JPH09508037A - ポータルアッセンブリー用カテーテルコネクタおよびその接続方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ポータルアッセンブリーは、少なくとも一つの繰り返し密閉可能な隔膜、およびカテーテルの内側に入り込むことができるような大きさにつくられた管を有するポートから伸びている管、管を取り囲む傾斜面であって、ポートから離れる方向に向って管から放射状に広がっている傾斜面、およびカテーテルの端部を傾斜面の押込むスリーブ装置であって、管に向ってカテーテルの端部を放射状に内側に押込み、カテーテルの端部の近くに一塊となった部分を形成しカテーテルを密着し固定するスリーブ装置を有する。デュアルポート構造では、導出管は、その端部で互いに平行となり、スリーブ装置は、カテーテルの端部を傾斜面に押込み、カテーテルの端部を傾斜面の押込むスリーブ装置であって、管に向ってカテーテルの端部を放射状に内側に押込み、カテーテルの端部の近くに一塊となった部分を形成しカテーテルを密着し固定し、デュアルルーメンカテーテルのルーメン間のねじれを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】 ポータルアッセンブリー用カテーテルコネクタおよびその接続方法 発明の属する技術分野 この発明は、カテーテルコネクタおよびその接続方法に関するものであり、特 にポータルアッセンブリー用のカテーテルコネクタおよびその接続方法に関する ものである。 発明の背景 人間の体や動物の体に関するいくつかの病気を治療する際には、薬、血液生成 物、液体栄養やその他の液体を患者の静脈や動脈、腹膜（peritoneal）やエピデ ュラル（epidural）の空間、もしくは患者の体内のその他の場所に注入する必要 の生じることが多い。繰り返し点滴を行う必要があるときに有用なシステムの一 つは、所望の場所に液体を注入するために皮膚を通して出し入れされる植込型ポ ータルアッセンブリーを利用することである。血液採取のために動脈や静脈から 血液を抜き取ったり、その他の体液を抜き取ったりする場合にも同様の方法が利 用される。 このような植込型アッセンブリーは、皮膚下に植込まれ胸壁や体内のその他の 都合のよい場所に取り付けられるポートを有している。このポートは、ポートの 内部とやり取りするための隔膜を有している。この隔膜は、直接、皮膚下に配置 され、針で貫通することができる。皮膚上からポートの隔膜を貫通するように針 を挿入することによって、薬や他の液体をポートの中に入れること、また、ポー トから液体を抜くことができる。ポートは、差込み部材を有しており、その差込 み部材は、患者の体の注入（または採取）箇所に導かれた、フレキシブルで弾力 性のあるカテーテルの一端と接続機構を介して接続される。 米国特許第４，８８０，４１４（１９８９年１１月１４日特許発行）および米 国特許第４，７２３，９４８（１９８８年２月９日特許発行）は、カテーテルを ポートに接続するための異なった二つの接続構造例である。 この種の植込型ポート装置は、例えば数ケ月におよぶ長期間にわたって患者の 体内に残される可能性がある。重要なことは、カテーテルとポートの接続が植込 まれている期間、安全であり、かつ液体が漏らない状態を維持し続けることがで きるか、ということである。カテーテルとポートは、カテーテルをポートから引 き離すように作用する様々な外力を受ける。接続がはずれてしまえば、ポート内 に注入された液体を目標とする点滴場所に送り込めず、液体は、ポートの場所に 分配されることになってしまう。このことは、薬物が高濃度であって、患者体内 に誤って投与されると危険であるような化学療法等のある種の薬事療法を行う場 合には重要な問題となる。液体採取の場合も接続がはずれれば、点滴の場合とは 逆の影響がでる。 また、ポートをカテーテルに接続する際の操作の簡易さや接続に対する信頼性 も問題となる。典型的には、ポートとカテーテル間の接続は、ポータルアッセン ブリーを最初に設置する植込手術中に行われる。植込手術を行う外科医は、手袋 をはめているだろうし、手術中にはグローブやポートは手術による体液で覆われ ているだろう。したがって、接続機構は、このような環境下での取り扱いが簡単 であり、確実に作用する必要がある。また、できるだけ手術の長さを短縮できる ように、接続が素速く行える必要がある。 さらに、この種の植込型装置では、植込後に、カテーテルやポートを取り替え る必要が生じた際には、カテーテルをポートから取り外す必要が生じるかもしれ ない、ということが問題となる。その問題の一つは、カテーテルとポートとの間 の接続が簡単に解放できるかどうかということである。 また、カテーテルコネクタの大きさも問題となる。余りにも大きいコネクタは 患者にとって負担となるであろう。複雑な部品は、特に部品が微細な場合には、 コネクタを製造する際に問題となるであろうし、またコネクタの取り扱いも問題 となる。 カテーテルコネクタとカテーテル接続方法、詳細にはカテーテルをポートに接 続するカテーテルコネクタとその接続方法に対して、少なくとも上述の問題のい くつかおよびその他の技術的問題に取り組む技術の必要性が長い間感じられてき た。 発明の概要 本発明の一側面は、カテーテルを接続するためのポータルアッセンブリーに関 するものであり、そのアッセンブリーは、繰り返し密閉可能な隔膜とともにポー トを有している。管がポートからでており、その管はカテーテルの内側に入り込 むことができる大きさに作られている。傾斜面が管を取り囲んでいる。傾斜面は 、ポートから離れていく方向に向って管から放射状に広がっている。スリーブ機 構は、傾斜面に向ってカテーテルを押し込み、そこでカテーテルは一つになり、 通常、管の内部方向に向って放射状に押込まれる。カテーテルは傾斜面に押込ま れ、カテーテルの端部がカテーテルを管に密着させるようにし、また、分厚くな った部分をカテーテルにつくり、カテーテルをポートに固定する。 好ましい実施例では、デュアルポートが用いられており、デュアルポートは、 二つの隔膜、二つの独立した内部空間を有している。導出管が、ポートから伸び ており、ポートに対する遠端で平行になっている。デュアルポート装置では、カ テーテルは二重ルーメン構造のカテーテルとなり、傾斜面は二つの導出管を取り 囲み、また、傾斜面は、一般に円錐の先端を切ったような形状になり、その形状 の長手方向の軸の周りに二つの導出管を集めて配置する。看護人が脈打ちから二 つの隔膜を区別できるように、異なる大きさのリング、なるべく高さの違うもの 、広さの違うものを用いる方が好ましい。 好ましい実施例のスリーブ構造は、ポートから離れていく方向に放射状に広が った傾斜面、円錐形状が好ましい、によって作られた先端を持つスリーブを有し ている。傾斜端は、カテーテルの一塊にされた部分の近くに配置され、また一塊 にされた部分を押さえ付けることによって、カテーテルが引き抜かれないように している。好ましい実施例では、ロックリングは、スリーブに対して回転するこ とができるように取り付けられる。ツイストロック機構は、ロックリングおよび スリーブをポートに向って動かし、ロック位置にロックリングとスリーブを固定 することによって、カテーテルを導出管に密閉し固定する。 さらに、本発明は、以下のものを含むカテーテルコネクタに関するものである 。基本装置から伸び、端部で終結し、カテーテルの内側に入り込むことができる ように作られた管を有する基本装置；そして、管を取り囲む凹形状面であり、凹 形状面は、基本装置から離れる方向に向って管から放射状に広がっていき、また 、 凹形状面は、カテーテルの端部とかみ合うことができるような大きさにつくられ ている。スリーブ装置は、カテーテルとかみ合うことができ、カテーテルの端部 が管の端部上に位置しているときに、カテーテルの端部の外径よりも小さい内径 を有している。構造は、スリーブ装置を基本装置に設置して得られる。スリーブ 装置は、基本装置から離れる方向に向って放射状になっている凹形状面を有する 方が好ましい。さらに基本装置は、第１の管と大体平行となる、ポートから伸び ている第２の管を有している方が好ましく、また、傾斜面は、第２の管も取り囲 んでいる方が好ましい。 さらに、本発明は、カテーテルコネクタに関するものであり、好ましくはロッ クリングおよびスリーブを有するスリーブ装置は、カテーテルを基本装置の管に 設置することに役立つ。ロックリングは、基本装置に設置され、さらにスリーブ に対して回転することができるように設置されている方が好ましい。スリーブ装 置は、基本装置の突起を受けるためのカム用溝を有している方が好ましく、また 、カム用溝のオーバーセンタ部は、ロック位置でスリーブ装置を固定する。 さらに本発明は、二つの角度のついた導出管を有しており、導出管は、互いに 大体平行に伸びていく遠端を有している。さらに、本発明は、角度のついた第１ の導出管の近端をポートに挿入し、角度のついた第２の導出管の近端をポートに 挿入し、そして導出管の遠端がそれぞれ平行になるまで角度のついた第１の導出 管を回転させるアッセンブリーの使用方法に関するものである。 さらに本発明は、以下のステップを有するポータルアッセンブリーの使用方法 に関するものである。管が伸びているポートを準備し、カテーテルの端部を管上 に配置し、カテーテルの端部を一塊のくさび形状に変形する。方法の一つとして は、二つの平行な管が用意されること、また、カテーテルが二重ルーメンである ことが好ましい。 さらに本発明は、以下のステップを有するポータルアッセンブリーの使用方法 に関するものである。管を取り囲む傾斜面を有しており、また、ポートから離れ る方向に向って管から放射状に広がっている、管が伸びているポートを準備する 。さらに、この方法は、カテーテルの端部を管上に配置し、カテーテルの端部を 傾斜面に押込み、管に対してカテーテルを大体放射状に内側に押込み、カテーテ ル 端部の近くに一塊にされた部分をつくる。この方法の一つとしては、二つの平行 な管が用意されること、また、カテーテルは、デュアルルーメンであることが好 ましい。 さらに本発明は、筐体を有するポータルアッセンブリーに関するものであり、 その筐体の構造は、内部空間および筐体に設置され、内部空間にアクセスするこ とを可能にする隔膜によって決められ、また、筐体は、複数の縫合穴を有する。 縫合穴は、それぞれ、第１の経路および第１の経路より大きく、第１の経路に向 って先細りとなっているリードインを有している。凹地は、リードインとは反対 側の縫合穴、それぞれに隣接するよう形成されている。 さらに本発明は、筐体を有するポータルアッセンブリーに関するものであり、 その筐体の構造は、内部空間および筐体に設置され、内部空間にアクセスするこ とを可能にする隔膜によって決められ、また、内部空間は、隔膜に対して位置す る底面を有し、底面は、中央部を決定する大きい第１の半径および中央部の縁端 を決定する小さい第２の半径を有する複合曲線によって定義される。 図面の簡単な説明 図１は、カテーテル接続装置を含む本発明にかかるポータルアッセンブリーの 斜視図である。 図２は、図１にかかるポータルアッセンブリーの側面図である。 図３は、図１にかかるポータルアッセンブリーの部分図であり、カテーテルを ポートに完全に接続する前の図である。 図４は、図３にかかるポータルアッセンブリーの部分図であり、カテーテルが 完全に接続されている図である。 図５は、図１にかかるポータルアッセンブリーの一部断面を含む平面図の一部 であり、カテーテルをポートに完全に接続する前の図である。 図６は、図５にかかるポータルアッセンブリーの部分図であり、カテーテルが 完全に接続されている図である。 図７は、図１および図２にかかるポータルアッセンブリーの平面図であり、内 部構造の一部が点線で表されている。 図８は、ポートの一部断面を含む側面図であり、導出管およびインサートは設 置されていない。 図９は、インサートの拡大側面図である。 図１０は、デュアルルーメンカテーテルの端部の拡大図である。 図１１は、ポートから伸びている導出管の一つの遠端の拡大断面図である。 図１２は、スリーブの端部の拡大断面図である。 発明の好ましい実施例に関する詳細な説明 本発明は、カテーテルを基本装置（base arrangement）に接続するためのコネ クタを提供する。基本装置は、なるべく皮下植込み用のアクセスポートを有して いる方が好ましい。コネクタは、ポートの導出管とのかみ合い部をシールするた め、カテーテルの末端部をくさび形状部に押込む。スリーブ装置のスリーブおよ びロックリングが回転可能なように取り付けられているので、カテーテルを密着 するためにロックリングを回転させている間、スリーブとカテーテルとのかみ合 いを維持し続けることができる。オーバーセンタ部を有するカム／突起装置（ac am/bayonet arrangement）によって、使用者は機械的に取り扱いやすくなると同 時に、カテーテルを完全にシールでき、また確実にロックすることができる。ポ ートは、コネクタによって適所に固定されるデュアルルーメンカテーテル（dual lumen catheter）とかみ合う平行な導出管を持ったデュアルポートとして構成 されることが好ましい。 ここで図１および図２を参照すると、ポータルアッセンブリーが示されている 。図３ないし図１２は、ポータルアッセンブリー２２の特徴を示す拡大図である 。ポータルアッセンブリー２０は、ポータルもしくはポート２２、カテーテル２ ４、液体を漏らさないようにシールしながらカテーテル２４をポート２２に接続 するコネクタ２６を有している。薬、その他の液体を患者に対してポートから注 入したり、カテーテル２４の遠端（図示せず）から採取したりするために用いる よう、ポータルアッセンブリー２０は、皮下植込み可能となっている。また、ポ ータルアッセンブリー２０は、カテーテル２４を通して体内から血液やその他の 液体を採取するための出入口として利用される場合もある。どちらの場合でも、 カテー テル２４の遠端は、患者の体内の所望の場所に位置する。コネクタ２６は、カテ ーテル２４の近端３２をポート２２に接続する。コネクタ２６によって、何時で も、ポート２２からカテーテル２４を解放することができる。カテーテル２４は 、生体に対して拒絶反応が起こらなくフレキシブルで、弾性に富んだ重合物質、 例えばシリコンのような物質、から生成される。 ここで示した実施例では、ポート２２はデュアルポートになっている。二つの 異なる針がアクセスできる箇所がデュアルポート構造に用意されている。以下に 示すように、デュアルポートの外形部は、例えば図３に示されるように二つの導 出管３４、３６を有しており、また、カテーテル２４は、図３および図１０に示 されるように第１のルーメンおよび第２のルーメンを有する二重ルーメン構造で ある。導出管３４、３６の遠端６８、７０は、平行にそして互いに極めて近接し て伸びている。ルーメン３０、３１の各々は、導出管３４、３６の一つと接続し 液体を輸送する。二つ以上のアクセス箇所が提供されるならば、導出管および適 当に形成されたカテーテル２４を追加することが可能である。 一つの導出管および一つのルーメンによるカテーテル２４を用いれば、ポータ ルアッセンブリー２０は、シングルポートの外形とすることができる。また、マ ルチポート構成のため、導出管３４、３６を空間的に余裕があるように配置する ことができる（図示せず）。この場合、コネクタ２６は、各カテーテル２４およ び一つのルーメンを持つ導出管用として提供される。 導出管３４、３６は、管形状で、拒絶反応が起こらない金属物質、例えばチタ ンから生成されている。また、その他の物質、例えばプラスチックやその他の非 金属物質、およびその他の形状、例えば球根茎（bulbous stem）形状、を採用し てもよい。 図７および図８に最もよく示されているように、ポート２２は、筐体または土 台３８を有しており、筐体または土台３８は、それぞれ、隔膜を有するキャップ ４０、４２によって密閉された二つの主開口部または内部凹部をもつように形成 されている。キャップ４０、４２は、締りばめ（interference fit）によって土 台３８に取り付けられる。針がポート２２内の内部空間５０、５２のどちらにで もアクセスできるように、隔膜４８のは、それぞれ、繰り返し密閉可能なアクセ ス 構造となっている。キャップ４０は、触知用リング４４を有しており、看護人は 、患者の皮膚を通してそのキャップを感知することができ、隔膜４８およびキャ ップ４０の位置を探して同定することができる。キャップ４２は、触知用リング ４４とは違った感覚を持つ別の触知用リング４６を有している。触知用リング４ ４と触知用リング４６の間の感覚が違うので、特別なキャップ４０、４２の位置 決めに都合のよい構造とすることができる。 好ましい実施例では、リング４４は、リング４６と比べて背が高い外観となっ ている（例えば図２参照）。この図は、リング４４はリング４６よりも幅広の外 観を持つものとして描かれている（例えば図７参照）。示した具体例では、半円 をキャップ４０の長手（longitudinal）方向に対して循環させるように回転させ た、ほぼ半分のトーラス（ドーナツ）として、リング４４は決定されている。違 う大きさの半円部を用いるが、リング４６も同様手順で決定されている。ポート ２２が人間に皮下植込みされている時にリング４４とリング４６を確実に区別す ることができると思われるリング４４、４６の外部形状を、リング４４の半円形 部１６０の直径を０．１７４インチおよび半円形部１６２の直径を０．０６０イ ンチとする。また、どちらのキャップにも直径約０．４５０インチの隔膜が取り 付けられる中央開口部がある。半円部の直径は、両方ともそれぞれのキャップ４ ０、４２の縦方向軸に関して回転させられる。リング４４の半円部の断面形状は 、図８に最もよく表れている。 キャップ４０、４２は、筐体３８にきっちりと押込まれ、キャップ４０、４２ は、それぞれの隔膜４８を軸上にそして半径方向に圧縮する。キャップ４０、４ ２が所定の場所に押込まれることによって隔膜４８が所定の場所に位置するまで は、各々の隔膜４８は、ほぼ円柱形状部品である。一度押込まれると、各々の隔 膜４８の両方の中央部が凸形状となる。 土台３８を伴うポート２２およびキャップ４０、４２は他の形状および構造と することができる。示された実施例では、拒絶反応がでない金属から形成された 土台３８およびキャップ４０、４２となっている。しかし、他の物質でも可能で あり、例えばすべてのプラスチック構造や他の非金属構造、プラスチックと非金 属や金属物質との組合わせでもよい。 ポート２２内では、二つの微小な接続通路、もしくは角度のついた孔（angled bores）５４、５６が、内部空間５０、５２各々から一つづつ外部側に向って伸 びている。小孔５４、５６は、互いに横切るような方向に伸びている。また、小 孔５４、５６は、各々、それぞれの内部空間５０、５２を大きい中央開口部、中 央空間５８と接続している。中央空間５８に導出管３４、３６が配置される。導 出管３４、３６は、それぞれ、外表面６０、６２を有しており、また内部空間５ ０、５２それぞれと液体をやり取りする近端部６４、６６およびポート２２から 外部側に伸びている反対側の遠端部６８、７０を有している。端部６４、６６と 端部６８、７０の間には、湾曲領域７２、７４がある。湾曲領域７２、７４によ って、端部６８、７０は、ポート２２から外部側に向ってほぼ平行に並ぶように 伸びていくことができる。図１１の拡大図が示すように、導出管３４の端部６８ は、先細りになった先端部７６を有しており、先端部７６は、角を落としてあっ て、これによってカテーテル２４を端部６８に固定するときにもカテーテル２４ を傷つけることはない。端部７０についても同様である。ニードルチップも端部 ６８、７０に取り付け可能である。 インサート７８は、筐体３８に導出管３４、３６を取り付けやすくする。導出 管３４を孔５４に挿入し、端部６４によって決定される軸に関して回転させ、孔 ５６に設置される導出管３６用の空間を作り出す。あるいは、導出管３４を孔５ ４に挿入し、最初に回転可能な位置に設置することができる。導出管３６を孔５ ６に挿入すると、導出管３４を端部６４によって決定される軸に対して回転させ 、もし必要なら、導出管３６をその端部６６によって決定される軸に対して回転 させ、端部６８、７０を平行にする。端部６４、６６は互いに横切るように伸び ている。導出管３４、３６を、それぞれ筐体３８に、図に示されるような位置に 挿入し、インサート７８を筐体３８に向って端部６８、７０に沿ってスライドさ せ、ポート２２を組み立てる。インサート７８の第１の端部８０は、中央空間５ ８にきっちりはめ込まれる。第２の端部８２は、図３および図５に最もよく示さ れているように筐体３８から突き出ている。第１の端部８０は、第２の端部８２ より小さい外径となっている。第２の端部の大きい方の直径は、肩部８４で第１ の端部の小さい方の直径と接する。肩部８４は、中央空間５８の外周を決定する 筐体 ３８のかどとかみ合う。導出菅３４、３６の湾曲領域７２、７４はインサート７ ８の第１の脚部８６と第２の脚部８８の間に配置される。端部６８、７０は、イ ンサート７８の第１の孔９０、第２の孔９２をそれぞれ突き抜ける。楕円形状( 平行な辺と半円形の組合わせ)に切られた溝９４によって、凹部領域が作られ、 その凹部領域によって、湾曲領域７２、７４は、それぞれ、導出管３４、３６が 余裕を持てるように溝９４によって決定される凹部領域に、少なくとも部分的に は収るようになる。示される実施例では、インサート７８は、拒絶反応がでない 金属によって作られており、金属製の土台３８に溶接されている。さらに、導出 管３４、３６も金属製の土台３８に溶接されている。 さらに、インサート７８は、傾斜面９８に囲まれた平端面９６を有している。 平端面９６は、導出管３４、３６の各々の端部６８、７０によって決定される長 手方向の軸に垂直な面に存在している。傾斜面９８は、ポート２２から遠ざかる 方向で導出管３４、３６から広がる方向に放射状になっており、凹形状を決定し ている。さらに、インサート７８は、円筒の外表面８５の相対する位置に二つの 突起またはピン１００を有している。図には第１の突起のみが表れている。第２ の突起は、インサート７８上の１８０度反対の場所に位置している。図に示され ているように、傾斜面９８は、導出管３４、３６を取り囲んでいる。なお、傾斜 面９８は、先端を切った円錐形状とし、インサート７８の長手方向の軸の周囲を 囲むことが好ましい。また、図に示された先端を切った円錐形状の代りに、傾斜 面９８として湾曲面を使用することもできる。導出管３４、３６は、インサート ７８の長手方向の軸を挟んで相対する位置に配置される。ポータルアッセンブリ ーが、シングルポート構造なら、一つの導出管は、長手方向の軸と同心に配置さ れる。 スリーブ１０２は、カテーテル２４の外表面とかみ合う。特に、スリーブ１０ ２は、カテーテル２４と導出管３４、３６とを弾性的にかみ合わせるとき、カテ ーテル２４の外表面によって決定される外径よりも小さい内径によって決定され る内表面を有している。このような構成によって、スリーブ１０２は、傾斜面９ ８および平端面９６の方向に向ってカテーテル２４を引っ張り、もしくは引きず り、図６に示されるようにカテーテル２４の端部３２において隆起したくさび形 状部３２ａを形作ることができる。スリーブ１０２の内径と伸ばされた状態のカ テーテル２４の間に約１０００分の３から１０００分の４インチの締りばめが、 適切に作用する。例えば、ポータルアッセンブリー２０において、導出管３４、 ３６を、それぞれ、直径０．０６５インチ、両者の中心間距離０．０７３インチ 、シリコンカテーテル２４の外半径約０．０６７インチ（伸ばされていないとき ）、デュアルルーメン３０、３１の直径約０．０４４インチでその中心間距離約 ０．０６０インチとするなら、スリーブ１０２の内径を約０．１４２インチとす れば、傾斜面９８の方向へカテーテル２４を十分に引張っていくことができる。 示される具体例では、スリーブ１０２は、拒絶反応が起こらない物質、例えばポ リカーボネイトもしくはその他のプラスチックで作られている。 スリーブ１０２は、ロックリング１２０とともにスリーブ１０２を維持するた めの第１のリップ１０８および第２のリップ１１０を有する外表面１０６を備え ている。第１のリップ１０８と第２のリップ１１０の間に窪んだ溝１１２がある 。窪んだ溝１１２によって、スリーブ１０２をロックリング１２０に関して回転 させることができる。窪んだ溝１１２は、スリーブ１０２がロックリング１２０ に対して長手方向に動くことができる長さを有している。 スリーブ１０２は、端部１１４を有しており、その端部１１４によって、使用 の際にカテーテル２４のくさび形状を作りやすくする。必要なら、さらに押込ん だカテーテルを受け取るためのスペースを供給するための凸形状を決定する傾斜 面１１６を、端部１１４は有していてもよい。傾斜面１１６は、先端を切った円 錐形状の方が好ましい。 また、スリーブ１０２の端部１１４は、湾曲した、もっと好ましくは、丸みを 持った縁１１７も有している。縁１１７の拡大図が、図１２に示されている。こ の丸みを持った縁１１７が、スリーブ１０２の他の部分の内径よりわずかに、例 えば、実施例においては、それは、６０００分の１インチのオーダーで、スリー ブ１０２の内径から突出している。縁１１７の形状の例の一つとしては、半径約 ０．００８インチである。 ロックリング１２０は、ソリッド端リング１２２を有している。内部に突き出 ている縁１２４は、ロックリング１２０でスリーブ１０２を固定するために、ス リーブ１０２の第１のリップ１０８もしくは第２のリップ１１０のいずれかとか み合う相対して位置する端部表面を有している。示されている構成では、スリー ブ１０２は、ロックリング１２０に対して、縦方向にスライド可能であると同時 に回転可能である。相対的な回転によって、ロック操作中にロックリング１２０ をスリーブ１０２に対して回転させることができる。その結果、スリーブ１０２ は、カテーテル２４とかみ合いを維持でき、また導出管３４、３６に対してカテ ーテル２４をねじることはない。このことは、デュアルポート型では特に有効な 点である。示される実施例では、スリーブ１０２は、ロックリング１２０に対し てスナップして適合されている（snap fit）。この相対的な長手方向の動きが有 利な点は、このような特徴が選択的であるにもかかわらず、組み立ておよび使用 を簡単に行えることである。 ロックリング１２０は、二つの溝１２６、１２７を有している。この溝１２６ 、１２７は、インサート７８の突起１００とともに作用し、ロックリング１２０ をインサート７８に固定する。溝１２６、１２７は、ロックリング１２０の相対 する位置にほぼ等しく形成されている。溝１２６は、インサート７８に対するロ ックリング１２０のカム動作を与えるカム状面１２８として形成されている。そ れによって、溝１２６、１２７は、カテーテル２４の束ね込み（bunching up） や放射状に内側に（radially inwardly）働く力に対して機械的に有利な点を提 供する。カム状面１２８は、好きなように角度をつけることができ、それによっ て傾斜面９８とかみ合うカテーテル２４にかかる力を変えることができる。ロッ クリング１２０を手で回しやすくするために、ロックリング１２０の中央部分か ら外側に向って、外側に伸びたウイングもしくはレバーアーム１３２を設置する 。ポート２２の凹部１３４は、例えば図１および図６に示されるようにロックリ ング１２０のウイング１３２をかなり接近して受け取る。このような凹部１３４ は、ポータルアッセンブリ２０の外部につきでた部品の間の空間を小さくするこ とによって大きな領域を作らないようにすることに役立つ。導出管３４、３６お よびインサート７８に対してカテーテル２４を固定するために、時計周り方向に 回転されたロックリング１２０が表されている。また、反時計周りの構造とする ことも可能である（図示せず）。 溝１２６は、オバーセンタ面もしくは回り止め１３０を有している。図１、図 ４および図７に最もよく表されているように、回り止め１３０は、突起１００と 係合し、ロック位置でロックリング１２０を固定する。カテーテル２４によって ロックリング１２０上にインサート７８から遠ざかっていく方向に軸方向の力が 働く。示される位置では、突起１００は、回り止め１３０を越えて進むことはで きないし、カム状面１２８に沿って進んで、不意にカテーテル２４をポート２２ から切り離してしまうこともできない。また、回り止め１３０よって、迷い針（ errant needle）がロックリング１２０を解放してしまわないようにしている。 さらに、カテーテル２４をポート２２に接続する際、突起が回り止め１３０に達 している時に、コネクタ２６は確実にロックされているということを外科医は、 即座に知ることができるだろう。同様の回り止めがもう一つの突起１００にも設 けられている。 ロックリング１２０をインサート７８にロックするための突起／溝装置の代り に、他のロック機構、例えばロイヤーねじ（Luer threads）や管用ねじを用いる ことも可能である。 コネクタ２６は、一般的には二つの導出管３４、３６、傾斜面９８、スリーブ １０２、溝１２６、１２７を有するロックリング１２０、インサート７８の突起 １００を有している。同時に、導出管３４、３６、傾斜面９８、ある場合には平 端面９６が、コネクタ２６の基本装置部を形成する。スリーブ１０２、ロックリ ング１２０が、コネクタ２６のスリーブ装置部を形成する。溝１２６、１２７を 有するロックリング１２０およびインサート７８の突起１００が、基本装置部に 対してスリーブを固定し、カテーテル２４を固定するための固定機構を形成する 。スリーブ１０２およびロックリング１２０は、望むなら、一体として形成する ことができる。ただし、この場合は、相対的な回転および軸方向へのスライド動 作を行うことはできない。コネクタ２６は、ポータルアッセンブリー２０にのみ ならず、ある装置とカテーテルをきっちりと接続したいと望む場面ではその他の 構造にも利用可能である。 図５および図３の点線に示されるように、カテーテル２４とポート２２を有す るコネクタを使用する際は、導出管３４、３６の端部６８、７０を覆うようにし てカテーテル２４の端部３２を手で適当な場所に配置するのが好ましい。カテー テル２４を最初に図３に示される位置を越えて手で押込むならば、その結果カテ ーテル２４は、さらに一塊にされる（bunched up）ことになる。もし、これ以上 、カテーテル２４を一塊にしようとはしないのなら、図に示す大体の位置よりも カテーテル２４を押込まない方がよい。余分な材料を準備していないのに、カテ ーテル２４をあまりにも深く押込むと、カテーテル２４の端部３２ａを適切に一 塊にすることができない。実施例においては、カテーテル２４を約１ミリメート ルから４ミリメートル導出管３４、３６上に配置するのが適当である。スリーブ １０２の端部１１４の凸形状によって、コネクタ２６内の一塊にされるカテーテ ル２４の量にいくらか幅を持たせることができる。端部３０が平端面９８に接す るまで、カテーテル２４を手でずっと押込むことができる。この場合、インサー ト７８に向ってロックリング１２０によってスリーブ１０２を引張ると、すでに 提供されていなければ、さらに一塊とされるカテーテル２４に適応するための余 地が提供される。 導出管３４、３６上にカテーテル２４を配置する前または後に、カテーテル２ ４をロックリング１２０およびスリーブ１０２の中に通す。典型的な植込み手術 では、カテーテル２４の遠端部を体内の所望の位置に通し、カテーテル２４の近 端部３２をスリーブ１０２およびロックリング１２０の中に通し、そしてカテー テル２４の近端部３２を導出管３４、３６上に配置する。次に、突起１００をそ れぞれの溝１２６、１２７の近くで一列になるまで、ロックリング１２０および スリーブ１０２をポート２２の方向、つまり図３に示す矢印Ａの方向へ移動する 。そして、ロックリング１２０を矢印Ｂの方向へ回転させ、突起１００をそれぞ れの溝１２６、１２７に沿って回り止め１３０へ向って動かす。反時計回りを採 用する装置では、締めつけの際はロックリング１２０を矢印Ｂとは反対の方向へ 回すことになる。 ロックリング１２０を回転させることによって、ポート２２の傾斜面９８に向 ってさらにスリーブ１０２を引張ることになる。この場合、カテーテル２４の端 部３２が傾斜面９８と接していれば、図６に示されるようにカテーテル２４の端 部３２は、一塊とされ、分厚いくさび形状部３２ａを創る。カテーテル２４は、 平端面９６とかみ合うまで一塊となるだろう。図４および６に示されるように、 ロックリング１２０は、いったん突起１００が回り止め１３０の位置にくれば、 ロック位置となる。この位置で、カテーテル２４は、図７に示されるようにコネ クタ２６の内部で一塊とされ、（導出管３４、３６上で）伸ばされている場合、 伸ばされていない場合どちらの場合のカテーテルであっても、その管厚さよりも 分厚い部分を持つことになる。特にカテーテル２４は、傾斜面９２に押込まれて 、一塊とされたくさび形状部３２ａを有している。この押込み動作によって、カ テーテル２４上に導出管３４、３６と密着するための法線力を得ることができる 。カテーテル２４上の軸方向の力と円周方向の力との合力によって、確実に接続 することができる。このような押込み動作によって、第１のルーメン３０と第２ のルーメン３１との間のねじりを排除することができる。カテーテル２４が導出 管３４、３６の端部６８、７０に位置するときに第１のルーメン３０と第２のル ーメン３１が伸ばされるために、ルーメン３０、３１間の領域にねじりが生じる 可能性がある。しかし、法線力によって、カテーテル２４を密着することができ 、またねじりを少なくすることができる。スリーブ１０２の端部１１４が、カテ ーテル２４を捕らえると、一塊とされたカテーテル２４の端部３２ａをコネクタ ２６から簡単には引き離すことができない。 一旦、カテーテル２４を図１、図２、図４、および図６に示される位置に設置 すると、カテーテル２４はポート２２に密着され、内部空間５０、５２から流れ る液体は、点滴を行う場所に（液体を）送り込むために導出管３４、３６、カテ ーテル２４を通って、液体が漏らない経路中を移動する。同様に、ポート２２か ら液体を引き抜く場合は、カテーテル２４の（ポート２２から）遠い方の端部か ら抜かれるだろう。スリーブ１０２によって、、縁１１７の締りばめ(interferenc efit)のためにカテーテル２４を導出管３４、３６に密着させることが行いやす くなる。ルーメン３０、３１より導出管３４、３６は太いので引き伸ばされたカ テーテル２４は、ある程度は導出管３４、３６に自ら密着しようとする。 一塊とされたくさび形状部３２ａは、少なくともカテーテル２４と導出管３４ 、３６の間の密着を形成しやすくする。それに加えて、一塊とされたくさび形状 部３２ａは、捕らえられ、導出管３４、３６からカテーテル２４を引き離そうと す るカテーテル２４に加えられる引張り力に対抗するためのアンカー機能（anchor function）として働く。傾斜面９８および傾斜している端部１１４は、選択的に 一塊とされたくさび形状部３２ａの外側に拡張した部分を封じ込めており、また 、この封じ込め部をより確実に密着するようにするため、および／もしくはカテ ーテル２４がポート２２から引き抜かれないようにするためのより確実なアンカ ーとしての機能を与えることに利用する。 突起を回り止め１３０に維持するためのロックリング１２０上に働くカテーテ ル２４によって与えられる軸方向の力は、図３に示される矢印Ｂと反対向きにロ ックリング１２０に働く回転力を弱めることができる。 スリーブ１０２の端部１０９は、特にスリーブ１０２がプラスチックの様な弾 力のある物質から作られている場合は、カテーテル２４に働く曲げひずみを軽減 する役目を果たし、その結果、カテーテル２４を引き抜きやカテーテル２４とコ ネクタ２６のかみ合いによる破損やその他の損傷に耐えることができる。また、 スリーブ１０２は、カテーテル２４に穴を開けたり、さもなければカテーテル２ ４を切断してしまったりする可能性がある迷い針からカテーテル２４を保護する 役目も果たす。スリーブ１０２のひずみ除去機能およびカテーテル保護機能は任 意である。 カテーテル２４を取りはずすためには、ロックリング１２０を矢印Ｂとは反対 の方向へ回転させ、カテーテル２４を導出管３４、３６から引き抜けばよい。 また、筐体３８は、多数の縫合穴１３６を有している。縫合穴１３６の周辺部 には凹部（depressions）１３８が形成され、筐体３８の外面１４６から内側に 向って形成されている。凹部１３８をつくることによって、縫合穴１３６をより 短くすることができる。縫合穴１３６は、それぞれ、底面１４２の近くにガイド 面もしくはリードイン（lead-in）１４０を有している。リードイン１４０の各 々は、縫合穴１３６によって決定される円柱状経路より大きい大きさとなってい る。各々のリードイン１４０は、縫合穴１３６の円柱状経路に向って先細りにな っている。リードイン１４０によって、手術中に外科医は、それぞれの縫合穴１ ３６にポータルアッセンブリー２０の底面から上部へ向って針を通しやすくなる 。 底面の特定の位置に設けてある凹部１４４は、筐体３８の重量を減らすととも に、ポータルアッセンブリー２０を体のある部分に取り付ける際の安定した基礎 を供給する。 内部空間５０、５２の各々は、その底部に湾曲した内部底面５１を有している 。これらの湾曲面５１は、ポータルアッセブリー２０内の死点（dead point）を 減少し、液体やその他の物質のよどみが長時間起こらないようにしている。底面 ５１は、それぞれ、複合曲線で決定されているのが好ましく、大きい半径の中央 領域１５０および小さい半径の辺縁領域１５２で決定されているのが好ましい。 ある好ましい実施例では、例えば、中央領域は、半径０．７４インチで湾曲し、 辺縁領域１５２は、半径０．０５インチで湾曲している。 しかし、本発明の構造および機能の詳細と並んで、本発明に関する多数の利点 および特徴をこれまでの記述内で示してきたが、開示は説明の目的のみで示した ものであって、変更は細部、特に、形状、大きさおよび物質の構成要素に関して は発明の原理内、追加クレームが表す言葉が示す広く一般的な意味の範囲で変更 が行われる可能性がある。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９６年３月１２日 【補正内容】 請求の範囲 １． カテーテルコネクタであって下記を備えたもの： 以下のものを有する基本装置： 基本装置から伸び、端部で終結している第１の管であって、カテーテルの中側 に入り込むことができような大きさとされている第１の管； 第１の管を取り囲む凹形状面であって、基本装置から離れていく方向に向って 、管から放射状に広がっていき、カテーテルの端部とかみ合うことができるよう につくられている凹形状面； 基本装置に設置され、カテーテルとかみ合うことができるスリーブ装置であっ て、カテーテルの端部を第１の管の端部に配置するときのカテーテルの端部の外 径よりも小さい内径とされているスリーブ装置。 ２． 請求項１にかかるコネクタにおいて、スリーブ装置は、基本装置から遠ざ かる方向に放射状になる凸形状端を有し、カテーテルとかみ合うことができる。 ３． 請求項１にかかるコネクタにおいて、基本装置は、さらに、基本装置から 伸び、第１の管とほぼ平行に位置する第２の管を有しており、凹形状面は、第２ の管も取り囲んでいる。 ４． 請求項１にかかるコネクタにおいて、スリーブ装置は、以下のものを有し ている： カテーテルとかみ合うことができる先端をもつスリーブ； スリーブの一部を取り囲むロックリングであって、スリーブに回転可能に設置 され、基本装置に設置されるロックリング。 ５． 請求項４にかかるコネクタにおいて、スリーブは、プラスチックからでき ている。 ６． 請求項４にかかるコネクタにおいて、スリーブは、ひずみ除去端を有して いる。 ７． 請求項４にかかるコネクタにおいて、さらにロックリングは、スリーブに 長手方向にスライドできるように設置されている。 ８． 請求項７にかかるコネクタにおいて、基本装置は、突起を有しており、ま た、ロックリングは、基本装置にロックリングを固定するための突起とかみ合う ための溝が彫られた面を有しており、溝が彫られた面は、湾曲部を有している。 ９． 請求項８にかかるコネクタにおいて、ロックリングの溝が彫られた面は、 オーバーセンタ部を有する。 １０． 請求項１にかかるコネクタにおいて、基本装置は、突起を有しており、 また、スリーブ装置は、基本装置にスリーブ装置を固定するための突起とかみ合 うための溝が彫られた面を有しており、溝が彫られた面は、湾曲部を有している 。 １１． 請求項１０にかかるコネクタにおいて、スリーブ装置の溝が彫られた面 は、オーバーセンタ部を有する。 １２． 請求項１にかかるコネクタにおいて、基本装置は、繰り返し密閉するこ とができる隔膜および第１の内部空間を有し、内部空間は、第１の管と繰り返し 密閉することができる第１の隔膜と液体のやり取りをする。 １３． 請求項１２にかかるコネクタにおいて、基本装置は、基本装置から伸び 、端部で終結している第２の管であり、第２の管は、カテーテルの中側に入り込 むことができような大きさとされており、さらに、基本装置は、繰り返し密閉す ることができる隔膜および第２の内部空間を有し、内部空間は、第２の管と繰り 返し密閉することができる第２の隔膜と液体のやり取りをし、また、基本装置か ら 伸びている第２の管は、第１の管と大体平行となる部分を有し、凹形状面は、第 ２の管も取り囲む。 １４． 請求項１３にかかるコネクタにおいて、第１および第２の内部空間は、 内部の円周を決定し、第１の管および第２の管は、基本装置に設置される独立し た湾曲した管であり、それぞれ近端および遠端を有し、近端は、ポートに近いと ころに存在し、それぞれの管の近端は、それぞれの内部空間によって決定される 円周に垂直な方向へ伸びており、近端は、互いに横切るような角度で伸びており 、遠端は、互いに平行となるように伸びている。 １５． 請求項１３にかかるコネクタにおいて、基本装置は、第１のリングおよ び第２のリングを有し、第１のリングは第１の隔膜を囲い、第２のリングは第２ の隔膜を囲い、第１のリングは、第１の直径を持つ第１の半円によって決定され る断面を有する第１の連続部を有し、第２のリングは、第２の直径を持つ第２の 半円によって決定される断面を有する第２の連続部を有する、ただし第１の直径 と第２の直径は相違なるものとする。 １６． 請求項１２にかかるコネクタにおいて、基本装置は、金属製の筐体を有 し、凹形状面は、筐体に設置された金属製のインサートの一部分を形成し、イン サートは、スリーブ装置とかみ合う二つの突起および第１の管を受ける通路が設 けられている。 １７． 請求項１２にかかるコネクタにおいて、ポートは、複数の縫合穴を有し 、各々の縫合穴は、第１の円柱状経路を有し、各々の縫合穴は、第１の円柱状経 路より大きい大きさに作られており、第１の円柱状経路に向って先細りとなって いるリードインを有している。 １８． 請求項１７にかかるコネクタにおいて、ポートは、複数の凹地を有し、 各々の凹地は、各々の縫合穴が有するリードイン側の端部とは反対側の縫合穴の 端部の近くに配置されている。 １９． 請求項１にかかるコネクタにおいて、内部空間は、隔膜と向い合って位 置する底面を有し、底面は、中央部を決定する大きい第１の半径および中央部の 辺縁を決定する（第１の半径より）小さい第２の半径を有する複合曲線によって 決定される。 ２０． カテーテルコネクタであって下記を備えたもの： 以下のものを有する基本装置： 基本装置から伸び、端部で終結している管であって、カテーテルの中側に入り 込むことができような大きさとされている管； カテーテルの端部とかみ合うことができる位置に配置されている管を取り囲む 面； カテーテルとかみ合うスリーブであって、カテーテルの端部を管の端部に配置 するときのカテーテルの端部の外径よりも小さい内径とされているスリーブ； スリーブの一部を少なくとも取り囲むロックリングであり、スリーブに回転可 能に設置され、基本装置に設置されるロックリング。 ２１． 請求項２０にかかるコネクタにおいて、基本装置は、さらに、基本装置 から遠ざかる方向に仲びる突起を有しており、ロックリングは、突起を受けるた めのカム用溝を有しており、カム用溝は、湾曲部を有しており、また、カム用溝 は、オーバーセンタ部を有している。 ２２． カテーテルコネクタであって下記を備えたもの： 以下のものを有する基本装置； 基本装置から伸び、端部で終結している管であって、カテーテルの中側に入り 込むことができような大きさとされている管； カテーテルの端部とかみ合うことができる位置に配置されている管を取り囲む 面； 基本装置から伸びている突起； カテーテルとかみ合うスリーブ装置であって、カテーテルの端部を管の端部に 配置するときのカテーテルの端部の外径よりも小さい内径とされており、突起を 受けるカム用溝を有しており、カム用溝は、湾曲部を有しており、また、カム用 溝は、オーバーセンタ部を有しているスリーブ装置。 ２３． ポータルアッセンブリーであって下記を備えたもの： 本体と二つの繰り返し密閉することができる隔膜を有するポートであって、本 体と繰り返し密閉することができる隔膜は、共に働き合って、隔膜の一つづつと 通じている二つの隔離された内部空間を明らかにするようなポート； 本体に設けられた二本の角度のついた導出管であって、それぞれ、近い側の端 部と遠い側の端部を有しており、近い側の端部から遠い側の端部へと向う方向に ポートから伸びており、それぞれ、二つの内部空間の中の一つと連結しており、 近い側の端部は、互いに横切るように伸びており、遠い側の端部は、互いに平行 となるように伸びているような導出管。 ２４． 請求項２３にかかるポータルアッセンブリーは、さらに、本体に設置さ れ、本体から伸びる独立したインサートを有しており、インサートは、導出管の 遠い側端部の一部を取り囲む。 ２５． コネクタアッセンブリーの使用方法であって下記のステップを備えたも の： 第１の管が伸びている基本装置を準備する、なお、基本装置は、第１の管を取 り囲む凹形状面を有している； カテーテルの端部を第１の管上に配置する； カテーテルを凹形状面に押込み、カテーテルの端部を第１の管に対して大体放 射状に内側に向って押込み、カテーテル端部の近傍に分厚い部分を形成する。 ２６． 請求項２５にかかる方法において、基本装置は、第１の管と平行に基本 装置から伸びている第２の管を有しており、カテーテルは、デュアルルーメンカ テーテルであり、さらに、方法は、カテーテルの端部を凹形状面に押込み、そし て、カテーテルの端部を第１の管および第２の管に対して大体放射状に内側に向 って押込み、カテーテル端部の近傍に分厚い部分を形成する構成となっている。 ２７． 請求項２５にかかる方法において、動かすことができるスリーブ装置に よって、カテーテルを凹形状面に押込む。 ２８． 請求項２７にかかる方法において、少なくともスリーブ装置の一部を第 １の管に対して回転させる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ)，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，Ｃ Ｎ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，Ｍ Ｘ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ベリング，ウィリアム エル. アメリカ合衆国，ミネソタ州 55112，ニ ュー ブリフトン，レッドウッド レーン 655 (72)発明者 グランツ，ジェラルド アメリカ合衆国，ミネソタ州 55042，レ ーク エルモ，サーティナインス ストリ ート ノース 8085 (72)発明者 ジョンソン，セオドア エイ. アメリカ合衆国，ミネソタ州 55116，エ ス ティ．ポール，モントローズ レーン 554

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． カテーテルに接続するためのポータルアッセンブリーであって以下のもの を備えたもの： 繰り返し密閉することができる第１の隔膜を有するポート； ポートから伸びている第１の管であって、カテーテルの中側に入り込むことが できような大きさとされている第１の管； 第１管を取り囲む傾斜面であって、ポートから遠ざかる方向に第１の管から放 射状に広がっていく傾斜面； カテーテルの端部を傾斜面に押込むスリーブ手段であって、カテーテルの端部 を第１の管に対して内側に向って放射状に押し込み、カテーテルに分厚い部分を 作るスリーブ手段。 ２． 請求項１のポータルアッセンブリーにおいて、ポートは、繰り返し密閉す ることができる第２の隔膜を有しており、ポータルアッセンブリーは、ポートか ら伸びる第２の管を有しており、第２の管は、第１の管とほぼ平行になる部分を 有している。 ３． 請求項２のポータルアッセンブリーにおいて、第１の管および第２の管は 、ある角度で湾曲している管であり、各々の管は、近い側の端部および遠い側の 端部を有しており、近い側の端部同志は、互いに交差するように伸びており、遠 い側の端部同志は、互いに平行となるように伸びている。 ４． 請求項１のポータルアッセンブリーにおいて、スリーブ手段は、カテーテ ルとかみ合うことができるスリーブを有しており、スリーブは、カテーテルの端 部が、第１の管の端部に位置しているときには、カテーテルの端部の外径より小 さい内径を有している。 ５． 請求項４のポータルアッセンブリーにおいて、スリーブは、ポートから遠 ざかる方向に放射状に広がっている傾斜先端を有している。 ６． 請求項４のポータルアッセンブリーにおいて、スリーブは、プラスチック で作られている。 ７． 請求項４のポータルアッセンブリーにおいて、スリーブ手段は、スリーブ から伸びているロックリングを有しており、ポートは突起を有しており、ロック リングは、ロックリングをポートに固定するための突起とかみ合う溝が彫られた 面を有している。 ８． 請求項７にかかるポータルアッセンブリーにおいて、さらに、固定手段は 、ロックリングをスリーブに固定し、ロックリングとスリーブは、互いに取り付 けられる独立した要素であり、一つの装置を形成し、さらに、ロックリングは、 スリーブに対して回転可能である。 ９． 請求項８にかかるポータルアッセンブリーにおいて、ロックリングは、ス リーブに対して相対的に縦方向に移動可能である。 １０． 請求項７にかかるポータルアッセンブリーにおいて、ロックリングの溝 が彫られた面は、オーバーセンタ部を有している。 １１． 請求項４にかかるポータルアッセンブリーにおいて、スリーブは、ひず み除去端を有している。 １２． 請求項１にかかるポータルアッセンブリーにおいて、ポートは、繰り返 し密閉することができる第２の隔膜を有しており、ポータルアッセンブリーは、 ポートから伸びており第１の管とほぼ平行となる第２の管を有しており、ポート は、金属製の筐体を有しており、傾斜面は、筐体に設置された金属製のインサー トの一部分を形成し、インサートは、スリーブ手段とかみ合う二つの突起および 第１の管および第２の管を受ける通路が設けられている。 １３． 請求項１にかかるポータルアッセンブリーにおいて、ポートは、複数の 縫合穴を有し、各々の縫合穴は、第１の円柱状経路を有し、各々の縫合穴は、第 １の円柱状経路より大きい大きさに作られており、第１の円柱状経路に向って先 細りとなっているリードインを有している。 １４． 請求項１３にかかるポータルアッセンブリーにおいて、ポートは、複数 の凹地を有し、各々の凹地は、各々の縫合穴が有するリードイン側の端部とは反 対側の縫合穴の端部の近くに配置されている。 １５． 請求項１にかかるポータルアッセンブリーにおいて、ポートは、内部空 間、内部空間とやり取りすることを可能とする隔膜、内部空間と液体のやり取り をする第１の管を有し、内部空間は、隔膜と向い合って位置する底面を有し、底 面は、中央部を決定する大きい第１の半径および中央部の辺縁を決定する（第１ の半径より）小さい第２の半径を有する複合曲線によって決定される。 １６． 請求項２にかかるポータルアッセンブリーにおいて、ポートは、第１の リングおよび第２のリングを有し、第１のリングは第１の隔膜を囲い、第２のリ ングは第２の隔膜を囲い、第１のリングは、第１の直径を持つ第１の半円によっ て決定される断面を有する第１の連続部を有し、第２のリングは、第２の直径を 持つ第２の半円によって決定される断面を有する第２の連続部を有する、ただし 第１の直径と第２の直径は相違なるものとする。 １７． カテーテルコネクタであって下記を備えたもの： 以下のものを有する基本装置： 基本装置から伸び、端部で終結している管であって、カテーテルの中側に入り 込むことができような大きさとされている管： 管を取り囲む凹形状面であって、基本装置から離れていく方向に向って、管か ら放射状に広がっていき、カテーテルの端部とかみ合うことができるようにつく られていろ凹形状面； 基本装置に設置され、カテーテルとかみ合うことができるスリーブ装置であっ て、カテーテルの端部を管の端部に配置するときのカテーテルの端部の外径より も小さい内径とされているスリーブ装置。 １８． 請求項１７にかかるコネクタにおいて、スリーブ装置は、基本装置から 遠ざかる方向に放射状にとなる凸形状端を有している。 １９． 請求項１８にかかるコネクタにおいて、基本装置は、さらに、基本装置 から伸び、第１の管とほぼ平行に位置する第２の管を有しており、凹形状面は、 第２の管も取り囲んでいる。 ２０． 請求項１７にかかるポータルアッセンブリーにおいて、スリーブ装置は 、以下のものを有している： カテーテルとかみ合うことができる先端をもつスリーブ； スリーブの一部を取り囲むロックリングであり、ロックリングは、スリーブに 回転可能に設置され、基本装置に設置される。 ２１． カテーテルコネクタであって下記を備えたもの： 以下のものを有する基本装置： 基本装置から伸び、端部で終結している管であって、カテーテルの中側に入り 込むことができような大きさとされている管； カテーテルの端部とかみ合うことができる位置に配置されている管を取り囲む 面； カテーテルとかみ合うスリーブであって、カテーテルの端部を管の端部に配置 するときのカテーテルの端部の外径よりも小さい内径とされているスリーブ； スリーブの一部を少なくとも取り囲むロックリングであって、スリーブに回転 可能に設置され、基本装置に設置されるロックリング。 ２２． 請求項２１にかかるコネクタにおいて、基本装置は、さらに、基本装置 から遠ざかる方向に伸びる突起を有しており、ロックリングは、突起を受けるた めのカム用溝を有しており、カム用溝は、オーバーセンタ部を有している。 ２３． 請求項２１にかかるコネクタにおいて、基本装置は、さらに、基本装置 から伸び、第１の管とほぼ平行に位置する第２の管を有しており、（管を取り囲 む）面は、第２の管も取り囲んでいる。 ２４． カテーテルコネクタであって下記を備えたもの： 以下のものを有する基本装置； 基本装置から伸び、端部で終結している管であって、カテーテルの中側に入り 込むことができような大きさとされている管； カテーテルの端部とかみ合うことができる位置に配置されている管を取り囲む 面； 基本装置から伸びている突起； カテーテルとかみ合うスリーブ装置であって、カテーテルの端部を管の端部に 配置するときのカテーテルの端部の外径よりも小さい内径とされており、突起を 受けるカム用溝を有しており、またカム用溝は、オーバーセンタ部を有している スリーブ装置。 ２５． 請求項２４にかかるコネクタにおいて、基本装置は、さらに、基本装置 から伸び、第１の管とほぼ平行に位置する第２の管を有しており、（管を取り囲 む）面は、第２の管も取り囲んでいる。 ２６． ポータルアッセンブリーであって下記を備えたもの： 本体と二つの繰り返し密閉することができる隔膜を有するポートであって、本 体と繰り返し密閉することができる隔膜は、共に働き合って、隔膜の一つづつと 通じている二つの隔離された内部空間を定義するポート； それぞれ近い側の端部と遠い側の端部を有しており、近い側の端部から遠い側 の端部へと向う方向にポートから伸びている二本の角度のついた管であって、そ れぞれの導出管は、二つの内部空間の中の一つと連結しており、近い側の端部は 、互いに横切るように伸びており、遠い側の端部は、互いに平行となるように伸 びている。 ２７． 請求項２６にかかるポータルアッセンブリーは、さらに、本体に設置さ れ、本体から伸びる独立したインサートを有しており、インサートは、導出管の 遠い側端部の一部を取り囲む。 ２８． カテーテルを接続するためのポータルアッセンブリーであって下記を備 えたもの： 二つの繰り返し密閉することができる隔膜および二つの隔膜のいずれかと通じ ている二つの独立した内部空間を有するポートであって、第１のリングおよび第 ２のリングを有し、第１のリングは第１の隔膜を取り囲み、第２のリングは第２ の隔膜を取り囲み、第１のリングは、第１の直径を持つ第１の半円によって決定 される断面を有する第１の連続部を有し、第２のリングは、第２の直径を持つ第 ２の半円によって決定される断面を有する第２の連続部を有する、ただし第１の 直径と第２の直径は相違なるものとするポート； ポートから平行に伸びている二つの導出管であり、各々の導出管は、二つの内 部空間の中の一つとつながっている。 ２９． カテーテルを接続するためのポータルアッセンブリーであって下記を備 えたもの： 二つの繰り返し密閉することができる隔膜および二つの隔膜のいずれかと通じ ている二つの独立した内部空間を有するポート； ポートから平行に伸びている二つの角度のついた導出管であって、それぞれ二 つの内部空間の中の一つとつながっている導出管。 両方の管を取り囲む傾斜面であって、ポートから遠ざかる方向に向って管から 放射状に広がっていき、また、縦方向の中央軸を有し、両方の管は、中央軸に関 して両側に配置される傾斜面； カテーテルの外部にスライド可能に配置されたスリーブであって、カテーテル の端部を導出管の端部に配置するときのカテーテルの端部の外径よりも小さい内 径とされており、スリーブは、凸形状端を有しているスリーブ； スリーブに回転可能に設置されるロックリング； ロックリングをポートにしっかりと固定するためのツイストロック手段であっ て、スリーブおよび傾斜面の先端近傍に位置するカテーテルの端部を導出管に対 して大体放射状に内側に向って押込み、分厚い部分を形成するツイストロック手 段。 ３０． ポータルアッセンブリーの使用方法であって下記のステップを備えたも の： 第１の管が延長されたポートを準備し、 それから、カテーテルの端部を第１の管上に配置し そして、カテーテルの端部を伸ばされていない状態のカテーテルの厚さよりも 分厚い壁部を有する分厚いくさび形状に変形する。 ３１． 請求項３０にかかる方法において、ポートは、第１の管と平行にポート から伸びている第２の管を有しており、カテーテルは、デュアルルーメンカテー テルであり、さらに、方法は、カテーテルの端部を分厚いくさび形状部に押込む 前に、カテーテルの端部を第１の管および第２の管上に配置する構成となってい る。 ３２． ポータルアッセンブリーの使用方法であって下記のステップを備えたも の： 第１の管が伸びているポートを準備する、なお、ポートは、第１の管を取り囲 む凹形状面を有し、また、凹形状面は、ポートから離れる方向に向って第１の管 から放射状に広がっている； カテーテルの端部を第１の管上に配置する； カテーテルを凹形状面に押込み、カテーテルの端部を第１の管に対して大体放 射状に内側に向って押込み、カテーテル端部の近傍に分厚い部分を形成する。 ３３． 請求項３２にかかる方法において、ポートは、第１の管と平行にポート から伸びている第２の管を有しており、カテーテルは、デュアルルーメンカテー テルであり、さらに、方法は、カテーテルの端部を第１の管および第２の管上に 配置し、カテーテルを凹形状面に押込み、カテーテルの端部を第１の管に対して 大体放射状に内側に向って押込み、カテーテル端部の近傍に分厚い部分を形成す る構成となっている。 ３４． 請求項３２にかかる方法において、動かすことができるスリーブによっ て、カテーテルを凹形状面に押込む。 ３５． 請求項３４にかかる方法において、スリーブを第１の管に対して回転さ せる。 ３６． ポータルアッセンブリーの使用方法であって下記のステップを備えたも の： 第１および第２の内部凹地および中央開口を有するポートを用意する、なお、 中央開口は、第１もしくは第２の接続経路のいずれかによって第１もしくは第２ の内部凹地のいずれかと接続されている； 角度のついた第１の管の近い側の端部を中央開口および第１の接続経路に挿入 する； 角度のついた第２の管の近い側の端部を中央開口および第２の接続経路に挿入 する； 角度のついた第１の管の近い側の端部とは反対に位置する遠い側の端部を角度 のついた第１の管の近い側の端部によって決定された軸に対して回転させ、第１ の管の遠い側の端部が、第２の管の近い側の端部とは反対に位置する遠い側の端 部とほぼ平行になるようにする。 ３７． 請求項３６にかかる方法において、さらに下記のステップを備えたもの ： 少なくとも一つの縦方向経路を有するインサートを準備する； 第１の管の遠い側の端部を少なくとも一つの縦方向経路へ挿入する； ポートに向ってインサートをスライドさせる； インサートの端部をポートの中央開口へ挿入する。 ３８． 請求項３６にかかる方法において、さらに下記のステップを備えたもの ： 第１の管および第２の管をポートへ溶接する； インサートをポートへ溶接する。 ３９． カテーテルを接続するためのポータルアッセンブリーであって下記を備 えたもの： 第１の繰り返し密閉することが可能な隔膜； ポートから伸び、端部で終結している第１の管であって、カテーテルの中側に 入り込むことができような大きさとされている第１の管； 第１の管を取り囲む凹形状面であって、ポートから離れる方向に向って第１の 管から放射状に広がっており、また、カテーテルの端部とかみ合うことができる 大きさとなってる凹形状面； ポータルに設置されカテーテルとかみ合うスリーブ装置であって、カテーテル の端部を第１の管の端部に配置するときのカテーテルの端部の外径よりも小さい 内径とされているスリーブ。 ４０． 請求項３９にかかるポータルアッセンブリーにおいて、スリーブ装置は 、ポートから離れる方向へ向って放射状になる凸形状端を有している。 ４１． 請求項３９にかかるポータルアッセンブリーにおいて、さらに、第２の 管は、第１の管とほぼ平行にポートから伸びており、凹形状面は第２の管も取り 囲んでいる。 ４２． 請求項３９にかかるポータルアッセンブリーにおいて、スリーブ装置は 以下のものを有している： カテーテルとかみ合うことができる端部を有するスリーブ； スリーブの一部を取り囲むロックリングであり、ロックリングは、スリーブに 回転可能に設置され、ロック状態でポートに選択的に固定される ４３． 請求項３９にかかるポータルアッセンブリーにおいて、さらに、突起が ポートから伸びており、スリーブ装置は、突起を受けるためのカム用溝を有して おり、カム用溝は、オーバーセンタ部を有する。 ４４． カテーテルを接続するためのポータルアッセンブリーであって下記を備 えたもの： 第１の繰り返し密閉することが可能な隔膜； ポートから伸び、端部で終結している第１の管であって、カテーテルの中側に 入り込むことができような大きさとされている第１の管； カテーテルの端部をとかみ合うことができる位置に配置された第１の管を取り 囲む面； ポートから伸びている突起； カテーテルとかみ合うことができるスリーブ装置であって、カテーテルの端部 を第１の管の端部に配置するときのカテーテルの端部の外径よりも小さい内径と されており、また、突起を受け取るためのカム用溝を有しており、カム用溝は、 オーバーセンタ部を有しているスリーブ装置。 ４５． 請求項４４にかかるポータルアッセンブリーにおいて、さらに、第２の 管は、第１の管とほぼ平行にポートから伸びており、凹形状面は第２の管も取り 囲んでいる。