JPH10191594A - クランク軸直結式発電機 - Google Patents

クランク軸直結式発電機

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JPH10191594A
JPH10191594A JP35601896A JP35601896A JPH10191594A JP H10191594 A JPH10191594 A JP H10191594A JP 35601896 A JP35601896 A JP 35601896A JP 35601896 A JP35601896 A JP 35601896A JP H10191594 A JPH10191594 A JP H10191594A
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rotor
air
hole
chamber
housing
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JP35601896A
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Masatoshi Shibuya
正敏 渋谷
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Isuzu Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転軸5がエンジンのクランク軸6に直結さ
れたクランク軸直結式発電機においては、エンジンから
の熱と発電電流によるジュール熱とによりステータコイ
ル2の抵抗が増大し、発電効率が悪くなる。従来は、エ
アポンプを設置し、そこから発電機内に冷却風を供給し
ていたので、エアポンプの設置スペースの確保、エアポ
ンプ騒音防止対策等を講ずる必要があった。 【解決手段】 軸方向に対して傾斜した導風穴22をロ
ータホイール7に設けると共に、ロータR回転時に導風
穴22に実線矢印方向の空気流が出来るのを助けるサイ
ドプレート20,21を、ロータホイール7の側面に張
りつける。他方、ロータRとステータSとを境にして両
側に形成される室と外部とを通ずる通気口23,24
を、ハウジングの外周部分に設ける。ロータR回転時に
は、外部→通気口23→導風穴22→通気口24→外部
という経路を通る空気流が発生され、ステータコイル2
はまんべんなく冷却される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等のエンジ
ンのクランク軸に、回転軸が直結されているクランク軸
直結式発電機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クランク軸直結式発電機は、自動車に搭
載される場合、エンジンとトランスミッションとの間に
付設されているフライホイールの部分に設置されること
が多い。このようなクランク軸直結式発電機では、自ら
のコイルで発生するジュール熱の他に、エンジンからの
熱を受けるので、発電効率を高めるためには、所要の冷
却措置を講ずることが要請される。
【0003】図7は、そのような従来のクランク軸直結
式発電機の1例を示す図である。図7において、1はク
ランク軸直結式発電機、2はステータコイル、3はステ
ータコア、4はフライホイールハウジング、5は回転
軸、6はクランク軸、7はロータホイール、8は永久磁
石、9はヨーク、10はフライホイール、11はギャッ
プ、12は前部コイルハウジング、13は後部コイルハ
ウジング、14はクラッチハウジング、15は空気通
路、16は空気排出口、17はパイプ、18はエアポン
プ、Rはロータ、Sはステータである。
【0004】エンジン(図示せず)からのクランク軸6
には回転軸5が直結され、これにフライホイール10が
固着されると共に、ロータホイール7が固着される。ロ
ータホイール7の外周には、ヨーク9が取り付けられ、
その外周には磁極としての永久磁石8が取り付けられ、
ロータが構成される。一方、前記フライホイール10と
クランク軸直結式発電機1を覆うハウジングは、フライ
ホイールハウジング4とクラッチハウジング14と、両
者の間に介在させられた前部コイルハウジング12と後
部コイルハウジング13とから成る。ステータコイル2
が巻回されたステータコア3は、前部コイルハウジング
12および後部コイルハウジング13に固定支持され、
その端面が、狭いギャップ11を隔ててロータRの外周
と対向するよう配設される。
【0005】前部コイルハウジング12および後部コイ
ルハウジング13には、ステータコイル2への冷却風を
通流させるため、空気通路15および空気排出口16が
設けられる。空気通路15の入口には、エアポンプ18
からのエアを供給するパイプ17が接続されている。エ
アポンプ18から送り込まれ、ステータコイル2を冷却
したエアは、空気排出口16を通って外部へ排出され
る。なお、エアポンプ18は、エンジンにより駆動され
る。
【0006】次に、このようなクランク軸直結式発電機
の動作を説明する。エンジンによりクランク軸6が回転
させられると、ロータRが回転し、ステータコイル2に
起電力が誘起され、発電電流が流れる。ステータコイル
2は、発電電流によるジュール熱とエンジンからの熱を
受けるが、エアポンプ18から供給される冷却風により
冷却されるので、温度上昇が抑制される。もし、冷却が
何もなされないとすれば、ステータコイル2の抵抗値は
温度上昇により大となるので、電力損失が増大し、発電
効率が低下する。
【0007】なお、クランク軸直結式発電機に関する従
来の文献としては、例えば、特開昭61−154460
号公報,実開昭62−41360号公報,実開平2−3
7562号公報等がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
(問題点)しかしながら、前記した従来のクランク軸直
結式発電機には、次のような問題点があった。第1の問
題点は、クランク軸直結式発電機の外部にエアポンプ1
8を設けているので、それを設置するスペースが必要と
なるという点である。第2の問題点は、エアポンプ18
の駆動にエンジンの出力が用いられているので、その分
だけ本来の目的に使用できるエンジン出力が少なくなる
という点である。第3の問題点は、エアポンプ18の駆
動時に騒音を発生するので、その防音対策が必要となる
という点である。第4の問題点は、ステータコイル2の
冷却のアンバランスが甚だしいという点である。第5の
問題点は、クランク軸直結式発電機を、ステータSの重
い大型のものにすることが出来ないという点である。
【0009】(問題点の説明)第1〜第3の問題点につ
いては、格別の補足説明を必要としないと思われるの
で、第4,第5の問題点について説明する。まず、第4
の問題点について説明する。空気通路15は前部コイル
ハウジング12,後部コイルハウジング13に設けられ
ているので、その空気噴出口は、どうしてもステータコ
イル2のハウジング側の部分(外周側の部分)となる。
空気排出口16も後部コイルハウジング13に設けられ
ているので、冷却用に送り込まれたエアは、前部コイル
ハウジング12,後部コイルハウジング13の内面付近
に沿って流れて、外部へ出てしまう。そのため、ステー
タコイル2のハウジング側の部分はよく冷却されるが、
それとは反対のギャップ側の部分(内周側の部分)は、
あまり冷却されないこととなる。
【0010】次に、第5の問題点について説明する。1
つのパイプ17から供給されるエアを、あちこちに配る
ため、空気通路15には、後部コイルハウジング13の
円周に沿って配設されている部分もあるが、このような
部分があると、後部コイルハウジング13の肉厚は薄く
なり、機械的強度は弱くなる。そのため、重量が大きい
ステータSは支持し得なくなるので、クランク軸直結式
発電機を出力の大きい大型のものにしようとしても、出
来なくなる。本発明は、以上のような問題点を解決する
ことを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明では、回転軸に固着されたロータホイールお
よび該ロータホイールの外周にヨークを介して取り付け
られた磁極を有するロータと、ハウジングに固定支持さ
れたステータコアおよび該ステータコアに巻回されたス
テータコイルを有するステータとを具え、前記回転軸が
エンジンのクランク軸に直結されたクランク軸直結式発
電機において、ロータおよびステータを境にしてその両
側においてハウジングとの間に形成される第1の室およ
び第2の室をそれぞれ外部と通ずるため、第1の室に対
しては第1の通気口,第2の室に対しては第2の通気口
をハウジングの外周部分に設けると共に、ロータ回転時
にロータを軸方向に貫通して流れる空気流を発生させる
空気流発生機構をロータに具備させることとした。
【0012】前記空気流発生機構は、ロータホイールの
第1の室側の面に大口部を有し、第2の室側の面におい
てロータホイールの中心から見て該大口部の位置より遠
い位置に小口部を有し、該大口部から小口部に向かって
断面積が次第に小となるようロータホイールに開けられ
た導風穴と、前記大口部に対応する第1の穴を有すると
共に、ロータ回転時に前記大口部への空気の導入を促進
する第1の盛り上がり部を有し、前記ロータホイールの
第1の室側の面に張られる第1のサイドプレートと、前
記小口部に対応する第2の穴を有すると共に、ロータ回
転時に前記小口部からの空気の導出を促進する第2の盛
り上がり部を有し、前記ロータホイールの第2の室側の
面に張られる第2のサイドプレートとから成るものとし
て構成することが出来る。
【0013】また、第1の盛り上がり部の形状は、第1
の穴の回転方向後方側に設けられ、該第1の穴の一部を
上空で覆うドーム状としたドーム部と、該ドーム部を先
頭として回転方向に沿って断面半円形で後方に延びる中
間部と、下方に傾斜する尾翼部とを有するものとするこ
とが出来る。第2の盛り上がり部は、第2の穴の回転方
向側に設けられ、該第2の穴の一部を上空で覆うドーム
状とすることが出来る。
【0014】(解決する動作の概要)ロータが回転を始
めると、ロータホイールの導風穴および第1,第2のサ
イドプレートによる作用により、導風穴に、その大口部
から小口部に向かって空気が流れる。そのため、ハウジ
ングに設けられた第1の通気口から外気が流れ込み、導
風穴を通り、第2の通気口から外部へ出るという空気の
流れが出来る。この流れは、半径方向に流れる流れであ
るので、ステータコイルの表面に沿って流れ、ステータ
コイルは均一に冷却される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1は、本発明のクランク軸
直結式発電機を示す図である。符号は図7のものに対応
し、20,21はサイドプレート、22は導風穴、2
3,24は通気口、23−1は空気通路、Mは前室(第
1の室)、Pは後室(第2の室)である。
【0016】導風穴22は、ロータホイール7の軸方向
に開けられた貫通穴である。導風穴22内の矢印は、ロ
ータRの回転時に空気の流れる方向を示す。その方向に
流れる理由は、後で説明する。サイドプレート20は、
ロータホイール7,ヨーク9,永久磁石8のエンジン側
の面に張りつけられたプレートであり、サイドプレート
21はトランスミッション側の面に張りつけられたプレ
ートである。前室Mは、ロータRおよびステータSのエ
ンジン側の面とフライホイールハウジング4との間の室
であり、後室Pは、ロータRおよびステータSのエンジ
ン側の面とクラッチハウジング14との間の室である。
【0017】後部コイルハウジング13(または前部コ
イルハウジング12)には、外周上の適宜な箇所に通気
口23が設けられ、それから前室Mへ通ずる空気通路2
3−1が設けられる。また、後部コイルハウジング13
には、後室Pと外部とを通ずる通気口24が設けられ
る。
【0018】図2は、本発明に使用するロータホイール
7を示す図である。図2(A)は、前室M側から見た平
面図であり、図2(B)は側面図である。符号は図1の
ものに対応し、7−1は回転軸嵌合口、7−2はキー
溝、7−3はヨーク結合部、22−1は大口部、22−
2は小口部である。
【0019】回転軸嵌合口7−1には図1の回転軸5が
嵌合され、キー溝7−2には、回転軸5外周の凸条(図
示せず)が挿入される。キー溝7−2は、周方向への回
り止めのためのものであり、ヨーク結合部7−3は、ヨ
ーク9を取り付けるためのものである。導風穴22は適
宜個数(図2では5個)設けられるが、前室M側の開口
は大口部22−1とされるが、穴の断面は次第に狭めら
れ、反対側(後室P側)の開口は小口部22−2とされ
る。そして、大口部22−1は、小口部22−2より回
転中心に近い位置に設けられる。
【0020】図4は、本発明に使用するサイドプレート
20,21を説明する図である。符号は図2のものに対
応し、25,26は盛り上がり部、25Dはドーム部、
25Eは尾翼部、27,28は穴、A,Bは、ロータホ
イール7に張りつけられた場合の回転方向を示す矢印で
ある。図4(A)は、ロータホイール7の前室M側の面
に張りつけるサイドプレート20の外面側の平面図、図
4(C)は、ロータホイール7の後室P側の面に張りつ
けるサイドプレート21の外面側の平面図、図4(B)
は、サイドプレート20,21の、それぞれX−X線,
Y−Y線における断面図である。
【0021】サイドプレート20には、ロータホイール
7の大口部22−1に一致する部分に穴27が設けら
れ、その穴27の部分を先頭にして、盛り上がり部25
が回転方向に沿って設けられる。盛り上がり部25の先
頭は、穴27の一部を上空で覆うドーム状としたドーム
部25Dとされ、中間部は断面半円形で回転方向に沿っ
て後方に延び、後部は下方に傾斜する尾翼部25Eとさ
れる。サイドプレート21には、ロータホイール7の小
口部22−2に一致する部分に穴28が設けられ、穴2
8の回転方向側には、該穴28の一部を上空で覆うドー
ム状とされた盛り上がり部26が設けられる。
【0022】図5は、盛り上がり部25を説明する図で
ある。符号は図4のものに対応している。ドーム部25
Dは、穴27の部分のうち、回転方向後方の部分の上空
をドーム状に覆っているが、ドーム状にしてある理由
は、ロータRの回転により、盛り上がり部25が矢印A
の方向に進行して行った場合、空気が実線矢印のように
穴27より導風穴22内へ、スムーズに流れるようにす
るためである。サイドプレート21の盛り上がり部26
の内面もドーム状にされているが、これは、導風穴22
から穴28を経て、空気がスムーズに外部へ流れるよう
にするためである。
【0023】次に、動作について説明する。発電動作は
図7の従来例と同様であるので、その説明は省略し、冷
却動作について詳細に説明する。本発明での冷却は空冷
であり、次のような経路での空気の流れが生ぜしめられ
ることにより、行われる(図1参照)。外部→通気口2
3→空気通路23−1→前室M→導風穴22→後室P→
通気口24→外部
【0024】このような空気の流れが生ぜしめられる理
由は、次の通りである。第1の理由は、前室M,後室P
には、外部と通ずる通気口23,24が設けられている
からである。第2の理由は、サイドプレート20,21
と導風穴22とにより、導風穴22内を矢印の方向に
(前室Mから後室Pに向かう方向に)空気が流れるよう
にするところの、空気流発生機構が構成されているから
である。次に、送風ポンプ機構の作用について(何故上
記の方向に流れるようになるかを)説明する。
【0025】図5に示したように、サイドプレート20
の盛り上がり部25の尾翼部25Eは急に低くなってい
るので、矢印Aの方向に進行し始めると、尾翼部25E
が通過した後には負圧が発生する。すると、上方の空気
は負圧部分に向かって流れ込もうとする。そこへ、後続
する穴27(導風穴22に通じている)および盛り上が
り部25のドーム部25Dがやって来るから、負圧部分
に向かって流れて来た空気は、導風穴22内に流れ込む
ことになる。
【0026】導風穴22の構造は、穴27に一致させら
れている開口である大口部22−1は回転中心に近く、
他方の開口である小口部22−2に近づくにつれて回転
中心より遠くなるようにしてあるから、穴27から入っ
た空気は、遠心力により小口部22−2に向かって流れ
て行く。そして、導風穴22の断面は、小口部22−2
に近づくにつれて小としてあるから、空気の圧力は次第
に高められる。
【0027】他方、小口部22−2の外部の回転方向側
には、図4(C)で示したように、サイドプレート21
の盛り上がり部26が設けられている。これは、小口部
22−2に一致させられている穴28の一部を上空で覆
うようドーム状にされているから、回転すると、盛り上
がり部26の直後(つまり穴28の部分)に負圧を発生
する。従って、導風穴22内を流れて来て圧力が高くな
って来ている空気は、小口部22−2を出たところに形
成された負圧部分に向かって、勢いよく流れ出す。以上
のようにして、導風穴22内を矢印の方向に流れる空気
流が発生され、前室Mと後室Pの圧力の関係は、前室M
は負圧となり、後室Pは正圧となる。
【0028】図1は複雑な図であるため、単純化した模
式図で全体の空気の流れを説明する。図6は、本発明の
クランク軸直結式発電機における空気の流れを説明する
模式図である。符号は図1のものに対応している。Hは
ハウジングであり、図1の各ハウジングをまとめて表し
たものである。通気口23,24は、ハウジングHの外
周面部分(図1では後部コイルハウジング13の部分)
に開けられている。
【0029】導風穴22内を矢印の方向に空気が流れる
と、前室Mの空気は不足し、前室Mが外部と通じている
通気口23からは、外気が流入する(つまり、通気口2
3は、吸気口である)。流入した空気は、導風穴22の
入口に向かって(つまり、クランク軸直結式発電機の半
径方向に)流れて行くが、その途中にステータコイル2
があるから、その表面に沿って流れることになる。これ
によりステータコイル2の前室M側にある部分は、外周
に近い部分も内周に近い部分も冷却される。
【0030】導風穴22から後室Pに出た空気は、後室
Pと外部と通じている通気口24から外部へ出て行く
(つまり、通気口24は、排気口である)が、その途中
にステータコイル2があるから、その表面に沿って流れ
ることになる。従って、ステータコイル2の後室P側に
ある部分も、前室M側にある部分と同様に冷却される。
【0031】前記したような空気の流れは、導風穴22
を中心とする空気流発生機構の作用によって生ぜしめら
れから、導風穴22以外に、前室Mと後室Pとの間に空
気を通流させる空気通路があれば、その作用は弱められ
ることになる。そのような空気通路としては、ギャップ
11,隣接するステータコイル2間の隙間,隣接するス
テータコア3の先端間の隙間等がある。ギャップ11
は、発電効率を高めることからも極力小にされており、
これを通して流れる空気の量は少ない。問題となるの
は、それ以外の隙間である。
【0032】図3は、コイル間隙間等の充填を説明する
図であり、サイドプレート20側から見たロータRおよ
びステータSの上半分を示している。符号は、図1のも
のに対応し、29はコイル間隙間、30は隙間充填材で
ある。各ステータコア3にはそれぞれステータコイル2
が巻回されているが、隣接するステータコイル2の間に
はコイル間隙間29が存在し、隣接するステータコア3
の先端間にも隙間が存在している。最も大きな隙間はコ
イル間隙間29であり、これを塞ぐだけでも、空気流発
生機構の作用の低下は相当程度防止できる。
【0033】そこで、空気流発生機構の作用を向上させ
るためには、コイル間隙間29を何らかの充填材(例え
ば、耐熱性樹脂)で塞ぐことが望ましい。出来れば、隣
接するステータコア3の先端間の隙間も塞ぐことが望ま
しい。図3では1箇所にしか隙間充填材30が充填され
ていないが、勿論、全てのコイル間隙間29に充填す
る。なお、本発明のクランク軸直結式発電機において施
したステータコイル冷却用の構成は、同じくステータコ
イルを具備する電動機に対しても適用できることは言う
までもない。
【0034】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明のクランク軸直
結式発電機によれば、ロータを軸方向に貫通して流れる
空気の流れを発生させる空気流発生機構を、ロータ自身
に具備させたので、次のような効果を奏する。 冷却風を供給するのにエアポンプを使用しないので、
エアポンプ設置に伴う問題点が解消される。即ち、設置
スペースを用意する必要はなくなるし、エンジンの出力
が消費されないし、エアポンプ騒音の防音対策を取る必
要はなくなる。 ステータコイルが外周付近のみではなく、まんべんな
く冷却される。 コイルハウジングに、円周方向に沿って空気通路を設
ける必要がなくなるので、コイルハウジングの肉厚が薄
くならず、固定支持できるステータの重量が大になる。
そのため、発電機を大型にすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかわるクランク軸直結式発電機を
示す図
【図2】 本発明に使用するロータホイールを示す図
【図3】 コイル間隙間等の充填を説明する図
【図4】 本発明に使用するサイドプレートを説明する
【図5】 盛り上がり部を説明する図
【図6】 本発明のクランク軸直結式発電機における空
気の流れを説明する模式図
【図7】 従来のクランク軸直結式発電機を示す図
【符号の説明】
1…クランク軸直結式発電機、2…ステータコイル、3
…ステータコア、4…フライホイールハウジング、5…
回転軸、6…クランク軸、7…ロータホイール、7−1
…回転軸嵌合口、7−2…キー溝、7−3…ヨーク結合
部、8…永久磁石、9…ヨーク、10…フライホイー
ル、11…ギャップ、12…前部コイルハウジング、1
3…後部コイルハウジング、14…クラッチハウジン
グ、15…空気通路、16…空気排出口、17…パイ
プ、18…エアポンプ、20,21…サイドプレート、
22…導風穴、22−1…大口部、22−2…小口部、
23,24…通気口、23−1…空気通路、25,26
…盛り上がり部、25D…ドーム部、25E…尾翼部、
27,28…穴、29…コイル間隙間、30…隙間充填
材、A…矢印、H…ハウジング、R…ロータ、S…ステ
ータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に固着されたロータホイールおよ
    び該ロータホイールの外周にヨークを介して取り付けら
    れた磁極を有するロータと、ハウジングに固定支持され
    たステータコアおよび該ステータコアに巻回されたステ
    ータコイルを有するステータとを具え、前記回転軸がエ
    ンジンのクランク軸に直結されたクランク軸直結式発電
    機において、ロータおよびステータを境にしてその両側
    においてハウジングとの間に形成される第1の室および
    第2の室をそれぞれ外部と通ずるため、第1の室に対し
    ては第1の通気口,第2の室に対しては第2の通気口を
    ハウジングの外周部分に設けると共に、ロータ回転時に
    ロータを軸方向に貫通して流れる空気流を発生させる空
    気流発生機構をロータに具備させたことを特徴とするク
    ランク軸直結式発電機。
  2. 【請求項2】 空気流発生機構を、ロータホイールの第
    1の室側の面に大口部を有し、第2の室側の面において
    ロータホイールの中心から見て該大口部の位置より遠い
    位置に小口部を有し、該大口部から小口部に向かって断
    面積が次第に小となるようロータホイールに開けられた
    導風穴と、前記大口部に対応する第1の穴を有すると共
    に、ロータ回転時に前記大口部への空気の導入を促進す
    る第1の盛り上がり部を有し、前記ロータホイールの第
    1の室側の面に張られる第1のサイドプレートと、前記
    小口部に対応する第2の穴を有すると共に、ロータ回転
    時に前記小口部からの空気の導出を促進する第2の盛り
    上がり部を有し、前記ロータホイールの第2の室側の面
    に張られる第2のサイドプレートとから成るものとした
    ことを特徴とする請求項1記載のクランク軸直結式発電
    機。
  3. 【請求項3】 第1の盛り上がり部の形状を、第1の穴
    の回転方向後方側に設けられ、該第1の穴の一部を上空
    で覆うドーム状としたドーム部と、該ドーム部を先頭と
    して回転方向に沿って断面半円形で後方に延びる中間部
    と、下方に傾斜する尾翼部とを有するものとしたことを
    特徴とする請求項2記載のクランク軸直結式発電機。
  4. 【請求項4】 第2の盛り上がり部を、第2の穴の回転
    方向側に設けられ、該第2の穴の一部を上空で覆うドー
    ム状としたことを特徴とする請求項2記載のクランク軸
    直結式発電機。
JP35601896A 1996-12-24 1996-12-24 クランク軸直結式発電機 Pending JPH10191594A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006280027A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Osaka Gas Co Ltd エンジン駆動式発電装置および室外ユニット
JP2014107963A (ja) * 2012-11-28 2014-06-09 Kobe Steel Ltd 電動機

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