JP6059970B2 - 電動機 - Google Patents

電動機 Download PDF

Info

Publication number
JP6059970B2
JP6059970B2 JP2012259350A JP2012259350A JP6059970B2 JP 6059970 B2 JP6059970 B2 JP 6059970B2 JP 2012259350 A JP2012259350 A JP 2012259350A JP 2012259350 A JP2012259350 A JP 2012259350A JP 6059970 B2 JP6059970 B2 JP 6059970B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flywheel
stator
electric motor
inner space
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012259350A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014107963A (ja
Inventor
和英 関山
和英 関山
藤澤 亮
亮 藤澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco Construction Machinery Co Ltd, Kobe Steel Ltd filed Critical Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2012259350A priority Critical patent/JP6059970B2/ja
Publication of JP2014107963A publication Critical patent/JP2014107963A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6059970B2 publication Critical patent/JP6059970B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)

Description

本発明は、例えば建設機械での旋回駆動に用いられる電動機に関する。
従来、建設機械等に用いられる電動機として、ロータシャフトと、このロータシャフトに組付けられるロータと、このロータの周囲に配置され、当該ロータを回転させる磁界を形成するためのコイルを含むステータと、このステータを収容するステータフレームとを備えたものが知られている。さらに、このタイプの電動機では、前記ロータシャフトの調速のために当該ロータシャフトに円盤状のフライホイールが固定される場合がある。
特開2009−220771号公報
前記フライホイールは、その大きな慣性モーメントを確保するために大きな外径を有する形状に形成されながら、前記ステータフレーム内の限られたスペース内に収容される必要があることから、前記ステータに対して軸方向に近接して配置されることが多い。このような配置は、当該ステータの近傍で熱がこもり易いという技術的課題を生ずる。
具体的に、前記ステータは、前記ロータシャフトの周囲に配置されるステータコアおよびこれに軸方向に巻き付けられるステータコイルを有していて、当該ステータコイルの軸方向の端部であるコイルエンドは前記ステータコアから軸方向に突出した形状を有するため、当該コイルエンドの径方向の内側に内側空間が形成される。さらに、このコイルエンドに近接する位置でフライホイールがロータシャフトに固定されると、前記内側空間は前記フライホイールによって軸方向から塞がれた状態となる。
従って、前記ステータコイルに大きな電流が流されて当該ステータコイルが発熱すると、その熱が前記内側空間、すなわち前記コイルエンドと前記フライホイールとによって径方向及び軸方向の双方から囲まれた空間内にこもり易くなる。また、当該熱を放散するために前記フライホイールに加えて気流形成用のファンを前記ステータシャフト内の限られたスペース内に付設することは、事実上困難である。
本発明は、このような事情に鑑み、ステータ及びフライホイールを具備する電動機であって、当該ステータ及びフライホイールによって囲まれる空間内の熱を簡素な構造で効率よく放散することが可能なものを提供することを目的とする。
本発明が提供する電動機は、回転軸及びその外周面上に固定される磁石部を有するロータと、前記ロータの磁石部の周囲に配置されるステータコアと、当該ステータコアに支持されるステータコイルと、を有し、当該ステータコイルの通電により前記ロータを回転させる電磁力が生じるとともに当該ステータコイルが発熱するステータと、前記ステータに対して前記回転軸の軸方向と平行な方向に隣接する位置で当該回転軸にこれと一体に回転するように固定されるフライホイールと、を備え、前記ステータコイルは、前記磁石部の軸方向の端面のうち前記フライホイールに対向する側の端面よりも当該フライホイール側に近づくように突出する突出部分を有してこの突出部分の径方向内側に内側空間を形成する形状を有し、前記フライホイールは、前記ステータの内周面よりも径方向の内側の位置であって当該フライホイールの回転方向に並ぶ複数の位置にそれぞれ設けられて前記内側空間を前記フライホイールを挟んで軸方向の外側の外側空間に開放するように当該内側空間に対向する位置で当該フライホイールを当該軸方向に貫通する複数の貫通穴を有し、かつ、これらの貫通穴は、前記フライホイールの回転に伴って前記内側空間から前記外側空間へ向かう方向に前記貫通穴を通る気流を形成する形状を有する前記ロータの磁石部の周囲に配置され、電磁力によって当該ロータを回転させるステータと、前記ステータに対して前記回転軸の軸方向と平行な方向に隣接する位置で当該回転軸にこれと一体に回転するように固定されるフライホイールと、を備える。前記ステータは、前記磁石部の軸方向の端面のうち前記フライホイールに対向する側の端面よりも当該フライホイール側に近づくように突出する突出部分を有してこの突出部分の内側に内側空間を形成する形状を有し、前記フライホイールは、その回転方向に並ぶ複数の位置にそれぞれ設けられて前記内側空間を前記フライホイールを挟んで軸方向の外側の外側空間に開放するように当該フライホイールを当該軸方向に貫通する複数の貫通穴を有し、かつ、これらの貫通穴は、前記フライホイールの回転に伴って前記貫通穴を通る気流を形成する形状を有する。
この電動機では、前記ステータの突出部分の径方向内側に形成される内側空間がさらにその軸方向に隣接するフライホイールによって覆われるため、当該内側空間の開放度合いは小さくなるが、そのフライホイールが回転することによって当該フライホイールに設けられた貫通穴を通る気流が形成されることにより、前記内側空間の換気が促進され、これにより前記内側空間での熱のこもりが低減される。すなわち、この電動機では、前記内側空間を覆うように配置されるフライホイールそのものの回転を利用した合理的かつ簡素な構造で、前記内側空間での熱のこもりを低減することが可能である。
具体的に、前記貫通穴は、前記フライホイールの厚み方向に対して少なくとも当該フライホイールの回転周方向に傾斜した形状を有するのが、好ましい。この傾斜は、当該フライホイールの回転に伴って当該貫通穴を通る気流を形成すること、を可能にする。
本発明において前記貫通穴は、前記フライホイールの回転に伴って前記内側空間から前記外側空間へ向かう方向の気流を形成する形状を有するので、内側空間の熱を直接的且つ効果的に外側空間へ放散することが可能になる。
記貫通穴前記フライホイールの厚み方向に対して当該フライホイールの回転周方向に傾斜する場合、当該貫通穴は前記内側空間から離れるに従って前記フライホイールの回転の向きと反対の向きに変位するように傾斜する形状を有すればよい。
また、前記フライホイールは、前記ステータの外径よりも大きな外径を有するのが、好ましい。このような構造を有するフライホイールは、前記複数の貫通穴を通じて前記内側空間の換気を効果的に促進することができるのに加え、フライホイールの中心からの各貫通穴の半径方向の距離が小さく抑えられることで、当該貫通穴の存在にかかわらず大きな慣性モーメントを保有することが可能であり、その本来の調速機能と前記の気流形成機能の双方について高いレベルを確保することができる。
以上のように、本発明によれば、ステータ及びフライホイールを具備する電動機であって、当該ステータ及びフライホイールによって囲まれる空間内の熱を簡素な構造で効率よく放散することが可能なものが、提供される。
本発明の実施の形態に係る電動機の断面正面図である。 前記電動機に含まれるフライホイールの断面斜視図であって当該フライホイールの直径に沿った断面を示す図である。 前記フライホイールの断面斜視図であって当該フライホイールの貫通穴が並ぶ円の接線方向に沿った断面を示す図である。 図3に示す断面における前記貫通穴の回転周方向への傾斜角度を示す断面図である。 前記貫通穴の傾斜角度とこの貫通穴を流れる空気の質量流量及び軸方向速度との関係を示すグラフである。
本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態に係る電動機は、建設機械のエンジン60とポンプ70との間に介設されて発電と駆動のアシストとを行う発電電動機であるが、本発明に係る電動機はその駆動対象及び用途を問わない。例えば、旋回式作業機械の下部走行体に対して上部旋回体を旋回させるための旋回電動機や、専ら油圧ポンプを駆動するために設けられるポンプ専用の電動機にも、本発明を適用することが可能である。
図1に示される実施形態に係る電動機は、ロータ10と、ステータ20と、ステータフレーム30と、エンドカバー40と、フライホイール50と、を備える。
前記ロータ10は、特定の回転中心軸(図1では左右方向の軸)回りに回転可能となるように支持されるものであって、前記回転中心軸に沿って延びる回転軸12と、この回転軸12の中間部分の周囲に設けられる磁石部14とを有し、当該回転軸12と当該磁石部14とが一体に回転するように両者が結合されている。
前記回転軸12は、その両端が前記エンジン60と前記ポンプ70とによって回転可能に支持されている。具体的に、当該回転軸12の一方の端部は、カップリング16を介して前記エンジン60のエンジン軸62に連結され、他方の端部は、前記ポンプ70のポンプフレーム72に図略の軸受を介して支持されるとともに、当該ポンプフレーム72内の図略のポンプ軸にカップリングを介して連結されている。この回転軸12は、前記ステータフレーム30やエンドカバー40によって回転可能に支持されてもよい。
前記磁石部14は、円柱状の鉄心15と、この鉄心15にそれぞれ埋め込まれる複数枚の図略の永久磁石とを有する。前記鉄心15は、例えば複数枚の鋼板を前記ロータ10の軸方向に沿って積層することにより形成され、前記各永久磁石は互いにロータの周方向に並ぶように前記鉄心15に埋め込まれている。すなわち、この実施の形態に係るロータ10は、いわゆる永久磁石型同期モータを構成するが、本発明に係るロータはこれに限定されない。例えば、永久磁石が鉄心の外周面上に配設されるもの(すなわち表面磁石型同期モータのロータを構成するもの)や、いわゆるかご型回転子を構成するもの(すなわち誘電モータのロータを構成するもの)でもよい。
前記ステータ20は、前記ロータ10の周囲(この実施の形態では前記磁石部14の周囲)に配置される円筒状のステータコア22と、このステータコア22に支持されるステータコイル24と、を有する。前記ステータコア22は、例えば複数枚の鋼板を前記ロータ10の軸方向に積層することにより形成される。前記ステータコイル24は、前記ステータコア22に巻き付けられる巻線により構成され、このステータコイル24の通電により前記ロータ10の磁石部14に回転力を与える磁界を形成する。このステータコイル24は、前記ステータコア22から前記ロータ10の軸方向に沿ってそのエンジン側端部12aに近づく側(図1では左側側)に突出する第1突出端部27と、前記ステータコア22から前記ロータ10の軸方向に沿って前記第1端部27と反対の側(図1では右側)に突出する第2突出端部28と、を有する。
前記ステータフレーム30は、前記ロータ10のエンジン側端部12aと反対の側(図1では上側)で前記ロータ10の軸方向と平行な方向(図1では左向き)に開口し、当該開口から挿入される前記ステータ20を収容してそのステータコア22を保持する。具体的に、ステータフレーム30は、周壁32と、端壁34とを一体に有し、前記周壁32の内側に前記ステータコア22が圧入されることにより、あるいはボルト等の締結具にて、当該ステータコア22が当該ステータフレーム30内に固定される。前記端壁34は、前記ステータフレーム30の開口と反対の側(図1では右側)に位置し、その中央には前記回転軸12の貫通を許容する貫通穴36が設けられている。
前記エンドカバー40は、その中央に前記エンジン軸62の貫通を許容する貫通穴42を有するとともに、前記ステータフレーム30の開口を塞ぐように当該ステータフレーム30の当該開口側の端部(図1では左端部)に接合され、かつ、前記エンジン60のケーシング64の外壁に固定される。すなわち、この実施形態では、エンドカバー40は前記ステータフレーム30とともに電動機のケーシングを構成し、このケーシング全体が前記エンジン60のケーシング64に支持されている。
前記フライホイール50は、調速のために前記回転軸12に固定されるもので、この実施形態では、前記ロータ10の磁石部14に対してそのエンジン側に隣接する位置に配置され、前記回転軸12のエンジン側端部12aと前記エンジン軸62の端部とを跨ぐようにして両軸12,62の周囲に固定される形状を有する。具体的に、この実施形態に係るフライホイール50は、前記ステータ20の外径よりも大きい外径を有する略円盤状をなし、中央に前記カップリング16を収容する貫通穴52を有するとともに、この貫通穴52を挟んで一方の側すなわちエンジン側に前記エンジン軸62の端部を囲むエンジン側ボス部54を有し、反対の側すなわちロータ10側に前記回転軸12のエンジン側端部12aを囲むロータ側ボス部56を有する。従って、このロータ側ボス部56の外周面と前記ステータ20の各ステータコイル24の第1突出端部27の内側面との間には、当該第1突出端部27の径方向内側に位置する内側空間80が形成され、これを前記フライホイール50が軸方向外側から(この実施形態ではエンジン側から)覆うように当該フライホイール60が配置されている。
さらに、この電動機の特徴として、前記フライホイール50は、これを厚み方向、すなわち前記回転軸12の軸方向と平行な方向、に貫通する複数の貫通穴58を有する。これらの貫通穴58は、前記フライホイール50の回転方向に並ぶ複数の位置にそれぞれ設けられ、当該フライホイール50を挟んで前記内側空間80と反対の側の空間である外側空間82に当該内側空間80を開放する。具体的に、この実施形態に係る各貫通穴58は、前記ステータ20の内周面よりも径方向内側の位置であって前記内側空間80に対向する位置にそれぞれ設けられている。
さらに、前記各貫通穴58は、前記フライホイール50の回転に伴って前記内側空間80から前記外側空間82に向かう気流を形成する形状を有する。具体的に、この実施形態に係る貫通穴58は、図2及び図3に示されるように、正面から見て矩形状をなしていて、互いにフライホイール50の回転径方向に対向する一対の内側面58aと、互いにフライホイール50の回転周方向に対向する一対の内側面58bと、によって囲まれており、このうち回転周方向に対向する内側面58bがそれぞれ図4に示すように回転周方向に角度θで傾斜している。この傾斜の向きは、前記内側空間80から前記外側空間82への気流を形成すべく、前記内側空間80から離れるに従って(すなわち外側空間82に向かうに従って)前記フライホイール50の回転の向きと反対の向きに前記両内側面58bが変位するように設定され、傾斜角度θは好ましくは後述の理由で45°〜80°の範囲内、さらに好ましくは55°〜70°の範囲内で定められる。
次に、この電動機の作用を説明する。
図1に示す状態において、ステータ20のステータコイル24が通電されると、ロータ10の磁石部14を回転させる磁界が形成され、これにより当該磁石部14及びこれに固定される回転軸12をもつロータ10全体が回転軸12の中心軸回りに回転駆動される。さらに、この回転軸12に固定されたフライホイール50も当該回転軸12と一体に回転し、当該フライホイール50のもつ大きな慣性モーメントが前記ロータ10の回転を安定させる。
一方、前記ステータコイル24はその通電により発熱し、その近傍の空気の温度を上昇させる。特に、当該ステータコイル24のうちの第1突出端部27の内側に形成された内側空間80はロータ10の磁石部14とフライホイール50とで軸方向から挟まれた状態、すなわち、前記ステータコイル24が発する熱がこもり易い状態にある。しかしながら、この電動機では、前記フライホイール50の回転に伴い、前記内側空間80から前記各貫通穴58を通じて外側空間82向かう気流が形成されるため、前記内側空間80内の熱は積極的に外側空間82に逃がされ、これにより、前記内側空間80内での熱のこもりが低減される。すなわち、この電動機では、前記内側空間80を覆うように配置されるフライホイール50そのものの回転を利用した合理的かつ簡素な構造で、前記内側空間82での熱のこもりを低減することが可能である。
前記各貫通穴58の傾斜の向きは、前記と逆の向き、すなわち、内側空間80から離れるに従ってフライホイール50の回転方向と同方向に変位するような向きであってもよい。この場合、フライホイール50の回転に伴ってその外側空間82から内側空間80への気流が形成されることになるが、このような気流の形成も内側空間80内の換気を促進することが可能である。具体的には、前記外側空間82から各貫通穴58を通じて内側空間80内に空気が押し込まれることにより、当該内側空間80内の空気がフライホイール50とステータコイル24の第1突出端部27との隙間を通じて径方向外側に押し出され、これにより前記換気を促進する循環流が形成される。ただし、前記のような内側空間80から外側空間82へ向かう気流の形成は、当該内側空間80内の熱をより直接的かつ効果的に外側空間82へ放散させることを可能にする。
また、前記各貫通穴58は前記フライホイール50の回転周方向に加えて回転径方向に傾斜していてもよい。例えば、前記実施形態に係るフライホイール50の各貫通穴58が前記回転周方向の傾斜に加えて前記内側空間80から離れるに従って径方向外側に変位するような回転径方向の傾斜を有する場合には、前記内側空間80内の空気を外側空間82に対して積極的に径方向外側に拡散させるように送り出すことが可能になる。
本発明において、前記各貫通穴58の具体的な個数、位置及び形状も限定されない。例えば各貫通穴58の断面形状は矩形以外の形状、例えば円その他の閉曲線であってもよい。この場合も、当該貫通穴58の中心軸が少なくとも回転周方向に傾斜していれば、この貫通穴58を通る気流を形成することが可能である。また、各貫通穴58は必ずしも同一円上に並んでいなくてもよく、例えばフライホイール50の中心からの距離が互いに異なる貫通穴が混在していてもよい。
フライホイール50の外径や具体的な断面形状も限定されない。例えば、図1に示されるようにロータ10の回転軸12とエンジン軸62とに跨って設けられるものではなく当該回転軸12にのみ固定されるものでもよいし、ステータ20の外径よりも小さな外径をもつものでもよい。しかし、前記フライホイール50のようにステータ20の外径よりも大きな外径を有し、かつ、各貫通穴58がステータ20の内径よりも径方向の内側の領域内に配置されているものでは、前記複数の貫通穴58を通じて前記内側空間80の換気を効果的に促進することができるのに加え、フライホイール50の外径を大きくとりながらその中心からの各貫通穴58の半径方向の距離を小さく抑えることで、当該貫通穴58の存在にかかわらず大きな慣性モーメントを保有することが可能である。すなわち、このような条件を満たすフライホイール50は、その本来の調速機能と前記の気流形成機能の双方について高いレベルを確保することができる。
前記のように電動機の冷却に有効な気流の形成は、前記各貫通穴58の回転周方向への傾斜によって達成される。図5は、前記貫通穴58の回転周方向への傾斜角度θと、各貫通穴58を流れる空気の質量流量及び軸方向速度との関係をシュミレーションにより算出した結果を示したものであり、同図の実線が質量流量、一点鎖線が軸方向速度をそれぞれ示す。シュミレーションの前提となる諸条件は次のとおりである。
貫通穴58の個数:30個
各貫通穴58の回転周方向の寸法:20mm
各貫通穴58の回転径方向の寸法:14mm
各貫通穴58が形成されている部分のフライホイール50の厚み:12mm
フライホイール50の中心から各貫通穴58の中心までの距離:120mm
フライホイール50の回転数:2000rpm
図5に示されるように、貫通穴58の傾斜角度θが45°以上80°以下の範囲で大きな質量流量及び軸方向速度を得ることが可能であり、この効果は特に55°〜70°の範囲で顕著となる。
10 ロータ
12 回転軸
14 磁石部
20 ステータ
22 ステータコア
24 ステータコイル
27 第1突出端部
50 フライホイール
58 貫通穴
58a 内側面
58b 内側面
60 エンジン
62 エンジン軸
64 ケーシング
70 ポンプ
72 ポンプフレーム
80 内側空間
82 外側空間

Claims (3)

  1. 電動機であって、
    回転軸及びその外周面上に固定される磁石部を有するロータと、
    前記ロータの磁石部の周囲に配置されるステータコアと、当該ステータコアに支持されるステータコイルと、を有し、当該ステータコイルの通電により前記ロータを回転させる電磁力が生じるとともに当該ステータコイルが発熱するステータと、
    前記ステータに対して前記回転軸の軸方向と平行な方向に隣接する位置で当該回転軸にこれと一体に回転するように固定されるフライホイールと、を備え、
    前記ステータコイルは、前記磁石部の軸方向の端面のうち前記フライホイールに対向する側の端面よりも当該フライホイール側に近づくように突出する突出部分を有してこの突出部分の径方向内側に内側空間を形成する形状を有し、
    前記フライホイールは、前記ステータの内周面よりも径方向の内側の位置であって当該フライホイールの回転方向に並ぶ複数の位置にそれぞれ設けられて前記内側空間を前記フライホイールを挟んで軸方向の外側の外側空間に開放するように当該内側空間に対向する位置で当該フライホイールを当該軸方向に貫通する複数の貫通穴を有し、かつ、これらの貫通穴は、前記フライホイールの回転に伴って前記内側空間から前記外側空間へ向かう方向に前記貫通穴を通る気流を形成する形状を有する、電動機。
  2. 請求項記載の電動機において、前記貫通穴は、前記フライホイールの厚み方向に対して当該フライホイールの回転周方向に傾斜するものであって、前記内側空間から離れるに従って前記フライホイールの回転の向きと反対の向きに変位するように傾斜する形状を有する、電動機。
  3. 請求項1または2に記載の電動機において、前記フライホイールは、前記ステータの外径よりも大きな外径を有する、電動機。
JP2012259350A 2012-11-28 2012-11-28 電動機 Expired - Fee Related JP6059970B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012259350A JP6059970B2 (ja) 2012-11-28 2012-11-28 電動機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012259350A JP6059970B2 (ja) 2012-11-28 2012-11-28 電動機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014107963A JP2014107963A (ja) 2014-06-09
JP6059970B2 true JP6059970B2 (ja) 2017-01-11

Family

ID=51029021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012259350A Expired - Fee Related JP6059970B2 (ja) 2012-11-28 2012-11-28 電動機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6059970B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023033643A1 (en) * 2021-09-03 2023-03-09 Eko Kuasa Technology Sdn Bhd A generator for clean, renewable, and sustainable power generation

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3038781B2 (ja) * 1989-04-21 2000-05-08 日本電気株式会社 メモリアクセス制御回路
JPH0434869U (ja) * 1990-07-20 1992-03-24
JPH07164224A (ja) * 1993-12-10 1995-06-27 Shibaura Eng Works Co Ltd ドリル
JPH10191594A (ja) * 1996-12-24 1998-07-21 Isuzu Motors Ltd クランク軸直結式発電機
JP5285310B2 (ja) * 2008-03-14 2013-09-11 本田技研工業株式会社 エンジン駆動発電機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023033643A1 (en) * 2021-09-03 2023-03-09 Eko Kuasa Technology Sdn Bhd A generator for clean, renewable, and sustainable power generation

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014107963A (ja) 2014-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3953503B1 (ja) ブラシレスファンモータ
US10447102B2 (en) Permanent magnet electrical machines and methods of assembling the same
JP5250692B2 (ja) 永久磁石式回転電機
JP2008245356A (ja) アキシャルギャップ型エンジン駆動発電機
KR101423980B1 (ko) 모터유닛 및 이를 포함하는 그릴 셔터 구동장치
JP2007053844A (ja) ファンモータ
US20140125166A1 (en) Rotating electrical machine
JP2004312898A (ja) 回転子、固定子および回転機
JP2015089332A (ja) 半閉型誘導電動機
JP6007951B2 (ja) 回転電機
JP6818869B2 (ja) 電動機および送風装置
JP2016059096A (ja) 回転電機
JP2014064433A (ja) 回転電機のロータ軸
JP2018007487A (ja) 回転機
JP5334529B2 (ja) 永久磁石モータ
JP6059970B2 (ja) 電動機
JPWO2008059687A1 (ja) 回転電動機
JP6424645B2 (ja) 回転電機
JP2014072921A (ja) 回転電機
JP4532964B2 (ja) 二重回転子電動機
JP6008127B2 (ja) エレベータ用巻上機
JP2013090482A (ja) 回転電機
JP2009273222A (ja) 電動モータ
JP2012060843A (ja) 回転電機用ロータ及び回転電機
JP2020141466A (ja) 回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160412

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160413

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160610

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6059970

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees