JP2020162777A - 埋め込みポート - Google Patents

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Abstract

【課題】患者の体にかかる負担を軽減しつつ、皮下組織の間質に溜まった水分の除去可能な埋め込みポートを提供する。【解決手段】本開示に係る埋め込みポートは、外部から針部材が挿入される挿入開口及び前記挿入開口に連なる貯留空間を内部に区画するハウジングと、前記挿入開口を閉塞すると共に、前記針部材を刺通可能なシール部材と、前記ハウジングに取り付けられ、前記ハウジングの外部の液体を前記ハウジングの内部の前記貯留空間に導く集液経路を区画する集液部材と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は埋め込みポートに関し、特に、皮下組織の間質の水分を除去可能な埋め込みポートに関する。
従来から、例えばうっ血性心不全により、顔面・四肢にうっ血が発生することが知られている。このようなうっ血に対して、利尿薬を利用して除水する治療が一般的に行われている。
特許文献1には、患者の密閉された深い傷部内に配置され、この傷部から液体を体外に取り出すことが可能な傷部ドレーンカテーテルが開示されている。
特開昭57−160471号公報
心不全に伴ううっ血治療として、上述した利尿薬の利用のみの治療では除水しきれず、うっ血が残存する場合がある。うっ血の残存は諸臓器の傷害を進行させ、心不全をさらに悪化させる可能性がある。
これに対して、特許文献1に記載されているような、体内から体外に亘って延在する傷部ドレーンカテーテルを活用する方法が考えられる。しかしながら、心不全に伴ううっ血に対する除水治療は、数日に一度(例えば2、3日に一度)の頻度で繰り返し行われることが予想される。そのため、特許文献1の傷部ドレーンカテーテルを活用する場合は、除水治療の度に局所麻酔を行う必要がある。また、除水治療の度に傷部ドレーンカテーテルを経皮的に皮下組織に挿入する必要がある。更に、除水治療が終わる度に、傷部ドレーンカテーテルを抜去し、ドレッシング等の保護部材により患部を保護する必要がある。このように、心不全に伴ううっ血に対する除水治療において、特許文献1の傷部ドレーンカテーテルを活用すると、患者の体にかかる負担が大きくなる。
本開示は、患者の体にかかる負担を軽減しつつ、皮下組織の間質に溜まった水分の除去可能な埋め込みポートを提供することを目的とする。
本開示の第1の態様としての埋め込みポートは、外部から針部材が挿入される挿入開口及び前記挿入開口に連なる貯留空間を内部に区画するハウジングと、前記挿入開口を閉塞すると共に、前記針部材を刺通可能なシール部材と、前記ハウジングに取り付けられ、前記ハウジングの外部の液体を前記ハウジングの内部の前記貯留空間に導く集液経路を区画する集液部材と、を備える。
本開示の1つの実施形態として、前記集液部材は、内部の中空部に連なる複数の開口が周壁に形成されているチューブ部材であり、前記集液経路は、前記中空部により構成されている。
本開示の1つの実施形態として、前記集液部材は、長手方向に沿って延在し前記貯留空間と連通する長溝が側面に形成されているドレーンあり、前記集液経路は、前記長溝により構成されている。
本開示の1つの実施形態として、前記集液部材は、前記ハウジングに取り付けられる一端側とは反対側の他端側において、複数に分岐している。
本開示の1つの実施形態として、前記集液部材は多孔質部材であり、前記集液経路は、前記多孔質部材の空隙により構成されている。
本開示の1つの実施形態として、前記多孔質部材はシート状である。
本開示の1つの実施形態としての埋め込みポートは、前記多孔質部材の周囲を覆い、前記ハウジングの外部から前記多孔質部材の前記空隙へ浸透圧により前記液体の移動を促進する膜部材を更に備える。
本開示の1つの実施形態として、前記ハウジングには、複数の前記集液部材が取り付けられている。
本開示によれば、患者の体にかかる負担を軽減しつつ、皮下組織の間質に溜まった水分の除去可能な埋め込みポートを提供することができる。
本開示に係る埋め込みポートを用いて行う除水治療の概要を示す図である。 皮下組織内に留置されている状態の、本開示の第1実施形態としての埋め込みポートを示す断面図である。 図2に示す埋め込みポートを用いて除水治療が行われている状態を示す、図2と同位置での断面図である。 図2に示す埋め込みポートの第1変形例を示す図である。 図2に示す埋め込みポートの第2変形例を示す図である。 図2に示す埋め込みポートの第3変形例を示す図である。 図2に示す埋め込みポートの第4変形例を示す図である。 図2に示す埋め込みポートの第5変形例を示す図である。 図2に示す埋め込みポートの第6変形例を示す図である。 図9Aに示す埋め込みポートの上面図である。
以下、本開示に係る埋め込みポートの実施形態について図面を参照して例示説明する。各図において共通する部材・部位には同一の符号を付している。
図1は、本開示に係る埋め込みポートを用いて行う除水治療の概要を示す図である。本開示に係る埋め込みポートは、例えばうっ血性心不全などの心不全により入院する患者Pの体内に留置される。図1では、患者Pの脚の皮下組織内に留置された、本開示に係る埋め込みポートを用いて行う除水治療の概要が示されている。詳細は後述するが、本開示に係る埋め込みポートは、皮下組織に留置されており、皮下組織の間質に溜まった水分を除去するために用いられる。図1に示す除水治療は、例えば、利尿薬、トルバプタン等による除水治療に加えて又は代えて行うことができる。また、図1に示す除水治療は、患者Pのうっ血の状態に応じて、例えば2、3日に一度などの、所定の周期で実施される。図1に示す1回の除水治療に要する時間は、患者Pのうっ血の状態によっても異なるが、例えば2〜8時間など、数時間に及ぶことがある。本開示に係る埋め込みポートは、図1に示す除水治療が行なわれていない間も、患者Pの皮下組織内に留置された状態である。つまり、患者Pは、本開示に係る埋め込みポートが体内に留置された状態で入院生活を送ることができる。
図1に示す除水治療は、皮下組織内に留置された本開示に係る埋め込みポートを利用して、間質に溜まった水分を体外へと排出する。この除水治療は、例えば、体外に配置される吸引装置100を用いて行うことができる。この吸引装置100により吸引することで、間質に溜まった水分を、本開示に係る埋め込みポート、後述する針部材41及び吸引チューブ101を通じて、体外へと排出することができる。
図2は、図1に示す除水治療に利用可能な本開示の一実施形態としての埋め込みポート1を示す図である。図3は、図2に示す埋め込みポート1を用いて除水治療が行われている状態を示す図である。図2、図3はいずれも、表皮S及び真皮Dより内側の皮下組織ST内に留置されている状態の埋め込みポート1の断面を示している。
図2、図3に示すように、埋め込みポート1は、ハウジング2と、シール部材3と、集液部材4と、を備えている。
ハウジング2は、挿入開口11及び貯留空間12を内部に区画している。挿入開口11は、後述するシール部材3により閉塞されている。貯留空間12は、後述するシール部材3よりも内方の空間である。より具体的に、本実施形態の挿入開口11は、シール部材3が位置する空間を意味する。また、本実施形態の貯留空間12は、シール部材3が位置する挿入開口11に対して内方に連なる空間を意味する。
本実施形態のハウジング2は、筒状部13と、この筒状部13の一端側を閉鎖する底板部14と、を備える。上述の挿入開口11は、筒状部13により区画されている。また、上述の貯留空間12は、筒状部13及び底板部14により区画されている。
本実施形態の筒状部13は、挿入開口11を区画する大径部と、この大径部に連続し、大径部よりも内径の小さい小径部と、を備える。挿入開口11に位置する後述のシール部材3は、その底面の周縁部が大径部の内面と小径部の内面との間の段差面13bに当接することで、底板部14側にそれ以上移動しないように位置決めされている。また、本実施形態の貯留空間12は、筒状部13の小径部及び底板部14により区画されている。
筒状部13の周壁には、外部と貯留空間12とを連通する連通孔13aが形成されている。より具体的に、本実施形態の連通孔13aは、筒状部13の小径部の周壁に形成されている。後述する集液部材4としてのチューブ部材31における中空部31aは、この連通孔13aを通じて、貯留空間12と連通する。チューブ部材31は、連通孔13a内に内嵌めされて固定されているが、例えば外嵌めによる固定等、他の取付構成であってもよい。
また、本実施形態のハウジング2は、筒状部13及び底板部14により構成されているが、挿入開口11及び貯留空間12を区画する構成であれば、その形状については特に限定されない。更に、ハウジング2は、1つ以上の部材により構成されていればよく、複数の部材を接合して一体化されていてもよい。
ハウジング2の形成材料は、耐薬品性、生体適合性を有する材料が好ましく、ポリスルフォン、ポリエーテルスルフォン、エポキシ樹脂、ポリアセタールなどが挙げられる。
シール部材3は、ハウジング2の挿入開口11を閉塞する。このシール部材3は、後述する針部材41(図3参照)を刺通可能に構成されている。
シール部材3は、後述する吸引用の針部材41(図3参照)の刺通が可能である。また、シール部材3によれば、針部材41が抜去されると、その刺通された部分がシールされる。シール部材3は、弾性材料により形成されている。シール部材3の形成材料としては、シリコーンゴム、イソプレンゴム、天然ゴム等の各種ゴム類、ポリウレタン、ポリアミドエラストマー、ポリブタジエン、軟質塩化ビニル等の各種樹脂、またはこれらのうち2以上を組み合わせたもの等が挙げられるが、そのなかでも特に、生体に対し不活性で、比較的物性変化の少ないシリコーンゴムが好ましい。
集液部材4は、ハウジング2に取り付けられている。また、集液部材4は、集液経路4aを区画している。この集液経路4aは、ハウジング2の外部の液体をハウジング2の内部の貯留空間12に導く経路である。集液部材4は、ハウジング2の外部である皮下組織ST内で間質に溜まった水分をハウジング2の内部の貯留空間12に導く経路を区画していればよく、その構成は特に限定されない。
本実施形態の集液部材4はチューブ部材31である。つまり、本実施形態の集液経路4aは、チューブ部材31の中空部31aにより構成されている。また、本実施形態の集液部材4としてのチューブ部材31の周壁には、内部の中空部31aに連なる複数の開口32が形成されている。開口32は、チューブ部材31の長手方向A(チューブ部材31では軸方向と同じ方向)の異なる位置に形成されていてもよい。また、開口32は、チューブ部材31の周方向Bの異なる位置に形成されていてもよい。開口32の個数、形状、大きさは、適宜設計可能であり、本実施形態の個数、形状、大きさに限られない。
本実施形態のチューブ部材31は、上述の開口32の他に先端開口が形成されている構成であるが、先端開口はなくてもよい。また、本実施形態のチューブ部材31は、長手方向Aの全域に亘り同一外径および同一内径を有する構成である。チューブ部材31の外径は、5mm〜10mmが好ましく、特に7mm〜10mmが好ましい。また、チューブ部材31の内径は、2mm〜9mmが好ましく、特に、6mm〜9mmが好ましい。
また、チューブ部材31は、可撓性、好ましくはある程度の弾性を有するものが用いられる。チューブ部材31の形成材料としては、例えば、オレフィン系エラストマー(例えば、ポリエチレンエラストマー、ポリプロピレンエラストマー)、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、軟質ポリ塩化ビニル、ポリウレタンおよびウレタン系エラストマー、ポリアミドおよびアミド系エラストマー(例えば、ポリアミドエラストマー)、フッ素樹脂エラストマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体、シリコーンゴム等の可撓性を有する高分子材料が挙げられる。
図2、図3に示すように、埋め込みポート1が皮下組織STに留置された状態で、集液部材4は、ハウジング2から皮下組織ST内に延在した状態となる。図3に示すように、埋め込みポート1が皮下組織STに留置された状態で、体表面から中空の針部材41が穿刺される。針部材41は、埋め込みポート1のシール部材3を刺通するように穿刺される。これにより、針部材41の先端が貯留空間12に到達した状態となる。この状態で、吸引装置100による吸引が開始される。吸引装置100による吸引が開始されると、埋め込みポート1の貯留空間12が負圧状態になる。また、この貯留空間12に連なる、集液部材4としてのチューブ部材31の中空部31aも負圧状態となる。そのため、皮下組織STの間質に溜まった水分は、開口32を通じて中空部31a内に取り込まれる。更に、間質から中空部31a内に取り込まれた水分は、中空部31aを通じて、貯留空間12まで運ばれる。また更に、貯留空間12に到達した水分は、針部材41及び吸引チューブ101を通じて体外に排出される。このように、埋め込みポート1を用いることで、針部材41を経皮的に穿刺するだけで、皮下組織STの間質に溜まった水分を体外に排出できる。つまり、患者P(図1参照)の体にかかる負担を軽減しつつ、皮下組織STの間質に溜まった水分を除去することができる。
次に、図2、図3に示す埋め込みポート1の第1変形例について説明する。図4は、第1変形例としての埋め込みポート201を示す図である。図4に示す埋め込みポート201は、図2、図3に示す埋め込みポート1と比較して、集液部材4が複数設けられている点で構成が相違する。ここでは、この相違点についてのみ説明し、埋め込みポート1と共通する構成については説明を省略する。
図4に示す埋め込みポート201は、ハウジング202と、シール部材3と、集液部材4と、を備えている。
図4に示すハウジング202の筒状部13の周壁には、外部と貯留空間12とを連通する連通孔13aが複数形成されている。図4に示す埋め込みポート201は、複数の集液部材4として、2つのチューブ部材31を備えている。各チューブ部材31は、各連通孔13aに挿入された状態で、ハウジング202に取り付けられている。このように、複数の集液部材4を設けることで、1つの集液部材4とする構成と比較して、皮下組織STのより広い範囲に集液部材4を配置することができる。そのため、皮下組織STの間質に溜まった水分の集液効率を高めることができる。
図4では、ハウジング202に2つの連通孔13aが設けられ、2つのチューブ部材31がハウジング202に取り付けられているが、3つ以上の連通孔13aそれぞれに対して、チューブ部材31を接続するようにしてもよい。
次に、図2、図3に示す埋め込みポート1の第2変形例について説明する。図5は、第2変形例としての埋め込みポート301を示す図である。図5に示す埋め込みポート301は、図2、図3に示す埋め込みポート1と比較して、集液部材4が複数設けられている点、及び、各集液部材4としてのチューブ部材が複数に分岐する構成である点、で構成が相違する。ここでは、この相違点についてのみ説明し、埋め込みポート1と共通する構成については説明を省略する。
図5に示す埋め込みポート301は、ハウジング202と、シール部材3と、集液部材4と、を備えている。ハウジング202の構成は、上述した第1変形例と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図5に示す集液部材4としてのチューブ部材331は、ハウジング202に取り付けられる一端側とは反対側の他端側において、複数に分岐している。具体的に、図5に示す集液部材4としてのチューブ部材331は、ハウジング202の連通孔13aに接続されているチューブ本体部331aと、このチューブ本体部331aの先端側に連続し複数に分岐するチューブ枝部331bと、を備える。複数のチューブ枝部331bそれぞれの中空部は、チューブ本体部331aの中空部に連通している。このようにすることで、1つの集液部材4の皮下組織ST(図2等参照)での延在領域を拡げることができる。そのため、皮下組織STの間質に溜まった水分の集液効率を高めることができる。1つのチューブ本体部331aに対するチューブ枝部331bの数は、2本に限られず、3つ以上としてもよい。
図5では、図4と同様、ハウジング202に2つの連通孔13a(図4参照)が設けられ、2つのチューブ部材331がハウジング202に取り付けられているが、1つのみ又は3つ以上の連通孔13aそれぞれに対して、チューブ部材331を接続するようにしてもよい。
次に、図2、図3に示す埋め込みポート1の第3変形例について説明する。図6は、第3変形例としての埋め込みポート401の集液部材4を示す図である。図6に示す埋め込みポート401は、図2、図3に示す埋め込みポート1と比較して、集液部材4がドレーン431により構成されている点で相違する。ここでは、この相違点についてのみ説明し、埋め込みポート1と共通する構成については説明を省略する。
図6に示す集液部材4としてのドレーン431の側面には、長手方向Aに沿って延在し、ハウジング2(図2参照)の貯留空間12(図2参照)と連通する長溝431aが形成されている。つまり、図6に示す集液部材4の集液経路4aは、ドレーン431の長溝431aにより構成されている。図6に示すドレーン431には、周方向Bの異なる位置に4つの長溝431aが形成されているが、長溝431aの数は3つ以下であってもよく、5つ以上であってもよい。
より具体的に、図6に示すドレーン431は、2つの板状体が十文字状にクロスした横断面形状を有する骨格部433aと、各板状体の先端に連続し、周方向Bに延在する湾曲板部433bと、を備える。図6に示す4つの湾曲板部433bは、全体で1つの円筒を描くように周方向Bに所定間隔を空けて配置されている。換言すれば、周方向Bで隣接する2つの湾曲板部433bの間には間隙が形成されている。上述のドレーン431の長溝431aは、周方向Bで隣接する2つの湾曲板部433bの間の間隙、及び、骨格部433aを構成する十文字状の板状体のうち周方向Bで隣接する部分の間の間隙、により構成されている。
図6に示すドレーン431は、上述した骨格部433a及び湾曲板部433bにより構成されているが、長手方向Aに沿って延在し、ハウジング2(図2参照)の貯留空間12(図2参照)と連通する長溝431aが側面に形成されている構成であれば、図6に示す構成に限られない。
次に、図2、図3に示す埋め込みポート1の第4変形例について説明する。図7は、第4変形例としての埋め込みポート501を示す図である。図7に示す埋め込みポート501は、図2、図3に示す埋め込みポート1と比較して、集液部材4が多孔質部材531により構成されている点で相違する。ここでは、この相違点についてのみ説明し、埋め込みポート1と共通する構成については説明を省略する。
図7に示す集液部材4の集液経路4aは、多孔質部材531の空隙により構成されている。集液部材4としての多孔質部材531は、例えば、内部の空隙が連続気泡構造のスポンジにより構成することができる。
次に、図2、図3に示す埋め込みポート1の第5変形例について説明する。図8は、第5変形例としての埋め込みポート601を示す図である。図8に示す埋め込みポート601は、図2、図3に示す埋め込みポート1と比較して、集液部材4が多孔質部材531により構成されている点、及び、多孔質部材531に膜部材634が巻かれている点、で相違する。ここでは、この相違点についてのみ説明し、埋め込みポート1と共通する構成については説明を省略する。
集液部材4としての多孔質部材531は、上述した第4変形例の構成と同様であるため、ここでは説明を省略する。膜部材634は、多孔質部材531の周囲を覆い、ハウジング2(図2参照)の外部から多孔質部材531の空隙へ浸透圧により液体の移動を促進する。このような膜部材634を備えることで、多孔質部材531への水分の移動が促進される。膜部材634は、例えば、ポリビニルアルコールのフィルムからなる半透膜の間に多糖類が封入されている構成が挙げられる。
次に、図2、図3に示す埋め込みポート1の第6変形例について説明する。図9A、図9Bは、第6変形例としての埋め込みポート701を示す図である。図9A、図9Bに示す埋め込みポート701は、図2、図3に示す埋め込みポート1と比較して、集液部材4がシート状の多孔質部材731により構成されている点で相違する。ここでは、この相違点についてのみ説明し、埋め込みポート1と共通する構成については説明を省略する。
図9A、図9Bに示す埋め込みポート701は、ハウジング702と、シール部材3と、集液部材4と、を備える。
ハウジング702は、筒部材713aと、底板部材713bと、を備える。筒部材713aは軸方向両端が開放されている。筒部材713aの一端側の開口は、底板部材713bにより閉鎖されている。
図9A、図9Bに示す集液部材4としてのシート状の多孔質部材731は、ハウジング702の筒部材713aと底板部材713bとの間で挟み込まれ挟持されているが、シート状の多孔質部材731をハウジング702に対して別の方法で固定してもよい。
図9A、図9Bに示すように、集液部材4をシート状の多孔質部材731により構成することで、1つの集液部材4の皮下組織STでの延在領域を拡げることができる。そのため、皮下組織STの間質に溜まった水分の集液効率を高めることができる。
図9A、図9Bでは、1つのシート状の多孔質部材731が設けられた埋め込みポート701としたが、複数のシート状の多孔質部材731が設けられた埋め込みポートとしてもよい。
本開示に係る埋め込みポートは、上述した実施形態及び変形例に記載した具体的な構成に限られず、特許請求の範囲の記載を逸脱しない限り、種々の変形・変更が可能である。上述した実施形態及び変形例では、集液部材4として、チューブ部材、ドレーン及び多孔質部材のいずれか1種のみを用いているが、例えば、複数種を組み合わせた埋め込みポートとしてもよい。
本開示は埋め込みポートに関し、特に、皮下組織の間質の水分を除去可能な埋め込みポートに関する。
1、201、301、401、501、601、701:埋め込みポート
2、202、702:ハウジング
3:シール部材
4:集液部材
4a:集液経路
11:挿入開口
12:貯留空間
13:筒状部
13a:連通孔
13b:段差面
14:底板部
31、331:チューブ部材
31a:チューブ部材の中空部
32:開口
41:針部材
100:吸引装置
101:吸引チューブ
331a:チューブ本体部
331b:チューブ枝部
431:ドレーン
431a:長溝
433a:骨格部
433b:湾曲板部
531、731:多孔質部材
634:膜部材
713a:筒部材
713b:底板部材
714:底板部
A:長手方向
B:周方向
D:真皮
P:患者
S:表皮
ST:皮下組織

Claims (8)

  1. 外部から針部材が挿入される挿入開口及び前記挿入開口に連なる貯留空間を内部に区画するハウジングと、
    前記挿入開口を閉塞すると共に、前記針部材を刺通可能なシール部材と、
    前記ハウジングに取り付けられ、前記ハウジングの外部の液体を前記ハウジングの内部の前記貯留空間に導く集液経路を区画する集液部材と、を備える埋め込みポート。
  2. 前記集液部材は、内部の中空部に連なる複数の開口が周壁に形成されているチューブ部材であり、
    前記集液経路は、前記中空部により構成されている、請求項1に記載の埋め込みポート。
  3. 前記集液部材は、長手方向に沿って延在し前記貯留空間と連通する長溝が側面に形成されているドレーンあり、
    前記集液経路は、前記長溝により構成されている、請求項1に記載の埋め込みポート。
  4. 前記集液部材は、前記ハウジングに取り付けられる一端側とは反対側の他端側において、複数に分岐している、請求項2又は3に記載の埋め込みポート。
  5. 前記集液部材は多孔質部材であり、
    前記集液経路は、前記多孔質部材の空隙により構成されている、請求項1に記載の埋め込みポート。
  6. 前記多孔質部材はシート状である、請求項5に記載の埋め込みポート。
  7. 前記多孔質部材の周囲を覆い、前記ハウジングの外部から前記多孔質部材の前記空隙へ浸透圧により前記液体の移動を促進する膜部材を更に備える、請求項5又は6に記載の埋め込みポート。
  8. 前記ハウジングには、複数の前記集液部材が取り付けられている、請求項1から7のいずれか1つに記載の埋め込みポート。
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