JPH09504213A - 前方式頸部プレートホルダ／ドリルガイド及びその使用法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ドリル及びタップガイド装置は骨プレートに装着されて、処置すべき椎骨内にネジ穴を正確にドリル明けしネジ切りするための強固な基礎を提供する。ドリル及びタップガイド装置は、位置決めネジとこの位置決めネジをガイド本体に装着するクロスピンとによりプレートに係合せしめられる組立体支持体を有する。次いで、タップスリーブ及びドリルガイドが組立体支持体により支持され、ドリルのための正確な位置決めを行う。別の実施例においては、装置は脊椎プレートを保持し、骨にドリル穴を明けこれをネジ切りするためのガイド装置を含む。ガイドは相互に枢着された２つのアームと、各アームの端部に取り付けたフットとから成る。各フットは脊椎プレートを固定的に把持するようになったフックと、一対の貫通穴とを有する。ガイド組立体をプレートに係合させたときに、各穴は脊椎プレートのネジボアに整合する。装置は更に、穴明け及びネジ切り期間中に頸椎に接する適所にプレートを保持する多数の双頭固定ピンを含む。

Description

【発明の詳細な説明】 前方式頸部プレートホルダ／ドリルガイド及びその使用法 発明の背景 本発明は、例えば頸椎に使用する脊椎処置装置に関する。詳細には、本発明は 頸椎の処置に使用するプレート取り付け装置に関する。 この１０年間で、脊椎の不整列に対する処置及び椎骨の癒着のために使用する 固定プレートは著しく発展してきた。固定プレートを使用する初期の処置は下方 の腰部レベルで行っていたが、最近、脊椎固定プレートを頸椎の処置に応用でき ることが判明した。この領域における脊椎の有効な処置は、処置箇所へ安全に接 近できるようにする問題があるので、特に困難である。 上方の頸椎に対しては、処置すべき脊椎の不整列の程度に応じて、前方又は後 方から接近できる。頸椎に対する大半の既知の露出及び癒着手術技術はハワード ・アン博士(Dr．Howard An)及びジェローム・コトラー博士(Dr．Jerome Cotler) 著による「脊椎処置］(Spinal Instrumentation)なる文献（特に、その第１−１ １頁）に記載されている。本発明に特に関連する技術は、上記文献の第１−５頁 に記載された前方接近のための露出技術及び処置である。上記文献においては、 頸椎手術技術を記載した他の文献と同様、脳髄、脊髄又は椎骨動脈の損傷の如き 処置に関連する併発症を回避できる旨強調されている。更に、長い処置は典型的 な手術上の併発症を発生させることがある。 頸椎の露出及び癒着に関連する通常の併発症に加えて、脊椎固定プレートの取 り付けの際に、危険や併発症の度合いが増す。シンセス社(Synthes Inc.)の頸部 のプレート取り付け装置においては、処置すべき椎骨レベルの上方で固定プレー トを位置決めし、固定ネジ収容用の穴をドリルで骨に形成し穴にネジ切り（タッ プ）を行うためのドリルガイドとしてこのプレートを使用する必要がある。この 装置及び方法は周囲の筋肉その他の組織の損傷を最小限に抑えるための細長いス リーブの形をした柔軟組織保護器（プロテクタ）を利用する。 患者の体内への侵入量を最小限に抑え、周囲の柔軟組織に対する外傷を減少さ せる頸部プレート取り付け装置を提供する必要性がある。更に、固定ネジの位置 決めにおける誤差の余地を殆ど与えずに、頸椎に対するドリル及びタップ作業の ために容易に接近できるようにすることが装置に要求される。 頸椎処置技術を改善できるのと同様、影響を受けた（損傷した）椎骨レベルに プレートを固定する方法も改善できる。例えば、上記シンセス社の係止プレート は、プレートの両端及び中間において数箇所で脊椎ネジを受け入れることができ る。各場合において、ネジは椎骨とプレートとの間の固定度合いを変えることが できない。更に、上記シンセス社の装置はネジをプレートに係止するために椎骨 固定ネジの拡大ヘッド内へ螺入される係止ネジを使用している。この処置は各固 定ネジに対して係止ネジをそれぞれ必要とし、処置を長引かせ、複雑にしてしま う。 前方式頸部手術期間中、椎骨本体に対するプレートの整合及びプレートの前後 端への骨用ネジの配置は最も厳格な処置となる場合がある。外科医は椎骨本体の 前表面に当接させて骨用プレートを固定的に剛直に保持し、蛍光透視法によりプ レートの位置を確認し、適性な整合を行い、ドリルで穴明けし、穴をネジ切りし 、最後に骨用ネジを取り付けねばならない。毎回同じ方法で強固かつ確実にプレ ートを取り付ける１つの器具を用いてこれらの工程を遂行するのが望ましい。 それ故、異なる椎骨レベルで広範囲にわたる固定を行うことのできる頸部プレ ート取り付け装置を提供する必要性が残っている。また、プレートに脊椎ネジを 強固に固定するのに必要な工程数を最小にするプレート取り付け装置を提供する 必要性もある。本発明に関連する最適の頸部固定装置に対する他の要求は、以後 の装置の諸素子の説明の際に述べる。 発明の概要 本発明の一形態によれば、脊椎を前方式に固定する装置は長手軸線と、少なく とも２つの椎骨間を跨ぐのに十分な所定の長さとを有する細長い固定プレートを 具備する。このプレートは椎骨の前方部分に係合すようになった下表面と、その 反対側の上表面と、両端（第１端部及び第２端部）とを有する。一対のネジボア は下表面と上表面との間で第１及び第２端部に形成され、プレートの長手軸線に 対して横断方向で互いに変位している。これら一対のネジボアは相互に関して及 びプレートの下表面に関して拡散する（末広がりに離れる）中心線を有する。装 置はまた、数個の骨係合ネジを備え、各骨係合ネジは第１及び第２端部の一対の ネジボアにそれぞれ対応する。各ネジは骨係合ネジ部を備えた細長いシャンク部 と、シャンク部がプレートを貫通したときにプレートの上表面において対応する ネジボアに係合する拡大ヘッドとを有する。 この拡散したネジボアは侵入量及び処置箇所を取り巻く組織の外傷を最小限に 抑えるという本発明の１目的を達成する。プレートの下方でボアが拡散している ので、ボアはプレートの上方で収斂し、プレートの端部で実質上同じ位置からボ アを通して２つのネジを挿入できる。この改良により、固定プレートのネジボア への接近を可能にするために引っ込めなければならない組織の量を減少させるこ とができる。１つの特定の実施例においては、一対のネジボアの中心線は約１０ 度の角度で互いに拡散している。 本発明の別の形態においては、プレートの下表面は椎骨の前表面に適合するよ うに長手軸線の横断方向に湾曲しており、また、椎骨間の前湾に適合するように 長手軸線に沿っても湾曲している。この特徴により、処置中に手術箇所で固定プ レートが屈曲する可能性を排除できる。 本発明の脊椎固定装置の融通性を高めるため、固定プレートは下表面と上表面 との間でプレートに形成された多数の細長いスロット即ち溝穴を備え、これらの 溝穴はプレートの両端における多数のネジボア間で長手方向に位置している。各 細長い溝穴はその長さに沿って相互に平行な溝穴軸線を有し、これらの軸線はプ レートの長手軸線に対して鋭角で交差する。細長い溝穴の１つを通して中間の椎 骨に係合する付加的な骨係合ネジを設ける。好ましくは、隣接する溝穴の端部が プレートの長手軸線の横断方向で互いに重なるように、溝穴がプレート上で配列 されている。 本発明の好ましい実施例における最も重要な素子は骨用ネジのヘッドをプレー トにクランプするためのネジ固定手段である。本発明によれば、ネジ固定手段は 、プレートのくぼみ内に骨用ネジのヘッドをクランプするためにプレートの上表 面に係合する。好ましくは、骨用ネジ及びネジ固定手段はプレートのくぼみ内に 位置するような形状を有し、これらの素子がプレートの上表面に対して同一面に 位 置するかそれより下方に位置できるようにする。この形態は、固定プレートの上 方に突出する素子を備えていて周囲の組織の刺激や外傷を生じさせる恐れのある 従来の装置より優れた利点を与える。 １つの特定の実施例においては、ネジ固定手段はネジボア間で第１及び第２端 部においてプレートに形成された固定ボアを含む。固定ボアに収容されるように なったシャンク部と、一対のネジボア内に収容されたネジのヘッドの一部を同時 に覆うようになった拡大ヘッドとを有する係止ネジを設ける。 別の実施例においては、ネジ固定手段はＭＯＲＳＥ（登録商標名）テーパにて 相補的にテーパしたネジボア及びネジシャンク部を使用する。ＭＯＲＳＥ（登録 商標名）テーパを利用すると、特に係止ネジと組み合わせたときに、ネジとプレ ートとの間の固定の度合いを高めることができる。 ネジ固定手段の更に別の実施例は、プレートの下表面でネジボア内に形成した グルーブ即ち溝を含む。骨係合ネジは、このネジのヘッドと骨係合ネジ部との間 でネジのシャンク部に形成した対応する溝を有する。プレートの溝内に保持され るようになった外径と、骨用ネジのシャンク部の溝内に保持されるようになった 内径とを有するＯ−リングを設ける。骨用ネジをネジボア内に装着したとき、Ｏ −リングは、係止ネジを必要とせずに、ボア内に各骨用ネジを保持する。しかし 、この固定の剛性の度合いは上述の係止ネジにより得られる剛性の度合いより小 さい。 本発明は更に、脊椎プレートを取り付ける椎骨に固定穴をドリルで別個に形成 するための改善した装置に関する。１つの特定の実施例においては、この装置は 脊椎ネジを貫通収容するようになった多数のネジボアを備えた脊椎プレートを含 む。各ネジボアに隣接してピンボアがプレートに形成される。ドリルガイドを設 けるが、このドリルガイドは脊椎プレートの上表面に対して並置するような形状 を有する下表面を備え、ガイドボアと、第２の貫通ピンボアとを具備したガイド 本体を含む。ガイドボア及び第２のピンボアは、ガイド本体をプレートに並置さ せたときに、脊椎プレートの１つのネジボア及びピンボアにそれぞれ整合するよ うに配置されている。 装置は更に、脊椎プレートとガイド本体との間でピンボア及び第２のピンボア 内にそれぞれ収容されるようになったピンを有する。このピンはその一端でガイ ド本体に剛直に係合し、他端で脊椎プレートに剛直に係合し、プレートに関して ガイド本体を正確に位置決めし、保持する。ガイド本体のガイドボアに収容され るような形状を有する一端と、貫通ドリルボアとを備えた細長いスリーブを設け 、ガイド本体に対する一体化を行う。細長いドリルが細長いスリーブのドリルボ アを通って延びている。 別の実施例においては、装置は脊椎プレートを保持し、骨に対してドリル穴明 け及びネジ切りを行うためのガイド装置を有する。このガイドは相対的に枢動す る２つのアームと、ハンドルと、アームの端部に取り付けられた２つのフットと から成る。各フットは、その縁部に一体的に取り付けられ、脊椎プレートを固定 的に把持するようになったフックを有する。各フットはまた、一対の貫通穴を有 する。各穴は、ガイド組立体を脊椎プレートに取り付けたときに脊椎プレートの ネジボアに対応する。装置は更に、多数の双頭（ダブルヘッド）固定ピンを含む 。第１のヘッドの直径はフットの貫通穴の直径より大きい。第２のヘッドの直径 は貫通穴より小さいが、脊椎プレートのネジボアより大きい。固定ピンは、蛍光 透視、ドリル穴明け及びネジ切り期間中に、頸椎に対する適所にプレートを保持 する役目を果たす。装置はまた、ストップ部材を有する穴明け／ネジ切りスリー ブを有する。スリーブの外径はフットの貫通穴より若干小さい。装置はストップ 部材を有するドリルビットと一緒に使用するようになっている。 本発明は従来の前方プレート取り付け装置より優れた多数の利点を提供する。 １つの利点は、本発明のプレート取り付け装置が処置箇所での侵入量を最少化す ることである。別の利点は、骨及びプレートに骨用ネジを剛直に固定するのに必 要な素子の数が少ないことである。 更に別の利点は、移植された後に本発明のプレート取り付け工程及びその他の 工程を実行する際の装置の外側輪郭が円滑なことである。骨用ネジ及びネジ固定 手段はプレートの表面と同一面又はその下方に安全に保持され、周囲の組織に対 する刺激や外傷の原因の１つを排除する。 本発明の他の利点及び目的は添付図面による以下の説明から明らかとなろう。 図面の説明 第１図は本発明の一実施例に係る頸部プレート取り付け装置で処置した上方頸 椎を示す図、 第２図は第１図に示す本発明の一実施例に係る頸椎プレートの上面図、 第３図は第２図の３−３線におけるプレートの側断面図、 第４図は第２図の４−４線におけるプレートの端断面図、 第５図は第４図と同様のプレートの端断面図であるが、頸椎プレートに強固に 取り付けられる前に椎骨内へ部分的に螺入されたプレート取り付け装置の固定ネ ジを示す図、 第６図は第４図と同様の端断面図であるが、プレート及び固定ネジの別の実施 例を示す図、 第７図は第４図と同様の端断面図であるが、本発明のプレート及び固定ネジの 更に別の実施例を示す図、 第８図は固定プレートの別の実施例を示す上面図、 第９図は本発明の固定プレートの更に別の実施例を示す上面図、 第１０図は先の図面に示した固定プレートに関連して使用する本発明に係るド リル／タップ（穴明け／ネジ切り）ガイド組立体の分解部品斜視図、 第１１図は１１−１１線に沿って見た第１０図のドリル／タップガイド組立体 の組立体支持体の上面図で、組立体支持体に挿入する前のクロスピンを示す図、 第１２図は第１０図に示す位置決めネジの側立面図、 第１３図は、典型的な穴明け及びネジ切り期間中に配列されるドリル／タップ ガイド組立体の側立面図、 第１４図はプレートホルダ／ドリルガイド組立体の前断面図、 第１５図はガイド組立体の側断面図、 第１６図は第１４図の１６−１６線に沿って見たフットの上面図、 第１７図は骨プレートに係合したホルダの立面図、 第１８図は双頭ピンの側断面図、 第１９図は先の図面に示した固定プレートに関連して使用する本発明に係るガ イド組立体の分解部品斜視図、 第２０図は本発明を示す側断面図である。 好ましい実施例の説明 本発明の原理の理解を促進するために、添付図面に示す実施例を参照し、その 説明のために特定の用語を使用する。しかし、特定の用語及び図面は本発明の要 旨を限定するものではなく、単なる例示にすぎない。また、当業者にとっては、 本発明に対する種々の変形、修正及び本発明の別の応用を行うことができること は言うまでもない。 本発明の一実施例によれば、細長い固定プレート２０は、上方腰椎骨Ｃ₁−Ｃ₄ （特に、腰椎骨Ｃ₃とＣ₅との間）に取り付けられる。このようは配置は、腰椎骨 Ｃ₄が癒着を必要とし、腰椎骨間の椎間板に関連する問題を解決する必要がある 場合に行う。もちろん、第１図は腰椎骨Ｃ₃とＣ₅との間での処置を示すが、本発 明による処置を別の椎骨レベルで行うことができることは言うまでもない。本発 明の装置の諸素子の一般的な説明として、固定プレート２０は多数の骨係合ネジ ３０により種々の椎骨に係合せしめられる。ネジ固定手段４０を設けて、ある骨 係合ネジをプレートに強固かつ剛直に固定する。 第２−４図を参照には、固定プレート２０の構造の詳細を示す。プレート２０ は椎骨に隣接するように指向する下表面２１と、これとは反対側の上表面２２と 、第１の端部２３と、これとは反対側の第２の端部２４とを有する。ブリッジ部 分２５はプレートの両端間を延びる。 この実施例のプレート２０は多数のネジボア２７を具備する。好ましい実施例 においては、２つのネジボアが第１及び第２の端部２３、２４にそれぞれ設けて ある。従って、４つのネジボアが設けられ、これらのネジボアを通してプレート に装着された固定ネジが処置を行う椎骨に対して剛直な四辺形固定を提供する。 第４図に示すように、各ボア２７はプレートの上表面に形成された球面状のくぼ み２８を含む。後に詳説するが、くぼみ２８はボアを貫通する固定ネジのヘッド を受け入れてこれを実質上隠すようになっている。 第４図を参照すると、プレートの一端（例えば、第２端部２４）におけるネジ ボア２７は軸線Ａ₁、Ａ₂を有するように形成される。これらの軸線はプレートの 上表面２２の上方で角度Ｄとなって収斂し、従来装置に比べて著しい利点を提供 する。従来の頸部固定プレートにおいては、ネジボアの軸線は、シンセス社(Syn thes)の頸椎プレートの如きプレートの湾曲表面に対して実質上垂直となってい る。プレートが湾曲しているため、ネジを挿入すべきネジボアの軸線は椎骨に関 して拡散する（末広がりで離れる）。これは、ネジボアを貫通して椎骨内へ固定 ネジを螺入できるようにするために、処置箇所付近の一層柔軟な組織を引っ込め なければならないことを意味する。これに反し、本発明のこの形態によれば、プ レートの各端部における２つのネジボア間の収斂角度Ｄが、プレートの上方の実 質上同じ位置からの２つの固定ネジの挿入を可能にする。この例においては、外 科医がプレートを通して椎骨内へ固定ネジを挿通できるようにするために柔軟な 組織を引っ込める必要はない。１つの特定の実施例においては、ネジボアの軸線 Ａ₁、Ａ₂間の角度Ｄは約１０度である。この角度は、移植位置でのネジの流線形 の進入を許容した状態で、椎骨内へのネジの十分なてこ作用を提供する。 第３、４図に明示するように、プレート２０は２つの方向に特定の湾曲を有す るように形成される。第４図に示すように、プレートの下表面２１は椎骨の前表 面の湾曲に対応する半径Ｒ₁で湾曲している。この形の湾曲は、上記シンセス社 のプレートにも用いられているように、既知である。頸椎骨に対しては、約３． ８０ｍｍ（１．５０インチ）の半径Ｒ₁が満足なものである。しかし、本発明に よれば、固定プレート２０の下表面２１は、第３図に示すように、頸椎の前湾に 対応する半径Ｒ₂で長さに沿っても湾曲している。上記シンセス社のプレートの 如きプレートは手術の度毎に屈曲させねばならない。プレートの下表面２１にお いて前湾Ｒ₂を有するように固定プレート２０を形成すると、手術中に外科医の 不必要な活動を排除でき、手術場所で屈曲させたときにプレートに生じる曲げ応 力を減少させることができることが判明した。頸椎骨への応用においては、約１ ８．４ｍｍ（７．２５インチ）の半径が頸椎の前湾に適合できた。 第５図には、骨係合ネジ３０と固定プレート２０との対面関係を詳細に示す。 各骨係合ネジ３０は下方のネジ部３１ｂと上方の円滑部３１ａとを備えた細長い シャンク３１を有する。ネジは円滑部３１ａに隣接した拡大ヘッド３２をも有す る。ヘッド３２は切頭球面状の上表面３３ａと、これとは反対側の切頭球面状の 下表面３４とを有する。下表面３４はプレート２０のネジボア２７の球面状くぼ み２８の湾曲に適合するように湾曲している。上表面３３は平坦面を提供するよ うに切頭されており、駆動工具用くぼみ３５を具備する。この駆動工具用くぼみ は骨用ネジを椎骨に螺入するために頻繁に使用されるアレンヘッド工具の如き標 準の駆動工具に係合するようになっている。 本発明に係るネジ３０の１つの重要な形態はヘッド３２の上表面３３の形状に ある。ヘッドの切頭球面状の表面は、実質上全体のネジヘッド３２をネジボアの くぼみ２８内へ完全に（全部）収容できるようにさせる。このように、ネジヘッ ド３２の一部はプレートの上表面２２に対して実質上同一面内に位置し、ネジの 残りの部分はくぼみ２８内で上表面の下方に位置する。第５図においては、固定 プレート２０内で完全に固定される前の骨係合ネジ３０を示す。骨用ネジの別の 実施例を示す第６図は本発明の同一面装着の態様を正確に示す。ネジボアの軸線 Ａ₁、Ａ₂の特定の角度により、拡大ネジヘッド３２の頂部を切除する必要がある 。好ましい実施例においては、上表面は切頭球面状の表面３３ａとなっているが 、ヘッドが固定プレート２０の上表面２２に対して実質上同一面内に位置するか 又はその下方に位置するのに十分な程度にヘッド３２を切除しさえすれば、ヘッ ド３２を単に斜めに切断して得た上表面とすることができる。 他の頸部移植装置と同様、本発明は骨係合ネジ３０を固定プレート２０に固定 してネジの緩みを常に阻止する手段を含む。すなわち、装置は第４、５図に明示 するネジ固定手段４０を含む。本発明の一実施例において、ネジ固定手段４０は プレートの各端部における２つのネジボア２７間でプレート２０に形成したネジ 固定ボア４１を含む。固定ボア４１は、第４図の断面図に明示するように、プレ ートの上表面２２に形成されたくぼみボア４２を含む。 第２、４図に示すように、固定ボア４１、特にそのくぼみボア部分４２は重な り部４３でネジボア２７と部分的に重なっている。このような重なり部の必要性 は、固定手段４０の第２の素子即ち係止ネジ４５を示す第５図に現されている。 係止ネジ４５はプレート２０のネジボア４１に係合できるような形状のネジステ ム４６を有する。係止ネジ４５はプレートのくぼみボア部分４２内に全体的に収 容されるのに十分な薄さの平坦なヘッド４７を有し、従って、係止ネジはプレー トの上表面２２の上方に露出しない。ヘッド４７は、係止ネジ４５を固定ボア４ １内に螺入するためのピン型の駆動工具を収容するような形状の一対の駆動工具 用ボア４８を具備する。固定ボア４１内への係止ネジ４５の螺入を可能にするア レンヘッド用くぼみの如き他の形状を採用することもできる。 特に重なり部４３において、係止ネジ４５はネジボア２７内に位置した各骨係 合ネジ３０に接触する。典型的には、骨係合ネジ３０は、そのヘッドの下表面３ ４がプレートの球面状くぼみ２８に直接接触するように、椎骨内へ完全にねじ込 まれている。（第５図においては、本発明の特徴を明らかにするために、ネジは 僅かに緩めた状態で示されている。）更に、固定プレート２０の下表面２１は通 常椎骨に圧接されている。この状態において、係止ネジ４５を固定ボア４１内へ 駆動し、重なり部４３で骨係合ネジ３０のヘッド３２の一部にヘッド４７を接触 させ、ヘッドの一部を強固にクランプする。 固定手段４０及び係止ネジ４５を付加することにより、固定プレート２０に骨 係合ネジ３０を剛直に固定する手段が提供される。特に、骨係合ネジ３０が係止 ネジ４５によりクランプされたときには、ネジボア２７のくぼみ２８内での骨係 合ネジの揺動又は回転能力が大幅に拘束される。本発明のネジ固定手段４０は２ つの骨係合ネジを一度に固定するユニークな方法を提供する。従来の技術は各ネ ジを別個に固定するための個々の手段を必要としていたため、処置が複雑となり 、移植装置に余分な素子を設けなければならなかった。これに反し、本発明の固 定手段４０はプレート２０に対する骨係合ネジ３０の剛直な固定の工程を著しく 円滑にする。典型的な処置によれば、椎骨に適当なドリル穴を形成し、これをネ ジ切りした後、プレート２０を椎骨に接触させて配置し、プレートのネジボア２ ７を通して骨係合ネジ３０を骨内に駆動する。ネジ３０を適正なトルクで適正な 深さまで駆動した後、ネジ固定手段４０の係止ネジ４５を固定ボア４１内できつ く締め付け、各骨係合ネジ３０のヘッド３２を対応するくぼみ２８内でクランプ する。 第１−３図に基づき、本発明の固定プレート２０の別の特徴を説明する。本発 明の一実施例によれば、プレート２０はそのブリッジ部分２５に形成された溝穴 （スロット）５０を含む。この溝穴５０はネジボア２７の球面状くぼみ２８と同 様に形成した凹状表面５１を有し、上述のように骨係合ネジ３０のヘッド３２を 受け入れるようになっている。本発明によれば、溝穴５０、特にその長さに沿っ た軸線Ｓは固定プレート２０の長手軸線Ｌに対して鋭角Ｔで指向（傾斜）してい る。この対角線状の溝穴５０はプレートの両端で固定された２つの処置される椎 骨間で付加的な骨用ネジを支持する手段を提供する。 プレート２０の両端におけるネジボア２７を貫通する骨係合ネジとは異なり、 対角線状の溝穴５０を通って延びるネジは、好ましくは、ネジのヘッドをプレー トに剛直に固定する手段を含まない。従って、溝穴５０内のネジとこれに関連す る椎骨との間には「半剛直な」固定のみが提供される。プレートを椎骨に強固に 係合保持させるためにはプレートの両端において剛直な固定が必要である。しか し、溝穴５０を通って延びる中間ネジの「剛直でない固定」は必ずしも必要では ないが、椎骨の処置後の併発症の防止には望ましい。 溝穴５０が鋭角Ｔで傾斜しているため、プレートのブリッジ部分２５を部分的 に削減して、周囲の組織内への侵入量を減少させ、これに関連する組織の外傷を 減少させることができる。特に、溝穴を支え、溝穴でのプレートの破断を阻止す るのに十分な材料が維持されていさえすれば、ブリッジ部分２５の側壁２６を溝 穴の壁に平行に切除することができる。同様に、十分に強靭なプレートを提供す るためにプレートの両端におけるネジボア２７のまわりに十分な材料を維持させ なければならない。本発明の１つの目的は、周囲の組織に対する外傷の量を減少 させ、プレートを椎骨に取り付けるときにプレートにとって必要な空間の量を減 少させることである。ブリッジ部分２５の側壁２６の如く、図示のような方法で プレートの輪郭を切除することにより、上記目的を達成でき、また、プレートの 製造に使用する材料の量を減らすことができる。 本発明の別の実施例は第６図に示し固定プレート５５を含む。この固定プレー ト５５は頸椎骨の表面に接触するような形状の下表面５６を具備する。先の実施 例の固定プレート２０と同様、プレート５５はその各端部に一対のネジボア５７ を具備する。各ネジボア５７はネジ３０と同様の骨係合ネジを収容するようにな った球面状のくぼみ５８を含む。 先のプレート２０と固定プレート５５とが異なる点は、プレートに骨係合ネジ を固定する方法にある。特に、プレート５５は第５図に示すような係止ネジ４５ や固定ボア４１を含まない。代わりに、この実施例のネジ固定手段５９では、骨 用ネジ及びプレートに修正が施されている。特に、固定手段５９はプレートの下 表面５６におけるネジボア５７に形成された円形くぼみ６０を含む。修正された 骨係合ネジ６２が設けられ、このネジは骨係合ネジ部を備えた細長いシャンク６ ３を有する。骨用ネジ６２のヘッド６４は骨係合ネジ３０のヘッド３２と同様の 形状を有し、ネジは、ヘッド６４の下表面６５が球面状くぼみ５８に接触した状 態で、固定プレート５５の上表面に対して同一面又はその下方に位置できる。 骨係合ネジ６２はネジシャンク６３とヘッド６４との間に円滑なシャンク部分 ６７を有する。ネジヘッド６４のすぐ下方で、溝６８が円滑なシャンク部分６７ に形成されている。溝６８はＯ−リング６９を収容するような形状を有し、この Ｏ−リングは溝６８と固定プレート５５の下方くぼみ６０との間に保持される。 好ましくは、Ｏ−リングは、ネジの抜け落ちに抵抗するのに十分な強度を有する 生理学的に矛盾を生じないエラストマー材料で作られる。特に、骨用ネジの外向 き運動はＯ−リング６９を介してくぼみ６０と溝６８と骨用ネジとの間で伝達さ れる圧力により抵抗を受ける。 頸部固定プレートの更に別の実施例を第７図に示す。この実施例においては、 固定プレート７０は上表面７１と、これとは反対側の下表面７２とを具備する。 一対のネジボア７４がプレートを貫通して形成され、これらのボアは第１−４図 に示した実施例のボア２７と同じ角度で傾斜している。更に、第５図に示した実 施例と同様、係止ネジを含むネジ固定手段７５が設けられ、骨用ネジをプレート にクランプする補助をなす。しかし、先の実施例に対して修正を施したものとし て、ネジボア７４は夾角Ｍでテーパしている。このテーパＭは上表面７１から下 表面７２に向かって収斂している。この実施例はまた、夾角Ｎでテーパした骨係 合ネジ７７を含む。２つの角度Ｍ、ＮはＭＯＲＳＥ（登録商標名）テーパ角度で あり、好ましくは、２−３度である。このＭＯＲＳＥテーパ角度は、ＭＯＲＳＥ 角度で加工した２つの素子を密に係合させるような機械設計分野で既知である。 骨係合ネジ７７はネジ部分７８と、ヘッド部分７９とを有する。骨係合ネジ７７ の少なくともヘッド部分７９はＭＯＲＳＥテーパ角度Ｎでテーパし、ネジボア７ ４のＭＯＲＳＥテーパＭ内で強固に固定される。２つのＭＯＲＳＥテーパ間の対 面（インターフェイス）は、特にネジ固定手段７５と組み合わせたときに、骨係 合ネジ７７の固定の度合いを増大させる。 種々の脊椎に関する問題点を解決するように頸椎骨に固定される種々のプレー トを提供するために、完全な頸部固定装置に対して多数の異なる脊椎プレートを 準備することができる。２つのこのような別個のプレートを第８、９図に示す。 第１のプレート８０はほぼ正方形のプレートで、その両端に、２つのネジボア２ ７と、上述のようなネジ固定手段４０を受け入れるための固定ボア４１とを有す る。しかし、この実施例においては、前述のプレートの溝穴５０は設けられてお らず、代わりに、単一のボア８１が設けてある。この単一のボアは剛直固定のネ ジに関する固定ネジの位置の変更を許容するが、プレートに対する「剛直でない 係合」を行わせるための手段は提供しない。 第９図に示す固定プレート８５は第１図に示したプレート２０と実質的に類似 しているが、数個の平行な溝穴を具備する。特に、プレートのブリッジ部分９０ に溝穴８６−８９が形成されている。プレート２０と同様、ブリッジ部分９０の 側壁９１は溝穴に沿う角度で切除され、上述の機能を達成させる。本発明のこの 実施例のプレート８５においては、多数の溝穴により、多数の頸椎骨を横切って 固定プレートを橋渡しできる。隣接する各プレートの端部は横方向で重なり、こ のため、単一の中間椎骨は隣接する溝穴８６、８７の如き２つの別の溝穴を通っ て延びる２つの骨用ネジにより処置できる。第９図に示すように、溝穴８７、８ ８がブリッジ部分９０の中間部に位置しているので、溝穴８６、８９の長さは溝 穴８７、８８の長さより大きい。溝穴のまわりに十分な材料を維持させるため、 中間の溝穴８７、８８は端部の溝穴８６、８９と同じ長さを有さない。 本発明の頸部プレート取り付け装置はドリル及びタップガイド組立体１００を 備え、その詳細を第１０−１３図に関連して説明する。典型的な従来の装置にお いては、固定プレート自体が固定ネジを収容するための穴を椎骨にドリルで明け るためのガイドとして作用していた。同じ１つの器具を用いて、すべての移植工 程が完了するまでその器具を取り外さずに、外科医が椎骨本体の前面に対して前 方頸椎プレートを固定的及び剛直的に保持でき、蛍光透視法を利用でき、適正な 整合を得ることができ、ドリルで穴明けでき、穴をネジ切りでき、最後に、骨用 ネジを着座させることのできるような器具や処置は現在存在していない。例えば 、 上記シンセス社の頸椎プレート取り付け装置においては、ドリルで各ネジ穴を明 けている間、プレート位置決め器が椎骨上の適所にプレートを保持する。柔軟組 織プロテクタを設けて、ドリルを取り巻き、プレートのネジボア内に着座させる 。その結果、組織プロテクタシースの一部がネジボア内に位置するので、ボアを 貫通して延びるドリル及びタップの直径はボア自体の直径より顕著に小さくする 必要がある。これは、骨内のタップ穴が椎骨内に固定すべき骨用ネジより小さく 、タップ穴が骨用ネジ自体の直径にほほ等しい場合に比べて、骨用ネジの螺入が 一層困難になることを意味する。本発明のドリル及びタップガイド組立体１００ はこの困難を排除する。更に、タップガイドは椎骨のドリル及びタップ穴の実質 上間違いの無い位置決めを可能にする。これは、従来の装置における実質上片持 ち梁式に支持された柔軟組織プロテクタによっては容易に達成することができな い。ドリル及びタップガイド組立体１００は数個の素子、即ち、組立体支持体１ ０１、スリーブ１０２、ドリルガイド１０３、ドリル１０４、位置決めネジ１０ ５及びクロスピン１０６を有する。 組立体支持体１０１は（第１図に示したプレートの如き）固定プレート２０の 上表面２２の輪郭に適合するようになった下表面１１１を備えた実質上中実のブ ロックとしてのガイド本体１１０を有する。ガイド本体１１０は、この本体の一 側縁及び底縁を越えて延びる一体のフランジ１１３を有する。特に、フランジ１ １３は、第１３図に明示するように、プレート２０の端面２４に係合するように なっている。このフランジ１１３はプレート２０及び椎骨に関するドリルガイド 組立体１００の適正で確実な位置決めを補助する。ガイド本体１１０はプレート ２０の固定ネジボア２７の軸線Ａ₁，Ａ₂に一致するように並んだ一対のガイドボ ア１１５、１１６を具備する。従って、ガイド本体１１０がプレートの上表面２ ２の頂部に載っているとき、２つのガイドボア１１５、１１６はプレート２０の 一端における固定ネジボア２７に実質上整合し、一致する。 ガイド本体１１０はユニークな方法でプレート２０に係合する。この係合を達 成させるため、ガイド本体は２つの収斂するガイドボア１１５、１１６間の中央 に位置した位置決めネジボア１１８を具備する。この位置決めネジボア１１８は 位置決めネジ１０５の一部を収容するようになっている。位置決めネジの詳細を 第１２図に示す。好ましい実施例においては、位置決めネジ１０５はプレート２ ０のネジ固定ボア４１に係合するように螺入されるヘッド１２５を有する。（固 定ボア４１は、上述のように、ネジ固定手段４０の一部としての係止ネジ４５に 係合するようにもなっている。）ネジ付きヘッド１２５から延びたステム１２６ はその端部に駆動チップ１２７を具備する。この駆動チップはプレート２０の固 定ボア４１内へネジ付きヘッド１２５を螺入させるためにねじ回しの如き駆動器 具を収容するようになった横方向の溝穴１２８を具備する。位置決めネジは更に 、クロスピン１０６のための係止表面を提供するようになったステムの輪郭部分 １２９を含む。第１０、１１図に示すように、クロスピン１０６は位置決めネジ ボア１１８に対して垂直に延びたクロスピンボア１２０を貫通して延びる。クロ スピンボアは、第１１図に重なり部１２１として示すように、位置決めネジボア １１８及び対応するガイドボア１１５又は１１６の双方と重なる。 これらの種々の素子の重要性は、組立体支持体１０１を固定プレート２０に取 り付ける方法の説明から明らかとなる。特に、組立体支持体を使用する一方法に おいては、位置決めネジ１０５のネジ付きヘッド１２５は、ステム１２６がプレ ートの上表面２２から上方へ突出するような状態で、プレート２０の固定ボア４ １内に螺入される。位置決めネジ１０５は、最初は、ボア内に緩く螺入される。 次いで、位置決めネジがガイド本体の中央の位置決めネジボア１１８を貫通して 延びるような状態で、ガイド本体１１０を位置決めネジ１０５上に配置する。フ ランジ１１３はプレートの縁部２４に関する（詳細には、プレートの端部におけ るネジボア２７に関する）ガイド本体１１０の位置決めを補助する。ガイド本体 １１０が位置決めネジ１０５上に装着されると、クロスピン１０６は位置決めネ ジ１０５の両側のクロスピンボア１２０を通して押圧される。従って、クロスピ ンは位置決めネジステム１２６の輪郭部分１２９に接触する。次いで、ガイド本 体１１０は、少なくとも初期の状態においては、位置決めネジ１０５及びこの位 置決めネジに係合するクロスピン１０６によりプレート２０に連結される。しか し、この段階では、ガイド本体１１０とプレート２０との間の密着係合はなく、 ドリル及びタップガイド組立体１００を完成させる次の工程を待つ。位置決めネ ジボア１１８は、駆動工具が位置決めネジ１０５の駆動チップ１２７（特に、そ の溝穴１２８）に係合して、組立体を完成させるときにネジをネジボア４１に対 してきつく締め付けできるようにする。 組立体１００は更に、ドリルガイドボア１３１を備えたスリーブ本体１３０を 有するタップスリーブ１０２を含む。スリーブ本体１３０の一端に形成した端テ ーパ１３２はプレート２０のネジボア２７の球面状くぼみ２８に実質上係合する ような形状とすることができる。スリーブ本体１３０の他端は拡大ストッパ１３ ３を具備する。スリーブ本体１３０は一方のガイドボア１１５又は１１６より僅 かに小さい直径を有し、ストッパ１３３はこれらのボアより大きな直径を有する 。タップスリーブ１０２を付加することにより、組立体支持体１０１とプレート ２０との間の係合を完成させることができる。位置決めネジ１０５及びクロスピ ン１０６によりガイド本体１１０を予備的に位置決めし、プレートに取り付けた 後、一方のガイドボア（例えば、ガイドボア１１５）内にスリーブ本体１３０を 挿通し、スリーブ本体１３０の端テーパ１３２をプレート２０の球面状くぼみ２ ８に接触させる。スリーブ本体１３０をガイドボア１１５に挿通すると、スリー ブの外表面がクロスピン１０６の１つ（位置決めネジ１０５のステム部分１２９ に強固に当接したもの）に当接する。これにより、タップスリーブ１０２からプ レート２０までのドリル及びタップガイド組立体のすべての素子の剛直な係合が 達成される。クロスピン１０６が位置決めネジ１０５に当接している間、クロス ピンはスリーブ本体１３０にも当接し、スリーブをガイド本体１１０内に保持す るためのクランプ力を提供する。 ドリル及びタップガイド組立体１００の素子が強固に係合すると、タップスリ ーブ本体１３０のボア１３１内にドリルガイド１０３を挿通させることができる 。ドリルガイド本体１３５はドリル１０４を貫通収容するようになったドリルボ ア１３６を具備する。また、本体１３５はストッパ１３７を備え、このストッパ は、ドリルガイドがタップスリーブ本体を貫通して抜け出すのを阻止するために 、タップスリーブ本体１３０のドリルガイドボア１３１より大きくなっている。 素子の最終的な配置を第１３図の側面図に示す。この図においては、フランジ１ １３は、ドリルボア１３１とネジボア２７とが整合するようにプレートに関する ガイド本体１１０の位置決めを補助する。位置決めネジ１０５及びクロスピン１ ０６によ りプレート２０に固定されたとき、ガイド本体１１０は、タップスリーブ１０２ 、このタップスリーブ内に保持されたドリルガイド１０３、及び、最終的にはこ れらの素子を貫通するドリル１０４のための不動で正確な位置を提供する。本発 明のドリル及びタップガイド組立体１００が固定プレート２０に関する適正な位 置で椎骨にドリル穴を明け、穴をネジ切りするための確実な基礎位置即ち正確な 位置を提供することは明らかである。本発明の組立体１００はネジ穴を位置決め するためのテンプレートとして固定プレート２０を利用する。しかし、組立体１ ００は、従来既知の装置よりも一層確実な、穴明け及びネジ切り工程を遂行する ための基礎を提供する。 本発明の更に別の実施例を第１４−１９図に示す。この実施例においては、装 置はホルダ／ドリルガイド１５０、双頭固定ピン１７０、ストップ部材１８１を 有するドリル／タップスリーブ１８０、ストップ部材１８３を有するドリルビッ ト１８２、骨用ネジタップ（図示せず）、骨用ネジ３０、及び骨プレート２０を 含む。ガイドは２つのフット１５７、２つのアーム１５１、１５２、係止機構１ ５３、及びハンドル１６２を含む。各フットは、骨プレート２０がガイド１５０ に係合したときにネジボア２７に整合する一対の貫通穴１５８を具備する。ガイ ドの各フット１５７の小さなフック１６１はプレート２０の各端部に設けたノッ チ１５９に取り付けられる。次いで、係止機構１５３が締め付けられて、ガイド １５０をプレート２０に強固に取り付ける。双頭固定ピン１７０（第１８図）を 設け、全体のガイド／プレート組立体を骨に一時的に取り付ける。ピン１７０は フット１５７の貫通穴１５８の直径より大きな直径を有する第１ヘッド１７１と 、貫通穴１５８の直径より小さいがプレート２０のネジボア２７より大きな直径 を有する第２ヘッド１７２とを具備する。第１ヘッド１７１及び第２ヘッド１７ ２はネック部分１７３により相互連結される。固定ピン１７０はまた、第２ヘッ ド１７２に取り付けられ、ポイント１７５までテーパしたシャフト１７４をを有 する。第１９図を参照すると、ピン１７０の第１ヘッド１７１はフット１５７の 上方に位置し、ネック部分１７３は貫通穴１５８を通って延び、第２ヘッド１７ ２は球面状くぼみ２８内に位置し、シャフト１７４及びそのポイント１７５はネ ジボア２７を貫通して骨内へ延びている。ピン１７０はガイドの各フット１５７ の ２つの穴１５８のそれぞれに配置され、最終位置を蛍光透視法で確認できるよう に、頸椎に接する適所にプレート２０を保持する。 第１９図を参照すると、ネジがプレート２０の両端２３、２４における各使用 されていないネジボア２７内に次の方法で配置される。すなわち、ドリル／タッ プスリーブ１８０をガイド１５０の各端部における使用されていない穴内に配置 する。次いで、ストップ部材１８３を備えたドリルビット１８２をスリーブ１８ ０に挿通し、次に、ストッパを備えた骨ネジタップ（図示せず）を挿通する。次 いで、スリーブ1８０を取り外し、骨用ネジ３０をガイド１５０のフット１５７ の同じ穴内に配置する。ネジ３０を締め付けた後、ネジはプレート２０の両端２ ３、２４における球面状くぼみ２８内に着座する。 １つの骨用ネジ３０をプレート２０の各端部２３、２４に配置した後、固定ピ ン１７０を取り外し、スリーブ１８０を各穴内に配置し、２つのネジ３０がプレ ート２０の各端部を頸椎に強固に取り付けるまで、上述の操作を繰り返す。この 時点で、係止機構１５３を緩め、ガイド１５０を取り外す。 プレートの長さの広範囲をカバーするようにこのガイドを調整できるようにし たことは重要である。ガイド１５０のアーム１５１、１５２はピボットボルト１ ６０により相互に枢着される。２つのアーム１５１、１５２により形成される角 度の度合いは係止機構１５３により調整される。係止機構１５３は係止ロッド１ ５５と、ピボットピン１５６と、調整ノブ１５４とを有する。 第１４、１７図を参照すると、係止ロッド１５５はピボットピン１５６を貫通 して延びる。係止ロッド１５５は外ネジ表面を備え、ピボットピン１５６はこれ に適合する内ネジ表面を具備する。これらのネジ表面は噛み合い、調整ノブ１５ ４により係止ロッド１５５を回転させたときに、係止ロッド１５５の回転作用に よって、２つのピボットピン１５６が反対方向に押され、アーム１５１、１５２ 間の角度を増減させ、プレート２０上にクランプ力を作用させるか又はクランプ 力を解除する。 第１６図を参照すると、各フット１５７は２つのカットアウト取り付け部１６ ６を有する。第１４、１５図に示すように、各アーム１５１、１５２は２つの取 り付けフィンガ１６４を具備し、これらのフィンガはだぼ（ダウエル）１６５に より各フット１５７の取り付け部１６６に取り付けられる。従って、フット１５ ７はアーム１５１、１５２に枢着され、種々の長さ及び湾曲度を有するプレート に適合することができる。 第１９図はドリルビット１８２及びドリルスリーブ1８０を示す。骨タップ（ 図示せず）は骨用ネジ３０のためのドリル穴を準備するためにスリーブ１８０に 嵌入する。骨用ネジ３０及びねじ回し自体がスリーブ1８０に嵌入するように装 置を設計できるが、このスリーブ１８０はガイド１５０のフット１５７に骨用ネ ジ３０を嵌入させるために取り外さなければならない。これは、骨用ネジ３０が プレート２０及び骨に強固に固定されるまでスリーブ１８０が取り外されないこ とを意味する。 第２０図に示す別の実施例１９０においては、ガイド１９０の形状が移植装置 の手術視界を増大させる。ブリッジ部分１６３は９０°の角度でアーム１９１に 取り付けられる。アーム１９１は地点１９２で僅かに屈曲し、また、リスト（手 首）部１９３を具備する。この形状においては、ガイド１９０は手術箇所の視界 を邪魔しない。 以上、添付図面を参照して好ましい実施例につき本発明を詳細に説明したが、 これらは単なる例示にすぎず、本発明を限定するものではなく、本発明の要旨内 で種々の変形、修正が可能であることは言うまでもない。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年１１月２０日 【補正内容】 （１）請求の範囲第１０項から第１６項まで： 『１０． 請求の範囲第９項に記載の装置において、上記各ネジボアが上記プレ ートの上記上表面に形成された球面状のくぼみを備え；上記双頭ピンの上記第２ ヘッドが上記くぼみに収容されるような寸法を有することを特徴とする装置。 １１． 脊椎プレートにより処置すべき椎骨内に固定穴を正確にドリル穴明けす るための装置において、 椎骨に係合するようになった下表面と、これとは反対側の上表面とを備えた脊 椎プレートであって、上記下表面と上表面との間に形成され、脊椎ネジを貫通収 容するようになった多数のネジボアと、上記多数のネジボアの各々に隣接してプ レートに形成されたピンボアとを有する脊椎プレート；及び 上記脊椎プレートの上記上表面に対して並置するような形状の下表面を備え、 貫通ガイドボアと第２の貫通ピンボアとを具備したガイド本体であって、ガイド 本体を当該脊椎プレートに並置させたときに上記ガイドボアが多数のネジボアの １つに整合するようになったガイド本体と、上記脊椎プレートと上記ガイド本体 との間で上記ピンボア及び上記第２ピンボア内にそれぞれ収容されるようになっ たピンと、上記ピンの一端を上記ガイド本体に剛直に係合させ、当該ピンの他端 を該脊椎プレートに剛直に係合させる手段と、を有するドリルガイド； から成ることを特徴とする装置。 １２． 請求の範囲第１１項に記載の装置において、上記ガイド本体の上記ガイ ドボア内に収容されるような形状の第１端部と、貫通ドリルボアとを有する細長 いスリーブを更に備えたことを特徴とする装置。 １３． 請求の範囲第１２項に記載の装置において、上記細長いスリーブの上記 ドリルボア内に回転自在に収容されるような形状のシャンクと、骨に穴明けを行 うドリルチップとを有する細長いドリルを更に備えたことを特徴とする装置。 １４． 椎骨内に固定穴を正確にドリル穴明けし、椎骨に脊椎プレートを取り付 けるための方法において、 多数の貫通ネジボアを備えた脊椎プレートを椎骨本体の表面に接触させて装着 する工程と； 多数の貫通穴を備えたホルダ／ドリルガイド工具を、当該各貫通穴を上記脊椎 プレートの上記ネジボアの１つに整合させた状態で、当該脊椎プレートに取り付 ける取り付け工程と； 上記工具の１つの上記貫通穴内にドリル／タップスリーブを配置する工程と； 上記スリーブ及び上記ネジボアを通して椎骨にドリルで穴明けする工程と； 上記プレートから上記スリーブ及び上記ガイドを取り外す工程と； 上記プレートの上記ネジ穴を通して骨用ネジを着座させる工程と； から成ることを特徴とする方法。 １５． 請求の範囲第１４項に記載の方法において、上記工具が、多数の貫通穴 を備えた多数のフットと、上記フットを上記脊椎プレートに係止するような形状 の係止機構とを有し；上記取り付け工程が、上記貫通穴を上記プレートの上記ネ ジボアに整合させた状態で、上記フットを当該脊椎プレートに係合させる工程と 、該プレートのまわりで当該フットを一緒に係止する工程とを含むことを特徴と する方法。 １６． 請求の範囲第１５項に記載の方法において、上記取り付け工程では、上 記工具が最初に上記脊椎プレートに取り付けられ、次いで、上記各フットの縁部 に取り付けたフックにより、当該脊椎プレートが椎骨本体の表面に接して装着さ れることを特徴とする方法。』

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ)，ＡＭ， ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＮ，ＣＺ，Ｅ Ｅ，ＦＩ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＮＯ， ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，Ｕ Ａ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． ネジボアを有する脊椎プレートにより処置すべき椎骨内に固定穴を正確に ドリル穴明けするためのホルダドリルガイドにおいて、 基端と末端とを有する第１アーム、及び、この第１アームに取り付けられ、基 端と末端とを有する第２アームと； 上記第１アームの基端に取り付けられた第１フット及び上記第２アームの基端 に取り付けられた第２フットであって、各フットがドリル工具を受け入れるよう な寸法の多数の貫通穴を備え、ドリル工具を脊椎プレートに係合させたときに、 上記各貫通穴が脊椎プレートのネジボアに整合するように配置されている第１フ ット及び第２フットと； 上記各フットに取り付けられ、脊椎プレートの縁部に係合するようになった表 面を備えたフックと； 上記貫通穴を上記ネジボアに整合させた状態で脊椎プレートを上記各フットの 上記フック間に係合させるような相対位置で、当該フットを係止するように形状 づけられた係止機構と； から成ることを特徴とするホルダドリルガイド。 ２． 請求の範囲第１項に記載のホルダドリルガイドにおいて、上記アームがピ ボットにおいて枢着され；上記係止機構が上記ピボットから離れた位置で上記第 １アームと第２アームとの間でネジ係合するネジロッドを備え；上記ネジロッド が回転したときに、当該アームを当該ピボットのまわりで回転させ、上記フット の相対位置を変更させることを特徴とするホルダドリルガイド。 ３． 請求の範囲第２項に記載のホルダドリルガイドにおいて、上記第２アーム が、上記第１アームより短く、ピボットボルトによりピボット地点で当該第１ア ームに枢着されていることを特徴とするホルダドリルガイド。 ４． 請求の範囲第１項に記載のホルダドリルガイドにおいて、上記フットが上 記アームに枢着されていることを特徴とするホルダドリルガイド。 ５． ネジボアを有する脊椎プレートにより処置すべき椎骨内に固定穴を正確に ドリル穴明けするためのホルダドリルガイド工具において、 一対のフットであって、ホルダドリルガイド工具を脊椎プレートに係合させた ときに、脊椎プレートのネジボアに整合するようにそれぞれ配置された多数の貫 通穴と、各フットに取り付けられ、脊椎プレートの縁部に係合するようになった 表面を備えたフックと、をそれぞれ有する一対のフット；及び 上記貫通穴を上記ネジボアに整合させた状態で脊椎プレートを上記各フットの 上記フック間に係合させるような相対位置で、当該フットを係止するように形状 づけられた係止機構； からなることを特徴とするホルダドリルガイド工具。 ６． 脊椎プレートにより処置すべき椎骨内に固定穴を正確にドリル穴明けする ための装置において、 椎骨に係合するようになった下表面と、これとは反対側の上表面とを備えた脊 椎プレートであって、第１端部及び第２端部と、上記下表面と上表面との間に形 成され、脊椎ネジを貫通収容するようになった多数のネジボアと、を有する脊椎 プレート；及び 基端と末端とを有する第１アーム、及び、この第１アームに取り付けられ、基 端と末端とを有する第２アームと、上記第１アームの基端に取り付けられた第１ フット及び上記第２アームの基端に取り付けられた第２フットであって、各フッ トがドリル工具を受け入れるような寸法の多数の貫通穴を備え、上記ドリル工具 を脊椎プレートに係合させたときに、上記各貫通穴が上記脊椎プレートのネジボ アに整合するように配置されている第１フット及び第２フットと、上記各フット に取り付けられ、当該脊椎プレートの縁部に係合するようになった表面を備えた フックと、上記貫通穴を上記ネジボアに整合させた状態で該脊椎プレートを上記 各フットの上記フック間に係合させるような相対位置で、当該フットを係止する ように形状づけられた係止機構と； から成ることを特徴とする装置。 ７． 請求の範囲第６項に記載の装置において、多数の双頭固定ピンを更に備え ；上記各ピンが、 上記フットの上記貫通穴の直径より大きな直径を有する第１ヘッドと、 上記プレートの上記ネジボアより大きいが上記フットの上記貫通穴の直径より 小さな直径を有する第２ヘッドと、 上記第１ヘッドと上記第２ヘッドとを連結するネック部分と、 上記第２ヘッドに取り付けられた第１端部と、椎骨に挿入されるポイントとな ってテーパした第２端部とを備え、上記フットの上記貫通穴内に挿入されるよう な寸法を有するシャフト部分と、 から成ることを特徴とする装置。 ８． 請求の範囲第６項に記載の装置において、上記プレートの各端部が、当該 プレートの下表面に形成されていて、上記各フットの上記フックを受け入れるた めのノッチを具備することを特徴とする装置。 ９． 請求の範囲第６項に記載の装置において、上記プレートが、上記下表面と 上表面との間で上記第１端部及び第２端部に形成され、当該プレートの長手軸線 に対して横方向で互いに変位した一対のネジボアを備え、上記各対のネジボアが 該プレートの当該下表面の下方で互いに拡散する中心線を有し； 上記フットの上記貫通穴が上記ネジボアの中心線に整合するように相対的に拡 散していることを特徴とする装置。 １０． 請求の範囲第９項に記載の装置において、上記各ネジボアが上記プレー トの上記上表面に形成された球面状のくぼみを備え；上記双頭ピンの上記第２ヘ ッドが上記くぼみに収容されるような寸法を有することを特徴とする装置。 １１． 脊椎プレートにより処置すべき椎骨内に固定穴を正確にドリル穴明けす るための装置において、 椎骨に係合するようになった下表面と、これとは反対側の上表面とを備えた脊 椎プレートであって、上記下表面と上表面との間に形成され、脊椎ネジを貫通収 容するようになった多数のネジボアを有する脊椎プレート；及び 上記脊椎プレートの上記上表面に対して並置するような形状の下表面を備え、 貫通ガイドボアを具備したガイド本体であって、ガイド本体を当該脊椎プレート に並置させたときに上記ガイドボアが多数のネジボアの１つに整合するようにな ったガイド本体と、ピンの一端を上記ガイド本体に剛直に係合させ、当該ピンの 他端を該脊椎プレートに剛直に係合させる手段と、を有するドリルガイド； から成ることを特徴とする装置。 １２． 請求の範囲第１１項に記載の装置において、上記ガイド本体の上記ガイ ドボア内に収容されるような形状の第１端部と、貫通ドリルボアとを有する細長 いスリーブを更に備えたことを特徴とする装置。 １３． 請求の範囲第１２項に記載の装置において、上記細長いスリーブの上記 ドリルボア内に回転自在に収容されるような形状のシャンクと、骨に穴明けを行 うドリルチップとを有する細長いドリルを更に備えたことを特徴とする装置。 １４． 椎骨内に固定穴を正確にドリル穴明けし、椎骨に脊椎プレートを取り付 けるための方法において、 多数の貫通ネジボアを備えた脊椎プレートを椎骨本体の表面に接触させて装着 する工程と； 多数の貫通穴を備えたホルダ／ドリルガイド工具を、当該各貫通穴を上記脊椎 プレートの上記ネジボアの１つに整合させた状態で、当該脊椎プレートに取り付 ける取り付け工程と； 上記工具の１つの上記貫通穴内にドリル／タップスリーブを配置する工程と； 上記スリーブ及び上記ネジボアを通して椎骨にドリルで穴明けする工程と； 上記プレートから上記スリーブ及び上記ガイドを取り外す工程と； 上記プレートの上記ネジ穴を通して骨用ネジを着座させる工程と； から成ることを特徴とする方法。 １５． 請求の範囲第１４項に記載の方法において、上記工具が、多数の貫通穴 を備えた多数のフットと、上記フットを上記脊椎プレートに係止するような形状 の係止機構とを有し；上記取り付け工程が、上記貫通穴を上記プレートの上記ネ ジボアに整合させた状態で、上記フットを当該脊椎プレートに係合させる工程と 、該プレートのまわりで当該フットを一緒に係止する工程とを含むことを特徴と する方法。 １６． 請求の範囲第１５項に記載の方法において、上記工具が最初に上記脊椎 プレートに取り付けられ、次いで、上記各フットの縁部に取り付けたフックによ り、当該脊椎プレートが椎骨本体の表面に接して装着されることを特徴とする方 法。 １７． 請求の範囲第１４項に記載の方法において、上記取り付け工程が、多数 の双頭固定ピンを上記整合した貫通穴及びネジボアを通して椎骨内へ延出させる 工程を含み；上記固定ピンが、 上記フットの上記貫通穴の直径より大きな直径を有する第１ヘッドと、 上記脊椎プレートの上記ネジボアより大きいが上記フットの上記貫通穴の直径 より小さな直径を有する第２ヘッドと、 上記第１ヘッドと上記第２ヘッドとを連結するネック部分と、 上記第２ヘッドに取り付けられた第１端部と、椎骨に挿入されるポイントとな ってテーパした第２端部とを備えたシャフト部分と、 から成ることを特徴とする方法。