JPH09511067A - 免疫酵素的コンジュゲート、その製造方法およびその使用 - Google Patents

免疫酵素的コンジュゲート、その製造方法およびその使用

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Abstract

(57)【要約】 グリコシル化された標識用酵素共重合体および免疫学的活性を有する物質からなる免疫酵素的コンジュゲート。かかるコンジュゲートの製造方法、および診断キットにおける該コンジュゲートの使用も記載されている。

Description

【発明の詳細な説明】 免疫酵素的コンジュゲート、その製造方法およびその使用 本発明は、免疫学的活性を有する物質および共重合体形態のグリコシル化した 標識用酵素からなる免疫酵素的コンジュゲートに関する。本発明は、また、本発 明のコンジュゲートの製造方法および該コンジュゲートの診断のための使用に関 する。 種々のコンジュゲートおよび免疫酵素的コンジュゲートの製造方法は、従来技 術により知られている。これらの免疫酵素的コンジュゲートは、一般に、免疫学 的活性を有する物質およびグリコシル化されていてもよい標識用酵素からなる。 これらのコンジュゲートの製造方法は、さまざまであり、特に、過ヨウ素酸塩カ ップリング技術を用いる方法などがあり、これらの技術は、ホモ−またはヘテロ −二官能性薬剤を用いるより高性能な方法を引き起こした。これらの方法の目的 は、診断結果の特異性および/または感度を増大させることができるコンジュゲ ートを得るために、酵素の、免疫学的活性を有する物質へのカップリングを改良 することである。 ナカネ(Nakane)のカップリング方法[ザ・ジャーナル・オブ・ヒストケミ ストリー・アンド・サイトケミストリー(The Journal of Histochemistry a nd Cytochemistry)、第22巻、第12号、第1084−1091頁、197 4]は、酵素の炭水化物の過ヨウ素酸塩による酸化後の、遊離アミン基を介する タンパクの直接カップリングを示す。特許EP 209,155には、免疫学的試 薬を酵素のタンパク部分にカップリングさせることができる方法が開示されてい る。この方法によると、該酵素は、免疫学的試薬とのカップリングの前または後 に、過ヨウ素酸を用いて酸化される。次いで、これにより得られた酸化生成物は 、ホウ水素化ナトリウムで還元される。カップリングに関しては、これは、グル タルアルデヒド、またはスクシンイミド誘導体などの慣用の試薬を用いて行われ る。この方法は、共重合工程を全く用いない。この方法により得られるコンジュ ゲー トは、いわゆる「問題の」血清から生じる擬似陽性の結果を除去することができ る。 同様に、特許出願EP 601,318には、酵素の炭水化物の酸化部分と事前 に反応させたジアミン、次いで、ヘテロ二官能性試薬(スクシンイミド誘導体) を介して免疫学的試薬を酵素にカップリングさせるための方法が開示されている 。酵素−免疫学的試薬リンクが酵素の炭水化物部分上で生じる非共重合コンジュ ゲートが得られる。実質的に、このカップリング方法によると、タンパクに由来 する炭水化物基を用いて、該タンパクを抗体に直接移植することができる。 さらに最近、特許出願EP 560,912および特許US5,191,066に は、抗体の免疫学的認識部位を保存することができる、タンパクの炭水化物部分 を用いる免疫コンジュゲート(抗体−アルカリホスファターゼ)の生成方法が開 示されている。 免疫酵素的コンジュゲートを共重合体の形態で得ることができるいくつかの方 法も知られている。 特許US 4,693,969には、サンドイッチ型イムノアッセイ用試薬およ びその製造方法が開示されている。重合形態の免疫酵素的コンジュゲートを含有 するイムノアッセイ用試薬は、ホルモンなどの生物試料中に低濃度で存在する物 質のアッセイの感度を増大させることができる。この試薬は、第1段階で、カッ プリング剤(m−マレイミド安息香酸N−ヒドロキシスクシンイミドエステル) を用いてモノマー形態の抗体−酵素免疫コンジュゲートを合成することによって 得られる。第2段階では、該モノマーは、グルタルアルデヒドまたはカルボジイ ミドとの重合反応に付される。 出願EP 430,510には、カップリング剤を用いてお互いに結合した「検 出可能な」ユニットに基づくポリマーが開示されている。これらの「検出可能な 」ユニットは、抗原活性を有するか、または、蛍光体系、化学発光体系、発色体 系、または酵素系の一部を形成する。「検出可能な」ユニットは、1,4−ジ(ア ミノアルキル)ピペラジン誘導体である親水性カップリング剤を用いてお互いに 結合される。これらのポリマーを得るために、「検出可能な」ユニットは、2個 のカ ルボキシル基またはカルボキシル基およびアミノもしくはチオシアン酸エステル 基を含有するように化学的に修飾される。1,4−ジ(アミノアルキル)ピペラ ジン誘導体との重合は、ペプチドのアミノ酸からの製造の化学、または、重合体 合成の化学のいずれかにおいて用いられる慣用方法(ペプチドまたはジアルデヒ ドの縮合のための試薬の使用)を用いて行われる。 出願EP 175,560には、重合された酵素および抗体からなるコンジュゲ ートを得るための方法が開示されている。この方法によると、第1段階では、遊 離チオールまたはアミン基を介して酵素の少なくとも2個の分子の共有結合によ って、前重合した酵素が得られる。次いで、この前重合した酵素は、共有結合に よって抗体または抗体フラグメントにカップリングされる。 現今では、いくつかの病状について、非常に初期の段階で抗原または特異性抗 体の存在を検出することが必要である。さらにまた、いくつかの抗原は、しばし ば、検出から遮蔽され、ほんの取るに足らない量の、抗原に対して特異的な抗体 が、感染に罹患している患者の血清中に出現する。 従来技術の公知のコンジュゲートは、実質的な免疫学的反応を誘発しない感染 に罹患している患者の血清中に存在する抗原または抗体の充分に感度の良い検出 を可能にしない。 本発明の意図は、本発明の免疫酵素的コンジュゲートの使用によって感度不足 というこの問題点の解決法を提供することである。 本発明の課題は、コンジュゲートが共重合体形態のグリコシル化された標識用 酵素および免疫学的活性を有する物質からなる免疫酵素的コンジュゲート、なら びにイムノアッセイにおけるこれらのコンジュゲートの使用である。 本発明は、また、本発明の共重合した免疫酵素コンジュゲートの生成方法、な らびに、免疫学的測定のためのコンジュゲートの使用に関する。 本発明は、本発明のコンジュゲートからなる診断用キットにも関する。 酵素に関連する「炭水化物」または「グリコシル」なる用語は、以下、酵素が タンパク部分に結合した1個以上の炭水化物基を有することを意味するために用 いられるであろう。 本発明のコンジュゲートにより、従来技術のすでに知られている免疫酵素的コ ンジュゲートを用いて得られるものよりも非常に感度の良い結果を得ることがで きる。したがって、本発明は、診断の分野に、特に、ウイルス起源を有する病状 の診断のために有意な改良を与える。というのは、後者は、感染の初期に、しば しば、検出するのが困難であり、従って、診断するのが困難であるからである。 本発明は、特に、 酵素共重合体を形成するように、標識用酵素の予め酸化された炭水化物基を介 してお互いに共重合した標識用酵素の分子、および 共重合した標識用酵素の分子に酵素共重合体の遊離アミン基を介してコンジュ ゲートした、免疫学的活性を有する少なくとも1つの物質 からなる免疫酵素的コンジュゲートに関する。 本発明のコンジュゲートは、ホースラディッシュペルオキシダーゼ(HRP) 、アルカリホスファターゼ(ALP)、ガラクトシダーゼ、グルコースオキシダ ーゼおよびフルクトースオキシダーゼなどの炭水化物部分を有する標識用酵素か らなる。したがって、前記酵素からなる共重合体、選択された酵素による共重合 体からなるコンジュゲートは、本発明の方法によって得られる。 本発明によると、酵素共重合体は、お互いに結合された、標識用酵素およびジ アミンから、または、標識用酵素および異なるヘテロ二官能性試薬から得られる 。 好都合な変形によると、本発明は、酵素共重合体が、脂肪族ジアミン(直鎖状 または分枝鎖状または環状の鎖を有する)または芳香族ジアミン(ここで、該ア ミンは、炭素原子2〜12個からなる)から選択されるジアミンから得られるコ ンジュゲートに関する。好ましくは、1,4−フェニレンジアミンが用いられる 。 別の好都合な変形によると、本発明は、酵素共重合体が、2−メルカプトエチ ルアミンまたは3−(2−ピリジルジチオ)−プロピオンヒドラジド、および4− (マレイミドメチル)−1−シクロヘキサン−カルボヒドラジドまたは4−(4− マレイミドフェニル)ブチロヒドラジドから各々選択される、お互いに結合され た2種類のヘテロ二官能性試薬を含有するコンジュゲートに関する。 特に、本発明は、酵素共重合体が、1:1−10モル当量、好ましくは、1: 4−6モル当量の割合の酵素およびジアミンまたはヘテロ二官能性試薬からなる コンジュゲートに関する。 好ましくは、本発明は、酵素共重合体が酵素の分子n個(ここで、nは、3〜 100の整数、好ましくは、5〜50の整数である)からなるコンジュゲートに 関する。 好都合な変形によると、本発明は、共重合した酵素がホースラディッシュペル オキシダーゼまたはアルカリホスファターゼであるコンジュゲートに関する。 本発明の免疫酵素的コンジュゲートは、酵素共重合体が、酵素共重合体のアミ ン官能基と反応するホモ−またはヘテロ二官能性試薬を介して免疫学的活性を有 する少なくとも1つの物質にカップリングされるコンジュゲートである。 特に、本発明は、酵素共重合体および免疫学的活性を有する物質のモル比が1 0:1〜1:10(酵素ユニット/免疫学的活性を有する物質のユニット)、好 ましくは、3:1〜1:3、さらに好ましくは、1:1であるコンジュゲートに 関する。 酵素共重合体にカップリングした免疫学的活性を有する物質は、天然もしくは 組換えタンパク、モノ−もしくはポリクローナル抗体、組換え体もしくはそうで ないもの、またはHIV(1または2)、HCVおよびHBVなどのウイルスか ら誘導されたペプチドようなペプチド、組換え体もしくはそうではないものであ ってもよい。 好ましい変形によると、本発明は、免疫学的活性を有する物質がHIV1ペプ チド、HIV2ペプチド、HCVペプチド、組換えHCVタンパク、抗−HIV 1抗体または抗−HBsAg抗体であるコンジュゲートに関する。 酵素共重合体の、免疫学的活性を有する物質とのカップリング工程において用 いられるホモ−またはヘテロ二官能性カップリング剤は、例えば、スベリン酸ビ ス(スルホスクシンイミジル)(BS3)、4−(マレイミドメチル)−1−シクロヘ キサンカルボン酸スルホスクシンイミジル(スルホ−SMCC)または3−(2 −ピリジルジチオ)プロピオン酸N−スクシンイミジル(SPDP)であっても よい。 本発明の課題は、 a.標識用酵素の分子が、予め酸化された炭水化物を介して共重合され、 b.次いで、酵素共重合体と免疫学的活性を有する少なくとも1つの物質とを カップリングさせる ことを特徴とする本発明によるコンジュゲートの製造方法でもある。 酵素炭水化物の酸化について、アルデヒド基を得ることができる試薬が用いら れる。例えば、過ヨウ素酸塩による酸化、または、アルデヒド基を得ることがで きる他の等価の酸化が用いられる。 第1の具体例では、本発明のコンジュゲートの製造方法の共重合工程では、酵 素の分子がジアミンと反応させられる。 第2の具体例では、本発明のコンジュゲートの製造方法の共重合工程では、第 1工程で、酵素の分子を2種類のヘテロ二官能性試薬と別々に反応させ、次いで 、第2工程で、該反応生成物をお互いに反応させる。 好都合な変形によると、本発明は、ジアミンを用いる場合、標識用酵素の分子 の共重合後、共重合を停止させる効果を有するホウ水素化ナトリウムまたはシア ノホウ水素化ナトリウムなどの還元剤を用いて還元されることを特徴とする、共 重合した免疫酵素的コンジュゲートの製造方法に関する。 別の好都合な変形によると、本発明は、異なるヘテロ二官能性試薬を用いる場 合、標識用酵素の分子の共重合後、ヘテロ二官能性試薬の未反応遊離基をブロッ クする薬剤を用いて還元されることを特徴とする、共重合した免疫酵素的コンジ ュゲートの製造方法に関する。場合によっては、用いた試薬の両方の遊離基をブ ロックする薬剤の両方を用いるか、または、用いた試薬の遊離基をブロックする 2つの薬剤のうちの一方を用いることが可能である。 好ましくは、本発明は、酵素共重合体と免疫学的活性を有する物質とのカップ リング工程で、ホモ−またはヘテロ二官能性カップリング試薬の濃度が酵素共重 合体の濃度に対して過剰である、共重合した免疫酵素的コンジュゲートの製造方 法に関する。 本発明の製造方法を1つの工程で行う共重合について以下に詳述する。 コンジュゲートを製造するために選択した酵素を、共重合反応前に、pH4〜 8で、過ヨウ素酸塩などの炭水化物基を酸化する試薬(酵素のモル当たり数10 0mol)で処理する。次いで、酸化した酵素の溶液の透析によって、過剰の過ヨ ウ素酸塩を除去する。 次いで、pHが7〜9.5である媒質中、炭素原子1〜12個からなる脂肪族( 直鎖状、分枝鎖状もしくは環状)または芳香族ジアミン、好ましくは、1,4− フェニレンジアミンを1:1−10モル当量(酵素ユニット/ジアミンユニット )、好ましくは、1:4−6モル当量の濃度で添加する。 ゲル濾過クロマトグラフィー分析法によって該共重合反応をモニターして、酵 素モチーフn個(ここで、nは、3〜100の整数であり、好ましくは、5〜5 0の整数である)からなる酵素共重合体を得る。 次いで、ホウ水素化ナトリウムまたはシアノホウ水素化ナトリウムなどの共重 合反応の間に反応しなかった酸化された炭水化物を還元するための薬剤を過剰に 添加することによって、共重合反応を停止させる。 次いで、ゲル濾過によって、これにより得られた酵素共重合体を精製する。 次いで、pH6.5〜8で、酵素のモル当たり5〜50molの割合でホモ−また はヘテロ二官能性試薬を添加することによって、酵素共重合体を活性化する。次 いで、ゲル上での脱塩により、活性化酵素共重合体を精製する。 次いで、活性化酵素共重合体と免疫学的活性を有する物質とのコンジュゲーシ ョンを、約10:1〜1:10(酵素ユニット/免疫学的活性を有する物質のユ ニット)、好ましくは、3:1〜1:3、さらに好ましくは、1:1のモル比を 用いて行う。この反応は、中性pHで行う。 本発明の製造方法を2つの工程で行う共重合について以下に詳述する。 コンジュゲートを製造するために選択した酵素を、共重合反応前、pH4〜8 で、過ヨウ素酸塩などの炭水化物基を酸化するヘテロ二官能性試薬(酵素のモル 当たり数100mol)で処理する。次いで、酸化した酵素の溶液の分析によって 、過剰の過ヨウ素酸塩を除去する。 酸化された酵素の溶液を5〜10mg/mlに調節し、二等分する。 次いで、第1部分に2−メルカプトエチルアミンなどのヘテロ二官能性試薬を 、pH7〜9.5の媒質中、1:1−10モル当量(酵素ユニット/ジアミンユニ ット)、好ましくは、1:4−6モル当量の濃度で添加し、室温で1時間反応さ せる。 第2部分に4−(マレイミドメチル)−1−シクロヘキサンカルボヒドラジド などの試薬を前記のような濃度で添加し、室温で1時間反応させる。 好ましい変形によると、前記工程について、以下のプロトコールが行われる: pH5〜7で、第1部分に3−(2−ピリジルジチオ)フロピオノヒドラジド( PDPH)などの試薬を約5mMの最終濃度で添加する。該反応物を20℃で約 1時間反応させる。 pH5〜7で、第2部分に4−(4−マレイミドフェニル)ブチロヒドラジド( MPBH)などの試薬を約1mMの最終濃度で添加する。該反応物を20℃で約 1時間反応させる。 酵素溶液の各々を濾過し、ゲル濾過によって精製する。 PDPHで活性化されたフラクションをジチオトレイトール(最終濃度10m M)で約10分間還元し、次いで、ゲル濾過により再度精製する。 還元後にPDPHで活性化された酵素フラクションを、MPBHで活性化され た酵素フラクションと混合する。pH6〜8で約20℃で、2つの種類を共重合 反応させる。 本発明の方法によると、正確な特徴が共重合体を形成する酵素によって選択さ れる分析用カラムを用いてゲル濾過によって、共重合をモニターする。例えば、 アルカリホスファターゼ(MW=140,000)のためには、ファルマシア・ ラムを用い、ホースラディッシュペルオキシダーゼ(MW=44,000)のた ムを用いる。 本発明の方法によると、共重合後、2−メルカプトエタノール(最終濃度1m M)およびN−エチルマレイミド(最終濃度2mM)の連続添加によって、反応 のブロッキングを行う。反応しなかったカルボニル基を還元し、カルボニル基と ヒドラジドとの反応によって生じたヒドラゾン基を安定化させるために、ホウ水 素化ナトリウムまたはシアノホウ水素化ナトリウムによる還元を行ってもよい。 前記分析的モニターリングと同様の条件下、分取用カラムでのゲル濾過によっ て、共重合された酵素の溶液を精製する。ゲルから排除された種に相当するフラ クションを回収する。これは、共重合した酵素の溶液を構成する。BCAアッセ イ[ピアス(Pierce)]によってタンパク濃度を測定する。 次いで、pH6.5〜8で、酵素のモル当たり5〜50molの割合でホモ−また はヘテロ二官能性試薬を添加することによって、酵素共重合を行う。次いで、ゲ ル上での脱塩によって、活性化された酵素共重合体を精製する。 次いで、活性化された酵素共重合体と免疫学的活性を有する物質とのコジュゲ ーションを、約10:1〜1:10(酵素ユニット/免疫学的活性を有する物質 のユニット)、好ましくは、3:1〜1:3、さらに好ましくは、1:1のモル 比を用いて行う。この反応は、中性pHで行う。 得ようとするコンジュゲートの選択に依存して、共重合反応前に、酵素の遊離 アミン基をブロックしたり、しなかったりする。 酵素分子の遊離アミン基をブロックしない限り、共重合反応の間、例えば、1 ,4−フェニレンジアミンなどの芳香族ジアミンまたはヘテロ二官能性試薬を用 いることが好ましいであろう。 酵素分子の遊離アミン基を共重合反応前にアミノ基についての保護剤でブロッ クする限り、炭素原子2〜12個からなる脂肪族ジアミン(直鎖状、分枝鎖状ま たは環状)もしくは芳香族アミンまたはヘテロ二官能性試薬を用いて共重合反応 を行ってもよい。 次いで、共重合反応させてもよく、ホモ−またはヘテロ二官能性試薬を介して 免疫学的活性を有する物質と酵素共重合体とをカップリングさせることが望まし い点に依存して、アミン機能を保護する基を除去したり、しなかったりする。 酵素共重合体と免疫学的活性を有する物質とのカップリングは、酵素共重合体 のタンパク部分、または、ジアミン、または、一端を介して酸化された糖部分と 予め反応されており、他端を介してもしくは一度に両端では反応しなかったヘテ ロ二官能性試薬で生じることができる。 一工程共重合からなる本発明のコンジュゲートの製造方法が免疫酵素的試験に おける感度の相当な増加を示すコンジュゲートを得ることに加えて製造の好都合 な変形を可能にすることは、前記説明から明らかである。 二工程共重合からなる本発明のコンジュゲートの製造方法の利点が免疫学的活 性を有する物質についてのカップリング部位の選択範囲が大きいことであること も、前記説明から明らかである。 したがって、選択された酵素の共重合体および感染に対して特異的な免疫学的 活性を有する物質からなる好適な免疫コンジュゲートは、診断が望まれる感染に 従って、本発明のコンジュゲートの製造方法の選択によって得られる。本発明の コンジュゲートの製造方法の可能な組合せ(1種類以上の共重合された酵素の共 重合工程または用いられる免疫学的活性を有する1つ以上の物質のカップリング 工程のいずれに関しても)は、さまざまであり、賢明な選択によって、特異的か つ非常に感度の良い検出結果を達成するコンジュゲートを得ることができるよう になる。 以下の実施例の記載において、限定されない場合、クロマトグラフィー系のカ ×30およびXK 16×70カラム、ファルマシア(PHARMACIA)]は 、洗浄され、予め除気されたPBS緩衝液(50mM/pH=7.4)を用いて平 衡化される。 実施例1:ペルオキシターゼ−HIV1ペプチドコンジュゲート a − ペルオキシターゼの一工程共重合: 共重合を行うために、以下の緩衝液(Bfr)を調製する: − PBS Bfr(50mMリン酸ナトリウム、 0.15M NaCl/pH7.4) 2.0リットル − HEPES Bfr(0.36M/pH=5.4) 0.1リットル − 酢酸ナトリウムBfr(0.01M/pH=5.4) 酸化されたペルオキ シダーゼの容量の少 なくとも1000倍 − 炭酸ナトリウムBfr(1M/pH=9.0) ペルオキシダーゼの 容量の15% 濃度および使用量の算出のために、280および403nmで光学密度(OD) 測定を行う;質量消衰係数(mass extinction coefficient)は、 ε280=0.7ml.mg-1.cm-1 ε403=1.93ml.mg-1.cm-1 である。 ペルオキシターゼの分子量は、44,000 Daである。 HEPES緩衝液中45mg/mlの理論的な濃度でペルオキシダーゼ(100mg) を調製し、次いで、λ280および403nmでODを測定することによってチェ ックする。濃度は、35mg/mlから15%以内までである。次いで、過ヨウ素酸 塩(HEPES緩衝液中100mg/mlの濃度で、ペルオキシターゼの量の1.5 倍)を添加することによって酸化する。この酸化は、約20℃で45分±10分 間続き、一定に撹拌しつつ行われる。 次いで、分析を行う。該分析は、酸化されたペルオキシダーゼの量よりも非常 に過剰である酢酸ナトリウム緩衝液の3つの容量に相当する3つの工程において 4℃で行われる。全分析時間は、約24時間である。 炭酸ナトリウム緩衝液を添加することによって得られたアルカリ性媒質中、炭 酸ナトリウム緩衝液中2mg/mlの濃度の4モル当量の1,4−フェニレンジアミ ンの存在下で共重合が生じる。この工程は、撹拌しつつ20℃で約12時間生じ る。 重合されたペルオキシダーゼ25μlを注入することによって、共重合をモニタ ーする。該プロフィールは、ゲルから排除された分子種に相当する優位なピーク からなる。別の2または3つピークが存在してもよく、これらは、共重合の種々 の状態に相当する。次いで、該反応をブロックする。 共重合の間に反応しなかったペルオキシダーゼ分子の酸化された基を還元する ことによって、共重合の停止を行う。該停止は、水溶液中5mg/mlの濃度でホウ 水素化ナトリウム(ペルオキシダーゼの5容量%)を添加することによって行わ れる。該混合物を30秒間撹拌し続け、次いで、撹拌せずに室温で15〜20分 間放置する。 同一条件下、同一の工程の2回目を繰り返す。 共重合体を精製する。ペルオキシダーゼの最大注入量は、200mgであり、最大 容量は、10mlである。該カラムは、PBS緩衝液中で平衡化されるべきである 。精製のための流速は、120ml/時である。 ゲルによって排除されたかまたは最小に保持された分子種に相当するフラクシ ョンを回収する。 ペルオキシダーゼ共重合体についての質量消衰係数(ε)は、λ403nmで1 .3ml.mg-1.cm-1である。 b − カップリング: 以下の緩衝液を調製する: − PBS Bfr(50mMリン酸ナトリウム、 0.15M NaCl/pH=7.4) 2リットル − MBU Bfr: − 5mM 2-モルホリノエタンスルホン酸(MES) 5mM − 5mM ホウ酸 − 2M 尿素 pH=7.0 2リットル 用いたペプチドは、HIV1単離BRUのgp 41タンパクのフラグメント( 584−609)である。このペプチドは、公開番号がEP 220,273であ るジェネティック・システムズ・コーポレイション(Genetic Systems Corpo ration)欧州特許に開示されているペプチド39に相当する。 活性化されるべき共重合体の量は、結合されるべきペプチドの量に依存する: HIV1ペプチド1mgについてペルオキシダーゼ10〜20mg。 一定に撹拌しつつ、20℃で45分間、PBS緩衝液中30mg/mlの濃度で3 5モル当量のBS3でペルオキシダーゼ共重合体を活性化する。 れた酵素共重合体の脱塩を行う。その機能は、未反応BS3から活性化されたペ ルオキシダーゼ共重合体を分離することである。 この脱塩により、ペルオキシダーゼ共重合体をエマージェンスについて回収し 、6mg/mlの濃度に調節した。 活性化されたペルオキシダーゼ共重合体およびHIV1ペプチドのコンジュゲ ーションについて、モル比(ペプチド/ペルオキシダーゼ)は、1:1である。 該ペプチドは、溶液中、5mg/mlの濃度である。活性化されたペルオキシダーゼ 共重合体およびペプチドの正確な量を混合し、20℃で2時間、絶えず撹拌し続 けた。 コンジュゲーションの2時間後、PBS緩衝液中で平衡化されたスーパーロー HIV1ペプチド混合物をカラムに流速120mg/時で注入した。 コンジュゲートに相当するフラクションを回収し、該濃度を、λ403nmでO Dを測定する(ε=1.3ml.mg-1.cm-1)ことによって測定する。 実施例2:アルカリホスファターゼ−HIV1ペプチドコンジュゲート a − アルカリホスファターゼの一工程共重合 ペルオキシダーゼの代わりに精製したアルカリホスファターゼを用いる以外は 、実施例1に記載されていると同一の製造プロトコールを行う。アルカリホスフ ァターゼの分子量は、140,000 Daである。実施例2のコンジュゲートを 製造するために、3M NaCl、5mM MgCl2および0.2mM ZnCl2を含有す るトリエタノールアミン緩衝液(pH=7.6)中12mg/mlの濃度の酵素の溶液 からアルカリホスファターゼの共重合を行う。 アルカリホスファターゼのモル当量当たり400モル当量の過ヨウ素酸ナトリ ウムを用いて酸化を行う。 スーパーローズ(Superose)6 PG ゲル[ファルマシア(Pharmacia)]上 で、共重合のモニターリングを行う。 アルカリホスファターゼ共重合体についての質量消衰係数(ε)は、非重合化 ホスファターゼについての1.0ml.mg-1.cm-1の代わりに、λ280nmで1.4ml .mg-1.cm-1である。 b − カップリング: 酵素共重合体を変えて、実施例1に記載の方法に従って、ペプチドと重合され たアルカリホスファターゼとのカップリングを行う。酵素ユニットのモル当たり ペプチド3molを用いて行ったカップリング反応後、MgCl2(1mM)およびZn Cl2(0.1mM)を含有する10mMトリス緩衝液(pH8)中で平衡化され ゲルから排除され、コンジュゲートに相当するフラクションを回収する。280 nmで光学密度を測定する(ε=1.4ml.mg-1.cm-1)ことによって、濃度を測定 する。 調製したコンジュゲート(コンジュゲートB)の使用および非重合化酵素を含 有する従来技術によるコンジュゲート(コンジュゲートA)との比較 従来技術に従って調製したコンジュゲートAについては、用いる酵素は、重合 されていない。ペプチドを酵素にカップリングさせる方法は、この実施例に記載 のカップリング方法と同一である。 ル(Sanofi Diagnostics Pasteur)]において行ったイムノアッセイの原理 HIV1ウイルスに対して行われた抗体の検出は、サンドイッチ型化学発光性免 疫酵素的技術の原理に基づいている。該試験は、HIV1エンベロープ糖タンパ クを含む精製した抗原で被覆した固相の使用に基づいている。 固相は、希釈剤0.1ml中50μgの割合で常磁性マイクロビーズ[エスタポア 酵素について用いられる基質は、AMPPPD型のジオキセタン[トロピック ス(Tropix)]または等価物である。 研究した血清は、 − 抗HIV1抗体について陽性の試料13個(BBI、NABI、セロロジ カルズ(Serologicals)、アメリカ合衆国から入手された、希釈されたかまたは そうではない、セロコンバージョン(seroconversion)試料)、 − 抗HIV1抗体について陰性の試料44個 からなっている。 この実施例に記載されるコンジュゲートを使用するために以下の工程を行う: Aと記した一連のチューブおよびBと記した一連のチューブを調製する。 チューブ当たり以下のものを分配する: − 感作マイクロビーズの懸濁液0.1ml − 研究下の血清0.1ml。 37℃で20分間のインキュベーション、および洗浄(3回)後、コンジュゲ ート0.26mlを添加する: − チューブA:コンジュゲートA − チューブB:コンジュゲートB。 全てのチューブを37℃で20分間インキュベートし、洗浄し(3回)、次い で、各チューブに基質0.2mlを添加し、該混合物を37℃で5分間インキュベ 々において、ALU(任意光単位(arbitrary light units))で表される発光を測 定する。 結果: 1 − 閾値の確立値として用いる。 をチューブBの閾値として用いる。 2 − 結果の解釈 試料は、発光の値がそれに相当する閾値よりも大きい場合に陽性と宣言される 。 試料は、発光の値がそれに相当する閾値よりも小さい場合に陰性と宣言される 。 下記第1表は、得られた値を示す。 本発明のコンジュゲート(B)により、コンジュゲートAについてのALU反 応と比較して非常に有意に増加したALU反応を得ることができることは、得ら れた結果から非常に明確に明らかになる。さらに、従来技術のコンジュゲート( A)を用いて陰性であることが判明した6つの血清(No.514;Q4−1/ 40;Q6−1/100;Q6−1/200;241D 1/100;K5 1/ 10)は、本発明のコンジュゲート(B)を用いると陽性になる。 したがって、これらのアッセイは、本発明により、改良された感度を得ること ができることを明確に示す。 実施例3:ペルオキシダーゼ−HIV1モノクローナル抗体コンジュゲート HIV1ペプチドの代わりに、抗−HIV1モノクローナル抗体、クローンH IV−p25−6(ATCC No.HB9409で寄託されている)を用いる 以外は、実施例1に記載したと同一の製造プロトコールを行う。 製造されたHIVコンジュゲート(コンジュゲートB)の使用および従来技術 によって製造されたコンジュゲート(コンジュゲートA)との比較 試薬: − コンジュゲートB:この実施例で製造方法を前記した共重合された免疫酵 素的コンジュゲート。 − コンジュゲートA:ナカネ(Nakane)ら[ジャーナル・オブ・ヒストケ ミストリー・アンド・サイトケミストリー(J.Histochem.Cytochem.)197 4、22、第1084−1091頁]の技術に従って製造した抗体HIV−p− 25−6−ペルオキシダーゼコンジュゲート。 − 固相:モノクローナル抗体HIV−p−25−2およびHIV−p−25 −3で感作されたマイクロプレート。 − 酵素基質:TMB(テトラメチルベンジジン) 試料: − 陰性血清10個。 − HIVウイルス(V1〜V4)または組換えタンパク(RP1よびRP2 )の希釈物からなる陽性対照試料6個。 − 血清ブランク1個:血清を含まないが、代わりに希釈物0.2mlを含有す るウエル。 アッセイプロトコール: 当該技術の実行は、以下の工程に基づく: 研究下の各血清(3/4に希釈した試料0.2ml)をマイクロプレートのウエルに 分配する。40℃で30分間のインキュベートし、次いで、洗浄した後、ペルオ キシダーゼ標識コンジュゲート(0.2ml)を添加する。40℃で30分間、さ らにインキュベートし、さらに洗浄した後、室温で30分間、基質(TMB)の 存在下でインキュベートすることによって、複合体上に固定化された酵素の存在 を視覚化する。該反応をH2SO4で停止させた後、λ450/620nmで分光光 度計で測定する。 結果: 第2表は、2つのコンジュゲートAおよびBを用いて得られた比較結果を示す 。 第2表は、陰性血清について同一の平均にもかかわらず、陽性対照の光学密度 が有意に増加しているので、感度の増加がコンジュゲートBの使用によって得ら れたことを示す。 実施例4:アルカリホスファターゼ−HIV1ペプチドコンジュゲート a − アルカリホスファターゼの二工程共重合 溶液中のアルカリホスファターゼ(3M NaCl、1mM MgCl2および0.1m M ZnCl2を含有する30mMトリエタノールアミン緩衝液(pH7.6)中10 〜20mg/ml)を過ヨウ素酸ナトリウム(酵素のモル当たり300mol)で、2 0℃で45分間酸化する。 次いで、1mM MgCl2を含有する10mM酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.5) に対して、酸化された酵素の溶液を透析することによって、過剰の過ヨウ素酸塩 を除去する。 透析後、酸化された酵素の溶液を二等分する。 第1部分に3−(2−ピリジルジチオ)プロピオノヒドラジド(PDPH)を 最終濃度4mMで添加し、アルカリホスファターゼ濃度を10mg/mlに調節する 。該反応を20℃で撹拌しつつ1時間続ける。 第2部分に4−(4−マレイミドフェニル)ブチロヒドラジド(MPBH)を 最終濃度1mMで添加し、アルカリホスファターゼ濃度を5mg/mlに調節する。 該反応を20℃で撹拌しつつ1時間続ける。 酵素溶液の各々を濾過し、150mM塩化ナトリウムを含有する50mMリン酸 ナトリウム緩衝液(pH7.4)中、ゲル濾過によって精製する。 PDPHで活性化されたフラクションを、ジチオトレイトール(最終濃度10 mM)で10分間還元し、次いで、ゲル濾過によって再度精製する。 還元後、PDPHで活性化された酵素フラクションを、MPBHで活性化され た酵素フラクションと混合する。2つの種の共重合反応は、得られるのが望まれ る共重合体のサイズに依存して、2〜15時間撹拌しつつ、20℃で行う。 (Pharmacia)]を充填した分析用カラムでのゲル濾過によって、共重合のモニタ ーリングを行う。 2−メルカプトエタノール(最終濃度1mM)およびN−エチルマレイミド( 最終濃度2mM)の連続添加によって反応のブロッキングを行う。反応しなかっ たカルボニル基を還元し、カルボニル基とヒドラジドとの反応によって生じたヒ ドラゾン基を安定化するために、ホウ水素化ナトリウムまたはシアノホウ水素化 ナトリウムによる還元を行ってもよい。 前記の分析用モニターリングの条件と同様の条件下、分取用カラムでのゲル濾 過によって、重合された酵素の溶液を精製する。ゲルから排除された種に相当す るフラクションを回収する。このフラクションは、重合された酵素の溶液を構成 する。該タンパク濃度をBCAアッセイ[ピアス(Pierce)]によって測定する 。 b − カップリング: 実施例2の記載と同様のプロトコールを行う。 実施例5:ペルオキシダーゼー抗HBsAG抗体コンジュゲート このコンジュゲートを製造するために、実施例1(a − ペルオキシダーゼの 一工程共重合)に記載のペルオキシダーゼ共重合体を用いる。 カップリング: ペルオキシダーゼ共重合体(5mg)を、水に30mg/mlの濃度で溶解させた3 5モル当量の4−(マレイミドメチル)−1−シクロヘキサンカルボン酸スルホ スクシンイミジル(スルホ−SMCC)で活性化する。20℃で30分間、撹拌 しつつ該反応を行う。 した酵素共重合体の脱塩を行う。その機能は、活性化ペルオキシダーゼ共重合体 を未反応スルホ−SMCCから分離することである。 ペルオキシダーゼの活性化と同時に、以下の方法で、モノクローナル抗体(ク ローン10−144)のチオール化を行う。 − 濃度10mg/mlで無水エタノールに溶解させた8モル当量の3−(2−ピ リジルジチオ)プロピオン酸N−スクシンイミジル(SPDP−ファルマシア(P harmacia))で濃度15mg/mlの抗体0.4mlを活性化する。該反応を撹拌しつつ 20℃で45分間続ける。PBS緩衝液中で平衡化させたPD−10型カラム( ファルマシア(Pharmacia))で、活性化した抗体の脱塩を行う。その機能は、活 性化された抗体を未反応SPDPから分離することである。回収した抗体 0mMの最終濃度を達成する。該DTTを5〜10分間反応させた後、前記と同 様の方法でチオール化した抗体の脱塩を行う。 ペルオキシダーゼおよび抗体のカップリングのために、前記で得た2つの溶液 (チオール化した抗体3mgおよび活性化ペルオキシダーゼ共重合体3mg、抗体の 分子当たり3.4酵素ユニットと等価)を撹拌しつつ20℃で2時間混合する。 β−メルカプトエタノール(最終濃度1mM)、次いで、N−エチルマレイミド (最終濃度2mM)を15分間隔てて連続的に添加することによって該反応をブロ ックする。 15分後、PBS中で平衡化したスーパーローズ(Superose)12 PGゲル のカラムで該反応混合物を精製し、次いで、PBSで溶離する。コンジュゲート に相当するフラクション(ゲルから排除された種)を回収し、タンパク・アッセ イ[BCAキット、ピアス(Pierce)]によって濃度を測定する。 製造したコンジュゲート(コンジュゲートB:抗体10−144−共重合化ペ ルオキシダーゼ)の使用およびHBs抗原の検出における従来技術によって製造 したコンジュゲート(コンジュゲートA:抗体10−144−非共重合化ペルオ キシダーゼ)との比較 行ったイムノアッセイの原理試薬: − コンジュゲートB:前記で製造。 − コンジュゲートA:ナカネ(Nakane)ら[ジャーナル・オブ・ヒストケ ミストリー・アンド・サイトケミストリー(J.Histochem.Cytochem.)1974 、22、第1084−1091頁]の技術に従って製造した抗体10−144− ペルオキシダーゼコンジュゲート。 − 固相:HBs Agモノリサ(Monolisa)キット[サノフィ・ディアグノス ティクス・パストゥール(Sanofi Diagnostics Pasteur)]で得られるようなモ ノクローナル抗体112 A 26で感作したマイクロプレート。 − 酵素基質:TMB(テトラメチルベンジジン) 試料: − 陰性血清194個。 − 陰性対照1個(マイクロプレート当たりいくつかのウエルにおいて試験し た)。 − アッセイする試料(標準):0.1、0.2、0.5、1.0、3.0および 5.0ng/ml。 アッセイプロトコール: 当該技術の実行は、以下の工程に基づく: Aと記した一連のマイクロプレートおよびBと記した一連のマイクロプレート を製造する。 ウエル当たり以下のものを分配する: 希釈剤50μ コンジュゲート50μl − ウエルA:コンジュゲートA − ウエルB:コンジュゲートB 研究下の血清0.1ml。 40℃で1時間30分間インキュベートし、次いで、洗浄した後、基質0.2m lを添加する。 全てのウエルを40℃で30分間インキュベー卜し、1.5N H2SO40.1 mlを添加し、次いで、ウエルAおよびBの各々においてλ450/620nmでの 光学密度(OD)を測定する。 結果: 略語DLで示した検出限界(または分析的感度): 陰性対照で得た光学密度の平均を取ることによって各マイクロプレートについ て検出限界を測定し、次いで、0.025光学密度ユニットを添加する。マイク ロプレートAにおいて、検出限界は、平均0.156ng/mlであった。したがっ て、従来技術のコンジュゲートを用いて、0.1ng/ml標準を検出することはで きなかった。マイクロプレートBにおいて、検出限界は、平均0.046ng/ml であった。したがって、本発明のコンジュゲートを用いて、0.1ng/ml標準が 完全によく検出されたことは、非常に明確である。 マイクロプレートAおよびマイクロプレートBの両方について、全ての陰性血 清が実際に陰性であること、すなわち、それらに相当する閾値以下であることが 判明することが明らかであろう。 種々の結果を下記第3表に示す。 第3表の結果は、本発明のコンジュゲートが、擬似陽性結果を生じずに、得ら れるべき感度を有意に増加させることができたことを示す。 実施例6:ペルオキシダーゼ−HCVペプチドコンジュゲートの酵素免疫アッ セイ C型肝炎ウイルス(HCV)に対して行われる抗体の検出は、以下の実施例に おいて、サンドイッチ型免疫酵素的技術の原理に基づく。該試験は、HCVウイ ルス(キャプシド)の精製した抗原で感作した固相(マイクロプレート)の使用 に基づく。 試験の実行は、以下の反応工程に基づく: 研究下の各血清(3/4に希釈した試料0.1ml)をマイクロプレートのウエル中 に分配する。次いで、ペルオキシダーゼ標識コンジュゲート(0.1ml)を添加 する。40℃で30分間インキュベートし、次いで、洗浄した後、基質(TMB )の存在下、30分間インキュベートすることによって、複合体上の固定化され た酵素の存在を視覚化する。H2SO4で該反応を停止させた後、λ450/62 0nmで分光光度計において測定する。各試料について、測定した光学密度(OD )を算出した閾値のものと比較することによって、抗−HCV抗体の存在または 不 在を測定する(この場合、陰性の平均+0.2)。 第4表は、種々の条件下で製造した2つのコンジュゲートAおよびBを用いて 得られた比較結果を示す(HCVウイルスキャプシドタンパクの一部を模造する ペプチドのカップリング。 製造したコンジュゲートAおよびBを以下に示す: − コンジュゲートA:ペルオキシダーゼを処理せず、二官能性試薬(PBS )を用いてペプチドをカップリングする。カップリング方法は、ペルオキシダー ゼを用いる実施例1に記載の方法である。 − コンジュゲートB:HIVペプチドの代わりにHCVペプチドを用いて、 実施例1に記載の方法に従って、コンジュゲートを製造する。 第4表は、全てのPHV−903−セロコンバージョン試料[ボストン・バイ オメディカ・インコーポレイテッド (Boston Biomedica Inc.)からのパネ ル]について得られた感度の増加を示す。公知の現行の試験によって検出された 最初の試料は、No.2〜No.6であるが、No.1ではない。 これらの結果は、従前の結果を確認し、本発明の評価を示す。 実施例7:ペルオキシダーゼ−HIV1ペプチドコンジュゲートを用いる酵素 免疫アッセイ HIVウイルスに対して行われる抗体の検出は、以下の実施例において、サン ドイッチ型免疫酵素的技術の原理に基づく。該試験は、HIV1ウイルスエンベ ロープ糖タンパクを含む精製した抗原で製造した固相の使用に基づく。 マイクロプレートのウエルに研究下の血清(3/4に希釈された試料0.1ml)を 分配する。30分間インキュベートし、洗浄した後、ペルオキシダーゼ標識コン ジュゲートを添加する。遊離したままのコンジュゲートフラクションを除去した 後、基質の存在下、インキュベートすることによって、複合体上に固定化された 酵素の存在を視覚化する。該反応を停止させた後、450/620nmで分光光度 計で測定する。各試料について、測定した光学密度を算出した閾値のものと比較 することによって、抗HIV1抗体の存在または不在を測定する(この場合、陰 性の平均+0.1)。 第4表は、種々の条件下で製造した5つのコンジュゲートを用いて得られた比 較結果を示す(HIV1ウイルスエンベロープ糖タンパク/アミノ酸584−6 09単離BRUの免疫優性(immunodominant)エピトープを模造するペプチドと 、ペルオキシダーゼとのカップリング)。 製造した種々のコンジュゲートを以下に示す: − コンジュゲートA:ペルオキシダーゼを処理せず、二官能性試薬を用いて ペプチドをカップリングする(カップリング方法は、実施例1に記載の方法であ る)。 − コンジュゲートB:以下の方法で変形したナカネら[ジャーナル・オブ・ ヒストケミストリー・アンド・サイトケミストリー(J.Histochem.Cytochem. )1974、22、第1084−1091頁]の方法に従って、ペプチドをペル オキシダーゼとカップリングさせる。 ペルオキシダーゼ28mgを過ヨウ素酸ナトリウム19.7mgで1時間30分酸 化する。酸化したペルオキシダーゼ4mgにペプチド1mgを3時間接触させる。こ のプロトコールは、ナカネ法によるようなカップリングを変形しない。 − コンジュゲートC:番号EP 601,318の下に公開された特許出願に 開示されている方法に従って、ペルオキシダーゼを調製し、該出願の方法に従っ て二官能性試薬を用いてペプチドにカップリングさせる。 − コンジュゲートD:二官能性共重合試薬として1,6−ヘキサンジアミン を用いて、実施例1に記載の方法に従って、コンジュゲートを製造する。 − コンジュゲートE:実施例1に記載の方法に従って、コンジュゲートを製 造する。 以下の表において示す結果は、前記プロトコールに従って、前記コンジュゲー トA、B、C、DおよびEを用いて、酵素免疫アッセイを行って測定した光学密 度値である。 用いた血清は、ボストン・バイオメディカ・インコーポレイテッド(Boston Biomedica Inc.)によって供給されたパネルK、UおよびQの試料ならびにH IV抗体の検出について陰性の正常なドナー患者由来の血清31個である。 表中で照合される試験の結果は、コンジュゲートDおよびEのみにより、1/ 64に希釈された血清K2およびQ6の両方の陽性反応を検出することができる ことを示す。 したがって、本発明のコンジュゲートは、良好な検出感度を従来技術の公知の コンジュゲートよりも得られることができることが明らかである。かくして、H IV1ウイルスに対して指向する抗体の検出は容易である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),UA(AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM ),AL,AM,AT,AU,AZ,BB,BG,BR ,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE, ES,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US ,UZ,VN (72)発明者 ガデル,ステファヌ フランス、エフ−91570ビエヴル、シュマ ン・ドゥ・ラ・パテュール(番地の表示な し) (72)発明者 ル・サジェ,カリヌ フランス、エフ−78400シャトー、リュ・ ドゥ・ラ・ボワ−プワソニエール9ア番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.酵素共重合体を形成するように、標識用酵素の予め酸化された炭水化物基 を介してお互いに共重合した標識用酵素の分子、および 共重合した標識用酵素の分子に酵素共重合体の遊離アミン基を介してコンジュ ゲートした、免疫学的活性を有する少なくとも1つの物質 からなることを特徴とする、グリコシル化された標識用酵素および免疫学的な活 性を有する物質の免疫酵素的コンジュゲート。 2.酵素共重合体が、お互いに結合された、標識用酵素およびジアミンから、 または、標識用酵素および異なるヘテロ二官能性試薬から得られる請求項1記載 のコンジュゲート。 3.ジアミンが、直鎖状もしくは分枝鎖状または環状鎖を有する脂肪族ジアミ ンまたは芳香族ジアミンである炭素原子2〜12個からなるジアミンから選択さ れる請求項2記載のコンジュゲート。 4.ジアミンが1,4−フェニレンジアミンである請求項2記載のコンジュゲ ート。 5.異なるヘテロ二官能性試薬が、各々、2−メルカプトエチルアミンまたは 3−(2−ピリジルジチオ)プロピオノヒドラジド、および4−(マレイミドメチ ル)−1−シクロヘキサンカルボヒドラジドまたは4−(4−マレイミドフェニル )ブチロヒドラジドから選択される2つのヘテロ二官能性試薬である請求項2記 載のコンジュゲート。 6.酵素およびジアミンまたはヘテロ二官能性試薬の割合が各々、1:1−1 0モル当量、好ましくは、1:4−6モル当量である請求項2記載のコンジュゲ ート。 7.酵素共重合体が酵素の分子n個(ここで、nは、3〜100の整数、好ま しくは、5〜50の整数である)からなる請求項1記載のコンジュゲート。 8.共重合した酵素がホースラディッシュペルオキシダーゼまたはアルカリホ スファターゼである請求項1〜7記載のコンジュゲート。 9.酵素共重合体が、ホモ−またはヘテロ二官能性試薬を介して、免疫学的活 性を有する少なくとも1つの物質に結合される請求項1記載のコンジュゲート。 10.酵素共重合体および免疫学的活性を有する物質の個々のモル比が10: 1〜1:10(酵素ユニット/免疫学的活性を有する物質のユニット)、好まし くは、3:1〜1:3、さらに好ましくは、1:1である請求項1および9記載 のコンジュゲート。 11.免疫学的活性を有する物質がHIV1ペプチド、HIV2ペプチド、H CVペプチドまたは抗−HIV1モノクローナル抗体または抗HBsAg抗体であ る請求項1、9および10記載のコンジュゲート。 12.a.予め酸化された炭水化物を介して標識用酵素の分子を共重合させ、 b.次いで、該酵素共重合体を、免疫学的活性を有する少なくとも1つの物質 とカップリングさせること からなることを特徴とする請求項1記載のコンジュゲートの製造方法。 13.共重合させるために、酵素の分子をジアミンと反応させる請求項12記 載の方法。 14.共重合させるために、第1工程で、酵素の分子を2種類のヘテロ二官能 性試薬と別々に反応させ、次いで、第2工程で、該反応生成物をお互いに反応さ せる請求項12記載の方法。 15.共重合後、ホウ水素化ナトリウムおよびシアノホウ水素化ナトリウムか ら選択される還元剤を用いて還元させる請求項12および13記載の方法。 16.共重合後、ヘテロ二官能性試薬をブロックする薬剤を用いて反応させる 請求項12〜14記載の方法。 17.酵素共重合体と免疫学的活性を有する物質とをカップリングさせる工程 で、ホモ−またはヘテロ二官能性試薬の濃度が、酵素共重合体の濃度に対して過 剰である請求項12記載の方法。 18.免疫学的測定のための請求項1記載のコンジュゲートの使用。 19.請求項1記載の免疫酵素的コンジュゲートからなることを特徴とする免 疫学的測定用診断キット。
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