JPH09509905A - 多色ウェブ輪転印刷機に用いられる印刷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ブリッジ構造の印刷ユニットを備えた、両面印刷のための多色ウェブ輪転印刷機において、ブリッジ印刷ユニットがそれぞれゴム胴と版胴との間で鉛直方向で分離可能であり、この場合、各印刷ユニットのインキ装置が水平方向に移動可能である。低い構成高さおよびサイズ調節可能性が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】 多色ウェブ輪転印刷機に用いられる印刷装置 本発明は、請求項１の上位概念部に記載の形式の、両面印刷のための多色ウェ ブ輪転印刷機に用いられる印刷装置に関する。 ドイツ連邦共和国特許第２２３４０８９号明細書に基づき公知のオフセットウ ェブ輪転印刷機では、それぞれ定置に支承された圧胴に対応して作業するゴム胴 と版胴とが、移動可能なフレームに配置されており、これにより上下に配置され た印刷装置は紙ウェブの引き込みの目的で互いに分離される。 ドイツ連邦共和国特許出願公開第３７０２３２７号明細書には、ウェブ輪転印 刷機に用いられる多色両面印刷のための印刷装置が開示されている。それぞれ２ つの印刷ユニットがいわゆるブリッジ構造で１つのブリッジ印刷ユニットにまと められている。各ブリッジ印刷ユニットは、２つのインキ装置と、２つの版胴と 、２つのゴム胴とを有しており、この場合、ゴム胴は互いに向かい合わされて配 置されている。複数のブリッジ印刷ユニットが上下に配置されている。 この公知のオフセットウェブ輪転印刷機には、この印刷機が両面印刷のために は不適当であるという欠点がある。 マン・ローランド・ドゥルックマシーネン社（Ｍａｎ−Ｒｏｌａｎｄ Ｄｒｕ ｃｋｍａｓｃｈｉｎｅｎＡＧ）（ドイツ連邦共和国在）の社内報（ＲＡ ＧＥＯ ８．９３．１）に基づき、タワー構造で上下に配置された複数のＨ字形の印刷ユ ニット、たとえば２つのＨ字形印刷ユニットを積み重ねた、いわゆる８印刷装置 式タワー印刷機（Ａｃｈｔｅｒｔｕｒｍ）が知られている。この場合、Ｈ字形印 刷ユニットは、それぞれ２つの互いに鏡像対称的に配置されたＵ字形の印刷ユニ ットから成っている。このＵ字形印刷ユニットは、それぞれ４つの胴をブリッジ 構造で有している。 タワー構造で上下に配置されたこのような印刷ユニットには、次のような欠点 がある。すなわち、たとえば上下に積み重ねられて８印刷装置式タワー印刷機を 形成する２つのＨ字形印刷ユニットの間では、印刷を施したい紙ウェブが各印刷 個所の間の比較的長い距離を進まなければならない。このことは、見当合わせを 困難にするおそれがある。さらに、上下に配置されたこのような印刷装置は大き な構成高さを有しているので、オペレータは互いに異なる高さの少なくとも２つ の平面で作業しなければならない。さらに次のような欠点も認められる。すなわ ち、各印刷ユニットに対応するインキ装置は個々のＵ字形印刷ユニットの鏡像対 称的な配置形式に応じて、一方では上方から下方へ向かうインキ流方向、他方で は下方から上方へ向かうイ ンキ流方向を有しており、このことは種々異なるインキ特性を生ぜしめるおそれ がある。 本発明の課題は、低い構成高さの、両面印刷のための多色ウェブ輪転印刷機に 用いられる印刷装置を提供することである。 この課題は、本発明によれば請求項１の特徴部に記載の構成により解決される 。 本発明によれば、特に次のような利点が得られる： すなわち、本発明による印刷機は低い構成高さ、ひいては僅かな重量しか有し ておらず、このことは特に印刷機基礎のためのコストをも減少させる。印刷機の 構成高さが減じられたことに基づき、唯一つの平面においてオペレータの作業可 能性が得られる。各印刷ユニットにおけるインキ流は常に同じ方向を有している ので、全ての印刷ユニットにおいて同じインキ特性が得られる。低い構成高さに 基づき、始動過程時および制動過程時、たとえば版板交換時において、損紙の量 も減じられる。さらに、低い構成高さに基づき、印刷機を場合によってはカプセ ル封入するためのコストも減じられている。このようなカプセル封入は防音の理 由から、または空気清浄化と関係する熱回収の目的で重要となり得る。さらに、 構成高さの減少に基づき、印刷機に生じる振動も減じられる。さらに、印刷機の 減じられた構成高さに基づき、湿式オフセット印刷法の使用時において、いわゆ るファン・アウト効果（ｆ ａｎ−ｏｕｔ−ｅｆｆｅｃｔ）の作用も減衰される。コンベンショナル印刷法で は、見当合わせの困難が減じられる。また、本発明による印刷機の印刷装置は、 補助印刷装置もしくは機械運転中の版板交換［インプリンタ（Ｉｍｐｒｉｎｔｅ ｒ）］のための印刷装置としても使用可能である。 さらに、各印刷ユニット毎に版胴およびゴム胴を迅速に交換することが可能と なることに基づき、印刷機の良好なサイズ可変性を得ることもできる。印刷機の 休止状態では、良好な機械接近可能性において、有端のゴムブランケットまたは 無端の、つまりエンドレスなゴムブランケット（スリーブ）の手による交換が可 能となる。同様に、版板を手によるか、または版板交換装置を用いて版胴に装着 することもできる。また、エンドレスなゴムブランケットをゴム胴に装着するこ とも可能である（スリーブ）。このことは、版胴で版板を交換する場合にも可能 である。 したがって、いわゆるコンピュータ・トゥ・プレス（ｃｏｍｐｕｔｅｒ ｔｏ ｐｒｅｓｓ）法のための高価な設備の調達を回避することができる。 以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。 第１図は、本発明による印刷機を作業位置で示す側面図である。 第２図は、第１図に示した印刷機を休止位置で示す 側面図である。 図示したように、多色ウェブ輪転印刷機の上側の支持体４９および下側の支持 体５０は、全体的にそれぞれ符号２，３，４，５で示した、上下に配置された複 数の印刷ユニットを収容している。この場合、支持体４９，５０に対して平行に 延びる第２の支持体は図示していない。両支持体４９，５０の間には、さらに、 ローラ７．１，８．１で移動可能な、図面で見て左側のフレーム９が配置されて いる。このフレーム９は左側の印刷ユニット２，３，４，５の各構成部分を収容 している。支持体４９，５０の間にはさらに、ローラ７．２，８．２で移動可能 な右側のフレーム１０が配置されており、このフレーム１０は右側の印刷ユニッ ト１１，１２，１３，１４の各構成部分を収容するために働く。各印刷ユニット ２〜５，１１〜１４は、それぞれゴム胴１６．２〜１６．５，１６．１１〜１６ ．１４を有しており、これらのゴム胴はそれぞれ版胴１７．２〜１７．５，１７ ．１１〜１７．１４と協働する。少なくとも下側の支持体５０に支持体固定的に 配置された、真ん中の部分１には、対応する数の、互いに胴入れ・胴抜き可能な ゴム胴対１６．２─１６．１１；１６．３─１６．１２；１６．４─１６．１３ ；１６．５─１６．１４が配置されている。したがって、上下に配置されたブリ ッジ印刷ユニット２，１１；３，１２；４，１３；５，１４はそれぞれブリッジ 印刷ユニット２，１１；３，１２；４，１３；５，１４毎に２回分割可能である 。つまりブリッジ印刷ユニットはそれぞれゴム胴と版胴との間で分割可能となる ：すなわち、ブリッジ印刷ユニット２，１１のためのゴム胴および版胴１６．２ ─１７．２；１６．１１─１７．１１の間と、ブリッジ印刷ユニット２，１２の ためのゴム胴および版胴１６．３─１７．３；１６．１２─１７．１２の間と、 ブリッジ印刷ユニット４，１３のためのゴム胴および版胴１６．４─１７．４； １６．１３─１７．１３の間と、ブリッジ印刷ユニット５，１４のためのゴム胴 および版胴１６．５─１７．５：１６．１４─１７．４の間とで分割可能である 。各版胴１７は、全体的に符号１８で示した湿し装置を介して湿し水を供給され 、かつ全体的に符号１９で示したインキ装置を介してインキを供給される。イン キ装置１９は、たとえばインキローラ２２を備えたインキざら２１から成ってお り（第２図の印刷ユニット５において示す）、この場合、インキローラ２２はイ ンキ着けローラ２３，２４を介して各版胴１７に印刷インキを引き渡す。同じ大 きさの２つのインキ着けローラ２３，２４の代わりに、より小さなインキローラ またはより大きなインキローラを唯一つだけ使用することもできる。インキざら ２１とインキローラ２２との代わりに、たとえばアニロックスローラと相まって チャンバ型ドクタを使用することもできる。しかし、 コンベンショナル式のインキ装置を使用することもできる。各湿し装置１８は噴 霧式湿し装置として形成されていてよい。この噴霧式湿し装置は公知の噴霧装置 ２６、たとえば噴霧ノズルを備えた条片から成っている。この噴霧ノズルは水着 けローラ２７に向けて噴流を噴霧する。この水着けローラ２７は版胴１７に接続 されている（第２図の印刷ユニット４において示す）。 水平方向に延びる両支持体４９，５０の間に上下に配置された印刷ユニット２ 〜５，１１〜１４は、それぞれそのゴム胴１６．２，１６．１１；１６．３，１ ６．１２；１６．４，１６．１３；１６．５，１６．１４で、互いに向けられて 配置されているので、各１つの紙ウェブ２８，２９に両面印刷を施すことができ る。各ゴム胴１６の間で可能となる相互接触個所（紙ウェブ２８，２９の厚さを 考慮しない）は符号３１，３２，３３，３４で示されている（第１図）。印刷ユ ニット２と印刷ユニット１１、印刷ユニット３と印刷ユニット１２、印刷ユニッ ト４と印刷ユニット１３および印刷ユニット５と印刷ユニット１４は、互いにそ れぞれ１つのブリッジ印刷ユニット２，１１；３，１２；４，１３；５，１４を 形成する。これらのブリッジ印刷ユニットはそれぞれ、ゴム胴１６．２，１６． １１；１６．３，１６．１２；１６．４，１６．１３；１６．５，１６．１４が それぞれ互いに対になって 接触する（紙ウェブ２８；２９の厚さを除く）ように互いに向かい合ってかつ側 方フレーム固定的に支承されるように形成されている。両支持体４９，５０の間 で移動可能なフレーム９はそれぞれ版胴１７．２，１７．３，１７．４，１７． ５と、それぞれ対応する湿し装置１８と、それぞれ対応するインキ装置１９とを 収容している。側方フレームで移動可能なフレーム１０は、版胴１７．１１，１ ７．１２，１７．１３，１７．１４と、それぞれ対応する湿し装置１８と、それ ぞれ対応するインキ装置１９とを収容している。ゴム胴１６．２─１６．１１； １６．３─１６．１２；１６．４─１６．１３；１６．５─１６．１４の各接触 個所３１〜３４の間に中心線として仮想直線を引いた場合、前記ブリッジ印刷ユ ニットの配置はほぼ対称的となる。 移動可能なフレーム９，１０はそれぞれ２つの復動式の作業シリンダ３６．１ ，３７．１；３６．２，３７．２、たとえばハイドロリックシリンダによって操 作可能である。この作業シリンダ３６．１，３７．１；３６．２，３７．２は側 方フレーム固定的に支承されており、ピストンロッドの、シリンダとは反対の側 の端部は、それぞれ上側もしくは下側で、移動可能なフレーム９；１０に枢着結 合されている。フレーム９，１０はそれぞれその上側にガイド条片３８を有して いる。このガイド条片３８は、側方フレームに設けら れた、下方に向かって開かれた溝３９に案内される。溝３９内でのガイド条片３ ９の良好な易動性を得るためには、ガイド条片３８の側縁が、支承球体を収容す るための凹部を有していてよい。この支承球体は、側方フレームに設けられた溝 ３９の側壁にガイド条片３８を支持する。移動可能なフレーム９，１０を休止位 置（第２図）から作業位置（第１図）へ引き戻す際に高い嵌合精度を得るために は、真ん中の部分１がそれぞれ鉛直方向に延びる閉鎖縁部４１．１；４１．２に 、この閉鎖縁部４１．１；４１．２を越えて突出する複数のピン４２．１，４２ ．２；４３．１，４３．２を有している。これらのピンはフレーム９；１０の、 鉛直方向に延びる閉鎖縁部４４，１；４４，２に設けられた盲孔４６．１，４６ ．２；４７．１，４７．２に係合する（第２図にしか図示しない）。作業位置（ 第１図）において、移動可能なフレーム９；１０は機械的に作用するロック装置 ４８．１；４８．２によって不本意な移動を防止されている（第２図にしか図示 しない）。このロック装置４８．１；４８．２はフレーム固定的に支承されたね じ山付ブシュを有しており、このねじ山付ブシュはフレーム９；１０の閉鎖時に 、真ん中の部分に固定的に支承されたねじ山付スピンドルと共に形状接続的な結 合を形成する。このとき、ねじ山付スピンドルはモータ駆動式のねじ山付スリー ブによって真ん中の部分１の方向へ移動させられる。 印刷機の休止状態において、版胴１７に設けられた版板をオペレータによって 手で交換することが可能である（第２図）。 さらに、版胴１７．２〜１７．５，１７．１１〜１７．１４に設けられた版板 を、各印刷ユニット２〜５，１１〜１４に対応する版板交換装置５１によって交 換することも可能である。この版板交換装置（詳細には図示しない）は、少なく とも版胴幅の間隔を置いて真ん中の部分もしくはフレームに固定的に配置された ２つの直動案内装置から成っていてよい。この直動案内装置には、グリッパビー ムの両端部が案内されている。このグリッパビームは各版胴１７に対して軸平行 な方向に延びていて、多数の吸引器もしくはサッカを保持している。このサッカ によって、待機位置において両側でフレーム固定的な載置レールに位置する版板 が収容可能となり、前記直動案内装置に沿ったグリッパビームの運動によって版 板の前側の折り曲げ縁部が、各版胴１７に設けられた掛け込みスリット（図示し ない）に掛け込み可能となる。版板は両側で掛け込みスリットに緊締されていて もよいし（たとえばドイツ連邦共和国実用新案第９２１８３８９．１号明細書に 基づき公知）、片側で掛け込みスリットに緊締されていてもよい。この場合、版 板５７は、各版胴１７の外周面に埋め込まれた磁石によって保持される。直動案 内装置はねじ山付スピンドルとして形成されていてよ い。このねじ山付スピンドルでは、グリッパビームが、電動モータにより回転さ せられるねじ山付スリーブによって運動させられる。 版胴の回転運動の制御および版板の挿入と取出しとの同期化は、ドイツ連邦共 和国特許第３９４０７９６号明細書に基づき公知である。載置レールに対して平 行でかつ載置レールの下方には、版胴から取り出された版板（図示しない）を収 容するための、フレーム固定的な、版胴幅の回収薄板が延びている。この回収薄 板の代わりに、フレーム固定的な載置レールを使用することもできる。版板交換 装置は第１図および第２図において概略的にしか図示していない。 本発明による印刷装置では、第１図および第２図に示した版胴１７．２〜１７ ．５，１７．１１〜１７．１４と、この版胴に対応するゴム胴１６．２〜１６． ５，１６．１１〜１６．１４とを、より大きな直径を有する版胴およびゴム胴に 交換することが可能となる。このことはオペレータによって手で行うことができ る。印刷装置が休止状態（第２図）にあって、ゴム胴１６が支承されている定置 の、鉛直方向に延びる真ん中の部分１と、移動可能なフレーム９，１０との間に 、通行可能な幅ａ，ｂを有する操作通路５２，５３が形成されていると、オペレ ータは版胴およびゴム胴を交換することができる。 しかし版胴１７およびゴム胴１６は、全体的に符号 ５４で示した昇降・搬送装置を用いて交換することもできる。この昇降・搬送装 置５４は、操作通路５２，５３内でレールに沿って移動可能な台車５６を有して いる。この台車５６は架台５７に、版胴１７およびゴム胴１６の軸ジャーナルを 収容する目的で、互いに別個に高さ調節可能な２つの昇降装置５８，５９を有し ている。昇降装置５８，５９は、版胴１７およびゴム胴１６の軸ジャーナルを収 容するための、水平方向に延びる各３つの支持アーム６１，６２，６３を有して いる（第２の昇降装置５８の支持アームは第２図には図示されていない）。各支 持アーム６１，６２，６３は、この支持アーム６１，６２，６３を水平な方向で 延長する、引出し可能な横桁６４を有している。この横桁６４において、１つの 胴、たとえば版胴１７．１２が印刷ユニット１２（第２図）から取り出されて、 たとえば昇降・搬送装置５４の支持アーム６１に位置する、より大きな直径を有 する版胴６６と交換することができる。この場合、側方フレーム固定的な胴支承 装置は公知の構造で形成されており、たとえばローラロックを備えている。した がって、昇降・搬送装置５４を用いて、全ての版胴１７およびゴム胴１６を順次 に交換することもできる。側方フレーム固定的なゴム胴１６．２〜１６．５，１ ６．１１〜１６．１４の軸ジャーナルは、移動可能な支承ユニット（図示しない ）に支承されている。 各印刷ユニット２〜５，１１〜１４のインキ装置１９を、各版胴１７の増大さ せられた直径に適合させるためには、インキ装置１９が、フレーム９；１０で版 胴から離れる方向で移動可能な挿入体に配置されていてよい（ドイツ連邦共和国 特許第２２３４０８９号明細書において版胴およびゴム胴に関して図示されてい る）。同様の形式で、湿し装置１８を版胴から離れる方向で移動させることもで きる。 版胴１７およびゴム胴１６を、より大きな直径を有する版胴およびゴム胴と交 換する際に、移動可能なフレーム９，１０の閉鎖縁部４４．１，４４．２は、鉛 直方向に延びる側方フレームを形成する真ん中の部分１の閉鎖縁部４１．１，４ １．２にもはや接触していないので、前記閉鎖縁部には、ピン４２．１，４２． ２；４３．１，４３．２の高さでスペーサ部材が配置される。このスペーサ部材 は移動可能なフレーム９，１０を、鉛直方向に延びる側方フレームもしくは真ん 中の部分１に対して位置固定する。ロック装置４８．１，４８．２は同じく、フ レーム９，１０と、鉛直な側方フレームとの間に運転状態において存在する長手 方向ギャップが埋められるように設定されている。この長手方向ギャップは、不 本意な接触を防止するために、それぞれたとえばスライドドアによって遮蔽され 得る。 ゴム胴１６．２〜１６．５，１６．１１〜１６．１ ４またはこれらのゴム胴のうちの唯一つだけを、エンドレスなゴムブランケット 、つまり公知のゴムブランケットスリーブで被覆したい場合には、前記ゴム胴を 昇降・搬送装置５４によって支承装置から取り出して、背後の第２の昇降装置５ ８（第２図）に設けられた、軸ジャーナルに作用するクランプ装置によって確保 することができる（ドイツ連邦共和国特許第３５００３１９号明細書参照）。手 前側の昇降装置５９を降下させ、かつ場合によっては旋回させた後に、ゴム胴１ ６の全周面が、新しいゴムブランケットスリーブを取り付ける目的で接近可能と なる。ゴム胴１６の組付けは、逆の順序で行われる。また、慣用の版板の代わり に、印刷版として処理されたアルミニウムスリーブが使用される場合には、同様 の形式で１つまたは複数の版胴１７．２〜１７．５，１７．１１〜１７．１４の 版板の交換を行うこともできる。 版胴１７を、より大きな版胴と交換する場合には、さらにそれぞれ版板交換装 置５１の、胴に近い方の端部が、版胴１７の、変えられた直径に接触するように 版板交換装置５１が調節されなければならない。 版胴１７もしくはゴム胴１６としては、ドイツ連邦共和国実用新案第９３１８ ２８５．６号明細書に記載されているような軽量構造の胴を使用することができ る。 また当然ながら、たとえば第２の支持体、第２の移 動可能なフレームならびに第２のフレームを移動させるための第２の作業シリン ダ、第２のフレームに対応するロック装置等も印刷装置の機能のために必要とさ れる。 各ブリッジ印刷ユニット２，１１；３，１２；４，１３；５，１４のゴム胴１ ６および版胴１７には、それぞれ遮断可能な別個の駆動モータを備えることがで きる。これにより、印刷装置の運転時に、遮断された版胴１７に新しい版板を備 えることが可能となる（Ｉｍｐｒｉｎｔｅｒ）。 ４つのブリッジ印刷ユニット２，１１；３，１２；４，１３；５，１４を備え た、本発明による印刷装置の全構成高さＨは、版胴１７の直径の８倍〜１５倍で あってよく、この場合、版胴の直径はいわゆる「ベルリナサイズ（Ｂｅｒｌｉｎ ｅｒ Ｆｏｒｍａｔ）に関するものである。したがって、印刷装置２，３，４， ５，１１，１２，１３，１４の構成高さｈは、ベルリナサイズの版胴１７の２倍 〜３．７５倍に相当している。ベルリナサイズの版胴１７の直径は、約３００ｍ ｍである。 湿し装置１８ならびに短経路型インキ装置１９の代わりに、改良された湿し装 置およびコンベンショナル式のインキ装置を使用することもできる。コンベンシ ョナル式のインキ装置はインキ出しローラを備えたインキつぼと、インキローラ とから成っていてよい。こ のインキローラには２つのインキ渡しローラが続いており、両インキ渡しローラ の間にはインキ練り胴が配置されている。両インキ練り胴のうちの最後のインキ 練り胴は、互いに平行に配置された２つのインキ着けローラを介して版胴に接続 されている。改良された湿し装置は、水練り胴を備えた噴霧式湿し装置と、並設 された平滑ローラ（Ｇｌａｅｔｔｗａｌｚｅ）とから成っていてよい。この場合 、インキ練り胴は水着けローラを介して版胴１７に接続されている。 また、真ん中の部分１を両支持体４９，５０の間で移動可能に配置することも 可能である（フレーム９；１０と同様に）。本発明による多色ウェブ輪転印刷機 は特に次のような印刷法において使用することができる：コンベンショナルオフ セット印刷およびアニロックスオフセット印刷、間接凸版印刷ならびに水なしオ フセット印刷。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ウェブ輪転印刷機に用いられる、多色両面印刷のための印刷装置であって 、それぞれ２つの印刷ユニットが、いわゆるブリッジ構造で、各２つのインキ装 置と、各２つの版胴と、各２つのゴム胴とを備えたブリッジ印刷ユニットとして 形成されており、ゴム胴が互いに向かい合わされており、複数のブリッジユニッ トが上下に配置されている形式のものにおいて、上下に配置された複数のブリッ ジ印刷ユニット（２，１１；３，１２；４，１３；５，１４）が３つの部分（９ ；１；１０）に、つまり一方の側のインキ装置（１９）と、対応する版胴（１７ ．２〜１７．５）とを収容するための一方の側のフレーム部分（９）と、他方の 側のインキ装置（１９）と、対応する版胴（１７．１１〜１７．１４）とを収容 するための他方の側のフレーム部分（１０）と、対応する数の、互いに胴入れ・ 胴抜き可能なゴム胴対（１６．２─１６．１１；１６．３─１６．１２；１６． ４─１６．１３；１６．５─１６．１４）を収容するための、下側の支持体（５ ０）に固定的に結合された真ん中の部分（１）とに分割可能であり、一方の側の フレーム部分（９）と他方の側のフレーム部分（１０）とが、真ん中の部分（１ ）に対して所定の、水平方向の間隔（ａ；ｂ）を置いて離隔可能であることを特 徴とする、多色ウェブ輪転 印刷機に用いられる印刷装置。 ２．一方の側のフレーム部分（９）と他方の側のフレーム部分（１０）とが、 運転状態で真ん中の部分（１）とロック可能（４８）である、請求項１記載の印 刷装置。 ３．各印刷ユニット（２〜５；１１〜１４）に湿し装置（１８）が対応してい る、請求項１または２記載の印刷装置。 ４．各インキ装置（１９）が、フレーム固定的に挿入体に沿って移動可能に配 置されている、請求項１から３までのいずれか１項記載の印刷装置。 ５．各湿し装置（１８）が、フレーム固定的に挿入体に沿って移動可能に配置 されている、請求項１から４までのいずれか１項記載の印刷装置。 ６．各ゴム胴（１６．２〜１６．５；１６．１１〜１６．１４）が、側方フレ ーム（１）に直径可変に支承されている、請求項１から５までのいずれか１項記 載の印刷装置。 ７．各版胴（１７．２〜１７．１５；１７．１１〜１７．１４）が、移動可能 なフレーム（９；１０）に直径可変に支承されている、請求項１から６までのい ずれか１項記載の印刷装置。 ８．各インキ装置（１９）が、アニロックス短経路型インキ装置（１９）とし て形成されている、請求項１から７までのいずれか１項記載の印刷装置。 ９．各インキ装置（１９）が、コンベンショナル式のインキ装置として形成さ れている、請求項１から７までのいずれか１項記載の印刷装置。 １０．真ん中の部分（１）に対する一方の側のフレーム部分（９）および他方 の側のフレーム部分（１０）の間隔（ａ；ｂ）が、印刷装置の休止状態で通行可 能となるように設定されている、請求項１から９までのいずれか１項記載の印刷 装置。 １１．ゴム胴（１６．２〜１６．５；１６．１１〜１６．１４）が、真ん中の 部分（１）に移動可能に配置されている、請求項１記載の印刷装置。