JPH09507270A - 低摩擦衣類 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は衣類の全体にわたってまたは特定の領域において、低い摩擦係数を有する布地または化学物質を導入して、皮膚の水ぶくれ、皮膚硬結および刺激の発生を最小にしている衣服、靴下・履物、布地、等のような衣類に関する。本発明は、また衣類の外側表面の全体にわたってまたは特定の領域において、低い摩擦係数を有する布地または化学物質を導入して外部物体との摩擦的接触を最小にしている衣類に関する。本発明は、またこの低摩擦衣類および低摩擦の外側表面を有する衣類を製造する方法を包含する。

Description

【発明の詳細な説明】 低摩擦衣類発明の背景 この発明は低摩擦衣類（ａｐｐａｒｅｌ）に関しそしてその製造方法に関し、 それらにおいて衣類とは衣服、靴下・履物類、布類、等として定義される。さら に特定的には本発明は衣類の全体にわたってまたは特定の領域においてのいずれ かにおいて低い摩擦係数を有する布地または化学物質を導入して、衣類着用者の 身体表面の水ぶくれ（ｂｌｉｓｔｅｒ）、皮膚硬結（ｃａｌｌｏｕｓ）および刺 激（ｌｒｒｉｔａｔｉｏｎ）の発生を最小にしている、低摩擦衣類に関する。本 発明は、また、低摩擦衣類を製造する方法を包含しそして衣類等の仕上げ物品の 摩擦係数を減少させて、刺激を減少させるために低摩擦材料を用いる方法を包含 する。 この発明はさらに低摩擦の外側表面を有する衣類に関しそしてその製造方法に 関する。さらに特定的には、本発明は衣類の外側表面上に低摩擦表面が存在する ように衣類の外側表面の全体にわたってまたは特定の領域において低い摩擦係数 を有する布地類または化学物質を導入している低摩擦の外側表面を有する衣類に 関する。本発明はまた低摩擦の外側表面を有する衣類の製造方法を包含しそして 衣類等の仕上げ物品の外側の摩擦係数を減少させるために低摩擦材料を用いる方 法を包含する。 衣類は天然および化繊の多くの材料から造られる。それらは木綿、ウール、絹 、リネン、レザー、ビニル、ナイロン−ポリアミド類およびポリアミド共重合体 、異なるフィラメント形状のＬＹＣＲＡ ＳＰＡＮＤＥＸ^TM、ＫＹＮＡＲ^TMのよ うなオーロン（ｏｒｌｏｎ）ポリフッ化ビニリデン、ポリエステル、例えばポリ エチレンテレフタレート、ＰＥＴＧ、ＫＯＤＵＲＡ^TMのようなグリコール変性ポ リエステル類、レーヨン、オーロン（ｏｒｌｏｎ）セルロース繊維ブレンド等な らびに上記物質のブレンドを包含する。 勿論、衣類は着用者の身体表面と直接にまたは間接に接触する。着用者の運動 は着用者の身体表面と衣類との間の摩擦的接触を生じさせる。この摩擦的接触は 刺激、水ぶくれおよび皮膚硬結を生じさせる可能性がある。この摩擦的接触は特 に刺激、水ぶくれおよび皮膚硬結の形成が特定の活動に関連しての迅速なそして （または）繰り返しの多い身体の運動により悪化されるスポーツ用衣類において 問題である。さらに、殆どの衣類は刺激、水ぶくれおよび皮膚硬結の大多数を生 ずる、身体表面／衣類のひどい（ｈｉｇｈ）接触の特定の領域を有することが注 目される。 さらに、衣類の外側表面は、壁、床、家具および（他人によりまたは着用者に より着用された）衣類の他の部分のような外部物体および表面と接触する。着用 者の運動は、着用者の衣類と外部物体および表面との間の摩擦的接触を生じさせ る。この摩擦的接触は時には非常に望ましくない。一般に、空気、水、または固 体表面との任意の物体の摩擦的接触は運動している物体を遅くする（ｓｌｏｗ） かまたは停止させる（あるいは落下している物体の場合において、終速度にもた らされる）。この摩擦的接触は特に参加者の身体的運動量（ｍｏｍｅｎｔｕｍ） が急激に停止または滑動停止（ａｎ ａｂｒｕｐｔ ｏｒ ｓｌｉｄｉｎｇ ｈ ａｌｔ）するスポーツにおいて問題である。この身体的運動量が滑動運動（ａ ｓｌｉｄｉｎｇ ｍｏｔｉｏｎ）におけるようにして消散されることが出来るな らば、これらのスポーツにおいて起こる傷害を最小にすることが出来るであろう 。 摩擦接触が非常に望ましくない他の場合は身体接触スポーツである。プレーヤ ーが相手のプレーヤーを掴んだりまたはタックルしたりすることを必要とするス ポーツにおいて、掴むことが困難である衣類を着用することが相手のプレーヤー に対して有利であろう。さらにプレーヤー（相手のプレーヤーおよびチームメン バー）が身体接触するスポーツにおいて、プレー中に押し合い接触および突き当 たり接触（即ちぶつかり合い、押し合い等）の影響が最小になるのが有利であろ う。 摩擦接触が非常に望ましくない他の場合は、高スピードスポーツにおいてそし て勝ちと負けとの間の差が数分の１秒において決定されるスポーツにおいてであ る。これらのスポーツにおいて、摩擦に対する何らかのスピード損失または運動 量損失が勝ちと負けとの間の差を意味する可能性がある。刺激、水ぶくれおよび 皮膚硬結が避けられるかまたは最小にするように、身体表面／衣類のひどい接触 の領域において、全体的に低い摩擦係数であるかあるいは低い摩擦係数である材 料を有する衣類を有することが非常に望ましいであろう。 また、摩擦接触が最小にされるように、衣類の外側表面／外部物体のひどい接 触の領域において全体的に低い摩擦係数である衣類あるいは低い摩擦係数である 材料を有する衣類を有することが非常に望ましいであろう。発明の概要 刺激、水ぶくれおよび皮膚硬結の発生を避けるかまたは最小にする低摩擦衣類 を提供することが本発明の主要な目的である。 本発明の別の目的は、材料の製造前またはその後に、衣類が造られる材料の繊 維または糸等に化学的に処理することにより低摩擦衣類を製造する方法を提供す ることである。 本発明の他の目的は、衣類が造られる布地中に低摩擦の糸、繊維または材料を 導入することによる低摩擦衣類を製造する方法を提供することである。 本発明のなお他の目的は全体にわたってまたは身体表面／衣類のひどい接触の 領域において布地または衣類に直接に低い摩擦係数を与えるための化学物質を適 用することによる低摩擦衣類を製造する方法を提供することである。 本発明のなお他の主な目的は低摩擦の外側表面を有する衣類を提供することで ある。 本発明のなお追加の目的は材料を製造する前にまたはその後に、衣類が造られ る材料の繊維または糸等を化学的に処理することによる低摩擦の外側表面を有す る衣類を製造する方法を提供することである。 本発明の他の目的は、衣類が造られる布地中に低摩擦の糸、繊維または材料を 導入することにより低摩擦の外側表面を有する衣類を製造する方法を提供するこ とである。 本発明のなお他の目的は全体にわたってまたは衣類の外側表面／外部物体のひ どい接触の領域において、布地または衣類に直接に低い摩擦係数を与えるための 化学物質を適用することによる低摩擦の外側表面を有する衣類の製造方法を提供 することである。発明の詳細な記載 上に示したように、本発明は着用者の身体表面と衣類との間の摩擦的接触から 生ずる可能性がある刺激、水ぶくれ及び皮膚硬結を避けるかまたは最小にするた めの低摩擦衣類を提供する。低摩擦衣類は低摩擦材料を用いて造られることが出 来る。これらの低摩擦材料は、単独でまたは他の材料と組み合わせて、材料中に 導入される低い摩擦係数を本来的に有する繊維；低い摩擦の性質を与えるために 仕上げ繊維、材料または衣類に直接に適用されることが出来る低摩擦化学物質； 低摩擦化学物質で処理され、次に単独でまたは他の材料と組み合わせて材料中に 織り込まれる繊維；あるいは上記のものの任意の組み合わせであることが出来る 。これらの低摩擦材料は衣類の全体的部分にまたは身体表面／衣類の特定のひど い接触領域に導入されることが出来る。 或る種の材料繊維は本来的に低い摩擦係数を有している。これらの繊維は、シ リコーン、グラファイト、テフロン^TM（ＴＥＦＬＯＮ^TM）、カイナー^TM（ＫＹＮ ＡＲ^TM）、硼素、ポリプロピレン、ポリエチレンおよびゴルテックス^TM（ＧＯＲ ＴＥＸ^TM）を包含するがしかしそれらに限定されない。これらの材料は全体にわ たってまたは身体表面／衣類の特定のひどい接触領域に直接導入されて低摩擦衣 類を生成することが出来る。 化学物質は、低い摩擦係数を与えるために、本来的に低い摩擦係数を有してい ない材料繊維または仕上げ材料を処理するために用いられることが出来る。さら にこの化学物質処理は、なお一層低い摩擦係数を与えるために、本来的に低い摩 擦係数を有する材料と共に使用されることが出来る。この化学物質処理は、それ が一時的でない性質のものであるように、材料中に導入される。最も好ましくは この化学物質処理はそれが処理物品の耐用年限（寿命）にわたって実質的に機能 するように材料中に導入される。これらの化学物質は、シリコーン、シリコーン 共重合体、シリコーンエラストマー、テフロン^TM（ＴＥＦＬＯＮ^TM）のようなポ リテトラフルオロエチレンの単独重合体および共重合体、グラファイト等ならび に上記化学物質の任意の組み合わせを包含するがしかしそれらに限定されない。 繊維を製造するときに共押し出ししたり、繊維製造後に繊維とブレンドすること により、化学物質を浴形で加えることによりあるいは繊維または材料上に化学物 質をスプレーすることによりまたは同様な技術により、繊維はこれらの化学物質 で処理されることが出来る。仕上げ材料はこれらの化学物質を浴形で加えること によりまたは材料上に化学物質をスプレーすることによりあるいは同様な技術に よりこれらの化学物質で処理されることが出来る。 本発明の典型的な適用において、繊維、糸または布地または（衣類のような） 仕上げ物品は、その処理された繊維、糸、布地または物品の摩擦係数を未処理繊 維、糸、布地または仕上げ物品の摩擦係数より低い摩擦係数に低下させるために 低い摩擦係数の材料で処理される。 処理された対象物の摩擦係数は未処理対象物の摩擦係数の約８０％未満、好ま しくは約６０％未満そして最も好ましくは約５０％未満である。 仕上げ物品または布地中に低摩擦の繊維または糸を織り込むことによって低摩 擦材料が仕上げ物品または布地中に導入されるならば、その低摩擦繊維または糸 は処理領域の５重量％〜１００重量％の範囲の量で導入されることが出来る。好 ましくは、その繊維または糸は処理領域の３０〜７０％の量で導入される。最も 好ましくは、これらの量は３０〜５０重量％である。 低い摩擦係数を与えるために仕上げ材料が化学物質で処理される場合、特に化 学物質を材料上にスプレーする場合に、仕上げ材料中に導入される量は処理領域 の小数点以下の重量％程の少量であることが出来ることが勿論、理解される。 繊維、糸、布地または仕上げ物品への低摩擦材料の添加は皮膚から水分を取り 除き、刺激ならびに湿り気に対して保護するのを助けるためにまた有用であり得 る。 処理される対象物の領域は典型的には使用中、通常皮膚と接触する領域である ことが好ましい。さらに、処理される領域は使用中皮膚に対して摩擦運動を与え 易い領域であることが好ましいであろう。 また対象物の処理領域と身体表面との間の摩擦係数は約０．９以下に減少され るのが好ましい。最も好ましくはその摩擦係数は約０．６以下に減少される。 以下の例は、低摩擦衣類のための本発明の特定の態様を例示するために記載さ れる。例１： 一態様において、全体にあるいは、踵領域、足底の蹠（ｐａｄ）の周りの領域 、足の蹠から足の右側および左側に延びる領域におけるような特定のひどい接触 領域において、足の最も広い領域において、そして足指の周りの領域において低 摩擦材料を入れることにより低摩擦ソックス類または靴下類が造られることが出 来る。締めひも（ｌａｃｅ）、バックルまたはつまみ革と接触する足の領域はま たその保護が利用される接触領域である。低摩擦材料をソックスの外側に入れて ソックスと靴のような外部足履物との間の摩擦を低下させることが出来る。低摩 擦材料をソックスの内側にいれて着用者の足とソックスとの間の摩擦を低下させ ることが出来る。さらに、低摩擦材料をソックスの内側と外側の両方にいれて、 勿論、ソックスと外部履物との間および着用者の足とソックスとの間の摩擦を同 時に減少させることが出来る。例２： 他の態様において、靴、スニーカー、ブーツ、スキーブーツ、サンダル、スリ ッパ等のような外部履物は、身体表面／衣類のひどい接触領域において外部履物 の布裏張り中に導入された低摩擦材料を有し、それにより着用者の足またはソッ クスと履物との間の摩擦を減少させることが出来る。また、布裏張りのない履物 において、革のような履物材料それ自体が身体表面／衣類のひどい接触領域にお いて低摩擦係数の化学物質で処理されて同様な結果を有することが出来ることが 注目される。 低摩擦材料は製品が皮膚をこすり、そして刺激、水ぶくれまたは皮膚硬結を生 じさせる領域において特に有用である。足においてこれらの領域は、足の踵、足 底、足の広い部分における足の蹠、あるいは締めひも（ｌａｃｅ）、バックル、 およびつまみ革と接触する足の先端（ｔｏｐ）部分であろう。例３： 追加の態様において、ウオームアップパンツ、ショーツ、ジョギングスーツ、 自転車パンツ、ウェットスーツ、作業パンツ等のようなスポーツ用衣類は、脚が 胴につながる部分の内側（大腿部のつけね）領域のような身体表面／衣類のひど い接触領域中に、内側大腿部の縫（目のような縫い目に沿って導入された低摩擦 材料を有しその結果こすれおよび刺激を避けることが出来る。さらにスポーツシ ャツ、ウオームアップシャツ等のようなスポーツ用衣類もまた、首および腕下（ わき下）領域のような身体表面／衣類のひどい接触領域中に組み入れられた低摩 擦材料を有して、こすれおよび刺激を避けることが出来る。例４： なお他の態様において、道具、ゴルフクラブ、野球バット、ポロマレット、テ ニスラケット、スカッシュテニスラケットおよびラケットボールラケットと共に 使用される手袋のような作業手袋およびスポーツ用手袋は、その手袋の身体表面 ／衣類のひどい接触領域に低摩擦材料を含ませ、手の水ぶくれおよび皮膚硬結を 避けることが出来る。例５： 低摩擦材料は、慣用の履物に合うように造られた履物挿入物および他の装置（ ｄｅｖｉｃｅｓ）に使用でき、ヒールクッション、靴の敷革、オルトチックス（ ｏｒｔｈｏｔｉｃｓ）、クッション類および他の当て物（巻き布類）のような履 物の圧力領域に対して足の摩擦を減少させることにより水ぶくれおよび皮膚硬結 を避けるのに役立つ。例６： 裂傷し且つ炎症を起こしている筋肉、靱帯および関節を支える包帯およびラッ プ（包み物）においてそしてギブス（包帯）の裏地として低摩擦材料をまた使用 出来る。例７： 使用することで摩擦による刺激、水ぶくれ、皮膚硬結または炎症を起こす可能 性があるスポーツ用器具および道具のためのカバーおよび他の装置中に低摩擦材 料を導入することが出来る。 野球バットの柄、テニスおよびラケットボールのラケットの柄、シャベル、錐 、建設用道具、造園用道具、ハンマー、スクリュウドライバー、やっとこ等、ス キーポールの柄、釣り竿、水上スキーロープグリップ、曵航索、ゴルフクラブ、 アーチェリーの弓、自転車シート、車シート、後部シート（ｂａｃｋ ｓｅａｔ ｓ）、重量器具、訓練器具等はすべて、低摩擦材料を導入することが出 来る分野である。 本発明は人間の衣類に限定されないことが理解される。本発明は馬のブランケ ット（覆い）、ペット衣類、等においてまた使用されることが出来る。 また、上に示したように、本発明は衣類の外側表面／外部物体の接触の摩擦作 用を最小にするための低摩擦の外側表面を有する衣類を提供する。低摩擦の外側 表面を有する衣類は低摩擦材料を用いて造られることが出来る。これらの低摩擦 材料は、単独でまたは他の材料と組み合わせて材料中に導入される本来的に低い 摩擦係数を有する繊維；仕上げ繊維、材料または衣類に直接に適用されて低い摩 擦性を与えることが出来る低摩擦化学物質；低摩擦化学物質で処理され、次に単 独でまたは他の材料と組み合わせて材料中に織り込まれる繊維；あるいは上記物 の任意の組み合わせであることが出来る。これらの低摩擦材料は、衣類の全体の 外側表面中にあるいは衣類表面／外部物体または表面の特定のひどい接触領域中 に導入されることが出来る。 上記の低い摩擦係数の材料は全体にわたってまたは衣類表面／外部物体または 表面の特定のひどい接触領域において直接に導入されて低い摩擦の外側表面を有 する衣類を生成することが出来る。 上記化学物質処理技術は、また低摩擦の外側表面の衣類を生成するために適用 される。 本発明の代表的適用において、繊維、糸、布地または（衣類のような）仕上げ 物品は低い摩擦係数の材料で処理されて、処理繊維、糸、布地または物品の摩擦 係数を、未処理の繊維、糸、布地または仕上げ物品の摩擦係数より低い摩擦係数 に減少させる。 処理対象物の摩擦係数は未処理対象物の摩擦係数の約８０％未満、好ましくは 約６０％未満そして最も好ましくは約５０％未満であるのが好ましい。 もし仕上げ物品または布地中に低摩擦繊維または糸を織り込むことにより低摩 擦材料が仕上げ物品または布地中に導入されるならば、低摩擦繊維または糸は処 理領域の５重量％〜１００重量％の範囲の量で導入されることが出来る。好まし くは、その繊維または糸は処理領域の３０〜７０重量％の量で導入される。最も 好ましくはこれらの量は３０〜５０重量％である。 仕上げ材料が低い摩擦係数を与えるための化学物質で処理される場合、特に材 料上にその化学物質をスプレーする場合、仕上げ材料中に導入される量は処理領 域の小数点以下の重量％程の少量であることが勿論、理解される。 繊維、糸、布地または物品への低摩擦材料の添加は皮膚から水分を取り除き、 刺激ならびに湿り気に対して保護するのを助けるためにまた有用であり得る。 刺激、水ぶくれおよび皮膚硬結の発生を避けるかまたは最小にする、身体表面 ／衣類の低摩擦領域および摩擦接触を最小にするような外側表面／外部物体の低 摩擦接触の両方を有する衣類が造られることが出来ることが勿論理解される。 衣類処理の領域は典型的には通常、使用中に外部接触表面と接触する領域であ る。 また、衣類の処理領域と外部接触表面との間の摩擦係数は約０．９以下に減少 されるのが好ましい。最も好ましくは摩擦係数は約０．６以下に減少される。 以下の例は低摩擦の外側表面を有する衣類の特定の態様を例示するために記載 される。例８： １つの態様において、プレー中に相手をタックルしたりまたは掴み合ったりす るフットボール、レスリングおよびラグビーにおいて用いられるユニフォームの ようなスポーツ用衣類は、相手をしっかりと掴むことが困難で、相手をタックル したりまたは手をかけたりすることを困難にする、低摩擦の外側表面を有する衣 類を製造するために、全体にわたってあるいは特定の表面接触領域において衣類 中に直接導入された低摩擦材料を有する。 さらに、プレーヤー（相手のプレーヤーまたはチームメンバー）が身体ごと接 触する、フットボール、野球、バスケットボール、レスリング、ラケットボール 、スカッシュテニス、ラグビー、サッカー、ラクロス、ホッケー、フィールドホ ッケーおよびハンドボールにおいて用いられるユニフォームのようなスポーツ用 衣類は、全体にわたってまたは特定の表面接触領域において、衣類に直接導入さ れた低摩擦材料を有して、プレー中に押し合い接触およびぶつかり合い接触の影 響を最小にする低摩擦の外側表面を有する衣類を製造することが出来る。例９： バレーボール、バスケットボール、スケート（特にイン−ライン（ｉｎ−ｌｉ ｎｅ）スケート）、スケートボーデイング（ｓｋａｔｅｂｏａｒｄｉｎｇ）、お よびサッカーにおいて用いられる膝当て、肘当て、および手保護物のようなスポ ーツ保護衣類は、これらのスポーツにおいて起こる傷害を減少させるために全体 にわたってまたは特定の表面接触領域において保護衣類中に直接導入された低摩 擦材料を有することが出来る。 一般に、空気、水または固体表面との何らかの物体の摩擦接触は、運動してい る物体を遅延化させるかまたは停止させる。この摩擦接触は参加者の身体的運動 量が急激に停止または滑動停止するスポーツにおいて特に問題である。もし身体 的運動量が、低摩擦材料の導入から起こる滑動運動により消散されるならば、こ れらのスポーツにおいて起こる傷害を最小にすることが出来るであろう。例１０： 別の態様としては、摩擦が非常に望ましくないスポーツにおいて用いられるよ うなスポーツ用衣類である。高スピードスポーツそして、水泳、ランニングおよ びダウンヒルスキーまたは極限ダウンヒルスキー（ｕｌｔｉｍａｔｅ ｄｏｗｎ ｈｉｌｌｓｋｉｉｎｇ）のような勝ちと負けとの間の差が数分の１秒で決定され るスポーツにおいて、低摩擦材料が全体にわたってまたは特定の表面接触領域に おいて衣類中に直接導入されて、空気または水との摩擦接触を最小にする低摩擦 の外側表面を有する衣類を製造することが出来る。 さらに、低摩擦材料は水との摩擦接触を最小にするためにウェットスーツ（ｗ ｅｔ ｓｕｉｔｓ）のような水中用衣類中に導入されることが出来る。 特許請求の範囲から逸脱することなしに変更出来る、本発明の詳細な記載に本 発明が限定されないことがまた、理解される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ Ａ４１Ｄ 1/08 7535−3Ｂ Ａ４１Ｄ 1/08 Ｃ 13/00 7535−3Ｂ 13/00 Ｚ 19/00 7535−3Ｂ 19/00 Ａ 31/00 ５０１ 7535−3Ｂ 31/00 ５０１Ｚ Ａ４３Ｂ 1/00 9446−4Ｆ Ａ４３Ｂ 1/00 Ａ６１Ｌ 15/00 7019−4Ｃ Ａ６１Ｌ 15/00 (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ， ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＬ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ， ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 使用者の身体表面と直接にまたは間接的に接触するのに適合されている 物品であって、未処理物品の摩擦係数より小さい摩擦係数を該物品に与えること により、物品と使用者の身体表面との間の摩擦的接触を減少させるために処理さ れている物品。 ２． 物品が物品に対する身体表面のひどい接触の特定領域において処理され ている、請求項１の物品。 ３． 物品が約０．９未満の身体表面対物品の摩擦係数を有する、請求項１の 物品。 ４． 物品が約０．６未満の身体表面対物品の摩擦係数を有する、請求項１の 物品。 ５． 物品が衣料品であって、衣料品に対する身体表面のひどい接触の特定の 領域において処理されている衣料品である、請求項１の物品。 ６． 未処理材料を用意し、そして 未処理物品の摩擦係数より小さい摩擦係数を処理物品に与えるために該材料を 処理する、 諸工程を包含する、使用者の身体表面と直接にまたは間接的に接触するのに適合 されている処理物品の製造方法であって、しかも物品と使用者の身体表面との間 の摩擦的接触が減少されている処理物品の製造方法。 ７． 材料を処理する工程が未処理材料中に本来的に低い摩擦係数を有する材 料を導入することからなる、請求項６の方法。 ８． 材料を処理する工程が未処理材料に直接に低摩擦化学物質を適用するこ とからなる、請求項６の方法。 ９． 材料を処理する工程が、低い摩擦係数を与えるように第１材料に低摩擦 化学物質を適用し、次にその第１材料を未処理材料中に導入することからなる、 請求項６の方法。 １０． 未処理材料を処理する工程が約０．９未満の身体表面対処理物品の摩 擦係数を与える、請求項６の方法。 １１． 未処理材料を処理する工程が約０．６未満の身体表面対処理物品の摩 擦係数を与える、請求項６の方法。 １２． 未処理物品が衣料品である、請求項６の方法。 １３． 未処理衣料品を処理する工程が衣料品に対する身体表面のひどい接触 の特定領域の処理からなる、請求項１２の方法。 １４． 使用者により着用されるのに適合されている物品であって、しかも未 処理物品の摩擦係数より小さい摩擦係数を該物品に与えることにより前記物品の 外側表面と外部物体の表面との間の摩擦的接触を減少させるために処理されてい る物品。 １５． 物品が外部物体に対する物品の外側表面のひどい接触の特定の領域に おいて処理されている、請求項１４の物品。 １６． 物品が約０．９未満の物品の外側表面対外部物体の摩擦係数を有する 、請求項１４の物品。 １７． 物品が約０．６未満の物品の外側表面対外部物体の摩擦係数を有する 、請求項１４の物品。 １８． 物品が衣料品であって、衣料品に対する外部物体のひどい接触の特定 領域において処理されている衣料品である、請求項１４の物品。 １９． 未処理材料を用意し、そして 未処理物品の摩擦係数より小さい摩擦係数を処理物品に与えるために該材料を 処理する、 諸工程を包含する、使用者により着用されるのに適合されている処理物品の製造 方法であって、しかも前記物品の外側表面と外部物体の表面との間の摩擦的接触 が減少されている処理物品の製造方法。 ２０． 材料を処理する工程が未処理材料中に本来的に低い摩擦係数を有する 材料を導入することからなる、請求項１９の方法。 ２１． 材料を処理する工程が未処理材料に低摩擦化学物質を直接に適用する ことからなる、請求項１９の方法。 ２２． 材料を処理する工程が、低い摩擦係数を与えるように第１材料に低摩 擦化学物質を適用し、次に未処理材料中に第１材料を導入することからなる、請 求項１９の方法。 ２３． 未処理材料を処理する工程が、約０．９未満の外部物体対処理物品の 摩擦係数を与える、請求項１９の方法。 ２４． 未処理材料を処理する工程が、約０．６未満の外部物体対処理物品の 摩擦係数を与える、請求項１９の方法。 ２５． 未処理材料が衣料品である、請求項１９の方法。 ２６． 未処理衣料品を処理する工程が、衣料品に対する外部物体のひどい接 触の特定の領域を処理することからなる、請求項２５の方法。 ２７． 使用者の身体表面と直接にまたは間接的に接触するのに適合されてい る物品であって、未処理物品の摩擦係数より小さい摩擦係数を該物品に与えるこ とにより該物品と身体表面との間の摩擦的接触を減少させるために処理されてお り、しかも未処理物品の摩擦係数より小さい摩擦係数を該物品に与えることによ り前記物品の外側表面と外部物体の表面との間の摩擦的接触を減少させるために 処理されている物品。 ２８． 該物品が、外部物体に対する物品の外側表面のひどい接触の特定領域 において処理されておりそして物品に対する身体表面のひどい接触の特定領域に おいて処理されている、請求項２７の物品。 ２９． 物品が、約０．９未満の、物品の外側表面対外部物体の摩擦係数およ び身体表面対物品の摩擦係数の両方を有する、請求項２７の物品。 ３０． 物品が、約０．６未満の、物品の外側表面対外部物体の摩擦係数およ び身体表面対物品の摩擦係数の両方を有する、請求項２７の物品。 ３１． 物品が衣料品であって、しかも衣料品に対する外部物体のひどい接触 および衣料品に対する身体表面のひどい接触、の特定の領域で処理されている衣 料品である、請求項２７の物品。 ３２． 未処理材料を用意し、そして 未処理物品の摩擦係数より小さい摩擦係数を処理物品に与えるために該材料を 処理する、 諸工程を包含する、使用者に着用されるのに適合されている物品の製造方法であ って、しかも前記物品の外側表面と外部物体の表面との間の摩擦的接触、および 該物品と使用者の身体表面との間の摩擦的接触、が減少されている物品の製造方 法。 ３３． 材料を処理する工程が未処理材料中に本来的に低い摩擦係数を有する 材料を導入することからなる、請求項３２の方法。 ３４． 材料を処理する工程が未処理材料に低摩擦化学物質を直接に適用する ことからなる、請求項３２の方法。 ３５． 材料を処理する工程が、低摩擦係数を与えるように第１材料に低摩擦 化学物質を適用し、次に該第１材料を未処理材料中に導入することからなる、請 求項３２の方法。 ３６． 未処理材料を処理する工程が、約０．９未満の、外部物体対処理物品 の摩擦係数および身体表面対物品の摩擦係数を与える、請求項３２の方法。 ３７． 未処理材料を処理する工程が、約０．６未満の、外部物体対処理物品 の摩擦係数および身体表面対物品の摩擦係数を与える、請求項３２の方法。 ３８． 未処理材料が衣料品である、請求項３２の方法。 ３９． 未処理衣料品を処理する工程が衣料品に対する外部物体のひどい接触 の特定領域の処理および衣料品に対する身体表面のひどい接触の特定領域の処理 からなる、請求項３８の方法。