻線26は、それぞれ同一の長さ(可動子10の移動方向の長さ)に構成され、第2のヨーク6の可動子10の移動範囲に対応する範囲全体に列設される。第5の巻線25は、第2のヨーク6の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部に装着され、第4の巻線24は、第2のヨーク6の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印A方向の端部までの範囲に装着され、第6の巻線26は、第2のヨーク6の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印B方向の端部までの範囲に装着される。
【0050】
第1の永久磁石11は、N極の極性を有する磁極面を所定の間隙を隔て第1の固定子構成部材2に相対させ、S極の極性を有する磁極面を所定の間隙を隔て第2の固定子構成部材5に相対させて空間30内に配置される。
【0051】
可動子10は、第1の巻線21、第2の巻線22、第3の巻線23、第4の巻線24、第5の巻線25および第6の巻線26に図示の方向に所定の電流を流すことにより、所定の推力をもって矢印B方向に移動し、第1の巻線21、第2の巻線22、第3の巻線23、第4の巻線24、第5の巻線25および第6の巻線26に図示と異なる方向に所定の電流を流すことにより、所定の推力をもって矢印A方向に移動する。
【0052】
第1の巻線21、第2の巻線22、第3の巻線23、第4の巻線24、第5の巻線25および第6の巻線26は、巻数、電気抵抗および寸法等の巻線仕様をそれぞれ同一に構成し、第1の巻線21、第2の巻線22および第3の巻線23をそれぞれ並列に接続し、第4の巻線24、第5の巻線25および第6の巻線26をそれぞれを並列に接続し、第1の巻線21、第2の巻線22および第3の巻線23と、第4の巻線24、第5の巻線25および第6の巻線26とを並列あるいは直列に接続して構成される。
【0053】
本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、第1の巻線21、第2の巻線22、第3の巻線23、第4の巻線24、第5の巻線25および第6の巻線26の長さ(可動子10の移動方向の長さ)を、それぞれ可動子10を構成する第1の永久磁石11の長さ(可動子10の移動方向の長さ)と同一に構成することにより、推力変動の減少および推力のリニア領域(推力変動の無い領域)の拡大が可能と成る。
【0054】
図5は、本発明の永久磁石可動形リニア直流モータの第5の実施例の構造説明図である。
【0055】
固定子1は、平板状を成す第1のヨーク3、第1の巻線21および第2の巻線22より成る第1の固定子構成部材2と、平板状を成す第2のヨーク6、第4の巻線24および第5の巻線25より成る第2の固定子構成部材5と、第1の固定子構成部材2および第2の固定子構成部材5の矢印B方向の端部に装着される第2の永久磁石12および第3の永久磁石13とにより構成される。可動子10は、平板状を成す第1の永久磁石11により構成される。
【0056】
第1の固定子構成部材2と第2の固定子構成部材5とは、所定の距離を隔て相対して配置され、それぞれの相対面は空間30を構成する。
【0057】
第1の巻線21および第2の巻線22は、それぞれ同一の長さ(可動子10の移動方向の長さ)に構成され、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲全体に列設される。第1の巻線21は、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印A方向の端部までの範囲に装着され、第2の巻線22は、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印B方向の端部までの範囲に装着される。
【0058】
第4の巻線24および第5の巻線25は、それぞれ同一の長さ(可動子10の移動方向の長さ)に構成され、第2のヨーク6の可動子10の移動範囲に対応する範囲全体に列設される。第4の巻線24は、第2のヨーク6の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印A方向の端部までの範囲に装着され、第5の巻線25は、第2のヨーク6の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印B方向の端部までの範囲に装着される。
【0059】
第1の永久磁石11は、N極の極性を有する磁極面を所定の間隙を隔て第1の固定子構成部材2に相対させ、S極の極性を有する磁極面を所定の間隙を隔て第2の固定子構成部材5に相対させて空間30内に配置される。
【0060】
第2の永久磁石12と第3の永久磁石13とは、第2の永久磁石12の所定の極性を有する磁極面と第3の永久磁石13の他の極性を有する磁極面とを隣接させ、可動子10の移動方向に対して直角方向に列設される。第2の永久磁石12のS極の極性を有する磁極面と第3の永久磁石13のN極の極性を有する磁極面とが隣接して構成する磁極面は、第1のヨーク3の第2のヨーク6への相対面に固着され、第2の永久磁石12のN極の極性を有する磁極面と第3の永久磁石13のS極の極性を有する磁極面とが隣接して構成する磁極面は、第2のヨーク6の第1のヨーク3への相対面に固着される。
【0061】
可動子10は、第1の巻線21、第2の巻線22、第4の巻線24および第5の巻線25に図示の方向に所定の電流を流すことにより、所定の推力をもって矢印B方向に移動し、第1の巻線21、第2の巻線22、第4の巻線24および第5の巻線25に図示と異なる方向に所定の電流を流すことにより、所定の推力をもって矢印A方向に移動する。
【0062】
第1の巻線21、第2の巻線22、第4の巻線24および第5の巻線25は、巻数、電気抵抗および寸法等の巻線仕様をそれぞれ同一に構成し、第1の巻線21および第2の巻線22を並列に接続し、第4の巻線24および第5の巻線25を並列に接続し、第1の巻線21および第2の巻線22と、第4の巻線24および第5の巻線25とを並列あるいは直列に接続して構成される。
【0063】
本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、第1の巻線21、第2の巻線22、第4の巻線24および第5の巻線25の長さ(可動子10の移動方向の長さ)を、それぞれ可動子10を構成する第1の永久磁石11の長さ(可動子10の移動方向の長さ)と同一に構成することにより、推力変動の減少および推力のリニア領域(推力変動の無い領域)の拡大が可能と成る。
【0064】
図6は、本発明の永久磁石可動形リニア直流モータの第6の実施例の構造説明図である。
【0065】
固定子1は、平板状を成す第1のヨーク3、第1の巻線21および第2の巻線22より成る第1の固定子構成部材2と、平板状を成す第2のヨーク6、第4の巻線24および第5の巻線25より成る第2の固定子構成部材5と、第1の固定子構成部材2および第2の固定子構成部材5の矢印B方向の端部に装着される第2の永久磁石12および第3の永久磁石13と、第1の固定子構成部材2および第2の固定子構成部材5の矢印A方向の端部に装着される第4の永久磁石14および第5の永久磁石15とにより構成される。可動子10は、平板状を成す第1の永久磁石11により構成される。
【0066】
第1の固定子構成部材2と第2の固定子構成部材5とは、所定の距離を隔て相対して配置され、それぞれの相対面は空間30を構成する。
【0067】
第1の巻線21および第2の巻線22は、それぞれ同一の長さ(可動子10の移動方向の長さ)に構成され、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応するの範囲全体に列設される。第1の巻線21は、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印A方向の端部までの範囲に装着され、第2の巻線22は、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印B方向の端部までの範囲に装着される。
【0068】
第4の巻線24および第5の巻線25は、それぞれ同一の長さ(可動子10の移動方向の長さ)に構成され、第2のヨーク6の可動子10の移動範囲に対応する範囲全体に列設される。第4の巻線24は、第2のヨーク6の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印A方向の端部までの範囲に装着され、第5の巻線25は、第2のヨーク6の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印B方向の端部までの範囲に装着される。
【0069】
第1の永久磁石11は、S極の極性を有する磁極面を所定の間隙を隔て第1の固定子構成部材2に相対させ、N極の極性を有する磁極面を所定の間隙を隔て第2の固定子構成部材5に相対させて空間30内に配置される。
【0070】
第2の永久磁石12と第3の永久磁石13とは、第2の永久磁石12の所定の極性を有する磁極面と第3の永久磁石13の他の極性を有する磁極面とを隣接させ、可動子10の移動方向に対して直角方向に列設される。第2の永久磁石12のS極の極性を有する磁極面と第3の永久磁石13のN極の極性を有する磁極面とが隣接して構成する磁極面は、第1のヨーク3の第2のヨーク6への相対面に固着され、第2の永久磁石12のN極の極性を有する磁極面と第3の永久磁石13のS極の極性を有する磁極面とが隣接して構成する磁極面は、第2のヨーク6の第1のヨーク3への相対面に固着される。
【0071】
第4の永久磁石14と第5の永久磁石15とは、第4の永久磁石14の所定の極性を有する磁極面と第5の永久磁石15の他の極性を有する磁極面とを隣接させ、可動子10の移動方向に対して直角方向に列設される。第4の永久磁石14のS極の極性を有する磁極面と第5の永久磁石15のN極の極性を有する磁極面とが隣接して構成する磁極面は、第1のヨーク3の第2のヨーク6への相対面に固着され、第4の永久磁石14のN極の極性を有する磁極面と第5の永久磁石15のS極の極性を有する磁極面とが隣接して構成する磁極面は、第2のヨーク6の第1のヨーク3への相対面に固着される。
【0072】
可動子10は、第1の巻線21、第2の巻線22、第4の巻線24および第5の巻線25に図示の方向に所定の電流を流すことにより、所定の推力をもって矢印B方向に移動し、第1の巻線21、第2の巻線22、第4の巻線24および第5の巻線25に図示と異なる方向に所定の電流を流すことにより、所定の推力をもって矢印A方向に移動する。
【0073】
第1の巻線21、第2の巻線22、第4の巻線24および第5の巻線25は、巻数、電気抵抗および寸法等の巻線仕様をそれぞれ同一に構成し、第1の巻線21および第2の巻線22を並列に接続し、第4の巻線24および第5の巻線25を並列に接続し、第1の巻線21および第2の巻線22と、第4の巻線24および第5の巻線25とを並列あるいは直列に接続して構成される。
【0074】
本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、第1の巻線21、第2の巻線22、第4の巻線24および第5の巻線25の長さ(可動子10の移動方向の長さ)を、それぞれ可動子10を構成する第1の永久磁石11の長さ(可動子10の移動方向の長さ)と同一に構成することにより、推力変動の減少および推力のリニア領域(推力変動の無い領域)の拡大が可能と成る。
【0075】
図7は、本発明の永久磁石可動形リニア直流モータの第7の実施例の構造説明図である。
【0076】
固定子1は、平板状を成す第1のヨーク3、第1の巻線21および第2の巻線22より成る第1の固定子構成部材2と、平板状を成す第2のヨーク6より成る第2の固定子構成部材5と、第1の固定子構成部材2および第2の固定子構成部材5の矢印B方向の端部に装着される第3のヨーク31とにより構成される。可動子10は、平板状を成す第1の永久磁石11により構成される。
【0077】
第1の固定子構成部材2と第2の固定子構成部材5とは、所定の距離を隔て相対して配置され、それぞれの相対面は空間30を構成する。
【0078】
第1の巻線21および第2の巻線22は、それぞれ同一の長さ(可動子10の移動方向の長さ)に構成され、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲全体に列設される。第1の巻線21は、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印A方向の端部までの範囲に装着され、第2の巻線22は、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印B方向の端部までの範囲に装着される。
【0079】
第1の永久磁石11は、N極の極性を有する磁極面を所定の間隙を隔て第1の固定子構成部材2に相対させ、S極の極性を有する磁極面を所定の間隙を隔て第2の固定子構成部材5に相対させて空間30内に配置される。
【0080】
可動子10は、第1の巻線21および第2の巻線22に図示の方向に所定の電流を流すことにより、所定の推力をもって矢印B方向に移動し、第1の巻線21および第2の巻線22に図示と異なる方向に所定の電流を流すことにより、所定の推力をもって矢印A方向に移動する。
【0081】
第1の巻線21および第2の巻線22は、巻数、電気抵抗および寸法等の巻線仕様をそれぞれ同一に構成し、それぞれを並列に接続して構成される。
【0082】
本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、第1の巻線21および第2の巻線22の長さ(可動子10の移動方向の長さ)を、それぞれ可動子10を構成する第1の永久磁石11の長さ(可動子10の移動方向の長さ)と同一に構成することにより、推力変動の減少および推力のリニア領域(推力変動の無い領域)の拡大が可能と成る。
【0083】
図8は、本発明の永久磁石可動形リニア直流モータの第8の実施例の構造説明図である。
【0084】
固定子1は、平板状を成す第1のヨーク3、第1の巻線21および第2の巻線22より成る第1の固定子構成部材2と、平板状を成す第2のヨーク6より成る第2の固定子構成部材5と、第1の固定子構成部材2および第2の固定子構成部材5の矢印B方向の端部に装着される第2の永久磁石12および第3の永久磁石13と、第1の固定子構成部材2および第2の固定子構成部材5の矢印A方向の端部に装着される第4の永久磁石14および第5の永久磁石15とにより構成される。可動子10は、平板状を成す第1の永久磁石11により構成される。
【0085】
第1の固定子構成部材2と第2の固定子構成部材5とは、所定の距離を隔て相対して配置され、それぞれの相対面は空間30を構成する。
【0086】
第1の巻線21および第2の巻線22は、それぞれ同一の長さ(可動子10の移動方向の長さ)に構成され、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲全体に列設される。第1の巻線21は、それぞれ同一の長さ(可動子10の移動方向の長さ)を有する巻線21a、巻線21bおよび巻線21cにより構成され、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印A方向の端部までの範囲に装着される。第2の巻線22は、それぞれ同一の長さ(可動子10の移動方向の長さ)を有する巻線22a、巻線22bおよび巻線22cにより構成され、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印B方向の端部までの範囲に装着される。
【0087】
第1の永久磁石11は、N極の極性を有する磁極面を所定の間隙を隔て第1の固定子構成部材2に相対させ、S極の極性を有する磁極面を所定の間隙を隔て第2の固定子構成部材5に相対させて空間30内に配置される。
【0088】
第2の永久磁石12と第3の永久磁石13とは、第2の永久磁石12の所定の極性を有する磁極面と第3の永久磁石13の他の極性を有する磁極面とを隣接させ、可動子10の移動方向に対して直角方向に列設される。第2の永久磁石12のS極の極性を有する磁極面と第3の永久磁石13のN極の極性を有する磁極面とが隣接して構成する磁極面は、第1のヨーク3の第2のヨーク6への相対面に固着され、第2の永久磁石12のN極の極性を有する磁極面と第3の永久磁石13のS極の極性を有する磁極面とが隣接して構成する磁極面は、第2のヨーク6の第1のヨーク3への相対面に固着される。
【0089】
第4の永久磁石14と第5の永久磁石15とは、第4の永久磁石14の所定の極性を有する磁極面と第5の永久磁石15の他の極性を有する磁極面とを隣接させ、可動子10の移動方向に対して直角方向に列設される。第4の永久磁石14のS極の極性を有する磁極面と第5の永久磁石15のN極の極性を有する磁極面とが隣接して構成する磁極面は、第1のヨーク3の第2のヨーク6への相対面に固着され、第4の永久磁石14のN極の極性を有する磁極面と第5の永久磁石15のS極の極性を有する磁極面とが隣接して構成する磁極面は、第2のヨーク6の第1のヨーク3への相対面に固着される。
【0090】
可動子10は、第1の巻線21を構成する巻線21a、巻線21bおよび巻線21cと、第2の巻線22を構成する巻線22a、巻線22bおよび巻線22cとに図示の方向に所定の電流を流すことにより、所定の推力をもって矢印B方向に移動し、第1の巻線21を構成する巻線21a、巻線21bおよび巻線21cと、第2の巻線22を構成する巻線22a、巻線22bおよび巻線22cとに図示と異なる方向に所定の電流を流すことにより、所定の推力をもって矢印A方向に移動する。
【0091】
巻線21a、巻線21b、巻線21c、巻線22a、巻線22bおよび巻線22cは、巻数、電気抵抗および寸法等の巻線仕様をそれぞれ同一に構成し、巻線21a、巻線21bおよび巻線21cを並列に接続し、巻線22a、巻線22bおよび巻線22cを並列に接続し、巻線21a、巻線21bおよび巻線21cと、巻線22a、巻線22bおよび巻線22cとを並列あるいは直列に接続して構成される。
【0092】
本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、巻線21a、巻線21b、巻線21c、巻線22a、巻線22bおよび巻線22cの長さ(可動子10の移動方向の長さ)を、それぞれ可動子10を構成する第1の永久磁石11の長さ(可動子10の移動方向の長さ)と同一に構成することにより、推力変動の減少および推力のリニア領域(推力変動の無い領域)の拡大が可能と成る。
【0093】
図9は、本発明の永久磁石可動形リニア直流モータの第9の実施例の構造説明図である。
【0094】
固定子1は、円筒状を成す第1のヨーク3、第1の巻線21および第2の巻線22より成る第1の固定子構成部材2と、円筒状を成す第2のヨーク6より成る第2の固定子構成部材5と、第1の固定子構成部材2および第2の固定子構成部材5の矢印B方向の端部に装着される第2の永久磁石12a、12bおよび第3の永久磁石13a、13bとにより構成される。可動子10は、円筒状を成す第1の永久磁石11により構成される。
【0095】
第1の固定子構成部材2と第2の固定子構成部材5とは、所定の距離を隔て同軸円筒状に配置され、それぞれの相対面は空間30を構成する。
【0096】
第1の巻線21および第2の巻線22は、それぞれ同一の長さ(可動子10の移動方向の長さ)に構成され、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲全体に列設される。第1の巻線21は、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印A方向の端部までの範囲に装着され、第2の巻線22は、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印B方向の端部までの範囲に装着される。
【0097】
第1の永久磁石11は、N極の極性を有する磁極面を所定の間隙を隔て第1の固定子構成部材2に相対させ、S極の極性を有する磁極面を所定の間隙を隔て第2の固定子構成部材5に相対させて空間30内に配置される。
【0098】
第2の永久磁石12aと第3の永久磁石13aとは、第2の永久磁石12aの所定の極性を有する磁極面と第3の永久磁石13aの他の極性を有する磁極面とを隣接させ、可動子10の移動方向に対して直角方向(固定子1の円周方向)に列設される。第2の永久磁石12aのN極の極性を有する磁極面と第3の永久磁石13aのS極の極性を有する磁極面とが隣接して構成する磁極面は、第1のヨーク3の外側円筒面に固着され、第2の永久磁石12aのS極の極性を有する磁極面と第3の永久磁石13aのN極の極性を有する磁極面とが隣接して構成する磁極面は、第2のヨーク6の内側円筒面に固着される。
【0099】
第2の永久磁石12bと第3の永久磁石13bとは、第2の永久磁石12bの所定の極性を有する磁極面と第3の永久磁石13bの他の極性を有する磁極面とを隣接させ、可動子10の移動方向に対して直角方向(固定子1の円周方向)に列設される。第2の永久磁石12bのS極の極性を有する磁極面と第3の永久磁石13bのN極の極性を有する磁極面とが隣接して構成する磁極面は、第1のヨーク3の外側円筒面に固着され、第2の永久磁石12bのN極の極性を有する磁極面と第3の永久磁石13bのS極の極性を有する磁極面とが隣接して構成する磁極面は、第2のヨーク6の内側円筒面に固着される。
【0100】
可動子10は、第1の巻線21および第2の巻線22に図示の方向に所定の電流を流すことにより、所定の推力をもって矢印B方向に移動し、第1の巻線21および第2の巻線22に図示と異なる方向に所定の電流を流すことにより、所定の推力をもって矢印A方向に移動する。
【0101】
第1の巻線21および第2の巻線22は、巻数、電気抵抗および寸法等の巻線仕様をそれぞれ同一に構成し、それぞれを並列に接続して構成される。
【0102】
本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、第1の巻線21および第2の巻線22の長さ(可動子10の移動方向の長さ)を、それぞれ可動子10を構成する第1の永久磁石11の長さ(可動子10の移動方向の長さ)と同一に構成することにより、推力変動の減少および推力のリニア領域(推力変動の無い領域)の拡大が可能と成る。
【0103】
図10は、本発明の永久磁石可動形リニア直流モータの第10の実施例の構造説明図である。
【0104】
固定子1は、円筒状を成す第1のヨーク3、第1の巻線21および第2の巻線22より成る第1の固定子構成部材2と、円筒状を成す第2のヨーク6より成る第2の固定子構成部材5と、第1の固定子構成部材2および第2の固定子構成部材5の矢印B方向の端部に装着される第2の永久磁石12および第3の永久磁石13とにより構成される。可動子10は、円筒状を成す第1の永久磁石11により構成される。
【0105】
第1の固定子構成部材2と第2の固定子構成部材5とは、所定の距離を隔て同軸円筒状に配置され、それぞれの相対面は空間30を構成する。
【0106】
第1の巻線21および第2の巻線22は、それぞれ同一の長さ(可動子10の移動方向の長さ)に構成され、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲全体に列設される。第1の巻線21は、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印A方向の端部までの範囲に装着され、第2の巻線22は、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印B方向の端部までの範囲に装着される。
【0107】
第1の永久磁石11は、N極の極性を有する磁極面を所定の間隙を隔て第1の固定子構成部材2に相対させ、S極の極性を有する磁極面を所定の間隙を隔て第2の固定子構成部材5に相対させて空間30内に配置される。
【0108】
第2の永久磁石12と第3の永久磁石13とは、第2の永久磁石12の所定の極性を有する磁極面と第3の永久磁石13の他の極性を有する磁極面とを隣接させ、可動子10の移動方向に対して直角方向(固定子1の円周方向)に列設される。第2の永久磁石12のN極の極性を有する磁極面と第3の永久磁石13のS極の極性を有する磁極面とが隣接して構成する磁極面は、第1のヨーク3の内側円筒面に固着され、第2の永久磁石12のS極の極性を有する磁極面と第3の永久磁石13のN極の極性を有する磁極面とが隣接して構成する磁極面は、第2のヨーク6の外側円筒面に固着される。
【0109】
可動子10は、第1の巻線21および第2の巻線22に図示の方向に所定の電流を流すことにより、所定の推力をもって矢印B方向に移動し、第1の巻線21および第2の巻線22に図示と異なる方向に所定の電流を流すことにより、所定の推力をもって矢印A方向に移動する。
【0110】
第1の巻線21および第2の巻線22は、巻数、電気抵抗および寸法等の巻線仕様をそれぞれ同一に構成し、それぞれを並列に接続して構成される。
【0111】
本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、第1の巻線21および第2の巻線22の長さ(可動子10の移動方向の長さ)を、それぞれ可動子10を構成する第1の永久磁石11の長さ(可動子10の移動方向の長さ)と同一に構成することにより、推力変動の減少および推力のリニア領域(推力変動の無い領域)の拡大が可能と成る。
【0112】
図11は、本発明の永久磁石可動形リニア直流モータの第11の実施例の構造説明図である。
【0113】
固定子1は、円筒状を成す第1のヨーク3、第1の巻線21、第2の巻線22および第3の巻線より成る第1の固定子構成部材2と、円筒状を成す第2のヨーク6より成る第2の固定子構成部材5と、第1の固定子構成部材2および第2の固定子構成部材5の矢印B方向の端部に装着される第2の永久磁石12および第3の永久磁石13と、第1の固定子構成部材2および第2の固定子構成部材5の矢印A方向の端部に装着される第4の永久磁石14および第5の永久磁石15とにより構成される。可動子10は、円筒状を成す第1の永久磁石11により構成される。
【0114】
第1の固定子構成部材2と第2の固定子構成部材5とは、所定の距離を隔て同軸円筒状に配置され、それぞれの相対面は空間30を構成する。
【0115】
第1の巻線21、第2の巻線22および第3の巻線23は、それぞれ同一の長さ(可動子10の移動方向の長さ)に構成され、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲全体に列設される。第2の巻線22は、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部に装着され、第1の巻線21は、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印A方向の端部までの範囲に装着され、第3の巻線23は、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部から矢印B方向の端部までの範囲に装着される。
【0116】
第1の永久磁石11は、S極の極性を有する磁極面を所定の間隙を隔て第1の固定子構成部材2に相対させ、N極の極性を有する磁極面を所定の間隙を隔て第2の固定子構成部材5に相対させて空間30内に配置される。
【0117】
第2の永久磁石12と第3の永久磁石13とは、第2の永久磁石12の所定の極性を有する磁極面と第3の永久磁石13の他の極性を有する磁極面とを隣接させ、可動子10の移動方向に対して直角方向(固定子1の円周方向)に列設される。第2の永久磁石12のN極の極性を有する磁極面と第3の永久磁石13のS極の極性を有する磁極面とが隣接して構成する磁極面は、第1のヨーク3の外側円筒面に固着され、第2の永久磁石12のS極の極性を有する磁極面と第3の永久磁石13のN極の極性を有する磁極面とが隣接して構成する磁極面は、第2のヨーク6の内側円筒面に固着される。
【0118】
第4の永久磁石14と第5の永久磁石15とは、第4の永久磁石14の所定の極性を有する磁極面と第5の永久磁石15の他の極性を有する磁極面とを隣接させ、可動子10の移動方向に対して直角方向(固定子1の円周方向)に列設される。第4の永久磁石14のS極の極性を有する磁極面と第5の永久磁石15のN極の極性を有する磁極面とが隣接して構成する磁極面は、第1のヨーク3の外側円筒面に固着され、第4の永久磁石14のN極の極性を有する磁極面と第5の永久磁石15のS極の極性を有する磁極面とが隣接して構成する磁極面は、第2のヨーク6の内側円筒面に固着される。
【0119】
可動子10は、第1の巻線21、第2の巻線22および第3の巻線23に図示の方向に所定の電流を流すことにより、所定の推力をもって矢印B方向に移動し、第1の巻線21、第2の巻線22および第3の巻線23に図示と異なる方向に所定の電流を流すことにより、所定の推力をもって矢印A方向に移動する。
【0120】
第1の巻線21、第2の巻線22および第3の巻線23は、巻数、電気抵抗および寸法等の巻線仕様をそれぞれ同一に構成し、それぞれを並列に接続して構成される。
【0121】
本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、第1の巻線21、第2の巻線22および第3の巻線23の長さ(可動子10の移動方向の長さ)を、それぞれ可動子10を構成する第1の永久磁石11の長さ(可動子10の移動方向の長さ)と同一に構成することにより、推力変動の減少および推力のリニア領域(推力変動の無い領域)の拡大が可能と成る。
【0122】
可動子10に作用する推力は、第2のヨーク6の側面に設けられた可動子10の移動方向に長穴状を成す開口32を介して外部に伝達される。
【0123】
一般に、図1ないし図4に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、30[mm]以下のストロークに対応するものであり、図5、図7、図9および図10に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、100[mm]以下のストロークに対応するものであり、図6、図8および図11に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、100[mm]を越えるストロークに対応するものである。
【0124】
図1に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、従来の永久磁石可動形リニア直流モータの推力変動の減少、大推力化、ロング・ストローク化および小型軽量化を可能とするものである。
【0125】
図2に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、図1に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータの推力変動の減少およびロング・ストローク化を可能とするものである。
【0126】
図3に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、図1に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータの大推力化および可動子10に作用する推力の均一化を可能とするものである。
【0127】
図4に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、図2に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータの大推力化および可動子10に作用する推力の均一化を可能とするものである。
【0128】
図5に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、図3に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータの推力変動の減少、リニア領域(推力変動の無い領域)の拡大およびロング・ストローク化を可能とするものである。
【0129】
図6に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、図5に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータのロング・ストローク化を可能とするものである。
【0130】
図7に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、図1に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータのロング・ストローク化を可能とするものである。
【0131】
図8に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、図1に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータの推力変動の減少、推力のリニア領域(推力変動の無い領域)の拡大およびロング・ストローク化を可能とするものである。
【0132】
図9および図10に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、図1に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータを円筒状に構成したものであり、大推力化、ロング・ストローク化および可動子10に作用する推力の均一化を可能とするものである。
【0133】
図10に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、図9に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータの可動子10の小型軽量化、応答性の向上および可動子10の保持機構の簡略化を可能とするものである。
【0134】
図11に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、図2に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータを円筒状に構成したものであり、大推力化、ロング・ストローク化および可動子10に作用する推力の均一化を可能とするものである。
【0135】
図12は、図3に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータの推力特性図であり、図13は、図5に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータの推力特性図であり、図14は、図6に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータの推力特性図である。
【0136】
図12ないし図14に示す推力特性図において、直線Aは、ストロークを30[mm]に設定した際の推力特性を示し、曲線Bは、固定子1の長手方向(可動子10の移動方向)の寸法のみを増加させ、ストロークを100[mm]に設定した際の推力特性を示し、曲線Cは、固定子1の長手方向(可動子10の移動方向)の寸法のみを増加させ、ストロークを200[mm]に設定した際の推力特性を示し、曲線Dは、固定子1の長手方向(可動子10の移動方向)の寸法のみを増加させ、ストロークを300[mm]に設定した際の推力特性を示す。
【0137】
直線A、曲線B、曲線Cおよび曲線Dは、それぞれ図16に示す従来の永久磁石可動形リニア直流モータの推力特性図の曲線A、曲線B、曲線Cおよび曲線Dに対応するものであり、本発明の永久磁石可動形リニア直流モータが、従来の永久磁石可動形リニア直流モータの推力変動の減少、推力のリニア領域(推力変動の無い領域)の拡大、大推力化、ロング・ストローク化および小型軽量化を可能とする状態を示すものである。
【0138】
図12において、直線Aは、図3に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータが、図15に示す従来の永久磁石可動形リニア直流モータの推力変動の減少、推力のリニア領域(推力変動の無い領域)の拡大および大推力化を可能とする状態を示すものであり、曲線Bおよび曲線Cは、図3に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータが、図15に示す従来の永久磁石可動形リニア直流モータのロング・ストローク化、推力変動の減少および大推力化を可能とする状態を示すものである。
【0139】
図13において、曲線B、曲線Cおよび曲線Dは、図5に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータが、図3に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータの推力変動の減少、ロング・ストローク化および大推力化を可能とする状態を示すものである。
【0140】
図14において、曲線B、曲線Cおよび曲線Dは、図6に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータが、図5に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータの推力変動の減少、推力のリニア領域(推力変動の無い領域)の拡大および大推力化を可能とする状態を示すものである。
【0141】
一般に本発明の永久磁石可動形リニア直流モータにおいて、第1の固定子構成部材2を構成する二つの巻線(第1の巻線21および第2の巻線22)および第2の固定子構成部材5を構成する二つの巻線(第4の巻線24および第5の巻線25)は、推力変動の減少および推力のリニア領域(推力変動の無い領域)の拡大と、ロング・ストローク化における組立の簡略化とを目的として、図8の本発明の永久磁石可動形リニア直流モータに示すように、それぞれ同一の巻線仕様を有する複数の巻線により構成し得るものである。
【0142】
同様に、第1の固定子構成部材2を構成する三つの巻線(第1の巻線21、第2の巻線22および第3の巻線23)および第2の固定子構成部材5を構成する三つの巻線(第4の巻線24、第5の巻線25および第6の巻線26)は、それぞれ同一の巻線仕様を有する複数の巻線により構成し得るものである。しかし、第1のヨーク3の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部あるいは第2のヨーク5の可動子10の移動範囲に対応する範囲の中央部に一つの巻線を装着する必要があり、それぞれ奇数個の巻線により構成される。
【0143】
図5および図10に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータにおいて、固定子1の矢印B方向の端部に装着される第2の永久磁石12および第3の永久磁石13より成る一組の永久磁石は、着磁および組立の簡略化等を目的として、図9の本発明の永久磁石可動形リニア直流モータに示すように、それぞれ複数組の永久磁石により構成し得るものである。
【0144】
同様に、図6、図8および図11に示す本発明の永久磁石可動形リニア直流モータにおいて、固定子1の矢印B方向の端部に装着される第2の永久磁石12および第3の永久磁石13より成る一組の永久磁石と、固定子1の矢印A方向の端部に装着される第4の永久磁石14および第5の永久磁石15より成る一組の永久磁石とは、それぞれ複数組の永久磁石により構成し得るものである。
【0145】
第2の永久磁石12および第3の永久磁石13より成る一組の永久磁石と、第4の永久磁石14および第5の永久磁石15より成る一組の永久磁石とは、それぞれを一つの永久磁石で構成し、第2の永久磁石12あるいは第4の永久磁石に14対応する範囲と、第3の永久磁石13あるいは第5の永久磁石15に対応する範囲とを、それぞれ着磁して構成し得るものである。
【0146】
本発明の永久磁石可動形リニア直流モータにおいて、固定子1および可動子10を構成する永久磁石は、所定の体積を越えた際に、永久磁石の製造および着磁の簡略化と、永久磁石可動形リニア直流モータの組立の簡略化とを目的として、複数の永久磁石を積層あるいは列設して構成され、低価格化を目的とする際には、磁性材料を介在させ構成し得るものである。
【0147】
本発明の永久磁石可動形リニア直流モータにおいて、第1のヨーク3、第2のヨーク6および第3のヨーク31は、電磁軟鉄、構造用圧延鋼あるいは炭素鋼等の優れた磁気特性を有する金属により構成される。推力の安定化および大推力化を目的とする際には、熱処理により磁気特性の向上が図られる。
【0148】
第1の巻線21ないし第6の巻線26あるいはそれぞれを構成する複数の巻線は、巻枠にに所定の径を有する素線を所定数巻いて構成されるが、小型軽量化を図る際には自己融着線により構成され巻枠が不要となる。
【0149】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の永久磁石可動形リニア直流モータは、従来の永久磁石可動形リニア直流モータの推力変動の減少、大推力化およびロング・ストローク化を可能とするものであり、推力変動の減少および大推力化に伴い、小型軽量化を可能とするものである。即ち、推力変動の減少、大推力化、ロング・ストローク化および小型軽量化を共に可能とするものであり、更に、推力のリニア領域(推力変動の無い領域)の拡大を可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構造説明図である。
【図2】本発明の第2の実施例の構造説明図である。
【図3】本発明の第3の実施例の構造説明図である。
【図4】本発明のの第4の実施例の構造説明図である。
【図5】本発明の第5の実施例の構造説明図である。
【図6】本発明の第6の実施例の構造説明図である。
【図7】本発明の第7の実施例の構造説明図である。
【図8】本発明の第8の実施例の構造説明図である。
【図9】本発明の第9の実施例の構造説明図である。
【図10】本発明の第10の実施例の構造説明図である。
【図11】本発明の第11の実施例の構造説明図である。
【図12】本発明の推力特性図である。
【図13】本発明の推力特性図である。
【図14】本発明の推力特性図である。
【図15】従来の永久磁石可動形リニア直流モータの構造説明図である。
【図16】従来の永久磁石可動形リニア直流モータの推力特性図である。
【符号の説明】
1 固定子
2 第1の固定子構成部材
3 第1のヨーク
4 巻線
5 第2の固定子構成部材
6 第2のヨーク
7 巻線
10 可動子
11 第1の永久磁石
12 第2の永久磁石
12a 第2の永久磁石
12b 第2の永久磁石
13 第3の永久磁石
13a 第3の永久磁石
13b 第3の永久磁石
14 第4の永久磁石
15 第5の永久磁石
21 第1の巻線
21a 巻線
21b 巻線
21c 巻線
22 第2の巻線
22a 巻線
22b 巻線
22c 巻線
23 第3の巻線
24 第4の巻線
25 第5の巻線
26 第6の巻線
30 空間
31 第3のヨーク
32 開口
Claims (4)
- 第1のヨークおよび第1のヨークの可動子の移動範囲に対応する範囲全体に装着される巻線より成る第1の固定子構成部材と、第2のヨークより成る第2の固定子構成部材とを所定の距離を隔て相対して配置させ構成される固定子と、所定の極性を有する磁極面を所定の間隙を隔て第1の固定子構成部材に相対させ、他の極性を有する磁極面を所定の間隙を隔て第2の固定子構成部材に相対させ、第1の固定子構成部材および第2の固定子構成部材の、それぞれの相対面が構成する空間内を円滑に移動し得る構造に配置される第1の永久磁石より構成される可動子とにより成る永久磁石可動形リニア直流モータにおいて、
第1のヨークに装着される巻線を、それぞれ同一の長さ(可動子の移動方向の長さ)を有する二つの巻線により構成することを特徴とする永久磁石可動形リニア直流モータ。 - 第1のヨークに装着される巻線を、それぞれ同一の長さ(可動子の移動方向の長さ)を有する三つの巻線により構成することを特徴とする請求項1の永久磁石可動形リニア直流モータ。
- 第1のヨークに装着される巻線を構成する各巻線を、それぞれ第1の永久磁石の長さ(可動子の移動方向の長さ)と等しく構成することを特徴とする請求項1又は請求項2の永久磁石可動形リニア直流モータ。
- 固定子の一方の端部に、第2の永久磁石と第3の永久磁石とを、第2の永久磁石の所定の極性を有する磁極面と第3の永久磁石の他の極性を有する磁極面とを隣接させ、可動子の移動方向に対して直角方向に列設し、それぞれの異なる極性を有する磁極面が隣接して構成する一方の磁極面を第1のヨークの第2のヨークへの相対面に固着させ、それぞれの異なる極性を有する磁極面が隣接して構成する他方の磁極面を第2のヨークの第1のヨークへの相対面に固着させ、
固定子の他方の端部に、第4の永久磁石と第5の永久磁石とを、第4の永久磁石の所定の極性を有する磁極面と第5の永久磁石の他の極性を有する磁極面とを隣接させ、可動子の移動方向に対して直角方向に列設し、それぞれの異なる極性を有する磁極面が隣接して構成する一方の磁極面を第1のヨークの第2のヨークへの相対面に固着させ、それぞれの異なる極性を有する磁極面が隣接して構成する他方の磁極面を第2のヨークの第1のヨークへの相対面に固着させることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3の永久磁石可動形リニア直流モータ。
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- 1997-05-16 JP JP14112897A patent/JP3722398B2/ja not_active Expired - Lifetime
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