JPH09507074A - Cd40を発現する腫瘍細胞を特徴とする疾患の予防又は治療方法 - Google Patents
Cd40を発現する腫瘍細胞を特徴とする疾患の予防又は治療方法Info
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Abstract
(57)【要約】
CD40を発現する腫瘍細胞を特徴とする疾患に罹患した哺乳動物の治療方法であって、薬剤学的に受容される緩衝剤中のCD40結合タンパク質の治療有効量を投与することを含む方法を開示する。CD40結合タンパク質は、CD40に対するモノクローナル抗体及びCD40リガンドを含む。CD40結合タンパク質はCD40を発現する腫瘍細胞を特徴とする疾患に罹患する恐れのある個体において、このような疾患を予防するためにも使用可能である。
Description
【発明の詳細な説明】
CD40を発現する腫瘍細胞を特徴とする疾患の予防又は治療方法
発明の技術分野
本発明は、CD40を発現する腫瘍細胞(neoplastic cell)を特徴とする疾患
の予防又は治療方法に関する。さらに詳しくは、本発明はB細胞リンパ腫を治療
又は予防する方法に関する。
発明の背景
免疫芽細胞B細胞リンパ腫はしばしば、例えば、同種移植レシピエント及び
その他の長期間免疫抑制療法を受けたレシピエント等の免疫寛容処理された(imm
unocompromised)個体、AIDS患者,並びに例えばX染色体性リンパ球増殖症
候群若しくはWiscon−Aldrich症候群等の第一期免疫疾患を伴う患
者に生ずる(Thomas等,Adv.Cancer Res.57:329,
1991;Straus等,Ann.Intern.Med.118:45,1
993)。これらの腫瘍は潜伏性Epstein−Barrウイルス(EBV)
感染症のT細胞制御の欠陥の結果として生ずると思われる。重度な併発免疫不全
症候群(SCID)を有するマウスに健康なEBV陽性個体からの末梢血リンパ
球(PBL)を接種することによって、ヒト起源の同様なリンパ腫を誘導するこ
とができる(Mosier等,Nature 335:256,1988;Ro
w等,J.Exp.Med.173:147,1991)。
正常ヒトB細胞と腫瘍ヒトB細胞の両方の表面に存在する細胞表面抗原、CD
40は、30,600の予測分子量を有する277アミノ酸のペプチドであり、
19アミノ酸分泌シグナルペプチドは主として疎水性のアミノ酸から成る。この
細胞表面抗原はB細胞増殖と分化とに重要な役割を果たすことが判明している。
CD40をコードするcDNAは、Burkittリンパ腫細胞ラインRaji
から作製されたcDNAライブラリーから単離されている(Stamenkov
ic等,EMBO J.8:1403,1989)。CD40は単球及び上皮細
胞の表面上と、ある種の上皮癌腫上とにも発現される(E.A.Clark,T
issue Antigens 36:33;1990)。
活性化CD4+T細胞は高レベルのCD40リガンド(CD40L)を発現す
る。Spriggs等,J.Exp.Med.176:1543(1992)及
び米国特許出願第07/969,703号(1992年10月23日出願)(こ
れの開示は本明細書に援用される)に記載されるように、ヒトCD40L(膜結
合糖タンパク質)が最近、末梢血T細胞からクローン化されている。ネズミCD
40Lのクローン化はArmitage等,Nature357:80,199
2に記載されている。CD40Lは共刺激物(costimulus)の不存在下でB細胞増
殖を誘導し、サイトカインの存在下で免疫グロブリンの産生を誘導することもで
きる。
CD40に対するモノクローナル抗体は技術上周知である(例えば、LEUK
OCYTE TYPING III:A.J.McMichael編集.Oxf
ord University Press オックスフォード及びLEUKO
CYTE TYPING IV:Oxford University Pre
ss オックスフォードにおけるB細胞抗原に関する項を参照のこと)。CD4
0に対する抗体は正常B細胞に共刺激シグナルを及ぼし、増殖及び分化反応を惹
起することが実証されている。同様に、CD40−Lはタンパク質刺激又は共刺
激シグナルを正常B細胞に及ぼす。
一部のB細胞リンパ腫ラインへの表面IgMの架橋がリンパ腫細胞に抑制シグ
ナルを及ぼすことが観察されている(Beckwith等,J.Immunol
.147:2411,1991)。同様に、正常リンパ球を活性化させる刺激へ
の悪性B又はT細胞の暴露は細胞の成長を停止させることができる(Ashwe
ll等,Science,237:61,1987;Bridges等,J.I
mmunol.139;4242,1987;Mercep等,J.Immun
ol.140;324,1988;Sussman等,J.Immunol.1
40;2520,1988;WarnerとScott,Cell.Immun
ol.140:3717,1988)。
Garnier等は、CD40又は他のB細胞マーカー、CD23に対する抗
体が、ヒトPBLを注入され、次にEBVに感染されたSCIDマウスにおける
リンパ腫形成の阻害にある程度の効果を示すことを観察している(Abstra
ct 167,XIVth,Intl.Congress of the Tr
ansplantation Society,1992)。しかし、関係する
作用機序が抗CD40抗体によるCD40へのCD40Lの結合の阻害であるの
か、又は他の何らかの手段によるCD40へのCD40Lの結合の阻害であるの
かは当該技術分野において知られていない。それ故、CD40を発現する、B細
胞リンパ種及び他の悪性細胞に対する他の抗CD40抗体及びCD40−L自体
の効果を評価することが技術上必要とされている。
発明の概要
本発明は、CD40を発現する腫瘍細胞を特徴とする疾患に罹患した哺乳動物
の治療方法であって、薬剤学的に受容される緩衝剤中のCD40結合タンパク質
の治療有効量を投与することを含む方法に関する。治療有効量は約0.01〜約
1mg/kg体重である。CD40結合タンパク質はCD40に対するモノクロ
ーナル抗体、CD40リガンド、及びこれらの組合せから選択することができる
。特に好ましいモノクローナル抗体はhCD40m2(American Ty
pe Culture Collection,米国,メリーランド州,ロック
ビルにブダペスト条約の下で寄託、ATCC受け入れ番号HB11459を与え
られる)とhCD40m3であり、これらはU.S.S.N.08/130,5
41(1993年10月1日に出願)に記載される。CD40リガンドのオリゴ
マー形が特に好ましく、これは溶解性CD40リガンド−Fc融合タンパク質と
オリゴマーCD40ロイシンジッパー融合タンパク質とを含み、これらの両方が
U.S.S.N.07/969,703(1992年10月23日に出願)に記
載されている。本発明はまた、CD40を発現する腫瘍細胞を特徴とする疾患に
罹患しやすい哺乳動物においてこの疾患を予防する方法であって、薬剤学的に受
容される緩衝剤中のCD40結合タンパク質の治療有効量を投与することを含み
、治療有効量が約0.01〜約1mg/kg体重である方法にも関する。CD4
0を発現する腫瘍細胞はBリンパ腫細胞、一部の骨髄腫細胞及び一部の癌腫細胞
を含む。
図面の簡単な説明
図1は、抗CD40モノクローナル抗体M2とM3とを用いた、数種類のリン
パ腫細胞ラインによるCD40発現を説明する。
図2は、CD40に対する抗体(黒い方形)による数種類のリンパ腫細胞ライ
ン増殖の抑制を実証する;これと対照的に、msIgGは増殖を抑制しなかった
(白い方形)。
図3は、溶解性抗CD40(パネルA)又は固定CD40(パネルB)のリン
パ腫成長に対する効果の比較を示す。
図4は、溶解性CD40リガンドがインビトロでB細胞リンパ腫の成長を抑制
できることを実証する。
図5は、CD40に対する抗体がインビトロでヒト骨髄腫細胞の成長を抑制で
きることを実証する。
図6は、溶解性CD40リガンドがインビボでB細胞リンパ腫の成長を抑制で
きることを実証する。
発明の詳細な説明
本発明は、CD40として知られる細胞表面分子を発現する腫瘍細胞を特徴と
する疾患を治療又は予防する方法に関する。本発明の方法はCD40結合タンパ
ク質及びCD40自体の適当なコンホメーションに基づいて非共有結合相互作用
で特異的にCD40を結合するタンパク質(又は複数のタンパク質)(CD40
結合タンパク質と呼ぶ)を用いる。例えば、CD40結合タンパク質はCD40
リガンドの細胞外領域を含むことができる。他の場合には、CD40結合タンパ
ク質は抗原結合領域を通してCD40を結合する抗体を含むことができる。さら
に別のCD40結合タンパク質は、組換え体方法によって、CD40リガンドか
らのCD40結合領域(ドメイン)又はCD40に対する抗体を第2タンパク質
(例えば、ヒト免疫グロブリンFcドメイン)と共に含む融合タンパク質を作製
することによって製造することができる。CD40
ヒトCD40抗原(CD40)は、30,600の分子量を有する277アミ
ノ酸のペプチドであり、19アミノ酸分泌シグナルペプチドは主として疎水性の
アミノ酸から成る(Stamenkovic等,上記文献)。ヒトCD40をコ
ードするcDNAは、Burkittリンパ腫細胞ラインRajiから作製され
たcDNAライブラリーから単離されている。CD40cDNAによってコード
される推定(putative)タンパク質は、推定リーダー配列、膜貫通(transmembrane
)ドメイン及び膜結合受容体に共通した他の幾つかの特徴(feature)を有する。C
D40はBリンパ球、上皮細胞及び一部の癌腫細胞ラインに発現されることが判
明している。
CD40は、細胞外領域におけるシステインリッチモチーフの存在によって定
義される、腫瘍壊死因子(TNF)/神経成長因子(NGF)受容体ファミリー
のメンバーである(Smith等,Science,248:1019,199
0;MallettとBarclay,Immunology Today 1
2:220,1991)。このファミリーはリンパ球抗原CD27、CD30(
Hodgkinリンパ腫及びReed−Sternberg細胞に検出される抗
原)、TNFの2つの受容体、4−1BBと呼ばれるネズミタンパク質、ラット
OX40抗原、NGF受容体及びFas抗原を含む。
CD40は技術上周知の幾つかの手段のいずれかによって細胞表面に検出する
ことができる。例えば、本明細書の実施例1に述べるように、細胞がCD40を
発現するか否かを決定するための蛍光活性化細胞選別方法に、CD40に特異的
な抗体を用いることができる。細胞表面分子を検出する他の方法もCD40の検
出に有用である。CD40モノクローナル抗体
CD40表面抗原に対するモノクローナル抗体(CD40mAb)はヒトB細
胞に対する種々な生物学的活性を仲介することが判明している。例えば、CD4
0mAbはホモ型(homotypic)又はヘテロ型(heterotypic)接着を誘導し(Bar
rett等,J.Immunol.146:1722,1991;Gordon
等,J.Immunol.140:1425,1988)、細胞サイズを増大さ
せる(Gordon等,J.Immunol.140:1425,1988;V
alle等,Eur.J.Immunol.19:1463,1989)。CD
40mAbはまた、抗IgM、CD20mAb若しくはホルボールエステルの単
独によって(ClarkとLedbetter,Proc.Natl.Acad
.Sci.USA,83:4494,1986;Gordon等,LEUKOC
YTE TYPING III:A.J.McMichael編集,Oxfor
d University Press,オックスフォード,426頁;Pau
lie等,J.Immunol.142:590,1989)又はIL−4との
協力によって(Valle等,Eur.J.Immunol.19:1463,
1989;Gordon等,Eur.J.Immunol.17:1535,1
987)活性化されたB細胞の増殖をも誘導して、IL−4刺激T細胞欠損培養
物からIgE(Jabara等,J.Exp.Med.172:1861,19
90;Gascan等,J.Immunol.147:8,1991)、IgG
及びIgM(Gascan等,J.Immunol.147:8,1991)を
産生させる。
さらに、CD40mAbはB細胞からのIL−4仲介溶解性CD23/Fce
RII放出を強化し(GordonとGuy,Immunol.Today 8
:339,1987;Cairns等,Eur.J.Immunol.18:3
49,1988)、IL−6のB細胞産生を促進する(ClarkとShu,J
.Immunol.145,1400,1990)と報告されている。最近、C
DW32+接着性細胞の存在下で、ヒトB細胞ラインが一次B細胞集団(primary
B cell population)からIL−4及びCD40mABによって得られている(B
anchereau等,Science 241:70,1991)。さらに、
胚中心のセントロサイト(centrocyte)は、CD40及び/又は抗原受容体によっ
て活性化されるならば、アポプトシスから防御されることができる(Lie等,
Nature,342:929,1989)。上記集団の各々は、B細胞の生物
学的活性を刺激するCD40mAbを述べている。
U.S.S.N.08/130,541(1993年10月1日出願)はhC
D40m2及びhCD40m3と呼ばれる、CD40に対する2つのモノクロー
ナル抗体を開示しており、この出願の関連する開示は本明細書に援用される。h
CD40m2(ATCC HB11459)及びhCD40m3は、他のCD4
0mAbとは異なり、CD40を結合し、CD40Lを本質的に発現する細胞へ
のCD40の結合を阻害する。hCD40m2及びhCD40m3によっては、
不適切なIgG又は対照CD40mAb,G28.5に比べて、12.5μg/
ml程度の低濃度において、結合の95%より大きい阻害が観察された。hCD
40m2はまた、CD40誘導TNFα産生をも抑制することができた。
慣習的な方法を用いて、他のCD40モノクローナル抗体を得ることもできる
(本明細書に援用される、米国特許第RE32,011号、第4,902,61
4号、第4,543,439号及び第4,411,993号を参照のこと;やは
り、本明細書に援用される、「モノクローナル抗体、ハイブリドーマ:生物学的
分析における新しい次元」,Plenum Press,Kennett,Mc
Kearn及びBechtol(編集),1980,及び「抗体:実験室マニュ
アル」,HarlowとLane(編集),Cold Spring Harb
or Laboratory Press,1988を参照のこと)。
簡単に説明すると、CD40に対する免疫反応を惹起させるのに適した、CD
40の1種類を動物に注入する。CD40に対する血清抗体レベルがプラトーに
達するまで、必要に応じて動物を再免疫化し、次に、溶解性CD40の最終的ブ
ースト(final boost)を投与し、3〜4日後に殺した。例えば脾臓及びリンパ節
のような、多量のB細胞を含む器官を回収し、この器官をメッシュスクリーン(m
esh screen)に通すことによって、又は細胞を封入する脾臓若しくはリンパ節膜
を破壊することによって、粉砕して、単細胞サスペンジョンにする。
或いは、インビトロ免疫化方法の使用によって、モノクローナル抗体の作製に
適した細胞を得る。簡単に説明すると、動物を殺して、脾臓とリンパ節とを摘出
する。単細胞サスペンジョンを調製し、上述のように免疫反応の惹起に適した種
類のCD40を含む培養物中に細胞を加える。続いて、リンパ球を回収し、以下
に述べるように融合させる。
インビトロ免疫化の使用によって又は上記のような免疫化動物から得られる細
胞を、例えばEpsteinバーウイルス(bar virus)(EBV)のようなウイ
ルスによるトランスフェクションによって、不死化する(immortalized)(Gla
skyとReading,Hybridoma 8(4):377〜389,1
989)。或いは、モノクローナル抗体を分泌する“ハイブリドーマ”を作製す
るために、回収した脾臓及び/又はリンパ節の細胞サスペンジョンを適当な骨髄
腫細胞と融合させる。適当な骨髄腫ラインは抗体の構成又は発現において不完全
であり、さらに、免疫化動物からの細胞と同系(syngeneic)であることが好まし
い。このような多くの骨髄腫細胞ラインが当該技術分野において周知であり、例
えばAmerican Type Culture Collection(A
TCC)(メリーランド州,ロックビル)のようなソース(source)から入手可能
である(Catalogue of Cell lines & Hybrid
omas,第6版,ATCC,1988)。CD40リガンド
活性化CD4+T細胞はCD40に対する高レベルのリガンド(CD40L)
の高レベルを発現する。Spriggs等,J.Exp.Med.176:15
43(1992)及び米国特許出願第07/969,703号(1992年10
月23日出願)(これの開示は本明細書に援用される)に記載されるように、ヒ
トCD40L(膜結合糖タンパク質)が最近、末梢血T細胞からクローン化され
ている。ネズミCD40Lのクローン化はArmitage等,Nature,
357:80,1992に記載されている。CD40Lは共刺激物の不存在下で
B細胞増殖を誘導し、サイトカインの存在下で免疫グロブリンの産生を誘導する
こともできる。
CD40−LはそのC末端の細胞外領域と、膜貫通領域と、そのN末端の細胞
内領域とを有するII型膜ポリペプチドである。溶解性CD40−LはCD40
−Lの細胞外領域(配列番号NO:1のアミノ酸47〜アミノ酸261)又はそ
のフラグメントを含む。CD40−Lの生物学的活性はCD40−Lの細胞外領
域とCD40との結合によって仲介され、この活性はB細胞増殖と抗体分泌(I
gE分泌を含む)の誘導とを含む。
U.S.S.N.07/969,703は、CD40−L/FC2と呼ばれる
、溶解性CD40−L/Fc融合タンパク質の作製を開示する。CD40−L/
FC2はHopp等によって記載される8アミノ酸配列(Hopp等,Bio/
Technology 6:1204,1988;Flag(登録商標)と呼ば
れる)と、IgG1Fcドメインと、[Gly4Ser]3リンカー配列(米国特
許第5,073,627号に記載)と、ヒトCD40−Lの細胞外領域とを含む
。“ロイシン ジッパー”と呼ばれる33アミノ酸配列と、Hopp等(上記文
献)が記載する8アミノ酸親水性配列と、これに続くヒトCD40−Lの細胞外
領域とを含む、トリマーCD40−Lと呼ばれる、溶解性CD40−L融合タン
パク質もU.S.S.N.07/969,703に記載される。CD40−Lの
両オリゴマー形は共刺激物の不存在下でのヒトB細胞増殖を誘導し、(適当なサ
イトカインとの組合せで)IgG、IgE、IgA及びIgMの産生を生じる。
U.S.S.N.07/969,703に記載されるCD40−L/FC2及
びトリマーCD40−Lは、組換えタンパク質の既知製造方法を用いて製造する
ことができる他の種類のCD40−Lと同様に、本発明の方法に有用である。付加的なCD40結合タンパク質
組換えDNA方法を用いて、CD40に対する抗体をコードする遺伝子の可変
領域を組み入れることによっても、結合タンパク質を製造することができる(J
ames W.Larrick等,「混合プライマーを用いるポリメラーゼ連鎖
反応:単ハイブリドーマ細胞からのヒトモノクローナル抗体可変領域遺伝子のク
ローン化」,Biotechnology 7:934〜938,1989年9
月;Reichmann等,「治療のためのヒト抗体の再成形」,Nature
,332:323〜327,1988;Roberts等,「タンパク質操作に
よってその抗原に対するアフィニティと特異性とを強化した抗体の作製」,Na
ture,328:731〜734,1987;Verhoeyen等,「ヒト
抗体の再成形:抗リゾチム活性の移植」,Science,239:1534〜
1536,1988;Chaudhary等,「Pseudomonas外毒素
に融合した2抗体可変領域から成る組換えイムノトキシン」,Nature,3
39,394〜397,1989を参照のこと)。
簡単に説明すると、CD40mAbの抗原結合部位(又はCD40結合ドメイ
ン:可変領域)をコードするDNAを単離し、増幅し、他のタンパク質(例えば
、ヒトIgG)をコードするDNAに結合させる(Verhoeyen等,上記
文献を参照;Reichmann等,上記文献も参照のこと)。或いは、抗原結
合部位(可変領域)を他の完全に異なるタンパク質に結合させるか、又は挿入し
て(Chaudhary等,上記文献参照)、抗体の抗原結合部位と、完全に異
なるタンパク質の機能活性とを有する、新しいタンパク質を生成する。
さらに、哺乳動物のCD40に特異的に結合する、抗体の小部分又は可変領域
をコードするDNA配列を本発明に関連して用いることもできる。同様に、CD
40リガンドのCD40結合領域(細胞外ドメイン)を用いて、他のCD40結
合タンパク質を製造することもできる。オリゴマーを形成するタンパク質又はペ
プチドをコードするDNA配列は、CD40抗体の抗原結合ドメイン、又はCD
40リガンドの細胞外ドメインを含むCD40結合タンパク質の製造に特に有用
であると思われる。ある一定の、このようなオリゴマー形成タンパク質はU.S
.S.N.07/969,703に開示されており、他の有用なオリゴマー形成
タンパク質はU.S.S.N.08/107,353(1993年8月13日出
願)及びU.S.S.N.08/145,830(1993年9月29日出願)
に開示される。
適当な抗体又は結合タンパク質が得られたならば、それらを当業者に周知の多
くの方法によって単離又は精製することができる(「抗体:実験室マニュアル」
,HarlowとLane(編集),Cold Spring HarborL
aboratoty Press,1988参照)。適当な方法には、ペプチド
若しくはタンパク質アフィニティカラム、HPLC若しくはRP−HPLC、プ
ロティンA若しくはプロティンGカラム上での精製、又はこれらの方法の組合せ
がある。組換え体CD40結合タンパク質を標準方法によって調製して、例えば
、CD40mAbに関して述べる生体活性(bioactivity)アッセイによるような
、ELISA、ABC又はドット ブロット分析法を含めた分析法を用いてCD
40に対する結合特異性に関して試験することができる。SCIDマウス方法
SCID(重度複合免疫不全)マウスなる用語は、適切なT細胞受容体と免疫
グロブリンの遺伝子再構成を妨げ、そのために機能的B細胞及びT細胞を実際に
含まない、染色体16欠損を有するマウスの突然変異C.B−17系統を意味す
る(Bosma等,Nature,301:257,1983)。SCIDマウ
スはヒト胎児リンパ組織(lymphoid tissue)によって及び成人リンパ球によって
再構成することができ、そのため、インビボにおけるヒト免疫機能を研究するた
めのモデルとして用いられている(Mosier等,Nature,335:2
56,1988;McKune等,Science,241:1632,198
8;Kamel−ReidとDick,Science,242:1707,1
988)。Epstein−Barrウイルス(EBV)感染症の血清学的徴候
を有する個体からのヒト末梢血リンパ球(PBL)によって再構成されたSCI
Dマウスは、しばしば、B細胞起源のリンパ腫を発生させる(Mosier等,
上記文献;Cannon等,J.Clin.Invest.85:1333,1
990;Rowe等,J.Exp.Med.173:147,1991;Pur
tilo等,Int.J.Cancer,47:510,1991)。Vero
nese等は、注入PBL中の機能的T細胞の存在が潜伏性EBV感染B細胞が
腫瘍塊(tumour mass)に進行するために絶対的に必要であることを報告した(J
.Exp.Med.176:1763,1992)。このSCIDマウスモデル
に発生するリンパ腫は非常に侵襲的であり、免疫寛容化された(immunocompromis
ed)個体に生ずるEBVリンパ腫に類似する。CD40結合タンパク質組成物の投与
本発明は、適当な希釈剤又はキャリヤー中に有効量のCD40結合タンパク質
を含む治療組成物と、この組成物を用いる哺乳動物の治療方法をも提供する。治
療用には、精製済みCD40結合タンパク質又はその生物学的活性類似体をその
適応症に適当な方法での治療のために患者(好ましくは、ヒト)に投与する。し
たがって、例えば、所望の治療効果を得るために投与されるCD40結合タンパ
ク質薬剤組成物(例えば、CD40リガンドの溶解性細胞外ドメイン若しくはそ
のフラグメント、又はCD40に対するモノクローナル抗体)をボラス注射、連
続注入、インプラントからの持続放出、又は他の適当な方法によって投与するこ
とができる。
典型的には、CD40結合タンパク質治療剤は、生理学的に受容されるキャリ
ヤー、賦形剤又は希釈剤と組合せて精製済みCD40結合タンパク質を含む薬剤
組成物として投与される。このようなキャリヤーは用いる用量及び濃度において
患者に無害である。通常は、このような組成物の製造はCD40結合タンパク質
を緩衝剤、例えばアスコルビン酸のような酸化防止剤、低分子量(約10残基未
満)ポリペプチド、タンパク質、アミノ酸、炭水化物(グルコース、スクロース
若しくはデキストランを含む)、例えばEDTAのようなキレート化剤、グルタ
チオン、その他の安定剤及び賦形剤と混合することを含む。中性緩衝化生理食塩
水又は、同種の(conspecific)血清アルブミンと混合した生理食塩水が例示的な
好ましい希釈剤である。
適当な投与量は、技術上周知である方法によって決定することができる。典型
的には、CD40結合タンパク質の治療有効投与量は、約0.01〜約1mg/
kg体重の範囲内である。さらに、CD40結合タンパク質は薬物、毒素又は放
射性化合物のコンジュゲート又は組合せとして用いることもできる。種々な疾患
を治療するためのこのようなコンジュゲートの製造は技術上周知である(例えば
、Waldmann,Science,252:1657,1991参照)。予防又は治療
本明細書に記載するこれらの結果は、CD40結合タンパク質がB細胞リンパ
腫の治療のみでなく、移植後若しくは例えばAIDSのような免疫抑制の他の症
例(instance)において生ずることがあり、このような患者集団における重大な危
険性を示すEBV誘導B細胞リンパ腫の予防においても、有意に臨床的に使用可
能であることを実証する。CD40結合タンパク質は種々なB細胞リンパ腫を直
接抑制することができるので、CD40結合タンパク質を毒素又は放射性化合物
のコンジュゲートとして用いる必要はなく、そのために、正常なB細胞への毒性
及び可能な負の効果を避けることができる。
本発明の方法は、免疫寛容化された個体にしばしば生ずる免疫芽細胞のB細胞
リンパ腫の予防に有用である。このような予防方法では、免疫芽細胞のB細胞リ
ンパ腫を発症する危険性のある哺乳動物にCD40結合タンパク質を投与する。
個体を危険にさらす免疫寛容状態が存在する限り、CD40結合タンパク質を投
与することができる。
同様に、本発明の方法が、CD40を発現する他の種類の悪性細胞を特徴とす
る腫瘍疾患の危険性にある個体における、このような疾患の発生(再発)を予防
するために利用可能であることを結果が実証する。このような症例の危険状態に
あると見なされる個体は、腫瘍細胞がCD40を発現する癌の素因を示す家族歴
又は他の遺伝的特徴を有する個体、及び化学療法の結果として薬物耐性腫瘍疾患
を発症し、薬物耐性腫瘍細胞がCD40を発現する個体を含む。
CD40を発現する腫瘍細胞を特徴とする疾患に罹患した個体も本発明の方法
によって治療することができる。治療なる用語は、当該技術分野で一般的に理解
されるように、疾患の臨床的症状又は徴候が観察された後の療法の開始を一般的
に意味する。本発明の方法は、罹患した個体に適当な他の療法(化学療法、放射
線療法及び免疫方法を含む)と併用することができる。
本明細書に挙げた全ての参考文献の関連する開示は特に本明細書に援用される
。下記実施例は特定の実施態様を例示することを意図するものであり、発明の範
囲を限定するものではない。
実施例1
この実施例はヒトB細胞リンパ腫細胞と細胞ラインとの特徴付けを説明する。
用いた細胞はRL及びDB、B細胞起源の散在性大細胞リンパ腫を有する患者か
ら得た細胞ライン(Beckwith等,上記文献)と、TU2C及びCH1M
62、EBV血清陽性個体からのPBLを注入したSCIDマウスから得たEB
V誘導リンパ腫とを含有した。研究を開始する前に、これらの細胞を標準培養条
件下で6か月未満の間、培養維持した。他の細胞はRaji、Burkittリ
ンパ腫を有する患者から培養した細胞ラインと、LCL−2311、インビボで
EBVをヒトPBLに感染させることによって得られるリンパ芽球(lymphoblast
oid)細胞ラインとを含有した。
細胞ラインの全ては抗CD40モノクローナル抗体M2とM3を用いる、フロ
ーサイトメトリー(flow cytometry)によって、CD40発現に関して陽性であっ
た;結果は図1に示す。RL、DB及びRaji細胞は、それらのCD40発現
において同質(homogeneous)であったが、SCIDマウスからのEBV誘導リン
パ腫は抗CD40による染色強度において異質(heterogeneous)であった。これ
らのマウスからのリンパ腫が異質であり、オリゴクローナルであることは実証さ
れており(Nakamine等,Am.J.Pathol.142:139,1
993)、これがCD40の他とは異なる(differential)発現の原因と考えられ
る。CD20(他のB細胞マーカー)も腫瘍細胞上に存在した。
実施例2
この実施例は、インビトロにおけるリンパ腫細胞と細胞ラインとの増殖力に対
する抗CD40抗体(M2とM3)の効果を説明する。実質的にRowe等が記
載する通りに分析法を用いて、増殖を判定した(J.Exp,Med.173:
147,1991)。簡単に説明すると、分析を実施する24時間前に、細胞ラ
インを分割した。細胞を培地中に1x105/mlの濃度に再懸濁させ、細胞懸
濁液の100μlを、適当に希釈した試薬[Immunex Corporat
ion(米国,ワシントン州,シアトル)から得たモノクローナル抗CD40抗
体M2とM3、又はCappe(米国,ペンシルバニア州,ウェストチェスター
)から購入したマウスIgG骨髄腫タンパク質(msIgG)]100μlを既
に含む96孔丸底マイクロタイタープレート(Corning Glass W
orks,米国、ニューヨーク州,コーニング)に入れた。72時間後に、[3
H]チミジン 1μCi/孔(比活性 6.7Ci/mmol;New Eng
land Nuclear Research Products,米国,マサ
チューセッツ州,ボストン)を培養の最後の8〜18時間に加えた。PhDCe
ll回収系(Cambridge Technology社,米国,マサチュー
セッツ州,ケンブリッジ)を用いて、培養物をガラス繊維フィルター上に回収し
、[3H]チミジン取込みをLKB βカウンター(LKB Instrume
nts社,フィンランド,ツルク(Turku)]を用いる液体シンチレーションによ
って分析した。各実験は4〜6回実施し、代表的な実験の結果を図2に示す。
抗CD40モノクローナル抗体M2及びM3と共にのインキュベーションは、
試験したRL、DB、LCL−2311及びEBVリンパ腫細胞ラインの増殖の
有意な阻害を生じ、40〜60%の最適な阻害は、リンパ腫細胞に依存して、溶
解性抗体1〜10μg/mlにおいて生じた。Raji細胞ラインは溶解性抗C
D40によって有意に影響されるとは思われなかった。
次に、リンパ腫成長に対する溶解性抗CD40の効果を固定化抗CD40の効
果に比較した。簡単には、孔を37℃において一晩、ヤギ抗マウス抗体と共にイ
ンキュベートした。次に、Kevin Conlon博士(Laborator
y of Experimental Immunology,BRMP,NC
I−FCRDC,米国,メリーランド州,フレデリック)によって提供された、
モノクローナル抗体M2、M3、抗CD20モノクローナル抗体、又はmsIg
Gを10μg/mlの濃度で、孔に加え、孔をさらに4時間、37℃においてイ
ンキュベートした。次に、増殖分析を上述のように実施した;結果を図3に示す
。溶解性抗CD40、又は溶解性若しくは固定化抗CD20に比べて、固定化は
固定化抗CD40抗体による有意に大きい増殖阻害(p<0.05)を生じた。
CD40の刺激は、正常B細胞に対するその効果とは対照的に、EBV誘導Bリ
ンパ腫に阻害効果を及ぼす。
実施例3
この実施例は、インビトロにおけるB細胞リンパ腫の成長に対するCD40リ
ガンドの効果を説明する。溶解性CD40リガンド(CD40L;U.S.S.
N.07/969,703に記載)はトランスフェクトした(transfected)CO
S−7細胞から上澄み液(supernatant fluid)として得て、実施例2に上述した
ように用いた増殖分析において、RL又はTU2C細胞を用いて試験した。ネズ
ミCD40−Lは、CD40を発現するヒト細胞に結合し、ヒトCD40−Lと
同様に共刺激物として作用するので、ネズミCD40−L含有上澄み液とヒトC
D40−L含有上澄み液との両方を試験した。上澄み液の各ロットを滴定して、
増殖の最適阻害を生じる濃度を測定した;1:5希釈が最大阻害を生じた。
例示的な結果を図4に示す;数値は対照上澄み液に比べた阻害%として表す。
試験した種々なリンパ腫に対して溶解性ヒトリガンドは阻害性であり、RL及び
TU2C細胞に対して上澄み液の1:5希釈度において最大阻害(50〜80%
)が見られた。溶解性ネズミCD40−Lは同様な(より良くはないとしても)
阻害効果を生じた。ベクターのみによってトランスフェクトしたCOS−7細胞
からの対照上澄み液はリンパ腫成長を促進した。したがって、Bリンパ腫に対す
るCD40−Lの阻害効果はCD40に対する抗体の阻害効果に近似する(paral
lel)。
実施例4
この実施例は、SCIDマウスにおけるヒトB細胞リンパ腫の成長に対する抗
CD40の効果を説明する。C.B−17scid/scid(SCID)マウ
スはAnimal Production Facility(NCI−FCR
DC,米国,メリーランド州,フレデリック)から入手し、生後6〜8週間にな
るまで用いなかった。マウスは特定の病原菌の無い条件下に常に維持し;マイク
ロアイソレータケージ(microisolator cage)に収容し、食餌、水及び敷きわらの
全てを使用前にオートクレーブ処理した。トリメトプリム/スルファメトキサゾ
ール(320mlにつきトリメトプリム40mgとスルファメトキサゾール20
0mg)をマウスに与える飲料水中に懸濁液として含めた。全てのマウスに細胞
転移(cell transfer)の1日前に、アシアロGMI(Wako Chemica
l,米国,テキサス州,ダラス)(ネズミNK細胞上に存在するマーカー)(M
urphy等,Eur.J.Immunol.22:1421,1992)に対
する抗血清を静脈内投与して、腫瘍に対する宿主抵抗性を除去した。
0日目に、SCIDマウスに5x106RL若しくはTU2C細胞を静脈内又
は腹腔内注入した。次に、腫瘍細胞レシピエントにHBSS(ハンクス平衡塩類
溶液)0.2ml中の抗CD40又はmsIgGの2μgを0、3又は14日目
から出発して10日間にわたって、1日置きに静脈内投与した(全体で5回注入
)。マウスを腫瘍発生と進行とに関して監視し、死にかけたマウスを安楽死させ
た。全てのマウスを腫瘍徴候に関して剖検した。肝臓、腎臓及びリンパ系器官を
腫瘍細胞の存在に関して組織学的に分析した。パラメトリック分析(スチューデ
ントt検定)と非パラメトリック分析(Wilcoxanランク サム検定(ran
k sum test))の両方を実施して、群が有意に異なる(p<0.05)か否かを
判定した。全ての実験は3〜10マウス/群を含み、2〜3回実施した。結果は
以下の表に示す。
抗CD40は、治療を0、3又は14日目に開始した場合に、RL又はTU2
C腫瘍を受容したマウスの生残を有意に(p<0.05)改善した。SCIDマ
ウスを0日目に抗CD40で治療した場合に、RL B細胞リンパ腫ラインを受
容したマウスに、数か月後に腫瘍の徴候は存在しなかった。しかし、EBVリン
パ腫TU2Cと抗CD40とを受容したマウスの一部は、抗CD40治療の停止
の数週間後に腫瘍を発現した。
異なる経路の腫瘍細胞投与に関して、異なるパターンの転移性成長が観察され
た。EBV誘導リンパ腫をip投与されたマウスはリンパ節と肝臓とに広範囲に
転移した腹膜腫瘍を発現したが、このリンパ腫をiv投与されたマウスは主とし
て腎臓転移を発現した。抗CD40は、腫瘍投与経路に関係なく、腫瘍成長を有
意に阻害し、レシピエントマウスの生残を促進することができた。
抗CD40による腫瘍含有マウスの治療は、腫瘍細胞の転移の3日又は4日後
に、また、14日後程度に遅く、治療を開始した場合にも、生残の有意な改良を
生じた。これらの結果は、抗CD40治療が、レシピエントマウスにおけるかな
り大きな、広範囲な腫瘍負荷(tumor burden)(>1cm3)から治療を開始した
場合にも、効果的であることを実証する。
実施例5
この実施例はEBV血清陽性個体からのPBLを注入したSCIDマウスにお
ける腫瘍成長に対する抗CD40の効果を説明する。SCIDマウス(上記実施
例4に記載)に組換え体ヒト成長ホルモン(rhGH;Genentech,米
国,カリフォルニア州,サウスサンフランシスコ)を注入した、この成長ホルモ
ンはhuPBL−SCIDマウスにおけるEBVリンパ球新生を促進することが
実証されており(Murphy等,Brain Behav.Immun.6:
355,1992)、これは恐らく、処置済みマウスにおけるヒトT細胞移植(e
ngraftment)の促進によると思われる(Murphy等,Proc.Natl.
Acad.Sci.USA 89:4481,1992)。T細胞移植はhuP
BL−SCIDモデル(18)におけるヒトB細胞リンパ腫形成にとって必須で
あると思われる。rhGH(HBSS 0.2ml中10μg)を0日目と1日
置きに、4〜8週間後の分析時までip投与した。ヒトPBLは健康なドナーか
らロイコパック中に(in leucopacks)採取した。抗アシアロGM−1を実施例4
に記載するように投与した。
ヒトPBLは健康な、EBV血清陽性ドナーからロイコパック中に採取した。
全てのドナーはヒト免疫不全ウイルス1型(HIV−1)に対する抗体と、B型
肝炎表面抗原(HBsAg)とに関して選別し、採取(donation)前にインフォー
ムドコンセントを得た。PBLを向流洗浄(counter-current elutriation)によ
って精製し、フローサイトメトリーによって評価して、>90%リンパ球を含む
リンパ球画分を得た。PBL(1x108)をレシピエントSCIDマウスに0
日目にip投与した。
マウスを抗CD40、抗CD20又はmsIgG(2μg/0.2ml PB
S)によって1日置きに20日間、全体で10回i.p.注入で処置した。表2は
5〜8マウス/群による3回の実験を代表する結果を示す。
これらの結果は、huPBL転移の時点での抗CD40によるhuPBL−S
CIDキメラマウスの治療がこれらのマウスにおけるヒトB細胞リンパ腫の発現
を完全に予防することを実証した。抗CD20はインビトロにおいてリンパ腫に
影響を与えなかったが、抗CD20によるhuPBL−SCIDキメラの治療も
リンパ腫の発生を予防した。
実施例6
この実施例は、SCIDマウスにおけるヒトT(HLA+,CD3+)細胞とB
(HLA+,CD3-)細胞の移植に対する抗CD40の効果を説明する。huP
BL−SCIDマウスキメラは上記実施例5におけるように作製した。腹腔内に
検出されるヒトT細胞とB細胞との%を算出し、血清中のヒト免疫グロブリンを
酵素結合イムノソルベントアッセイ(ELISA)によって定量した。動物をリ
ンパ腫の存在に関しても検査した;リンパ腫を明示した動物はひん死であり、腹
腔内に広範囲な腫瘍小塊の徴候を示した。huPBL転移後の4〜8週間にマウ
スを分析した;対照(msIg)治療マウスは全て33.2±1.2日目にEB
V誘導B細胞リンパ腫のために死亡した。
腹腔内細胞の単細胞懸濁液を得て、フローサイトメトリー(FACS)によっ
て評価した。2%ヒトAB血清(Gibco BRL,米国,ニューヨーク州,
グランドアイランド)の存在下で染色を実施し、ヒト及びマウスFc受容体を飽
和させた。FACS分析に用いた試薬はフルオレセインイソチオシアネート(F
ITC:Olympus,米国,ニューヨーク州,レークサクセス)にコンジュ
ゲートしたモノクローナル抗ヒト−HLA−ABCと、ロイ4−ビオチニル化抗
CD3(Becton−Dickinson,米国,カリフォルニア州,マウン
テンビュー)であった。一次(primary)抗体インキュベーション後に、EPIC
Sフローサイトメータ(flow cytometer)を用いて、細胞を分析した。
ヒト免疫グロブリンレベルをELISAによって分析した。平底96孔マイク
ロタイタープレート(Corning Glass Works,米国,ニュー
ヨーク州,コーニング)をPBS中1μg/mlのヤギ抗ヒトIg(Kirke
gaared and Perry Laboratory,米国,メリーラン
ド州,ガイザースブルグ)で被覆し、5%ヤギ血清で、2回洗浄し、ブロックし
た(blocked)。次に、孔をhuPBL−SCIDマウスキメラから、又はヒトI
gM+IgG標準(DAKO Corp.,米国,カリフォルニア州,サンタバ
ーバラ)の滴定から得られた血清と共にインキュベートした。4回洗浄した後に
、アルカリホスファターゼーコンジュゲーテッド(conjugated)ヤギ抗ヒトIg(
Kirkegaared and Perry Laboratory,米国,
メリーランド州,ガイザースブルグ)を加えた。プレートをインキュベートし、
再び洗浄した。最終洗浄後に、基質を加え、酵素反応を発生させた。ODを40
2nmにおいて測定した。結果を表3に示す。
抗CD40による治療は、腹膜細胞のFACS分析とヒト免疫グロブリンの血
清レベルの測定とによって判定されるように、ヒトT細胞及びB細胞の移植を妨
げなかった。実験Aでは、血清中のヒトIgレベルに基づくと、ヒト細胞の移植
度はmsIgG受容動物におけるよりも抗CD40治療動物において定量的に少
ないように思われた。しかし、抗CD40を受容しなかったhuPBL−SCI
DキメラマウスはB細胞リンパ腫を発現したので、検出された高レベルのヒト免
疫グロブリンはB細胞リンパ腫によるものと思われる。抗CD40とは対照的に
、抗CD20による治療は、血清中のB細胞の低い%とヒトIgレベルの低下と
の両方で実証されるように、B細胞の移植を阻害するように思われた。
実施例7
この実施例はSCIDマウスにおけるB細胞の移植に対する抗CD40とms
IgGとの効果を説明する。huPBL−SCIDマウスキメラは、PBLをE
BV陰性ドナーから得たこと以外は、上記実施例5に記載したように作製した。
したがって、これらのキメラがリンパ腫を発現することは予想されず、それ故、
正常B細胞の移植をより正確に表示した。これらのキメラを抗CD40又は抗C
D20によって治療し、腹腔内に検出されるヒトT細胞及びB細胞の%を測定し
、血清中のヒト免疫グロブリン量を実施例6に記載するように定量した。結果は
表5に示す。
抗CD40による治療はヒトB細胞の移植を促進し、抗CD40が正常B細胞
をスペアしながら(sparing)、リンパ腫細胞を除去するその能力によって、リン
パ腫の治療又は予防に付加的な価値を有することを実証した。
実施例8
この実施例は、インビトロにおけるCD40に対する抗体の、ヒト骨髄腫細胞
の成長に及ぼす効果を説明する。CD40リガンドに対する抗体(M2)を実質
的に実施例2に上述したように、CD40を発現するM16ヒト骨髄腫細胞を用
いて、増殖分析において試験した。
得られた結果は図5に示す;数値は対照上澄み液に比べた阻害率として表す。
抗CD40モノクローナル抗体M2と共にのインキュベーションは、試験したM
16ヒト骨髄腫細胞ラインの増殖を有意に阻害し、0.1ng/ml程度の少量
がほぼ50%の阻害を生じた。抗CD40の濃度の上昇によって、阻害の増大が
観察された。
実施例9
この実施例は、SCIDマウスにおけるヒトB細胞リンパ腫の成長に対する組
換え体ヒトCD40リガンドの効果を説明する。SCIDマウスは実質的に上記
実施例4に記載するように得て、処置した。0日目に、SCIDマウスに5x1
06RL細胞又はTU2C細胞を腹腔内投与した。次に、腫瘍細胞レシピエント
にヒトCD40リガンドをコードするベクターによってトランスフェクトした細
胞からの濃縮上澄み液100μl又はベクター単独(対照)を投与した。2種類
の濃度のCD40リガンド含有上澄み液を試験した:すなわち、10倍濃縮物と
2倍濃縮物(それぞれ、10xと2x)。濃縮上澄み液を3日目から出発して、
15日間、3日毎に腹腔内投与した(全体で5回注入)。マウスを腫瘍発現と進
行に関して監視し;ひん死のマウスを安楽死させた。全てのマウスを腫瘍の徴候
に関して剖検した。肝臓、腎臓及びリンパ系器官を腫瘍細胞の存在に関して分析
した。パラメトリック分析(スチューデントt検定)又は非パラメトリック分析
(Wilcoxanランク サム検定)の両方を実施して、群が有意に異なる(
p<0.05)か否かを判定した。全ての実験は7〜10マウス/群を含み、3
回実施された。
RL細胞を用いる例示的実験の結果を図6に示す。実施例3においてインビト
ロで得られた結果と同様に、組換え体CD40リガンドはSCIDマウスにおい
てインビトロで腫瘍細胞の成長を阻害した。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI
C07K 19/00 9356−4H C07K 19/00
// C12N 15/02 9637−4B C12P 21/08
C12P 21/08 9282−4B C12N 15/00 C
(72)発明者 ファンズロウ,ウィリアム・シー,ザ・サ
ード
アメリカ合衆国ワシントン州98023,フェ
デラル・ウェイ,サウス・ウエスト・スリ
ーハンドレッドアンドトゥエンティーセブ
ンス・プレース 218
(72)発明者 ロンゴ,ダン・エル
アメリカ合衆国メリーランド州20895,ケ
ンジントン,バロル・レーン 9610
(72)発明者 マーフィー,ウィリアム・ジェイ
アメリカ合衆国メリーランド州21701,フ
レデリック,スクーナー・コート 7996
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.CD40を発現する腫瘍細胞を特徴とする疾患に罹患した哺乳動物の治 療方法であって、薬剤学的に受容される緩衝剤中のCD40結合タンパク質の治 療有効量を投与することを含み、該治療有効量が約0.01〜約1mg/kg体 重である前記方法。 2.CD40結合タンパク質が、CD40に対するモノクローナル抗体、C D40リガンド、及びこれらの組合せから成る群から選択される請求項1記載の 方法。 3.CD40結合タンパク質がモノクローナル抗体、hCD40m2(AT CC HB11459)である請求項2記載の方法。 4.CD40結合タンパク質がモノクローナル抗体、hCD40m3である 請求項2記載の方法。 5.CD40結合タンパク質が溶解性オリゴマーCD40リガンドである請 求項2記載の方法。 6.溶解性オリゴマーCD40リガンドがFc融合タンパク質である請求項 5記載の方法。 7.溶解性オリゴマーCD40リガンドがロイシンジッパー融合タンパク質 である請求項5記載の方法。 8.CD40発現細胞が、Bリンパ腫細胞、骨髄腫細胞及び癌腫細胞から成 る群から選択される請求項1記載の方法。 9.CD40発現細胞が、Bリンパ腫細胞、骨髄腫細胞及び癌腫細胞から成 る群から選択される請求項2記載の方法。 10.CD40発現細胞が、Bリンパ腫細胞、骨髄腫細胞及び癌腫細胞から 成る群から選択される請求項3記載の方法。 11.CD40発現細胞が、Bリンパ腫細胞、骨髄腫細胞及び癌腫細胞から 成る群から選択される請求項4記載の方法。 12.CD40発現細胞が、Bリンパ腫細胞、骨髄腫細胞及び癌腫細胞から 成る群から選択される請求項5記載の方法。 13.CD40発現細胞が、Bリンパ腫細胞、骨髄腫細胞及び癌腫細胞から 成る群から選択される請求項6記載の方法。 14.CD40発現細胞が、Bリンパ腫細胞、骨髄腫細胞及び癌腫細胞から 成る群から選択される請求項7記載の方法。 15.CD40を発現する腫瘍細胞を特徴とする疾患に罹患しやすい哺乳動 物におけるこの疾患を予防する方法であって、薬剤学的に受容される緩衝剤中の CD40結合タンパク質の治療有効量を投与することを含み、治療有効量が約0 .01〜約1mg/kg体重である前記方法。 16.CD40結合タンパク質が、CD40に対するモノクローナル抗体、 CD40リガンド、及びこれらの組合せから成る群から選択される請求項15記 載の方法。 17.CD40結合タンパク質がモノクローナル抗体、hCD40m2(A TCC HB11459)である請求項16記載の方法。 18.CD40結合タンパク質がモノクローナル抗体、hCD40m3であ る請求項16記載の方法。 19.CD40結合タンパク質が溶解性オリゴマーCD40リガンドである 請求項16記載の方法。 20.溶解性オリゴマーCD40リガンドがFc融合タンパク質である請求 項19記載の方法。 21.溶解性オリゴマーCD40リガンドがロイシンジッパー融合タンパク 質である請求項19記載の方法。 22.CD40を発現する腫瘍細胞を特徴とする疾患に罹患した哺乳動物に 投与するための薬剤の製造へのCD40結合タンパク質の使用。 23.CD40結合タンパク質が、CD40に対するモノクローナル抗体、 CD40リガンド、及びこれらの組合せから成る群から選択される請求項22記 載の使用。 24.CD40結合タンパク質がモノクローナル抗体、hCD40m2(A TCC HB11459)である請求項23記載の使用。 25.CD40結合タンパク質がモノクローナル抗体、hCD40m3であ る請求項23記載の使用。 26.CD40結合タンパク質が溶解性オリゴマーCD40リガンドである 請求項23記載の使用。 27.CD40を発現する腫瘍細胞を特徴とする疾患に罹患した哺乳動物に 投与するための薬剤の製造方法であって、適当な賦形剤又はキャリヤー中にCD 40結合タンパク質を配合することを含む前記方法。 28.CD40結合タンパク質が、CD40に対するモノクローナル抗体、 CD40リガンド、及びこれらの組合せから成る群から選択される請求項27記 載の方法。 29.CD40結合タンパク質がモノクローナル抗体、hCD40m2(A TCC HB11459)である請求項28記載の方法。 30.CD40結合タンパク質がモノクローナル抗体、hCD40m3であ る請求項28記載の方法。 31.CD40結合タンパク質が溶解性オリゴマーCD40リガンドである 請求項28記載の方法。
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