JPH09505650A - 自動的に水を送出する衛生的な水栓 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 水栓と使用者の手との間の距離を決定するセンサ手段と；水栓の送出口に送られる水の温度を調節する手段と；センサ手段により供給された距離の値を処理し、送出口より送出される水の温度が、使用者の手の水栓からの距離の変化に基づいて変化するように温度調整手段を制御する手段とを備える水栓。

Description

【発明の詳細な説明】 自動的に水を送出する衛生的な水栓技術分野 本発明は自動的に水を送出する衛生的な水栓に関する。背景技術 温水及び冷水を混合・送出するため、一般的な公知の水栓は、一般には使用者 の手（又は足）により適当な制御部材を操作することを必要とする。使用者が手 を水栓に近づけ、水の送出を決定する近接センサを作動させた際に水を送出する 水栓もまた知られている。しかしながら、かかる水栓は、所定の単一の温度の水 を送出するだけで、制御部材を（通常の方法で）手動で調整する以外、温度を調 節することは不可能である。 本発明の目的は、使用者の手（または、体の他の部分）を水栓の一部に接触さ せることを必要とすることなく、所望の温度の水を送出できる衛生的な水栓を提 供することにある。 かかる目的は、水栓をより快適に、より迅速に、かつ、より衛生的に使用する ことを可能とするものである。 本発明の水栓の典型的な用途は、衛生上の要求が特に感じられる公共の手洗い （レストラン、公衆トイレ、オフィス、公共施設、公共交通等）である。発明の開示 本発明によれば、水栓は − 水栓と使用者の手との間の距離を決定するセンサ手段と； − 水栓の送出口に送られる水の温度を調節する温度調整手段と； − センサ手段により供給された距離の値を処理し、その結果を用 いて、送出口より送出される水の温度が、使用者の手の水栓からの距離の変化に 基づいて変化するように温度調整手段を制御する処理手段とを備える。使用中、 使用者が水栓の下に手を出すと、手と水栓との間の距離に応じて変化する温度の 水が送出される。例えば、この距離が大きいほど温度が高くなることとしてもよ いし、この逆にしてもよい。 従って、使用者は自分の手を、水栓の一部に触れることなく、単に水栓の下の 所要の距離の位置に置くことのみで、水の送出を制御し、その水温を設定するこ とができる。 本発明は一実施例を示す添付の図面を参照して、以下、更に詳細に説明される 。 図１は本発明に係わる水栓の概略図である。 図２は温度調整手段４０の一実施例の概略図である。 図１に極めて概略的に示す本発明の水栓は、参照番号１により全体的に示され ている。水栓１は、通常の水栓の水送出口１１を備えており、通常の如く、送出 された水が集められる洗面台１２の上方に設置されている。水栓１には、使用者 の手３の水栓からの距離を決定するように構成されたセンサ手段２０が設けられ ている。図１に示す如く、センサ手段２０は送出口１の近傍に設けられ、下方に 位置する洗面台に面している。センサ手段２０は赤外線反射型であってもよいし 、レーザダイオード又は超音波手段を用いたものであってもよい。 水栓は、センサ手段２０により得られた距離の値を処理する手段３０をも備え ている。詳細には、手段３０は、センサ手段２０から受け取った情報を処理して 所望の機能を実現するマイクロコントローラ３１を備えている。手段３０は、送 出口１１に送られる水の水温制御手段４０に対して作用する。マイクロコントロ ーラ３１は、送出される水温が手３のセンサ２０からの距離に応じて変化するよ うに手段４０を制御するソフトウェアを備えている。例えば、マイ クロコントローラ３１は、送出口１１の下方の空間を幾つかの領域に分割し、各 領域に対してそれぞれ送出水温度を割り当てることにより作動する。例えば、手 ３を送出口１１に最も近い領域に置いた場合、「冷たい」温度の水が送出される 。一方、手３を送出口１１から最も遠い領域に置いた場合、「温かい」温度の水 が送出される。また、手３を中間領域に置いた場合、「なまぬるい」温度、すな わち、多少なりとも温かい水が送出される。 マイクロコントローラ３１のソフトウェアは、手３の送出口１１からの距離が 変化すると直ちに送出水温度が変化するように構成することができる。あるいは 、前記領域の何れかに手が存在することにより決定される温度が、手が別の領域 に移動されても、所定の期間は一定に維持されるように構成することもできる。 図２に示す実施例において、手段４０は、複数のソレノイド開閉バルブを備えて いる。これらのソレノイドバルブはそれぞれ、水栓に冷水を供給する水源４２ま たは、水栓に温水を供給する水源４３に接続されている。 バルブ４１の出口はすべて一本の出口管４４に接続されている。出口管４４に おいて水が混合され、送出口１１に送られる。バルブ４１の開閉は、マイクロコ ントローラ３１とバルブ４１との間の接続装置３２を用いて、マイクロコントロ ーラ３１のソフトウェアにより種々の組み合わせで制御される。これらの組み合 わせのそれぞれは、温水と冷水とのそれぞれ相異なる温度を有する混合水に対応 している。 図２に示す実施例において、４つのバルブ４１が設けられ、これらのバルブに 対応して、流量を調節する絞り手段４５が設けられている。符号Ｖ１及びＶ２で 示されるバルブ４１は冷水源４２に接続され、一方、符号Ｖ３及びＶ４で示され るバルブ４１は温水源４３に接続されている。絞り手段４５は、バルブＶ２及び Ｖ４を通る流量がバルブＶ１及びＶ３を通る流量の半分になるように調整されて いる。従って、次表に示す如く、バルブＶ１〜Ｖ４を操作することにより５種類 の温度、即ち、低温、高温、及び３つの中間温度の５つの異なる組み合わせと、 水が停止した状態とが得られる。 手段４０の異なる実施例（図示せず）においては、温水と冷水とを混合するの に比例制御バルブが用いられる。本発明の水栓に、その使用を容易とする付属手 段を更に設けることもできる。かかる付属手段の一つは温度表示器、特に、送出 水温度の光表示器である。かかる表示器は、一般には送出口１１の上部に設けら れ、水温に応じて異なる色の信号を発することにより、使用者が送出水の温度を 手で直接触れるだけではなく視覚によっても感知することを可能とする。 送出水の温度センサ（図示せず）を、送出水に触れるように設置し、送出水温 度がプリセットされた最大値を越えた場合に、温水源４３を閉じるように構成す ることもできる。調節手段４０を図示したものとは異なる型のものとすることも できる。例えば、調節手段４０を、送出口１１への水流中に浸漬され、送出水を 種々の温度に加熱するように手段３０により駆動される電気抵抗素子とすること ができる。 本発明に対して、請求の範囲に記載した発明の範囲を逸脱することなく、多く の実践的及び応用的な変更を加えることができる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，Ｂ Ｙ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ， ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，Ｌ Ｖ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ， ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，Ｖ Ｎ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． − 水栓と使用者の手（３）との間の距離を決定するセンサ手段（２０） と； − 前記水栓の送出口（１１）に送られる水の温度を調節する水温調節手段（４ ０）と； − 前記センサ手段により供給された距離の値を処理し、その結果を用いて、前 記送出口から送出される水の温度が、前記使用者の手（３）の水栓からの距離の 変化に基づいて変化するように前記水温調節手段（４０）を制御する処理手段（ ３０）とを備えることを特徴とする自動的に水を送出する衛生的な水栓。 ２． 前記距離の値を処理する前記処理手段（３０）は、前記水栓の下方の空間 を幾つかの領域に分割し、各領域を所定の送出水温度に対応させることを特徴と する請求項１記載の水栓。 ３． 前記センサ手段（２０）は前記水送出口（１１）の近くに設けられている ことを特徴とする請求項１記載の水栓。 ４． 前記水温調節手段（４０）は、それぞれが冷水源（４２）又は温水源（４ ２）に接続されると共にすべて前記水栓の送出口に接続された出口を有する複数 の開閉バルブ（４１）を備え、該開閉バルブ（４１）は前記処理手段（３０）に より種々の組み合わせで開閉され、各組み合わせは、温水と冷水とのそれぞれの 温度の混合水に対応することを特徴とする請求項１記載の水栓。