【発明の詳細な説明】
1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン誘導体、その使用、それを含有する
医薬品並びにその製造方法
本発明は特許請求の範囲に特徴づけられた物質、即ち新規な1,4,7,10−
テトラアザシクロドデカン誘導体、その金属錯体、この化合物を含有する医薬品
、その診断及び治療への使用並びにこの化合物及び薬品の製造方法に関する。
診断及び放射線治療に於ては古くから、毒性金属を更に身体に供給するために
、金属錯体が考えられて来た。これらの金属錯体或いは錯体形成体の代表例は、
例えばEP-A-0 071 564、0 255 471、0 448 191及びDE-A-34 01 052中に記載され
ている。そこに記載されている金属錯体の一部のものは優れた親和性を示す。そ
こに記載された錯体の大部分は、特に核スピントモグラフィー(NMR診断)に
よる中枢神経以外の特定の疾患の診断、なかんずく、錯体をX線造影剤に使用す
る際に、高い投与を行ない得る利点がある。
錯体はヨード系X線造影剤に比べて、高いエネルギー領域に於ける放射線吸収
を示し患者に対し、放射線の負荷を低減出来る利点がある。これは又、エネルギ
ーサブトラクシヨン法に対する前提の改善につながる。更なる利点は造影剤の反
応、例えば所謂アレルギー又は心血管系の副作用を低減し得ることである。
キレートは次の条件を満すものでなければならない。
・溶液中での放射線吸収元素の濃度が高いこと或いはNMRシグナルへの影響
が強いこと。
・診断に適した薬物動態を有すること。
・in-vivo条件下に於ても、排泄される錯体中での金属の結合が
強いこと。
・錯体溶液又は懸濁液の高濃度、高投与量での耐容性が高いこと。
・造影剤のすべての成分のアレルギーが低いこと。
・造影剤溶液又は懸濁液の化学成分の安定性及び貯蔵安定性が高いこと。
これらの必要条件は異なった程度及び異なった方法で適用されるが、当該錯体
の体内診断の全ての使用並びに放射線治療のある分野での使用において基本的な
事である。
本発明の課題は上述の技術の新しい錯体形成体又は錯体に関するものであり、
それは基礎的親水性、即ち水溶性並びに生体に於ける耐容性が改善される物質で
なければならない。
本課題は請求項1による1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン誘導体に
よって解決される。
これは以下の一般式(I)の1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン誘導
体である:
{式中、R1は相互に無関係にH、C1〜C6のアルキル基又は金属イオンであ
り、R2は相互に無関係にH、メチル又はエチル基であり、
Xは直接の結合又はC1〜C10のアルキル基又は1以上の酸素によって遮断さ
れたC2〜C23のアルキル基であり、
ここでアルキル残基又はアルキル基は、場合により1つ以上のヒドロキシ及び/
又は低級アルコキシ残基で置換され、及び/又は1以上のカルボニル基を含み、
そして
Vは以下の式IIの残基を表わす。
(式中、R3は水素原子及び飽和、不飽和、直鎖又は分岐アルキル、アリール
又はアラルキル残基又は炭素数40までの環状炭化水素残基を意味し、
R4は水素を除きR3に与えられた意味を有し、
又はR3とR4は隣接した硫黄及び窒素原子と共に、場合よっては更なるヘテロ
原子を含有する飽和した5又は6員環を意味する。
ここでR3及び/又はR4は、場合により、1以上のカルボニル基を有し、及び
/又は1以上の酸素原子及び/又は1以上の>N−CH2−COOR1グループに
よって遮断され及び/又は1以上の0=C=N−,S=C=N−基又はヒドロキ
シ−、アルコキシ−、カルボキシラト−、カルボニル−、−CHO、ハロゲン−
、アミノ−又はアミノ−残基によって置換され且つヒドロキシ基が遊離又は保護
された形態にある。)。}。
この物質及びそれから調整された溶液は医薬品として用い得るキレートに要求
される条件を満たす。それは強力な又適した金属原子
の選択によって診断又は治療法(レントゲン、NMR、核医学)の時折の原理に
適応性のある作用を有する。
本発明による物質は次の用途に用いる事ができる。
1.常磁性金属との錯体の形でNMR診断の為に用いられる。特に原子番号21〜
29,42,44及び58〜70の元素の二及び三価のイオンが用いられる。適したイオン
としては、例えばクロム(III)−、マンガン(II)−、鉄(II)−、コバルト
(II)−、ニッケル(II)−、銅(II)−、プラセオジウム(III)−、ネオジ
ウム(III)−、サマリウム(III)−、及びイッテルビウム(III)−イオンで
ある。ガドリウム(III)−、テルビウム(III)−、ジソプロシウム(III)−
、ホルミウム(III)−、エルビウム(III)−、並びに鉄(III)−イオンは磁
気モーメントが非常に強いので好ましい。
2.本発明の物質を核医学に使用するには、放射性金属イオンが選択される。例
えば 銅、コバルト、ガリウム、ゲルマニウム、イットリウム、ストロンチウム
、テクネシウム、インジウム、イッテルビウム、カドリウム並びにサマリウムが
適している
3.本発明の物質をレントゲン診断に用いる場合には、レントゲン線の十分な吸
収を得る為に高い原子番号の元素の金属イオンが特に適している。
適したものとしては原子番号が21〜29,31,32,38,39,42〜44,57〜83の
元素の金属イオンで、例えばランタン(III)−イオン並びにランタニド系のo
.gイオンである。
本発明による化合物の薬理動態は、特別な処方なしに、多数の病気の診断を改
善する。その錯体の大部分は変化されずに早く排泄されるので、高い投与量にも
かかわらず生体は負担を受けない。
驚くべきことに本発明による金属錯体は大きな脂溶性を有すと同
時に、極めて優れた水溶性を示す。これは1−アルキル−1,4,7,10−トリ
ス(カルボキシラトメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン錯体
(EP 0 255 471)で認められたそれと比較出来るが、アルキル誘導体の水溶性は
悪い。
本発明による化合物は非常に良い化学安定性を有し、その錯体の特性に関して
は、特にヘテロ環に於て基礎的親水性、並びに生体の耐容性に関してはスルフオ
ンアミド残基に於て、広範に変化し所望の条件に適合させる事が出来る。金属イ
オンと共に、スルフオンアミド残基の選択及び/又は塩形成剤の選択によって、
効力、薬理動態、耐容性、使い易さ等等を変えることが出来る。従って、診断並
びに治療に於て、例えば生物学的システムとの相互作用を示す生理活性物質を包
含させることによって、生体内に於いて特定の生物化学物質、新陳代謝、組織又
は体液に対する生体内の構造に対し、非常に望ましい化合物の特化を達成するこ
とが出来る。本発明によるテトラアザシクロドデカン誘導体は、例えばアミノ酸
、ペプチド、又は他の生体分子又は高分子と結合する事が出来、その際にこれら
の物質によって身体内での特異的分布を変える事が出来る。この様な原理は診断
方法の感度が高ければ高い程、或いは治療に於て例えば放射標識錯体の作用が強
ければ強いほど一層有益となるであろう。
本発明の化合物は、例えば192Irのような放射性退同位元素との錯体の形で
放射線療法に用いる事が出来る。
一般式(I)の本発明の化合物は、例えばSc-43、Sc-44、Fe-52、Co-55、Ga-6
8又はCu-61の様なポジトロン放出同位元素を包含する事によって陽電子射出断層
撮影法(PET)に用いられる。
一般式(I)の本発明の化合物は、例えばTc-99m或いはIm-111の様なガンマー
線放出同位元素を包含する事により、シングルフォト
ンエミッションCT(SPECT)に用いられる。
一般式(I)の本化合物は、例えばBi-211、Bi-212、Bi-213、Bi-214、At-209
、At-211の様なアルファ線放出同位元素或いはSc-47、Sc-48、Ga-72、Y-90、Re-
186又はRe-188の様なベーター線放出同位元素を包含すると放射線療法に用いら
れる。
一般式(I)の本化合物は、水素を意味する二つのR1によって錯体形成体と
して又金属イオン等価体を意味する少なくとも二つの置換体R1によって金属錯
体として表わされる。
すべての酸性の水素原子が診断又は治療上活性のある金属で置換されない場合
には、残りの水素原子は(又は1つの水素原子)無機及び/又は有機のカチオン
塩基又はアミノ酸によって置換され得る。適した無機のカチオンとては例えばリ
チウムイオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、そして特にナトリウム
イオンである。適した有機カチオン塩基としては、就中、第1級、第2級または
第3級アミン、例えばエタノールアミン、ジエタノールアミン、モルフオリン、
グルカミン、N,N−ジメチルグルカミン及び特にN−メチルグルカミンである
。適したアミノ酸のカチオンは例えば、リジン、アルギニン及びオルニチンのカ
チオンである。
R3の例としては特に水素原子、直鎖又は分岐C1−C18アルキル残基、CH3-O-
(CH2)2-、C6H5-CH2-、C6H5-(CH2)2-、C6H5-CH2-O-(CH2)2-、CH3-O-C6H4-(CH2)2-
、
である。
R4の例は特に直鎖又は分技C1−C10アルキル残基又はCH3−C6H4−、C6
H5−、O2N−C6H4−、H2N−C6H4−、O=C=N−C6H4−、S=C=
N−C6H4−残基である。
一般式(I)の化合物として特に好ましいものはXがC2−C5のアルキル基、
とりわけ少なくとも一つのヒドロキシ残基を有するアルキル基、就中テトラアザ
シクロドデカン−環のベーター位がヒドロキシ残基であるものである。特に好ま
しくは、−X−Vは
これらの化合物は次に記載するように非常に簡単に作ることが出来、化学的に
安定であり、毒性が無く特に大きな基礎的親水性に寄与する。
一般式(I)の本発明の化合物に於て、次の残基並びにグループの単一又は組
み合わせが特に好ましい:
R1 :1/3Gd3+とそれによるMNR診断
R2 :H、何故ならばこれらの化合物は特に簡単に作れ、良好な
基礎的親水性を有し、高い安定性を示し、非常に安定な金
属錯体を作るからである。
R3 :C1〜C16のアルキル残基、フェニル−C1〜C4アルキ
ル残基特にオメガ位にフェニル基を有するもの。
R4 :C1−C6−アルキル残基特にメチル残基。
全ての飽和、不飽和、芳香族又は環状炭化水素残基及びグループ並びに鎖又は
環の中にヘテロ原子を含むこれらの残基及びグループは直鎖、枝分かれ連結する
ことが出来、又環状化合物にあっては、アルキル残基、好ましくは低級アルキル
残基及び環状残基及び指示された置換基を含有するこれらの全てを付けることが
出来る。環状
残基或いはグループは直接或いは一つ以上のヘテロ原子によって遮断された物を
含む、(好ましくは低級)アルキル基(環状を含む)又は芳香族基を介して分子
(ヘテロ原子)に任意に結合出来る。低級アルチル残基はC6まで好ましくはC4
までの窒素を含有する残基(例えばアミノ又はアミド)は残基の大きさ(例えば
40炭素原子)の範囲内で指定された、例えばアルキル残基のような置換基を付け
ることが出来る。
ハロゲンはCl、Br、I及び特にFを意味する。指定金属は原則として放射
性核種を含む。
一般式(I)の本発明の化合物は、特に医薬品の製造に適する。これらの本発
明による医薬品は金属イオン等価体を意味する少なくとも二つの残基R1を持っ
た一般式(I)の金属錯体を少なくとも含有し又必要な場合にはそれに加えて金
属を含まぬ錯体形成体のカルシウム塩を加えることが出来る。
金属イオン等価体を意味する少なくとも二つの残基R1を持った一般式(I)
の金属錯体又は錯体形成体の少なくとも一つを含む本発明の医薬品の製造は常法
によって本発明の錯体化合物並びに必要な場合には塩の形で金属を含有せぬ錯体
形成体を、場合に依っては製剤で常用される添加物及び場合によっては、更なる
活性物質を添加して水性の媒体に懸濁又は溶解し続いて該懸濁液又は溶液を殺菌
して作られる。適した添加物としては、例えば生理的に無難な緩衝溶液(例えば
トリメタミン)、少量の他の錯体形成体(例えばジエチレントリアミンペンタ酢
酸)、必要であれば塩化ナトリウムの様な電解質又必要であればアスコルビン酸
の様な抗酸化剤である。
経腸投与或いは他の目的のために、本発明の物質の水又は生理食塩水の懸濁液
又は溶液が望まれる場合には、製剤で常用される助剤(例えば、メチルセルロー
ス、ラクトース、マンニット)及び/又
又は味におい調整の為の香気成分(例えばエーテル油)が混合される。
原理的には、本発明にによる医薬品製剤は錯体の単離なしに製造することが可
能であるが、その場合には、本発明による塩並びに塩溶液が錯体化されない毒性
作用のある金属を実際に含有しない様に、キレート形成が実施される事に特別の
注意をはらわなければならない。これは例えばキシレノールオレンジのような程
色指示薬を用いて製造課程中のコントロール滴定によって保証される。本発明は
、それ故に錯体化合物並びにその塩の製造方法に該当するのである。遊離錯体の
精製が最終的安全確保として残る。
本発明による医薬品は、R1がH及び/又は金属イオン等価体である一般式(
I)の化合物を好ましくは0.1mモル〜2モル/l含有し、大抵0.1μモル〜5mモ
ル/Kgの量が投与される。それは経腸及び非経口で投与される。
本発明による物質はなかんずく核スピントモグラフィー用の造影剤としての適
性に必要な複数の条件を満たす。それ故に本発明による物質はシグナル強度を高
めることによって経口又は非経口与によって核スピントモグラフィーを用いて得
られる画像の情報が改善される事になかんずく優れているのである。更に本発明
による物質は高い作用を示し、これは身体に可能な限り少量の異物を負荷するた
めに必要なことであり、又良好な耐容性を示すことは、非侵襲性の検査の特性を
保持するために必要である。
本発明の物質の良好な水溶性によって、高濃度の溶液を製造することが出来そ
れにより体液の希釈が極限で保たれる。更に本発明の物質はインビトロに於ける
のと同様インビボに於て高い安定性を示し、それによって錯体の生体内滞留時間
内に於ける錯体内の結合イ
オンの解離又は交換は実際問題として考慮する必要性がない。更なる使用方法乃
至進んだ文献としてEP-A-0 255 471とりわけ36〜38ページを挙げ得る。
提案された発明が示す通り、その有利な画像特性によって、少なくとも2価の
金属錯体化合物中又はこの様な金属錯体化合物の製造に適した(キレート)化合
物に於けるスルフォンアミド残基、とりわけN−置換スルフォンアミド残基はM
MR、レントゲン、又は核医学診断或いは放射線治療に適している。従って本発
明は又このようなスルフォンアミドの使用に関するものである。とりわけ一般式
II
{式II中、R3は水素、飽和、不飽和、直鎖又は分枝アルキル−、アリール又
はアラキル残基又は炭素原子数40までの環状炭化水素であり、
R4は水素原子を除きR3に対して指示された意味と同じであり、
或いはR3とR4は一緒に隣接する硫黄及び窒素原子と共に、場合によっては更
なるヘテロ原子含む飽和の5又は6員環を示し、
ここで、R3及び/又はR4は場合によっては1以上のカルボニル基を有し及び
/又は1以上の酸素原子及び/又は1以上の>N−CH2−COOR1基によって
遮断され及び/又は1以上の0=C=N−,S=C=N−基又はヒドロキシ−、
アルコキシ−、カルボキシラト−、カルボニル−、−CHO、ハロゲン−、アミ
ド−又はアミノ−残基によって置換される。ここで、ヒドロキシグループは独立
又は保護された形で提出される。}により表されるスルフォン
アミド残基、場合によってはブリッジ部分を介して錯体形成体と結合しているス
ルフォンアミド残基が好ましい。
本発明は、とりわけ記載されたスルフォンアミド残基を、一般式(I)の(錯
体)化合物中で使用することに関するものである。
本発明による化合物は例えば文献上周知の方法(U.S.4,085,106及び4,130,715)
に従って対応する1,4,7,10−テトラアザシクロドデカンをジメチルホルム
アミドジメチルアセタールと反応して得られるテトラアザシクロトリデカンをN
−(エポキシアルキル)−スルフォン酸アミドと反応させ、次いでアルコキシ残
基を鹸化しアルファー塩化酢酸エステルでアルキル化し、続いてエステル分離並
びに相当する金属塩又は金属酸化物と反応を行なうことによって容易に得ること
が出来る。N−(エポキシアルキル)−スルフォンアミドはR3及びR4が上述の
意味を有する一般式(IIa)のN−置換スルフォンアミドのエポキシキアルキル
化によって有利に作ることが出来る。
この場合特にN−置換N−[(2−オキシラニル)−メチル]−スルフォン酸
アミドの製造は有利である。何故ならば、これは対応するN−置換スルフォン酸
アミドをエピクロルヒドリンと反応することにより容易に得られるからである。
他方当該N−置換スルフォン酸アミドは相応したスルフォン酸クロライドを相
応した第一級アミンと反応することによって得られる。
以下に示す実施例は本発明の対象を詳細に説明するのに役立つが本発明はこれ
らに限定されるものではない。
実施例1a〜k
N−置換スルフォン酸アミドの製造
各種アミン(a〜k;図1参照)100mmolを純粋のジクロルメタン500mlに溶解
し、100mmolのトリエチルアミンを混合する。窒素雰囲気下で250mlの純ジクロル
メタンに溶解した各種スルフォン酸クロライド(a〜k)の100mlを0℃で滴下
する。引続いて、0℃で1時間攪拌し室温で14時間撹拌する。5%のクエン酸で
3回、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液で3回、水で3回振盪し操作を終了する
。ジクロルメタン層を硫化ソーダ上で乾燥後真空下で濃縮する。得られた粗製の
スルフォンアミドをジエチルエーテル/n-ヘキサンを用いた結晶化又はエバポレ
ーターで蒸留することにより精製する。無色乃至黄色の油乃至は粉末を得る。
収量の詳細を図1に示す。
実施例1l
N−((3−,3−ジメチル−2,4−ジオキサ−シクロペンチル)メチル)−メ
タンスルフォン酸アミド
2,3−ジヒドロキシプロピルアミン45.56g(500mmol)を1000mlのジメチルフ
ォルムアミド中に入れる。50.6g(500mmol)のトリエチルアミンを加えた後、窒
素雰囲気下0℃で、500mlのジクロルメタンに溶解したメタンスルフォン酸クロ
ライド57.28g(500mmol)を滴下する。引続き0℃で1時間、室温で16時間攪拌す
る。反応終了後(DCコントロール)ろ過し、ろ過物を真空中で蒸発乾燥する。残
滓に500mlのテトラヒドロフランを混合し、0℃に冷却し再度ろ過する。ろ過物
に500mlのテトラヒドロフラン、260mlの2,2−ジメトキシプロパン及び5.2g
のアンモニウムクロライドを加える。得られた反応混合物を還流下4時間加熱し
、蒸発し引続き真空下で溶剤を蒸発し、残滓をジクロルメタンに加える。それを
1%のクエ
ン酸で3回飽和炭酸水素ナトリウム溶液で3回、引続き水で3回洗浄する。硫化
ナトリム上で有機層を乾燥後、溶剤を真空下で除去し残滓をエバポレーターで蒸
留する。
収量:46.46g(44.4%)、黄色油。
実施例1m
N−((ジオキサ−4−フェニル−シクロヘキシル)-メチル)−メタンスルフォ
ン酸アミド
セリノール45.56g(500mmol)を1lのジメチルフォルムアミド中に入れる50.6
g(500mmol)のトリエチルアミンを加えた後、窒素雰囲気下、0℃に於て、500ml
のジクロルメタンに溶解したメタンスルフォン酸クロライド57.28g(500mmol)を
滴下する。引続き0℃で1時間、室温で16時間攪拌する。反応終了後(DCコン
トロール)ろ過し、ろ過物を真空中で蒸発乾燥する。残滓に500mlのテトラヒド
ロフランを混合し、0℃に冷却し新たにろ過する。ろ過物に500mlのテトラヒド
ロフラン、250mlのベンズアルデヒド−ジメチル−アセテート及び5.2gのアンモ
ニウムクロライドを加える。得られた反応混合物を還流下5時間加熱し、蒸発し
、引続き真空下で溶剤を蒸発し残滓をジクロロメタンに加える。それを1%のク
エン酸溶液で3回、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で3回、水で3回洗浄する。硫
化ナトリウム上で有機層を乾燥後溶剤を真空下で除去し残滓を球管で蒸留する。
収量:51.46g(40%)、黄色油。
実施例2
N−置換N−((2−オキシラニル)−メチル)−スルフォン酸アミド
実施例1aから1mで製造されたスルフォン酸アミドの75mmolを250mlの1,
2−ジメトキシエタンに溶解し、窒素雰囲気下で75mm
olの第三級カリウムブチラートを混合する。室温で0.5時間攪拌し750mmolのエピ
クロルヒドリンを加え、得られた反応混合物を還流下で0.5時間加熱する。反応
終了後(DCコントロール)真空中で濃縮し、生成したエポキシドをn−ヘキサ
ンを用いた結晶化又は球管で蒸留して精製する。無色乃至微黄色の油乃至白色の
粉末が得られる。収量の詳細を第2図に示す。
実施例3a
1−[3−(N−ブチル−メシルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル]−4,
7,10−トリス-(エトキシカルボニルメチル)−1,4,7,10−テトラアザシ
クロドデカン
8.61g(20mmol)のN,N′,N″−トリス−(エトキシカルボニルメチル)
−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン(DE36 25 417 AIにより製造)を
200mlの純粋エタノールと共にボンベ管に入れる。4.15g(20mmol)のN−ブチ
ル−N−[(2−オキシラニル)−メチル]−メタンスルフォン酸アミド(実施
例2a)を加えた後、ボンベ管を閉じ、窒素で洗い、生成した反応混合物を90℃
で16時間加熱する。反応終了後(DCコントロール)真空下で溶剤を蒸発し、黄
色の油状の残滓を珪酸ゲル上でクロマトグラフィーを行なう。
(溶出液 クロロフォルム/メタノール;メタノール:0〜80%)
収量:7.97g(62.5%)、無色油。
分析:無水物質
計算値:C52.73 H8.69 N10.98 S5.03 O22.58
実測値:C52.51 H8.73 N10.79 S4.78 O
実施例3b
1−[3−(N−ブチル−メシルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル]−4,
7,10−トリス−(ヒドロキシカルボニルメチル)−
1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン
実施例3aで製造した保護された配位子6.38g(10mmol)を350mlのエタノー
ルに溶解し、150mlの3Nの苛性ソーダを加え40℃で6時間攪拌する。鹸化後(D
Cコントロール)真空下で濃縮し、100mlの水を加え同量の2N塩酸水溶液を、溶
液のpHが2.8になるまで加える。引続き真空下で20mlの容積に濃縮し、得られた
配位子の溶液を珪酸ゲルRP−18上でクロマトグラフィーを行なう。
(溶出液:メタノール/水;メタノール:0〜20%)
収量:2.07g(37.4%)、無色油。
分析:無水物質
計算値 C47.72 H7.83 N12.65 S5.79 O26.01
実測値 C47.43 H7.72 N12.38 S5.48 O
実施例3c
1−[3−(N−ブチル−メシルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル]−4,
7,10−トリス−(カルボキシラトメチル)−1,4,7,10−テトラアザシク
ロドデカン・ガドリニウム錯体
実施例3bで製造した配位子1.66g(3mmol)を50mlの水に溶解し、543.7mg
(1.5mmol)のガドリニウム−III−酸化物を加える。得られた懸濁液を激しく攪
拌しながら90℃で2時間加熱する。反応終了後(DCコントロール;透明溶液)回
転蒸発器で約10mlの容積に濃縮する。精製の為に、珪酸ゲルRP−18(溶出液:水
/テトラヒドロフラン;テトラヒドロフラン:0〜40%)上でクロマトグラフィ
ーを行なう。
収量:1.32g(62.2%)、白色粉末。
分析:無水物質
計算値: C37.33 H5.70 N9.89 S4.53 O20.34 Gd22.21
実測値: C37.15 H5.91 N9.82 S4.24 O Gd22.03
実施例4a
1−[3−(N−オクチル−メシルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル]−4
,7,10−トリス−(エトキシカルボニルメチル)−1,4,7,10−テトラア
ザシクロドデカン
8.61g(20mmol)のN,N′,N″−トリス−(エトキシカルボニルメチル)
−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン(DE36 25 417 A1により製造)を
200mlの純粋エタノールと共にボンベ管に入れる。5.27g(20mmol)のN−オク
チル−N−[(2−オキシラニル)−メチル]−メタンスルフォン酸アミド(実
施例2b)を加えた後、ボンベ管を閉じ、窒素で洗い、生成した反応混合物を90
℃で16時間加熱する。反応終了後(DCコントロール)真空下で溶剤を蒸発し、黄
色の油状の残滓を珪酸ゲル上でクロマトグラフィーを行なう。
(溶出液 クロロフォルム/メタノール;メタノール:0〜80%)
収量:7.25g(52.2%)、無色油。
分析:無水物質
計算値: C55.39 H9.15 N10.09 S4.62 O20.75
実測値: C55.12 H8.93 N9.88 S4.37 O
実施例4b
1−[3−(N−オクチル−メシルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル]−4
,7,10−トリス−(ヒドロキシカルボニルメチル)−1,4,7,10−テトラ
アザシクロドデカン
実施例4aで製造した保護された配位子6.94g(10mmol)を350mlのエタノー
ルに溶解し、150mlの3Nの苛性ソーダを加え40℃で6時間攪拌する。鹸化後(D
Cコントロール)、真空下で濃縮し、100mlの水を加え同量の2N塩酸水溶液を、
溶液のpHが2.8になるまで加える。引続き真空下で20mlの容積に濃縮し、得られ
た配位子の
溶液を珪酸ゲルRP−18上でクロマトグラフィーを行なう。
(溶出液:メタノール/水;メタノール:0〜20%)
収量:2.17g(35.6%)、無色油。
分析;無水物質
計算値: C51.21 H8.43 N11.49 S5.26 O23.61
実測値: C50.93 H8.53 N11.19 S5.13 O
実施例4c
1−[3−(N−オクチル−メシルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル]−4
,7,10−トリス−(カルボキシラトメチル)−1,4,7,10−テトラアザシ
クロドデカン・ガドリニウム錯体
実施例4bで製造した配位子1.83g(3mmol)を50mlの水に溶解し、543.7mg
(1.5mmol)のガドリニウム−III−酸化物を加える。得られた懸濁液を激しく攪
拌しながら90℃で2時間加熱する。反応終了後(DCコントロール;透明溶液)回
転蒸発器で約10mlの容積に濃縮する。精製の為に、珪酸ゲルRP−18(溶出液:水
/テトラヒドロフラン;テトラヒドロフラン:0〜40%)上でクロマトグラフィ
ーを行なう。
収量:1.53g(66.8%)、白色粉末。
分析:無水物質
計算値: C40.87 H6.33 N9.17 S4.20 O18.85 Gd20.58
実測値: C40.62 H6.57 N9.02 S4.05 O Gd20.29
実施例5a
1−[3−(N−ウンデシル−メシルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル]−
4,7,10−トリス−(エトキシカルボニルメチル)−1,4,7,10−テトラ
アザシクロドデカン
8.61g(20mmol)のN,N′,N″−トリス−(エトキシカルボニルメチル)
−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン(DE 3
6 25 417 A1により製造)を200mlの無水エタノールと共にボンベ管に入れる。6.
11g(20mmol)のN−ウンデシル−N−[(2−オキシラニル)−メチル]−メ
タンスルフォン酸アミド(実施例2c)を加えた後、ボンベ管を閉じ、窒素で洗
い、生成した反応混合物を90℃で16時間加熱する。反応終了後(DCコントロール
)真空下で溶剤を蒸発し、黄色の油状の残滓を珪酸ゲル上でクロマトグラフィー
を行なう。
(溶出液:クロロフォルム/メタノール;メタノール:0〜80%)
収量:7.89g(53.6%)、無色油。
分析:無水物質
計算値: C57.11 H9.45 N9.52 S4.36 O19.56
実測値: C56.97 H9.18 N9.43 S4.19 O
実施例5b
1−[3−(N−ウンデシル−メシルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル]−
4,7,10−トリス−(ヒドロキシカルボニルメチル)−1,4,7,10−テト
ラアザシクロドデカン
実施例5aで製造した保護された配位子7.36g(10mmol)を350mlのエタノー
ルに溶解し、150mlの3Nの苛性ソーダを加え40℃で6時間攪拌する。鹸化後(D
Cコントロール)真空下で濃縮し、100mlの水を加え同量の2N塩酸水溶液を、溶
液のpHが2.8になるまで加える。引続き真空下で20mlの容積に濃縮し、得られた
配位子の溶液を珪酸ゲルRP−18上でクロマトグラフィーを行なう。
(溶出液:メタノール/水;メタノール:0〜20%)
収量:2.13g(32.7%)、無色油。
分析:無水物質
計算値: C53.43 H8.81 N10.74 S4.92 O22.09
実測値: C53.27 H8.93 N10.46 S4.70 O
実施例5c
1−[3−(N−ウンデシル−メシルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル]−
4,7,10−トリス−(カルボキシラトメチル)−1,4,7,10−テトラアザ
シクロドデカン・ガドリニウム錯体
実施例5bで製造した配位子1.96g(3mmol)を50mlの水に溶解し、543.7mg
(1.5mmol)のガドリニウム−III−酸化物を加える。得られた懸濁液を激しく攪
拌しながら90℃で2時間加熱する。反応終了後(DCコントロール;透明溶液)回
転蒸発器で約10mlの容積に濃縮する。精製の為に、珪酸ゲルRP−18(溶出液:水
/テトラヒドロフラン;テトラヒドロフラン:0〜40%)上でクロマトグラフィ
ーを行なう。
収量:1.18g(48.8%)、白色粉末。
分析:無水物質
計算値: C43.21 H6.75 N8.69 S3.98 O17.86 Gd19.51
実測値: C43.18 H6.92 N8.63 S3.69 O Gd19.40
実施例6a
1−[3−(N−2−メトキシエチル−メシルアミノ)−2−ヒドロキシプロ
ピル]−4,7,10−トリス−(エトキシカルボニルメチル)−1,4,7,10
−テトラアザシクロドデカン
8.61g(20mmol)のN,N′,N″−トリス−(エトキシカルボニルメチル)
−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン(DE 36 25 417 A1により製造)
を200mlの純粋エタノールと共にボンベ管に入れる。4.19g(20mmol)のN−(
2−メトキシエチル)−N−[(2−オキシラニル)−メチル]−メタンスルフ
ォン酸アミド(実施例2d)を加えた後、ボンベ管を閉じ、窒素で洗い、生成し
た反応混合物を90℃で16時間加熱する。反応終了後(DCコントロール)真空下で
溶剤を蒸発し、黄色の油状の残滓を珪酸ゲル上でクロ
マトグラフィーを行なう。
(溶出液:クロロフォルム/メタノール;メタノール:0〜80%)
収量:7.35g(57.4%)、無色油。
分析:無水物質
計算値: C50.69 H8.35 N10.95 S5.01 O25.01
実測値: C50.42 H8.07 N10.81 S4.79 O
実施例6b
1−[3−(N−2−メトキシエチル−メシルアミノ)−2−ヒド キシプロ
ピル〕−4,7,10−トリス−(ヒドロキシカルボニルメチル)−1,4,7,
10−テトラアザシクロドデカン
実施例6aで製造した保護された配位子6.40g(10mmol)を350mlのエタノー
ルに溶解し、150mlの3Nの苛性ソーダを加え40℃で6時間攪拌する。鹸化後(D
Cコントロール)真空下で濃縮し、100mlの水を加え同量の2N塩酸水溶液を、溶
液のpHが2.8になるまで加える。引続き真空下で20mlの容積に濃縮し、得られた
配位子の溶液を珪酸ゲルRP−18上でクロマトグラフィーを行なう。
(溶出液:メタノール/水;メタノール:0〜20%)
収量:2.22g(39.9%)、無色油。
分析:無水物質
計算値: C45.39 H7.44 N12.60 S5.77 O28.79
実測値: C45.11 H7.58 N12.41 S5.48 O
実施例6c
1−[3−(N−2−メトキシエチル−メシルアミノ)−2−ヒドロキシプロ
ピル]−4,7,10−トリス−(カルボキシラトメチル)−1,4,7,10−テ
トラアザシクロドデカン・ガドリニウム錯体
実施例6bで製造した配位子1.67g(3mmol)を50mlの水に溶解
し、543.7mg(1.5mmol)のガドリニウム−III−酸化物を加える。得られた懸濁
液を激しく攪拌しながら90℃で2時間加熱する。反応終了後(DCコントロール;
透明溶液)回転蒸発器で約10mlの容積に濃縮する。精製の為に、珪酸ゲルRP−18
(溶出液:水/テトラヒドロフラン;テトラヒドロフラン:0〜40%)上でクロ
マトグラフィーを行なう。
収量:1.37g(64.3%)、白色粉末。
分析:無水物質
計算値: C35.53 H5.40 N9.87 S4.52 O22.54 Gd22.15
実測値: C35.48 H5.67 N9.69 S4.33 O Gd22.12
実施例7a
1−[3−(N−ベンジル−メシルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル]−4
,7,10−トリス−(エトキシカルボニルメチル)−1,4,7,10−テトラア
ザシクロドデカン
8.61g(20mmol)のN,N′,N″−トリス−(エトキシカルボニルメチル)
−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン(DE 36 25 417 AIにより製造)
を200mlの純粋エタノールと共にボンベ管に入れる。4.83g(20mmol)のN−ベ
ンジル−N−[(2−オキシラニル)−メチル]−メタンスルフォン酸アミド(
実施例2e)を加えた後、ボンベ管を閉じ、窒素で洗い、生成した反応混合物を
90℃で16時間加熱する。反応終了後(DCコントロール)真空下で溶剤を蒸発し、
黄色の油状の残滓を珪酸ゲル上でクロマトグラフィーを行なう。
(溶出液:クロロフォルム/メタノール;メタノール:0〜80%)
収量;6.93g(51.6%)、無色油。
分析:無水物質
計算値: C55.42 H7.95 N10.42 S4.77 O21.43
実測値: C55.31 H7.72 N10.37 S4.48 O
実施例7b
1−[3−(N−ベンジル−メシルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル]−4
,7,10−トリス−(ヒドロキシカルボニルメチル)−1,4,7,10−テトラ
アザシクロドデカン
実施例7aで製造した保護された配位子6.72g(10mmol)を350mlのエタノー
ルに溶解し、150mlの3Nの苛性ソーダを加え40℃で6時間攪拌する。鹸化後(D
Cコントロール)真空下で濃縮し、100mlの水を加え同量の2N塩酸水溶液を、溶
液のpHが2.8になるまで加える。引続き真空下で20mlの容積に濃縮し、得られた
配位子の溶液を珪酸ゲルRP−18上でクロマトグラフィーを行なう。
(溶出液:メタノール/水;メタノール:0〜20%)
収量:2.36g(40.2%)、無色油。
分析:無水物質
計算値: C51.09 H7.03 N11.92 S5.46 O24.50
実測値: C50.81 H7.31 N11.65 S5.22 O
実施例7c
1−[3−(N−ベンジル−メシルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル]−4
,7,10−トリス−(カルボキシラトメチル)−1,4,7,10−テトラアザシ
クロドデカン・ガドリニウム錯体
実施例7bで製造した配位子1.76g(3mmol)を50mlの水に溶解し、543.7mg(
1.5mmol)のガドリニウム−III−酸化物を加える。得られた懸濁液を激しく攪拌
しながら90℃で2時間加熱する。反応終了後(DCコントロール;透明溶液)回転
蒸発器で約10mlの容積に濃縮する。精製の為に、珪酸ゲルRP−18(溶出液:水/
テトラヒドロフラン;テトラヒドロフラン:0〜40%)上でクロマトグラフィー
を行なう。
収量:1.62g(72.8%)、白色粉末。
分析:無水物質
計算値: C40.47 H5.16 N9.44 S4.32 O19.42 Gd21.19
実測値: C40.18 H5.42 N9.21 S4.21 O Gd20.93
実施例7d
1−[3−(メシルアミノ)−2−ヒドロキシプロピル]−4,7,10−トリ
ス−(カルボキシラトメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン・
ガドリニウム錯体
実施例7cで製造した錯体1.48g(2mmol)を50mlの水に溶解し、カーボンブ
ラックに担持(10%)したパラジウム150mgを加える。60℃、水素3気圧下で4
時間水添を行なう。反応終了後(DCコントロール)、ろ過し10mlの容積に濃縮す
る。錯体を珪酸ゲルRP−18(溶出液:水/テトラヒドロフラン;テトラヒドロフ
ラン:0〜5%)上でクロマトグラフィーにより精製する。
収量:0.63(48.3%)、白色物質。
分析:
計算値: C33.17 H4.95 N10.74 O22.09 Gd24.13
実測値: C33.08 H5.17 N10.49 O Gd23.94
実施例7e
1−[3−((N−カルボキシラトメチル)−メシルアミノ−2−ヒドロキシ
プロピル]−4,7,10−トリス−(カルボキシラトメチル)−1,4,7,10
−テトラアザシクロドデカン・ガドリニウム錯体
実施例7dで製造した錯体1.3g(2mmol)を50mlの水に溶解し、2Nの苛性
ソーダ水溶液を加えて、pHを8.5に調整し、0.945g(10mmol)のα−クロロ酢酸
を用いてアルキル化する。その際2Nの苛性ソーダを部分的に加えて反応媒体の
pHを8.5に保つ。一昼夜
室温で2Nの塩酸水溶液を加えpHを4.5にして攪拌する。常温真空下で約10mlの
容積に濃縮する。錯体を珪酸ゲルRP−18(溶出液:水/テトラヒドロフラン;テ
トラヒドロフラン:0〜20%)上でクロマトグラフィーを行ない精製した。
収量:0.829g(58.4%)、白色粉末。
分析:無水物質
計算値: C33.84 H4.83 N9.87 S4.52 O24.79 Gd22.15
実測値: C33.58 H5.16 N9.71 S4.24 O Gd19.88
実施例8a
1−[3−(N−2−フェニルエチル−メシルアミノ)−2−ヒドロキシプロ
ピル]−4,7,10−トリス−(エトキシカルボニルメチル)−1,4,7,10
−テトラアザシクロドデカン
8.61g(20mmol)のN,N′,N″−トリス−(エトキシカルボニルメチル)
−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン(DE 36 25 417 A1により製造)
を200mlの純粋エタノールと共にボンベ管に入れる。5.11g(20mmol)のN−ベ
ンジル−(2−フェニルエチル)−N−[(2−オキシラニル)−メチル]−メ
タンスルフォン酸アミド(実施例2f)を加えた後、ボンベ管を閉じ、窒素で洗
い、生成した反応混合物を90℃で16時間加熱する。反応終了後(DCコントロール
)真空下で溶剤を蒸発し、黄色の油状の残滓を珪酸ゲル上でクロマトグラフィー
を行なう。
(溶出液:クロロフォルム/メタノール;メタノール:0〜80%)
収量:6.76g(49.3%)、無色油。
分析:無水物質
計算値: C56.04 H8.08 N10.21 S4.68 O20.99
実測値: C55.86 H7.93 N10.14 S4.57 O
実施例8b
1−[3−(N−2−フェニルエチル−メシルアミノ)−2−ヒドロキシプロ
ピル]−4,7,10−トリス−(ヒドロキシカルボニルメチル)−1,4,7,
10−テトラアザシクロドデカン
実施例8aで製造した保護された配位子6.86g(10mmol)を350mlのエタノー
ルに溶解し、150mlの3Nの苛性ソーダを加え40℃で6時間攪拌する。鹸化後(D
Cコントロール)、真空下で濃縮し、100mlの水を加え同量の2N塩酸水溶液を、
溶液のpHが2.8になるまで加える。引続き真空下で20mlの容積に濃縮し、得られ
た配位子の溶液を珪酸ゲルRP−18上でクロマトグラフィーを行なう。
(溶出液:メタノール/水;メタノール:0〜20%)
収量:2.46g(40.9%)、無色油。
分析:無水物質
計算値: C51.90 H7.20 N11.64 S5.33 O23.93
実測値: C51.65 H7.38 N11.42 S5.12 O
実施例8c
1−[3−(N−2−フェニルエチル−メシルアミノ)−2−ヒドロキシプロ
ピル]−4,7,10−トリス−(カルボキシラトメチル)−1,4,7,10−テ
トラアザシクロドデカン・ガドリニウム錯体
実施例8bで製造した配位子1.81g(3mmol)を50mlの水に溶解し、543.7mg
(1.5mmol)のガドリニウム−III−酸化物を加える。得られた懸濁液を激しく攪
拌しながら90℃で2時間加熱する。反応終了後(DCコントロール;透明溶液)回
転蒸発器で約10mlの容積に濃縮する。精製の為に、珪酸ゲルRP−18(溶出液:水
/テトラヒドロフラン;テトラヒドロフラン:0〜40%)上でクロマトグラフィ
ーを行なう。
収量:1.14g(50.3%)、白色粉末。
分析:無水物質
計算値: C41.31 H5.33 N9.26 S4.24 O19.05 Gd20.80
実測値: C41.20 H5.53 N9.11 S4.07 O Gd20.63
実施例9a
1−[3−(N−[2−(4−メトキシフェニル)−エチル]−メシルアミノ
)−2−ヒドロキシプロピル]−4,7,10−トリス−(エトキシカルボニルメ
チル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン
8.61g(20mmol)のN,N′,N″−トリス−(エトキシカルボニルメチル)
−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン(DE 36 25 417 A1により製造)
を200mlの純粋エタノールと共にボンベ管に入れる。5.71g(20mmol)のN−(
2−(4−メトキシフェニルエチル)−N−[(2−オキシラニル)−メチル]
−メタンスルフォン酸アミド(実施例2g)を加えた後、ボンベ管を閉じ、窒素
で洗い、生成した反応混合物を90℃で16時間加熱する。反応終了後(DCコントロ
ール)真空下で溶剤を蒸発し、黄色の油状の残滓を珪酸ゲル上でクロマトグラフ
ィーを行なう。
(溶出液:クロロフォルム/メタノール;メタノール:0〜80%)
収量:7.02g(49.0%)、無色油。
分析:無水物質
計算値: C55.36 H8.03 N9.78 S4.48 O22.35
実測値: C55.17 H7.89 N9.45 S4.32 O
実施例9b
1−[3−(N−[2−(4−メトキシフェニル)−エチル]−メシルアミノ
)−2−ヒドロキシプロピル]−4,7,10−トリス−(ヒドロキシカルボニル
メチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン
実施例9aで製造した保護された配位子7.16g(10mmol)を350mlのエタノー
ルに溶解し、150mlの3Nの苛性ソーダを加え40℃で6時間攪拌する。鹸化後(D
Cコントロール)、真空下で濃縮し、100mlの水を加え同量の2N塩酸水溶液を、
溶液のpHが2.8になるまで加える。引続き真空下で20mlの容積に濃縮し、得られ
た配位子の溶液を珪酸ゲルRP−18上でクロマトグラフィーを行なう。
(溶出液:メタノール/水;メタノール:0〜20%)
収量:2.22g(35.2%)、無色油。
分析:無水物質
計算値: C51.33 H7.18 N11.09 S5.08 O25.33
実測値: C51.22 H7.31 N10.47 S4.92 O
実施例9c
1−[3−(N−[2−(4−メトキシフェニル)−エチル]−メシルアミノ
)−2−ヒドロキシプロピル]−4,7,10−トリス−(カルボキシラトメチル
)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン・ガドリニウム錯体
実施例9bで製造した配位子1.90g(3mmol)を50mlの水に溶解し、543.7mg
(1.5mmol)のガドリニウム−III−酸化物を加える。得られた懸濁液を激しく攪
拌しながら90℃で2時間加熱する。反応終了後(DCコントロール;透明溶液)回
転蒸発器で約10mlの容積に濃縮する。精製の為に、珪酸ゲルRP−18(溶出液;水
/テトラヒドロフラン;テトラヒドロフラン:0〜40%)上でクロマトグラフィ
ーを行なう。
収量:1.29g(54.7%)、白色粉末。
分析:無水物質
計算値: C41.26 H5.39 N8.91 S4.08 O20.36 Gd20.01
実測値: C41.03 H5.57 N8.73 S3.82 O Gd19.83
実施例10a
1−{3−[N−(2−ベンジルオキシ−エチル)−メシルアミノ]−2−ヒ
ドロキシプロピル}−4,7,10−トリス−(エトキシカルボニルメチル)−1
,4,7,10−テトラアザシクロドデカン
8.61g(20mmol)のN,N′,N″−トリス−(エトキシカルボニルメチル)
−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン(DE 36 25 417 A1により製造)
を200mlの純粋エタノールと共にボンベ管に入れる。5.71g(20mmol)のN−[
(2−ベンジルオキシ)−エチル]−N−[(2−オキシラニル)−メチル]−
メタンスルフォン酸アミド(実施例2h)を加えた後、ボンベ管を閉じ、窒素で
洗い、生成した反応混合物を90℃で16時間加熱する。反応終了後(DCコントロー
ル)真空下で溶剤を蒸発し、黄色の油状の残滓を珪酸ゲル上でクロマトグラフィ
ーを行なう。
(溶出液:クロロフォルム/メタノール;メタノール:0〜80%)
収量:7.61g(53.2%)、無色油。
分析:無水物質
計算値: C55.36 H8.03 N9.78 S4.48 O22.35
実測値: C55.09 H7.78 N9.50 S4.19 O
実施例10b
1−{3−[N−(2−ベンジルオキシ−エチル)−メシルアミノ]−2−ヒ
ドロキシプロピル}−4,7,10−トリス−(ヒドロキシカルボニルメチル)−
1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン
実施例10aで製造した保護された配位子7.16g(10mmol)を350mlのエタノ
ールに溶解し、150mlの3Nの苛性ソーダを加え40℃で6時間攪拌する。鹸化後
(DCコントロール)、真空下で濃縮し、
100mlの水を加え同量の2N塩酸水溶液を、溶液のpHが2.8になるまで加える。引
続き真空下で20mlの容積に濃縮し、得られた配位子の溶液を珪酸ゲルRP−18上で
クロマトグラフィーを行なう。
(溶出液:メタノール/水;メタノール:0〜20%)
収量:2.12g(33.6%)、無色油。
分析:無水物質
計算値: C51.33 H7.18 N11.09 S5.08 O25.33
実測値: C51.15 H7.42 N11.01 S4.84 O
実施例10c
1−{3−[N−(2−ベンジルオキシ−エチル)−メシルアミノ]−2−ヒ
ドロキシプロピル}−4,7,10−トリス−(カルボキシラトメチル)−1,4
,7,10−テトラアザシクロドデカン・ガドリニウム錯体
実施例10bで製造した配位子1.90g(3mmol)を50mlの水に溶解し、543.7m
g(1.5mmol)のガドリニウム−III−酸化物を加える。得られた懸濁液を激しく
攪拌しながら90℃で2時間加熱する。反応終了後(DCコントロール;透明溶液)
回転蒸発器で約10mlの容積に濃縮する。精製の為に、珪酸ゲルRP−18(溶出液:
水/テトラヒドロフラン;テトラヒドロフラン:0〜40%)上でクロマトグラフ
ィーを行なう。
収量:1.73g(74.3%)、白色粉末。
分析:無水物質
計算値: C41.26 H5.39 N8.91 S4.08 O20.36 Gd20.01
実測値: C40.98 H5.63 N8.82 S3.85 O Gd19.79
実施例10d
1−{3−[N−(2−ヒドロキシ−エチル)メシルアミノ]−2−ヒドロキ
シプロピル}−4,7,10−トリス−(カルボキシレ
−トメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン・ガドリニウム錯体
実施例10cで製造した錯体1.57g(2mmol)を50mlの水に溶解し、カ−ボン
ブラックに担持(10%)したパラジュウム160mgを加える。室温、水素1気圧下
で5時間水添を行なう。反応終了後(DCコントロール)、ろ過し10mlの容積に濃
縮する。錯体を珪酸ゲルRP−18(溶出液:水/テトラヒドロフラン;テトラヒド
ロフラン:0〜40%)上でクロマトグラフィーにより精製する。
収量:0.73(52.5%)、白色粉末。
分析:
計算値:C34.52 H5.21 N10.06 S4.61 O22.99 Gd22.60
実測値:C34.38 H5.39 N9.81 S4.32 O Gd22.41
実施例11a
1−{3−[N−2−メトキシエチル−オクタデシルスルファモイル]−2−
ヒドロキシプロピル}−4,7,10−トリス−(エトキシカルボニルメチル)−
1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン
8.61g(20mmol)のN,N′,N″−トリス-(エトキシカルボニルメチル)−
1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン(DE 36 25 417 A1により製造)を2
00mlの純粋エタノールと共にボンベ管に入れる。8.95g(20mmol)のN−(2−
メトキシエチル)−N−[(2−オキシラニル)−メチル]−オクタデシルスル
フォン酸アミド(実施例2i)を加えた後、ボンベ管を閉じ、窒素で洗い、生成
した反応混合物を90℃で16時間加熱する。反応終了後(DCコントロール)真空下
で溶剤を蒸発し、黄色の油状の残滓を珪酸ゲル上でクロマトグラフィーを行なう
。
(溶出液:クロロフォルム/メタノール;メタノール:0〜80%)
収量:9.32g(53.1%)、無色油。
分析:無水物質
計算値: C60.17 H9.99 N7.97 S3.65 O18.22
実測値: C59.93 H9.72 N7.71 S3.38 O
実施例11b
1−{3−[N−2−メトキシエチル−オクタデシルスルファモイル]−2−
ヒドロキシプロピル}−4,7,10−トリス−(ヒドロキシカルボニルメチル)
−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン
実施例11aで製造した保護された配位子8.78g(10mmol)を350mlのエタノ
ールに溶解し、150mlの3Nの苛性ソーダを加え40℃で6時間攪拌する。鹸化後
(DCコントロール)、真空下で濃縮し、100mlの水を加え同量の2N塩酸水溶液
を、溶液のpHが2.8になるまで加える。引続き真空下で20mlの容積に濃縮し、得
られた配位子の溶液を珪酸ゲルRP−18上でクロマトグラフィーを行なう。
(溶出液:メタノール/水;メタノール:0〜80%)
収量:2.93g(36.9%)、無色油。
分析:無水物質
計算値: C57.48 H9.52 N8.82 S4.04 O20.15
実測値: C57.19 H9.81 N8.58 S3.78 O
実施例11c
1−{3−[N−2−メトキシエチル−オクタデシルスルファモイル]−2−
ヒドロキシプロピル}−4,7,10−トリス−(カルボキシラトメチル)−1,
4,7,10−テトラアザシクロドデカン・ガドリニウム錯体
実施例11bで製造した配位子2.38g(3mmol)を50mlの水に溶解し、543.7m
g(1.5mmol)のガドリニウム−III−酸化物を加える。
得られた懸濁液を激しく攪拌しながら90℃で2時間加熱する。反応終了後(DCコ
ントロール:透明溶液)回転蒸発器で約10mlの容積に濃縮する。精製の為に、珪
酸ゲルRP−18(溶出液:水/テトラヒドロフラン;テトラヒドロフラン:0〜60
%)上でクロマトグラフィーを行なう。
収量:1.37g(48.2%)、白色粉末。
分析:無水物質
計算値: C48.13 H7.65 N7.39 S3.38 O16.87 Gd16.58
実測値: C47.94 H7.87 N7.18 S3.16 O Gd16.43
緩和率:水中23.13[l/mmol・s]血漿中27.57[l/mmol・s]。
実施例12a
1−{3−[N−2−メトキシエチル−トルオルスルファモイル]−2−ヒド
ロキシプロピル}−4,7,10−トリス−(エトキシカルボニルメチル)−1,
4,7,10−テトラアザシクロドデカン
8.61g(20mmol)のN,N′,N″−トリス−(エトキシカルボニルメチル)
−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン(DE 36 25 417 A1により製造)
を200mlの純粋エタノールと共にボンベ管に入れる。5.71g(20mmol)のN−(
2−メトキシエチル)−N−[(2−オキシラニル)−メチル]−トルオルスル
フォン酸アミド(実施例2j)を加えた後、ボンベ管を閉じ、窒素で洗い、生成
した反応混合物を90℃で16時間加熱する。反応終了後(DCコントロール)真空下
で溶剤を蒸発し、黄色の油状の残滓を珪酸ゲル上でクロマトグラフィーを行なう
。
(溶出液:クロロフォルム/メタノール;メタノール:0〜80%)
収量:6.17g(43.1%)、無色油。
分析:無水物質
計算値: C55.36 H8.03 N9.78 S4.48 O22.35
実測値: C55.21 H7.79 N9.62 S4.21 O
実施例12b
1−{3−[N−2−メトキシエチル−トルオルスルファモイル]−2−ヒド
ロキシプロピル}−4,7,10−トリス−(ヒドロキシカルボニルメチル)−1
,4,7,10−テトラアザシクロドデカン
実施例12aで製造した保護された配位子7.16g(10mmol)を350mlのエタノ
ールに溶解し、150mlの3Nの苛性ソーダを加え40℃で6時間攪拌する。鹸化後
(DCコントロール)、真空下で濃縮し、100mlの水を加え同量の2N塩酸水溶液
を、溶液のpHが2.8になるまで加える。引続き真空下で20mlの容積に濃縮し、得
られた配位子の溶液を珪酸ゲルRP−18上でクロマトグラフィーを行なう。
(溶出液:メタノール/水;メタノール:0〜20%)
収量:3.18g(50.3%)、無色油。
分析:無水物質
計算値: C51.33 H7.18 N11.09 S5.08 O25.33
実測値: C51.11 H6.95 N11.02 S4.87 O
実施例12c
1−{3−[N−2−メトキシエチル−トルオルスルファモイル]−2−ヒド
ロキシプロピル}−4,7,10−トリス−(カルボキシラトメチル)−1,4,
7,10−テトラアザシクロドデカン・ガドリニウム錯体
実施例12bで製造した配位子1.90g(3mmol)を50mlの水に溶解し、543.7m
g(1.5mmol)のガドリニウム−III−酸化物を加える。得られた懸濁液を激しく
攪拌しながら90℃で2時間加熱する。反応終了後(DCコントロール;透明溶液)
回転蒸発器で約10mlの容積に濃縮する。精製の為に、珪酸ゲルRP−18(溶出液:
水/テトラヒド
ロフラン;テトラヒドロフラン:0〜40%)上でクロマトグラフィーを行なう。
収量:1.03g(43.7%)、白色粉末。
分析:無水物質
計算値: C41.26 H5.39 N8.91 S4.08 O20.36 Gd20.01
実測値: C41.09 H5.23 N8.72 S3.95 O Gd19.78
実施例13a
1−{3−(N−オクタデシル−オクタデシルスルファモイル)−2−ヒドロ
キシプロピル}−4,7,10−トリス−(エトキシカルボニルメチル)−1,4
,7,10−テトラアザシクロドデカン
8.61g(20mmol)のN,N′,N″−トリス−(エトキシカルボニルメチル)
−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン(DE 36 25 417 A1により製造)
を200mlの純粋エタノールと共にボンベ管に入れる14.84g(20mmol)のN−オク
タデシル−N−[(2−オキシラニル)−メチル]−オクタデシルスルフォン酸
アミド(実施例2k)を加えた後、ボンベ管を閉じ、窒素で洗い、生成した反応
混合物を90℃で16時間加熱する。反応終了後(DCコントロール)真空下で溶剤を
蒸発し、黄色の油状の残滓を珪酸ゲル上でクロマトグラフィーを行なう。
(溶出液:クロロフォルム/メタノール;メタノール:0〜80%)
収量:2.13g(56.5%)、無色油。
分析:無水物質
計算値: C66.06 H10.99 N6.53 S2.99 O13.42
実測値: C65.89 H10.72 N6.52 S2.81 O
実施例13b
1−{3−[N−オクタデシル−オクタデシルスルファモイル]−2−ヒドロ
キシプロピル}−4,7,10−トリス−(ヒドロキシ
カルボニルメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン
実施例13aで製造した保護された配位子10.73g(10mmol)を350mlのエタノ
ールに溶解し、150mlの3Nの苛性ソーダを加え40℃で6時間攪拌する。鹸化後
(DCコントロール)、真空下で濃縮し、100mlの水を加え同量の2N塩酸水溶液
を、溶液のpHが2.8になるまで加える。引続き真空下で20mlの容積に濃縮し、得
られた配位子の溶液を珪酸ゲルRP−18上でクロマトグラフィーを行なう。
(溶出液:メタノール/水;メタノール:0〜20%)
収量:2.97g(30.04%)、無色油。
分析:無水物質
計算値: C64.40 H10.71 N7.08 S3.24 O14.57
実測値: C64.15 H10.43 N6.82 S3.32 O
実施例13c
1−{3−[N−オクタデシル−オクタデシルスルファモイル]−2−ヒドロ
キシプロピル}−4,7,10−トリス−(カルボキシラトメチル)−1,4,7
,10−テトラアザシクロドデカン・ガドリニウム錯体
実施例13bで製造した配位子2.97g(3mmol)を50mlの水に溶解し、543.7
(1.5mmol)のガドリニウム−III−酸化物を加える。得られた懸濁液を激しく攪
拌しながら90℃で2時間加熱する。反応終了後(DCコントロール;透明溶液)回
転蒸発器で約10mlの容積に濃縮する。精製の為に、珪酸ゲルRP−18(溶出液:水
/テトラヒドロフラン;テトラヒドロフラン:0〜70%)上でクロマトグラフィ
ーを行なう。
収量:1.49g(43.5%)、白色粉末。
分析:無水物質
計算値: C55.71 H9.00 N6.13 S2.81 O12.60 Gd13.76
実測値: C55.47 H9.21 N5.98 S2.54 O Gd13.49
実施例14a
1−{3−{N−[3,3−ジメチル−2.4−ジオキサ−シクロペンチル)−
メチル]メシルアミノ}−2−ヒドロキシプロピル}−4,7,10−トリス−(
エトキシカルボニルメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン
8.61g(20mmol)のN,N′,N″−トリス−(エトキシカルボニルメチル)
−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン(DE 36 25 417 A1により製造)
を200mlの純粋エタノールと共にボンベ管に入れる。5.31g(20mmol)のN−[
(3,3−ジメチル−2,4−ジオキサ−シクロペンチル)−メチル]−メタン
スルフォ酸アミド(実施例2l)を加えた後、ボンベ管を閉じ、窒素で洗い、生
成した反応混合物を90℃で16時間加熱する。反応終了後(DCコントロール)真空
下で溶剤を蒸発し、黄色の油状の残滓を珪酸ゲル上でクロマトグラフィーを行な
う。
(溶出液:クロロフォルム/メタノール;メタノール:0〜80%)
収量:7.33g(52.7%)、無色油。
分析:無水物質
計算値: C51.78 H8.26 N10.06 S4.61 O25.29
実測値: C51.51 H8.02 N10.21 S4.72 O
実施例14b
1−{3−{N−[(3,3−ジメチル−2.4−ジオキサ−シクロペンチル)
−メチル]メシルアミノ}−2−ヒドロキシプロピル}−4,7,10−トリス−
(ヒドロキシカルボニルメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン
実施例14aで製造した保護された配位子6.96g(10mmol)を350mlのエタノ
ールに溶解し、150mlの3Nの苛性ソーダを加え40℃
で6時間攪拌する。鹸化後(DCコントロール)、真空下で濃縮し、100mlの水を
加え同量の2N塩酸水溶液を、溶液のpHが2.8になるまで加える。引続き真空下
で20mlの容積に濃縮し、得られた配位子の溶液を珪酸ゲルRP−18上でクロマトグ
ラフィーを行なう。
(溶出液:メタノール/水;メタノール:0〜20%)
収量:2.52g(41.2%)、無色油。
分析:無水物質
計算値: C47.12 H7.42 N11.45 S5.24 O28.77
実測値: C46.91 H7.71 N11.18 S5.02 O
実施例14c
1−{3−[N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−メシルアミノ]−2−
ヒドロキシプロピル}−4,7,10−トリス(ヒドロキシカルボニルメチル)−
1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン・ガドリニウム錯体
実施例14bで製造した配位子2.45(3mmol)を50mlの水及び50mlの三フッ化
酢酸に溶解する。得られた反応混合物を60℃で4時間攪拌し、真空下で溶媒を蒸
発し、油状の残滓を高真空下で乾燥する。得られた泡状の油を50mlの水に溶解し
混合物に、アンモニア水を加えpHを2.8にする。凍結乾燥後少量の水に溶解し配
位子を珪酸ゲルRP−18(溶出液:水/メタノール;メタノール:0〜20%)上で
クロマトグラフィーにより精製する。
収量:1.29(56.2%)、無色油。
分析:無水物質
計算値: C44.12 H7.23 N12.25 S5.61 O30.79
実測値: C43.83 H7.52 N11.98 S5.39 O
実施例14d
1−{3−[N−(2,3−ジヒドロキシプロピル)−メシルア
ミノ]−2−ヒドロキシプロピル}−4,7,10−トリス(ヒドロキシカルボニ
ルメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン・ガドリニウム錯体
実施例14cで製造した配位子1.71g(3mmol)を50mlの水に溶解し、543.7
(1.5mmol)のガドリニウム−III−酸化物を加える。得られた懸濁液を激しく撹
拌しながら90℃で2時間加熱する。反応終了後(DCコントロール;透明溶液)回
転蒸発器で約10mlの容積に濃縮する。精製の為に、珪酸ゲルRP−18(溶出液:水
/テトラヒドロフラン;テトラヒドロフラン:0〜40%)上でクロマトグラフィ
ーを行なう。
収量:0.95g(43.6%)、白色粉末。
分析:無水物質
計算値: C34.75 H5.28 N9.65 S4.42 O24.25 Gd21.66
実測値: C34.48 H5.45 N9.51 S4.20 O Gd21.37
実施例15a
1−{3−[N−(3,5−ジオキサ−4−フェニル−シクロヘキシル)−メ
シルアミノ]−2−ヒドロキシプロピル}−4,7,10−トリス−(エトキシカ
ルボニルメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン
8.61g(20mmol)のN,N′,N″−トリス−(エトキシカルボニルメチル)
−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン(DE 36 25 417 A1により製造)
を200mlの純粋エタノールと共にボンベ管に入れる。6.27g(20mmol)のN−[
(3,5−ジオキサ−4−フェニル−シクロヘキシル)−メチル]−N−[(2
−オキシラニル)−メチル]−メタンスルフォン酸アミド(実施例2m)を加え
た後、ボンベ管を閉じ、窒素で洗い、生成した反応混合物を90℃で16時間加熱す
る。反応終了後(DCコントロール)真空下で溶剤を蒸
発し、黄色の油状の残滓を珪酸ゲル上でクロマトグラフィーを行なう。
(溶出液:クロロフォルム/メタノール;メタノール:0〜80%)
収量:7.74g(52.0%)、無色油。
分析:無水物質
計算値: C54.89 H7.72 N9.41 S4.31 O23.66
実測値: C54.62 H7.71 N9.30 S4.05 O
実施例15b
1−{3−[N−(3,5−ジオキサ−4−フェニル−シクロヘキシル)−メ
シルアミノ]−2−ヒドロキシプロピル}−4,7,10−トリス−(ヒドロキシ
カルボニルメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン
実施例15aで製造した保護された配位子7.44g(10mmol)を350mlのエタノ
ールに溶解し、150mlの3Nの苛性ソーダを加え40℃で6時間攪拌する。鹸化後
(DCコントロール)、真空下で濃縮し、100mlの水を加え同量の2N塩酸水溶液
を、溶液のpHが2.8になるまで加える。引続き真空下で20mlの容積に濃縮し、得
られた配位子の溶液を珪酸ゲルRP−18上でクロマトグラフィーを行なう。
(溶出液:メタノール/水;メタノール:0〜20%)
収量:2.73g(41.4%)、無色油。
分析:無水物質
計算値: C50.97 H6.88 N10.62 S4.86 O25.68
実測値: C50.72 H6.97 N10.38 S4.61 O
実施例15c
1−{3−[N−(1,3−ジヒドロキシプロプ−2−イル)−メシルアミノ
]−2−ヒドロキシプロピル}−4,7,10−トリス−(ヒドロキシカルボキニ
ル−メチル)−1,4,7,10−テトラ
アザシクロドデカン・ガドリニウム錯体
実施例15bで製造した配位子1.98g(3mmol)を50mlのエタノールに溶解し
カーボンに担持(10%)したパラジウム250mgを加え、引続き室温で6時間、1
気圧の水素圧で水添する。得られた混合物をろ過し、ろ過物を真空下で溶剤を蒸
発する。残滓を水に溶解し珪酸ゲルRP−18上でクロマトグラフィーを行なう。
(溶出液:水/メタノール;メタノール:0〜20%)
収量:1.08g(62.7%)、無色油。
分析:無水物質
計算値: C44.12 H7.23 N12.25 S5.61 O30.79
実測値: C44.01 H7.51 N12.03 S5.42 O
実施例15d
1−{3−[N−(1,3−ジヒドロキシプロプ−2−イル)−メシルアミノ
]−2−ヒドロキシプロピル}−4,7,10−トリス−(カルボキシラトメチル
)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン・ガドリニウム錯体
実施例15cで製造した配位子1.71g(3mmol)を50mlの水に溶解し、543.7m
g(1.5mmol)のガドリニウム−III−酸化物を加える。得られた懸濁液を激しく
攪拌しながら90℃で2時間加熱する。反応終了後(DCコントロール;透明溶液)
回転蒸発器で約10mlの容積に濃縮する。錯体の精製の為に、珪酸ゲルRP−18(溶
出液:水/テトラヒドロフラン;テトラヒドロフラン:0〜40%)上でクロマト
グラフィーを行なう。
収量:0.93g(42.7%)、白色粉末。
分析:無水物質
計算値:C34.75 H5.28 N9.65 S4.42 O24.25 Gd21.66
実測値:C34.63 H5.545 N9.42 S4.14 O Gd21.53
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1995年12月22日
【補正内容】
明細書
1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン誘導体、その使用、それを含有する
医薬品並びにその製造方法
本発明は特許請求の範囲に特徴づけられた物質、即ち新規な1,4,7,10−
テトラアザシクロドデカン誘導体、その金属錯体、この化合物を含有する医薬品
、その診断及び治療への使用,並びにこの化合物及び薬品の製造方法に関する。
診断及び放射線治療に於ては古くから、毒性金属を更に身体に供給するために
、金属錯体が考えられて来た。これらの金属錯体或いは錯体形成体の代表例は、
例えばEP-A 0 545 511、EP-A 0 071 564、0 255 471、0 448 191及びDE-A-34 01
052中に記載されている。そこに記載されている金属錯体の一部のものは優れた
親和性を示す。そこに記載された錯体の大部分は、特に核スピントモグラフイ−
(NMR診断)による中枢神経以外の特定の疾患の診断、なかんずく、錯体をX
線造影剤に使用する際に、高い投与を行ない得る利点がある。
錯体はヨ−ド系X線造影剤に比べて、高いエネルギ−領域に於ける放射線吸収
を示し患者に対し、放射線の負荷を低減出来る利点がある。これは又、エネルギ
−サブトラクシヨン法に対する前提の改善につながる。更なる利点は造影剤の反
応、例えば所謂アレルギ−又は心血管系の副作用を低減し得ることである。
開鎖配位子と並んで環状キレ−トも又錯体形成体である。WO91/08272はヘテロ
原子を含有するマクロ環並びにその流動性結晶混合物への添加剤としての用途を
開示する。WO93/02045は就中テトラアザマクロ環が熱殺菌に際し熱分解の危険性
がある事を開示する。このことは同様にWO93/12097に記載されているN−メチレ
ンスルフォネ−トグル−プを含有するマクロ環にもあてはまる。それに加えて、
これらの化合物に含まれているSO3-グル−プは例えばガドリニウムの様な金属の
錯体形成には適さない。
請求の範囲
1.以下の一般式(I):
{式中、R1は相互に無関係にH、一のC1−C6のアルキル残基又は一つの金属
イオンであり、
R2は相互に無関係にH、一のメチル又はエチル残基であり、
Xは直接結合又は一のC1−C10のアルキル基又は1以上の酸素原子によって
遮断された一のC2−C23のアルキレン基であり、
ここで、アルキル残基及びアルキレン基は場合により、一以上のヒドロキシ−
又は/及びC1−C6アルコキシ残基で置換され及び/又は一以上のカルボニル基
を含み、そして
Vは以下の式(II):
(式中、R3は一の水素原子及び一の飽和、不飽和、直鎖、分枝ア
ルキル−、アリール−又はアラルキル−残基又は炭素数が40までの環状炭化水
素であり、
R4は水素原子を除きR3の表示と同様であり又は、
R3とR4は隣接した硫黄及び窒素原子と共に、場合により更なるヘテロ原子を
含有する5又は6員環を表わす。
ここでR3及び/又はR4は、場合により、一以上のカルボニル基を有し、及び
/又は一以上の酸素原子及び/又は一以上の>N-CH2-COOR1基により遮断され及
び/又は一以上のO=C=N-,S=C=N-基又はヒドロキシ−、アルコキシ−、カルボキ
シラート−、カルボニル−、−CHO、ハロゲン−、アミド−又はアミノ−残基に
より置換され、ここで、ヒドロキシ基が遊離又は保護された形にある。)の残基
である。}で表される1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン誘導体。
2.Xが一のC2−C5のアルキレン基であり、そして特にテトラアザシクロド
デカン環に対しβ−位に、少なくとも一のヒドロキシ基を有する事を特徴とする
、請求項1に記載の化合物。
求項2に記載の化合物。
4.少なくとも二の残基R1が原子番号21-29、31、32、38、39、42-44、49又は57-83
の金属の中の一の金属イオンであり、又必要な場合には金属イオンを含まない、
即ち該原子番号の金属イオンの錯体形成に必要でないカルボキシル基が一の無機
又は有機の塩基の塩として存在することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか
1項に記載の化合物。
5.化合物が一つのアミノ酸、ペプチド又は他の生体分子又は高分子と結合し
ている事を特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項
に記載の化合物。
6.少なくとも二つの残基R1が一つの金属イオンである、請求項1に記載の
一般式(1)の金属錯体を少なくとも一つ含有する医薬品製剤。
7.スルフォンアミド残基をNMR-、レントゲン−、又は核医学診断又は放射線
療法に用いる製剤の製造のための、少なくとも二価の金属錯体化合物又はこの様
な金属錯体化合物の製造に適した(キレート)化合物の使用方法。
8.一般式(II):
{式中、R3が一の水素原子及び一の飽和、不飽和、直鎖又は分枝アルキル−、
アリール、又はアラルキル残基又は炭素数40までの環状炭化水素残基であり、
R4は水素を除き、R3の表示と同様であり、または
R3とR4が隣接する硫黄及び窒素原子と共に、場合によっては更なるヘテロ原
子を含む5又は6−環を表わし、
ここでR3及び/又はR4は場合によっては一以上のカルボニル基を有し及び/
又は一以上の酸素原子及び/又は一以上の>N-CH2-COOR1基によって遮断され、
及び/又は一以上のO=C=N−、S=C=N−基又はヒドロキシ−、アルコキ
シ−、カルボキシラト−、カルボニル−、−CHO、ハロゲン−、アミド−又はア
ミノ−残基によって置換される。}で示され、錯体化合物の一の炭素原子と結合
していることを特徴とする、請求項7に記載のスルフォンアミド残基の使用方法
。
9.請求項1に記載の一般式(I)の錯化合物が一つの金属イオ
ンを表わす少なくとも二つの残基R1を有する事を特徴とする、請求項8に記載
の使用方法。
10.水性媒体に溶解又は懸濁された金属錯体を経腸又は非経口投与に適した剤
型にすることを特徴とする、請求項6に記載の医薬品製剤の製造方法。
11.R3及びR4が請求項1の記載によって表わされる以下の一般式IIaのN−
置換スルフォン酸アミドをエポキシアルキル化し、そして生成したN−(エポキ
シアルキル)−スルフォン酸アミドをテトラアザシクロドデカンと反応させ、そ
して必要に応じアルコキシ残基を鹸化し、αハロゲン酢酸でアルキル化し、エス
テル基を分離し、そして最後に金属イオンに誘導する事を特徴とする、請求項1
に記載の一般式(I)の1,4,7,10−テトラアザシクロドデカンの製造方法
。
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(72)発明者 プラツェック,ヨハネス
ドイツ連邦共和国,デー―14195 ベルリ
ン,クラヤリー 64
(72)発明者 コンラット,ユルゲン
ドイツ連邦共和国,デー―12163 ベルリ
ン,アオルンシュトラーセ 28
(72)発明者 ラドゥーヘル,ベルント
ドイツ連邦共和国,デー―13465 ベルリ
ン,ゴランツェシュトラーセ 132