JPH09506898A - 非ペプチドタキキニン受容体アンタゴニスト - Google Patents

非ペプチドタキキニン受容体アンタゴニスト

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JPH09506898A JP7517478A JP51747895A JPH09506898A JP H09506898 A JPH09506898 A JP H09506898A JP 7517478 A JP7517478 A JP 7517478A JP 51747895 A JP51747895 A JP 51747895A JP H09506898 A JPH09506898 A JP H09506898A
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ジッター、ブルース・ドナルド
ジョーンズ、チャールズ・デイビッド
ルン、ウィリアム・ヘンリー・ウォーカー
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Eli Lilly and Co
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、非−ペプチドタキキニン リセプターアンタゴニストとして有用な一連の置換ベンゾフラン類、インドール類を提供するものである。本発明はまた、1またはそれ以上の本発明の化合物並びに本発明の化合物を使用する製剤を投与することからなるタキキニンの過剰に関連した生理学的な異常を治療又は予防する方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 非ペプチドタキキニン受容体アンタゴニスト タキキニンは、以下配列番号1と表されるアミド化された共通のカルボキシ末 端配列 Phe−Xaa−Gly−Leu−Met−NH2 を共有するペプチド群である。サブスタンスPは、このペプチド群の中で初めて 単離されたペプチドであるが、1970年代の初期まで、その精製及び一次配列 の決定はなされていなかった。サブスタンスPは、以下配列番号2と表されるア ミノ酸配列、 Arg−Pro−Lys−Pro−Gln−Gln−Phe−Phe−Gly−Leu−Met−NH2 を有する。 1983年〜1984年の間に、幾つかのグループが2つの新規哺乳動物タキ キニンの単離を報告し、現在ではニューロキニンA(サブスタンスK、ニューロ メジンL及びニューロキニンαとしても知られている)、ニューロキニンB(ニ ューロメジンK及びニューロキニンβとしても知られている)と呼ばれている。 これらの発見については、J.E.Maggio,Peptides,6(補遺 3):237-243頁(1985 年)を参照されたい。 ニューロキニンAは、以下配列番号3と表されるアミノ酸配列 His−Lys−Thr−Asp−Ser−Phe−Val−Gly−Leu−Met−NH2 を有する。ニューロキニンBの構造は、以下配列番号4と表されるアミノ酸配列 Asp−Met−His−Asp−Phe−Phe−Val−Gly−Leu−Met−NH2 である。 タキキニンは中枢神経系及び末梢神経系の両方に広く分布し、神経から遊離し 、様々な生物学的作用を発揮するが、多くの場合、これは標的細胞膜上に発現し ている特定の受容体の活性化によるものである。タキキニンはまた、多くの非神 経組織によっても産生される。 哺乳動物タキキニンであるサブスタンスP、ニューロキニンA、及びニューロ キニンBは、それぞれNK−1、NK−2、及びNK−3と呼ばれる3つの主要 な受容体サブタイプを介して作用する。これら受容体は様々な器官に存在してい るものである。 サブスタンスPは、とりわけ、片頭痛及び関節炎に関連する疼痛を含む疼痛感 覚の神経伝達に関わるものであると考えられている。これらペプチドはまた胃腸 疾患及び炎症性腸疾患などの胃腸管の疾病にも関係している。タキキニンはまた 以下に記載する多くの病気においても役割を果すものとして関係づけられてきた 。 タキキニン過剰に関連する広範囲にわたる多くの臨床上の疾患からみてタキキ ニン受容体アンタゴニストの開発はこれら臨床上の疾患の抑制に役立つであろう 。最初のタキキニン受容体アンタゴニストはペプチド誘導体であった。これらの アンタゴニストはその代謝不安定性のために薬学的効用が限定されることがわか った。 近年の文献には、従来のタキキニン受容体アンタゴニストよりも、一般に経口 的生物学的利用効率及び代謝安定性の高い、新規の非ペプチドタキキニン受容体 アンタゴニストが記載されている。このような新規の非ペプチドタキキニン受容 体アンタゴニストは、例えばヨーロッパ特許公開 第591,040号 A1(1 994年4月6日公開)、PCT公開 WO 94/01402号(1994年1 月20日公開)、PCT公開 WO 94/04494号(1994年3月3日公 開)、及びPCT公開WO93/011609号(1993年1月21日公開) に記載されている。 本発明は、タキキニン過剰に関連する生理学的不調の治療又は予防のための方 法を含むものであり、本法は該治療を必要とする哺乳動物に有効量の式(I): [式中、Aは、−O−、−S(O)m−、−N(R11)−、−CH2CH2−、または −CH=CH−であり; (mは、0、1、または2である); Xは、結合またはC1−C4アルキリデニルであり; R2は、式: (式中、R4およびR5は独立してC1−C6アルキルであるか、またはそれらが結 合している窒素と共にヘキサメチレンイミニル、ピペラジノ、ヘプタメチレンイ ミニル、4−メチルピペリジニル、イミダゾリニル、ピペリジニル、ピロリジニ ル、またはモルホリニルからなる群から選択される複素環を形成する) で示される基であり; Rは、ヒドロキシ、ハロ、水素、C3−C8シクロアルキル、C2−C7アルカノ イルオキシ、C1−C6アルコキシ、またはフェニルであり、該フェニルは所望に より、1、2または3の、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、ニトロ、ク ロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、−OSO2−(C1−C10アルキル)また は からなる群から選択される部分で置換されていてもよく; R1は、ヒドロキシ、ハロ、水素、C3−C8シクロアルキル、C2−C7アルカ ノイルオキシ、C1−C6アルコキシ、またはフェニルであり、該フェニルは所望 により、1、2または3の、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、ニトロ、 クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、−OSO2−(C1−C10アルキル)ま たは からなる群から選択される部分で置換されていてもよい; (各R3は独立に、C1−C6アルキル、C3−C8シクロアルキル、非置換また は置換フェニル(ここに置換基はハロ、C1−C6アルキルまたはC1−C6アルコ キシである)を表す) ただし、Xが結合でAが−S−であるとき、RおよびR1の両方がヒドロキシ 、メトキシ、およびC2−C7アルカノイルオキシからなる群から選択されること はない] で示される化合物、又はその薬学的に許容し得る塩若しくは溶媒和物を投与する ことからなる。 本発明はまた、式(Ia): [式中、Zは、−O−または−N(R12)− (式中、R12は水素またはC1−C6アルキルである)であり; R6aはヒドロキシ、水素、またはC1−C6アルコキシであり; R7aはヒドロキシ、水素またはC1−C6アルコキシであり; nは、1〜6であり;および R8aは、式 (式中R9aおよびR10aは独立してC1−C6アルキルであるか、またはそれらが 結合している窒素と共にヘキサメチレンイミニル、ピペラジニル、ヘプタメチレ ンイミノ、イミダゾリニル、ピペリジニル、ピロリジニル、およびモルホリニル である) で示される基である。 但し、R6aおよびR7aが共にヒドロキシであるとき、−O−(CH2p−R8a は2−(ピペリジン−1−イル)エトキシではなく、 さらに、R6aおよびR7aが共にヒドロキシであるとき、−O−(CH2p−R8a は2−(ピペリジン−1−イル)エトキシではない] で示される新規化合物およびその薬学的に許容し得る塩をも包含する。 本発明は、置換されたベンゾフラン、ベンゾチオフェン、インドール、ナフタ レン、および式(I)の化合物がタキキニン過剰に関連する状態の治療または予 防に有用であるという発見に関するものである。 本発明の実施例に使用している用語及び略語は特記しない限りは通常の意味を もつものとする。例えば「℃」は摂氏温度を意味し、「N」は規定、又は規定度 を、「mmol」はミリモル(millimole or millimoles)を、「g」はグラム(gra m or grams)を、「mL」はミリリットル(milliliter or milliliters)を、「 M」はモル又はモル濃度を、「MS」は質量分析法を、「IR」は赤外分光法を 、「NMR」は核磁気共鳴分光法を意味する。 本明細書に使用している「C1−C10アルキル」なる用語は、炭素原子1〜1 0個の直鎖又は分枝鎖の1価の飽和脂肪族鎖であって、メチル、エチル、プロピ ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル 、及びヘキシルが含まれるがこれに限定されない。「C1−C10アルキル」なる 用語の定義には「C1−C4アルキル」および「C1−C6アルキル」なる用語の定 義も含まれる。 「C1−C6アルコキシ」なる用語は酸素原子に結合した1〜6個の炭素原子を 有する直鎖又は分枝鎖のアルキル鎖を意味する。代表的なC1−C6アルコキシ基 にはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、t−ブトキ シ、ペントキシなどが含まれる。「C1−C6アルコキシ」なる用語の定義には「 C1−C4アルコキシ」なる用語の定義も含まれる。 「C1−C6アルキリデニル」なる用語は、炭素原子1〜6個の直鎖又は分枝鎖 の2価の飽和脂肪族鎖であって、メチレニル、エチレニル、プロピレニル、イソ プロピレニル、ブチレニル、イソブチレニル、t−ブチレニル、ペンチレニル、 イソペンチレニル、及びヘキシレニルなどが含まれるがこれに限定されない。「 C1−C4アルキリデニル」なる用語の定義は「C1−C6アルキリデニル」なる用 語の定義に含まれる。 「ハロ」なる用語はクロロ、フルオロ、ブロモ又はヨードを包含する。 本明細書中に用いられている「脱離基」なる用語は求核置換反応における求核 剤の攻撃によって炭素原子から置換される原子群を意味する。本明細書中では「 脱離基」なる用語には活性化基(activating group)が含まれるがこれに限らな い。 本明細書中に用いられている「活性化基」なる用語は、それが結合しているカ ルボニル基(−C=O)と共に、該基が結合していない遊離の酸の場合よりも、 一層アシル化反応に反応しやすくなるような脱離基を意味する。このような活性 化基は当業者にはよく知られており、例えばサクシンイミドキシ、フタルイミド キシ、ベンゾトリアゾリルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシ、メタンスルホニ ルオキシ、トルエンスルホニルオキシ、アジド、又は−O−CO−(C4−C7ア ルキル)であってよい。 本発明に用いられる化合物の多くはナフタレンの誘導体であり、それらは、ア メリカ化学会のRING INDEXに従い、下記の通り番号付けされている。 同様に、本発明に用いられる化合物の幾つかは、1,2−ジヒドロナフタレン の誘導体であり、下記の通り番号付けされている。 本発明の化合物の多くは、ベンゾフランの誘導体であり、それらは、アメリカ 化学会のRING INDEXに従い、下記の通り番号付けされている。 本発明の化合物の幾つかは、ベンゾ[b]チオフェンの誘導体であり、それら は、アメリカ化学会のRING INDEXに従い、下記の通り番号付けされて いる。 同様に、本発明の化合物の幾つかは、インドールの誘導体であり、それらは、 RING INDEXに従い、下記の通り番号付けされている。 本発明の方法に用いられるより好ましい化合物は、式(I)において、 a)Aは、−O−、−S−、−CH2−CH2−、または−CH=CH−であり b)Rは、水素、ヒドロキシ、C1−C3アルコキシ、または−OSO2−(C1 −C10アルキル)であり; c)R1は、水素、ヒドロキシ、C1−C3アルコキシ、または−OSO2−(C1 −C10アルキル)であり; d)Xは、結合またはメチレンであり; e)R2は、ピペリジニル、ヘキサメチレンイミニル、ピロリジニル、または R4およびR5がC1−C4アルキルである−NR45 である化合物および薬学的に許容し得る酸の付加塩および溶媒和物である。 本発明の方法に用いられる最も好ましい化合物は、式(I)において、 a)Aは、−S−であり; b)Rは、水素、ヒドロキシ、C1−C3アルコキシ、または−OSO2−(C1 −C10アルキル)であり; c)R1は、水素、ヒドロキシ、C1−C3アルコキシ、または−OSO2−(C1 −C10アルキル)であり; d)Xは、結合またはメチレンであり; e)R2は、ピペリジニル、ヘキサメチレンイミニル、ピロリジニル、または R4およびR5がC1−C4アルキルである−NR45であり; f)RおよびR1の少なくとも1つは、−OSO2−(C1−C10アルキル)で ある式(I)の化合物およびその薬学的に許容し得る酸の付加塩および溶媒和物 である。 本発明の化合物は当業者にはよく知られている様々な方法によって製造し得る 。式(I)の化合物を製造するに必要な特定の工程の順序は合成する化合物、出 発化合物及び置換された部分の相対的な不安定性によって異なる。 A.ジヒドロナフタレニル化合物の製造 Aが−CH2CH2−または−CH=CH−である本発明に用いる化合物は、本 質的には本明細書の一部を構成する、1990年10月28日にT.Suarezおよ びC.D.Jonesに発行された米国特許第4,230,862号に記載の通りに製造 し得る。 この化合物は、通常は以下の連続工程(sequence)に従って製造し、ジヒドロ ナフタレン構造は通常ナフタレン化合物の前駆体である。 本発明の方法に用いられるナフタレンおよびジヒドロナフタレンは、 式(II): [式中、Rcは水素、C1−C6アルコキシ、またはベンジルオキシである] のテトラロンを式(III): [式中、Y1はメトキシ、ベンジルオキシ、または−O−(CH2n−NRab (ただし、nは1〜6であり、−NRabはR2のことである)である] のフェニルベンゾエートと反応させることにより製造し得る。この反応は、一般 には、ナトリウムアミドのような適度な強さの塩基の存在下、室温かまたはそれ 以下の温度で行う。 得られる生成物は、式(IV)の置換されたテトラロンである。 次いで、この置換されたテトラロンをグリニャール反応の条件下で式: [式中、R1aは水素、C1−C6アルコキシ、またはベンジルオキシでありYaは 結合、メチレン、またはエチレンである] のグリニャール試薬と反応させる。 生成した化合物は、3−フェニル−4−アロイル−1,2−ジヒドロナフタレ ンであり、以下の式、すなわち式(V)で示される。 1がメトキシである場合において、式(V)の化合物をピリジン塩酸塩と還 流処理して対応するヒドロキシ化合物を製造し得る。この条件下では、Rcまた はR1aはアルコキシまたはベンジルオキシであり、この基も解裂してヒドロキシ 基となるものである。 Y1がメトキシまたはベンジルオキシであり、RcまたはR1aがアルコキシまた はベンジルオキシである場合においては、N,N−ジメチルホルムアミド中、約 80℃から約90℃のやや高めの温度で、式(V)の化合物を当量のナトリウム チオエトキシドで処理することにより、Y1の基を選択的に開裂し得る。この選 択的開裂の過程は、周期的に薄層クロマトグラフィー分析によって監視すれば よい。出発物質がほとんどまたは全く残存しなくなれば完了である。 Y1がヒドロキシに転換されている式(V)の化合物が生成したら、次いでそ の化合物を式(VII): L−(CH2)n−NRab VII [式中、Lはハロ、特にクロロのような好ましい離脱基である] の化合物で処理し得る。通常の条件下では、勿論、分子内に存在する保護されて いない各ヒドロキシ基でアルキル化が起こる。過剰の微細粉末炭酸カリウムの存 在下、当量かまたは僅かに過剰の式(VII)の化合物を用いて反応を行うこと により、これを回避でき、4−ベンジル基のみをアルキル化し得る。 最終生成物の目的とする構造によっては、式(VII)の置換基を含む化合物 を前記の如く、N,N−ジメチルホルムアミド中、付加的な量のナトリウムチオ エトキシドで処理して残存する任意のアルコキシまたはベンジルオキシ基を開裂 することにより、R1および/またはR2がヒドロキシである、本発明に用いる化 合物を形成するための別の連続工程が提供される。 前記のいずれにおいても、特定の定義および位置の置換基を有する化合物の製 造を目的とする特別な一連の合成工程は、当業者が十分に理解し得るのものであ ることは明らかである。 式(I)の化合物の製造のための別の経路では、式(VI): [式中、R2aは−HまたはC1−C6アルコキシであり; YcはC1−C6アルコキシ置換のフェニルまたはベンジルである] の化合物を、本質的には、本明細書の一部を構成するC.D.ジョーンズ(Jones) ら,ジャーナル・オブ・メディカル・ケミストリー,53巻,931〜938頁 ,(1992年)に記載の通りに製造する。 一般に、前記のテトラロンまたはその塩を標準的なフリーデル−クラフツ条件 を用いてアシル化し、式(VIa): [式中、R2aは−HまたはC1−C6アルコキシである] の高エノール化されたジケトンを得る。 次いで、水素化ナトリウムを使用して誘導体化した後、ジフェニルクロロホス フェートの添加により式(VIb): [式中、R2aは前記と同意義である] で仮に示されるエノールホスフェート誘導体を得る。 フェニル−またはベンジル−、置換されたフェニル−または置換されたベンジ ルマグネシウム ブロミドを式(VIb)の化合物に加え、次いで選択的脱メチ ル化により、式(VIc)および式(VId): [式中、R2aおよびYcは前記と同意義である] の化合物を、前掲の、ジョーンズによる記載の通りにそれぞれ得る。 最後に式(VId)の化合物を式: L−(CH2)n−NRab [式中、Lはブロモまたは、好ましくはクロロ部分である] の化合物でアルキル化し、R2aおよびYcは、所望により、標準的な方法により 脱アルキル化して式(VIe)および式(VIf): [式中、R2bは−Hまたは−OHであり、 Ydは、フェニル、ベンジル、ヒドロキシフェニル、またはヒドロキシベンジル である] の化合物をそれぞれ得る。 式(VIe)または式(VIf)の化合物の製造工程において、特定の定義お よび位置の置換基を有する化合物の製造を目的とする特別な一連の合成段階は、 当業者が十分理解し得るものであるということは明らかである。 ということは明らかである。 所望ならば、式(VIf)の化合物を標準的な方法を用いて置換し、式(I) の対応するジヒドロナフテニル化合物を得ることができる。 B.ナフタレニル化合物の製造 置換されたナフタレンである式(I)の化合物は、対応するジヒドロナフタレ ニル化合物から容易に製造される。対応するナフタレンを選択的に製造するため のジヒドロナフタレン構造物の選択的脱水素反応は、2,3−ジクロロ−5,6 −ジシアノ−1,4−ベンゾキノリン(DOQ)で、約50℃から約100℃の 温度にて処理することによってなし得る。生成したナフタレンは前記の誘導体化 反応により、他のナフタレン化合物にさらに変換し得る。 実施例1 3−(4−メトキシフェニル)−4−[4−(2−ピロリジン−1−イルエト キシ)ベンゾイル−1,2−ジヒドロナフタレン クエン酸塩の製造 標題の化合物を米国特許第4,230,862号に記載の如く製造した。テトラ ヒドロフラン250mL中のナトリウムアミド(15.2g,0.38mol)の懸 濁液にβ−テトラロン50g(0.34mol)を加えた。この混合物を15〜2 0分間撹拌し、テトラヒドロフランに溶解したp−メトキシ安息香酸フェニル7 8gを加えた。反応混合物の温度を10℃以下に維持し、この混合物を室温で一 晩撹拌した。この反応混合物を濃縮し、水をこの残留物に加えた。水溶性の混合 物を酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル抽出物を洗浄して濃縮した。 残留物をベンゼンを溶出液として用いるシリカゲルクロマトグラフィーに付し た。クロマトグラフィーによる分離により得た、より純粋な画分を集めて濃縮し 、残留物を最小量のメタノールに溶解した。このメタノールを冷却し、1−(4 −メトキシベンゾイル)−2−テトラロン35.2gを濾過により集めた。 4−ブロモアニソール(18.7g,0.1mol)をエーテル中で、1,2− ジブロモエタン5滴およびマグネシウム3.6g(0.15mol)を含むテトラ ヒドロフランに滴加した。反応はほとんど瞬時に起こり、通常の還流を維持する に十分な熱が発生する遅い速度で添加を続けた。添加が完了したら、この混合物 を40℃に維持しながら、置換されたアセトンに溶解した前記のβ−テトラロン を撹拌しながら2時間かけて滴加した。得られた混合物を冷却希塩酸に注ぎ、こ の酸性混合物を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル抽出物を洗浄、乾燥し、油状 物に濃縮した。この油状物をベンゼンを溶出液として用いるシリカ上のクロマト グラフィーに付した。続いて、酢酸エチルを2%含むベンゼンの混合物でこのカ ラムの連続的溶出を行い、3−(4−メトキシフェニル)−4−(4−メトキシ ベンゾイル)−1,2−ジヒドロナフタレン15gを油状物として得た。 前記のジメトキシ生成物11.1g(0.03mol)、水素化ナトリウム(油 中50%)7.2g、およびN,N−ジメチルホルムアミド中のエチルメルカプ タン11mLの混合物を調製した。この混合物を65〜70℃に加熱し、約2時 間この温度に維持した。次いで、この混合物を冷却、濃縮した。この濃縮物を酸 性化し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル抽出物を洗浄、乾燥し、溶媒留去し た。残留物をベンゼンに溶解し、シリカ上のクロマトグラフィーに付して比較的 純粋な3−(4−メトキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシベンジル)−1, 2−ジヒドロナフタレンを含んでなる油状物5gを得た。 前記のフェノール性生成物(4.3g,0.01mol)をN,N−ジメチルホ ルムアミド中に溶解した。この溶液に水素化ナトリウム(油中50%)0.7g を加え、得られた混合物を40℃に1時間加熱した後、室温に冷却した。次いで 、この混合物に1−クロロ−2−ピロリジニルエタン1.6gを加え、この混合 物を60℃に加熱し、この温度に約2時間維持した。次いで、反応混合物を室温 で一晩撹拌した。 混合物を濃縮し、この残留物に水を加えた。水溶性の混合物を酢酸エチルで抽 出した。酢酸エチル抽出物を洗浄し、残留物に濃縮した。この残留物をヘキサン で抽出し、不溶性の部分を酢酸エチルに溶解し、この酢酸エチル溶液を1N 塩 酸で抽出した。酸抽出物をアルカリ性にした後、酢酸エチルで抽出した。この酢 酸エチル抽出物を洗浄し、濃縮した。次いで、アセトン中の1当量のクエン酸を この濃縮物に加え、この混合物を濃縮乾固した。残留物を大量のメチルエチルケ トン中に溶解した。このケトン溶液を約300mLに濃縮し、0℃に冷却した。 標題の生成物、3−(4−メトキシフェニル)−4−[4−(2−ピロリジン− 1−イルエトキシ)ベンゾイル−1,2−ジヒドロナフタレンのクエン酸塩を濾 過により集め、真空乾燥した。融点82〜85℃。 元素分析(C3639NO10): 理論値:C,66.96;H,6.09;N,2.17;O,24.78 実測値:C,66.70;H,6.27;N,2.27;O,24.54 実施例2 3−フェニル−4−[4−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)ベンゾイル] −7−メトキシ−1,2−ジヒドロナフタレンの製造 標題の生成物を米国特許第4,230,862号に記載の如く製造した。N, N−ジメチルホルムアミド300mLにp−ヒドロキシ安息香酸フェニル107 g及び水素化ナトリウム(油中50%)26gを加えた。この混合物を60℃に 加温し、この温度に約2時間維持した。この混合物に1−クロロ−2−ピロリジ ン−1−イルエタン(67g)を加え、混合物を85℃で一晩撹拌した。次いで 、N,N−ジメチルホルムアミドの大部分をこの混合物から蒸発させた。水をこ の残留物に加え、水溶性の混合物を酢酸エチルで抽出した。この酢酸エチル抽出 物を濃縮し、残留物をエーテルと酢酸エチルの1:1混合物中に溶解した。次い で、この有機溶液を2N塩酸で抽出し、酸性抽出物を2N水酸化ナトリウムに滴 加した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、酢酸エチル抽出物を洗浄して硫 酸マグネシウムで乾燥した。酢酸エチルを濃縮して粗製のp−(2−ピロリジン −1−イルエトキシ)安息香酸フェニル110gを得た。 混合物の温度を10℃以下に維持しながら、テトラヒドロフラン中のナトリウ ムアミド20g(0.5mol)の懸濁液にテトラヒドロフラン中の6−メトキシ −2−テトラロン41.7gを滴加した。滴加を完了したら、この反応混合物を 10℃以下に維持しながら20分間撹拌すると、この後に発熱反応がおこり、反 応物の温度は約20℃に上昇した。 次いで、テトラヒドロフランに溶解した前記で製造したp−(2−ピロリジン −1−イルエトキシ)安息香酸フェニルを滴加し、この混合物を室温で一晩撹拌 した。混合物を水に注ぎ、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル 抽出物を水で数回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。酢酸エチルを濃縮して 粗製物100gを得、これをアセトン1.5L中に溶解し、酢酸エチル400m L中、1当量のクエン酸を加えた。得られた固体を濾過により単離し、真空乾燥 して6−メトキシ−1−[4−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)ベンゾイ ル]−2−テトラロン85.9gを得た。次いで、この生成物を、酢酸エチルを 溶出液として用いるシリカ上のクロマトグラフィーに付し、回収した生成物から クエン酸塩を調製した。 前記生成物(8.6g,0.02mol)をテトラヒドロフラン中のフェニルマ グネシウムブロミドの溶液に加えた。得られた混合物を1時間室温で撹拌した後 、50℃に加熱し、この温度を3時間維持した。得られた混合物を氷と塩酸の混 合物に注ぎ、この酸混合物を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル抽出物を洗浄し 、乾燥し、濃縮して赤褐色の油状物10.5gを得た。この油状物を酢酸500 mLに加え、混合物を蒸気浴上で約30分間加熱した。酸を除き、水を残留物に 加えた。 水性混合物を塩基の添加によりアルカリ性にし、このアルカリ性の混合物を酢 酸エチルで抽出した。この抽出物を乾燥、濃縮して生成物8.7gを得、これを アセトンに溶解し、1当量のクエン酸をこの混合物に加えた。アセトンを除き、 メチルエチルケトンをこの残留物に加えた。混合物を0℃に一晩維持し、形成し た結晶を濾過により集め、冷却メチルエチルケトンで洗浄し、真空乾燥した。固 体をアセトンから再結晶して標題の化合物をクエン酸塩の形で得た。 融点98〜100℃。 元素分析(C3639NO10): 理論値:C,66.96;H,6.09;N,2.17;O,24.78 実測値:C,66.72;H,6.27;N,2.09;O,24.50 遊離塩基の形の標題の化合物は、希釈したアルカリでクエン酸塩を処理するこ とにより製造した。 元素分析(C3031NO5): 理論値:C,79.44;H,6.89;N,3.09 実測値:C,79.19;H,6.68;N,2.91 実施例3 3−フェニル−4−[4−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)ベンジル]− 1,2−ジヒドロナフタレンの製造 標題の化合物を米国特許第4,230,862号に記載の如く製造した。エー テル50mL中の1−(4−メトキシベンゾイル)−2−テトラロン(実施例1 に記載の如く製造)5.0g(18mmol)の溶液に0℃でエーテル9mL中のフ ェニルマグネシウムブロミド(18mmol)の溶液を滴加した。この添加が完了し たら、混合物を20分間撹拌した。反応混合物の薄層クロマトグラフィーは、出 発物質の存在を示した。フェニルマグネシウムブロミド溶液13.5mLをさら に加えた。 混合物を2時間還流した後、冷却し、氷冷塩化アンモニウム水溶液上に注いだ 。有機層を分離し、ブラインで洗浄した。次いで、混合物を硫酸マグネシウムで 乾燥し、濾過し、留去して黄色の油状物約10gを得た。ヘキサンで洗浄した後 、生成物をクロマトグラフィーによりさらに精製し、3−フェニル−4−(4− メトキシベンゾイル)−1,2−ジヒドロナフタレン4.67gを得た。 N,N−ジメチルホルムアミド10mL中に溶解した前記のジヒドロナフタレン 2.0g(6mmol)に、N,N−ジメチルホルムアミド15mL中に溶解したナト リウムチオエトキシド(7.5mmol)を加えた。この添加は、窒素雰囲気下、8 0℃にて行った。混合物を80℃に15時間維持した。次いで、混合物を冷却し 、氷冷塩化アンモニウム水溶液上に注いだ。得られた混合物を酢酸エチルで抽出 し、酢酸エチル抽出物をブラインで4回洗浄した。 酢酸エチル抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥し、留去して油状物を得、ベンゼ ンを不純物の溶出に用いるシリカカラム上のクロマトグラフィーにより、これを さらに精製した。次いで、生成物を酢酸エチルで溶出し、酢酸エチルを留去する と3−フェニル−4−(4−ヒドロキシベンゾイル)−1,2−ジヒドロナフタ レン1.69gを鮮やかな淡黄色の油状物として得た。 水素化ナトリウム119mg(4.95mmol)を含む乾燥N,N−ジメチルホル ムアミド10mL中の前記の生成物1.61g(4.95mmol)と蒸留したばか りの1−クロロ−(2−ピロリジン−1−イル)エタンを混合した。添加は、窒 素雰囲気下で温度を約10℃に維持しながら行った。生成する泡立ちが完結した ら、混合物を80℃に加熱し、この温度を約2時間維持した。次いで混合物を水 に注ぎ、全体をエーテルで抽出した。エーテル抽出物をブラインで5回洗浄し、 硫酸マグネシウムで乾燥した。次いで、エーテル層を濾過、留去して灰色の油状 物を得、これをクロマトグラフィーによりさらに精製して3−フェニル−4−[ 4−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)ベンゾイル]−1,2−ジヒドロナ フタレンを得た。 生成物を熱アセトン50mL中のクエン酸0.59gで処理することにより、 対応するクエン酸塩に変換した。得られた混合物を蒸発乾固し、残留物をエーテ ルと共に約15時間撹拌してクエン酸塩を得た。融点89〜93℃。 元素分析(C3337NO9・0.5H2O): 理論値:C,67.34;H,6.13;N,2.25 実測値:C,67.06;H,6.41;N,2.66 実施例4 1−[4−(2−ピロリジン−1−イルエトキシ)ベンゾイル]−2−フェニル ナフタレン クエン酸塩の製造 標題の生成物を米国特許第4,230,862号に記載の如く製造した。ジオ キサン30mLに、前掲の実施例3に記載の如く製造した3−フェニル−4−( 4−メトキシベンゾイル)−1,2−ジヒドロナフタレン(1.90g,5.5 8mmol)および、2,3−ジクロロ−5,6−ジシアノ−1,4−ベンゾキノン (2.00g,8.81mmol)を加えた。得られた混合物を加熱還流し、窒素雰 囲気下で12時間還流した。次いで、混合物を冷却し、蒸発乾固した。残留物を エーテルと水との間に分配した。有機画分を5N 水酸化ナトリウム(5×20 mL)で洗浄した後、ブラインで洗浄した。次いで、混合物を硫酸マグネシウム で乾燥し、留去して実質的に純粋な1−(4−メトキシベンゾイル)−2−フェ ニルナフタレン1.9gを得た。 実施例3に記載の方法と実質的に同様の脱メチル化法を用いて、前記生成物1 .83g(5.41mmol)をナトリウムチオエトキシドで処理して1−(4−ヒ ド ロキシベンゾイル)−2−フェニルナフタレン1.4gを得た。 N,N−ジメチルホルムアミド10mLに前記生成物1.25gを加えた。得ら れた混合物を約10℃にてN,N−ジメチルホルムアミド20mL中に水素化ナト リウム120mg(5.0mmol)および1−クロロ−2−(ピロリジン−1−イ ル)エタン800mgを含む混合物に加えた。生成する泡立ちが完結したら、こ の混合物を80℃に加熱し、この温度を約3時間維持すると、この間塩化ナトリ ウムが析出した。混合物を冷却し、蒸発乾固した。得られた残留物を水と酢酸エ チルとの間に分配した。有機画分をブライン(5×25mL)で洗浄した。有機 画分を乾燥し、留去して1−[4−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ] ベンゾイル]−2−フェニルナフタレン1.62gを黄色の油状物として得た。 前記の遊離塩基を実施例3の方法に従い、クエン酸水和物0.811gを用い て、対応するクエン酸塩に変換した。標題の化合物は、無晶形固形物として得ら れ、エーテル中で一晩静置すると結晶化した。融点105〜108℃。 元素分析(C3335NO9・H2O): 理論値:C,65.55;H,5.90;N,2.22 実測値:C,66.90;H,5.85;N,2.25 実施例5 3−(4−メトキシフェニル)−4−[4−[2−(ピペリジン−1−イル)エ トキシ]ベンゾイル]−1,2−ジヒドロナフタレン クエン酸塩の製造 標題の化合物を米国特許第4,230,862号に記載の如く製造した。洗浄 によりミネラルオイルを除去した水素化ナトリウム(0.269g,11mmol) 、および1−クロロ−2−(ピペリジン−1−イル)エタン(1.82g,12 mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(50mL)中懸濁液に0℃、窒素雰囲気 下にて、実施例1に記載の如く製造し、N,N−ジメチルホルムアミド20mL中 に溶解した3−(4−メトキシフェニル)−4−(4−ヒドロキシベンゾイル) −1,2−ジヒドロナフタレン4.0g(10mmol)を加えた。この溶液は撹拌 しながら滴加した。泡立ちが大方起こったら、混合物を50℃に加熱し、この温 度 を数時間維持した。反応の進行を薄層クロマトグラフィーによりモニターした。 反応が十分に進行したら、N,N−ジメチルホルムアミドを留去し、濃縮した 混合物を氷水および酢酸エチル上に注いだ。酢酸エチル画分をブラインで洗浄し 、炭酸カリウム上で乾燥し、濾過して留去した。得られた油状物を、次のダブル グラジェントを用いる1.5”×12”シリカカラム上のクロマトグラフィーに 付した。 (i)ベンゼン中の10%酢酸エチル(500mL) → ベンゼン 中の20%酢酸エチル(2L); (ii)ベンゼン中の20%酢酸エチル(1.5L) → メタノール と酢酸エチルの1:1混合物(1.5L)。 適切な画分を濃縮してほとんど無色の油状物を得た。この油状物を酢酸エチル に溶解し、酢酸エチル溶液を炭酸カリウム上で乾燥し、濾過し、留去して標題の 化合物の遊離塩基4.7gを淡黄色の油状物として得た。 この遊離塩基(3.4g,7.28mmol)を沸騰アセトン約20mL中のクエ ン酸一水和物(1.49g,7.1mmol)で処理した。無色の液体が得られたら 、アセトンを留去して無水エーテル300mLを加え、生成した沈殿を一晩撹拌 した。標題の化合物(5.2g)を白色の粉末として集めた。 元素分析(C3741NO10): 理論値:C,67.36;H,6.26;N,2.12 実測値:C,67.25;H,5.96;N,1.84 実施例6 3−(4−メトキシフェニル)−4−[4−(2−ジメチルアミノエトキシ)ベ ンゾイル]−1,2−ジヒドロナフタレン クエン酸塩の製造 標題の化合物を米国特許第4,230,862号に記載の如く製造した。アセ トン50mLに実施例1の如く製造した3−(4−メトキシフェニル)−4−( 4−ヒドロキシベンゾイル)−1,2−ジヒドロナフタレン4.0g(11.2 mm ol)および1−クロロ−2−ジメチルアミノエタン(塩酸塩から新たに製造した )1.81g(16.8mmol)および微細に粉砕した塩化カリウム2.32g( 16.8mol)を加えた。得られた混合物を窒素下で撹拌しながら約72時間還 流した。反応の進行は、薄層クロマトグラフィーによってモニターした。 次いで、得られた混合物を氷上に注ぎ、この得られた混合物をエーテルで抽出 した。このエーテルをブラインで3回洗浄し、炭酸カリウム上で乾燥し、濾過し 、留去して標題化合物の遊離塩基4.51gを褐色の油状物として得た。 この油状物を真空乾燥した後、熱アセトン50mL中のクエン酸一水和物2. 17g(10.4mmol)で処理することにより、クエン酸塩に変換した。アセト ンを留去し、残留物をエーテルと共に撹拌して標題の化合物5.2gを無晶形固 形物として得た。 元素分析(C3437NO10): 理論値:C,65.90;H,6.02;N,2.26 実測値:C,66.17;H,6.23;N,2.37 実施例7 3−(4−ヒドロキシフェニル)−4−[4−[2−(ピロリジン−1−イル) エトキシ]ベンゾイル]−1,2−ジヒドロナフタレン メシル酸塩の製造 標題の化合物を米国特許第4,230,862号に記載の如く製造した。メチ ルエチルケトン25mLに3−(4−ヒドロキシフェニル)−4−(4−ヒドロ キシベンゾイル)−1,2−ジヒドロナフタレン10g(2.92mmol)、1− クロロ−2−(ピロリジン−1−イル)エタン0.497g(2.92mmol)、 および微細に粉砕した炭酸カリウム1.21g(8.77mmol)を加えた。得ら れた混合物を16時間還流した。次いで、この混合物を冷却し、水と酢酸エチル の混合物に注いだ。得られた混合物を1N 塩酸を加えることによって酸性にし た後、重炭酸ナトリウムを加えることによりアルカリ性にした。 有機画分をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、留去して黄色の油 状物を得た。得られた油状物をクロマトグラフィーによりさらに精製した。遊離 塩基(362mg,0.825mmol)をアセトン中の当量のメタンスルホン酸で 処理することにより、メシル酸塩に変換して標題の化合物を無晶形固形物として 得た。 元素分析(C3137NO6S): 理論値:C,67.27;H,6.21;N,2.61 実測値:C,67.25;H,6.19;N,2.69 実施例8 3−(4−メトキシフェニル)−4−[4−[2−(ヘキサメチレンイミン−1 −イル)ベンゾイル]−1,2−ジヒドロナフタレン メシル酸塩の製造 標題の化合物を米国特許第4,230,862号に記載の如く製造した。メチ ルエチルケトン50mLに3−(4−メトキシフェニル)−4−(4−ヒドロキ シベンゾイル)−1,2−ジヒドロナフタレン3.0g(8.43mmol)、1− クロロ−2−(ヘキサメチレンイミン−1−イル)エタン 塩酸塩1.84g( 9.27mmol)および微細に粉砕した炭酸カリウム3.25g(25.3mmol) を加えた。この混合物を48時間還流した。 次いで、この混合物を水に注ぎ、酢酸エチルを加えた。得られた有機層を分離 し、ブラインで洗浄し、乾燥し、留去して黄色の油状物を得た。この油状物をク ロマトグラフィーによりさらに精製した。標題の化合物の遊離塩基を淡黄色の油 状物(2.51g)として回収した。この油状物をアセトン10mL中のメタン スルホン酸0.431g(4.48mmol)で処理した。混合物をこすり、冷却す ると結晶が形成した。この混合物を一晩冷却して標題の化合物1.97gを白色 の結晶として得た。融点123〜125℃。 元素分析(C3441NO6S): 理論値:C,68.61;H,6.80;N,2.42 実測値:C,68.38;H,6.62;N,2.40 実施例9 3−(4−メトキシフェニル)−4−[4−[2−(ピペリジン−1−イル)エ トキシ]ベンゾイル]−1,2−ジヒドロナフタレン メシル酸塩の製造 標題の化合物を米国特許第4,230,862号の記載の如く製造した。メチ ルエチルケトン150mLに3−(4−メトキシフェニル)−4−(4−ヒドロ キシベンゾイル)−1,2−ジヒドロナフタレン7.8g(21.9mmol)、1 −クロロ−2−(ピペリジン−1−イル)エタン 塩酸塩4.84g(23.6m mol)、および炭酸カリウム14.5g(109mmol)を加えた。得られた混合 物を一晩還流した。 次いで、この混合物を水と酢酸エチルの混合物に注いだ。得られた有機画分を 分離し、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧留去して標題の 化合物の遊離塩基を黄色の油状物として得た。 この油状物をアセトン30mL中に溶解し、メタンスルホン酸2.105g( 21.9mmol)で処理した。混合物を冷却し、こすり、標題の化合物を−40℃ で集め、アセトンおよびエーテルで十分に洗浄し、約−60℃に冷却した。次い で、この固形物を100℃で真空乾燥して標題の化合物11.21gを白色の結 晶性固形物として得た。融点157〜158℃。 元素分析(C3339NO6S): 理論値:C,68.18;H,6.62;N,2.48 実測値:C,68.11;H,6.76;N,2.50 実施例10 3−(4−メトキシフェニル)−4−(4−ジエチルアミノエトキシベンゾイル )−1,2−ジヒドロナフタレン メシル酸塩の製造 メチルエチルケトン75mLに3−(4−メトキシフェニル)−4−(4−ヒ ドロキシベンゾイル)−1,2−ジヒドロナフタレン4.0g(11.2mmol) 、1−クロロ−2−ジエチルアミノエタン 塩酸塩2.41g(14mmol)、お よび微細に粉砕した炭酸カリウム7.93g(56mmol)を加えた。この混合物 を一晩還流し、実施例9の方法を用いて、標題の化合物の遊離塩基5.67gを 黄 色の油状物として得た。 この油状物をアセトン約15mL中のメタンスルホン酸1.07g(11.2m mol)で処理した。得られた混合物を冷却しながら数日間放置すると白色の結晶 が現れた。この結晶は幾分吸湿性であったので、できるだけ迅速に集め、真空乾 燥した。標題の化合物4.3gが白色の結晶性固形物として得られた。 元素分析(C3139NO6S): 理論値:C,67.24;H,7.10;N,2.53 実測値:C,67.48;H,6.92;N,2.43 実施例11 3−(4−メトキシフェニル)−4−(4−ジイソプロピルアミノエトキシベン ゾイル)−1,2−ジヒドロナフタレン メシル酸塩の製造 メチルエチルケトン75mLに3−(4−メトキシフェニル)−4−(4−ヒ ドロキシベンゾイル)−1,2−ジヒドロナフタレン3.84g(10.8mmol )、1−クロロ−2−ジイソプロピルアミノエタン 塩酸塩2.70g(13.5 mmol)、および微細に粉砕した炭酸カリウム7.11g(54mmol)を加えた。 この混合物を一晩還流し、完了したら実施例9の方法に従って、標題の化合物の 遊離塩基5.64gを黄色の油状物として得た。この油状物をアセトン約25m L中のメタンスルホン酸1.04g(10.8mmol)で処理した。この混合物を 冷却すると結晶がゆっくりと生じた。この結晶を−60℃に冷却したアセトンに よって、−40℃で集めた。真空乾燥して生成物5.1gを得た。 元素分析(C3341NO6S): 理論値:C,68.37;H,7.31;N,2.42 実測値:C,68.08;H,6.91;N,2.21 以下の化合物は、本質的に前記実施例に記載の如く製造した。 実施例12 3−ヒドロキシ−4−[4−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]ベンゾ イル]−1,2−ジヒドロナフタレン ナトリウム塩 実施例13 2−(4−メトキシフェニル)−1−[4−[2−(ピロリジン−1−イル)エ トキシ]ベンゾイル]ナフタレン メシル酸塩 実施例14 3−(4−メトキシフェニル)−4−[4−[2−(ピペリジン−1−イル)エ トキシ]ベンゾイル]−7−メトキシ−1,2−ジヒドロナフタレン メシル酸 塩 実施例15 3−(4−メトキシフェニル)−4−[4−(2−ジメトキシアミノエトキシ) ベンゾイル]−1,2−ジヒドロナフタレン,2−ヒドロキシ−1,2,3−プ ロパントリカルボン酸塩 実施例16 3−(4−メトキシフェニル)−4−[4−[2−(N−メチル−1−ピロリジ ニウム)エトキシ]ベンゾイル]−1,2−ジヒドロナフタレン ヨウ化物塩 実施例17 3−(4−メトキシフェニル)−4−[4−[2−(ピロリジン−1−イル)エ トキシ]ベンゾイル]−1,2−ジヒドロナフタレン メシル酸塩 C.インドール、ベンゾフラン、およびベンゾチオフェンの製造 本発明の方法に用いられるベンゾフラン、ベンゾチオフェンおよびインドール は、実質上、1979年1月9日に発行された米国特許第4,133,814号 、 1983年11月29日に発行された米国特許第4,418,068号、および 1983年4月19日に発行された米国特許第4,380,635号に記載の如 く製造し、これら特許は本明細書の一部を構成する。この方法は、メチル化され た出発物質をアシル化した後、所望により、これを脱メチル化して所望のジヒド ロキシ化生成物を得という便利な方法を提供するものである。アシル化および脱 メチル化を一つの反応混合物において連続工程で行ってもよいし、又は中間体を 単離して、別の反応で脱メチル化工程を行ってもよい。 式(VII) のメチル保護された化合物は、3−メトキシフェノールとα−ブロモ−4−メト キシアセトフェノンを強塩基の存在下、比較的低い温度で反応させて、α−(3 −メトキシフェノキシ)−4−メトキシアセトフェノンを形成した後、これを高 温にてポリリン酸のような試薬で閉環して式(VII)の中間体化合物を得るこ とにより、最も容易に得られる。 本発明のアシル化は、フリーデル−クラフツ アシル化であり、塩化または臭 化アルミニウム、好ましくは塩化アルミニウムをアシル化触媒として用い、通常 の方法で実施される。 アシル化は普通、溶媒中、即ち、用いる条件によってあまり攻撃されない不活 性な有機溶媒中で常法に従い行われる。例えば、ジクロロメタン、1,2−ジク ロロエタン、クロロホルムなどのハロゲン化溶媒、並びにベンゼン、クロロベン ゼンなどの芳香族溶媒が使用し得る。ハロゲン化溶媒、特にジクロロメタンを使 用することが好ましい。 トルエンは、フリーデル−クラフツ アシル化において使用する条件下で非常 にアシル化され易ということが分かっており、そのため、トルエンを反応過程の 初期の段階で使用する場合には、アシル化剤の浪費を防ぐために、保護された出 発化合物からトルエンを出来るだけ完璧に除去することが重要である。 アシル化は約−30℃から約100℃、好ましくは約15℃から約30℃の範 囲の室温付近で行う。 アシル化剤は、式(VIII) [式中、Raはクロロまたはブロモである] の適当な安息香酸の活性型である。好ましいアシル化剤は、Raがクロロのもの である。従って、最も好ましい個々のアシル化剤は、4−[2−(ピペリジン− 1−イル)エトキシ]ベンゾイル クロリド、4−[2−(ヘキサメチレンイミ ン−1−イル)エトキシ]ベンゾイル クロリド、4−[2−(ピロリジン−1 −イル)エトキシ]ベンゾイル クロリド、4−[2−(ジメチルアミノ)エト キシ]ベンゾイル クロリド、4−[2−(ジエチルアミノ)エトキシ]ベンゾ イル クロリド、および4−[2−(ジイソプロピルアミノ)エトキシ]ベンゾ イル クロリドである。 アシル化剤として使用する塩化アシルは、塩化チオニルのような典型的な塩素 化剤との反応により、対応するカルボン酸から製造し得る。過剰の塩素化剤を塩 化アシルから除去するよう注意を払わねばならない。塩化アシルを系中で形成し 、過剰の塩素化剤を減圧蒸留するのが最も便利である。 式(VII)と式(VIII)の化合物の等モルを一緒に反応させることが普 通好ましい。所望ならば、どちらかの反応物を少し過剰に加え、他方の反応物が 完全に消費されるのを確実にしてもよい。アシル化触媒を生成物1molにつき約 2〜12mol、好ましくは生成物1molにつき触媒が約5〜10molの大過剰で使 用することが通常は好ましい。 アシル化は急速に進行する。約15分から数時間の経済的に短い反応時間で、 アシル化された中間体が高収率で生成する。所望ならば、より長い反応時間でも 使用し得るが普通は利点がない。一般に、低い反応温度を使用すると、相対的に 長い反応時間を要する。 アシル化工程を終了すると、所望により、メチオニンおよび式 X1−S−Yα [式中、X1は水素または分岐していないC1−C4アルキルであり、 YαはC1−C4アルキルまたはフェニルである] の化合物からなる群から選択される硫黄化合物の添加により脱メチル化工程を開 始する。この硫黄化合物は、好ましくは、メタンチオール、エタンチオール、イ ソプロパン,チオール、ブタンチオール等のアルキルチオール類;ジエチルスル フィド、エチルプロピルスルフィド、ブチルイソプロピルスルフィド、ジメチル スルフィド、メチルエチルスルフィド等のジアルキルスルフィド;ベンゼンチオ ール;メチオニン;及びメチルフェニルスルフィド、エチルフェニルスルフィド 、ブチルフェニルスルフィド等のアルキルフェニルスルフィドが好ましい。 脱メチル化の効率は、出発化合物であるベンゾフラン1モル当たり約4から約 10モルの範囲の、実質上、過剰量の硫黄化合物を用いると、最も良いことが分 かった。その工程は、より少量の硫黄化合物(出発化合物1モル当たり約2から 3モルの範囲)でも行うことができるが、低効率である。少量の硫黄化合物を用 いても、約1〜3モルのアルカリ金属のハロゲン化物(ナトリウム、カリウム、 又はリチウムの塩化物、臭化物又はヨウ化物)を加えることにより収率を上げる 事が可能である。 脱メチル化反応は約15℃から約30℃の間の室温付近で良く進み、そのよう な操作が好ましい。しかしながら、所望により、約−30℃から約50℃の温度 範囲で脱メチル化を行っても良い。約1時間程度の短い反応時間で十分であるこ とが分かった。 生成物を脱メチル化した後、常法通り回収し単離する。水を加えてアシル化触 媒の複合体を分解するのが通例である。希釈した酸水溶液を加えると好都合であ る。多くの場合、生成物は沈殿するか、常法通り有機溶媒で抽出する。以下に単 離法を例示する。 別法では、実質上、下記の製造例3aの記載に従い、2−ヒドロキシ−4−メ トキシベンズアルデヒドと1−(4−メトキシフェニル)−2−(4−メトキシ フェニル)エタノンとの反応により、式IX: の中間体化合物を合成する。この反応は、通常、2つの反応物質を等モル量用い るが、他の比率でもよい。反応は酸の存在下、酢酸エチル、クロロホルム等の非 −反応性溶媒中で行う。塩酸が特に好ましい酸であり、無水塩化水素を吹き込む ことにより生成された場合の塩酸がとりわけ好ましい。系中で産生される塩酸を より多く維持するために、通常、非極性溶媒に低級アルキルアルコール、好まし くはメタノール又はエタノールを加える。反応は室温から混合物の還流温度の範 囲で行う。この反応により式X: で示される化合物又は塩酸を用いない場合には、それと等価な陰イオンが得られ るので、次いで過酸化水素を加えることによりそれを酸化して式IXで示される 化合物を得る。式Xの中間体は単離してもよいが、同じ反応容器で式Xの化合物 に変換することが好ましいであろう。 次いで、実質上、下記の製造例4aの記載に従って式IXの化合物を選択的に 脱メチル化し、式XI: で示される化合物を得る。 次いで、ヒドロキシ基上の水素をアルキルかハロゲン化物により置換すること により、式Iで示される化合物のエーテルを製造する。 式I中、「A」が−N(R11)−である化合物は、上記の置換ベンゾフランと 実質上同様の方法で調製される。下記の実施例33は、そのような、本発明の置 換インドールの合成プロトコルの1つを提供する。 式I中、「A」が−S(O)m−である化合物は、上記の置換ベンゾフランと 実質上同様の方法で調製される。下記の実施例は、それらベンゾチオフェン及び その酸化誘導体の幾つかの例を提供する。 mが1又は2である式Iの化合物は、mが0である対応するベンゾチオフェン を酸化することにより調製しうる。酸化は、ベンゾチオフェンを、例えば、m− クロロ過安息香酸等の酸化剤により、スルホキシド基が形成されるに十分な時間 、 処理することにより行うことができる。酸化反応の進行は薄層クロマトグラフィ ー法によって監視することができる。 本発明の方法に用いる化合物は、広範な有機及び無機の酸および塩基と製剤的 に許容される酸又は塩基付加塩を形成し、製剤化学の分野でしばしば用いられる 生理学的に許容される塩を包含する。そのような塩も本発明の一部である。その ような塩の形成に用いられる代表的な無機酸には、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水 素酸、硝酸、硫酸、リン酸、次リン酸等が含まれる。有機酸、例えば、脂肪族モ ノ又はジカルボン酸、フェニル置換アルカン酸、ヒドロキシアルカン酸及びヒド ロキシアルカン二酸、芳香族酸、脂肪族及び芳香族スルホン酸等から導かれる塩 も用いられる。従って、そのような製剤的に許容される塩には、酢酸塩、フェニ ル酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、アクリル酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩 、クロロ安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安 息香酸塩、メチル安息香酸塩、o−アセトキシ安息香酸塩、ナフタレン−2−安 息香酸塩、臭化物、イソ酪酸塩、フェニル酪酸塩、β−ヒドロキシ酪酸塩、ブチ ン−1,4−ジカルボン酸塩、ヘキシン−1,4−ジカルボン酸塩、カプリン酸 塩、カプリル酸塩、ケイ皮酸塩、クエン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グリコール 酸塩、ヘプタン酸塩、馬尿酸塩、塩化水素、乳酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩 、ヒドロキシマレイン酸塩、マロン酸塩、マンデル酸塩、メシル酸塩、ニコチン 酸塩、イソニコチン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、フタル酸塩、テラフタル酸塩、 燐酸塩、一水素燐酸塩、二水素燐酸塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、プロピオ ール酸塩、プロピオン酸塩、フェニルプロピオン酸塩、サリチル酸塩、セバシン 酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩、ピロ硫酸塩、亜硫酸塩 、亜硫酸水素塩、スルホン酸塩、ベンゼン−スルホン酸塩、p−ブロモベンゼン スルホン酸塩、クロロベンゼンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、2−ヒドロ キシエタンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフタレン−1−スルホン酸塩 、ナフタレン−2−スルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、キシレンスルホ ン酸塩、酒石酸塩等が含まれる。好ましい塩は塩酸塩である。 製剤的に許容される酸付加塩は、通常、式Iの化合物と等モル又は過剰量の酸 とを反応させることにより形成される。一般に、ジエチルエーテル又はベンゼン のような相互溶媒中で反応物質を混合する。塩は、通常、約1時間から10日間 以内に溶液から析出し、それは、ろ過又は溶媒を常法に従って除去することによ り単離される。 塩の形成に一般的に用いられる塩基には、水酸化アンモニウム及びアルカリ及 びアルカリ土類金属の水酸化物及び炭酸塩、並びに脂肪族及び芳香族アミン、脂 肪族ジアミン、及びヒドロキシアルキルアミンが含まれる。付加塩の調製に特に 有用な塩基には、水酸化アンモニウム、炭酸カリウム、水酸化カルシウム、メチ ルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、シクロヘキシルアミン及びエタ ノールアミンが含まれる。 製剤的に許容される塩は、それらが導かれた化合物に比較して、それよりも高 い溶解特性を有することが多いので、しばしば溶液又はエマルションとして製剤 化するのにより適する。 実施例 以下の実施例は本発明に用いられるベンゾフラン類、ベンゾチオフェン類、及 びインドール類の製造を例示したものである。以下の合成プロトコルにおける「 NMR」「IR」又は「MS」なる語句は、核磁気共鳴スペクトル、赤外スペク トル、又はマススペクトル測定が行われ、標題の生成物に一致したことを示して いる。 製造例1a 2−(3−メトキシフェノキシ)−1−(4−メトキシフェニル)エタノンの合 成 冷却器と窒素導入管とを備えた1Lの丸底フラスコに2−ブタノン100mL 中の、3−メトキシフェノール(12.4g、0.1mol)、4−メトキシファナ シルブロミド(22.9g、0.1mol)、炭酸カリウム(17.3g、0.125m ol)を入れた。この混合物を80℃に加熱し、この温度に約4時間維持した。反 応の進行を薄層クロマトグラフィー(シリカゲル、トルエン:酢酸エチル(9: 1))で監視した。 80℃で4時間経過後、反応混合物を冷却し、水を加えることにより、反応混 合物を分配した。有機相を除去し、水層を2−ブタノンで洗浄した。有機層を合 し、硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去し黄色油状物質31.1gを得 た。この黄色油状物質をさらにクロマトグラフィーで精製し、次いで、所望の生 成物を含有する画分を結晶化した。結晶性画分全部を合し、次いで熱エタノール 80mLに溶解した。次いで、熱水15mLを加えると、生成物が結晶化し、引き 続いて、エタノール/水混合物で洗浄し、所望の標題の化合物19.1g(70 %)を得た。mp 52.5−53.5℃。 元素分析(C16164): 理論値:C,68.08;H,5.71;N,2.84 実測値:C,67.86;H,5.51;N,2.88 製造例2a 2−メトキシフェニル−6−メトキシベンゾフランの合成 製造例1aの生成物の閉環は、実質上、ゴールデンバーグら[C.Goldenberg, et al.,Chimie Therapeutique,398-411(1973)]に従って行われた。500mL の3頸丸底フラスコ中のキシレン200mLにポリリン酸(30g)を加えた。 次いで、混合物を約120℃に加熱した。次いで、この加熱した混合物に、上記 のごとくにして調製した2−(3−メトキシフェノキシ)−1−(4−メトキシ フェニル)エタノン(10g、0.037mol)を加え、温度を約170℃に上昇 し、その温度で約8時間維持した。反応混合物を、次いで冷却し、水を加えた。 暗色の水層を黄色の有機相から分離した。有機相を水及び炭酸ナトリウム水溶 液で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。熔媒を減圧留去し黄−橙色 固形物を得た。生成物を最小量の熱アセトンから再結晶したのち、エタノールと 水を加えた。残留アセトンを沸騰させて除去した。室温に冷却すると、白色結晶 が得られた(2.09g、収率22%)。mp 158℃。 元素分析(C16143): 理論値:C,75.58;H,5.55;N,18.88 実測値:C,75.33;H,5.67;N,18.62 製造例3a 2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−メトキシベンゾイル)−6−メトキ シベンゾフランの合成 250mLの3頸丸底フラスコに2−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデ ヒド(10g、65.7mmol)、1−(4−メトキシフェニル)−2−(4−メ トキシフェニル)エタノン(16g、62.6mmol)、酢酸エチル(100mL) 及びエタノール(25mL)を入れた。次いで、反応混合物を、全出発物質が溶 解するまで、約45℃に加温した。次いで、塩化水素ガスを約30分間吹き込む と、明るい赤色を呈した。次いで、室温で約2時間反応させ、その時点で熔媒を 減圧留去すると、明るい赤色油状物質が残存した。 この赤色油状物質をメタノール180mLに溶解し、撹拌下、20%硫酸30 mLを加えて冷却した。過酸化水素(30mL)を滴加し、混合物を約30分間撹 拌した。飽和塩化ナトリウム溶液(500mL)及び酢酸エチル(300mL)を 反応混合物に加え、有機画分を除去した。有機層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗 浄し、乾燥し、熔媒を減圧留去して赤褐色油状物質25gを得、それをさらにク ロマトグラフィーで精製して標題の生成物(1.25g)を黄色油状物質として 得た。mp 106−109℃。 元素分析(C24205): 理論値:C,74.21;H,5.19;N,20.60 実測値:C,74.07;H,5.22;N,20.38 製造例4a 2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−ヒドロキシベンゾイル)−6−メト キシベンゾフランの合成 窒素雰囲気下、氷浴中で冷却した3頸丸底フラスコにエタンチオール(0.9 5mL、1.288mmol)を無水N,N−ジメチルホルムアミド10mLに溶かした 。 この溶液にn−ブチルリチウム(1.6Mヘキサン溶液0.60mL、0.966m mol)を加え、次いで上記製造例3のごとくにして調製した2−(4−メトキシ フェニル)−3−(4−メトキシベンゾイル)−6−メトキシベンゾフラン(2 50mg、0.644mmol)を加えた。反応混合物を80℃に加熱し、その温度で 約16時間放置した。 次いで、反応混合物を1N塩酸に注加し、酢酸エチルで抽出した。次いで、有 機層を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、 熔媒を減圧留去した。所望の生成物をさらにカラムクロマトグラフィーで精製し た。次いで、生成物をメタノールから結晶化し、所望の生成物130mg(81 %)を得た。mp 148−149℃。 元素分析(C23185): 理論値:C,73.79;H,4.85;N,21.37 実測値:C,73.68;H,5.12;N,21.17 実施例18 2−(4−メトキシフェニル)−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イル)エ トキシ]ベンゾイル]−6−メトキシベンゾフランの合成 方法A:ベンゾフランのアシル化 4−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ]ベンゾイル クロライド(0. 562g、1.96mmol)を塩化エチレン(20mL)に加え、上記製造例2aの ごとくにして調製した2−メトキシフェニル−6−メトキシベンゾフラン(0. 500g、1.96mmol)を加えた。この混合物に、撹拌下、三塩化アルミニウ ム(1.96g、14.7mmol)を室温で加えた。次いで、この反応混合物を一夜 撹拌した。 次いで、反応混合物を氷に注加し、温クロロホルムで抽出した(3×50mL )。クロロホルムを留去した。炭酸ナトリウム、水及び酢酸エチルを加え、有機 層を除去し、硫酸マグネシウムで乾燥し、熔媒を減圧留去して黄色油状物質を得 た。黄色油状物質をクロマトグラフィーに供して所望の生成物をさらに精製し、 所望の標題の生成物を得た。NMR、IR、MS。 元素分析(C3031NO5): 理論値:C,74.21;H,6.44;N,2.88;O,16.47 実測値:C,74.11;H,6.71;N,2.75;O,16.57方法B:2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−ヒドロキシベンゾイル)− 6−メトキシベンゾフランのアルキル化 500mLの丸底フラスコ中の無水N,N−ジメチルホルムアミド100mLに 上記製造例4aのごとくに調製した2−(4−メトキシフェニル)−3−(4− ヒドロキシベンゾイル)−6−メトキシベンゾフラン(10.50g、28mmol )及び炭酸カリウム(6.20g、34mmol)を加えた。この混合物を100℃ に加熱した後、2−(ピペリジン−1−イル)エチル クロライド(6.20g、 34mmol)を徐々に加えた。反応混合物を100℃で約1時間維持した。 N,N−ジメチルホルムアミドを留去し、残留物を酢酸エチル及び水に溶解し た。酢酸エチル層を除去し、水層をさらに酢酸エチルで洗浄した。有機画分を合 し、硫酸マグネシウムで乾燥し、熔媒を減圧留去し、黄色油状物質13.3gを 得た。これを放置すると、結晶化した。生成物をメタノールから再結晶化し、− 30℃に冷却してからろ過し、淡黄色結晶として所望の生成物11.4g(84 %)を得た。mp 87−89℃。 元素分析(C3031NO5): 理論値:C,74.21;H,6.44;N,2.88;O,16.47 実測値;C,74.31;H,6.34;N,2.63;O,16.47 実施例19 2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イル) エトキシ]ベンゾイル]−6−ヒドロキシベンゾフランの合成 標題の生成物を2−(4−メトキシフェニル)−3−[4−[2−(ピペリジ ン−1−イル)エトキシ]ベンゾイル]−6−メトキシベンゾフラン、すなわち 前掲の実施例1aの生成物の脱メチル化によって製造した。250mL容の3頸 丸底フラスコ中で、塩化エチレン(50mL)および三塩化アルミニウム(9.6 0g,72mmol)およびエタンチオール(6.39g,103mmol)を混合して 淡黄色の液体を生成させた。次いで、この液体に実施例1aの生成物(5.00 g,10.3mmol)を徐々に加えた。赤色の油状物が沈殿し、この混合物を約2 0分間撹拌した。反応混合物を氷浴中で冷却した後、テトラヒドロフラン100 mLを加え、この混合物をすべての油状物が溶液になるまで撹拌した。 次いで、反応混合物を氷(200mL)および水(500mL)上に注ぎ、濃塩 酸(10mL)を加えた。沈殿した油状物を傾斜して液体から分離した。この液 体をクロロホルム(加温したもの、2×300mL)で抽出した。油状物を酢酸 エチル、クロロホルム、重炭酸ナトリウム、および少量の水酸化ナトリウムと混 合することにより溶解した。クロロホルム抽出物および溶解した油状物を分液漏 斗に移し、重炭酸ナトリウムで洗浄した。次いで、有機相を硫酸マグネシウム上 で乾燥し、溶媒を留去し、黄色の泡状物を得、これを高速液体クロマトグラフィ ーによりさらに精製した。 MNR、IR、MS。 元素分析(C2827NO5): 理論値:C,73.51;H,5.95;N,3.06 実測値:C,70.45;H,6.34;N,4.02 実施例20 2−(4−メトキシフェニル)−3−[4−[2−(ピロリジン−1−イル)エ トキシ]ベンゾイル]−6−メトキシベンゾフラン 塩酸塩の合成 標題の化合物を本質的には実施例18の化合物の製造法において記載した如く 製造するが、4−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ]ベンゾイルクロリ ドの代わりに4−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]ベンゾイルクロリ ドを方法Aの合成において用いるかまたは2−(ピペリジン−1−イル)エチル クロリドの代わりに2−(ピロリジン−1−イル)エチルクロリドを方法Bの合 成において用いる。 実施例21 2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−[4−[2−(ピロリジン−1−イル )エトキシ]ベンゾイル]−6−ヒドロキシベンゾフラン 塩酸塩の合成 標題の化合物を本質的には実施例19において記載した如く製造するが、2− (4−メトキシフェニル)−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキ シ]ベンゾイル]−6−メトキシベンゾフランの代わりに2−(4−メトキシフ ェニル)−3−[4−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]ベンゾイル] −6−メトキシベンゾフランを出発物質として用いる。 NMR、IR、MS。 元素分析(C2726NO5Cl): 理論値:C,67.57;H,5.46;N,2.92 実測値:C,67.84;H,5.56;N,2.87 実施例22 2−(4−メトキシフェニル)−3−[4−[2−(ジエチルアミノ)エトキシ ]ベンゾイル]−6−メトキシベンゾフランの合成 標題の化合物を前掲の製造例4aの化合物、すなわち、N,N−ジメチルホル ムアミド200mL中に溶解した2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−ヒ ドロキシベンゾイル)−6−メトキシベンゾフラン(10g,26.7mmol)を 等モルの2−(N,N−ジエチルアミノ)エチルクロリド(6.4g,32mmol) および炭酸カリウム(11.06g,80.2mmol)と反応させることにより製造 した。この混合物を100℃に加熱し、この温度を約2時間維持した。次いで、 反応混合物を室温に冷却し、この温度で撹拌しながら一晩保った。 次いで、溶媒を留去し、残留物を酢酸エチルで水から抽出し、飽和塩化ナトリ ウム溶液で2回洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、溶媒を真空留去 した。この物質をヘキサンから結晶化し、メタノール中で再結晶した。 NMR、IR、MS。 元素分析(C2931NO5): 理論値:C,73.55;H,6.60;N,2.96 実測値:C,73.29;H,6.50;N,2.84 実施例23 2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−[4−[2−(ジエチルアミノ)エトキ シ]ベンゾイル]−6−ヒドロキシベンゾフラン 塩酸塩の合成 標題の化合物を本質的には前掲の実施例19において記載した如く製造するが 、実施例5の化合物、すなわち、2−(4−メトキシフェニル)−3−[4−[ 2−(ジエチルアミノ)エトキシ]ベンゾイル]−6−メトキシベンゾフランを 脱メチル化の出発物質として用いた。 NMR、IR、MS。 元素分析(C2728NO5Cl): 理論値:C,67.29;H,5.86;N,2.91 実測値:C,67.54;H,5.64;N,2.92 実施例24 2−(4−メトキシフェニル)−3−[4−[2−(ジイソプロピルアミノ)エ トキシ]ベンゾイル]−6−メトキシベンゾフランの合成 標題の化合物を前掲の製造例4aの化合物、すなわち、N,N−ジメチルホル ムアミド200mL中に溶解した2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−ヒ ドロキシベンゾイル)−6−メトキシベンゾフラン(10g,26.7mmol)を 2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エチルクロリド(6.4g,32mmol)お よび炭酸カリウム(11.06g,80.2mmol)と反応させることにより製造し た。この混合物を100℃に加熱し、この温度で約2時間保った。次いで、反応 混合物を室温に冷却し、この温度で撹拌しながら一晩保った。 次いで、溶媒を留去し、残留物を酢酸エチルで水から抽出し、飽和塩化ナトリ ウム溶液で2回洗浄した。有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、溶媒を真空留去 した。この物質をヘキサンから結晶化し、メタノール中で再結晶した。 NMR、IR、MS。 元素分析(C3339NO5): 理論値:C,74.83;H,7.42;N,2.64 実測値:C,74.68;H,7.14;N,2.76 実施例25 2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−[4−[2−(ジイソプロピルアミノ) エトキシ]ベンゾイル]−6−ヒドロキシベンゾフラン 塩酸塩の合成 標題の化合物を本質的には前掲の実施例19において記載した如く製造するが 、実施例24の化合物、すなわち、2−(4−メトキシフェニル)−3−[4− [2 −(ジイソプロピルアミノ)エトキシ]ベンゾイル]−6−メトキシベンゾフラ ンを脱メチル化の出発物質として用いた。 NMR、IR、MS。 元素分析(C2932NO5Cl): 理論値:C,68.29;H,6.32;N,2.75 実測値:C,68.53;H,6.49;N,2.74 実施例26 2−(4−メトキシフェニル)−3−[4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ ]ベンゾイル]−6−メトキシベンゾフランの合成 標題の化合物を本質的には前掲の実施例24に記載の如く製造するが、2−( N,N−ジメチルアミノ)エチルクロリドを、その実施例で用いられた2−(N, N−ジイソプロピルアミノ)エチルクロリドの代わりに2−(4−メトキシフェ ニル)−3−(4−ヒドロキシベンゾイル)−6−メトキシベンゾフランと反応 させた。 NMR、IR、MS。 元素分析(C2727NO5): 理論値:C,72.79;H,6.11;N,3.14 実測値:C,72.51;H,6.27;N,3.10 実施例27 2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−[4−[2−(ジメチルアミノ)エトキ シ]ベンゾイル]−6−ヒドロキシベンゾフランの合成 標題の化合物を本質的には前掲の実施例19に記載した如く製造するが、実施 例26の化合物、すなわち、2−(4−メトキシフェニル)−3−[4−[2− (ジメチルアミノ)エトキシ]ベンゾイル]−6−メトキシベンゾフランを脱メ チル化の出発物質として用いた。 NMR、IR、MS。 元素分析(C2523NO5): 理論値:C,71.93;H,5.55;N,3.36 実測値:C,70.69;H,5.51;N,3.16 実施例28 2−(4−メトキシフェニル)−3−[4−[2−(ヘキサメチレンイミン)− 1−イル)エトキシ]ベンゾイル]−6−メトキシベンゾフランの合成 標題の化合物を本質的には前掲の実施例24に記載の如く製造するが、2−( ヘキサメチレンイミン−1−イル)エチルクロリドを、その実施例で用いた2− (N,N−ジイソプロピルアミノ)エチルクロリドの代わりに2−(4−メトキ シフェニル)−3−(4−ヒドロキシベンゾイル)−6−メトキシベンゾフラン と反応させた。 NMR、IR、MS。 元素分析(C3133NO5): 理論値:C,74.53;H,6.66;N,2.80 実測値:C,74.69;H,6.70;N,2.75 実施例29 2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−[4−[2−(ヘキサメチレンイミン− 1−イル)エトキシ]ベンゾイル]−6−ヒドロキシベンゾフラン 塩酸塩の合 成 標題の化合物を本質的には前掲の実施例19に記載した如く製造するが、実施 例28の化合物、すなわち、2−(4−メトキシフェニル)−3−[4−[2− (ヘキサメチレンイミン−1−イル)エトキシ]ベンゾイル]−6−メトキシベ ンゾフランを脱メチル化の出発物質として用いた。 NMR、IR、MS。 元素分析(C2930ClNO5): 理論値:C,68.57;H,5.95;N,2.76 実測値:C,67.28;H,6.13;N,2.66 実施例30 2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イル) エトキシ]ベンゾイル]−6−ヒドロキシベンゾフラン 塩酸塩の合成 標題の化合物を実施例19の化合物、すなわち、2−(4−ヒドロキシフェニ ル)−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ]ベンゾイル]−6 −ヒドロキシベンゾフラン(3.1g,6.8mmol)をメタノール15mLに溶解 し、過剰のメタノール中の3%塩酸で処理することにより製造した。次いで、煮 沸により体積を15mLに減らした。次に、温水(20mL)をこの反応混合物に 加え、さらに温めて透明にした。次いで、反応混合物を濾過した後、ゆっくりと 0℃に冷却し、この温度でこの混合物を約1時間保った。析出した結晶を濾過に より集め、冷却水で洗浄した。淡黄色の結晶を一晩乾燥し、所望の標題の生成物 2.82g(84%)を得た。融点213〜215℃。 NMR、IR、MS。 元素分析(C2828NO5Cl): 理論値:C,68.08;H,5.71;N,2.84;O,16.19 実測値:C,67.86;H,5.51;N,2.88;O,15.93 実施例31 2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イル) エトキシ]ベンゾイル]ベンゾフラン 塩酸塩の合成 2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イル )エトキシ]ベンゾイル]ベンゾフランを本質的には実施例19に記載した如く 製造したが、製造例2aに記載の合成において3−メトキシフェノールの代わり にフェノールを出発物質として用いた。この置換されたベンゾフランの塩酸塩を 本質的には前掲の実施例30に記載の如く製造した。 NMR、IR、MS。 元素分析(C2828NO4Cl): 理論値:C,70.36;H,5.91;N,2.93 実測値:C,70.46;H,5.84;N,2.84 実施例32 2−フェニル−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ]ベンゾイ ル]−6−ヒドロキシベンゾフラン 塩酸塩の合成 2−フェニル−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ]ベンゾ イル]−6−ヒドロキシベンゾフランを本質的には実施例19に記載した如く製 造したが、製造例1aに記載の合成において4−メトキシフェナシルブロミドの 代わりにフェナシルブロミド(α−ブロモアセトフェノンとしても知られている )を出発物質として用いた。この置換されたベンゾフランの塩酸塩を本質的には 前掲の実施例30に記載の如く製造した。 NMR、IR、MS。 元素分析(C2828NO4Cl): 理論値:C,70.36;H,5.90;N,2.93 実測値:C,70.39;H,6.01;N,2.91 実施例33 1−エチル−2−(4−メトキシフェニル)−3−[4−[2−(ピペリジン− 1−イル)エトキシ]ベンゾイル]−6−ヒドロキシインドール 塩酸塩の合成 0℃に冷却した3L容の3頸丸底フラスコ中の濃塩酸814mLに3−メトキ シアニリン(99.26g,0.806mol)を加えた。水249mL中に溶解した 硝酸ナトリウム(55.61g,0.806mol)を、反応温度が決して0℃を越 えないような速度で3−メトキシアニリン溶液に滴加した。次いで、この混合物 を約90分間撹拌した。 濃塩酸497mL中に溶解した塩化第一スズ(545.57g,2.418mol) を、反応温度が決して5℃を越えないような速度でこの反応混合物に滴加した。 次いで、塩化第一スズの添加を完了した後、この混合物を約2時間撹拌し、濃厚 な、ベージュ色の白亜状乳濁液が形成した。固体を濾過により取り、水1L中で 一晩保った後、25%水酸化ナトリウム溶液で塩基性にした。この水溶液をジエ チルエーテル(3×1L)で抽出した後、硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶媒を 真空留去し、3−メトキシフェニルヒドラジン(76.3g,収率 69%)、 を褐色の油状物で得た。 前掲で製造した3−メトキシフェニルヒドラジン(76.3g,0.552mol )をエタノール400mL中に溶解した。この混合物にp−メトキシアセトフェ ノン(82.80g,0.552mol)を加えた後、塩酸を約6滴加えた。次いで 、この混合物を窒素雰囲気下で約7時間撹拌した後、4℃で約3日間保った。 次に白色の固体を真空下での濾過により懸濁液から取った後、真空乾燥し、次 式の[(3−メトキシフェニル)ヒドラゾノ]−1−メチル−4−メトキシベン ジリデン135.2g(収率 91%)を淡灰色の固体で得た。 塩化亜鉛(66.5g,0.49mol)を窒素雰囲気下で三頸丸底フラスコに加 えた。次いで、フラスコおよびその中身を200℃に加熱し、この時点で前掲で 製造したヒドラゾン(26.4g,0.098mol)を加えた。混合物を約17分 間撹拌すると褐色のタールが生成し、気体が発生した。この褐色のタールを0. 075N 塩酸2Lに注ぎ、この混合物を約48時間撹拌すると黄色の固体が生 成した。 この固体を濾過により分離した後、メタノールから再結晶した。この固体を再 び濾過により分離し、溶媒を真空留去して、所望の2−(4−メトキシフェニル )−6−メトキシインドール(5.50g,収率22%)を白色結晶の生成物で 得た。 2−(4−メトキシフェニル)−6−メトキシインドール(2.0g,8mmol )をN,N−ジメチルホルムアミド40mL中に溶解した。この溶液をN,N−ジ メチルホルムアミド10mL中の水素化ナトリウム(0.48g,12mmol)の溶 液に滴加した。次いで、この反応混合物を室温で1時間撹拌し、この時点でN, N−ジメチルホルムアミド(10mL)中のヨウ化エチル(1.9g,12mmol) の溶液を5分間で滴加した。次いで、この混合物を室温で約2時間撹拌した。反 応をメタノールの添加によりクエンチした。溶媒の体積を真空下で減少させて褐 色の油状物を得た。この油状物をクロロホルムで希釈し、5N 水酸化ナトリウ ム(3×75mL)で洗浄した後、水(2×200mL)で洗浄した。有機層を硫 酸ナトリウム上で乾燥し、溶媒を真空留去して所望の中間体1−エチル−2−( 4−メトキシフェニル)−6−メトキシインドールを白色の結晶で得た。 前記中間体を0℃に冷却した100mL容フラスコ中で、第一にN,N−ジメチ ル−4−メトキシベンズアミド(1.43g,8mmol)により3−位をアシル化 した。次いで、これにオキシ塩化リン(6.1g,40mmol)を反応温度が20 ℃を越えないような速度で滴加した。この反応混合物を室温に温め、約30分間 撹拌した。次いで、反応混合物を0℃に冷却し、前掲で製造した1−エチル−2 −(4−メトキシフェニル)−6−メトキシインドール(1.5g,5.33mmol )を加えた後、この反応混合物を75℃に加熱してこの温度で約3時間保った。 このインキュベーションの後、反応混合物を氷上に注ぎ、水で希釈した。層を 分離し、有機相を水(150mL)で洗浄した。この有機相を硫酸ナトリウム上 で乾燥し、溶媒を真空留去して暗褐色/黒色の油状物を得た。この油状物をメタ ノール50mL中に取り、0℃に冷却した。次いで、この溶液を2N 水酸化ナト リウム(50mL)を滴加することにより塩基性にした。次いで、この混合物を 約5分間還流加熱した後、4℃で一晩冷却した。 次に、沈殿を濾過により分離し、メタノールから再結晶して中間体1−エチル −2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−メトキシベンゾイル)−6−メト キシインドール2.21g(収率86%)を黄色の沈殿として得た。 次いで、前記の中間体(2.1g,5.05mmol)をN,N−ジメチルホルムア ミド(12mL)中のナトリウムチオエトキシド(0.85g,10.11mmol) と混合した。この反応混合物を85℃に加熱し、この温度で約6時間保った。次 いで、所望の中間体1−エチル−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−ヒ ドロキシベンゾイル)−6−メトキシインドールを酢酸エチルから再結晶した。 次いで、この中間体(1.5g,3.74mmol)をN,N−ジメチルホルムアミ ド(60mL)中の2−(ピペリジン−1−イル)エチルクロリド塩酸塩(1.3 8g,7.5mmol)と炭酸セシウム(3.26g,10mmol)の存在下で反応させ た。この混合物を80℃に加熱し、この温度で約2時間保った。 沈殿を濾過により集め、クロロホルム中に取り、2N 水酸化ナトリウム(3 ×125mL)および水(3×100mL)で洗浄した。次いで、有機画分を硫酸 ナトリウム上で乾燥し、溶媒を真空留去して1−エチル−2−(4−メトキシフ ェニル)−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ]ベンゾイル] − 6−メトキシインドール2.05g(収率95%)を灰色の泡状物で得た。 この中間体(1.0g,1.82mmol)をジクロロメタン(10mL)中に溶解 し、0℃に冷却した。次いで、この混合物にLewis酸 塩化アルミニウム(1.2 g,9mmol)を加えた後、反応混合物を5分間撹拌した。次に、エタノール(3 mL)をこの反応混合物に加えて氷上で約15分間撹拌した。反応混合物の温度 をゆっくりと還流温度に上げ、約1時間半還流温度に保った。 次いで、反応混合物を0℃に冷却し、テトラヒドロフラン(5mL)を加え、 この温度を保った。次いで、この混合物に、水(5mL)中の20%塩酸を加え 、反応混合物を冷却して0℃に戻し、この時点で5mLの水を加えてると黄色の ガム状物が生成した。この懸濁液を−40℃で静置してこの温度を約48時間保 ち、この後、灰色がかった物質を濾過により、この混合物から分離した。薄層ク ロマトグラフィーによりこの沈殿を所望の標記生成物として確認した。 NMR、MS。 元素分析(C3033ClN24): 理論値:C,69.15;H,6.38;N,5.38 実測値:C,69.09;H,6.43;N,5.53 実施例34 2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−[4−[3−(ピペリジン−1−イル) プロポキシ]ベンゾイル]−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン 塩酸塩の 合成 標記化合物を本質的には、本明細書の一部を構成する米国特許第4,380, 635号に記載の如く製造したが、この特許の中で用いられている4−[2−( ピペリジン−1−イル)エトキシ]ベンゾイル クロリドの代わりに、4−[3 −(ピペリジン−1−イル)プロポキシ]ベンゾイル クロリドを置換されたベ ンゾ[b]チオフェンのアシル化に用いた。 実施例35 2−フェニル−3−[4−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]ベンゾイ ル]ベンゾ[b]チオフェンの合成 標記化合物を、本明細書の一部を構成する米国特許第4,133,814号に 記載の如く製造した。 実施例36 2−フェニル−3−[4−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]ベンゾイ ル]−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン クエン酸塩の合成 標記化合物を、本明細書の一部を構成する米国特許第4,133,814号に 記載の如く製造した。 実施例37 2−(4−メトキシフェニル)−3−[4−[2−(ピロリジン−1−イル)エ トキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン クエン酸塩の合成 標記化合物を、本明細書の一部を構成する米国特許第4,133,814号に 記載の如く製造した。 実施例38 2−(4−エトキシフェニル)−3−[4−[2−(ピロリジン−1−イル)エ トキシ]ベンゾイル]−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン クエン酸塩の合 成 標記化合物を、本明細書の一部を構成する米国特許第4,133,814号に 記載の如く製造した。 実施例39 2−(4−アセトキシフェニル)−3−[4−[2−(ピロリジン−1−イル) エトキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン クエン酸塩の合成 標記化合物を、本明細書の一部を構成する米国特許第4,133,814号に 記載の如く製造した。 実施例40 2−フェニル−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ]ベンゾイ ル]ベンゾ[b]チオフェンの合成 標記化合物を、本明細書の一部を構成する米国特許第4,133,814号に 記載の如く製造した。 実施例41 2−フェニル−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ]ベンゾイ ル]−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン クエン酸塩の合成 標記化合物を、本明細書の一部を構成する米国特許第4,133,814号に 記載の如く製造した。 実施例42 2−(4−メトキシフェニル)−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イル)エ トキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン クエン酸塩の合成 標題の化合物を、本明細書の一部を構成する米国特許第4,133,814号 に記載の如く製造した。 実施例43 2−(4−メトキシフェニル)−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イル)エ トキシ]ベンゾイル]−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン クエン酸塩の合 成 標題の化合物を、本明細書の一部を構成する米国特許第4,133,814号 に記載の如く製造した。 実施例44 2−(4−アセトキシフェニル)−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イル) エトキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン クエン酸塩の合成 標題の化合物を、本明細書の一部を構成する米国特許第4,133,814号 に記載の如く製造した。 実施例45 2−(4−ペンタノイルフェニル)−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イル )エトキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン クエン酸塩の合成 2−(4−バレリルフェニル)−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イル) エトキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン クエン酸塩としても知られて いる標題の化合物を、本明細書の一部を構成する米国特許第4,133,814 号に記載の如く製造した。 実施例46 2−(4−クロロフェニル)−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イル)エト キシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン クエン酸塩の合成 標題の化合物を、本明細書の一部を構成する米国特許第4,133,814号 に記載の如く製造した。 実施例47 2−フェニル−3−[4−[2−(ヘキサメチレンイミン−1−イル)エトキシ ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェンの合成 標題の化合物を、本明細書の一部を構成する米国特許第4,133,814号 に記載の如く製造した。 実施例48 2−フェニル−3−[4−[2−(ヘキサメチレンイミン−1−イル)エトキシ ]ベンゾイル]−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン クエン酸塩の合成 標題の化合物を、本明細書の一部を構成する米国特許第4,133,814号 に記載の如く製造した。 実施例49 2−(4−メトキシフェニル)−3−[4−[2−(ヘキサメチレンイミン−1 −イル)エトキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン クエン酸塩の合成 標題の化合物を、本明細書の一部を構成する米国特許第4,133,814号 に記載の如く製造した。 実施例50 2−(4−エトキシフェニル)−3−[4−[2−(ヘキサメチレンイミン−1 −イル)エトキシ]ベンゾイル]−6−メトキシベンゾ[b]チオフェン クエ ン酸塩の合成 標題の化合物を、本明細書の一部を構成する米国特許第4,133,814号 に記載の如く製造した。 実施例51 2−(4−アセトキシフェニル)−3−[4−[2−(ヘキサメチレンイミン− 1−イル)エトキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン クエン酸塩の合成 標題の化合物を、本明細書の一部を構成する米国特許第4,133,814号 に記載の如く製造した。 実施例52 2−(4−ペンタノイルフェニル)−3−[4−[2−(ヘキサメチレンイミン −1−イル)エトキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン クエン酸塩の合 成 2−(4−バレリルフェニル)−3−[4−[2−(ヘキサメチレンイミン− 1−イル)エトキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン クエン酸塩として も知られている標題の化合物を、本明細書の一部を構成する米国特許第4,13 3,814号に記載の如く製造した。 実施例53 2−(4−クロロフェニル)−3−[4−[2−(ヘキサメチレンイミン−1− イル)エトキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン クエン酸塩の合成 標題の化合物を、本明細書の一部を構成する米国特許第4,133,814号 に記載の如く製造した。 実施例54 2−(4−クロロフェニル)−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イル)エト キシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン−1−オキシドの合成 標題の化合物を、本明細書の一部を構成する米国特許第4,133,814号 に記載の如く製造した。 実施例55 2−(4−クロロフェニル)−3−[4−[2−(ピロリジン−1−イル)エト キシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン−1−オキシドの合成 標題の化合物を、本明細書の一部を構成する米国特許第4,133,814号 に記載の如く製造した。 式中、R又はR1が−OSO2−(C1−C10アルキル)又は である本発明の方法に用いられる化合物を、本質的には1994年9月28日に 発行されたヨーロッパ特許出願第617,030号に記載の如く製造した。R1 およびRの少なくとも1つが−OSO2−(C1−C10アルキル)である本発明の 方法において用いられる化合物は一般に、式(II) の化合物を式(IIa) [式中X1は離脱基であり、好ましくはクロロ又はブロモ基である] のアルキルスルホニルと反応させることにより製造した。この反応は、通常、塩 基条件下、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)のようなカップリング触媒 の存在下で行う。最も好ましい溶媒には、低級アルキルアミン、特にトリエチル アミンが含まれる。このチオエステル形成反応は、2つの反応物の等モルの割合 で行い得るが、通常は2〜3モル過剰のアルキルスルホニルを用いて反応を完結 させるようにすることが好ましい。 以下の実施例は本発明のこれらの化合物の製造を例示するものであって、本発 明の制限を何ら意図するものではない。 実施例56 [6−(n−ブチルスルホノイル)−2−[4−(n−ブチルスルホノイル)フ ェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エ トキシ]−フェニル]メタノンの製造 乾燥テトラヒドロフラン(250mL)中で[6−ヒドロキシ−2−(4−( ヒドロキシフェニル)−ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピ ペリジニル)エトキシフェニル]−メタノン,塩酸塩(5.1g,10mmol)を 懸濁し、トリエチルアミン7.1g(70mmol)を加えた。この反応混合物を氷 浴中で0℃に冷却し、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)10mgを加え た後、n−ブチルスルホニルクロリド(4.7g,30mmol)をゆっくりと加え た。この反応混合物を窒素雰囲気下に置き、室温にゆっくりと温め、72時間そ のまま静置した。反応混合物を濾過し、留去して油状物とした。この油状の残留 物をクロロホルム中に溶解し、シリカゲルカラム上のクロマトグラフィーに付し 、クロロホルムからクロロホルム−メタノール(19:1;v:v)の直線グラ ジェントで溶出した。所望の画分を集め、蒸発乾固して、標題の化合物5.60 gを黄褐色のアモルファスな粉末として得た。 C3643NO83 MS(FD)m/e=714(M+1) NMRは目的の構造と一致した。 実施例57 [6−(n−ブチルスルホノイル)−2−[4−(n−ブチルスルホノイル)フ ェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エ トキシ]−フェニル]メタノン,塩酸塩の製造 実施例1の化合物、すなわち[6−(n−ブチルスルホノイル)−2−[4− (n−ブチルスルホノイル)フェニル]−ベンゾ[b]チエン−3−イル][4 −[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]−フェニル]メタノン(5.4g)を 酢酸エチル(EtOAc)に溶解し、塩酸で飽和したエーテルの溶液を沈殿がそれ 以上形成しなくなるまで加えた。この液体を傾斜して除き、固体をエーテルで細 かく粉砕した。標題の化合物を熱酢酸エチルから結晶化し、白色の粉末3.74 gを得た。 C3643NO83−HCl 元素分析: C H N 計算値: 57.7 5.88 1.87 実測値: 57.75 5.93 1.93 NMRは目的の構造と一致した。 実施例58 [6−(n−ペンチルスルホノイル)−2−[4−(n−ペンチルスルホノイル )フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル ) エトキシ]−フェニル]メタノンの製造 乾燥テトラヒドロフラン(100mL)中で[6−ヒドロキシ−2−(4−( ヒドロキシフェニル)−ベンゾ[b]チエン−3−イル]−[4−[2−(1− ピペリジニル)エトキシ]フェニル]−メタノン,塩酸塩(3g,5.9mmol) を懸濁し、DMAP 10mgを加えた後、トリエチルアミン3g(30mmol) を加えた。この反応混合物を窒素雰囲気下、室温で約20分間撹拌した。n−ペ ンチルスルホニルクロリド(2.5g,14.7mmol)をテトラヒドロフラン25 mL中に溶解し、撹拌しながら反応混合物にゆっくりと加えた。窒素下、室温で 18時間反応させた。反応混合物を濾過し、揮発性成分を真空留去した。得られ た物質を少量のクロロホルムに溶解し、クロロホルムから開始し、クロロホルム −メタノール(19:1;v:v)で終了する直線グラジェントで溶出するシリ カゲルカラム上のクロマトグラフィー(HPLC)に付した。所望の画分を薄層 クロマトグラフィーにより決定して集め、留去し、標題の化合物3.82gを粘 稠な油状物として得た。 C3847NO83 NMR:目的の構造と一致した。 MS(FD)m/e=743(M+2) 元素分析: C H N 計算値: 61.51 6.39 1.89 実測値: 57.63 6.44 1.50 実施例59 [6−(n−ペンチルスルホノイル)−2−[4−(n−ペンチルスルホノイル )フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル )エトキシ]−フェニル]メタノン,塩酸塩の製造 [6−(n−ペンチルスルホノイル)−2−[4−(n−ペンチルスルホノイ ル)フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニ ル)エトキシ]−フェニル]メタノン(3.7g)を酢酸エチル25mLに溶解し 、塩酸で飽和したジエチルエーテルの溶液を加えた。沈殿が形成した後、溶液を 傾斜して除いた。このゴム状の固体をジエチルエーテルで細かく粉砕し、室温で 真空乾燥して標題の化合物2.12gを白色のアモルファスな吸湿性の固体とし て得た。 C3847NO83HCl NMRは目的の構造と一致した。 元素分析: C H N 計算値: 58.63 6.22 1.80 実測値: 57.35 6.45 1.38 実施例60 [6−(n−ヘキシルスルホノイル)−2−[4−(n−ヘキシルスルホノイル )フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル )エトキシ]−フェニル]メタノンの製造 乾燥テトラヒドロフラン(250mL)中で[6−ヒドロキシ−2−(4−ヒ ドロキシフェニル)−ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペ リジニル)エトキシ]フェニル]−メタノン,塩酸塩3g(5.9mmol)を懸濁 し、DMAP 10mgを加えた。次いで、トリエチルアミン(4g,40mmol) を加え、反応混合物を窒素雰囲気下、室温で20分間撹拌した。テトラヒドロフ ラン25mL中のn−ヘキシルスルホニルクロリド(3.6g,19.6mmol)を この反応混合物にゆっくりと加えた。窒素下、室温で3日間反応させた。反応混 合物を真空留去し、酢酸エチルに再懸濁し、水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナ トリウムで濾過することにより乾燥し、留去して黄色の油状物とした。この油状 物をクロロホルムに溶解し、クロロホルムで開始し、クロロホルム−メタノール (19:1;v:v)で終了する直線グラジェントで溶出するシリカゲルカラム 上のクロマトグラフィー(HPLC)に付した。所望の画分を薄層クロマトグラ フィーにより決定して集め、留去し、標題の化合物3.14gを粘稠な油状物と して得た。 C4051NO83 NMR:目的の構造と一致した。 MS:(FD)m/e=771(M+1) 元素分析: C H N 計算値: 62.39 6.68 1.82 実測値: 62.33 6.62 2.03 実施例61 [6−(n−ヘキシルスルホノイル)−2−[4−(n−ヘキシルスルホノイ ル)フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニ ル)エトキシ]−フェニル]メタノン,塩酸塩の製造 [6−(n−ヘキシルスルホノイル)−2−[4−(n−ヘキシルスルホノイ ル)フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニ ル)エトキシ]−フェニル]メタノン(3g)を酢酸エチル20mLに溶解し、 塩酸で飽和したジエチルエーテルを加えた。沈殿は形成しなかった。反応混合物 を留去して粘稠な油状物とし、これをジエチルエーテルで数回粉砕し、室温で真 空乾燥して、標題の化合物1.64gを白色のアモルファスな吸湿性の粉末とし て得た。 NMRは目的の構造と一致した。 元素分析: C H N 計算値: 59.67 6.50 1.74 実測値: 59.47 6.59 1.77 C4051NO83−HCl 実施例62 [6−(n−ブチルスルホノイル)−2−[4−(n−ブチルスルホノイル)フ ェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エ トキシ]−フェニル]メタノン,クエン酸塩の製造 [6−(n−ブチルスルホノイル)−2−[4−(n−ブチルスルホノイル) フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル) エトキシ]−フェニル]メタノン2g(2.8mmol)をアセトン200mL中に溶 解し、クエン酸0.63g(3mmol)を加えた。反応混合物を窒素雰囲気下、室 温に18時間保った。この反応混合物を50℃で真空留去した。反応混合物をエ ーテルで数回粉砕し、室温で真空乾燥して、標題の化合物2.35gを白色のア モルファスな吸湿性の粉末として得た。 元素分析: C H N 計算値: 55.68 5.67 1.55 実測値: 55.39 5.60 1.60 NMRは目的の構造と一致した。 実施例63 [6−(n−ブチルスルホノイル)−2−[4−(n−ブチルスルホノイル)フ ェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[3−(1−ピペリジニル)プ ロポキシ]フェニル]メタノンの製造 [6−ヒドロキシ−2−[4−ヒドロキシフェニル]ベンゾ[b]チエン−3 −イル][4−[3−(1−ピペリジニル)プロポキシ]−フェニル]メタノン ,塩酸塩2.5g(4.77mmol)をテトラヒドロフラン100mLに溶解し、ト リエチルアミン3.9g(39mmol)およびDMAP 10mgを加えた。反応混 合物を窒素雰囲気下、室温で15分間撹拌した。テトラヒドロフラン15mL中 のn−ブチルスルホニルクロリド4g(25.5mmol)をゆっくりと加えた。窒 素下、室温で18時間反応させた。反応をメタノール25mLの添加によりクエ ンチし、真空下で体積を減少させた。粗製物をクロロホルム−メタノール(19 :1 v:v)で溶出するシリカゲルカラム上のクロマトグラフィーに付した。 所望の画分を薄層クロマトグラフィーによって決定して集め、留去して黄褐色の 油状物を得た。 実施例64 [6−(n−ブチルスルホノイル)−2−[4−(n−ブチルスルホノイル)フ ェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[3−(1−ピペリジニル)プ ロポキシ]−フェニル]メタノン,塩酸塩の製造 [6−(n−ブチルスルホノイル)−2−[4−(n−ブチルスルホノイル) フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[3−(1−ピペリジニル) プロポキシ]−フェニル]メタノンを酢酸エチル−ヘキサンに溶解し、塩化水素 ガスを通気した。反応混合物を留去し、クロロホルム、続いてクロロホルム−メ タノール(19:1 v:v)で溶出するシリカゲルカラム上のクロマトグラフ ィー(HPLC)に付した。所望の画分を薄層クロマトグラフィーにより決定し て集め、留去して黄褐色のアモルファスな粉末とし、標題の化合物2.5gを得 た。NMRは目的の構造と一致した。 MS:(FD)m/e=728(M−HCl) 元素分析: C H N 計算値: 58.14 6.07 1.83 実測値: 57.90 6.05 1.82 C3746NO83−HCl 実施例65 [6−(n−ブチルスルホノイル)−2−[4−(n−ブチルスルホノイル)フ ェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピロリジニル)エ トキシ]フェニル]メタノンの製造 [6−ヒドロキシ−2−[4−ヒドロキシフェニル]ベンゾ[b]チエン−3 −イル][4−[2−(1−ピロリジニル)エトキシ]−フェニル]メタノン, 塩酸塩1.5g(3mmol)をテトラヒドロフラン200mLに懸濁した。トリエチ ルアミン1.5g(15mmol)および4−N,N−ジメチルアミノピリジン10m gを加えた。反応混合物を窒素雰囲気下で数分間撹拌した。n−ブチルスルホニ ルクロリド1.56g(10mmol)をテトラヒドロフラン50mL中に溶解し、こ の反応混合物に20分間かけてゆっくりと加えた。反応混合物を窒素雰囲気下、 室温で18時間撹拌した。反応混合物を真空留去してゴム状の物質にした。粗製 物を酢酸エチル100mLに懸濁し、重炭酸ナトリウム溶液に続いて水で洗 浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムでの濾過により乾燥し、留去して黄色の油 状物とした。最終生成物を熱酢酸エチル−ヘキサンから結晶化して標題の化合物 410mgを得た。 NMRは目的の構造と一致した。 MS:m/e=700(M+1)FD 元素分析: C H N 計算値: 60.20 5.86 2.01 実測値: 59.94 5.94 2.00 MW=699 C3541NO8実施例66 [6−(n−ブチルスルホノイル)−2−[4−(n−ブチルスルホノイル)フ ェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル]−[4−[2−(1−ピロリジニル) エトキシ]−フェニル]メタノン,塩酸塩の製造 [6−(n−ブチルスルホノイル)−2−[4−(n−ブチルスルホノイル) フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル]−[4−[2−(1−ピロリジニル )エトキシ]−フェニル]メタノン350mg(0.5mmol)を酢酸エチル10m Lに溶解し、エーテル中の塩化水素の飽和溶液を加えた。沈殿は形成せず、反応 混合物を留去してゴム状の白色固体とした。この生成物をジエチルエーテル(2 ×)で粉末にして濾過し、室温で真空乾燥して標題の化合物220mgを得た。 NMRは目的の構造と一致した。 元素分析: C H N 計算値: 57.09 5.75 1.90 実測値: 57.27 5.91 1.86 MW=736.37 C3541NO83−HCl 実施例67 [6−ヒドロキシ−2−[4−(n−ブチルスルホノイル)フェニル]ベンゾ[ b]−チエン−3−イル]−[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェ ニル]メタノンの製造 [6−ヒドロキシ−2−[4−ヒドロキシフェニル]ベンゾ[b]チエン−3 −イル]−[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン( ラロキシフェン),塩酸塩20g(0.04mol)をテトラヒドロフラン250m Lに懸濁した。トリエチルアミン10g(0.1mol)および4−N,N−ジメチル アミノピリジン10mgを加えた。反応混合物を窒素下で数分間撹拌した。n− ブチルスルホニルクロリド6.25g(0.04mol)をテトラヒドロフラン25 mL中に溶解し、この反応混合物に20分間かけてゆっくりと加えた。窒素雰囲 気下、室温で5日間反応を継続した。反応混合物を留去してゴム状の物質にし、 酢酸エチルに懸濁した。この酢酸エチル混合物を水、希重炭酸ナトリウム溶液、 水で順次洗浄した。この酢酸エチル溶液を無水硫酸ナトリウムでの濾過により乾 燥し、留去してアモルファスな固体とした。 得られた固体を塩化メチレン50mLに溶解し、クロロホルムからクロロホルム −メタノール(19:1 v:v)の直線グラジェントで溶出するシリカゲルカ ラム上のクロマトグラフィー(HPLC)に付した。薄層クロマトグラフィーに より4つの画分を決定し、真空留去してアモルファスな固体とした。 画分A: [6−(n−ブチルスルホノイル)−2−[4−(n−ブチルスルホ ノイル)フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2− (1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン, 5.43g 画分B: [6−ヒドロキシ−2−[4−(n−ブチルスルホノイル)フェニ ル]ベンゾ[b]チエン−3−イル]−[4−[2−(1−ピペリジ ニル)エトキシ]フェニル]メタノン, 2.19g Rf=0.50,シリカゲル,CHCl3−MeOH(19:1)v:v 画分C: [6−(n−ブチルスルホノイル)−2−(4−ヒドロキシフェニ ル)ベンゾ[b]チエン−3−イル]−[4−[2−(1−ピペリジ ニル)エトキシ]フェニル]メタノン, 3.60g Rf=0.41,シリカゲル,CHCl3−MeOH(19:1)v:v 画分D: ラロキシフェン,3.94g 画分Bの全部を熱酢酸エチル中に溶解し、ヘキサンを加えると標題の化合物が 析出し、標題の化合物1.89gが得られた。 NMR:目的の構造と一致した。 MS:m/e=594(M+1)FD 元素分析: C H N 計算値: 64.80 5.90 2.36 実測値: 64.85 6.07 2.49 実施例68 [6−ヒドロキシ−2−[4−(n−ブチルスルホノイル)フェニル]ベンゾ[ b]チエン−3−イル]−[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニ ル]メタノン塩酸塩の製造 [6−ヒドロキシ−2−[4−(n−ブチルスルホノイル)−フェニル]ベン ゾ[b]チエン−3−イル]−[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フ ェニル]メタノン1.7g(2.86mmol)を酢酸エチルに溶解し、塩化水素−ジ エチルエーテルの飽和溶液を加えた。粘稠な白色の沈殿が形成した。液体を傾斜 して除き、残った固体をジエチルエーテル(2×)で粉末にし、乾燥して標題の 化合物1.57gを白色のアモルファスな粉末として得た。 NMR:目的の構造と一致した。 元素分析: C H N 計算値: 60.99 5.76 2.22 実測値: 61.17 5.88 2.27 MW=630.23 C3235NO62−HCl MS:m/e=594(M−HCl)F.D. 実施例69 [6−(n−ブチルスルホノイル−2−[4−ヒドロキシフェニル]ベンゾ[b ]チエン−3−イル]−[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル ]メタノンの製造 実施例67の画分Cの全部を熱酢酸エチルおよびヘキサン50mL中に溶解し た。結晶化は起こらなかった。溶媒を真空留去し、標題の化合物3.17gを油 状物、白色の固体として得た。 NMR:目的の構造と一致した。 MS:m/e=594(M+1)FD 元素分析: C H N 計算値: 64.84 5.90 2.36 実測値: 64.37 5.87 2.28 MW=593 C3235NO6実施例70 [6−n−ブチルスルホノイル−2−[4−ヒドロキシフェニル]ベンゾ[b] チエン−3−イル]−[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル] メタノン塩酸塩の製造 [6−n−ブチルスルホノイル−2−[4−ヒドロキシフェニル]−ベンゾ[ b]チエン−3−イル]−[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]−フェ ニル]メタノン3gを酢酸エチル50mLに溶解し、塩化水素で飽和したジエチ ルエーテルの溶液を加えた。粘稠な白色の沈殿が形成し、液体を傾斜して除いた 。固体をジエチルエーテル(2×)で粉末にし、乾燥した。標題の化合物2.5 1gを白色のアモルファスな粉末として得た。 NMR:目的の構造と一致した。 元素分析: C H N 計算値: 60.99 5.76 2.22 実測値: 60.71 5.84 2.21 MW=630.23 C3235NO62−HCl MS:m/e=594(M−HCl)F.D. 実施例71 [6−[N−(4−クロロフェニル)カルバモイル]−2−[4−[N−(4− クロロフェニル)カルバモイル]フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][ 4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノンの製造 [6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チエン−3 −イル]−[4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン5 .56g(10.7mmol)を乾燥テトラヒドロフラン200mLに溶解し、4−ク ロロフェニルイソシアナート5.45g(35.2mmol)を加えた。反応混合物を 窒素雰囲気下、室温で撹拌した。18時間後、溶媒を真空留去し、クロロホルム に再溶解した。このクロロホルム溶液を−20℃に24時間冷却し、形成した 沈殿を濾過した。残りの溶液をクロロホルム−エタノール(19:1)(v/v )で終わるクロロホルムの直線グラジェントで溶出するシリカゲルカラム上のク ロマトグラフィー(Waters Prep 500,HPLC)に付した。所望の画分を薄 層クロマトグラフィーにより決定し、集めて蒸発乾固し、標題の化合物4.01 gを黄褐色のアモルファスな粉末として得た。 C4235Cl236S 元素分析: C H N 計算値: 64.64 4.48 5.38 実測値: 65.69 4.81 4.83 MS:(FD)m/e=779,781 実施例72 [6−[N−(4−クロロフェニル)カルバモイル]−2−[4−[N−(4− クロロフェニル)カルバモイル]フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][ 4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン塩酸塩の製造 [6−[N−(4−クロロフェニル)カルバモイル]−2−[4−[N−(4 −クロロフェニル)カルバモイル]フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル] [4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]−フェニル]メタノン4.01g をエーテル200mLに溶解し、少量のテトラヒドロフランを加えて溶液とした 。塩化水素で飽和したエーテルの溶液を、これ以上沈殿が形成しなくなるまで加 えた。反応混合物を蒸発乾固し、エーテルで数回粉末にした。熱酢酸エチルおよ び無水EtOHから塩の結晶化を試みたが、結晶化しなかった。溶媒の留去によ り、標題の化合物2.58gを黄褐色のアモルファスな粉末として得た。 C4235Cl236S−HCl 元素分析: C H N 計算値: 61.73 4.44 5.14 実測値: 57.43 4.29 4.19 MNR:目的の構造と一致するが、不確定量の溶媒を含有している。 実施例73 [6−(N−(n−ブチル)カルバモイル]−2−[4−(N−(n−ブチル) カルバモイル)フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1− ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノンの製造 [6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チエン−3 −イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン4. 47g(9mmol)をテトラヒドロフラン250mLに溶解し、n−ブチルイソシ アナート4g(40mmol)を加えた。反応混合物を窒素下、室温で72時間反応 させた。反応混合物を反応時間の終了時付近で留去し、残留物を最小限の量のク ロロホルムに溶解した。この溶液をクロロホルムからクロロホルム−メタノール (19:1)の直線グラジェントで溶出するシリカゲルカラム上のクロマトグラ フィー(HPLC)に付し、標題の化合物4.87gを黄褐色のアモルファスな 粉末として得た。 元素分析: C H N 計算値: 67.73 6.75 6.52 実測値: 66.43 6.67 6.24 MS:(FD)m/e=672(M+1) MNRは目的の構造と一致した。 実施例74 [6−(N−メチルカルバモイル)−2−[4−(N−メチルカルバモイル)フ ェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エ トキシ]フェニル]メタノンの製造 無水テトラヒドロフラン250mL中の[6−ヒドロキシ−2(4−ヒドロキ シフェニル)]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニ ル)エトキシ]フェニル]メタノン塩酸塩3g(5.9mmol)の懸濁液を調製し た。この懸濁液にトリエチルアミン2g(10mmol)を加え、反応混合物を窒素 雰囲気下、室温で約15分間撹拌した。この撹拌混合物にメチルイソシアナート 5.8g(20mmol)を加えた。36時間反応を続けた。反応混合物を濾過し、 真空で蒸発乾固した。残留物をクロロホルム30mLに溶解し、クロロホルムか らクロロホルム−メタノール(19:1)の溶媒の直線グラジェントで溶出する シリカゲルカラム上のクロマトグラフィー(HPLC)に付した。画分を薄層ク ロマトグラフィーにより分析し、所望の画分を集め、真空で蒸発乾固して標題の 化合物2.2gをアモルファスな粉末として得た。 MNR:目的の構造と一致した。 IR:3465,2942,1741cm-1(CHCl3) MS:m/e=588(M+1)FD C323336実施例75 [6−(N−メチルカルバモイル)−2[4−(N−メチルカルバモイル)−フ ェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エ トキシ]フェニル]メタノン塩酸塩の製造 [6−(N−メチルカルバモイル)−2−[4−(N−メチルカルバモイル) フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル) エトキシ]フェニル]メタノン2gを酢酸エチル20mLに溶解し、塩酸−エー テルの溶液を加えると、白色の沈殿を形成した。この反応混合物を真空で蒸発乾 固した。この固体をアセトン−酢酸エチルから結晶化し,濾過し、酢酸エチルで 洗浄して、乾燥し、標題の化合物1.98gを得た。 MNR:所望の構造と一致した。 元素分析: C H N 計算値: 61.58 5.49 6.73 実測値: 61.25 5.96 5.97 C3234ClN36実施例76 [6−(N−エチルカルバモイル)−2−[4−(N−エチルカルバモイル)フ ェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エ トキシ]フェニル]メタノンの製造 [6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チエン−3 −イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン塩酸 塩4g(7.85mmol)を無水テトラヒドロフラン250mLに懸濁し、トリエチ ルアミン3g(30mmol)を加えた。反応混合物を窒素下、室温で15分間撹拌 した。エチルイソシアナート1.67g(23.5mmol)を加えた。24時間後、 反応を薄層クロマトグラフィーによりチェックしたが、完結していなかった。さ らにイソシアナート4.5gを加えた。96時間後、反応混合物を濾過し、実施 例74の如くクロマトグラフィーに付し、標題の化合物4.23gを白色のアモ ルファスな粉末として得た。 MNR:目的の構造と一致した。 MS:m/e=616(M+1)FD C343736実施例77 [6−(N−エチルカルバモイル)−2−[4−(N−エチルカルバモイル)フ ェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エ トキシ]フェニル]メタノン塩酸塩の製造 この化合物を実質的には実施例75と同じ方法で製造し、標題の化合物3.5 8gを得た。 MNR:所望の構造と一致した。 元素分析: C H N 計算値: 62.61 5.87 6.44 実測値; 62.33 6.16 6.41 C3438ClN36実施例78 [6−(N−イソプロピルカルバモイル)−2[4−(N−イソプロピルカルバ モイル)フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペリ ジニル)エトキシ]フェニル]メタノンの製造 [6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チエン−3 −イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン塩酸 塩4g(7.85mmol)を無水テトラヒドロフラン250mLに懸濁し、トリエチ ルアミン3g(30mmol)を加えた。反応混合物を窒素下、室温で15分間撹拌 した。イソプロピルイソシアナート2.77g(32.6mmol)を加えた。24時 間後、反応を薄層クロマトグラフィーにより、完結したかをチェックしたが、完 結していなかった。さらにイソシアナート10.8g(130.4mmol)を加え、 さらに96時間反応を継続させた。実質的には、実施例19に記載の手順に従っ て所望の化合物を単離し、標題の化合物4.01gを黄褐色のアモルファスな粉 末として得た。 MNR:目的の構造と一致した。 MS:m/e=644(M+1)FD C364136実施例79 [6−(N−イソプロピルカルバモイル)−2−[4−(N−イソプロピルカル バモイル)フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル]−[4−[2−(1−ピ ペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン塩酸塩の製造 この化合物を実質的には実施例75の方法に従って製造し、標題の化合物3. 58gを白色の結晶粉末として得た。 MNR:目的の構造と一致した。 元素分析: C H N 計算値: 63.56 6.22 6.18 実測値: 63.63 6.52 5.95 C3642ClN36実施例80 [6−(N−シクロヘキシルカルバモイル)−2[4−(N−シクロヘキシルカ ルバモイル)フェニル]ベンゾ[b]チエニル−3−イル][4−[2−(1− ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノンの製造 [6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チエン−3 −イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン塩酸 塩3g(5.9mmol)を無水テトラヒドロフラン250mLに懸濁し、トリエチ ルアミン2g(20mmol)を加えた。反応混合物を窒素下、室温で15分間撹拌 した。シクロヘキシルイソシアナート14.5g(105mmol)を加えた。反応 を48時間続けた後、イソシアナートをさらに20mmol加えた。さらに24時間 後、所望の生成物を、実質的には実施例19の手順に従って単離し、標題の化合 物4.07gを黄褐色のアモルファスな粉末として得た。 MNR:目的の構造と一致した。 MS:m/e=724(M+1)FD C424936実施例81 6−(N−シクロヘキシルカルバモイル)−2−[4−(N−シクロヘキシルカ ルバモイル)フェニル]ベンゾ[b]チエニル−3−イル][4−[2−(1− ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン塩酸塩の製造 6−(N−シクロヘキシルカルバモイル)−2[4−(N−シクロヘキシルカ ルバモイル)フェニル]ベンゾ[b]チエニル−3−イル][4−[2−(1− ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン3.9gを、実質的には実施例7 5の記載と同じ方法によって、塩酸塩に変換し、熱酢酸エチルから結晶化した。 標題の化合物3gを白色の粉末として得た。 MNR:目的の構造と一致した。 元素分析: C H N 計算値: 66.34 6.63 5.53 実測値: 66.32 6.92 5.62 C4250ClN36実施例82 [6−(N−フェニルカルバモイル)−2−[4−(N−フェニルカルバモイル )フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル )エトキシ]フェニル]メタノンの製造 [6−ヒドロキシ−[2−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チエン− 3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン塩 酸塩3g(5.9mmol)を無水テトラヒドロフラン250mLに懸濁し、トリエチ ルアミン2g(20mmol)を加えた。反応混合物を窒素下、室温で15分間撹拌 した。フェニルイソシアナート15mLを加え、反応を96時間続けた。イソシ アナートをさらに5mL加えた。さらに48時間後、反応混合物を濾過し、留去 して油状物とした。この油状物をヘプタンで粉末にし、液体を傾斜して除いた。 この油状物をクロロホルムに溶解し、クロロホルムからクロロホルム−メタノー ル(19:1)で溶出するシリカゲルカラム上のクロマトグラフィー(HPLC )に付した。所望の画分を集め、留去して油状物とし、標題の化合物3.31g を得た。 MNR:目的の構造と一致した。 MS:m/e=711、およびいくらかは212(ジフェニル尿素) C423736実施例83 [6−(N−フェニルカルバモイル)−2−[4−(N−フェニルカルバモイル )フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル )エトキシ]フェニル]メタノン塩酸塩の製造 [6−(N−フェニルカルバモイル)−2[4−(N−フェニルカルバモイル )フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル )エトキシ]フェニル]メタノン3.2gを酢酸エチルに溶解し、濾過した。塩 化水素−エーテルをこの溶液に加えると白色の沈殿が形成した。液体を傾斜して 除いた。固体を少量のアセトンに溶解し、濾過した後、蒸発乾固して標題の化合 物270mgを黄褐色のアモルファスな粉末として得た。 元素分析: C H N 計算値: 67.42 5.12 5.62 実測値: 67.51 5.37 5.50 C4238ClN36S 前記方法に実質的に従い、当業者は式(I)の他の化合物を製造し得る。 本発明の化合物の生物学的活性を初期スクリーニング分析を用いて、既知のN K−1受容体部位に対する被験化合物の結合を迅速に且つ精密に測定し、評価し た。タキキニン受容体アンタゴニストの評価のための有用な分析法は、当業者に はよく知られているところである。一例として、J.Jukicら,Life Science,49 :1463〜1469頁(1991年);N.Kucharczykら,Journal of Medicinal Chemistry ,36;1654〜1661頁(1993年);N.Rouissiら,Biochemical and Biophysical Re serch Communications,176:894〜901頁(1991年)を参照されたい。IM9 NK−1受容体結合分析 放射性受容体結合分析は既に出版されたプロトコールに由来する方法を用いて 行った。D.G.Payanら,Journal of Immunology,133:3260−3265頁(1984年) を参照されたい。この分析法において、IM9細胞(10%のウシ胎児血清を加 えたRPMI1604培地中の細胞数は、試験管1本当たり1×106個)の一 部を、増加してゆく濃度の競合物質の存在下に20pM 125I−標識サブスタン スPとともに4℃にて45分間インキュベートした。 IM9細胞系は特徴のよくわかっている細胞系であって一般に容易に入手可能 である。例えば、Annals of the New York Academy of Science,190:221〜234 頁(1972年)、Nature(London),251:443〜444頁(1974年)、Proceeding of the National Academy of Sciences(USA)71:84〜88頁(1974年)を参照され たい。これら細胞は50μg/ml硫酸ゲンタミシン及び10%ウシ胎児血清を 加えたRPMI1640中で、常法の通り培養した。 あらかじめ0.1%ポリエチレンイミン中に20分間浸漬したフィルターを使 用した、グラスファイバーフィルター収穫システムに反応物を濾過することによ り、反応を停止した。標識サブスタンスPの特異的結合は20nM非標識リガン ドの存在下で測定した。肺NK−1受容体結合分析 モルモット肺膜調製 雄性のHartleyモルモット(チャールズ・リバー・ラボラトリーズ(Charles R iver Laboratories),ポーテージ(Portage),ミシガン州)(350〜400 グラム)をT−61の静脈内または腹腔内注射により安楽死させた。5〜8匹分 の非灌流肺を各調製に使用した。肺を切除し、不必要な結合組織を除き、250 mMスクロース、5mM EDTA二カリウム、10mg/mL大豆トリプシンイ ンヒビター、100mg/mLバシトラシン、10mMフェニルメチルスルホニル フルオライド、および100mMベンズアミジンを含む、5倍容量(重量/体積 )の氷冷10mM Tris(pH7.4)中に置いた。組織を細かく刻み、 Brinkman Polytron(登録商標)を使用する(#6,6ストロークにセット)4 0mLドウンス(dounce)ホモジナイザー中でホモジナイズした。ホモジネート を4℃にて1000×gで約10分間遠心分離した。上清液を集め、4℃にて1 2,000×gで約20分間遠心分離し、得られた上清を4℃にて100,00 0×gで約60分間遠心分離した。次いで、上清を捨て、得られたペレットを氷 冷5mM Tris(pH7.4)に再懸濁した後、4℃にて100,000×gで 約45分間遠心分離した。この洗浄は、少なくとも2回は繰り返した。最終のペ レットを5mM Tris(pH7.4)中に再懸濁し、標準的な方法を用いてタ ンパク量を測定した。 リガンド結合 リガンド結合分析は、50mM Tris(pH7.4)、3mM塩化マグネシ ウム、1mg/mLウシ血清アルブミン、2mg/mLキモスタチン、4mg/mLロ イペプチン、40mg/mLバシトラシン、および2.5mg/mLチオルファンか らなる分析緩衝液中で行った。反応混合物は、前掲記載の如く調製した肺膜調製 物0.1mg/mL、20pM[125I]−サブスタンスP(ニュー・イングランド ・ニュークリアー(New England Nuclear)、ウィルミントン(Wilmington)、 デラウエア州)、および所望の濃度の競合的結合の可能性のある物質からなる。 室温で30分間インキュベートした後、あらかじめ1.0%ポリエチレンイミン 中で少なくとも20分間前浸漬したワットマン(Whatman)グラスファイバーフ ィルター(ブランデル(Brandel),ゲイザースバーグ(Gaitherburg),メリーラ ンド州)での濾過により結合を終結させた。反応混合物をフィルターに通した後 、このフィルターを0.1%ウシ血清アルブミンを含有する50mMTris(p H7.4)約5mLで素早く洗浄した。結合の放射能をガンマカウンターを用いて 測定した。標識したサブスタンスPの比結合度を1000倍過剰(20nM)の 非標識リガンドの存在下で測定した。すべての試料は、3回測定した。 前記の分析に加え、この化合物の多くを、脳、肺組織などの、リンパ球以外の 組織を用いる競合的結合分析で試験した。本発明の化合物の多くは、これら分析 において同様の効力を示した。 式(I)の化合物は有効なタキキニン受容体アンタゴニストであるので、これ らの化合物は過剰のタキキニンの存在によって特徴づけられる広範囲にわたる臨 床的状態の治療に価値あるものである。したがって、本発明はタキキニン過剰に 関連する生理的不調の治療又は予防法を提供するものであり、その方法はこのよ うな治療を必要とする哺乳類に式(I)の化合物又はその薬学的に許容し得る塩 の有効量を投与することからなる。「タキキニン過剰に関連する生理的不調」な る用語は、局部に存在するタキキニンの実際の量とは関係なく、タキキニン受容 体の不適切な刺激に関連する不調を包含する。 これらの生理的不調には不安、鬱病、精神病及び精神分裂病などの中枢神経系 の疾病、アルツハイマー型の老年痴呆を含む痴呆、アルツハイマー病、AIDS 関連の痴呆及びダウン症候群などの神経変性疾患、多発性硬化症及び筋萎縮性の 側方硬化、及び末梢神経障害、糖尿病性の、及び化学療法から誘発する神経障害 、及び疱疹後の、及び他の神経痛などの脱髄疾患、成人の呼吸困難症候群、気管 支肺炎、気管支痙攣、慢性気管支、突発性咳及び喘息などの急性の、及び慢性の 気道閉塞疾患、炎症性腸疾患などの炎症性疾患、湿疹及び鼻炎などのアレルギー 、ツタウルシなどに対する過敏性疾患、結膜炎、春季結膜炎などの眼の疾患、接 触皮膚炎、アトピー性皮膚炎、じんま疹及び他の類湿疹性皮膚炎などの皮膚疾患 、アルコール中毒などの嗜癖疾患、ストレスに関連する身体疾患、交感神経反射 性ジストロフィー、肩手症候群、気分の障害、移植組織の拒絶反応などの逆の免 疫反応、潰瘍性大腸炎、クローン病、過敏性の腸疾患などの胃腸の疾患又は内臓 神経の制御に関わる疾患;膀胱排尿筋の反射亢進及び失禁などの膀胱の機能の疾 患;アンギナ、片頭痛、及びレイノード病などの血管拡張及び血管痙攣からおこ る血流の疾患、及び例えば前記の状態、特に片頭痛における疼痛の伝達のいずれ かによるか又は関連する疼痛又は侵害受容を含み得る。例えば式(I)の化合物 は中枢神経系の疾患の治療での使用に適切なものであろう。このような疾患は不 安、精神病及び精神分裂病などの中枢神経系の疾病、アルツハイマー病、ダウン 症候群などの神経変性疾患、気管支痙攣、及び喘息などの呼吸性疾患、炎症性腸 疾患、 変形性関節症及びリウマチ様の関節炎などの炎症性疾患、移植組織の拒絶反応な どの不利な免疫疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、嘔吐、過敏性の腸疾患などの 胃腸の疾患又は内臓神経の制御に関わる疾患、血管拡張からおこる血流の疾患、 及び例えば前記の状態のいずれか又は片頭痛における疼痛の伝達によるか又は関 連する疼痛又は侵害受容の治療に適切に用いられ得る。 試験の結果は式(I)の化合物の多くが選択的タキキニン受容体アンタゴニス トであることを示している。これらの化合物は他のこのような受容体に比べて1 種類のタキキニン受容体サブタイプに優先的に結合する。 例えば、NK−1アンタゴニストは疼痛、特に神経障害性の疼痛、術後の疼痛 、及び片頭痛などの慢性の疼痛、関節炎に関かわる疼痛、癌に関わる疼痛、慢性 の背下部の疼痛、群発性頭痛、ヘルペス神経痛、幻肢痛、中枢の疼痛、歯痛、神 経症外的疼痛、オピオイド耐性の疼痛、内蔵の疼痛、外科手術の疼痛、骨障害の 疼痛、分娩及び出産中の痛み、熱傷からくる疼痛、分娩後の痛み、アンギナ痛、 膀胱炎を含む尿生殖器路に関連する疼痛の治療には特に最も好ましいものである 。 疼痛に加え、NK−1アンタゴニストは尿失禁、過敏性腸症候群などの胃腸管 の運動性疾患、気管支痙攣、気管支肺炎、喘息、及び成人の呼吸困難症候群、炎 症性の腸疾患、潰瘍性の大腸炎、クローン病、神経性の炎症、アレルギー、鼻炎 、せき、じんま疹、結膜炎、刺激誘発性縮瞳などの炎症の状態、移植組織の拒絶 反応、サイトカイン化学療法などからおこる血漿の管外遊出、脊髄損傷、発作、 大脳の発作(虚血)、アルツハイマー病、パーキンソン病、多発性硬化症、筋萎 縮性側方硬化症、精神分裂病、不安、鬱病の治療及び予防に特に好ましいもので ある。 NK−2アンタゴニストは尿失禁、気管支痙攣、喘息、成人の呼吸困難症候群 、過敏性腸症候群などの胃腸管の運動性疾患、及び疼痛の治療に特に好ましいも のである。 式(I)の化合物は、通常、医薬組成物の形で投与される。これら化合物は経 口、直腸、経皮、皮下、静脈、筋肉、経鼻を含むあらゆる経路で投与することが できる。これらの化合物は注射用および経口用組成物の両方に有効である。その ような組成物は当業者に周知の方法で製造でき、少なくとも1つの活性化合物を 含有する。 本発明はまた、活性成分として式(I)の化合物と薬学的に許容し得る担体と を共に含有する医薬組成物を包含する。本発明の組成物の製造において、通常、 活性成分を賦形剤と混合するか、賦形剤で希釈する、あるいはカプセル、サシェ 、紙又は他の容器の形にでき得る担体中に封入される。賦形剤が希釈剤として作 用する場合、それは活性成分のビークル、担体又は媒質として作用する、固体、 半固体、液体材料であってよい。すなわち、組成物は、錠剤、丸剤、散剤、口中 剤、サシェ剤、カシェ剤、エリキシル剤、懸濁剤、エマルジョン剤、溶液剤、シ ロップ剤、エアロゾル剤(固形としてまたは液体媒体中)、例えば活性成分を1 0%重量%まで含有する軟膏、軟質及び硬質ゼラチンカプセル剤、坐剤、滅菌注 射用溶液剤、及び滅菌包装散剤の剤形であってよい。 製剤の製造においては、活性成分を粉砕し、他の成分と混合する前に適当な粒 子サイズ(粒径)にすることが必要があるかもしれない。活性成分が実質上不溶 性である場合、ふつうは200メッシュ以下の粒径に粉砕する。活性成分が実質 上水溶性である場合、通常、製剤中で実質上均一に分布するよう、例えば約40 メッシュに粉砕して粒径を調整する。 適切な賦形剤の例にはラクトース、デキストロース、スクロース、ソルビトー ル、マンニトール、デンプン、アラビアゴム、リン酸カルシウム、アルギン酸塩 、トラガカント、ゼラチン、珪酸カルシウム、微結晶セルロース、ポリビニルピ ロリドン、セルロース、水、シロップ、及びメチルセルロースが含まれる。この 製剤はさらにタルク、ステアリン酸マグネシウム、ミネラルオイルなどの滑沢剤 、湿潤剤、乳化剤及び懸濁剤、メチルヒドロキシ安息香酸及びプロピルヒドロキ シ安息香酸などの保恒剤、甘味料、及び香料を含み得る。本発明の組成物は患者 に投与した後、活性成分を速やかに到達させるように、また活性成分の解離を持 続あるいは遅延させるよう、当業者に周知の方法を用いて製剤化される。 この組成物を1回分の用量につき、活性成分を約5〜約100mg、より一般 的には約10〜約30mgを含有する1回投与剤形に製剤化することが好ましい 。 「1回投与剤形」なる用語はヒト対象及び他の哺乳動物の単一の投与量として適 切な、物質的に分離した単位を意味し、各単位には所望の治療効果が得られるよ うに計算してあらかじめ決定された量の活性成分を適当な製剤用賦形剤と一緒に 含有されている。 本発明の活性化合物は広い用量範囲で効果的である。例えば1日当たりの用量 は、約0.5〜約30mg/kg体重の範囲である。成人のヒトの治療において は、この範囲は1度の投与での用量、又は分割投与で1回当たりに投与する用量 で約1〜約15mg/kg/日が特に好ましい。しかし、実際に投与する本発明 の化合物の量は、医師が、治療の状態、選択された投与経路、実際に投与する化 合物、患者個人の年令、体重、および応答、患者の症状の重篤度を含む関連状況 に鑑みて医師により決定されるものであり、したがって前記の用量範囲はいかな る意味でも本発明の範囲の制限する意図でないことは理解されるであろう。ある 実例においては前記の範囲の下限以下の投与量レベルがより適切なこともあり得 るし、別の場合では有害な副作用を起こすことなく、さらに大量の用量を使用し 得る。ただし、始めは1日に少量ずつ何回かに分けて投与する。 錠剤のような固形組成物を調製するには、主活性成分を製剤用賦形剤と一緒に 混合し、本発明化合物の均質な混合物を含有する固形のプレ製剤組成物を形成す る。これらのプレ製剤組成物について均質というときは、活性成分が組成物中に 均等に分散しているので、組成物を容易に効果が等しい、錠剤、丸剤、及びカプ セルのような一回投与剤形に細分割できることを意味する。この固形のプレー製 剤を次いで、0.1から約500mgの本発明の活性成分を含有する上記の型の一 回投与剤形に細分割する。 本発明の錠剤又は丸剤はコーティングされているか、又はさもなくば長期的な 作用の利点を与えるよう、配合される。例えば、錠剤又は丸剤は内部投与及び外 部投与成分を含み、後者は前者を包囲する剤形であってよい。2つの成分を腸溶 性型の層であって、胃における分解に抵抗して内部成分を無傷で十二指腸に入ら せるか放出を遅れさせるよう作用する層で分けることができる。様々な材料がそ のような腸溶性層又はコーティングに用いられる。そのような材料には、多くの 高分子酸及び高分子酸とセラック、セチルアルコール、及び酢酸セルロースのよ うな材料との混合物が含まれる。 新規な本発明組成物を含む経口又は注射による投与のための液体剤形には、水 溶液、適当に着香したシロップ、水性又は油性懸濁液、及び綿実油、ゴマ油、コ コナツ油、又はピーナツ油等の食用油を用いた着香エマルジョン、及びエリキシ ル及び同様の製剤用ビヒクルが含まれる。 吸入又はガス注入のための組成物には、製剤的に許容される水性又は有機溶媒 又はその混合物中の溶液及び懸濁液、及び粉末が含まれる。液体又は固体組成物 は上記の適当な製剤的に許容される賦形剤を含有していてよい。局所又は全身効 果のために、組成物を経口又は経鼻吸入器経路で投与することが好ましい。好ま しくは製剤的に許容される溶媒中の組成物を不活性ガスを用いることにより噴霧 することができる。噴霧した溶液は、噴霧器から直接吸入するか、噴霧器をフェ イスマスク、テント、又は間欠的な陽圧吸入機に装着してもよい。溶液、懸濁液 、又は粉末組成物を、製剤を適当な方法で供給する器具から、経口又は経鼻的に 投与することができる。 以下の製剤例は、本発明の医薬組成物を例示するものである。 製剤例1 次の成分を含む硬質ゼラチンカプセルを製造する。 上記成分を混合し、容量340mgの硬質ゼラチンカプセルに充填する。 製剤例2 錠剤は次の成分を用いて製造する。 成分を混合し、圧縮して各重量240mgの錠剤を形成する。 製剤例3 次の成分を含有する乾燥粉末吸入製剤を製造する。 活性成分をラクトースと混合してこの混合物を乾燥粉末吸入器に加える。 製剤例4 各製剤中に活性成分を30mg含有する錠剤を次のように製造する。 活性成分、デンプン及びセルロースはNo.20メッシュU.S.シーブに通し充 分に混合する。ポリビニルピロリドンの溶液を得られた粉末と混合し、次いで、 これをNo.16メッシュU.S.シーブに通す。得られた顆粒を50〜60℃で乾 燥し、No.16メッシュU.S.シーブに通す。ナトリウムカルボキシメチルデン プン、ステアリン酸マグネシウム及びタルクをあらかじめNo.30メッシュU. S.シーブに通し、次いで顆粒に加え、混合した後、打錠機で圧縮して各重量1 20mgの錠剤を得る。 製剤例5 各製剤中に活性成分を40mg含有するカプセル剤を次のように製造する。 活性成分、セルロース、デンプン及びステアリン酸マグネシウムを混合し、N o.20メッシュU.S.シーブに通し、容量150mgの硬質ゼラチンカプセル内 に充填する。 製剤例6 活性成分を25mg含有する坐剤を次のように製造する。 活性成分はNo.60メッシュU.S.シーブに通して、あらかじめ必要最小限の 加熱で融解した飽和脂肪酸グリセリドに中に懸濁する。次いでこの混合物を公称 容量2gの坐剤用の型に入れ、冷却する。 製剤例7 各製剤の5.0ml用量中に活性成分を50mg含有する懸濁剤を次のように 製造する。 活性成分、スクロース、及びキサンタンゴムを混合し、No.10メッシュU. S.シーブに通した後、あらかじめ調製しておいた微結晶セルロース及びナトリ ウムカルボキシメチルセルロース水溶液と混合する。安息香酸ナトリウム、香料 及び着色料を水で希釈し撹拌しながら加える。水を加えて所望の容量にする。 製剤例8 各製剤中に薬物を15mg含有するカプセル剤を次のように製造する。 活性成分、セルロース、デンプン及びステアリン酸マグネシウムを混合し、N o.20メッシュU.S.シーブに通し、容量425mgの硬質ゼラチンカプセル 内に充填する。 製剤例9 静脈内投与用製剤を次のように製造する。 製剤例10 局所内投与用製剤を次のように製造する。 白色ワセリンを融解するまで加熱する。流動パラフィンと乳化ワックスを混合 し、溶解するまで撹拌する。活性成分を加え、分散するまで撹拌を続ける。この 混合物を冷却して固体にする。 製剤例11 各製剤中に活性成分を10mg含有する舌下錠又はバッカル剤を次のように製 造する。 グリセロール、水、クエン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、及びポリビ ニルピロリドンを温度を約90℃に維持し、撹拌しながら混合する。ポリマーが 溶液になったら、この溶液を約50〜55℃に冷却して薬物をゆっくりと混合す る。この均質の混合物を不活性物質で作られた型に注ぎ、厚さ約2〜4mmの薬 物を含有する拡散基剤を製造する。この拡散基剤を切断し適当な大きさの錠剤を 形成する。 本発明の方法にに使用される別の好ましい製剤は、経皮デリバリーのための用 具(「パッチ」)を用いるものである。この経皮パッチを用い、本発明の化合物 を管理された用量で連続的又は断続的に浸透させて投与できよう。薬物のデリバ リーのための経皮パッチの構成及び用途は、当業者にはよく知られているところ である。米国特許5,023,252号(1991年6月11日発行)を参照され たい。これは参考のためにここに引用する。このようなパッチは連続的な、拍動 的な、又は要求がありしだい薬物を輸送するために構成される。 医薬的組成物を脳へ直接的あるいは間接的に導入することが望ましく、また必 要であることは多かろう。直接法は通常、宿主の脳室系内へ薬物輸送カテーテル を配置し、血液−脳関門を迂回することを含むものである。身体の特定の解剖学 的領域への生物学的因子の輸送に用いる、この注入可能な輸送系は、米国特許5 ,011,472号(1991年4月30日発行)に記載があり、これを参考のた めにここに引用する。 一般的に好ましい間接的方法は、通常は、親水性の薬物を脂溶性薬物又はプロ ドラッグに転換し、薬物潜伏性を有するように組成を製剤することを含むもので ある。潜伏性は一般的には薬物上に存在するヒドロキシ、カルボニル、硫酸塩及 び第一級アミン基により防御し、薬物の脂溶性を高め、血液−脳関門を通る輸送 に改変して達成する。もしくは、親水性薬物の輸送は一時的に血液−脳関門を開 放し得る高張溶液の動脈内注入により増強することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 31/38 9454−4C A61K 31/38 31/445 AAP 9454−4C 31/445 AAP 31/495 AED 9454−4C 31/495 AED 31/55 9454−4C 31/55 C07D 209/12 9159−4C C07D 209/12 295/08 9283−4C 295/08 A 9283−4C Z 307/80 7822−4C 307/80 333/56 9455−4C 333/56 // C07C 217/22 7457−4H C07C 217/22 309/65 7419−4H 309/65 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CZ,DE,DK,ES,FI,GB,GE,HU ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LT, LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO,N Z,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,SK ,TJ,TT,UA,UZ,VN (72)発明者 ジョーンズ、チャールズ・デイビッド アメリカ合衆国46227インディアナ、イン ディアナポリス、イースト・ブランズウィ ック・アベニュー223番 (72)発明者 ルン、ウィリアム・ヘンリー・ウォーカー アメリカ合衆国46240インディアナ、イン ディアナポリス、イースト・エイティー ス・ストリート1141番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(I): [式中、Aは−O−、−S(O)m−、−N(R11)−、−CH2CH2−または −CH=CH−であり; (mは0、1または2である); Xは結合またはC1−C4アルキリデニルであり; R2は式: (式中、R4およびR5は独立してC1−C6アルキルであるか、またはそれらが結 合している窒素と共にヘキサメチレンイミニル、ピペラジノ、ヘプタメチレンイ ミニル、4−メチルピペリジニル、イミダゾリニル、ピペリジニル、ピロリジニ ル、またはモルホリニルからなる群から選択される複素環を形成する) で示される基であり; Rは、ヒドロキシ、ハロ、水素、C3−C8シクロアルキル、C2−C7アルカノ イルオキシ、C1−C6アルコキシ、またはフェニルであり、該フェニルは所望に より、1、2または3の、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、ニトロ、ク ロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、−OSO2−(C1−C10アルキル)また は からなる群から選択される部分で置換されていてもよく; R1は、ヒドロキシ、ハロ、水素、C3−C8シクロアルキル、C2−C7アルカ ノイルオキシ、C1−C6アルコキシ、またはフェニルであり、該フェニルは所望 により、1、2または3の、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、ニトロ、 クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、−OSO2−(C1−C10アルキル)ま たは からなる群から選択される部分で置換されていてもよい; (各R3は独立して、C1−C6アルキル、C3−C8シクロアルキル、非置換ま たは置換フェニル(ここに置換基はハロ、C1−C6アルキルまたはC1−C6アル コキシである)を表す) ただし、Xが結合でAが−S−であるとき、RおよびR1の両方がヒドロキシ 、メトキシ、およびC2−C7アルカノイルオキシからなる群から選択されること はない]で示される化合物、または薬学的に許容し得る塩もしくは溶媒和物の、 タキキニンの過剰に関連する生理学的な異常の治療または予防に有用な医薬の製 造における使用。 2.3−(4−メトキシフェニル)−4−[4−(2−ピロリジン−1−イルエ トキシ)ベンゾイル−1,2−ジヒドロナフタレン、3−フェニル−4−[4− (2−ピロリジン−1−イルエトキシ)ベンゾイル]−7−メトキシ−1,2− ジヒドロナフタレン、3−(4−メトキシフェニル)−4−[4−[2−(ピペ リジン−1−イル)エトキシ]ベンゾイル]−1,2−ジヒドロナフタレン、3 −(4−ヒドロキシフェニル)−4−[4−[2−(ピロリジン−1−イル)エ トキシ]ベンゾイル]−1,2−ジヒドロナフタレン、3−(4−メトキシフェ ニル)−4−[4−[2−(ヘキサメチレンイミン−1−イル)ベンゾイル]− 1,2−ジヒドロナフタレン、3−(4−メトキシフェニル)−4−[4−[2 −(ピペリジン−1−イル)エトキシ]ベンゾイル]−1,2−ジヒドロナフタ レン、3−(4−メトキシフェニル)−4−[4−[2−(ピペリジン−1−イ ル)エトキシ]ベンゾイル]−7−メトキシ−1,2−ジヒドロナフタレン、3 −(4−メトキシフェニル−4−[4−[2−(N−メチル−1−ピロリジニウ ム)エトキシ]ベンゾイル]−1,2−ジヒドロナフタレン、3−(4−メトキ シフェニル)−4−[4−(2−ジメチルアミノエトキシ)ベンゾイル]−1, 2−ジヒドロナフタレン、3−(4−メトキシフェニル)−4−(4−ジエチル アミノエトキシベンゾイル)−1,2−ジヒドロナフタレン、および3−(4− メトキシフェニル)−4−(4−ジイソプロピルアミノエトキシベンゾイル)− 1,2−ジヒドロナフタレンからなる群から選択される請求項1に記載の化合物 またはその薬学的に許容し得る塩若しくは溶媒和物の使用。 3.2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−[4−[2−(ヘキサメチレンイミ ン−1−イル)エトキシ]ベンゾイル]−6−ヒドロキシベンゾフラン、2−( 4−ヒドロキシフェニル)−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキ シ]ベンゾイル]−6−ヒドロキシベンゾフラン、2−(4−ヒドロキシフェニ ル)−3−[4−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]ベンゾイル]−6 −ヒドロキシベンゾフラン、2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−[4−[2 −(N,N−ジエチルアミノ)エトキシ]ベンゾイル]−6−ヒドロキシベンゾ フラン、 2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−[4−[2−(N,N−ジイソプロピル アミノ)エトキシ]ベンゾイル]−6−ヒドロキシベンゾフラン、2−(4−ヒ ドロキシフェニル)−3−[4−[2−(N,N−ジメチルアミノ)エトキシ] ベンゾイル]−6−ヒドロキシベンゾフラン、1−エチル−2−(4−メトキシ フェニル)−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ]ベンゾイル ]−6−ヒドロキシインドール、2−(4−メトキシフェニル)−3−[4−[ 2−ヘキサメチレンイミン−1−イル)エトキシ]ベンゾイル]−6−メトキシ ベンゾフラン、2−(4−メトキシフェニル)−3−[4−[2−(ピペリジン −1−イル)エトキシ]ベンゾイル]−6−メトキシベンゾフラン、2−(4− メトキシフェニル)−3−[4−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]ベ ンゾイル]−6−メトキシベンゾフラン、2−(4−メトキシフェニル)−3− [4−[2−(N,N−ジエチルアミノ)エトキシ]ベンゾイル]−6−メトキ シベンゾフラン、2−(4−メトキシフェニル)−3−[4−[2−(N,N− ジイソプロピルアミノ)エトキシ]ベンゾイル]−6−メトキシベンゾフラン、 2−(4−メトキシフェニル)−3−[4−[2−(N,N−ジメチルアミノ) エトキシ]ベンゾイル]−6−メトキシベンゾフラン、および1−エチル−2− (4−メトキシフェニル)−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキ シ]ベンゾイル]−6−メトキシインドールからなる群から選択される請求項1 に記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩若しくは溶媒和物の使用。 4.タキキニンの過剰に関連する生理学的な異常の治療または予防に使用するた めの、2−(4−メトキシフェニル)−3−[4−[3−(ヘキサメチレンイミ ン−1−イル)プロポキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン、2−(4− メトキシフェニル)−3−[4−[2−(ヘキサメチレンイミン−1−イル)エ トキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン、2−(4−メトキシフェニル) −3−[4−[3−(ピペリジン−1−イル)プロポキシ]ベンゾイル]ベンゾ [b]チオフェン、2−(4−メトキシフェニル)−3−[4−[2−(ピロリ ジン−1−イル)エトキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン、2−(4− メトキシフェニル)−3−[4−[2−(N,N−ジエチルアミノ)エトキシ] ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン、2−(4−メトキシフェニル)−3−[ 4−[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エトキシ]ベンゾイル]ベンゾ[ b]チオフェン、2−(4−メトキシフェニル)−3−[4−[2−(N,N− ジメチルアミノ)エトキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン、2−(4− クロロフェニル)−3−[4−[2−(ヘキサメチレンイミン−1−イル)エト キシ]ベンゾイル]−6−ヒドロキシベンゾ[b]チオフェン、2−(4−ヒド ロキシフェニル)−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イル)エトキシ]ベン ゾイル]ベンゾ[b]チオフェン、2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−[4 −[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフ ェン、2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−[4−[2−(N,N−ジエチル アミノ)エトキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン、2−(4−ヒドロキ シフェニル)−3−[4−[2−(N,N−ジイソプロピルアミノ)エトキシ] ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン、2−(4−ヒドロキシフェニル)−3− [4−[2−(N,N−ジメチルアミノ)エトキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b] チオフェン、2−(4−クロロフェニル)−3−[4−[2−(ピロリジン−1 −イル)エトキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン−1−オキシド、およ び2−(4−クロロフェニル)−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イル)エ トキシ]ベンゾイル]ベンゾ[b]チオフェン−1−オキシドからなる群から選 択される請求項1に記載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩若しくは溶媒 和物の使用。 5.[6−(n−ブチルスルホノイル)−2−[4−(n−ブチルスルホノイル )フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル )エトキシ]−フェニル]メタノン、[6−(n−ペンチルスルホノイル)−2 −[4−(n−ペンチルスルホノイル)フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イ ル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]−フェニル]メタノン、[6 −(n−ヘキシルスルホノイル)−2−[4−(n−ヘキシルスルホノイル)フ ェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エ トキシ] −フェニル]メタノン、[6−(n−ブチルスルホノイル)−2−[4−(n− ブチルスルホノイル)フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[3− (1−ピペリジニル)プロピルオキシ]フェニル]メタノン、[6−(n−ブチ ルスルホノイル)−2−[4−(n−ブチルスルホノイル)フェニル]ベンゾ[ b]チエン−3−イル]−[4−[2−(1−ピロリジニル)エトキシ]−フェ ニル]メタノン、[6−ヒドロキシ−2−[4−(n−ブチルスルホノイル)− フェニル]ベンゾ[b]−チエン−3−イル]−[4−[2−(1−ピペリジニ ル)−エトキシ]フェニル]メタノン、[6−n−ブチルスルホノイル−2−[ 4−ヒドロキシフェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル]−[4−[2−(1 −ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン、[6−[N−(4−クロロフ ェニル)カルバモイル]−2−[4−[N−(4−クロロフェニル)カルバモイ ル]フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニ ル)エトキシ]フェニル]メタノン、[6−(N−(n−ブチル)カルバモイル ]−2−[4−[N−(n−ブチル)カルバモイル]フェニル]ベンゾ[b]チ エン−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタ ノン、[6−(N−メチルカルバモイル)−2−[4−(N−メチルカルバモイ ル)フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニ ル)エトキシ]フェニル]メタノン、[6−(N−エチルカルバモイル)−2− [4−(N−エチルカルバモイル)フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル] [4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル]メタノン、[6−(N −イソプロピルカルバモイル)−2−[4−(N−イソプロピルカルバモイル) フェニル]ベンゾ[b]チエン−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル) エトキシ]フェニル]メタノン、および[6−(N−シクロヘキシルカルバモイ ル)−2−[4−(N−シクロヘキシルカルバモイル)フェニル]ベンゾ[b] チエニル−3−イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フェニル] メタノンからなる群から選択される請求項1に記載の化合物または薬学的に許容 し得る塩若しくは溶媒和物の使用。 6.式: [式中、Zは−O−または−N(R12)−(ここにR12は水素またはC1−C6ア ルキルである)であり; R6aはヒドロキシ、水素、またはC1−C6アルコキシであり; R7aはヒドロキシ、水素、またはC1−C6アルコキシであり; nは1〜6であり;および R8aは式 (式中、R9aおよびR10aは独立にC1−C6アルキルであるか、またはそれらが 結合している窒素と一緒になってヘキサメチレンイミニル、ピペラジニル、ヘプ タメチレンイミノ、イミダゾリニル、ピペリジニル、ピロリジニル、およびモル ホリニルからなる群から選択される複素環を形成する) で示される基である。 但し、R6aおよびR7aが両者ともヒドロキシであるとき、−O−(CH2p−R8a は2−(ピペリジン−1−イル)エトキシではなく; さらに、R6aおよびR7aが両者ともメトキシであるとき、−O−(CH2p−R8a は2−(ピペリジン−1−イル)エトキシではない] で示される化合物およびその薬学的に許容し得る塩。 7.2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−[4−[2−(ヘキサメチレンイミ ン−1−イル)エトキシ]ベンゾイル]−6−ヒドロキシベンゾフラン、1−エ チル−2−(4−メトキシフェニル)−3−[4−[2−(ピペリジン−1−イ ル)エトキシ]ベンゾイル]−6−ヒドロキシインドール、2−(4−ヒドロキ シフェニル)−3−[4−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]ベンゾイ ル]−6−ヒドロキシベンゾフラン、2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−[ 4−[2−(N,N−ジエチルアミノ)エトキシ]ベンゾイル]−6−ヒドロキ シベンゾフラン、2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−[4−[2−(N,N −ジイソプロピルアミノ)エトキシ]ベンゾイル]−6−ヒドロキシベンゾフラ ン、2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−[4−[2−(N,N−ジメチルア ミノ)エトキシ]ベンゾイル]−6−ヒドロキシベンゾフラン、2−(4−メト キシフェニル)−3−[4−[2−(ヘキサメチレンイミン−1−イル)エトキ シ]ベンゾイル]−6−メトキシベンゾフラン、2−(4−メトキシフェニル) −3−[4−[2−(ピロリジン−1−イル)エトキシ]ベンゾイル]−6−メ トキシベンゾフラン、2−(4−メトキシフェニル)−3−[4−[2−(N, N−ジエチルアミノ)エトキシ]ベンゾイル]−6−メトキシベンゾフラン、2 −(4−メトキシフェニル)−3−[4−[2−(N,N−ジイソプロピルアミ ノ)エトキシ]ベンゾイル]−6−メトキシベンゾフラン、または2−(4−メ トキシフェニル)−3−[4−[2−(N,N−ジメチルアミノ)エトキシ]ベ ンゾイル]−6−メトキシベンゾフランからなる群から選択される請求項6に記 載の化合物またはその薬学的に許容し得る塩もしくは溶媒和物。 8.活性成分として請求項1〜5のいずれかに記載の化合物を、1またはそれ以 上の薬学的に許容し得る担体、希釈剤、または賦形剤と共に含んでなる医薬組成 物。 9.活性成分として請求項6および7のいずれかに記載の化合物を、1またはそ れ以上の薬学的に許容し得る担体、希釈剤、または賦形剤と共に含んでなる医薬 製剤。
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