【発明の詳細な説明】
新規な複素環式アシルジペプチド、その製造方法及びこれを含有する医薬組成物発明の技術的分野
(IPCC07D)
本発明は医薬工業の分野に属しかつ新規な複素環式アシルジペプチド、その製
造方法及びこれを含有する医薬組成物に関するものである。新規な複素環式アシ
ルジペプチドは免疫刺激活性(immunostimulatory)と抗腫瘍活性を有する。技術的問題
大きな免疫刺激活性と抗腫瘍活性を有しかつ可能な限り小さい副作用を有する
新規な医薬が絶えず求められている。近年、この分野において生物学的活性を有
するペプチドの重要性が増大しており、それらの中にはムラミルジペプチド(mur
amyl dipeptide)誘導体及び同族体も包含されている。従来の技術
ムラミルペプチド[A.Adam及びE.Lederer,Med.Res.Rev.4,111(1984);G.Basch
ang,Tetrahedron 45,6331(1989)]は免疫系に対する治療的に興味のある細菌細胞
壁の成分である。N-アセチル-ムラミル-L-アラニル-D-イソグルタミン(ムラミ
ルジペプチド、MDP)は残留免疫調節活性(retained immunomodulatory activity
)を有する細菌細胞壁の最小必須構成要素である。MDPは発熱(pyrogeneous)活性
及び催眠(somnogeneous)活性のごとき種々の望ましくない副作用を有し、更に、
急性関節炎及びアナフィラキシー反応を生じさせる。
ムラミルペプチドの合成はP.Lefrancier及びE.LedererによりFortschr.Chemie
Org.Naturstoffe 40,1(1981)に、また、G.Baschangにより,Tetrahedron 22,633
1(1989)に記載されている。
ムラミルジペプチドの構造とその活性との関係については僅かなことしか知ら
れていないが[P.Lefrancier及びE.Lederer、Pure Appl.Chem.59,449(1987)]、
特に,近年、MDP同族体の免疫調節活性は完全な(intact)N-アセチルムラミルフ
ラグメントにより調整されないことが明らかになっている。N-アセチルムラミル
フラグメントの幾つかの要素だけが保存されている基から誘導された又はこれに
より置換された分子のN-アセチルムラミル部分を有するムラミルジペプチドは、
例えばI.Azuma等によりInfect.Immun.20,600(1987)に;T.Shiba等によりBull.Ch
em.Soc.Jpn.51,3307(1978)に;M.Uemiya等によりInfect.Immun.24,83(1979)に;
M.Inage等によりTetrahedron Lett.21,3767(1980)に;K.Hemmi等によりJ.Am.Che
m.Soc.103,7026(1981)に;K.Hemmi等によりTetrahedron Lett.23,693(1982)に;
T.Gotoh等によりJ.Antibiot.35,1280(1982)に;F.Floc'h等によりDrugs of the
Future 9,763(1984)に;G.H.Werner等によりExperientia 42,521(1986)に;J.Da
nklmeier等によりLiebigs Ann.Chem.1990,145に;A.Hasegawa等により岐阜大学
農学部研究報告 42,169(1979)に;L.Azuma等によりInfect.Immun.33,834(1981)
に;D.H.R.Barton等によりJ.Org.Chem.54,3764(1989)に;並びに、ドイツ特許第
3634013号、米国特許第5,231,216号及び欧州特許第477912号に記載されている。技術的問題の解決についての記載及び実施例
本発明は式I
[式中、Zは酸素又は硫黄原子又は-CH2-基を表し;R1は水素、
直鎖又は分岐鎖C1-4アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、ト
リフルオロメチル又はベンジル基を表し;R2は水素、直鎖又は分岐鎖C1-4アル
キル、シクロアルキル、アルキルシクロアルキル、ジアルキルアミノアルキル、
アシルアミノアルキル又はベンジル基を表し;R3は水素、直鎖又は分岐鎖C1-1 2
アルキル又はトリフルオロメチル基を表し;R4及びR5は同一であるか異なる
ものでありかつOR6又はNHR6基(式中、R6は水素、直鎖又は分岐鎖C1-18
アルキル又はベンジル基を表す)を表し;Yは-CH2-、=CH-又は=N-基を
表し;Aは、Yが-CH2-である場合には、-(CH2)3-基を表し、二つの環はト
ランス縮合しているか、又は、Yが=CH-又は
=N-である場合には
(式中、R7はH,F、Br、Cl、直鎖又は分岐鎖C1-4アルキル、C1-4アルコキ
シ、トリフルオロメチル、ニトロ、アミノ、アルキルアミノ又はジアルキルアミ
ノ基を表す)を表す]で表される、免疫刺激活性と抗腫瘍活性を有する新規な複
素環式アシルジペプチド、式Iの化合物の光学的に純粋なジアステレオマー、式
Iの化合物及びその光学的に純粋なジアステレオマーの薬理学的に許容される塩
並びにこれらを含有する医薬組成物に関する。
本発明は更に式Iの複素環式アシルジペプチドの経済的な製造方法に関する。
式Iの複素環式アシルジペプチドは米国特許第5,231,216号に記載される炭素
環式(carbocyclic)MDP同族体の剛質同族体(rigid analogous)である。上記米国
特許に記載の複素環式アシルジペプチドにおいては、アセトアミド基と乳酸フラ
グメントはモルホリン環の一部であり、一方、融合シクロヘキサン、置換ベンゼ
ン又はピ
リジン環はD-グルコサミンのテトラヒドロピラン環に類似している。
式Iの新規複素環式アシルジペプチドは式II
(式中のZ、A、R1及びR2は式Iと同一の意義を有する)の複素環式カルボン
酸と、式III
(式中のR3、R4及びR5は式Iと同一の意義を有する)のジペプチドとを反応
させることにより調製し得る。R4及び/又はR5がベンジルである場合、これら
は保護基であり、これらは水素化により除去し得る。水素化は酢酸又は低級アル
コール例えばメタノールのごとき極性溶剤中又はテトラヒドロフラン中で常圧及
び室温で行われる。触媒としてPd/Cが使用される。
式Iの複素環式アシルジペプチドを得るための式IIの複素環式カルボン酸と式
IIIのジペプチドとの反応はN,N-ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン又
は1,4-ジオキサンのごとき極性非プロトン溶剤中で-10〜25℃の温度でジフェニ
ルホスホニルアジド、クロロホルメート又はジシクロヘキシルカルボジイミドの
ごときペプチド結合を形成させるための通常の薬剤を使用して行われる。
式IIIのジペプチドは既知でありかつ文献[例えばE.Lefrancier等、Bull.Soc.
Chem.Biol.49,1257(1969);S.Kusumoto等、Bull.Chem.Soc.Jps.49.533(1976)]に
記載されているか又は既知の類似の方法
により、ペプチド化学において周知の保護基及びペプチド結合を形成させるため
の薬剤を使用して調製し得る[M.Bodanszky及びA.Bodanszky、The Practice of
Peptide Synthesis,ベルリン、ニュヨーク、東京所在、Springer社発行(1986)]
。
式Iの化合物はジアステレオマーの混合物として得られ、これはある場合には
シリカゲル又は他の通常の支持体上でのカラムクロマトグラフィーにより分離し
得る。
Yが-CH=又は=N-を表し、Zが酸素又は硫黄原子又は-CH2-基を表す場
合の式IIの原料複素環式カルボン酸は文献に記載されている既知化合物である。
その調製はC.R.Acad.Sc.Paris C269,154(1969)に掲載のH.Techerの報文、ユーゴ
スラビア(YU)特許出願P-2092/90号、欧州特許382687号及びJ.Heterocyclic Ch
em.30,597(1993)に掲載のD.Kikelj等の報文に記載されている。別法として、式I
Iの原料複素環式カルボン酸は対応するエステル(その合成はフランス特許第2,0
24,816号に記載されている)から周知の方法に従ってアルカリ加水分解により調
製し得る。エステルの加水分解はメタノール、エタノール、ジオキサン又はテト
ラヒドロフランのごとき極性有機溶剤中でアルカリ水酸化物の水溶液を使用して
室温で行われる。
Yが-CH2-基を表し、Zが酸素原子を表す場合の式IIの原料複素環式カルボ
ン酸は、下記の反応図
に従って、トランス-2-アジドシクロヘキサノールIV[G.Swift及びD.Swern、Or
g.Chem.32,511(1967)]と式VIII
(式中、R1は式Iと同一の意義を有しており、R8は直鎖又は分岐鎖C1-4アル
キル基であり、Xは臭素又は塩素原子を表す)のジアルキル-2-ハロマロネート
とを反応させて、式V(式中のR1とR8は式VIIIと同一の意義を有する)の2-置
換トランス-ジアルキル-2-(2'-アジドシクロヘキシルオキシ)マロネートを形成
させることにより調製される。式Vの化合物を形成させるための式IVのトラン
ス-2-アジドシクロヘキサノールと式VIIIのジアルキルマロネートとの反応はテ
トラヒドロフラン又は1,4-ジオキサンのごとき極性非プロトン溶剤中で、NaH又
はNaNH2のごとき塩基の存在下、20〜100℃の温度で行われる。
式Vの化合物を周知の方法に従ってアジド基を還元しついで自然環化させるこ
とにより式VIの2-非置換又は2-置換トランス-2-アルコキシカルボニルオクタ
ヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-3-オンに転化する。還元は低級アルコールの
ごとき極性溶剤中で、例えばSnCl2を使用するか又はPd/C触媒の存在下で水素化
することにより行われる。
式VIの化合物のアルキル化は周知の方法に従って、この化合物と式IX
R2X IX
(式中、R2は式Iと同一の意義を有しており、Xは臭素又は沃素原子を表す)
のハロゲン化アルキルとを、NaH、NaN、NaH2又はカリウムtert-ブトキシドのご
とき塩基の存在下、ベンゼン、トルエン又はキシレンのごとき無水不活性溶剤中
で、還流温度までの温度で又は相間移動触媒条件下で反応させることにより行わ
れる。
式VIのエステルを1,4-ジオキサン、テトラヒドロフラン又は低級アルコール
中、室温で、例えばアルカリ水酸化物の水溶液を使用してアルカリ加水分解する
ことにより式IIのカルボン酸に転化させる。
式Vのエステルの調製は、下記の反応図
に従って、式Xのトランス-アルキル-2-(2'-アジドシクロヘキシルオキシ)カル
ボキシレート[その製法はSynth.Commun.19,2665(1989)に掲載のD.Kikeljの報文
又はMonatsh.Chem.122,275(1991)に掲載のD.Kikeljの報文に記載されている]と
、式XI
Cl COOR8 XI
のクロロホルメート又は式XII
CO(OR8)2 XII
のジアルキルカーボネートとをテトラヒドロフラン中、リチウムジイソプロピル
アミドの存在下、H.Griengl等によりMonatsh.Chem.118,415(1991)に記載の方法
に従って反応させることによっても行い得る。
本発明は更に式IIの複素環式カルボン酸のエナンチオマー又はジアステレオマ
ーから、これと前記したごとき式IIIのジペプチドとを反応させることにより調
製される式Iの化合物の光学的に純粋なジアステレオマーに関する。
Yが=CH-又は=N-基を表し、Zが酸素又は硫黄原子又は-CH2-基を表す
場合の式IIの複素環式カルボン酸のエナンチオマーは、J.Jacques,A.Collet及び
S.H.WilenによりEnantiomers,Racemates and Resolution(ニユーヨーク、チチ
ェスター、ブリスバン、トロント所在、John Wiley and Sons,1981発行)に記載
されるカルボン酸の分割についての周知の方法を使用して、式IIの複素環式カル
ボン酸のラセミ混合物を分割することにより調製し得る。
Yが-CH2-基を表し、Zが酸素原子を表す場合の式IIの化合物の純粋なジア
ステレオマーは、、それぞれ、(1R,2R)-2-アジドシクロヘキサノール及び(1S,2S
)-2-アジドシクロヘキサノールから調製し得る、(2R/S,4aR,8aR)-II又は(2R/S,4
aS,8aS)-IIの混合物をrac-トランス-2-アジドシクロヘキサノールから式IIのジ
アステレオマー混合物を調製する場合について述べたごとき方法で分割すること
により取得し得る;
(1R,2R)-2-アジドシクロヘキサノール及び(SR,2S)-2-アジドシクロヘキサノー
ルは文献に記載される既知化合物である。その調製はHoeing等によりTetrahedro
n Lett.29,1903(1988)に、また、
H.Hoeing等によりJ.Chem.Soc.Perkin Trans I1989,2341に記載されている。
本発明を以下の実施例により例示する。実施例1
トランス-ジエチル-2-(2'-アジドシクロヘキシルオキシ)-2-メチルマロネー
ト
還流水冷コンデンサーと磁気攪拌機を取付けた三つ口容器内の無水ジオキサン
(75ml)中のNaH(1.8g,75ミリモル)の懸濁液に、トランス-2-アジドシクロヘキサ
ノール(10.6g,75ミリモル)を70℃で滴下した。反応混合物を70℃で1.5時間攪拌
しついでジエチル-2-ブロモ-2-エチルマロネート(19g,75ミリモル)を滴下した
。反応混合物を70-80℃で4時間攪拌した。溶剤を蒸発させついで水(200ml)を添
加しついで酢酸エチルで抽出した(5x50ml)。有機相を一緒にし、MgSO4上で乾燥
し、濾過しついで溶剤を蒸発させた。生成物を真空中で蒸留し、120-150℃/0.20
-0.67ミリバールで蒸留されるフラクションをカラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル;クロロホルム/メタノール=100:1)により更に精製した。かくして、6.
72g(27%)の淡黄色粘稠液体が得られた。
C14H23N3O5(313.35)としての分析値:
計算値: 53.66%C 7.40%H 13.41%N
実測値: 53.32%C 7.36%H 13.49%N実施例2
トランス-エチル-2-(2'-アジドシクロヘキシルオキシ)-アセテ
ート
無水エタノール(30ml)中のトランス-2-(2'-アジドシクロヘキシルオキシ)酢酸
(11.16g,56ミリモル)と濃硫酸(0.8ml)の溶液を還流温度で3時間加熱しついで混
合物を氷水(150ml)中に注入し、n-ヘキサンで抽出した(4x60ml)。一緒にした
ヘキサン相をMgSO4上で乾燥し、濾過しついで溶剤を蒸発させた。粗生成物を真
空下で蒸留して(沸点:129℃/0.67ミリバール)、8.6g(68%)の標題化合物を黄
色油状物の形で得た。
C10H17N3O3(313.35)としての分析値:
計算値: 52.85%C 7.54%H 18.49%N
実測値: 52.52%C 7.52%H 18.67%N実施例3
トランス-ジエチル-2-(2'-アジドシクロヘキシルオキシ)-マロネート
無水トラヒドロフラン(20ml)中のリチウムジイソプロピルアミド(2.14g,20ミ
リモル)の溶液に、エチル-2-(2'-アジドシクロヘキシルオキシ)-アセテート(
3.4g,15ミリモル)を攪拌しながら-90℃で添加しついでクロルギ酸エチル(1.63g
,15ミリモル)を添加した。-90℃で1時間攪拌した後、温度を-50℃まで上昇さ
せた;6N HCl(3ml)を添加しついで混合物をエーテルで抽出した。一緒にしたエ
ーテル相を飽和NaHCO3溶液で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、濾過しついで溶剤を真
空下で留去させた。かくして、2.45g(60%)の標題化
合物が黄色油状物の形で得られ、これを真空下で蒸留することにより精製した。
実施例4
トランス-エチル-2-メチル-3-オキソ-オクタヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン
-2-カルボキシレート
メタノール(12ml)中のSnCl2.2H2O(4.06g,18ミリモル)の溶液に、氷浴上で攪
拌しながら、メタノール(12ml)中のトランス-ジエチル-2-(2'-アジドシクロヘキ
シルオキシ)-2-メチルマロネート(3.76g,12ミリモル)の溶液を滴下した。混合
物を室温で一夜攪拌し、溶剤を蒸発させついで残渣を飽和Na2CO3溶液(75ml)と共
に15分間攪拌した。混合物をエーテルで抽出し(5x50ml)、一緒にした有機相をMg
SO4上で乾燥した。溶液を濾過し、溶剤を蒸発させついで生成物を酢酸エチルか
ら再結晶させた。かくして、1.88g(65%)の標題化合物が白色結晶(m.p.92-94℃
)の形で得られた。
MS(70eV,100℃): 計算値: 241.29
実測値: 241(M+)
C12H19NO4(241.287)としての分析値:
計算値: 59.73%C 7.94%H 5.81%N
実測値: 59.88%C 8.12%H 5.80%N実施例5
トランス-2-メチル-3-オキソ-オクタヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カル
ボン酸
ジオキサン(80ml)中のトランス-エチル-2-メチル-3-オキソ-オクタヒドロ-2H-
1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボキシレート(4.80g,19.8ミリモル)と1N NaOH(
29.7ml,20.7ミリモル)の溶液を20時間攪拌した。溶剤を蒸発させ、残渣に1N H
Cl(90ml,90ミリモル)を添加しついで混合物を酢酸エチルで抽出した(4x60ml)
。有機相をMgSO4上で乾燥し、溶剤を蒸発させついで生成物を酢酸エチルから再
結晶させた。かくして、2.3g(54.5%)の標題化合物が白色結晶(m.p.142-144℃
)の形で得られた。
MS(70eV,80℃):計算値: 213.23
実測値: 213(M+)
C10H15NO4(213.233)としての分析値:
計算値: 56.53%C 7.09%H 6.57%N
実測値: 56.24%C 7.21%H 6.27%N実施例6
トランス-エチル-2,4-ジメチル-3-オキソ-オクタヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサ
ジン-2-カルボキシレート
無水トルエン(10ml)中のトランス-エチル-2-メチル-3-オキソ-オクタヒドロ-2
H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボキシレ-ト(483mg,2ミリモル)の溶液に、NaH
(96mg.4ミリモル)と沃化メチル(710mg,5ミリモル)を添加しついで混合物を還流
温度で30分間加熱した。反応が完了した後、トルエン溶液を1N HCl(10ml)、1N
NaOH(10ml)及び飽和NaCl溶液(10ml)で洗浄した。溶液をMgSO4上で乾燥し、溶剤
を蒸発させた。かくして、319mg(62%)の黄色生成物が得られ、これをカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル;クロロホルム/メタノール=9:1)により精製し
た。かくして、246mg(48%)の標題化合物が粘稠油状物の形で得られた。
C13H21NO4(255.307)としての分析値:
計算値: 61.15%C 8.29%H 5.49%N
実測値: 61.10%C 8.63%H 5.37%N実施例7
トランス-2,4-ジメチル-3-オキソ-オクタヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-
カルボン酸
ジオキサン(5ml)中のトランス-エチル-2,4-ジメチル-3-オキソ
-オクタヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボキシレート(180mg,0.71ミリ
モル)と1N NaOH(1.1ml ,1.1ミリモル)を20時間攪拌した。溶剤を蒸発させ、残
渣に1N HCl(11ml ,11ミリモル)を添加しついで混合物を酢酸エチルで抽出した(
3x20ml)。有機相をMgSO4上で乾燥し、溶剤を蒸発させた。かくして、114mg(71%
)の標題化合物が粘稠黄色油状物の形で得られた。
実施例8
(+)-1-フェニルエチルアンモニウム3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-
ベンゾオキサジン-2-カルボキシレート
3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボン酸(6.
00g,29ミリモル)を無水エタノール(250ml)に溶解し、この溶液にS-(-)-1-フェ
ニルエチルアミン(3.51g,29ミリモル)を添加した。光学的に純粋なアミンの添
加後、白色沈殿の分離が開始した。室温で30分間攪拌した後、沈殿を濾別した。
塩を無水エタノールから再結晶させた。かくして、4.17gの標題化合物が白色結
晶(m.p.180-183℃)の形で得られた。
収率:85%
旋光度:[α]20 D=+50.8°(c=0.5,メタノール)
C18H20N2O4(328.36)としての分析値:
計算値: 65.84%C 6.14%H 8.53%N
実測値: 64.99%C 5.97%H 8.60%N実施例9
(-)-1-フェニルエチルアンモニウム3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-
ベンゾオキサジン-2-カルボキシレート
3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボン酸(7.
00g,33.9ミリモル)を無水エタノール(290ml)に溶解し、この溶液にR-(+)-1-フェ
ニルエチルアミン(4.11g,33.9ミリモル)を添加した。光学的に純粋なアミンの
添加後、白色沈殿の分離が開始した。室温で30分間攪拌した後、沈殿を濾別した
。塩を無水エタノールから再結晶させた。かくして、5.00g標題化合物が白色結
晶(m.p.177-178℃)の形で得られた。
収率:86%
旋光度:[α]20 D=+50.2°(c=0.5,メタノール)
C18H20N2O4(328.36)としての分析値:
計算値: 65.84%C 6.14%H 8.53%N
実測値: 66.00%C 5.97%H 8.71%N実施例10
(-)-1-フェニルエチルアンモニウム3,4-ジヒドロ-2,4-ジメチル-3-オキソ-2H-
1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボキシレート
3,4-ジヒドロ-2,4-ジメチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボン
酸(1.00g,4.5ミリモル)を無水エタノール(12ml)に溶解し、この溶液にS-(-)-1-
フェニルエチルアミン(0.55g,4.5ミリモル)を添加した。数時間後に白色沈殿の
分離が開始した。
塩を濾別し、無水エタノールから再結晶させた。かくして、0.37gの標題化合物
が白色結晶(m.p.210-211℃)の形で得られた。
収率:48%
旋光度:[α]20 D= -79.0°(c=0.5,メタノール)
C19H22N2O4(342.18)としての分析値:
計算値: 66.64%C 6.48%H 8.18%N
実測値: 66.59%C 6.50%H 8.22%N実施例11
(+)-1-フェニルエチルアンモニウム3,4-ジヒドロ-2,4-ジメチル-3-オキソ-2H-
1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボキシレート
実施例10で述べたごときS-(-)-1-フェニルエチルアミンを使用したN-メチル
化酸の分割の後に母液の蒸発により得られた残渣を酸性化することにより得られ
た3,4-ジヒドロ-2,4-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボン酸(
0.57g,2.6ミリモル)を無水エタノール(5ml)に溶解し、この溶液にR-(+)-1-フ
ェニルエチルアミン(0.31g,2.6ミリモル)を添加した。光学的に純粋なアミン
の添加後、白色沈殿の分離が開始した。室温で30分間攪拌した後、沈殿を濾別し
た。塩を無水エタノールから再結晶させた。かくして、0.25gの標題化合物が白
色結晶(m.p.211-213℃)の形で得られた。
収率:16%
旋光度:[α]20 D= +90.4°(c=0.5,メタノール)
C19H22N2O4(342.18)としての分析値:
計算値: 66.64%C 6.48%H 8.18%N
実測値: 66.60%C 6.53%H 8.20%N実施例12
(S)-(+)-3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カル
ボン酸
(+)-1-フェニルエチルアンモニウム3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-
ベンゾオキサジン-2-カルボキシレート(4.17g,12.7ミリモル)を水(120ml)に懸
濁させついで1M HClを使用してpH=1に酸性化した。分離した沈殿(2.42g)を濾別
し、水で洗浄しついでエタノールとヘキサン1:3の混合物から再結晶させた。白
色結晶の融点は168-172℃であった。
収率:92%
旋光度:[α]20 D=+68.6°(c=0.5,メタノール)
C10H9NO4(207.18)としての分析値:
計算値: 57.97%C 4.38%H 6.76%N
実測値: 58.04%C 4.56%H 6.47%N実施例13
(R)-(-)-3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カル
ボン酸
この化合物は実施例12に記載の方法に従って(-)-1-フェニルエチルアンモニ
ウム3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボキシ
レートから調製した。標題化合物が白色結晶(m.p.168-171℃)の形で得られた。
収率:90%
旋光度:[α]20 D=-68.7°(c=0.5,メタノール)
C10H9NO4(207.18)としての分析値:
計算値: 57.97%C 4.38%H 6.76%N
実測値: 58.00%C 4.25%H 6.75%N実施例14
(S)-(+)-メチル-3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-
2-カルボキシレート
無水メタノール(20ml)中の(+)-3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベン
ゾオキサジン-2-カルボン酸(1.95g,9.4ミリモル)の溶液に濃硫酸(0.2ml)を添加
しついで反応混合物を還流温度で3時間加熱した。ついで溶剤を蒸発させ、得ら
れた結晶を氷冷した水で洗浄し、濾別した。標題化合物が白色結晶(m.p.151-153
℃)の
形で得られた。
収率:92%
旋光度:[α]20 D=+44.5°(c=0.5,メタノール)
C11H11NO4(221.21)としての分析値:
計算値: 59.73%C 5.01%H 6.33%N
実測値: 59.56%C 4.89%H 5.94%N実施例15
(R)-(-)-メチル-3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-
2-カルボキシレート
この化合物は実施例14に記載の方法に従って(-)-3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-
オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボン酸から調製した。標題化合物が白
色結晶(m.p.153-157℃)の形で得られた。
収率:95%
旋光度:[α]20 D= -43.6°(c=0.5,メタノール)
C11H11NO4(221.21)としての分析値:
計算値: 59.73%C 5.01%H 6.33%N
実測値: 59.32%C 4.85%H 5.96%N実施例16
(S)-(+)-メチル-2,4-ジメチル-3,4-ジヒドロ-3-オキソ-2H-1,4-
ベンゾオキサジン-2-カルボキシレート
無水トルエン(20ml)中の(+)-メチル-3,4-ジヒドロ--2-メチル-3-オキソ-2H-1,
4-ベンゾオキサジン-2-カルボキシレート(0.9g,4.1ミリモル)の溶液に、攪拌
しながら、NaH(0.12g.5.1ミリモル)と沃化メチル(0.87g,6.1ミリモル)を添加し
ついで混合物を還流温度で2時間加熱した。反応が完了した後、トルエン溶液を
水(2x20ml)、0.1M HCl(2x20ml)及び飽和NaCl溶液(20ml)で洗浄した。溶液をMg
SO4上で乾燥し、溶剤を蒸発させた。かくして、0.68gの標題化合物が得られ、こ
れをヘキサンとジエチルエーテルの混合物から再結晶させた。標題化合物が白色
結晶(m.p.76-78℃)の形で得られた。
収率:71%
旋光度:[α]20 D= +69.5°(c=0.5,メタノール)
C12H13NO4(235.24)としての分析値:
計算値: 61.27%C 5.57%H 5.95%N
実測値: 61.50%C 5.94%H 5.62%N実施例17
(R)-(-)-メチル-3,4-ジヒドロ--2,4-ジメチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサ
ジン-2-カルボキシレート
この化合物は実施例16に記載の方法に従って(-)-メチル-3,4-ジヒドロ-2-メ
チル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボキシレートから調製した。標
題化合物が白色結晶(m.p.75-78℃)の形で得られた。
収率:71%
旋光度:[α]20 D= -64.6°(c=0.5,メタノール)
C12H13NO4(235.24)としての分析値:
計算値: 61.27%C 5.57%H 5.95%N
実測値: 61.19%C 5.19%H 5.73%N実施例18
(S)-(+)-3,4-ジヒドロ-2,4-ジメチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-
カルボン酸
A)(S)-(+)-メチル-3,4-ジヒドロ-2,4-ジメチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキ
サジン-2-カルボキシレート(0.58g,2.5ミリモル)をジオキサン(15ml)に溶解し
、この溶液に1M NaOH(3ml,3ミリモル)を添加しついで混合物を室温で24時間攪拌
した。溶剤を蒸発させ、残渣を水(15ml)に溶解させた。水性相を1M HClで酸性化
して沈殿を分離させ、これをヘキサンとエタノールの混合物から再結晶させた。
標題化合物(0.47g)は白色結晶(m.p.139-143℃)の形で得られた。
収率:88%
旋光度:[α]20 D= +89.5°(c=0.5,メタノール)
C11H11NO4(221.21)としての分析値:
計算値: 59.73%C 5.01%H 6.33%N
実測値: 59.83%C 4.89%H 6.56%N
B)別法において、この化合物を実施例12に記載の方法に従って(+)-1-フェニ
ルエチルアンモニウム3,4-ジヒドロ-2,4-ジメチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキ
サジン-2-カルボキシレートから調製した。標題化合物は白色結晶の形で得られ
た。
収率:77%
旋光度:[α]20 D= +99.2°(c=0.5,メタノール)実施例19
(R)-(-)-3,4-ジヒドロ-2,4-ジメチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-
カルボン酸
A)この化合物は実施例18に記載の方法に従って(R)-(-)-メチル-3,4-ジヒド
ロ-2,4-ジメチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボキシレートから
調製した。標題化合物は白色結晶(m.p.139-142℃)の形で得られた。
収率:86%
旋光度:[α]20 D= -85.2°(c=0.5,メタノール)
C11H11NO4(221.21)としての分析値:
計算値: 59.73%C 5.01%H 6.33%N
実測値: 59.46%C 4.92%H 5.98%N
B)別法において、この化合物を実施例12に記載の方法に従って(-)-1-フェニ
ルエチルアンモニウム3,4-ジヒドロ-2,4-ジメチル-3
- オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボキシレートから調製した。標題化
合物は白色結晶の形で得られた。
収率:92%
旋光度:[α]20 D= -83.3°(c=0.5,メタノール)実施例20
エチル-3,4-ジヒドロ-4-エチル-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン
-2-カルボキシレート
この標題化合物は実施例16に記載の方法に従ってエチル-3,4-ジヒドロ-2-メ
チル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボキシレートと臭化エチルから
調製した。標題化合物は粘稠な液体であり、これをカラムクロマトグラフィー(
シリカゲル;ジクロルメタン/メタノール 100:1)により精製した。
収率 :62%
C14H17NO4(263.29)としての分析値:
計算値: 63.87%C 6.51%H 5.32%N
実測値: 63.82%C 6.64%H 5.72%N実施例21
3,4-ジヒドロ-4-エチル-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カル
ボン酸
この化合物は3,4-ジヒドロ-4-エチル-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキ
サジン-2-カルボン酸エチルから実施例18に記載の方法に従って製造した。得ら
れた表記化合物は白色結晶の形状であった。融点164〜168℃
収率:92%
C12H13NO4(235.24)としての分析値:
計算値: 61.27%C 5.57%H 5.95%N
実測値: 61.37%C 5.38%H 6.15%N実施例22
4-ベンジル-3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カ
ルボン酸メチル
この化合物は3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-
カルボン酸メチルと臭化ベンジルから実施例16に記載の方法に従って製造した。
生成物は白色結晶の形状であった。この結晶をヘキサンとジエチルエーテルの混
合物から再結晶した。融点113〜114℃。
収率:73%
C18H17NO4(311.34)としての分析値:
計算値: 69.44%C 5.50%H 4.50%N
実測値: 69.07%C 5.35%H 5.21%N実施例23
4-ベンジル-3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カ
ルボン酸
この化合物は3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-
カルボン酸メチルから実施例18に記載の方法に従って製造した。水性層を1M HC
lで酸性化した後に、表記の酸を酢酸エ
チル中に抽出した。得られた有機層をMgSO4で乾燥し、溶媒を蒸発させた。得ら
れた表記化合物は白色結晶の形状であった。融点140〜144℃。
収率:95%
C17H15NO4(297.31)としての分析値:
計算値: 68.68%C 5.09%H 4.71%N
実測値: 67.65%C 4.85%H 5.36%N実施例24
2-メチル-3,4-ジヒドロ-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボン酸エ
チル
無水ジメチルホルムアミド(14ml)中のKF(3.016g)52ミリモル)の懸濁物に2-ブ
ロモ-2-メチル-マロン酸ジエチル(3.90ml、20ミリモル)を加え、この混合物を室
温で15分間攪拌した。次いで、2-メルカプトアニリン(2.50g、20ミリモル)を加
え、この混合物を60℃の温度で6時間攪拌し、次いで室温で1晩攪拌した。得ら
れた反応混合物を、水と氷の混合物(80ml)と混合した。分離された生成物を吸引
濾過し、無水エタノールから再結晶した。このようにして、白色結晶の形状の表
記化合物3.80g(75.7%)を得た。融点109〜111℃。
C12H13NO3S(251)としての分析値:
計算値: 57.37%C 5.18%H 5.58%N
実測値: 57.52%C 4.89%H 5.58%N実施例25
2-メチル-3,4-ジヒドロ-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾチアジン-2-カルボン酸
2-メチル-3,4-ジヒドロ-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾチアジン-2-カルボン酸エチ
ル(0.251g、1ミリモル)と1N NaOH(2.2ml、2.2ミリモル)をジオキサン(5ml)中
で室温で48時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、得られた残留物に水(5ml)を加え、
これを20%HClでpH=2に酸性化した。分離された結晶を吸引濾過し、無水エタノ
ールから再結晶した。このようにして白色結晶の形状の表記化合物0.234g(98.0
%)を得た。融点164〜165℃。
C10H9NO3S(223)としての分析値:
計算値: 53.81%C 4.04%H 6.28%N
実測値: 54.41%C 3.47%H 5.70%N実施例26
N-(2-メチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボニル
)-L-アラニル-D-イソグルタミン酸ベンジル
乾燥ジメチルホルムアミド(12ml)にL-アラニル-D-イソグルタミン酸ベンジル
・塩酸塩(970mg、2.82ミリモル)と2-メチル-3,4-ジヒドロ-3-オキソ-2H-1,4-ベ
ンゾオキサジン-2-カルボン酸(585mg、2.82ミリモル)とを溶解した溶液に、ジフ
ェニルホスホリルアジド
(777mg、2.82ミリモル)を氷浴上で攪拌しながら加え、次いでトリエチルアミン(
571mg、5.65ミリモル)を加えた。攪拌を氷浴上で1時間続け、次いで室温で48時
間続けた。得られた混合物に酢酸エチル(60ml)を加え、この混合物を10%クエン
酸(3回×10ml)で抽出した。クエン酸層を一緒にして酢酸エチル(6回×25ml)で
再抽出した。6回分の酢酸エチル層全部を一緒にし、連続的に蒸留水(3回×10
ml)、飽和NaCl溶液(3回×10ml)、飽和NaHCO3溶液(3回×10ml)、蒸留水(
3回×10ml)及び飽和NaCl溶液(3回×10ml)で洗浄した。得られた混合物をMg
SO4で乾燥し、この乾燥剤を濾過して除き、次いで溶媒を蒸発させ、このように
して白色フォーム(foam)状の表記化合物1.19g(85%)を得、これを酢酸エチルとn
-ヘキサンの混合物から再結晶することにより結晶体に転化させた。融点146〜15
2℃。
C25H28N4O7(496.519)としての分析値:
計算値: 60.48%C 5.68%H 11.28%N
実測値: 60.21%C 5.58%H 11.04%N実施例27
N-(2-メチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボニル
)-L-アラニル-D-イソグルタミン
N-(2-メチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボニル
)-L-アラニル-D-イソグルタミン酸ベンジル(1640mg、
3.30ミリモル)をメタノール(20ml)に溶解し、これにPd/C(10%、170mg)を加え、
得られた混合物を標準圧力で1時間水素添加した。上記触媒を除去し次いで溶媒
を蒸発させた後に、白色フォーム状の表記化合物 1275mg(95%)を得た。
C18H22N4O7(406.394)としての分析値:
計算値: 53.19%C 5.46%H 13.78%N
実測値: 53.47%C 5.76%H 13.60%N実施例28
トランス-N-(2-メチル-3-オキソ-オクタヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-
カルボニル)-L-アラニル-D-グルタミン酸ジベンジル
乾燥ジメチルホルムアミド(7ml)にL-アラニル-D-グルタミン酸ジベンジル・塩
酸塩(652mg、1.5ミリモル)とトランス-2-メチル-3-オキソ-オクタヒドロ-2H-1
,4-ベンゾオキサジン-2-カルボン酸(318mg、1.5ミリモル)とを溶解した溶液に、
ジフェニルホスホリルアジド(412mg、1.5ミリモル)を氷浴上で攪拌しながら加え
、次いでトリエチルアミン(303mg、3.0ミリモル)を加えた。攪拌を氷浴上で1時
間続け、次いで室温で48時間続けた。得られた混合物に酢酸エチル(40ml)を加え
、この混合物を連続的に10%クエン酸(3回×10ml)、蒸留水(3回×10ml)、飽
和NaCl 溶液(3回×10m1)、飽和NaHCO3溶液(3回×10m1)、蒸留水(3回×10ml)
及び飽和NaCl溶液(3回×10ml)で洗浄した。得られた混合物をMgSO4で乾燥し、
この乾燥剤を濾過して除き、次いで溶媒を蒸発させた。得られた白色フォーム状
の粗製の表記化合物(770mg、82%)をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル;
クロロホルム/メタノール=9:1)で精製することにより、純粋な生成物 720
mgを得た。
C32H39N3O8(593.65)としての分析値:
計算値: 64.74%C 6.62%H 7.08%N
実測値: 64.69%C 6.84%H 6.99%N実施例29
トランス-N-(2-メチル-3-オキソ-オクタヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-
カルボニル)-L-アラニル-D-グルタミン酸
トランス-N-(2-メチル-3-オキソ-オクタヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-
カルボニル)-L-アラニル-D-グルタミン酸ジベンジル(700mg、1.179ミリモル)
をメタノール(20ml)に溶解し、これにPd/C(10%、110mg)を加え、次いで得られ
た混合物を標準圧力で1時間水素添加した。上記触媒を除去し次いで溶媒を蒸発
させた後に、白色固形フォームの形状の表記化合物 453mg(93%)を得た。
C18H27N3O8(413.427)としての分析値:
計算値: 52.29%C 6.58%H 10.16%N
実測値: 51.83%C 6.87%H 9.99%N実施例30
N-(2-メチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボニル
)-L-アラニル-D-グルタミン酸ジベンジル
表記の化合物は2-メチル-3,4-ジヒドロ-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2
-カルボン酸から実施例28に記載の方法に従って製造した。得られた表記の化合
物は粘稠油状物の形状であった。
収率:89%
C32H33N3O8(587.63)xH2Oとしての分析値:
計算値: 63.46%C 5.83%H 6.94%N
実測値: 63.11%C 5.94%H 6.84%N実施例31
N-(2-メチル-6-ニトロ-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-
カルボニル)-L-アラニル-D-イソグルタミン酸ベンジル
表記の化合物は2-メチル-6-ニトロ-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオ
キサジン-2-カルボン酸から実施例26に記載の方法に従って製造した。得られた
表記の化合物は固体黄色フォームの形状であった。
収率:72%
C25H27N5O9(541.516)としての分析値:
計算値: 55.45%C 5.03%H 12.93%N
実測値: 54.72%C 5.23%H 12.50%N実施例32
N-(2-メチル-6-ニトロ-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-
カルボニル)-L-アラニル-D-イソグルタミン
表記の化合物はN-(2-メチル-6-ニトロ-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾ
オキサジン-2-カルボニル)-L-アラニル-D-イソグルタミン酸ベンジルから実施例
27に記載の方法に従って製造した。得られた表記の化合物は固体褐色フォームの
形状であった。
収率:90%
融点:142〜146℃
C18H21N5O9(451.392)としての分析値:
計算値: 47.90%C 4.69%H 15.51%N
実測値: 48.18%C 4.84%H 15.16%N実施例33
N-(2-メチル-7-ニトロ-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-
カルボニル)-L-アラニル-D-グルタミン酸ジベンジル
表記の化合物は2-メチル-7-ニトロ-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオ
キサジン-2-カルボン酸から実施例28に記載の方法に従って製造した。得られた
表記の化合物は粘稠油状物の形状であった。
収率:69%
C32H32N4O10(632.626)としての分析値:
計算値: 60.76%C 5.10%H 8.86%N
実測値: 61.05%C 5.56%H 8.68%N実施例34
N-(2-メチル-7-ニトロ-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-
カルボニル)-L-アラニル-D-グルタミン酸
表記の化合物はN-(2-メチル-7-ニトロ-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾ
オキサジン-2-カルボニル)-L-アラニル-D-グルタミン酸ジベンジルから実施例29
に記載の方法に従って製造した。得られた表記の化合物は固体褐色フォームの形
状であった。
収率:86%
融点:132〜135℃
C18H20N4O10(452.377)としての分析値:
計算値: 47.79%C 4.46%H 12.38%N
実測値: 47.80%C 4.89%H 11.95%N実施例35
N-(2,6-ジメチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボ
ニル)-L-アラニル-D-グルタミン酸ジベンジル
表記の化合物は2,6-ジメチル-3,4-ジヒドロ-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジ
ン-2-カルボン酸から実施例28に記載の方法に従って製造した。得られた表記の
化合物は粘稠油状物の形状であった。
収率:61%
C33H35N3O8(601.63)としての分析値:
計算値: 65.88%C 5.86%H 6.98%N
実測値: 65.47%C 5.98%H 6.63%N実施例36
N-(2,6-ジメチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボ
ニル)-L-アラニル-D-グルタミン酸
表記の化合物はN-(2,6-ジメチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキ
サジン-2-カルボニル)-L-アラニル-D-グルタミン酸ジベンジルから実施例29に記
載の方法に従って製造した。得られた表記化合物は固体フォームの形状であった
。
収率:87%
C19H23N3O8(421.406)xH2Oとしての分析値:
計算値: 51.93%C 5.73%H 9.56%N
実測値: 52.04%C 5.96%H 9.86%N実施例37
N-(2-メチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリド[3,2-b]-1,4-オキサジン-2-カ
ルボニル)-L-アラニル-D-グルタミン酸ジベンジル
表記の化合物は2-メチル-3,4-ジヒドロ-3-オキソ-2H-ピリド[3,2-b]-1,4-オキ
サジン-2-カルボン酸から実施例28に記載の方法に従って製造した。
収率:45%
融点:93〜95℃
C31H32N4O8(588.616)としての分析値:
計算値: 63.26%C 5.48%H 9.52%N
実測値: 63.50%C 5.62%H 9.45%N実施例38
N-(2-メチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリド[3,2-b]-1,4-オキサジン-2-カ
ルボニル)-L-アラニル-D-グルタミン酸
表記の化合物はN-(2-メチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-ピリド[3,2-b]-1,4-
オキサジン-2-カルボニル)-L-アラニル-D-グルタミン酸ジベンジルから実施例29
に記載の方法に従って製造した。得られた表記化合物は固体フォームの形状であ
った。
収率:94%
実施例39
N-(2,4-ジメチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボ
ニル)-L-アラニル-D-グルタミン酸ジベンジル
表記の化合物は2,4-ジメチル-3,4-ジヒドロ-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジ
ン-2-カルボン酸から実施例28に記載の方法に従って製造した。得られた表記の
化合物は粘稠油状物の形状であった。
収率:82%
C33H35N3O8(601.665)としての分析値:
計算値: 65.88%C 5.86%H 6.98%N
実測値: 65.42%C 5.95%H 7.14%N実施例40
N-(2,4-ジメチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボ
ニル)-L-アラニル-D-グルタミン酸
表記の化合物はN-(2,4-ジメチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキ
サジン-2-カルボニル)-L-アラニル-D-グルタミン酸ジベンジルから実施例29に記
載の方法に従って製造した。得られた表記の化合物は粘稠油状物の形状であった
。
収率:71%
C19H23N3O8(421.406)xH2Oとしての分析値:
計算値: 51.92%C 5.73%H 9.56%N
実測値: 52.34%C 5.68%H 9.75%N実施例41
N-(6-クロロ-2-メチル-3-オキソ-3,4-ジヒドロ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-
カルボニル)-L-アラニル-D-イソグルタミン酸ベンジル
表記の化合物は6-クロロ-2-メチル-3,4-ジヒドロ-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオ
キサジン-2-カルボン酸から実施例26に記載の方法に従って製造した。
収率:69%
融点:106〜110℃
1R(KBr):ν=3316,3064,2941,1707,1666,1610,1496,1453,
1378,1228,1170,1131,1083,934,834,813,
739,698cm-1
C25H27N4O7Cl(530.964)としての分析値:
計算値: 56.55%C 5.13%H 10.55%N
実測値: 56.22%C 5.33%H 10.74%N実施例42
N-(3,4-ジヒドロ-2,4-ジメチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボ
ニル)-L-アラニル-D-イソグルタミン酸ベンジル
表記の化合物は3,4-ジヒドロ-2,4-ジメチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジ
ン-2-カルボン酸から実施例26に記載の方法に従って製造した。得られた表記の
化合物は白色フォームの形状であり、これをカラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル;クロロホルム/メタノール=9:1)で精製した。得られた化合物は鋭敏
な融点を有していなかった。
収率:60%
C26H30N4O7(510.55)としての分析値:
計算値: 61.17%C 5.92%H 10.97%N
実測値: 61.05%C 5.89%H 10.66%N実施例43
N-(3,4-ジヒドロ-2,4-ジメチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボ
ニル)-L-アラニル-D-イソグルタミン
表記の化合物はN-(3,4-ジヒドロ-2,4-ジメチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキ
サジン-2-カルボニル)-L-アラニル-D-イソグルタミン酸ベンジルから実施例27に
記載の方法に従って製造した。得られた表記の化合物は白色フォームの形状であ
り、これを無水エーテルから再沈殿させることによって結晶体に転化させた。得
られた化合物は鋭敏な融点を有していなかった。
収率:90%
C19H24N4O7・0.6H2O(431.22)としての分析値:
計算値:52.92%C 5.89%H 12.99%N
実測値:53.29%C 5.90%H 12.39%N実施例44
N-(3,4-ジヒドロ-2,6-ジメチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボ
ニル)-L-アラニル-D-イソグルタミン酸ベンジル
表記の化合物は3,4-ジヒドロ-2,4-ジメチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジ
ン-2-カルボン酸から実施例26に記載の方法に従って製造した。得られた表記の
化合物は白色フォームの形状であり、これをカラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル;クロロホルム/メタノール=9:1)で精製し、次いで無水エーテルから
再沈殿させることによって結晶体に転化させた。得られた化合物は鋭敏な融点を
有していなかった。
収率:71%
C26H30N4O7(510.55)としての分析値:
計算値:61.17%C 5.92%H 10.97%N
実測値:60.54%C 5.77%H 10.71%N実施例45
N-(3,4-ジヒドロ-2,6-ジメチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボ
ニル)-L-アラニル-D-イソグルタミン
表記の化合物はN-(3,4-ジヒドロ-2,6-ジメチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキ
サジン-2-カルボニル)-L-アラニル-D-イソグルタミン酸ベンジルから実施例27に
記載の方法に従って製造した。得られた表記の化合物は白色フォームの形状であ
り、これを無水エーテルから再沈殿させることによって結晶体に転化させた。得
られた化合物
は鋭敏な融点を有していなかった。
収率:92%
C19H24N4O7(420.41)としての分析値:
計算値: 54.28%C 5.75%H 13.33%N
実測値: 54.02%C 6.01%H 12.78%N実施例46
N-(3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾチアジン-2-カルボニル)-
L-アラニル-D-イソグルタミン酸ベンジル
3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾチアジン-2-カルボン酸(335m
g、1.5ミリモル)とL-アラニル-D-イソグルタミン酸ベンジル・塩酸塩(515mg、1.
5ミリモル)を無水ジメチルホルムアミド(8 ml)に溶解し、氷浴上で−10℃に冷却
した。これに連続的にジフェニルホスホリルアジド(495mg、1.9ミリモル)とトリ
エチルアミン(334mg、3.3ミリモル)とを攪拌しながら加えた。この反応混合物を
−5℃で2時間攪拌し、次いで室温で48時間攪拌した。得られた混合物を酢酸エ
チル(150 ml)で希釈し、連続的に10%クエン酸(24ml)、水(12ml)、飽和NaCl溶液
(12ml)、飽和NaHCO3溶液8(24ml)、水(24ml)及び飽和NaCl溶液(24ml)で洗浄した
。有機層を無水MgSO4で乾燥し、濾過し次いで溶媒を蒸発させた。得られた生成
物をエーテルで冷却し(quench)、吸引濾過した。このようにして、白色粉末の形
状の表記の化合物550mg(71.6%)を得た。融点
89〜91℃
C25H28N4O6S(512)としての分析値:
計算値: 58.95%C 5.47%H 10.94%N
実測値: 58.25%C 5.49%H 10.80%N実施例47
N-(3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾチアジン-2-カルボニル)-
L-アラニル-D-イソグルタミン
N-(3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾチアジン-2-カルボニル)-
L-アラニル-D-イソグルタミン酸ベンジル(485mg、1.06ミリモル)をメタノール(1
7ml)に溶解し、これにPd/C(10%、75mg)を加え次いで混合物を標準圧力で12時間
水素添加した。上記触媒を除去し次いで溶媒を蒸発させた後に、白色粉末の形状
の表記化合物 265mg(59.3%)を得た。融点124〜125℃
C18H22N4O6S・H2O(440)としての分析値:
計算値: 49.09%C 5.45%H 12.73%N
実測値: 49.55%C 5.63%H 12.88%N実施例48
(2R)-(+)-N-(3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-
カルボニル)-L-アラニル-D-イソグルタミン酸ベンジル 表記の化合物は(S)-(+)
-3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボン酸から
実施例26に記載の方法に従って製造した。得られた表記の化合物は白色フォーム
の形状であり、これをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル:クロロホルム/
メタノール=20:1)で精製し、次いで無水エーテルから再沈殿させることによ
って結晶体に転化させた。得られた化合物は鋭敏な融点を有していなかった。
収率:63%
比施光度:[α]20 D=+17.0°(c=1.402、THF)
C25H28N4O7(496.5)としての分析値:
計算値: 60.48%C 5.68%H 11.28%N
実測値: 59.99%C 5.52%H 10.78%N実施例49
(2S)-(+)-N-(3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-
カルボニル)-L-アラニル-D-イソグルタミン酸ベンジル
表記の化合物は(R)-(-)-3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキ
サジン-2-カルボン酸から実施例26に記載の方法に従って製造した。得られた表
記の化合物は白色フォームの形状であり、これをカラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル;クロロホルム/メタノール=20:1)で精製し、次いで無水エーテル
から再沈殿させ
ることによって結晶体に転化させた。得られた化合物は鋭敏な融点を有していな
かった。
収率:70%
比施光度:[α]20 D=+20.0°(c=1.54、THF)
実施例50
(2R)-(+)-N-(3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-
カルボニル)-L-アラニル-D-イソグルタミン
表記の化合物は(2R)-(+)-N-(3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾ
オキサジン-2-カルボニル)-L-アラニル-D-イソグルタミン酸ベンジルから実施例
27に記載の方法に従って製造した。得られた表記の化合物は白色フォームの形状
であり、これを無水エーテルから再沈殿させることによって結晶体に転化させた
。得られた化合物は鋭敏な融点を有していなかった。
収率:92%
比施光度:[α]20 D=+21.15°(c=1.15、THF)
C18H22N4O7・0.4H2O(413.60)としての分析値:
計算値: 52.27%C 5.56%H 13.35%N
実測値: 52.76%C 5.68%H 13.06%N実施例51
(2S)-(+)-N-(3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン-2-
カルボニル)-L-アラニル-D-イソグルタミン
表記の化合物は(2S)-(+)-N-(3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾ
オキサジン-2-カルボニル)-L-アラニル-D-イソグルタミン酸ベンジルから実施例
27に記載の方法に従って製造した。得られた表記の化合物は白色フォームの形状
であり、これを無水エーテルから再沈殿させることによって結晶体に転化させた
。得られた化合物は鋭敏な融点を有していなかった。
収率:92%
比施光度:[α]20 D=+17.9°(c=1.25、THF)
C18H22N4O7(406.39)としての分析値:
計算値: 53.20%C 5.46%H 13.79%N
実測値: 53.27%C 5.67%H 13.51%N実施例52
(2R)-(+)-N-(3,4-ジヒドロ-2,4-ジメチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン
-2-カルボニル)-L-アラニル-D-イソグルタミン酸ベンジル
表記の化合物は(S)-(+)-3,4-ジヒドロ-2,4-ジメチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾ
オキサジン-2-カルボン酸から実施例26に記載の方法
に従って製造した。得られた表記の化合物は白色フォームの形状であり、これを
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル;クロロホルム/メタノール=20:1)
で精製し、次いで無水エーテルから再沈殿させることによって結晶質に転化させ
た。得られた化合物は鋭敏な融点を有していなかった。
収率:73%
比施光度:[α]20 D=+20.1°(c=0.5、メタノール)
+33.2°(c=0.31、THF)
C26H30N4O7(510.55)としての分析値:
計算値: 61.17%C 5.92%H 10.97%N
実測値: 60.89%C 6.00%H 10.99%N実施例53
(2S)-(-)-N-(3,4-ジヒドロ-2,4-ジメチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン
-2-カルボニル)-L-アラニル-D-イソグルタミン酸ベンジル
表記の化合物は(R)-(-)-3,4-ジヒドロ-2,6-ジメチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾ
オキサジン-2-カルボン酸から実施例26に記載の方法に従って製造した。得られ
た表記の化合物は白色フォームの形状であり、これをカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル;クロロホルム/メタノール=20:1)で精製し、次いで無水エー
テルから再沈殿させることによって結晶体に転化させた。得られた化合物は鋭敏
な融点を有していなかった。
収率:59%
比施光度:[α]20 D=−2.7°(c=0.5、メタノール)
−13.2°(c=0.38、THF)
C26H30N4O7(510.55)としての分析値:
計算値: 61.17%C 5.92%H 10.97%N
実測値: 60.95%C 5.77%H 11.32%N実施例54
(2R)-(+)-N-(3,4-ジヒドロ-2,4-ジメチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン
-2-カルボニル)-L-アラニル-D-イソグルタミン
表記の化合物は(2R)-(+)-N-(3,4-ジヒドロ-2,4-ジメチル-3-オキソ-2H-1,4-ベ
ンゾオキサジン-2-カルボニル)-L-アラニル-D-イソグルタミン酸ベンジルから実
施例27に記載の方法に従って製造した。得られた表記の化合物は白色フォームの
形状であり、これを無水エーテルから再沈殿させることによって結晶体に転化さ
せた。得られた化合物は鋭敏な融点を有していなかった。
収率:92%
比施光度:[α]20 D=+33.1°(c=0.5、メタノール)
+44.5°(c=0.13、THF)
C19H24N4O7・H2O(438.435)としての分析値:
計算値: 52.05%C 5.98%H 12.78%N
実測値: 52.23%C 6.07%H 12.55%N実施例55
(2S)-(-)-N-(3,4-ジヒドロ-2,4-ジメチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾオキサジン
-2-カルボニル)-L-アラニル-D-イソグルタミン
表記の化合物は(2S)-(-)-N-(3,4-ジヒドロ-2,4-ジメチル-3-オキソ-2H-1,4-ベ
ンゾオキサジン-2-カルボニル)-L-アラニル-D-イソグルタミン酸ベンジルから実
施例27に記載の方法に従って製造した。得られた表記化合物は白色フォームの形
状であり、これを無水エーテルから再沈殿させることによって結晶体に転化させ
た。得られた化合物は鋭敏な融点を有していなかった。
収率:97%
比施光度:[α]20 D=−10.0°(c=0.5、メタノール)
C19H24N4O7・H2O(438.435)としての分値:
計算値: 52.05%C 5.98%H 12.78%N
実測値: 52.40%C 6.31%H 12.02%N
医薬製剤
本発明の医薬製剤は被覆丸剤、錠剤、カプセル剤、アンプル剤又
は粘膜に対して使用すべきエアーゾルの形態であり得る。非経口施用に適した製
剤はまたリポソームを含有し得る。
本発明の医薬製剤は、薬理活性化合物を単独で含有するか又は薬理活性化合物
を施用方法について選択される薬学的に許容し得る担体と一緒に含有する。医薬
製剤はそれ自体公知の方法に従って製造される。
投与量、施用の頻度及び方法は、種々の因子例えば意図する用途(例えば、癌
化学療法、一次及び二次免疫不全の治療又は種々の型の感染症の治療の後の副作
用の防止用途並びに非特異的癌療法用途)及び患者の状況に左右されるであろう
。
成人に適した投与量は0.02〜100mg/1日である。正確な投与量、施用の頻度
及び方法は、薬剤の効果に影響し得る他の因子例えば患者の年齢、体重、性別、
患者の状態の型及び重さ並びに患者の投薬に対する応答に関して選択されるであ
ろう。実施例
凍結乾燥注射剤
化合物1 1 mg
マンニトール 45 mg
pH調整用のNaOH又はHCl 必要量
注射剤用の水 1 ml
生理学的試験
本発明の化合物は免疫系に対して治療学的に著しい効果を生じる。すなわち、
本発明の化合物は癌化学療法後の副作用の予防及び治療、免疫低下に起因する慢
性又は再発性の感染症の治療、並びに非特異的癌療法用の可能な(potential)薬
剤とみなし得る。免疫回復試験
1群マウス10匹の複数の群に対して、供試物質又はビヒクルを実
験の1日目、3日目及び5日目に4種類の投与量(0.1、1、10及び100 mg/kg)
で腹腔内(i.p.)投与した。シクロホスファミド(30mg/kg)を2日目、4日目及び
6日目に経口(p.o.)投与した。最後の免疫抑制剤(シクロホスファミド)投与後
のある日(one day)に、マウスに該動物の所定数の死亡率をもたらすのに十分な
カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)の懸濁物を投与した。
供試化合物によって生じた30%よりも大きい生存率は免疫回復の結果と考えら
れる。
前記の免疫回復試験により、本発明の化合物1によって米国特許第5,231,216
号明細書に記載の関連化合物と比較して100倍まで低い投与量で免疫回復効果が
すでに達成できることが示された。化合物1の活性はまた、癌病の化学療法に起
因する白血球減少症の治療に免疫刺激剤として使用されるMDP類縁体romurtide〔
Drugs of the Future,15,538(1990)〕の活性よりも優れている。明らかに典型的
な免疫回復効果が当該問題のものである。Bリンパ球の成熟を評価するための溶血プラークの測定
ヒツジ赤血球〔スロベニア国リュブリャナ(Ljubljana)所在のInstitute of Mi
crobiology,Faculty of Medicine製〕の生理食塩水懸濁液(108個/ml)を免疫
法に使用した。
先ず、個々のマウスにこの懸濁液0.2mlを腹腔内(i.p)注射により投与し、翌日に
供試物質0.1 ml(1μg/マウス)を投与した。
romurtideをD-マンニトーの溶液(45mg/ml;Nopia)に溶解し、また化合物1を生
理食塩水に溶解した。ヒツジ赤血球の投与後5日目に免疫化が完了し、マウスを
屠殺した。
マウスの脾臓を取り出し、Gibco 199培地中でホモジナイズした。リンパ球を
フィコール(Ficol)分離用培地〔スゥエーデン国ウプサラ(Uppsala)所在のPharma
cia製〕上で分離した。Gibco 199培地を用いて洗浄を反復した後に、10%ウシ胎
仔血清とストレプトマイシンとを添加したRPMI 1640栄養培地中に細胞を再懸濁
した。この細胞懸濁液50μlにトリパンブルー450μlを加え、細胞数をノイバ
ウアーチェンバー(Neubauer´s chamber)中で数えた。細胞懸濁液1ml当たりの
リンパ球の個数を算出した。希釈した細胞懸濁液100μlに、RPMI 1640栄養培地
200μlと、ヒツジ赤血球の10%懸濁液50μlと、モルモット補体〔スロベニア
国リュブリャナ所在のInstitute of Microbiology,Faculty of Medicine製〕50
μlとを加えた。反応混合物(RM)をスライドの調製済みチェンバー中に入れ、こ
のチェンバーを白ロウで密封し、37℃で60分間培養した。培養の完了後に、プラ
ーク数を顕微鏡のもとで数えた。
細胞1×106個当たりのプラークの数を次式に従って算出した。
下記の表に得られた値を刺激指数(供試群のプラーク数/対照群のプラーク数
)として示した。
抗腫瘍活性
8〜10週齢のC57B1/6系マウスに対して固形皮下(solid subcutaneous)B-16メラ
ノーマを使用した。
上記マウスの左下腹部に生腫瘍細胞3×105個を注射することによって腫瘍を
移植した。腫瘍細胞の懸濁液は2%ウシ胎仔血清(FCS、Sigma社製)を富化させた
ENAM(イーグルの最小必須培地、米国ミズリー州セントルイス所在のSigma Chem
ical Co.製)中で調製した。供試動物に移植する腫瘍細胞(B-16メラノーマ腫瘍
細胞、メリーランド州ロックビル所在のATCCのクローンF1)は細胞培養器中で試
験官内(in vitro)増殖させた。
供試物質の投与は腫瘍導入後の24時間目に開始した。供試物質を10mg/kgの投
与量で4日間連日で、5回注射した。Nopiaの投与量は1日当たり1mg/kg供試
動物(人間の投与量の5倍)であった。
活性化合物の腫瘍活性は腫瘍の出現を記録し、腫瘍の直径を毎日測定し、腫瘍
の容量を算出することによって監視した。
意外にも、化合物2*、化合物3*及び化合物4*で処理した動物の何匹かに
おいて腫瘍の治癒が生じ、化合物4*で処理した動物9匹のうちの1匹及び化合
物2*で処理した動物8匹のうちの2匹は腫瘍の完全退縮が生じたことが認めら
れた。退縮を受けた腫瘍においては、増殖は腫瘍細胞の移植後10〜11日目に停止
して次の1日又は2日目には完全に消失した。腫瘍導入後20日目にはこれらの動
物は未だ腫瘍なしであった。
化合物3*で処理した動物においても同様のことが観察された。9〜12日目に
、何匹かの動物で腫瘍の退縮が始まった。腫瘍導入後20日目に動物9匹のうちの
3匹がまだ腫瘍なしでいた。これらの結果は、本発明の化合物が免疫系を刺激し
、腫瘍増殖に間接的に影響を及ぼすことが可能であることを示している。
供試活性化合物の投与によって消失しなかった腫瘍の増殖を第1
図に示す。これらの腫瘍はまた増殖が遅延する傾向を示した。
*
化合物2:(2R)-N-(3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-
ベンゾオキサジン-2-カルボニル)-L-アラニル-D-イソ
グルタミン
化合物3:N-(3,4-ジヒドロ-2-メチル-3-オキソ-2H-1,4-ベンゾ
オキサジン-2-カルボニル)-L-アラニル-D-イソグルタ
ミン
化合物4:(2S)-N-(3,4-ジヒドロ-2,4-ジメチル-3-オキソ-2H-
1,4-ベンゾオキサジン-2-カルボニル)-L-アラニル-D-
イソグルタミン
第1図は、退縮が生じなかった固形皮下B-16腫瘍の増殖に対する化合物2、化
合物3、化合物4及びNopiaのそれぞれの効果(20日目に腫瘍を有する動物の数
/7日目に腫瘍を有する動物の数)を示すものである。供試動物は5日間連日で
活性化合物及び対照それぞれを腹腔内注射することによって処理した。処理は腫
瘍導入後24時間に開始した。発熱原性活性
発熱原性活性を米国薬局方XXIIに従って測定した。MDPとは反対に、化合物1
は発熱原性活性を示さなかった。毒性
雄性マウスにおける化合物1の平均致死量(LD50)は静脈内投与で>250mg/kgで
あった。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1995年2月14日
【補正内容】
ムラミルジペプチドの構造とその活性との関係については僅かなことしか知ら
れていないが[P.Lefrancier及びE.Lederer、Pure Appl.Chem.59,449(1987)]、
特に,近年、MDP同族体の免疫調節活性は完全な(intact)N-アセチルムラミルフ
ラグメントにより調整されないことが明らかになっている。N-アセチルムラミル
フラグメントの幾つかの要素だけが保存されている基から誘導された又はこれに
より置換された分子のN-アセチルムラミル部分を有するムラミルジペプチドは、
例えばI.Azuma 等によりInfect.Immun.20,600(1987)に;T.Shiba等によりBull.C
hem.Soc.Jpn.51,3307(1978)に;M.Uemiya等によりInfect.Immun.24,83(1979)に
;M.Inage等によりTetrahedron Lett.21,3767(1980)に;K.Hemmi等によりJ.Am.C
hem.Soc.103,7026(1981)に;K.Hemmi等によりTetrahedron Lett.23,693(1982)に
;T.Gotoh等によりJ.Antibiot.35,1280(1982)に;F.Floc'h等によりDrugs of th
e Future 9,763(1984)に;G.H.Werner等によりExperientia 42,521(1986)に;J.
Danklmeier等によりLiebigs Ann.Chem.1990,145に;A.Hasegawa等により岐阜大
学農学部研究報告 42,169(1979)に;L.Azuma等によりInfect.Immun.33,834(1981
)に;D.H.R.Barton等によりJ.Org.Chem.54,3764(1989)に;並びに、ドイツ特許
第3634013号、米国特許第5,231,216号及び欧州特許第477912号に記載されている
。米国特許第4322341号には免疫調節活性を有する複素環式アシルテトラペプチ
ドが開示されている。技術的問題の解決についての記載及び実施例
本発明は式I
[式中、Zは酸素又は硫黄原子又は-CH2-基を表し;R1は水素、
験の1日目、3日目及ひ5日目に4種類の投与量(0.1、1、10及び100 mg/kg)
で腹腔内(i.p.)投与した。シクロホスファミド(30mg/kg)を2日目、4日目及び
6日目に経口(p.o.)投与した。最後の免疫抑制剤(シクロホスファミド)投与後
のある日(one day)に、マウスに該動物の所定数の死亡率をもたらすのに十分な
カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)の懸濁物を投与した。
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(72)発明者 キケリ,ダニエル
スロヴエニア国 61000 リユブリヤナ.
トルク オクトブルスク レヴオルシエ
2
(72)発明者 シユハドルク,エリザベタ
スロヴエニア国 61117 リユブリヤナ.
セスタ アンドレア ビテンカ 244
(72)発明者 ルタル,アレンカ
スロヴエニア国 62360 ラドリエ オー
ビー ドラヴイ,ハルコヴア 5
(72)発明者 ペカル,スラヴコ
スロヴエニア国 61230 ドムザレ,ヴエ
リカ ヴラホヴイカ 2/デイ
(72)発明者 クルバヴシツク,アレス
スロヴエニア国 61000 リユブリヤナ,
クリストフオヴア 8
(72)発明者 セルサ,グレゴル
スロヴエニア国 61000 リユブリヤナ.
スロヴエンスカ・セスタ 9エイ
(72)発明者 ノヴアコヴイツク,スルダン
スロヴエニア国 61290 グロスプリエ,
ブレジエ 14
(72)発明者 ポヴシツク,ルツカ
スロヴエニア国 61000 リユブリヤナ.
ブロダリエ トルク 4
(72)発明者 スタルク,アントン
スロヴエニア国 61000 リユブリヤナ.
ラシスカ 5
(72)発明者 プンチユ,アレサ
スロヴエニア国 68311・コスタンエヴイ
カ オービー キルキ.レスルエヴア 5
(72)発明者 ユルレブ,ユロス
スロヴエニア国 61000 リユブリヤナ.
ヘルベルステイノヴア 18
(72)発明者 レスコヴセツク,ヴエスナ
スロヴエニア国 63320 ヴエレニエ,ス
ピリトスカ 28
(72)発明者 マルク,ガスパー
スロヴエニア国 65271 ヴイパヴア,ポ
ツド グラドム 6
(72)発明者 ソルナー,マリヤ
スロヴエニア国 61353 ボロヴニカ.セ
スタ ポド ゴーロー 16