JPH09511467A - 電気液圧式の圧力調整装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、弁収容体（１２）に設けられた電磁的に作動可能な液圧弁（電磁弁）と、弁収容体（１２）に聳え立っているコイル（１）であって、該コイル（１）の、弁収容体（１２）に聳え立つ部分に、電気的な接触エレメント（４）を具備しているコイル（１）と、聳え立つコイル部分及び前記接触エレメント（４）を覆うカバー（５）と、該カバー（５）の内側に設けられており、前記コイル（１）を収容する支持エレメント（２）と、を具備し、前記カバー（５）又は該カバー（５）の一部は電磁調整器として又は電子調整器の接続部分を収容するために形成されてなる電気液圧式の圧力制御装置に関する。コイル（１）の方に向いている実質的にプレート状の支持エレメント（２）は複数の貫通孔（３）を有し、カバー（５）の外面から形状係合及び／又は摩擦係合の密閉材料（６）が貫通孔（３）に入れられる。

Description

【発明の詳細な説明】 電気液圧式の圧力調整装置 本発明は請求項１の上位概念に記載された電気液圧式の圧力調整装置、特にブ レーキ圧力調整装置並びにこのような圧力調整装置を製造する方法に関する。 上位概念を形成するタイプの電気液圧式の圧力調整装置は例えば国際公開公報 ＷＯ９２／１２８７８に記載されている。該公報によれば、弁収容体の、既に十 分に知られたブロック構造体を覆うようにして、カバーはプレート状の支持エレ メントによって区分されて、一方では電子調整器又は電子調整器の部分を収容し 、他方では該電子調整器と、電磁弁から突出する接触エレメントとの間の電気的 接続を形成する。カバーは、電磁弁のコイルと共に、弁収容体の弁ドームの上に 装着されており、接触エレメントと、カバーに一体成形された電子的又は電子的 な構成要素との間の電気的接続を形成するために、プラグコネクタが係合し合っ ている。コイルを支持エレメントに固定するためには、弾性的な保持部材、例え ばばねを用いるか、あるいはコイルを弾性的な成形体に埋設することが提案され る。この２つの変形例は簡略化を必要とする。 従って、本発明の課題は、前記従来の技術から公知の圧力調整装置を改善して 、コイルを支持エレメントにコンパクトに及び機能的に最適に一体化し、可能な 限り簡単に製造しかつ試験し、構成要素の種々の熱膨脹を可能な限り歪みなしに 吸収することである。更に、このような圧力調整装置を製造する適切な方法を実 施することでもある。 提示された課題は、本発明に基づき、請求項１の特徴部分によって並びに請求 項７による方法に応じて解決される。 このためには、コイルの方に向いている実質的にプレート状の支持エレメント が複数の貫通孔を有し、カバーの外面から形状係合及び／又は摩擦係合の密閉材 料が貫通孔に入れられることが提案される。このことによって、コイル用の保持 部材を特に液密に閉鎖する手段がカバー内に与えられ、該カバーは特に簡単に製 造でき、カバーとコイルとの予め製造されたユニットを形成する。 製造方法に関しては、該方法に対応して用意されたストリップ導体詳しくは打 抜き格子として予め製造されたシートバーを射出成形金型に入れ、射出成形材料 がストリップ導体の回りを完全に被覆するようにして、射出成形材料からなり貫 通孔を具備する支持エレメントを、予め組み立てられたコイルユニットの上に被 せて、遂にはコイルの接触エレメントをストリップ導体に接触させることが提案 される。貫通孔は鋳造材料、ラッカ、ホットメルト接着剤等の形態をなす適切な 密閉材料によって液密に閉じられる。 その他の特徴、利点及び適用例は複数の実施の形態の以下の記述から明らかで ある。 図１は電気液圧式の圧力調整装置のカバーの横断面である。 図２はコイルを構成するための他の実施の形態の拡大図である。 図１はカバー５の領域に限定された圧力調整装置の側面図である。カバー５の 底部は実質的にプレート状の支持エレメント２を形成しており、該支持エレメン ト２はその円周面に沿って形成されウェブ状の壁部分に延在している。該壁部分 は、組立終了後は、ブロック状に形成された弁収容体の表面と接触する。従って 、支持エレメント２は好ましくはプラスチックで射出成形されたカバー材料と均 質の一体をなしている。ブランク（Platine）として示されたストリップ導体７ は支持エレメント２に鋳込まれた状態にあり、カバーの幅及び奥行き全体に沿っ て延在しているので、カバーに形成された延長部を介して、カバー壁部の外側に あるプラグ接続部１０は、ストリップ導体７と接続されている。コイルをストリ ップ導体と電気接触させるためには、コイル１から導き出された電気的な接触エ レメント４の数に応じて、貫通孔３が支持エレメント２に具備されている。接触 エレメント４の端部は常に貫通孔３に挿入されていて、接触エレメント４はコイ ル枠のストッパ８を通って深くまで差し込まれて貫通孔３内に据えられている。 これに対応してストリップ導体７の開口部に接触エレメント４を位置固定するこ とによって、この実施の形態では、貫通孔内で接触点を外から自動的に半田付け することが保証される。しかし、ストリップ導体として打抜き格子（Stanzgitte r）を用いるときのような他の接続方法も可能である。故に、接触エレメント４ をストリップ導体７と溶接することもできる。特に簡単な接続は、コイル接点を ストリ ップ導体にロックすること又は締め付けることによって生じる。貫通孔は湿気及 び汚れ防止のために密閉材料６を具備している。該密閉材料６を弾性及び塑性素 材として貫通孔３に例えば注入するか、鋳込むことができる。更に、貫通孔３を 塞ぐためには、ラッカ及びホットメルト接着剤又は類似の耐蝕性の充填材が適当 である。図示の実施の形態では、単に略示されただけの射出成形金型１３を介し て、相応に高い圧力下で充填剤を貫通孔３に注入することが提案されている。こ の場合、常に貫通孔全体に充填剤を均等に配分し充填するために、貫通孔３に突 入するストリップ導体７はリセスを有する。該リセスは充填剤が常に各貫通孔３ のストッパ８まで入り込むことを保証する。これによってコイル１の端面に作用 する液圧は、ここに同様に単に略示されただけの対向の支持装置１４によって確 実に吸収される。コイル１は、半径方向に可動なヨークリング９によって、この 図に明示されていない弁ドーム（Ventildome）に位置決めされる。該弁ドームは 、図２から明らかなように、ブロック状の弁収容体１２から突出しており、コイ ル１及びカバー５の中空空間に入り込んでいる。前記ヨークリング９は圧縮ばね １１によって負荷を受けて、弁収容体とコイル１との間の半径方向の遊びの補償 を確実にする。同時に、圧縮ばね１１によってヨークリング９に接触圧力が生起 される。該接触圧力は外側のスチールコイル被覆と確実な接触を引き起こすので 、磁束はコイル内で閉塞されている。カバー底部従って又支持エレメント２の領 域には、例えば２つの別な穴が設けられている。該穴は、弁ブロック（Ventilbl ock）を懸架状態に配置するとき、すなわち開口部を有するカバー５を下方に整 列するとき、カバーの内部空間を追加的に換気するために従って又水滴ができる のを減らすために役立たせたい。しかし、このような穴は本発明の本質にとって は余り重要でない。 カバー５の図示した実施の形態では、プラグ接続部１０は、コイルを外側に向 けて、電磁弁の制御に必要な制御・調整電子機器へと導かれている。しかし、小 型化又はスペース状況が適当である場合には、制御・調整装置の電子部品を、カ バーの内側にすなわち支持エレメント１に従って又ストリップ導体７に共に射出 成形すること、すなわちカバー５内で一体化することも可能である。図示されて いない制御・調整電子機器を配列するための他の可能性は、フレームの形態をな すカバー上部を可能性に対応して成形することによって生じる。それ故に、下方 に向けられていないプラグ接続部１０は逆の上方に向けて従って又フレームの内 側で直接に制御・調整電子機器の電子部材と接続される。これに応じて、カバー のフレームは、耐蝕性の充填剤又は別個の閉鎖カバーによって外側の不都合な影 響に対して防止されるだろう。 図２では、コイル１から導き出される接触エレメント４の構成に就いて詳細に 立ち入ろう。本発明により提案された圧力調整装置では、コイル１のコイル枠１ ５（絶縁材）に別個に据えられた接触ピンを用いる従来の解決法と異なっている こと、図２の変形例Ｂが示すように、電気的な接触エレメント４を裸のコイルワ イヤとして直接にコイル１の絶縁材から導き出して、ストリップ導体の開口部に 通すことが起こる。これは特に安価な解決法である。ヨークリング９は、前述の 実施の形態と同様に、コイルと弁収容体との間の部材許容差を調整するために、 ２部分構成の、半径方向に移動可能なヨークリングとして設計されている。スト ッパ８はコイル枠１５を支持エレメント２に固定するために、接着面又は溶接面 を有してもよい。ストッパ８の上方のテーパ状の延長部は、コイル１を支持エレ メント２の貫通孔３内で摩擦係合で及び場合によっては形状係合で固定するため に、他の固定方法を提供する（変形例Ａ）。 本発明の特に容易な従って又特に安価であるが同時にフェールセーフな実施を 再度説明するため、以下に、カバーとコイルを結合する手段の製造方法に立ち入 る。 製造方法の特別な利点は、予め製造されたブランクあるいは打抜き格子等とし てのストリップ導体７を直接にプラスチックによって射出成形金型内で射出被覆 し、従って又カバー５の内側に統合的な一体をなし、コイル１及び該コイル１の 関連部分を収容することに見られる。各コイル１のために、既に鋳造金型におい てカバー５に２つの貫通孔３があけられているので、貫通孔３をあけるための後 処理は不要である。 同様に、射出成形工程中にプラグ接続部をハウジングに共に成形する。カバー ５の完成後に、２部分構成のヨークリング９と共に、圧縮ばね及びコイル１をカ バーに押し込んで、接触エレメント４が、貫通孔３に突入するストリップ導体７ に打抜き部分に適合するようにする。接触エレメント４の接触点を、選択又は必 要に応じて、続いて溶接、半田付け又は簡単に締付のみによってストリップ導体 ７と確実に接続することができる。接触エレメント４とストリップ導体７との間 の裸の箇所を、続いて、充填剤、ラッカ、ホットメルト接着剤又は他は射出工程 で封止する。カバー内の接触点を射出成形法によって封止する限りは、カバーを 金型部分として利用する。故に、この処理に対応し、射出成形圧力を吸収しかつ コイル１の下側に設けられた支持装置によってのみ、射出成形金型を直接カバー 外面に装着することができ、射出成形材料を貫通孔３に押し込む。 参照符号 １ コイル ２ 支持エレメント ３ 貫通孔 ４ 接触エレメント ５ カバー ６ 密閉材料 ７ ストリップ導体 ８ ストッパ ９ ヨークリング １０ コネクタ １１ 圧縮ばね １２ 弁収容体 １３ 射出成形金型 １４ 支持装置 １５ コイル枠

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フォーゲル、ギュンター ドイツ連邦共和国、デー 63303 ドライ アイヒ、ブッフシュラガー・アレー 11 (72)発明者 フォルツ、ペーター ドイツ連邦共和国、デー 64291 ダルム シュタット、イン・デン・ビンゲルテン 14

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．弁収容体に設けられた電磁的に作動可能な液圧弁（電磁弁）と、前記弁収 容体に聳え立っているコイルであって、該コイルの、前記弁収容体に聳え立つ部 分に、電気的な接触エレメントを具備しているコイルと、聳え立つコイル部分及 び前記接触エレメントを覆うカバーと、該カバーの内側に設けられており、前記 コイルを収容する支持エレメントと、を具備し、前記カバー又は該カバーの一部 は電磁調整器として又は電子調整器の接続部分を収容するために形成されてなる アンチスキッド制御装置、駆動スリップ制御装置のような、電気液圧式の圧力制 御装置、特にブレーキ圧力調整装置において、 前記コイル（１）の方に向いている実質的にプレート状の支持エレメント（２ ）は複数の貫通孔（３）を有し、前記カバー（５）の外面から形状係合及び／又 は摩擦係合の密閉材料（６）が前記貫通孔（３）に入れられること、を特徴とす る電気液圧式の圧力制御装置。 ２．前記貫通孔（３）は前記コイル（１）の前記電気的な接触エレメント（４ ）を収容し、該接触エレメント（４）は、前記貫通孔（３）に突入している電気 的なストリップ導体（７）と接続されていること、を特徴とする請求項１に記載 の電気液圧式の圧力制御装置。 ３．前記電気的な接触エレメント（４）は裸のコイルワイヤとして直接前記コ イル（１）のハウジングから導き出されており、前記接触エレメント（４）は、 前記支持エレメント（２）に接触するストップ（８）を越えて、前記ストリップ 導体（７）を具備する覆いに達していること、を特徴とする請求項１又は２に記 載の電気液圧式の圧力制御装置。 ４．前記ストッパ（８）は、段として、前記コイル枠（１５）の延長部に設け られており、該コイル枠（１５）は常に接触エレメント（４）によって貫通され ていること、及び前記延長部は前記貫通孔（３）に形状係合及び／又は摩擦係合 で保持されていること、を特徴とする請求項３に記載の電気液圧式の圧力制御装 置。 ５．前記コイル（１）は半径方向に遊びをもってヨークリング（９）によって 覆われていること、を特徴とする請求項１に記載の電気液圧式の圧力制御装置。 ６．前記ストリップ導体（７）は前記支持エレメント（２）に一体成形されて いること、を特徴とする請求項１乃至５のいずれか１に記載の電気液圧式の圧力 制御装置。 ７．前記支持エレメント（２）は前記カバー（５）と一体的に組み込まれてい ること、及び前記支持エレメント（２）は形成されてプラグ接続部（１０）に延 びていること、を特徴とする請求項１乃至６のいずれか１に記載の電気液圧式の 圧力制御装置。 ８．前記ストリップ導体（７）を射出成形金型に入れ、該射出成形金型の中で 前記ストリップ導体（７）を柔らかな射出成形材料で射出被覆して、前記支持エ レメント（２）を収容するカバーハウジングを形成すること、前記ヨークリング （９）を前記コイル（１）に被せること、前記圧縮ばね（１２）を前記ヨークリ ング（９）と、前記カバー（５）内の前記支持エレメント（２）との間に位置決 めし、補完された前記コイル（１）及びその接触エレメント（４）を、前記スト リップ導体（７）に接触するまで、前記支持エレメント（２）の、射出成形によ り出来た貫通孔（３）に押し込み、該貫通孔（３）を前記カバー（５）の外面か 前記密閉材料（６）で密閉すること、を特徴とする請求項１乃至７のいずれか１ に記載の電気液圧式の圧力制御装置を製造する方法。 ９．前記接触エレメント（４）と前記ストリップ導体（７）との接続を半田付 け又は溶接又は締付によって形成すること、を特徴とする請求項８に記載の電気 液圧式の圧力制御装置を製造する方法。 １０．前記密閉材料（６）を鋳造材料、ラッカ、ホットメルト接着剤の射出に よって前記貫通孔（３）に入れ、このために、前記カバー（５）が射出成形金型 の構成要素を形成し、前記カバー（５）の上に射出成形金型（１３）と、前記貫 通孔（３）に対し一直線に整列された射出ノズルとを装着し、前記射出成形金型 （１３）と対向側では、支持装置（１４）が前記コイル（１）を前記支持エレメ ント（２）の方に押圧して、射出成形中に前記コイルに伝達される射出圧力を吸 収すること、を特徴とする請求項８に記載の電気液圧式の圧力制御装置を製造す る方法。