JPH09506737A - 電力開閉装置用モジュール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 この発明は、ガス絶縁開閉装置のガス充填容器内に設置され、各１つの真空バルブがベローズにより前記ガス充填容器内に軸封されて導かれている直線的に動く操作ロ_ツドを備えている電力開閉装置用モジュールに関する。電力開閉装置用モジュールは隔壁（４）に互いに鏡面対称に配置された２つの絶縁支持体（１、１’）を有し、この絶縁支持体の間に対応の真空バルブ（７）がバルブ支持装置（２）及びバルブ頭部支承装置（３）により支承される。このような電力開閉装置用モジュールはガス絶縁開閉装置（８ＤＣ）において使用される。

Description

【発明の詳細な説明】 電力開閉装置用モジュール この発明は、ガス絶縁開閉装置のガス充填容器内に設置され、各１つの真空バ ルブがベローズにより軸封されて前記ガス充填容器内に案内される直線的に可動 の操作ロッドを備えている電力開閉装置用モジュールに関する。 上記に定義した種類のガス絶縁開閉装置はドイツ連邦共和国特許出願公開第４ ２１１１５４号明細書により公知である。この場合電力開閉装置は真空バルブと して実現され、２つの支持体により絶縁板に固定され、この絶縁板自体はアング ル片として形成された固定部材によって容器の前面壁及び背面壁に結合されてい る。さらに真空バルブの下側には同様に容器の内面壁に固定されている別の絶縁 板が配置され、これにより真空バルブは容器内部に付加的に固定されている。そ の場合、これらの絶縁板は、真空バルブが一方では組み立ての際にそのために必 要な個所に近づくことができ、他方では運転状態において絶縁ガスを真空バルブ の回りに充分に循環させることができるように設計されている。 ドイツ連邦共和国特許出願公開第３４３６１７３号明細書によれば、電力開閉 装置を絶縁ケーシング内において絶縁ガスを充填した金属カプセルの前面壁の内 面に配置することは公知である。しかしこの場合、貫通部として軸封されたベロ ーズは設けられていない。これに対して、ドイツ連邦共和国特許出願公開第４２ １０７１６号明細書は、各極がそれぞれシェル状の絶縁片によって取り囲まれて いる多極真空遮断器を開示している。しかしながら、この真空遮断器はガス充填 容器内には配置されていない。 この発明の基礎となる課題は、真空バルブの容器内部における固定及び組立を 著しく容易にすることができ、しかもその際真空バルブ相互の及びこれを取り囲 む部分に対する絶縁の技術的に必要な値を制限的に変更することがないようにす ることにある。この発明によればこの課題は次の特徴事項によって、即ち、 １．１．電力開閉装置用モジュールは真空バルブを収容しかつ遮蔽するための同 様の側面構造を持つ２つの絶縁支持体を有し、 １．２．絶縁支持体はガス充填容器の一部を形成する隔壁に鏡面対称に配置され 、これに着脱可能に結合され、 １．３．絶縁支持体はその自由端に、真空バルブを外側の端部範囲において半径 方向に支承するバルブ頭部支承装置を固定するための長手軸に対称的に 配置されたそれぞれ２つの第一のねじ支承部を備え、 １．４．絶縁支持体は互いに向き合う内部範囲の長手方向の中間に、真空バルブ を内側範囲の端部に支承するバルブ支持装置を固定するための並列に配 置されたそれぞれ２つの第二のねじ支承部を備える ことにより解決される。 このように構成された絶縁支持体により真空バルブは、それを収納する容器の 幾何学的形状に殆ど無関係となる。ガス充填容器の一部である隔壁のみが絶縁支 持体の取り付け基台とされるに過ぎない。電力開閉装置をモジュール構造とする ことは予備組立を著しく容易にし、従ってこの予備組立は著しく小さな容積で行 われ得るので、場所的に及び／又は時間的に別々に行われる最終組立が著しくコ スト的に有利に達成される。 両絶縁支持体の間にバルブ支持装置及びバルブ頭部支承装置を配置することに より、それぞれの真空バルブは実際上固定要素と一体構成で確実に容器内に支承 される。それぞれのねじ支承部は容器内部において何時でも外すことができかつ 柔軟性のある真空バルブの組立を可能とする。 この発明の有利な実施態様は次の特徴、即ち、 ２．１．絶縁支持体はそれぞれ隔壁側の端部範囲に台形状の側面構造を備え、 ２．２．絶縁支持体の第一及び第二のねじ支承部はねじ軸を半分包囲するストッ パ片によって実現される という特徴を備える。 絶縁支持体の両側の台形状の側面構造により支持体の安定性がよく、またベロ ーズ内を動くことのできる操作ロッドを備えた真空バルブが正確に支承され、し かもその際ねじ軸を半分包囲するストッパ片を持つので容器内部における真空バ ルブの姿勢の適当な修正により寸法公差を補償できる。 この発明のさらに有利な実施態様は次の特徴、即ち、 ３．１．絶縁支持体はガラスファイバで強化したポリエステル成形材で実現され 、 ３．２．バルブ支持装置とバルブ頭部支承装置とはアルミニウム鋳造合金で実現 される という特徴を備える。 このような材料を選択することにより真空バルブをガス充填容器内に支承する ための必要な機械的及び電気的特性が困難なく満たされる。 この発明を図面に示された２つの実施例により詳しく説明する。その際 図１は電力開閉装置用モジュールの正面側を示し、図２は通常の組立構成の３ つの互いに並置された真空バルブを示す。 図１は容器の一部を隔壁４として示している。隔壁４には符号を付けていない ねじ接続部により２つの鏡面対称に組み立てられた絶縁支持体１、１’（図２） がねじ止めされている。絶縁支持体１、１’の間には真空バルブ支持装置２及び バルブ頭部支承装置３が配置され、真空バルブ７がバルブ頭部支承装置３によっ て外側の端部範囲において半径方向に、一方真空バルブ７がバルブ支持装置２で 内側の端部範囲において支持されるようになっている。さらに帯状導体８が詳し く図示されていない固定手段により支持装置２に結合されている。なおこの帯状 導体８には図示されていない母線が導電接続されている。さらにバルブ頭部支承 装置３には端子装置９が設けられ、これに同様に図示されていない母線が導電接 続されている。 図２は３つの電力開閉装置用モジュールを上面で示し、この図において特に隔 壁４に絶縁支持体１、１’が鏡面対称に配置されていることが示されている。さ らに第一及び第二のねじ支承部５、５’及び６、６’が同様に鏡面対称に対向し て配置されている。しかしながらこの場合、第一のねじ支承部５、５’と第二の ねじ支承部６、６’とは互いにその軸方向が直角にずれている。このようにねじ 支承部５、５’及び６、６’を互いにずらして配置することにより真空バルブ７ （図１）は絶縁支持体１、１’の間に確実に支承される。なおこの図では電力開 閉装置用モジュールの完成のための駆動部１０が暗示されている。この駆動部に より符号を付けていない直線的に運動する操作ロッドが同様に符号を付けていな いガス充填容器内を運動する。操作ロッドは公知のようにベローズによりその容 器周囲に対して軸封されている。端子装置９を介して電流供給母線はそれぞれの 真空バルブに導電接続されているが、一方帯状導体８（図１）を介して電流は図 示されてない母線を経由して同様に図示されてない負荷断路器装置に達し、そこ から公知の方法で電流ケーブル出口に導かれる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シユタイネマー、ノルベルト ドイツ連邦共和国 デー−13589 ベルリ ン クレーマーヴエーク 22

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．ガス絶縁開閉装置のガス充填容器内に設置され、各１つの真空バルブがベロ ーズにより軸封されて前記ガス充填容器内に案内される直線的に可動の操作ロッ ドを備えている電力開閉装置用モジュールにおいて、 １．１．電力開閉装置用モジュールは真空バルブを収容しかつ遮蔽するための同 様の側面構造を持つ２つの絶縁支持体（１、１’）を有し、 １．２．絶縁支持体（１、１’）はガス充填容器の一部を形成する隔壁（４）に 鏡面対称に配置され、これに着脱可能に結合され、 １．３．絶縁支持体（１、１’）はその自由端に、真空バルブ（７）を外側の端 部範囲において半径方向に支承するバルブ頭部支承装置（３）を固定す るための、長手軸に対称的に配置されたそれぞれ２つの第一のねじ支承 部（５、５’）を備え、 １．４．絶縁支持体（１、１’）は互いに向き合う内部範囲の長手方向の中間に 、真空バルブ（７）を内側の端部範囲に支承するバルブ支持装置（２） を固定するための並列に配置されたそれぞれ２つの第二のねじ支承部（ ６、６’）を備える ことを特徴とする電力開閉装置用モジュール。 ２．請求項１記載の電力開閉装置用モジュールにおいて、 ２．１．絶縁支持体（１、１’）はそれぞれ隔壁（４）側の端部範囲に台形状の 側面構造を備え、 ２．２．絶縁支持体（１、１’）の第一及び第二のねじ支承部（５、５’；６、 ６’）はねじ軸を半分包囲するストッパ片によって実現されている ことを特徴とする遮断器モジェール。 ３．請求項１記載の電力開閉装置用モジュールにおいて、 ３．１．絶縁支持体（１、１’）はガラスファイバで強化したポリエステル成形 材で実現され、 ３．２．バルブ支持装置（２）とバルブ頭部支承装置（３）とはアルミニウム鋳 造合金で実現される ことを特徴とする電力開閉装置用モジュール。