JPH09507692A - においを放つ組成物、その調製方法、及びその使用方法 - Google Patents

においを放つ組成物、その調製方法、及びその使用方法

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JPH09507692A JP7519385A JP51938595A JPH09507692A JP H09507692 A JPH09507692 A JP H09507692A JP 7519385 A JP7519385 A JP 7519385A JP 51938595 A JP51938595 A JP 51938595A JP H09507692 A JPH09507692 A JP H09507692A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、においを放つ組成物に関する。この組成物は、マイクロカプセルの分散体を含む。このマイクロカプセルの分散体は、におい放出成分を内部に封入し、且つ、少なくとも1種の界面活性剤で構成される。この組成物の調製方法及びその使用方法も開示される。使用方法は、香りや動物忌避用の臭いを放出するものである。

Description

【発明の詳細な説明】 においを放つ組成物、その調製方法、及びその使用方法 技術分野 本発明は、におい(臭い、匂い、香り:odour)の持続性を向上させる方法に 係り、より正確に言えば、においの持続性を高めた、においを放つ組成物(odou riferous composition)、その調製方法、及びその使用方法等に関する。 本発明では、においを放つ生成物又は混合物(odouriferous products or mixt ures)は、人間や動物により感じられるにおいを放つ全ての製品を意味するもの と理解される。従って、本発明は、嗅覚に心地よく感じられるにおいの働きを持 続し、制御することが望まれている、においを放つ組成物やその成分を含む香料 (香水)及び製品の分野と、忌避剤(repellant)、特に動物用忌避剤の分野と に全て等しく関する。これらの分野では、できるだけ長期間、においを持続する 利用可能な物質が注目されている。また、本発明は、特定の動物に特別に感じら れる物質であり、その動物に及ぶ影響がにおいの効果で理解されるフェロモン( pheromone)の分野にも関する。 背景技術 動物忌避剤は、動物を臭いで追い払う製剤である。このような効果を発揮すす る公知の製品の中では、からしの抽出物が最も多く使用されて いる。市販の製剤には、効果が時間的に極めて限られている欠点があり、このた め、永続的な効果を保証するには頻繁に塗布する(規則的に塗布する)必要があ る。 植物保護製剤や、においを放つ組成物の分野では、活性物質を確実に配置する 役割を担う添加剤と活性化合物との混合物を、しばしば使用することが知られて いる。活性物質は、疎水性分子の1分子または混合物であることが多い。使用上 の理由から、活性物質を水性媒体に分散し又は溶かすように構成することが有益 である。このような目的を達成できる方法の中で、界面活性剤を使用する方法に よれば、分散性を良くし、このため、活性成分を容易に使用することができる。 このような製剤でしばしば要求される特性の1つは、活性成分の持続性である 。これを得るためによく使われる方法として、化合物を過剰に使用するものがあ る。別の方法として、特に植物保護分野では、ポリマーによるカプセル封入を使 用するものがある(例えば、コアセルベーションタイプ(例えば、農業害虫に関 するANPP第2回国際会議(ANPP Second International Conference on Agri cultural Pests)、「植物保護物質のマイクロカプセル封入について(The micr oencapsulation of plant protection products)」、V.VIDEAU and S.MEGHIR、 P371))。これらの技術は、一般に実施するのが困難で且つ高価なものになると いった欠点がある。しかも、カプセルからの活性成分の放出は、制御が難しく、 一般には化学的(加水分解)又は機械的にカプセルを破壊することにより、支配 される。 分散効果とは独立して、表面活性分子は、その超分子的結合で形成されたマイ クロカプセルを使用することにより、所定の場合に活性分子を保護し、保持し、 そして制御された方法で放出することができる。最近の例では、化粧品や生物医 学的分野で使用されるリポソームがある。こ のリポソームは、大きさが数百オングストロームと数ミクロンの間にある小胞( 単ラメラ又は多重ラメラ)の配置に相当する。これらの小胞は、リポソームの場 合、リン脂質分子(例えば、大豆や卵から抽出)から得られる。これらのリポソ ームは、親油性又は親水性の活性分子でもカプセル内に封入でき、このため、上 述の保持や放出の機能を果たすことができる。 フランス特許第FR 2 689 418号には、ラメラ液晶相の剪断工程を 用いて、リポソームを形成可能な脂質界面活性剤のみでなく、種々のアニオン性 または非イオン性の界面活性剤からでも、そのサイズを制御したマイクロカプセ ルを調製可能な方法が記載されており、これらのカプセル中に物質、特に生物学 的物質を封入することが提案されている。 欧州特許出願:EP 0 388 239号には、構造を有する界面活性剤を 含有し、かつ、媒体中に不溶な又はごく少量しか溶けない農薬の懸濁物を調製す るためにマイクロカプセルを形成する媒体の使用法が記載されている。このプロ セスにおいて、活性な農薬は、マイクロカプセルの内部に含まれているのではな く、これらマイクロカプセルの周囲の媒体中に懸濁されている。 発明の開示 本出願人は、ここに、制御された嗅覚効果を得る手段、特に表面活性分子で形 成されたマイクロカプセル中に生成物(製品)やにおい放出成分を封入すること で構成される、においの持続性を高める手段を見出した。 本明細書では、「カプセル封入(encapsulation)」及び「マイクロ カプセル(microcapsule)」の用語が使用されているが、これらの用語は、従来 のポリマー型のマイクロカプセルで使用される意味とは、実質的に異なる。本発 明で使用されるマイクロカプセルは、それ自身が特殊な構造となっているためで ある。 本発明では、実際にマイクロカプセルの膜(薄膜)を構成するものは、界面活 性剤である。 本発明によるマイクロカプセルは、より詳しくは多重ラメラ構造、即ちたまね ぎ型の構造をした同心のラメラで構成されている。 においを放つ組成物は、マイクロカプセル自身の内部に含有され、一般的には マイクロカプセルの膜中に、またにおいを放つ組成物が純粋に親水性であれば、 マイクロカプセル内に含まれている間隙水中に含まれる。しかしながら、におい を放つ組成物は、常にマイクロカプセルの構成部分を形成する。 このようなカプセル封入は、水性媒体中での分散や、においを担う活性混合物 の保持及びその制御された放出といった諸機能を保証する。 特に、このカプセル封入は、空気、表面、リネン又は布地、人体又は対象物に 香り(匂い)を付ける場合と、動物を忌避する際に特に必要とされる忌避臭を拡 散させる場合との両方に特に有益なにおいの持続性を向上させるようになってい る。 後者の場合に特に、本発明では、動物忌避剤として機能する活性成分をマイク ロカプセル内に構成し、このカプセル封入により、この構成の水性分散体を地面 に処理した後に、数週間を超える持続した活性を得ることができる。 本発明の第1の利点は、構成された生成物(製品)を所定の場所に配置した後 に、カプセルの規則的な漏洩により活性成分をゆっくり時間をかけて利用できる という事実に基づく。 本発明の別の利点は、活性成分と的確に選択された界面活性剤の混合物とを混 合することにより、マイクロカプセルを直接、形成できることにある。 本発明の更に別の利点は、界面活性剤を使用することにより、水性分散体中に 液状で使用される、配合物のより優れた分散性を獲得することにある。この態様 は、疎水性分子が対象となる場合に、即ち本発明により水に不溶な分子を有機溶 媒を用いることなく分散できる場合に特に有利である。 この混合物は、その利点としてミルク形状のため、スプレーやじょうろ等の普 通の装置でより簡単に散布でき、これが本発明の別の明瞭な利点となっている。 従って、第1の態様によれば、本発明は、においを放つ新規な組成物、特にそ の持続性に関する特徴や、その物理的形状にも関するものである。 第2の態様によれば、本発明は、これらの組成物の調製方法に関する。 第3の態様によれば、本発明は、これらの組成物の使用方法に係り、特に活性 成分が感じの良い香り(匂い)である場合に、例えば空気、表面、人体や対象物 に散布することにより、直接香りを付けることに関する。また、本発明の組成物 は、そのにおいの持続性を高める観点から、洗浄液、洗剤、化粧品の添加剤とし ても使用することができる。 本発明の組成物は、動物用忌避剤としても使用でき、例えば家畜や小鳥に対し ていやな臭いを放つ活性成分を選ぶことができる。 最後の態様によれば、本発明は、においの拡散制御方法に係り、特に、におい の持続性自体を高めることに関する。 第1の態様の本質的な特徴に従えば、本発明は、少なくとも1つのにおい放出 剤(odoriferous agent)及び少なくとも1つの表面活性剤(surface-active ag ent)を含有する、においを放つ組成物であって、 上記におい放出剤がマイクロカプセル内に封入され、そのマイクロカプセルが間 隙水(interstitial water)と呼ばれる水性媒体で分離された界面活性剤(surfa ctant(s))の同心二重層(concentric bilayers)の多重ラメラ配置(multi-lame llar arrangement)により構成されると共に、上記におい放出剤は、疎水性の場 合に上記マイクロカプセルの膜内に、及び/又は、親水性の場合に上記マイクロ カプセルの間隙水内に含有されるものである。 本発明の組成物に含まれるマイクロカプセルのサイズは、望ましくは0.1〜 100μm、好ましくは0.2〜10μmの範囲にあるものとする。 これらのマイクロカプセルは、光学顕微鏡で観察することができる。これらは 、好ましいミクロンオーダーのサイズを示す。このスモールサイズのため、マイ クロカプセルは、ブラウン運動の影響を受け、沈降したり、クリーム状に分離す ることが殆どない。 本発明の組成物に含まれる1種または2種以上の表面活性剤は、マイクロカプ セルを形成可能なものであれば、いかなる種類のものでもよい。 この表面活性剤の対象とすべきものとして、特に脂質、特にリポソームを形成 可能な物質がある。 表面活性剤は、好ましくは非イオン性、アニオン性、カチオン性、又は両性界 面活性剤の中から選択するものとする。 これらの表面活性剤は、望ましくは飽和または不飽和の脂肪酸の誘導体、好ま しくは0個、1個、又は複数個の不飽和結合をもつC6〜C20の間の炭素鎖を有 する脂肪酸誘導体の中から選択するものとする。 これらの表面活性剤の極性ヘッド(polar head)は、アニオン性イオン型のも のとすることができ、その対象例としては、例えばエトキシル基、硫酸基、又は スルホン酸基のグループとする。 極性ヘッドは、カチオン性のものとすることもでき、その対象例としては、例 えば4級アンモニウム又はアミンとする。 極性ヘッドは、両性のものでもよい。ベタインがその例である。 極性ヘッドは、非イオン性のものとすることができ、その対象例としては、例 えばエステル又はエトキシエーテルとする。この生成物の例として、エトキシル 化又は非エトキシル化されたグレセロールやソルビトールのエステル類を挙げる ことができる。 極性ヘッドには、例えば酸化エチレンセグメント等の非極性部分と、イオン性 、即ちアニオン性又はカチオン性部分とを結合した、いくつかの部分も存在する 。 表面活性剤は、組成物中に0.5〜500g/l、好ましくは1〜200g/ l、さらに好ましくは5〜100g/lの比率で存在するものとする。 本発明に係る組成物を調製するには、上述の同種類及び異種類のいずれか一方 の中から選択される界面活性剤の混合物を使用するのが好ましい。 本発明に係る界面活性剤の混合物は、特に有用なものとしてはオレイン酸ソル ビトールとステアリン酸ソルビトールとの混合物と、この混合物にエトキシソル ビトールエーテルか、アンモニウム塩類又はアミン類の塩類を含むものがある。 本発明に係る界面活性剤の混合物は、特に有用な別のものとしては脂肪族アル コールとイオン型界面活性剤との混合物がある。この種の混合物として、特にド デカノールとドデシル硫酸ナトリウムの混合物を挙げることができる。 上記におい放出剤は、例えば精油等の香料や香料組成物である。この場合のマ イクロカプセルは、長期間にわたり雰囲気中に香料を放出する ためにクリーム状の純粋な状態で使用でき、又は、地上に噴霧するために水相に 分散でき、又は、多孔性支持体に含浸するために支持体中に分散できる。本発明 の他の用途において、カプセルは、例えば洗剤製品、床浄化剤、粉末洗剤、軟化 剤の基剤に香料を分散させることにより、これらの製品の香料作用に持続性を与 えたり、又は、例えばクリーム、エマルジョン、ゲル、シャンプー等の化粧品や 皮膚用化粧品に導入することにより、この型の媒体へのマイクロカプセルの分散 性の利点と匂いの長期持続性との両面から利益を得るよう使用することが好まし い。 また、におい放出剤は、人間が悪臭と感じるものか、例えば犬や猫、有害な野 生動物、昆虫、小鳥などの特定の動物に対する特別な忌避剤として臭いを放つも のでもよい。この場合の組成物は、これらの動物が引き起こす損害や迷惑を防止 するため、これらの動物の忌避剤として意図的に使用される。 また、におい放出剤は、天然または人工のフェロモンの部類の化合物でもよく 、哺乳類または昆虫の行動や個体数を制御するために使用できる。この場合の組 成物は、動物を引き付けるわなとして、又は、保護ゾーン全体を拡張するために 意図的に使用される。 動物との間隔を保つことが望ましい場合は、活性成分は、チオール類、アミン 類、又はケトン類を主とする、強い臭気を放つ化合物の中から選択するのが有利 である。この用途の場合には、対象動物に対して忌避作用を持つことが知られて いる精油や、この種の油の混合物を使用できる。 この活性成分は、常温で液体又は固体である。 この活性成分は、好ましくは用途に完全に適した3級アミン類及び環状アミン 類の中から選択するものとする。 動物用忌避剤として、特に適した他の物質の一例を挙げると、犬と猫に対して 用いるピリジン、2−ウンデカノン、又は5−メチル−2−ヘ キサノンや、蚊に対して用いるジエチル・メタトルイアミド(DEET)、Me rck社製の忌避剤3535がある。忌避剤として、特に適した天然精油の一例 を挙げると、猫に対して忌避作用を持つことが知られている天然精油のヘンルー ダの精油や、蚊に対して用いるコウスイガヤの精油、Neem−Oil抽出物や 、蜘蛛に対して用いるヨーロッパグリ、セイヨウトチノキの抽出物がある。活性 成分の濃度は、動物用忌避剤の場合に望ましくは0.01〜250g/l、好ま しくは0.1〜100g/lの範囲とする。 組成物が香料として使用される場所では、もちろん最小含有量はかなり低く、 その要件としては、この香りが感じられるのみでよい。 忌避剤として、本発明に係る特に注目すべき組成物、特に犬と猫に対して使用 するものは、表面活性剤にソルビトールのオレイン酸とステアリン酸との混合物 を、におい放出剤にピリジンを含む構成となっている。 第2の態様によれば、本発明は、上述の組成物の調製方法に関する。 本発明に係る調製方法は、液晶相又は液晶相の水懸濁物を準備し、活性分子を 溶解し、界面活性剤の二重層からマイクロカプセルへの再配列(re-arrangement )を引き起こすものである。 この再配列は、第1の変形態様では、水の添加で自然に行われる。 このタイプの界面活性剤の再配列は、特に欧州特許出願:EP 0 388 239号に記載されているが、これと本発明とは、活性物質の性質及び下記の事 実により本質的に異なるものである。即ち、上記欧州特許出願の場合には、活性 物質がマイクロカプセルの膜及び間隙水のいずれにも溶けることができず、マイ クロカプセルを含有する混合物中に活性物質の懸濁物を得るように導く。従って 、この場合には、本発明のように活性物質がマイクロカプセルの膜又は間隙水に トラップされず、これをコアに含有するマイクロカプセルの分散体を得ることが できない。 本発明の別の変形態様では、二重層からマイクロカプセルへの再配列は、剪断 により機械的に引き起こされる。 このような剪断工程を含むマイクロカプセルの形成方法は、フランス特許第F R 2 689 418号に記載されている。 以下、本発明の組成物の調製方法を説明する。 より正確に言えば、マイクロカプセルは、活性分子が溶けている液晶相(例え ば、ラメラ相)、又は、液晶相の水懸濁物から調整される。この液晶相からマイ クロカプセルを形成するには、水を添加中に自発的に形成させるか、又は、上記 フランス特許第FR 2 689 418号に記載された方法等の機械的方法を 適用する必要がある。これらのマイクロカプセルは、多種多様な界面活性剤から 作ることができるが、リン脂質分子のみでは不十分である。 カプセルは、水性媒体で分離された界面活性剤の二重層の多重ラメラ配置に対 応している。活性物質は、親油性の場合に膜中に、又は、親水性の場合に間隙水 中に組み込まれる。この活性物質は、水性および有機媒体中に部分的に混和する 場合では、膜と間隙水との間に分配される。マイクロカプセルの膜構造は、使用 した界面活性剤またはその界面活性剤の混合物に応じて、流体又は固体(ゲル) となる。 流体の膜は、これを構成する界面活性剤分子が二重層(二次元液体または流体 )で定まる表面内を自由に動けることに特徴がある。ゲルの膜は、これを構成す る分子で定められ、固体二次元状ネットワークを形成する。この膜は、温度を上 げることにより、ゲル状態から流体に変化させることができる(ゲル/液体遷移 )。この膜が流体か固体かの違いに応じて、放出制御性が大きく異なる。特にゲ ル状態では、流体状態に比べ、活性成分の漏洩が実質的にスローダウンする。従 って、保持時間の非常に長い物質を構成するには、ゲル状態の膜を選択すること が好まし い。 当業者であれば、界面活性剤が活性成分に対するカプセル封入と構成物に対す る処分散体の両方の役割を担うため、界面活性剤の選択及びその比率が基本的に 重要であることを知り得る。事実、この選択により、マイクロカプセルの調製で き、これを構成する膜の特性(ゲル又は液体)を決定できる。このカプセルは、 1つの型又は数種の型の表面活性分子から作られる。混合物の場合には、その比 率により界面活性剤の膜の遷移温度(ゲル/液体遷移)、従ってマイクロカプセ ルのカプセル封入特性を調整できる。 この構成物の流動性又は分散性を改善すため、従来、そのような目的に使用さ れている他の化合物を添加することができる。 本発明の組成物を調製するには、次の工程で進めるのが有利である。即ち、第 1工程にて、界面活性剤、活性物質、及び均一相を得るために必要な最小量の水 を含有する混合物が準備される。この混合物は、必要であれば、高温(10〜1 20℃、好ましくは20〜70℃)で作ることもできる。この相は、多くの場合 にラメラ液晶相で、この液晶相は全成分を溶解する際の温度よりも低い温度での み存在することができる。この場合、好ましくは混合物の温度を次の工程の実施 前に下げておく。ラメラ液晶相の存在は、偏光顕微鏡による観察(ライオトロピ ック(溶媒変性液晶)ラメラ相の特性組織の観察)、又は、ラメラ相を形成する スタック(重層)の膜間の特性距離を与えるX線回折により、容易に確認される 。この相の粘度は、一般に高い(10-2〜10Pa.s)。 次の工程にて、初めの混合物は、純水で攪拌しながら希釈され、これが活性物 質の最適濃度が得られるまで行われる。フランス特許第FR 2 689 41 8号に記載されている方法は、制御されたサイズの球晶のコンパクトな集合体を 得るために使用できる。この生成物は、全て の場合に濃縮された形で作られ、そこから使用最適濃度に希釈される。形成され たマイクロカプセルは、光学顕微鏡により直接観察することができる。このマイ クロカプセルのサイズは、希釈溶液中で光の動的拡散により測定できる。 前述した通り、本発明は、第3の態様によれば、上記組成物又は上記方法で得 られる組成物の使用方法にも関する。この組成物は、活性剤が好ましい香料の1 物質や混合物、例えば抽出物、特定の化合物、香料基剤等の場合には、雰囲気、 表面または対象物、リネン、人体等に香りを付けるものである。 別の態様によれば、本発明は、上記活性剤が強い臭気又は動物忌避剤等の特定 動物を忌避させる臭いを放つ場合の組成物の使用方法に関する。この活性成分は 、化学合成剤、天然精油、又は精油の混合物である。 最後の態様によれば、本発明は、上述のように、ある生成物又は混合物の特有 のにおい(characteristic odour)の拡散制御方法、特にその持続性を延長する 方法に関し、これらの方法は、先に定義した組成物を表面上、空気中、対象物又 は洗浄剤を介して対象物、又はリネンに拡散することで構成される。 発明を実施するための最良の形態 以下、この発明の一例として、各実施例を説明する。 実施例1 ピリジン50g、オレイン酸ソルビトール(Witco社製、Sorban AO)15g、及びステアリン酸ソルビトール(Witco社製、Sorban AST)20gを攪拌しながら混合する。この混合は、溶解促進のため60℃ で行う。 この混合物が溶解すると、これに915gの水を強く攪拌しながら加えること により、直接使用できる1リットルのミルク状の化合物が得られる。 この組成物を1m2あたり活性化合物(ピリジン)1gの比率で舗装道路上に 散布すると、犬と猫に対する忌避効果は15日間、持続する。 位相差顕微鏡で観察すると、この組成物は、大きさが1〜2μmの球晶分散体 (dispersion of spherules)で構成されていることが認められる。 実施例2 ピリジンと界面活性剤とを実施例1と同様にして混合する。ただし、加熱は約 50℃で行う。 この混合物に915gの水を50℃で適度に攪拌しながら加え、その撹拌を維 持しながら、混合物をゆっくり冷却する。 得られた組成物は、実施例1と同様の構造で、同程度の持続性効果を発揮する 。 実施例3 ピリジンと界面活性剤とを実施例2と同様にして加熱混合する。この加熱混合 物に115gの水を攪拌しながらゆっくり加え、その混合物を攪拌しながら冷却 する。得られた流体クリームを水で希釈し、実施例1と同様の濃度を有する最終 生成物を得る。 持続性効果に関しては、同様の結果が得られる。 この組成物を1m2あたり活性化合物(ピリジン)1gの比率で舗装道路上に 散布すると、犬と猫に対する忌避効果は3週間以上、持続する。 位相差顕微鏡で観察すると、この組成物は、大きさが1〜2μmの球晶分散体 で構成されていることが認められる。 ピリジン漏洩のスローダウン効果は、予め計量され且つ温度と湿度を 制御した雰囲気中で蒸発した試料中に残留するピリジン量を測定することにより 証明できる。この測定期間は、数分に限らず、数週間にわたって行われる。ピリ ジン量の測定は、蒸発した試料をアルコールで抽出し、その後に気相クロマトグ ラフィーにより行われる。この実施例に係る生成物の試料とピリジンの水溶液と を対象とした残留ピリジンの質量を時間の関数で表す変化曲線は、この実施例に 係る生成物の場合にピリジンの長時間蒸発カイネティクスが10日間のオーダー の時定数で生じることを明瞭に示す。この時定数は、水中のピリジンの場合では 2時間である。 実施例4 ラメラ相は、ステアリル・ポリソルベート(Montanox60、SEPP IC)10g、ステアリン酸ソルビトール42g、水32g、および5−メチル −2−ヘキサノン12gの混合物を60℃に加熱し、その後にその混合物を攪拌 しながら冷却することにより、調整される。得られたクリームを水に分散すると 、ケトン中に2%で滴定されたマイクロスフェアの分散物を得る。 この分散物を実施例3の生成物と同様の条件下で犬忌避剤として使用できる。 塗布中に感じる強い臭気を弱める利点がある。 実施例5 実施例4の5−メチル−2−ヘキサノンは、2−ウンデカノン又は2−ウンデ カノンをにおい成分の1つとするヘンルーダの油で置換できる。この調製法は、 実施例4と同様である。 この生成物は、特に猫に対して効果がある。実施例3と同様の条件下で行われ る試験では、15日を越える忌避効果を示す。 実施例6 多重ラメラマイクロスフェアの濃縮分散物は、ステアリル・ポリソル ベート(Tween60、ICI)10g、ステアリン酸ソルビタン(span 60、ICI)14g、水63g、及びセイヨウトチノキの抽出物(Flac hsmann)13gを攪拌しながら60℃まで加熱し、さらに攪拌を続けなが ら混合物を冷却することにより、得られる。 複屈折性マイクロスフェアは、光学顕微鏡を用いた観察により明瞭に確認でき る。 この分散物を希釈すると、セイヨウトチノキの抽出物の4%で滴定した生成物 を得ることができる。この生成物を床、壁、梁等に散布すると、数週間にわたり 蜘蛛の侵入を防止できる。これは、蜘蛛等に対するヨーロッパグリやセイヨウト チノキの精油のよく知られた忌避作用が持続するためである。 実施例7 ジエチル・メタトルイアミド(DEET)は、同様の方法で多重ラメラマイク ロスフェア中に組み込むことができる。ステアリン酸ソルビタン10g、ステア リル・ポリソルベート10g、DEET15g、および水65gの混合物を攪拌 しながら60℃まで加熱し、さらに攪拌を続けながら冷却する。得られた混合物 は、複屈折性マイクロスフェアに形成され、かつDEETの乳化した小液滴の存 在を示さない。 DEETは、昆虫、特に蚊に対する忌避臭を有していると考えられる。上記の 生成物は、化粧クリームの外観とテクスチャー(組織)を有した濃縮されたフォ ームで直接、試験することができる。 この組成物をマウスに塗り、Aedes Aegypti種の蚊が存在する場 所に配置した試験を行い、比較のため同様の試験をアルコール溶液(イソプロパ ノール)中の同様の濃度のDEETと市販製品(Ultrathon)とで行う と、生成物をマイクロスフェアに組み込んだ場合に持続性が1時間以上延びるこ とが示される。 実施例8 ラベンダー精油のカプセル封入 ラベンダー精油は、ゲル相で界面活性剤のマイクロカプセル中に封入される。 a)混合物の調製 ドデシル硫酸ナトリウムが12wt%、ドデカノールが18wt%、及びラベ ンダー精油が1wt%の混合物を、69wt%の水と混合する。ゲル相のラメラ 液晶相が得られる。このキャラクタリゼーションは、光学顕微鏡(テクスチャー )及び/又はX線回折で行う。常温におけるゲル相の膜は、約40℃で液相に遷 移し、これを光学顕微鏡又はX線回折で観察できる。 b)マイクロカプセルの形成 マイクロカプセルの濃縮相を調製するため、フランス特許第FR 2 689 418号で記載された方法(20s-1の均一剪断を行う)をゲル/液体の転移 温度より高い温度で使用した。T=50℃は、記述された実施例で選ばれている 。均一剪断は、5時間行われ、形成されたクリームは、常温で回収される。この クリームは、直径0.4μmオーダーのマイクロカプセルのスタックから構成さ れている。このサイズは、マイクロカプセルをかなり過剰気味の水に分散した後 に、光の動的拡散を用いて測定できる。 マイクロカプセルは、剪断を行わなくても自発的に生成するが、上述のように フランス特許第FR 2 689 418号に記載された方法を使用すれば、よ り品質の良いマイクロカプセルで、そのサイズがより制御されたものを得ること できる。このことは、クリームの水中でのより優れた分散性を保証する。 以下の工程は、上述の剪断の有無に関係なく、略同様である。 c)マイクロカプセルの希釈溶液の調製 このクリームは、かなり過剰気味の水中で攪拌することにより、拡散させるこ とができる。この方法で、ラベンダー精油を含有するマイクロカプセルの懸濁液 が得られる。 d)香りの持続性 長期持続効果を試験するため、2枚の布地をラベンダー精油0.01/100 0に対応するカプセルの溶液1/1000と、純ラベンダーの精油の希釈アルコ ール性混合物(ラベンダー精油の完全溶解を確実にするため)溶液0.01/1 000とにそれぞれ浸漬した。これを一旦乾燥させると、布地にしみ込んでいる ラベンダーの香りは、マイクロカプセルの溶液に浸漬した布地の場合で24時間 (1日)後も存続するが、希釈アルコール性溶液の場合で2〜3時間後に消失す る。 長期持続効果の別の試験方法は、密閉できる数本のボトル内の水にラベンダー 精油の濃度が1000に対して約5となるような量のマイクロカプセルを分散さ せるものである。これらのボトルは、10時間、20時間、48時間等の期間中 開け、それから再び閉じる。そこで、このラベンダーの香りを、ラベンダー精油 を同様の濃度で単に水に溶解し、同じ条件下で開けた場合のものと比較する。2 つの現象が観察される。即ち、24時間後には、非カプセル封入のものは香りを すでに失っているのに対し、カプセル封入したサンプルでは、48時間後もラベ ンダーの香りが残っている。しかも、非カプセル封入の場合には、香りが速やか に変性し、その匂いの兆しのみを数時間、感じさせるのに対し、マイクロカプセ ルに封入された香りは、48時間後であっても本来の匂いをそのまま維持してい る。 実施例9 織物軟化剤用マイクロカプセル封入香料 Tween60(ICI社製)5g、span60(ICI社製)40g、水 素化獣脂(CECA社製、Noramium M2SH)を基剤にしたジアルキ ル−ジメチル・アンモニウム5g、及び水40gの混合物を、60℃で攪拌しな がら溶融する。温度が40℃よりも低くなったら、繊維軟化剤用香料基剤(たと えば、Payan−Bertrand,GrasseによるVansyn N° 1)を10gを加え、温度が常温になるまで攪拌し続ける。そこで、明瞭な流体 特有のテクスチャーを有するラメラ相が得られる。これを直接軟化基剤(例えば 、HENKEL社のDehyquart AU−56を15%を水に溶かしたも の)に分散させると、香料濃度0.5〜1%のものを得ることができる。 持続性試験は、リネン軟化剤が(水10リットルにつき50mlの比率で)添 加されている水に手を使って浸漬して空気中で乾燥することにより、又は、機械 で洗浄してドライヤーで乾燥することにより、実施する。長期持続性効果は明瞭 であり、リネンの香りは1週間以上にわたり残っている。 実施例10 床洗浄剤用の長期持続性香料組成物は、「マツ(pine)」の香り(hint)を有 する香料を多重ラメラマイクロスフェアに組み込むことで得られる。 このマイクロスフェアは、ステアリル・ポリソルベート(Tween60)4 .6g、ステアリン酸ソルビトール(span60)16.7g、エトキシモノ アミン(noramox C15、CECA)1.85g、水71.3gおよび 「マツ」香料5.5gを混合することにより、形成される。加熱後に攪拌しなが ら冷却すると、複屈折性流体クリームが得られ、これは床洗浄製品に分散できる 。 この製品を通常の床洗浄条件下で使用すると、洗浄後に数時間「マツ」 の香りを匂うことができる。 実施例11 上記「マツ」の香りを含有するマイクロスフェアを水に分散させると、床洗浄 に一緒に使用することを目的とする超発香製品を得ることができる。 ラメラ相は、ステアリル・ポリソルベート(Tween60)35g、ステア リン酸ソルビトール(span60)5g、水素化獣脂(CECA社製、Nor amium M2SH)を基剤にしたジアルキル−ジメチル・アンモニウムクロ ライド5g、水35g、及び香料20gの混合物を攪拌しながら加熱することに より、得られる。 攪拌しながら冷却すると、濃厚な複屈折性クリームが得られ、これは非常に容 易に水に分散させることができ、例えば、1%の香料で滴定された分散体が得ら れる。 この分散体は、洗浄前に手又はポリッシングマシーン(つや出し盤)を用いて 床に直接散布することができる。マツの香りは、処理された室内では1週間以上 残り、特にプラスチック・フローリングの場合では顕著となる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.少なくとも一種のにおい放出剤及び少なくとも一種の表面活性剤を含む組 成物であって、上記におい放出剤は、マイクロカプセル内に封入され、そのマイ クロカプセルは、間隙水を成す水性媒体で分離された界面活性剤の同心状二重層 の多重ラメラ配置で構成されると共に、上記におい放出剤は、疎水性であるとき に上記マイクロカプセルの膜中に含有され及び/又は親水性であるときに上記マ イクロカプセルの上記間隙水中に含有されることを特徴とするにおいを放つ組成 物。 2.前記マイクロカプセルの大きさは、0.1μm以上100μm以下、好ま しくは0.2μm以上10μm以下の範囲であることを特徴とする請求の範囲第 1項に記載のにおいを放つ組成物。 3.非イオン性、アニオン性、カチオン性、又は、両性の界面活性剤、或いは これらと同種又は異種のクラスの中から選択された界面活性剤の混合物を含むこ とを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項記載のにおいを放つ組成物。 4.前記界面活性剤は、飽和又は不飽和の脂肪酸誘導体であることを特徴とす る請求の範囲第1項乃至第3項のいずれか1項記載のにおいを放つ組成物。 5.前記脂肪酸は、0個、1個、又は複数個の不飽和結合を含むC6以上C20 以下の炭素鎖を有する脂肪酸であることを特徴とする請求の 範囲第4項記載のにおいを放つ組成物。 6.前記マイクロカプセルは、エトキシレート、硫酸塩、スルホン酸塩、エト キシエーテル、エトキシル化又は非エトキシル化されたグリセロール或いはソル ビトールのエステル類、4級アンモニウム、アミン、及びベタインの中から選択 される少なくとも1種の界面活性剤で構成したことを特徴とする請求の範囲第1 項乃至第5項のいずれか1項記載のにおいを放つ組成物。 7.0.05g/l以上500g/l以下の界面活性剤または界面活性剤の混 合物を含有することを特徴とする請求の範囲第1項乃至第6項のいずれか1項記 載のにおいを放つ組成物。 8.前記界面活性剤は、ステアリン酸ソルビトールとオレイン酸ソルビトール との混合物、又は、これらの化合物にエトキシソルビトールエーテル類、アンモ ニウム塩、及びアミン類塩の少なくとも1種を含む混合物で構成したことを特徴 とする請求の範囲第1項乃至第7項のいずれか1項記載のにおいを放つ組成物。 9.前記界面活性剤は、ドデカノールと硫酸ドデシルとの混合物等のイオン性 界面活性剤と脂肪族アルコールとの混合物で構成したことを特徴とする請求の範 囲第1項乃至第7項のいずれか1項記載のにおいを放つ組成物。 10.前記におい放出剤は、精油等の香料又は香料組成物であることを特徴とす る請求の範囲第1項乃至第9項のいずれか1項記載のにおい を放つ組成物。 11.前記におい放出剤は、悪臭を放つ物質、又は、動物が悪臭と感じる臭いを 放ち且つ動物忌避剤として使用される化合物であることを特徴とする請求の範囲 第1項乃至第10項のいずれか1項記載のにおいを放つ組成物。 12.前記におい放出剤は、チオール、アミン、好ましくはピリジン等の3級ア ミン又は環状アミン、2−ウンデカノン又は5−メチル−2−ヘキサノン、ジエ チル・メタトルイアミド(DEET)、又は所定の対象物に対して忌避効果を発 揮する天然精油であり、その天然精油は、上記対象物が猫の場合にヘンルーダの 精油等の天然精油、上記対象物が蚊の場合にコウスイガヤの精油又はNeem− Oil抽出物、上記対象物が蜘蛛の場合にヨーロッパグリ又はセイヨウトチノキ の抽出物であることを特徴とする請求の範囲第11項記載のにおいを放つ組成物 。 13.前記におい放出剤は、0.01g/l以上250g/l以下、好ましくは 0.1g/l以上100g/l以下の濃度で含有されていることを特徴とする請 求の範囲第11項又は第12項記載のにおいを放つ組成物。 14.前記におい放出剤は、天然又は合成のフェロモンであることを特徴とする 請求の範囲第1項乃至第10項のいずれか1項記載のにおいを放つ組成物。 15.前記表面活性剤は、ステアリン酸ソルビトールとオレイン酸ソルビトール との混合物であり、前記におい放出剤は、ピリジンであることを特徴とする請求 の範囲第1項乃至第14項のいずれか1項記載のにおいを放つ組成物。 16.請求の範囲第1項乃至第15項のいずれか1項記載のにおいを放つ組成物 を調製する方法であって、液晶相又は液晶相の懸濁物を調製し、界面活性剤の二 重層からマイクロカプセルへの再配列を引き起こさせることを特徴とするにおい を放つ組成物の調製方法。 17.前記再配列は、水の添加により自発的に行われることを特徴とする請求の 範囲第16項記載のにおいを放つ組成物の調製方法。 18.前記再配列は、剪断により機械的に引き起こされることを特徴とする請求 の範囲第16項記載のにおいを放つ組成物の調製方法。 19.請求の範囲第1項乃至第15項のいずれか1項記載のにおいを放つ組成物 又は請求の範囲第16項乃至第18項のいずれか1項記載のにおいを放つ組成物 の調製方法により得られた組成物の使用方法であって、前記におい放出剤が精油 等の好ましい香りを放つ物質であるときに、上記組成物の香りを空気中、表面上 、人体又は対象物上に付けることを特徴とするにおいを放つ組成物の使用方法。 20.請求の範囲第1項乃至第15項のいずれか1項記載のにおいを放つ組成物 又は請求の範囲第16項乃至第18項のいずれか1項記載のにおいを放つ組成物 の調製方法により得られたにおいを放つ組成物の 使用方法であって、前記におい放出剤が不快臭又は動物が不快に感じる臭いを放 つ化学合成剤又は天然剤であるときに、上記組成物を動物忌避剤として使用する ことを特徴とするにおいを放つ組成物の使用方法。 21.請求の範囲第1項乃至第15項のいずれか1項記載のにおいを放つ組成物 又は請求の範囲第16項乃至第18項のいずれか1項記載のにおいを放つ組成物 の調製方法により得られたにおいを放つ組成物の拡散制御方法であって、上記組 成物を表面、空気中、人体又は対象物上、或いは衣服洗浄剤を介して人体又は対 象物上に散布することにより、においの持続性を延長するように上記組成物の特 有のにおいの拡散を制御することを特徴とするにおいを放つ組成物の拡散制御方 法。
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