JPH09511500A - N−置換化グリシンを含むブラジキニン拮抗薬ペプチド - Google Patents

N−置換化グリシンを含むブラジキニン拮抗薬ペプチド

Info

Publication number
JPH09511500A
JPH09511500A JP7523493A JP52349395A JPH09511500A JP H09511500 A JPH09511500 A JP H09511500A JP 7523493 A JP7523493 A JP 7523493A JP 52349395 A JP52349395 A JP 52349395A JP H09511500 A JPH09511500 A JP H09511500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arg
gly
hyp
pro
thi
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP7523493A
Other languages
English (en)
Inventor
エス. グッドフェロウ,バル
ブイ. マレーザ,マノイ
ティー. ウォーレイ,エリック
ディー. フィッツパトリック,ティモシー
ジー. クールマン,カレン
Original Assignee
コーテック,インコーポレイティド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by コーテック,インコーポレイティド filed Critical コーテック,インコーポレイティド
Publication of JPH09511500A publication Critical patent/JPH09511500A/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K7/00Peptides having 5 to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K7/04Linear peptides containing only normal peptide links
    • C07K7/18Kallidins; Bradykinins; Related peptides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P11/00Drugs for disorders of the respiratory system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/04Centrally acting analgesics, e.g. opioids
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P3/00Drugs for disorders of the metabolism
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides

Abstract

(57)【要約】 本発明は、痛み及び炎症を含むブラジキニンにより媒介される症状の処置に有用な、N−置換化グリシンを含むブラジキニン型ペプチド、特にブラジキニン拮抗ペプチドを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 N−置換化グリシンを含むブラジキニン拮抗薬ペプチド 本発明はキニン、そしてより詳しくはブラジキニンレセプター拮抗薬に関する 。 ブラジキニン(BK)はカリクレインとして知られるエンドペプチダーゼのグル ープによるキニノーゲンのタンパク質分解により放出される内因性ペプチドホル モンである。ブラジキニンは末梢A−及びC−繊維ニューロンの刺激を介して痛 み及び痛覚過敏を含む数多くの病理生理学的応答を誘導する媒介因子である。BK は炎症反応において重要な役割を果たし、そしてぜん息を含む敗血症及び気管支 肺炎に係る低血圧症等のいくつかの疾病状態に有意義な媒介因子であることが明 らかである。 BK拮抗薬はBKの作用を妨げる又は抑制するのに有用であると考えられ、その結 果上記の疾病は治癒又は軽減される。また、ブラジキニン拮抗薬が頭部外傷にお ける水腫(膨潤)、ひどい火傷に由来する水腫及び痛み、片頭痛、並びに外科処 置又は癌に係る痛みの処置において有用でありうる。 ブラジキニンは配列Arg1-Pro2-Pro3-Gly4-Phe5-Ser6-Pro7-Phe8-Arg8のノナペ プチドである。ここで利用する番号付けは元のブラジキニンの構造に対する作動 薬又は拮抗薬の関連配列を比較する分野において現状採用されている。K.G.Clae son及び共同研究者は(米国特許第 4,242,329号)、Pro7の代わりにD−フェニ ルアラニン又はD−プロリンを含むブラジキニン配列のトランケーション型ペプ チドが、中程度ではあるが測定可能なブラジキニン拮抗活性を示すことを実証し た。Stewartはブラジキニンペプチド配列の7位にD -Pheを組込み、これはブラジキニンレセプターに対する拮抗作用を有するペプチ ドをもたらした(米国特許第 4,801,613号)。理論的には興味深いが、これらの 化合物は有用な薬剤として機能するために十分な効能及びインビボ安定性を欠い ていた。 HoechstのG.Breipohl及び共同研究者(EPA 0,455,133A2)並びにSios-NovaのD.K yle及び共同研究者(PCT/US92/03031)は効能の高いブラジキニン拮抗薬を開発 し、これはブラジキニン配列の7位にD-Tic、D−シクロヘキシルアラニン又は 置換化D−プロリンのいづれかを含む。Hoechstの合成したこの化合物はD-Tic7 を含み、そして8位において複素環式アミノ酸を含まなくてはならず、ここでα −アミノ酸窒素及びα−炭素が複素環の中に含まれている。かかる残基の例には とりわけL-Oic又はL-Ticが含まれる。Kyleは8位において類似の複素環又は置換 化4−ヒドロキシプロリン又は置換化4−チオプロリン残基を含む化合物を合成 した。Young及び共同実験者はN−ベンジルグリシンをブラジキニン配列の7位 に組込み、そして中程度のブラジキニンレセプター拮抗活性を有するペプチドを 得た(第13回アメリカン・ペプチド・シンポジウム、Edmonton,Alberta、1993 年6月20日)。 従来の研究にもかかわらず、有用な拮抗特性を有する新規、且つ改良されたBK 拮抗薬を提供することについてのかなりのニーズがある。本発明の主たる目的は ペプチド鎖の中にN−置換化グリシンを含むかかる拮抗薬を供することにある。 本明細書において考慮するN−置換化グリシンを利用する有能なブラジキニン 拮抗薬は今までに報告されていない。 発明の概要 本発明はN−置換化グリシンである1又は複数のアミノ酸残基を 含むブラジキニンペプチド拮抗薬を提供し、ここでそのN−置換基はアルキル、 シクロアルキル、複素環、芳香又は複素環芳香基である。これらの化合物はブラ ジキニンの非常に効能な作動薬であることが示され、そしてインビボでの優れた 安定性及び作用期間が実証された。ブラジキニンの有能な拮抗薬として、本発明 の化合物は、痛み、炎症、水腫、頭部傷害に係る水腫、咬傷及び刺傷、片頭痛、 SIRS/敗血症、慢性炎症、火傷、小細胞癌腫、ぜん息に係る気路過敏症及び気路 炎症を含むブラジキニンにより媒介される症状の処置にとって有用であると考え られる。 発明の詳細な説明 広義に定義すると、本発明のブラジキニンレセプター作動薬は1又は複数のN −置換化グリシン残基を含むペプチドである。 より詳しくは、本発明は次式(I)のブラジキニンレセプター拮抗薬を考慮す る: Z1-Z0-A1-B2-C3-D4-E5-F6-G7-H8-I9-J10 (I) (式中、 Z1は任意的に存在してなくてもよいが、しかし存在しているなら、水素、ア セチル、アダマンチルカルボキシル、アダマンチルアセチル、(C1〜C8)アルキ ル、アルカノイル、アリールスルホニル、アルコキシカルボニル、又はジヒドロ キヌクリジニル−カルボン酸の誘導体であり; Z0は任意的に存在していてよく、又はZ0及びA1は、同一でも異なるもので あってもよく、直結合、水素、又はDもしくはLアルギニン、DもしくはLリジ ン、DもしくはLオルニチン、又はH2N(NH=C)NHCH2CH2CH2(CH2)nCO−(ここで n=0〜3である)に由来するアミノ酸残基であるか、又は医療化学業界におい て慣用の一 般的なアルギニンに代わる置換基であって生理学的pHにおいて正帯電ヘテロ原子 を供するもの、例えばアルキルアミン、ベンズアミジン、ピペリジン、アルキル グアニジン又はアルキルホスホニウム成分含有のオルニチン、アルギニン又はリ ジンの類似体又は同族体であってよく、ただしZ1が存在しないときZ0は直結合 以外のものであり;更にA1がH2N(NH=C)NHCH2CH2CH2(CH2)nCO-(ここでn=0 〜3である)のとき、Z1及びZ0は存在していなく;A1が水素であるときはZ0 及びZ1は存在しない; B2及びC3は同一でも異なるものであってもよく、プロリン、ヒドロキシプロ リン、サルコシン、グリシン、セリン、スレオニン、チオプロリン、N−(メチ ル)セリン、N−(メチル)スレオニン、N−メチルフェニルアラニン、グリシ ン又はNR′CHR″CO(ここで、R′及びR″は独立して水素、アルキル(例えば C1−C8直鎖もしくは分枝鎖、又はC3−C8シクロアルキル)、アリール、 ヘテロアリール又はアルキルアミノである)であり; D4はグリシン、アラニン又はチエニルアラニンであり; B2C3D4E5は−NH(CH2)nCO−により置き換えられていてよく、ここでnは4〜14 の完全数であり; E5はフェニルアラニン、メチルにより置換されたフェニルアラニン、グリシ ン、シクロペンチルグリシン、シクロヘキシルグリシン、シクロヘキシルアラニ ン、2−インダングリシン、チエニルアラニン、N−(2−インダン)グリシン 、又はN−置換化グリシンであり、ここでその置換基はアルキル(C1−C8) 、シクロアルキル(C3−C8)、CH2Ar,CH2CH2Ar(ここでArはアリール又は アルキルチエニルである)、芳香族アミノ酸、又はα−窒素もしくはα−炭素に おいてメチルもしくはエチル基により置換された芳香族アミノ酸であり; F6は中性、塩基性又は酸性の脂肪族又は芳香族アミノ酸であり、その側鎖は 置換されていてよく、例えば置換化セリン、又はシステインであり、その置換基 はN−(アルキル)−スクシニミジル、N−(アルキル)ピロリジノン、アルキ ル(C1−C20)、アルケニルアルキル(C2−C20)、アリール又はアルキル アリール(C7−C20)より選ばれる; G7は芳香族アミノ酸、例えばD-Tic,D-Dic、D−フェニルアラニン、インダ ングリシン、D−シクロペンチルグリシン、D−シクロヘキシルグリシン、D− プロリン、又は3もしくは4位においてアルキル、アリール、チオアルキル、チ オアリール、オキシアルキルもしくはオキシアリールにより置換されたプロリン であるか;又はN−置換化グリシン残基であり、ここでその置換基はアリール、 アルキルアリール、−CH2R又は−CH2CH2R(ここでRはインダン、インドール、 ナフチル又はフェニルである)であり; H8は以下の構造式からの選ばれるアミノ酸残基であり 又は (式中、mは1〜6の整数であり); R1はアルキル(C1−C12の直鎖又は枝分れ鎖)、シクロアルキル(C3− C8)、単環式又は多環式アリール、例えばフェニル又はナフチル、ヘテロアリ ール又は複素環であって炭素、窒素、酸素又は硫黄から選ばれる3〜8の原子の 1又は複数の環を含むものであり; R1は置換化シクロアルキルであって、アミノ、ベンゾ、ヒドロキシ、メルカ プト、メルカプトアルキル、アルキル、オキシアルキル、アルキルオキシ、カル ボキシル、ハロゲン、フェニル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、 アミノアルキル、アルキルアミノ又はカルボキシアミドより選ばれる1〜4個の 置換基を有するものであってもよく;又は R1は置換化アリール又はヘテロアリールであって、アミノ、フェニル、ヒド ロキシ、メルカプト、メルカプトアルキル、アルキル、オキシアルキル、アルキ ルオキシ、カルボキシル、ハロゲン、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキ シ、アミノアルキル、アルキルアミノ又はカルボキシアミドより選ばれる1〜4 個の置換基を含むものであってもよく; R2はH、メチル又は高級アルキル(例えば1〜8個の炭素原子の直鎖又は枝 分れアルキル)、又はアミノ酸の酸性、塩基性もしくは中性側鎖(アルキル又は 芳香族)であり;H8は、G7がN−置換化グリシンであるとき、cis−エンド− オクタヒドロインドール−2−カルボニルであり; I9は存在していないか、又は直結合、OH又は塩基性、酸性もしくは中性のア ミノ酸、特にアルギニン又はリジン又はH2N(NH=C)NHCH2CH2CH2(CH2)n−NH−( ここでn=0〜3である)であるか、又は医療化学の業界に慣用のアルギニンに 代わる一般の置換基であって生理学的pHにおいて正帯電したヘテロ原子を供する もの、例えばアルキルアミン、ベンズアミジン、ピペリジン、アルキルグアニジ ン又はアルキルホスホニウム成分含有のアルギニン又はリジンの類似体又は同族 体であってよく、ただしJ10が存在しているときはI9はOH以外のものであり、 又はJ10が存在していないときは直結合以外のものであり;そして J10は存在していないか、又は存在しているなら、OHであるか、又は塩基性、 酸性もしくは中性アミノ酸であるか、又はO−R、又はNHR(ここでRは1〜15個 の炭素原子を含むアルキル基(直鎖又は枝分れ鎖)である) である)。 本発明は、ブラジキニンに関するペプチド配列への1又は複数のN−置換化グ リシン残基の組込みが実体的なブラジキニン拮抗活性を有する拮抗薬を供すると いう発見に基づいている。副次的な特徴において、鎖内にN−置換化グリシンを 含む一定のペプチドは有用な拮抗活性を示すことも発見した。しかしながら、本 発明は主に、著しいブラジキニン拮抗活性を、以降に示すようにその他の有用な 特性と共に示すような、鎖内にN−置換化グリシンを含む新規のペプチドに関す る。 重要には、本化合物の薬理学的プロフィールは高い効能の化合物、例えばHOE- 140、即ち次式のペプチド: D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-Oic-Arg に関して得られるものよりも有意に異なる。 HOE-140は、2型ブラジキニン(BK2)レセプターに対して著しく有能であるが、 多くのインビトロ又はインビボ薬効プロフィールにおいて1型ブラジキニン(BK1 )レセプターに対する活性を欠いている。最近のデーターは、B1レセプターの様 々なモデルが慢性炎症又は持続性痛覚過敏症状の様々なモデルにおいて重要であ ることを示している(Dray,A.ら、TIPS,14 287(1993))。本発明の好適な化合物 はB1レセプター拮抗モデル(LPS−処理したウサギの血圧アッセイ)において実体 的なインビボ活性を示す。一方、HOE-104はこのアッセイにおいて活性を欠いて いた。 本明細書に開示する化合物は、本発明のN−置換化グリシンがは るかに経済的に合成され、そして複雑、且つ高価な残基、例えばOic又は4−置 換化ヒドロキシプロリン又はチオプロリンのケースにおいて含まれている複数の 立体中心がない点で、従来の化合物に勝る経済的利点を有する。 本発明の好適な態様において、ブラジキニンレセプターの非常に効能な拮抗薬 を、ブラジキニンペプチド配列の7又は8位にN−置換化グリシン残基を組込む ことにより作り上げることができる。これらの化合物は、それらが制約された複 素環式アミノ酸であって、その環が置換化プロリン又はオクタヒドロ−インドー ル−2−カルボン酸(Oic)の如くのアミノ酸残基窒素を含むものをもたない点で 従来技術とは異なる。特に好適な態様は、上記の通りブラジキニンペプチド配列 の8位にN−シクロペンチル−、N−シクロヘキシル−、N−アリール−又はN −アルキルアリールグリシンを含む化合物を含んで成る。 組織内に様々なレセプターサブタイプが存在しうることを当業者は認識してい るであろう。従って、特定の化学治療のための最も好適な態様は、治療処置を狙 いとする疾病状態及びブラジキニン拮抗薬が狙いとする組織に依存するであろう 。これらのパラメーターはヒトの臨床検査によってしか実際には調べることがで きないが、この開示内容において示している動物組織に対する作用及びレセプタ ー結合性情報は活性化合物の選択の指針を担うことができる。 本明細書で用いる「ブラジキニンレセプター拮抗薬」は、ブラジキニンがその レセプターに対して結合する能力を阻止する又はブラジキニンのそのレセプター への結合を有効なシグナル変換が起こらないような状況へと変えてしまうような 分子と定義する。拮抗薬は伝統的な競合インヒビター又は非競合的なものであり うる。従って、レセプター拮抗薬は天然のリガンドと同一の部位又は方向におい て結合する必要はないが、しかしその分子がレセプターと物理的に相互作用して レセプターブロッキング活性を授けることが発揮可能であるべきである。 本明細書において用いているその他の用語は以下の通りに定義できうる:「ブ ラジキニン型ペプチド」とは、2個のα−アミノ酸を接続する少なくとも1本の アミド結合を含み、且つ哺乳動物のブラジキニンレセプターに対する結合能力を 有する分子である。ブラジキニン型ペプチドは作動薬、部分作動薬、拮抗薬であ るか、又は(1ミリモル未満の濃度において哺乳動物のブラジキニンレセプター に測定できるほどに結合できることを除き)測定できるほどの生物活性を欠くも のでありうる。 「ヘテロ芳香族」又は「ヘテロアリール」なる語は、窒素、酸素もしくは硫黄 を含む単環又は多環芳香環系を意味し、そして限定することなく、ピロール、ピ リジン、インドール、オキサゾール、ピラゾール、ピリミジン、プリン、グアニ ン、アデニン、ピラジン、キノリン、イソキノリン、フラン、ベンゾフラン、ベ ンゾキサゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン及びチアゾールが含まれる。 「Ar」又は「アリール」なる語にはフェニル、ナフチル、ビフェニル、インダ ン、又はフルオレンが含まれる。 「複素環」とは、炭素と、窒素、酸素又は硫黄から選ばれる少なくとも1個の 原子とを含む、3〜8個の原子を含む1又は複数個の環に関する。これらには、 上記に定義したヘテロ芳香族構造、並びにエポキシド、オキシラン、テトラヒド ロフラン、テトラヒドロピラン、アジリジン、β−ラクタム、γ−ラクタム、ピ ペリジン、ピペラジン、ピロリジノン、ジアザピン、アザピン、オキサゾリジン 又はオキサゾリジノンが含まれる。 上記で「アルカノイル」又は「アルコキシ」についての言及があ るとき、これらの語はそれぞれ2〜8及び1〜8個の炭素を含むものと解される 。上記で、独立に、又は組合せて、例えば「このアルキルにおいて」としてアル キル置換基について言及したとき、それは1〜8個の炭素を含んで成りうる。 上記でプロリンの3又は4位と言及したとき、それは以下に示している通りで ある: 本明細書で用いる「アルギニン置換基」とは、医療化学業界において慣用のア ルギニンに代わる一般の置換基であって、生理学的pHにおいて正に帯電したヘテ ロ原子を供するものを言う。これらには、限定することなく、アルギニン、オル ニチン又はリジン含有のアルキルアミン、ベンズアミジン、ピペリジン、アルキ ルグアニジン又はアルキルホスホニウム成分の類似体又は同族体が含まれる。 アミノ酸の説明において、European J.Biochemistry 138 9(1984)の記載に 従うアミノ酸について一般に認められている3文字コードを一般に利用した。し かしながら、新規のN−置換化グリシンを説明するこれらの略語の一部の利用は 混乱を招きうる。従って、明確にするため、本明細書において用いる一定の残基 についてのいくつかの略語を以下に説明する: 本願において用いている更なる略語は以下の通りである: Boc tert−ブチルオキシカルボニル Bop-Cl ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィニック・クロリド D-Dic ジヒドロイソキノリン−3−イル−カルボニル DMF ジメチルホルムアミド Oic cis−エンド−オクタヒドロインドール−2−カルボニル PyBrop ブロモ−トリス−ピロリジノ−ホスホニウムヘキサフルオ ロホスフェート TFA トリフルオロ酢酸 Tic 1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−3−イル−カルボニル 本発明に係るペプチドは、当業者に理解されるであろうように、様々な慣用の 方法で調製できる。例えば、多くのペプチドは当業界に公知の手順を利用する溶 液又は固相法のいづれかにより合成できる(Stewart,J.ら.,Solid Phase Pepti de Synthesis,Pierce Chemical Company,(1984)(Bodanszky,M.ら.,The P ractice of Peptide Synthesis,Springer Verlag,1984.Bodansky,Principle s of Peptide Synthesis,Springer Verlag,(1984))(Barany,G.ら、Int.J.Pe ptide Protein Res.30:705739(1987))。しかしながら、立体障害型N−置換化 グリシンへのアミノ酸のカップリングは特製の縮合剤、例えばBop-Cl(Tung,R. D.ら、J.Am.Chem.Soc.107 4342(1985))又はPyBrop(Coste,J.,Peptides:Pr oceedings of the Twenty-first European Peptide Symposium(1990))又はアシ ルクロリド(Beyermann,M.ら、J.Org.Chem.55,721-728,(1996))、又はアシル フルオリド(Carpino,L.A.ら、J.Am.Chem.Soc.112 9652(1990))であって適当 な保護型アミノ酸に由来するものを用いてのみ達成できる。α−ハロカルボニル 化合物によるアミン又はアニリンのN−アルキル化によるN−置換化グリシンの 合成を可能とする固相法(Zuckermann,R.N.,J.Am.Chem.Soc.114 10646(1992) )は、固相合成によりN−置換化グリシンを含むペプチドを合成する公知の手法 である。しかしながら、安価、且つ効率的なカッ プリング剤Bop-Clの利用を可能とする固相法は今までに報告されていない。 新規のN−置換化グリシン又はN−置換化アミノ酸は以下の方法により合成で きる: 構造R1NH2のアミン又はアニリンを、構造Aの適当な保護型α−ハロ−アセテ ートと、極性溶媒、例えばアセトニトリル、ジクロロメタン、クロロホルム、テ トラヒドロフラン又はジメチルホルムアミドの中で、追加の塩基、例えば第三ア ミン、金属水素化物、炭酸又は炭酸水素金属又はアンモニウムの添加を伴って又 は伴わないで反応させ、N−置換化アミノ酸Bを生成する。当業界公知の方法に よるα−アミノ酸基の保護(T.Green and P.G.M.Wutsは、ペプチド合成に適用さ れる一般技法に適する多くの保護基の例を供している(Greene,T.ら、Protecti ve Groups in Organic Synthesis、第2版、John Wiley and Sons(1991))は、 ペプチド合成の慣用方法に適するアミノ酸誘導体Cを供する。 (式中、X=ハロゲン又は離核基、P1及びP2は保護基である)。 他方、適当な保護型アミノ酸Dをクロリド、ブロミド、ヨージド、トシレート 、メシレート、トリフレート等の如くの離核基Xを含む成分と反応させてBを生 成してよい。当業界公知の方法によるアミンの保護はペプチド合成のための中間 体を供する(Greene,T.,ら、Protective Groups in Organic Synthesis、第2版 、John Wiley and Sons,(1991))。一定の場合、XをN−保護型(ウレタン又は スルホンアミドをベースとする保護基)アミノ酸の、強塩基、例えばNaHによる 脱プロトン化により形成されたアニオンに置き換え、アニオンのアルキル化によ り直接Cを生成してよい。 (式中、X=ハロゲン又は離核基、P1及びP2は保護基である。) 最後に、中間体Bを還元アミノ化により形成してよく、この場合適当なアミン とアルデヒド又はケトンとを縮合してシック塩基又はイミンを形成し、これを水 素及び触媒又は活性水素化試薬、例えばナトリウムシアノボロヒドリド又はナト リウムボロヒドリドで還元して所望のアミンBにする。当業界公知の方法による アミンの保護はペプチド合成に適する中間体Cを供する。 (式中、P1及びP2は保護基であり、そしてR3-CO-R4は環式もしくは直鎖ケトン であるか、又は還元的アミノ化によりR1を供するアルデヒドである)。 ブラジキニン作動薬の治療用途には、ブラジキニン又はその密接な代謝物によ り媒介される外傷、炎症又は病理症状が含まれる。これらの症状には、咬傷、刺 傷、一般の外傷、頭痛、炎症性腸炎を含む炎症症状、敗血症に係るショック又は 低血圧、並びに痛み、特に外科又は歯科処置に係る痛みの処置が含まれうる。更 に、ブラジキ ニン拮抗薬は、気路過敏症及び炎症、並びにぜん息に係るその他の症状の処置の ために利用されうる。ブラジキニンは分裂促進剤として認定され、そして本発明 に開示の化合物は抗癌剤としてのその用途を示唆しうるインビトロ活性を示す。 これらの化合物は局所的に投与してよく、又は注射もしくは点滴によって、又 は適当なビヒクル中の経口懸濁物として、又は錠剤、ピル、カプセル、カプレッ ト等として投与されうる。投与の用量又は方法は、ブラジキニン拮抗薬の用途に より規定され、そして最適用量を見つける臨床試験の日常的な方法により決定で きうる。これらの用量は0.001mg/kg〜100mg/kgの活性化合物の範囲と予測され る。 本発明の化合物は、その酸性又は塩基性的性質に基づき塩を形成しうるアミノ 酸より成り、そして本明細書に記載の化合物に由来する任意の薬理学的に許容さ れる塩、例えば塩酸塩、酢酸塩、リン酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、安息香 酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、アスコルビン酸塩、等は本発明の一部と考え られる。医療化学における一般的な手法は、ペプチドベースである既知の薬剤物 質を改変して、より強い生物学的利用能を発揮するエステル又はアミドプロドラ ッグを作ることにあり、そして本明細書に開示の化合物由来のプロドラッグは本 発明の一部を成る。プロドラッグをデザイン及び調製するための方法は医療化学 論文に詳細されている(Bundgaard,H.,Design of Prodrugs,Elsevier(1985) )。 本発明の化合物はその他の生理学的薬剤、例えばキニン拮抗薬、例えばニュー ロキニン拮抗薬、又はオピオイド作動薬、プロテアーゼインヒビター、特にエラ スターゼのインヒビターと一緒に、又はその他の鎮痛薬もしくは抗癌剤と組合せ て投与されてよい。 本発明に係る代表的な化合物には以下のものが含まれ、ここでNB ng,NChg,NCpg,NPeg,NMCh及びNPhgはそれぞれN−ベンジルグリシン、N−シ クロヘキシルグリシン、N−シクロペンチルグリシン、N−フェニルエチルグリ シン、N−メチルシクロヘキシルグリシン及びN−フェニルグリシンを表わして いる: 化合物1.D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-NBng-Oic 化合物2.D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-DTic-NChg 化合物3.D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-Igl * -NChg-Arg * アイソマーA 化合物4.D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-Igl * -NChg-Arg * アイソマーB 化合物5.D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-NChg-Arg 化合物6.D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-NBng-Oic-Arg 化合物7.D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-NBng-NChg-Arg 化合物8.D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-NCpg-Arg 化合物9.D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Phe-NChg-Arg 化合物10.D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Cpg-NChg-Arg 化合物11.D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-NPeg-Oic-Arg 化合物12.D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-NMch-Arg 化合物13.δ-Gpa-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-NChg-Arg 化合物14.δ-Gpa-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-NChg-Arg 化合物15.D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-NPhg-Arg 化合物16.D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Phe-NPhg-Arg 化合物17.D-Arg-Arg-Hyp-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-NChg-Arg 化合物18.δ-Gpa-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-NChg 上記の更に代表的な化合物は以下の通りの式(I)の化合物に該当する: Z′は存在せず; Z0はD-Argもしくはδ-Gpaであるか又は存在せず; A1はArg又はδ-Gpa; B2はPro又はHyp; C3はHyp; D4はGly; E5はThi; F6はSer; G7はNBng,NPeg,NChg又はDTic,Igl,D-PHe又はDCpg; H8はOic,Arg,NChg,MNch,NPhgであり、G7及びH8はN-置換化グリシンである ; I9の少なくとも一方は存在していないか、又はArgである;そして J10は存在せず。 上記に記載のN−置換化グリシン残基は代表的なペプチドの7−及び/又は8 −位にあるが(BK配列番号付けを利用して)、N−置換化グリシンの位置は他で もよいことが認識されるであろう。同様に、例示以外のその他のN−置換基及び 変更も本発明に従って利用できうる。例えば、典型的な化合物の有用な類似体が 末端Arg基を削除することにより得られる。しかしながら、本発明に係るペプチ ドの好適なグループは、7−及び/又は8−位(BK配列番号付けを利用して)が N−置換化グリシンであり、その置換基が有利にはフェニル、ベンジル、フェネ チル、シクロアルキル、例えばシクロペンチルもしくはシクロヘキシル、又は低 級アルキルシクロヘキシル、例えばメチルシクロヘキシルである式(I)の8〜 10個のアミノ酸を有する化合物を含んで成る。 本発明に係る化合物のその他の好適なサブグループには以下に広がりうる: D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-(N-R)Gly-Arg又は D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-(N-R)Gly (式中、R、即ち、グリシン残基の置換基は、メチル、エチル、プロピル、イソ プロピル、メトキシ、エトキシ、順又はイソ−プロピルオキシ、CH2OCH2CH3,CH2 CH2O-CH(CH3)2,CH2CH2OCH2,CH2CH2OCF3、チオメチル、チオエチル、チオプロ ピル(順又はイソプロピル)である)。 本発明を以下の実施例により更に説明し、ここで拮抗薬は本発明の好適な態様 で表わしている。これらの実施例は例示であり、本発明を限定するものではない 。 実施例 実施例I 典型的なペプチドの合成のための一般手法C−末端がアルギニンで終わるペプチド アミノ酸を全てアルファー窒素におい てtert−ブトキシカルボニル基で保護した。セリンはベンジルエーテルとして保 護した。アルギニンのグアニジンは、何らかのことわりのない限り、トシル基で 保護した。ヒドロキシプロリンについては側鎖の保護を採用しなかった。樹脂の調製 Nα-Boc-Ng-p-トシル-L-アルギニン(グラム当り約0.25〜0.75当量 )で事前誘導化しておいたPAM樹脂(一般に0.20〜2g,Bachem)を、手動式固 相ペプチド合成用にデザインされた槽の中に入れた(Stewart,J.M.ら,Solid Phase Peptide Synthesis,Pierce Chemical Company,(1984))。この樹脂を25 mlのドライCH2Cl2で処理し、その際1分間にわたる窒素吹き込みにより攪拌を施 した。溶液を排液し、そしてCH2Cl2による洗浄を繰り返した(2×25ml)。同様 の洗浄をジメチルホルムアミド(3×25ml)で繰り 返し、続いてジクロロメタンで洗った(3×25ml)。脱保護 洗浄した樹脂をジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸の1:1の混合物 25mlで処理した。攪拌を窒素吹き込みにより5分間維持し、次いで溶媒を濾過除 去した。この樹脂を再びジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸の1:1の混合物 25mlで処理した;攪拌を窒素吹き込みにより5分間維持し、次いで溶媒を濾過除 去した。中和 この樹脂をジクロロメタン(3×25ml)、ジメチルホルムアミド(2×25 ml)、次いで再びジクロロメタンで順に洗った。この樹脂をジクロロメタン中の 10%(v/v)のジイソプロピルエチルアミンの溶液で洗った(3×25ml)。微 量の塩基を除去するため、この樹脂をジクロロメタンで洗った(3×25ml)。N-Boc-アミノ酸HOBtエステルとのカップリングのための手順 4当量のBoc−保 護型アミノ酸を最少量のDMFに溶かし、次いで4当量のHOBt(1−ヒドロキシベ ンゾトリアゾール−一水和物)を加えた。これに4当量のDCC(ジシクロヘキシ ルカルボジイミド)を加えた。この反応体を室温で1時間攪拌した。ジシクロヘ キシルウレアを濾過により除去し、そして得られる濾液をN−脱保護ペプチジル −樹脂を含むペプチド合成槽に入れた。攪拌を1時間続けた。立体障害型N−末端第2級アミン、例えばD-Tic,Oic又はN−置換化グリシン残 基を含むペプチジル樹脂へのBoc-保護型アミノ酸のカップリング 2当量のBoc- 保護型アミノ酸及び2当量のジイソプロピルエチルアミンを最少量のジクロロメ タンに溶かした。この溶液を窒素のもとで0℃に冷却し、そして2当量のBop-Cl で処理した。この反応体を窒素のもとで0℃で3時間攪拌した。この均質な溶液 をN−脱保護ペプチジル−樹脂を含むペプチド合成槽に入れ、次いで更に2当量 のジイソプロピルエチルアミンを含む当容量のジメチルホルムアミドを加えた。 特定の実施例において示した特定のケー スにおいては、この手順において用いる試薬及び溶媒の量を2倍にすることによ り4当量の活性化アミノ酸を採用した。カップリング後洗浄 この樹脂をジメチルホルムアミド(3×25ml)、次いでジ クロロメタン(3×25ml)で洗った。カップリングの完了の評価 数個の樹脂粒子をKaiseにより開発された方法の改 良法を利用してニンヒドリンと反応させ(Stewart,J.M.ら,Solid Phase Pept ide Synthesis,Pierce Chemical Company,(1984))、反応が完了したかを定性 的に調べた。反応が完了していたら、この樹脂を再びジクロロメタンで洗い、そ して脱保護及びカップリングエ程を上記の通りに続行した。未反応のアミンが存 在していることが認められたら、この樹脂を再び中和及びカップリング手順にか けた。N−アルキルアミノ酸残基はKaiser試薬にかけたときは奇妙な結果を供し うることがあり、かかるケースにおいては、少量のペプチジル樹脂サンプルの加 水分解の後に行う定量アミノ酸分析の利用がカップリング反応の完了を決定する のに有用でありうる。HF脱保護 ペプチド樹脂を慎重に乾かし、そしてHF反応用の特製の槽(Peninsul a Laboratories)に移し、そのペプチドを1mlのアニソールで処理し、次いで低 温での約9mlのHFの縮合を行った。この反応を0℃で45〜60分続け、そしてHFを 真空で慎重に除去した。樹脂/スキャベンジャー混合物を真空で1時間かけて乾 かし、次いでその残渣を無水ジエチルエーテルで慎重に洗い、そして10%の酢酸 溶液でペプチドを抽出した。酢酸溶液を固体となるまで凍結乾燥し、それを逆相 調製用C18 HPLCクロマトグラフィー(Dynamax又はVydac30×2.5cm,10μ C18) により精製して所望のペプチドを得た。C−末端がOic又はN−置換化グリシンで終わるペプチド C末端Boc-アミノ酸(1.0mmol)を10mlの95%のエタノール及び3 mlのH2Oの混合物の中に溶かした。炭酸水素セシウム(1mmol)を加え、そして その反応体を1時間攪拌した。その溶媒を真空又はロータリーエバポレーターで 除去した。少量のベンゼンを加え、そして微量の水が除かれ、白色のさらさらと した粉末が得られるまで真空で除去した。Merrifield樹脂(Bachem,1%架橋型 、100〜200メッシュ、〜1meq/g,1.0meq)及びセシウム塩を窒素パージした ドライなジメチルホルムアミド(6〜8ml/樹脂g)の中に懸濁し、そしてその 反応体を窒素のもとで50℃で24〜36時間攪拌した。この溶液を濾過し、そしてそ の樹脂を50mlづつの以下の溶媒で順に3回づつ洗った:ジメチルホルムアミド、 50%のジメチルホルムアミド水溶液、ジメチルホルムアミド、次いでエタノール 。この樹脂を一夜乾燥させた。樹脂のBoc-アミノ酸置換密度の近似は、誘導化の 際に樹脂により増量する質量により行った。Boc-アミノ酸誘導型樹脂はPAM樹脂 について上記した通りにして、ペプチド合成のために調製し、且つ脱保護した。ペプチドの特性決定 ここで利用するアミノ酸分析の方法は一般的なアミノ酸の正確な定量を担う。 異常なアミノ酸の定量は往々にして外延的な方法の開発を要する。異常なアミノ 酸、例えばD-Tic,Oic及びN−置換化グリシンは、アミノ酸分析器でのリテンシ ョンタイムにより定性的に同定できうる。似たような観点がペプチド配列決定に も適用できうる。定性的に同定できうるが、定量的に測定できない残基には星印 (★)を付けた。データーの得られた化合物の全てについての配列が正しいこと が見い出された;これは詳細の実験テキストにおいて明示している。特別な残基 はペプチド配列決定により同定できるが、しかし異常な残基の定量は行わなかっ た。本目的のために利用した低分解圧レーザー脱着マス・スペクトルは約0.1% の精度をもっ て分子イオンの決定を可能にする。精度におけるこの予測のささいな制約は計算 分子量と実験分子量との約1a.m.u.の差に起因し、それは若干の化合物に関して 報告された。 実施例II 化合物1の合成 D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-NBng-OicN-α-Boc-N-ベンジルグリシンエチルエステル N−ベンジルグリシンエチルエ ステル(1.0g,5.17mmol,97.0%)及びトリエチルアミン(0.79ml,5.7mmol)のDM F(1.0ml)攪拌溶液に、ジ−tert−ブチルジカルボネート(1.28g,5.7mmol)のDMF (2.0ml)溶液を加えた。得られる溶液を室温でN2下で19時間攪拌した。DMFを真 空でエバポレートし、そして得られる油を酢酸エチル(50ml)に溶かした。その 酢酸エチル層を10%のNa2CO3溶液(2×25ml)、ブライン(2×30ml)で洗い、 乾かし(MgSO4)、そして溶媒をエバポレートして油として表題の化合物を得た(1 .48g,98.0%)。1H NMR(CDCl3),δ 1.2-1.3(t,3H),1.49(s,9H),3.8(s,1 H),3.9(s,1H),4.1-4.2(q,4H),4.5-4.55(d,2H),7.2-7.4(m,5H); 13C NMR (CDCl3); δ13.95,14.04,28.06,28.12,47.54,47.93,50.85,51.33,60.70 ,80.16,80.33,127.22,127.31,127.93,128.36,137.195,137.43,155.40 ,155.56,169.67,169.71。N-α-Boc-N-ベンジルグリシン 最少量の水に溶かしたNaOH(0.3g,7.57mmol)を N-α-Boc-N-ベンジルグリシンエチルエステル(0.74g,2.52mmol)のメタノー ル(5.0ml)攪拌溶液に加えた。この反応混合物を室温で18時間攪拌した。メタ ノールを真空でエバポレートし、そして得られる残渣を水に溶かした。水性層を クロロホルムで抽出し(2×50ml)、0℃に冷やし、次いでpHを1NのHClで2.0 に調整し、そしてその溶液を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル 層をブラインで洗い、乾かし(MgSO4)、そして真空でエバポレートしてI.18g(88 .0%)の表題の化合物を得た。1H NMR(CDCl3); δ 1.49(s,9H),3.82(s,1H),3 .98(s,1H),4.52(s,1H),4.56(s,1H),7.2-7.4(m,5H),11.5(br s,1H); 13 C NMR(CDCl3)δ 28.19,28.26,47.43,47.57,50.85,51.49,80.92,81.10,1 27.46,127.52,128.08,128.6,136.98,137.16,155.58,155.99,175.40,17 5.70。 Nα-Boc-Oic樹脂(0.60g,0.83meq/g)を上記の通りにして調製した;この ペプチドを上記の手順を利用して順にカップリングして樹脂から解裂させ、91.3 mgの粗材料を得た。HPLC精製(10〜65%のCH3CH、0.1%のTFA、55分にわたる勾配 、20ml/min)は、無色の凍結乾燥として46.1mgの化合物を供した。レーザー脱 着マス・スペクトル(LD-MS): 計算値1136(M+H); 実験値1136(M+H)。アミノ酸分 析(AAA): Arg 2.06(2),Hyp 0.83(1),Pro 0.99(1),Gly 0.99(1),Thi* ,Ser 1.12(1),NBng* ,Oic * 。適正な配列分析が得られた。 実施例III 化合物2の合成 D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-DTic-NChgN−(シクロヘキシル)グリシンベンジルエステル シクロヘキシルアミン(14. 3ml,125mmol)を50mlのTHFに溶かし、そして窒素下で0℃に冷やした。この溶液 に、ベンジル2−ブロモアセテート(7.93ml,50mmol)の50mlのTHF溶液に滴下 した。この反応体を室温にまで温め、そして約15時間攪拌した。この溶媒を真空 で除去し、次いで残渣を200mlのジクロロメタンに含ませ、そして10%の炭酸ナ トリウム溶液で洗った。この炭酸ナトリウム溶液を50mlのジクロロメタンで2回 抽出した。ジクロロメタン層を全て合わせ、無水硫 酸マグネシウムで乾かし、そして真空で濃縮した。この残渣をジオキサン中の4 NのHCl 26mlで処理し、揮発物を真空で除去し、そしてその残渣を低温の無水ジ エチルエーテルで粉砕した。その固体を回収し、そして減圧下で数時間かけて乾 かし、微量のシクロヘキシルアミン塩酸塩の夾雑した15gの塩酸塩が得られた。 この混合物を300mlのジクロロメタンに溶かし、そしてこの溶液を100mlの10%の 炭酸ナトリウム溶液で洗った。その水性溶液をジクロロメタンで逆抽出した。ジ クロロメタン層を全て合わせ、硫酸マグネシウムで乾かし、そして真空で乾かし て(約1torr)油として11.63gの純粋な表題の化合物を得た。1H NMR(CDCl3)δ 1.0-1.32(m,4H); 1.55-1.78(m,4H); 1.83(m,2H); 2.41(tt,J=10,4Hz,1H ); 3.48(s,2H); 5.17(s,2H); 7.36(s,5H); 13C NMR(DMSO)δ 24.62,25.82 ,33.08,48.02,56.12,66.28,128.15,128.36,135.47,142.53。Boc-N-(シクロヘキシル)グリシンベンジルエステル N−(シクロヘキシル) グリシンベンジルエステルを44.4mlのジオキサンに溶かし、そして44.4mlの1N のNaOH溶液を加え、次いでジ−tert−ブチルジカルボネート(10.68g)を加え た。攪拌を約15時間続け、その後揮発物をロート・エバポレーションにより除去 した。得られる残渣を100mlの水と100mlの酢酸エチルとで分配した。層分離させ 、そして水性層を5%の亜硫酸カリウム溶液でpH3に酸性化した。その水性層を 酢酸エチルで抽出し、そして全酢酸エチル溶液を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウ ム溶液、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾かした 。ロータリーエバポレーションによる除去及び高真空下での更なる乾燥は油とし ての14.50gの表題の化合物を供した。1H NMR(CDCl3)δ 0.95-1.55(m,14H); 1. 63(m,1H); 1.77(m,4H); 3.70-4.1(m,3H); 5.16(s,2H); 7.36(s,5H)。Boc-N-(シクロヘキシル)グリシン Boc-N-(シクロヘキシル)グリシンベンジル エステル(14.0g,40mmol)を240mlの無水エタノールに溶かし、ドライ窒素で フラッシュし、そして不活性雰囲気のもとで1.5gの10%のパラジウム・オン・ カーボンと慎重に合わせた。Parr装置を用い、窒素雰囲気を水素に置き換え(43 P.S.I.)、そしてその混合物を室温で24時間振騰させた。その混合物を窒素でパ ージし、そして触媒及び固体をセリートパッドを介する濾過により除去した。そ の濾液をロータリーエバポレーションにより濃縮し、そしてその残渣を300mlの 酢酸エチルに含ませた。酢酸エチル層を150mlの1Nの水酸化ナトリウム溶液で 抽出した。塩基性溶液を氷浴の中で1Nの塩酸溶液によりpH3にまで酸性化した 。この酸性溶液を酢酸エチルで抽出した(3×100ml)。この溶液を飽和塩化ナト リウム溶液で洗い、そして真空で濃縮して無色の油にし、それを高真空で更に乾 かした。得られるガラス/固体をヘキサンで粉砕し,その濾過及び乾燥は無色粉 末の表題の化合物(8.89g)を供した。M.P.103-104℃(未確定)分析(C13H23 NO4)C,H,N; C:計算値 60.68; 実験値 60.77 H; 計算値 9.01; 実験値 9.20. N: 計算値 5.44;実験値 5.44.1H NMR(CDCl3)δ 1.07(m,1H); 1.10-1.55(m, 4H); 1.43(s,9H),1.55-1.9(m,5H); 3.67-4.13(m,3H); 11.33(br s,1H); 13 C NMR(CDCl3)δ 25.43,25.68,28.20,30.91,44.03,44.26,44.36,44.42,5 4.03,54.18,56.13,80.36,80.47,154.81,176.83。 Nα-Boc-NChg樹脂(0.63g,0.79meq/g)を上記の通りに調製した。ペプチ ドを上記の手順を利用して順にカップリングし、そして樹脂から解裂させ、71mg の粗材料を得た。HPLC精製(10〜65%のCH3CN、0.1%のTFA、55分間にわたる勾配 、20ml/min)は、無 色凍結乾燥品としての23mgの化合物を供した。LD-MS: 計算値1136.6(M+1); 実 験値 1136.5(M+1).AAA: Arg 2.01(2),Hyp 0.81(1),Pro 0.94(1),Gly 0.98(1 ),Thi * ,Ser 1.27(1),NChg* ,Tic * 。適正な配列分析が得られた。 実施例IV 化合物3及び4の合成 D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-Igl * -NChg-Arg* 異性体A及びB(D,L)-N-(Boc)-2-インダングリシン (D,L)-2-インダングリシンをPorter and S hiveの方法により調製した(Porter,T.H.and Shive,W.,J.Med.Chem.11 40 2(1968))。D,L-2-インダングリシン(3.36g,17.54mmol)を水酸化ナトリウム(1 .76g,1.1当量)を含むジオキサン(30ml)と水(15ml)との混合物の中に溶か した。ジ−tert−ブチルジカルボネート(4.35g,19.3mmol)を加えた。この反 応体を室温で18時間攪拌した。揮発物をロータリーエバポレーターで除去し、そ して水性残留物をクロロホルムで抽出し、次いでHClでpH2〜3に酸性化し、そ して酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル溶液をブラインで洗い、そして無水硫酸 マグネシウムで乾かした。溶媒の除去は2.87g(56%)の(D,L)-N-(Boc)-2-イン ダングリシンを供した。 Nα-Boc-Ng-p-トシル-L-アルギニンにより事前誘導化しておいたBoc-Ng-p-ト シル-L-アルギニン樹脂(1.52g,Bachem,1.0meq)を、手動式固相ペプチド合 成用にデザインされた槽に入れた。ペプチドを上記の手順を利用して順にカップ リングさせ、そして樹脂から解裂させ、330mgの粗材料を得た。この粗材料100mg のHPLC精製(10〜65%のCH3CN、0.1%のTFA、55分間にわたる勾配、20ml/min)は 、30.4mgの異性体(化合物3)及び31.5mgの異性体B(化 合物4)を供した。HPLCリテンションタイム:(50分にわたる5−55%のCH3CN 、0.1%のTFA、C18 5μ、分析用カラム)異性体A(化合物3)27.9分; 異性体 B(化合物4)28.6分。化合物3(異性体A):LD-MS:計算値1306(M+H); 実験 値 1307(M+H)。AAA: Arg 3.36(3),Hyp 0.93(1),Pro 0.90(1),Gly 0.90(1) ,Thi * ,Ser 0.91(1),NChg* ,Igl * 。化合物4(異性体B)LD-MS: 計算 値 1306(M+H)実験値 1305.8(M+H)。AAA: Arg 3.43(3),Hyp 0.92(1),Pro 0 .89(1),Gly 0.89(1),Thi* ,Ser 0.91(1),NChg* ,Igl * 。 実施例V 化合物5(CP-0597)の合成。 D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-NChg-Arg Nα-Boc-Ng-p-トシル-L-アルギニンで事前誘導化しておいたBoc-Ng-p-トシル- L-アルギニンPAM樹脂を手動式固相ペプチド合成用にデザインされた槽の中に入 れた。ペプチドを上記の手順を利用して順にカップリングさせ、そして樹脂から 解裂させ、330mgの粗材料を得た。この合成を通じ、4当量の事前活性化Boc-ア ミノ酸を利用した。粗材料のHPLC精製(10−65%のCH3CN、0.1%のTFA、55分間に わたる勾配、20ml/min)は131.8mgの化合物5を供した。HPLCリテンションタイ ム:(65分にわたる5−70%のCH3CN、0.1%のTFA、C18 5μ、分析用カラム、R. t.=30.3min.)LD-MS: 計算値1293; 実験値1293(M+H) アミノ酸分析:Arg 3.13(3),Hyp 0.90(1),Pro 0.95(1),Gly 0.98(1),Thi* ,Ser 1.04(1),NChg* ,Tic * 。適正な配列分析が得られた。 実施例VI 化合物6の合成 D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-NBng-Oic-Arg Na-Boc-Ng-p-トシル-L-アルギニンで事前誘導化しておいたNα-Boc-Ng-p-トシ ル-L-アルギニンPAM樹脂(0.240g,Bachem,0.14meq)を手動式固相ペプチド合成 用にデザインされた槽の中に入れた。ペプチドは上記の手順を利用して順にカッ プリングし、そして樹脂から解裂させた。粗材料の一部のHPLC精製(5〜55%のC H3CN、0.1%のTFA、55分間にわたる勾配、20ml/min)は8.3mgの化合物6を供し た。HPLC: R.t.=14.0分(30分にわたる20−60%のCH3CN、0.1%のTFA、C18 5μ 、分析用カラム)。LD-MS: 計算値1293; 実験値1293(M+H)。AAA: Arg 2.98(3), Hyp 1.08(1),Pro 0.97(1),Gly 1.10(1),Thi* ,Ser 0.87(1),NBng * ,Oic * 。適正な配列分析が得られた。 実施例VII 化合物7の合成 D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-NBng-NChg-Arg Na-Boc-Ng-p-トシル-L-アルギニンで事前誘導化しておいたBoc-Ng-p-トシル-L -アルギニンPAM樹脂(0.240g,Bachem,0.14meq)を手動式固相ペプチド合成用に デザインされた槽に入れた。ペプチドを上記の手順を利用して順にカップリング し、そして樹脂から解裂させた。粗材料の一部のHPLC精製(5−55%のCH3CN、0. 1%のTFA、55分間にわたる勾配、20ml/min)は42mgの化合物7を供した。HPLC: R.t.=13.5分(30分にわたる20−60%のCH3CN、0.1%のTFA、C18 5μ、分析用カ ラム)。LD-MS: 計算値 1280; 実験値 1280。AAA: Arg 3.03(3),Hyp 1.06(1 ),Pro 0.99(1),Gly1.02(1),Thi * ,Ser 0.90(1),NBng* ,NChg* 。適正な 配列分析が得られた。 実施例VIII 化合物8の合成 D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-NCpg-ArgN−シクロペンチルグリシンベンジルエステル ベンジル−2−ブロモアセテー ト(3.30ml,20.0mmol)の20mlのCH2Cl2溶液をシクロペンチルアミン(8.60g,1 00mmol)の20mlのCH2Cl2溶液に、0℃で撹拌しながら滴下した。ベンジル−2− ブロモアセテートの添加の完了後、その反応体を室温で17時間撹拌した。その有 機溶媒を真空で除去し、次いでその残渣を酢酸エチルに含ませ、そして飽和Na2C O3溶液で洗った。この溶液を1NのHClで抽出した。その水性層をNa2CO3で塩基 性にし、そしてクロロホルムで抽出した。その有機層を乾かし(MgSO4)、そして エバポレートした。その残渣をシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィ ーにより、ヘキサン及びヘキサン/酢酸エチル(1:1,v/v)で順に溶出さ せて油として2.3g(50.0%)の表題の化合物を得た。1H NMR(CDCl3)δ 1.25-1. 85(m,9H); 3.0-3.12(m,1H); 3.43(s,2H); 5.15(s,2H); 7.27-7.42(m,5H); 13 C NMR(CDCl3)δ 23.72,32.71,49.53,59.03,66.24,128.1,128.32,135.4 2,172.29。N-α-Boc-N-シクロペンチルグリシンベンジルエステル N−シクロペンチルグ リシンベンジルエステル(2.31g,9.9mmol)及びトリエチルアミン(1.66ml,11.9 mmol)のDMF(3.0ml)撹拌溶液にジ−tert−ブチル−ジカルボネート(2.16g,9. 9mmol)のDMF(3.0ml)溶液を加えた。得られる溶液を室温でN2下で19時間撹拌 した。DMFを真空でエバポレートし、そして得られる油を酢酸エチル(50ml)に 溶かした。酢酸エチル層を10%のNa2CO3溶液(2×25ml)、ブライン(2×30ml )で洗い、乾かし(MgSO4)、そして溶媒をエバポレートして油として表題の化合 物を得た(3.28g,99.0%)。この化合物を更に精製することなく使用した。13 C NMR(CDCl3)δ 23. 44,28.13,29.11,29.80,44.86,56.28,66.61,79.96,128.15,128.30,128 .46,135.5,155.0,170.48。N-α-Boc-シクロペンチルグリシン N-α-Boc-N-シクロペンチルグリシンベンジ ルエステル(3.28g,9.9mmol)を、10%のパラジウム・オン・カーボン(0.33g )を有する脱酸素エタノール(30ml)に溶かした。この反応混合物をParrハイド ロジェネーターの中で水素のもとで(30P.S.I.)17時間撹拌した。それをセリー トパッドで濾過し、そしてエタノールをエバポレートさせた。得られる残渣を酢 酸エチルに溶かし、そして酢酸エチル層を低温の1NのHCl(100ml)、ブライン (2×100ml)で洗い、乾かし(MgSO4)、そして真空でエバポレートした。得られる 化合物を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶させ、無色の固体として表題の化合物 1.09g(47.0%)を得た。分析(C12H21NO4)C,H,N; C: 計算値,59.24; 実 験値 58.94,H: 計算値,8.70; 実験値 8.69.; N: 計算値,5.76; 実験値 6.0 0。1H NMR(CDCl3)δ 1.2-1.72(m,15H); 1.76-1.96(m,2H); 3.64-4.0(br s,2H ); 4.1-4.6(m,1H); 10.36(br s,1H)。 Boc-Ng-p-トシル-L-アルギニンPAM樹脂(1.52g,Bachem,0.5meq)を手動式 固相ペプチド合成用にデザインされた槽に入れた。ペプチドを上記の手順を利用 して順にカップリングし、そして樹脂から解裂させた。このカップリングにおい て4当量の事前活性化アミノ酸を使用した。HF脱保護は428mgの粗材料を供した 。100mgの粗材料のHPLC精製(10-65%のCH3CN、0.1%のTFA、55分間にわたる勾配 、20ml/min)は白色凍結乾燥品として22.3mgの化合物8を供した。HPLC: R.t.= 28.7分(65分間にわたる5−70%のCH3CN、0.1%のTFA、C18 5μ、分析用カラム )。LD-MS: 計算値 1278.6 実験値 1279.6(M+1)。AAA: Arg 2.93(3),Hyp 0. 96(1),Pro 1.01(1),Gly 1.04(1),Thi* ,Ser 0.90(1),Tic * ,NCpg* 。適正な配列分析が得られた。 実施例IX 化合物9の合成 D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Phe-NChg-Arg Boc-Ng-p-トシル-L-アルギニンPAM樹脂(1.52g,Bachem,0.5meq)を手動式 固相ペプチド合成用にデザインされた槽の中に入れた。ペプチドを上記の手順を 利用して順にカップリングし、そして樹脂から解裂させた。このカップリングに おいて4当量の事前に活性化しておいたアミノ酸を使用した。HF脱保護は586.7m gの粗材料を供した。100mgの粗材料のHPLC精製(10−65%のCH3CN、0.1%のTFA、 55分間にわたる勾配、20ml/min)は72.8mgの化合物9を供した。HPLC: R.t.=30 .5分(65分にわたる5−70%のCH3CN、0.1%のTFA、C18 5μ、分析用カラム)。 LD-MS:計算値 1281.5 実験値 1281.5(M+H)。AAA: Arg 3.11(3),Hyp 0.91(1),P ro 0.95(1),Gly 1.00(1),Thi* ,Ser 1.06(1),Phe 0.97(1),NChg* 。 実施例X 化合物10。 D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Cpg-NChg-ArgN-α-Boc-シクロペンチルグリシン D−シクロペンチルグリシンをDunnの方法 により合成した(Hill,J.T.and Dunn,F.W.,J.Org.Chem.30 1321(1965))。 D−シクロペンチルグリシン(3.93g,27.5mmol)及び水酸化ナトリウム(27.5 ml,1M溶液)を150mlのジオキサンと75mlの水との混合物に加えた。この溶液 を0℃に冷やし、そしてジ−tert−ブチルジカルボネート(6.60g,30.2mmol) を加えた。この反応混合物を室温に温め、そして約15時間撹拌した。揮発物を真 空で除去し、そしてその残渣を水に含ませ、5%のNaOHを用いてpH9にまで塩基 性にした。その水性層を酢酸エチルで 3回抽出し、そして合わせた抽出物をブラインで洗い、無水硫酸ナトリウムで乾 かし、そして真空で濃縮してガラス状の5.44g(81.5%)の表題の化合物を得た 。1H NMR(CDCl3)δ 1.15-1.9(m,8H)1.45(s,9H); 2.25(m,1H); 3.99(dd,0.3 2H)4.25(dd,0.68H); 5.01(d,7.0Hz,0.68H); 6.27(d,7.0Hz,0.32H)。 NH及びα-Hはロータマー(rotamers)に由来する2つのシグナルを生成した。 Boc-Ng-p-トシル-L-アルギニンPAM樹脂(1.52g,Bachem,0.5meq)を手動式 固相ペプチド合成用にデサインされた槽に入れた。ペプチドは上記の手順を利用 して順にカップリングし、そして樹脂から解裂させた。4当量の事前に活性化し ておいたアミノ酸をカップリングに用いた。HF脱保護は349mgの粗材料を供した 。100mgの粗材料のHPLC精製(10−65%のCH3CN、0.1%のTFA、55分間にわたる勾 配、20ml/min)は30.2mgの化合物10を供した。HPLC: R.t.=29.2分(65分にわた る5−70%のCH3CN、0.1%のTFA、C18 5μ、分析用カラム)。LD-MS: 計算値 1 258.9 実験値 1258.9(M+H)。AAA: Arg 3.13(3),Hyp 0.92(1),Pro 0.96(1), Gly 0.98(1),Thi* ,Ser 1.02(1),Cpg * ,NChg* 。 実施例XI 化合物11の合成 D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-NPeg-Oic-ArgN−フェネチルグリシンベンジルエステル塩酸塩 ベンジル−2−ブロモアセテ ート(3.3ml,20.0mmol)のCH2Cl2(30ml)溶液をフェネチルアミン(12.6ml,100m mol)のCH2Cl2(30ml)溶液に0℃で撹拌しながら滴下した。室温にまで温めた後 、この反応体を24時間撹拌し、次いで濾過し、その溶媒を真空でエバポレートし た。得られる残渣を酢酸エチルに溶かし、そしてブラインで洗い、そして硫酸 ナトリウムで乾かした。酢酸エチルを真空でエバポレートした。その粗材料をシ リカゲルのフラッシュクロマトグラフィーを用い、ヘキサン及び酢酸エチル−ヘ キサン(9:1,v/v)で順に溶出させて精製した。生成物を含む画分は不純 物として微量のベンジル−2−ブロモアセテートを有していた。この部分をCHCl3 に再溶解し、そして1NのHClで洗った。そのクロロホルム層を乾かし、そして HCl塩を石油エーテルで沈殿した。2.3gの無色の固体が得られた。1H NMR(CDCl3 )δ 1.95(br s,1H),2.73-2.9(m,3H); 3.44(s,2H),5.12(s,2H),7.13-7.36 (m,10H).13C NMR(CDCl3)δ 36.17,50.46,50.63,66.32,26.06,128.18, 128.3,128.4,128.50,135.4,139.4,171.88。N-α-Boc-N-フェネチルグリシンベンジルエステル N−フェネチルグリシンベ ンジルエステル(2.30g,8.54mmol)及びトリエチルアミン(1.31ml,9.4mmol) のDMF(3.0ml)撹拌溶液にジ−tert−ブチルジカルボネート(1.87g,8.54mmol )のDMF溶液(3.0ml)を加えた。得られる溶液を室温でN2下で22時間撹拌した。D MFを真空でエバポレートし、そして得られる油を酢酸エチル(50ml)に溶かした 。その酢酸エチル層を10%のNa2CO3溶液(2×25ml)、ブライン(2×30ml)で 洗い、乾かし(MgSO4)、そしてその溶媒をエバポレートし、油として表題の化合 物3.13g(98.0%)を得た。1H NMR(CDCl3)δ 1.37,1.44(ロータマー,9H); 2. 75-2.9(m,2H); 3.33-3.55(m,2H); 3.8,3.92(ロータマー,2H); 5.15(s,2H) ,7.1-7.4(m,10H); 13C NMR(CDCl3)δ 28.09,28.20,34.64,35.02,49.16,5 0.07,50.39,66.62,66.68,80.12,126.18,126.26,128.14,128.21,128.31 ,128.38,128.43,128.73,135.41,138.95,138.99,154.85,155.49,169.84 ,169.89。N-α-Boc-N-フェネチルグリシン N-α-Boc-N-フェネチルグリシ ンベンジルエステル(3.13g,8.47mmol)をエタノール(50ml)に溶かし、そし て窒素で慎重に脱気してからその溶液に10%のPd/C(0.3g)を懸濁した。その反 応混合物を水素雰囲気(約40P.S.I.)下でParrハイドロジェネーターで18時間撹 拌した。次にその混合物をセリートパッドで濾過し、そしてエタノールをエバポ レートした。得られる残渣を酢酸エチルに溶かし、そして低温の1NのHCl(100 ml)、ブライン(2×100ml)で洗い、乾かし(MgSO4)、そして真空でエバポレート して無色の固体として2.16g(88.2%)の表題の化合物を得た。1H NMR(CDCl3) δ 1.45(s,9H); 2.8-2.92(m,2H),3.44-3.6(m,2H),3.8,3.92(ロータマー, 2H),7.12-7.36(m,5H),11.32(br s,1H); 13C NMR(CDCl3)δ 34.65,35.01 ,49.15,49.69,50.37,50.55,80.64,80.77,126.32,126.42,128.5,128.5 6,128.80,138.79,138.93,155.97,175.32,176.02。 Nα-Boc-Ng-p-トシル-L-アルギニンで事前誘導化しておいたBoc-Ng-p-トシル- L-アルギニンPAM樹脂(1.52g,Bachem,0.5meq)を手動式固相ペプチド合成用 にデザインされた槽に加えた。ペプチドを上記の手順を利用して順にカップリン グし、そして樹脂から解裂させた。このカップリングにおいて4当量の事前活性 化アミノ酸を利用した。HF脱保護は487mgの粗材料を供した。100mgの粗材料のHP LC精製(10−70%のCH3CN、0.1%のTFA、60分間にわたる勾配、20ml/min)は無色 の凍結乾燥品として23.0mgの化合物11を供した。HPLC: R.t.=32.8分(65分にわ たる5−70%のCH3CN、0.1%のTFA、C18 5μ、分析用カラム)。LD-MS: 計算値 1305,実験値 1305。AAA: Arg3.16(3),Hyp 0.91(1),Pro 0.94(1),Gly 1.00( 1),Thi* ,Ser 1.00(1),Oic * ,NPeg。 実施例XII 化合物12の合成 D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-NMch-ArgN−シクロヘキサンメチルグリシンベンジルエステル 2.38g(10mmol)のベン ジル2−ブロモアセテート及び5.66gのシクロヘキサンメチルアミンから出発し て、この化合物をN−フェネチルグリシンベンジルエステルと同じ手順を利用し て合成した。この生成物は塩酸塩の沈殿により精製した。次いで塩酸塩をCHCl3 に溶かし、そしてCHCl3層をNa2CO3(10%)で洗って油として1.3g(52.0%)の 表題の化合物を得た。HCl塩の13C NMR。δ 25.21,25.27,25.72,25.83,30.43 ,30.68,30.84,34.64,37.58,46.25,47.46,54.17,68.11,128.63,128.70 ,128.81,134.243,165.63。N-α-Boc-N-シクロヘキサンメチルグリシンベンジルエステル この手順はBoc-N -フェネチルグリシンベンジルエステルについてと同じであり、1.39gのN−シ クロヘキサンメチルグリシンベンジルエステルから出発した。油として、1.8g (94.0%)を得た。N-α-Boc-N-シクロヘキサンメチルグリシン この手順はBoc-N-フェネチルグリ シンと同じとし、1.80gのN-α-Boc-N-シクロヘキサンメチルグリシンベンジル エステルから出発した。無色固体として1.28g(95.0%)が得られた。1H NMR(C DCl3)δ 0.84-1.8(m,20H); 3.04-3.2(m,2H); 3.9-4.04(ロータマー,2H); 11. 44(br s,1H); 13C NMR(CDCl3)δ 25.67,25.78,26.25,26.36,28.13,28.19 ,28.24,30.59,30.63,30.72,36.85,37.08,37.69,45.53,49.08,49.69, 54.47,54.62,80.17,80.37,155.46,156.37,174.68,175.06。 Boc-Ng-p-トシル-L-アルギニンPAM樹脂(1.52g,Bachem,0.5meq)を手動式 固相ペプチド合成用にデザインされた槽に入れた。ペプチドは上記の手順を利用 して順にカップリングし、そして樹脂から解裂させた。このカップリングに4当 量の事前活性化アミノ酸 を使用した。HF脱保護は480mgの粗材料を供した。HPLC精製(50−70%のCH3CN、0 .1%のTFA、60分間にわたる勾配、20ml/min)は白色凍結乾燥品として全部で191 mgの化合物12を供した。HPLC: R.t.=33.7分(65分にわたる5−70%のCH3CN、0 .1%のTFA、C18 5μ、分析用カラム)。LD-MS: 計算値 1307,実験値 1308(M+ H)。AAA: Arg 3.16(3),Hyp 0.91(1),Pro 0.94(1),Gly 1.00(1),Thi* ,Ser 0.99(1),Tic * ,NMch* 。 実施例XIII 化合物13 δ-Gpa-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-NChg-Arg Boc-Ng-p-トシル-L-アルギニンMerrfield樹脂(4.20g,Bachem RBoc 20,0.4 8meq/g)を手動式固相ペプチド合成用にデザインされた槽の中に入れた。ペプ チドは順にカップリングしてテトラペプチドを形成し(Ser-(OBn)カップリング )、次いでそのプロセスをGly,Hyp,Pro及びArgの付加のためにCS-BIO自動式ペ プチドシンセサイザーに移行せしめた。このペプチジル樹脂の一部(0.53g)を 反応槽から取り出した。その樹脂サンプルを上記の通りにしてTFAで脱保護し、 そしてN-(Boc)-d-アミノバレリン酸をHOBt/ジイミド活性化のために上記の手順 を利用してカップリングした。この残基を上記の通りにしてトリフルオロ酢酸に より脱保護し、そしてジクロロメタン、ジクロロメタン中の10%のジイソプロピ ルエチルアミン、ジクロロメタン、そして最後にDMFで順に洗浄して中和した。 この樹脂を0.566gの1H-ピラゾール-1-カルボキサミジン(Bernatowic2,M.S. ら,J.Org.Chem.57 2497(1992))と0.76mlのジイソプロピルエチルアミンの2 0mlのDMF中の混合物と共に47℃で2.25時間加熱した。この樹脂をジクロロメタン 及びジメチルホルムアミドで洗い、そして1H-ピラゾール-1-カルボキサミジンと の反応を更に2回繰り返した。この樹脂を順に、ジクロロメタン、メタノール、 次いでジクロロメタンで洗い、そして真空乾燥した。HF脱保護は無色の凍結乾燥 品としての80mgの化合物13を供した。HPLC: R.t.=22.6分(50分にわたる5−55 %のCH3CN、0.1%のTFA、C18 5μ、分析用カラム)。LD-MS: 計算値 1278(M+H ),実験値1278.7(M+H)。 実施例XIV 化合物14 δ-Gpa-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-NChg-Arg Boc-Ng-p-トシル-L-アルギニンMerrfield樹脂(4.20g,Bachem RBoc 20,0.4 8meq/g)を手動式固相ペプチド合成用にデザインされた槽の中に入れた。ペプ チドは順にカップリングしてテトラペプチドを形成し(Ser-(OBn)カップリング )、次いでそのプロセスをGly,Hyp及びProの付加のためにCS-BIO自動式ペプチ ドシンセサイザーに移行せしめた。このペプチジル樹脂の一部(0.26g)を反応 槽から取り出した。その樹脂サンプルを上記の通りにしてTFAで脱保護し、そし てN-(Boc)-d-アミノバレリン酸をHOBt/ジイミド活性化のために上記の手順を利 用してカップリングした。この残基を上記の通りにしてトリフルオロ酢酸により 脱保護し、そしてジクロロメタン、ジクロロメタン中の10%のジイソプロピルエ チルアミン、ジクロロメタン、そして最後にDMFで順に洗浄して中和した。この 樹脂を0.405gの1H-ピラゾール-1-カルボキサミジン(Bernatowic2,M.S.ら,J .Org.Chem.14 48-58(1959))と0.545mlのジイソプロピルエチルアミンとの14. 5mlのDMF中の混合物と共に47℃で2.25時間加熱した。この樹脂をジクロロメタン 及びジメチルホルムアミドで洗い、そして1H-ピラゾール-1-カルボキサミジンと の反応を更に2回繰り返した。この樹脂を順に、ジクロロメタン、 メタノール、次いでジクロロメタンで洗い、そして真空乾燥した。HF脱保護は無 色の凍結乾燥品としての30mgの化合物14を供した。HPLC: R.t.=22.3分(50分に わたる5−55%のCH3CN、0.1%のTFA、C18 5μ、分析用カラム)。LD-MS: 計算 値 1123(M+H),実験値1123(M+H)。 実施例XV 化合物15 D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-NPhg-ArgFmoc-D-Tic酸クロリド 1当量のFmoc-D-TicをCH2Cl2(0.3M)に溶かし、そし てスターバー及び還流コンデンサーの付いたフラスコに入れた。塩化チオニル( 10当量)を撹拌しながら加え、そしてその混合物を窒素のもとで2時間還流させ た。その反応混合物をロータリーエバポレーションにより濃縮し、そしてその残 渣をCH2Cl2で希釈し、そして再び濃縮して過剰の塩化チオニルを除去した。これ を2回繰り返し、そして得られる酸クロリドを微粉末が得られるまでヘキサンで 粉砕(又はそうでなければCH2Cl2/ヘキサンで再結晶化)せしめた。更に精製す ることなく用いた。Fmoc-D-Tic-N-フェニルグリシン N−フェニルグリシン(1.2当量)をフラスコ の中でドライTHF(0.5M)に懸濁し、そして3当量のジイソプロピル−エチルア ミンを加えた。このフラスコを氷浴に入れ、そして窒素のもとで15分撹拌した。 1当量のFmoc-D-Tic酸クロリドをドライTHF(0.15M)に溶かし、そしてこの冷 却フラスコにゆっくり加えた。直ちに沈殿が起こり、そしてその反応体を室温に まで温め、そして2時間撹拌した。反応が完了したら、溶媒をロータリーエバポ レーションにより除去し、その残渣を酢酸エチルに含ませ、そして5%のKHSO4 ,H2O、次いでブラインで洗った。Na2SO4による乾燥、ロータリーエバポレーシ ョン、及び高真空のもとでの 設置は白色フォームをもたらした。ジペプチドを純度のためにHPLCにより分析し (C18RPカラム、4.6×250mm,1ml/minの流速、30−100%のCH3CN/0.1%のTFA 含有H2Oの勾配、254nmでの検出)、そして更に浄化することなく利用した。Arg-OHMP樹脂へのFmoc-D-Tic-NPhg-OHの付加: ペプチジル樹脂(0.25mmol)へ のFmoc-D-Tic-NPhg-OHジペプチド(約0.785mmol)のカップリングは、立体障害 型N−置換化アミノ酸へのN−保護型アミノ酸のカップリングに関して上記した 条件下でBop-Clを用いて実施した。 ペプチド合成:Fmoc-D-Tic-NPhg-Arg-OHMP樹脂をDMFでの20%のピペリジンとの 反応により脱保護した(2×30分)。次いでこの樹脂を順に、DMFで3回、ジク ロロメタンで2回、メタノールで2回、そしてジクロロメタンで2回洗った。Fm oc-セリン-(O-t-Bu)-OHを上記のBop-Cl手順を利用してカップリングした。この 樹脂をABIモデル431自動式ペプチドシンセサイザーに移し、そして更なる残基を 標準のFmoc/HBTVカップリング手順を利用して付加した(ABI 431 Fmoc Procedur e,Applied Biosystems Model 431A Peptide Synthesizer User's Manual,Vers ion 2.0,1992年2月)。次にこの樹脂をジクロロメタンで数回洗い、そして無水 窒素流中で乾かした。次いでこの樹脂を0.5mlのチオアニソール及び0.25mlのエ タンジチオールを含む10mlのトリフルオロ酢酸で処理した。この反応体を室温で 3時間バブリングした。この混合物を濾過し、そしてその樹脂を1mlのトリフル オロ酢酸で洗った。合わせた濾液を真空で濃縮し、そしてその残渣を無水ジエチ ルエーテルで処理し、そして氷浴温度に15分放置した。次いでその沈殿物を濾過 により集め、そして低温無水ジエチルエーテルでよく洗い、そして真空で乾かし 、205mgの無色の粉末を得た。少量のこの材料のHPLC精製(0.35%のCH3CN 、0.1%のTFA、50分間にわたる勾配,10ml/min)は無色の凍結乾燥として10mgの 化合物15を供した。HPLC: R.t.=20.9分(50分にわたる5−55%のCH3CN、0.1% のTFA、C18 5μ、分析用カラム)。LD-MS: 計算値 1287.5(M+H),実験値 128 7.5(M+H)。適正なアミノ酸分析データーが得られた。 実施例XVI 化合物16 D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Phe-NPhg-Arg ジペプチドFmoc-D-Phe-NPhg-OHを、化合物15におけるFmoc-D-Tic-NPhg-OHを調 製するのに利用した方法に従って調製した。ジペプチドFmoc-D-Phe-NPhg-OH(約 0.5mmol)を、化合物15に記載の手順を利用してArg-HMP樹脂(0.25mmol)にカッ プリングさせた。化合物15において記載の通りにしてペプチドを合成し、そして 樹脂から解裂させて260mgの粗ペプチドを得た。75mgのこの材料のHPLC精製(5− 50%のCH3CN、0.1%のTFA、60分間にわたる勾配、10ml/min)は無色凍結品とし て18.9mgの化合物16を供した。HPLC: R.t.=21.9分(50分にわたる5−55%のCH3 CN、0.1%のTFA、C18 5μ、分析用カラム)。LD-MS: 計算値 1275(M+H),1298 (M+Na); 実験値 1274(M+H),1298(M+Na)。 実施例XVII 化合物17 D-Arg-Arg-Hyp-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-NChg-Arg Boc-Ng-p-トシル-L-アルギニンMerrifield樹脂(4.2g,Bachem RBOC 20,0.4 8meq/g)を手動式固相ペプチド合成用にデザインされた槽の中に入れた。ペプ チドを上記の手順を利用して順にカップリングし、そして樹脂から解裂させた。 このカップリングにおいて4当量の事前に活性化されたアミノ酸を用いた。HF脱 保護は1. 05gの粗材料を供した。この材料のごく一部のHPLC精製(0−65%のCH3CN、0.1 %のTFA、50分間にわたる勾配、10ml/min)は無色凍結乾燥として化合物17を供 した。適正なアミノ酸及びペプチド配列データーが得られた。 実施例XVIII−生物学的データー 本発明の最も好適な化合物はブラジキニンの拮抗薬であり、そしてそれはブラ ジキニンの作用が関与する疾病状態又は生理学的症状における治療処置にとって 幅広い用途を有する。以下のプロトコールは、本明細書において利用する、本発 明に係る様々な化合物のインビトロ及びインビボでのブラジキニン拮抗活性を決 定するためのアッセイ、並びに特異性及びインビボ安定性の特性化のためのアッ セイを説明している。インビトロB2拮抗活性測定 標準のラット子宮pA2アッセイを以下の通りに実施した: 雌のSprague-Dawleyラット(200〜250g)をスチルベステロール(100μg/kg )で予備処置し、そして18時間後に頭を強打して殺し、そして解剖した。子宮角 を取り出し、De Jalon溶液を含む4mlの組織バスの中で31℃で1gの休息張力下 に置き、そして通気した。濃度−効果曲線を拮抗薬の非存在下及び存在下でブラ ジキニンについて作製した(15分内プレインキュベーションして)。拮抗薬の効 能はArunlakshana and Schildの方法(Arunlakshana,O.,Schild,H.O.,Br.J .Pharmacology 14 48-58(1959))に従って計算した。最大の拮抗薬濃度(通常10-5 モル)への暴露の後、各組織を10分間隔で40分間洗い、その後濃度−効果曲線 を再びブラジキニンについて作製した。この時点でのブラジキニンについてpD2 (−log〔ブラジキニンに対する最大のオリジナル応答の50%を供するモル濃度 〕)を計算し、そしてブラジキニンについての当初のコントロー ル濃度−効果曲線のpD2と比較した。同時コントロールに比してのp2値の差は 拮抗応答の「%回収率」を反映した。インビトロB1拮抗活性の測定 雌のニュー・ジーランド・ホワイトウサギをペントバルビタール(80mg/kgの i.v.)の過剰投与で殺し、そして胸大動脈を取り出した。らせん片をKrebs溶液( 118.3mMのNaCl,4.7mMのKCl,2.5mMのCaCl2,1.2mMのMgSO4,1.2mMのKH2PO4,2. 5mMのNaHCO3,25mMのグルコース及び2.8mMのインドメタシン)を含む5mlの組織 バスの中に2gの休息張力下で設置し、そして95%O2/5%のCO2を通気した。 デス-Arg9-ブラジキニンについての2通りの濃度−効果曲線を1及び3時間にお いて作製した。5時間目に、デス-Arg9-ブラジキニンを10-7Mの最終濃度となる ようにバスに加えた。これは45分に至るまで安定、持続型、及び延期型の収縮を もたらした。IC50又は50%の収縮復帰を供する濃度を、得られるトレーシングか ら計算した。得られる結果を表1に示す。安定性試験 血漿サンプルを健康な男性及び女性のボランティア又はギニアピッグからの全 血流の採取により調製した。サンプルをナトリウムヘパリンを含む培養チューブ に集め、そして4℃で2000rpmにて10分間遠心した。上清画分をアスピレーショ ンにより取り出し、そしてバイアルの中で−20℃で保存した。ラット又はブタの 肺及び腎の皮質膜を、肺についてはSkidgel(Booth,A.G.ら、Biochemical Jou rnal 142,575-581(1974))により又は腎臓についてはBooth(Erdos,E.G.ら,Bio chemical Pharmacology 33 3471-3478(1984))により述べられた示差遠心を利用 して調製した。膜調製品を−20℃で保存した。ブラジキニン拮抗薬をPBS(0.0132 Mのリン酸塩、0.1454MのNaCl,pH7.2)の中で1mMの濃度に希釈した。このワー キング 溶液10μlを一連のエッペンドルフチューブに導入し、ヒトもしくはギニアピッ グの血漿(90μl)又はコントロールブランクとしてのPBSを入れ、そして様々 な時間にわたりインキュベートした。各時点で、反応をアセトニトリル又はエタ ノール中の100μlの1NのHClの添加により止めた。サンプルを約15分間放置し 、そして14,000rpmで10分間遠心した。上清画分を取り出し、0.22μMのフィル ター(Millipore)で濾過し、そしてHPLC(C18;水中で12−80%のアセトニトリ ル:共に0.1%のトリフルオロ酢酸を含む;214nmでモニター)により分析した。 ブタ腎臓肺調製品をPBSで1:10に希釈し;ラットの腎臓調製品をPBSで1:10 0に希釈し;ブタ肺調製品をPBSで1:1に希釈した。ブラジキニン拮抗薬溶液( 10μl)を一連のエッペンドルフチューブに加え、次いで対応の希釈膜調製品( 90μl)を加えた。様々な時点で反応を100μlのエタノールの添加により止め 、遠心し、そして上記の通りにしてHPLCにより分析した。HPLCピークの消失につ いての半減期をコンピュータプログラムENZFIT(Elsevier)を利用して決定した 。安定性データーを表2に示す。 両化合物共、化合物1〜12について述べた固相ペプチド合成の慣用の方法により 合成した。ギニアピッグの回腸に対する拮抗薬の結合 回腸を頸部の脱臼した雄の白子のHartley系ギニアピッグから採取した。回腸 に氷冷食塩水をフラッシュし、めくり返し、そしてコットンガーゼでぬぐった。 次にこの組織を−70℃で保存した。使用の際、35gの回腸を氷の上で融解し、組 織チョッパーで細く粉砕し、そしてタンパク質インヒビターカクテル(1mMの1 ,10−フェナントロリン、5μg/mlのダイズマメ・トリプシン・インヒビター 、100μg/mlのバシトラシン、1mMのベンズアミジン及び100μMのフェニルメ チルスルホニルフリオリド)を含むTESホモジネーションバッファー(25mM,pH6 .8)に加えた。この混合物をBrinkman PT-20 Polytron(7に設定、4×20秒の間 隔)の中でホモジナイズし、そして示差遠心(1000×g、4℃、10分)にかけた 。そのペレットを捨て、そしてその溶液を新鮮なホモジネーションバッファーを 用いてもとの容積にもどし、次いで43,000g、4℃で15分遠心した。そのペレッ トを慎重にホモジネーションバッファーに再懸濁し、そして前と同じように遠心 した。再びその上清液を捨て、そしてそのペレットをTESバッファー(25mM,pH6 .8)に懸濁し、そして遠心した(43,000g、15分)。最終ペレットを5容量(165 ml)のTESバッファーに再懸濁し、ml当り約2.0mgのタンパク質とし、そして使用 するまで−70℃に保存した。インキュベーションを、20μlのトリチウムラベル 化ブラジキニン溶液(0.3nM)、20μlの非特異的コントロール、薬剤又はビヒク ル、150μlのアッセイバッファー(25mMのTES、pH6.8、1mMの1,10−フェナ ントロリン、1mMのDTT、2μMのカプトロプリル、140μg/mlのバシトラシン 、100μMのチオルファン及び0.1%の牛血清アルブミン)並びに初期結合を開始 せしめるために最後に加える125μlの希釈膜(0.2mg/mlの最終濃度のために1 :4に希釈)より成る0.315mlの全容 量で実施した。このアッセイはポリプロピレンチューブの中で実施し、そしてサ ンプルを24℃で45分インキュベートさせた。次にこの混合物を0.1%の水性ポリ エチレンイミンで予備処理した(>2時間)Whatman GF/Bガラスファイバーフ ィルターですばやく濾過した。次にこのフィルター及びチューブを、10mMのトリ ス(pH 7.5)、100mMのNaCl及び0.02%の牛血清アルブミンを含む1.0mlづつの氷 冷洗浄バッファーで8回洗った。放射能を液体シンチレーションカウンティング により決定した。 CP-0597とも呼んでいる化合物5及び標準品のデーターを表2に示す。 CP-0597(実施例5) CP-127は出願番号07/859,582号のExample 1に開示の、次式の二量体である : この化合物はそれ自体非常に活性なブラジキニン拮抗薬である。インビボ生物学的データー ウサギの血圧 雄のニュー・ジーランド・ホワイトウサギをペントバルビタールで麻酔し、そ して大腿動脈に血圧の記録のためにカヌーレを挿入した。カヌーレは化合物のボ ーラス注射又は連続点滴のために大腿静脈に設置した。大腿動脈カテーテルをGo uld圧力変換器に接続し、そして血圧を記録し、そしてGrassポリグラフレコーダ ーで表示せしめた。平衡時間の後、特定の実験手順を開始した。 BK2ED50−安定な基底血圧の達成の後、動物に約15〜25%の血圧低下をもたら す(0.2及び0.4nmolのi.v.)ブラジキニンのボーラス注射を投与した。ブラジキニ ンを、ED50(即ち、ブラジキニンに対する最大応答を50%下げるCP-0597の用量 )の決定のために、様々な用量のCP-0597(化合物5)(0.01,0.03及び0.10μg/ kg/minのi.v.)の有無で試験した。この系において、ED50は0.051±0.006μg/ kg/min(29.2pmol/kg/min)であることが見い出された。 BK1ED50−実験の12〜18時間前に、ウサギにE.コリ(E.coli)由来のリポ多 糖(LPS)を静脈注射した(10μg/動物)。エンドトキシンの事前投与は血管系 におけるBK1レセプターのアップレギュレーションをもたらし、そしてBK1拮抗活 性の評価を可能にする。事前に存在しているBK2及び誘発型BK1レセプターの双方 の刺激は低血圧をもたらす。血圧の平衡の後、動物にブラジキニンのボーラス注 射(0.2及び0.4nmol)並びにデス−Arg9ブラジキニン(4.0及び8.0nmol)のボーラス 注射を施した。双方の作動薬を上昇していくCP-0597の用量(1,3及び10μg/ kg/min)の有無で試験した。この系におけるBK1活性についてのED50は2.9±0.92 μg/kg/min(1.7nmol/kg/min)であることが見い出された。HOE140は10μg /kg/minに至るまで用量において不活性であった。静脈内CP-0597の特異性 血圧平衡の後、アセチルコリン(20nmol)、ノルエピネフリン(20nmol)、サ ブスタンスp(20pmol)、アンジオテンシン(100pmol)、アンジオテンシンII( 2pmol)及びブラジキニン(200pmol)に対する応答を生起させ、各血管作用剤をC P-0597の投与(0.1μg/kg/min のi.v.)の後に再試験し、そして事前拮抗応答 と比較した。この試験において、ブラジキニンに対する応答は拮抗型であり、一 方その他の血管作用剤に対するそれはコントロールと比べて影響を受けなかった 。静脈点滴したCP-0597の作用期間 CP-0597(0.1μg/kg/min)を上記の特異性実験のために静脈点滴した。特異 性実験の終了後、CP-0597の点滴を止め、そしてブラジキニン(0.2及び0.4nmol) に対する応答を、最初の30分間は5分の間隔で、そして1時間に至るまでは15分 の間隔で試験した。点滴を止めてから1時間後も、ブラジキニンに対する応答の 100%阻害が あった。ラットの血液 雄のSprague-Dawleyラットをペントバルビタールで麻酔し、そして大腿動脈を 血圧の記録のためにカヌーレ挿入せしめた。各動物における両大腿静脈に、試験 化合物の投与のためにカヌーレ挿入を施した。大腿動脈カテーテルをGould圧力 変換器に接続し、そして血圧を記録し、そしてGrassポリグラフレコーダーに表 示せしめた。平衡期間の後、特定の実験手順を開始した。皮下CP-0597の特異性 血圧の平衡の後、アセチルコリン(20nmol)、ノルエピネフリン(1nmol)、 サブスタンスp(2pmol)、アンジオテンシン(20pmol)、アンジオテンシンII (2pmol)及びブラジキニン(20pmol)に対する応答を生起させた。次に動物を CP-0597(1.0mg/kgのs.c.)で処置した。s.c.注射の30分後、各血管作用剤を再試 験し、そして事前拮抗応答と比較した。この試験において、ブラジキニンに対す る応答は拮抗型であり、一方、その他の血管作用剤に対するそれはコントロール に比して影響を受けていなかった。CP-059のi.v.ボーラス注射の作用期間 血圧の平衡後、ブラジキニン(10及び20pmolのi.a.)に対する応答をコントロ ール応答として生起させた。次いでCP-0597をi.v.ボーラスとして投与し(3,1 0又は30mg/kg)、そしてブラジキニンに対する応答を5分間隔で、応答がコン トロールレベルにもどるまで再試験した。3μg/kgでは、その応答は約50%阻 害され、そして30分でコントロールにもどった。10及び30μg/kgでは、応答は 100%阻害され、60分でコントロールレベルの50%にもどり、そして90分で応答 は完全に復帰した。皮下CP-0597の作用期間 平均動脈血圧の平衡の後、動物にブラジキニン(10及び20pmolのi.a.)を付与 してコントロール応答を達しめた。次いで動物にCP-0597(1及び3mg/kgのs.c. )の皮下注射を与えた。CP-0597の注射の30分後及びそれから30分の間隔をおいて から、応答がコントロールレベルにもどるまで動物をブラジキニンで再試験した 。1mg/kgのs.c.では、応答は注射後3時間目においてもまだ100%阻害されて いた。3mg/kgのs.c.では、応答は注射の5時間目においてもまだ100%阻害さ れていた。インビボ生物学データーを表3にまとめた。 表1は、N−置換化グリシン残基をブラジキニン配列の8位に含む非常に効能 なブラジキニン拮抗薬が開発できることを示す。例えば、化合物5,8,13,15 及び17は、薬剤として有能な効果についての強い性質を示唆する効能を有する非 常に効能な拮抗薬である。 化合物4,7,11及び12は機能組織アッセイとしてラットの子宮を利用し、作 動薬であることが見い出された。当業者は、作動薬が心臓予防薬として有能でも あることを理解できるであろう。更に、ブラジキニン拮抗薬の開発業界の当業者 は、1タイプの組織に対する作動薬が別のタイプの組織に対する拮抗薬となりう ることを理解できるであろう。例えば、Stewartはブラジキニン配列の7位にお いてD-Pheを含むブラジキニン拮抗薬を開示する。NPC-360の如くの6位及び7位 にD-Pheを含むStewartの拮抗薬(ギニアピッグの回腸データーに基づく)はラッ トの子宮に対する作動薬であることが見い出されている(米国特許第 4,693,993 号及びJ.StewartのBradykinin Antagonists;Basic and Clinical Research,p. 60,991参照のこと)。事実、類似の現象がここで開示する選定化合物に付随す る。例えば、化合物12はラットの子宮組織に対する作動薬であることが示された が、しかしギニアピッグの回腸に対しては非常に強い結合定数をもつ拮抗活性を 示した(Ki=0.2ピコモルのギニアピッグ回腸)。高度の組織特異性を有する化 合物は、一の組織に対しては拮抗活性が所望され得、しかしながら他の組織に対 しては作動活性が所望され得る場合、二重作用薬剤として機能し得る。かかる考 察は心臓予防剤の開発に特に適応する。 本発明の最も好適な化合物は7位に芳香族D−アミノ酸、そして8位にN−置 換化グリシンを含み、ここでその置換基は中ぐらいのサイズのシクロアルキル又 はフェニルである。これらの類似体は数多くの組織のタイプに対するBK2拮抗活 性をもたらす。芳香環とシ クロアルキル環との間へのメチレン単位の導入は数多くの組織のタイプに対する 作動活性についての性質を高める。同様に、7位でのN−ベンジルグリシン又は 環置換化N−ベンジルグリシンは中程度の効能の拮抗薬を、8位にOicの如くの コンホメーション的に拘束された残基があることを条件として、供する。もし追 加のメチレンスペーサーをグリシンN−置換に加えると、注目の多数の組織に対 する作動性を供する幾何学的な拡張が予測される。同様に、8位の拘束残基が非 拘束残基、例えばLeu又はN-Chgに置き換えられると、注目の数多くの組織に対す る弱い作動活性が予測される。 N−置換化グリシン残基の選定の置換(特に8位での)固有の価値は、置換基 の賢明な選定がブラジキニンレセプターに対する化合物の結合に対してすばらし い効果を奏することにあり、この場合有能な拮抗薬又は非常に強い結合性の作動 薬が供される。 N−置換化グリシン残基の導入は薬剤に関する非常に良好な性質を有する非常 に効能な分子の開発を可能にする。N−置換化グリシンの導入により授かる最も 重要な性質の一つは、酵素分解に対する安定性である。表2は、8位にN−置換 化グリシンを有する好適な化合物、例えば化合物5が、選定の組織に対する非常 に効能なレセプター結合性を示すことを示した。これらの類似体は共有の米国特 許出願第07/859,582 号のExample 1に開示のブラジキニン拮抗薬CP-127の如く のブラジキニン又は薬剤よりもはるかに効能である。 より重要には、表2は重要な酵素系による分解に対する化合物5のめざましい 安定性を示した。ペプチド薬剤はペプチダーゼにより急速分解される。特に、ブ ラジキニンに近縁の分子はアミノペプチダーゼ、カルボキシペプチダーゼ(CP) 、並びにエンドペプチダーゼ、例えば中性エンドペプチダーゼ(NEP)及びアンジ オテンシン変換酵素(ACE)により急速分解される。ヒト血漿はカルボキシペプチ ダーゼN及びアミノペプチダーゼMの作用に由来してペプチダーゼ活性に富んで いる。本開示内容に記載の調製品は上記の如くのプロテアーゼ酵素に由来する強 力な活性を示す: 表2にまとめた安定性アッセイはインビトロ試験を示す。生存動物における血 漿又は腎臓もしくは肺組織中の個々の化合物の実際の安定性は変わりうる。しか しながら、インビトロアッセイは、インビボ実験のために多くの動物を犠牲にし てしまうことなく、多くの化合物の比較についての再現性のある方法を供する。 即ち、血漿及び組織調製品のこのバッテリーは、ペプチド薬が遭遇しがちなプロ テアーゼ酵素活性に対するペプチドの安定性についての非常に広域なスクリーニ ングを可能にする。化合物5は非常に効能であり、これらの試験全てにおいて6 時間以上の半減期を有していた。それに対し、ブラジキニンは有意に弱い安定性 を示した。化合物5はCP-127より安定であることも認められた。その他の対照化 合物、例えばScios-Novaにより開発された7位に置換化プロリンそして8位にOi cを含むNPC17761及びNPC17731は決定的なアッセイにおいて測定可能なほどに低 い安定性を示した。 表3に紹介するデーターはインビトロとインビボ試験との間の相関を確認せし めしている。化合物5は生存ウサギにおけるBK2レセプターでのブラジキニンの 作用をブロッキングするうえで極めて有能である(ED50は0.051μg/kg/min)。 更に、化合物5は生存ウサギにおいて実体的なBK1ブロッキング活性を示す(2.9 μg/kg/ min)。双方のアッセイは毒性ショックにおけるブラジキニンの低血圧性効果に非 常に相関しており、そしてSIS/敗血症の処置における効能を予測するうえで注 目される。例示の化合物は生存動物において有能であるのみならず、この化合物 は長い作用期間も示す(ウサギはi.v.の60分目において100%阻害されていた) 。事実、皮下投与(3mg/kg;ラット)後5時間まで作動的作用を完全に阻止す る効能が実証された。ペプチド誘発型作動薬に由来するかかる安定性は非常にま れであり、そして薬剤としてN−置換グリシンを含む作動薬の良好な有用性につ いての性質を示す。 最後に、低血圧性効果の阻止がブラジキニンレセプターの阻止に関係している ということを実証するラビット及びラットの双方の血圧モデルを利用する試験を 実施した。その他の血管作用剤、例えばアセチルコリン、ノルエピネフリン、サ ブスタンスP、アンジオテンシン及びアンジオテンシンIIの活性は化合物5によ り影響されなかった。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年4月15日 【補正内容】 請求の範囲 1.ブラジキニン拮抗薬であるペプチドであって、ペプチド鎖内に1又は複数 個のN−置換化グリシン残基を含むペプチド。 2.前記拮抗薬が次式に従って規定される Z1-Z0-A1-B2-C3-D4-E5-F6-G7-H8-I9-J10 (式中: Z1は任意的に存在していないが、しかし存在しているなら、水素、アセチル 、アダマンチルカルボキシル、アダマンチルアセチル、(C1−C8)−アルキル 、−アルカノイル、アリールスルホニルもしくはアルコキシカルボニル基である か、又はジヒドロキヌクリジニル−カルボン酸の誘導体であり; Z0及びA1は、同一でも異なっていてもよく、直結合、水素、DもしくはLア ルギニン、DもしくはLリジン、DもしくはLオルニチンを含んで成るアミノ酸 残基誘導体、H2N(NH=C)NHCH2CH2CH2(CH2)nCO−(式中、n=0〜3である)で あるか、又はアルギニン置換基であり、ただしZ1が存在していないときはZ0は 直結合であることを条件とし; B2及びC3は、同一でも異なるものであってもよく、プロリン、ヒドロキシプ ロリン、サルコシン、セリン、スレオニン、N−メチル−セリン、N−メチル− スレオニン、N−メチルフェニルアラニン、グリシン及びNR′CHR″COであり、 ここでR′及びR″は独立して水素、C1−C8直鎖もしくは枝分れアルキル、 C3−C8シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール及びアルキルアミノ基よ り選ばれ; D4はグリシン、アラニン又はチエニルアラニンであり; B2C3D4E5は−NH(CH2)nCO−(ここでnは4〜14の完全数である)により置き換 えられていてよく; E5はフェニルアラニン、メチルにより置換されたフェニルアラ ニン、グリシン、シクロペンチルグリシン、シクロヘキシルグリシン、シクロヘ キシルアラニン、2−インダングリシン、チエニルアラニン、N−(2−インダ ン)グリシン又はN−置換化グリシンであり、ここでその置換基はC1−C8アル キル、シクロアルキル、CH2Ar又はCH2CH2Arであり、ここでArはアリール、アル キルチエニル又は芳香族アミノ酸、又はメチルもしくはエチルによりα−窒素も しくはα−炭素において置換された芳香族アミノ酸である; F6は脂肪族又は芳香族アミノ酸であり; G7はD-Tic,D-Dic,D-Phe、インダングリシン、D−シクロペンチルグリシン 、D−シクロヘキシルグリシン、D−プロリン、又はアルキル、アリール、チオ アルキル、チオアリール、オキシアルキルにより3又は4位において置換された プロリン、又は次式のN−置換化アミノ酸残基であり (式中、R3はアリール、アルキルアリール、−CH2R又は−CH2CH2Rであり、ここ でRはインダン、インドール、ナフチル又はフェニルである); H8はOic又は次式のN−置換化アミノ酸残基であり: (式中、m=1〜6であり、R1は(C1−C12)アルキル;(C3−C8)シ クロアルキル又は単環式アリール又は多環式アリールであり、任意的にN,O及 びSより選ばれる1又は複数個のヘテロ原子を含んで成り;そして任意的にアミ ノ、ベンゾ、ヒドロキシ、メルカプト、メルカプトアルキル、アルキル、オキシ アルキル、ア ルコキシアルキル、カルボキシル、ハロゲン、フェニル、トリフルオロメチル、 トリフルオロメトキシ、アミノアルキル、アルキルアミノ又はカルボキシアミド により置換されている); R2はH、(C1−C8)アルキル、又はアミノ酸側鎖であり; ただしG7又はH8の少なくとも一方は前記N−置換化アミノ酸残基であること を条件とし; I9は存在していないか、又は直結合、OH、アミノ酸、又はH2N(NH=C)NHCH2CH2 CH2(CH2)n−NH−(ここでn=0〜3である)、又はアルギニン置換基であり、 ただしJ10が存在しているときはI9はOH以外であり、そしてJ10が存在してい ないときは存在していないか直結合以外のものであり;そして J10は存在していないか、又は存在しているなら、OH又はアミノ酸、−OR又は −NHRであり、ここでRはアルキルである)、請求項1記載のブラジキニン拮抗 薬であるペプチド。 3.Z1が水素である、 請求項2記載のブラジキニン拮抗薬。 4.Z0及びA1が同一又は異なるものであり、そしてLアルギニン、D−アル ギニン、H2N(NHC)NHCH2CH2CH2(CH2)n CO−(ここでn=0〜3である)、及びア ルキルアミン、ベンズアミジン、ピペリジン、アルキルグアニジン又はアルキル ホスホニウム成分含有のアルギニン、オルニチン又はリジンの類似体又は同族体 より成るアルギニン置換基より成る群から選ばれる、 請求項2記載のブラジキニン拮抗薬。 5.B2及びC3が同一又は異なるものであり、そしてプロリン及びヒドロキシ プロリンより成る群から選ばれる、 請求項2記載のブラジキニン拮抗薬。 6.D4がグリシンである、 請求項2記載のブラジキニン拮抗薬。 7.E5がフェニルアラニン、シクロペンチルグリシン、シクロヘキシルグリ シン又はチエニルアラニンである、 請求項2記載のブラジキニン拮抗薬。 8.F6がセリン、システイン、置換化セリン又はシステインであり、ここで その置換側鎖がN−(アルキル)スクシニミジル、N−(アルキル)ピロリジノ ン、C1−C20アルキル、C2−C20アルケニルアルキル、アリール及びアルキ ルアリールより成る群から選ばれる、 請求項2記載のブラジキニン拮抗薬。 9.G7がD-Tic、D−フェニルアラニン、D−シクロペンチルグリシン、又は アルキル、アリール、オキシアルキル置換基により4位において置換されたD− プロリン、又は置換化グリシン残基であり、ここでR3がアリール、アルキルア リール又は−CH2Rであり、ここでRがインダン、インドール、ナフチル又はフェ ニルである、 請求項2記載のブラジキニン拮抗薬。 10.B2C3D4E5がNH(CH2)nCOであり、ここでn=4〜14である、 請求項2記載のブラジキニン拮抗薬。 27.8〜10個のアミノ酸残基を含んで成り、ここで8位及び/又は9位のアミ ノ酸残基がN−置換化グリシン残基であり、ここで前記位置はN−末端から順に 数えたものである、請求項1記載のペプチド。 28.G7がNbng,Npeg,Nchg,Dtic,Igl,Dphe又はDcpgであり;そしてH8がO ic,Nchg,Mnch又はNphgである、請求項2記載のペプチド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 38/55 ADD A61K 37/64 ADD ADS ADS ADU ADZ ADZ ADU C07K 7/18 ACD (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,M W,MX,NL,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TT,UA, UZ,VN (72)発明者 ウォーレイ,エリック ティー. アメリカ合衆国,コロラド 80403,ゴー ルデン,ウエスト セブンティセブンス プレイス 15955 (72)発明者 フィッツパトリック,ティモシー ディ ー. アメリカ合衆国,コロラド 80304,ブル ダー,カルミア アベニュ#7 1260 (72)発明者 クールマン,カレン ジー. アメリカ合衆国,コロラド 80209,デン バー,サウス エマーソン ストリート 565

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ブラジキニン拮抗薬であるペプチドであって、ペプチド鎖内に1又は複数 個のN−置換化グリシン残基を含むペプチド。 2.前記拮抗薬が次式に従って規定される Z1-Z0-A1-B2-C3-D4-E5-F6-G7-H8-I9-J10 (式中: Z1は任意的に存在していないが、しかし存在しているなら、水素、アセチル 、アダマンチルカルボキシル、アダマンチルアセチル、(C1−C8)−アルキル 、−アルカノイル、アリールスルホニルもしくはアルコキシカルボニル基である か、又はジヒドロキヌクリジニル−カルボン酸の誘導体であり; Z0及びA1は、同一でも異なっていてもよく、直結合、水素、DもしくはLア ルギニン、DもしくはLリジン、DもしくはLオルニチンを含んで成るアミノ酸 残基誘導体、H2N(NH=C)NHCH2CH2CH2(CH2)nCO−(式中、n=0〜3である)で あるか、又はアルギニン置換基であり、ただしZ1が存在していないときはZ0は 直結合であることを条件とし; B2及びC3は、同一でも異なるものであってもよく、プロリン、ヒドロキシプ ロリン、サルコシン、セリン、スレオニン、N−メチル−セリン、N−メチル− スレオニン、N−メチルフェニルアラニン、グリシン及びNR′CHR″COであり、 ここでR′及びR″は独立して水素、C1−C8直鎖もしくは枝分れアルキル、 C3−C8シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール及びアルキルアミノ基よ り選ばれ; D4はグリシン、アラニン又はチエニルアラニンであり; B2C3D4E5は−NH(CH2)nCO−(ここでnは4〜14の完全数である )により置き換えられていてよく; E5はフェニルアラニン、メチルにより置換されたフェニルアラニン、グリシ ン、シクロペンチルグリシン、シクロヘキシルグリシン、シクロヘキシルアラニ ン、2−インダングリシン、チエニルアラニン、N−(2−インダン)グリシン 又はN−置換化グリシンであり、ここでその置換基はC1−C8アルキル、シクロ アルキル、CH2Ar又はCH2CH2Arであり、ここでArはアリール、アルキルチエニル 又は芳香族アミノ酸、又はメチルもしくはエチルによりα−窒素もしくはα−炭 素において置換された芳香族アミノ酸である; F6は脂肪族又は芳香族アミノ酸であり; G7はD-Tic,D-Dic、D−フェニルアラニン、2−インダングリシン、D−シ クロペンチルグリシン、D−シクロヘキシルグリシン、D−プロリン、及びアル キル、アリール、チオアルキル、チオアリール、オキシアルキル又はオキシアリ ール置換基により3又は4位において置換されたプロリン、並びにN−置換化グ リシン残基(ここで、その置換基はアリール、アルキルアリール基、−CH2R、又 は−CH2CH2Rであり、ここでRはインダン、インドール、ナフチル又はフェニル である)より成る群から選ばれ; H8は以下の構造のアミノ酸残基であり: 又は (式中、m=1〜6であり、そしてR1はC1−C12アルキル置換化又は未置換 の、C3−C8置換化又は未置換のシクロアルキル、 置換化又は未置換の単環式アリール又は多環式アリール、ヘテロアリール、又は 複素環であって炭素、窒素、酸素もしくは硫黄より選ばれる3〜8個の原子の1 又は複数個の環を含むものである); R2はH、メチルもしくは高級アルキル、又は酸性、塩基性もしくは中性アル キル、又は芳香族アミノ酸側鎖であり; I9は存在していないか、又は直結合、OH、アミノ酸、又はH2N(NH=C)NHCH2CH2 CH2(CH2)n−NH−(ここでn=0〜3である)、又はアルギニン置換基であり、 ただしJ10が存在しているときはI9はOH以外であり、そしてJ10が存在してい ないときは存在していないか直結合以外のものであり;そして J10は存在していないか、又は存在しているなら、OH又はアミノ酸、−OR又は −NHRであり、ここでRはアルキルである)、請求項1記載のブラジキニン拮抗 薬であるペプチド。 3.Z1が水素である、 請求項2記載のブラジキニン拮抗薬。 4.Z0及びA1が同一又は異なるものであり、そしてLアルギニン、D−アル ガニン、H2N(NHC)NHCH2CH2CH2(CH2)nCO−(ここでn=0〜3である)、及びア ルキルアミン、ベンズアミジン、ピペリジン、アルキルグアニジン又はアルキル ホスホニウム成分含有のアルギニン、オルニチン又はリジンの類似体又は同族体 より成るアルギニン置換基より成る群から選ばれる、 請求項2記載のブラジキニン拮抗薬。 5.B2及びC3が同一又は異なるものであり、そしてプロリン及びヒドロキシ プロリンより成る群から選ばれる、 請求項2記載のブラジキニン拮抗薬。 6.D4がグリシンである、 請求項2記載のブラジキニン拮抗薬。 7.E5がフェニルアラニン、シクロペンチルグリシン、シクロヘキシルグリ シン又はチエニルアラニンである、 請求項2記載のブラジキニン拮抗薬。 8.F6がセリン、システイン、置換化セリン又はシステインであり、ここで その置換側鎖がN−(アルキル)スクシニミジル、N−(アルキル)ピロリジノ ン、C1−C20アルキル、C2−C20アルケニルアルキル、アリール及びアルキ ルアリールより成る群から選ばれる、 請求項2記載のブラジキニン拮抗薬。 9.G7がD-Tic、D−フェニルアラニン、D−シクロペンチルグリシン、又は アルキル、アリール、オキシアルキル置換基により4位において置換されたD− プロリン、又は置換化グリシン残基であり、ここでその置換基はアリール、アル キルアリール又は−CH2Rであり、ここでRはインダン、インドール、ナフチル又 はフェニルである、 請求項2記載のブラジキニン拮抗薬。 10.B2C3D4E5がNH(CH2)nCOであり、ここでn=4〜14である、 請求項2記載のブラジキニン拮抗薬。 11.R1が、アミノ、ヒドロキシ、メルカプト、メルカプトアルキル、アルキ ル、オキシアルキル、アルキルオキシ、カルボキシル、ハロゲン、トリフルオロ メチル、トリフルオロメトキシ、アミノアルキル、アルキルアミノ又はカルボキ シアミド基より成る群から選ばれる1〜4個の置換基を含む置換化アリール、ヘ テロアリール又はシクロアルキル基である、 請求項2記載のブラジキニン拮抗薬。 12.I9がアルギニンもしくはリジン、又はアルキルアミン、ベンズアミジン 、ピペリジン、アルキルグアニジンもしくはアルキルホ スホニウム成分含有のアルギニン、オルニチンもしくはリジンの類似体もしくは 同族体より成るアルギニン置換基である、 請求項2記載のブラジキニン拮抗薬。 13.N−シクロペンチルグリシン、N−シクロヘキシルグリシン、N−フェニ ルグリシン、N−フェネチルグリシン又はN−メチルシクロヘキシルグリシンよ り成る群から選ばれるN−置換化アミノ酸を含むブラジキニン型ペプチド。 14.8位にN−置換化アミノ酸を含むブラジキニン型ペプチドであって、その 置換基がN−置換化アミノ酸のα−炭素を含む環を形成していない、ブラジキニ ン型ペプチド。 15.R1がシクロペンチルもしくはシクロヘキシル、フェニル、又はアルキル −インダンの誘導体である、 請求項2記載のブラジキニン拮抗薬。 16.次式 D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-(N-R)Gly-Arg又は D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-(N-R)Gly (式中、Rはグリシン残基の置換基であり、メチル、エチル、プロピル、イソプ ロピル、メトキシ、エトキシ、順もしくはイソ−プロピルオキシ、CH2OCH2CH3, CH2CH2O-CH(CH3)2,CH2CH2OCH3,CH2CH2OCF3、チオメチル、チオエチル、チオプ ロピル(順もしくはイソプロピル)で置換されたシクロ−ヘキシルである)とし て規定される、請求項2記載の化合物。 17.次式 D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-NChg; D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-Igl-NChg-Arg; D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Phe-NChg-Arg;又は D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Cpg-NChg-Arg として規定される、請求項2記載の化合物。 18.次式 D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-NChg-Arg;又は D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-NCpg-Arg として規定される、請求項2記載の化合物。 19.次式 D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-NBng-Oic; D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-NBng-Oic-Arg;又は D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-NBng-NChg-Arg から選ばれる、請求項1記載の化合物。 20.次式 D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-NPeg-Oic-Arg;又は D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-NMch-Arg から選ばれる、請求項1記載の化合物。 21.次式 δ-Gpa-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-NChg-Arg; δ-Gpa-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-NChg-Arg; δ-Gpa-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-NChg;又は δ-Gpa-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-NChg から選ばれる、請求項2記載の化合物。 22.次式 D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Tic-NPhg-Arg;又は D-Arg-Arg-Pro-Hyp-Gly-Thi-Ser-D-Phe-NPhg-Arg から選ばれる、請求項2記載の化合物。 23.ブラジキニン又は密接に関連する代謝物が既知の病原、媒介因子又はホル モンシグナルとなっている病理症状を処置するための方法であって、治療的に有 効な量の請求項1記載の化合物を投与す ることを含んで成る方法。 24.前記病理症状が痛み又は炎症である、請求項23記載の方法。 25.心臓血管不全を処置するための方法であって、治療的に有効な量の請求項 1記載の化合物を投与することを含んで成る方法。 26.前記心臓血管不全が虚血、脈管損傷又は心臓血管組織損傷より成る、請求 項25記載の方法。 27.8〜10個のアミノ酸残基を含んで成り、ここで8位及び/又は9位のアミ ノ酸残基がN−置換化グリシン残基であり、ここで前記位置はN−末端から順に 数えたものである、請求項1記載のペプチド。
JP7523493A 1994-03-09 1995-03-07 N−置換化グリシンを含むブラジキニン拮抗薬ペプチド Ceased JPH09511500A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US20811594A 1994-03-09 1994-03-09
US08/208,115 1994-03-09
PCT/US1995/002399 WO1995024422A1 (en) 1994-03-09 1995-03-07 Bradykinin antagonist peptides incorporating n-substituted glycines

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09511500A true JPH09511500A (ja) 1997-11-18

Family

ID=22773240

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7523493A Ceased JPH09511500A (ja) 1994-03-09 1995-03-07 N−置換化グリシンを含むブラジキニン拮抗薬ペプチド

Country Status (12)

Country Link
US (1) US5700779A (ja)
EP (1) EP0813544B1 (ja)
JP (1) JPH09511500A (ja)
KR (1) KR100360639B1 (ja)
CN (1) CN1150206C (ja)
AT (1) ATE280777T1 (ja)
AU (1) AU696429B2 (ja)
CA (1) CA2184824A1 (ja)
DE (1) DE69533704D1 (ja)
TW (1) TW408133B (ja)
WO (1) WO1995024422A1 (ja)
ZA (1) ZA951974B (ja)

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5648336A (en) * 1994-11-18 1997-07-15 University Of Colorado Bradykinin antagonist peptides containing indane-substituted amino acids
WO1996039425A2 (en) * 1995-06-05 1996-12-12 Cortech, Inc. Compounds having bradykinin antagonistic activity and mu-opioid agonistic activity
US5849863A (en) * 1995-09-08 1998-12-15 University Of Colorado Cytolytic bradykinin antagonists
DE19612067A1 (de) * 1996-03-27 1997-10-02 Hoechst Ag Verwendung von Bradykinin-Antagonisten zur Herstellung von Arzneimitteln zur Behandlung von chronisch fibrogenetischen Lebererkrankungen und akuten Lebererkrankungen
FR2756566B1 (fr) * 1996-12-04 1999-01-08 Fournier Ind & Sante Peptides agonistes du recepteur b2 de la bradykinine, procede de preparation et utilisation en therapeutique
US6849605B1 (en) 1999-03-05 2005-02-01 The Trustees Of University Technology Corporation Inhibitors of serine protease activity, methods and compositions for treatment of viral infections
AU3731400A (en) * 1999-03-05 2000-09-21 Trustees Of University Technology Corporation, The Methods and compositions useful in inhibiting apoptosis
AU3511500A (en) 1999-03-05 2000-09-21 Trustees Of University Technology Corporation, The Inhibitors of serine protease activity, methods and compositions for treatment of nitric oxide-induced clinical conditions
WO2000051625A1 (en) * 1999-03-05 2000-09-08 The Trustees Of University Technology Corporation Inhibitors of serine protease activity, methods and compositions for treatment of herpes viruses
US7105172B1 (en) 1999-11-18 2006-09-12 Bolla John D Treatment of rosacea
US6699486B1 (en) 1999-11-18 2004-03-02 Bolla Corporation Treatment or prevention of photoaging and skin cancer
CA2423876C (en) * 2003-04-01 2013-05-28 Universite De Sherbrooke Novel selective bradykinin (bk) b1 peptidic receptor antagonists and uses thereof
US20040220242A1 (en) * 2003-05-02 2004-11-04 Leland Shapiro Inhibitors of serine protease activity, methods and compositions for treatment of nitric oxide induced clinical conditions
US7605120B2 (en) * 2003-10-22 2009-10-20 Amgen Inc. Antagonists of the brandykinin B1 receptor
US7932228B2 (en) * 2004-08-19 2011-04-26 Societe de Commercialisation des Produits de la Recherche Applique Socpra Sciences Sante et Humaines S.E.C. Method of treating bone or prostate cancer with selective bradykinin B1 receptor antagonists
JP2008539260A (ja) * 2005-04-25 2008-11-13 アムジエン・インコーポレーテツド ポロゲンを含む生分解性プチド徐放性組成物
US7403325B2 (en) * 2006-05-19 2008-07-22 Xerox Corporation Electrophoretic display device
US8476408B2 (en) * 2008-06-13 2013-07-02 Alize Pharma Sas Unacylated ghrelin and analogs as therapeutic agents for vascular remodeling in diabetic patients and treatment of cardiovascular disease
FR2974182B1 (fr) * 2011-04-14 2013-04-26 Univ Grenoble 1 Diagnostic et traitement de l'angioedeme
CN102295711A (zh) * 2011-08-23 2011-12-28 湖北宝迪农业科技有限公司 从猪肺中提取肝素钠并联产多肽蛋白粉的工艺
WO2013043669A1 (en) * 2011-09-21 2013-03-28 The Board Of Regents Of The University Of Texas System Peptoid compositions for the treatment of alzheimer's disease and polyglutamine expansion disorder
EP3370518B1 (en) 2015-10-14 2023-08-23 X-Therma, Inc. Compositions and methods for reducing ice crystal formation
CN116554267A (zh) * 2022-01-30 2023-08-08 江苏众红生物工程创药研究院有限公司 聚乙二醇修饰的激肽或其变体和药物应用

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1980000252A1 (en) * 1978-07-18 1980-02-21 Kabi Ab Bradykinin-inhibiting tripeptide derivatives
US4693993A (en) * 1985-06-13 1987-09-15 Stewart John M Bradykinin antagonist peptides
IE63490B1 (en) * 1988-11-24 1995-05-03 Hoechst Ag Peptides having bradykinin antagonist action
DE4013270A1 (de) * 1990-04-26 1991-10-31 Hoechst Ag Peptide mit bradykinin-antagonistischer wirkung
WO1992018155A1 (en) * 1991-04-19 1992-10-29 Nova Technology Limited Partnership Bradykinin type peptides
HUT63060A (en) * 1991-08-22 1993-07-28 Hoechst Ag Process for producing pharmaceutical compositions locally applicable on nose and eye, comprising bradykinin antagonists
WO1993011789A1 (en) * 1991-12-12 1993-06-24 Scios Nova Inc. Modified position (7) bradykinin antagonist peptides
TW258739B (ja) * 1992-04-04 1995-10-01 Hoechst Ag
ES2148347T3 (es) * 1993-09-09 2000-10-16 Scios Inc Antagonistas del receptor de la bradiquinina pseudo y no peptidica.

Also Published As

Publication number Publication date
CN1150206C (zh) 2004-05-19
WO1995024422A1 (en) 1995-09-14
ZA951974B (en) 1995-12-11
TW408133B (en) 2000-10-11
CA2184824A1 (en) 1995-09-14
AU1932595A (en) 1995-09-25
DE69533704D1 (de) 2004-12-02
EP0813544A4 (ja) 1998-01-07
ATE280777T1 (de) 2004-11-15
AU696429B2 (en) 1998-09-10
CN1148393A (zh) 1997-04-23
US5700779A (en) 1997-12-23
EP0813544B1 (en) 2004-10-27
KR100360639B1 (ko) 2003-01-30
EP0813544A1 (en) 1997-12-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09511500A (ja) N−置換化グリシンを含むブラジキニン拮抗薬ペプチド
Gacel et al. Evidence of the preferential involvement of. mu.-receptors in analgesia using enkephalins highly selective for peripheral. mu. or. delta. receptors
JPH08502493A (ja) アルギニンケト‐アミド酵素阻害剤
JPH06501938A (ja) ペプチドよりなるhiv複製阻害剤
JP2002530430A (ja) C型肝炎ウイルスns3プロテアーゼ阻害用の医薬組成物
JP3838656B2 (ja) ポリペプチドのボンベシン拮抗物質
US3862114A (en) Analogs of substance p
WO1992015321A1 (en) Endothelin antagonists
SK83995A3 (en) New peptides
US5455230A (en) Delta opioid receptor antagonists and their use as analgesic agents
US20040014673A1 (en) Pharmaceutical composition comprising an analgesic peptide
JPH10504837A (ja) δオピオイド受容体アンタゴニストまたは混合されたμアゴニスト/δアンタゴニストの作用を有する新規ペプチド誘導体
EP1906988A2 (en) Synthetic peptide inhibitors of thrombin and thrombin activation of protease activated receptors 1 and 4
JP2949129B2 (ja) 胃腸運動刺激活性を有するモチリン類似ポリペプチド
HU177134B (en) Process for preparing angiotensin ii analogues containing alpha-hydroxy-acid in position 1 with angiotensin ii antagonist activity
JPH09507213A (ja) 抗血栓性アザシクロアルキルアルカノイルペプチド及びプソイドペプチド
WO2019099481A1 (en) Deuterated tetrapeptides that target mitochondria
Goghari et al. Structure-activity relationships for the competitive angiotensin antagonist [sarcosine1, O-methyltyrosine4] angiotensin II (sarmesin)
WO1993000359A1 (en) Modified peptides transportable into the central nervous system
JPH07505890A (ja) エンドセリンアンタゴニスト
US5733881A (en) Opioid peptide antagonists
JPH0687891A (ja) ブラジキニン−アンタゴニスト活性を有するペプチド化合物
JPS60105697A (ja) ペプチド及びその製造方法並びに該ペプチドを含有する医薬
RU2010799C1 (ru) Производные пентапептидов
CA1180006A (en) Therapeutically useful pseudopeptides, compositions containing the same and methods of preparation and use

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041026

A313 Final decision of rejection without a dissenting response from the applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A313

Effective date: 20050318

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050426