JPH09512620A - 自動変速機用の制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 自動車の自動変速機用の制御装置（１）は，下方部分（２）と上方部分（３）とから成るケーシングを有している。このケーシング内にはプリント配線板（８）が設けられており，このプリント配線板は制御装置の電気的回路構成要素（１１，１２）を有している。電磁的に操作される液力装置弁のための多数の弁コイル（４）のほかに，少なくとも１つの回転数センサ（１４）が弾性的な鋳込み物質（６）内に埋め込まれていて，これによってケーシング内のその位置を固定されている。回転数センサは変速機の歯車（１６）あるいはその他の回転する構造部分の近くにまで達していて，歯車の回転運動を誘導又はホール効果によって測定する。

Description

【発明の詳細な説明】 自動変速機用の制御装置 本発明は請求項１の上位概念部に記載した形式の制御装置に関する。このよう な形式の制御装置は自動車の自動変速機の制御に役立つ。変速機が段変速機であ る場合には，制御装置によって走行状態及び運転者の希望にしたがってその都度 最も適当な変速段が選択され，この変速段にセットされる。変速機が無断変速機 である場合には，制御装置はその都度最も有利な変速比を生ぜしめる。 自動変速機の電磁的に操作される液力装置弁を制御するある公知の制御装置に おいては，弁コイルが制御装置内に内蔵されている。すなわち弁コイルは制御装 置の内部で弾性的な鋳込み物質内に埋め込まれて，これによってその位置を固定 されている（DE 42 32 205 A1）。鋳込み物質の可とう性によって，自動変速機 のケーシングに制御装置を組み付ける場合に制御装置が差しはめられる弁ブロッ クの製作公差を補償することができる。 制御装置は，その機能を申し分なく遂行するためには，多数のセンサの信号， 例えば機関回転数，機関負荷などのためのセンサの信号，を評価しなければなら ない。より以前の出願 P 43 34 956.6（本出願人整 理番号 GR 93 P 1743 DE）においては，変速機制御機構を種々のセンサに接続す るのに普通必要である接続ケーブル及びプラグの費用を減少させるために，セン サ信号がワイヤレスで変速機制御機構に伝達されるようになっている。 本発明の根底をなす課題は，制御装置と変速機自体内の測定値を把握するセン サとの間のコミュニケーションに必要な費用を更に減少させることである。 この課題は本発明によれば，請求項１による制御装置によって解決される。本 発明の有利な実施形態は請求項２〜４に記載されている。 本発明の１実施例は図面に示されている。 制御装置１は，下方部分２と上方部分３とから成るケーシングを有している。 ケーシングの下方部分２は一連の弁コイル４を有しており，これらの弁板は弾性 物質６，例えば鋳込み物質，内に埋め込まれていて，これによってその位置を固 定されている。下方部分２は下方に向かって開いており，組み付けの際に図示し ていない変速機ケーシングの開口内に挿入され，変速機ケーシングに固定される 。この場合，それぞれ内部中空室７を有している弁コイル４は弁ブロックから突 出しているいわゆる弁ドーム上に押しはめられる。弁ブロックは変速機内に取り 付けられていて，変速機の摩擦エレメントを操作するのに必要な液力装置弁を有 している。この場合変速機及び弁ブロックは図示され ていない。それは，変速機及び弁ブロックはそれ自体公知であり，また本発明の 構成要素ではないからである。 制御装置のケーシングは，カバー３によって閉じられた中空室内に，回路保持 体として役立つプリント配線板８を有しており，このプリント配線板は冷却エレ メント１０，例えばアルミニウム板，上に固定（例えば接着）されている。プリ ント配線板８上には多数の電気的及び電子的な素子１１，１２が取り付けられて いて，それらを接続する導電路（図面においては見えない）と一緒になって，制 御装置の回路を形成している。 回転数センサ１４がやはりケーシングの下方部分２内に配置され，それも弾性 物質６内に埋め込まれて，これによってその位置を固定されている。この回転数 センサは，磁束の変化を生ぜしめる磁極ホイールとして役立つ歯車１６あるいは その他の回転する構造部分−例えば変速機のブレーキ バンド ドラム−の近くに まで達していて，この構造部分の運動を誘導によって又はホール効果によって測 定する。電気接続導線（図面には示されていない）はプリント配線板８の接触接 続孔に導かれていて，これらの接触接続孔にろう接されている。これによって， 電気接続導線を制御装置から導き出す必要がなくなり，これによってケーブル布 線費用が減少せしめられ，故障しやすい差し込み結合 機構が回避せしめられる。 弁コイル４は周知の形式でプラスチック製のスリーブ形巻き枠１７と，この巻 き枠に巻かれた巻き線１８と，金属製のヨークスリーブ１９とから成っている。 これらの弁コイルはプリント配線板８上の回路によって制御されて，既に述べた ように変速機内の液力装置弁を操作する。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９６年４月９日 【補正内容】 請求の範囲 １ 自動車の自動変速機用の制御装置（１）であって，ケーシング（２，３） を有しており，このケーシング内に回路構成要素（１１，１２）を有する保持体 が設けられており，かつこのケーシング内に電磁的な液力装置弁のための弁コイ ル（４）が配置されていて，弾性物質（６）内に埋め込まれている形式のものに おいて，変速機ケーシング内に配置されている回転する部分（１６）の回転運動 を把握する回転数センサ（１４）がケーシング（１，２）の開いている下方部分 （２）の内部に配置されていて，弾性物質（６）内に埋め込まれていることを特 徴とする，自動変速機用の制御装置。 ２ 回転数センサ（１４）が誘導形センサとして構成されていることを特徴と する，請求項１記載の制御装置。 ３ 回転数センサ（１４）がホール効果形センサとして構成されていることを 特徴とする，請求項１記載の制御装置。 ４ 回転数センサ（１４）が保持体（８）上の回路構成要素（１１，１２）と 電気的に接続されていることを特徴とする，請求項１記載の制御装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 自動車の自動変速機用の制御装置（１）であって，ケーシング（２，３） を有しており，このケーシング内に回路構成要素（１１，１２）を有する保持体 が設けられており，かつこのケーシング内に電磁的な液力装置弁のための弁コイ ル（４）が配置されていて，弾性物質（６）内に埋め込まれている形式のものに おいて，変速機ケーシング内に配置されている回転する部分（１６）の回転運動 を把握する回転数センサ（１４）がケーシング（１，２）の内部に配置されてい て，弾性物質（６）内に埋め込まれていることを特徴とする，自動変速機用の制 御装置。 ２ 回転数センサ（１４）が誘導形センサとして構成されていることを特徴と する，請求項１記載の制御装置。 ３ 回転数センサ（１４）がホール効果形センサとして構成されていることを 特徴とする，請求項１記載の制御装置。 ４ 回転数センサ（１４）が保持体（８）上の回路構成要素（１１，１２）と 電気的に接続されていることを特徴とする，請求項１記載の制御装置。