JPH0951045A - 半導体集積回路装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置及びその製造方法

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JPH0951045A
JPH0951045A JP7266972A JP26697295A JPH0951045A JP H0951045 A JPH0951045 A JP H0951045A JP 7266972 A JP7266972 A JP 7266972A JP 26697295 A JP26697295 A JP 26697295A JP H0951045 A JPH0951045 A JP H0951045A
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insulating film
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gate electrode
extraction electrode
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Shigeki Sawada
茂樹 澤田
Koji Furuta
孝司 古田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一の半導体基板上にバイポーラトランジス
タとMOSトランジスタとが集積された半導体集積回路
装置において、各素子の動作特性を独立に最適化し、さ
らにエミッタ・ベース間のリークを防止しエミッタ抵抗
値を下げて、バイポーラトランジスタの性能向上を図
る。 【解決手段】 P型半導体基板10上にはバイポーラト
ランジスタ1と両MOSトランジスタ2、3とが集積さ
れている。バイポーラトランジスタ1にはベ−ス引出し
電極側面部の酸化膜20A、ベ−ス引出し電極側面のシ
リコン窒化膜21A及びベ−ス引出し電極側面の多結晶
シリコン膜22A、22Bが形成され、両MOSトラン
ジスタ2、3にはゲート電極側面部の酸化膜20C、2
0D、ゲート電極側面のシリコン窒化膜21C、21D
及びゲート電極の絶縁側壁29A、29Bが形成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自己整合型の超高
速バイポーラトランジスタ及びCMOSトランジスタが
同一の半導体基板上に形成された半導体集積回路装置と
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話等の移動体通信機器の著
しい進歩に伴い、半導体集積回路において高周波回路と
高集積ロジック回路とを集積化することが必要となって
きている。従って、高速ECL回路やアナログ回路等に
適した自己整合型の超高速バイポーラトランジスタと、
高集積かつ低消費電力のCMOSロジック回路とを同一
半導体基板上に集積する技術が強く要望されている。
【0003】以下、自己整合技術の中でも広く用いられ
ている、ベース引出し電極及びエミッタ引出し部が自己
整合的に形成される2層多結晶シリコン自己整合型トラ
ンジスタとCMOSトランジスタとを同一半導体基板上
に集積した、特開昭63−281456にも示されてい
る従来の技術を、図面を参照しながら説明する。
【0004】図8は従来の半導体集積回路装置の断面図
である。図8において、54はシリコンよりなるP型半
導体基板、51はP型半導体基板54上のNPNバイポ
ーラトランジスタ、52はP型半導体基板54上のPチ
ャネルMOSトランジスタ、53はP型半導体基板54
上のNチャネルMOSトランジスタ、57はP型半導体
基板54上の全面に堆積したN型半導体のエピタキシャ
ル層内の素子分離領域にイオン注入及び熱処理によりP
型半導体基板54に達するように形成された第1のP型
ウエル層、59は素子を分離するLOCOS膜である。
以下においては、NPNバイポーラトランジスタ51、
PチャネルMOSトランジスタ52及びNチャネルMO
Sトランジスタ53の各素子ごとに説明する。
【0005】まず、図8のNPNバイポーラトランジス
タ51において、55Aはイオン注入及び熱処理により
P型半導体基板54に形成されたN型埋込みコレクタ
層、56AはP型半導体基板54上の全面に堆積したN
型半導体のエピタキシャル層内にイオン注入及び熱処理
により形成されたN型コレクタ層、61は自己整合的に
形成されたエミッタ・ベース形成領域、62AはP型不
純物が導入された多結晶シリコンにより形成されたNP
Nバイポーラトランジスタ51のベース引出し電極、6
3AはTEOS膜等により形成されたベース引出し電極
上面の絶縁膜、64A、64B、64C及び64DはT
EOS膜等により形成されたベース引出し電極の絶縁側
壁、65はベース引出し電極の絶縁側壁64B及び64
Cにより自己整合的に形成されたエミッタ引出し開口
部、66はN型不純物が導入された多結晶シリコンより
なるエミッタ引出し電極、67はN型不純物が導入され
た多結晶シリコンよりなるコレクタ引出し電極、68は
ベース引出し電極極62Aを通して熱処理により不純物
が導入された外部ベース層、69は熱処理により形成さ
れた活性ベース層、70はエミッタ引出し電極66を通
して熱処理にてベース引出し電極の絶縁側壁64B及び
64Cにより自己整合的に形成されたエミッタ層、71
は熱処理により形成されたコレクタコンタクト層であ
る。
【0006】次に、図8のPチャネルMOSトランジス
タ52において、55Bはイオン注入法によりP型半導
体基板54に形成されたN型埋込みウエル層、56Bは
前記エピタキシャル層内のイオン注入及び熱処理により
形成されたN型ウエル層、60Aは前記エピタキシャル
層の表面が酸化されて形成された第1のゲート絶縁膜、
62CはN型不純物が導入された多結晶シリコンよりな
る第1のゲート電極、63CはTEOS膜等よりなる第
1のゲート電極上面の絶縁膜、64EはTEOS膜等よ
りなる第1のゲート電極の絶縁側壁、72Aは第1のゲ
ート電極62Cの側面をサイドウォールとして形成され
た第1のLDD層、73Aは第1のゲート電極の絶縁側
壁64Eをサイドウォールとしてイオン注入することに
より自己整合的に形成された第1のソース・ドレイン層
である。
【0007】次に、図8のNチャネルMOSトランジス
タ53において、58は前記エピタキシャル層内のイオ
ン注入及び熱処理によりP型半導体基板54に達するよ
うに形成された第2のP型ウエル層、60Bは前記エピ
タキシャル層の表面が酸化されて形成された第2のゲー
ト絶縁膜、62DはN型不純物が導入された多結晶シリ
コンよりなる第2のゲート電極、63DはTEOS膜等
よりなる第2のゲート電極上面の絶縁膜、64GはTE
OS膜等よりなる第2のゲート電極の絶縁側壁、72C
は第2のゲート電極62Dの側面をサイドウォールとし
て形成された第2のLDD層、73Cは第2のゲート電
極の絶縁側壁64Gをサイドウォールとしてイオン注入
することにより自己整合的に形成された第2のソース・
ドレイン層である。
【0008】以上の構成により、各MOSトランジスタ
例えばPチャネルMOSトランジスタ52においては、
動作特性を劣化させるホットキャリアが生じにくいLD
D構造を実現するため、第1のゲート電極62Cの側面
と第1のゲート電極の絶縁側壁64Eとをサイドウォー
ルとして利用している。
【0009】NPNバイポーラトランジスタ51は、第
1のゲート電極の絶縁側壁64Eと同じ工程による、ベ
ース引出し電極の絶縁側壁64B及び64Cが自己整合
的に形成されることにより、エミッタ層70の寸法を縮
小して接合容量を下げ、ベース引出し電極62Aとエミ
ッタ層70との距離を縮めてベース抵抗を低減し、高周
波特性の大幅な改善を果たしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】バイポーラトランジス
タ51の動作特性を左右するベース抵抗値及びベース中
のキャリア走行時間にとって外部ベース層68とエミッ
タ層70との間隔(以下「第1のパラメータ」と略称す
る)は重要な要因であり、例えば、MOSトランジスタ
52の動作特性を左右する耐ホットキャリア性及び飽和
ドレイン電流値にとっては、第1のゲート電極62Cと
第1のソース・ドレイン層73Aとの間隔(以下「第2
のパラメータ」と略称する)は重要な要因である。
【0011】しかしながら、前記従来の半導体集積回路
装置では、一つの工程で自己整合的に形成されるベース
引出し電極の絶縁側壁64B及び第1のゲート電極の絶
縁側壁64Eの膜厚により、第1のパラメータと第2の
パラメータとが決定される。従って、該絶縁側壁64B
及び64Eの膜厚を一度の工程により、すべての動作特
性を最適化することは極めて困難であるので、従来はM
OSトランジスタ52の性能を確保するためにLDD構
造を決定する第1のゲート電極の絶縁側壁64Eをベー
ス引出し電極の絶縁側壁64Bよりも優先させて最適化
する傾向にあり、工程のマージンを十分に確保すること
も難しいという問題を有していた。
【0012】また、NPNバイポーラトランジスタ51
において、エミッタ・ベース接合の周辺部に厚い絶縁膜
よりなるベース引出し電極の絶縁側壁64B及び64C
が形成されているため、熱容量の大きな該絶縁側壁が冷
える際に、その収縮する応力がエミッタ・ベース接合の
周辺部にかかるので、エミッタ・ベース間のリーク特性
等が劣化したり、エミッタ層の幅が微細化により狭くな
るため、エミッタ引出し開口部65のアスペクト比(エ
ミッタ引出し開口部の高さと直径との比)が大きくなる
ので、エミッタ引出し電極66によるエミッタ抵抗が増
大したりするという問題を有していた。
【0013】そこで、本発明は前記従来の問題を解決す
るもので、バイポーラトランジスタ及びMOSトランジ
スタの動作特性を素子ごとに最適化し、エミッタ・ベー
ス間のリーク特性等を改善し、かつエミッタ抵抗を小さ
くすることにより、さらに性能が向上する半導体集積回
路装置を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明は、ベース引出し電極の側面の第1の側壁と
ゲート電極の側面の第2の側壁とを異なる工程により形
成し、また前記第1の側壁を絶縁膜及び導体膜により構
成し、前記第2の側壁を絶縁膜により構成するものであ
る。
【0015】具体的に請求項1の発明が講じた解決手段
は、ベース層を取り囲む外部ベース層に接続された、上
面に第1の絶縁膜を有すると共に側面に第1の側壁を有
するベース引出し電極と、前記第1の側壁により自己整
合的に形成されたエミッタ層及びエミッタ引出し電極と
を備えたバイポーラトランジスタ、並びに上面に第2の
絶縁膜を有すると共に側面に第2の側壁を有するゲート
電極と、前記第2の側壁により自己整合的に形成された
ソース・ドレイン層とを備えたMOSトランジスタが同
一の半導体基板上に混載された半導体集積回路装置を前
提とし、前記第1の側壁はベース引出し電極側の第3の
絶縁膜及び反ベース引出し電極側の導体膜により構成さ
れ、前記第2の側壁は前記第3の絶縁膜と同一の工程に
より形成された第4の絶縁膜により構成されているもの
である。
【0016】請求項1の構成により、バイポーラトラン
ジスタの第1の側壁が、ベース引出し電極側の薄い絶縁
膜及び反ベース引出し電極側の導体膜により構成されて
いるため、厚い絶縁膜にて形成されている場合よりも第
1の側壁の熱容量が下がるので、エミッタ・ベース接合
の周辺部にかかる収縮する応力が減少すると共に、第1
の側壁の導体膜とエミッタ引出し電極とが一体となるた
め、エミッタ引出し開口部の実質的な直径が大きくなる
ので、アスペクト比(エミッタ引出し開口部の高さと直
径との比)が小さくなる。また、バイポーラトランジス
タのベース引出し電極の側面に形成される第1の側壁
と、MOSトランジスタのゲート電極の側面に形成され
る第2の側壁とを異なる工程により形成することができ
る。バイポーラトランジスタの外部ベース層とエミッタ
層との間隔及びMOSトランジスタのゲート電極とソー
ス・ドレイン層との間隔が独立に調整できる。
【0017】請求項2の発明は、請求項1における第2
の側壁がゲート電極側の前記第4の絶縁膜及び反ゲート
電極側の第5の絶縁膜により構成されているものであ
る。
【0018】請求項2の構成により、MOSトランジス
タのゲート電極の第2の側壁は第4の絶縁膜及び第5の
絶縁膜により構成されているため、バイポーラトランジ
スタの外部ベース層とエミッタ層との間隔及びMOSト
ランジスタのゲート電極とソース・ドレイン層との間隔
が独立に調整できる自由度が増すと共に第4の絶縁膜と
同一の工程により形成された第3の絶縁膜が薄くなる。
【0019】請求項3の発明は、請求項2の構成に、前
記第5の絶縁膜はシリコン酸化膜である構成を付加する
ものである。
【0020】請求項4の発明は、請求項1の構成に、前
記第2の側壁は、前記ベース引出し電極が前記外部ベー
スを取り囲む素子分離膜上に延びる側の側面にも形成さ
れている構成を付加するものである。
【0021】請求項5の発明は、請求項1の構成に、前
記第3の絶縁膜は、前記ベース引出し電極に接する側か
ら順に形成された前記電極の酸化膜及びシリコン窒化膜
よりなる構成を付加するものである。
【0022】請求項6の発明は、請求項1の構成に、前
記導体膜は多結晶シリコンよりなる構成を付加するもの
である。
【0023】請求項7の発明は、半導体集積回路装置の
製造方法を、半導体基板上にバイポーラトランジスタ及
びMOSトランジスタを絶縁する素子分離膜を形成する
と共に、該素子分離膜を除く素子領域にゲート絶縁膜を
形成する第1の工程と、バイポーラトランジスタを形成
する領域の前記ゲート絶縁膜をエッチングにより除去し
た後、前記半導体基板上の全面に第1の導体膜及び第1
の絶縁膜を順次堆積する第2の工程と、前記第1の絶縁
膜及び第1の導体膜に対してエッチングを行なって、前
記バイポーラトランジスタのベース引出し電極及び該ベ
ース引出し電極上の絶縁膜と、前記MOSトランジスタ
のゲート電極及び該ゲート電極上の絶縁膜とを形成する
第3の工程と、前記ベース引出し電極の側面、ベース引
出し電極に取り囲まれたエミッタ形成領域の上面及びゲ
ート電極の側面に第2の絶縁膜を形成した後、前記半導
体基板上の全面に第3の絶縁膜及び第2の導体膜を順次
堆積する第4の工程と、前記第2の導体膜に対してエッ
チングを行なって、前記ベース電極の側面及びゲート電
極の側面に前記第2の絶縁膜、第3の絶縁膜及び第2の
導体膜から構成される第1の側壁を形成する第5の工程
と、前記エミッタ形成領域及びソース・ドレイン形成領
域上の前記第3の絶縁膜及び第2の絶縁膜を前記第1の
側壁をマスクにしてエッチングにより除去することによ
って、エミッタ引出し電極の開口部を自己整合的に形成
する第6の工程と、前記半導体基板上の全面に第3の導
体膜を堆積した後、該第3の導体膜を選択的にエッチン
グすることにより、前記エミッタ引出し電極の開口部上
にエミッタ引出し電極を形成すると共に、前記エミッタ
引出し電極に覆われた前記ベース引出し電極の側面以外
の該ベース電極の側面及びゲート電極の側面における前
記第1の側壁内の前記第2の導体膜をエッチングにより
除去し第2の側壁を形成する第7の工程と、前記ソース
・ドレイン形成領域を前記第2の側壁により自己整合的
に形成する第8の工程とを備えている構成とするもので
ある。
【0024】請求項7の構成により、バイポーラトラン
ジスタの第1の側壁を、ベース引出し電極側の薄い絶縁
膜及び反ベース引出し電極側の導体膜により構成するた
め、厚い絶縁膜を用いて形成する場合よりも第1の側壁
の熱容量が下がるので、エミッタ・ベース接合の周辺部
にかかる収縮する応力が減少する。また、第1の側壁の
反ベース引出し電極側の導体膜とエミッタ引出し電極と
が一体となるため、エミッタ引出し開口部の実質的な直
径が大きくなるので、アスペクト比(エミッタ引出し開
口部の高さと直径との比)が小さくなる。さらに、バイ
ポーラトランジスタのベース引出し電極の側面に形成す
る第1の側壁とMOSトランジスタのゲート電極の側面
に形成する第2の側壁とを異なる工程により形成するた
め、バイポーラトランジスタの外部ベース層とエミッタ
層との間隔及びMOSトランジスタのゲート電極とソー
ス・ドレイン層との間隔を独立して決定できる。
【0025】請求項8の発明は、請求項7の構成に、前
記第7の工程の後に、前記半導体基板上の全面に第4の
絶縁膜を堆積した後、該第4の絶縁膜に対してエッチン
グを行なって、前記ゲート電極の側面に前記第2の絶縁
膜、第3の絶縁膜及び第4の絶縁膜から構成される第2
の側壁を形成する工程をさらに備えている構成を付加す
るものである。
【0026】請求項8の構成により、MOSトランジス
タのゲート電極の側面の第2の側壁を、第2の絶縁膜、
第3の絶縁膜及び第4の絶縁膜から構成するため、バイ
ポーラトランジスタの外部ベース層とエミッタ層との間
隔及びMOSトランジスタのゲート電極とソース・ドレ
イン層との間隔を独立に調整する自由度が増すと共に第
3の絶縁膜を薄く形成することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下本発明の第1の実施形態を図
面に基づいて説明する。
【0028】図1は本発明の第1の実施形態に係る半導
体集積回路装置の断面構造を示している。図1におい
て、10はシリコンよりなるP型半導体基板、1はP型
半導体基板10上のNPNバイポーラトランジスタ、2
はP型半導体基板10上のPチャネルMOSトランジス
タ、3はP型半導体基板10上のNチャネルMOSトラ
ンジスタ、14AはP型半導体基板10上の全面に堆積
したN型半導体のエピタキシャル層内の素子分離領域に
イオン注入及び熱処理によりP型半導体基板10に達す
るように形成された素子分離層、14BはP型半導体基
板10上の全面に堆積したN型半導体のエピタキシャル
層内にイオン注入及び熱処理によりP型半導体基板10
に達するように形成されたP型ウエル層、15A、15
B、15C、15D及び15Eは素子を分離するLOC
OS膜である。以下においては、NPNバイポーラトラ
ンジスタ1、PチャネルMOSトランジスタ2及びNチ
ャネルMOSトランジスタ3の各素子ごとにその構造を
説明する。
【0029】まず、図1に示すNPNバイポーラトラン
ジスタ1において、12Aはイオン注入及び熱処理によ
りP型半導体基板10に形成されたN型埋込みコレクタ
層、13AはP型半導体基板10上の全面に堆積したN
型半導体のエピタキシャル層内にイオン注入及び熱処理
により形成されたN型コレクタ層、17は自己整合的に
形成されるエミッタ・ベース形成領域、18AはP型不
純物が導入された多結晶シリコンよりなるNPNバイポ
ーラトランジスタ1のベース引出し電極、19AはTE
OS膜等よりなるベース引出し電極上面の絶縁膜、20
Aはベース引出し電極18Aを熱処理により酸化して形
成されたベース引出し電極側面部の酸化膜、21Aは減
圧CVD法により堆積されエッチングにより形成された
ベース引出し電極側面のシリコン窒化膜、22A及び2
2Bは減圧CVD法により堆積されエッチングにより形
成されたベース引出し電極側面の多結晶シリコン膜、2
3はエミッタ引出し電極25を通して熱処理にてベース
引出し電極側面の多結晶シリコン膜22A及び22Bに
より自己整合的に形成されたエミッタ層、24は熱処理
により形成されたコレクタコンタクト層、25はN型不
純物が導入された多結晶シリコンよりなるエミッタ引出
し電極、26はN型不純物が導入された多結晶シリコン
よりなるコレクタ引出し電極、32AはTEOS膜等よ
りなるベース引出し電極の絶縁側壁、33はベース引出
し電極の絶縁側壁22A及び22Bにより自己整合的に
形成されたエミッタ引出し開口部、34はベース引出し
電極18Aを通して熱処理により不純物が導入された外
部ベース層、35は熱処理により形成された活性ベース
層である。
【0030】次に、図1に示すPチャネルMOSトラン
ジスタ2において、12Bはイオン注入法によりP型半
導体基板10に形成されたN型埋込みウエル層、13B
は前記エピタキシャル層内のイオン注入及び熱処理によ
り形成されたN型ウエル層、16Cは前記エピタキシャ
ル層の表面を酸化して形成された第1のゲート絶縁膜、
18CはN型不純物が導入された多結晶シリコンよりな
る第1のゲート電極、19CはTEOS膜等よりなる第
1のゲート電極上面の絶縁膜、20Cは第1のゲート電
極18Cを熱処理により酸化して形成された第1のゲー
ト電極側面部の酸化膜、21Cは減圧CVD法により堆
積されエッチングにより形成された第1のゲート電極側
面のシリコン窒化膜、27Aは第1のゲート電極側面の
シリコン窒化膜21Cをサイドウォールとして形成され
た第1のLDD層、29AはTEOS膜等よりなる第1
のゲート電極の絶縁側壁、30Aは第1のゲート電極の
絶縁側壁29Aをサイドウォールとしてイオン注入する
ことにより自己整合的に形成された第1のソース・ドレ
イン層である。
【0031】次に、図1に示すNチャネルMOSトラン
ジスタ3において、14Bは前記エピタキシャル層内の
イオン注入及び熱処理によりP型半導体基板10に達す
るように形成された第2のP型ウエル層、16Dは前記
エピタキシャル層の表面を酸化して形成された第2のゲ
ート絶縁膜、18DはN型不純物が導入された多結晶シ
リコンよりなる第2のゲート電極、19DはTEOS膜
等よりなる第2のゲート電極上面の絶縁膜、20Dは第
2のゲート電極18Dを熱処理により酸化して形成され
た第2のゲート電極側面部の酸化膜、21Dは減圧CV
D法により堆積されエッチングにより形成された第2の
ゲート電極側面のシリコン窒化膜、28Aは第2のゲー
ト電極側面のシリコン窒化膜21Dをサイドウォールと
して形成された第2のLDD層、29BはTEOS膜等
よりなる第2のゲート電極の絶縁側壁、31Aは第2の
ゲート電極の絶縁側壁29Bをサイドウォールとしてイ
オン注入することにより自己整合的に形成された第2の
ソース・ドレイン層である。
【0032】P型半導体基板10は、ホウ素が導入され
た比抵抗が10Ω・cm程度の面方位が(100)のシ
リコンであって、基板上にNPNバイポーラトランジス
タ1、PチャネルMOSトランジスタ2及びNチャネル
MOSトランジスタ3が集積されている。
【0033】NPNバイポーラトランジスタ1のN型埋
込みコレクタ層12Aは、ヒ素又はアンチモンの不純物
がシート抵抗50〜150Ω/□で導入され、1〜2μ
mの接合深さに形成される。PチャネルMOSトランジ
スタ2のN型埋込みウエル層12Bは、ヒ素又はアンチ
モンの不純物がシート抵抗50〜150Ω/□で導入さ
れ、1〜2μmの接合深さに形成される。N型埋込みウ
エル層12Bを形成することにより、PチャネルMOS
トランジスタ2の第1のソース・ドレイン層30AとP
型半導体基板10との電気的耐圧を改善できる。
【0034】P型半導体基板10の上部の全面には、厚
さ0.8〜1.5μmのヒ素又はリンの不純物が導入さ
れ、比抵抗1〜5Ω・cmのN型エピタキシャルが堆積
している。エピタキシャル層の厚さはN型コレクタ層1
3A及びN型ウエル層13Bの垂直方向に示す領域であ
る。N型コレクタ層13Aは、NPNバイポーラトラン
ジスタ1のN型埋込みコレクタ層12Aに達するように
表面濃度が5×1016cm-3程度のリンの不純物を導入
してエピタキシャル層に形成され、その拡散層の深さは
0.8〜1.5μmである。N型ウエル層13Bは、P
チャネルMOSトランジスタ2のN型埋込みウエル層1
2Bに達するように表面濃度が5×1016cm-3程度の
リンの不純物を導入してエピタキシャル層に形成され、
その拡散層の深さは0.8〜1.5μmである。
【0035】エピタキシャル層の厚さ、N型埋込みコレ
クタ層12A及びN型ウエル層13Bの不純物濃度は、
NPNバイポーラトランジスタ1における素子耐圧、キ
ャリア走行時間及びベース接合容量、並びにPチャネル
MOSトランジスタ2の素子耐圧及びソース・ドレイン
接合容量等の素子性能を決定する重要なパラメータであ
り、前記のような条件により最適化される。
【0036】素子分離層14Aは、NPNバイポーラト
ランジスタ1の素子分離領域のP型半導体基板10に達
するように表面濃度が7×1016cm-3程度のホウ素の
不純物を導入してエピタキシャル層に形成され、その拡
散層の深さは1.2〜2.0μmである。P型ウエル層
14Bは、NチャネルMOSトランジスタ3のP型半導
体基板10に達するように表面濃度が7×1016cm-3
程度のホウ素の不純物を導入してエピタキシャル層に形
成され、その拡散層の深さは1.2〜2.0μmであ
る。
【0037】素子分離層14A及びP型ウエル層14B
の拡散層の深さ及び不純物濃度は、NチャネルMOSト
ランジスタ3の素子耐圧や接合容量等の素子性能だけで
なく、NPNバイポーラトランジスタ1の素子分離耐圧
をも決定する。従って、素子分離層14A及びP型ウエ
ル層14Bの拡散層の深さや不純物濃度が不十分な場合
は、N型埋め込みコレクタ層12AとN型埋め込みウエ
ル層12Bとの間の耐圧が低下する。
【0038】LOCOS膜15A、15C、15D及び
15Eは、NPNバイポーラトランジスタ1、Pチャネ
ルMOSトランジスタ2及びNチャネルMOSトランジ
スタ3の素子分離領域に、またLOCOS膜15BはN
PNバイポーラトランジスタ1のベース・コレクタ電極
引出し部分離領域に、選択的に酸化して形成された厚さ
400〜800nmの素子分離膜である。
【0039】LOCOS膜15Bが薄い場合は、NPN
バイポーラトランジスタ1のベース・コレクタ間寄生容
量の増加につながり、LOCOS膜15Dが薄い場合
は、PチャネルMOSトランジスタ2及びNチャネルM
OSトランジスタ3の素子分離耐圧の低下につながる。
また厚い場合はLOCOS膜端での段差の増加につなが
る。
【0040】第1のゲート酸化膜16Cは、Pチャネル
MOSトランジスタ2のエピタキシャル層の表面にパイ
ロジェニック酸化法により形成された厚さ10nm程度
の絶縁膜である。第2のゲート酸化膜16Dは、Nチャ
ネルMOSトランジスタ3のエピタキシャル層の表面に
パイロジェニック酸化法により形成された厚さ10nm
程度の絶縁膜である。
【0041】ベース引出し電極18Aは、NPNバイポ
ーラトランジスタ1において、片方の端は外部ベース層
34に接着し、もう片方の端はLOCOS膜15B及び
15Cに乗り上げるように厚さ300〜400nmの多
結晶シリコン膜が堆積した後、シート抵抗が100〜2
00Ω/□となるP型不純物のホウ素が導入され、エッ
チングにより形成される。
【0042】ゲート電極18C及び18Dは、Pチャネ
ルMOSトランジスタ2及びNチャネルMOSトランジ
スタ3に、厚さ300〜400nmの多結晶シリコン膜
が堆積した後、シート抵抗20〜40Ω/□となるN型
不純物のリン又はヒ素が導入され、エッチングにより形
成される。
【0043】ベース引出し電極上面の絶縁膜19A、第
1のゲート電極上面の絶縁膜19C及び第2のゲート電
極上面の絶縁膜19Dは、それぞれの電極上に厚さ12
0〜250nmのTEOS膜等が堆積し、エッチングに
より形成される。
【0044】PチャネルMOSトランジスタ2におい
て、第1のゲート電極側面部の酸化膜20C、第1のゲ
ート電極側面のシリコン窒化膜21C及び第1のゲート
電極の絶縁側壁29Aよりなる厚さ100〜200nm
の側壁は、第1のゲート電極18Cに対して第1のソー
ス・ドレイン層30Aを自己整合的に形成する。
【0045】第1のソース・ドレイン層30Aは、接合
深さが0.2μm程度でホウ素の不純物が表面濃度1×
1020cm-3程度で導入されて形成される。第1のLD
D層27Aは、接合深さ0.2μm程度でホウ素の不純
物を表面濃度1×1018cm-3程度で導入され、第1の
ゲート電極側面のシリコン窒化膜21Cをサイドウォー
ルとして形成される。
【0046】NチャネルMOSトランジスタ3におい
て、第2のゲート電極側面部の酸化膜20D、第2のゲ
ート電極側面のシリコン窒化膜21D及び第2のゲート
電極の絶縁側壁29Bよりなる厚さ100〜200nm
の側壁は、第2のゲート電極18Dに対して第2のソー
ス・ドレイン層31Aを自己整合的に形成する。
【0047】第2のソース・ドレイン層31Aは、接合
深さが0.1μm程度でヒ素の不純物が表面濃度1×1
20cm-3程度で導入されて形成される。第2のLDD
層28Aは、接合深さ0.2μm程度でリンの不純物が
表面濃度1×1018cm-3程度で導入され、第2のゲー
ト電極側面のシリコン窒化膜21Dをサイドウォールと
して形成される。
【0048】これらのLDD構造によりPチャネルMO
Sトランジスタ2及びNチャネルMOSトランジスタ3
の耐ホットキャリア性を向上させると共に、第1のゲー
ト電極の絶縁側壁29A及び第2のゲート電極の絶縁側
壁29Bの厚さを前述のように100〜200nmと最
適化することにより、耐ホットキャリア性や飽和ドレイ
ン電流値等の素子特性が十分なものにできる。
【0049】NPNバイポーラトランジスタ1におい
て、厚さ15〜30nmの第1のベース引出し電極側面
部の酸化膜20A、厚さ40〜80nmの第1のベース
引出し電極側面のシリコン窒化膜21A及び厚さ200
nm程度の第1のベース引出し電極側面の多結晶シリコ
ン膜22Aの3層よりなる厚さ200〜300nmの側
壁は、エミッタ引出し開口部33を自己整合的に形成す
る。
【0050】エミッタ引出し電極25及びコレクタ引出
し電極26は、膜厚が150〜300nmでシート抵抗
が150〜300Ω/□となるN型不純物のヒ素が導入
され、エッチングにより形成される。
【0051】外部ベース層34は、接合深さ0.2〜
0.4μmで表面濃度が1×1020cm-3〜3×1020
cm-3となるベース引出し電極18Aから不純物のホウ
素が導入されて形成される。
【0052】活性ベース層35は、接合深さが0.15
〜0.25μmで表面濃度が1×1019cm-3〜3×1
19cm-3となる不純物のホウ素が導入されて形成され
る。
【0053】エミッタ層23は、接合深さが0.05〜
0.1μmで表面濃度が1×1020cm-3〜3×1020
cm-3となる不純物のヒ素がエミッタ引出し電極25か
ら導入されて形成される。
【0054】コレクタコンタクト層24は、接合深さが
0.05〜0.1μmで表面濃度が1×1020cm-3
3×1020cm-3となる不純物のヒ素がコレクタ引出し
電極26から導入されて形成される。
【0055】前述のように、ベース引出し電極18Aの
側面において、ベース引出し電極18Aの側面部から順
にベース引出し電極側面部の酸化膜20A、ベース引出
し電極側面のシリコン窒化膜21A及びベース引出し電
極側面の多結晶シリコン膜22Aの3層よりなる側壁が
形成されることにより、ベース引出し電極18Aと外部
ベース層34とに対し、エミッタ引出し開口部33とエ
ミッタ層23とが自己整合的に形成されると共に、ベー
ス引出し電極側面部の酸化膜20A及びベース引出し電
極側面のシリコン窒化膜21Aがベース引出し電極18
Aとエミッタ引出し電極25との間の電気的絶縁膜とな
る。
【0056】本実施形態の特徴として、従来のベース引
出し電極18Aの側壁の厚い絶縁膜が薄い2層の絶縁膜
により構成されているため、エミッタ・ベース接合の周
辺部にかかる絶縁膜の収縮する応力が小さくなり、エミ
ッタ・ベース間に発生するリーク等を抑止できる。さら
に、ベース引出し電極18Aの側面のエミッタ引出し電
極25に接する側を導体である多結晶シリコンにて構成
することにより、エミッタ引出し開口部33の多結晶シ
リコンの実質的な直径が大きくなるため、アスペクト比
(エミッタ引出し開口部の高さと直径との比)が小さく
なるので、多結晶シリコンよりなるエミッタ引出し電極
25のエミッタ抵抗が低減する。
【0057】また、ベース引出し電極18Aの側面に形
成された多結晶シリコン膜22Aと同一の工程によりL
OCOS膜15Bに延びる側の側面にも形成される多結
晶シリコン膜は、除去されない場合には、導体膜である
該多結晶シリコン膜を介して他の配線層同士をリークさ
せたり寄生容量を増大させたりしてNPNバイポーラト
ランジスタ1の特性を劣化させることも十分に考えられ
るが、第1のゲート電極の絶縁側壁29Aを形成する工
程により除去されているため、特に工程を増やす必要も
なくこの問題を回避できる。
【0058】NPNバイポーラトランジスタ1のベース
引出し電極18Aの3層よりなる側壁は、側壁の幅が厚
い場合はベース抵抗の増加につながり、薄い場合は高不
純物濃度の外部ベース層34の影響するキャリア走行時
間の増加につながる。NPNバイポーラトランジスタ1
の動作特性の第1パラメータを決定する3層よりなる側
壁の厚さは、前述のように200〜300nmに最適化
されている。また、PチャネルMOSトランジスタ2及
びNチャネルMOSトランジスタ3の動作特性の第2パ
ラメータを決定する、第1のゲート電極18C及び第2
のゲート電極18Dの側壁の厚さは、前述のように10
0〜200nmと最適化されていて、NPNバイポーラ
トランジスタ1とMOSトランジスタ2及び3との各電
極の側壁の厚さを独立に最適化する効果は極めて大き
い。
【0059】以下本発明の第2の実施形態を図面に基づ
いて説明する。
【0060】図2〜図7は本発明の第2の実施形態に係
る半導体集積回路装置の製造方法の工程順断面図であ
る。図2において、10はシリコンよりなるP型半導体
基板、11はP型半導体基板10上の全面に堆積したN
型半導体のエピタキシャル層、1はP型半導体基板10
上のNPNバイポーラトランジスタ、2はP型半導体基
板10上のPチャネルMOSトランジスタ、3はP型半
導体基板10上のNチャネルMOSトランジスタ、12
AはP型半導体基板10の上部に形成されたNPNバイ
ポーラトランジスタ1のN型埋込みコレクタ層、12B
はP型半導体基板10の上部に形成されたPチャネルM
OSトランジスタ2のN型埋込みウエル層である。
【0061】以下に示す本実施形態に係る半導体集積回
路装置は、ホウ素を導入した比抵抗が10Ω・cm程度
で面方位が(100)のシリコンよりなるP型半導体基
板10上に、NPNバイポーラトランジスタ1、Pチャ
ネルMOSトランジスタ2及びNチャネルMOSトラン
ジスタ3を集積する構成である。
【0062】まず、P型半導体基板10の表面に、フォ
トリソグラフィを用いてレジストのNPNバイポーラト
ランジスタ1、PチャネルMOSトランジスタ2を形成
する領域に窓を開ける。このレジストパターンをマスク
として、P型半導体基板10の表面からヒ素又はアンチ
モンのイオンを注入する。イオン注入のドーズ量は1×
1015cm-2程度で加速エネルギーは40〜60keV
である。
【0063】次に、酸素ガスを用いたプラズマアッシン
グによりレジストを除いた後、温度1150〜1200
℃で15〜30分程度の熱処理を行ない、接合深さが1
〜2μmでシート抵抗が50〜150Ω/□のN型埋込
みコレクタ層12A及びN型埋込みウエル層12Bを形
成する。
【0064】次に、P型半導体基板10の表面に厚さが
0.8〜1.5μmでヒ素又はリンの不純物により比抵
抗が1〜5Ω・cmとなるN型エピタキシャル層11を
堆積する。N型エピタキシャル層11は、ジクロールシ
ランとアルシンとの混合ガスを用いて温度が1050
℃、圧力が80×133.322Pa程度で堆積する。
【0065】次に、図3において、図2に新たに追加さ
れた符号を説明した後、製造方法の説明をする。13A
はN型エピタキシャル層11の上部に形成されたN型コ
レクタ層、13BはN型エピタキシャル層11の上部に
形成されたN型ウエル層、14AはN型エピタキシャル
層11の上部に形成されたP型半導体基板10に達する
ように形成された素子分離層、14BはN型エピタキシ
ャル層11の上部にP型半導体基板10に達するように
形成されたNチャネルMOSトランジスタ3のP型ウエ
ル層、15A、15B、15C、15D及び15Eは各
素子を分離するLOCOS膜、16AはN型エピタキシ
ャル層11の表面を酸化して形成された絶縁膜、16C
はN型エピタキシャル層11の表面を酸化して形成され
たPチャネルMOSトランジスタ2の第1のゲート絶縁
膜、16DはN型エピタキシャル層11の表面を酸化し
て形成されたNチャネルMOSトランジスタ3の第2の
ゲート絶縁膜である。
【0066】まず、N型エピタキシャル層11の表面
に、フォトリソグラフィを用いてレジストのNPNバイ
ポーラトランジスタ1、PチャネルMOSトランジスタ
2を形成する所定の領域に窓を開ける。このレジストパ
ターンをマスクとして、N型エピタキシャル層11の表
面からリンのイオンを注入する。イオン注入のドーズ量
は1×1013cm-2程度で加速エネルギーは100ke
V程度である。
【0067】次に、酸素ガスを用いたプラズマアッシン
グによりレジストを除いた後、NPNバイポーラトラン
ジスタ1の素子分離領域及びNチャネルMOSトランジ
スタ3の形成領域にフォトリソグラフィを用いてレジス
トの窓を開け、このレジストパターンをマスクとしてホ
ウ素イオンを注入する。イオン注入のドーズ量は1×1
13cm-2〜2×1013cm-2で加速エネルギーは20
keV程度である。酸素ガスによるプラズマアッシング
でレジストを除いた後、窒素ガス雰囲気中で温度が11
00℃程度で90〜150分の熱処理を行なう。
【0068】これにより、NPNバイポーラトランジス
タ1のN型埋込みコレクタ層12Aに達する、拡散層の
深さが0.8〜1.5μmで表面濃度が5×1016cm
-3程度のN型コレクタ層13Aと、PチャネルMOSト
ランジスタ2のN型埋込みウエル層12Bに達する、拡
散層の深さが0.8〜1.5μmで表面濃度が5×10
16cm-3程度のN型ウエル層13Bとが形成される。ま
た、NPNバイポーラトランジスタ1の素子分離領域に
P型半導体基板10に達する、拡散層の深さが1.2〜
2.0μmで表面濃度が7×1016cm-3程度の素子分
離層14Aと、NチャネルMOSトランジスタ3のP型
半導体基板10に達する、拡散層の深さが1.2〜2.
0μmで表面濃度が7×1016cm-3程度のP型ウエル
層14Bとが形成される。
【0069】次に、エピタキシャル層11の表面にLO
COS膜生成時の選択的マスクとして用いるシリコン窒
化膜を形成する。シリコン窒化膜は、ジクロールシラン
とアンモニアとの混合ガスを用いて減圧CVD法により
120nm程度の厚さに堆積する。このシリコン窒化膜
上にフォトリソグラフィを用いて、NPNバイポーラト
ランジスタ1、PチャネルMOSトランジスタ2及びN
チャネルMOSトランジスタ3の素子分離領域並びにN
PNバイポーラトランジスタ1のベースコレクタ電極引
出し部分離領域の所定のレジストパターンをマスクとし
て、ドライエッチングによりシリコン窒化膜を除去す
る。ドライエッチングにはフロンガスと臭素系ガスとの
混合ガスを用いる。このドライエッチングにより素子分
離領域の所定の位置のシリコン窒化膜が除去される。酸
素プラズマアッシングによりレジストを除いた後、温度
1050℃程度でパイロジェニック酸化を60分程度行
ない、素子分離用のLOCOS膜15A、15B、15
C、15D及び15Eを形成する。これらLOCOS膜
の膜厚は400〜800nmである。
【0070】次に、リン酸液を用いてシリコン窒化膜を
除いた後、PチャネルMOSトランジスタ2を形成する
所定領域にフォトリソグラフィを用いてレジストの窓を
開け、このレジストパターンをマスクとしてドーズ量が
4×1012cm-2程度で加速エネルギーが20KeV程
度のホウ素イオンを注入する。これはPチャネルMOS
トランジスタ2のしきい値電圧を制御するための不純物
導入である。酸素プラズマアッシングによりレジストを
除いた後、同様にNチャネルMOSトランジスタ3を形
成する所定領域にフォトリソグラフィを用いてレジスト
の窓を開け、このレジストパターンをマスクとしてドー
ズ量が3×1012cm-2程度で加速エネルギーが40K
eV程度のホウ素イオンを注入する。これによりNチャ
ネルMOSトランジスタ3のしきい値電圧を制御する。
前記のしきい値制御のイオン注入により、PチャネルM
OSトランジスタ2のしきい値電圧は−0.5〜−0.
8V、NチャネルMOSトランジスタ3のしきい値電圧
0.5〜0.8Vとなる。
【0071】次に、酸素プラズマアッシングによりレジ
ストを除いた後、N型エピタキシャル層11上の全面
に、温度900℃程度で30分程度のパイロジェニック
酸化をし、厚さ10nm程度の絶縁膜16A、第1のゲ
ート絶縁膜16C並びに第2のゲート絶縁膜16Dを形
成する。
【0072】次に、図4において、図3に新たに追加さ
れた符号を説明した後、製造方法の説明をする。17は
自己整合的に形成されるエミッタ・ベース形成領域、1
8Aは多結晶シリコンよりなるNPNバイポーラトラン
ジスタ1のベース引出し電極、18CはPチャネルMO
Sトランジスタ2の多結晶シリコンよりなる第1のゲー
ト電極、18DはNチャネルMOSトランジスタ3の多
結晶シリコンよりなる第2のゲート電極、19AはNP
Nバイポーラトランジスタ1のTEOS膜よりなるベー
ス引出し電極上面の絶縁膜、19CはPチャネルMOS
トランジスタ2のTEOS膜よりなる第1のゲート電極
上面の絶縁膜、19DはNチャネルMOSトランジスタ
3のTEOS膜よりなる第2のゲート電極上面の絶縁
膜、20AはNPNバイポーラトランジスタ1の熱処理
により酸化して形成されたベース引出し電極側面部の酸
化膜、20CはPチャネルMOSトランジスタ2の熱処
理により酸化して形成された第1のゲート電極側面部の
酸化膜、20DはNチャネルMOSトランジスタ3の熱
処理により酸化して形成された第2のゲート電極側面部
の酸化膜、34はNPNバイポーラトランジスタ1の外
部ベース層、35はNPNバイポーラトランジスタ1の
活性ベース層である。
【0073】まず、フォトリソグラフィを用いた所定の
レジストパターンをマスクとして、フッ化アンモニウム
とフッ酸との混合液を用いてNPNバイポーラトランジ
スタ1の領域の図3に示す絶縁膜16Aを選択的にエッ
チングして除去する。
【0074】次に、酸素プラズマアッシングによりレジ
ストを除いた後、エピタキシャル層11上の全面にシラ
ンガスを用いた減圧CVD法により厚さ300〜400
nmの、各素子の電極を形成するための多結晶シリコン
膜を堆積した後、NPNバイポーラトランジスタ1の所
定のレジストパターンをマスクとして、ドーズ量が5×
1015cm-2〜1×1016cm-2で加速エネルギーが4
0KeV程度のホウ素イオンを注入する。その後、酸素
プラズマアッシングによりレジストを除く。次に、Pチ
ャネルMOSトランジスタ2及びNチャネルMOSトラ
ンジスタ3の所定のレジストパターンをマスクとして、
ドーズ量が1.5×1016cm-2〜3×1016cm-2
加速エネルギーが40KeV程度のリンのイオンを注入
する。
【0075】次に、酸素プラズマアッシングによりレジ
ストを除いた後、堆積した多結晶シリコン膜上の全面
に、TEOSと酸素の混合ガスを用いて温度700℃程
度の減圧CVD法により、厚さ120〜250nmの酸
化膜を堆積する。次に、所定のレジストパターンをマス
クとして、CHF3 、アンモニア及び酸素の混合ガスを
用いて堆積した酸化膜をドライエッチングする。続いて
SF6 とC2 ClF5 との混合ガスを用いて堆積した多
結晶シリコン膜に異方性エッチングを行ない、NPNバ
イポーラトランジスタ1のシート抵抗が100〜200
Ω/□となるベース引出し電極18Aを形成すると共
に、PチャネルMOSトランジスタ2及びNチャネルM
OSトランジスタ3のシート抵抗が20〜40Ω/□と
なる第1のゲート電極18C及び第2のゲート電極18
Dを形成する。各電極上には厚さ120〜250nmの
酸化膜よりなる絶縁膜19A、19C及び19Dが形成
され、同時にNPNバイポーラトランジスタ1のエミッ
タ・ベース形成領域17が開口する。
【0076】次に、レジストパターンを酸素プラズマア
ッシングにより除いた後、酸素雰囲気中の温度900℃
程度で30分程度の熱処理により、厚さ15〜30nm
のNPNバイポーラトランジスタ1のベース引出し電極
側面部の酸化膜20A、PチャネルMOSトランジスタ
2の第1のゲート電極側面部の酸化膜20C並びにNチ
ャネルMOSトランジスタ3の第2のゲート電極側面部
の酸化膜20Dを形成する。
【0077】次に、窒素雰囲気中の温度950℃程度で
30分程度の熱処理により、NPNバイポーラトランジ
スタ1のベース引出し電極18A中のホウ素の不純物を
N型コレクタ層13Aに導入し、接合深さが0.2〜
0.4μmで表面濃度が1×1020cm-3〜3×1020
cm-3の外部ベース層34を形成する。
【0078】次に、フォトリソグラフィによるレジスト
パターンとNPNバイポーラトランジスタ1のベース引
出し電極18Aとをマスクとして、ドーズ量が1×10
13cm-2程度で加速エネルギーが10KeV程度のホウ
素イオンをエミッタ・ベース形成領域17に注入し、接
合深さが150〜250nmで表面濃度が1×1019
-3〜3×1019cm-3の活性ベース層35を形成す
る。その後、レジストパターンを酸素プラズマアッシン
グにより除去する。
【0079】次に、図5において、図4に新たに追加さ
れた符号を説明した後、製造方法の説明をする。21A
はNPNバイポーラトランジスタ1のベース引出し電極
側面のシリコン窒化膜、21CはPチャネルMOSトラ
ンジスタ2の第1のゲート電極側面のシリコン窒化膜、
21DはNチャネルMOSトランジスタ3の第2のゲー
ト電極側面のシリコン窒化膜、22A及び22BはNP
Nバイポーラトランジスタ1のベース引出し電極側面の
多結晶シリコン膜、22EはPチャネルMOSトランジ
スタ2の第1のゲート電極側面の多結晶シリコン膜、2
2FはNチャネルMOSトランジスタ3の第2のゲート
電極側面の多結晶シリコン膜、33はNPNバイポーラ
トランジスタ1のベース引出し電極の絶縁側壁22A及
び22Bにより自己整合的に形成されたエミッタ引出し
開口部である。
【0080】まず、N型エピタキシャル層11上の各素
子の全面に、ジクロールシランとアンモニアとの混合ガ
スを用いて減圧CVD法により40〜80nmの各電極
の側面の絶縁膜を形成するためのシリコン窒化膜を堆積
する。
【0081】次に、シランガスを用いた減圧CVD法に
より堆積したシリコン窒化膜上に厚さ200nm程度
の、NPNバイポーラトランジスタ1のベース引出し電
極18A及び18Cの側壁を形成するための多結晶シリ
コン膜を堆積する。
【0082】次に、SF6 とCCl4 との混合ガスを用
いて堆積した多結晶シリコン膜に異方性エッチングを行
なって、ベース引出し電極側面の多結晶シリコン膜22
A及び22B、第1のゲート電極側面の多結晶シリコン
膜22E並びに第2のゲート電極側面の多結晶シリコン
膜22Fを形成する。
【0083】次に、フロンガスと臭素系ガスとの混合ガ
スを用いてエッチングを行ない、前記多結晶シリコン膜
よりなる側壁をマスクとして、ベース引出し電極側面の
シリコン窒化膜21A、第1のゲート電極側面のシリコ
ン窒化膜21C並びに第2のゲート電極側面のシリコン
窒化膜21Dを形成する。
【0084】次に、フッ化アンモニウムとフッ酸との混
合液を用いて、NPNバイポーラトランジスタ1のコレ
クタ電極形成領域及びエミッタ引出し開口部33並びに
MOSトランジスタ2及び3のソース・ドレイン形成領
域をエッチングして酸化膜を除く。これにより、NPN
バイポーラトランジスタ1において、ベース引出し電極
側面部の酸化膜20A、ベース引出し電極側面のシリコ
ン窒化膜21A及びベース引出し電極側面の多結晶シリ
コン膜22Aの3層よりなる厚さ200〜300nmの
側壁が形成され、同時にエミッタ引出し開口部33が自
己整合的に形成される。
【0085】本実施形態の特徴として、NPNバイポー
ラトランジスタ1のベース抵抗値及びベース中のキャリ
ア走行時間を左右する第1のパラメータは、以上の工程
で構成された3層よりなる側壁により自己整合的に決定
される。
【0086】次に、図6において、図5に新たに追加さ
れた符号を説明した後、製造方法の説明をする。23は
NPNバイポーラトランジスタ1のベース引出し電極側
面の多結晶シリコン膜22A及び22Bにより自己整合
的に形成されたエミッタ層、24はNPNバイポーラト
ランジスタ1の熱処理により形成されたコレクタコンタ
クト層、25はNPNバイポーラトランジスタ1の多結
晶シリコンよりなるエミッタ引出し電極、26はNPN
バイポーラトランジスタ1の多結晶シリコンよりなるコ
レクタ引出し電極、27AはPチャネルMOSトランジ
スタ2の第1のゲート電極側面のシリコン窒化膜21C
をサイドウォールとして形成された第1のLDD層、2
8AはNチャネルMOSトランジスタ3の第2のゲート
電極側面のシリコン窒化膜21Dをサイドウォールとし
て形成された第2のLDD層である。
【0087】まず、N型エピタキシャル層11上の各素
子の全面に、シランガスを用いた減圧CVD法により膜
厚150〜300nmの、エミッタ引出し電極25及び
コレクタ引出し電極26を形成するための多結晶シリコ
ン膜を堆積する。堆積したシリコン膜にドーズ量が1×
1016cm-2程度で加速エネルギーが60KeV程度の
ヒ素イオンを注入する。
【0088】次に、窒素雰囲気中において温度900℃
で30〜60分の熱処理を行ない、堆積したシリコン膜
中のヒ素の不純物をNPNバイポーラトランジスタ1の
N型コレクタ層13Aに拡散してコレクタコンタクト層
24を形成し、また活性ベース層35に拡散してエミッ
タ層23を形成する。コレクタコンタクト層24及びエ
ミッタ層23の接合深さは50〜100nmで表面濃度
は1×1020cm-3〜3×1020cm-3である。
【0089】次に、フォトリソグラフィによる所定のレ
ジストパターンをマスクとしてHCl、HBr及び酸素
の混合ガスを用いて圧力100×133.322mPa
〜200×133.322mPaにて、堆積した多結晶
シリコン膜にRFエッチングを行ない、シート抵抗が1
50〜300Ω/□のNPNバイポーラトランジスタ1
のエミッタ引出し電極25及びコレクタ引出し電極26
を形成する。
【0090】次に、前記エッチングと同条件のRFエッ
チングを連続して行ない、NPNバイポーラトランジス
タ1のエミッタ・ベース形成領域17以外のベース引出
し電極18Aの側面、PチャネルMOSトランジスタ2
の第1のゲート電極側面の多結晶シリコン膜22E並び
にNチャネルMOSトランジスタ3の第2のゲート電極
側面の多結晶シリコン膜22Fを除く。その後、酸素プ
ラズマアッシングによりレジストを除去する。
【0091】次に、フォトリソグラフィによりレジスト
パターンとPチャネルMOSトランジスタ2の第1のゲ
ート電極側面のシリコン窒化膜21Cとをマスクとし
て、ドーズ量が5×1012cm-2程度で加速エネルギー
が20KeV程度のホウ素イオンを注入して、第1のゲ
ート電極側面のシリコン窒化膜21Cに対して自己整合
的にPチャネルMOSトランジスタ2の第1のLDD層
27Aを形成する。第1のLDD層27Aの接合深さは
0.2μm程度で表面濃度は1×1018cm-3程度であ
る。その後、酸素プラズマアッシングによりレジストを
除去する。
【0092】次に、フォトリソグラフィによりレジスト
パターンとNチャネルMOSトランジスタ3の第2のゲ
ート電極側面のシリコン窒化膜21Dをマスクとして、
ドーズ量が1×1013cm-2程度で加速エネルギーが4
0KeV程度のリンのイオンを注入して、第2のゲート
電極側面のシリコン窒化膜21Dに対し自己整合的にN
チャネルMOSトランジスタ3の第2のLDD層28A
を形成する。第2のLDD層28Aの接合深さは0.2
μm程度で表面濃度は1×1018cm-3程度である。そ
の後、酸素プラズマアッシングによりレジストを除去す
る。
【0093】本実施形態の特徴として、従来のエミッタ
引出し電極18Aの側壁の厚い絶縁膜を薄い2層の絶縁
膜としたため、エミッタ・ベース接合の周辺部にかかる
絶縁膜の収縮する応力が小さくなり、エミッタ・ベース
間のリーク等を抑止することができる。さらに、ベース
引出し電極18Aの側面のエミッタ引出し電極25に接
する側壁を導体である多結晶シリコンとするため、エミ
ッタ引出し開口部33の実質的な直径が大きくなるの
で、アスペクト比(エミッタ引出し開口部の高さと直径
との比)が小さくなり、多結晶シリコンよりなるエミッ
タ引出し電極25のエミッタ抵抗が低減する。
【0094】また、NPNバイポーラトランジスタ1の
エミッタ・ベース形成領域17以外のベース引出し電極
18Aの側面に形成される多結晶シリコン膜は、除去し
ない場合は、導体膜である該多結晶シリコン膜を介して
他の導体層同士をリークさせたり寄生容量を増大させた
りしてNPNバイポーラトランジスタ1の特性を劣化さ
せる可能性がある。しかし、この多結晶シリコン膜は第
1のゲート電極側面の多結晶シリコン膜22E等を除去
する工程により除かれているため、特に工程を増やすこ
となくこの問題を回避できる。
【0095】次に、図7において、図6に新たに追加さ
れた符号を説明した後、製造方法の説明をする。29A
はPチャネルMOSトランジスタ2のTEOS膜よりな
る第1のゲート電極の絶縁側壁、29BはNチャネルM
OSトランジスタ3のTEOS膜よりなる第2のゲート
電極の絶縁側壁、30AはPチャネルMOSトランジス
タ2の第1のゲート電極の絶縁側壁29Aをサイドウォ
ールとして自己整合的に形成された第1のソース・ドレ
イン層、31AはNチャネルMOSトランジスタ3の第
2のゲート電極の絶縁側壁29Bをサイドウォールとし
て自己整合的に形成された第2のソース・ドレイン層、
32AはNPNバイポーラトランジスタ1のTEOS膜
よりなるベース引出し電極の絶縁側壁である。
【0096】まず、N型エピタキシャル層11上の各素
子の全面に、TEOSと酸素との混合ガスを用いて温度
700℃程度の減圧CVD法により厚さ150nm程度
の、ゲート電極側壁の絶縁膜を形成するための酸化膜を
堆積する。
【0097】次に、CHF3 、酸素及びヘリウムの混合
ガスを用いて堆積した酸化膜に異方性エッチングを行な
って、PチャネルMOSトランジスタ2の第1のゲート
電極の絶縁側壁29A、NチャネルMOSトランジスタ
3の第2のゲート電極の絶縁側壁29B及びNPNバイ
ポーラトランジスタ1のベース引出し電極の絶縁側壁3
2Aを形成する。
【0098】これにより、PチャネルMOSトランジス
タ2の第1のゲート電極側面部の酸化膜20C、第1の
ゲート電極側面のシリコン窒化膜21C及び第1のゲー
ト電極の絶縁側壁29Aの3層よりなる側壁が形成され
る。また、NチャネルMOSトランジスタ3の第2のゲ
ート電極側面部の酸化膜20D、第2のゲート電極側面
のシリコン窒化膜21D及び第2のゲート電極の絶縁側
壁29Bの3層よりなる側壁が形成される。
【0099】本実施形態の特徴として、PチャネルMO
Sトランジスタ2の耐ホットキャリア性及び飽和ドレイ
ン電流値を左右する第2のパラメータは、以上の工程で
形成された3層よりなる側壁により自己整合的に決定さ
れる。また、NチャネルMOSトランジスタ3において
も同様である。従って、NPNバイポーラトランジスタ
1の動作特性を決める第1のパラメータとPチャネルM
OSトランジスタ2及びNチャネルMOSトランジスタ
3の動作特性を決める第2のパラメータとは独立に決定
でき、それぞれの最適値を得ることができる。
【0100】次に、フォトリソグラフィによりレジスト
パターン及びPチャネルMOSトランジスタ2の第1の
ゲート電極の絶縁側壁29Aをマスクとして、ドーズ量
が5×1015cm-2程度で加速エネルギーが10KeV
程度のホウ素イオンを注入し、第1のゲート電極の絶縁
側壁29Aに対しPチャネルMOSトランジスタ2の第
1のソース・ドレイン層30Aを自己整合的に形成す
る。第1のソース・ドレイン層30Aは接合深さが0.
2μm程度で表面濃度が1×1020cm-3程度である。
【0101】次に、酸素プラズマアッシングによりレジ
ストを除いた後、フォトリソグラフィによるレジストパ
ターン及びNチャネルMOSトランジスタ3の第2のゲ
ート電極の絶縁側壁29Bをマスクとして、ドーズ量が
5×1015cm-2程度で加速エネルギーが40KeV程
度のヒ素イオンを注入し、第2のゲート電極の絶縁側壁
29Bに対しNチャネルMOSトランジスタ3の第2の
ソース・ドレイン層31Aを自己整合的に形成する。第
2のソース・ドレイン層31Aは接合深さが0.1μm
程度で表面濃度が1×1020cm-3程度である。その
後、酸素プラズマアッシングによりレジストを除去す
る。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
係る半導体集積回路装置によると、バイポーラトランジ
スタのベース引出し電極の側面に形成される第1の側壁
と、MOSトランジスタのゲート電極の側面に形成され
る第2の側壁とを異なる工程により形成することができ
る。バイポーラトランジスタの外部ベース層とエミッタ
層との間隔及びMOSトランジスタのゲート電極とソー
ス・ドレイン層との間隔が独立に調整できるため、これ
らの間隔はそれぞれ最適化されている。
【0103】また、バイポーラトランジスタのベース引
出し電極の側面に形成された第1の側壁は、ベース引出
し電極側の薄い絶縁膜及び反ベース引出し電極側の導体
膜により構成されているため、該絶縁膜に起因するエミ
ッタ・ベース接合の周辺部にかかる収縮する応力が減少
するので、エミッタ・ベース間のリーク等の特性劣化を
避けることができる。
【0104】さらに、第1の側壁の導体膜は、エミッタ
引出し電極と一体となり実質的にエミッタ引出し電極の
直径が大きくなるため、アスペクト比(エミッタ引出し
開口部の高さと直径との比)が小さくなるので、エミッ
タ引出し電極のエミッタ抵抗が低減する。
【0105】請求項2の発明に係る半導体集積回路装置
によると、請求項1の発明に係る半導体集積回路装置の
効果が得られる上に、バイポーラトランジスタの外部ベ
ース層とエミッタ層との間隔及びMOSトランジスタの
ゲート電極とソース・ドレイン層との間隔が独立に調整
できる自由度が増すため、第1及び第2のパラメータは
さらに最適化されている。また、第3の絶縁膜が薄くな
り導体膜が厚くなるため、エミッタ・ベース間のリーク
等の特性劣化はさらに改善されると共にエミッタ抵抗も
さらに低減する。
【0106】請求項3の発明に係る半導体集積回路装置
によると、請求項2の発明に係る半導体集積回路装置の
効果が得られる上に、第5の絶縁膜を確実に得ることが
できる。
【0107】請求項4の発明に係る半導体集積回路装置
によると、請求項1の発明に係る半導体集積回路装置の
効果が得られる上に、第2の側壁は、前記ベース引出し
電極が前記外部ベースを取り囲む素子分離膜上に延びる
側の側面にも形成されているため、導体膜が除去されて
いない場合と比べて、この導体膜を介して他の導体層同
士がリークしたり寄生容量が増大したりするバイポーラ
トランジスタの特性劣化を工程を増やすことなく防止す
ることができる。
【0108】請求項5の発明に係る半導体集積回路装置
によると、請求項1の発明に係る半導体集積回路装置の
効果が得られる上に、第3の絶縁膜を確実に得ることが
できる。
【0109】請求項6の発明に係る半導体集積回路装置
によると、請求項1の発明に係る半導体集積回路装置の
効果が得られる上に、導体膜を確実に得ることができ
る。
【0110】請求項7の発明に係る半導体集積回路装置
の製造方法によると、バイポーラトランジスタの外部ベ
ース層とエミッタ層との間隔と、MOSトランジスタの
ゲート電極とソース・ドレイン層との間隔とを独立して
決定できるため、バイポーラトランジスタの動作特性を
左右するベース抵抗値及びベース中のキャリア走行時間
と、MOSトランジスタの動作特性を左右する耐ホット
キャリア性及び飽和ドレイン電流値とが最適化される。
【0111】また、バイポーラトランジスタのベース引
出し電極の側面に形成された第1の側壁は、ベース引出
し電極側の薄い絶縁膜及び反ベース引出し電極側の導体
膜により構成されているため、該絶縁膜に起因するエミ
ッタ・ベース接合の周辺部にかかる収縮する応力が減少
するので、エミッタ・ベース間のリーク等の特性劣化を
防止することができる。
【0112】また、第1の側壁における導体膜は、エミ
ッタ引出し電極と一体となり実質的にエミッタ引出し電
極の直径を大きくするため、アスペクト比(エミッタ引
出し開口部の高さと直径との比)が小さくなり、エミッ
タ引出し電極のエミッタ抵抗が低減する。
【0113】さらに、ベース引出し電極が前記外部ベー
スを取り囲む素子分離膜上に延びる側の側面に形成され
ている第1の側壁における導体膜は除去されているた
め、導体膜が除去されていない場合と比べて、この導体
膜を介して他の配線層同士がリークしたり寄生容量が増
大したりするバイポーラトランジスタの特性劣化を工程
を増やすことなく防止できる。
【0114】請求項8の発明に係る半導体集積回路装置
の製造方法によると、請求項7の発明に係る半導体集積
回路装置の製造方法の効果が得られる上に、バイポーラ
トランジスタの外部ベース層とエミッタ層との間隔及び
MOSトランジスタのゲート電極とソース・ドレイン層
との間隔が独立に調整できる自由度が増すため、第1及
び第2のパラメータはさらに最適化されている。また、
第3の絶縁膜が薄くなり第1の導体膜が厚くなるため、
エミッタ・ベース間のリーク等の特性劣化はさらに改善
されると共にエミッタ抵抗もさらに低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る半導体集積回路
装置の断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路
装置の製造方法の工程順断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路
装置の製造方法の工程順断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路
装置の製造方法の工程順断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路
装置の製造方法の工程順断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路
装置の製造方法の工程順断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路
装置の製造方法の工程順断面図である。
【図8】従来の半導体集積回路装置の断面図である。
【符号の説明】
1 NPNバイポーラトンジスタ 2 PチャネルMOSトランジスタ 3 NチャネルMOSトランジスタ 10 P型半導体基板 11 N型エピタキシャル層 12A N型埋込みコレクタ層 12B N型埋込みウエル層 13A N型コレクタ層 13B N型ウエル層 14A 素子分離層 14B P型ウエル層 15A LOCOS膜 15B LOCOS膜 15C LOCOS膜 15D LOCOS膜 15E LOCOS膜 16A 絶縁膜 16C 第1のゲート絶縁膜 16D 第2のゲート絶縁膜 17 エミッタ・ベース形成領域 18A ベース引出し電極 18C 第1のゲート電極 18D 第2のゲート電極 19A ベース引出し電極上面の絶縁膜 19C 第1のゲート電極上面の絶縁膜 19D 第2のゲート電極上面の絶縁膜 20A ベース引出し電極側面部の酸化膜 20C 第1のゲート電極側面部の酸化膜 20D 第2のゲート電極側面部の酸化膜 21A ベース引出し電極側面のシリコン窒化膜 21C 第1のゲート電極側面のシリコン窒化膜 21D 第2のゲート電極側面のシリコン窒化膜 22A ベース引出し電極側面の多結晶シリコン膜 22B ベース引出し電極側面の多結晶シリコン膜 22E 第1のゲート電極側面の多結晶シリコン膜 22F 第2のゲート電極側面の多結晶シリコン膜 23 エミッタ層 24 コレクタコンタクト層 25 エミッタ引出し電極 26 コレクタ引出し電極 27A 第1のLDD層 28A 第2のLDD層 29A 第1のゲート電極の絶縁側壁 29B 第2のゲート電極の絶縁側壁 30A 第1のソース・ドレイン層 31A 第2のソース・ドレイン層 32A ベース引出し電極の絶縁側壁 33 エミッタ引出し開口部 34 外部ベース層 35 活性ベース層 51 NPNバイポーラトンジスタ 52 PチャネルMOSトランジスタ 53 NチャネルMOSトランジスタ 54 P型半導体基板 55A N型埋込みコレクタ層 55B N型埋込みウエル層 56A N型コレクタ層 56B N型ウエル層 57 第1のP型ウエル層 58 第2のP型ウエル層 59 LOCOS膜 60A 第1のゲート絶縁膜 60B 第1のゲート絶縁膜 61 エミッタ・ベース形成領域 62A ベース引出し電極 62C 第1のゲート電極 62D 第2のゲート電極 63A ベース引出し電極上面の絶縁膜 63C 第1のゲート電極上面の絶縁膜 63D 第2のゲート電極上面の絶縁膜 64A ベース引出し電極の絶縁側壁 64B ベース引出し電極の絶縁側壁 64C ベース引出し電極の絶縁側壁 64D ベース引出し電極の絶縁側壁 64E 第1のゲート電極の絶縁側壁 64G 第2のゲート電極の絶縁側壁 65 エミッタ引出し開口部 66 エミッタ引出し電極 67 コレクタ引出し電極 68 外部ベース層 69 活性ベース層 70 エミッタ層 71 コレクタコンタクト層 72A 第1のLDD層 72C 第2のLDD層 73A 第1のソース・ドレイン層 73C 第2のソース・ドレイン層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項7
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】請求項7の発明は、半導体集積回路装置の
製造方法を、半導体基板上にバイポーラトランジスタ及
びMOSトランジスタを絶縁する素子分離膜を形成する
と共に、該素子分離膜を除く素子領域にゲート絶縁膜を
形成する第1の工程と、バイポーラトランジスタを形成
する領域の前記ゲート絶縁膜をエッチングにより除去し
た後、前記半導体基板上の全面に第1の導体膜及び第1
の絶縁膜を順次堆積する第2の工程と、前記第1の絶縁
膜及び第1の導体膜に対してエッチングを行なって、前
記バイポーラトランジスタのベース引出し電極及び該ベ
ース引出し電極上の絶縁膜と、前記MOSトランジスタ
のゲート電極及び該ゲート電極上の絶縁膜とを形成する
第3の工程と、前記ベース引出し電極の側面、ベース引
出し電極に取り囲まれたエミッタ形成領域の上面及びゲ
ート電極の側面に第2の絶縁膜を形成した後、前記半導
体基板上の全面に第3の絶縁膜及び第2の導体膜を順次
堆積する第4の工程と、前記第2の導体膜に対してエッ
チングを行なって、前記ベース電極の側面及びゲート電
極の側面に前記第2の絶縁膜、第3の絶縁膜及び第2の
導体膜から構成される第1の側壁を形成する第5の工程
と、前記エミッタ形成領域上の前記第3の絶縁膜及び第
2の絶縁膜を前記第1の側壁をマスクにしてエッチング
により除去することによって、エミッタ引出し電極の開
口部を自己整合的に形成する第6の工程と、前記半導体
基板上の全面に第3の導体膜を堆積した後、該第3の導
体膜を選択的にエッチングすることにより、前記エミッ
タ引出し電極の開口部上にエミッタ引出し電極を形成す
ると共に、前記エミッタ引出し電極に覆われた前記ベー
ス引出し電極の側面以外の該ベース電極の側面及びゲー
ト電極の側面における前記第1の側壁内の前記第2の導
体膜をエッチングにより除去し第2の側壁を形成する第
7の工程と、前記ソース・ドレイン形成領域を前記第2
の側壁により自己整合的に形成する第8の工程とを備え
ている構成とするものである。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース層を取り囲む外部ベース層に接続
    された、上面に第1の絶縁膜を有すると共に側面に第1
    の側壁を有するベース引出し電極と、前記第1の側壁に
    より自己整合的に形成されたエミッタ層及びエミッタ引
    出し電極とを備えたバイポーラトランジスタ、並びに上
    面に第2の絶縁膜を有すると共に側面に第2の側壁を有
    するゲート電極と、前記第2の側壁により自己整合的に
    形成されたソース・ドレイン層とを備えたMOSトラン
    ジスタが同一の半導体基板上に混載された半導体集積回
    路装置において、 前記第1の側壁はベース引出し電極側の第3の絶縁膜及
    び反ベース引出し電極側の導体膜により構成され、 前記第2の側壁は前記第3の絶縁膜と同一の工程により
    形成された第4の絶縁膜により構成されていることを特
    徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の側壁は、ゲート電極側の前記
    第4の絶縁膜及び反ゲート電極側の第5の絶縁膜により
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導
    体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 前記第5の絶縁膜はシリコン酸化膜であ
    ることを特徴とする請求項2に記載の半導体集積回路装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2の側壁は、前記ベース引出し電
    極が前記外部ベースを取り囲む素子分離膜上に延びる側
    の側面にも形成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 前記第3の絶縁膜は、前記ベース引出し
    電極に接する側から順に形成された前記電極の酸化膜及
    びシリコン窒化膜よりなることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 前記導体膜は多結晶シリコンよりなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装置。
  7. 【請求項7】 半導体基板上にバイポーラトランジスタ
    及びMOSトランジスタを絶縁する素子分離膜を形成す
    ると共に、該素子分離膜を除く素子領域にゲート絶縁膜
    を形成する第1の工程と、 バイポーラトランジスタを形成する領域の前記ゲート絶
    縁膜をエッチングにより除去した後、前記半導体基板上
    の全面に第1の導体膜及び第1の絶縁膜を順次堆積する
    第2の工程と、 前記第1の絶縁膜及び第1の導体膜に対してエッチング
    を行なって、前記バイポーラトランジスタのベース引出
    し電極及び該ベース引出し電極上の絶縁膜と、前記MO
    Sトランジスタのゲート電極及び該ゲート電極上の絶縁
    膜とを形成する第3の工程と、 前記ベース引出し電極の側面、ベース引出し電極に取り
    囲まれたエミッタ形成領域の上面及びゲート電極の側面
    に第2の絶縁膜を形成した後、前記半導体基板上の全面
    に第3の絶縁膜及び第2の導体膜を順次堆積する第4の
    工程と、 前記第2の導体膜に対してエッチングを行なって、前記
    ベース電極の側面及びゲート電極の側面に前記第2の絶
    縁膜、第3の絶縁膜及び第2の導体膜から構成される第
    1の側壁を形成する第5の工程と、 前記エミッタ形成領域及びソース・ドレイン形成領域上
    の前記第3の絶縁膜及び第2の絶縁膜を前記第1の側壁
    をマスクにしてエッチングにより除去することによっ
    て、エミッタ引出し電極の開口部を自己整合的に形成す
    る第6の工程と、 前記半導体基板上の全面に第3の導体膜を堆積した後、
    該第3の導体膜を選択的にエッチングすることにより、
    前記エミッタ引出し電極の開口部上にエミッタ引出し電
    極を形成すると共に、前記エミッタ引出し電極に覆われ
    た前記ベース引出し電極の側面以外の該ベース電極の側
    面及びゲート電極の側面における前記第1の側壁内の前
    記第2の導体膜をエッチングにより除去し第2の側壁を
    形成する第7の工程と、 前記ソース・ドレイン形成領域を前記第2の側壁により
    自己整合的に形成する第8の工程とを備えていることを
    特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記第7の工程の後に、前記半導体基板
    上の全面に第4の絶縁膜を堆積した後、該第4の絶縁膜
    に対してエッチングを行なって、前記ゲート電極の側面
    に前記第2の絶縁膜、第3の絶縁膜及び第4の絶縁膜か
    ら構成される第2の側壁を形成する工程をさらに備えて
    いることを特徴とする請求項7に記載の半導体集積回路
    装置の製造方法。
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