JPH09507273A - 外形を設けた鍵を含むシリンダー錠と鍵の組み合せ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 シリンダー錠と鍵の組み合せにおいて、鍵（２０）はこの側面の一側面（２２）に切断された外形溝（２４）を有しており、鍵穴（１３）において錠のキープラグは下方に突起する端部（１５ａ）を含む対応する外形舌部（１５）を有し、該端部はキープラグの回転軸から離れた方向に向いており、且つ錠内へ鍵が挿入する際に鍵の外形溝（２４）の切断部分（２９）を満たす。

Description

【発明の詳細な説明】 外形を設けた鍵を含むシリンダー錠と鍵の組み合せ 発明の背景 １．発明の分野 本発明は、シリンダー錠と鍵の組み合せに関するものである。本発明はまた、 前記組み合せを構成する鍵、このような鍵を製造するためのキーブランク及び錠 に関するものでもある。 ２．関連技術の説明 上述した種類の錠と鍵の組み合せは、例えば国際公開第８７／０４７４９号（ ウィーデン、イノベーション エービー）から公知である。通常、鍵は各側面に ２つ以上の外形溝を有しており、錠は鍵穴を形成する対応する外形舌部を有する 。錠の係止タンブラー及び鍵の対応するコードパターンの設けられた凹部（コー ド凹部）に関して変更できることは別として、外形溝の配置と深さ、及び対応す る外形舌部の数と幾何学的形状を変えることによって、非常に多くの固有パター ンを得ることが可能となる。 外形溝は、Ｖ形状又は直線状であるのが一般的である。また、外形溝はこの外 形溝の開口部に向かって広がったものもある。他型の鍵においては、円筒状に湾 曲したフランクを有する外形溝が、例えばヨーロッパ特許第０，１２３，１９２ 号（カレンベルグ）で以前に提案されている。 また、独国特許公開第４２０５６４３号（カレンベルグ）により公知である別 の錠と鍵の組み合せにおいては、キーブレードがこのキーブレードの側面に対し て幾分傾斜した多数の実質的に長方形の 溝を有する。しかしながら、このような傾斜した溝の特徴に関しては教示してい ない。 外形溝の数及び形状に関して多岐にわたって変化させることができるにも関わ らず、このようなことは実践されつくされており、多数の異なる外形溝はキーブ ランクの外形溝を基準としたものとして今日存在している。鍵機構において、キ ーブレードの基部は実質的に一定であるのに対して、キーブレードの上部の外形 横断面は変化させることができる。 発明の概要 本発明の第１の目的は、新しい型の外形溝を有するシリンダー錠と鍵の組み合 せを提供することであり、その変形の可能性を更に増大させ、加えて錠のこじ開 けをしにくくさせ且つ不正な鍵の複製に対する安全性を高める。 更に第２の目的としては、側部係止タンブラーを錠のシリンダーキープラグに 位置決めするためのコードパターンの設けられたビッティング（コードビッティ ング）を形成するために、外形溝に隣接する鍵の側面に加工できる材料領域を得 ることである。 上述した第１の目的は、本発明によるシリンダー錠と鍵の組み合わせによって 達成され、この場合錠は、シェル、このシェル内で回転軸の周りを回転可能とな るように取り付けられ且つタンブラーを有するシリンダーキープラグ、前記シリ ンダーキープラグ内で前記係止タンブラーと協動する前記鍵を受けるためのシリ ンダーキープラグ内で長手方向に延びる鍵穴から成る。更に鍵は、２つの相互に 平行な側面間でキーブレードの長手方向の基部縁部に沿って延びる基部を含む長 尺で実質的に平坦なキーブレード、前記基部の前記側面の一側面でキーブレード の全長に沿って延び且つ２つの対向する溝表面と溝底部によって形成される少な くとも１つの直線状の外形溝から成る。錠の鍵穴は、キーブレードの実質的に平 坦な形状部分に対応し、且つシリンダーキープラグに設けられキーブレードの挿 入時にキーブレードの外形溝内へ突出する外形舌部によって一部形成される。 切断溝部、及び外形溝に沿って直線状に延びるリッジ部を形成するために、鍵 の外形溝は鍵の前記基部縁部に最も近接して位置する少なくとも溝表面で切断さ れており、リッジ部の外側はキーブレードの前記一側面の一部を形成する。シリ ンダー錠の外形舌部は突起した端部を有しており、この端部はキープラグの前記 回転軸から離れた方向に向き、且つキーブレードの挿入時にキーブレードの外形 溝の切断部分を満たす。 更に本発明では、２つの相互に平行な側面間でキーブレードの長手方向の基部 縁部に沿って延びる基部を含む長尺で実質的に平坦なキーブレードを提供し、該 キーブレードは前記基部の前記側面の一側面でキーブレードの全長に沿って延び 、且つ２つの対向する溝表面と溝底面で形成される少なくとも１つの直線状の外 形溝を有し、この場合外形溝は、切断溝部、及び外形溝に沿って直線状に延びる リッジ部を形成するために、キーブレードの前記基部縁部に最も近接して位置す る少なくとも溝表面で切断されており、リッジ部の外側はキーブレードの前記一 側面の一部を形成する。 キーブレードの少なくとも１つの縁部面及び／又は少なくとも１つの側面及び／ 又は少なくとも１つの溝には、タンブラーを位置決めするためのコードビッティ ングが設けられる。 本発明では鍵を製造するためのキーブランクにも着目し、このキーブランクは ２つの相互に平行な側面間をキーブレードの長手方向の基部縁部に沿って延びる 基部を含む長尺で実質的に平坦なキーブレードから成り、該キーブレードは前記 基部の前記側面の一側面でキーブレードの全長に沿って延び、且つ２つの対向す る溝表面と溝底面で形成される直線状の外形溝を有し、この場合外形溝は、切断 溝部、及び外形溝に沿って直線状に延びるリッジ部を形成するために、キーブレ ードの前記基部縁部に最も近接して位置する少なくとも１つの溝表面で切断され ており、リッジ部の外側はキーブレードの前記一側面の一部を形成する。 従って、本発明のシリンダー錠と鍵の組み合せにおいて、鍵の外形溝は外形溝 に沿って直線状に延びるリッジ部を形成する際に、キーブレードの基部縁部に最 も近接して位置する少なくとも１つの溝で切断されており、リッジ部の外側はキ ーブレードの前記一側面の一部を形成し、これに対して錠の鍵穴の外形舌部は突 起した端部を有しており、この端部はキープラグの回転軸から離れた方向に向き 、且つキーブレードの挿入時にキーブレードの外形溝の切断部を満たす。 このような切断外形溝によって、非常に多くの異なる新しいキーブランクを製 造することができ、且つ外形舌部の突起した端部によって、鍵穴を介して普通の 錠をこじ開けるための工具では係止タン ブラーを不正に操作することはより困難となる。 鍵には１つ以上の切断外形溝を設けてもよく、特に多数の異なる従来の外形溝 を組み合せて設けてもよい。 捻れ及び湾曲と同様に摩耗に対しても強固にするために、各切断外形溝に隣接 するリッジ部はキーブレードを強化することになる。 その製造工程には鍵を複製するための一般的な店では通常用いることのない特 別な道具を要するので、切断外形溝を有する平坦な鍵は通常のキーブランクから 製造することはできない。従って、不正な鍵の複製は防止でき、或は少なくとも 従来よりも困難にさせることができる。 上述した第２の目的は、本発明の更なる改良によって達成されることになり、 即ちこの場合、シリンダー錠は鍵穴の一側に配される孔部内で移動可能であり、 鍵穴内へ延びるタンブラー突起部を有する少なくとも１つの側部タンブラーから 成り、且つ鍵と協動し、鍵の切断外形溝はシリンダー錠内への鍵の挿入時にタン ブラー突起部と協動するための１つの溝表面に隣接する少なくとも１つの側部コ ードビッティングを有しており、この場合側部コードビッティング部の少なくと も一部は鍵の外形溝の切断部に隣接するリッジ部に形成される。 従って、鍵の外形溝の切断部に隣接して形成されたリッジ部は、錠の側部タン ブラーと協動する側部コードビッティングを形成するために、加工できる材料領 域と同様に用いられる。横手方向に突出する指部を有することも可能なこれらの 側部タンブラーは、キープラグの外形舌部により少なくとも一部保護され、これ により錠をこ じ開けることはかなり困難となる。 更に本発明は、シェル、このシェル内で回転軸の周りで回転可能となるように 取り付けられ且つタンブラーを有するシリンダーキープラグ、シリンダーキープ ラグ内で長手方向に延び且つシリンダーキープラグ内でタンブラーと協動する対 応する鍵のキーブレードを受けることができるように設けられた鍵穴から成る錠 を提供し、この鍵穴はキーブレードの実質的に平坦な形状部分に対応し、２つの 相互に平行な鍵穴の側平面間で延び且つシリンダーキープラグ内に配される外形 舌部によって一部形成される。更に、外形舌部は突起した端部を有しており、こ の端部はキープラグの回転軸から離れた方向に向き、且つキーブレードの挿入時 にキーブレードの外形溝の切断部を満たす。 側部切断溝は、例えば上述した独国特許公開第４２０５６４３号（カレンベル グ）に記載された鍵に以前に使用されている。更に、独国特許公開第３２２５９ ５２号（カレンベルグ）の錠と鍵の組み合せにおいて、鍵は長手方向に延び且つ 対向して位置する傾斜した壁部を有する比較的短い直線状の溝を有する。これら の溝は、シリンダーキープラグ内にばね付勢されたピンを有する場合を除いて、 錠の外形舌部とは全く協動しない。このピンは、キーブレードの主平面に対して 横手方向に移動可能であり、ピンの頭部は円錐形状であるので、溝の切断壁部内 へ嵌合する。上記の錠は、溝と協動する外形舌部を有さないので、溝は”外形溝 ”として表すことはできない。 図面の簡単な説明 種々の実施態様を示す添付図面を参照して本発明を以下に詳述する。 図１ａ及び図１ｂは、本発明の第１実施態様によるシリンダー錠と鍵の各々の 概略斜視図である。 図２は、図１ｂの鍵を製造するためのキーブランクの斜視図である。 図３は、図１ｂの鍵の側面図である。 図４は、図１ａの錠の横断面図である。 図５は、鍵の挿入時における図１ａの錠の横断面図である。 図６は、図１ｂ及び図３の錠の横断面図である。 図７ａ及び図７ｂは、第２実施態様によるシリンダー錠と鍵の各々の概略斜視 図である。 図８は、図７ｂの鍵を製造するためのキーブランクの斜視図である。 図９は、図７ｂの鍵の側面図である。 図１０は、側部タンブラーを通る面における図７ａの錠の横断面図である。 図１１は、鍵を挿入してシリンダーキープラグを回転させた際の図７ａの錠の 横断面図である。 図１２は、図１０に対応する横断面図であり、この横断面は錠の側部タンブラ ー間に位置する。 図１３は、図３及び図９の錠の横断面図である。 図１４、１５、１７及び１８は、非回転式の側部タンブラー及び 鍵に異なる外形溝を有する第３実施態様に関する図１０、１１、９及び１３に各 々対応する図である。 図１６は、図１４における線XVI-XVIに沿った一部断面図である。 図１９、２０、２１及び２２は、鍵の波状溝で必然的に案内される側部タンブ ラーを有する第４実施態様の図１４、１５、１７及び１８に各々対応する図面で ある。 図２３乃至３０には、本発明による鍵の外形溝の８つの変形例を示す。 実施例の詳細な説明 図１ａ及び図１ｂに示す第１実施態様による錠と鍵の組み合せは、シリンダー 錠（１０）及び鍵（２０）から成り、該鍵はキーブランク（５０）（図２）から 製造される。シリンダー錠（１０）は、シェル（１１）及びシリンダーキープラ グ（１２）から成り、該シリンダーキープラグは回転軸の周りを該シェル内で回 転可能であり、且つ長手方向に延びる鍵穴（１３）を有する。錠は、シェル（１ １）内に上ピン部（１４ａ）及びシリンダーキープラグ（１２）内に下ピン部（ １４ｂ）を各々有する中央に一列に列設するばね付勢されたタンブラーピン（１ ４）を有する（図４及び図５参照）。 タンブラーピンの下ピン部（１４ｂ）は、錠（１０）内への鍵（２０）の挿入 時に鍵の上縁部におけるＶ形状ノッチと協動する。鍵が錠（１０）内へ嵌合する キーブレードを有する場合、各下ピン 部（１４ｂ）は対応する鍵のノッチ又はビッティング（２１）によって図５に示 す位置へ持ち上げられることになり、上下ピン部（１４ａ，１４ｂ）間の接触領 域は、シリンダーキープラグ（１２）及びシェル（１１）間の剪断面に位置する ことになるので、シリンダーキープラグ（１２）は回転することができる。 鍵（２０）の長尺なキーブレード（１９）（図６の横断面参照）は平坦であり 、且つ相互に及び主平面（Ａ）に平行な２つの側平面間で主平面（Ａ）において 延び、キーブレード（１９）の基部（Ｂ）の側面（２２，２３）は該側平面に位 置する。本発明において、キーブレードの上部における２つの従来の上部外形溝 （２２ａ，２３ａ）は別として、キーブレード（１９）は一側面（２２）に切断 外形溝（２４）を有する。 切断外形溝（２４）は、実質的に側面（２２）（図６の左側面）に垂直で且つ 側面（２２）との遷移部を形成する縁部（２５ａ）において面取りされる上部面 （２５）、溝の底部を形成し主平面（Ａ）に平行な通常垂直な壁部（２６）及び 角度のついた面（傾斜面）（２７）によって形成される。垂直壁部（２６）は、 錠をこじ開けるための平坦なブレード状の工具から中央付近を保護する部材が設 けられる主平面（Ａ）を越えた領域（図６における主平面（Ａ）の左方又は右方 ）で延びる。キーブレード（１９）の下縁部（３０）（以下基部縁部と記述する ）と最も近接して位置する傾斜面（２７）は、外形溝に沿って直線状に延びるリ ッジ部（２８）を形成する際に外形溝を切断することによって傾斜することにな る。傾斜面（２７）は、溝（２４）の垂直壁部（２６）に向かって内方 に面し、リッジ部（２８）の外側はキーブレード（１９）の基部（Ｂ）の側面（ ２２）の一部を形成する。 主平面（Ａ）に対して垂直方向からキーブレード（１９）の側面に向かって見 た場合、リッジ部（２８）は傾斜面（２７）と溝の垂直壁部（２６）とに隣接す る外形溝の切断内部（２９）を隠す形をとることになる。この場合、外形溝（２ ４）は側面（２２）の面における開口部から溝の垂直壁部（２６）に向かって広 がっている。 図４及び図５から明らかなように、シリンダーキープラグ（１２）は鍵穴（１ ３）の領域において長手方向に延びる外形舌部（１５）から成り、この外形舌部 の横断面は切断外形溝（２４）の横断面に対応しており、且つ下方に突出する端 部（１５ａ）を有し、この端部はキープラグ（１２）の回転軸から離れた方向に 向き、且つ鍵穴（１３）内への鍵の挿入時に外形溝の切断部（２９）を満たす。 垂直底壁部（２６）を有する切断外形溝（２４）は、特別な製造工程を必要と する。即ち、例えば数回に分けて異なる厚さのディスクカッター及び異なる角度 の軸を有するディスクカッターを用いてフライス削りすることによって、図２に よる特殊なキーブランクを製造する必要がある。このような特殊な装置は、錠及 び鍵業界では現状では通常利用することがないので、このような鍵又はキーブラ ンクが模造される可能性は極めて低い。 キーブレードにこのような切断外形溝を設けることによって、鍵における十分 な強度、捻れに対する強さ及び耐摩耗性を保ったままで、従来の「開口」であっ た外形溝よりも多くの固有の鍵断面を作 り出すために横断面の幾何学的形状を変化させることができるという点で非常に 有益である。 図２３乃至３０に、上記のように変形させた種々の態様を示す。これによって 、錠に設けられた鍵穴が対応する鍵の切断溝に対応する舌状外形を有することが わかる。 図２３の鍵は、２つの対向する切断傾斜面（３２５，３２７）を含む外形溝（ ３２４）を有し、これらの切断傾斜面は双方とも傾斜しており、且つ溝の垂直壁 部（３２６）に向かって内方に面する。この場合、溝（３２４）は鍵の主平面に 平行な垂直壁部（３２６）に向かって内方に広がっている。２つのリッジ部（３ ２８ａ，３２８ｂ）は、傾斜面（３２５，３２７）で各々形成される。 図２４の鍵は、キーブレード内に斜め内方に形成された外形溝（４２４）を有 し、この溝の傾斜面（４２５，４２７）は傾斜しており、且つ相互にほぼ平行で ある。上部面（４２５）は溝から外方に向かって面しており、これに対して下部 面（４２７）はリッジ部（４２８）に隣接して切断され、且つ鍵の主平面に平行 である垂直壁部（４２６）に向かって内方に面する。 図２５の鍵もまた、斜め内方（上方）に形成された外形溝（５２４）を有する 。上部切断面（５２５）は、鍵の側面との遷移部に面取り部（５２５ａ）を有し 且つリッジ部（５２８）を形成し、これに対して下部面は、外形溝から外方に向 かって面する外方部（５２７）、及び外形溝（５２４）の下部切断部を形成する 内方部（５２７ａ）を有する。この場合、隣接したリッジ部（５３８）は外方面 （５２７）によって面取りされる。 図２６の鍵は、各側面に１つずつ配される２つの切断外形溝（６２４，６３４ ）を有する。各外形溝（６２４，６３４）は、異なる高さに位置するが、キーブ レードの主平面又は中央面を越えて延びるように削られるので、外形溝間にキー ブレードの材料のブリッジ（材料ブリッジ）が形成される。両外形溝（６２４， ６３４）は斜め下方に延び、且つリッジ部（６２８，６３８）を各々形成する下 部切断面（６２７，６３７）、及び上部面（６２５，６３５）を各々に有し、該 上部面（６２５）は主平面に対して垂直なフランク部（６２５ａ）につながって おり、もう一方の上部面（６３５）は溝の底部（６３６）に向かって内方に面す るフランク部（６３５ａ）につながる。溝（６２４）の垂直壁部（６２６）は、 主平面に対して平行であるのに対して、溝（６３４）の面（６３６）は主平面に 対して幾分傾斜している。 図２７の鍵は、２つの比較的浅い上方切断外形溝（７２４，７３４）及び２つ の比較的深い下方外形溝（７４４，７５４）を有する。２つの下方外形溝（７４ ４，７５４）は、図２６の外形溝（６３４，６２４）と幾何学的に対応する（逆 向き）。 図２８の鍵は、一側面では斜め下方に向かって形成された溝（８２４）（図２ ４の外形溝（４２４）に対応する）を有し、他側面では斜め上方に向かって形成 された溝（８３４）（図２５の外形溝（５２４）とほぼ対応する、逆向き）を有 する。外形溝（８２４，８３４）は異なる高さに位置しており、２つのリッジ部 （８２８，８３８）によって２つの外形溝（８２４，８３４）間に確実に材料ブ リッジが形成されることになる。切断溝の代わりに、例えばリッ ジ部（８２８，８３８）を波線（Ｃ１，Ｃ２）に沿って取り除くことによって「 開口」である溝を有するような図２８による鍵を模造しようとする場合には、波 線（Ｃ１，Ｃ２）間の材料部分が繰り返しの使用に耐え得る強度を十分に得るこ とができない。 図２９の鍵は、切断面（９２７，９３７）が鍵の主平面に対して垂直に延びる 水平面（９２７ａ，９３７ａ）につながっているが、図２８の溝（８２４，８３ ４）に対応する２つの外形溝（９２４，９３４）を有する。 図３０の鍵において、各側面に各々形成される２つの外形溝（１０２４，１０ ３４）には、リッジ部（１０２８，１０３８）を各々形成する切断面（１０２７ ，１０３７）及び傾斜した底壁部（１０２６，１０３６）が各々設けられる。こ の鍵は、材料ブリッジが外形溝（１０２４）の底壁部（１０２６）と幾分低い高 さに位置する外形溝（１０３４）の対向面（１０３５）との間の領域に形成され るような外形を有する。更にこの図では、符号（１０２３）は側面を示し、符号 （１０３９）は切断溝の最深部を示し及び符号（１０４０）はキーブレードの下 部面又は基部縁部面を示す。 図６、２３、２４、２５、２６、２７、２８、２９及び３０を参照した上述の 説明から、切断外形溝の数、これらの相対的配置及びこれらの個々の形状に関す る多くの変形例が可能であることは明らかである。加えて、切断面（２７，３２ ７，４２７等）に各々隣接するリッジ部（２８，３２８ｂ，４２８等）は、鍵の 外形に強度の増加、捻れに対する強さ及び耐摩耗性を与えることになるという共 通の利点も有する。これは、図２８の溝（８２４，８３４）のよう な相互に隣接する外形溝だけでなく、鍵の縁部面に近接して位置する外形溝、例 えば切断溝の最深部（１０３９）が鍵の下縁部面（１０４０）にかなり近接して 位置するような図３０の溝（１０３４）をも強化することができる。更に、リッ ジ部（１０３８）によって、例えば下縁部面（１０４０）と鍵の側面（１０２３ ）との間の遷移部のような角部もに形状安定性及び耐摩耗性を向上させることが できる。 鍵穴（図１ａ及び図４における符号１３）を狭くし、且つ鍵の各外形溝に対応 する１つ以上の外形舌部を形成することによって、少なくとも１つの切断外形溝 を有する鍵に対応する錠のこじ開けに対する安全性を高めることができる。各外 形溝の切断部に対応し、且つ下方に突起した端部を有する該外形舌部によって、 普通の錠をこじ開けるための工具で鍵穴を介して係止タンブラーを不正に操作す ることは更に困難となる。 鍵に少なくとも１つの切断外形溝を有する錠と鍵の組み合せにおいて、錠には 多数の異なる種類の係止タンブラーを設けることが可能であり、また鍵にはコー ドビッティングを設けることが可能である。また、図７ａ乃至１３、図１４乃至 １８及び図１９乃至２２を各々参照して、更なる態様を以下に詳述する。 図７ａ乃至１３に示す第２実施態様は、シリンダー錠（１００）（図７ａ）及 び図８のキーブランク（２５０）から製造される鍵（２００）（図７ｂ）から成 る組み合せである。 錠（１００）は、シェル（１０１）及び鍵穴（１０３）を含むシリンダーキー プラグ（１０２）を有する。シェル（１０１）内に上 ピン部（１０４ａ）及びシリンダーキープラグ（１０２）内に下ピン部（１０４ ｂ）を各々有するばね付勢された中央のタンブラーピン（１０４）は別として（ 図１０乃至１２参照）、錠は鍵穴（１０３）の側部に位置する各孔部（１０６） 内に設けられる多数の側部係止ピン（１０５）を有する。各側部係止ピン（１０ ５）は、横手方向に延びる指形状の突起部（１０５ａ）を有し、この指部は鍵穴 （１０３）内へ延び、且つ鍵（２００）の挿入時には外形溝（２５１）に隣接す る鍵の側面に形成されるコードビッティング（２０２）と協動する。上述した国 際公開第８７／０４７４９号（ウィーデン、イノベーション エービー）から既 に公知であるように、図７ａ乃至１３に示す態様の側部係止ピン（１０５）は、 ピン孔部（１０６）全体に取り付けられ、各指部（１０５ａ）を鍵（２００）の コードビッティング（２０２）に当接させるためにばね（１０７）によって下方 にばね付勢され、且つこの側部係止ピンの軸の周りで回転可能である。従って、 正規の鍵の挿入時には指部（１０５ａ）は側部ビッティングの凹部（２０２ａ， ２０２ｂ，２０２ｃ，２０２ｄ，２０２ｅ）（図９）の揺動位置及び上昇位置に 正確に位置することになる。その際、係止ピン（１０５）の垂直ブレード部（１ ０５ｃ）を該側部係止ピンの円筒状の面に形成することによって設けられるコー ドビッティング又は凹部（１０５ｂ）を有し、且つ側部バー（１０８）の垂直ス ロット（１０８ａ）（図１０において側部から見ることができるブレード部（１ ０５ｃ））と連結する側部係止ピン（１０５）は、対応する垂直な側部バー（１ ０８）の開口部又はスロット（１０８ａ）によって側部バー（１０ ８）がばね（図示せず）作用に抗してシリンダーキープラグ（１０２）内へカム 移動することを可能にする対応する係止ピンの合致するブレード部（１０５ｃ） に側部バー（１０８）が嵌合するように位置決めするので、キープラグはシェル （１０１）内で回転可能となる（図１１参照）。 本発明の上記の態様において、鍵の外形溝（２５１）の切断部に隣接するリッ ジ部（２５４）は、側部係止ピンを回転且つ昇降させるためのビッティングブレ ードとして使用される。外形溝（２５１）は、図２４の外形溝（４２４）と本質 的に対応し、且つ図１３から明らかなようにその下部において傾斜した下部面（ ２５１ａ）が得られるように切断される。この傾斜面（２５１ａ）がリッジ部（ ２５４）の内側を構成するのに対して、リッジ部の外側は鍵の側面（２６０）の 一部を形成する。図１２から、錠の鍵穴（１０３）はキーブレードの外形に対応 する形状を有することがわかる。シリンダーキープラグ（１０２）の外形舌部（ １０９）は、鍵の挿入時に鍵の外形溝の切断部を満たす下方に突起する端部（１ ０９ａ）を有する。 また、リッジ部（２５４）に形成される側部ビッティング（２０２）（図７ｂ 及び図９参照）は、鍵の下縁部に向かって各々異なる深さで下方へ延び、又は外 形溝（２５１）の下方に僅かに延びるようにしてもよい。従って、図９において 凹部（２０２ａ，２０２ｅ）はその高さの下方に位置している。また他の場合、 側部ビッティング（２０２）は上述した国際公開第８７／０４７４９号と同様に 、即ち該側部ビッティングが長手方向に不規則に配される凹部 （２０２ａ乃至２０２ｅ）を有する波状の案内面を形成し、これらの凹部は側部 タンブラーの対応する指部（１０５ａ）の特定の揺動位置及び上昇位置に対応す る。側部タンブラー指部の好適な受座を形成するために、凹部（２０２ａ乃至２ ０２ｅ）には更なる凹部が設けられ、この更なる凹部は各側部タンブラー指部（ １０５ａ）に対応するように配向し、即ち一方向又は他方向に斜めに配向するか 或は鍵（２００）の主平面（図１３のＡ）に対して垂直に配向する。 リッジ部（２５４）の内側の外形溝の切断面内を満たす鍵の切断外形溝（２５ １）及び斜め下方へ突出するキープラグ内の端部（１０９ａ）を有する対応する 外形舌部（１０９）には、この態様では錠（１００）の狭い鍵穴（１０３）が側 部タンブラー指部（１０５ａ）の領域で更に狭くなるという利点がある。これに よって、錠のこじ開けに用いる工具を側部タンブラー指部に到達させることは非 常に困難となり、且つこの工具で側部タンブラー指部を開口した揺動位置及び上 昇位置内へ操作することは極めて困難となる。下方へ突出する端部（１０９ａ） を有する外形舌部（１０９）は、不慮の損傷又は錠をこじ開けようとする者によ る不正な操作に対して錠の側部タンブラーを保護する。 外形舌部（１０９）の端部（１０９ａ）のような外形溝（２５１）の切断傾斜 面（２５１ａ）は、僅かに異なる特徴を有するマスターキー及びテナントキーを 提供するために、傾斜の角度を変化させてもよい。更に、傾斜面（２５１ｃ）及 び垂直壁部（２５１ｂ）は異なる形状であってもよく、外形溝もまた図２３乃至 ３０の実施 例で示すような他の外形溝と組み合せてもよい。 図１４乃至１８に示す第３実施態様において、鍵（２００’）は外形溝（２５ １’）を有し、この外形溝は図６の外形溝（２４）にほぼ対応する。この第３実 施態様において、上述の第２実施態様に対応する部材は同じ番号に記号（’）を 付して示す。錠のキープラグ（１０２’）内に設けられる外形舌部（１０９’） は、この場合側部タンブラー指部（１０５’ａ）のための凹部を越えて延びるの で、外形舌部は連続して延びる一体の縁部（１０９’ａ）を有する。また他の場 合において、側部タンブラー（１０５’）は非回転式であり、且つ上方及び下方 側部タンブラーピン部（１０５’ｃ，１０５’ｄ）に各々分割される点で、第３ 実施態様は第２実施態様と異なる。各側部タンブラー指部（１０５’ａ）は、図 １６に示すように各下方側部タンブラーピン部（１０５’ｄ）の中心に位置し、 且つ鍵の波状案内面の対応する凹部（図１７）によって作用する。この凹部は、 長手方向に均一に配される。これとは別に、国際公開第８９／０６７３３号（ウ ィーデン、イノベーション エービー）と同じように、鍵の波状案内面に沿って 長手方向に同様に配される側部ビッティングと協動するために、鍵穴（１０３’ ）内へ横手方向に延びる指部（１０５’ａ）をピン部（１０５’ｄ）の軸に対し てシリンダーキープラグ（１０２’）の長手方向に特殊且つ不規則に配してもよ い。側部タンブラーもまた、上記の国際公開第８９／０６７３３号に記載されて いるような側部杆構造又は装置と協動するようにしてもよい。 上方側部タンブラーピン部（１０５’ｃ）（図１４及び図１５参 照）は、シェル（１０１’）内へ圧縮ばね（図示せず）を用いて下方に付勢され 、これによって指部（１０５’ａ）は鍵（２００’）の波状案内面と係合するこ とになる。この案内面は、外形溝の切断部に隣接するリッジ部の波状部に形成さ れる側部コードビッティングで形成される。正規の鍵（２００’）の挿入時に、 側部タンブラーピン部（１０５’ｃ，１０５’ｄ）は、この分割面がシェル（１ ０１’）とシリンダーキープラグ（１０２’）間の剪断面に位置ような上昇位置 に移動するので、該シリンダーキープラグは鍵と一緒に回転することができる（ 図１５参照）。第２実施態様と同様に、錠は鍵（２００’）の上縁部のＶ形状ノ ッチ（図示せず）と協動する中央に位置するタンブラーピン（図示せず）もまた 有してもよい。 図１９乃至２２に示すような本発明による錠と鍵の組み合せの第４実施態様は 、各側部タンブラー（１０５”）が鍵（２００”）の波状溝（２７０”）の指部 （１０５”）と係合することによって上方だけでなく下方にも必然的に案内され る点で、上述した実施態様とは異なる。 側部タンブラー（１０５”）は非回転式であるが、シリンダーキープラグの対 応する孔部（１０６”）内で垂直方向に移動自在であり、上方及び下方腔部（１ ０６”ａ，１０６”ｂ）は、シェル（１０１”）の回転に対してシリンダーキー プラグ（１０２”）を係止するためにタンブラーが上方又は下方に変位可能なよ うに孔部（１０６”）に各々隣接する。唯一、側部タンブラー（１０５”）が予 め決められた上昇位置に位置するときだけ、シリンダーキープラグ （１０２”）は図２０に示すように回転可能となる。 側部タンブラー（１０５”）から横手方向に延びる指部（１０５”ａ）はこの 場合比較的短いが、むしろ幅広であり又は高さがあるので鍵（２００”）の側面 の波状の浅い各溝（２７０”）に嵌合する。図２１と図２２を比較すると、溝（ ２７０”）は２つの対向する面（２７０”ａ，２７０”ｂ）によって形成され、 これらの相互距離は実質的に一定であるか若しくは側部タンブラー指部（１０５ ”ａ）の幅又は高さを幾分越えるものであるので、側部タンブラー指部（１０５ ”ａ）は溝（２７０”）内へ嵌合し、且つ鍵（２００”）を錠に挿入するか又は 錠から抜き出す際には側部タンブラー指部（１０５”ａ）を上方及び下方に移動 させる波断面形状に従って移動する。 図２２から明らかなように、溝（２７０”）は外形溝（２５１”）よりも浅く 、この外形溝（２５１”）は鍵（２００”）に沿って直線状に延び、且つ図１４ 乃至１８による第３実施態様とほぼ同じ外形、即ちリッジ部（２５４”）を形成 する傾斜した下部溝面（２５１”）を有する。この場合、側部コードビッティン グ又は凹部は、外形溝の上面に隣接する対向面と同様にリッジ部（２５４”）に も形成される。これらの側部コード凹部は、必然的に案内する波状の溝（２７０ ”）を順次形成する上述した対向する面（２７０”ａ，２７０”ｂ）を形成する 。 当然、この第４実施態様においても上述の実施態様と同様に、横手方向に突出 する指部（１０５”ａ）を長手方向に不規則に配し、及び／又は側部タンブラー （１０５”）を上記の国際公開第８９／ ０６７３３号に記載されているような側部杆構造又は装置と協動させてもよい。 第４実施態様の上記の説明から、鍵の切断外形溝を錠の複数の異なる種類のタ ンブラー及び鍵のコードパターンと組み合せてもよいことは明らかである。更に 、例示してはいないが、側部タンブラーを錠の鍵穴に対して横手方向へ斜めに又 は垂直に配向させ且つ一端部又は直接鍵の切断外形溝に隣接する側部コードビッ ティングと協動させることも可能である。同様に、タンブラー（側部タンブラー にあっても）に鑿形状の端部を設けてもよく、このタンブラーが例えば傾斜具合 の異なる鍵のノッチ又は凹部と協動することによって、軸方向と同様に回転方向 にタンブラーを位置せしめることができる。このような傾斜したノッチ又は凹部 を、平坦な鍵の上縁部又は下縁部若しくはキーブレードの切断外形溝と隣接する リッジ部に形成してもよい。”側部タンブラー”とは、錠の鍵穴（例えば図１０ の符号１０３）を介して中央に延びる垂直平面の側部でシリンダーキープラグ内 に位置するタンブラーを意味する。 「リッジ部の外側がキーブレードの前記一側面の一部を形成する」という特徴 は、キーブレードの基部が外形溝の上方及び下方でほぼ同じ厚さであるので、リ ッジ部の外側がキーブレードの対応する側平面に実質的に位置するということを 意味している。当然、外形溝の遷移領域においてリッジ部を丸めたり又は面取り してもよく、リッジ部の外側は対応する側平面に対して幾分凹凸状となるように してもよい。更に、基部（図６のＢ）はキーブレードの主要部又はキーブレード 全体を形成してもよい（この場合、キーブレード の厚さはこの高さにわたって図２５及び図２８のように一定である）。 鍵には、リッジ部に隣接する領域以外、即ち鍵のあらゆる縁部、又は側面若し くは外形溝に様々な種類のコードビッティングを設けてもよい。 特許請求の範囲で定義される本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、本 発明のシリンダー錠及び鍵を変形することが可能である。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９６年４月９日 【補正内容】 特許請求の範囲 １．シリンダー錠は、 シェル（１１）； 前記シェル内で回転軸の周りを回転可能となるように取り付けられるシリ ンダーキープラグ（１２）、このシリンダーキープラグはこの中に設けられたタ ンブラー（１４）を有する；及び 前記シリンダーキープラグの前記タンブラー（１４）と協動する前記鍵を 受けるための前記シリンダーキープラグ内で長手方向に延びる鍵穴；から成り、 鍵は、 キーブレードの長手方向に延びる基部縁部（３０）に沿って２つの相互に 平行な側面（２２，２３）間で延びる基部（Ｂ）を含む長尺で実質的に平坦なキ ーブレード（２０）； 前記基部（Ｂ）の前記側面の一側面（２２）で前記キーブレードの全長に 沿って延び、且つ前記一側面（２２）の平面における開口部、２つの対向する溝 面（２５，２７）及び溝底面（２６）によって形成される少なくとも１つの直線 状の外形溝（２４）；から成り、 前記シリンダー錠の前記鍵穴は前記キーブレードの実質的に平坦な形状部分に 対応し、且つ前記シリンダーキープラグに配され前記キーブレードの前記外形溝 （２４）内へ突出する外形舌部（１５）によって一部形成されるシリンダー錠と 鍵の組み合せにおいて、 前記外形溝（２４，２５１））は、キーブレード（２０）の前記基部縁部 （３０）に近接して位置する少なくとも外形溝（２ ７）で切断されており、； 前記切断溝面（２７）は、前記溝底面（２６）と鋭角を成して前記溝底面 （２６）に向かって内方に面し、且つ前記外形溝に沿って直線状に延びるリッジ 部（２８）の内側に位置する切断外形部（２９）を形成するように傾斜した平面 において延び、前記リッジ部（２８）の外側は前記キーブレード（２０）の前記 一側面（２２）の一部を形成しており、；及び 前記シリンダー錠の前記外形舌部（１５）は突起した端部（１５ａ）を有 し、この端部はキープラグ（１２）の前記回転軸から離れた方向を向き、且つ前 記キーブレードの挿入時に前記キーブレードの前記外形溝（２４）の前記切断部 （２９）を満たすことを特徴とするシリンダー錠と鍵の組み合せ。 ２．前記外形溝（２５１）は、鍵の前記基部縁部（３０）に向かって斜め下方に 配向され、前記２つの対向する溝面（２５１ａ，２５１ｃ）は互いにほぼ平行で あることを特徴とする請求項１記載の組み合せ。 ３．外形溝は、溝底面（２６）に向かって内方へ広がっていることを特徴とする 請求項１記載の組み合せ。 ４．前記２つの対向する溝面（３２５，３２７）の両方とも、２つの対向するリ ッジ部（３２８，３２８ｂ）を形成するに際してに切断されることを特徴とする 請求項３記載の組み合せ。 ５．溝底面（２６）は、キーブレードの前記基部（Ｂ）の前記側面（２２）にほ ぼ平行であることを特徴とする請求項１乃至４のいずれか１項に記載の組み合せ 。 ６．少なくとも１つの切断外形溝（７４４，７５４）は、各側面に形成されるこ とを特徴とする請求項１乃至５のいずれか１項に記載の組み合せ。 ７．前記シリンダー錠は、更に少なくとも１つの側部タンブラー（１０５）から 成り、この側部タンブラーは前記鍵穴の一側部に配される孔部内で移動自在であ り、且つ前記鍵穴内へ延び前記鍵と協動するタンブラー突起部（１０５ａ）を有 する請求項１乃至６のいずれか１項に記載の組み合せにおいて、前記リッジ部は 材料領域を構成し、この材料領域において側部コードビッティング（２０２）は 、前記シリンダー錠内への鍵の挿入時に前記タンブラー突起部と協動するために 、前記リッジ部で長手方向に延びる波状案内面を形成することを特徴とする組み 合せ。 ８．前記波状案内面の少なくとも一部は、前記鍵の外形溝の前記切断部と隣接す ることを特徴とする請求項７記載の組み合せ。 ９．前記突起部が前記キーブレードの挿入時に、前記側部タンブラーは前記キー ブレードの前記波状案内面と常に当接するようにばね付勢されることを特徴とす る請求項７又は８に記載の組み合せ。 １０．前記突起部は、前記キーブレードの挿入時に前記キーブレードの前記波状 案内面によって必然的に案内されることを特徴とする請求項７又は８に記載の組 み合せ。 １１．２つの相互に平行な側面（２２，２３）間でキーブレードの長手方向の基 部縁部に沿って延びる基部（Ｂ）を含む長尺で実質的に平坦なキーブレードから 成り、且つ前記基部（Ｂ）の前記側面の一側面（２２）で前記キーブレードの全 長に沿って延び且つ前記一 側面（２２）の平面における開口部、２つの対向する溝面（２５，２７）及び溝 底面（２６）によって形成される少なくとも１つの直線状の外形溝（２４）を有 する鍵において、前記外形溝（２４，２５１）はキーブレード（２０）の前記基 部縁部（３０）に最も近接して位置する少なくとも溝面（２７）で切断されてお り、且つ前記切断溝面（２７）は、前記溝底面（２６）と鋭角を成して前記溝底 面（２６）に向かって内方に面し、且つ前記外形溝に沿って直線状に延びるリッ ジ部（２８）の内側に位置する切断外形部（２９）を形成するように傾斜した平 面において延び、前記リッジ部（２８）の外側は前記キーブレード（２０）の前 記一側面（２２）の一部を形成することを特徴とする鍵。 １２．前記外形溝（２５１）は、鍵の前記基部縁部（３０）に向かって斜め下方 に配向され、前記２つの対向する溝面（２５１ａ，２５１ｃ）は互いにほぼ平行 であることを特徴とする請求項１１記載の鍵。 １３．少なくとも１つの溝面は、異なる面において延びる２つの面（６２５，６ ２５ａ）で分割されることを特徴とする請求項１１記載の鍵。 １４．外形溝は、溝底面（２６）に向かって内方へ広がっていることを特徴とす る請求項１１記載の鍵。 １５．前記２つの対向する溝面（３２５，３２７）の両方とも、２つの対向する リッジ部（３２８，３２８ｂ）を形成するに際して切断されることを特徴とする 請求項１４記載の鍵。 １６．溝底面（２６）は、キーブレードの前記基部（Ｂ）の前記側 面（２２）にほぼ平行であることを特徴とする請求項１１乃至１５のいずれか１ 項に記載の鍵。 １７．少なくとも１つの切断外形溝（７４４，７５４）は、各側面に形成される ことを特徴とする請求項１１乃至１６のいずれか１項に記載の鍵。 １８．２つの外形溝（８２４，８３４）は、前記キーブレードの厚さを越える総 計した深さを有する異なる高さ位置で各側面に形成され、２つの外形溝はこの外 形溝間に前記キーブレードを介して延びる材料領域を形成することを特徴とする 請求項１７記載の鍵。 １９．前記材料ブリッジは、各外形溝に対応する少なくとも１つのリッジ部（８ ２８，８３８）を含むことを特徴とする請求項１８記載の鍵。 ２０．前記リッジ部は材料領域を構成し、この材料領域において側部コードビッ ティング（２０２）は、前記シリンダー錠内への鍵の挿入時に前記タンブラー突 起部と協動するために、前記リッジ部で長手方向に延びる波状案内面を形成する ことを特徴とする請求項１１記載の鍵。 ２１．前記波状案内面の少なくとも一部は、前記鍵の外形溝の前記切断部と隣接 することを特徴とする請求項２０記載の鍵 ２２．前記波状案内面は、長手方向に又は特定の斜方向に配向された不規則に配 される凹部（２０２ａ乃至ｅ）を形成することを特徴とする請求項２０又は２１ に記載の鍵。 ２３．前記波状案内面は、長手方向に又は特定の斜方向に配向された規則的に配 される凹部を形成することを特徴とする請求項２０又 は２１に記載の鍵。 ２４．前記側部コードビッティングは、外形溝（２５１”）の各側部で延び且つ 相互にほぼ平行な２つの波状案内面（２７０”ａ，２７０”ｂ）を形成し、更に 前記２つの案内面間の距離は錠の前記側部タンブラー突起部（１０５”ａ）の高 さにほぼ一致することを特徴とする請求項１２記載の鍵。 ２５．前記キーブレードにおける少なくとも１つの縁部面及び／又は少なくとも １つの側面及び／又は少なくとも１つの溝には、コードビッティングが設けられ ることを特徴とする請求項６記載の鍵。 ２６．キーブランクは、２つの相互に平行な側面（２２，２３）間でキーブレー ドの長手方向の基部縁部（３０）に沿って延びる基部（Ｂ）を含む長尺で実質的 に平坦なキーブレードから成り、且つ前記基部（Ｂ）の前記側面の一側面（２２ ）で前記キーブレードの全長に沿って延び且つ前記一側面（２２）の平面におけ る開口部、２つの対向する溝面（２５，２７）及び溝底面（２６）によって形成 される直線状の外形溝を有する鍵を製造するためのキーブランク（５０）におい て、前記外形溝（２４，２５１））はキーブレード（２０）の前記基部縁部（３ ０）に最も近接して位置する少なくとも溝面で切断されており、前記切断溝面（ ２７）は前記溝底面（２６）と鋭角を成して前記溝底面（２６）に向かって内方 に面し、且つ前記外形溝に沿って直線状に延びるリッジ部（２８）の内側に位置 する切断外形部（２９）を形成するように傾斜した平面において延び、前記リッ ジ部（２８）の外側は前記キーブレード（２０）の前記一側面（２２）の一部を 形成することを特徴とする鍵を製造す るためのキーブランク（５０）。 ２７．前記外形溝（２５１）は、鍵の前記基部縁部（３０）に向かって斜め下方 に配向され、前記２つの対向する溝面（２５１ａ，２５１ｃ）は互いにほぼ平行 であることを特徴とする請求項２６記載のキーブランク。 ２８．外形溝は、溝底面（２６）に向かって内方へ広がっていることを特徴とす る請求項２６記載のキーブランク。 ２９．前記２つの対向する溝面（３２５，３２７）の両方とも、２つの対向する リッジ部（３２８，３２８ｂ）を形成するに際して切断されることを特徴とする 請求項２８記載のキーブランク。 ３０．溝底面（２６）は、キーブレードの前記基部（Ｂ）の前記側面（２２）に ほぼ平行であることを特徴とする請求項２６乃至２９のいずれか１項に記載のキ ーブランク。 ３１．少なくとも１つの切断外形溝（７４４，７５４）は、各側面に形成される ことを特徴とする請求項２６乃至３０のいずれか１項に記載のキーブランク。 ３２．前記外形溝（２４）は前記キーブレード（２０）の厚さの半分よりも深い ことを特徴とする請求項１９記載のキーブランク。 ３３．前記リッジ部（２８）は側部コードビッティング（２０２）を形成するた めの材料領域を構成することを特徴とする請求項１９記載のキーブランク。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ)，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，Ｃ Ｎ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＴ， ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＮＬ，ＮＯ，Ｎ Ｚ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ 【要約の続き】

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．シリンダー錠は、 シェル（１１）； 前記シェル内で回転軸の周りを回転可能となるように取り付けられるシリ ンダーキープラグ（１２）、このシリンダーキープラグはこの中に設けられたタ ンブラー（１４）を有する；及び 前記シリンダーキープラグの前記タンブラー（１４）と協動する前記鍵を 受けるための前記シリンダーキープラグ内で長手方向に延びる鍵穴；から成り、 鍵は、 キーブレードの長手方向に延びる基部縁部（３０）に沿って２つの相互に 平行な側面（２２，２３）間で延びる基部（Ｂ）を含む長尺で実質的に平坦なキ ーブレード（２０）； 前記基部（Ｂ）の前記側面の一側面（２２）で前記キーブレードの全長に 沿って延び、且つ２つの対向する溝面（２５，２７）と溝底面（２６）によって 形成される少なくとも１つの直線状の外形溝（２４）；から成り、 前記シリンダー錠の前記鍵穴は前記キーブレードの実質的に平坦な形状部分に 対応し、且つ前記シリンダーキープラグに配され前記キーブレードの前記外形溝 （２４）内へ突出する外形舌部（１５）によって一部形成されるシリンダー錠と 鍵の組み合せにおいて、 前記外形溝（２４）は、切断溝部（２９）及び前記外形溝に沿って直線状に延 びるリッジ部（２８）を形成するために、キーブレード（２０）の前記基部縁部 （３０）に近接して位置する少なくとも 外形溝（２７）で切断されており、前記リッジ部の外側は前記キーブレード（２ ０）の前記一側面（２２）の一部を形成し、前記シリンダー錠の前記外形舌部（ １５）は突起した端部（１５ａ）を有し、この端部はキープラグ（１２）の前記 回転軸から離れた方向を向き、且つ前記キーブレードの挿入時に前記キーブレー ドの前記外形溝（２４）の前記切断部（２９）を満たすことを特徴とするシリン ダー錠と鍵の組み合せ。 ２．前記シリンダー錠は、更に少なくとも１つの側部タンブラー（１０５）から 成り、この側部タンブラーは前記鍵穴の一側部に配される孔部内で移動自在であ り、且つ前記鍵穴内へ延び前記鍵と協動するタンブラー突起部（１０５ａ）を有 し、前記鍵の前記切断外形溝は前記シリンダー錠内への前記鍵の挿入時に前記タ ンブラー突起部と協動するための前記一溝面に隣接する少なくとも１つの側部コ ードビッティング部を有しており、更に前記側部コードビッティング部の少なく とも一部は前記鍵の外形溝の前記切断部に隣接する前記リッジ部に形成されるこ とを特徴とする請求項１記載の組み合せ。 ３．前記突起部が前記キーブレードの挿入時に、前記側部タンブラーは前記キー ブレードの前記側部コードビッティング部と常に当接するようにばね付勢される ことを特徴とする請求項２記載の組み合せ。 ４．前記突起部は前記キーブレードの挿入時に前記キーブレードの前記側部コー ドビッティング部によって必然的に案内されることを特徴とする請求項２記載の 組み合せ。 ５．２つの相互に平行な側面（２２，２３）間でキーブレードの長手方向の基部 縁部に沿って延びる基部（Ｂ）を含む長尺で実質的に平坦なキーブレードから成 り、且つ前記基部（Ｂ）の前記側面の一側面（２２）で前記キーブレードの全長 に沿って延び且つ２つの対向する溝面（２５，２７）と溝底面（２６）によって 形成される直線状の外形溝（２４）を有する鍵において、切断溝部（２９）、及 び外形溝に沿って直線状に延びるリッジ部（２８）を形成するために、前記外形 溝（２４）はキーブレード（２０）の前記基部縁部（３０）に最も近接して位置 する少なくとも溝面（２７）で切断されており、前記リッジ部の外側は前記キー ブレード（２０）の前記一側面（２２）の一部を形成することを特徴とする鍵。 ６．前記鍵の前記外形溝（２４）は、溝底面（２６）に向かって内方に広がって いることを特徴とする請求項５記載の鍵。 ７．前記鍵の前記外形溝の前記２つの溝面は、２つの対向するリッジ部を形成す るに際して切断されることを特徴とする請求項５記載の鍵。 ８．前記外形溝の前記２つの対向する溝面は互いにほぼ平行であり、前記外形溝 は前記面の前記外形溝の開口部から斜め下方に配向することを特徴とする請求項 ５記載の鍵。 ９．少なくとも１つの溝面（２７）は、前記鍵の中央面（Ａ）に対して傾斜した 面において延びることを特徴とする請求項５記載の鍵。 １０．少なくとも１つの溝面（２７）は、異なる面において延びる２つの面（６ ２５，６２５ａ）に分割されることを特徴とする請求 項５記載の鍵。 １１．少なくとも１つの外形溝（６２４，６３４）は各側面に形成されることを 特徴とする請求項５記載の鍵。 １２．２つの外形溝（８２４，８３４）は、前記キーブレードの厚さを越える総 計した深さを有する異なる高さ位置で各側面に形成され、２つの外形溝はこの外 形溝間に前記キーブレードを介して延びる材料領域を形成することを特徴とする 請求項１１記載の鍵。 １３．前記材料ブリッジは、各前記外形溝に対応する少なくとも１つのリッジ部 （８２８，８３８）を含むことを特徴とする請求項１２記載の鍵。 １４．外形溝は、対応する錠（１００）の突起部（１０５ａ）と協動するための １つの溝面に隣接する少なくとも１つの側部コードビッティングブレードを有し 、更に前記側部コードビッティングブレード（２０２）の少なくとも一部は外形 溝（２５１）に隣接する前記リッジ部（２５４）に形成されることを特徴とする 請求項５記載の鍵。 １５．複数の側部コードビッティングから成り、前記側部コードビッティング（ ２０２）は長手方向に又は特定の斜方向に配向された不規則に配される凹部（２ ０２ａ乃至ｅ）を形成することを特徴とする請求項１４記載の鍵。 １６．複数の側部コードビッティングから成り、前記側部コードビッティングは 長手方向に又は特定の斜方向に配向された規則的に配される凹部を形成すること を特徴とする請求項１４記載の鍵。 １７．前記側部コードビッティング（２０２）は波状の案内面を形 成することを特徴とする請求項１５記載の鍵。 １８．複数の側部コードビッティングから成り、前記側部コードビッティングは 外形溝（２５１”）の各側部で延び且つ相互にほぼ平行な２つの案内面（２７０ ”ａ，２７０”ｂ）を形成し、更に前記２つの案内面間の距離は、錠の前記側部 タンブラー突起部（１０５”ａ）の高さにほぼ一致することを特徴とする請求項 １４記載の鍵。 １９．前記キーブレードにおける少なくとも１つの縁部面、少なくとも１つの側 面及び少なくとも１つの溝には、コードビッティングが設けられることを特徴と する請求項５記載の鍵。 ２０．キーブランクは、２つの相互に平行な側面（２２，２３）間でキーブレー ドの長手方向の基部縁部に沿って延びる基部（Ｂ）を含む長尺で実質的に平坦な キーブレードから成り、且つ前記基部（Ｂ）の前記側面の一側面（２２）で前記 キーブレードの全長に沿って延び且つ２つの対向する溝面（２５，２７）と溝底 面（２６）によって形成される直線状の外形溝を有する鍵を製造するためのキー ブランク（５０）において、切断溝部（２９）、及び前記外形溝に沿って直線状 に延びるリッジ部（２８）を形成するために、前記外形溝（２４）はキーブレー ド（２０）の前記基部縁部（３０）に最も近接して位置する少なくとも溝面で切 断されており、前記リッジ部の外側は前記キーブレードの前記一側面の一部を形 成することを特徴とする鍵を製造するためのキーブランク。 ２１．前記外形溝（２４）は前記キーブレード（２０）の厚さの半分よりも深い ことを特徴とする請求項２０記載のキーブランク。 ２２．シェル（１１）； 前記シェル内で回転軸の周りを回転可能となるように取り付けられるシリ ンダーキープラグ（１２）、このシリンダーキープラグはこの中に設けられたタ ンブラー（１４）を有する；及び 前記シリンダーキープラグの前記タンブラー（１４）と協動する対応する 鍵（２０）のキーブレードを受けることができるように設けられた前記シリンダ ーキープラグ内で長手方向に延びる鍵穴（１３）から成り、前記鍵穴はキーブレ ードの実質的に平坦な形状部分に対応し、２つの相互に平行な鍵穴側面間で延び 且つシリンダーキープラグに配される外形舌部（１５）によって一部形成される 錠において、前記外形舌部（１５）は突起する端部（１５ａ）を有し、この端部 はキープラグの回転軸から離れた方向を向き、且つキーブレードの挿入時に前記 キーブレードの外形溝（２４）の切断部（２９）を満たすことを特徴とする錠。 ２３．前記鍵穴の一側部に配される孔部内で移動自在である少なくとも１つの側 部タンブラー（１０５’ｄ）から成り、前記鍵穴内へ延び且つ鍵と協動するタン ブラー突起部（１０５’ａ）を有し、前記タンブラー突起部（１０５’ａ）は前 記外形舌部（１０９’）に形成された凹部内へ延び、前記凹部は前記外形舌部自 体よりも浅いので、前記外形舌部は前記錠内へ鍵を挿入する際に誘導部として用 いる連続する一体の縁部（１０９’ａ）を有することを特徴とする請求項２２記 載の錠。