JPH09506757A - 駆動ユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 電動機と、これによって駆動され電動機を収納する壺状のドラム（５）とからなり、このドラムがその底部（６）で電動機の駆動側の軸端（７）に結合された駆動ユニットに関し、電動機のケーシング（１）及び／又はドラム内壁（９）に、電動機のケーシング（１）とドラム内壁（９）との間にある空隙（１１）内に半径方向に突出しかつ駆動ユニットの軸方向に延在する少なくとも１つのウェブ（８）が配置されていること及び／又はドラム（５）の底部（６）に少なくとも１つの貫通孔（１２）が設けられていることにより電動機の出力のより効果的な利用が達成される。

Description

【発明の詳細な説明】 駆動ユニット この発明は請求項１の上位概念による駆動ユニットに関する。 このような駆動ユニットは例えば繊維機械において公知である。この駆動装置 においては電動機が壺状のドラムの内部空間に配置されている。繊維機械におい ては一般に毛屑が多く発生するので電動機はその汚れ保護のために完全に閉鎖さ れて形成される。それ故熱放出の問題が生じ、電動機は屡々完全にはその型式に 応じた出力まで利用できないことがある。 この発明の課題は、この種の駆動ユニットを、その汚れ保護に対する何らの制 限もなく電動機の出力をよりよく利用することを可能にするように形成すること にある。 この課題の解決は、この発明によれば、請求項１もしくは２に記載した特徴事 項により解決される。このような特徴を備えた駆動ユニットにおいては空隙内に 突出した１つの或いは複数のウェブにドラムの回転の結果その都度空気の淀みが 生じ、ドラム内壁と電動機のケーシングとの間に存在する空隙内に空気の流れを 起こさせる。 同様にドラムの底部に設けられた貫通孔により電動機のケーシングを通る空気 の流れを起こすことができる。しかもこの場合このような貫通孔はウェブとの組 み合わせで設けることができる。空隙内の流れはまたドラム底部に設けられる貫 通孔と組み合わせてドラム内壁を斜めに上昇するように形成することによっても 得られる。空隙内に生じた空気運動により電動機の熱放出が改善される。 ウェブ並びに貫通孔をそれぞれ駆動ユニットの軸方向に関して斜めになるよう に配置もしくは形成することによって、それらの送風効果がさらに高められる。 ドラム内壁をドラム底部に向かって斜めに上昇するように形成し、その上貫通 孔をドラム内壁に同列になるようにドラム底部に設けることによって良好な流れ 特性が得られる。その場合貫通孔がドラム内壁のピッチと同じピッチで斜めにな るように形成されることも有効である。これによって方向変更のない滑らかな流 れが生ずる。 請求項７の特徴による駆動ユニットの実施例においてはさらに冷却空気の搬送 量の向上が得られる。 図面に示された実施例を参照してこの発明を以下に詳細に説明する。図面にお いて、 図１は駆動ユニットを縦断面で、 図２は駆動ユニットを横断面で、 図３及び図４は駆動ユニットの異なる実施例を縦断面で示す。 図において、１は電動機のケーシングを示し、このケーシングは電動機の固定 子２を包囲し、その端面に電動機の回転子４を支承するための軸受けブラケット ３が固定されている。電動機は壷状のドラム５によって包囲され、このドラムは その底部６で電動機の駆動側軸端７に結合され、電動機により駆動される。 ケーシング１の外周には、ドラム５の内壁９とケーシング１の表面１０との間 の間隙１１に延在する少なくとも１つのウェブ８が配置され、このウェブ８の半 径方向の厚さはドラムの内壁９に接触しないように設定されている。或いはまた このウェブ８はドラムの内壁９に半径方向にケーシング１に向かって突出するよ うに配置することもできる。さらにケーシング１並びにドラムの内壁９にそれぞ れ１つ或いは複数のウェブ８を設けることも可能で、この場合もその半径方向の 厚みはそれらが接触しないように、即ちドラム５の回転運動が妨げられないよう に設定されている。 図１に示すように、ドラム５の底部６には貫通孔１２が形成されている。この 貫通孔１２を通して送風方向に応じて空気がドラム５の内部空間に流入或いはそ れから流出し、この空気は電動機のケーシング表面上を電動機の開放側に向かっ て流出し或いはこの開放側を介して流入する。 空気の送風作用のためにウェブ８及び／又は貫通孔１２は駆動ユニットの軸方 向に関して斜めになるように形成されるのが好ましい。これによって空気の軸方 向の送風方向がよくなり、従って電動機の冷却がさらに改善される。 空隙１１を通る空気の送風作用はまた、図３及び図４に示される実施例のよう に、ドラムの内壁９を斜めに上昇する傾きによっても得られる。ドラム内壁９が 斜めに傾いて形成される結果ドラムの回転運動によって生ずる遠心力に関して軸 方向に向いた成分が生じ、これにより空気の軸方向の流れが得られる。貫通孔１ ２により冷却空気の軸方向の流れが可能となる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．電動機と、この電動機によって駆動され電動機を収納する壺状のドラム（５ ）とからなり、このドラムがその底部（６）で電動機の駆動側の軸端（７）に結 合された駆動ユニットにおいて、電動機のケーシング（１）及び／又はドラム内 壁（９）に、電動機のケーシング（１）とドラム内壁（９）との間にある空隙（ １１）内に半径方向に突出しかつ駆動ユニットの軸方向に延在する少なくとも１ つのウェブ（８）が配置されること及び／又はドラム（５）の底部（６）に少な くとも１つの貫通孔（１２）が設けられていることを特徴とする駆動ユニット。 ２．電動機と、電動機によって駆動され電動機を収納する壷状のドラム（５）と からなり、このドラムがその底部（６）で電動機の駆動側の軸端（７）に結合さ れた駆動ユニットにおいて、ドラム内壁（９）がドラム底部（６）或いはドラム （５）の開放側に向かって斜めに上昇するようには形成されかつドラム底部（６ ）に少なくとも１つの貫通孔（１２）が設けられていることを特徴とする駆動ユ ニット。 ３．ウェブ（８）が駆動ユニットの軸方向に関して斜めになるように配置されて いることを特徴とする請求項１記載の駆動ユニット。 ４．貫通孔（１２）が駆動ユニットの軸方向に関して斜めになるように形成され ていることを特徴とする請求項１又は３記載の駆動ユニット。 ５．ドラム内壁（９）がその底部（６）に向かって斜めに上昇するように形成さ れると共に貫通孔（１２）がドラム内壁（９）に対して同列にドラム底部（６） に設けられていることを特徴とする請求項２記載の駆動ユニット。 ６．貫通孔がドラム内壁（９）のピッチと同じピッチで斜めに上昇するように形 成されていることを特徴とする請求項５記載の駆動ユニット。 ７．電動機のケーシング（１）及び／又はドラム内壁（９）に、ケーシング（１ ）とドラム内壁（９）との間に存在する間隙（１１）内に半径方向に突出しかつ 駆動ユニットの軸方向に延在するウェブ（８）が配置されていることを特徴とす る請求項２、５又は６の１つに記載の駆動ユニット。