JP2004124622A - リモート操作式湯水混合栓 - Google Patents

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Akira Nishioka
西岡 明
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Abstract

【課題】混合水の吐水制御および止水制御のみならず、設定温度の調節も可能とするリモート操作式湯水混合栓を提供すること。
【解決手段】給水路3と給湯路4に連通連結され、吐水する混合水Mの温度Tを設定温度Tsに調節する温度調節部9を有する湯水混合栓本体2と、この混合水Mを吐水制御および止水制御するための水栓1の開閉を行なう開閉制御部6と、前記設定温度Tsを使用者によって指示された指示温度Tcに設定する温度設定部10と、使用者の近傍に配置されて少なくとも前記水栓1の開閉制御6および指示温度Tcの調節を可能とするリモート操作入力部13と、使用者によるリモート操作入力部13の操作に伴って前記開閉制御部6および温度設定部10を制御する制御部14とを有する。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、リモート操作式湯水混合栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2002−201682号公報
従来より、例えば特許文献1に示すように、炊事場などに配置された水栓において足操作入力部を踏むことで、吐水および止水を切り換えることができる給水装置がある。つまり、使用者は洗い物作業中など、手を離すことができないような状況にあっても吐水および止水の制御を行うことができるので有用である。また、使用者が吐水または止水をする度に頻繁に水栓を操作する必要がないので、水栓を含むシンク周辺の石鹸などによる汚れを少なくできると共に、水栓まで手が届かない使用者であっても吐水および止水の操作は行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の足操作式の水栓では吐水する水の温度調節については特許文献1に示されるように、従来はシンクの上面に、温度調節用の操作レバーを足操作入力部とは別に設けていた。
【0004】
したがって、使用者は混合水の温度調節を行なうためには操作ハンドルを手動で操作する必要があり、このとき操作ハンドルの部分に石鹸などによる汚れが幾らかは付着することが避けられなかった。また、水栓の温度調節用の操作ハンドルまで手が届かない使用者は吐水する水の水温を変えることができないという問題もあった。
【0005】
本発明は、上述の事柄を考慮に入れてなされたものであって、その目的は、混合水の吐水制御および止水制御のみならず、設定温度の調節も可能とするリモート操作式湯水混合栓を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のリモート操作式湯水混合栓は、給水路と給湯路に連通連結され、吐水する混合水の温度を設定温度に調節する温度調節部を有する湯水混合栓本体と、この混合水を吐水制御および止水制御するための水栓の開閉を行なう開閉制御部と、前記設定温度を使用者によって指示された指示温度に設定する温度設定部と、使用者の近傍に配置されて少なくとも前記水栓の開閉制御および指示温度の調節を可能とするリモート操作入力部と、使用者によるリモート操作入力部の操作に伴って前記開閉制御部および温度設定部を制御する制御部とを有することを特徴としている。(請求項1)
【0007】
したがって、このリモート操作式湯水混合栓を用いることにより、使用者は湯水混合栓の全ての操作をリモート操作入力部によって行うことができ、洗剤などが付着した手によって湯水混合栓に触れる必要がない。つまり、手を休めることなく足や肘や腰などによって湯水混合栓を操作できるので、便利であるとともに、湯水混合栓などに石鹸などが付着することもなく、シンク上を清潔に保ことができる。
【0008】
また、湯水混合栓まで手が届きにくい人でも操作できる。なお、本発明におけるリモート操作入力部とは足、肘、腰などの人体の各部で操作する入力部を全般的に示すものであり、その形態を限定するものではない。すなわち、例えば押操作によって入力する押ボタン式のスイッチや、操作部の摺動位置によって所定の指示値を入力できるスライド式のスイッチなど、種々の入力部の形態が考えられる。
【0009】
前記温度調節部は吐水する混合水の温度が設定温度になるように給水路と給湯路に連通する流路の開度を調節するサーモバルブであり、前記温度設定部はサーモバルブの温度設定軸を回動操作するための電動機と減速ギヤとからなる場合(請求項2)には、リモート操作入力部による設定温度の昇降操作によって湯水混合栓を容易に制御することができる。また、減速ギヤによって温度調整をゆっくり行うことができるので、温度調整が容易に行える。
【0010】
前記開閉制御部が温度調節部の下流側に設けた電磁弁である場合(請求項3)には、一つの電磁弁の開閉制御によって混合水の吐水制御および止水制御を行うことができ、構成を簡素にして製造コストを削減できる。
【0011】
前記リモート操作入力部が少なくとも指示温度の引上げを行なう昇温スイッチと、指示温度の引下げを行なう降温スイッチとを有する場合(請求項4)には、混合水の設定温度の昇降操作を容易に行なうことができ、操作性が良い。
【0012】
前記混合水の温度を測定する温度センサと、測定した温度を表示する温度表示部とを有する場合(請求項5)には、リモート操作式湯水混合栓に温度設定用のハンドルがなくても、使用者は温度表示部に表示される温度を参照することで吐水される混合水の温度を確認できる。
【0013】
前記制御部が、止水に伴って指示温度よりも低い温度になるように温度調節部の設定温度を引き下げると共に、吐水を開始してから所定時間を経過した後に再び設定温度を指示温度に引き上げる制御を行なう低温吐水開始機能を有する場合(請求項6)には、たとえ吐水の開始時に給湯路から供給される湯の温度が通常よりも高温であったとしても、吐水しはじめたころの混合水の温度を低く抑えることができ、快適な吐水操作を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1実施例であるリモート操作式湯水混合栓1(以下の各例では、特に足操作式湯水混合栓として説明する)の構成を示す図である。図1において、2は給水路3と給湯路4とにそれぞれ連通連結された湯水混合栓本体(以下、単に本体2という)、5は本体2に連結された吐水部、6は本体2の下流側の流路2aに設けられて混合水Mの吐水制御および止水制御を行なう開閉制御部の一例である電磁弁、7は流路2aに流れる混合水Mの温度Tを測定する温度センサ、8は温度センサによって測定された温度Tを吐水部5の付け根部分に液晶によってデジタル表示する温度表示部である。
【0015】
前記本体2内には例えば、吐水する混合水Mの温度Tが後述の設定温度Tsになるように給水路3と給湯路4に連通する各流路の開度を調節するサーモバルブからなる温度調節部9(以下、サーモバルブ9という)が設けられており、このサーモバルブ9の温度設定軸(図外)に対して温度設定部10が取り付けられている。そして、この温度設定部10は例えばサーモバルブ9を回動操作するための電動機11と、減速ギヤ12とからなる。
【0016】
13は使用者2が例えば足によって操作するペダル型のリモート操作入力部(以下、足操作入力部13という)であり、本例では例えば吐水/止水スイッチ,昇温スイッチ,降温スイッチの3つの押ボタン式のスイッチ13a,13b,13cからなる。14は足操作入力部13の操作に従って、前記電磁弁6および温度設定部10を制御することにより、吐水および止水を行なうと共に、吐水する混合水Mの温度Tを任意に調整する制御部である。また、制御部14は温度センサ7によって測定した混合水Mの温度Tを温度表示部8に表示させることで、使用者が混合水Mの温度Tを連続的に確認できるようにしている。なお、14aは制御部14に電力を供給する電源コードである。
【0017】
図2は足操作入力部13の別の例を示す図である。すなわち、図2(A)に示すように、前記足操作入力部13は吐水スイッチ13dと止水スイッチ13eを別途設けることも可能である。また、足操作入力部13の形状は四角形に限定するものではなく、図2(B)に示すように円形であってもよい。
【0018】
そして、足操作入力部13の操作部13Aには図2(A)に示すように幾らかの角度αを付けていることにより、操作性が良くなるが、図2(B)に示すように、操作部13Aを薄い板状にすることで設置スペースを小さくすることも可能である。
【0019】
さらに、図2(C)に示すように、足操作入力部13の操作部13Aがシーソーのように左右に傾動すると共に押し操作できる立体形状とすることも可能である。
【0020】
前記足操作入力部13は何れも図1における足操作式湯水混合栓1において使用者が混合水Mの吐水制御および止水制御を行うとともに、任意の温度を指示温度Tcとして設定することを可能とするものである。なお、前記吐水スイッチ13dと止水スイッチ13eは流量の開放と絞りを行なうスイッチとして使用することも可能である。
【0021】
図3は図1,2に示した足操作式湯水混合栓1において、制御部14内の演算処理部(図外)が実行する水栓制御プログラムPの流れの一例を示す図である。本例の水栓制御プログラムPを制御部14が実行することにより、止水に伴って指示温度Tcよりも低い温度Tlになるようにサーモバルブ9の設定温度Tsを引き下げると共に、吐水を開始してから所定時間を経過した後に再び設定温度Tsを指示温度tcに引き上げる制御を行なう低温吐水開始機能を実現させるものである。
【0022】
図3において、S1は前記吐水/止水スイッチ13a(または吐水スイッチ13d。この場合、吐水スイッチ13aとして機能する)を操作したかどうかを判断するステップである。そして、吐水スイッチ13aが押されたことを検出するまでステップS1に処理を戻す。すなわち、足操作式湯水混合栓1が止水している状態ではこのステップS1が繰り返され、使用者が吐水スイッチ13aを踏んで離すと次のステップS2が実行される。
【0023】
S2は吐水スイッチ13aが踏まれたことを検出したときに実行されるステップであり、前記電磁弁6が開かれて、足操作式湯水混合栓1は混合水Mを吐水することができる。なお、ここで吐水される混合水Mは後述するステップS11の処理によって設定された低温Tlである。つまり、給湯器の特性として吐水の初期状態において供給する湯の温度が極めて高温になるものがあるが、この初期吐水においては低温Tlに設定された吐水が始まることにより、使用者は吐水し初めの混合水Mを安心して使用することができる。
【0024】
S3は所定時間が経過したかどうかを判断するステップである。すなわち、給湯器が安定した温度の湯を供給できる時間だけこのステップS3で待つことができる。なお、実際にはステップS3において所定時間待っている間にも吐水/止水スイッチ13aまたは止水スイッチ13eが押された場合には、後述のステップS10にジャンプするが、本図では簡略化のためにその図示を省略する。また、ステップS3において待つ時間を設置条件に合わせて調整できるようにすることが望ましい。
【0025】
S4は前記所定時間が経過した後に、サーモバルブ9の設定温度Tsを使用者による指示温度Tcにするステップである。すなわち、制御部14は前記温度設定部10に制御コマンドを送ってサーモバルブ9の温度設定軸を回動させることで、サーモバルブ9の設定温度Tsを指示温度Tcに設定する。
【0026】
S5は前記昇温スイッチ13bが踏まれているかどうかを判断するステップである。そして、昇温スイッチ13bが踏まれている場合にはステップS6にジャンプし、昇温スイッチ13bが踏まれていない場合にはステップS7に処理を移す。
【0027】
S6は使用者による指示温度Tcの引き上げ処理を行なうステップである。すなわち、この指示温度Tcは制御部14に記憶されており、使用者が昇温スイッチ13bを踏み続けることにより指示温度Tcを徐々に上げることができ、必要な温度になったときに昇温スイッチ13bから足を離すとそのままの温度で吐水を続けることができる。
【0028】
S7は前記降温スイッチ13cが踏まれたかどうかを判断するステップである。そして、降温スイッチ13cが踏まれた場合にはステップS8にジャンプし、降温スイッチ13cが踏まれていない場合にはステップS9に処理を移す。
【0029】
S8は使用者による指示温度Tcの引き下げ処理を行なうステップである。すなわち、使用者が降温スイッチ13cを踏み続けることにより制御部14に記憶された指示温度Tcを徐々に下げることができ、必要な温度になったときに昇温スイッチ13bから足を離すとそのままの温度で吐水を続けることができる。
【0030】
S9は止水スイッチ13a(または13e)が踏んだ操作をしたかどうかを判断するステップである。止水スイッチ13aが踏まれなかった場合には、前記ステップS4に処理を戻して前記ステップS4〜S9の処理を繰り返し、止水スイッチ13aが踏まれた場合には続くステップS10に処理を移す。
【0031】
S10は前記電磁弁6を閉じることで止水するステップである。すなわち、使用者は再度吐水/止水スイッチ13a(または止水スイッチ13e)を踏んで離すことにより、混合水Mの吐水を止めることが可能となる。
【0032】
S11は止水後のサーモバルブ9の設定温度Tsが再び低温Tlになるように温度設定部10を制御するステップである。すなわち、このステップS11を実行することにより、次に給湯を開始したときに給湯器が高温の熱湯を供給することがあったとしても、火傷などの問題が発生しない。
【0033】
しかしながら、給湯器の性能など足操作式湯水混合栓1の設置条件によっては、このステップS11の処理が不要となることも考えられる。この場合は、このステップS11に加えて前記ステップS3の処理を省略することができる。
【0034】
なお、本例は吐水スイッチ13dと止水スイッチ13eを別に設ける場合においても、これらを吐水または止水の制御のみを行なうものとして説明したが、吐水スイッチ13dと止水スイッチ13eを別に設ける場合には、吐水スイッチ13dを流量増加、止水スイッチ13eを流量減少の制御に用いてもよい。この場合、例えば吐水スイッチ13dや止水スイッチ13eを叩くように踏んだ場合(短い時間だけ踏み操作した場合)は吐水/止水の制御として用い、ゆっくりと踏んだ場合は流量制御として用いるなどの使い分けを行うことができる。
【0035】
同様に、一つの吐水/止水スイッチ13aのみを有する場合においても、叩くように踏んだ場合には吐水/止水の切換え制御として用い、ゆっくりと踏んだ場合は流量増加制御と流量減少制御を踏むたびに切り換えるようにすることも可能である。
【0036】
図4は本発明の第2実施例である足操作式湯水混合栓20の構成を示す図である。図4において、図1,2と同じ符号を付した部分は同一または同等の部分であるから、その詳細な説明を省略する。図4において、21は本例の足操作式湯水混合栓20において給水路3と給湯路4に連通連結して吐水する混合水の温度を設定温度に調節する湯水混合栓本体(以下、単に本体21という)である。
【0037】
本例の本体21は、給水路3に連通連結すると共に制御信号Scによって開度を任意に設定できる比例弁22と、給湯路4に連通連結すると共に制御信号Shによって開度を任意に設定できる比例弁23と、両比例弁22,23を介して流れる水および湯を混合する混合部24とからなる。
【0038】
前記制御部14内には、例えば温度センサ7によって測定される混合水Mの温度Tを用いて前記各比例弁22,23に対して制御信号Sc,Shを供給することにより、混合水Mが設定温度Tsになるように調節された混合比で湯と水を混合すると共に任意の設定流量Vになるように調節された混合水Mを吐水させる比例弁制御部25と、この比例弁制御部25に対して設定温度Tsと設定流量Vを指示する処理部26とを有している。
【0039】
すなわち、前記各比例弁22,23および比例弁制御部25は前記開閉制御部6としても機能し、温度センサ7,比例弁22,23,混合部24および比例弁制御部25は前記温度調節部9としても機能する。さらに、前記処理部26は前記温度設定部10としても機能する。
【0040】
また、本例の足操作入力部13は、前記吐水/止水スイッチ13aに加えて例えば温度指示用摺動レバー13fと、流量指示用摺動レバー13gとを有している。前記各摺動レバー13f,13gは流し台の下部の床面との間に生じるスペースに収容できる程度の大きさにすることで、使用者の足のつま先によって操作することが可能となる。
【0041】
すなわち、使用者は台所作業を行いながら、足のつま先などを用いて摺動レバー13fを操作することで、この摺動レバー13fの位置によって混合水Mの温度Tを任意の指示温度Tcに設定できる。同様に、摺動レバー13gの位置によって混合水Mの吐水量を任意の設定流量Vに設定することができる。
【0042】
なお、前記温度表示部8には、摺動レバー13fによって指示した指示温度Tcと、温度センサ7によって測定した実際に流れている混合水Mの温度Tの両方を表示することが望ましい。すなわち、使用者は自分が設定した温度Tcと混合水Mの温度Tとを温度表示部8によって連続的に確認することが可能となる。
【0043】
図5は図4のような構成の足操作式湯水混合栓1において、制御部14内の演算処理部(図外)が実行する水栓制御プログラムP’の流れの一例を示す図である。
【0044】
図5において、S20は前記吐水/止水スイッチ13aを操作したかどうかを判断するステップであり、吐水/止水スイッチ13aが押されたことを検出するまでステップS20に処理を戻す。
【0045】
S21は吐水/止水スイッチ13aが操作されたことを検出したときに実行されるステップである。ここで、処理部26は比例弁制御部25に対して温度指示用摺動レバー13fによって指示される指示温度Tcよりも低温になるように設定した温度Tlを設定温度Tsとして設定すると共に、流量指示用摺動レバー13gによって定まる流量を設定流量Vとして指示する。
【0046】
これによって、各比例弁22,23は適度に開かれて、足操作式湯水混合栓20は混合水Mを吐水することができる。なお、ここで吐水される混合水Mの温度Tlは、給湯器の特性などの設置環境や温度センサ7によるフィードバック制御の応答遅れ時間などから、指示温度Tcよりもどの程度低温に設定するかを選択することができる。
【0047】
すなわち、給湯器の特性として吐水の初期状態において供給する湯の温度が極めて高温になることがあるが、本例の足操作式湯水混合栓20の場合、比例弁制御部25が温度センサ7が温度Tlよりも高いことを検知して湯側の比例弁23の流路を絞り、水側の比例弁22の流路を開くことにより、混合水Mの温度を温度Tlになるようにフィードバック制御を行なう。このときのフィードバック制御の遅れによって生じる温度上昇によって、指示温度Tcよりも大幅に高温な混合水Mが吐水されない程度に、前記温度Tlを設定することができる。
【0048】
つまり、本例のフットスイッチ式湯水混合栓20においても、制御部14が、指示温度Tcよりも低い温度Tlになるように温度調節部10の設定温度Tsを引き下げると共に、吐水を開始してから所定時間を経過した後に再び設定温度Tsを指示温度Tcに引き上げる制御を行なう低温吐水開始機能を有するので、使用者は吐水し初めの混合水Mを安心して使用することができる。
【0049】
S22は所定時間が経過したかどうかを判断するステップである。すなわち、給湯器が安定した温度の湯を供給できる時間だけこのステップS32で待つことができる。
【0050】
S23は前記所定時間が経過した後に、サーモバルブ9の設定温度Tsを使用者による指示温度Tcを設定温度Tsとし、混合水Mの温度が設定温度Ts、流量が設定流量Vになるように、各比例弁22,23を制御するステップである。すなわち、温度設定部10として機能する処理部26は比例弁制御部25に設定温度Tsと設定流量Vを設定する。
【0051】
S24は吐水/止水スイッチ13aが再び操作されたかどうかを判断するステップである。そして、使用者が吐水/止水スイッチ13aを再び操作するまでの間、前記ステップS23の処理を繰り返す。すなわち、使用者が指示した指示温度Tsで、使用者が設定した設定流量Vの混合水Mを吐水することができる。なお、混合水Mの流量は両比例弁22,23の開度の和からおよそ求めることが可能であり、流量センサを設ける必要はないが、温度センサ7と同様に流路2a内に流量センサを別途設けてもよいことはいうまでもない。
【0052】
S25は使用者が吐水/止水スイッチ13aを再び操作したときに実行されるステップであり、ここで各比例弁22,23は完全に閉鎖されて、再びステップS20に処理が戻される。
【0053】
以上のように詳述した足操作式湯水混合栓1,20はいずれも、吐水する混合水Mの吐水制御および止水制御だけでなく、その温度Tの指示も手をいっさい使用することなく行うことができる。したがって、使用者はシンクの上部に位置する吐水部5を手で操作する必要がなく、水栓に全く手が触れることがないので、衛生的で水栓などが石鹸などで汚れることもない。また、食器などを洗いながら水温を変えられるので、手早くて便利である。さらに、水栓に手が届きにくい人でも操作が簡単であるという利点がある。
【0054】
しかしながら、前記吐水部5の近傍に、吐水および止水の制御を含む設定流量Vの指示と、指示温度Tcの指示を行なうための操作部を別途設けてもよい。この場合、使用者が望む場合には、手動による吐水量および水温の調整を行うことも可能となる。
【0055】
さらに、本発明のリモート操作式湯水混合栓1,20は、吐水操作および止水操作のみならず湯温の調節操作を手を用いることなく行える湯水混合栓であるから、上述の各例では一般的な足による操作を行なう足操作入力部13を設けた足操作式湯水混合栓1,20の例を示している。これによって、使用者は上半身を台所作業に使いながら足による足操作入力部13のリモート操作で湯水混合栓1,20を操作可能となり、作業の自由度が向上する。
【0056】
しかしながら、前記リモート操作入力部13を肘や腰など、人体の他の部分によって操作可能とすることも考えられる。つまり、本発明におけるリモート操作入力部13は、手のひらや手の甲以外の人体の各部(例えば、肘や腰など)を用いて操作可能とする操作入力部を包括的に示すものである。なお、肘操作や腰操作など用いてリモート操作入力部13を操作する場合には、これをシンクの側面や上面の手前側(すなわち、人体の近傍)に設けることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のリモート操作式湯水混合栓を用いることにより、水栓を手で操作することなく混合水の吐水制御および止水制御のみならず、温度調整も可能であるから、水栓などに石鹸などの汚れが付着することがなく衛生的であると共に、台所作業を全く止めることなく足などによってリモート操作式湯水混合栓の操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリモート操作式湯水混合栓の第1実施例を示す図である。
【図2】前記リモート操作式湯水混合栓の変形例を示す図である。
【図3】前記リモート操作式湯水混合栓の制御部の動作を示す図である。
【図4】第2実施例のリモート操作式湯水混合栓の構成を示す図である。
【図5】前記リモート操作式湯水混合栓の制御部の動作を示す図である。
【符号の説明】
1,20…リモート操作式湯水混合栓(水栓)、2,21…湯水混合栓本体、3…給水路、4…給湯路、6…電磁弁(開閉制御部)、7…温度センサ、8…温度表示部、9…温度調節部、10…温度設定部、11…減速ギヤ、12…電動機、13…足操作入力部(リモート操作入力部)、13b…昇温スイッチ、13c…降温スイッチ、T…測定した温度、Tc…指示温度、Ts…設定温度、M…混合水。

Claims (6)

  1. 給水路と給湯路に連通連結され、吐水する混合水の温度を設定温度に調節する温度調節部を有する湯水混合栓本体と、
    この混合水を吐水制御および止水制御するための水栓の開閉を行なう開閉制御部と、
    前記設定温度を使用者によって指示された指示温度に設定する温度設定部と、
    使用者の近傍に配置されて少なくとも前記水栓の開閉制御および指示温度の調節を可能とするリモート操作入力部と、
    使用者によるリモート操作入力部の操作に伴って前記開閉制御部および温度設定部を制御する制御部とを有することを特徴とするリモート操作式湯水混合栓。
  2. 前記温度調節部は吐水する混合水の温度が設定温度になるように給水路と給湯路に連通する流路の開度を調節するサーモバルブであり、
    前記温度設定部はサーモバルブの温度設定軸を回動操作するための電動機と減速ギヤとからなる請求項1に記載のリモート操作式湯水混合栓。
  3. 前記開閉制御部が温度調節部の下流側に設けた電磁弁である請求項1または2に記載のリモート操作式湯水混合栓。
  4. 前記リモート操作入力部が少なくとも指示温度の引上げを行なう昇温スイッチと、指示温度の引下げを行なう降温スイッチとを有する請求項1〜3の何れかに記載のリモート操作式湯水混合栓。
  5. 前記混合水の温度を測定する温度センサと、測定した温度を表示する温度表示部とを有する請求項1〜4の何れかに記載のリモート操作式湯水混合栓。
  6. 前記制御部が、止水に伴って指示温度よりも低い温度になるように温度調節部の設定温度を引き下げると共に、吐水を開始してから所定時間を経過した後に再び設定温度を指示温度に引き上げる制御を行なう低温吐水開始機能を有する請求項1〜5の何れかに記載のリモート操作式湯水混合栓。
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JP2013002158A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Panasonic Corp 水栓装置
KR102076187B1 (ko) * 2019-05-27 2020-02-11 주식회사 워터웍스 유진 수전장치
KR102076197B1 (ko) * 2019-05-27 2020-02-11 주식회사 워터웍스 유진 통합형 회로기판을 갖는 수전장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013002158A (ja) * 2011-06-17 2013-01-07 Panasonic Corp 水栓装置
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KR102076197B1 (ko) * 2019-05-27 2020-02-11 주식회사 워터웍스 유진 통합형 회로기판을 갖는 수전장치

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