JPH09508164A - 染料移動を抑制する洗剤組成物 - Google Patents
染料移動を抑制する洗剤組成物Info
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- JPH09508164A JPH09508164A JP7519622A JP51962295A JPH09508164A JP H09508164 A JPH09508164 A JP H09508164A JP 7519622 A JP7519622 A JP 7519622A JP 51962295 A JP51962295 A JP 51962295A JP H09508164 A JPH09508164 A JP H09508164A
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Abstract
(57)【要約】
低い酸化度を有するポリアミンN−オキシド重合体と高い酸化度を有するポリアミンN−オキシド重合体との混合物を含んでなる染料移動抑制組成物であって、前記ポリアミンN−オキシド重合体は構造式(I)〔式中、Pは重合性単位(それにN−O基は結合できるか、またはN−O基は重合性単位の一部分を構成する)であり、Aは(a)、(b)、(c)、−O−、−S−、(d)であり、xは0または1であり、Rは脂肪族、エトキシ化脂肪族、芳香族、複素環式または脂環式基(それにN−O基の窒素は結合でき、またはN−O基の窒素はこれらの基の一部分である)である〕を有する単位を含有してなることを特徴とする、染料移動抑制組成物。
Description
【発明の詳細な説明】
染料移動を抑制する洗剤組成物
技術分野
本発明は、洗浄時の布帛間の染料移動を抑制するための組成物および方法に関
する。より詳細には、本発明は、低い酸化度を有するポリアミンN−オキシド重
合体と高い酸化度を有するポリアミンN−オキシド重合体との混合物を含んでな
る染料移動抑制組成物に関する。
背景技術
現代の布帛洗濯操作時に生ずる最もしつこいやっかいな問題の1つは、いくつ
かの着色布帛は染料を洗濯液に放出する傾向があることである。次いで、それと
共に洗浄される他の布帛上に放出された染料が移動する。
この問題を克服する1つの方法は、洗浄液中の他の物品に結合する機会が生じ
る前に、染色布帛から洗い出される不堅牢染料を複合化または吸着する方法であ
ろう。
重合体が染料移動を抑制するために洗剤組成物内で使用されてきた。EP−A
第0102923号明細書は、水性組成物内でのカルボキシル含有重合体の用途
を記載している。DE−A第2814329号明細書は、N−ビニルオキサゾリ
ドン重合体の用途を開示しており、且つFR−A第2144721号明細書は、
洗浄粉末内でのポリビニルピロリドンとアクリル酸ニトリルまたは無水マレイン
酸との共重合体15〜35%の用途を開示している。
EP第265257号明細書は、アルカリ金属カルボキシ金属カルボキシメチ
ルセルロース、ビニルピロリドン重合体およびポリカルボキシレート重合体を含
む洗剤組成物を記載している。
驚異的なことに、低い酸化度を有するポリアミンN−オキシド重合体と高い酸
化度を有するポリアミンN−オキシド重合体との特定の組み合わせは、広範囲の
可溶化または懸濁された染料の移動を排除する際に非常に効率的であることが今
や見出された。この知見は、染料の広い選択にわたって優秀な染料移動抑制性を
示す組成物を処方することを可能にする。
本発明の別の態様によれば、着色布帛を包含する洗濯操作のための方法をも提
供する。
発明の開示
本発明は、低い酸化度を有するポリアミンN−オキシド重合体と、高い酸化度
を有するポリアミンN−オキシド重合体との混合物を含んでなる、染料移動抑制
組成物に関する。
発明を実施するための最良の形態
本発明の組成物は、低い酸化度を有するポリアミンN−オキシド重合体(「L
OPAO」)と高い酸化度を有するポリアミンN−オキシド重合体(「HOPA
O」)との混合物を含む。
ここで使用する「低い酸化度を有するポリアミンN−オキシド重合体」とは、
アミン対アミンN−オキシドの比率が1,000:1から1:1、より好ましく
は100:1から1:1、最も好ましくは10:1から1:1であるポリアミン
N−オキシド重合体を意味する。
ここで使用する「高い酸化度を有するポリアミンN−オキシド重合体」とは、
アミン対アミンN−オキシドの比率が2:3から1:1,000,000、より
好ましくは1:4から1:1,000,000、最も好ましくは1:7から1:
1,000,000であるポリアミンN−オキシド重合体を意味する。
前記ポリアミンオキシド重合体に存在するアミンオキシド基の量は、適当な共
重合により、または適当なN−酸化度により変更できる。
ポリアミンN−オキシド重合体は、下記の構造式
〔式中、Pは重合性単位(それにN−O基が結合できるか、またはN−O基が重
合性単位の一部分を構成するか、または両方の組み合わせである)であり、
は1であり、Rは脂肪族、エトキシ化脂肪族、芳香族、複素環式または脂環式基
またはそれらの組み合わせ(それにN−O基の窒素が結合できるか、またはN−
O基の窒素がこれらの基の一部分である)である〕
を有する単位を含有する。
N−O基は、下記の一般構造
(式中、R1、R2、R3は脂肪族基、芳香族、複素環式または脂環式基またはそ
れらの組み合わせであり、xまたは/およびyまたは/およびzは0または1で
あり、N−O基の窒素が結合できるか、またはN−O基の窒素がこれらの基の一
部分を構成する)
で表わすことができる。
N−O基は、重合性単位(P)の一部分であることができ、または重合体主鎖
に結合でき、または両方の組み合わせであることができる。
N−O基が重合性単位の一部分を構成する好適なポリアミンN−オキシドは、
Rが脂肪族、芳香族、脂環式または複素環式基から選ばれるポリアミンN−オキ
シドからなる。
1つの種類の前記ポリアミンN−オキシドは、N−O基の窒素がR基の一部分
を構成する群のポリアミンN−オキシドからなる。好ましいポリアミンN−オキ
シドは、Rが複素環式基、例えば、ピリジン、ピロール、イミダゾール、ピロリ
ジン、ピペリジン、キノリン、アクリジンおよびそれらの誘導体であるものであ
る。
別の種類の前記ポリアミンN−オキシドは、N−O基の窒素がR基に結合され
ている群のポリアミンN−オキシドからなる。
他の好適なポリアミンN−オキシドは、N−O基が重合性単位に結合されてい
るポリアミンオキシドである。好ましい種類のこれらのポリアミンN−オキシド
は、一般式(I)(式中、RはN−O官能基の窒素が前記R基の一部分である芳
香族、複素環式または脂環式基である)を有するポリアミンN−オキシドである
。これらの種類の例は、Rが複素環式化合物、例えば、ピリジン、ピロール、イ
ミダゾールおよびそれらの誘導体であるポリアミンオキシドである。
別の好ましい種類のポリアミンN−オキシドは、一般式(I)(式中、RはN
−O官能基の窒素が前記R基に結合されている芳香族、複素環式または脂環式基
である)を有するポリアミンオキシドである。
これらの種類の例は、R基がフェニルなどの芳香族であることができるポリア
ミンオキシドである。
生成するアミンオキシド重合体が水溶性であり且つ染料移動抑制性を有する限
り、いかなる重合体主鎖も、使用できる。好適な重合体主鎖の例は、ポリビニル
、
ポリアルキレン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリイミド、ポリ
アクリレートおよびそれらの混合物である。
本発明の重合体は、実際には、一方の単量体型がアミンN−オキシドであり且
つ他方の単量体型がアミンN−オキシドであるかそうではないかのいずれかであ
るランダムまたはブロック共重合体を包含する。ポリアミンN−オキシドのアミ
ンオキシド単位は、pKa<10、好ましくはpKa<7、より好ましくはpK
a<6を有する。
ポリアミンN−オキシドは、ほとんどいかなる重合度でも得ることができる。
その物質が所望の水溶性および染料懸濁力を有するならば、重合度は、臨界的で
はない。
典型的には、平均分子量は、500〜1,000,000、好ましくは1,0
00〜50,000、より好ましくは2,000〜30,000、最も好ましく
は3,000〜20,000の範囲内である。
本発明のポリアミンN−オキシドは、典型的には、染料移動抑制組成物の0.
001〜10重量%、より好ましくは0.01〜2重量%、最も好ましくは0.
05〜1重量%存在する。
本組成物は、好都合には、洗濯操作で使用するための通常の洗剤組成物への添
加剤として使用される。また、本発明は、洗剤成分を含有し、したがって洗剤組
成物として役立つであろう染料移動抑制組成物を包含する。ポリアミンN−オキシドの製法
ポリアミンN−オキシドの製造は、アミン単量体を重合させ、得られた重合体
を好適な酸化剤で酸化することによって達成してもよく、またはアミンオキシド
単量体を、それ自体重合させてポリアミンN−オキシドを得てもよい。
ポリアミンN−オキシドの合成は、ポリビニルピリジンN−オキシドの合成に
よって例証できる。
ポリサイエンシーズからのポリ−4−ビニルピリジン(分子量50,000、
5.0g、0.0475モル)を酢酸50mlに予備溶解し、ピペットを介して過
酢酸溶液(氷酢酸25g、H2O2の30容量%溶液6.4g、および過酢酸0.
0523モルを与えるH2SO4数滴)で処理した。混合物を室温(32℃)で3
0分かけて攪拌した。次いで、一晩中放置する前に、油浴を使用して混合物を8
0〜85℃に3時間加熱した。次いで得られた重合体溶液を攪拌下にアセトン1
Lと混合する。調製した得られた底の黄褐色の粘稠なシロップを再度アセトン1
Lで洗浄して、淡い結晶性固体を生成させる。
固体を重力によって濾別し、アセトンで洗浄し、次いで、P2O5上で乾燥した
。
この重合体のアミン:アミンN−オキシドの比率は、1:4である。洗剤補助剤
広範囲の界面活性剤が洗剤組成物において使用できる。陰イオン界面活性剤、
非イオン界面活性剤、両性界面活性剤および双性界面活性剤、およびこれらの界
面活性剤の種の典型的なリストは、1972年5月23日にノリスに発行の米国
特許第3,664,961号明細書に与えられている。
陰イオン界面活性剤の混合物、特に5:1から1:2、好ましくは3:1から
2:3、より好ましくは3:1から1:1の重量比のスルホネート界面活性剤と
サルフェート界面活性剤との混合物が、ここで特に好適である。好ましいスルホ
ネートとしては、アルキル基中に9〜15個、特に11〜13個の炭素原子を有
するアルキルベンゼンスルホネート、および脂肪酸がC12〜C18脂肪源、好まし
くはC16〜C18脂肪源に由来するα−スルホン化メチル脂肪酸エステルが挙げら
れる。各々の場合に、陽イオンは、アルカリ金属、好ましくはナトリウムである
。好ましいサルフェート界面活性剤は、アルキル基中に12〜18個の炭素原子
を有するアルキルサルフェート(場合によってアルキル基中に10〜20個、好
ま
しくは10〜16個の炭素原子を有し且つ平均エトキシ化度1〜6を有するエト
キシサルフェートとの混合物)である。ここで好ましいアルキルサルフェートの
例は、タローアルキルサルフェート、ココナツアルキルサルフェート、およびC14〜15
アルキルサルフェートである。各々の場合の陽イオンは、再度、アルカリ
金属陽イオン、好ましくはナトリウムである。
本発明で有用な1つの種類の非イオン界面活性剤は、平均親水性親油性バラン
ス(HLB)8〜17、好ましくは9.5〜13.5、より好ましくは10〜1
2.5を有する界面活性剤を与えるための疎水部分とエチレンオキシドとの縮合
物である。疎水(親油)部分は、特徴が脂肪族または芳香族であってもよく、且
つ特定の疎水基と縮合するポリオキシエチレン基の長さは、親水性エレメントと
疎水性エレメントとの間の所望のバランス度を有する水溶性化合物を生成するよ
うに容易に調整できる。
この種の特に好ましい非イオン界面活性剤は、アルコール1モル当たり3〜8
モルのエチレンオキシドを含有するC9〜C15第一級アルコールエトキシレート
、特にアルコール1モル当たり6〜8モルのエチレンオキシドを含有するC14〜
C15第一級アルコールおよびアルコール1モル当たり3〜5モルのエチレンオキ
シドを含有するC12〜C14第一級アルコールである。
別の種類の非イオン界面活性剤は、一般式
RO(CnH2nO)tZx
(式中、Zはグルコースに由来する部分であり、Rは12〜18個の炭素原子を
有する飽和アルキル疎水基であり、tは0〜10であり、nは2または3であり
、xは1.3〜4である)
のアルキルポリグルコシド化合物(化合物は未反応脂肪アルコール10%未満お
よび短鎖アルキルポリグルコシド50%未満を包含する)からなる。この種の化
合物および洗剤での用途は、EP−B第0070077号明細書、第00759
96号明細書および第0094118号明細書に開示されている。
また、式
(式中、R1はHであるか、R1はC1〜4ヒドロカルビル、2−ヒドロキシエチル
、2−ヒドロキシプロピルまたはそれらの混合物であり、R2はC5〜31ヒドロカ
ルビルであり、Zは鎖に直結された少なくとも3個のヒドロキシルを有する線状
ヒドロカルビル鎖を有するポリヒドロキシヒドロカルビル、またはそのアルコキ
シ化誘導体である)
のポリヒドロキシ脂肪酸アミド界面活性剤は、非イオン界面活性剤として好適で
ある。好ましくは、R1はメチルであり、R2はC11〜15アルキルまたはアルケニ
ル直鎖、例えば、ココナツアルキルまたはそれらの混合物であり、Zは還元アミ
ノ化反応においてグルコース、フルクトース、マルトース、ラクトースなどの還
元糖から誘導される。
本発明に係る組成物は、ビルダー系を更に含んでもよい。アルミノシリケート
物質、シリケート、ポリカルボキシレートおよび脂肪酸、エチレンジアミンテト
ラアセテートなどの物質、アミノポリホスホネートなどの金属イオン封鎖剤、特
にエチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸およびジエチレントリアミンペン
タメチレンホスホン酸を含めていかなる通常のビルダー系も、ここで使用するの
に好適である。自明の環境上の理由で余り好ましくないが、ホスフェートビルダ
ーも、ここで使用できる。
好適なビルダーは、無機イオン交換物質、通常無機水和アルミノシリケート物
質、より特に水和合成ゼオライト、例えば、水和ゼオライトA、X、BまたはH
Sであることができる。
別の好適な無機ビルダー物質は、層状シリケート、例えば、SKS−6(ヘキ
スト)である。SKS−6は、ケイ酸ナトリウム(Na2Si2O5)からなる結
晶性層状シリケートである。
1個のカルボキシ基を含有する好適なポリカルボキシレートとしては、乳酸、
グリコール酸およびベルギー特許第831,368号明細書、第821,369
号明細書および第821,370号明細書に開示のようなそれらの他のエーテル
誘導体が挙げられる。2個のカルボキシ基を含有するポリカルボキシレートとし
ては、コハク酸、マロン酸、(エチレンジオキシ)二酢酸、マレイン酸、ジグリ
コール酸、酒石酸、タルトロン酸およびフマル酸の水溶性塩、並びに独国公開公
報第2,446,686号明細書および第2,446,687号明細書および米
国特許第3,935,257号明細書に記載のエーテルカルボキシレートおよび
ベルギー特許第840,623号明細書に記載のスルフィニルカルボキシレート
が挙げられる。3個のカルボキシ基を含有するポリカルボキシレートとしては、
特に、水溶性サイトレート、アコニトレートおよびシトラコネート並びにスクシ
ネート誘導体、例えば、英国特許第1,379,241号明細書に記載のカルボ
キシメチルオキシスクシネート、オランダ出願第7205873号明細書に記載
のラクトキシスクシネート、および英国特許第1,387,447号明細書に記
載の2−オキサ−1,1,3−プロパントリカルボキシレートなどのオキシポリ
カルボキシレート物質が挙げられる。
4個のカルボキシ基を含有するポリカルボキシレートとしては、英国特許第1
,261,829号明細書に開示のオキシジスクシネート、1,1,2,2−エ
タンテトラカルボキシレート、1,1,3,3−プロパンテトラカルボキシレー
トおよび1,1,2,3−プロパンテトラカルボキシレートが挙げられる。スル
ホ置換基を含有するポリカルボキシレートとしては、英国特許第1,398,4
21号明細書および第1,398,422号明細書および米国特許第3,936
,
448号明細書に開示のスルホスクシネート誘導体、および英国特許第1,08
2,179号明細書に記載のスルホン化熱分解サイトレートが挙げられる一方、
ホスホン置換基を含有するポリカルボキシレートは英国特許第1,439,00
0号明細書に開示されている。
脂環式および複素環式ポリカルボキシレートとしては、シクロペンタン−cis, cis,cis
−テトラカルボキシレート、シクロペンタジエニドペンタカルボキシレ
ート、2,3,4,5−テトラヒドロフラン−cis,cis,cis−テトラカルボキシ
レート、2,5−テトラヒドロフラン−cis−ジカルボキシレート、2,2,5
,5−テトラヒドロフラン−テトラカルボキシレート、1,2,3,4,5,6
−ヘキサン−ヘキサカルボキシレートおよびソルビトール、マンニトール、キシ
リトールなどの多価アルコールのカルボキシメチル誘導体が挙げられる。芳香族
ポリカルボキシレートとしては、メリト酸、ピロメリト酸および英国特許第1,
425,343号明細書に開示のフタル酸誘導体が挙げられる。
前記のうち、好ましいポリカルボキシレートは、1分子当たり3個までのカル
ボキシ基を含有するヒドロキシカルボキシレート、より特にサイトレートである
。
本組成物で使用するのに好ましいビルダー系としては、ゼオライトAなどの水
不溶性アルミノシリケートビルダーまたは層状シリケート(sks/6)とクエ
ン酸などの水溶性カルボキシレートキレート化剤との混合物が挙げられる。
本発明に係る洗剤組成物への配合に好適なキレート化剤は、エチレンジアミン
−N,N’−ジコハク酸(EDDS)またはそのアルカリ金属塩、アルカリ土類
金属塩、アンモニウム塩または置換アンモニウム塩、またはそれらの混合物であ
る。好ましいEDDS化合物は、遊離酸形およびそのナトリウム塩またはマグネ
シウム塩である。EDDSのこのような好ましいナトリウム塩の例としては、N
a2EDDSおよびNa4EDDSが挙げられる。EDDSのこのような好ましい
マグネシウム塩の例としては、MgEDDSおよびMg2EDDSが挙げら
れる。マグネシウム塩が、本発明に係る組成物への配合に最も好ましい。
特に本発明の液体処方物の場合には、ここで使用するのに好適な脂肪酸ビルダ
ーは、飽和または不飽和C10〜18脂肪酸、並びに対応石鹸である。好ましい飽和
種は、アルキル鎖中に12〜16個の炭素原子を有する。好ましい不飽和脂肪酸
は、オレイン酸である。
粒状組成物で使用するのに好ましいビルダー系は、ゼオライトAなどの水不溶
性アルミノシリケートビルダーとクエン酸などの水溶性カルボキシレートキレー
ト化剤との混合物が挙げられる。
本発明の目的で粒状組成物で使用するためのビルダー系の一部分を構成できる
他のビルダー物質としては、アルカリ金属の炭酸塩、重炭酸塩、ケイ酸塩などの
無機物質、および有機ホスホネート、アミオノポリアルキレンホスホネート、ア
ミノポリカルボキシレートなどの有機物質が挙げられる。
他の好適な水溶性有機塩は、単独重合体または共重合体酸またはそれらの塩(
ポリカルボン酸は2個以下の炭素原子によって互いに分離された少なくとも2個
のカルボキシル基を含む)である。
この種の重合体は、英国特許第1,596,756号明細書に開示されている
。このような塩の例は、分子量2000〜5000のポリアクリレートおよびそ
れと無水マレイン酸との共重合体(このような共重合体は分子量20,000〜
70,000、特に約40,000を有する)である。
洗浄性ビルダー塩は、通常、組成物の10〜80重量%、好ましくは20〜7
0重量%、最も通常30〜60重量%の量で配合する。
本発明の洗剤組成物に配合できる洗剤成分としては、漂白剤が挙げられる。
これらの漂白剤成分としては、1種以上の酸素漂白剤が挙げることができ、且
つ選ばれる漂白剤に応じて1種以上の漂白活性剤を挙げることができる。存在す
る場合には、漂白化合物は、典型的には、洗剤組成物の約1%〜約10%の量で
存在するであろう。一般に漂白化合物は任意の成分であり、非液体処方物、例え
ば粒状洗剤である。存在するならば、漂白活性剤の量は、典型的には、漂白組成
物の約0.1%〜約60%、より典型的には約0.5%〜約40%であろう。
ここで使用する漂白剤成分は、酸素漂白剤並びに技術上既知の他のものを含め
て、洗剤組成物に有用な漂白剤のいずれであることもできる。
方法のアスペクトにおいては、本発明は、布帛、繊維、布類を約50℃以下、
特に約40℃以下の温度においてポリアミンN−オキシド含有重合体、任意の補
助洗剤界面活性剤、任意の洗浄性補助成分、および漂白剤を含有する洗剤組成物
でクリーニングするための方法を更に提供する。
本発明に好適な漂白剤は、活性化または非活性化漂白剤であることができる。
使用できる1カテゴリーの酸素漂白剤は、ペルカルボン酸漂白剤およびそれら
の塩を包含する。この種の漂白剤の好適な例としては、モノペルオキシフタル酸
マグネシウム6水和物、m−クロロ過安息香酸のマグネシウム塩、4−ノニルア
ミノ−4−オキソペルオキシ酪酸およびジペルオキシドデカンジオン酸が挙げら
れる。このような漂白剤は、米国特許第4,483,781号明細書、米国特許
出願第740,446号明細書、欧州特許出願第0,133,354号明細書お
よび米国特許第4,412,934号明細書に開示されている。高度に好ましい
漂白剤としては、米国特許第4,634,551号明細書に記載のような6−ノ
ニルアミノ−6−オキソペルオキシカプロン酸も挙げられる。
使用できる別のカテゴリーの漂白剤は、ハロゲン漂白剤を包含する。ハイポハ
ライト漂白剤の例としては、例えば、トリクロロイソシアヌル酸およびジクロロ
イソシアヌル酸ナトリウムおよびジクロロイソシアヌル酸カリウムおよびN−ク
ロロおよびN−ブロモアルカンスルホンアミドが挙げられる。このような物質は
、通常、完成品の0.5〜10重量%、好ましくは1〜5重量%を加える。
好ましくは、本発明に好適な漂白剤としては、過酸素漂白剤が挙げられる。好
適な水溶性固体過酸素漂白剤の例としては、過酸化水素放出剤、例えば、過酸化
水素、ペルボレート、例えば、ペルボレート1水和物、ペルボレート4水和物、
ペルサルフェート、ペルカーボネート、ペルオキシジサルフェート、ペルホスフ
ェートおよび過酸化水素化物が挙げられる。好ましい漂白剤は、ペルカーボネー
トおよびペルボレートである。
過酸化水素放出剤は、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、ノナノ
イルオキシベンゼンスルホネート(米国特許第4,412,934号明細書に記
載のNOBS)、3,5−トリメチルヘキサノールオキシベンゼンスルホネート
(EP第120,591号明細書に記載のISONOBS)、ペンタアセチルグ
ルコース(PAG)などの漂白活性剤(それらは過加水分解して活性漂白種とし
て過酸を生成して、改善された漂白効果をもたらす)と併用できる。また、好適
な活性剤は、アシル化クエン酸エステル(ATC)、例えば、同時係属欧州特許
出願第91870207.7号明細書に開示のものである。
また、過酸化水素は、開始時、または洗浄および/またはすすぎプロセス時に
過酸化水素を発生できる酵素系(即ち、酵素およびそのための基質)を加えるこ
とによって存在してもよい。このような酵素系は、1991年10月9日出願の
EP特許出願第91202655.6号明細書に開示されている。
本発明に好適な他の過酸素漂白剤としては、過カルボン酸などの有機ペルオキ
シ酸が挙げられる。
酸素漂白剤以外の漂白剤も、技術上既知であり且つここで利用できる。特定の
興味のある1つの種類の非酸素漂白剤としては、光活性化漂白剤、例えば、スル
ホン化亜鉛フタロシアニンおよび/またはアルミニウムフタロシアニンが挙げら
れる。これらの物質は、洗浄プロセス時に基体上に付着できる。例えば、日光に
当てて乾燥するために布を吊るすことによる酸素の存在下における光の照射時に
、スルホン化亜鉛フタロシアニンは、活性化され、従って、基体は漂白される。
好
ましい亜鉛フタロシアニンおよび光活性化漂白法は、米国特許第4,033,7
18号明細書に記載されている。典型的には、洗剤組成物は、スルホン化亜鉛フ
タロシアニン約0.025〜約1.25重量%を含有するであろう。
配合できる他の洗剤成分は、例えば、タンパク質をベースとするしみ、炭水化
物をベースとするしみ、またはトリグリセリドをベースとするしみの除去および
逃避染料移動の防止を含めて、各種の目的で洗剤処方物に配合できる洗剤酵素で
ある。配合すべき酵素としては、プロテアーゼ、アミラーゼ、リパーゼ、セルラ
ーゼ、およびペルオキシダーゼ、並びにそれらの混合物が挙げられる。さらに他
の種類の酵素も、配合してもよい。それらは、いかなる好適な起源、例えば、植
物、動物、細菌、真菌および酵母起源を有していてもよい。
酵素は、通常、組成物1g当たり活性酵素約5mg(重量)まで、より典型的に
は約0.05mg〜約3mgを与えるのに十分な量で配合する。
プロテアーゼの好適な例は、枯草菌およびB.lichenllorms の特定の菌株から
得られるズブチリシンである。市販されているタンパク質をベースとするしみを
除去するのに好適なタンパク分解酵素は、ノボ・インダストリーズA/S(デン
マーク)によって商品名アルカラーゼ(Alcalase)、サビナーゼ(Savinase)お
よびエスペラーゼ(Esperase)で販売されているもの、およびインターナショナ
ル・バイオ−シンセティックス・インコーポレーテッド(オランダ)によって商
品名マキサターゼ(Maxatase)で販売されているもの、およびジェネンコルによ
って商品名FN−ベースで販売されているもの、およびMKCによって商品名オ
プチマーゼ(Optimase)およびオプチクリーン(opticlean)で販売されているも
のが挙げられる。
ここでプロテアーゼAおよびプロテアーゼBと称する酵素が、特に液体洗剤組
成物のためにタンパク分解酵素のカテゴリーで関心がもたれている。プロテアー
ゼAは、欧州特許出願第130,756号明細書に記載されている。プロテアー
ゼBは、欧州特許出願第87303761.8号明細書に記載されている。アミ
ラーゼとしては、例えば、英国特許第1,296,839号明細書(ノボ)によ
り詳細に記載のB.licheniforms の特殊な菌株から得られる −アミラーゼが挙
げられる。デンプン分解タンパク質としては、例えば、ラピダーゼ(Rapidase)
、マキサミル(Maxamyl)(インターナショナル・バイオ−シンセティックス・イ
ンコーポレーテッド)およびターマミル(Termamyl)(ノボ・インダストリーズ
)が挙げられる。
本発明で使用できるセルラーゼとしては、細菌セルラーゼと真菌セルラーゼと
の両方が挙げられる。好ましくは、それらは、5〜9.5のpH最適条件を有す
るであろう。好適なセルラーゼは、バーベスゴード等の米国特許第4,435,
307号明細書に開示されており、それは、Humicola insolens から産生される
真菌セルラーゼを開示している。また、好適なセルラーゼは、英国特許第2.0
75.028号明細書、英国特許第2.095.275号明細書およびDE−O
S第2.247.832号明細書に開示されている。
このようなセルラーゼの例は、Humicola insolens(Humicoia grisea var.the
rmoldea)の菌株、特にHumicola菌株DSM1800によって産生されたセルラ
ーゼ、およびアエロモナス属に属するバチルスNの真菌またはセルラーゼ212
産生真菌によって産生されるセルラーゼ、およびマリン軟体動物
(Dolabella Auricula Solander)の肝膵臓から抽出されるセルラーゼである。
他の好適なセルラーゼは、分子量約50KDa、等電点5.5を有し且つ41
5個のアミノ酸を含有するHumicola Insulens から生ずるセルラーゼである。こ
のようなセルラーゼは、1993年3月19日出願の同時係属欧州特許出願第9
3200811.3号明細書に記載されている。
特に好適なセルラーゼは、カラーケア上の利益を有するセルラーゼである。こ
のようなセルラーゼの例は、1991年11月6日出願の欧州特許出願第912
02879.2号明細書に記載のセルラーゼ、ケアザイム(Carezyme)(ノボ)
である。
洗剤使用に好適なリパーゼ酵素としては、英国特許第1,372,034号明
細書に開示のようなPseudomonas stutzeri ATCC19.154などのシュー
ドモナス群の微生物によって産生されるものが挙げられる。好適なリパーゼとし
ては、微生物Pseudomonas fluorescenl IAM1057によって産生されるリパ
ーゼの抗体との正の免疫交差反応を示すものが挙げられる。このリパーゼは、日
本の名古屋のアマノ製薬株式会社から商品名リパーゼP「アマノ(Amano)」で入
手できる(以下「アマノ−P」と称する)。
特に好適なリパーゼは、M1リパーゼ(アイビス)、リポラーゼ(ノボ)など
のリパーゼである。
ペルオキシダーゼ酵素は、酸素源、例えば、ペルカーボネート、ペルボレート
、ペルサルフェート、過酸化水素などと併用する。それらは、「溶液漂白」に使
用され、即ち、洗浄操作時に基体から除去された染料または顔料を洗浄液中で他
の基体に移動するのを防止するために使用される。ペルオキシダーゼ酵素は、技
術上既知であり、例えば、ホースラディッシュ・ペルオキシダーゼ、リグニナー
ゼ、およびハロペルオキシダーゼ、例えば、クロロペルオキシダーゼおよびブロ
モペルオキシダーゼが挙げられる。ペルオキシダーゼ含有洗剤組成物は、例えば
、PCT国際出願WO第89/099813号明細書および1991年11月6
日出願の欧州特許出願EP第91202882.6号明細書に開示されている。
液体処方物においては、酵素安定系が、好ましくは利用される。水性洗剤組成
物用の酵素安定化技術は、技術上周知である。例えば、水溶液中での1つの酵素
安定化技術は、酢酸カルシウム、ギ酸カルシウム、プロピオン酸カルシウムなど
の源からの遊離カルシウムイオンの使用を包含する。カルシウムイオンは、短鎖
カルボン酸塩、好ましくはギ酸塩と併用できる。例えば、米国特許第4,318
,
818号明細書参照。また、グリセロール、ソルビトールなどのポリオールを使
用することも提案されている。アルコキシ−アルコール、ジアルキルグリコエー
テル、多価アルコールと多官能脂肪族アミン(例えば、ジエタノールアミン、ト
リエタノールアミン、ジイソプロパノールアミンなど)との混合物、およびホウ
酸またはアルカリ金属ホウ酸塩。酵素安定化技術は、追加的に、米国特許第4,
261,868号明細書、米国特許第3,600,319号明細書、および欧州
特許出願公告第0199405号明細書、出願第86200586.5号明細書
に開示され且つ例証されている。ホウ酸およびホウ酸塩ではない安定剤が、好ま
しい。また、酵素安定系は、例えば、米国特許第4,261,868号明細書、
第3,600,319号明細書および第3,519,570号明細書に記載され
ている。
添加できる他の好適な洗剤成分は、1992年1月31日出願の同時係属欧州
特許出願第92870018.6号明細書に記載されている酵素酸化捕捉剤であ
る。このような酵素酸化捕捉剤の例は、エトキシ化テトラエチレンポリアミンで
ある。
特に好ましい洗剤成分は、或る種のカラーケア上の利益も与えるテクノロジー
との組み合わせである。これらのテクノロジーの例は、セルラーゼおよび/また
はペルオキシダーゼおよび/または色維持再生用金属触媒である。
別の任意の成分は、シリコーンおよびシリカ−シリコーン混合物によって例証
される抑泡剤である。シリコーンは、一般に、アルキル化ポリシロキサン物質に
よって代表できる一方、シリカは、通常、微粉砕形で使用され、シリカエーロゲ
ルおよびキセロゲルおよび各種の疎水性シリカによって例証される。これらの物
質は、粒状物(抑泡剤は有利には水溶性または水分散性の実質上非表面活性洗剤
不浸透性担体に放出自在に配合する)として配合できる。或いは、抑泡剤は、液
体担体に溶解または分散し、他の成分の1種以上にスプレーオンすることによっ
て適用することができる。
好ましいシリコーン制泡剤は、バルトロッタ等の米国特許第3933672号
明細書に開示されている。他の特に有用な抑泡剤は、1977年4月28日公告
の独国特許出願DTOS第2646126号明細書に記載の自己乳化性シリコー
ン抑泡剤である。このような化合物の一例は、ダウ・コーニングから市販されて
いるDC−544(シロキサン−グリコール共重合体)である。特に好ましい制
泡剤は、シリコーン油と2−アルキルーアルカノールとの混合物を含む抑泡系で
ある。好適な2−アルキル−アルカノールは、商品名イソフォール(Isofol)1
2Rで市販されている2−ブチル−オクタノールである。
このような抑泡系は、1992年11月10日出願の同時係属欧州特許出願第
92870174.7号明細書に記載されている。
特に好ましいシリコーン制泡剤は、同時係属欧州特許出願第92201649
.8号明細書に記載されている。
前記組成物は、エーロシル(AerosilR)などのヒュームド非孔質シリカとの組み
合わせのシリコーン/シリカ混合物を含むことができる。
前記抑泡剤は、通常、組成物の0.001〜2重量%、好ましくは0.01〜
1重量%の量で使用される。
洗剤組成物で使用する他の成分、例えば、汚れ沈殿防止剤、防汚剤、光学増白
剤、研磨剤、殺細菌剤、曇り抑制剤、着色剤および非カプセル化およびカプセル
化香料を使用してもよい。
ここで好適な再付着防止剤および汚れ沈殿防止剤としては、メチルセルロース
、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース
誘導体、および単独重合体または共重合体ポリカルボン酸またはそれらの塩が挙
げられる。この種の重合体としては、ビルダーとして前記のポリアクリレートお
よび無水マレイン酸−アクリル酸共重合体、並びに無水マレイン酸とエチレン、
メ
チルビニルエーテルまたはメタクリル酸との共重合体(無水マレイン酸は共重合
体の少なくとも20モル%を構成する)が挙げられる。これらの物質は、通常、
組成物の0.5〜10重量%、より好ましくは0.75〜8重量%、最も好まし
くは1〜6重量%の量で使用される。
好ましい光学増白剤は、特性が陰イオンであり、それらの例は、4,4′−ビ
ス−(2−ジエタノールアミノ−4−アニリノ−s−トリアジン−6−イルアミ
ノ)スチルベン−2:2′ジスルホン酸二ナトリウム、4,4′−ビス−(2−
モルホリノ−4−アニリノ−s−トリアジン−6−イルアミノスチルベン−2:
2′−ジスルホン酸二ナトリウム、4,4′−ビスー(2,4−ジアニリノ−s
−トリアジン−6−イルアミノ)スチルベン−2:2′−ジスルホン酸二ナトリ
ウム、4′,4″−ビス−(2,4−ジアニリノ−s−トリアジン−6−イルア
ミノ)スチルベン−2−スルホン酸一ナトリウム、4,4′−ビス−(2−アニ
リノ−4−(N−メチル−N−2−ヒドロキシエチルアミノ)−s−トリアジン
−6−イルアミノ)スチルベン−2,2′−ジスルホン酸二ナトリウム、4,4
′−ビス−(4−フェニル−2,1,3−トリアゾール−2−イル)スチルベン
−2,2′ジスルホン酸二ナトリウム、4,4′−ビス(2−アニリノ−4−(
1−メチル−2−ヒドロキシエチルアミノ)−s−トリアジン−6−イルアミノ
)スチルベン−2,2′ジスルホン酸二ナトリウムおよび2(スチルビル−4″
−(ナフト−1′,2′:4,5)−1,2,3−トリアゾール−2″−スルホ
ン酸ナトリウムである。
他の有用な高分子物質は、ポリエチレングリコール、特に分子量1,000〜
10,000、より特に2,000〜8,000、最も好ましくは約4,000
のものである。これらは、0.20〜5重量%、より好ましくは0.25〜2.
5重量%の量で使用される。これらの重合体および前記単独重合体または共重合
体ポリカルボン酸塩は、白色度維持、布帛灰付着、および遷移金属不純物の存在
下における粘土、タンパク質および酸化性汚れに対するクリーニング性能を改善
するのに価値がある。
本発明の組成物で有用な防汚剤は、通常、テレフタル酸と各種の配置のエチレ
ングリコール単位および/またはプロピレングリコール単位との共重合体または
三元共重合体である。このような重合体の例は、普通に譲渡された米国特許第4
116885号明細書および第4711730号明細書および欧州公告特許出願
第0272033号明細書に開示されている。EP−A第0272033号明細
書に係る特に好ましい重合体は、式
(CH3(PEG)43)0.75(POH)0.25〔(T−PO)2.8(T−PEG)0. 4
〕T(POH)0.25((PEG)43CH3)0.75
(式中、PEGは−(OC2H4)O−であり、POは(OC3H6O)であり、T
は(pcOC6H4CO)である)
を有する。
さらにジメチルテレフタレートとジメチルスルホイソフタレートとエチレング
リコールと1,2−プロパンジオールとのランダム共重合体としての変性ポリエ
ステル(末端基は主としてスルホベンゾエート、そして二次的にエチレングリコ
ールおよび/またはプロパンジオールのモノエステルからなる)も、非常に有用
である。標的は、「主として」スルホベンゾエート基によって両方の末端で封鎖
された重合体を得ることであり、本文脈で本発明の前記共重合体の大部分はスル
ホベンゾエート基によって末端封鎖されるであろう。しかしながら、若干の共重
合体は、余り完全には封鎖されず、それゆえ末端基はエチレングリコールおよび
/またはプロパン1,2−ジオールのモノエステルからなっていてもよく、「二
次的に」このような種からなっていてもよい。
本発明の所定のポリエステルは、ジメチルテレフタル酸約46重量%、プロパ
ン−1,2ジオール約16重量%、エチレングリコール約10重量%、ジメチル
スルホ安息香酸約13重量%およびスルホイソフタル酸約15重量%を含有し且
つ分子量約3,000を有する。ポリエステルおよびそれらの製法は、EPA第
311342号明細書に詳述されている。
本発明に係る洗剤組成物は、液体、ペースト、ゲルまたは粒状形であることが
できる。本発明に係る粒状組成物は、「コンパクト形」であることもでき、即ち
、通常の粒状洗剤より比較的高い密度、即ち、550〜950g/Lを有してい
てもよい。このような場合には、本発明に係る粒状洗剤組成物は、通常の粒状洗
剤と比較して少量の「無機充填剤塩」を含有するであろうし、典型的な充填剤塩
は硫酸および塩化物のアルカリ土類金属塩、典型的には硫酸ナトリウムであり、
「コンパクト」洗剤は典型的には充填剤塩10%以下を含む。本発明に係る液体
組成物は、「濃縮形」であることもでき、このような場合には、本発明に係る液
体洗剤組成物は通常の液体洗剤と比較して少量の水を含有するであろう。典型的
には、濃縮液体洗剤の水分は、洗剤組成物の30重量%未満、より好ましくは2
0重量%未満、最も好ましくは10重量%未満である。
さらに、本発明は、着色布帛を包含する布帛洗濯操作時に遭遇する可溶化懸濁
染料の一方の布帛から別のものへの染料移動を抑制するための方法に関する。
方法は、布帛を前記のような洗濯液と接触させることからなる。
本発明の方法は、好都合には、洗浄法のコースで行う。洗浄法は、好ましくは
、5〜75℃、特に20〜60℃で行うが、重合体は、95℃まで且つより高温
で有効である。処理液のpHは、好ましくは、7〜11、特に7.5〜10.5
である。
本発明の方法および組成物は、さらに洗剤添加剤製品としても使用できる。こ
のような添加剤製品は、通常の洗剤組成物の性能を補完または増進しようとする
。
本発明に係る洗剤組成物は、布帛、繊維、硬質表面、皮膚などの基体をクリー
ニングするために使用すべきである組成物、例えば、硬質表面クリーニング組成
物(研磨剤の有無)、洗濯洗剤組成物、自動皿洗い組成物および非自動皿洗い組
成物を包含する。
下記の例は、本発明の組成物を例示することを意図するものであって、本発明
の範囲を限定もしくは画定するものではない(その範囲は以下の請求の範囲に従
って決定される)。
下記の組成を有する本発明に係る液体洗剤組成物を調製する。
染料移動の程度をハンター色測定によって評価する。ハンター色システムは、
反射分光測光によって求められるハンタ−a、b値の変化を表わすDc値によっ
て布帛試料の色を評価する。Dc値は、下記の式
Dc={(af−ai)2+(bf−bi)2}1/2
(式中、下付き文字iおよびfはそれぞれブリード布帛の存在下で洗浄前および
洗浄後のハンター値を意味する)
によって定義される。最小有意差は、信頼水準95%で1である。例I
30分の洗浄サイクルを模擬するラウンダーオメーター試験を使用して、異な
る色に着色された布帛からの染料移動の程度を検討した。ラウンダーオメーター
ビーカーは、洗剤溶液200ml、着色布帛の10cm×10cmのピースおよびブリ
ード染料用ピックアップトレーサーとして使用するマルチファイバー見本を含ん
でなる。ブリード染料は、ダイレクトブルー90(1部)、ダイレクトブルー1
12(1部)およびダイレクトバイオレット47(1部)からなる。マルチファ
イバー見本は、綿からなる。実験条件
pH=7.8
A: 染料移動抑制系を含有しない、表Iに係る洗剤組成物。
B: 平均分子量約10,000およびアミン対アミンN−オキシド比1:1
0を有するPVNO(ポリ(4−ビニルピリジン−N−オキシド)(HOPAO
)10ppmを含有してなる、表Iに係る洗剤組成物。
C: 平均分子量約30,000およびアミン対アミンN−オキシド比1:1
を有するPVNO(ポリ(4−ビニルピリジン−N−オキシド)(LOPAO)
10ppmを含有してなる、表Iに係る洗剤組成物。
D: 平均分子量約30,000およびアミン対アミンN−オキシド比1:1
0を有するPVNO(ポリ(4−ビニルピリジン−N−オキシド)5ppmおよ
び平均分子量約30,000およびアミン対アミンN−オキシド比1:1を有す
るPVNO(ポリ(4−ビニルピリジン−N−オキシド)5ppm(HOPAO
+LOPAO)を含有してなる、表Iに係る洗剤組成物。結果
:
綿ピックアップトレーサーの場合のDc値
例II(A/B/C/D)
下記の組成を有する本発明に係る液体洗剤組成物を調製する。
例III(A/B/C/D)
下記の処方を有する本発明に係るコンパクト粒状洗剤組成物を調製する。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 ジョンストン,ジェームズ パイオット
ベルギー国オベリース、ウイデラーン、17
(72)発明者 ハーディー,フレデリック エドワード
イギリス国ニューキャッスル、アポン、タ
イン、ダラス、ホール、ポントランド、ウ
ッドエンド、8
(72)発明者 トーエン、クリスチャン アーサー ジャ
ック カミエル
イギリス国タイン、アンド、ウェアー、ノ
ース、シールズ、プレストン、ウッド、35
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1. 低い酸化度を有するポリアミンN−オキシド重合体と高い酸化度を有す るポリアミンN−オキシド重合体との混合物を含んでなる染料移動抑制組成物で あって、 前記ポリアミンN−オキシド重合体が下記の構造式 〔式中、Pは重合性単位(ただし、これにN−O基が結合できるか、またはN− O基が重合性単位の一部分を構成する)であり、 1であり、Rは脂肪族、エトキシ化脂肪族、芳香族、複素環式または脂環式基( ただし、それにN−O基の窒素が結合できるか、またはN−O基の窒素がこれら の基の一部分である)である〕 を有する単位を含んでなることを特徴とする、染料移動抑制組成物。 2. PはN−O基が結合されている重合性単位であり、且つRが芳香族また は複素環式基から選ばれる、請求項1に記載の染料移動抑制組成物。 3. N−O基の窒素がR基の一部分を構成する、請求項2に記載の染料移動 抑制組成物。 4. R基がピリジン、ピロール、キノリン、アクリジン、イミダゾールおよ びそれらの誘導体から選ばれる、請求項3に記載の染料移動抑制組成物。 5. N−O基の窒素がR基に結合している、請求項1または2に記載の染料 移動抑制組成物。 6. Rがフェニル基である、請求項5に記載の染料移動抑制組成物。 7. Pが重合性単位(ただし、N−O基が重合性単位の一部分を構成する) であり、且つRが芳香族または複素環式基から選ばれる、請求項1に記載の染料 移動抑制組成物。 8. N−O基の窒素がR基の一部分を構成する、請求項7に記載の染料移動 抑制組成物。 9. R基がピリジン、ピロール、キノリン、アクリジン、イミダゾールおよ びそれらの誘導体から選ばれる、請求項8に記載の染料移動抑制組成物。 10. 重合体主鎖がポリビニル重合体の基に由来する、請求項1ないし9の いずれか一項に記載の染料移動抑制組成物。 11. 低い酸化度を有する前記ポリアミンN−オキシド重合体がアミン対ア ミンN−オキシドの比率1,000:1から1:1、好ましくは100:1から 1:1、最も好ましくは10:1から1:1を有し、且つ低い酸化度を有する前 記ポリアミンN−オキシド重合体がアミン対アミンN−オキシドの比率2:3か ら1:1,000,000、好ましくは1:4から1:1,000,000、最 も好ましくは1:7から1:1,000,000を有する、請求項1ないし10 のいずれか一項に記載の染料移動抑制組成物。 12. ポリアミンN−オキシドが平均分子量500〜1,000,000、 好ましくは1,000〜50,000、より好ましくは2,000〜30,00 0、最も好ましくは3,000〜20,000を有する、請求項1ないし11の いずれか一項に記載の染料移動抑制組成物。
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