JPH09507063A - 有用な皮膚科学的特性を有する燕麦オイル組成物 - Google Patents

有用な皮膚科学的特性を有する燕麦オイル組成物

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JPH09507063A JP7517435A JP51743594A JPH09507063A JP H09507063 A JPH09507063 A JP H09507063A JP 7517435 A JP7517435 A JP 7517435A JP 51743594 A JP51743594 A JP 51743594A JP H09507063 A JPH09507063 A JP H09507063A
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Abstract

(57)【要約】 有益な皮膚塗布または使用特性を有する燕麦オイル組成物の製造方法が開示されている。燕麦オイル組成物を含む製剤は、抗酸化剤及び他の有効な皮膚科学特性を有している。これらの燕麦オイル組成物は、単独か又は脂質乳液を含む化粧製剤中で紫外線によって生じる皮脂の過酸化を防止する。この方法は、紫外線が皮膚へ与えるダメージを防止することと、他の有利な皮膚使用特性を有していることから、化粧品業界に多く適用されている。また、本発明の製剤は有効な抗酸化剤である。

Description

【発明の詳細な説明】 有用な皮膚科学的特性を有する燕麦オイル組成物 政府の支援 この研究は、アメリカ合衆国農務省認可番号92−33610−7245によ って支援された。アメリカ合衆国政府は、本発明においてアメリカ合衆国で一定 の権利を有し得る。 発明の分野 本発明は、皮膚科学的用途における比較的粗製の燕麦オイル(oat oil)の使用 に関する。より詳細には、本発明の燕麦オイル組成物は肌に塗布すると抗酸化剤 、抗過酸化剤、抗老化剤及び抗しわ剤として有用である。 発明の背景 燕麦(Avena sativa)は、他の穀類から区別される独特の特徴を有する。燕麦 は、他の穀類よりも有意に高いタンパク質濃度(15〜20%)を含む(Peterso n及びGrinegar,(1986)Oats: Chemistry and Technology,P.H.Webster,ed., Am.Assoc.of Cereal Chemists,Inc.,St.Paul,MN)。また、燕麦は穀類の中 で最も高いオイル含有量を有する1つである。 他の穀類と同様に、有機溶剤を用いる抽出によって燕麦オイルを単離できる。 燕麦オイルは、その中の抗酸化剤の多様性及び濃度が注目されている(Youngs,( 1986),上掲書;Hoseney,(1986)Principles of Cereal Science and Technolog y,F.H.Webster,ed.,American Association of Cereal Chemists,Inc.,St .Paul,MN); Hammond,(1983)Lipids in Cereal Technology,P.J.Barnesed. ,Academic Press,New York)。脂質の過酸化価は、脂質中に存在する酸敗誘発 過酸化ラジカルの量表示であり、この量は生成物の安定性と逆の関係にある。過 酸化価は脂肪中に存在する有機過酸化物の量を測定する力価であり、脂肪の酸化 安定性、従って抗酸化有効性の目安である。 新しく調製した燕麦オイルはゼロの過酸化価を有するが、他の穀類のオイ ルはより高い過酸化価を有する。オイルの過酸化価が約20又は25に達すると 、オイルは通常その味覚及び/又は香りに検出可能な酸敗を含む。燕麦にみられ る主な抗酸化剤のうちの2つはコーヒー酸及びフェルラ酸のエステルであり、こ れらは合成抗酸化剤であるブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)及びブチル 化ヒドロキシトルエン(BHT)と構造がある程度類似している。更に、トコフ ェロール、トコトリエノール、o−アミノフェノール及びそのエステルを含む他 の抗酸化剤も燕麦にみられ、これらのうちのいくつかはおそらく抽出したオイル 中に存在する。 上記のように、オイルは概して有機溶剤、典型的にはヘキサン又はヘプタンを 用いる抽出によって穀類から回収される。次に、蒸発、典型的には蒸留によって 溶剤を除去する。この結果得られた粗製の植物オイルは、タンパク質を優勢成分 として含む(20〜60%)多数の微粒子を含有する。次に、この粗製オイルを 種々の精製工程に供する。精製工程には、微粒子を除去するろ過工程、固体及び ゴムを除去する水洗浄工程、フォスファタイドを除去する酸洗浄工程、遊離脂肪 酸を除去するアルカリ中和工程、高メルトトリグリセリドを除去する冷却(「脱 ろう」)工程、活性漂白土又は活性炭による脱色(「漂白」)工程、及び高真空 下の加熱による脱臭工程が含まれる。水素添加を行い、オイル中の脂肪酸の化学 的飽和状態を増大させることによってオイルの安定性を高めることもできる。 様々なオイルが皮膚科学的配合物に使用されている。例えば、ライスブランオ イル(ルー(Loo)の米国特許第3,988,436号)とコーヒー豆オイル(グ ロリアーら(Grollier et al.)の米国特許第4,793,990号)が共に日焼 け防止剤として記載されている。ルー及びグロリアーらの特許では、オイルのU V吸収特性が論述されている。しかし、これらの特許には抗酸化作用が示されて いない。 しかしながら、植物の種、穀類及びこれらから得たオイルは一定の抗酸化活性 を示す化合物を含むことが立証されている。例えば、メタノール、エタノール及 びブタノールなどの極性有機溶剤で処理した穀類の抽出物は抗酸化活性物を含む (ベーカーら(Baker et al.)の米国特許第2,975,06 6号;マッシャー(Musher)の米国特許第2,355,097号;Forsell et al. ,(1990)Chem.Abstracts,113:189918w)。非極性有機溶剤が使用される場合、 得られる抽出物は同程度に高い抗酸化活性物を含まない(マッシャーの米国特許 第2,176,037号)。更に、従来技術は非常に精製されたオイルを抗酸化 剤として使用することを教示するのみである(マッシャーの米国特許第2,35 5,097号;燕麦ン(Oughton)の米国特許第4,211,801号)。従来技 術は、粗製で大部分が未精製の燕麦オイルを抗酸化剤として使用することを教示 していない。 光老化の主な原因は肌の脂質過酸化の未制御であると考えられているため、抗 酸化剤はスキンケア製品において重要である。この過酸化は、紫外光の光子が肌 に当たった際のフリーラジカルの生成により生じる。これらのラジカルは重要な 肌の成分にダメージを生じ、局所的な炎症反応の誘発もする。 紫外光又は酸化の化学的開始剤は、フリーラジカルの形成と共にリノール酸メ チルの脂質過酸化を生じることが示されている(Sugiyama et al.,(1984)J.De rmatol.,5:455-459; Baker及びWilson,(1966)J.Lipid Res.,7:349-356;Bak er及びWilson,(1966)J.Biol.Res.,7:341-348)。この系への抗酸化剤の添加 はリノール酸メチルの過酸化を阻害し、マロニルジアルデヒド(MDA)などの 脂質過酸化副産物の形成を減少させる(Niki et al.,(1984)J.Biol.Chem.,7:4 177-4182;Chedekel及びZeise,(1988)Lipids,23:587-591)。 皮膚使用組成物で利用可能なオイルが多種存在し、これらが多くの明白な機能 を有するにもかかわらず、容易に単離でき、抗酸化、抗過酸化、抗老化及び抗し わの用途など複数の皮膚塗布用用途に有効な、容易に利用可能であり天然に生じ る非毒性オイル組成物が未だ必要である。 発明の概要 本発明の1つの態様では、化粧用配合物(化粧用製剤)を生成する方法が提供 される。この方法は、水性相を提供する工程と、粗製燕麦オイルを含む親油性相 を提供する工程と、水性相と親油性相の乳濁液(エマルジョン)を形成するのに 有効な量の乳化剤を提供する工程と、水性相、親油性相及び乳 化剤を混合して混合物を形成する工程と、乳濁液が形成されるようにこの混合物 を攪拌する工程とを含む。好適な実施の形態では、粗製燕麦オイルは以下の工程 を本質的に含むプロセスによって生成される:燕麦を有機溶剤と接触させて燕麦 オイルを抽出し、燕麦オイルから溶剤を蒸発させ、燕麦オイルを洗浄し、約12 0℃未満の温度で真空下で燕麦オイル留分を脱臭する。別の好適な実施の形態で は、約50℃〜約100℃の間の温度で第1のオイル留分を洗浄する。特に好適 な実施の形態では、約70℃〜約75℃の間の温度でオイルを洗浄する。 特定の好適な実施の形態では、抽出工程は以下の工程の1つ又はそれより多く を含む:燕麦と有機溶剤を混合して燕麦からオイルを抽出する、一定の期間後に 燕麦から溶剤を除去する、溶剤を蒸発させて第1の燕麦オイル留分を得る、第1 の燕麦オイル留分を約40℃〜約120℃の間で加熱することで第1の燕麦オイ ルを透明にする、温度を約40℃〜約120℃の範囲内に維持しながら少量の水 を添加する。好適な実施の形態では、第1のオイル留分を約50℃〜約100℃ の間の温度に加熱する。特に好適な実施の形態では、約70℃〜約75℃の間で オイルを加熱し、あらゆる固体物質を除去して第2の燕麦オイル留分を得て、次 に真空下で約80℃〜約120℃の間の温度に加熱することによって第2の燕麦 オイル留分を乾燥させ、乾燥した燕麦オイル留分を得る。 別の好適な実施の形態では、第2の燕麦オイル留分を90℃〜110℃の間の 温度に加熱する。最も好適な実施の形態では、第2の燕麦オイル留分を100℃ 〜105℃の間の温度に加熱する。好ましくは、乾燥した燕麦オイル留分の脱臭 は、真空下で約15℃〜約120℃の間の温度で達成される。特に好適な実施の 形態では、真空下で約20℃〜約100℃の間の温度でオイルを脱臭する。 好ましくは、溶剤はヘキサンであり、溶剤蒸発工程の後に水又はリン酸のいず れかで燕麦オイルを洗浄する。好適な実施の形態では、オイルは60℃、ゼロ〜 50日の間の期間でゼロ〜20又は25の過酸化価を有する。非常に好適な実施 の形態では、燕麦オイルは60℃、約50日間で約ゼロの過酸化 価を有する。 好ましくは、乳化剤は豆類及び穀類の種から得られる実質的に化学的に無傷の タンパク質粒子物質である。より好ましくは、種子はカノーラ(canola) 、エンドウ豆、燕麦、菜種又は大豆である。 好適な実施の形態では、燕麦オイルは、肌に塗布した際に酸化を阻害するのに 有効な量で含まれる。好ましくは燕麦オイルは、肌に塗布した際に及び肌が紫外 放射にさらされた際に肌の脂質の過酸化を阻害するのに有効な量で含まれる。 有益なことに、燕麦オイルは有機溶剤を用いる燕麦の抽出から生じる粗製の燕 麦オイル留分から得られる。最も好ましくは、有機溶剤はヘキサンの異性体混合 物であり、水又はリン酸の水性溶液で燕麦オイルを洗浄する。 あるいは、低温の真空脱臭に供した粗製燕麦オイル留分から得られる燕麦オイ ルが提供される。 本発明の別の態様では、肌の紫外照射の前に燕麦オイル組成物を肌に塗布する ことによって、肌の紫外照射に反応する肌の脂質の過酸化を阻害する方法が提供 される。好ましくは、燕麦オイルは有機溶剤を用いる燕麦の抽出によって得られ る。最も好ましくは、有機溶剤はヘキサンの異性体混合物であり、燕麦オイルは 水又はリン酸の水性溶液で洗浄した粗製燕麦オイル留分から得られる。有益なこ とに、低温の真空脱臭に供した粗製燕麦オイル留分から燕麦オイルを得た。 本発明の更に別の実施の形態では、アルカリで粗製燕麦オイルを低温鹸化(冷 間鹸化)することによって皮膚科学的に有効な石鹸を製造する方法が提供される 。好ましくは、燕麦オイルは上記のプロセスで生成した天然オイル留分である。 本発明の別の態様では、上記のプロセスに従って調製した粗製燕麦オイルが提 供される。 本発明の更に別の実施の形態は、粗製燕麦オイルであり、その改良点は、肌の 脂質の過酸化阻害活性と、UVB放射妨害能力と、過酸化価の減少等である。例 えば、好適な実施の形態では、オイルは60℃、ゼロ〜50日の間 の期間でゼロ〜20又は25の過酸化価を有する。非常に好適な実施の形態では 、オイルは約50日間でゼロの過酸化価を有する。 本発明の別の態様によると、肌の紫外放射に反応する肌の脂質の過酸化の阻害 に使用する燕麦オイル組成物が提供され、この燕麦オイル組成物は有機溶剤を用 いる燕麦の抽出によって得られる粗製燕麦オイル留分を含み、この組成物は紫外 放射の前に肌に塗布される。 図面の簡単な説明 図1〜4は、100%、5%、10%及び25%の濃度での燕麦オイル及びリ ノール酸(65%の純度)のUVB誘導脂質の過酸化を示す。UVB照射時間は x軸に示され、535nmの吸収はy軸に示される。 図5はイン・ビボでの脂質過酸化試験を要約している。使用されたオイルはx 軸に示され、100μgの皮膚脂質当たりのMDAの量はy軸に示される。 好適な実施の形態の詳細な記述 本発明は、広義には有効な皮膚塗布剤である燕麦オイル組成物に関する。本発 明の組成物は主に太陽の紫外線照射を吸収し、紫外線照射にさらされた皮膚の脂 質過酸化を抑制する日焼け止め製剤に有効である。更に、この組成物は優れた抗 酸化特性のために抗しわ剤/抗老化組成物として作用することが予想される。更 に、燕麦オイル組成物はローション、石鹸又は他の皮膚塗布に許容可能な形態で 、炎症を起こさずに大きな成果を伴って使用することができる。 意外なことに本発明の燕麦オイル組成物は比較的粗製の燕麦オイル抽出物から 調製される。そのような粗製燕麦オイル抽出物は脂質含有食品の保存安定性を向 上させる抗酸化剤としても作用する。本明細書中で使用されるように、”粗製燕 麦オイル”は燕麦から溶剤抽出され、必要なら濾過(例えば、硫酸ナトリウム濾 過)、遠心分離、水洗浄、リン酸洗浄及び低温及び/又は 真空脱臭が行われるが、脱ろうや、漂白、アルカリ洗浄、脱色、高温脱臭、水素 添加(それら過程の何れかと認められない程度は除く)によって精製されていな い燕麦オイルを意味する。 本発明の燕麦オイル組成物は紫外線照射中のオイル及び皮膚脂質の安定性を増 加させる。比較的少量の組成物でも有効である。本発明では、オイルは最少精製 ステップを使用して有機溶剤で抽出した燕麦から単離する。燕麦からの疎水性成 分の抽出に有効な有機溶剤は、抽出プロセスの後にオイルから分離することがで きる限り任意のものが使用し得る。好ましい溶剤は低沸騰、高精製、比較的非極 性の石油留分、例えば、n−ヘキサン及びn−ヘプタン(”パラフィン”溶剤) 又はヘキサンとヘプタンの異性体混合物である。 燕麦オイルを得るための好適な抽出溶剤はヘキサン又は類似したパラフィン溶 剤であるが、エタノールのような比較的より極性のある有機溶剤で燕麦から結合 脂質(ホスホリピド、グリコールリピド及び抗酸化剤)を抽出することによって 、抗酸化剤、乳化剤及びスキンケアの治療剤の源として使用され得る有益となり うる物質の単離が可能になる。 溶剤抽出によって回収した粗燕麦オイルは水か又はリン酸で単に洗浄されて必 要なら低温(15℃〜120℃)の真空脱臭ステップが施される。新しく分離し たオイルは60℃で0から約50日までの過酸化価を有する。低温真空脱臭ステ ップの使用によって、すぐに皮膚に吸収されるオイルが得られる。対照的に、高 温脱臭を施した燕麦オイルは皮膚になかなか吸収されず、ミネラルオイル又はペ トロラタムに類似した油っぽい感触が残る。 紫外線照射の前に皮膚に用いると、本発明の燕麦オイル組成物は照射中の皮膚 脂質の過酸化を抑制する。 意外にもより十分に精製した燕麦オイルを使用することで燕麦オイルの抗酸化 効果に有害な効果をもたらすことが示された。詳細には、オイルの抗酸化剤と脂 肪酸の共沈によってアルカリ中和が起こった。この特性は実施例7で述べられる ような燕麦オイル石鹸の製造には有益であるが、オイルが混ぜ物なく使用される 場合は望ましくない。 上記に示したように、光老化の主な原因は皮膚の脂質過酸化を制御できな いためとされているので、抗酸化剤はスキンケア製品において重要である。この 過酸化は紫外線の光子が皮膚に当たる際にフリーラジカルが生成することによる 。これらのラジカルによって重要な皮膚成分が傷付けられ、局所的な炎症反応が 誘導される。 従って、本発明の皮膚脂質過酸化抑制組成物は、紫外線照射によるダメージか ら皮膚を保護する美容技術において広範囲な利用性を有する。このダメージは皮 膚癌及び皮膚の早期老化を含む。 燕麦オイルは単独で又は市販されている紫外線ブロッキング剤と共に使用され 、この紫外線ブロッキング剤は、p−アミノ安息香酸(PABA)、二酸化チタ ン(TiO2)、アヴォベンゾン(Avobenzone)(1−(p−ter t−ブチルフェニル)−3−(p−メソキシフェニル)−(3−プロパンジオン )、リサジマート(Lisadimato)(グリコロール−1−(p−アミノ ベンゾエート)、ロクサミデート(Roxamidate)(エチル−4−〔ビ ス−(2−ヒドロキシプロピル)アミノ〕ベンゾエート)、アクチンキノール( 8−エトキシ−5−キノリンスルホン酸)、β−カロテンシノキサート、(2− エトキシメチルp−メトキシシンナメート)、4−(ジメチルアミノ)安息香酸 、ジオキシベンゾン(2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン) 、ラウゾーン(2−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン)、メキサノン(2−ヒ ドロキシ−4−メトキシ−4’−メチル−ベンゾフェノン)、オクタベンゾン( 2−ヒドロキシ−4−(オクチロキシ)ベンゾフェノン)、スリソベンゾン(5 −ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシ−ベンゼンスルホン酸)及びホモ エチルサリシレート(2−ヒドロキシ安息香酸エチルエステル)等である。これ らは本発明において日焼け止め剤として使用されうる周知の日焼け止め又は日照 阻止原料である。他の日焼け止め剤、UV阻止及び/又は遮断剤も使用して紫外 線照射−誘導皮膚ダメージに対するよりよいバリヤを与えてもよい。 本発明の燕麦オイル組成物は水性相と乳化剤を有する乳剤にも形成されうる。 乳化剤は汎用の乳化剤か又はタンパク質の粒状物質でありうる。特に、好ましい タンパク質乳化剤は、モンタナ州(MT)のミソーラ(Misso ula)のニューチャー社(NURTURE Inc.)から入手可能なミクロ アトMICROAT(登録商標)タンパク質乳化剤である。他の天然乳化剤や、 合成成分ラウレス(laureth)−4、ステアレス(steareth)− 10及びPEG−5ラウラミドを含む合成乳化剤の使用も本発明の範囲内である 。 本発明に従うと、燕麦オイル組成物は製剤の主な部分として含まれることが好 ましい。オイル組成物は少量の増粘剤を使用して増粘される。従って、燕麦オイ ル組成物を周知の方法によってクリーム、ペースト、ゲル及びローションを含ん だ製剤に混入することが企図される。ここで強調すべきは、大部分の従来の日焼 け止め又は日照阻止成分、例えば、p−アミノ安息香酸(PABA)、オキシベ ンゼン等又は化粧品製剤に含まれる多くの従来の抗酸化剤とは異なり、本発明の 燕麦オイル組成物は天然の日焼け止め又は日照阻止剤及び抗酸化剤であることで ある。従って、本発明の燕麦オイル組成物を使用することによって化粧製品に合 成原料を使用した場合の、公衆の懸念を緩和することができる。 本発明の燕麦オイル組成物は安価で生産しやすいため、すぐに商品化できて広 汎に使用される。更に、燕麦オイル組成物は不快な匂いがなく、皮膚が炎症を起 こさず、無毒性である。ある合成日照阻止剤、特にPABAはこの成分に対して アレルギーを持つ人間に非常に炎症を起こす。更に、燕麦オイル組成物は完全な 天然製品であるため、使用の前に大規模なFDA試験を行う必要がない。 本発明の燕麦オイル組成物の別の用途はマイルドで、非油脂性の石鹸の製造に おいてである。この石鹸は有効な抗酸化特性を有し、50%の化学的量論量の水 性水酸化ナトリウムを混合した本発明の燕麦オイル製剤を使用して低温鹸化によ って調製される。鹸化中はかなりの量の熱が生成するため、冷却装置が必要とさ れ得る。この装置は少量の石鹸を形成する際にはあまり熱が生成しないので必要 ないが、大量生産では必要になる。この石鹸は好ましい香りであり、硬水及び軟 水の両方において優れたレベルの石鹸泡を形成し、膜を残さずに水洗する。この 石鹸によってよく洗浄できると共に皮膚に柔ら かく滑らかな感触が残る。更に、この石鹸は基準となるアイボリー(Ivory )(登録商標)石鹸ほど皮膚の外層(角質層)を破壊しない。従って、本発明に 従ってかなり有益且つ炎症を起こさない石鹸が製造される。 本発明の更なる詳細、目的及び利点は以下の実施例から明らかになるであろう 。しかしながら、実施例は制限ではなく例示であることが理解されよう。 本発明の燕麦オイル組成物は以下の実施例に説明されるように抽出され、洗浄 され、リン酸洗浄された。 実施例1 燕麦オイルの単離 抽出実験のために、カナダの農学(Agriculture Canada)により開発され、特許 を受けた種族であるテーベレ燕麦(Tibor oats)をピンミルを用いて粗い粉に粉 砕した。抽出を500mlかそれよりも大きなフラスコ又はビーカー中で行った 。1部の燕麦粉を2.5〜3重量部のヘキサンと、周囲温度(室温)又は高温で 混合した。次に、固体を遠心分離により分離して、溶媒を真空下で徐々に温める ことにより除去した。この方法を用いて1回に100〜200gの粉を抽出する ことができた。ヘキサン抽出物は、大半の生原料ベジタブルオイルと同様の不透 明な粘性のオイルであり、また23℃と69℃の両温度でのオイルの収率は粉重 量の約6%であった。 オイルをジャケット付きタンク中で70〜75℃まで加熱した。次に、3重量 パーセントで80℃の軟水を添加して、この混合物を30分間攪拌した。次にオ イルを遠心分離して、主にスターチ及びプロテインから成る固体材料を除去した 。澄んだオイルのサンプルを遠心分離して、1.3重量%の固体を含むことが分 かった。澄んだオイルを再び70〜75℃まで加熱して、2重量パーセント軟水 と更に30分間混合して、遠心分離した。2回目の洗浄から得られた透明なオイ ルは固体を含んでいなかった。オイルを真空下で100〜105℃まで反応器中 で加熱して、乾燥させるために15分間維持して、60℃まで冷却して窒素下で パーッケージした。 水で洗浄した燕麦オイルの同様のサンプルを、0.002部のU.S.P.( 米国薬品局)グレードの燐酸、及び0.003部の50%クエン酸溶液と それぞれ混合した。この各々の場合に、二酸化炭素を、オイルに通して1分間泡 立たせ、そのオイルと酸との混合物を60℃まで二酸化炭素雰囲気下で加熱して 、60℃で1〜2時間維持した。次に、0.2部の脱イオン水を攪拌しながら添 加して、オイルを遠心分離して固体と水性相とを除去した。硫酸ナトリウムによ る複数回濾過により透明なオイルを生成した。得られたオイルの匂い及び味は酸 洗浄前に記したそれらと似ていた。 下記実験例に記載されるように、この粗製燕麦オイルをカノーラオイルに添加 して、その酸化防止特性の効力により、カノーラオイルの保存寿命を延長できる かどうかを決定した。 実施例2 燕麦オイルの添加によるカノーラオイルの安定性 実験例1で製造された燕麦オイルをカノーラオイルに添加すると、カノーラオ イルの保存寿命は過酸化価により測定したところ、大いに延びた。米国オイル化 学ソサエティの方法(American Oil Chemists’Society Method)Cd8−53( オイル及びソープ9:89;J.Assoc.off.Anal.Chem.7 5:507(1992))に記載されたヨードマトリック技法(iodometric tech nique)により、過酸化価を決定した。該オイルをクロロホルムと酢酸との混合物 中に溶解し、それをヨウ化カリウム(KI)と混合した。オイル中の過酸化物は 、ヨウ化物を要素に転化し、次にヨウ素をチオ硫酸ナトリウムで逆滴定した。 燕麦オイルをカノーラオイルに5%、10%、及び20%の濃度で添加して、 サンプルを35℃で静置した。サンプルを7日で検査して、また13、24、3 1、38、77及び133日に更なる検査を行いながら35℃で貯蔵し続けた。 オイル5gを3:2の酢酸−クロロホルム溶液30mlと混合した。次に飽和 KI(0.5ml)を添加して、その溶液を正確に1分間、時おり振盪しながら 温置して、次に蒸留水30mlを添加した。次に、サンプルを0.1Nチオ硫酸 ナトリウムで、イエローのヨウ素カラーが殆ど消失するまで滴 定した。約0.5mlのスターチ指示薬溶液(少量の冷水中の1gのスターチを 熱湯200mlに添加し、数秒間沸騰させて、冷却した)を添加して、特に終点 近く一定の攪拌の下、ブルーカラーが丁度消失するまで滴定し続けた。空試験( 無オイル)も行った。過酸化価(ミリ当量過酸化物/1000gサンプル)を下 記式より計算した。 式中、 B−空試験値の力価(ml) S−サンプルの力価(ml) N−チオ硫酸ナトリウム溶液の規定度 燕麦オイルをカノーラオイルへ添加した結果を表1に要約する。表に示される ように、5%の燕麦オイルの添加は、カノーラオイルの保存寿命を有意に延ばし 、また20%の燕麦オイルは保存寿命を約3か月だけ延ばした。 多くの脱臭技法では、オイルを比較的高い温度まで加熱した。従来の脱臭技法 が燕麦オイルの酸化防止効力を制限したかどうかを決定するために、低温真空脱 臭を伴う実験を行った。 実施例3 低温真空脱臭後の燕麦オイル安定性の向上 第1の実験では、水洗浄した燕麦オイルを室温(23℃)で真空にした。約1 〜2時間(その間に大量のガスが発生し、圧力が5mmHgを越えたままだった )後、圧力を500μmHgまで低下することができた。約4時間後、泡立ちは 止まり、圧力は200μmで定常状態を保持した。皮膚に塗ると、オイルは容易 に吸収された。オイルのサンプルをゆるく栓をした容器中に62℃で貯蔵した。 貯蔵102日後、オイルはまだ0の過酸化価を有した。 第2実験例では、水洗浄した燕麦オイルを、圧力が150μmで安定し、泡立 ちが止まるまで(約4時間)室温で、真空にした。次に、オイルを100℃まで 加熱して、この温度で約1時間維持した。その間、圧力は200μmであった。 次にサンプルを真空下で室温まで冷却した。皮膚に塗ると、このオイルは容易に 吸収された。このオイルのサンプルをゆるく栓をした容器中に62℃で貯蔵した 。貯蔵28日後、その過酸化価はまだ0であった。約15〜約130℃の間の温 度での燕麦オイルの真空脱臭を考察する。 高温(約250℃)での真空脱臭は、酸化防止効力を低下させ、得られたオイ ルは十分に皮膚に吸収されなかった。従って、高温脱臭がいくらかの酸化防止作 用を燕麦オイルから取り除くように思われる。より低温での脱臭を利用すると、 抗酸化活性が長続きするオイルを明らかに生ずる。 紫外線への露出に対して脂質過酸化を阻止する際の、本発明の燕麦オイル組成 物の有効性を決定するために、モデルとして、燕麦オイル組成物のリノール酸と の混合物を製造した。リノール酸は、紫外線に露出されると容易に 過酸化物を形成する。従って、ここでは燕麦オイル組成物がリノール酸の過酸化 を防止することが期待された。 実施例4 イン・ビトロでの脂質過酸化の防止 65%純度のリノール酸を、ここでは最純度のリノール酸として使用した(バ ーネット・プロダクツ(Barnett Products)、エングルウッドクリフ、ニュージャ ージー州)。純粋な燕麦オイルはナチュレ・インコーポレーティッド(NURTURE I nc.)(ミッソーラ、モンタナ州)により供給された。サンプルは、他の溶媒で割 らないもの(100%)、5%、10%及び25%のものを使用し、(100% を除いて)使用前に試薬グレードのエタノール中に溶解した。サンプルをペトリ 皿中で製造し、それらの試験品の10mlを入れた。 2つのオイルを希釈して、これを試験体の中心に配置した放射計検出器と共に 、290〜320nmのUVB光源下に線状に配置した。平均2ジュール/時間 のUVB照射を施し、1時間毎に5時間、アリコートを取った。UVB放射を行 う前に0.5mlのアリコートを取った。マロニルジアルデヒド(MDA)即ち 液体過酸化試薬の製造はチオビツール酸方法により決定された(Mihara等 、(1980)Biochem.Med.,23:302−311)。 簡潔に述べると、0.5mlのサンプル、2.5mlの1%燐酸(2.0pH )、及び1.5mlの0.8%水性チオビツール酸を15mlのガラスチューブ 内に配置して、大理石マーブルで蓋をした。その混合物を熱湯浴中で30分間加 熱して、室温まで約30分間冷却して、2mlのn−ブタノールで抽出した。ブ タノール相を14,000×g、4℃で15分間、遠心分離により分離して、吸 光度を535nmでモデル690スペクトロメーター(セコイアターナーコーポ レーション(Sequoia Turner Corp.)、カリフォルニア州)を用いて測った。使用 された基準はTMPを液体と置換する上記反応と同じ反応を用いて、1,1,3 ,3−テトラメトキシプロパン(TM P)から製造されたMDAの0、1.0、2.5、5.0、7.5及び10ナノ モル/チューブであった。MDAの量は下記のように計算した。 ここで、Σ=MDA係数(1.5) この結果を表2に要約する。下記データは燕麦オイルがUV含有脂質過酸化を イン・ビトロで低レベル(5〜10%)に防止するのに有効であり、また25% で非常に有効であることを示す。5%で、燕麦オイルはUV光による過酸化を2 時間防止し、10%で、この阻止は3時間延びる。燕麦オイル中の酸化防止はお そらくフリーラジカルスカベンジャーとして作用することにより影響を及ぼすの で、有効な脂質過酸化を促進するために必要な触媒を封鎖する。 本発明の燕麦オイル組成物が皮膚脂質の過酸化を抑制することに効果的である かどうかを判断するために以下の実験を実施した。 実施例5 イン・ビボでの燕麦オイルによる脂質過酸化の抑制 使用した方法は、日焼け止め製品(10)についてのOTCモノグラフにおけ る、FDAによって概略化された手順と同様である。太陽シミュレータ(ソーラ ーライトカンパニー、フィラデルフィア、PA、アメリカ)は、電源、点火装置 及びフィルタを備えた150ワット出力の小型アークキセノンバーナーから構成 される。赤外線はコーニングブラックガラス(Corning Industr ies、コーニング、NY)にダイクロイックミラーを加えたもので減衰した。 短波紫外線は、厚さ1mmのWG320ガラス(Schott Filter C o.、デューイー、PA)で外部ろ過によっ て除去した。放射出力は、検査の前後に携帯式R−Bメータで測定した。 検査の当日、被験者は研究所に出向いた。手のひらの側の前腕(手のひら部分 )を検査部位として使用した。0.1mlの分量の燕麦オイル又は65%リノレ ン酸を手のひら側前腕の種々の部分に塗布し、均等に引き伸ばした。一部の領域 は対照標準として非塗布状態とした。露光時間は、それぞれのMED(最小紅は ん線量、即ち、皮膚が赤くなる直前までの受光可能な照射量)に基づいて被験者 ごとに決定した。各被験者を2つのMEDに対して照射した。5時間後、周囲温 度で手のひら側前腕から脂質を抽出した。ガラスシリンダを手のひら側前腕に置 き、1mlのイソプロピルエーテルをピペットで皮膚に移し、ガラスロッドを用 いて1分間ゆっくりと攪拌した。抽出液を試験管に移し、イソプロピルエーテル を窒素の流れの中で蒸発させた。抽出液からの脂質残留物を1mlのエタノール で溶解し、実施例4で述べられたようにMDAアッセイに使用した。この結果を 表3と表4に概略的に示した。 表4の結果は図5に要約されている。このデータでは、純粋の燕麦オイルが紫 外線照射後の皮膚脂質の過酸化を低減するのに高い効果を有していることを実証 している。20%も増加したリノレン酸と比較して、非塗布状態の対照よりも燕 麦オイルでは30%の減少が見られる。 実施例6 燕麦オイルベースの日焼け止めクリーム乳剤 安定した日焼け防止剤の配合物を以下の方法で調製した。表5に列記した成分 を容器内で混合した。 上記表中に略記された供給会社は以下の通りである: Creative P olymers(ニューブランズウイック、NJ)、Dow Corning( ミッドランド、ME)、Finetex(エルムウッドパーク、NJ)、ICI Americas,Inc.(ウィルミントン、DE)、Kelco Co. (サンディエゴ、CA)、Nurtura,Inc.(ミ ズーラ、MT)、Sutton Laboratories,Inc.(シャッ タム、NJ)、Tri−K Industries(エマーソン、NJ)、Va n Dyk & Co.(ベルビル、NJ)。 混合物を25℃で攪拌して、滑らかなクリーム状の且つきめの細かい粘性流体 乳剤を形成する。この乳剤は感触が非常に滑らかであり、皮膚に塗布されると、 乾燥して薄い塗膜を形成し、脂ぎったり、べたべたした手触り感はない。さらに 、乾燥すると、その塗膜はこすってもはがれにくく、水に浸かっても耐えうるも のである。燕麦のたんぱく質物質は乳化剤(「たんぱく質性乳化剤」又は「たん ぱく質性微粒子物質」)の働きをし、皮膚上に薄膜を形成するように乾燥可能な 乳剤の形成を可能にする。これらのたんぱく質性乳化剤は全体として天然であり 、且つ使用に対して非常に安全である。 他の特定の成分を乳液製剤に添加することはしばしば望ましいとされる。例え ば、防腐剤を含有して微生物の増殖を抑制する。特に有効な防腐剤は、DOWI CIL200(Dow Chemical,ミッドランド、MT)等の特定の第 4級化合物、及びGERMABEN IIE(Sutton Laborato ries,Inc.,シャッタム、NJ)等のパラベンを含有する。さらに、あ る用途では、天然又は合成の保湿剤、例えば、ジョジョバオイル(Tri−K Industries,エマーソン、NJ)、及びシリコーン200又はシリコ ーン345(Dow Corning,ミッドランド、MI)等のジメチコン又 はシクロメチコンを添加することが好ましい。 親油相は皮膚軟化剤の作用があるものと考えられている。燕麦オイルは特に、 非常に濃厚且つクリーム状の乳剤となる。さらに、燕麦オイルを用いて調製され た製剤は、燕麦オイルの元来の抗酸化効果の望ましい品質を有する。さらに、他 の特定の皮膚軟化剤を用いて、製剤の密着性の増大、例えば、他の所望の効果を 促進することもできる。例えば、本発明の好ましい実施例では、Ceraphy l GA−D、大豆油マレイン酸塩(Van Dyk & Co.,ベルビル、 NJ)を使用した。さらに、特定の好ましい実施例 では、安定性を確保するために共(補)乳化剤を使用することもできる。例えば 、ここでは、共乳化剤として、ARLACEL165(ポリオキシレングリコー ルステアリン酸塩)及びBRIF35(ポリオキシエチレンラウリルエーテル) (ICI Americas,INC.、ウィルミントン、DE)を使用した。 展着剤、例えば、FINSOLV TN、C12乃至C18アルコールベンゾエート (Finetex,エルムウッドパーク、NJ)は、本発明の製剤に対しさらに 有効なサプルメント剤となる。種々の安定剤を用いて、製剤の粘性を長期にわた って維持することもできる。例えば、キサンタンガム、例えば、KELTROL (Kelco Co.,サンディエゴ、CA)、は適切な安定剤とされる。 防水剤もまた、望ましい添加剤とされる。このような薬剤は、水中に浸漬され る表面上の化合物の能力を強化し、該表面と連続して結合し、実質的に塗膜の容 積とその皮膚保護品質を維持する。適切な防水剤の例として、アクリレート−t −オクチル アクリルアミド共重合体(例えば、DERMACRYL79、Na tional Starch & Chemical Co.,ブリッジウォー ター、NJ)、ポリビニルピロリジノン/エイコセン共重合体(GANEX、G AF Corp.,ニューヨーク、NY)、ジメチコン、末端ブロックされた完 全メチル化線状シロキサンポリマーとトリメチリシロキシ単位との混合物(例え ば、Dow Corning 300流体、ミッドランド、MI)が挙げられる 。 本発明による日焼け止め製剤を種々の日焼け止め指数(SPF)値を有するも のとして調製した。SPF値は、保護された皮膚のMEDを生成するのに要求さ れるUVエネルギーを、保護されてない皮膚上にMEDを生成するのに必要なU Vエネルギーによって割った値として定義される。このSPFシステムは、日焼 け止め製品を塗布している場合に日焼けされることなく、更に日差しを浴びてい られる時間の計算を可能とする。このように、SPFが2であると、ユーザは2 倍の長さだけ日差しの中に身を置くことができ、一方、SPFが15の場合、ユ ーザは15倍の長さだけ日差しの中に身を置くことができる。 本発明による日焼け止め製剤を種々の日焼け止め指数(SPF)値を有するも のとして調製した。SPF値は、たんぱく質性微粒子と他のUV阻止材料の化合 物割合を増減させることによって変化する。 燕麦オイルの有益な抗酸化特性により、燕麦オイルを含有する石鹸が有益な皮 膚特性を有することになることが想定された。燕麦オイル含有石鹸を以下の実施 例で示されたように調製した。 実施例7 燕麦オイル石鹸の製造 水洗浄した燕麦のオイルを使用して低温鹸化方法により石鹸を製造した。この 方法では、燕麦オイルを化学量論的量の50%水酸化ナトリウム水溶液と混合し た。15〜30分攪拌した後、この混合物を型に入れ、1〜2日間硬化させた。 次いでこの石鹸を型から取り出し、複数の塊(70〜100gずつ)にスライス し、硬化させ続けた。鹸化反応を1週間以内で完了したところ、次のようなpH 値を示した:1週間内では、1%石鹸溶液のpH値は約10.3の一定値に達し た。石鹸の色は明るいイエローブラウンであり、石鹸の香りを有し、「燕麦」若 しくは「穀物」のような香りを少々含んでいる。 ナーチャー社(Nurture Inc.)の従業員グループがこの石鹸を使 用し、家庭で使用テストを行った。該石鹸は、硬水及び軟水の両方で良好なレベ ルの泡を生じ、容易に濯げて薄膜も残らなかった。ほとんどの使用者がこの石鹸 を良い洗浄剤であるとみなし、皮膚の感触もソフトで滑らかだと感じた。 低温鹸化して2週間経った石鹸バーを中間で切断し、その過酸化価を測定した ところ0.0であった。これは、抗酸化剤がアルカリ中和により崩壊も不活性化 もすることなく沈殿するという仮説と一致する。この石鹸中の脂肪酸は2週間放 置した後も過酸化物化しなかったことを示したが、アルカリ精製された燕麦オイ ルは同じ期間放置した後ではかなりの過酸化価を有する。 低温鹸化方法では加圧操作を行うことなく既に塊として形成された石鹸が得ら れるので、この方法は石鹸製造工業で一般に使用される加熱方法よりも かなり速く、労力が少ない。さらに、低温鹸化された石鹸は、全てのリン脂質、 ステロール及び他の鹸化不可能な脂質、並びに鹸化反応により遊離された全ての グリセロールを含有した。かかる成分の全て、詳細にはリン脂質、グリセロール 、及び抗酸化剤は、皮膚のためによい可能性の高いものである。さらに、香料及 び追加のモイスチャライザーを添加してもよい。 本発明に従って製造した石鹸は、皮膚使用上に非常に有効である。本明細書で は、「皮膚科学上(皮膚科学的に)有効」という言葉を使用して、燕麦オイル組 成ベースの石鹸に関連する潤い特性、効き目の穏やかさ、濯ぎのよさ、薄膜を形 成しないこと、刺激のなさ、及び/又は角質層破壊のレベルの低さ等の特性を示 している。 このような組成を必要とするスキンケアアプリケーション用に濃縮された燕麦 オイル含有ゲルも有益であるので、以下に記載するように燕麦オイル及び軽ミネ ラルオイルから誘導されたナトリウム及びカルシウム石鹸を使用してゲルを生成 した。 実施例8 燕麦オイル含有ゲルの製造 あるパラフィン油を脂肪酸石鹸と混合し、加熱し、それを冷却すると、準安定 状態のグリースを形成する濃縮ゲルが形成される。2つの燕麦石鹸を軽ミネラル オイル[ドラケオル(Drakeol)5、登録商標、ペンルスコ(Penrs co)]と組み合わせて使用し、濃縮グリースを生成した。低温鹸化方法により 製造された燕麦石鹸(6g)を60gのドラケオル5と混合し、攪拌しながら1 10℃に加熱した。石鹸は幾分溶解したが、攪拌を停止するやいなや残りはビー カーの底に沈殿した。液体層をデカンテーションし、次いで攪拌しながら170 ℃に加熱した。得られた透明の液体を冷却した。120℃で液体はかなりよくゲ ル化し、室温で生成物は堅い粘弾性のゼリー状になった。室温にて一晩(約16 時間)放置した後、ゼリーは安定しているように見えたが、24時間後には固体 相と液体相に分離し始めた。 低温鹸化燕麦石鹸を塩化カルシウムで処理することによりカルシウム石鹸を製 造した。カルシウム石鹸(3.4g)を59gのドラケオル5と混合し た。この混合物を攪拌してスラリーを形成し、次いで攪拌しながら加熱した。約 90℃でスラリーは目立って濃縮し始めた。約110℃では、盛んに沸騰するの が観察され、数分後にスラリーは急速に透明になった。液体を冷ましながら攪拌 し続けた。液体が冷めると、フロック(凝集)が幾分現れ、底に沈殿した。サン プルを一晩置き、次いで10gのカルシウム石鹸を添加し、その混合物を攪拌し ながら140℃に加熱した。この混合物が冷めると、非常に固く砕けやすいゲル が形成され、このゲルは安定したように見えたが、数日内に過度のシネレシス( 離液)を示した。 安定したゲル若しくはグリースの生成には配合及びプロセスパラメータを両方 調整することが通常必要であるので、かかる2つのゲルの限られた安定性は克服 できない問題ではない。 燕麦オイル及び燕麦石鹸の他の治療上の特性を決定するために、皮膚を介する 水分損失率(TEWL)を以下のように測定した。 実施例9 皮膚を介するTEWLは、皮膚の液体バリア、皮膚温、及び外的環境の関数で ある。皮膚の固有の特徴は、水分輸送に必要な活性エネルギーの変化による水分 損失率に作用し得る。皮膚からの水分損失は、角質層の水分含有量に比例する。 この研究の被験者は30歳以上の男性及び女性の志願者であった。被験者は、 この研究の完全性を妨害し得る、身体若しくは皮膚のいかなる病気も有していな かった。被験者は避妊薬のピルを除いて、いかなる薬も服用していなかった。検 査用生成物、即ち燕麦オイル及び燕麦石鹸はナーチャー社から手に入れた。 皮膚からの水分損失を検出するために使用した方法は、閉鎖方式での露点アナ ライザであった。これは、120cc/秒に調整された流量計(Dwyer)に接 続された、純度の極めて高い5psiの乾性窒素[エアコプロダクツ(Airco Products)]源からなるものであった。窒素を、2.835cm2の断 面積を有するプラスチックシリンダ中に入れ、次いで1500型ハイドロコンピ ュータに取り付けられた露点アナライザ[ジェネラルイ ースタン1311型DR光学的露点センサ(General Eastern Model 1311 DR Op tical Dewpoint Sensor)]中に入れた。流出する窒素の流量率を同一のDwy er流量計により監視した。 被験者の掌側の前腕部の7つの部分を使用した。カノーラ油中の10%燕麦オ イル、キャノーラ油中の20%燕麦オイル、100%燕麦オイル、100%キャ ノーラ油、10%アイボリー石鹸、10%燕麦石鹸、及びバセリン(登録商標) を0.2mlずつ検査材料として使用した。被験者は検査環境に置かれ、少なくと も30分間平静状態にされた。プローブを取り付け、少なくとも15分間ガスを 流して被験者が平衡状態に達するようにし、掌側前腕部においてベースレートを 測定した。被験者が平衡状態に達したかどうかを1分置きに3回読み取った。読 取りが両方向に変化し続けた場合には、被験者を10分経って再チェックした。 燕麦油及び燕麦石鹸の他の治療的特性を決定するために、TEWL率を水分損失 量mg/皮膚1cm2/時間の単位で測定した(表6)。この値は、対照部分におけ る取り扱われた部分のTEWLのパーセント減少を表す。マイナスの値は、その 生成物が皮膚からの標準の水分損失を減少するのに有効であったことを示す。大 人の標準的な水分損失率は、約0.5mg/cm2/時間である。 本発明の特定の実施例を詳細に述べてきたが、これらの実施例は一例であって 本発明を限定するものではなく、本発明の真の範囲はこの後の請求の範囲におい て規定される範囲であることが当業者には明らかであろう。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.水性相を準備する工程、 粗製燕麦オイルを含む親油相を準備する工程、 前記水性相と前記親油相のエマルジョンを形成するための有効量の乳化剤を準 備する工程、 前記水性相、前記親油相、及び前記乳化剤を混合して混合液を形成する工程、 及び 前記混合物を攪拌することにより、エマルジョンを形成する工程を含む、 化粧製剤製造方法。 2.燕麦を有機溶媒と接触させて燕麦オイルを抽出し、 前記燕麦オイルから前記有機溶媒を蒸発させ、 前記燕麦オイルを洗浄し、 前記燕麦オイル留分を約120℃未満の温度で真空下で脱臭する、工程から本 質的になるプロセスによって、前記粗製燕麦オイルが製造される、請求の範囲第 1項に記載の方法。 3.前記溶媒がヘキサンである、請求の範囲第2項に記載の方法。 4.前記燕麦オイルが前記溶剤蒸発ステップの後に、水又は燐酸によって洗浄さ れる、請求の範囲第2項に記載の方法。 5.前記燕麦オイルが、約50日間にわたり、略ゼロの過酸化価を有する、請求 の範囲第2項に記載の方法。 6.前記乳化剤が実質的に化学的に変質していない蛋白質粒子物質である、請求 の範囲第1項に記載の方法。 7.前記蛋白質が種子から得られ、前記種子が豆類及び穀類からなる群から選択 される、請求の範囲第6項の記載の方法。 8.前記種子が、カノーラ、豆、燕麦、ナタネ、及び大豆からなる群から選択さ れる、請求の範囲第7項に記載の方法。 9.前記燕麦オイルを皮膚に塗布される時に酸化を防止することが可能な量含む 、請求の範囲第1項に記載の方法。 10.前記燕麦オイルを、皮膚に塗布され皮膚が紫外線へさらされる時に皮 脂の過酸化を防止することが可能な量含む、請求の範囲第1項に記載の方法。 11.前記燕麦オイルが、有機溶媒による燕麦の抽出由来の天然の燕麦オイル留 分から得られる、請求の範囲第1項に記載の方法。 12.前記有機溶媒がヘキサンの異性体混合物である、請求の範囲第11項に記 載の方法。 13.前記燕麦オイルが水及び燐酸水溶液からなる群から選択された試薬によっ て洗浄される、請求の範囲第11項に記載の方法。 14.前記燕麦オイルが低温真空脱臭処理された粗製燕麦オイル留分から得られ る、請求の範囲第11項に記載の方法。 15.前記燕麦オイルが請求の範囲第2項のプロセスによって製造される請求の 範囲第1項に記載の方法。 16.燕麦オイル組成物を紫外線に照射される前の皮膚へ塗布することを有する 、皮膚の紫外線に対する反応による皮脂過酸化を防止する方法。 17.前記燕麦オイルが有機溶媒による燕麦の抽出によって得られた、請求の範 囲第16項に記載の方法。 18.前記有機溶媒がヘキサンの異性体混合物である、請求の範囲第17項に記 載の方法。 19.前記燕麦オイルが、水及び燐酸水溶液からなる群から選ばれた試薬によっ て洗浄された粗製燕麦オイル留分から得られる、請求の範囲第16項に記載の方 法。 20.前記燕麦オイルが低温真空脱臭処理された粗製燕麦オイル留分から得られ る、請求の範囲第16項に記載の方法。 21.前記燕麦オイルが請求の範囲第2項のプロセスによって製造される、請求 の範囲第16項に記載の方法。 22.粗製燕麦オイルをアルカリによって低温鹸化することを有する、皮膚に有 効な石鹸を製造する方法。 23.前記燕麦オイルが請求の範囲第2項のプロセスによって製造される、請求 の範囲第22項に記載の方法。 24.請求の範囲第2項のプロセスによって製造される粗製燕麦オイル。 25.(a)カノーラオイルより大きい皮脂過酸化防止作用と、 (b)約50日間ゼロを示す過酸化価と、 を有する燕麦から単離された粗製油。 26.皮膚の紫外線に対する反応による皮脂の過酸化を防止するときに使用する 燕麦オイル組成物であって、前記燕麦オイル組成物が有機溶媒によって燕麦を抽 出することによって得られる粗製燕麦オイル留分を含み、前記組成物が紫外線照 射前の皮膚に塗布される、燕麦オイル組成物。
JP7517435A 1993-12-23 1994-11-30 有用な皮膚科学的特性を有する燕麦オイル組成物 Pending JPH09507063A (ja)

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