JP4139387B2 - 骨固定システム - Google Patents

Description

本発明は、米国特許法第３５条第１１９（ｅ）項に基づきおよび関連する国際法に基づき、２００２年７月２２日付けで出願された米国特許予備出願シリアル番号第６０／３９８，０７５号明細書、および、２００３年６月３０日付けで出願された米国特許予備出願シリアル番号第６０／４８４，２６２号明細書、の優先権を主張するものである。これら文献の記載内容は、参考のため、ここに組み込まれる。

本発明は、骨プレートに関するものである。より詳細には、本発明は、１つの骨プレートによって２つ以上の骨を固定するためのシステムに関するものである。

骨プレートは、骨を固定するためのデバイスであって、個々の骨の修復や隣接する骨どうしの連結を容易なものとする。最も共通には、骨プレートを使用することにより、各骨内において、例えば骨折や骨切り術といったような骨不連続性を固定することができる。そのような骨不連続性を固定するために、不連続性の両サイドに対して、骨プレートが取り付けられる。これにより、対象をなす骨の各部分どうしを互いに保持および／または成長させることができ、これにより、骨を修復することができる。しかしながら、場合によっては、複数の骨プレートを使用することによって、骨の関節端部のところにおいて、個別の骨どうしを連結することもできる。例えば、いくつかの関節病および／または関節疾病は、骨プレートを使用した骨固定によって、効果的に処置される。関節骨どうしを隔離している軟骨を除去し、骨プレートを取り付ける。この骨プレートは、骨どうしの間の連結部分を押し広げ、これにより、骨どうしを近接状態に固定する。これにより、骨の関節端部は、骨成長によって固定することができる。

手は、例えば変形性関節症の処置に関し、骨固定を行う典型的な部位である。典型的には、手根骨のうちの４つが固定された場合には、これらの骨は、互いに相対移動することができなくなる。骨固定時におよび骨固定後に手根骨どうしを固定するための骨プレートが、２００１年１月３０日付けで発行された Weiss氏他による米国特許第６，１７９，８３９号明細書（以下、『ワイス特許』と称す）に開示されている。この文献の記載内容は、参考のため、その全体がここに組み込まれる。ワイス特許は、４つの手根骨の連結部分において骨ネジを使用して取り付けられる実質的に円錐形の骨プレートを提供する。プレートの取付に先立って、連結部分を変形させて、すなわち、各手根骨の一部を除去することにより、適合した円錐形状凹所を有するものとする。その円錐形凹所内に固定プレートを配置する。この配置に際しては、プレートを、手根骨の解剖学的表面よりも下方において非突出状態とする。円錐形プレートの円錐角度は、手根骨の解剖学的表面に対して斜めの角度となるように複数のネジを案内することを補助することができる。複数のネジは、プレートに対して径方向に配置される。その結果、プレートと各手根骨とを連結するための複数の骨ネジは、骨プレートの周縁回りにおいて複数の手根骨を互いに引き寄せるよう作用する。

ワイス特許において開示された骨プレート（以下、『ワイスプレート』と称す）は、様々な欠点を有している。例えば、ワイスプレートは、複数の骨ネジを使用してプレートと各手根骨とを連結する際に、凹所付き骨表面に対してプレートを接触状態に保持するための有効な機構を備えていない。そのため、ワイスプレートは、プレートに対して不均衡に負荷が印加された際には、例えば第１骨ネジによって骨に対してプレートを取り付ける際には、凹所付きの各骨表面に対して全体的に接触した状態から、逸脱するように移動する（例えば、回転移動、および／または、並進移動を行う）傾向を有している。その結果、ワイスプレートは、所望の目標位置から位置ズレを起こしつつ、取り付けられる。加えて、ワイスプレートは、対象となる各手根骨内へと骨ネジを最適に配置させ得るような開口を備えていない。そのため、ワイスプレートを使用する外科医は、１つまたは複数の対象手根骨をプレートに対して取り付けることができなくなる。それは、プレートが、互いに広く離間し過ぎている複数の開口を有しているからである。また、ワイスプレートは、例えば品質の悪い骨内へと骨ネジが挿入された場合のように、骨ネジの挿入が無効となることを防止するための機構を備えていない。そのため、プレートに対する所定位置に保持されるべき複数の骨ネジのいくつかが、骨に対して十分に係合せず、プレートを覆う軟組織に炎症を引き起こす。ワイスプレートは、また、必要とされている以上に深い位置にまで、配置されることがあり得る。それは、ワイスプレートの円錐形状に起因する。
米国特許予備出願シリアル番号第６０／３９８，０７５号明細書 米国特許予備出願シリアル番号第６０／４８４，２６２号明細書 米国特許第６，１７９，８３９号明細書

本発明は、骨プレートを使用して２つ以上の骨を固定するための、装置や方法やキットを含めたような、システムを提供する。

本発明は、骨プレートを使用して２つ以上の骨を固定するための、装置や方法やキットを含めたような、システムを提供する。本発明による骨プレートは、（１）１つまたは複数の骨内における凹所内へと受領され得るように構成されたボディと、（２）骨に対してのボディの位置決めおよび／または取付を容易とするための（および／または、快適さや機能性を改良し得るような）１つまたは複数の特徴物と、を具備することができる。そのような特徴物には、とりわけ、突起や、キャップや、開口や、骨対向粗面や、周縁厚肉部、がある。本発明における上記見地や他の見地は、以下の各項目を参照して、すなわち、 （I）骨プレートおよび（II）実施例を参照して、詳細に後述する。

I．骨プレート
骨プレートは、少なくとも２つの骨あるいはそれらの部分を連結し得るように構成することができる。骨プレートは、例えば手や足といったような２つ以上の骨（対象骨）の連結領域がなす凹所形成済み表面の凹所内に受領されるボディを具備することができる。凹所および凹所表面は、典型的には、接合領域のところにおいて（例えば骨をリーミングすることによって）骨から材料を除去することにより、形成される。凹所表面は、骨プレートのボディの骨対向表面に対して少なくとも実質的に相補的なものとすることができる。よって、ボディの骨対向表面は、凸状とすることができ、凹所内に挿入されて凹所表面に対して取り付けられた際には、凹所表面に対して接触することができる。ボディの骨対向表面は、少なくとも実質的な半球形状や円錐形状や円筒形状も含めて、任意の適切な形状とすることができる。いくつかの実施形態においては、ボディは、平面的環状領域を有することができる。

半球形の骨対向表面は、円錐形の骨対向表面に対して、様々な利点を有することができる。半球形の骨対向表面（および／または、ボディ）は、円錐表面の場合と比較して、骨に対して接触する表面積を増大させることができる。よって、そのような半球形の骨対向表面および／またはボディは、円錐形状のボディと比較して、より薄いものとして配置することができる。そのため、除去すべき骨量をより少なくして配置することができ、天然の骨を、より多く残すことができる。半球形の骨対向表面やボディが位置ズレを起こす傾向は、固定手段および／または付加的なポストによって抑制することができる。

骨プレートは、さらに、骨に対してのボディの位置決めおよび／または取付を容易とするための、および／または、快適さや機能性を改良し得るような、１つまたは複数の特徴物と、を具備することができる。そのような特徴物には、（Ａ）プレートの中心領域においてあるいはその近傍において骨対向表面から突出した突起や、（Ｂ）固定手段が骨から移動することを防止するためのキャップや、（Ｃ）例えば骨ネジといったような骨固定手段を挿入することによって骨プレートを骨に対して取り付けるための開口（および／または、他の開口との組合せ）や、（Ｄ）骨対向表面をなす領域上に設けられた粗い肌めや、（Ｅ）ボディに設けられた周縁厚肉部、がある。上記特徴物や他の特徴物の任意の組合せは、骨プレートを形成するために任意の適切な形状とされたボディに対して適用することができる。

骨プレートは、例えばポストといったような、突起を有することができる。突起は、ボディの中心領域において骨対向表面から突出している。突起は、１つまたは複数の対象骨によって形成された穴内に受領される。この穴は、および、この穴を囲む凹所を規定する凹所表面は、連結領域において骨をなす材料を除去することにより形成することができる。穴は、複数の骨どうしの連結部において、凹所の中心に位置させることができる。突起と穴を有した骨表面とが接触することにより、骨に対してのボディの取付時におけるおよび／または取付後における、凹所に対してのボディの位置ズレを防止することができる。すなわち、ボディが傾いたり並進移動したりすることを、防止することができる。突起は、個別の部材とすることができる。例えば、突起は、ボディがなす開口内に螺着または挿入することができる。あるいは、突起は、ボディに対して一体部材として形成することができる。

骨プレートは、キャップを具備することができる。キャップは、対象骨に対してボディを固定する前においても後においても、ボディに対して連結することができる。キャップは、骨に対してボディを取り付けた状態で、挿入された１つまたは複数の骨固定手段の移動を防止することができる。よって、キャップは、緩んだ固定手段がプレートの受領体を刺激したりあるいは損傷したりすることを、防止することができる。

骨プレートは、骨に対しての骨プレートの取付態様を多様化し得るよう、様々なタイプの開口を具備することができる。開口は、円形穴（すなわち、単一の直径によって特徴づけられる開口）、および／または、例えばグルーブやスロットといったような長尺穴（すなわち、長さと幅とによって特徴づけられる開口）を備えることができる。長尺穴には、特に、骨プレートの中心領域から径方向外向きに延在する押圧スロット、および／または、骨プレートの中心領域回りに周縁方向に部分的に延在する円弧状スロット、がある。これに代えて、あるいは、これに加えて、開口は、ワイヤおよび／またはピンのための１つまたは複数の小径の開口、および／または、単一の固定手段用を挿入するための１つまたは複数の開口、および／または、複数の離散的な開口部分を有した１つまたは複数のマルチサイト開口、とすることもできる。開口のエッジは、円滑なエッジや波状のエッジや直線状エッジや傾斜エッジや非ネジ山エッジやネジ山付きエッジや対称的なエッジや非対称的なエッジといったものも含めて、任意の適切な形態とすることができる。

骨プレートは、肌めおよび／または骨プレートの形状に関連した他の特徴点を具備することができる。例えば、骨プレートは、例えば骨に対しての接触および／または固定を容易とし得るよう、骨対向表面上に粗い肌めを有することができる。これに代えて、あるいは、これに加えて、骨プレートは、軟組織に対する刺激を最小化し得るよう、ボディの周縁部に厚肉化された外周エッジを有することができる。

骨プレートは、すなわち、ボディと付属構成要素（例えば、突起、キャップ、固定手段、等）とは、一般に、例えばステンレススチールやチタン（あるいは、チタン合金）やコバルトやクロムやセラミックや生体吸収性材料（生体分解性材料）等といったような、任意の適切な生体適合性材料から形成することができる。

II．実施例
以下の実施例は、本発明の選択された複数の見地および実施形態を例示している。これら実施例は、例示のためのものに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。

II．Ａ．実施例１
この実施例は、いくつかの例示としての骨プレートと、骨プレートを適切な骨に対して取り付けるための方法と、を例示している。

図１は、左手（１２）の複数の骨を固定して連結するための、骨固定デバイスすなわち骨プレート（１０）の一実施形態を示している。プレート（１０）は、例えば複数の骨ネジ（１６）といったような複数の固定手段を使用することにより、手（１２）の複数の手根骨（１４）に対して取り付けることができる。各骨ネジ（１６）は、複数の手根骨の中の、この場合には４つの手根骨の中の、１つの骨（あるいは、複数の骨）内へと案内されることができる。ここで、プレート（１０）は、三日月状骨（１８）と、三角骨（２０）と、有鉤骨（２２）と、小頭骨（２４）と、に対して取り付けられている。骨ネジのシャフトは、骨内へと延出することができる。このため、シャフトは、手がなす平面に対して、斜めとされている（後述）。よって、骨ネジは、手がなす平面に対して垂直な軸に沿って骨からプレートが分離することを防止することができる。また、骨ネジは、例えばプレート（１０）の中心軸に向けて各骨を引き寄せることにより、複数の骨を互いに引き寄せることができる。プレート（１０）は、より一般的には、手根や手の他の領域や足や他の任意の適切な骨領域に関し、少なくとも２つ以上の隣接骨どうしの任意の適切な組合せを、より典型的には３つ以上の隣接骨どうしの任意の適切な組合せを、固定および／または連結し得るよう構成されている。

図２は、骨プレート（１０）の分解斜視図である。プレート（１０）は、ボディすなわち本体部分（３０）と、ポスト（３２）と、キャップ（３４）と、を備えることができる。ポスト（３２）と保持キャップ（３４）との一方または双方は、ボディ（３０）に対して取り付け得るように構成することができる。例えば、一方または双方は、ネジ山（３６）を有することができ、このネジ山（３６）は、中心開口（４０）すなわちボディ（３０）の穴の周縁部分に形成された対応ネジ山（３８）に対して連結される。ここでは、ポスト（３２）と保持キャップ（３４）とは、破線（４２）によって示すように、ボディ（３０）に対して、二者択一的に取り付けることができる。一般に、複数の骨ネジを骨内に挿入する前に、ポスト（３２）を、まず最初に取り付けることができる。ポストの取付は、例えばツール把持構造（４４）に対して係合させたツールを使用してポスト（３２）を回転させることによって、ポスト（３２）をボディ（３０）に対して回転的に係合させることにより、行うことができる。キャップ（３４）は、複数の骨ネジをそれぞれ対応する骨内へと挿入し終わった後に、ポスト（３２）と入れ替わりに、中心開口（４０）内に配置することができる。これに代えて、ボディ（３０）は、ネジ山を有していない中心開口を有するものとして構成することができる。この場合には、骨プレートは、ポスト（３２）もキャップ（３４）も不要とすることができ、および／または、他の機構によってボディ（３０）に対して、ポスト（３２）およびキャップ（３４）の一方または双方を連結することができる。

ボディ（３０）は、骨に対向した表面（あるいは、側面）（４６）と、骨とは反対側を向いた表面（あるいは、側面）（４８）と、を備えている。両表面は、互いに反対側を向いており、骨や骨固定手段や被覆軟組織に対して、互いに異なる空間的関係および／または機能的関係を有している。骨対向表面（４６）は、骨どうしの間の連接部すなわち可動連結部のところにおいて骨内に形成された凹所付き骨表面の第１部分（あるいは、すべて）に対し、少なくとも実質的に適合しておりかつ接触するものとすることができる。これに対し、骨とは反対側を向いた表面（４８）は、連結部分における骨とは少なくとも実質的に離間する向きを向くように構成することができる。よって、骨とは反対側を向いた表面（４８）は、骨ネジまたは他の固定手段のヘッドに対して接触することができ、プレートの移動を規制することができる。すなわち、凹所形成済み骨表面に対しての骨対向表面（４６）の位置ズレや並進移動を規制することができる。加えて、骨とは反対側を向いた表面（４８）は、凹所形成済み骨表面上を被覆する軟組織に対向してそのような軟組織に近接して配置することができる。

ボディ（３０）は、任意の適切な全体的形状およびサイズを有することができる。ボディ（３０）の長さおよび幅は、ここで例示しているような円に対応して、あるいは規則的多角形等のような形状に対応して、少なくとも実質的に同じ（ボディの周縁に沿って測った場合）とすることができる。これに代えて、ボディの長さおよび幅は、長円形や、楕円形や、不規則多角形、等の場合には、互いに異なるものとすることができる。ボディの高さ（図３に示すように、プレートの底部から頂部に向けて測った高さ）は、好ましくは、長さおよび／または幅よりも小さいものとすることができる。これにより、ボディを、比較的薄っぺらい形態のものとして形成することができる。ボディの厚さは、両面（４６，４８）間において局所的に測定した場合、好ましくは、長さや幅や高さよりも、実質的に小さいものとされる。よって、ボディは、シェルと見なすことができる。ボディは、後述するように、両面（４６，４８）によって全体的に決定された形状および厚さを有している。

ポスト（３２）は、一般に、任意の突出構造すなわち突起を備えている。突起は、例えば支柱（５０）とされ、支柱（５０）は、骨対向表面（４６）から骨に向けて突出している。突起は、穴または凹所内におけるボディ（３０）のための位置決め構造すなわち部分的アンカーとして機能し得るよう構成することができる（図６に関する以下の説明も参照されたい）。ポスト（３２）は、例えば中心開口（４０）に配置するといったようにして、ボディの中心領域に配置することができる。ポスト（３２）は、着脱可能なものとも、また、恒久的に取り付けられるものとも、また、一体的に形成されたものとも、することができる。位置決め構造として、支柱（５０）は、穴内において骨と接触することができ、これにより、プレートが接触している凹所形成済み骨表面に対しての、中心合わせ状態からボディ（３０）が傾いたり並進移動したりすることを、規制することができる。

支柱は、骨間接合部のところの骨凹所内に形成された穴に対して接触することにより、ボディ（３０）の移動を規制し得るよう構成することができる。この穴は、骨内において、より深いものとすることができる。この穴は、例えば、ボディ（３０）の骨当接表面（４６）が接触して連結されることとなる凹所形成済み骨表面と比較して、ずっと深いような解剖学的骨表面から形成することができる。その結果、穴内への支柱の挿入が、骨内の穴に対しての突起表面（５２）の接触によって、プレートの位置ズレを規制する。

突起表面（５２）は、プレートの移動を規制し得るよう、穴に接触する任意の適切な形状を有することができる。いくつかの実施形態においては、突起表面（５２）は、通常は回転式ツールによって形成されるような骨内に形成された穴に対して、少なくとも実質的に相補的なものとされる。よって、突起（５０）と突起表面（５２）とは、円をベースとした形状を有することができ、例えば、円筒形や、半球形や、円錐形や、これらの組合せ、等とすることができる。本明細書においては、『半球形』という用語は、必ずしも厳密に球形状の半分というだけではなく、球形状の任意の部分を意味することを、意図している。例えば、半球形の突起（あるいは、半球形の骨対向表面）は、文字通りに球の半分とすることも、また、球の半分よりも小さいものとすることも、また、球の半分よりも大きいものとすることも、切頭体とすることも、球の他の任意の適切な部分とすることも、できる。半球形の表面または構造は、球形キャップすなわち球の平面切頭体に対して、実質的に対応することができる。『円錐形』という用語は、円錐の一部を意味しており、例えば、円錐台領域や、円錐のうちの、互いに非平行な平面間に位置した部分や、円錐と交差する単一平面によって規定された円錐端部や、複数の円錐形状（互いに異なる円錐角度を有した円錐台形部分および／または円錐部分によって形成されたもの）や、これらの組合せ、等とすることができる。これに代えて、骨内の穴、および、突起表面（５２）は、他の相補形状を有することができる。あるいは、部分的にだけ相補的な形状を有することができる（図６に関して後述する）。例えば、突起表面（５２）は、円筒形表面と係合するような、多角形横断面形状を有することができる。

支柱（あるいは、突起）は、ボディ（３０）上において任意の適切な位置に配置することができ、また、ボディ（３０）に関連した任意の適切な形状を有することができる。例えば、支柱は、ボディ（３０）の全体的に中心領域に配置することができる。いくつかの実施形態においては、支柱は、ボディ（３０）に対して実質的に同軸的になものとすることができる。すなわち、ボディの中心軸（５４）は、支柱の対応中心軸に対して実質的に位置合わせされる。これに代えて、支柱（あるいは、複数の支柱）は、中心軸（５４）とは異なる軸に沿って延在することができる。そのような別の軸は、中心軸（５４）と平行であってもまた平行でなくても良い。支柱は、例えばプレート（１０）内において個別の着脱可能な部材として設けることができる、あるいは、ボディの製造後にはボディに対して恒久的に取り付けられた個別部材とすることができる、あるいは、ボディと一体的に形成することができるすなわちボディとポストとを一体部材として形成することができる（図５および図７参照）。

キャップ（３４）は、ボディによって受領された固定手段が骨から移動することを妨害し得るような、任意の適切な構造を有することができる。よって、キャップは、例えば骨ネジといったような１つまたは複数の固定手段が骨内へと挿入された後に、ボディに対して取り付けられる個別部材とすることができる。キャップ（３４）は、ブロック部すなわちヘッド（５６）を有している。ブロック部（５６）は、キャップのネジ山（３６）よりも大きな直径を有している。ブロック部（５６）は、ボディ（３０）の骨とは反対側を向く表面（４８）上に位置するように、また、ボディによって受領された複数の固定手段の各ヘッドの全部または一部上に位置するように（図６Ｂおよび図７参照）、構成することができる。

図３は、プレートの側面視において、ボディ（３０）の骨対向表面（４６）を示している。骨対向表面（４６）は、凸状とすることができる。本明細書においては、凸状という用語は、表面が全体的に外側に膨出していることを意味している。よって、骨凹所内に受領されることができる。しかしながら、凸状表面は、例えばディンプルといったような、凹状や平面状の局所的変動を有することができる。骨対向表面（４６）は、上述した意味合いで、実質的に半球形状を有することができる。この例においては、骨対向表面（４６）の形状は、球の切頭体に対応している。いくつかの実施形態においては、骨対向表面は、少なくとも実質的に、球状キャップに対応することができる。しかしながら、例えばの円形ベースの形状であっても、適切である。例えば、特に、円錐状（上述）であっても、適切である。いくつかの実施形態においては、例えば楕円といったような、凹所形成済み骨表面によって形成された非円形形状を形成する骨穴ぐり形状の場合には、骨対向表面（４６）を、凹所形成済み骨表面あるいはその一部に対して実質的に相補的な形状を有したものとして、形成することができる。

図３は、骨対向表面（４６）上における粗面領域（５８）を示している。粗面領域（５８）は、骨対向表面（４６）の一部または全部上にわたって延在し得るような粗状のおよび／または多孔性の肌めを有している。この場合には、粗面領域（５８）は、円滑領域（６０，６２）によって制限された半球形セグメントに限定されている。しかしながら、代替可能な実施形態においては、粗面領域（５８）は、骨対向表面（４６）の任意の適切な部分上にわたって延在することができる。粗面領域（５８）がなす粗状のおよび／または多孔性の肌めにより、骨対向表面（４６）上における骨成長による骨取付を可能とする。これとは異なり、従来の骨プレートは、典型的には、骨成長に基づく骨取付を誘発し得ないような円滑な研磨された表面を有している。よって、粗面領域（５８）は、ボディ（３０）の骨対向表面（４６）上において、比較的粗い肌めを有している、すなわち、従来の骨プレートの表面と比較して粗いような肌めを有している。粗面領域（５８）と、従来的な骨プレート表面（すなわち、ボディの骨対向表面）とは、明らかに、相違している。すなわち、例えば触感的には、人の皮膚を粗面と円滑面とにわたってスライドさせれば、容易に違いを認識することができる。粗面領域は、また、視覚的にも相違している。すなわち、粗面と円滑面とに対して光を反射させてみれば容易に違いを認識することができる。粗面領域は、また、機能的にも相違している。すなわち、粗面領域（５８）は、骨の取付を支持する能力を増強させることができる。粗面領域（５８）は、ボディ（３０）の形成時におよび／または形成後に、例えば、ボディの表面から材料を除去することによりおよび／またはボディの表面に材料を追加することにより、および／または、表面上において材料を構造化させることにより、形成することができる。粗面領域（５８）を形成するための手法を例示するならば、キャスティングや、粒子（あるいは、砂）によるブラストや、グラインディングや、サンディングや、噴霧や、ディッピングや、ミリングや、スタンピングや、成形、等がある。

骨固定プレートの、例えばボディ（３０）といったようなボディは、任意の適切な厚さを有することができる。例えば、ボディは、両表面（４６，４８）間において測定した際に全体的に一様な厚さを有することができる。ここで、骨とは反対側を向いた表面（４８）は、実質的に凹形状のものとされ、さらに、骨対向表面（４６）に対して全体的に相補的な形状とされる。これに代えて、両表面（４６，４８）の形状が相違する場合には、厚さは、場所によって変動するものとなる。例えば、ボディ（３０）の厚さは、ボディの周縁部において、すなわち、周縁部において両表面（４６，４８）を連接しているリムまたは外側エッジ（６４）のところにおいて、増大することができる。厚肉化された周縁部は、外側エッジ（６４）の近傍における厚さまたは外側エッジ（６４）のところにおける厚さが、ボディの平均的厚さよりも、厚いことを意味している。外側エッジ（６４）は、好ましくは、丸められており、外側エッジ厚さを規定する局所的直径を有している（図６参照）。厚肉化された外側エッジ（６４）は、骨に対して取り付けられたボディ（３０）の外側エッジ（６４）上にわたって腱がスライドする際に腱に対する刺激を最小化することができる、および／または、ボディ（３０）の強度を増強することができる。これに代えて、あるいはこれに加えて、ボディ（３０）は、外側エッジ（６４）に向けて、および／または、中心軸（５４）に向けて、厚さをテーパー状に変化させることができる。

図４は、ボディ（３０）を示す平面図であり、図５は、代替可能なボディ（１３０）を有した骨プレート（１１０）の他の実施形態を示す平面図である。ボディ（３０あるいは１３０）は、様々なタイプの開口または凹所を備えることができる。すなわち、中心開口（穴）（４０）または中心凹所（穴）（１４０）（上述および後述）や、固定手段を固定するために、側部に配置された開口、等を備えることができる。いくつかの実施形態においては、中心開口は、骨に対してボディを固定するための固定手段を受領するように構成することができる。固定手段は、一般に、骨に対してプレートを固定するための任意の機構を備えている。固定手段を例示するならば、骨ネジや、ワイヤや、フックや、ピン、等がある。

プレート上の固定手段用開口は、プレートの両表面間にわたって貫通しており、任意の適切な位置やサイズや形状や配置密度を有することができる。固定手段用の開口は、中心軸（５４または１５４）から一定の距離でもってあるいは様々な距離でもって、ボディの中心領域から側方に配置することができる。それら開口は、径方向に対称的なパターンでもって、あるいは、径方向に非対称的なパターンでもって、配置することができる。また、１つまたは複数の開口は、中心軸から外側エッジまでの間において、プレートの単一径方向経路に沿って配置することができる。プレートは、互いに同じサイズとされた複数の開口を有することも、また、例えば互いに異なる直径の固定手段を受領し得るよう互いに異なるサイズの複数の開口を有することも、できる。開口は、各開口内における単一の場所にまたは複数の場所に、１つまたは複数の固定手段を受領し得るように、構成することができる。開口は、座ぐりフライスを形成するようなテーパー状エッジによって、規定することができる。座ぐりフライスの表面は、骨とは反対側を向いた表面（４８）に含まれる。座ぐりフライスは、固定手段を締め付ける際にプレートを位置決めし得るものとして、構成することができる。このような位置決めは、例えば、座ぐりフライスの表面を各固定手段のヘッドに対して当接させるように案内することによって、および／または、骨プレートを固定手段に対してスライドさせることによって（例えば、押圧スロットを有している場合）、行うことができる。各開口は、１つまたは複数の座ぐりフライスを有することができる。複数の副開口を、部分的にオーバーラップした状態で形成することができる。これにより、長尺の開口あるいはスロットを形成することができる。例示としての固定手段用開口は、小さな開口（６６，１６６）と、固定位置の開口（６８，１６８）と、スロット（７０，１７０）とを備えることができる。開口および開口構成の他の例については、図９を参照して後述する。

小さな開口（６６，１６６）は、小さな直径の固定手段を受領することができる。小さな開口は、骨ネジを受領するための開口よりも、直径が小さいものとされた任意の開口とされる。よって、小径の開口は、例えばＫ−ワイヤといったようなワイヤおよび／またはピンに対して適切なものとすることができる。ボディ（３０，１３０）に形成し得る小さな開口の数は、任意の適切な数とすることができる。しかしながら、好ましくは、最小でも２つとされる。また、複数の小さな開口は、中心軸（５４，１５４）から互いに等距離のところにあるいは互いに異なる距離のところに、配置することができる。複数の小さな開口は、単一位置開口（６８，１６８）および／またはスロット（７０，１７０）と比較して、中心軸（５４，１５４）からより近いところにあるいは同じ距離のところにあるいはより遠いところに、配置することができる。小さな開口（６６，１６６）内に配置される固定手段は、例えば、骨に対してボディ（３０，１３０）を一時的に取り付けてプレートの位置ズレを規制するのに適切なものである。ワイヤによってプレートを所定位置に仮止めした状態で、骨ネジのための大径の穴を、対象骨内に穿孔することができる、および／または、骨ネジを、開口（６８，１６８）およびスロット（７０，１７０）を通して骨内に配置することができる。

固定位置開口（６８，１６８）は、例えば１本の骨ネジといったようなただ１つの固定手段を受領し得るような寸法とすることができる。開口（６８，１６８）は、実質的に円形とすることができ、これにより、骨ネジによって骨に対して骨プレートを取り付ける比較的固定された位置を決定することができる。図示の実施形態においては、ボディ（３０，１３０）は、プレートの実質的に予設定された１つの周縁方向位置に、骨に対して骨ネジを取り付けるためのただ１つの固定位置開口（６８，１６８）を有している。しかしながら、複数の固定位置開口を設けることもできる。骨プレートの好ましい使用方法においては、骨ネジは、まず最初に、開口（６８，１６８）を介して骨内に導入され、その後、スロット（７０，１７０）を使用して、骨に対しての選択された取付位置に導入される（後述）。

骨プレートのボディは、１つまたは複数のスロット（７０，１７０）を備えることができる。スロットは、任意の適切な形状および位置を有することができる。各スロットは、直線状とすることも、また、円弧状とすることも、また、曲線状とすることも、また、これらの組合せとすることも、できる。スロットは、プレートの中心軸あるいは中心領域からの全体的径方向経路に沿って延在することができる（図８参照）、あるいは、プレートの中心軸あるいは中心領域から離間した経路に沿って延在することができる（図４および図５参照）。例えば、スロットは、ボディの中心軸回りにおいて部分的に延在することができる。これにより、スロットは、骨とは反対側を向いた表面を平面視した場合には、円弧状をなすものとすることができる。よって、スロットは、円の一部をなす円弧を形成することができる。円は、中心軸に対して少なくとも実質的に垂直なものとすることができ、中心軸を中心としたものとすることができる。これに代えて、スロットは、直線的なものとすることができ、骨プレートによって形成された円に対して実質的に接線方向的に延在することができる。スロットは、標準的な押圧スロットとは異なるものとして配置することができる。例えば、開口（７０，１７０）は、直下に位置する骨を骨の締付によって引っ張り得るような方向（に対して略直交した）とは異なる方向でもって延在することができる。

各スロットは、スロットの長手方向軸に沿った複数のサイトに１つまたは複数の固定手段を受領し得るような寸法とすることができる。複数のサイトは、離散的なものとすることができる。すなわち、複数のサイトは、互いに区別可能なものとすることができる。複数のサイトの数は、有限とすることができる。例えば、ボディ（３０）においては、各スロット（７０）は、この例においては、３つの離散的な固定手段受領サイト（７２）を有しており、それぞれのサイトに、１つの固定手段を受領することができる。しかしながら、サイトの数は、任意とすることができる。各受領サイト（７２）を使用することにより、ボディ（３０）を、骨とは反対側を向いた表面（４８）の複数の非オーバーラップ領域を使用することによって、骨固定手段のヘッドに対して当接するように位置決めすることができる。これに代えて、複数のサイトは、互いに離散的なものではなく、連続的なものとすることができる。これにより、複数の固定手段受領サイトに潜在的な連続性を付与することができる。例えば、ボディ（１３０）の各スロット（１７０）は、複数の離散的な受領サイトへと分割されていない。これにより、骨ネジのヘッドは、スロットの長手方向に沿った任意の所望位置に配置することができる。いずれにしても、スロットは、スロット内において、離散的な態様で（開口（７０）の場合）あるいは連続的な態様で（開口（１７０）の場合）、複数の固定手段を受領することができる。

固定手段受領サイト（７２）は、複数の離散サイトを形成するような任意の適切な形状を有することができる。例えば、複数のサイト（７２）は、係止部（７４）によって、互いに隔離することができる。係止部（７４）は、対向エッジ（７６）の一方または双方上における狭幅領域（幅が狭い領域）の形態とされる。係止部（７４）は、プレートの位置ズレを規制することができる。例えば、中心軸（５４）回りの回転移動を規制することができる。固定手段が、複数のサイト（７２）の中の１つのサイト内に部分的におよび／または完全に挿入されたときには、固定手段と、係止部すなわち狭幅領域との間の接触により、プレートの位置ズレを禁止することができる。係止部は、複数の歯や、複数のリッジや、エッジ（７６）からスロット（７０）の内方に向けて延出された他の任意の適切な突起、という形態とすることができる。係止部は、骨ネジが対象骨内へと挿入される際に骨ネジのヘッドと接触することによって、プレートの位置ズレを制限することができる。これに対し、骨ネジのシャフトがエッジ（７６）の高さ位置を通過している時点では、プレートの移動を実質的に制限することができない。例えば、シャフトは、スロット（７０）の各サイト（７２）間において移動することができる。係止部は、骨ネジのヘッドと接触し得るような座ぐりフライス（７８）によって形成することができる。これにより、骨ネジが骨内へと完全に挿入されたときには、骨とは反対側を向いた表面（４８）上においては、ヘッドがボディと接触することとなる。よって、各サイト（７２）は、また、エッジ（７６）によって形成された離散的な座ぐりフライス（７８）によって形成することができる。

固定手段受領サイト（７２）は、スロット（７０）の互いに隣接した２つのサイト（７２）内において複数の固定手段が骨内へと完全に挿入され得ないような、寸法とされている。例えば、各スロット（７０）は、スロット（７０）の中央サイト（７２）内に、または、スロット（７０）の両側部サイトの一方または双方内に、骨ネジを受領することができる。しかしながら、各スロット（７０）は、スロット（７０）の中央サイト（７２）とスロット（７０）の両側部サイトの一方または双方とに、同時に複数の骨ネジを受領することはできない。側部サイトと中央サイトとの中に同時的に骨ネジが骨内へと挿入されたときには、骨ネジのシャフトは、互いに妨害することはなく、骨ネジの双方のヘッドは、隣接した座ぐりフライス（７８）のところにおいてエッジ（７６）に対して完全に接触し得ない。いくつかの実施形態においては、スロット（７０）は、複数の離散的サイト（７２）のなかの１つのサイトにおいてのみ、ただ１つの固定手段を受領し得るよう構成することができる。

図１は、各開口を通して受領された複数の固定手段を使用して複数の骨に対して骨プレート（１０）を取り付けるに際しての、スロットの一使用例を示している。この例においては、一般的にはまず最初に、骨（２４）に対してプレート（１０）を取り付けるための骨ネジを固定位置開口に対して適用し、その後、各スロット内に関し、固定手段を受領するために、適切な位置のサイトを選択し、これにより、プレートが、４つの手根骨の各々に対して取り付けられている。この場合、骨（１８，２０）に対してプレートを取り付けるに際しては、中央サイトが使用されており、骨（２２）に対してプレートを取り付けるに際しては、一方の側部サイトが使用されている。

スロット（１７０）を使用すれば、複数の骨ネジあるいは複数の固定手段を、開口に沿った任意の適切な位置に、挿入することができる（図５参照）。スロット（７０）（図４）の場合とは異なり、スロット（１７０）は、骨ネジのヘッドに対して接触することによりプレートの回転移動を規制し得るような係止部を、備えていない。その代わりに、スロット（１７０）は、エッジ（１７６）のうちの、挿入された骨ネジを締め付ける際にその骨ネジのヘッドに接触することとなる領域が、摩擦接触することにより、回転移動を規制することができる。

図６Ａは、左手の複数の手根骨（１４）を連結している骨プレート（１０）を示す断面図である。ボディ（３０）は、複数の手根骨（１４）の凹所形成表面（８２）によって形成された凹所（８０）内に受領されている。ボディ（３０）の外側エッジ（６４）は、複数の骨がなす解剖学的表面（８４）のところにあるいはそれよりも下方位置に、かつ、その解剖学的表面（８４）に対して略平行に、配置されている。凹所（８０）（および後述の関連凹所）は、例えば手術時に、例えばドリリングやリーミングやバーリング等によって、単一ステップによるまたは複数のステップによる骨除去プロセスを使用することにより、形成することができる。１つの凹所として上述したけれども、凹所（８０）は、好ましくは、互いに固定されるべき複数の対象骨のそれぞれに形成された複数の凹所表面（８２）から、形成される。よって、いくつかの実施形態においては、凹所（８０）は、骨どうしの間に、わずかのギャップ（８５）を有することができる。

凹所形成済み表面は、さらに、凹所（８０）の中心位置に、より深い穴（８８）を形成することができる。この穴（８８）は、突起（５０）を受領し得るとともに、突起表面（５２）に対して接触することができる。穴（８８）を有した凹所形成済み骨表面は、図示のように、突起（５０）の円筒形側壁と底部との双方に対して接触することができる。これに代えて、穴（８８）は、骨内において、突起（５０）の底部よりも深い位置にまで掘り下げることができる。その場合、突起（５０）の側壁だけが、穴（８８）を形成する凹所表面に対して接触することができる。いくつかの実施形態においては、穴（８８）は、有底構成ではなく、底部のない貫通穴とすることができる。

突起表面（５２）と、穴（８８）を有した凹所表面と、の間の接触は、ボディ（３０）の位置ズレを規制することができる。特に、ボディが側方に移動することを規制することができる。すなわち、解剖学的表面（８４）に平行な移動や、および／または、外側エッジ（６４）によって規定される平面に対して平行な移動、を規制することができる。これとともに、解剖学的表面（８４）に対してプレートがなすピッチ角度を変化させるような回転移動をも、規制することができる。中心軸（５４）に対して平行な移動は、固定手段がボディ（３０）の開口内に受領されるまでは、規制されない。

図６Ａは、複数の骨ネジ（１６）が骨に対して斜めに延在している様子を示している。つまり、解剖学的表面（８４）に対して斜めに、および、解剖学的表面（８４）に対して直交した中心軸に対して斜めに、延在している様子を示している。傾斜角度のために、プレートは、骨軸および中心軸（５４）に対して平行に骨に向けて引っ張られる。これにより、プレートに対しての骨の取付が促進される。加えて、傾斜角度は、骨どうしを互いに寄せ合わせるように引っ張る。これによっても、骨の固定が促進される。骨どうしを引っ張ることにより、骨が径方向に押圧される。よって、上記骨プレートは、このような骨ネジの斜め配置を許容し得るような、および／または、骨ネジを取り付けて骨に対してプレートを取り付けた際に骨どうしを引っ張り得るような、任意の適切な構造を有することができる。

図６Ａおよび図６Ｂは、骨（２０，２４）に対する骨ネジ（１６）の移動可能性に関し、ポスト（３２）の効果とキャップ（３４）の効果とが相違することを示している。図６Ａは、ポスト（３２）の頂部が、挿入された骨ネジ（１６）が各骨ネジの軸方向に沿って骨から移動してしまうことを妨害し得ないような、直径を有していることを示している。よって、ポスト（３２）が設置されている場合には、骨ネジ（１６）は、骨内へと完全に挿入し得るとともに、骨から完全に取り外すことができる。これに対し、図６Ｂは、キャップ（３４）が、中心軸（５４）から各骨ネジ（１６）のヘッド（９０）までへの径方向距離と比較してより大きな半径を有しているような、ブロック部（５６）を備え得ることを示している。これにより、ブロック部（５６）は、挿入されたいくつかのあるいはすべての骨ネジ（１６）が各骨ネジの軸方向に沿って抜け出すことを規制することができる。よって、キャップ（３４）は、一般に、骨ネジを骨内へと配置し終わった後に、ボディに対して連結される。例えば、キャップ（３４）は、骨とは反対側を向いた表面（４８）から中心穴（貫通穴または凹所）内へと受領されることができる。ここで、キャップ（３４）は、各ヘッド（９０）の頂部領域（９２）に対して接触し得るものとされている。代替可能な実施形態においては、キャップ（３４）は、骨からの固定手段抜け出し移動を妨害し得るようにして固定手段の任意の適切な領域に接触するよう構成することができる。キャップ（３４）は、図６Ｂに示すように、ボディ（３０）に対して連結された際にはヘッド（９０）に対してスペースを設けることができる。これにより、固定手段のヘッドサイズやヘッド形状や固定手段の挿入角度等に関する誤差を許容することができる。よって、いくつかの実施形態においては、完全に挿入された固定手段は、キャップ（３４）のブロック部（５６）によって制限されるまでは、固定手段の長手方向軸に沿って骨に対して部分的に移動することができる。したがって、キャップ（３４）は、１つまたは複数の固定手段が骨から完全に外れてしまうことを規制することができる。より好ましくは、１つまたは複数の固定手段は、外側エッジ（６４）によって規定された平面から上へと突出しないように、規制される。

キャップ（３４）は、支柱を有していないものとして構成することができる。ここでは、キャップ（３４）は、支柱（５０）を有していない。そのため、ポスト（３２）に代えてキャップ（３４）を使用すれば、空隙（９４）が残る。この空隙（９４）は、特にポスト（３２）を取り外した後であってキャップ（３４）を装着する前といったような任意の適切なタイミングで、骨片や他の適切な充填材料によって充填することができる。これに代えて、突起を使用しない場合、空隙（９４）を未充填状態のままとすることができる。

図７は、複数の手根骨を連結するための骨プレート（１１０）（図５参照）の代替可能な実施形態を示している。プレート（１１０）は、一体型支柱（１５０）を有してなるボディ（１３０）を備えている。一体型支柱（１５０）は、ボディ（１３０）に対して一体物として形成することができる。すなわち、支柱とボディとの双方を有した一体部材として形成することができる。キャップ（１３４）は、中心凹所（１４０）（あるいは、貫通穴）に対しての螺着によって、ボディ（１３０）に対して取り付けることができる。中心開口（１４０）は、例えば、中心軸（１５４）と同軸的に形成されている。代替可能な実施形態においては、ボディには、中心凹所も、中心開口も、支柱／突起も、設けられない。

図８および図９は、２つ以上の骨を固定するための他の骨プレート（２１０）を、それぞれ平面図および断面図で示している。図９においては、プレート（２１０）は、手根骨（２０，２４）に対して取り付けられている。プレート（２１０）は、ボディ（２３０）を備えることができる。ボディ（２３０）は、中心領域（２３２）と、この中心領域を取り囲んでいる周縁領域（２３４）と、を有している。各領域は、骨対向表面（２３６）と、骨とは反対側を向いた表面（２３８）と、を有することができる。骨対向表面（２３６）は、全体的に平面とすることができる。

中心領域（２３２）は、任意の適切な位置やサイズや形状や周縁領域に対しての相対関係を有することができる。中心領域は、ボディ（２３０）がなす中心軸（２４０）と交差することができる。中心領域は、周縁領域（２３４）によって、部分的に囲まれていても、また、完全に囲まれていても、良い。中心領域の骨とは反対側を向いた表面は、図示のように、周縁領域の骨とは反対側を向いた表面と同様に平面的なものとすることができる。あるいは、中心領域の骨とは反対側を向いた表面は、凹状とすることができ、これにより、骨とは反対側を向いた表面に中央凹所を形成することができる。中心領域は、凸状突起（２４２）を有することができる。この突起（２４２）は、中心領域の骨対向表面を起点として延出されている。突起は、骨内に形成された穴（２４４）内に受領される支柱とすることができ、例えばポスト（３２）や支柱（５０，１５０）に関連して上述したような、任意の適切な構造を有することができる。よって、突起（２４２）は、プレート（２１０）を骨に対して適用した際には、位置決め機能および／または中心合わせ機能を有することができる。中心領域は、開口を有することも、また、開口を有さないことも、できる。加えて、中心領域は、周縁領域と一体的に形成することも、また、周縁領域とは別部材として形成することも、できる。中心領域が別部材とされる場合には、中心領域は、製造時に取り付けることができる、あるいは、例えばポスト（３２）に関して上述したようにして、プレートの使用者によって着脱可能に取り付けることができる。

周縁領域（２３４）は、また、任意の適切な構造を有することができる。周縁領域（２３４）は、中心領域（２３２）の周囲に延在するような環状構造を形成することができる。周縁領域は、全体的に平面的なものとすることができる。この場合には、全体的に平面的な骨対向表面と、全体的に平面的な骨とは反対側を向いた表面と、を形成することができる。よって、周縁領域は、固定対象をなす骨内に形成された全体的に平面状の凹所（２４６）によって受領されることができる。これに代えて、周縁領域は、骨の対応凹所を形成することなく、外部骨表面に対して適用することができる。いずれの場合でも、周縁領域（２３４）は、丸められたリップ、すなわち、厚肉化された周縁部（２４８）、を有することができる。丸められたリップは、軟組織に対する刺激を最小化するように機能することができ、このため、丸められたリップは、中心領域の横断面よりも厚肉化することができる。これにより、リップの曲率半径を増大させることができる。

周縁領域（２３４）は、骨ネジ（１６）を受領するための複数の開口を形成することができる。各開口は、例えば開口（２５０）のように円形とすることも、また、様々な位置に１つのネジを受領し得るように構成することも、できる。円形開口は、座ぐりフライス（２５１）を有することができる。これに代えて、１つまたは複数の開口は、スロット（２５２）を形成するように、長尺の開口とすることができる。スロット（２５２）は、中心軸（２４０）から放射状に延在することができる。加えて、スロット（２５２）は、テーパー状の座ぐりフライス（２５４）を有した押圧スロットとすることができる。各座ぐりフライスは、それぞれ対応するスロットの長手方向軸の任意の適切な一部に沿って、テーパー状とすることができる。これにより、座ぐりフライスのより周縁部すなわちより外側部分において骨内に配置された骨ネジは、骨ネジを締め付けた際には、骨に対して中心軸へと向かうような径方向力を印加することができる。その結果、骨は、プレートに対して、座ぐりフライスに沿って中心向きにスライドすることができる。これにより、固定のために骨どうしを接近させることが補助される。

骨プレート（２１０）を使用した場合には、以下のようにして、複数の骨を固定することができる。まず最初に、リーマーを使用することにより、２つ以上の、より典型的には３つ以上の、骨の接合部において、中央穴（２４４）と周縁凹所（２４６）と、を形成する。支柱（２４２）を穴（２４４）内に配置した状態でプレート（２１０）を配置し、その後、円形開口（２５０）から骨内へと、骨ネジを挿入することができる。これにより、プレートとこの骨との間において固定関係を確保することができる。適切な複数のスロットを使用することによって、他の骨内へと、骨ネジを挿入することができる。それぞれの座ぐりフライスを使用しつつスロット内に骨ネジを締め付けた際には、他の複数の骨は、プレートが既に固定されている先の１つの骨に向けて、および、互いに向けて、引っ張られる。

上述した様々な特徴点は、他の骨プレートに関しても適切に適用することができる。より詳細には、突起や、キャップや、骨対向表面上の粗い肌めや、複数の離散的サイトを有した１つまたは複数の開口や、および／または、厚肉化された周縁部は、平面的なまたは凹状の骨対向表面を有した骨プレートに対しても、適用することができる。例えば、これら特徴点の任意の適切な組合せは、長尺の複数の骨を固定するような長尺骨プレートに対して、適用することができる。

II．Ｂ．実施例２
この実施例は、一連の順序づけられた項目として、本発明における選択された各見地および各実施形態を示している。

１．手または足の少なくとも２つの骨を固定するための骨プレートであって、（Ａ）凸状でありかつ少なくとも実質的に半球形状であるような骨対向表面を備えたボディと；（Ｂ）前記ボディに形成された少なくとも２つの開口であるとともに、前記少なくとも２つの骨どうしを互いに引き付けるようにしつつ、前記骨プレートを前記少なくとも２つの骨に対して取り付ける骨ネジを受領し得るよう構成された、少なくとも２つの開口と；
を具備していることを特徴とする骨プレート。
２．この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記ボディが、少なくとも３つの開口を備え、これら開口が、少なくとも３つの骨どうしを互いに引き付けるようにしつつ、前記骨プレートをそれら少なくとも３つの骨に対して取り付ける骨ネジを受領し得るよう構成されていることを特徴とする骨プレート。
３．この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記骨対向表面が、球の半体よりも小さなものに対応していることを特徴とする骨プレート。
４．この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記骨対向表面が、少なくとも実質的に球形キャップに対応していることを特徴とする骨プレート。
５．この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記骨プレートが、生体適合性材料から形成されていることを特徴とする骨プレート。
６．この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記ボディが、中心軸を形成し、前記開口が、前記骨ネジによって前記骨プレートを複数の骨に対して取り付ける際に、前記複数の骨を前記中心軸に向けて引き寄せ得るような向きとされていることを特徴とする骨プレート。
７．この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記ボディが、中心軸を形成し、前記骨プレートが、さらに、前記中心軸に対して平行な向きでもって前記骨対向表面から延出された突起を具備していることを特徴とする骨プレート。
８．この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記ボディが、中心領域と、この中心領域に配置されかつ前記骨対向表面から延出された突起と、を備えていることを特徴とする骨プレート。
９．項目８に記載された骨プレートにおいて、前記突起が、前記ボディに対して着脱可能な支柱とされていることを特徴とする骨プレート。
１０．この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記開口の少なくとも１つが、スロットとされていることを特徴とする骨プレート。
１１．この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記少なくとも２つの骨が、手根骨とされていることを特徴とする骨プレート。

１２．少なくとも２つの骨を固定するための方法であって、（Ａ）この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートを準備し；（Ｂ）前記少なくとも２つの骨に、前記骨プレートを受領し得る凹所を形成し；（Ｃ）前記骨プレートの前記骨対向表面が前記少なくとも２つの骨を連結するようにして、前記凹所内に前記骨プレートを配置し；（Ｄ）骨ネジを使用することによって、前記少なくとも２つの骨に対して前記骨プレートを連結する；ことを特徴とする方法。

１３．手または足の少なくとも２つの骨を固定するための骨プレートであって、前記少なくとも２つの骨に、凹所と、この凹所から１つまたは複数の骨内へと延出された穴と、が形成されている場合に、前記骨プレートが、（Ａ）前記凹所内に少なくとも実質的に受領され得るよう構成されたボディであるとともに、中心領域と、この中心領域を少なくとも部分的に取り囲む外側領域と、を備え、前記外側領域が凸状の骨対向表面を有しているような、ボディと；（Ｂ）前記ボディの前記外側領域に配置された少なくとも２つの開口であるとともに、前記骨プレートを前記少なくとも２つの骨に対して取り付ける骨ネジを受領し得るよう構成された、少なくとも２つの開口と；（Ｃ）前記ボディの前記中心領域に配置されかつ前記骨対向表面から延出された突起であるとともに、前記穴内に受領され得るよう構成されこれにより前記ボディの位置ズレを規制し得るものとされた、突起と；を具備していることを特徴とする骨プレート。
１４．この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記開口が、さらに、前記骨ネジによって前記複数の骨どうしを前記中心領域に向けて引き付け得るように構成されていることを特徴とする骨プレート。
１５．突起に関して、この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記突起が、前記外側領域の前記骨対向表面に対する接線方向に関する前記ボディの移動を規制し得るよう構成されていることを特徴とする骨プレート。
１６．突起に関して、この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記ボディと前記突起とが、それぞれ中心軸を有し、それら中心軸どうしが、少なくとも実質的に位置合わせされていることを特徴とする骨プレート。
１７．この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記ボディが、中心軸を形成し、前記少なくとも２つの開口が、前記骨ネジを前記中心軸に対して斜めに案内し得るよう構成されていることを特徴とする骨プレート。
１８．外側領域に関し、この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記外側領域の前記骨対向表面が、少なくとも実質的に半球形状をなしているか、または、少なくとも実質的に円錐形状をなしているか、のどちらかとされていることを特徴とする骨プレート。
１９．突起に関し、この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記突起が、前記ボディに対して着脱可能とされた個別部材とされていることを特徴とする骨プレート。
２０．突起および中心領域に関し、この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記ボディの前記中心領域が、開口を形成し、前記突起が、前記開口のところにおいて前記ボディに対して取り付けられ得るよう構成されていることを特徴とする骨プレート。
２１．突起に関し、この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記突起と前記ボディとが、螺着可能なものとして構成されていることを特徴とする骨プレート。
２２．突起に関し、この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記突起が、前記ボディに対して一体部材として形成されていることを特徴とする骨プレート。
２３．この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、さらに、前記ボディと前記突起との少なくとも一方に対して連結可能に構成されたキャップを具備し、このキャップが、前記少なくとも１つの骨ネジを使用して前記ボディを前記１つまたは複数の骨に対して取り付け終わった後に、前記少なくとも１つの骨ネジの抜け出し移動を妨害し得るように構成されていることを特徴とする骨プレート。
２４．この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記ボディが、少なくとも３つの開口を備え、これら開口が、少なくとも３つの骨どうしを互いに引き付けるようにしつつ、前記骨プレートをそれら少なくとも３つの骨に対して取り付ける骨ネジを受領し得るよう構成されていることを特徴とする骨プレート。
２５．この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記ボディが、さらに、周縁部と、前記骨対向表面とは反対側に位置したような、骨とは反対側を向く表面と、を備え、前記周縁部の厚さが、前記骨対向表面と前記骨とは反対側を向く表面との間において測定したような前記ボディの平均厚さよりも、厚いものとされていることを特徴とする骨プレート。

２６．少なくとも２つの骨を固定するための方法であって、（Ａ）突起および骨ネジに関し、この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートを準備し；（Ｂ）前記少なくとも２つの骨に、前記骨プレートの前記ボディを受領し得る凹所を形成し；（Ｃ）前記少なくとも２つの骨の少なくとも一方に、前記骨プレートの前記突起を受領し得る穴を形成し；（Ｄ）前記ボディの前記骨対向表面と前記突起との双方が前記少なくとも２つの骨を連結するようにして、前記凹所内におよび前記穴内に前記骨プレートを配置し；（Ｅ）骨ネジを使用することによって、前記少なくとも２つの骨に対して前記骨プレートを連結する；ことを特徴とする方法。

２７．手または足の少なくとも２つの骨を固定するための骨プレートであって、（Ａ）中心軸を規定するとともに凸状の骨対向表面を備えたボディと；（Ｂ）前記ボディに形成された少なくとも２つの開口であるとともに、前記少なくとも２つの骨どうしを前記中心軸に向けて引き付けるようにしつつ、前記骨プレートを前記少なくとも２つの骨に対して取り付ける骨ネジを受領し得るよう構成され、さらに、少なくとも１つのものがスロットとされている、少なくとも２つの開口と；を具備していることを特徴とする骨プレート。
２８．スロットに関し、この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記スロットが、前記スロットに対して直交して見たときに、円弧状をなしていることを特徴とする骨プレート。
２９．スロットおよび中心軸に関し、この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記ボディが、周縁部を備え、前記スロットが、前記中心軸回りにおいて部分的に延在するとともに、前記周縁部に対して並行して延在していることを特徴とする骨プレート。
３０．項目２９に記載された骨プレートにおいて、前記スロットが、前記中心軸に向けて延在していることを特徴とする骨プレート。
３１．項目３０に記載された骨プレートにおいて、前記スロットが、テーパー状の座ぐりフライスを有した押圧スロットであることを特徴とする骨プレート。
３２．この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記ボディが、少なくとも３つの開口を備え、少なくとも１つの開口が、少なくとも実質的に円形とされ、他の少なくとも２つの開口が、スロットとされていることを特徴とする骨プレート。
３３．項目３２に記載された骨プレートにおいて、前記少なくとも２つの骨が、少なくとも３つの骨を備え、前記少なくとも３つの開口が、前記円形開口を使用して前記複数の骨の１つに対して前記プレートがまず最初に固定されその後前記複数のスロットを使用して様々な位置において他の少なくとも２つの骨に対して前記プレートが固定され得るように、配置されていることを特徴とする骨プレート。
３４．スロットに関し、この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記ボディが、前記スロットのエッジを形成し、前記エッジが、波形とされていて、複数の離散的なサイトを形成し、それらサイトの各々が、１つの骨ネジを受領し得るよう構成されていることを特徴とする骨プレート。
３５．項目３４に記載の骨プレートにおいて、前記エッジが、前記各離散的サイトごとに座ぐりフライスを形成していることを特徴とする骨プレート。
３６．項目３５に記載の骨プレートにおいて、前記複数の離散的なサイトの中の少なくとも２つが、それら少なくとも２つの離散的サイトに対して同時にそれぞれ骨ネジが挿入され得ない程度の離間状況とされていることを特徴とする骨プレート。
３７．スロットに関し、この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記スロットが、少なくとも２の骨ネジを受領し得るよう構成されていることを特徴とする骨プレート。
３８．この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記ボディが、さらに、ワイヤを受領するための少なくとも１つの開口を備え、前記ワイヤを受領するための前記少なくとも１つの開口の直径が、骨ネジを受領するための各開口の直径よりも、実質的に小さいものとされていることを特徴とする骨プレート。
３９．この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記ボディが、少なくとも３つの開口を備え、これら開口が、少なくとも３つの骨どうしを前記中心軸に向けて引き付けるようにしつつ、前記骨プレートをそれら少なくとも３つの骨に対して取り付ける骨ネジを受領し得るよう構成されていることを特徴とする骨プレート。
４０．この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、さらに、前記骨プレートの少なくとも一部に対して連結可能に構成されたキャップを具備し、このキャップが、前記少なくとも１つの骨ネジを使用して前記ボディを前記１つまたは複数の骨に対して取り付け終わった後に、前記少なくとも１つの骨ネジの抜け出し移動を妨害し得るように構成されていることを特徴とする骨プレート。
４１．この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記骨対向表面の少なくとも一部が、粗い肌めを有していることを特徴とする骨プレート。

４２．少なくとも２つの骨を固定するための方法であって、（Ａ）この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートを準備し；（Ｂ）前記少なくとも２つの骨に、前記骨プレートを受領し得る凹所を形成し；（Ｃ）前記骨プレートの前記骨対向表面が前記少なくとも２つの骨を連結するようにして、前記凹所内に前記骨プレートを配置し；（Ｄ）骨ネジを使用することによって、前記少なくとも２つの骨に対して前記骨プレートを連結する；ことを特徴とする方法。
４３．項目４２に記載された方法において、前記少なくとも２つの骨に対して前記骨プレートを連結するに際しては、円形開口を使用して骨ネジを配置しその後前記スロットを使用して配置された骨ネジを使用して前記少なくとも２つの骨の他方に対して前記プレートを固定することを特徴とする方法。

４４．手または足の少なくとも２つの骨を固定するための骨プレートであって、（Ａ）中心領域と、この中心領域の周囲に配置された側方領域と、を備え、前記中心領域が凸状の骨対向表面を有し、かつ、前記側方領域が全体的に平面的であるような、ボディと；（Ｂ）前記側方領域に形成された少なくとも２つの開口であるとともに、これら開口のうちの２つがスロットとされ、各スロットが前記中心領域に向けて延在しているような、少なくとも２つの開口と；を具備していることを特徴とする骨プレート。
４５．項目４４に記載された骨プレートにおいて、前記中心領域が、前記骨対向表面から延出された突起を備えていることを特徴とする骨プレート。
４６．項目４４または４５に記載された骨プレートにおいて、前記側方領域が、環状とされていることを特徴とする骨プレート。
４７．項目４４〜４６のいずれかに記載された骨プレートにおいて、前記側方領域が、少なくとも１つの円形開口を有していることを特徴とする骨プレート。
４８．スロットに関し、この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記スロットが、テーパー状の座ぐりフライスを有した押圧スロットであることを特徴とする骨プレート。

４９．複数の骨を固定するための骨プレートであって、前記複数の骨に、凹所と、この凹所から骨内へと延出された穴と、が形成されている場合に、前記骨プレートが、（Ａ）前記凹所内に受領され得るよう構成されたボディであるとともに、骨対向表面と、この骨対向表面とは反対側に位置したような、骨とは反対側を向く表面と、を備え、前記骨対向表面が、凸状とされかつ前記凹所内において前記複数の骨の中の少なくとも１つに対して連結され得るよう構成され、さらに、複数の開口を備え、さらに、中心領域を備え、さらに、前記複数の開口が、前記骨対向表面と前記骨とは反対側を向く表面との間にわたって延在し、前記複数の開口が、前記中心領域よりも側方に配置され、前記複数の開口が、前記複数の骨を径方向に押圧しつつ前記複数の骨に対して前記ボディを取り付けるような骨固定手段を受領し得るように構成された、ボディと；（Ｂ）前記穴内に受領され得るよう構成された突起であるとともに、前記中心領域において前記ボディに対して連結され、さらに、前記骨対向表面から延出され、さらに、突起表面を備え、前記ボディが前記少なくとも１つの骨に対して連結されたときには前記突起表面が前記１つまたは複数の骨を連結し得るよう構成されこれにより前記複数の骨に対しての前記ボディの位置ズレを規制し得るものとされた、突起と；を具備していることを特徴とする骨プレート。
５０．突起に関し、この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記突起が、側壁を備え、この側壁が、少なくとも実質的に円筒形とされていることを特徴とする骨プレート。
５１．突起に関し、この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記ボディと前記突起とが、互いに個別の部材とされていることを特徴とする骨プレート。
５２．突起および中心領域に関し、この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記ボディの前記中心領域が、開口を形成し、前記突起が、前記開口のところにおいて前記ボディに対して取り付けられ得るよう構成され、これにより、前記突起が前記ボディに対して連結されることを特徴とする骨プレート。

５３．凹所が形成されている複数の骨を固定するための骨プレートであって、（Ａ）前記凹所内に受領され得るよう構成されたボディであるとともに、骨対向表面と、この骨対向表面とは反対側に位置したような、骨とは反対側を向く表面と、を備え、前記骨対向表面が、凸状とされかつ前記凹所内において前記複数の骨の中の少なくとも１つに対して連結され得るよう構成され、さらに、複数の開口を備え、さらに、前記複数の開口が、前記骨対向表面と前記骨とは反対側を向く表面との間にわたって延在し、前記複数の開口が、前記複数の骨に対して前記ボディを取り付けるような骨固定手段を受領し得るように構成された、ボディと；（Ｂ）前記ボディに対して連結可能に構成されたキャップであるとともに、前記少なくとも１つの骨固定手段を使用して前記ボディを前記１つまたは複数の骨に対して取り付け終わった後に、前記少なくとも１つの骨固定手段の抜け出し移動を妨害し得るように構成されているキャップと；を具備していることを特徴とする骨プレート。
５４．この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記複数の開口が、前記複数の骨を径方向に押圧しつつ骨固定手段を受領し得るように構成されていることを特徴とする骨プレート。
５５．キャップに関し、この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記キャップが、前記ボディに対して螺着可能なものとして構成されていることを特徴とする骨プレート。
５６．キャップに関し、この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記キャップが、前記少なくとも１つの骨固定手段が骨から完全に抜け出す前に前記少なくとも１つの骨固定手段のヘッドに対して接触し得るように構成されたブロック部を備えていることを特徴とする骨プレート。
５７．キャップに関し、この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記キャップが、前記ブロック部に対して連接されたネジ山を備え、このネジ山が、前記キャップを前記ボディに対して連結させることができ、前記ブロック部と前記ネジ山とが、それぞれ直径を有し、前記ブロック部の直径が、前記ネジ山の直径よりも大きなものとされていることを特徴とする骨プレート。
５８．キャップに関し、この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記ボディが、中心領域を備え、この中心領域が、穴を規定し、前記キャップが、前記骨とは反対側を向く表面の側から前記穴内へと受領され、これにより、前記キャップが、前記ボディに対して連結されていることを特徴とする骨プレート。
５９．キャップに関し、この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートにおいて、前記キャップが、すべての前記骨固定手段の抜け出し移動を妨害し得るように構成されていることを特徴とする骨プレート。

６０．少なくとも２つの骨を固定するための方法であって、（Ａ）キャップに関し、この実施例の前後の任意の項目に記載された骨プレートを準備し；（Ｂ）前記少なくとも２つの骨に、前記骨プレートを受領し得る凹所を形成し；（Ｃ）前記骨プレートの前記骨対向表面が前記少なくとも２つの骨を連結するようにして、前記凹所内に前記骨プレートを配置し；（Ｄ）骨ネジを使用することによって、前記少なくとも２つの骨に対して前記骨プレートを連結し；（Ｅ）前記少なくとも１つの骨固定手段の抜け出し移動を妨害し得るようにして、前記キャップを前記骨プレートに対して固定する；ことを特徴とする方法。

６１．凹所が形成されている複数の骨を固定するための骨プレートであって、前記凹所内に受領され得るよう構成されたボディであるとともに、骨対向表面と、この骨対向表面とは反対側に位置したような、骨とは反対側を向く表面と、を備え、前記骨対向表面が、凸状とされかつ前記凹所内において前記複数の骨の中の少なくとも１つに対して連結され得るよう構成され、さらに、複数の開口を備え、さらに、前記複数の開口が、前記骨対向表面と前記骨とは反対側を向く表面との間にわたって延在し、前記複数の開口が、前記複数の骨を径方向に押圧しつつ前記複数の骨に対して前記ボディを取り付けるような骨固定手段を受領し得るように構成された、ボディを具備し、前記複数の開口の中の少なくとも１つが、複数の離散的なサイトを有し、それらサイトの各々が、１つの骨固定手段を受領し得るよう構成されていることを特徴とする骨プレート。
６２．項目６１に記載の骨プレートにおいて、前記複数の離散的サイトの各々が、前記ボディに、前記複数の骨固定手段に対して接触している非オーバーラップ領域を形成し得るように構成されていることを特徴とする骨プレート。
６３．項目６１または６２に記載の骨プレートにおいて、前記ボディが、少なくとも１つの開口を形成するエッジを有し、前記エッジが、複数の離散的なサイトを形成していることを特徴とする骨プレート。
６４．項目６３に記載の骨プレートにおいて、前記エッジが、前記複数の離散的サイトを隔離する係止構造を有し、前記係止構造が、１つの骨固定手段のシャフトが前記エッジの高さ位置に位置している状態で前記１つの骨固定手段が前記少なくとも１つの開口内に延在している際には前記複数の離散的サイトの間にわたってのその１つの骨固定手段の移動を許容し得るように、かつ、前記１つの骨固定手段がそのヘッドを前記エッジに接触させた状態で前記１つの骨固定手段が前記少なくとも１つの開口内に延在している際には１つの離散的サイトに前記１つの骨固定手段を規制し得るように、構成されていることを特徴とする骨プレート。
６５．項目６１〜６４のいずれかに記載の骨プレートにおいて、前記少なくとも１つの開口が、前記複数の離散的サイトどうしの間においては、狭められていることを特徴とする骨プレート。
６６．項目６１〜６５のいずれかに記載の骨プレートにおいて、前記骨プレートが、少なくとも１つの開口を形成するエッジを有し、前記エッジが、複数の離散的なサイトのための座ぐりフライスを形成していることを特徴とする骨プレート。
６７．項目６１〜６６のいずれかに記載の骨プレートにおいて、前記骨プレートが、中心領域を備え、前記複数の開口が、前記中心領域よりも側方に配置され、前記複数の開口が、前記骨固定手段によって前記中心軸回りにおける前記骨プレートの回転移動を禁止し得るようにしてただ１つの骨固定手段を受領し得るよう構成された、少なくとも１つの開口を備えていることを特徴とする骨プレート。
６８．項目６１〜６７のいずれかに記載の骨プレートにおいて、前記複数の離散的なサイトの中の少なくとも２つが、それら少なくとも２つの離散的サイトに対して同時にそれぞれ骨ネジが挿入され得ない程度の離間状況とされていることを特徴とする骨プレート。
６９．項目６１〜６８のいずれかに記載の骨プレートにおいて、前記少なくとも１つの開口が、骨内に完全に挿入され得るようにして少なくとも２つの骨固定手段を受領し得るよう構成されていることを特徴とする骨プレート。

７０．凹所が形成されている複数の骨を固定するための骨プレートであって、前記凹所内に受領され得るよう構成されたボディであるとともに、骨対向表面と、この骨対向表面とは反対側に位置したような、骨とは反対側を向く表面と、を備え、前記骨対向表面が、凸状とされかつ前記凹所内において前記複数の骨の中の少なくとも１つに対して連結され得るよう構成され、さらに、複数の開口を備え、さらに、前記複数の開口が、前記骨対向表面と前記骨とは反対側を向く表面との間にわたって延在し、前記複数の開口が、前記複数の骨を径方向に押圧しつつ前記複数の骨に対して前記ボディを取り付けるような骨固定手段を受領し得るように構成された、ボディを具備し、前記骨対向表面が、粗い肌めを有した領域を備えていることを特徴とする骨プレート。
７１．項目７０に記載の骨プレートにおいて、前記骨とは反対側を向く表面が、平均的な肌めを有し、前記粗い肌めを有した前記領域が、前記平均的な肌めよりも、明確に粗いものとされていることを特徴とする骨プレート。
７２．項目７０または７１に記載の骨プレートにおいて、前記骨対向表面が、面積を有し、前記粗い肌めを有した前記領域が、前記面積の半分以上を占めていることを特徴とする骨プレート。

７３．凹所が形成されている複数の骨を固定するための骨プレートであって、前記凹所内に受領され得るよう構成されたボディであるとともに、骨対向表面と、この骨対向表面とは反対側に位置したような、骨とは反対側を向く表面と、を備え、前記骨対向表面が、凸状とされかつ前記凹所内において前記複数の骨の中の少なくとも１つに対して連結され得るよう構成され、さらに、複数の開口を備え、さらに、前記複数の開口が、前記骨対向表面と前記骨とは反対側を向く表面との間にわたって延在し、前記複数の開口が、前記複数の骨を径方向に押圧しつつ前記複数の骨に対して前記ボディを取り付けるような骨固定手段を受領し得るように構成された、ボディを具備し、前記ボディが、周縁部を備え、前記ボディが、前記骨対向表面と前記骨とは反対側を向く表面との間において測定した平均厚さを有し、前記周縁部の厚さが、前記平均厚さよりも、厚いものとされていることを特徴とする骨プレート。

上記開示は、それぞれが特有効果を有した様々な複数の特徴点を包含している。各特徴点は、好ましい態様で開示されているけれども、上記において開示され例示された特定の実施形態は、本発明を限定するものではなく、本発明においては、様々な変更が可能である。本発明の主題は、様々な構成部材や様々な特徴点や様々な機能やおよび／または様々な特性の、新規かつ進歩的な多様なコンビネーションおよびサブコンビネーションである。特許請求の範囲は、新規でありかつ進歩的であると考えられる様々なコンビネーションおよびサブコンビネーションを、明確に規定している。上記特性や機能や構成要素や性質の他のコンビネーションおよびサブコンビネーションによって具現される構成は、本出願および関連出願に属するものである。そのような構成は、範囲が広くても狭くても同様であっても、本発明の主題の範囲内に属するものと見なされる。

本発明の見地に基づき、左手の複数の手根骨を連結している骨プレートを全体的に示す図である。 図１の骨プレートを示す分解斜視図であって、本発明の見地に基づき、ボディと、ポストと、キャップと、を備えているとともに、ポストまたはキャップは、ボディの中心開口に対して連結することができる。 本発明の見地に基づく、図２におけるボディを示す側面図である。 本発明の見地に基づく、図２におけるボディを示す平面図である。 複数の骨どうしを連結するための代替可能な骨プレートを示す平面図であって、骨プレートは、本発明の見地に基づき、一体型支柱を備えている。 本発明の見地に基づき、図１における６−６線に沿って、図１における骨プレートと複数の手根骨とを示す断面図である。 本発明の見地に基づき、図１における６−６線に沿って、図１における骨プレートと複数の手根骨とを示す他の断面図であって、ポストを図２におけるキャップによって代替したような、骨プレートに関する代替可能な構成を示している。 本発明の見地に基づき、図６Ａおよび図６Ｂと同様にして複数の手根骨に対して取り付けられた図５の骨プレートを示す断面図である。 本発明の見地に基づき、複数の骨どうしを連結するための他の骨プレートを示す平面図である。 本発明の見地に基づき、複数の骨ネジを使用して左手の複数の手根骨に対して取り付けた後における、図８における９−９線に沿って、図８における骨プレートを示す断面図である。

符号の説明

１０ 骨プレート
１６ 骨ネジ（骨固定手段）
３０ ボディ
３２ ポスト
３４ キャップ
４０ 中心開口
４６ 骨対向表面
４８ 骨とは反対側を向いた表面
５０ 支柱（突起）
５２ 突起表面
５４ 中心軸
５６ ブロック部
５８ 粗面領域
６６ 開口
６８ 開口
７０ スロット
７２ 離散的サイト
７４ 係止部
７６ エッジ
７８ 座ぐりフライス
８０ 凹所
８８ 穴
１１０ 骨プレート
１３０ ボディ
１４０ 中心凹所、穴
１５０ 一体型支柱
１５４ 中心軸
１６６ 開口
１６８ 開口
１７０ スロット
２１０ 骨プレート
２３０ ボディ
２３２ 中心領域
２３４ 周縁領域
２３６ 骨対向表面
２３８ 骨とは反対側を向いた表面
２４０ 中心軸
２４２ 突起
２４４ 穴
２５０ 開口
２５１ 座ぐりフライス
２５２ スロット

Claims (11)

1. 骨どうしを固定するための骨プレートであって、
   （Ａ）手または足の少なくとも２つの骨内に形成された凹所の中に受領され得るよう構成されたボディであるとともに、中心軸を規定しており、さらに、凸状の骨対向表面を有しているような、ボディと；
   （Ｂ）前記ボディに配置された少なくとも２つの開口であるとともに、前記ボディを前記少なくとも２つの骨の各々に対して取り付ける骨固定手段を受領し得るよう構成された、少なくとも２つの開口と；
   （Ｃ）前記ボディに対して取り付けられた支柱であるとともに、前記凸状の骨対向表面から中央においてのみ延出しているとともに前記中心軸に沿って延出している支柱と；
   を具備し、
   ボディの骨対向表面は球形状の一部として形成され
   ていることを特徴とする骨プレート。
2. 請求項１記載の骨プレートにおいて、
   前記ボディと前記支柱とが、それぞれ中心軸を有し、
   それら中心軸どうしが、少なくとも実質的に位置合わせされていることを特徴とする骨プレート。
3. 請求項１又は２に記載の骨プレートにおいて、
   前記支柱が、前記ボディに対して一体部材として形成されていることを特徴とする骨プレート。
4. 請求項１〜３のいずれか１項に記載の骨プレートにおいて、
   前記ボディが、中心領域を形成し、
   この中心領域が、開口を形成し、
   前記支柱が、前記開口のところにおいて前記ボディに対して着脱可能に取り付けられ得るよう構成され、
   前記支柱と前記ボディとが、螺着可能なものとして構成されていることを特徴とする骨プレート。
5. 請求項１〜３のいずれか１項に記載の骨プレートにおいて、
   前記少なくとも２つの骨に、前記凹所から１つまたは複数の骨内へと延出された穴が形成されている場合に、
   前記支柱が、前記穴内に受領され得るよう構成され、これにより、前記ボディの位置ズレを規制し得るものとされていることを特徴とする骨プレート。
6. 請求項１又は２に記載の骨プレートにおいて、
   前記開口の少なくとも１つが、スロットとされ、
   このスロットが、このスロットの長手方向軸に沿った複数のサイトに骨ネジを配置し得るものとされていることを特徴とする骨プレート。
7. 請求項１又は２に記載の骨プレートにおいて、
   さらに、前記骨プレートに対して連結可能に構成されたキャップを具備し、
   このキャップが、前記少なくとも１つの骨固定手段を使用して前記ボディを前記１つまたは複数の骨に対して取り付け終わった後に、前記少なくとも１つの骨固定手段の抜け出し移動を妨害し得るように構成されていることを特徴とする骨プレート。
8. 請求項１又は２に記載の骨プレートにおいて、
   前記ボディが、さらに、周縁部と、前記骨対向表面とは反対側に位置したような、骨とは反対側を向く表面と、を備え、
   前記周縁部の厚さが、前記骨対向表面と前記骨とは反対側を向く表面との間において測定したような前記ボディの平均厚さよりも、厚いものとされていることを特徴とする骨プレート。
9. 請求項１又は２に記載の骨プレートにおいて、
   前記骨固定手段が、骨ネジとされ、
   前記ボディが、さらに、ワイヤを受領するための少なくとも１つの開口を備え、
   前記ワイヤを受領するための前記少なくとも１つの開口の直径が、骨ネジを受領するための各開口の直径よりも、実質的に小さいものとされていることを特徴とする骨プレート。
10. 請求項１又は２に記載の骨プレートにおいて、
    前記骨対向表面の少なくとも一部が、粗い肌めを有していることを特徴とする骨プレート。
11. 請求項１又は２に記載の骨プレートにおいて、
    前記ボディが、少なくとも２つの手根骨内に形成された凹所内に受領され得るよう構成されていることを特徴とする骨プレート。

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